論文名 痴呆の非薬物的療法は認知機能障害を改善するか 著者名 中里

論文名
痴呆の非薬物的療法は認知機能障害を改善するか
著者名
中里克治
雑誌名
老年社会科学
巻/号/頁/年
26/1/15-19/2004
医学,看護学,臨床心理学などのさまざまな分野でエビデンスベーストと
いうことがいわれるようになった.実証データに基づいて治療法の有効性
を論ずるということである.これは認知機能の障害の改善を目指す心理療
法の有効性を検討する場合にも当てはまる.そこで,まず古典的症例研
抄録
究と比較しながら,単一症例研究や統制群を設けての研究など,実証デ
ータを得るための研究デザインについて簡単に紹介した.次に認知訓練
のなかでもっとも広く行われているリアリティ・オリエンテーションとその有
効性に関する研究について述べた.最後に,リハビリテーション分野で行
われている,主に脳血管障害者を対象とした認知訓練と正常な高齢者に
おける認知訓練とその有効性についても紹介した.
キーワード
痴呆/研究デザイン/エビデンスベースト/リアリティ・オリエンテーショ
ン/認知訓練