はじめに

はじめに
ここに出版された「健康 ルーシーダットン」は、ダットンで体をトレーニン
グすることによって、一般の方々の健康と生命の質を高めようとする試みである。半
世紀に渡ってダットンに対する関心を持ちつづけ、資料を集め、データを整理し、実
際の人間で実験、観察そして分析に尽力してきた。この作品は、人々が健康的に幸せ
に暮らせるようにまた、公衆衛生をさらに向上させるためにも、皆様の役に立つであ
ろう。また、ある意味、これは経済的な面でもお金の節約になり、経済問題の解決に
もつながる。他に、自分自身を考察する手段にもなる。宗教では アッターヒ アッ
タノー ナートー (己は己に頼るものとして見つめる)と訓える。これを解釈する
と、「事を実践できる者が真実をつかむ」ということである。言ってみれば、 自助
が基本となり、「事を行う者が習得するのである」という事であろう。以上に述べた
ことは、人間の生命にとって、ごく自然な働きなのである。
この度製本化には、多大な熱意を注ぎこまれた。その成果が、こうしてわれわ
れの生命の質に大変意味のある作品として誕生した。この大きな功績は、偉大なる師
匠仏、国王、王妃、チャクリー王朝の歴代の王様、先生方、ご支援、ご指導くださっ
た皆様、この作品の成功に尽力くださった皆様、そして私の家族、のおかげであるこ
とをここに記しておきたい。読者皆様の心身の健康と長寿のお役にたてますことをお
祈り申し上げます。
スラテープ
1
アパイチット
1992年
刊行にあたって
プラチェートゥポン寺の小亭にはルーシーダットンについての石碑と像が飾ら
れている。クローン詩1の形態で書かれたルーシーダットンについての解説と図が、こ
の石碑(大理石)に刻みこまれている。また、ルーシーダットン像は亜鉛に錫を混ぜ
たもので作られた。当時、ラーマ3世は、知識人や哲学者を呼び集め、民衆のために
なる学術を選りすぐり、それをまとめた。当時はこれらに関心があるものでもまだ、
学習するには限界があったからである。そこで、関心のあるものがこれらを研究でき
るようにと、石碑に文章を刻み、ポーズを塑像し、仏が安置される敷地内に設置した。
これにより、チェトゥポン寺はワットマハーウィッタヤーライ(寺大学)と呼ばれる
ようになった。現在でも、クローンルーシーダットン(石碑)の大半は以前のままの
場所に設置されている。一方、ルーシーダットンの塑像は、ラーマ5世 ヨーター時
代に大修理が行われた際、南側の築山に移された。現在は、わずかにしか残っていな
い。
スラテープ・アパイチットさんがさまざまな資料を基に、ルーシータットンの
クローンを研究に打ち込み、永遠にこれらが残されるようにと、これを出版するにい
たった。この基礎研究が普及することで、今後の研究に貢献するものとなるだろう。
そしてそれはタイの素晴らしさを保存し、人々の命の質を高めることになるだろう。
ここにこのような善心ある行為に賛意を表します。
プラチェトゥポン寺
1
タイ詩の一分野で、北タイのガロン形式の詩がアユタヤー時代に入って来て変化したものといわれている。この
特徴は、一首の言数が規定されていておち、音声符号を用いる語の場所が規定されていることである。そのため、
適当な語が適当な位置にないときは、同音異義の他の語を転用することがある。しかし、この形式の詩は難しい
ので、現在はあまり作られず、ほとんどがグローン形式の詩である。クローンとグローンはタイの代表的な二形式。
2
ルーシーダットンの詩について
ステープアパイジット
1. はじめに
プラチェートトゥポンウィモンマンカラーウィハーン寺(バンコク市ターティ
アン地区 ポー寺:ワットポー)のルーシーダットンの詩はプラバートソムデットプ
