人間・社会データ - 情報・システム研究機構

プロジェクト名:
人間・社会データ基盤整備プロジェクト
プロジェクトディレクター:
曽根原
登
教授(国立情報学研究所)
〔1〕研究プロジェクト
(1) 目的・目標
公的統計データ・自治体オープンデータ、WEB/SNS データ、IoT センシングデータなどの「ソーシャ
ル・ビッグデータ」の共有とデータ連携基盤の実現し、統合データの科学的分析を行い、人やモノを制御
するデータ駆動サービスを合成し、迅速かつタイムリーにフィードバックする科学技術的・社会的仕組み
としての「学術データ共同利用・共同研究を可能とする人間・社会データ基盤整備」を実現する。
(2) 必要性・重要性(緊急性)
①
地方自治体と大学群、地元企業が協働した地域社会の安全・安心、経済活性化、新たな価値創成
急速な人口減少と大都市への集中により、わが国の約 1740 の自治体では、これまでと同じレベルの公
共サービスの維持が困難となる。このため、地域の社会問題には、観光・宿泊・食事・物販・交通など地
域の経済資源管理による経済活性化、医療・健康、高齢者介護・見守りなど少子高齢化対策、地震・津波・
台風・竜巻・集中豪雨・地滑りなどへの自然災害対策などがある。
そこで、
「自治体と大学群、地元企業が協働」し、地域社会の安全・安心、経済活性化、新たな価値創成
のための「ソーシャル・ビッグデータ基盤」の構築と「データ駆動の政策決定支援システム」の研究実用
化が求められている。
併せて、データ共同利用・共同研究型の研究実用化を通し、地方自治体や学術機関の「ビッグデータ処
理技術者」や「データ駆動 ICT システム・サービス事業化人材」の育成への社会要請も強い。
②
クライシスに強い社会・生活空間の創成
東日本大震災は極めて不幸で甚大な災害であった。物理的にも精神的にも大きな傷跡を残している。と
りわけ絆、安心・安全などが改めて強調されるなど、日本人の価値観に変化をもたらし、目指すべき未来
の社会に対し、大きな影響を与える可能性がある。現在、大震災からの復旧・復興に関連して、安全で安
心な社会を構築すべく、様々な研究開発や構築計画が立案されている。ただ、それらのほとんどは、既存
のインフラの再構築を図るもので、既存のものからの脱却をはかる考え方はなされていない。また計画の
多くはハードウェアの再構築に偏っている。
そこで、狭い意味の災害のみならず、大事故や、社会危機など、いわゆるクライシスと呼ばれる事象に
対し、強い社会・生活空間を構築するための課題を取り上げ、トップダウンの学術政策として可及的速や
かに、大学と産業界とが連携・協力して研究開発することが急務である。たまたま日本の社会は少子高齢
化や環境問題に世界に先駆けて直面し、これらに対処するための技術や仕組みなどは極めて先進的であり、
産業としても競争力のあるものが育っている。さらに日本では石油危機・食糧問題・金融危機・経済危機、
そして大災害など、今まで多くの危機を乗り越えてきた。今回の大震災を契機に、クライシスに強い社会・
-1-
生活空間の構築の必要性が改めて強くクローズアップされ、日本が抱える課題を解決する技術として、新
たな国際競争力のある技術が生まれる可能性がある。
本研究課題は、日本学術会議 第 22 期学術の大型施設計画・大規模研究計画に関するマスタープラン
「学術大型研究計画」に、「クライシスに強い社会・生活空間創成の情報通信基盤(140 億/5 年)」とし
て申請し、科学者委員会・学術の大型研究計画検討分科会における慎重な審議の結果、分科会において定
める学術大型研究計画 2013「計画番号 181 学術領域番号 29-5」として採択されている。
③
情報世界と現実世界が連携・統合する融合社会における情報循環システム科学的方法論の確立
情報世界(Cyber Space)と物理的な現実社会 (Physical World)が融合する社会が到来した。この融合社
会(The Integrated Society)は、2008 年の”Big data: The next Google, What will happen in the next 10
years? September 2008, Nature 455, 8-9 (2008)”にも見ることができるように、情報・システムの真価
が問われる。そこで情報・システムを駆使して、環境・エネルギー・食糧問題、自然災害やウィルスの脅
威、巨大システム障害やサイバー攻撃など、人類が直面する地球規模の課題に対して、解決策を導き出す
ことが求められている。この新しい情報の価値創成には、情報の獲得、分析、処理、統合など、さまざま
なパラダイムシフトが不可欠である。
このような状況を背景にして、すべてのモノがネットワークに接続され、実世界の人間と社会の状態や
行動が Web 空間に投影され、その空間で解析・シミュレーションでき、それを実世界の人やモノにフィ
ードバックすることで、新たな情報価値を創成する情報循環基盤(Information Flow Infrastructure)が世
界で研究されている。例えば、Cyber Physical Systems (NSF), Cyber, Physical and Social Computing
(IEEE/ACM), iThings IoT (IEEE)などに、学界の中心的な研究動向を見ることができる。
さらに、高度な情報システム技術は、科学的方法論にも変革をもたらしている。科学のパラダイムは、
過去数世紀の間、実験科学や理論科学が主流であったが、コンピュータによる大規模で複雑な数値計算と
シミュレーションを行う計算科学が新たに誕生した。そして現在、インターネットと Web や SNS(ソー
シャルネットワーキングサービス)の普及によって、あらゆる情報機器やセンサがネットワークへ接続さ
れ、情報がデジタル化されて流通し、いつでも、誰もが、どこからでもアクセスすることが技術的に可能
となり、ネットワークを介して収集される大規模で複雑なデータに基づく実証的な研究手法であるデータ
中心科学(Data-centric Science)が可能となった。
この新たな科学と技術のトレンドは、これまで情報化やビジネス的付加価値化が遅れていた医療、教育、
交通、電力、環境などの公共政策や社会インフラ事業の効率化を実現可能としている。さらに、公共的イ
ンフラ事業に、データ中心的手法を適用することで、科学的根拠データに基づいた政策決定や意思決定が
可能となる。しかし、政策や意志決定に資する個人・法人企業情報など当事者だけが知っている情報は、
