第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール 入賞者ガラ・コンサート

第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール
入賞者ガラ・コンサート
The 14 t h Ar thur Rubinstein International Piano Master Competition
Prize Winners’ Gala Concer t
主催:ピアノフォルティ株 式会社(Fazioli日本 総代 理 店)/株 式会社日本アーティスト
後援:駐日イスラエル大使館
協力:ルービンシュタイン・インターナショナル・ミュージックソサエティー
ヤン・ヤコブ・ビストリツキー氏のイニシアティブにより創設されたルービ
ンシュタイン国際ピアノコンクールは、いまや世界の最も権威のあるコンク
ールのひとつとなり、イスラエルの文化の発展に大きく貢献しました。
マエストロ・ルービンシュタインの最後の来日は1966年で、日本武道館に
おいて1万5千人の音楽愛好家を前に演奏しました。チケットが完売してしま
い、聴くことができない人が多く出たそうです。
この日本初の入賞者ツアーで、ピアニスト達はマエストロの伝統を継承し、5都市において7公
演を行います。私は、このツアーが日本とイスラエルの間ですでに盛んなクラッシク音楽の交流
をさらに深め、より多くの日本人ピアニストが同コンクールに参加される契機になることを確信
しております。
日本最初のルービンシュタイン国際ピアノコンクール入賞者コンサートツアーの誘致を推進さ
れた、アレック・ワイル氏と福永路易子氏に感謝を申し上げます。
また、世界各地から来日された入賞者達に感謝を申し上げます。皆さまも一緒にすばらしい音
楽の旅に発たれますように!
ルース・カハノフ
駐日イスラエル大使
The Arthur Rubinstein International Piano Master Competition initiated by Mr. Jan Jacob
Bistrizky, has become one of the most prestigious piano competitions in the world and has
added significantly to the development of Israel's cultural life.
During his last visit to Japan back in 1966, Maestro Rubinstein played at the Nippon Budokan in
front of 15,000 music lovers. Many more wanted to attend that concert yet couldn't get a ticket.
During this debut winners' tour, the pianists will give 7 concerts in 5 cities, reviving the
Maestro's heritage. This venture will surely contribute to the already flourishing classical music
activities between Japan & Israel and further encourage Japanese musicians to take part in the
contest.
I would like to thank Mr. Alec Weil and Ms. Roiko Fukunaga for their devotion in producing the
first Arthur Rubinstein Piano Master Competition Winners' Tour in Japan.
I also wish to thank the winners from around the world who have come to Japan, and to wish us
all a delightful musical journey!
Ruth Kahanoff
Ambassador of Israel to Japan
ルービンシュタイン国際ピアノコンクール入賞者による、初の日本ツアーへよう
ピアノコンクールに出場することには、大き
こそ。このツアーは2014年5月イスラエルで行われた同コンクールで、アレック・
な緊張が伴います。しかし2011年のテル・ア
ワイル氏率いるファツィオリ社が大きな成功をおさめたことから企画されたもの
ビブにおけるルービンシュタイン国際ピアノ
です。同コンクールは、ルービンシュタインの親友ビストリツキーの発案で1974
コンクールへの参加は、いろいろな意味でと
年に始まりました。その目的は、ピアノの最高レベルとプロフェッショナリズムを
維持することにあり、ルービンシュタインはこのコンクールに自身の名を冠するこ
とに同意しました。初回の優勝者は当時25歳のアメリカ人、今や世界のトップピアニストのひとりであ
るエマニュエル・アックスで、彼がこのコンクールのレベルを高いものに設定したと言えるでしょう。
今日このコンクールは、ルービンシュタインの人格、彼の人生と音楽への愛情という伝統を、
てもすばらしい経験でした。その理由はたく
さんあります。親切で親身なコンクールのス
タッフとボランティアの人たち、熱心な聴衆、
©Yaira Yasmin
13回ルービンシュタインコンクール出場時の様子
大変レベルの高い参加者たち……。言い尽く
次世代に伝える役割を果たしています。コンクールにおける入賞への戦いは困難なものですが、
せないほどたくさんの魅力的な要素がありました。
参加者が最高レベルの場合にはなおさらです。
特にすばらしかったのは、参加者のプログラムの選択の自由度が非常に高かったこと、コンク
同コンクールは40周年を迎えました。36人の参加者は厳正な審査により選ばれ、大きな賞を目
ールスタッフが、がんばっているピアニストのために惜しまぬサポートをしてくれたことです。
指しました。熱心な聴衆の前で、3週間にわたり、特別に用意されたピアノで腕前を披露しまし
私も、2014年のコンクールの冒頭にはテル・アビブを訪れ、今日皆さまが聴かれるピアニスト