ラヨートファーロークマハーラート(ラーマ 1 世)とプラバートソムデットプラナン
グラージャーオユーフワ(ラーマ 3 世)の王世紀に、こちらの両王様のご尽力により、
知識を後世に伝えることを目的として製作、修復されたものである。
ルーシーダットン像は、ラーマ 1 世時代には土を用いて塑像され、ラーマ 3 世
時代になると亜鉛と鉛の混合物で鋳造された。80体のルーシーダットン像について、
ルーシーやそのポーズの名称、また各ポーズの効用が大理石に刻まれており、それら
は詩の形式で記された。この詩はラーマ3世時代に名を馳せた詩人が作ったものであ
る。ルーシーダットン像が設置してあるお堂(サーラーラーイ)の壁には、過去の完
璧な形のままのものが賭けられている。しかし現在、ポー寺のプラパンワキー四面堂
の南に位置するルーシーダットンの築山に設置されている像においては、はっきり確
2
認できるものはほとんど残っていない。一方、ソンクラー県ソンクラー市 のマッチマ
ーワート寺には、昔の色彩で描かれた絵と詩がある。ただし、ワットポーのものより
数は少ない。
2. 目的と意図
まず、人的資源、生命の質を向上させることが目的である。また、タイが本来
持っている知識を発展させ基礎衛生に役立て、ルーシーダットンの効果を証明しよう
とする試みである。ラーマ3世は一般市民のために、当時、各方面で活躍する有識者
や哲学者を集めて、研究者を選りすぐり、ポー寺のプッタワート(仏壇、厨子)のあ
る場所に、碑を立て、各ポーズの像と絵を制作させた。当時は、関心があって研究し
ようにも限界があったため、そんな人々が研究できる学問の場を作った。(仏暦 2
357年:西暦1814年。ただし詩の第2章には‘小暦1198年:西暦1836
年 申年’ と記されている。この差はおそらく作業施行期間を含めたためであ
る。)当時、一般庶民はルーシーダットンの技をなかなか目にすることができなかっ
た。そこでマッサージ師に許可を得て、一般の人々に公開することにした。クローン
詩の形で記述され、全体で 4 行 5 編で構成される。そして詩の最後で、「この偉業の
功績が、後世まで伝えられますように」という言葉で締めくくられる。
3. 意義と効用
ルーシーダットンはタイ人が昔から知っている身体トレーニングのポーズであ
る。仏暦2525年(西暦1982年)版の国語辞典では、‘ダットン’は‘ボリハ
ーンランガーイ(身体をトレーニングする)’と説明される。ダットンは体の各部を
前後左右に自由自在に曲げ、伸ばし、傾け、縮め、ねじるものである。これにより、
体が柔軟になり、活性化され、心身ともに丈夫で健康的な体を保てるようになる。ま
た、疲労、痛み、ロム(風)の病気、タイ古式医療で病気と認識されるものすべての
2
所在地はソンクラー県の A.Muang,(アンプームアン)は県庁所在地です。ソンクラー県ソンクラー市
(もしくはムアン市)。
3
病気(疲労、衰弱、立ちくらみ、めまい、動悸、おびえ、心臓疾患、高低血圧、等)
など、さまざまな病気の治療に役立つ。
ルーシーダットンのダットンのポーズはルーシー(隠者、林間修行者)が考え
出したものである。ルーシーが長時間の瞑想をする間、体を鍛えて、ストレスを解消
し、また神経、筋肉、筋のコリをほぐす目的で行った。よって、これら一連のポーズ
に‘ルーシーダットン’という名前がついた。ルーシーダットンには、神経、筋、筋
肉をほぐす以外に、以下の効果がある。
3.1 体の各部分、特に腕、足を自然に滑らかに動かすことが出来るようにな
る。
3.2 体を丈夫にする。健康なしっかりした体をつくる。姿勢がよくなり、病気