本人が開示しなければ収集できない。このため、情報の価値の増大に伴い、政策決定を支える情報の徴集
制度として公的統計が整備されたが、国民の情報保護意識の高まりに連れて、基幹統計調査ですら収集が
困難になっている。英国議会での「リスクとエビデンスに基づく政策決定(REBP :Risk and Evidence
Based Policy Making)」は、情報徴集制度改革が喫緊の課題であると宣言している。わが国も、科学的根
拠データに基づく医療、教育、交通、電力、環境などの政策決定や意思決定支援を可能とするデータ中心
政策科学を確立する必要がある。
本研究課題は、日本学術会議 第 22 期学術の大型施設計画・大規模研究計画に関するマスタープラン
-2-
「学術大型研究計画」に、
「時間軸および空間軸におけるプライバシー情報保護活用基盤(40 億/5 年)
」
として申請し、科学者委員会・学術の大型研究計画検討分科会における慎重な審議の結果、学術大型研究
計画 2013 「計画番号 138 学術領域番号 25-10」に採択されている。
(3) 期待される成果等(学問的効果、社会的効果、改善効果等)
人間・社会の複雑な状況や行動などを反映する多種多様なソーシャル・ビッグデータの集積と分析によ
って、科学的根拠に基づいて合理的に意思決定や政策決定を行う「データ中心政策科学」を創成する。人
間・社会データの学術データ共同利用・共同研究基盤を実現し、データ中心政策科学を研究する。また、
学術研究教育を通して、サイバー・フィジカル融合社会のグローバル科学技術イノベーション人材を養成
する。これにより、人類が直面する地球環境・エネルギー・食料、医療・健康、防災・減災問題など多様
な分野が複雑に絡み合った社会問題の解決に寄与する。学術研究機関と自治体、及び企業の三位一体研究・
社会実装を推進することにより、世界をリードする知識サービス産業化・知的情報産業化を加速する。
(4) 独創性・新規性等
各省庁が特定の目的で特定の地域、特定の時点に採取した官庁統計データを時空間的にリンケージする
とともに、モバイルなどによるネットワークを介した人間・社会データの自動集積、環境・人間・社会・
経済を横断する横串データ連携とデータ仮想化技術による世界に類例のない俯瞰性を誇る人間・社会デー
タ共同利用基盤の実現、地球環境・エネルギー・食料・防災、医療・健康、安全・安心・信頼・復元、等
の複雑システムのモデリングに基づく可視化技術やシミュレーション技法の整備など、人間・社会に関わ
る情報の循環全体を有機的に高度化することによるデータ中心政策設計科学の確立、融合社会におけるプ
ライバシー、リスク、アイデンティティ管理の一体的連携に新規性がある。これらの新規性は、大学法人
など個別の研究機関が具体的な研究業績のために行う研究とは異なり、わが国の人間・社会科学に関わる
研究業績の質と量とを一挙に向上する情報・システム的仕組みを、連携する研究者ネットワークの中で構
築するものであり、大学共同利用機関法人が行うのに最も適した課題である。
(5) これまでの取り組み内容の概要及び実績
高度な情報通信技術によって、あらゆる情報機器やセンサがネットワークへ接続され、情報がデジタル
化されて流通し、いつでも、誰もが、どこからでもアクセスすることが可能となった。この結果、情報空
間 (Cyber-space)と実世界 (Physical-world) が連携、あるいは統合した「サイバー・フィジカル融合社会
(Cyber-Physical Integrated Society)」が形成されつつある。この融合社会では、実世界の現況や人と社
会の活動を情報世界に映し出し、情報の力によって、人類が直面する環境・エネルギー、医療・健康、食
糧問題などの対策や新たな価値創成を行うことが期待される。そこで、人間・社会の挙動をセンシングし、
そのデータを中心とした分析を行い、人やモノを制御する情報・サービスを合成し、迅速かつタイムリー
にフィードバックする技術的・社会的仕組みを研究する。
一方、人間・社会の問題解決の難しさは、部分的でしかも不完全な情報やデータに基づいてリスクやプ
ロフィットを推定し、主観的判断や意思決定を行うことにある。そこで、人間・社会における合理的な意
思決定や判断をデータに基づいて支援するため、急速に普及するスマートフォンや Web/SNS、多様なセ
ンサから収集される多種多量なビッグデータの収集、保管、共有、分析・合成を可能とする人間・社会デ
ータ基盤を用い、観光、防災、環境政策科学を中心とした「データ中心政策科学」を創成する。
-3-
研究体制としては、大学群と自治体、及び産業界と連携して、公共性の高い「人間・社会データ基盤整
備」と「データ駆動の政策科学」の研究を実施する。観光、防災、環境政策科学の社会実装は、地域の政
策主体である自治体との連携を進め、「大学参加型の産官学連携によるデータ中心政策決定支援サービス
の社会実装」を実施する。
(6) 国内外における関連分野の学術研究の動向
すべてのモノがネットワークに接続され、実世界の人間と社会の状態や行動が Web 空間に投影され、
その空間で解析・シミュレーションでき、それを実世界の人やモノにフィードバックすることで、新たな
情報価値を創成する情報循環基盤(Information Flow Infrastructure)が世界で研究されている。例えば、
Cyber Physical Systems (NSF), Cyber, Physical and Social Computing (IEEE/ACM), iThings(IEEE)
などに、学界の中心的な研究動向を見ることができる。また、英国議会での「リスクとエビデンスに基づ
く政策決定(REBP :Risk and Evidence Based Policy Making)」は、情報徴集制度改革が喫緊の課題であ
ると宣言している。
〔2〕平成 27 年度の研究計画
(1) 全体計画
本プロジェクトは、公的統計データ、自治体オープンデータ、Web ソーシャル・ビッグデータ、無線ア
クセス・ビッグデータ、学習ライフログ・ビッグデータを収集し、学術研究教育目的で利用可能な「リア
ルタイム人間・社会データ共同利用基盤」を構築する。
国立情報学研究所と統計数理研究所を中核拠点として、大学群(一橋大学、京都大学、広島大学、北海
道大学、山梨大学、同志社大学、大阪大学、東北大学、九州大学、広島大学、山口大学(医学部)、岡山大
学、高知大学(医学部)など)と統計センター、自治体、産業界と連携し、
「人間・社会データ共有による
共同研究基盤」を整備する。
上記人間・社会データ共同利用基盤を利活用し、山梨県(情報産業振興)
