Ⅲ 部局運営方針(平成 22年度) 「部局運営方針」は、各部局が抱える行政課題を解決するため、各部局の果 たすべき使命を明らかにして、目標を設定し、それを実現するため、各部局 の今年度の運営方針や重点的に推進を図る事業について、運営指針として取 りまとめたものです。 - 13 - 秘 書 室 ■秘書広報課 - 15 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 秘 書 室 部局長名 加藤恭己 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 秘書室は、秘書広報課1課と地域活性化担当で構成され、秘書広報課は「秘書担当グル ープ」並びに「広報担当グループ」で、また、地域活性化担当は、秘書室長と担当課長で それぞれ業務を行っています。 秘書担当グループは、主に「秘書・渉外に関すること」 「褒章及び表彰に関すること」 「広 聴に関すること」になっています。また、広報担当グループは、主に「広報やホームペー ジに関すること」として、広報ふじみの編集・発行やホームページにおける情報発信を随 時行っておりますが、状況としては、市民に伝える情報が増加しており、 「ホームページ」 「広報ふじみ」ともに、情報を早く、かつ分かりやすく市民に伝えていく必要があります。 また、21 年度からは地域活性化担当を設置し、 「市の活性化対策事業」と「危機管理に 関する総合調整に関すること」等の業務を担当しています。 特に危機管理については、行政にとっても課題となっており、危険発生の防止策と危機 が発生した場合の市としての対応が課題となっています。 ○危機管理体制の充実・強化 市民や地域に被害が及ぶ恐れのある様々な危機並びに、行政の過失による事件・事故を 未然に防ぐこと、また、危機が発生した場合にその被害を最小限に食い止めるには、日頃 からの安全管理・チェック体制の強化を図ることが課題となります。 現在、各部門ごとに危機管理の分担を行っていますが、更なる全庁的な体制作り・体制 の充実が必要なことから、 「危機管理基本マニュアル」 の策定に向けた事務を進めています。 ○市民に分かりやすい情報提供の発信 市民に分かりやすく情報提供をしていくためには、 広報紙や市ホームページ等を充実し、 誰にでも分かりやすく利用しやすい情報提供に努めるとともに、市民からの情報収集など にも努めていく必要があります。 ○非核平和への取り組み 非核平和都市宣言に基づき、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を、引き続き市民に周知し ていく必要があります。なお、平成 21 年度に平和市長会議(議長:広島市長)への加盟を 行っています。 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 「職員の危機管理能力の向上」を推進します。 - 16 - <概要> 危機発生による被害を最小限に抑えるため、その発生の初期段階で直ちに庁内全体を通 じて効果的な対応策を検討するとともに、市民及び報道機関への情報提供など総合的な対 策を講じていきます。 さらに危機事案の発生に備え、各担当部署において、研修・訓練等を実施して、平常時 から全庁的な危機管理体制の充実、強化に努めます。 平成22年度末達成目標(見込み) ・危機管理基本マニュアル策定 ・危機管理基本マニュアル説明会の開催 ・危機管理個別マニュアル策定に向けた説明会の開催 ・危機管理研修会の実施 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 危機管理基本マニュアルの検討を行い、 原案 危機管理基本マニュアルの策定に向けた関 を作成する。 係部署との事前打合せを完了し、原案を作成 した。 平成21年度末達成状況 検証 「危機管理基本マニュアル」の策定に向けた関係部署との事前打合せの段階において、 危機管理に対する理解度に差異があることが判明したことから、策定に向けた関係部局へ の原案配布と原案に対する回答の段階で、想定される危機事項とその所管部局の例示の追 加・修正を行うなどの、更なる理解を得るよう工夫を行うとともに、策定後には危機管理 研修会等を実施し、平常時から危機意識を持ち、組織が抱える危機要因を的確にとらえる 心構えなどの基本姿勢を明らかにし、危機管理体制の強化に取り組む必要がある。 方針② 「広報ふじみによる、より分かりやすい情報提供」を目指します。 <概要> 行政情報をより分かりやすく市民に伝えるため、市民の意見等を聴いてより良い広報紙や 広報刊行物を、引き続き、発行していきます。また、 「広報ふじみ」の編集発行にあたって は、必要な情報を、的確にわかりやすくまとめ、行政と市民、市民相互の交流を促進する 情報を提供し、情報の共有化を図ります。 - 17 - 平成22年度末達成目標(見込み) ・年間ページ数を 24 ページ9回、28 ページ3回を目安にコンパクト化に努めるとともに、 富士見市としての個性と市民に分かりやすい広報の発行に努めます。 ・印刷業者の決定は指名競争入札による契約とします。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 分かりやすい紙面づくりの検討 広報ふじみは 32 頁を2回、24 頁を 9 回、20 頁を 1 回発行しました。 平成21年度末達成状況 検証 ・一部カラー刷りから全頁2色刷りに変更し経費の削減が図れた。 ・広報「ふじみ」の記事のコンパクト化についても、一定の成果を収めたと評価している。 現状に満足することなく、富士見市ならではの個性と市民目線に立った行政情報のPR に努める。 方針③ 「市ホームページをより充実して分かりやすく」します。 <概要> 市ホームページが市民にとって一番便利な情報媒体となるように、掲載内容を充実する とともに、多岐にわたる情報の中で、目的の情報を検索しやすくなるよう画面構成を工夫 するなど、充実していきます。 また、携帯電話の普及に伴い、携帯サイトの充実を図っていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 平成 21 年度に行った市ホームページリニューアルにおける調査・研究の結果、ホーム ページのシステム化を図り、全面リニューアルを実施します。 新しい市ホームページの開設目標を平成 22 年 6 月とし、見やすく探しやすいホームペ ージにすると共に、より早く情報提供を行うための運用面についても見直しを行います。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・ホームページリニューアルの検討 ・携帯サイトのページ数 430 ページ ・近隣 28 団体のホームページ運用調査 ・コンテンツ管理システムの調査・研究 ・携帯サイトのページ数 679 ページ - 18 - 平成21年度末達成状況 検証 ・4社によるシステムプロポーザルを実施し、委託業者を決定した。 ・リニューアルに着手し、掲載情報(約 2,000 ページ)の総点検を実施した。 ・新規コンテンツの検討を行った。 - 19 - 総合政策部 ■政策財務課 ■総務課 ■情報政策課 ■職員課 ■管財課 - 21 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 総合政策部 部局長名 斉藤新太郎 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 総合政策部は、庁内各部局と連携して、第4次基本構想で掲げた将来都市像「人と自然 ―ふれあいと思いやりあふれる生活環境都市」の具体化に向けて、総合的な行政経営を推 進する立場にあります。 部としては、基本構想に基づく総合的な行政運営及び健全な財政運営、行財政改革、人 事管理・人材育成、電算処理・電子自治体、庁舎管理、法規、情報公開、個人情報保護、統 計、市有財産の総括・保全管理、入札・契約、工事検査等の業務を所掌しています。 これらのうち、今後の重点的な政策課題は次のとおりです。 ○計画的な総合行政の推進 10万7千人の市民が、希望と誇りを抱き心豊かに住み続けることのできるまちを築いて いくため、財政計画等を含めた将来見通しを踏まえつつ、多様な主体と連携して、総合的 かつ計画的に、富士見市のまちづくりを進めていくことが求められています。 第5次基本構想・基本計画の策定においては、将来像や具体的な施策などを検討し、で きる限り各施策にわかりやすい指標を設定するとともに、社会経済情勢の変化、人口動態、 中期的な財政見通しなどを踏まえて、 実現の可能性の高い構想・計画となるようにしていき ます。 また、限られた行政資源を有効に活用し、効率的で効果的な行政運営を進めていくため、 事務事業評価を導入します。 ○健全な財政運営と行財政改革の推進 これまでの地方交付税の減少や一昨年来の経済状況の大幅な悪化による市税収入等の 減少などにより、本市の財政運営は厳しい状況が続いています。このため、財政を健全に 維持しながら安定的な行政運営を行っていくことは、喫緊の重要な課題です。 財政健全化法や公会計制度の導入などを踏まえ、財政見通しを踏まえた計画策定と歳入 に見合った効果的な予算編成を行っていくとともに、市独自の財政健全化条例の検討、分 かりやすい会計情報の作成・公開、事務事業の見直しなどの行財政改革を推進し、引き続 き健全な財務体質の維持・向上に努めていく必要があります。 ○庁舎の改修 都市ガスを本庁舎に引き込むための埋設ガス管と、本庁舎内の給湯室等にガスを送るた めのガス管については、設置して35年が経過し、老朽化による錆の発生が確認されてお り、本年度ガス管の交換を実施します。 ○電子自治体の構築 国のe-Japan戦略等により、ICTを活用した市民サービスの充実、事務処理の - 22 - 高度化等、電子自治体の構築が求められています。市民サービスの一層の向上に向けてI CTの利活用を検討していきます。 ○人事管理・人材育成 簡素で効率的な行政運営を進めるため、平成20年度に見直しを行った定員適正化計画 に基づき職員数の適正な管理を行っていきます。 また、人材育成について、高い能力と自己啓発の意欲を持つ有能な人材を輩出していく ため、人材育成基本方針に基づき職員の育成を図っていきます。併せて、人材の成長とモ チベーションの向上を中核に据えた、人事評価制度の導入に努めます。 ○入札制度の改革 一般競争入札の拡大や電子入札の拡充、入札監視委員会の開催などを通じて、競争原理 の一層の向上と公正で透明性の高い入札制度を確立していきます。 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 「計画的な総合行政」を推進します。 <概要> 第5次基本構想(H23年度~)及び前期基本計画の策定にあたっては、自治基本条例に基 づき、市民と情報を共有し、市民とともに計画づくりを進めていきます。また、財源確保 の見通しも踏まえ、具体的で分かりやすい達成目標を設定した計画として策定できるよう にしていきます。 また、限られた行政資源を有効に活用し、効率的で効果的な行政運営を進めていくため、 事務事業評価を導入します。評価にあたっては外部の視点を入れるとともに、評価結果を、 事務の改善や予算編成などに活用します。 実施計画※の策定にあたっては、現下の行政運営における問題・課題を把握し、ゼロ予 算事業や市民協働事業などを含め、事業費の多寡にかかわらず真に必要な重点施策の選択 に努め、財政見通しを踏まえた計画的かつ効果的な行政運営に努めていきます。 「行政経営プラン」の発行については、施政方針や部局運営方針、実施計画等を取りま とめて発行していますが、市民との情報共有を進めるためにも、より市民にわかりやすい 内容となるようにしていきます。 ※実施計画 「実施計画」は、基本構想や基本計画に基づき、住みよいまちづくりを計画的に推進するのにあたり、限ら れた財源を効果的に活用していくため、中期的な財政見通しや社会状況等を見据えつつ、向こう3か年の主要 な施策の実施計画を定めたものです。予算編成は、実施計画に基づいて調整しています。また、実施計画は、 毎年度、直近のデータを基に改めて財政見通しを作成し主要施策の計画を更新しています。 - 23 - 平成22年度末達成目標(見込み) 実施計画は、現在の社会経済状況及び今後の動向、財政推計などを踏まえ、市民生活に 必要な事業の選択と優先付けを行い、第 5 次基本構想・前期基本計画と併せて策定します。 行政経営プランは、よりわかりやすくするため、 「基本方針」欄で取り扱う年度を単年度 に変更し、また、財政状況を別に作成します。 また、事務事業評価は、事務事業の見直しや改善などを行うため 30 事業程度を対象とし て、必要性、妥当性、有効性について、市役所内の評価と第 3 者による外部評価を行いま す。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 市民意識調査 「住みごこち満足度」 70% 市民意識調査 「住みごこち満足度」 62.5% (平成 21 年度調査) 平成21年度末達成状況 検証 平成 22 年度からの実施計画は、市民の安心安全な生活を守り、次世代育成施策に重点 を置き策定しました。 事務事業評価は、最少の経費で最大の効果をあげ、また、行政の透明性を高め説明責任 を果たすため、実施に向けた検討を行います。 方針② 「第 5 次基本構想の策定」を進めます。 <概要> 審議会や市民会議などのほか、分野別の懇談会やパブリックコメントの実施など市民 の意見を伺える場をできるだけ設け、市民とともに考え、ともにめざしていく計画を策 定します。また、第5次基本構想・基本計画の各施策にできる限り分かりやすい指標を 設定するとともに、社会経済情勢の変化、人口動態、中期的な財政見通しなどを踏まえ た、実現の可能性の高い構想・計画を策定していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 第 5 次基本構想・前期基本計画を、第 4 次基本構想の達成状況や課題、財政推計、地 域懇談会での意見などを踏まえ策定します。基本計画は、社会経済状況の変化に迅速に 対応できるよう 3 年ごとに見直しを行います。また、見直し年次に施策の達成状況を検 証するため成果指標を設定します。 - 24 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 第4次基本構想・後期基本計画の達成状況 同左 の検証、問題点や課題の整理 平成21年度末達成状況 検証 第 5 次基本構想を市民参加により策定作業を進めるため、市民会議や審議会を設置し、 また、市役所内に専門部会を設けました。それらの会議や部会などで、第4次基本構想・ 後期基本計画の達成状況の検証、問題点や課題の整理を行いました。これを基に、市の現 状や課題を説明し、要望などをお聞きするため市内 7 会場で懇談会を開催しました。 また、これまでの施策の評価や今後のまちづくりに対する要望などをお聞きするため、 市民意識調査を行いました。 方針③ 「健全な財政運営」を推進します。 <概要> 景気低迷が続いており、市税収入の減等により市財政はいっそう厳しい状況にありま す。自主財源の少ない本市は、今後とも社会経済状況や国の動向等に留意しながら、歳入 の確保と歳出の節減に努めていかなければなりません。このため、行政評価の運用により 事務事業の見直しを行っていくとともに、行財政改革の推進等により、健全な財政運営の 維持に努めていきます。 また、新たな行政経営改革指針を基本構想の策定と合わせて検討し、これまでの成果や 問題点・課題を検証し、新たな改革項目を含め数値目標を設定するなど課題と成果目標を 分かりやすくした新しい行財政改革の方針を策定していきます。 財政健全化法や公会計制度への対応を図っていくため、一般会計以外の会計や一部事務 組合等を含めて、市としての総合的な財務管理体制の構築が求められています。また、こ れまでの財政指標とも併せて財政分析を行うとともに、一部事務組合等を含めた市財政の 状況を市民等に分かりやすく公表するなど、健全な財政運営を維持していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 行政経営改革指針は、これまでの実績や課題、今後の方向性などを整理し、安定的な行 政サービスを行えるよう、第 5 次基本構想の開始年度に併せて策定します。 財務諸表は、バランスシートなど 4 つの表を作成し公表していますが、より分りやすく 公表するための工夫を検討します。 - 25 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 経常収支比率 90%未満 経常収支比率 91.2% (平成 20 年度決算) 平成21年度末達成状況 検証 平成 20 年度は前年度に比べ、経常一般財源の収入は市税などの増により約 1 億円増加 しています。一方、経常一般財源の支出は、人件費は減となりましたが、借入金の繰上償 還などにより約 1.2 億円増加しています。 このため、 平成 20 年度の経常収支比率は、 91.2% となり前年度に比べ 0.3 ポイント下がりましたが、目標の数値には達しませんでした。今 後も、事業の選択と集中、事務事業の見直しなどにより行財政改革を進め、健全な財政運 営に努めていきます。 財務諸表は、これまで市の会計のうち普通会計を対象に、バランスシートと行政コスト 計算書を作成し公表してきました。平成 20 年度決算分から、市全体の会計と消防組合など 市に関連する会計を対象に、新たに純資産変動計算書と資金収支計算書を作成し公表しま した。 方針④ 「本庁舎の都市ガス管交換工事」を実施します。 <概要> 庁舎内外の老朽化した都市ガス管の交換工事を実施します。 平成22年度末達成目標(見込み) 庁舎内外の老朽化した都市ガス管の交換工事をし、庁舎機能の維持向上を図ります。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・外壁等補修工事(H21) ・外壁等補修工事完了 平成21年度末達成状況 検証 本庁舎及び分館で頻繁に発生していた雨漏り部分に関連する外壁改修が終了しました。 今後は、老朽化し、耐用年数を経過している設備(空調機器、排水設備、給水設備、電気 設備、放送設備、消火設備、電話配線)や外構改修などについて、計画的な更新ができる よう検討していきます。 - 26 - 方針⑤ 「ICTの利活用」を推進します。 <概要> 平成21年度に長期にわたって利用してきた大型汎用コンピュータシステムを見直し、 オープン系システムに移行すると同時に、庁内ネットワークシステムの構築を行ないまし た。