を予防し、過度な肥満や痩身を防ぐ。
3.3 血行を促す。これを昔タイ人は‘ルアットロムドゥーンディー’(‘血液
が良く流れる’の意)と呼んだ。
3.4 病気に対する抵抗力がつき、健康を維持する。また寿命が延びる。
3.5 気分をスッキリさせ、ストレスを解消する。憂鬱、イライラ、怒りっぽい、
落込みやすい、恐怖を感じる、クヨクヨするといった症状を解消する。ダ
ットンと瞑想は、このような精神状態を緩和し、気分を爽快にする効果が
ある。
現在、インド瞑想者の‘ヨーカ アーサナー’が健康と美容のために広く普及し人気
を集めているが、ルーシーダットンによるトレーニングは、これと基本的に同じであ
る。
4. 実践方法
ルーシーダットンの実践には、動作を最大限にゆっくり深く行い、ポーズの動
きと呼吸の関係をつかむことがまず大切である。そして、呼吸をすることにより酸素
を体内の各器官に送り込み、体に滋養をもたらす血液を浄化することが健康な体づく
りへとつながる。また、体内の力を出し、胸、腹部の各臓器をマッサージする。これ
により、連係する各臓器が強化され、機能の効率が向上する。トレーニングは心と体
に健康をもたらす。
先に述べたが、正しい呼吸が健康を得る重要なカギであると言っても過言でな
い。一般的には呼吸は4つの段階で成り立つ。
息を吸い始める(1) -------------> 深く吸いきる(2)
深く吐ききる(4)
<-------------
息を吐き始める(3)
(2)と(4)で、息を最後まで吐くまたは吸った時点で、息を一瞬わずかに止
める。ただし、あたかも息を吸って吐く行為が連続しているかのようにし、動きを止
めないようにする。息を吸ってから吐く行為に変える前や、息を吐いてから吸う前に、
呼吸を意識して行うと効果的である。良い呼吸とは‘サート’(理)であり、‘シラ
パ’(技)である。以下の事が身につくように練習するとよい。
4.1 最も深く息を吸う。 胸と腹を楽に、できるだけ膨らませる。
4.2 息を深く吸って、限界を感じたら、呼吸を切り替えるために一瞬息を止め
る。(こらえられなくなり、息を吐き始める)
4.3 息を全部吐ききる。 胸と腹部をできるだけ縮める。
4.4 息を全部吐ききったら、息をこれ以上吐けないことを意識して、次の呼吸
に移る為に、息を一瞬止める。
4
これら 4.1 から 4.4 までを繰り返し行う。上記の呼吸の練習は、初めの内はゆっくり
深く行い、呼吸を止めるときは楽に行える程度に止めるべきである。決して張り切り
すぎて、ムリをしてはならない。ムリをすると、疲労をもたらしまた、肺を弱め、胸
を痛める原因になりかねない。呼吸の練習は適度に行い、徐々に回数を増やして慣ら
していくのがよい。特に初めのうちは、座って楽な姿勢で、背筋を伸ばして行う(寄
りかかって座ってはならない)。そして、通気のよい清潔な場所で行う。バンコクな
どに住んでいる人、町の通りに面した所に住んでいる人は、車の数が少ない時間帯、
早朝(03:00~05:00)に呼吸の練習を行うべきである。一般的に、呼吸の
練習にふさわしいのが、腹がいっぱいでない時間、また、空腹すぎない時である。だ
いたい食事前や食後2時間後が適している。
ルーシーダットンのトレーニングは、病気を治療することよりむしろ、病気を
予防することを目的とする。そのことを常に念頭に置いて欲しい。病気になった時は、
ルーシーダットンだけに頼って病気を治そうせずに、現代医療の医者の診断も受けて
治療するべきである。ルーシーダットンでの体のトレーニングは、治療をうけた上で
これに併用して治療に役立てるように心がけるとよいだろう。ルーシーダットンを行