、長野県(松本市商工部)
、京
都市(産業観光局観光 MICE 推進)、大崎市(ICT 街づくり)、高知県(高知医療再生機構)
、仙台市(総務
企画局情報政策部)、高知県(健康政策部医療政策・へき地医療支援)、広島市(経済観光局雇用推進)な
ど自治体と産業界と連携し、大学参加型の「データ駆動社会イノベーション」を推進する。
1)目標:
公共・公的サービスは、科学的根拠データに基づいて合理的な政策決定がされるべきである。しかし、
従来の社会調査データに基づく政策決定は、実時間の制御ができないという問題がある。また、近年の個
人情報保護意識の高まりから、社会調査の協力が得にくく、政策決定データの質の低下の問題が生じてい
る。このようなデータ中心政策決定における問題を解決するため、Web ソーシャル・ビッグデータをオン
ラインで収集・分析し、スマートフォンなどを用いて、市民・社会に実時間でフィードバックするソーシ
ャル・ビッグデータ基盤とデータ駆動 ICT 政策決定支援システムを研究開発し、自治体と産業界と連携し
た社会実装を推進する。
2)研究内容:
本研究開発は、国勢調査などの公的統計データ、公的統計などの自治体オープンデータ、宿泊施設など
-4-
Web ソーシャル・ビッグデータ、無線アクセスのロケーション・ビッグデータ、ネット教育における学習
ライフログ・ビッグデータを収集し、オンライン・リアルタイム人間・社会データ基盤を整備する。これ
らデータの科学的分析を行い、人やモノを制御する情報やサービスを合成し、迅速かつタイムリーにフィ
ードバックする技術的・社会的仕組みを全国の大学、自治体と企業の連携・協調により実現する。
(1-1)サブテーマ
(1)Web/SNS データ駆動政策科学のための高度人間・社会データ基盤の整備
・
研究計画の概要
1)目標:
政策決定は、対象の状況や要望など多様な社会データの科学的根拠に基づいて決定されるべき
である。しかし、これらの社会データを得るための社会調査(アンケート調査、電話調査など)
は、結果が得られるまで時間がかかり、実時間での政策決定を行うことができない。また、近年
の個人情報保護意識の高まりから、国民の調査協力が得にくくなっており、調査データの精度も
低下している。 これらの問題を解決するために、オンライン・リアルタイムの Web/SNS/モバイ
ルのソーシャル・ビッグデータの収集・共有・共同利用基盤の構築を目指す。
2)研究内容:
本研究開発は、Web/SNS/モバイル空間のソーシャル・ビッグデータ収集・利活用基盤の構築
と、ソーシャル・ビッグデータを活用した科学的分析に基づく合理的な公共サービスの提供、持
続的運用可能な人間・社会データ基盤の構築を目指す。具体的には、観光など地域経済活性化や
防災・減災政策などの社会問題を解決するため、社会経済分野の多種多量な情報やデータを収集
し、科学的分析手法に基づいてデータを解析し、データ中心意思決定を支援する情報システム・
サービス開発基盤を構築する。
また、ICT の普及により、市民が情報発信を行うようになっている。発信情報には、写真や感
想だけでなく、動画や発信者の行動など多種多様なデータが含まれる。そこで、Facebook など
SNS の行動履歴・行動分析するための SNS アプリケーション基盤を構築し、市民による情報公
開を積極的に行うための方法論及び SNS データからの観光・防災政策決定支援に必要なデータの
抽出方法を研究する。
さらに、政策のステイクホルダーである市民の意見については、小規模または個別に収集する
ことはなされていても、大規模で科学的な方法による収集・活用という取り組みはなされていな
い。ICT の普及により、市民から広く意見を集めることは技術的には可能になりつつある。そこ
で、高次で質の高い意見を市民から集め、それらを発展させるためのオンライン・リアルタイム
データ収集システムを研究する。また、オンラインシステムを通じて不特定多数の人々から高次
の政策決定や意思決定を支援する方法論を確立する。
(2)データ駆動型教育システムのための学習ライフログデータ収集基盤
・
研究計画の概要
1)目標:
ネット社会の進展とともに、教育分野においても ICT の利用が進み、e ラーニング、電子教科
-5-
書、LMS(Learning Management System),CMS(Course Management System)、オンライン教
育などの試みが盛んになっている。ICT を利用することで、学習・教育活動により生成される種々
のデータを、情報空間上に大量に蓄積することが可能になる。そうしたデータは教育、学習指導
に活用しうる貴重な情報を含んでいると考えられるが、必要なデータの種類や活用法について、
体系的に研究されていない。
一方、これまでの教育は基本的には集団を対象とするものであっ
た。集団内の個々の学習者は異なった学習特性および能力を持っているが、教育の焦点は標準的
な学習者に当てられてきたといえる。しかし、個の違いに目を向けない一律の教育指導は、様々
な弊害を生むおそれがある。個々の生徒(学習者)に関して教員が把握できる情報は少なく、個
に応じた学習支援を行うことは困難であった。近年はネット学習、塾、家庭教師など学校外にお
ける学習が増加しており、教員が生徒の学習状況を把握することは益々難しくなっている。そこ
で、データ駆動型教育政策システムのための学習ライフログデータ収集基盤の実現を目指す。
2)研究内容:
本研究では、Web テストで得られた学習・評価(テスト)データを認知診断モデルにもとづい
て分析し、個々人の学習プロセス・成果を推定する。同時に、データマイニング・可視化手法等を
駆使して、情報空間上に大量に蓄積される学習活動にかかわるデータ(学習ライフログ)の中か
ら、学習者の特性や学習スタイル、進度、学習者間コミュニケーションなど、学習改善に資する
情報を抽出する方法に目を向ける。認知診断テストと学習ライフログの両方から得られる結果を
融合させることで、学習者個々人のニーズ、学習特性、学習状況に合わせて最適化した学習支援
の方法を確立する。
(3)ソーシャル・ビックデータ連携基盤
・
研究計画の概要
1)目標:
携帯端末の高性能化や普及、Twitter や Facebook をはじめとするソーシャルネットワークサ
ービスの台頭により、個人に関わる膨大なデジタルデータ(ライフログ)を含んだ様々なデータ
がインターネット上に蓄積されつづけている。一方で、蓄積されたライフログに対して、災害時
や緊急時に必要となる個人情報や属性情報の利活用が困難になっており、災害時や緊急時におい
