「一期生 20 人による はじめての卒業制作展」

大同大学 情報学部
情報デザイン学科プロダクトデザイン専攻
「一期生 20 人による はじめての卒業制作展」
2012 年 2 月
リアリティを求めるプロダクトデザインのモデル製作において、様々な素材が切削できる MDX-40
の利用価値は、はかり知れません
井藤隆志先生(前列中央)と一期生:2010 年撮影
井藤 隆志 准教授(左)、境谷 慎吾 技術職員(右)
(准教授 井藤 隆志 先生談:2012 年 2 月)
プロダクトデザイン専攻の RP 造型機のひとつとして、Modela MDX-40 を 10 台
導入しています。
3 年次前期必修科目「CAD 製図応用Ⅱ」における木製スプーンのデザインおよ
び 3D サーフェスモデリング&ラピッドプロトタイピングによって、本校の学生は、
3 次元の CAD のスキルに加え、3 次元切削のスキルも養っています。
情報デザイン学科プロダクトデザイン専攻は 2008 年に設置され、この 3 月に初
めての卒業生を輩出することとなりました。
今回、卒業研究の成果として、2012 年 2 月 15 日~18 日の 4 日間で卒業制作
展を開催しました。
卒業研究は下記のような日程で進めてきました。
4 月 卒業研究開始
6 月 第 1 回プレゼンテーション <テーマ/コンセプト/リサーチ>
9 月 第 2 回プレゼンテーション
<リサーチ/アイデアスケッチ/ラフモデル>
12 月 模型完成
1 月 模型修正、検証、写真撮影、および論文提出
2 月 最終プレゼンテーション <最終モデル>、卒業制作展
実際に MDX-40 を使用し製作を行ったのは 19 作品中 8 作品で、約半数の製
作に活用されました。
素材もアクリル、ABS、MDF、ケミカルウッド、天然木と、各作品に適した材料が
使用されています。リアリティを求めるプロダクトデザインのモデル製作におい
て、前記の様々な素材が切削できる MDX-40 の利用価値は、はかり知れませ
ん。
展覧会には大学構内の展示ではありましたが、学生や大学教員以外にも、メ
ーカー、デザイナー、高校教員、高校生など様々な方が来場されました。中に
はデザイン試作メーカーの方も来場、熱心に見学され、各アイデアの発想と 3
D造形機を活用したモデルの完成度に驚かれていました。
来場者からは、下記のようなコメントをいただきました。
・1つ1つ個性のある作品で見ていて楽しかった。
・豊かな発想に感心した。
・形だけでなく機能も考えられており、実際に使ってみたい。
・近未来のアイデアが現実を踏まえた提案となっており、若者の未来を感じ
た。
・3DCAD、3D 造形機をフル活用していて大学らしさが出ている。
以上、概ね良い感想が得られましたが、モデルとしての最終表面仕上げの甘
さ、パネルのみでなく動画などで見たい、検証の追及など、今後の参考となる
有意義な意見も得られました。
20 名中 9 名、19 作品中 8 作品に MDX-40 が活用されました
青木貴哉「SCAPE」
写真や絵を利用するスピーカ
ー
安藤寿紀「BOOMERANG」
タブレット PC 型のミーティング
テーブル
榎本裕人「One’s」
異素材を組み合わせた男性向
けジュエリーの提案
小暮亜希子「iPass」
スマートフォンのアプリと連携
する新しいギフト提案
喜多川香里「blossom」
新スタイルの化粧品とそのケ
ースの提案
田中快・宮本健吾「Life」
生活の水回りをひとつにまと
めた回転型ユニット
平手絵光「réseau」
組み合わせを変えられるオリ
ジナル香水瓶
米津忠司「MEMO」
熟年層に使いやすく親しみや
すい携帯電話の提案