た。そして、6人の入賞者が選ばれました。うち3人が日本ツアーに参加します。
たちの演奏を聴くことができました。皆さまも私と同じように、彼らの演奏を楽しまれると確信
ツアーの成功をお祈りするとともに、皆さまが彼らの演奏を楽しまれますように。
しております。
イディット・ズヴィ
ルービンシュタイン・インターナショナル・ミュージックソサエティー音楽監督
最後に、私自身も日本のコンサートで演奏したことのある、同ツアーで使用されるファツィオ
リのピアノの音を楽しまれますように。
ダニイル・トリフォノフ
Welcome to the Japan debut tour, for winners of the Arthur Rubinstein International Piano Master Competition.
第13回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール優勝者
This tour follows the profound success of the Fazioli Piano Company, headed by Alec Weil, at the last Arthur
Rubinstein Competition, May 2014, in Israel.
The Arthur Rubinstein International Piano Master Competition came into being in 1974 at the initiative of Jan
Playing in a piano competition is never a too relaxing type of event, but participating in the 2011
Jacob Bistritzky, a close friend of Arthur Rubinstein, whose aim was to establish a competition with the highest
Rubinstein International Piano Competition in Tel Aviv was actually a wonderful experience
level of prestige and professionalism. Rubinstein was honoured to give his name to the Competition.
in many ways. There are various reasons for this: The incredible friendliness of the staff and
The 1st Prize Winner of the first competition, 25 year-old American Emanuel Ax, set the bar high for our
volunteers, the enthusiasm of the audience and the wonderfully high level of the pianists
competition by becoming one of the top international pianists of our time.
playing there, to name a few. The Rubinstein Competition is unique, in that participants have
Today the Competition passes on to the next generation the legacy of Rubinstein’s special personality, and his
tremendous freedom in their programming, and that the staff do all they can to support the
love of life and music. As in every competition, the battle for the prize is difficult, especially with competitors of
the highest standard.
The last Rubinstein Competition celebrated its 40th Anniversary. 36 competitors were all carefully chosen; each
of them aspired to win the Grand Prize. After three weeks of presenting their skills, in front of enthusiastic
and warm audience and enjoying the magnificent pianos brought especially for them, six prize winners were
efforts of the pianists.
I was in Tel Aviv for the beginning of the previous competition, so I was able to hear the pianists
you will be hearing today. I know that you will enjoy their performances as much as I did.
announced.
Finally, I hope that you enjoy hearing the Fazioli piano, which I have played myself here in Japan
Three of the six prize winners are presented on this Japan debut tour.
and look forward to playing in the future.
We are sure that it will be a pleasure to listen to them and we wish them the very best of luck in the concert tour.