て、通信を介して個人情報を利活用できる情報システムが求められている。
本研究では、時間軸(災害時など特別な場合)
、空間軸(実世界における特別な場所)における
人間・社会データ・プライバシー情報保護活用基盤を構築する。時間軸におけるプライバシー情
報保護活用基盤として、行政や民間と個人のライフログデータを連携させて一元管理し、ライフ
ログ利用が自律的に地域分散で判断処理できる情報システムを実現する。これにより、個人情報
保護法制の壁を突破し、具体的なサービスとして、個人情報や個人属性情報を用いて、被災地の
どこに誰が住んでおり、その人は子供か大人か、手助けのいる人か、あるいは寝たきりなのか、
などの個人情報を連携させ、適切な救援や救助計画を素早く策定する方法を実現する。
一方、空間軸におけるプライバシー情報保護活用基盤については、プライバシー情報の中でも
人間の内面的な情報(趣味、嗜好、行動傾向、購買傾向など)を積極的に開示可能な特別な場所に
おいて、ソーシャルメディアとセンシングデータの融合、プライバシー保護のためのデータのク
-6-
レンジング、時空間 DB の構築とマイニング、情報活用・情報推薦の手法を要素技術とし、ユー
ザのプライバシー情報の開示とユーザの得る利得がマッチする調和的情報フィールドを空間軸で
のプライバシー情報保護活用基盤として実現する。
2)研究内容:
本研究は、プライバシー情報の保護のみならず開示を考え、このバランスを情報システムとし
てどのように与えていくかの点にある。
「良いサービス、有益な情報を受けようと思えば、自分の
情報を差し出さねばならない」といういわば自然な発想を、工学的、科学的な枠組で実現しよう
と試みるもので、ここでは、時間軸と空間軸に分けて、相互の関連、相違点を明らかにする。デー
タ・プライバシーという社会心理的な対象を扱うことで、情報科学、工学、社会科学の界面が大
きく拡大する。
本研究では、災害時に特定の地域に対して、被災者のプライバシー情報を積極的に開示するな
ど、時間軸と空間軸が相互に関連するなかで、ユーザのプライバシー情報開示をユーザ自身が制
御する基盤の構築は、時空間におけるプライバシー情報の保護活用という、新しい情報流の萌芽
となるものである。具体的には、ライフログなど個人と係わる情報や属性情報の収集、管理、分
析、利活用に関して、利用者が個人情報の取り扱いを自ら決定する仕組みとして ID データコモン
ズを構築し、個人・民間・行政の保有する個人情報を連携させ、大事故や社会危機などいわゆる
クライシスと呼ばれる事象に対し、強い人間・社会データ基盤を実現する。また、被撮影者の情
報開示を被撮影者自身が制御可能なプライバシーバイザーやプライバシータグの研究開発を行い、
地方自治体や地元企業と連携した実証実験を通して社会実装する。
(4)人間・社会データ収集・利用加速の基盤整備
・
研究計画の概要
1)目標:
 人間・社会データ中心科学を推進するための高品質な政府情報のデータ基盤整備
 産学官の共同研究に資する可能性の高いデータベースの提供
 人間行動の不確定性を配慮した効率的かつ頑健なシナリオ決定プロセス、集団間コミュニケ
ーションに関わる決定理論に基づく数理的基礎研究、および、応用研究の推進
2)研究内容:
①
政府公的統計のオンサイト拠点と全国展開計画の整備、オンサイト拠点データのアジアデー
タへの拡張
平成 22 年度に実現した独立行政法人統計センターとの連携協力に基づき、平成 23 年度
に整備・認可された、公的統計の個票などといった秘匿性の高いデータを利用することが出
来る「オンサイト解析室」を、わが国の公的統計データのみならず、アジア各国の公的統計
データも利用できる拠点としての形成構築を推進する。本計画は、公益財団法人統計情報研
究開発センター伊藤彰彦理事長が平成 25 年 1 月にアジア 10 か国の統計局長と交わした覚書
に記載され、文科省も承諾している。
さらに、長期的には、日本学術会議大型設備計画として平成 25 年 3 月に川崎茂応用統計
-7-
学会長が全国の経済系大学の支援をうけて提案し、平成 26 年 3 月に閣議決定された、
「統計
センターと全国の人間・社会科学系大学・学部などを専用ネットワークで接続し、公的統計
情報のリンケージ、探索的データ分析、ならびに、高度なモデリングを可能とするオンサイ
ト拠点を全国展開する」統計のオンサイト拠点形成と全国展開計画の整備、オンサイト拠点
データのアジアデータへの計画の精緻化を図る。
そのため、政府統計部局、統計センター、統計情報研究開発センター、日本学術会議第一
部国民視線の統計分科会との連携関係を一層強化し、全国の匿名化拠点などとの連携を基に
データ基盤整備、ならびに、政府情報の研究者利用の推進に資する環境整備を推進する。
②
産官も活用可能なデータベース構築とその利用を前提にした共同研究の企画
産学官の共同研究に資する可能性の高いデータベース(DB)提供を将来の目的として、以
下の 3 つの基盤整備を推進する。
第 1 の DB は、一般社団法人 CRD 協会の保有する企業財務データを基に「中小企業財務
データベース」の構築を継続する。本研究は、CRD 協会からの外部資金提供も受ける。この
データを直接的に利用する共同研究実績を積み上げるために、中小企業のクレジットリスク
とその管理に関する共同研究も、統計数理研究所公募型共同研究などを通じて実施する。
第 2 の DB は、情報循環を加速する管理技術(統計的方法に限らない)を、クラスター化
した標準的構造体として所収する DB と、所収された手法が産官で利用されるための標準的
研究開発プロセス(ISO TC69 SC8 のみならず、さまざまなプロセスモデルを統合)のマイ
ルストーンからも検索可能とする DB の構築である。この DB を開発するために、産官学の
専門家、実務家連携が連携し、ウィキペディア型で自律成長する管理手法とその活用プロセ
ス記述様式に基づく SNS システム「VCP-NET(Value Creation Process- Network)」の運
用を一般社団法人日本規格協会の協力の下、開始した。この研究者ネットワークには、既に
産業界などを中心にコアメンバーが集まり、DB の様式も平成 24 年度機構長裁量経費、平成
25 年度追加事業経費の支援を受け完成しており、これを基にウェブサイト(http://www.vcpsns.net)も立ち上がった。今後、さらなる研究協力者を受け入れ、本事業を加速させる。
第 3 の DB は、レセプト等からなる健康科学データに関わる情報基盤である。研究所のオ