このネットワークを効果的に利用し、ネットワーク上のパソコンのマルチタスク化を 進め、事務処理の高度化を図ります。また、ICT(情報通信技術)を利用した効果的な情 報発信や情報交換について検討を進めます。 平成22年度末達成目標(見込み) 現在、スタンドアロン(単独稼動の利用形態)として稼動しているシステムについて、 ネットワークを利用した運用を図り、パソコンのマルチタスク化(複数のプログラムを同 時に実行できるようにする)を更に推進します。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) オープン系システムの本稼動 平成21年6月 基幹系システムのオープ ン化、本稼動を実施 平成21年度末達成状況 検証 オープン化により多種のパッケージ利用を可能とし、運用経費の抑制が図られました。 方針⑥ 「電子申請」を推進します。 <概要> 埼玉県及び県内市町で共同参加している電子申請システムの拡充を図るとともに、 *eLTAXを利用した償却資産税・住民税・法人税の電子申告及び給与支払報告書の データ受信を行ない、電子データの課税データ作成によって効率的な事務処理を図りま す。 *eLTAX(エルタックス):地方税の手続きをインターネットを利用して行うシス テム 平成22年度末達成目標(見込み) 電子申請システムの見直しにより、経費抑制を図るとともに、簡易申請システムを利用し、 多様な申請を可能とします。また、eLTAXからのデータ受け取りを電子的に行い、デ ータファイルとしてシステムに取り込みます。 - 27 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・公共施設予約システム稼動に向けての事 継続協議中。 前準備 平成21年度末達成状況 検証 公共施設予約システムの一部導入について継続して検討しました。 方針⑦ 「職員数の適正化」を推進します。 <概要> 団塊の世代における大量退職への対応及び年齢構成のフラット化を考慮しつつ、職 員の計画的・平準的な採用を図りながら新定員適正化計画に基づいた定員の適正化を推 進します。 平成22年度末達成目標(見込み) (21年度目標614人、22年度目標590人、23年度目標578人) ①職員数 H22年4月 1日 584人(再任用1名含む) ②退職数(見込数) H23年3月31日 24人(定年 19 人、勧奨等 5 人) ③定員適正化目標値 578人 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 職員数613人 ・平成22年3月31日現在 職員数613人 ・平成22年4月 1 日現在 職員数584人(再任用1人含む) ※定員適正化目標値 590人 平成21年度末達成状況 検証 ・ 図書館の指定管理者への移行及び再任用・再雇用により、効果的な職員配置を行う ことが出来た。 ・ 定員適正化の目標値より6人減員となった。 (定年退職者 33人、勧奨・普通退職者 9人、新規採用職員12人) - 28 - 方針⑧ 「職員の人材育成」を目指します。 <概要> 職員の育成と資質の向上を図るために、富士見市人材育成基本方針等により、有能な職 員集団として高い評価と信頼が得られるよう職員の育成を推進していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 平成21年度に実施した職員意識調査の結果を参考に、人材育成を推進します。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 調査・検討中 調査・検討中 平成21年度末達成状況 検証 平成22年1月に人材育成実施計画をより実行性の高いものとするために、職員意識調 査を実施しました。 方針⑨ 人事評価制度の構築を目指します。 <概要> 職員個々の能力や実績等を的確に把握して適材適所の人事配置やメリハリのある給与 処遇を実現し、業務遂行意欲を向上させ、公務能率の一層の増進を図っていくことが必要 です。 このような人事管理を推進していくための基礎として、人事評価制度は不可欠のもので あり、試行結果を検証しながら、国や他自治体の情報を収集し、当市にあった制度を構築 していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 国や他自治体の実施状況などの情報収集を行うとともに、試行による結果を検証しなが ら、人事評価制度の研究・検討を行います。 - 29 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 平成 19 年度試行結果の検証 平成 19 年度試行結果の検証 平成21年度末達成状況 検証 人事評価制度に関する研修会に参加し、制度について検討しました。 方針⑩ 「入札制度改革」を推進します。 <概要> 入札の透明性・公平性の確保と競争性の向上を図るために、 「富士見市入札・契約事務 の適正推進に関する方針」に基づき、130万円を超える全ての工事について、一般競争 入札による執行を実施していくとともに、入札執行にあたっては、工事、委託を問わず、 電子入札の推進を図ります。また、総合評価方式についても引き続き取組んでいきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 工事は原則電子による一般競争入札を実施する。 130万以上の工事 75件 50万以上の委託 42件(指名で電子入札) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・工事関係の一般競争入札での執行率を向上 入札監視委員会の開催(12月、2月) させる 21年度入札の状況 ・電子入札での執行の増加 工事関係 電子入札・一般競争入札77件 電子入札・指名競争入札2件 紙ベース指名競争入札7件 電子入札率91.9% (77件中総合評価方式1件) 委託関係 電子入札・指名競争入札29件 紙ベース指名競争入札31件 電子入札率48.3% - 30 - 平成21年度末達成状況 検証 工事の電子入札率は、20年度と比べ9.1ポイント増加、委託は3.4ポイント増加 し年々率はアップしている。紙ベースの入札は38件あり徐々に電子入札への移行を進め ていきます。 - 31 - 市民生活部 ■協働推進課 ■市民相談室 ■市民課 ■保険年金課 ■税務課 ■収税課 ■収納対策室 ■ふじみ野交流センター ■鶴瀬西交流センター ■みずほ台コミュニティセンター - 33 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 市民生活部 部局長名 金子 富雄 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 市民生活部は、市民生活の基盤や地域コミュニティ形成など市民活動を総合的に支援す るために、生涯学習の推進、市民参加・協働のまちづくりを推進するとともに、戸籍・住 民登録・印鑑登録といった居住関係に関連する公証事務、市税の賦課及び徴収事務、国民 健康保険・後期高齢者医療に関する事務、市民相談の窓口など市民生活に直結した業務を 総合的に所掌しています。 このなかで、平成22年度は、次の項目を重点的な推進事業としています。 ○ 市民参加・協働のまちづくりの推進 自治基本条例に基づく市民参加・協働のまちづくりの推進については、 「富士見市市 民参加及び協働推進市民懇談会」並びに「富士見市市民参加及び協働推進庁内委員会」 において取組みを進めていますが、市民参加・協働事業に関して更なる実践的かつ全庁 的な取組みが必要とされます。 ○ 生涯学習の推進 生涯学習の推進については、幅広い生涯学習が展開されるよう、全庁的な組織である 「富士見市生涯学習推進委員会」や市民や団体等で構成された「富士見市生涯学習推進 市民懇談会」を中心に生涯学習の体系的推進と総合調整を行う必要があります。 今年度は、現行の「富士見市生涯学習推進基本計画」の見直しを行い、第2次基本計 画を策定します。 ○ NPOの支援と活動促進 NPO団体支援については、まず市民や市職員のNPOに対する理解を深めることが 求められるため、市民向け講座や職員向け研修を実施してきました。 また、平成20年度からは、NPO団体同士の情報交換のためNPO団体交流会を実 施してきましたが、今年度は連携にむけた事業展開が必要です。 ○ 男女共同参画の推進 男女共同参画社会を実現するためには、性別役割分担意識に基づいた偏見や社会の慣 行などの見直しが必要となっています。そのため、地域・家庭・学校・職場において男 女が等しく個人として尊重される社会をめざし、市民と行政の協働による事業や教育と の連携など、多方面から展開を図っていく必要があります。 今年度は、10月に第3次行動計画「富士見市男女共同参画プラン」の策定を予定し ており、そのための取組みが必要です。そして、 「富士見市男女共同参画社会確立協議 会」を中心に全庁的に第3次計画の推進を図ることが必要です。 - 34 - ○ 富士見ふるさと祭り ふるさと祭りは市民の期待も多く、富士見市の一大イベントとして地域の活性化と市 民の交流の場として有効な機会です。したがって、今後とも事業を継続していきたいと 考えますが、課題も多くあり内容や形態について抜本的に改善を図っていく必要があり ます。実行委員会からは、夏に花火大会を中心とした夏祭りと秋に産業祭と環境フェア の合同の祭りを行うことについての提案があり、平成23年の実施にむけ検討が必要で す。 ○ 国際交流の推進 国籍や民族などの異なる人々が、お互いを尊重し共に生きていく「多文化共生社会」 の実現には、生活上で必要となる暮らしの情報などを多言語で入手できること、お互い の文化・習慣を理解するための異文化交流が不可欠です。 そのため平成18年度から特定非営利活動法人ふじみの国際交流センターと協働で 「生活ガイド6ヶ国語ホームページ」で多言語の生活情報を提供していますが、情報提 供の方法や内容について、更なる充実を図ります。 また、異文化交流の場として毎年実施している「国際交流フォーラム」の内容充実に 努めます。 ○ 市民相談業務 市民相談の総合窓口として、市民の生活上の不安や悩みの解消、消費生活における契 約トラブル、多重債務等の解決など、近年の経済社会の変化に伴い、相談内容も複雑多 岐に亘ってきています。 特に最近では、心の病気が原因と思われる相談も増えてきていることからも、今まで 以上に体制づくり及び相談業務の充実を図る必要があります。 ○ 窓口サービスの拡充・改善 市民のライフスタイルの多様化にともない、市役所に求められる市民ニーズも多様化 してきており、窓口業務では、休日や平日の時間外での業務開庁の要望があります。 本市では、これまでに祝日を除く毎週木曜日に本庁1階の窓口担当では、午後7時ま での時間外開庁や3月末と4月はじめの日曜日または土曜日の二日間について臨時的 に窓口開庁を実施していますが、今後は、定期的な休日開庁をはじめ、更なる窓口サー ビスの拡充について検討していく必要があります。 また、窓口改善検討委員会では、市民がより利用しやすい窓口を目指し、一つの窓口 で各種の手続きが行える総合窓口の開設について検討を進めていますが、窓口部門の多 くを担当する部として、関係部所と連携しながら、平成23年6月からの総合窓口(ワ ンストップサービス)開設を目標に、業務内容や実施に向けたスケジュールなど、具体 的な協議・検討を進めていきます。 - 35 - ○ 出張所の見直し 第2期行政経営戦略会議からの業務仕分け第三者評価結果報告書及び市行財政改革 市民会議からの検討結果報告書にも示されているように、市内6か所の出張所のあり方 について、様々な角度から意見が出されています。また、平成21年7月に行われた事 業仕分けにおいても各出張所の改善を求める評価結果となっています。 今後は、こうした意見や評価結果を踏まえつつ、富士見市元気計画との整合性を図り ながら、出張所のあり方について、総合支所化や業務の拡大等について、関係部所と連 携しながら調査・検討していく必要があります。 ○ サンライトホール 平成21年7月に行われた事業仕分けの結果及びその後の市としての最終的な検討 結果において、本施設については改善の方向性が示されました。このため、今後は、市 長マニフェストに掲げられている総合支所の設置を含め、当施設の活用の方策について 検討委員会を設置し検討していく必要があります。 また、サンライトホールが入居しているサンライトマンションは、築30年を経過し 老朽化が進んできていますことから、マンション管理組合では平成22年度以降、防水 工事、外壁塗装工事等の大規模修繕を実施することとなっています。 よって、実施の際には、入居者の一員である市としても工事費について相応の負担が 必要とされます。 ○ 市税収納率の向上 市税は、市財政の根幹であり、平成22年度歳入予算における市税の占める割合は 48.2%余り、これらの税収の確保は市政遂行上極めて重要であります。平成 20 年 度の収納率は、市税全体で、合計92.27%(対前年比△0.14%)となり、年度 後半の厳しい経済情勢の中でほぼ前年並みとなりましたが、国民健康保険税について は、所得の減少や後期高齢者医療制度の発足等の影響が大きく、合計68.62%(対 前年比△3.76%)の大幅な下落となりました。さらに前年度同様、雇用の悪化や所 得の減少が予想され、翌年度課税である住民税や国民健康保険税等の収納率の低下が懸 念されます。 こうした状況の中、市民生活の更なる発展・向上のための財源確保はますます重要と なります。今後も収納率の向上にむけ、課税担当課との連携を一層図りながら、納税者 の滞納傾向や担税力・資産などを詳細に調査・分析し、早期の納税に向けた積極的な交 渉を行うとともに、コンビニ収納をはじめとするマルチペイメントの調査・研究や、休 日・時間外の納税相談の実施など、納税しやすい環境を整備し、市民に信頼される公平・ 適正な徴収事務の推進に努めます。 ○ 後期高齢者医療及び国民健康保険の運営 平成20年4月1日から施行された後期高齢者医療制度ですが、昨年この制度を廃止 することを公約とする連立政権が誕生し、平成25年4月から新たな医療保険制度に変 - 36 - 更するという方向で、現在、厚生労働大臣が主宰する「高齢者医療制度改革会議」にお いて検討が進められています。 政府としては、本年中に新たな制度の制度設計を行い、改正法案を取りまとめるとし ており、来年1月からの通常国会に提出し、6月ごろには改正法を公布する段取りであ るとのことです。制度の概要は未だ明らかとはなっていませんが、厚生労働省が現時点 で示している制度の骨格の素案では、国民健康保険の広域化と合わせて、都道府県単位 で運営をしていくものです。 この素案によれば、国保と後期高齢者医療制度は、都道府県単位で一元化されること となることから、市町村国保にとっては、画期的な見直しとなりますので、これに対す る対応が、今後の大きな課題となっています。 また、この制度改正が行われるまでの間は、後期高齢者医療制度の安定運営を図る必 要があるため、制度の運営主体である後期高齢者医療広域連合と市町村の役割分担とし て市町村が担っている保険料の徴収について、当初は原則年金からの天引きであったも のが、昨年から口座振替との完全選択制になったことに伴う普通徴収の収納率の向上が 引き続き課題となっています。 次に、国民健康保険の運営上の課題としては、平成20年度から各医療保険者に義務 付けとなった「特定健診及び特定保健指導」の確実な実施があります。これは、生活習 慣病の罹患率を抑制することにより医療費の適正化を図るための取り組みですが、将来 的に国保税の税率上昇を抑える効果も見込めることから、特定健診等の受診率のアップ が引き続き課題となっています。 ○ 市民交流センター ふじみ野交流センターでは、地域住民の交流と生涯学習の推進により、ふれあいと活 力のある地域づくりをすすめています。今後、主催事業への参加状況や参加者の意見な どを踏まえ、学習や交流の機会をさらに充実させると共に、乳幼児親子から高齢者まで 幅広い世代の活動拠点施設として充実を図ります。 鶴瀬西交流センターでは、平成17年11月に開館して4年が経過しました。これま で多くの市民による多様な生涯学習活動や世代を超えた交流など、新たなコミュニティ を形成していくための複合施設として活用されています。市民との協働による施設運営 については、平成21年度にできました「鶴瀬西交流センター友の会」と協力を密にし 運営していきます。 施設の維持については、市民の皆様が快適な環境で施設利用ができるよう、利用者の 意見等も反映し管理していきます。 ○ 針ヶ谷コミュニティセンターにおいては、平成20年4月から指定管理制度を導入し 管理運営を行っています。制度導入後の管理運営においては、施設利用における窓口で の申請受付時間の拡充など利便性の向上を図り運営しています。現在の指定管理期間は 平成23年3月31日までとなっていますので、平成22年度では新たに指定管理者の 募集等の準備を進め、平成23年度に再度導入していきます。 - 37 - 施設の維持については、市民の皆様が快適な環境で施設利用ができるよう、利用者の 意見等も反映し管理していきます。 ○ 市民文化の振興 富士見市民文化会館「キラリふじみ」については、平成14年に開館以来多くの市民に 芸術文化を提供するとともに、市民の文化活動に活用されてきました。施設の維持管理 については、十分配慮しながら対応してきましたが、設備関係の経年劣化等については、 防ぐことができません。そこで、安全な施設提供を行っていく上では、費用も大きいこ とから計画的な修繕計画を立てる必要があります。 また、公共施設の予約システムの導入については、関係課との調整を図りながら継続 して検討していきます。さらに、指定管理者制度の指定期間が今年度までとなっている ことから、モニタリング結果などを検証しながら、来年度に向けた手続きを行っていき ます。 ○ 市立集会所の維持補修の推進 現在、市立集会所は30箇所ありますが、地域における自治活動・文化活動の拠点と して、町会の事業をはじめ高齢者サロンや子育て交流、文化団体の練習などさまざまな 市民の皆様に利用していただいています。しかし、築25年を超える建物もあり、今後 施設を維持していくための計画的な修繕が必要になっています。 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 「情報提供の充実と市民との協働事業」を推進します。 <概要> 市民参加機会の一つであるパブリックコメントの実施については、担当する所管におい て実施手続きを踏むことの意識と重要性について認識されるようになりました。 さらに、市民と市が情報を共有して市民の主体的な参加につなげるために、会議録等の 公開についても全庁的な推進を図ります。 