Idith Zvi
Artistic Director, The Arthur Rubinstein International Music Society
Daniil Trifonov
The 1st prize winner of the 13th Arthur Rubinstein International Piano Master Competition
アルトゥール・ルービンシュタインと
ルービンシュタイン国際ピアノコンクール
偉大なるピアニスト、ルービンシュタインの名を冠して
20世紀を代表する巨匠ピアニスト、アルトゥー
高い実力を持つピアニストが集結した第14回コンクール
コンクールの正式名称は「The Arthur Rubinstein International Piano Master
ル・ルービンシュタイン。圧倒的なヴィルトゥオジ
Competition」
。この“Master”という言葉には、ズヴィ芸術監督によれば、「このコンクールに
ティと豊かな音楽表現で世界中の聴衆を魅了し、
出場するすべてのピアニストは、すでに “マスター”である。プロとしての活動を始めるに値
その数々の録音は没後30年以上が経った今も、
する能力を持つ人が参加する場だという意味が込められている」という。
人々から愛され続けている。
第14回コンクールも、予備審査を通過した36名の高い実力を持つピアニストがテル・アビブ
ルービンシュタインは1887年、ポーランドのウッ
に集い、5月13日~29日の17日間にわたって演奏を披露した。プロの資質が求められるというだ
ジでユダヤ人の家庭に生まれた。幼少期からピアノ
けに、課題曲もタフな内容だ。ステージ1、ステージ2は自由なレパートリーによるリサイタル
の才能で頭角を現すと、10歳からベルリンで学び、
(イスラエル人作曲家による現代作品を含む)
、そしてファイナルとなるステージ3では、室内
数年のうちにオーケストラデビューを果たした。
楽ののち、会場を大きなホールに移してふたつのピアノ協奏曲を演奏する。
パリやロンドンで活躍した後、第二次世界大戦
参加者は、レパートリーや会場に合わせてピアノを選択することができる。今回、アッシャ
以降はアメリカに移住。世界各地で多くの演奏活
ー・フィッシュ指揮、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演するファイナル最終ラウン
動を行い、最晩年までその圧倒的な音楽で人々を
ドで6人のファイナリストのうち5人が、イタリアの新興メーカーであるファツィオリのピアノを
熱狂させた。ユダヤ人としての強い誇りを持ち、コ
選んだ(うち4人はこのラウンドからファツィオリに楽器を変更)
。
ンサート等のためイスラエルも毎年訪れていた。
現地で使用されたピアノは、同メーカーの創業者であるパオロ・ファツィオリが改良を重ねて
そして1982年、家族で滞在していたジュネーヴ
完成させた、最新作のコンサートグランドピアノ。同メーカーの日本総代理店であるピアノフォ
で、95年にわたる実り多き生涯を閉じた。遺灰は自
ルティ株式会社から派遣された技術者が調律にあたった。こうした背景もあり、今回、ファツィ
身の遺言通り、エルサレムに埋葬された。
オリ社のピアノを用いたガラ・コンサートが日本で企画されることとなった。
そんな大ピアニストの名を冠したルービンシュタイン国際ピアノコンクールは、1974年、ヤ
実力の伯仲するコンクールを制したのは、ウクライナのアントニー・バリシェフスキー。ステ
ン・ヤコブ・ビストリツキーの発案で創始された。もともと出身地であるワルシャワのショパン
ージ1から真摯な演奏を聴かせていた彼は、ファイナルの最終ラウンドでプロコフィエフのピア
国際ピアノコンクールの運営に携わっていた彼は、イスラエルで新しいピアノコンクールを創設
ノ協奏曲第2番を演奏。個性的な音楽観を惜しみなく披露し、聴衆を自らの世界に引き込んだ。
することを考え、親しい友人だったルービンシュタインに協力を仰ぐ。当初は自らの名を冠した
こうしてテル・アビブからまたひとり、新たなスターが誕生した。
コンクールの創設に気の進まない様子だったルービンシュタインだが、ビストリツキーの熱心な
第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール
説得により合意。第1回(1974年)
、第2回(1977年)と、自ら審査員席に座った。
2003年、ビストリツキーの後を引き継いで、イディット・ズヴィが音楽監督に就任。そして
最終結果
2014年、第14回目の開催となったコンクールで、創設40周年を迎えた。これまでの優勝者には、
第1位 アントニー・バリシェフスキー(ウクライナ)
聴衆賞 マリア・マゾ
第2位 スティーヴン・リン(台湾/アメリカ)