ンサイト拠点が形成されたことにより、平成 24 年度に申請し、オンサイト拠点で利用可能と
なった厚労省レセプトサンプリングデータを利用した研究企画を島根大学医学部などと常時
実施することで、サンプリングデータが定常的に格納され、共同研究に資する環境を実現す
ることを目指す。これに関しては、共同研究者である関真美氏(島根大学)を中心とし、サ
ンプリングデータの分析を実施し、が進んでおり、その成果は平成 25 年 10 月に開催された
公衆衛生学会にて報告されるとともに、
「医療情報学」Vol.34, No.6 に研究論文が資料として
掲載された。さらに、引き続き、厚労省のナショナルレセプト DB の研究利用の可能性を探
ると同時に、これまでの医薬品安全性研究に加え、一般社団法人国際栄養食品協会が提案し
ている、
「機能性食品による失明予防の医療経済効果測定」を、研究所が保有する民間最大の
レセプト DB を活用して、その実現可能性を島根大学医学部と共に検討する。また、本デー
タ基盤を利用した研究については、上記法人を通じて厚生労働科研費などの企画に繋げる。
-8-
③
意思決定・コミュニケーションプロセスに関わる情報循環の高度化と標準化
事象の不確実性のみならず、人間行動の不確定性を配慮した政策、投資、スポーツ・ビジ
ネスゲームなどの効率的かつ頑健なシナリオ決定プロセス、集団間コミュニケーションに関
わる決定理論に基づく数理的基礎研究及び応用研究を多様な分野の研究者と共に推進する。
さらに、政策を含むサービスの開発を加速する統計的方法ないしは関連管理技術の枠組みの
中で活用可能な方法論の蓄積を諮る。わが国が幹事国を務め、代表者が委員長を務める ISO
TC69 SC8 における意思決定支援プロセスの標準化(ISO 16355「製品・サービス開発を加
速する統計的方法と関連技法」規格の第 1 部から第 8 部)を米国、ドイツの研究者、英国、
南アフリカ統計局の実務家などと共に共同で起案、国際標準化作業を進める。
(2) 平成27年度の計画
事業全体
① Web/SNS データ駆動政策科学のための高度人間・社会データ基盤の整備
② データ駆動型教育システムのための学習ライフログデータ収集基盤
③ 人間・社会データ収集・利用加速の基盤整備
サブテーマ
(1)Web/SNS データ駆動政策科学のための高度人間・社会データ基盤の整備
地域の政策実行主体である自治体や、観光協会や商工会議所などの事業者が、科学的根拠デー
タに基づいた合理的な観光政策や観光産業活性化政策を支援するシステムにて収集したデータを
分析・合成して、公的観光統計データと比較する方法を検討し、Web 予約データの信頼性を確保
するシステムを研究する。
(2)データ駆動型教育システムのための学習ライフログデータ収集基盤
認知診断テストと学習ライフログ(データマイニング・可視化手法等を駆使して、情報空間上に大
量に蓄積される学習活動にかかわるデータ)の両方から得られる結果を融合するシステムを研究す
る。
(3)人間・社会データ収集・利用加速の基盤整備
・ オンサイト拠点の利活用による公的統計二次利用の拡大
・ アジア公的統計ミクロデータ提供内容の拡充
・ ナショナルレセプトオンサイトセンターの運営を通じた公的統計二次利用の拡大
・ VCP-Net SNS 整備のための研究協力者受け入れ、および、データベース構築活動、日本規格
協会との連携協締結
・ 公的統計オンサイトネットワーク構築のための 28 年度概算要求とリモートアクセス拠点とし
てのオンサイト拠点整備
・ 産学官共同研究利用のためのデータベース整備の推進
・ 意思決定・コミュニケーションプロセスに関わる情報循環の高度化と標準化
-9-
〔3〕研究推進・実施体制
サブテーマ1:Web/SNS データ駆動政策科学のための高度人間・社会データ基盤の整備
・研究代表者
〔国立情報学研究所〕
曽根原登
・共同研究者
〔国立情報学研究所〕
越前
功,小林哲郎,孫
媛
渡辺克也 (総務省・NII 客員教授)
〔新領域融合研究センター〕
一藤
裕,田中優子
〔統計数理研究所〕
吉野諒三,山下智志,土屋隆裕
〔新領域融合研究センター〕
渋谷和彦
〔機構 URA ステーション〕
岡本
〔同志社大学〕
津田博史 (ISM 客員教授)
〔山梨大学〕
渡辺喜道,豊木博泰,美濃英俊,土屋治彦,新藤久和
〔東京大学〕
宍戸常寿
〔国立保健医療科学院〕
奥村貴史
〔ソフトバンクテレコム〕
吉井英樹
基
〔株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ モバイル社会研究所〕遊橋裕泰
〔統計センター〕
椿
広計(ISM 名誉教授)
〔東北大学〕
曽根秀昭
〔高知医療再生機構〕
倉本
秋
〔高知大学〕
畠山
豊
〔高知県へき地医療支援機構〕
澤田
努
〔山口大学〕
平野
靖
〔九州大学大学院芸術工学研究院〕
源田悦夫
〔石巻専修大学〕
湊
〔岡山大学大学院〕
阿部匡伸,原
〔津田塾大学〕
小舘亮之
〔専修大学〕
田中康裕
〔和歌山大学〕
瀧
〔長崎大学〕
小林
〔長崎総合科学大学〕
田中義人
〔東京理科大学〕
谷口行信
〔名古屋工業大学〕
田中優子
信吾,益満
寛和,吉野
環
直
孝,塚田晃司
透
サブテーマ2:データ駆動型教育システムのための学習ライフログデータ収集基盤
・研究代表者
〔国立情報学研究所〕
曽根原登
・共同研究者
〔国立情報学研究所〕
孫
媛,西澤正己,柿沼澄男
- 10 -
〔新領域融合研究センター〕
豊田哲也,鈴木雅之
〔統計数理研究所〕
吉野諒三,山下智志,土屋隆裕
〔新領域融合研究センター〕
渋谷和彦
〔機構 URA ステーション〕
岡本
〔筑波大学〕
尾崎幸謙
〔明治学院大学〕
川端一光
〔東京学芸大学〕
島田めぐみ,谷部弘子
〔同志社大学〕
津田博史 (ISM 客員教授)
〔山梨大学〕
渡辺喜道,豊木博泰,美濃英俊,土屋治彦,新藤久和
〔ソフトバンクテレコム〕
吉井英樹
基
〔株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ モバイル社会研究所〕 遊橋裕泰
〔統計センター〕
椿
広計(ISM 名誉教授)
〔東北大学〕
曽根秀昭
〔高知医療再生機構〕
倉本
秋
〔高知大学〕
畠山
豊
〔高知県へき地医療支援機構〕
澤田
努
〔山口大学〕
平野
靖
〔九州大学大学院芸術工学研究院〕
源田悦夫
〔石巻専修大学〕
湊
〔岡山大学大学院〕
阿部匡伸,原
〔津田塾大学〕
小舘亮之
〔専修大学〕
田中康裕
〔和歌山大学〕
瀧
信吾,益満
寛和,吉野
環
直
孝,塚田晃司
サブテーマ3:人間・社会データ収集・利用加速の基盤整備