また協働事業については、平成21年度調査で53件の事業が各課から報告されまし た。既事業の継続展開とともに、市民の知恵と力が生かせるような新規事業についてさら に取組みを進めます。 - 38 - 平成22年度末達成目標(見込み) 全ての公開会議の事前公表 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 会議録の公開割合(部分公開含む)75% 調査中 平成21年度末達成状況 検証 平成21年度は基本計画を1事業策定しており、パブリックコメントを実施した結果、 23件の意見がありました。 市民参加事業及び協働事業の実施については、市民参加事業が18件、協働事業が53 件取り組まれました。会議録の公開割合は現在調査中であり、調査結果を踏まえ、全会議 が公開できるように推進を図ります。 方針② 「第2次生涯学習推進基本計画」を策定します。 <概要> 生涯学習推進基本計画の実現に向けて、全庁的連携を図っていくとともに、具体的事業 として平成20年4月から実施しました、「富士見市協働によるまちづくり講座(出前講 座)」により、市民参加と協働のまちづくりの推進を図ります。 さらに平成23年で終了となる「基本計画」の進捗状況を把握し、見直しを行います。 第2次「基本計画」の策定にあたっては、庁内の「富士見市生涯学習推進委員会」とと もに市民による「富士見市生涯学習推進市民懇談会」などで検討を進めていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 第2次生涯学習推進基本計画の策定(平成23年4月開始予定) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 「出前講座」及び「基本計画」の進行管理 「出前講座」及び「基本計画」の進行管理と と「基本計画」の見直し作業に着手。生涯 「基本計画」の見直し作業を実施。生涯学習 学習推進市民懇談会の設置。 推進市民懇談会を平成21年7月に設置。 - 39 - 平成21年度末達成状況 検証 生涯学習推進委員会の下に作業部会を設置し、延べ10回の部会を開催、基本計画に基 づく現状と課題の整理等を行いました。また、同部会の報告を基に同委員会を3回開催し、 第2次基本計画の策定にむけた協議を行いました。併せて、生涯学習の推進にあたり、広 く市民の提案を求めるため、平成21年7月に生涯学習推進市民懇談会を設置し、3回の 懇談会を開催しました。 「出前講座」は51回開催し、市民参加と協働のまちづくりの推進に寄与しています。 方針③ 「富士見市男女共同参画プラン(第3次) 」の策定及び推進を図ります。 <概要> 男女共同参画社会基本法、県条例及び富士見市男女共同参画推進条例に基づき、男女共 同参画推進事業を展開します。今年度は、10月に第3次行動計画である「富士見市男女 共同参画プラン」の策定を予定しております。施策の実現にあたっては、市民及び行政関 係者、専門家ら13名で構成する「富士見市男女共同参画社会確立協議会」で検討を行い、 審議会等の女性委員登用率の向上など、特に重点施策の実現に努めます。 平成22年度末達成目標(見込み) 女性委員登用率 34.4% 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 女性委員登用率 34% 女性委員登用率 33.2% 平成21年度末達成状況 検証 審議会等の女性の登用率の向上につきましては、女性委員比率の把握を行い、40%を 満たしていない場合はその是正に努めるよう促すなど、目標の達成に向けた取り組みを行 ってきました。これまでは、主に公募枠でその向上に努めてきましたが、今後は、各選出 組織内に女性の割合が増えるような取り組みが必要です。 - 40 - 方針④ 「多言語による情報提供」を充実します。 <概要> 認定特定非営利活動法人ふじみの国際交流センターとの協働により、平成18年度から 開始した同法人開設の多言語ホームページ管理支援及び、同法人発行の多言語インフォメ ーションと広報ふじみとの連携について継続します。また多言語ホームページ掲載内容に ついては、外国籍市民にとってより役立つ内容になっているか更なる検証と内容の充実を 図ります。 平成22年度末達成目標(見込み) 多言語ホームページの掲載内容を検証し、より外国籍市民が役立つ情報を増やすなどの 内容充実を図ります。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 定期的な内容更新及び、イベント情報の充 定期的な内容更新を実施。 実を図る 平成21年度末達成状況 検証 平成21年度6ヶ国語ホームページのアクセス数は月平均7,454件でした(4月か ら2月までの平均。3月分は現在集計中) 。 昨年度と比べるとアクセス数が減っている状況ですので、定期的な内容更新に加え、外 国籍市民にとって必要な情報が全て網羅されているか等、内容の検証と充実が必要です。 方針⑤ 「市民相談及び消費生活相談の充実」を推進します。 <概要> ・市民生活の悩みや不安を解消するため、相談業務を通して適切な助言等を行います。 ・消費生活上の契約トラブル・多重債務等の解決のため、必要な助言・指導を行います。 - 41 - 平成22年度末達成目標(見込み) 市民相談については、平成22年度から不動産相談を開始し、より幅広い市民の相談内 容に対応することを目標とします。 消費生活相談事業においては、埼玉県消費者行政活性化補助金を引き続き活用し、消費 者被害の未然防止のため啓発を進めます。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 司法書士による法律相談を実施し、相談分 野及び回数を拡充。 司法書士による法律相談を年間20回実施 し、延べ82人の利用と93の案件相談があ りました。 平成21年度末達成状況 検証 平成21年度の相談件数は、市民相談が1,108件、消費生活相談が631件でした。 司法書士による法律相談が21年度から開始されたこともあり、相談件数も増加してい ます。内容も複雑多岐にわたっており、一件に要する相談時間も増えている状況です。ま た、心の病気などが原因と思われる相談や、ドメスティックバイオレンスの相談も増えて おり、今後とも相談に対しては迅速、的確に対応できる支援体制の確立を目指します。 消費生活相談事業においては、埼玉県消費者行政活性化補助金を活用し、消費者被害防 止のため、啓発事業に取り組みました。 方針⑥ 「電話予約による住民票の写し等の交付」を推進します。 <概要> 現在、 「住民票の写し」 、 「印鑑登録証明書」の交付申請につきましては、市民課(出張 所)の窓口や、郵送等により受理・交付しておりますが、新たに電話等の予約受付を加え、 交付は時間外・休日でも行なうことにより一層の住民サービスを向上させます。 平成22年度末達成目標(見込み) 窓口サービス向上の一環として、総合窓口の開設(ワンストップサービス)と併せて検 討していきます。 - 42 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 調査・検討 実施自治体の調査 平成21年度末達成状況 検証 交付者の身分(自治体によっては、当直職員が対応している。 )及び手数料の収納等に ついて整理する必要があります。 方針⑦ 「安定した税収確保をめざし、適正な賦課と収納率の向上」を推進します。 <概要> 限られた財源の中で確実な税収の確保は喫緊の課題です。こうした中で収納率の向上を めざし、課税担当課との連携を図りながら以下のような取組みを行います。 ・現年度滞納者に対する早期の催告・交渉(通知、電話) ・分納誓約者に対する適正な履行の管理(専従職員の配置) ・収納対策室との連携による高額滞納者への納付催告・交渉 ・納付窓口の拡大(毎月最終日曜日の休日開庁、木曜時間外開庁) ・コンビニ納付の導入検討(実施計画提出) ・口座振替の推奨(納通発送時、窓口来庁時等) ・適正な差押の実施 ・一斉電話催告の実施 平成22年度末達成目標(見込み) ・収納率の回復、向上に向けて次の取り組みを行います。 ○ 早期納税を促すための早期納税相談 ○ 納税者の担税能力等、必要な調査の円滑な実施による的確な納税交渉 ○ コンビニ収納導入に向けた費用対効果と市民ニーズの検討 ○ 前年度からの取り組みを継続します。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・収納率の回復 ・コンビニ収納導入への協議、調整 ・コンビニ収納について実施計画を作成 (今後、費用対効果・市民ニーズ等検討) - 43 - 平成21年度末達成状況 検証 ・収納率の回復のため、以下の取り組みを行い、一定の成績をあげました。 ○ 納付窓口の毎月最終日曜日の休日開庁、木曜時間外開庁 ○ 電話催告の実施 ○ 分納誓約者に対する適正な履行の管理 ○ 収納対策室との連携による高額滞納者への納付催告・交渉 ○ 口座振替の推奨 ○ 適正な滞納処分の実施 ・コンビニ収納等マルチペイメントの導入について検討しました。 方針⑧ 「後期高齢者医療制度保険料普通徴収の収納率の向上」を推進します。 <概要> 保険料の納付方法に関する仕組みについて周知を徹底するとともに、きめ細やかな納付 相談を実施します。また、高齢者福祉課と連携し、臨宅徴収に取り組みます。 (介護保険 料で滞納した場合には、後期高齢者医療制度保険料も滞納する可能性が高いことから。 ) 平成22年度末達成目標(見込み) 普通徴収現年分収納率99%以上を目指します。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 普通徴収収納率は下落する可能性が高い 普通徴収現年分収納率98.12%(22.4.8 現在) 平成21年度末達成状況 検証 普通徴収から再び特別徴収へ変更した方も出る等特別徴収を選択した方の割合が想定 以上であったことから収納率も想定より下落しませんでしたが、後期高齢者医療制度の安 定運営のため、引き続き収納率の向上に取り組む必要があります。 方針⑨ 「特定健康診査及び特定保健指導の適正な実施」を目指します。 <概要> 国民健康保険特定健康診査等実施計画に基づき、特定健診及び特定保健指導を適正に実施 します。 - 44 - 平成22年度末達成目標(見込み) 特定健診受診率:55% 保健指導実施率:35% 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 特定健診受診率:50% 保健指導実施率:30% 特定健診受診率:36.6%(平成 22 年 3 月 31 日現在。最終結果は10月末に集計) 保健指導実施率:21年度の保健指導着手中 のため未集計。最終結果は10月末に集計) 平成21年度末達成状況 検証 特定健診受診者が平成20年度に比較し、伸びが見込めないことから、受診率の向上が 一つの課題となっています。このため、22年度は健診期間を1か月増やし、6月から前 倒しで開始する予定です。 方針⑩ 「計画的な施設の補修」を推進します。 <概要> 施設補修計画を立て、年次計画に基づいて補修を実施していきます。 * 平成 22 年度に鶴瀬西交流センターのガスヒートポンプ(空調機)の整備点検(オー バーホール)を実施します。平成 17 年 9 月に新規に稼動した鶴瀬西交流センターの ガスヒートポンプ【空調機(室外機 7 台)】は 10,000 時間または 5 年に一度を目途に 整備点検(オーバーホール)の必要があります。 平成22年度末達成目標(見込み) 空調機器整備等の実施を計画していきます。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 整備未実施 整備未実施 平成21年度末達成状況 検証 - 45 - 空調機器整備等の実施を計画していきます。 方針⑪ 「指定管理者制度の導入」を推進します。 <概要> 公の施設の管理に民間活力を導入し、住民サービスの向上を図るとともに、経費の節減 を図ることを目的とした、針ケ谷コミュニティセンター指定管理者の指定期間が終了する ことに伴い、平成 23 年 4 月 1 日から指定の手続きを行います。 平成22年度末達成目標(見込み) 3年間の指定期間が終了。平成 23 年 4 月 1 日からの指定管理者の指定。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 指定管理開始から 2 年経過 指定管理開始から 2 年経過 平成21年度末達成状況 検証 平成 21 年度からモニタリング制度が導入され、年次報告が提出された後、現地調査並 びに管理運営に対する評価を行います。 方針⑫ 「針ヶ谷コミュニティセンターの計画的な施設の補修」を推進します。 <概要> 施設補修計画を立て、補修を実施していきます。 ・非常用自家発電装置の整備点検 設置から23年経過し、数年後には部品の製造中止が見込まれていることから整備 (機器入れ替えを含む。 )していく必要があります。 ・冷温水機の整備点検 本体整備、燃焼部整備、チューブ薬品洗浄、各種ポンプ類整備、冷却塔整備 平成22年度末達成目標(見込み) 空調機器・非常用自家発電装置の整備等の実施を計画していきます。 - 46 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 整備未実施 整備未実施 平成21年度末達成状況 検証 非常用自家発電装置の整備等について検討しました。 方針⑬ 「市民文化会館の計画的な施設維持管理」を充実します。 <概要> ・メインホール 舞台設備に係る操作盤・制御盤の内部品の交換 ・メインホール、マルチホール共通 舞台照明設備、音響設備に係る機器・装置類の交換 ・温水製造装置更新 ・スタジオドア改修、鉄部塗装補修、柱補修 平成22年度末達成目標(見込み) 施設の維持管理については、設備関係の経年劣化等により近年突発的な修繕が多発して います。また、現在使用している予約システムは、保守が可能な耐用年数も過ぎている現 状があり、早急な対応が求められています。定期点検等の実施により、計画的な施設の維 持管理に努めると共に、市民サービス及び安全な施設の提供に支障をきたすことがないよ う、適切な対応をしていきます。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 経過観察 経過観察 平成21年度末達成状況 検証 小規模な修繕については、状況に応じて速やかに行ってきましたが、長期的な修繕計画 が必要になっています。 - 47 - 方針⑭ 「市立集会所の維持補修」を推進します。 <概要> 快適で安全な市立集会所の提供をめざし、老朽化している施設の屋根や外壁などを順次 補修し、計画的に修繕を実施していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 地域の皆様に安心してご利用いただくために、今年度は上沢3丁目集会所の修繕を行い ます。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 修繕にむけての計画作り 水谷第1集会所大規模修繕の実施 平成21年度末達成状況 検証 修繕計画を作成し、順次修繕を行っていきます。 - 48 - 健康福祉部 ■福祉課 ■障害福祉課 ■子育て支援課 ■高齢者福祉課 ■健康増進センター ■みずほ学園 - 49 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 健康福祉部 部局長名 笠川 幸子 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 健康福祉部では、市民の健康づくりをはじめ、地域医療体制の充実、地域福祉の推進、こ どもの医療費助成、子育て・高齢者・障害者等の支援などを所掌していますが、次の項目が 平成22年度において、重点的に解決すべき政策課題となっています。 1.地域福祉計画の推進 富士見市地域福祉計画は、基本理念である「住み慣れた地域で安心して心地よく生きる わたしたちが育む福祉のまち つなげたい みんなの願い」に基づき、住民と市、富士見 市社会福祉協議会などとの協働で取り組むための方向性を示す、 ガイドラインとして地域 福祉計画策定懇話会での協議を経て、 地域福祉計画策定委員会での検討により平成20年 度に策定しました。 平成21年度は、本計画の理解と推進にあたり、 「地域福祉計画の概要版」を市内全戸 に配布し、各地区に出向き、出前講座を開催しました。平成22年度は、地域福祉計画に 基づき、各地域での計画の実施に向け、おおむね小学校区ごとに市、町会、社会福祉協議 会、地区社会福祉協議会などの協働により推進組織を設置していくよう努めていきます。 2.災害時要援護者支援事業 災害時要援護者の避難支援は、自助・地域(近隣)の共助を基本とし、要援護者への避 難支援対策と対応した避難情報を発令するとともに、要援護者及び避難支援者までの迅 速・確実な伝達体制の整備が不可欠であります。また、要援護者に関する情報を平常時か ら収集し、関係機関・民生委員・町会等が共有するとともに、具体的な避難支援計画を策 定しておくことが必要であります。 現状においては、全民生委員の協力により要援護者台帳・災害福祉マップが整備されて はいるものの、防災関係部局との連携が不十分であることから、避難支援対策として具体 化していない状況であります。 3.障害者地域生活支援の拡充 障害のある方が自立した生活を営むことができるよう、 利用者の状況に応じたより柔軟 で効果的な事業展開を図っていく必要があります。 なかでも、精神障害者の方々と家族にとって、身近に相談ができる場、仲間と交流ので きる場、就労への支援訓練を受けられる場づくりのニーズが高まってきています。 また、住み慣れた地域で、見守りや配慮のある住宅としてのグループホームや重度身体 障害のある方の在宅生活を支えるリハビリ、入浴、ケア援助を受けることのできる社会資 源が不足しています。 さらに障害者の自立・社会参加に不可欠な就労に向けた継続的な支援が必要です。 4.介護保険事業の安定的な運営 平成21年度から平成23年度までの第4期高齢者保健福祉計画を策定し、 その中で介 護保険事業計画も策定しました。 第1号被保険者の介護保険料は、これまでの6段階から8段階に変更し、月額基準保険 - 50 - 料を3,298円から3,560円に改正しました。 これは、急激な高齢化の進行による認定者数の増加に伴い、施設入所をはじめとするサ ービス利用者が増加してきたことによるものです。 今後も引き続き、介護サービスの利用者の意向を踏まえ、地域密着型サービスをはじめ とする介護サービスの基盤整備を図り、在宅介護を維持できるよう適正なサービスの提 供、介護サービスの質の向上、介護予防の事業の充実、給付適正化事業等に取り組んでい きます。