今回提案されています2件の議員海外派遣に対して反対の立場で討論を行います。 香川県議会での海外視察の在り方について、深くお考えいただきたいと、何度もこ の問題で討論に立ってまいりました。今回もブラジル、そしてイタリア・スペイン・フラン スの2件の海外への議員派遣が提案され、何度繰り返しても議論にさえならないのが 本当に残念でなりません。 新人議員さんも誕生していますので、この機会に再度、討論をさせていただきま す。 「景気は緩やかに回復している。」何度繰り返し聞かされても、庶民の暮らしはいっ こうに良くなりません。一部企業の給与の上昇も、物価の上昇に追い付かず、繰り返 される社会保障の切り捨てや負担増もあいまって、県民生活は大変です。 多額の費用、税金を費やす海外視察や政務活動費、応召旅費など、県議会として 自らのお金の使い方が県民から注視されている時です。こんな時に豪華海外視察を 従来通りに行っていてもいいのかが問われています。 今回の海外派遣についても議会事務局によると「派遣の費用額もいくらになるのか わからない」らしく、以前は何円単位まで教えていただいていた派遣の費用が、ここ最 近は大まかな予算さえわからないという、ずさん極まりないものです。これでどうして 賛成ができるでしょうか。これが仮に自分のお金でいくのものなら、いくら必要なのか もわからないのに、「行きます!」という決断を皆さんは本当にされるでしょうか。 ブラジル訪問団は10日間。いつも南米視察団は一人当たりだいたい170万円~ 190万円ほどである事を考えれば、辻村議員、大山議員、新田議員、広瀬議員、佐 伯議員、谷久議員、松原議員、森議員の8名の参加で1,300万円~1500万円です。 私は何度も繰り返していますが、異国の地でご苦労されてこられたみなさんに敬意を 表する意味で、議会を代表して議長に赴いていただければいいのではないでしょう か。 また、イタリア・スペイン・フランス行きも11日間、この海外派遣もヨーロッパは常に 一人当たり100万円を超えますので、尾崎議員、平木議員、水本議員、宮本議員、 辻村議員、黒島議員、山田議員、十河議員、竹本議員、斎藤議員の10名で1000万 円越えくらいだと思います。両方合わせると今回も、少なくとも2300万円をゆうに超 えるのではないでしょうか。これでは県民から「豪華海外旅行」と言われても仕方があ りません。本当に必要な海外視察なら自費で行けばいいのです。 また、繰り返し申し上げてまいりましたが、視察に参加する本人だけでなく、参加す ることに賛成した議員一人ひとりにも大きな責任があります。今日もあえて申し上げま すが、心から賛成ではないけれどお尻を半分あげて立つ議員さんもその責任は同じ です。賛成をする前にもう一度、その必要性と県民生活の実態に真正面から向き合う べきです。 今回の海外視察に反対することへのご賛同を求めるとともに、今後の海外視察の 在り方について、議論する場を議会内に設けていただけるよう、お願いもいたしまして、 討論を終わります。
© Copyright 2024 Paperzz