・研究代表者
〔統計数理研究所〕
山下智志
・共同研究者
〔統計数理研究所〕
馬場康維,吉本
敦,金藤浩司,川崎能典,黒木学,
逸見昌之,萩原哲平
〔新領域融合研究センター〕
一藤
裕,渋谷和彦
〔機構 URA ステーション〕
岡本
基,本多啓介
〔国立情報学研究所〕
曽根原登,柿沼澄男
〔東京大学〕
佐藤整尚(ISM 客員准教授)
〔一橋大学〕
三浦良造
〔青山学院大学〕
元山
〔島根大学〕
河村敏彦,関 真美
〔兵庫県立大学〕
古隅弘樹
〔秋田県立大学〕
宮本道子
斉(ISM 客員准教授)
- 11 -
〔千葉工業大学〕
安藤雅和
〔玉川大学〕
大藤
〔城西大学〕
木内正光
〔統計センター〕
椿
〔統計センター/慶應義塾大学〕
渡辺美智子
〔国際栄養食品協会〕
末木一夫
〔統計情報研究開発センター〕
伊藤彰彦
〔日本規格協会〕
平岡
〔アルプス電気〕
黒川英俊
正,永井一志
広計
靖
〔クオリティ・ディープ・スマーツ有限責任事業組合〕
〔郷ビジネスビジョン〕
郷
〔日東電工〕
正木敏明
〔日立製作所〕
大脇隆志
〔富士ゼロックス〕
救仁郷誠
古澤正孝
保直
〔4〕プロジェクトの進捗結果・実績
政策決定は,対象の状況や要望など多様な社会データの科学的根拠に基づいて決定されるべきである。
しかし,これらの社会データを得るための社会調査(アンケート調査,電話調査など)は,結果が得られ
るまで時間がかかり,実時間での政策決定を行うことができない。また,近年の個人情報保護意識の高ま
りから,国民の調査協力が得にくくなっており,調査データの精度も低下している。これらの問題を解決
するために,オンライン・リアルタイムの Web/SNS/モバイルのソーシャル・ビッグデータの収集・共有・
共同利用基盤の構築を推進した。
本研究開発では,ソーシャル・ビッグデータ(社会に資するデータ)として,宿泊施設および高速バス
の Web 予約データの収集を定期的に実行し蓄積する基盤の構築および人の主観評価情報を収集するため
のアプリケーション開発を行った。Web 上のデータは誰でも容易にアップロードできるため,信頼性が
不明であるという問題があるが,重複や複製されたデータを統合する手法を確立し,公的統計データと同
程度の精度で,かつ,実時間で政策決定の根拠データとして利用できることを明らかにした。また,これ
らのデータは,平常時の観光客数の推定や,期間を自由に設定した経済効果の算出を可能にしただけでな
く,災害などの緊急時において,復興状況の可視化などにも応用することができる。
また,観光地において,だれもが同じ内容について感動しているわけではく,個々人が感じたものが異
なっているため,観光客がどの点について感動したり,不快に思ったりしているのかを収集し評価するた
めの情報収集が必要不可欠となる。そこで,時間と場所に限定して主観評価を気軽に投稿し,その集積結
果を閲覧するためのアプリケーションを開発した。
これらのデータ基盤の整備について,いろいろな自治体へ提案を行い,結果として,山梨県にある八ヶ岳
観光圏での DMO への組み込みや,長崎市および長崎県から基盤開発費用を提供してもらえることとなっ
たことが大きな成果の一つとなっている。
〔5〕今後の発展
①
Web/SNS データ駆動政策科学のための高度人間・社会データ基盤の整備(NII)
- 12 -
地域の政策実行主体である自治体や,観光協会や商工会議所などの事業者が,科学的根拠デー
タに基づいた合理的な観光政策や観光産業活性化政策を支援するデータ駆動政策科学創成に向
けて,地域のソーシャル・ビッグデータ基盤を実現し,社会実装した。Web 上のデータは誰で
も容易にアップロードできるため,信頼性が不明であるという問題があるが,重複や複製された
データを統合する手法を確立し,公的統計データと同程度の精度で,かつ,実時間で政策決定の
根拠データとして利用できることを明らかにした。また,これらのデータは,平常時の観光客数
の推定や,期間を自由に設定した経済効果の算出を可能にしただけでなく,災害などの緊急時に
おいて,復興状況の可視化などにも応用することができる。
②
人間・社会データ収集・利用加速の基盤整備(ISM)
・
国際協力銀行(JBIC)国際協力機構(JICA)に対しソブリンリスク計量化モデルの開発
・
アパートローン与信リスク計量化のデータベース構築とモデリング
・
高度信用リスク統合データコンソーシアムの運営とリスク評価モデルの改良
・
大規模財務データベースクレンジング技術開発と研究組織化
・
公的統計ミクロデータ研究コンソーシアムの形成
・
外来種防止に向けた時空間最適施業配置のプロトタイプモデルを構築し,外来種飛散防止に向
けたモデルの実用化に取り組んだ。飛散モデルはセルラーオートマータを利用
・
森林の集約化問題を最大フロー問題で解釈し,最適化モデルを構築
・
自殺死亡の地域統計 -手段・配偶関係・職業別データベースの更新
・
機械学習による自殺リスクモデルの検討
・
潜在混合成長モデルによる自殺率増減地域の抽出
・
日本人自殺者の 50 年間弱にわたり収集されたデータに対し,その二次医療圏や市区町村の行
政領域でまとめられたものについて,性別ごとに種々の時空間解析
〔6〕研究成果物
①
知見・成果物・知的財産権等
(a) 地域ソーシャル・ビッグデータ基盤
競争的資金獲得、大型プロジェクトの受託など、以下の実績が得られた。
[1] JST 科学技術振興機構, RISTEX 社会技術研究開発センター, 「安全な暮らしをつくる新しい
公/私空間の構築」研究開発領域, 「ソーシャル・ビッグデータによる「いじめ問題」の検知
に関する調査」研究受託,代表研究者 (2015)
[2] 新技術振興渡辺記念会, 科学技術調査研究助成, 「大規模商用施設ソーシャル・ビッグデータ
分析による避難計画の立案支援基盤」(2015~2016)
[3] 情報通信研究機構 NICT, “ソーシャル・ビッグデータ駆動の観光・防災政策決定支援基盤の
研究開発”, 研究代表 (2014.7~2016.3) (2016.4~2018.3 継続受託)
[4] セコム科学技術振興財団, “ユビキタス情報社会における高度サービスとプライバシーの両立
を実現する新たな匿名化手法と漏えい防止手法の確立”, 研究代表(2011~2015)
- 13 -
[5] JSPS 日本学術振興会, 産学協力研究委員会, “クライシスに強い社会・生活空間の創成に関す
る先導的研究開発”, 代表幹事(2012~2015)
②
成果発表等
<論文発表>
〔学術論文〕
[1]
一藤裕, 岡本基, 山下智志, 曽根原登, ソーシャル・ビッグデータ駆動の観光政策決定支