イスラエル人作曲家作品賞 アントニー・バリシェフスキー
エマニュエル・アックス(第1回)
、ゲルハルト・オピッツ(第2回)
、アレクサンダー・ガヴリリ
ュク(第11回/2005年)
、そしてダニール・トリフォノフ(第13回/2011年)などがいる。
副賞
第3位 チョ・ソンジン(韓国)
室内楽賞 チョ・ソンジン、アンドレイス・オソキンス
ジュニア審査員賞 チョ・ソンジン
コンクールのシンボルママークにあるルービンシュタインの肖像は、パブロ・ピカソが描いた
ファイナリスト マリア・マゾ(ロシア)
もの。創設当時、この肖像をあしらった金・銀・銅メダルが製造され、コンクール運営の財源に
レオナルド・コラフェリーチェ(イタリア) ショパン作品最優秀演奏賞 レオナルド・コラフェリーチェ
充てられたという。
アンドレイス・オソキンス(ラトヴィア)
古典派協奏曲最優秀演奏賞 レオナルド・コラフェリーチェ
22歳以下のファイナリスト最優秀演奏賞 レオナルド・コラフェリーチェ
第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール
入賞者ガラ・コンサート 日本ツアー スケジュール
プロフィール
Japan Tour Schedule
Profile
東 京
1月22日[木]13:30 浜離宮朝日ホール
Program
January 22 Thu. 13:30 Hamarikyu Asahi Hall
A
Program
B
1月22日[木]19:00 浜離宮朝日ホール
January 22 Thu. 19:00 Hamarikyu Asahi Hall
主催:朝日新聞社
川 口
1月23日[金]19:00 川口総合文化センター・リリア
Program
January 23 Fri. 19:00 Kawaguchi LILIA
B
共催:公益財団法人川口総合文化センター・リリア
アントニー・バリシェフスキー(ウクライナ)
Antonii Baryshevskyi
第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第1位。
1989年、ウクライナ、キエフ生まれ。ウクライナ音楽アカデミーで
ヴァレリイ・コズロフ氏に、パリ・エコール・ノルマル音楽院にて
マリアン・リビッキ氏に師事。2011年ブゾーニ国際ピアノコンクー
ル第2位、ハエン国際ピアノコンクール第1位。独特の感性と音楽性
を持つ新鋭ピアニストとして注目されている。今回のコンクールで
は現代イスラエル課題曲優秀賞を受賞しており、現代音楽の解釈と
音の美しさでも聴衆を魅了した。
スティーヴン・リン(台湾/アメリカ)
Steven Lin
武蔵野
1月24日[土]19:00 武蔵野市民文化会館
Program
January 24 Sat. 19:00 Musashino Civic Cultural Hall
C
共催:公益財団法人武蔵野市民文化事業団
名古屋
1月26日[月]13:30 宗次ホール
Program
January 26 Mon. 13:30 Munetsugu Hall
C
Program
B
1月26日[月]18:45 宗次ホール
January 26 Mon. 18:45 Munetsugu Hall
主催:宗次ホール
福 井
1月27日[火]19:00 美浜町生涯学習センター なびあす
Program
January 27 Tue. 19:00 Mihama Lifelong Learning Center Navi-us
C
共催:美浜町/美浜町教育委員会 後援:福井新聞社/FBC放送
全公演共通
主催:ピアノフォルティ株式会社(Fazioli日本総代理店)/株式会社日本アーティスト
後援:駐日イスラエル大使館
協力:ルービンシュタイン・インターナショナル・ミュージックソサイエティー
協賛:ピーエスグループ/佐川印刷株式会社
第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第2位。
1989年台湾生まれ。10歳で奨学金を得て渡米し、ジュリアードでヨ
ヘヴェド・カプリンスキー氏に師事。ジュリアード音大および大学
院修了。ロバート・マクドナルド氏、マッティ・ラエカリオ氏に師
事。2012年ウィリアム・カペル国際コンクール第2位、ジーナ・バッ
カウワーコンクール第1位。どんな難易度の曲でも軽々と弾きこなす
高度な技術力、躍動感に溢れたフレージングで聴く者を魅了する。
2010年仙台国際ピアノコンクールに出場した際には最も人気のある
ピアニストのひとりとなり、日本公演が待たれていた。
マリア・マゾ(ロシア)
Maria Mazo
第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクールファイナリスト
賞、聴衆賞。
1983年ロシア生まれ。チャイコフスキー音楽院で学んだ後、ハノー
ファー音楽演劇大学でアリエ・ヴァルディ氏、マッティ・ラエカリ
オ氏に師事。2013年ベートーヴェン国際ピアノコンクール第1位、ブ
ゾーニ国際ピアノコンクール第5位、2012年ホーネンス国際ピアノコ
ンクールファイナリスト賞。ファツィオリのピアノがホールにある
時はピアノに呼ばれ、いつも選んでしまうと言うだけあり、今回の
コンクールでも、ステージ1からファツィオリを選択。楽器の音を自
由自在にコントロールし、すばらしい音の彩を聴かせた。
プログラム
Program
Program
A
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ソナタ ハ短調 K.11 L.352/ニ長調 K.96 L.465/ハ長調 K.159 L.104
D.Scarlatti Sonata C minor K.11 L.352 / D major K.96 L.352 / Sonata C major K.159 L.104
D.スカルラッティ
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
L.v.Beethoven Piano Sonata No.21 in C major Op.53 "Waldstein"
ドン・ジョヴァンニの回想 S.418 R.228
F.Liszt Réminiscences de "Don Juan" S.418 R.228
展覧会の絵
M.Mussorgsky Pictures at an Exhibition
[ スティーヴン・リン Steven Lin ]
ラ・ヴァルス
[ スティーヴン・リン Steven Lin ]
M.ムソルグスキー
F.リスト
M.ラヴェル
M.Ravel La Valse
[ マリア・マゾ Maria Mazo ]
ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42
F.Chopin Waltz No.5 in A-flat major Op.42
L.v.ベートーヴェン
F.ショパン
[ アントニー・バリシェフスキー Antonii Baryshevskyi ]
[ アントニー・バリシェフスキー Antonii Baryshevskyi ]
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F.ショパン
ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42/幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
F.Chopin Waltz No.5 in A-flat major Op.42 / Fantasie Impromptu in C-sharp minor op.66
Polonaise in A-flat major Op.53
[ スティーヴン・リン Steven Lin ]
I.ストラヴィンスキー=G.アゴスティ編
火の鳥
[ マリア・マゾ Maria Mazo ]
幼子イエスに注ぐ20のまなざし より/4.聖母のまなざし/11.聖母の初聖体拝領
O.メシアン
O.Messiaen From“Vingt Regards sur l’Enfant-Jesus”
C
L.v.ベートーヴェン
[ マリア・マゾ Maria Mazo ]
A.スクリャービン
ピアノ・ソナタ 第5番 嬰へ長調 Op.53 R.シューマン
R.Schumann Piano Sonata No.2 in G minor Op.22
[ アントニー・バリシェフスキー Antonii Baryshevskyi ]
F.リスト
[ アントニー・バリシェフスキー Antonii Baryshevskyi ]
[ スティーヴン・リン Steven Lin ]
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J.S.バッハ=F.ブゾーニ
B
D.スカルラッティ
[ アントニー・バリシェフスキー Antonii Baryshevskyi ]
F.ショパン
J.S.Bach= F.Busoni Chaconne
[ マリア・マゾ Maria Mazo ]
ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42★/幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
F.Chopin Waltz No.5 in A-flat major Op.42★ / Fantasie Impromptu in C-sharp minor op.66
