グリーンシート銘柄に関する取引約款兼説明書 (約款の趣旨) 第1条この約款は、お客様と未来証券株式会社（以下「当社」といいます。）との間で、グリーンシート銘柄の取引に関して、両者の権利義務関係を明確にすることを目的とするものです。 (用語の定義) 第2条この約款における用語の定義は、次の各号に定めるところによります。 ①お客様当社に保護預り口座を有し、反社会的活動組織に関わる者でない法人・個人・団体・その他をいいます。 ②グリーンシート銘柄日本証券業協会の定める公正慣習規則第 2 号「グリーンシート銘柄に関する規則」（以下「協会 2 号規則」といいます。）第 2 条第 5 号に規定する銘柄をいいます。 ③株券等株券、新株引受権証書、新株予約権付社債券、新株予約権証券、優先出資証券、投資証券をいいます。 ④発行会社株券等を発行している株式会社、SPC、投資法人、その他発行主体をいいます。 (グリーンシート銘柄の性格) 第3条お客様はグリーンシート銘柄が次の各号の性格を有することを理解して、取引に参加するものとします。 ①証券取引所上場有価証券や店頭売買有価証券と比較して、グリーンシート銘柄の発行会社の中には、収益基盤が確立されていないことなどにより、財務体質が脆弱な状態となっている企業もあります。また、発行会社の企業情報等が記載された「会社内容説明書」は、協会 2 号規則第 2 条第 4 号に基づく開示書類であり、証券取引法に基づく開示書類ではありません。したがって、有価証券報告書等を提出していない企業の場合、そのディスクロージャーの内容が、有価証券報告書等によりディスクロージャーを行っている企業とは異なっている場合があります。 ②グリーンシート銘柄は、上場有価証券が具体的に組織された証券取引所市場において売買取引されるのに対し、一定の取引場所を持たず、証券会社の店頭において売買取引が行われます。また、その売買取引は、顧客と証券会社間の相対売買であるため、同一銘柄が同一時刻に売買されても証券会社によって売買価格が異なることがあります。 ③グリーンシート銘柄は、店頭売買有価証券と比べて、更に市場性が薄く、価格が大きく変動することがあります。 ④グリーンシート銘柄は、当該銘柄及びその発行会社の特徴を勘案の上、証券会社の届出に基づき、「エマージング（証券会社が協会 2 号規則第 7 条に規定する審査を行った結果、成長性を有する等により適当であると判断された企業が発行する株券等を指定する銘柄区分）」「フェニックス（上場廃止となった銘柄のうち、証券会社において流通性を確保する必要があると判断された株券等を指定する銘柄区分）」「オーディナリー（証券会社が協会 2 号規則第 7 条に規定する審査を行った結果、適当であると判断された企業が発行する株券等を指定する銘柄区分）」「投信･SPC（投資証券及び優先出資証券のうち、証券会社が協会 2 号規則第 7 条に規定する審査を行った結果、適当であると判断されたものを指定する銘柄区分）」の 4 区分に分類されています。 (グリーンシート銘柄の取引の仕組み) 第4条日本証券業協会は、店頭市場における秩序維持と公正な取引慣行を確立するため、次の各号に定めるルールを定めています。 ①グリーンシート銘柄の取引の注文はすべて指値で行うことになっております（成行注文はできません。）。 ②グリーンシート銘柄の取引の受渡しは、原則として約定日から起算して 4 日目（休業日を除く。）の日に行われます。 ③グリーンシート銘柄には、1 日の制限値幅がありませんので、店頭売買有価証券に比べて、1 日の価格変動が著しく大きくなる場合があります。 ④証券会社が提示する気配は、あくまで取引を行う際の参考とするためのものであり、必ずしも提示されている気配値で取引が行われるとは限りません。 (法令等の遵守) 第5条お客様および当社はグリーンシート銘柄の取引を行うにあたり、この約款に定める内容および証券取引法その他関係法令、日本証券業協会諸規則等を遵守するものとします。 (売買のルール) 第6条お客様はグリーンシート銘柄の取引を行うにあたり、原則として当社が取扱う銘柄に限られます。したがって、グリーンシート銘柄であっても当社では取扱わない銘柄がある場合があります。 2.お客様は株券等の売付けまたは買付けの注文は１株単位（ただし単元株制度を採用している発行会社の株券については、１単元株単位。新株引受権証書、新株予約権付社債券、新株予約権証券、優先出資証券、投資証券については 1 券面単位。）で行うことができます。 3.お客様はグリーンシート銘柄の空売り(株券等を有しないでその売付けをすること)はできません。 4.当社は株券等について、お客様からの注文に基づき委託または仕切りによる相対売買により取引を執行します。 5.取引の執行時間は、午前９時 00 分から午前 11 時 00 分、午後 0 時 30 分から午後 3 時 00 分まで（休業日を除く。）