援システム, 月刊統計, 2015-9, pp.20-25, 2015.
[2]
山下智志, 一藤裕, 鈴木雅人, 大島容大, Web ビッグデータとサーベイデータの統合に
よる賃貸住宅価値評価システムの構築, 土木計画学研究, No.52, pp.219-227, 2015.
[3]
Yamashita S. and Yoshiba T., Analytical Solutions for Expected Loss and Standard
Deviation of Loss with an Additional Loan, Asia-Pacific Financial Markets, 22(2),
pp.113-132, 2015; DOI: 10.1007/s10690-014-9196-5.
[4]
Yoshimoto, A. and Konoshima, M., Spatially constrained harvest scheduling for
multiple harvests by exact formulation with common matrix algebra, J. Forest Res.,
21, pp.15-22, 2015; DOI:10.1007/s10310-015-0507-0, IF:0.78.
[5]
Surovy, P., Ribeiro, N.A., Pereira, J.S., and Yoshimoto, A., Estimation of cork
production using aerial imagery, REVISTA ÁRVORE, 39(5), 2015, pp.853-861;
DOI:10.1590/0100-67622015000500008, IF:0.36.
[6]
Yoshimoto, A., Konoshima, M. and Surovy, P., An optimization model to control
invasive species spread by mathematical programming approach, ISM RM, No.1192,
2015.
[7]
Surový, P., Yoshimoto, A. and Panagiotidis, D., Accuracy of reconstruction of the tree
stem surface using terrestrial close-range photogrammetry, Remote Sens,
8(2),
p.123, 2016; DOI:10.3390/rs8020123, IF:3.18.
[8]
Kawasaki, Y. and Ueki, M., Sparse predictive modeling for bank telemarketing
success using smooth-threshold estimating equations, Journal of Japanese Society of
Computational Statistics, 28, pp.53-66, 2015; DOI:10.5183/jjscs.1502003_217. (査読
有)
[9]
Kawasaki, Y. and Aoki, Y., Change in trading rules and its impact on the
distributional properties of commodity futures, JSM Proceedings, Business and
Economic Statistics Section, Alexandria, VA: American Statistical Association,
pp.1604-1616, 2015. (査読無)
[10]
Yoneoka, D., Henmi, M., Sawada, N. and Inoue, M., Synthesis of clinical prediction
models under different sets of covariates with one individual patient data, BMC
Medical Research Metheodorogy,15, p.101, 2015. (査読有)
[11]
Shibuya, K., Why is Such Criterion in Democracy? Thinking about the Majority Rule
and Legitimacy, Proceedings of The German-Japanese Society for Social Science,
Tokyo, Japan, 2016. (in press)
- 14 -
[12]
椿広計, フォーラムビジネスは統計科学足りえるか?, 応用統計学, 第 44 巻, 第 1 号,
pp.17-30, 2015. (査読無)
[13]
津田博史, 安藤雅和, 京都・大阪・兵庫のホテルの稼働率の推定とホテルプランの人気要
因分析, 2015 年度統計関連学会連合大会講演報告集, p.105, 2015. (査読有)
[14]
津田博史, 安藤雅和, 京都・大阪・兵庫のホテルの稼働率と宿泊市場日の規模の推定, 日
本オペレーションズ・リサーチ学会 2015 年秋季研究発表会報告集アブストラクト集,
pp.204-205, 2015. (査読無)
[15]
津田博史, 斎藤大河, 高橋明彦, ウォーターフォールモデルによるホテルの最適プラシ
ングと推定, 日本オペレーションズ・リサーチ学会 2015 年秋季研究発表会報告集アブ
ストラクト集, pp.202-203, 2015. (査読無)
[16]
Miyamoto, M., Location Choices of Regional Financial Institutions in the Tohoku
Region of Japan, International Journal of Finance and Accounting, 4(1), pp.71-78,
2015. (査読有)
[17]
Miyamoto, M., Event Study of Credit Rating Announcement in the Tokyo Stock
Market, Journal of Economics, Business and Management, 4(2), pp.138-143, 2016.