また、平成24年度からの第5期計画策定に向けた高齢者実態調査を実施し、そ の結果を基に、富士見市保健・福祉事業推進委員会での検証、検討を行っていきます。併 せて、介護保険料の滞納金額も年々増加しているため、保険料の徴収対策強化を図ってい きます。 平成 21 年 10 月(実績) 平成 22 年 10 月(推計) 平成 23 年 10 月(推計) 高齢者人口(人) 高齢化率(%) 要介護認定者(人) 20,536 19.6 2,581 21,749 20.5 2,953 22,347 21.0 3,145 5.包括的支援事業 高齢者を中心とした地域住民の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援するこ とを目的とし、包括的支援事業等を一体的に実施する役割を担う中核的機関として、平成 19年3月に直営1ヵ所の地域包括支援センターを設置し、 平成21年度は2ケ所目の地 域包括支援センターを委託運営し、高齢者の相談体制の充実をはかってきました。 第4期富士見市高齢者保健福祉計画の中で、包括的支援事業が効率的・効果的に実施で きるように日常生活圏域を4圏域に設定しています。 今後も圏域ごとの地域包括支援セン ターの設置に向けて整備を行います。 介護保険発足時に比較すると急速な高齢化を示しています。こうした状況のなか、介護 問題や認知症高齢者、高齢者虐待、単身高齢者の閉じこもりによる地域での孤立など様々 な悩みや問題を抱える高齢者とその家族が増加していることから、身近な場所で高齢者、 地域の方等からの相談を受け必要な支援に繋げることで、 高齢者の方々が安心していきい きと暮らすことができるよう、 関係機関とのネットワークの構築をはかり支援体制の充実 に努めます。 6.医療制度改革関連事業(特定保健指導) 医療費の適正化を図る医療制度構造改革の一環としての特定健診・特定保健指導は、メ タボリックシンドロームに着目し、生活習慣病の発症・重症化を予防するものです。その 特定保健指導においては、生活習慣病の危険因子(リスクファクター)の保有状況により 対象者を階層化し、適切な保健指導を実施します。ハイリスク者へのアプローチに重点を 置き、そのフォロー体制も整えていきます。さらに、被保険者全体を対象に生活習慣病予 防に努めていきます。 7.健康増進法に基づく市民の健康づくりの充実 生活習慣病予防の一次予防に重点を置き、 「健康増進事業」として健康づくりへの啓発・ 普及に努めていきます。また、国が新たに策定する「国民健康づくり運動」の動向を見極 - 51 - めて、富士見市の「健康増進計画」策定に向けて準備を進めていきます。 8.健康診査事業(がん検診) 死因の第一位を占める「がん」について、早期発見のため各種がん検診を実施していま すが、平成19年4月にがん対策基本法が施行されたことから、さらなる見直し・充実を 図り、国の指針にもとづく対策型の検診の形を踏まえ、質の高いがん検診を計画、実施し ていきます。 9.放課後児童健全育成事業 放課後児童クラブについては、待機児童の解消と適正規模(入室児童 70 人以下)によ る施設運営が求められています。このため、平成 22 年度には関沢放課後児童クラブとみ ずほ台放課後児童クラブについて、第2放課後児童クラブの施設整備を行い、課題の解決 を図っていきます。また、併せて開室時間の見直しや既存施設の効率的な運営等について 検討していきます。 10.保育所施設整備事業 保育所入所に係る待機児童の解消については、民間保育所の新設や増設により、一時的 には減少しましたが、平成 19 年度から微増ではあるものの増加傾向にあります。また、 潜在的ニーズも増加していることから、平成 22 年度に民間保育園(2園)の開設を支援 し、待機児童等の解消に努めます。 施設環境の整備については、第一保育所大規模改修・空調工事や第二保育所の耐震・改 修工事を行うとともに、第六保育所の園庭拡張工事を行います。 また、保育所運営に係る設備や備品等についても適正な維持管理と更新を図り、引き続 き、安全で安心できる保育環境の整備に努めていきます。 11.こども医療費支給事業 子供たちの健やかな成長と子育て家庭への支援をより充実させるため、こども医療費の 支給対象年齢を入通院とも中学校修了まで拡大していきます。 なお、 実施時期については、 平成 22 年 10 月診療分から適用し実施します。 12.指定管理者制度の導入と更新 児童館及び児童活動センターについては、平成 23 年 4 月からの指定管理者制度導入に 向け、各種事務等を的確に進めていきます。なお、制度導入に向けては利用者等への影響 が出ないよう十分配慮していきます。また、ふじみ野保育園と放課後児童クラブについて は、これまでの事業内容等の評価を踏まえるとともに、新たな市民ニーズも考慮し更新手 続きを進めていきます。 - 52 - 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 地域福祉計画の推進を図るため、おおむね小学校区ごとに推進組織を設置していきま す。 <概要> 地域ごとに抱える課題の解決策を見つけ出し、実状に合った具体的な実施計画を立 て、実施するにあたり、小学校区ごとに推進組織を設置していきます。それには、町会、 地域住民、事業者、そして、市、社会福祉協議会などの協働の下で互いに、縦横の連携 を図っていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) ・おおむね小学校区ごとに推進組織の設置(11 ヶ所) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・ 「地域福祉計画の概要版」を市内全戸配布 ・各地区ごとに出前講座を開催(啓発) 平成21年度末達成状況 検証 ・ 「地域福祉計画の概要版」を市内全戸配布し、各地区ごとに出前講座を開催する中で計画 の普及啓発を図ることができた。 今後は、地域ごとに抱える課題について、おおむね小学校区ごとに推進組織を設置して、 市、町会、社会福祉協議会、地区社会福祉協議会などの協働により実状に合った具体的 な実施計画を立て実践していく必要がある。 方針② 災害時要援護者情報の把握や安否確認、避難支援体制など具体的な行動計画づくりに向 けて、整備していきます。 <概要> 災害時における高齢者や障害者等の要援護者に対する救助、避難誘導等の支援が迅速 的確に対応でき、災害時一人も見逃さない体制の整備を目指していきます。それには、 平常時より要援護者情報を関係機関・民生委員・町会等が共有するとともに、周知と協 力要請等の調整、実際の発災時における要援護者避難支援体制の構築については、各関 係部局と調整・協議を図っていきます。 - 53 - 平成22年度末達成目標(見込み) ・要援護者台帳・災害福祉マップの更新 ・情報伝達体制の整備 ・災害時要援護者情報の共有 ・災害時要援護者の避難支援計画の具体化 ・避難所における支援 ・関係機関等の間の連携 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・要援護者台帳の整備 ・災害福祉マップの整備 平成21年度末達成状況 検証 ・各単位民生委員児童委員協議会において、要援護者台帳(高齢者世帯のみ・単身、昼間 単身高齢者・特要援護者・障害者世帯)の整備を図ることができた。 ・災害福祉マップの整備を図ることができた。 ・国で策定されている「災害時要援護者の避難支援」ガイドラインを参考に、各関係部局 と調整・協議を図り、より具体的な支援体制の構築が重要となっている。 方針③ 障害のある方が自立した生活を営むことができるよう、また、地域移行・就労移行を目 指し、 『障害者自立支援法推進事業』及び『地域生活支援事業』を推進します。 <概要> 精神障害者のための居場所づくりについては、引き続き整備に向け取り組んでいきま す。また、グループホーム設置については適切な事業者の把握や支援策を研究していき ます。 地域生活支援事業では、手話通訳派遣事業委託を三芳町と共同で行うことで広域的な 事業展開を図ります。 また、家庭での入浴が困難な重い障害をお持ちの方を対象に訪問入浴サービスを新た に実施していきます。 さらに、オストメイト(人工肛門・膀胱造設者)の社会参加を促進するため、市内公 共施設に対応トイレの整備を行います。 平成21年度開設した障害者就労支援センターについては、きめ細かな個別支援を進 めるとともに、近隣支援センターや就労移行支援事業所とのネットワーク化により情報 の共有化を図っていきます。 - 54 - 平成22年度末達成目標(見込み) ・手話通訳派遣件数 ・地域活動支援センター ・グループホーム ・就労支援センター ・成年後見制度利用支援 ・訪問入浴サービス事業 ・オストメイト対応トイレ 延べ650件/年 1ヶ所(身体障害者向け) 2ヶ所(すてっぷ(三芳町) ・富士見市利用者3名) 1ヶ所 3件 利用者2名 2ヶ所設置(平成21年度末に設置済の施設: 市役所、キラリ☆ふじみ、サンライトホール、 鶴瀬公民館、鶴瀬西交流センター、福祉活動セン ターぱれっと) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 手話通訳派遣件数 660 件 手話通訳派遣件数 地域活動支援センター 1 ヶ所(身体障害者向け) 563 件 地域活動支援センター 1 ヶ所(身体障害者向け) グループホーム 1 ヶ所(2市1町管内2人) グループホーム 1 ヶ所(すてっぷ(三芳町)2人) 就労支援センター 1 ヶ所 1 ヶ所 成年後見制度利用支援 1 件 就労支援センター 成年後見制度利用支援 1 件 平成21年度末達成状況 検証 ・ 精神保健福祉士2名の職員配置により、精神障害者のための相談支援体制の拡充と社 会復帰訓練を目的としたソーシャルクラブを毎週開催し、利用者ニーズの対応を図るこ とができた。 ・ 精神障害者の居場所と就労訓練事業所の整備、グループホームの市内開設については 具現化に至っていない。 ・ 就労支援センターは平成21年4月に市直営事業として業務を開始し、登録者数49 名中15名が就職に結び付き、開設初年度として一定の成果を上げたものの、引き続き 個別フォローと新規企業開拓を進める必要がある。 ・ コミュニケーション支援事業の拡充では、手話通訳者派遣事業委託での人員体制の強 化を図り、延べ563件の派遣件数があった。また、新規事業として要約筆記奉仕員養 成講習会を二市一町共同で開催し、富士見市では5名が受講・修了した。今後において も登録通訳者養成を支援していく必要がある。 ・ 成年後見制度利用支援事業においては、審判のおりたケースが1件で、ほかに相談受 理・調整中が2件となっており、引き続き相談・支援を続けていく。 - 55 - 方針④ 介護保険事業の安定的な運営を推進していくために、「地域密着型サービスの基盤整 備」 、 「第5期計画に向けた高齢者実態調査」 、 「介護保険料の徴収強化」を実施します。 <概要> 第4期富士見市高齢者保健福祉計画を策定した中で、平成23年度までにグループホー ムをはじめとする地域密着型サービスの基盤整備を数ヶ所位置づけました。平成22年度 として、グループホーム1ヵ所、小規模多機能型居宅介護2ヵ所、夜間対応型訪問介護1 ヵ所、認知症対応型通所介護1ヵ所、地域密着型特養1ヵ所をそれぞれ整備する予定で公 募します。 次に、平成23年度に第5期富士見市高齢者保健福祉計画策定に向けた事前調査とし て、高齢者実態調査を実施します。この調査は前回計画同様に、民間の調査機関に調査を 委託してその調査結果を計画に反映していきます。 次に、介護保険料の徴収強化を実施します。緊急雇用創出基金事業の補助金(国庫補助 制度)により、非常勤嘱託職員1名を雇用し、臨宅徴収回数を増やし滞納の個別事情の把 握をしていき、翌年度以降の収納率向上につなげていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) z z z 地域密着型サービス基盤整備 グループホーム1ヵ所、地域密着型特養1ヵ所 高齢者実態調査 在宅、施設、ひとり暮らし高齢者等の調査を終了させ第5期計画 策定に反映させる 介護保険料の徴収強化 臨宅徴収の回数を増やすことで、今まで折衝できなかった 滞納者の個別事情を把握する。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) z z 地域密着型サービス基盤整備 夜間対 z 応型訪問介護1ヵ所、小規模多機能型居 宅介護1ヵ所、地域密着型特養1ヵ所 給付適正化 ケアプランの確認指導と z して居宅介護支援事業所5ヵ所を対象 として実施する 地域密着型サービス基盤整備 未達成 給付適正化 目標どおり達成 平成21年度末達成状況 検証 地域密着型サービスの基盤整備については、平成21年度~平成23年度の3ヵ年での 目標としていることもあり、平成21年度は基盤整備の準備期間とした。近隣市町におい ても当該施設は少ないこともあり整備体制には至らなかった。 給付適正化に関しては、目標どおり達成した。 - 56 - 方針⑤ 「包括的支援事業」を推進します。 <概要> 第4期富士見市高齢者保健福祉計画の策定の中で、包括的支援事業を効率的・効果的 に実施できるように3圏域から4圏域に見直しを行いました。 日常生活圏域の見直しに伴い、より効果的に包括的支援事業を進める為、日常生活圏 域の全てに地域包括支援センターを設置していきます。 地域包括支援センターは、地域の高齢者の様々な問題の実態把握に努め、その問題解 決に向けて圏域における住民、民生委員、介護支援専門員、医療機関等によって高齢者 を重層的に支援する地域包括支援ネットワークの構築を目指し、ネットワークに参加す るメンバーの相互理解と関係づくりや連携の継続性の維持に取り組みながら、地域の現 状や課題等を把握し、高齢者への適切な個別支援を行なっていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 平成21年度同様に、今年度も2ヶ所の地域包括支援センターにて事業運営をいたし ます。 平成23年度の地域包括支援センター委託について、日常生活圏域に設置ができるよ うに運営協議会と検討をしていきます。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 直営1ヵ所に加え、委託により1ヶ所地域 目標達成されています。 包括支援センターを設置 平成21年度末達成状況 検証 目標達成されています。 - 57 - 方針⑥ 「メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の予防」を推進します。 <概要> 特定保健指導の対象者(メタボリックシンドローム)は、内臓脂肪型肥満に加え、 高血糖・脂質異常・高血圧を危険因子とする状態の生活習慣病です。 この生活習慣病の対象者推計数は、H22年度2,643人で、そのうち保健指導 対象者は1,315人、保健指導実施数が461人(35%)と見込まれます。H24 年度には、保健指導対象者が1,793人、保健指導実施数は807人(45%)を 超える等順次その対象者、実施数は増加していきます。 これらの対象者への保健指導は、 「動機付け支援」 「積極的支援」のように国の指導 指標に沿って、3~6か月間を要します。 富士見市においては、この期間を栄養支 援・運動支援(具体的な食事や実践できる運動方法)とセルフコントロールの手技で あるリラクセーションを導入し、積極的な継続支援を行っていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 特定保健指導実施数 461人 (特定保健指導実施率 35%) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 特定保健指導実施数 392人 (特定保健指導実施率 30%) 特定保健指導実施数 256人 (特定保健指導実施率 23.6%) 平成21年度末達成状況 検証 特定健診等実施計画の目標値では、特定健診、特定保健指導の受診率、実施率とも増加 していますが、21年度の実績では、健診受診率が20年度とほぼ変わらなかったため、 保健指導実施者数、実施率とも目標を達成することはできませんでした。また、20年度 と同様40代50代の参加者が少ない状況であったため、 保健指導実施率を上げるために、 再勧奨する等を試み、わずかではあるが手応えがありましたので、今後もより工夫を重ね て実施率の向上を目指します。さらに、不参加者に対してのフォローやアプローチについ ても検討していきます。 - 58 - 方針⑦ 「健康教育・健康相談の充実」を図ります。 <概要> 生活習慣病を予防するための健康教育・健康相談等の充実を図ります。 健康増進法に基づき、地域住民の健康づくりの多様な需要にきめ細かく対応し、医師会・ 歯科医師会・社会福祉協議会やその他ボランティア等の市民と共に、地域保健サービスの有 機的な連携を図りながら、市民が自らの健康を守れるように積極的な保健事業を行います。 重点健康相談:高血圧・高脂血症・糖尿病・歯周疾患・骨粗鬆症・病態別健康相談 総合健康相談:上記以外の生活習慣病 平成22年度末達成目標(見込み) 〇集団健康教育 〇健康相談 ・重点健康相談 ・総合健康相談 65 回 1,500 人 70 回 2,000 人 50 回 1,500 人 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 〇集団健康教育 〇健康相談 ・重点健康相談 ・総合健康相談 65 回 1,400 人 55 回 2,000 人 55 回 1,200 人 〇集団健康教育 〇健康相談 ・重点健康相談 ・総合健康相談 78 回 1,622 人 147 回 1,475 人 30 回 1,894 人 平成21年度末達成状況 検証 一般市民を対象として、生活習慣病予防のための健康教育、健康相談を広く実施してき ました。なかでも、平成9年度より開始し、地域住民と協働ですすめてきた「地域健康相 談」では、各団体とも健康づくりの取組みが定着してきています。今後も地域特性に合わ せ、地域に密着した自主団体の健康づくりへの支援を続けていきます。 また、医療制度改革に伴い、 「健康」への関心が高まり個別の健康相談が増加している ため、正しい知識と情報を発信し、それぞれのライフスタイルに見合った継続した健康づ くりを支援していきます。 - 59 - 方針⑧ 「がん検診」を充実します。 <概要> がんは、死亡原因の1位を占めており、市においても各種がん検診を実施していると ころですが、全国的に女性特有のがんについての受診率が低いこともあり、平成21年 度国の補正予算により『女性特有のがん検診推進事業』が措置され、対象年齢にあたる 方が、乳がん・子宮頸がんの検診を無料で受けられます。 市では、乳がん検診について、平成17年度から『視触診とマンモグラフィー方式の 併用検診』を導入する一方、平成21年度には『視触診検診』を廃止し、早期発見や精 度の均一化が困難であるということから、国の指針(がん検診手法の有効性の評価)に 基づき、検診による死亡率減少効果について十分な根拠があると評価された『視触診方 式とマンモグラフィー方式の併用検診』に一本化し、対象年齢を30歳以上、受診受入 数を2,000人と大幅に拡大しました。また、平成20年度の法改正の影響もあり、 肺がん、大腸がんの受診率が低下したので、がん検診の重要性を市広報等で周知してい きます。 平成22年度末達成目標(見込み) がん検診受診率 胃がん 3% 肺がん 47% 大腸がん 45% 子宮がん 20% 乳がん 15% 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) がん検診受診率 胃がん 3% 肺がん 45% 大腸がん 40% 子宮がん 13% 乳がん 13% がん検診受診率 胃がん 2.4% 肺がん 38.7% 大腸がん 33.8% 子宮がん 15.5% 乳がん 12.8% 平成21年度末達成状況 検証 乳がん検診の『視触診検診』を廃止し、国の指針(がん検診手法の有効性の評価)に基 づき、 『視触診方式とマンモグラフィー方式の併用検診』に一本化しました。見直しにより 対象年齢を 30 歳以上、受診受入数を 2,000 人と大幅に拡大しました。 平成 21 年度国の補正予算により『女性特有のがん検診推進事業』が措置され、対象年齢 にあたる方が、無料で受けられる乳がん・子宮頸がんの検診を実施しました。このことに より、平成 20 年度より、乳がん検診 1.4%、子宮頸がん検診 3.3%の受診率が向上しまし - 60 - た。今後、がん検診の必要性を市広報等により周知していく必要があります。 方針⑨ 待機児童の解消と大規模クラブの分割による「放課後児童健全育成事業」を推進します。 <概要> 放課後児童クラブについては、 待機児童の解消とあわせ入室児童が 71 人以上の大規模 クラブの分割による施設運営が求められています。このため、今後の児童推計等に基づ き、大規模クラブの分割による適正規模による運営を通して、児童の健全育成にも十分 配慮した施設運営を進めていきます。 ・関沢第2放課後クラブの整備:木造平屋建て、約 80 ㎡、予定定員 30 人 ・みずほ台第2放課後児童クラブの整備:余裕教室の活用、約 85 ㎡、予定定員 30 人 平成22年度末達成目標(見込み) ・大規模クラブの解消(2 施設を分割整備、関沢・みずほ台放課後児童クラブ) ・放課後児童クラブ待機児童「ゼロ」を維持 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 待機児童のある施設数:4 大規模クラブ数:3 ・待機児童数:0 ・大規模クラブ数:2 ・ふじみ野放課後児童クラブ分割を先行し、 年度当初の同クラブ待機児童を解消 平成21年度末達成状況 検証 ・大規模クラブ 2 箇所の分割整備(諏訪、ふじみ野放課後児童クラブ)を進め、課題の解 消に努めていますが、引き続き、大規模クラブの分割整備を進め保育環境の向上に努める 必要があります。 - 61 - 方針⑩ 待機児童等の解消と施設の計画的な改修等により、安全で安心な施設づくりを目標に 「保育所施設整備事業」を推進します。 <概要> 待機児童の解消に向けては、民間による開設と運営がより効果的であることから、 「安 心こども基金」を活用し、平成 23 年4月開設に向け支援していきます。 第一保育所大規模改修・空調工事については、6 月完了を目標に整備し、第二保育所 の耐震・改修工事については、より安全な工事施工を目的に地域集会所を活用していき ます。第六保育所の園庭拡張工事についても、都市機構との協議等を踏まえ施設環境の 整備に努めていきますが、各保育所工事の施工に際しては、児童の安全確保を最優先し、 十分配慮していきます。 また、保育所運営に係る設備や備品等についても適正な維持管理と更新を図り、引き 続き、安全で安心できる保育環境の整備に努めていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) ・民間保育園(2 園)完成、定員 150 人増と待機児童の削減 ・耐震・大規模改修工事による施設環境の改善(3 施設) ・保育施設耐震化の促進(1 施設) ・厨房用備品等の更新、適正管理に向けた維持修繕の実施及びインフルエンザ予防対策 のための備品購入(47 台) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・待機児童数 20 人程度 ・耐震化率 3/7 施設 ・待機児童数 29 人 ・耐震化率 3/7 施設 ・厨房用備品の更新と維持修繕の実施 平成21年度末達成状況 検証 ・保育所の待機児童の解消に向け 2 箇所の保育園の開設が決定しましたが、23 年度の開 設後についても、引き続き保育ニーズの動向には、注視していく必要があります。 ・保育環境の整備については、施設の耐震化と老朽化への対応も急務であることから、 着実に進めて行く必要があります。 - 62 - 方針⑪ 支給対象年齢の拡大を図り、 「こども医療費支給事業」を充実します。 <概要> 現状の支給対象年齢(入院:小学校修了まで、通院:小学校就学前)を中学校修了ま で拡大し、子育て中の家庭に対し、より安心した日常の暮らしを支援するものです。 実施時期については、平成 22 年 10 月診療分から適用し実施します。 また、助成方法の見直しにつきましては、医師会や二市一町との調整等を踏まえ、検 討していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) ・助成対象を入通院とも中学校修了まで拡大 ・支給対象児童の拡大 (拡大分:小学生約 6,000 人、中学生約 2,650 人) ・システム修正及び周知の継続 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・通院:小学校就学前 ・入院:20 年 5 月から小学校修了まで ・通院:小学校就学前 ・入院:20 年 5 月から小学校修了まで 平成21年度末達成状況 検証 ・ 関係条例改正後に関係者への周知も進めていますが、10 月からの実施に向け、引き続 き周知を徹底していきます。なお、助成方法の見直しに関しては、関係者等の協議もあ りますが、財政負担が伴うことも十分考慮し、慎重に検討する必要があります。 また、県内子育て支援策の均衡化と市負担の軽減という視点から、県助成制度の拡大 について、引き続き関係機関へ要望していく必要があります。 - 63 - 方針⑫ 指定管理者制度の導入と更新を適正かつ計画的に推進します。 <概要> 児童館及び児童活動センターの指定管理者制度の導入については、23 年 4 月実施を目 標に各種事務等の手続きを進めます(条例の一部改正(22 年 6 議会)後、選定委員会の 開催、指定管理者の募集、申込み、事業者選定、指定管理者指定議案(22 年 12 議会) 、 協定の締結等) 。 ふじみ野保育園及び放課後児童クラブについては、指定期間の満了に伴う更新手続き を進めます。両指定管理業務実績等の評価については、モニタリングや利用者アンケー トの結果等を踏まえ適正に進めて行きます。なお、新規事業内容案の検討に際しては、 新たな市民ニーズも検証していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) ・児童館及び児童活動センターへの指定管理者制度導入手続きの完了 ・ふじみ野保育園及び放課後児童クラブの指定管理者制度更新手続きの完了 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・児童館への導入実績及び先進事例の検証 ・仕様書案、募集要項案の作成(児童館) 平成21年度末達成状況 検証 ・児童館及び児童活動センターの制度導入にあたっては、これまでの事業や活動内容を検 証するとともに、新たな事業展開等についても十分検討する必要があります。また、スム ーズな業務移行となるような仕組みも併せて検討する必要があります。 - 64 - まちづくり環境部 ■まちづくり推進課 ■鶴瀬駅西口整備事務所 ■鶴瀬駅東口整備事務所 ■安心安全課 ■環境課 ■産業振興課 - 65 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 まちづくり環境部 部局長名 桶田 正 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 まちづくり環境部は、まちづくりをハード・ソフトの両面から総合的に推進するため、 土地利用の総合調整・公園緑地の整備保全、鶴瀬駅東西口の区画整理事業、防災・防犯・ 国民保護対策、環境保全・廃棄物処理対策、商工労政・農政の事務を所掌しています。 そのため、 「自然と共生するまち・安全で快適に暮らせる」まちづくりに必要なハード事 業とソフト事業の有機的連携を図り、市民の目線で必要な事業を効果的に推進します。 今後の重点的な政策課題は次のとおりです。 ○既成市街地の整備 現在、整備が進められている鶴瀬駅東西口の土地区画整理事業は、本市の玄関口であり、 また、市の中心市街地として駅へのアクセス道路等の整備により、商業業務機能の集積を 図り魅力あるまちとして、早期完成が期待されています。 鶴瀬駅西口地区22.5ha は、既成市街地の区画整理事業であり、地権者の仮換地先へ のスムーズな移行が重点課題となっています。健全な市街地の形成と、市の玄関口に相応 しいまちづくり達成のために、早期完成に向けた取り組みが求められています。 鶴瀬駅東口地区4.9ha は、駅前広場を含む都市計画道路・鶴瀬駅東通線周辺地区の土 地区画整理事業であり、平成17年度より本格的に工事及び建物移転に着手しています。 現在は鶴瀬駅東通線の早期完成を重点目標とし、整備主体である埼玉県との調整及び関係 地権者の理解と協力を得ながら事業を推進していきます。 また、土地区画整理事業施行区域の両側に隣接する7.4ha についても、地区計画制度 を活用したまちづくりの推進に向け、地権者合意形成や事業手法の検討をしていきます。 旧暫定逆線引き地区(水子地区~約95ha、諏訪地区~約5ha)は、地区計画によ る市街化区域再編入を行い、道路等の都市基盤施設の整備を計画的に進めるとともに、民 間の建築活動を適切に誘導することにより、良好な住環境の創出を図っていきます。また、 地元地権者組織とともに、土地区画整理事業(小規模土地区画整理事業を含む)の検討を 推進します。 ○新市街地の整備 新市街地の開発整備にあたっては、少子高齢化に伴う宅地需要の減少傾向が予想される 中で、特色ある土地利用を行ない、時代のニーズに適応した事業内容の工夫が求められて います。 シティゾーン(Aゾーン)の山室勝瀬地区については、庁内プロジェクトチームを中心 に、これまでの事業手続きにおける諸課題の整理・検証を行いました。また、地権者・近 隣住民・市民団体等関係者によるまちづくり推進懇談会においては、まちづくりのあり方 を「意見」としてまとめました。これらの結果を踏まえ、計画的なまちづくりの促進を図 ります。 また、Aゾーンを除く地区については、基本構想に基づく土地利用の実現を目指します。 リブレーヌ都市整備事業については、恵まれた地域特性を背景とし、民間活力を利用し - 66 - た魅力ある計画を推進します。 一方、市街化調整区域においては、少子高齢化が進行していることから、地域全体の活 力向上のために、コミュニティの維持と良好な集落環境保全方策を検討していきます。 ○公園緑地の整備 現在の都市公園などは、区画整理事業により設置されたものが多く、遊具の更新や施設 の安全面での対応が必要であり、また、近年は、高齢者に配慮した公園や子供を犯罪から 守る見通しのよい公園づくりが求められています。 このようなことから、鶴瀬第2団地建替えに伴うつるせ台公園の整備にあたっては、平 成20年度に「協働による公園づくり」として基本設計を作成し、平成21年度には実施 設計を行いました。今後は、平成22年度に予定している公園整備や整備後の維持管理に ついても地域住民と連携し「協働による公園づくり」を推進します。 なお、平成22年4月1日現在の都市公園は、43箇所37.42ha、1人当りの公園 面積は、3.56㎡となっています。 ○防災・防犯対策の充実 安心安全な市民生活を守るためには、市民と行政の連携による自主的な防災・防犯活動 が不可欠です。市民による防災活動は、阪神大震災以降、これまでに自主防災組織が27 団体結成されています。また、結成に至らないまでも町会組織で防災訓練等の自主防災活 動が活発に行われています。 また、防犯活動は、街頭犯罪が多発する中で市民生活に不安が高まっている状況があり、 全ての町会で自主防犯パトロールが行われています。 市民による自主防災活動と自主防犯活動の統合を図り、 「自分たちのまちは自分たちで守 る」という自治意識を育成して、市民が取り組みやすい活動環境を整備し、効率的、効果的 な自主活動を推進していかなければなりません。 青色防犯パトロールカーの防犯効果は高く、運行の充実を図るため、市民青色防犯パト ロール隊の育成・支援をしていきます。 ○生活環境保全の推進 後期環境基本計画に基づき、生活環境の保全のため、市民一人ひとりのエネルギー消費 抑制の意識を高め、市民生活における省エネルギー化を推進します。また、行政は、地球 温暖化対策実行計画に基づき、自ら率先して省エネルギーに努め、公共施設への太陽光発 電の導入など新エネルギーの活用や、壁面緑化等の拡大を推進します。市民に対しては、 温室効果ガスの削減について実践例を紹介するなど、情報提供や啓発活動を行ない、一般 家庭の新エネルギー活用を推進するため、住宅用太陽光発電システム設置に対する助成等 について情報収集と調査・検討を進めます。 ○ごみ減量の推進 ごみの減量化や資源化は、平成21年度の市民意識調査の中で91.6%と重要度の最 も高い施策の一つと認識されており、 低炭素で持続可能な資源循環型社会の構築に向けて、 市民と協働して取り組んでいく必要があります。 このため、本市のごみ処理の方針や目標を定める、富士見市一般廃棄物処理基本計画を 平成22年度に見直し、計画に基づく適正なごみ処理システムをより一層充実して、ごみ - 67 - の減量化、資源化を進めます。 平成19年10月に施行された「富士見市をきれいにする条例」の主旨を具体化するた めに「美化推進計画」を早期に策定し、今年の10月には本計画に基づく「美化推進重点 区域」及び「路上喫煙禁止区域」を市内3駅東西口周辺で施行し、パトロールを実施する 等計画を順次進めていきます。併せて、富士見市をきれいにするごみゼロ運動の啓発や取 り組みを環境施策推進市民会議や市民との協働により積極的に推進します。 また、平成21年度からスタートした、可燃ごみや不燃ごみを出すことが困難な高齢者 や障害者世帯を対象とした「ふれあい収集事業」についても、健康福祉部と連携し、継続・ 充実していきます。 ○商業の推進 富士見市の商業の状況は、平成15年度は23商店会、780名の会員数で、平成21 年度には22商店会、586名(平成21年10月1日現在)と年々減少傾向にあり、閉 店による空き店舗が増加している状況にあります。 主な原因としては、商店の分散や商店会の分断等による商業集積の縮小化や、商業者の 高齢化、後継者不足等があり、商店会の活性化に大きな影響を与えることから、個々の商 業者の経営意欲を高めることが課題となっております。本年度においては、富士見市商業 活性化ビジョンの見直しを進め、 高齢化等の課題に対して町会や地域住民との連携を図り、 消費者にとっての魅力ある店舗づくりの推進等、商店会独自の特色を活かすための取り組 みへの支援を進めます。 ○企業立地の可能性や是非についての調査研究 地方交付税の減額、景気低迷による地方税の伸び率低下など、市の財政を取り巻く現状 はますます厳しくなっています。そのような中で、自主財源確保策の大きな手段となりう る企業立地について、その可能性や是非について判断するための調査研究をします。 ○農業基盤の整備 就農者の減少、高齢化という課題を抱える富士見市農業の現状は、将来に向けた様々な 問題があり将来農業の確立を図るために、適正かつ計画的な農業的土地利用への誘導が急 務です。そのため総合的な農地の地図管理情報を活用した検討に加え、農業生産にとって もっとも基礎的な資源である農用地等を良好な状態で確保しながら、農業振興に関する施 策と、その計画的な推進を図ります。 ○農業担い手等の育成 現在の農業を取り巻く環境は、高齢化、後継者不足、兼業化が進むとともに、遊休農地の 増加などが大きな懸案事項となっています。 このため、国では農業の担い手を認定農業者・集落営農組織・農業法人等と株式会社の参 入も位置付け、施策対象を絞り込み各種助成を集中していく方針としています。そのため 農業委員会、農業協同組合、農業普及指導センター、が相互の連携を図り担い手を育成・ 支援する組織である、 「富士見市担い手育成総合支援協議会」が中心となって、これら各種 事業を推進します。 ○農業生活環境の整備 後継者不足等により、遊休農地が増加し、特に水田地帯に存在する遊休農地では、雑草 - 68 - の繁茂や不法投棄等により、隣接農地へ悪影響をもたらしています。 このようなことに対応し、 農業が自立的かつ安定的なものとするため、優良農地の保全や 農業基盤、生産体制の整備をすすめるとともに、 生産者組織などによる大型機械や育苗施設 の有効活用を図り、安定的な農業経営を推進します。 さらに、地域の住環境の向上のため、 地域ぐるみで行う共同活動と農業者ぐるみの先進的 営農活動に対し総合的に支援をしていきます。 ○地産地消の推進 BSE(牛海綿状脳症) 、鳥インフルエンザ、食品添加物、遺伝子組み換え作物、残留 農薬、食品偽装表示、加工品への毒物混入など「食」に関する多くの問題が生じておりま す。 また、わが国の食料自給率は40%と依然と低い状況であり、消費者の食の安全への関 心も高まっています。 このような状況に対処するため、国の「食料・農業・農村基本計画」及び市の「後期基 本計画」に基づき、新鮮で安全な地元農産物を地元で消費するために、生産者、消費者、 商業者が連携して意見交換や地元農産物の活用について研究の機会をつくり、地産地消の 推進に努めます。 ○市民農園の推進 農地を借りて農業体験を楽しみたいという住民が年々増えてきていることから、特定農 地貸付法により、地権者から市が農地を借上げ、小規模な作付面積に区分けした農地を、 利用者が借りることのできる市民農園の管理運営を行います。 また、特定農地貸付法の改正により、農業者、NPO法人等も市民農園の開設者になる ことが可能となったため、市民農園等の開設手続きを支援します。これにより、多くの市 民に農業体験を楽しんでもらい、農業への理解を深めます。 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 「魅力と活気があふれ安全なまちづくり」を推進します。 <概要> 駅前地区の基盤整備と商業の活性化、防災機能の向上等を図るため、土地区画整理事業 の早期完成をめざします。 さらに地区計画制度を活用し、地域の特性にあったまちづくりを推進するとともに、建 築条例化等による事業効果の維持と住環境の保全に努めます。 また、シティゾーンについては、富士見市のシンボル的な地域として魅力と活力のある まちづくりを推進します。 平成22年度末達成目標(見込み) ・旧暫定逆線引き地区(水子・諏訪)の市街化区域再編入、地区計画の決定、準防火地域 の指定 ・シティゾーンの計画的な土地利用の実現 - 69 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) (水子、諏訪地区) ・市街化区域再編入、地区計画の決定、準防 火地域の指定 (シティゾーン(Aゾーン) ) ・庁内プロジェクトチームによる課題の整理 と検証 ・協働のまちづくり推進懇談会における意見 のとりまとめ (水子・諏訪地区) 都市計画法第16条に基づき、構想案等の 縦覧及び公聴会を実施。 (シティゾーン(Aゾーン) ) ・庁内プロジェクトチームによる課題の整理 と検証 ・協働のまちづくり推進懇談会における意見 のとりまとめ 平成21年度末達成状況 検証 水子・諏訪地区は、地区計画による市街化区域再編入に向け、都市計画法第16条に基 づく構想案等の縦覧及び公聴会を実施した。今後においても、再編入に向けた法的手続き を進め、早期実現に努めていく。 シティゾーン(Aゾーン)は、庁内プロジェクトチームにより、これまでの手続きにお ける諸課題の整理と検証を行った。また、地権者・近隣住民・市民団体等の関係者による まちづくり推進懇談会において意見のとりまとめを行った。 方針② 「誰もが住みたくなる街づくり」を目指します。 <概要> 自立した富士見市づくりができるよう、新たな市街地形成が予定されている地域につい て、快適で魅力ある都市を形成するため、計画的なまちづくりを推進します。 平成22年度末達成目標(見込み) ・地元地権者組織と連携し、地権者の合意形成を図るとともに昨今の社会情勢の変化 に対応した計画を策定するための検討を行う。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 地元地権者組織(富士見リブレーヌ都市整備 計画を検討するための先進地視察研修を実 事業協議会)と連携し、地元合意形成を図る 施 とともに、昨今の社会情勢の変化に対応した 計画を策定するための検討を行う。 - 70 - 平成21年度末達成状況 検証 ・社会経済情勢を勘案し、商業系や流通業務系を主体とし民間活力を利用した計画的整 備を促進する必要がある。 方針③ 「緑化の推進と協働の公園づくり」を充実します。 <概要> 関連機関と調整を図り、資金計画等を充分検討協議し、計画的な事業の実現により公園 整備を図っていきます。また、地域住民との協働による公園づくりを推進します。 平成22年度末達成目標(見込み) つるせ台公園用地購入(2,047㎡) 〃 公園整備(4,216㎡) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・つるせ台公園実施設計及び都市計画決定 ・どんぐり公園一部買収 ・つるせ台公園実施設計及び都市計画決定 ・どんぐり公園一部買収 平成21年度末達成状況 検証 公園維持管理面について、引続き協働による管理を進める必要がある。 方針④ 「事業の早期完成に向け、建物移転等、鶴瀬駅西口土地区画整理事業」を推進します。 <概要> 計画順位に沿った建物移転を推進するため、粘り強い交渉により地権者の理解と協力が 得られるよう更に努力をします。また、資金計画に沿った財源の確保に努めてまいります。 - 71 - 平成22年度末達成目標(見込み) 建物移転 道路築造 93.0% 81.1% 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 建物移転 道路築造 88.3% 76.7% 建物移転 道路築造 88.3% 76.8% 平成21年度末達成状況 検証 積極的な地権者交渉によって、建物移転の推進を図ることができたが、事業施行期間(平 成24年3月末)内での完了が困難な状況となってきている。今後は、建物移転、道路築 造などこれまでの事業費実績と残事業等を精査して、地権者の理解を得ながら事業計画の 変更を進めるとともに建物移転、公共施設整備工事を推進していきます。 方針⑤ 「鶴瀬駅東口土地区画整理事業」を推進します。 <概要> 鶴瀬駅東通線を平成24年度当初に暫定開放できるよう、関係地権者と交渉を進めてい きます。また、鶴瀬駅東通線整備にあたり、先行して中断移転の方法により更地となった 宅地から、宅地造成工事や道路・管渠築造工事を順次進め、関係地権者が早期に仮換地先 に移行できるよう事業を進めます。 平成22年度末達成目標(見込み) 建物移転 道路築造 58.6% 26.0% 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 建物移転 道路築造 49.5% 22.8% 建物移転 道路築造 - 72 - 50.5% 19.7% 平成21年度末達成状況 検証 鶴瀬駅東通線の暫定開放に向け、平成21年度は主に、鶴瀬駅東通線と鶴瀬駅東口駅前 広場用地内の建物移転(3棟)と鶴瀬駅東通線の管渠築造工事と造成工事を実施した。当 地区内は高低差があり、広範囲にわたる造成工事が必要であり、仮換地先を直ちに使用す ることができない場合が多い。平成22年度も引き続き、鶴瀬駅東口駅前広場用地内の建 物移転と鶴瀬駅東通線の管渠築造工事及び造成工事を進め、併せて整備主体である川越県 土整備事務所が早期に鶴瀬駅東通線の道路築造工事に着手できるよう調整を進める。 なお、平成22年度から国の補助金が社会資本整備総合交付金へ変更となるが、最大限 財源が確保できるよう協議調整をしていく。 方針⑥ 「自主防災・防犯組織の育成と活動の活性化」を推進します。 <概要> 「自分達の地域は自分達が守る」を合言葉に活動している自主防犯組織と自主防災組織 の設立と活動を積極的に支援し、安心で安全なまちづくりを進めます。 ①富士見市民青色防犯パトロール隊の活動支援 ②防犯協会等の見直し ③自主防災防犯活動支援 ④自主防災組織育成補助制度の拡充 ⑤福祉部局と連携して災害時要援護者支援のための計画・マニュアルの整備 平成22年度末達成目標(見込み) ・自主防災組織数 30団体 ・自主防災組織率 50% ・市民青パト隊活動回数 400回 ・犯罪発生件数 14.00件(人口千人あたり) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・自主防災組織率 45% ・犯罪発生件数 (人口千人あたり)14.00件 ・自主防災組織率 43.5% ・犯罪発生件数 (人口千人あたり)15.03件 平成21年度末達成状況 検証 ・自主防災組織率は目標数値に届かなかったものの、新規に2団体が結成し、着実に組織 数が増加していることから、今後においても新規結成や活動に対する支援を行っていく。 - 73 - 方針⑦ 「ごみの減量化」を推進します。 <概要> 地球環境への負荷の少ない、低炭素で持続可能な循環型社会を構築していくため、使い 捨てや大量消費のライフスタイルを変え、限りある資源を有効に活用するため、ごみの減 量化等により再資源化を図る必要があります。このため、後期環境基本計画や一般廃棄物 処理基本計画に基づき、市民や事業者と協働して、適正なごみの分別徹底の啓発や、ごみ の発生抑制の施策等を進め、ごみの減量化を推進していきます。 また、ごみ減量化の促進や受益者負担の公平性を図るための「ごみ有料化」などの課題 について志木地区衛生組合や構成市と協議しながら全国的な先進事例等を踏まえ検討して いきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 家庭系可燃ゴミ排出量 18,246t 一人 1 日あたり467g 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 家庭系可燃ごみ排出量 18,155t 一人1日あたり約471g 家庭系可燃ごみ排出量 18,151t(暫定値) 一人1日あたり約465g 平成21年度末達成状況 検証 家庭系可燃ごみの排出量については、平成10年度をピークに年々減少傾向にあるが、 引き続きごみの再利用化・再資源化と併せて、分別や生ごみの水きりの徹底、レジ袋の削 減・マイバック利用の推進等を図り、一般家庭や市民一人ひとりに、 「ごみの減量化」に向 けての「減らす」努力と継続的な協力を、あらゆる機会を通じてお願いしていく。 - 74 - 方針⑧ 「富士見市一般廃棄物処理基本計画の見直し」を実施します。 <概要> 富士見市一般廃棄物処理基本計画は、平成6年度に平成22年度までの計画として策定 されており、平成22年度に見直しをするものです。この計画は、一般廃棄物を管理し、 適正なごみ処理を確保するために、法律により策定が義務付けられており、ごみ処理の基 本方針や、廃棄物の減量化の目標、リサイクル化の推進、ごみ収集計画を定めるものです。 計画の見直しにあたり、志木地区衛生組合や構成市と調整を図り、市民の意見を踏まえて 策定していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 一般廃棄物処理量(有害ごみ除く) 組合処理量 25,042t 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 一般廃棄物処理量(有害ごみ除く) 組合処理量26,108t 一般廃棄物処理量(有害ごみ除く) 組合処理量26,165t(暫定値) 平成21年度末達成状況 検証 富士見市一般廃棄物処理基本計画を策定するための「策定委員会設置要綱」は制定した が、旧計画の検証や見直し、委員候補の選出、また新計画の骨子や内容についての議論の 進捗具合等から、 平成22年度内での計画策定にはかなりの困難が伴うことが予想される。 スケジュールや策定方法を再検討する等、平成22年度の最重要・最優先課題として取り 組む必要がある。 方針⑨ 「個々の商業者の経営意欲を高めるとともに、魅力ある商店街の形成」を図ります。 <概要> 商業活性化ビジョンの見直しを進めると共に、同ビジョンに基づく事業の実施により、 商業の振興と商店会の活性化に向けて、商工会などとも連携し、意欲ある経営者に対する 支援を行い、後継者、担い手などの人材確保に努めていきます。また、地域活性化の観点か ら、農業者とのタイアップによる特色ある店舗づくりや独自ブランドの開発など、逸品づ くりに対する支援を行い、個々の商業者の経営意欲を高めるとともに、商店街・商品の認知 度を高めていきます。 - 75 - 平成22年度末達成目標(見込み) ・商業活性化研究会への加入者数=50名 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・商業活性化研究会の加入者数=47名 ・商業活性化研究会の加入者数=46名 平成21年度末達成状況 検証 市内商業者独自に組織化を行い、一店逸品運動によるパンフレット作成やホームページ の立ち上げ等の活動により、市内商業の活性化に寄与しています。その結果、研究会の加 入者は増加している傾向にあり、今後はこの活動をさらに進めた「ふじみブランド」の確 立等の取り組みが期待されます。 方針⑩ 「企業立地の可能性や是非を判断するため、調査研究」を推進します。 <概要> 企業立地について、その可能性や是非を判断するため、調査研究します。 平成22年度末達成目標(見込み) ・他自治体の企業立地優遇制度の状況把握 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・他市の企業立地優遇制度の状況把握 ・他自治体の企業立地優遇制度の状況把握 平成21年度末達成状況 検証 昨今の経済情勢の悪化により、企業立地優遇制度の有無にかかわらず、企業の新規進出 は慎重になってきている状況である。 このような状況を踏まえ、企業立地の方向性について真に必要な施策と併せて、その可 能性も含めた検討が必要である。 - 76 - 方針⑪ 「適正な農業的土地利用への誘導」を目指します。 <概要> 適正な農業的土地利用への誘導を図るための「農業振興地域整備計画の見直し」を行い、 農業の振興を計画的に推進していきます。 平成22年度末達成目標(見込み) 基本計画に基づく合理的な土地利用計画の推進 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・各地域住民の意向の把握 ・関係機関との検討、調整 ・一部地域住民の意向の把握 ・関係機関との調整 平成21年度末達成状況 検証 平成21年度の農地法改正に伴い、優良農地の確保と食料自給率の向上のため、農地の 将来的な維持管理が課題であり、基本構想にあわせた現実的なまちづくり計画と、農地の 長期維持計画との整合性が必要となっているため、これまで以上に関係部署との調整が必 要となる。 方針⑫ 「農業の担い手の育成を図るとともに遊休農地の有効活用」を図ります。 <概要> 担い手への農業経営改善等の指導は、 「富士見市担い手育成総合支援協議会」を中心に、 各関係機関と事業展開等について調整を図っていきます。 なお、担い手への具体的な農業経営改善は、経営規模を拡大するための手法として、農 地管理システム等の導入にあわせた、利用権設定や作業受委託等の利用集積を進めて行く ことに加え、認定農業者に対しての支援制度の充実を図り、農業生産の重要な担い手であ る女性農業者の積極的な参加・協力を促進します。 また、近年、増加傾向にある遊休農地については、認定農業者などへの利用集積を図る 等、積極的に遊休農地の発生防止及び解消に努めていきます。 - 77 - 平成22年度末達成目標(見込み) 利用権設定の推進及び認定農業者等の担い手支援 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・遊休農地の解消方策の検討 ・約 8,600 ㎡の遊休農地の解消が図れた 平成21年度末達成状況 検証 遊休農地については、全体の13ha 中、0.86ha の解消が図れたものの、新たに増 えた箇所もあり、全体の差し引きに大きな変化は無い。今後は、担い手協議会と認定農業 者が連携した実践的な組織の構築とあわせた、支援政策の向上が必要である。 方針⑬ 「地域ぐるみの共同活動・農業者ぐるみの営農活動に対する総合支援」を図ります。 <概要> 国の経営所得安定対策等大綱に基づき、地域において、農地・水・環境の良好な保全とそ の質的向上を図るため、地域ぐるみの効果の高い共同活動と農業者ぐるみの先進的な営農 活動における「農地・水・環境保全対策」について、地元協議会との協定に基づき、農道 の整備改修など一体的かつ総合的に支援を行い、地域活動の普及を図っていきます。 平成22年度末達成目標(見込み) ・2地区計44.4ha の実践活動を図る。 (東大久保地区、22.84ha 難波田地区21.56ha) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 地域協議会による2地区約44ha の環境保 2地区約44ha の環境保全活動を実施し 全活動が実施される。 た。 平成21年度末達成状況 検証 東大久保地区の22.84ha 内において、環境保全活動の一環として、約17ha の農 地に菜の花の作付けイベントを通じ地域交流と一般市民へのPR活動など多くの環境活動 に貢献できた。また、難波田地区21.56ha の地域においては、水路の法面等への草花 の植え付けや、生き物調査を実施し、農地の保全と地域環境整備に寄与している。 - 78 - 方針⑭ 「地元農産物の普及と地産地消に向けた取り組み」を推進します。 <概要> 大量生産による安価な輸入農作物に対抗して、生産地と消費地が隣接する首都近郊農業 の特徴を活かし、地元で生産された新鮮で安全な農産物を地元消費者に提供すると共に、 農業が自立し安定的な発展を遂げるために地産地消を推進します。 平成22年度末達成目標(見込み) ・地産地消推進計画の策定を進める。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・富士見市農業マップの作成 ・富士見市農業マップの作成 ・生産者、消費者、商業者等による意見交換 ・生産者・消費者・商業者等による意見交換 会の開催 平成21年度末達成状況 検証 ・富士見市農業マップを更新し、サイズの大判化や農業に関する情報を追加するなど、農 業に対する啓発効果を高める取組みを行なった。 ・地産地消推進計画の策定に向け、生産者・消費者・商業者等による意見交換会を開催し た。 方針⑮ 「市民農園の良好な維持管理」を目指します。 <概要> 現在の市民農園は、区画の大きさ、雨水等水はけ対策の問題があります。それらを見直 すことで、より多くの市民に貸付できるようにします。また、区画整備及び雑草除去など の維持管理を、シルバー人材センター等に委託し、より利用しやすい市民農園としての維 持管理を目指します。 平成22年度末達成目標(見込み) ・利用者へのアンケートの実施 ・貸し出し区画面積を含めた再編計画の作成 ・土地所有者との賃貸借契約の更新 - 79 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・地権者の意向把握 ・借受者へのアンケート ・地権者(9名)へのアンケート実施 平成21年度末達成状況 検証 ・地権者アンケートの結果、農園の貸し出し期間の検討が必要である。 ・借受者へのアンケートを実施し、利用しやすい区画の大きさや使用料を決める必要があ る。 - 80 - 建 設 部 ■道路交通課 ■建設管理課 ■建築指導課 ■下水道課 - 81 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 建設部 部局長名 新井 正保 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 安全・安心で快適に暮らせるまちの実現に向け、建設部においては、市民が安心して利 用できる道路や下水道などのインフラ整備に努めるとともに、市民の住環境健全化を図る べく事業を推進します。 ○道路の適正な維持管理の推進 本市における市民意識調査等の結果を踏まえると、道路・歩道整備の市民要望は常に高 く、市民が安全・安心で快適に暮らせるまちの実現に向け、重要な課題となっています。 しかしながら、新たなインフラ整備に投資する財源確保が厳しい今、既存施設の適正な 管理に重点を置き、部の運営を行う必要があります。 ○安全・安心な住宅居住環境の形成 昭和56年以前の木造住宅における耐震性は現在の耐震構造に比較して安全性が低い 状況にあることから、住宅の耐震診断により建物所有者に現状把握をしてもらい、安全な 住宅への改修を促します。また、街ぐるみで居住環境を含む住生活全般の「質」の向上を 図り、優良な住宅ストックの供給を促進するとともに、住まいに愛着を持ち、ライフスタ イルの変化等に対応しながら、快適に暮らせる住まいづくりを進めることが重要です。 〇道水路財産の計画的管理の推進 本市は国に対し財産譲与の申請を行い、2,718箇所の道水路敷地が市有財産になり ました。しかしながら、譲与を受けた公共物の殆どが位置や面積が確定されていないこと から、適正な管理事務に計画的に取り組む必要があります。 ○水子(旧暫定逆線引き)地域の市街化区域編入への対策 水子(旧暫定逆線引き)地域について、市では市街化区域編入を打ち出し、関係部課に よる調整を行ってきましたが、地域の良好な住環境を確保するとともに、急増が想定され る宅地開発に対し、都市基盤の要となる道路整備をはじめ、上水道、下水道などライフラ インの早急な整備が必要と考えます。 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 「道路修繕事業により、既存舗装の補修を行い沿線住宅等への振動や騒音被害の軽減を図 るとともに快適な走行」を回復します。 <概要> 幹線道路を主とした路面の修繕を実施して、沿線の住宅に対する振動や騒音被害の軽減 を図ると共に、スムースな車両交通が可能となるよう修繕します。 また、路面の区画線の再表示を行い、安心して利用しやすい道路をつくります。 - 82 - 平成22年度末達成目標(見込み) 舗装修繕 2,000m 内訳 市道第5112号線 市道第5114号線 市道第5107号線 市道第5109号線 勝瀬原区画整理地内 300m 350m (平成21年度繰越) 210m (平成21年度繰越) 110m (平成21年度繰越) 1,030m 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 舗装修繕 2,490m 舗装修繕 2,582m (3路線は平成22年度に繰越) 平成21年度末達成状況 検証 単年度の目標を達成し市民生活への貢献はできた。しかし、修繕を要する道路はまだ多 くあり、単発的な修繕に追われる状況である。今後は財源確保などの難しい面はあるが、 路線ごとの優先度を判断した計画策定などを検討し、適正な維持管理に努める。 方針② 「既存の歩道の改修を行い、高齢者や身障者にもやさしい歩道造り」を推進します。 <概要> 既存歩道の側溝蓋や急勾配となっている路面の改修を行い、高齢者をはじめ視覚障害者 や車椅子利用者にも利用しやすい歩道をつくります。 平成22年度末達成目標(見込み) 歩道の改修 2箇所 内訳 市道第5104号線 市道第5136号線 17m 95m (平成21年度繰越) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 歩道の改修 10箇所 歩道の改修 4箇所 (1箇所は平成22年度に繰越) - 83 - 平成21年度末達成状況 検証 東武東上線の水子人道橋架け替えなど、市民要望に応える形での改修は、ある程度実施 できた。今後は財源確保などの難しい面はあるが、歩道設置路線の安全度向上に向けた改 修を行い、利用しやすい歩道づくりに努める。 方針③ 「生活道路などの整備を行い快適な住環境の整備」に努めます。 <概要> 生活に密着した狭隘な道路や通学路などを、地域の市民の協力により整備し、緊急車両 の通行ができ、市民が安心して暮らせる道路をつくります。 平成22年度末達成目標(見込み) 生活道路 5路線 内訳 市道第2939号線外 1 路線 市道第 416号線 市道第 940号線外 1 路線 220m 95m 115m (平成21年度繰越) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 第2団地建替関連 1路線 生活道路 3路線 第2団地建替関連 1路線 生活道路 1路線 (2路線は平成22年度に繰越) 平成21年度末達成状況 検証 鶴瀬第2団地建替事業との連携や市民の協力により円滑な事業推進が図れた。今後も、 他事業や市民との連携を図り効率的な事業実施に努め、市民が安心して暮らせる道路づく りを推進していく。 方針④ 「耐震改修促進計画を作成し、木造住宅の耐震診断・耐震改修を行い、安全な住宅に居住 できる環境」を作ります。 <概要> 耐震改修促進計画を策定し、市有建築物の耐震化目標の設定や、耐震化すべき重点区域 の設定を行なうとともに、民間建築物の耐震化に対する啓発活動の方針・施策決定を行い ます。また、木造住宅の出前簡易耐震診断を行い、耐震改修の促進を図ります。 - 84 - 平成22年度末達成目標(見込み) ・耐震改修促進計画書を策定 ・耐震診断・改修の助成制度の創設検討 ・簡易耐震診断 60件 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・耐震改修促進計画書を策定 ・簡易耐震診断 75件 ・耐震改修促進計画書(案)を作成 ・簡易耐震診断 90件 平成21年度末達成状況 検証 耐震改修促進計画書の策定のために、耐震化の目標、耐震化すべき区域などを検討し、 耐震改修促進計画書案の作成まで終了したため、引き続き策定の手続きを行っていく。 簡易耐震診断については、出前簡易耐震診断・耐震改修相談会を4回開催し、目標件数 を達成した。 方針⑤ 「居住環境を含む住生活全般の質の向上を図り、良質な住宅ストックを将来世代へ継承し ていくための施策」を推進します。 <概要> 住宅マスタープランは平成11年3月の作成からすでに10年を経過し、住宅に関する 環境も「量」から「質」に転換されつつあります。当市においては、鶴瀬東2丁目地内に 市営コミュニティ住宅を設置、また鶴瀬西2丁目地内にも市営住宅を設置するなど、大き く居住環境の変化が見られることから新たな指針を必要としています。 国でも、平成18年度に住生活基本計画を作成し、従来の計画の見直しを求めているこ とから、住宅マスタープランの見直しを行うとともに、国、県の住生活基本計画に沿った 「富士見市住生活基本計画」への移行を検討します。 平成22年度末達成目標(見込み) 1.住宅マスタープラン(平成20年度で失効)の見直し 2.住宅マスタープランから住生活基本計画への移行検討 - 85 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 新規 新規 平成21年度末達成状況 検証 新規 方針⑥ 安全・安心なまちづくりをさらに推進する財源に充当するため、 「現に機能を有しておらず、 かつ、将来に渡っても必要性の低い道水路敷地の処分(売払い等) 」を行います。 <概要> 国から譲与を受けた不用道水路敷地の処分(売払い等)を行います。 平成22年度末達成目標(見込み) 隣接する土地所有者等からの要望により協議を行い、払下げが可能と判断した場合、払 下げを行う。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 売払予定額 1,000円 1件売払済 売払額 2,789,200円 平成21年度末達成状況 検証 隣接する所有者からの要望により協議がまとまり、1件2,789,200円の払下げ が完了した。 - 86 - 方針⑦ 快適で良好な住環境づくりのため、水子・諏訪地区の市街化区域再編入に伴う「公共下水 道の整備」を推進します。 <概要> ・整備対象区域の概要:面積約95ha 延長:約13,000m 事業費:約19億円 ・現事業認可区域(H16.6.8 取得)2.00ha 汚水幹線:約1,200m(平成15年度~平成19年度)完了 汚水管渠:約900m(平成19年度~平成21年度)整備完了 ・整備計画の策定(平成21年度) ・事業認可区域の拡大(平成22年度予定 93ha の追加) ・事業認可拡大区域の整備開始(平成22年度~) 平成22年度末達成目標(見込み) ・事業認可区域の拡大 93ha(市街化調整区域の再編入に伴う追加) ・汚水管渠整備 約300m 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 整備面積:2.00ha 汚水管渠:900m 既認可区域の整備完了 整備面積:2.00ha(100%) 汚水管渠:900m(100%) 既認可区域(2.00ha)の整備完了 平成21年度末達成状況 検証 ・当初の整備目標は達成できた。 ・課題として地域内の私道整備について、公道整備に併せた整備ができるよう関係権利者 と連携を図る必要がある。 - 87 - 建設部(水道事業) ■水道課 - 89 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 建設部(水道事業) 部局長名 新井正保 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 建設部(水道事業)は、 「安全な水の安定した供給を目的に、老朽施設の更新を推進し、 耐震性の向上を図り、ライフライン機能の強化に努める」ことを全体計画として掲げ、平 成13年から22年を計画年次とした3つの事業(1.送水管更新事業、2.浄水施設耐 震事業、3.老朽管更新事業)からなる第4期拡張事業を、平成13年に厚生労働大臣(当 時)の認可を得て進めてきました。 その後、平成21年3月に富士見市水道ビジョンを策定し、概ね10年後の富士見市水 道事業構想を事業計画として公表しました。 (課題) 現在の水需要の状況は、給水人口増加の鈍化や節水器具の普及等により減少傾向にあり ます。このような現状の中、水道事業の新たな基本計画として平成21年3月に富士見市 水道ビジョンを策定し、施設の老朽化、災害対策、利用者サービスの向上、財政基盤の強 化、環境問題への取組み等、種々の課題があげられました。今後の水道事業を取り巻く環 境の変化と、先にあげた課題等に的確に対応しながら、利用者から信頼される持続可能な 水道事業を確立していくため、水道ビジョンでは、基本方針と基本施策を設定し対応して いくこととしています。この施策実現のためには、コスト削減により最大の事業効果が現 れるよう調査研究を行い実施する必要があります。 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 「送水管(基幹管路)更新整備」を実施します。 <概要> 東大久保浄水場からの鋼管送水管(口径800mm)は、平成2年以降数回の漏水事故が 発生しています。本送水管は、市域へ送配水しているメイン管であり、度重なる漏水事故 により安定供給に支障をきたしている状況にあることから、今後の水道水の安全で安定的 な供給を図るため、送水管布設替工事を実施するものです。 全体延長 L=1,600m 平成22年度末達成目標(見込み) 勝瀬地区に水圧観測器(路上局)を設置し、水圧状況を確認するとともに具体策を検討 します。 - 90 - 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) L=270m L=277m(平成20年度繰越) 平成21年度末達成状況 検証 平成20年度の施工時に、ふじみ野駅西口の川越街道付近で水圧不足が発生したため、 平成21年度は、これらの原因究明と対策の検討を行い、本年度は、水圧低下地域に水圧 観測器(路上局)を設置し、水圧を監視するとともに、平成23年度実施に向けた具体策 の検討を行う。 方針② 「浄水施設耐震化事業」を実施します。 <概要> 本市の水道施設として東大久保浄水場(昭和49年供用開始)、 水谷浄水場(昭和46年供 用開始)、鶴瀬西配水場(平成4年供用開始)があるが、東大久保浄水場が36年、水谷浄水 場が39年経過し、2施設とも79年水道施設耐震工法指針(1979 年/昭和54年)以前の ものとなっています。 近年の水道施設では、阪神・淡路大震災(平成7年発生)を契機に定められた最新の耐震 基準(1997 年/平成9年)に基づいて施設づくりが進められています。 こうした耐震基準の経過からすると、東大久保浄水場、水谷浄水場は2世代前の基準で 設計され、鶴瀬西配水場にあっても1世代前の基準で設計されています。 現在まで進めてきている第4期拡張事業の中でも、浄水場の耐震化計画を位置づけてお り、今後は、富士見市水道ビジョン事業計画に基づき、最新基準(1997 年/平成9年)によ り管耐震補強工事を実施し給水の安全性、安定性を確保するものです。 ○耐震補強対象施設 1.水谷浄水場 2.鶴瀬西配水場 3.東大久保浄水場 平成22年度末達成目標(見込み) ・鶴瀬西配水場配水池耐震補強工事 ・東大久保浄水場配水池耐震補強実施設計 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 水谷浄水場配水池耐震補強工事 ・水谷浄水場配水池耐震補強工事 ・鶴瀬西配水場配水池耐震補強実施設計 - 91 - 平成21年度末達成状況 検証 水谷浄水場配水池耐震補強工事は、平成21年度国庫補助事業として実施したが、当初 予定以上に配水池の補強工事が必要となり、工期の延長、事業費の増額等が生じた。 また、平成22年度実施予定の鶴瀬西配水場配水池耐震補強工事実施設計を行った。 各浄配水場施設の耐震補強工事については、水の安定供給を確保しながら実施するた め、施工時期等の検討も必要。 なお、平成21年度に当該事業の採択基準が変更され、平成22年度から国庫補助事業 対象外となる。 方針③ 「老朽管更新事業及び基幹管路耐震化事業」を実施します。 <概要> 地震時の災害における水道管の被害は市民生活に大きな影響を及ぼす。災害時の事故発 生を最小限に抑え早期復旧を可能にするため、計画的に耐震管路に布設替えすることが必 要である。現在、市内に布設されている石綿セメント管については、線的部分にあっては 概ね布設替えを終了し、施工の困難な交差点に残存している程度にまで進捗している状況 である。今後は、富士見市水道ビジョン事業計画に基づき布設替え工事と併せ、残存部分 の布設替えを行う。さらに、老朽化した(昭和46~55年布設)基幹管路(導水管・送水 管・配水本管をいう)のうち、送水管・配水本管の耐震管への布設替え工事を実施してい くものである。 ・更新対象老朽管延長 14,110m 布設替え済延長2,600m 残延長11,510m ・耐震化対象基幹管路延長(方針①除く) 5,100m 布設替え済延長1,130m 残延長3,970m ・石綿セメント管の残存延長 平成21年度末459m 平成22年度末達成目標(見込み) 更新済老朽管=3,600m (平成22年度 1,000m) 耐震化済基幹管路=1,400m (平成22年度 270m) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 更新済老朽管=2,600m 耐震化済基幹管路=1,130m 更新済老朽管=2,600m 耐震化済基幹管路=1,130m 平成21年度末達成状況 検証 平成21年度実績(φ=管の口径) ・老朽管(φ100~φ250mm) L=604m ・基幹管路(φ300~φ500mm)L=690m 今後の整備方針については、 「富士見市水道ビジョン」に基づき水道水の安定供給を図る ため、順次更新を進める。 - 92 - 教育委員会 ■教育総務課 ■生涯学習課 ■学校教育課 ■鶴瀬公民館 ■南畑公民館 ■水谷公民館 ■水谷東公民館 ■中央図書館 ■水子貝塚資料館 ■学校給食センター ■教育相談研究室 - 93 - 部局運営方針(平成 22 年度) 部局名 教育委員会 部局長名 浅野 昭夫 小野寺 巧 記入日 H22.4 担当する業務の現状と課題 教育委員会は、市民一人ひとりが生命を大切に思いやりのある豊かな人間性を育成する 「人間尊重」を基本理念とした「富士見市教育行政方針」 (1.信頼される学校づくりの推 進と確かな学力の育成 2.豊かな心をはぐくみ、健やかな体を育成する教育の推進 3. 一人ひとりのニーズに応じた特別支援教育の推進 4.安全・安心な教育環境整備の推進 5.平和で豊かな地域社会実現のための生涯学習の推進 6.文化的風土をつくる郷土遺 産の継承・活用の推進 7.明るい市民生活を支える健康・体力づくりの推進)に基づき、 今年度は、以下の重点施策を中心に学校教育、社会教育、文化財、社会体育事業を推進し ます。 1 基礎学力の定着と小学校英語活動等の充実 個に応じたきめ細かな指導の充実を図り、基礎的・基本的な学力を身につけさせるた め、市内の全小学校に教員免許状を所有する基礎学力定着支援員を配置します。今後は、 中学校へも配置を拡大し、適切な指導や支援を充実させていく必要があります。 また、理科好きな児童を増やすことを目的に、理科支援員を市内全小学校へ配置しま す。 平成21年度から生徒の学習状況を的確に把握し、適切な進路指導を支援する資料と するために校長会が実施している学力テストの保護者負担を軽減します。 さらに、新教育課程の全面実施に向けて国際理解教育や小学校英語活動を充実させて いくためにも、小学校専任の英語指導助手の増員が必要となります。 2 教育相談体制の整備・充実 いじめ・不登校問題等に対応するため、教育相談研究室と学校・家庭との連携を図り、 児童生徒の将来の社会的自立に向けた支援の充実に努めています。しかし、当市の小学 校不登校率は県平均を上回り、小学校での相談ニーズが年々高まっていることから、現 在、各中学校に配置しているふれあい相談員の2名体制を維持し、各小学校への派遣も 継続してまいります。 また、様々な悩みや不安をもつ児童生徒、その保護者や教員の相談に応じるため、教 育相談研究室の専任教育相談員等による小・中学校での巡回相談を定期的に実施しま す。さらに、児童生徒、保護者の意識等の実態を踏まえた相談活動の充実を図るため、 平成22年度に「親子意識調査」を実施します。そして、親子意識調査分析委員会を設 置し、調査結果を学校・家庭・地域における教育活動に活用できるようにします。 - 94 - 3 すこやか支援員の増員及び通級指導教室の充実 発達障がいのある児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援を行うため、すこ やか支援員を配置し支援体制の充実を図ります。さらに、通常の学級の中で支援を必要 とする児童生徒が増えている現状があるため、今後すこやか支援員の増員を図る必要が あります。 また、学校生活や社会生活での適応を高め、情緒の安定を図るために、諏訪小学校内 の通級指導教室と各学校との連携を強化し、一人ひとりの課題に応じた支援を行いま す。 4 安心・安全な教育環境整備 (1)学校施設設備等の計画的な整備 ① 本年度は、災害発生時の避難場所にもなる小・中学校体育館(旧基準の4棟)の耐震 補強工事を実施します。これをもってすべての耐震補強工事が完了します。 ② 体育館トイレの洋式化を含めたトイレ改修工事を進めます。また、耐震化完了後の 校舎トイレ改修工事に向けて設計業務委託を実施します。 (2)学校備品の充実 新学習指導要領の実施に合わせ教材備品の充実を図るとともに、ICT教育環境整備 を推進します。 (3)学校給食の食器改善と学校給食センターの施設整備 食育の充実を図るため、学校給食の食器をPEN(ポリエチレンナフタレート)食器 に替えます。また、食器を替えることにともない食器洗浄機等も更新していきます。 さらに、学校給食センターは稼動以来19年が経過し、施設や設備も老朽化してきて いることから、屋上防水・塗装工事等改修工事を順次実施していきます。 5 豊かな生涯学習・社会教育の推進 (1)地域子ども教室の整備・充実 市内全小学校区での活動の充実を図るために各地域子ども教室の横の繋がりを強めて いきます。さらに、放課後児童クラブや学校応援団との連携及び子どもの安全確保に関 する方策などを検討します。 (2)公民館の運営・施設整備 さまざまな事業を通して、市民との協働による地域社会を創る学びのネットワークづ くりを推進します。さらに学習の成果を学校や社会教育施設等で行う教育活動に活かし ています。 また施設整備では、4公民館の現在の建物は、建築後 30 年を迎え、老朽化が著しい状 況にあります。耐震診断調査に基づく耐震工事やバリアフリーのための施設修繕などに 計画的に取り組んでいきます。 (3)図書館の運営・施設整備 平成22年度より、鶴瀬西分館に続き中央図書館とふじみ野分館にも指定管理者制度 を導入し、開館日や開館時間を拡大する等市民サービスの拡充を図っています。 - 95 - また、施設・設備については、市民が安全で安心かつ快適に利用できるよう計画的に 整備します。 6 文化財の保存と活用 (1)市指定文化財の保存・管理 市指定文化財(29件)は、今後とも必要に応じて覆屋の設置や修理等を行っていき ます。 本年度は、市指定文化財「大澤家住宅・穀蔵」を修理し、保存を図ります。 (2)資料館施設の整備 水子貝塚資料館、難波田城資料館とも老朽化が進んでいることから、計画的に施設・ 設備の改善を図る必要があります。 7 社会体育施設の整備 ガーデンビーチは開設から26年が経過し、修繕の必要な箇所が随所にみられ、毎年、 改修工事を実施してきました。今後は、プール塗装工事と子どもプール等の修繕設計を 行います。 市民総合体育館は開館から20年が経過し、施設の修繕が課題となっており、本年度 は雨漏り・防水改修、メインアリーナの床改修等の大規模改修工事を実施します。今後 も、照明関係や空調・ボイラーなど計画的な設備等の交換・修繕を行います。 基本方針(上記課題を解決するための対応内容) 方針① 「基礎学力の定着を図り、小学校英語活動等の充実」を推進します。 <概要> 基礎学力を身につけさせるため、全小学校に基礎学力定着支援員を配置しています。今 後、中学校へも配置を拡大し、適切な指導や支援を充実させていく必要があります。同様 に、平成21年度市内小学校6校に配置した理科支援員を、平成22年度は全小学校へ配 置し、授業の充実を図ります。 また、平成21年度から生徒の学習状況を的確に把握し、適切な進路指導を支援する資 料とするために校長会が実施している学力テストの保護者負担を軽減します。 さらに、平成23年度から全面実施となる新教育課程に対応するため、小学校専任の英 語指導助手の増員が必要となります。 - 96 - 平成22年度末達成目標(見込み) ・教育に関する3つの達成目標における基礎学力定着度 (平均正答率) 小学校 92.5% 中学校 89.1% ・小学校理科支援員の配置状況 小学校 11 校 ・学級あたりの英語指導助手との協力授業 小学校(5・6 年)15 時間程度 中学校 30 時間以上 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・教育に関する3つの達成目標における基礎学力 ・教育に関する3つの達成目標における基礎 定着度 (平均正答率) 小学校 90.1% 中学校 88.2% ・小学校理科支援員の配置状況 小学校 6校 ・学級あたりの英語指導助手との協力授業 小学校(5・6 年)15 時間程度 中学校 30 時間以上 学力定着度 (平均正答率) 小学校 90.9% 中学校 86.7% ・小学校理科支援員の配置状況 小学校 6校 ・学級あたりの英語指導助手との協力授業 小学校(5・6 年)15 時間程度 中学校 30 時間以上 平成21年度末達成状況 検証 埼玉県が実施する教育に関する3つの達成目標(学力・規律ある態度・体力)における 基礎学力(国語、算数・数学)の平均正答率は、小学校で達成目標を上回り、中学校では 達成目標には届かなかったものの前年度を上回ることができました。引き続き適切な指導 や支援を充実させ、児童生徒の基礎学力の向上を図ります。 方針② 「中学校配置のふれあい相談員を継続するとともに、小・中学校への巡回相談を定期的に 実施し、いじめ・不登校の解消」を目指します。 <概要> いじめや不登校、非行問題行動など生徒指導上における諸問題の未然防止や早期対応を 図るための教育相談体制を充実させることを目指し、中学校に配置しているふれあい相談 員の小学校派遣を継続します。さらに、教育相談研究室の専任教育相談員等が、小・中学 校への巡回教育相談を実施し、学校との一層の連携を図り、いじめ・不登校の解消を図り ます。 - 97 - 平成22年度末達成目標(見込み) ・不登校児童生徒数(在籍率) 小学校 25 名 (0.42%) <20 年度県平均> (0.29%) 中学校 63 名 (2.35%) <20 年度県平均> (3.10%) ・いじめ発生件数 小学校 0 件 中学校 0 件 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・不登校児童生徒数(在籍率) 小学校 27 名 (0.45%) <19 年度県平均> (0.31%) 中学校 65 名 (2.50%) <19 年度県平均> (3.25%) ・いじめ発生報告件数 小学校 0 件 中学校 0 件 ・不登校児童生徒数(在籍率) 小学校 29 名 (0.49%) <20 年度県平均> (0.29%) 中学校 81 名 (3.05%) <20 年度県平均> (3.10%) ・いじめ発生報告件数 小学校 7 件 中学校 23 件 平成21年度末達成状況 検証 中学校の不登校の発生率は、前年度の県の平均発生率を下回ったものの、小学校では引 き続き上回っています。いじめの発生件数も前年度を上回っていることから、各学校の生 徒指導・教育相談体制を充実させるとともに、教育相談研究室を中心にして巡回教育相談 の実施と教員研修の充実など、学校との一層の連携を図り、いじめ・不登校の解消を図り ます。 方針③ 「障がいのある児童生徒及び、発達障がいのある児童生徒に対する適切な指導を充実し、 障がいによる困難の克服」を充実します。 <概要> 発達障がいのある児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援を行うため、すこや か支援員の配置による支援体制の充実に努めていますが、通常の学級の中で支援を必要と する児童生徒が増えているため、すこやか支援員の増員を図る必要があります。 また、学校生活や社会生活での適応を高め情緒の安定を図るために、諏訪小学校内の通 級指導教室を充実し、引き続き一人ひとりの課題に応じた支援を行っていきます。 - 98 - 平成22年度末達成目標(見込み) すこやか支援員配置数 特別支援学校 5名 特別支援学級 18学級に10名 通常の学級 17校に 8名 平成 21 年度末達成状況 平成 21 年度末達成目標 (見込み) すこやか支援員配置数 特別支援学校 3名 特別支援学級 13学級に9名 通常の学級 17校に7名 すこやか支援員配置数 特別支援学校 3名 特別支援学級 14学級に9名 通常の学級 17校に 7名 平成21年度末達成状況 検証 平成21年度は、小・中・特別支援学校に合計19名のすこやか支援員を配置しました。 平成22年度は、特別支援学級の新設や個別の支援の必要から4名増員しましたが、通常 の学級の中で支援を必要としている児童生徒への支援を充実するため、支援員をさらに増 員する必要があります。 方針④ 「学校施設・設備の計画的な整備」を推進します。 <概要> 学校施設は、児童生徒等が安心・安全に学習・生活する場であり、災害の発生時には地 域住民の避難場所ともなる重要な役割を担っていることから、その耐震化工事を完了する とともにトイレ改修等の施設整備を計画的に進めます。 また、新学習指導要領の内容に即した教材備品を計画的に購入するとともに、教育用コ ンピュータの更新計画策定等、ICT教育環境の更なる向上を図ります。 平成22年度末達成目標(見込み) ・体育館耐震化4校実施 ・体育館トイレ改修15校実施 ・校舎トイレ改修工事設計実施 ・教育用コンピュータの更新計画策定 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・体育館耐震化5校実施 ・体育館耐震設計4校実施 ・校内LANの整備 ・体育館耐震化5校実施完了 ・体育館耐震設計2校実施完了 ・校内LANの整備完了 - 99 - ・校務用コンピュータの整備 ・校務用コンピュータの整備完了 平成21年度末達成状況 検証 学校施設の耐震化は、平成22年度末で完了します。 また、校内LANの整備、校務用コンピュータの整備は、すべて完了しました。 方針⑤ 学校給食の食器を改善し、給食センターの施設設備の計画的な整備を推進します。 <概要> 学校給食の食器をPEN(ポリエチレンナフタレート)食器に替え、併せて食器洗浄機 等の更新をします。また、学校給食センターの施設設備の老朽化に伴う整備(更新)を計 画的に進めます。 平成22年度末達成目標(見込み) 学校給食の食器をPEN(ポリエチレンナフタレート)食器に替え、2学期から小・中 学校で一斉に使用を開始します。併せて3台の食器洗浄機等を更新します。また、学校給 食センターの施設設備の老朽化に伴う整備(更新)を計画的に推進します。本年度は、屋 上防水及び屋根塗装による改修工事の来年度実施に向けての設計委託を行います。 平成 21 年度末達成状況 平成 21 年度末達成目標 (見込み) 連続揚げ物機更新2台 連続揚げ物機更新2台 平成21年度末達成状況 検証 連続揚げ物機2台の更新を実施しました。施設本体及び機械設備等を含む老朽化に対応 するため、今後計画的な整備を行います。 方針⑥ 「地域子ども教室の充実」を推進します。 - 100 - <概要> 住民参画により各小学校区に安全・安心な子どもの居場所を設け、学年や年齢を超えた 様々な交流活動を通して、子ども達の社会性、自主性、創造性を育みます。 平成22年度末達成目標(見込み) 各地域子ども教室の継続や活動の状況に応じた支援を行います。さらに、各地域子ども 教室の横の繋がりを強めるとともに、放課後児童クラブや学校応援団との連携も視野に入 れながら、地域子ども教室に関わる人達が活動しやすい環境の整備を行います。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 11小学校区で実施 11小学校区で実施 平成21年度末達成状況 検証 つるせ台小学校とみずほ台小学校において体験教室を行い、平成21年度末で市内全小 学校区で実施することができました。今後は、各地域子ども教室の更なる充実を図ってい きます。 方針⑦ 「市民との協働による公民館事業」を推進します。 <概要> 事業の企画、運営への市民参画機会を拡充するとともに、協働による取り組みを通して、 地域づくりの主人公としての力量を養います。 平成22年度末達成目標(見込み) ・NPO 法人富士見市民大学と協働して、 「ふじみ学」講座や「ふじみ学検定研究ゼミ」など、 富士見市の活性化を目指した新たな学習機会をつくります。 ・市民活動のネットワークづくりを目指した地域自治シンポジウムを開催します。 ・(仮称)公民館運営懇談会を試行的に開催し、市民参画の新たな可能性を模索します。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・市民大学の委託先である「富士見市民大学 ・市民大学の委託先である「富士見市民大学 - 101 - 推進市民の会」 が NPO 法人富士見市民大学と なり、NPO 法人との協働関係が作られる。 ・地域自治シンポジウムは、各分科会ごとに ミニシンポを開催、 その集大成として全体会 を開催する。 ・市民人材バンク推進員の会との協働による 「市民生活文化講座」を開催。 推進市民の会」が 11 月に「NPO 法人富士見 市民大学」となり、NPO 法人との協働関係が 構築された。 ・地域自治シンポジウムは、各分科会がミニ シンポを開催、その集大成として全体会さら に市民活動交流会を開催し、市民ネットワー クの契機となった。 ・市民人材バンク推進員の会との協働企画に よる「市民生活文化講座」を実施した。 平成21年度末達成状況 検証 ・NPO 法人富士見市民大学との協働による大学運営の関係が構築されたが、今後もこうし た学びの公共空間を拡充・発展させる必要があります。 ・地域自治シンポジウムは、各分科会がミニシンポを開催し、その集大成として全体会を 開催しました。まちづくりへの知恵と力を創出する市民活動のネットワークを拡大するた めに継続していく必要があります。 ・市民人材バンク推進員の会との協働による「市民生活文化講座」の開催をはじめ、市民 による相互学習の機会を拡充していきます。 方針⑧ 「公民館施設の計画的な修繕」を目指します。 <概要> 今後、建物耐震補強診断を行うことにあわせて、修繕箇所の洗い出しを行い、計画的な 修繕を実施します。 平成22年度末達成目標(見込み) ○耐震診断調査(鶴瀬公民館) ○ホール照明設備修繕(鶴瀬公民館) ○水まわり修繕(鶴瀬公民館) ○非常灯修繕(鶴瀬公民館) ○中庭修繕(南畑公民館) ○外壁改修工事(屋上防水工事含む)(水谷公民館) 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) - 102 - 水谷公民館:外壁補修・屋上防水工事設計 水谷東公民館:トイレの洋式化 水谷公民館:外壁補修・屋上防水工事設計の 完了 水谷東公民館:トイレの洋式化の完了 平成21年度末達成状況 検証 ・水谷公民館:外壁補修・屋上防水工事設計が完了し、今年度は工事を行います。 ・水谷東公民館:トイレの洋式化が完了しました。 方針⑨ 「地域の教育力を高めるための支援」を充実します。 <概要> 地域の教育力を高めることを目指した学校、保護者、地域団体等による情報交換会を定 期開催します。 平成22年度末達成目標(見込み) ・地域子ども教室や学校応援団への地域のおける支援のあり方を関係者と連携しながら検 討していきます。 ・ 「地域の教育力を高めるための支援」の方策について、学校や関係団体と連携し検討して いきます。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) ・学校応援団へのサポート ・学校応援団へのサポートは、南畑公民館に ・子どもの成長発達にかかわる「地域人材リ おいて実施しました。 スト」作成 ・ 「地域人材リスト」作成については未着手 でした。 平成21年度末達成状況 検証 ・学校応援団へのサポートは、南畑公民館のみ実施しましたが、今後は、各学校との連携 を進めていきます。 ・子どもの成長発達にかかわる地域ボランティアの活用を図るため公民館ごとの「地域人 材リスト」を作成します。 - 103 - 方針⑩ 「市指定文化財の保存・管理」を充実します。 <概要> 所有者が行う市指定文化財「大澤家住宅・穀蔵」の修理保存事業に対して補助金を交 付し、市の文化遺産として市指定文化財を永く保存・管理できる措置を講じます。 ○修繕内容 ・外壁工事 ・屋根瓦撤去処分、屋根瓦葺き ・上屋、下屋の木工事 平成22年度末達成目標(見込み) 市指定文化財「大澤家住宅・穀蔵」を修繕するための補助金を支出します。 平成 21 年度末達成目標 平成 21 年度末達成状況 (見込み) 現況構造調査 現況構造調査の完了 平成21年度末達成状況 検証 現況構造調査の結果、修繕内容の確認ができました。 方針⑪ 「社会体育施設の整備」を図ります。 <概要> 社会体育施設を利用する市民の誰もが安心して快適に利用できるよう施設を改修、整備 するものです。 H22 ①市民総合体育館・大規模改修工事 ・内容:柔道場上部天井からの雨漏り改修、メインアリーナ床のサンダー掛 けと塗装改修等 ②市民総合体育館昇降装置修繕 ・内容:メインアリーナ、サブアリーナの昇降装置の修繕 ③ガーデンビーチ塗装修繕 - 104 - ・内容:パーゴラ、シャワートラス等の塗装修繕 ④ガーデンビーチ塗装修繕設計委託 ・内容:子どもプール、50mプールの塗装修繕設計委託 平成22年度末達成目標(見込み) ①市民総合体育館・大規模改修工事(雨漏り・防水改修、メインアリーナ床改修等) ②市民総合体育館昇降装置修繕 ③ガーデンビーチ塗装修繕(パーゴラ、シャワートラス等) ④ガーデンビーチ塗装(子どもプール、50mプール)修繕設計委託 平成 21 年度末達成状況 平成 21 年度末達成目標 (見込み) ① ガーデンビーチウォータースライダー ① ガーデンビーチウォータースライダー塗 等修繕 装修繕完了 ②市民総合体育館大規模改修設計委託 ② 市民総合体育館大規模改修設計委託完了 平成21年度末達成状況 検証 市民総合体育館の可動式バスケットゴールの修繕について補正予算対応で実施し、安全な 施設づくりに努めました。引き続き、市民総合体育館、ガーデンビーチの改修・修繕を計 画的に行う必要があります。 - 105 -
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