とします。ただし、半休日においては、午前９時 00 分から午前 11 時 00 分までとします。 6.当社は、取引を行うにあたり参考となる気配を提示するものとします。なお、第 4 条第 4 号にあるとおり、当社が提示している気配で取引が行われるとは限りません。 7.当社は、お客様から頂いた注文を私設取引システム(以下「PTS」といいます。)運営業務の認可を受けた取扱証券会社の PTS を使って、売買の約定、気配の提示を行うことがあります。 8.グリーンシート銘柄には第 4 条第 3 号にあるとおり、1 日の制限値幅はありませんが、PTS を利用する場合、または当社が必要であると認めた場合には、制限値幅を設けます。ただし、この場合においても当社が投資者保護上必要と認めた場合、制限値幅を取り払うことができるものとします。 (名義書換) 第7条株券等の買付けを行ったお客様は、当該株券等の名義書換請求について当社を通じて行うことができます。その場合は、所定の書類を当社へ提出しなければなりません。 (情報の周知方法) 第8条株券等の気配に関しては、当社グリーンシート銘柄取扱店舗の店頭にて公表し、日次公表銘柄は毎日、週次公表銘柄は毎週月曜日に日本証券業協会に報告がなされ、公表されます。 2.会社内容説明書または有価証券報告書等の開示書類、適時開示情報その他必要となる情報（以下「開示情報」といいます。）に関しては、当社グリーンシート取扱店舗の店頭その他の方法にて縦覧します。また、開示情報については、日本証券業協会に報告がなされ、適宜定められた期間において公衆の縦覧に供されます。 3.グリーンシート銘柄に関する基本情報は日本証券業協会(同会運営の web サイトを含む)にて公表されております。 (グリーンシート銘柄の取引停止) 第9条当社は、日本証券業協会が売買の停止を行った場合または当社が必要と認めた場合、一定の時間を定めて当該株券等の取引を停止することがあります。 2.前項の取引停止によって、お客様に損害が発生した場合、当社はその損害に対する責任は負いません。 (グリーンシート銘柄の取扱中止) 第 10 条当社は、次の各号に該当する場合、グリーンシート銘柄の取扱を中止することができるものとします。 ①発行会社が取締役会の決議を経た上で、グリーンシート銘柄としての取扱中止を当社に申し出たとき。 ②発行会社が発行した手形等が不渡りとなり銀行取引が停止されたとき。 ③発行会社が法律の規定による会社の破産、再生手続、更正手続若しくは整理を必要とするに至ったとき、またはこれに準ずる状態となったとき。 ④発行会社が営業活動若しくは事業活動を停止したとき、またはこれに準ずる状態になったとき。 ⑤発行会社が証券取引法第 193 条の 2 の規定に基づき提出する監査報告書又は中間監査報告書において、公認会計士又は監査法人により、監査報告書については不適正意見又は意見の表明をしない旨（天災地変等当該発行会社の責に帰すべからざる事由による場合を除く。以下同じ。）が記載されたとき、中間監査報告書については中間財務諸表等が有用な情報を表示していない意見又は意見の表明をしない旨が記載されたとき。なお、発行会社が証券取引法第 193 条の 2 の規定に基づかないで提出されている監査報告書又は中間監査報告書において、公認会計士又は監査法人により、監査報告書については不適正意見または不適法、意見の表明をしない旨が記載されたとき、中間監査報告書については中間財務諸表等が有用な情報を表示していない意見又は意見の表明をしない旨が記載されたとき。 ⑥発行会社の開示情報について、当社が不適当であると認めたとき。 ⑦発行会社またはその利害関係者(役員、従業員、取引先、株主等)が反社会的活動組織と関係を有することが判明したとき。 ⑧当社がグリーンシート銘柄として取扱う銘柄のうち、他に代表取扱証券会社がいる場合、当該代表取扱証券会社が当該グリーンシート銘柄の取扱を中止するとき。 ⑨日本証券業協会がグリーンシート銘柄としての指定の取消しをするとき。 ⑩前各号に掲げる場合のほか、発行会社の法令違反その他の事由(公益または投資者保護に反すると認められるもの等)により当社がグリーンシート銘柄として不適当であると認めたとき。 2.前項の取扱中止によって、お客様に損害が発生した場合、当社はその損害に対する責任は負いません。 (約款の変更) 第 11 条この約款は法令の変更又は監督官庁の指示、その他必要が生じたときに改訂されることがあります。なお、改訂の内容が、お客様の従来の権利を制限するもしくはお客様に新たな義務を課すものであるときは、その改訂事項をご通知します。この場合、所定の期日までに異議のお申立てがないときは、この約款の改訂にご同意いただいたものとして取扱います。附則この約款は、平成 16 年 1 月 23 日から施行する。平成 17 年 4 月 1 日改訂