うと、さまざまな病気の症状を和らげることができるので、治療によい作用をもたら
すが、高い効果をあげるにいは、現代医療の医者に診てもらい、これにダットンをあ
わせて行うべきである。また、病気になる前からダットンのトレーニングをしている
と、病気予防に効果がある。ダットンは、病気を治療するためよりも、予防に対して
行う方が、効果がある。
5. ルーシーダットンの順序
ここにあげる第 10 番目の絵から第 80 番目までの各々の絵は、ダットン本来の
効果が現れるようにと、ワットポーのものと同じ順序でつづった。これをぜひ、ダッ
トンの効果に対する理解に役立てて欲しい。そして、効果が実際に現れた際、この知
識と実践方法を口伝えに他の人々へ広めて欲しい。それによって、もっと大きな成果
を生み、結果的に“タイの良さ”に対する保護と発展に繋がることを期待する。
ここで最後に、各個人の年齢、性別、体質に応じたトレーニングとその効果が
現れますことをお祈りいたします。
以上ここまでで、‘はじめに’‘意義’‘効用’‘実践方法’を記したが、以
下ではさらに各絵に沿って詳しい内容を述べる。ではまず、さまざまな災いを回避す
るためにフララッタナタライ先生へを敬うワイクルー(師に感謝する)の詩と、昔の
ルーシーが病気治療のために行ったダットン方法の記述から本書の内容に入る。
5
導入の詩の訳
10本の指、手を合わせてください。
仏さま、われわれから災いを遠ざけてください。
ダットンの説明をはじめましょう。
知識ある先生方が考え出したものを。
小暦の1198年。
ここに1181を加えて、仏暦では2379年。
(意味不明)
(意味不明)
ナロンハリラック(王族の一人)が
職人を集め、
鉛、亜鉛の混合物で
80体の像を鋳った
鋳造が完了し
寺の周りに設置
病気を治すための
実践法を大理石に記す
これを記しておくのは
すべての人類に役立つように。
王様が徳を積み
王様に報いがありますように。
6
5-81
まとめ
病気の自己予防のためのトレーニングについて
人間の身体は適切な食事、空気、心理状態、排泄、心身の運動、によって健康
的に成長する。
①食事
特に体を養う食物を食べる(心を満たす食物ではない)
栄養のあるものを食べる。よく噛むこと。(20~40 回噛み、適切に息を吸っ
てからゆっくり飲み込む)生きていくのに必要なだけの量を食べる(食べ過
ぎは苦痛をもたらす)。体を強くするため、病気を予防するため、良い人生
を送るため、体に栄養をつけるために食べる。
②空気
空気を吸うこと(無料)
酸素を肺に取り込むと、酸素は血液に入り込み、体の各部の臓器に栄養をも
たらす。適切な呼吸をすること(酸素が大量に含まれる清潔な空気を吸収す
ること)は、体に最も良い。(有害な空気は、命を短くする。木を育て、公
害をなくし、良い環境を作ることは、生命の質を高めることになる。木が唯
一、予防と改善の方法である。)
③精神状態 ‘冷静に受入れる’(エン カオワイ ヨーム)という言い回しのと
おりである。
戒(シン)によって貪欲を取除くことを身に付ける。瞑想(サマーティ)に
よって怒りを取除く。般若(パンヤー)によって困迷を取除く。仁慈(メッ
ター)、慈悲(ガルナー)、仁愛(ムッティター)、捨(ウベッカー)につ
いて、無視無欲になる。(以上のことが出来るに越したことはないが、たと
えできなくても思い悩まないでくださいね)。また、なるべく前向きにもの
をみて、真理を知ることを心がけ、幸せを感じるように気持ちをもっていく
こと。
④排泄
⑤運動
排泄は毎日すること。そして、全部出し切ること(息を適切に深く吐
く)。色、固さなど状態を確認する。