Polonaise in A-flat major Op.53
F.ショパン
バラード 第1番 ト短調 Op.23
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57
[ スティーヴン・リン Steven Lin ]
F.Chopin Ballade No.1 in G-minor Op.23
L.v.ベートーヴェン
ソナタ ハ短調 K.11 L.352/ニ長調 K.96 L.465/ハ長調 K.159 L.104
D.Scarlatti Sonata C minor K.11 L.352 / D major K.96 L.352 / Sonata C major K.159 L.104
*繰り返し無し
L.v.Beethoven Piano Sonata No.23 in F minor Op.57 "Appassionata" *without repeat
シャコンヌ
Program
ドン・ジョヴァンニの回想 S.418 R.228
F.Liszt Réminiscences de "Don Juan" S.418 R.228
A.Scriabin Piano Sonata No.5 in F-sharp major Op.53
ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.22
4. Regard de la Vierge / 11. Première communion de la Vierge
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
L.v.Beethoven Piano Sonata No.14 in C -sharp minor Op.27-2 "Moonlight"
I.Stravinsky = G.Agosti The Firebird
Program
A.スクリャービン
2つの詩曲 Op.69★/ピアノ・ソナタ 第5番 嬰へ長調 Op.53
A.Scriabin Deux Poèmes op.69★ / Piano Sonata No.5 in F-sharp major Op.53
[ アントニー・バリシェフスキー Antonii Baryshevskyi ]
[ マリア・マゾ Maria Mazo ]
F.リスト
ドン・ジョヴァンニの回想 S.418
F.Liszt Réminiscences de "Don Juan" S.418
[ スティーヴン・リン Steven Lin ]
※(★)の曲目は、宗次ホール公演では演奏されません。 曲目解説
Program Note
ソナタ ハ短調 K.11 L.352/ニ長調 K.96 L.465/ハ長調 K.159 L.104
D.スカルラッティ
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)は、当時の鍵盤楽器チェンバロの能力を最大限に引き
出す多くの作品を生んだ。後半生、ポルトガル王女でのちスペイン王室に嫁いだマリア・マグダ
レーナ・バルバラに仕え、彼女の練習用に555曲にのぼる鍵盤ソナタを作曲。これらは当時として
は斬新な技巧や転調、リズムによって書かれており、鍵盤音楽の発展に重要な役割を果たした。
本日は、軽やかな曲調を持つ3つの短いソナタが演奏される。
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
ドン・ジョヴァンニの回想 S.418 R.228
F.リスト
作曲家、スターピアニストとして活躍したフランツ・リスト(1811-1886)
。超絶技巧を駆使した
自作曲に加え、他の作曲家のオーケストラやオペラ作品の編曲も多く手がけた。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』のいくつかの旋律
をもとにしたこのパラフレーズは、1841年の作。女たらしの貴族ドン・ジョヴァンニが女性たち
を誘惑し、最後は地獄に落とされるという劇的な筋書きが、モーツァルトの上質な美旋律と、リ
ストならではの豪華絢爛なピアノ編曲で再現される。
L.v.ベートーヴェン
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)による32曲のピアノ・ソナタには、1曲
ごとに新境地が切り開かれた痕跡を見て取ることができる。後世の作曲家に大きな影響を与え、
“ピアノ音楽の新約聖書”と称される。
「ワルトシュタイン」は、1803~04年、ベートーヴェンが聴覚障害の絶望を乗り越え、再び意欲
的な創作に踏み出した頃の作品。後援者ワルトシュタイン伯爵に献呈されたことからこの通称で