悪いものは体内に溜め込んでおかずに、機会があったら早々に体内から取除
く。清潔な水をたくさん飲み、正しく呼吸し、体内の循環を促すことで、排
泄が良くなる。
‘適切に呼吸をすること’など、体内の運動をする。そして‘ルーシー
ダットン’のように体外の運動をすることによって、病気を予防する。また、
正しい姿勢で仕事をする。エアロビクスなど、各種スポーツをする等。心と
体のトレーニングには、体、年齢、性に適した方法と時間を選んで行うこと。
7
5-82
‘ルーシーダットン’ の最後をしめくくる詩がもう2編ある。
*本書ではここに詩が掲載されています*
詩の訳は以下の通り。
クンアーラック ウィッスアクソーンがこの詩の記述、校正、
製本を行った。小暦 1200 年(西暦 1838 年)戌年、7 の月、レ
ーム 11 カムの日。ルーシーダットン像を混合物で鋳造し、説
明を大理石に 4 編の詩の形にして刻み、これを記録して製本
化した。
石碑に刻まれた以上の各詩は、ワットチェトゥポンのお堂の壁面を飾るもので
ある。現在は、長い歳月を経て痛みが激しく、完全な形を保っているのは数編にすぎ
ない。ダットンのポーズは今日、当時の目的どおりこのように受け継がれており、健
康な体づくりのためのトレーニングとして実践されている。トレーニングは忍耐強く
続けていくことが大切である。最初は少しづつ行い、徐々に回数をふやしていくと効
果的である。力を加減して、やりすぎないように気をつけなければならない。
次の 2 点を心がけること。まず、正しい呼吸をすること。呼吸の練習をすると
きは、清潔な空気をたくさん吸うようにする。そして、ルーシーダットンのトレーニ
ングの際、動作はゆっくり行うこと。(早すぎは害をまねく)。
最後に、以上のことを実践するみなさんのトレーニングの成功、健康、長寿を
お祈り申し上げます。ルーシーダットンの効果が現れますように。
8
付録 1
身体トレーニングのポーズ‘蘇生’
BENNETT‘s EXERCISE
人の体は、食事、空気、精神状態、排泄、適切な運動で、健康的に成長する。
食べ物と水に関して言えば、栄養があるものをしっかり噛んで食べること。量は生き
るのに必要な程度でよい。筋肉、腹、胃を丈夫にするには、以下のことを実践するこ
と。
毎朝ベッドの上で、30 分以上体操する。深く息を吸う/吐き、
呼吸をコントロールしながら、筋肉や筋を弛緩/緊張させる。こ
れら30ポーズを寝ながら順番に弛緩/緊張を繰り返す体操をす
る。
この体操は著者が中国語で書かれたテキストを翻訳したものだが、原本はアメ
リカ人マサチューセッズ州の センフォード ベネット (72歳;1913年当
時) が1841年 1 月 4 日に執筆したものである。この方は大変わかわかしい方で
すが、子どもの頃は大変体が弱かったそうです。遺伝性の体質で、胃が悪く、心臓が
弱く、肺に障害があって、痩せて顔色が悪く、家系的に寿命が短く、常に栄養剤を飲
まなければならなかった。しかし、54才のとき(1895年)、体質改善、健康を
志し、ついに虚弱体質に打ち勝つ方法を研究し、探し当てた。実践方法を徐々に見出
し、1つの形になったのが以下に図で示したトレーニング方法である。すべて寝なが
ら行うものである。ただし、第22~30項目以外は、寝ても座って行ってもよい。
各ポーズの回数は増やしても減らしてもよい。各自の体の状態に見合った回数を行う
とよいであろう。ただし、図の順序に従って行ってほしい。
最後に、本書ではっきりとわかりやすい図を描いてくれた ピリヤ タナボデ
ィーさんにここに感謝の意を表わしたい。そして、みなさんの体が健康でありますこ
とをお祈り申し上げます。
9