呼ばれる。第2、3楽章は続けて演奏される。
ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.22
第1楽章 できるだけ急速に
第2楽章 アンダンティーノ
第3楽章 スケルツオ
第4楽章 ロンド プレスト
第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ
第2楽章 導入部:アダージョ・モルト
第3楽章 ロンド:アレグレット・モデラート
R.シューマン
ロベルト・シューマン(1810-1856)にとって2作目のピアノ・ソナタとなった第2番は、第1番
と同じ1833年に着手され、完成までに約5年という年月がかけられた。彼の大規模な作品の中で
は珍しく、形式や論理的な要素に注意が払われている。第1、3、4楽章はどれも駆り立てられる
ような急速な音楽であるのに対し、第2楽章のみ幻想的でロマンティックな音楽となっている。
ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57 ※本日は演奏時間の都合により、リピートなしで演奏。
「ワルトシュタイン」から少し後の1805年頃に完成された。ほとばしるような激情が緻密に表現
された、最高傑作のひとつ。「熱情」の名は作曲家によるものではなく、後年、連弾編曲版が出
版された際につけられた。
激しく闘争的で“運命の動機”も登場する第1楽章、慌ただしく緊迫した第3楽章の間に、安
らかで堂々とした第2楽章が置かれる。第2、3楽章は切れ目なく演奏される。
第1楽章 アレグロ・アッサイ
第2楽章 アンダンテ・コン・モート
第3楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
「月光」の通称は、詩人のレルシュタープがその第1楽章を「ルツェルン湖の月光の波に揺れ
る小舟のよう」と形容したことに由来。作曲家自身はこのソナタを第13番とともに「幻想風ソナ
タ」と名付け、従来の形式にとらわれない自由な発想をもって作曲した。楽曲は、彼が30歳の頃
恋愛関係となった教え子である伯爵令嬢に献呈されている。
第1楽章 アダージョ・ソステヌート
第2楽章 アレグレット 第3楽章 プレスト・アジタート
シャコンヌ
J.S.バッハ=F.ブゾーニ
原曲は、ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)による「無伴奏ヴァイオリンのための
パルティータ」第2番BWV.1004の終楽章「シャコンヌ」。シャコンヌとはスペインに由来する
舞曲形式のこと。この作品を、バッハの作品解釈に積極的に取り組んだピアニスト、フェルッチ
ョ・ブゾーニ(1866-1924)がピアノ版に編曲した。厳かな主題と華麗な変奏からなる。
ルービンシュタインは、パリでブゾーニ自身による「シャコンヌ」の演奏を聴いて、大いに感
銘を受けたという回想を書き残している。
ワルツ第5番 変イ長調 Op.42
F.ショパン
ポーランドに生まれ、後半生をフランスで過ごしたフレデリック・ショパン(1810-49)
。同じく
ポーランドに生まれ、卓越したショパン弾きとして知られるルービンシュタインは、ショパンの
ピアノ作品ほぼ全てを録音しており、これらは今も名盤として愛されている。
ショパンのワルツには、実際の舞踏を意識した華やかなものと、ワルツの形式をとりながら抒
情的な性格を持つものとがあるが、このワルツではその両方の要素が見事に融合している。1840
年に作曲された。
曲目解説
Program Note
幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
F.ショパン
1834年に作曲。作曲家の生前には出版されず、死後に発見されて友人のフォンタナによって出
版された。ルービンシュタインは後に作品の自筆譜を発見しており、これにはフォンタナが出版
した楽譜と多くの違いがみられたとされる。
急速に上下する音型が交差する主部、美しく歌う中間部、そして主部の反復ののちコーダで中
間部の旋律を回想し、音楽は幕を閉じる。
「英雄ポロネーズ」は、1842~43年の作。力強い序奏に続き、勇壮で輝かしい音楽が展開する。
ポーランドの舞曲ポロネーズ独特のリズムを刻み、格調高いメロディを歌い上げる。
ショパンは子供の頃から生涯にわたってポロネーズを作曲し続けた。そのうち生前に出版され
たのは7曲。ルービンシュタインは、これにピアノ独奏版「アンダンテスピアナートと華麗なる
大ポロネーズ」を加えたポロネーズ集を、生涯で3度にわたり録音している。
バラード 第1番 ト短調 Op.23
ショパンの全4曲のバラードは、ポーランドの愛国詩人、アダム・ミツキェヴィチの詩から着想
を得て作曲されたと伝えられている。しかし、詩の内容が再現されているわけではなく、関連す
る作品も定かではない。
第1番は1831~35年に作曲された。ソナタ形式を基本に、自由な形をとる。ユニゾンによる印
象的な序奏で始まり、憂いを帯びた音楽が展開して、劇的な結末を迎える。
I.ストラヴィンスキー=G.アゴスティ編
20世紀初頭、パリで上演したセンセーショナルなバレエ作品でその名を世に知らしめたイゴー
リ・ストラヴィンスキー(1882-1971)
。「火の鳥」は、彼が成功を収めた最初の作品。バレエ・リ
ュス主宰者ディアギレフの依頼で作曲された。物語は、王子が火の鳥を捕え、逃がすかわりに魔
法の羽をもらうところから展開する。斬新な音楽書法が用いられ、ロシア民謡も取り入れられて
いる。原曲は管弦楽だが、本日はアゴスティによるピアノ編曲版「凶悪な踊り」「子守歌」「フィ
ナーレ」が演奏される。
幼子イエスに注ぐ20のまなざし より
4.聖母のまなざし/11.聖母の初聖体拝領
O.メシアン
敬虔なカトリック信者だったオリヴィエ・メシアン(1908-1992)の作品には、宗教的な主題を
扱った楽曲も多い。20曲からなるこの組曲には、複数の主題の循環や鳥の声など、メシアンなら
ではの技法が随所に用いられており、全曲を演奏すれば2時間を要する。本日演奏される「4.聖
母のまなざし」では、純潔、そして聖母が幼児を見つめる様が、
「11.聖母の初聖体拝領」では、
瞑想する聖母、受胎告知と降誕、幼子イエスの心臓の鼓動などが表される。
M.ラヴェル
モーリス・ラヴェル(1875-1937)が、ヨハン・シュトラウスの時代から19世紀末に頂点を迎え
たウィンナ・ワルツへの賛辞を込めて、1919~20年に作曲した舞踊詩。当初はディアギレフから
の依頼で作曲されたが、バレエ作品に適さないと言われ、管弦楽、2台ピアノ、独奏ピアノなど
の形で世に出された。鮮烈なリズムとドラマティックな音楽を、技巧的なピアノが表現する。
展覧会の絵
ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
火の鳥
ラ・ヴァルス
M.ムソルグスキー
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)が1873年、友人の建築家・画家のヴィクトル・ハルト
マンの遺作展からインスピレーションを得て作曲。主にハルトマンの絵の題名を冠した10の作品
と、展覧会を見てまわる作曲家自身の歩く様子を表す「プロムナード」からなる。ムソルグスキ
ーならではの力強く野性的な表現、独創的な感性が発揮されている。
第1曲
第2曲
第3曲
第4曲
第5曲
第6曲
第7曲
第8曲
「グノームス」 地底を守る小人の神が歩く足どりを描く。
「古城」 中世の古城の幻影。
「テュイルリー」 パリ中心のテュイルリー公園で遊ぶ子供たち。
「ブイドロ」 ポーランド語で「牛の集団」の意味。農民の憂鬱を表現する。
「卵の殻をつけたひなどりのバレエ」 ひなどりの鳴き声と動きを描く。
「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイル」 裕福な男と貧しい男の会話。
「リモージュの市場」 フランス中部の町リモージュの市場で立ち話をする女たち。
「カタコンブ−ローマ時代の墓」 古代ローマ時代にキリスト教信者が葬られた墓の
こと。後半には「死者の言葉による死者への話しかけ」と記されている。
第9曲 「にわとりの足の上に建つ小屋」 にわとりの足の上にロシアの妖怪バーバ・ヤーガ
の小屋が建つ原画から着想。
第10曲 「キエフの大門(古都キエフにて)
」 キエフに建設されることになった大門の設計図
から着想。コラールが響き、壮大なフィナーレを迎える。
2つの詩曲 Op.69
A.スクリャービン
アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)が晩年の1913年に作曲。スクリャービンは1900
年ごろから神智学に傾倒し、後期作品には神秘和音が多用される。このふたつの小規模な作品に
もその特徴が色濃く現れており、第1曲では繊細ではかなげな、そして第2曲では鋭く気まぐれ
な表情で、それぞれ神秘的な音楽が展開する。
ピアノ・ソナタ 第5番 嬰へ長調 Op.53 1907年、
「法悦の詩」の完成からほどなくして作曲された。スクリャービンはピアノ・ソナタを
第10番まで残しているが、この第5番以降すべて全1楽章制となる。神秘和音を用いる独特の作
風が確立される過渡期にある作品。力強く飛翔するような音楽と柔らかく浮遊するような音楽が
かわるがわる現われる。自身も卓越したピアニストだった彼の作品らしく、超絶技巧を要する。
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