(査読有)
[18]
Miyamoto, M., Leadership in ITC Project Management in Japan, Procedia Computer
Science, Volume 64, pp.32–39, 2015. (査読有)
[19]
Miyamoto, M., Stockholders' Special Benefit System and Shop Events in Japan: An
Event Study Analysis, The SIJ Transactions on Industrial, Financial & Business
Management (IFBM), The Standard International Journals (The SIJ), Vol.3, No.8,
pp.123-129, 2015. (査読有)
[20]
Tachimori, H., Takeshima, T., Kono, T., Akazawa, M. and Zhao, X., Statistical aspects
of psychiatric inpatient care in japan: Based on a comprehensive nationwide survey
of psychiatric hospitals conducted from 1996 to 2012. Psychiatry Clin Neurosci, 69(9),
pp.512-522, 2015; doi: 10.1111/pcn.12297. (査読有)
[21]
Tomita, M., Kubota, T. and Ishioka, F., Spatial clustering properties in the temporal
variation of suicide rates/numbers among Japanese citizens: A comprehensive
comparison and discussion, PLoS ONE, 10(7), e0127358. (査読有)
[22]
古隅弘樹, 産業構造の変容の俯瞰の試み ―法人企業統計を用いて―, 産業構造の変容と
公的統計の利用 (中間報告 2) (統計数理研究所 共同研究リポート 366), pp.43-185, 2016.
[23]
Kawamura, T. and Motoyama, H., Performance measures for asymmetric power loss
functions, Communications in Statistics – Theory and Methods, 45, No.5, pp.12601269, 2016. (査読有)
[24]
元山斉, 有限母集団からの非復元単純無作為標本に基づく経験密度関数の漸近的性質,
青山経済論集 (青山学院大学), 第 67 巻, 第 3 号 (美添泰人名誉教授記念号), pp.139-150,
2015. (査読無)
- 15 -
[25]
蓮池隆, 片桐英樹,椿広計, 津田博史, Web 上データの有効利用を想定した観光地のバス
運用計画に関する一考察, 日本オペレーションズ・リサーチ学会 2015 年秋季研究発表
会報告集アブストラクト集, pp.206-207, 201. (査読無)
[26]
Hasuike, T., Katagiri, H., Tsubaki, H. and Tsuda, H., Sightseeing Route Scheduling
Considering Synergy Effects of Satisfactions under Time-dependent Conditions,
Proceedings of International Symposium on Scheduling 2015 (ISS2015), pp.230-235,
2015. (査読有)
[27]
Hasuike, T., Katagiri, H., Tsubaki, H. and Tsuda, H., A Route Recommendation
System for Sightseeing with Network Optimization and Conditional Probability,
Proceedings of IEEE SMC2015, pp.2672-2677, 2015. (査読有)
[28]
Emmanuel Manalo, Takashi Kusumi, Masuo Koyasu, Yasushi Michita, and Yuko
Tanaka (2013). To What Extent Do Culture-Related Factors Influence University
Students’ Critical Thinking Use? Thinking Skills and Creativity, 10, pp.121-132.
[29]
Nor Athiyah Abdullah, Dai Nishioka, Yuko Tanaka, and Yuko Murayama (2014) A
preliminary study on user’s decision making towards retweet messages. IFIP
Advances in Information and Communication Technology, 428, pp.359-365.
[30]
Huaye Li, Yasuaki Sakamoto, Yuko Tanaka, and Rongjuan Chen (2014) The
psychology of behind people’s decision to forward disaster-related tweets. Proceedings
of the 18th Pacific Asia Conference on Information Systems.
[31]
Nor Athiyah Abdullah, Dai Nishioka, Yuko Tanaka, and Yuko Murayama (2015)
User’s action and decision making of retweet messages towards reducing
misinformation spread during disaster. Journal of Information Processing, 23(1),
pp.31-40.
[32]
Yuko Tanaka, Yasuaki Sakamoto, and Noboru Sonehara (2015). The effects of
criticism on creative ideation. Proceedings of the 37th Annual Conference of the
Cognitive Science Society, pp.2344-2349.
[33]
大西祐貴,小野士,中村和晃,馬場口登:“プライバシー情報利活用空間への入場時にお
ける利用者ガイダンスシステム”,第 14 回情報科学技術フォーラム(FIT2015), K-002,
pp.437-438, 愛媛大学,2015 年 9 月.[第 14 回情報科学技術フォーラム FIT 奨励賞受
賞]
[34]
新井健介,河野和宏,馬場口登:“TF-IDF 法によるユーザへの情報推薦のための匿名化
処理”,電子情報通信学会技術研究報告,vol. 115, no. 38, IT2015-10, EMM2015-10,
pp.51-56, 京都,2015 年 5 月.
[35]
N. Babaguchi, Y. Nakashima: "Protection and Utilization of Privacy Information via
Sensing", Invited Paper, IEICE Transactions on Information and Systems, vol. E98D, no. 1, pp.2-9, January 2015. DOI: 10.1587/transinf.2014MUI0001
[36]
小野士,中村和晃,馬場口登:“実空間における適応型サービスのための情報エントリー
システム”,2014 年映像情報メディア学会年次大会,7-4, 大阪大学,2014 年 9 月.
- 16 -
[37]
小野士,中村和晃,馬場口登:“複合商業施設における顧客情報収集のための入場ゲート
の開発”,電子情報通信学会 2014 年総合大会,D-12-74, p.149, 2014 年 3 月.
〔データベース〕
[1]
国際ミクロ統計データベース (公益財団法人統計情報研究開発センターとの連係協
力協定に基づく協業)
http://www.rois.ac.jp/tric/micro/asia.html
〔著書等〕
[1]
繁桝算男(監訳)(2013). APA 心理学大辞典. 培風館,(「推論」「創造的思考」な
ど 213 項目を翻訳)
[2]
田中優子(2015)「批判的思考と集合知」,「創造的思考」,「初等・中等教育」,「諸
外国の批判的思考教育」,「文化と批判的思考」(計 26 頁)楠見孝・道田泰司(編著)
ワードマップ批判的思考. 新曜社
[3]
田中優子・村山優子(2014)危機的状況における不適応的な対脅威反応硬直性の緩和.
村山優子(監訳)緊急事態のための情報システム−多様な危機発生事例から探る課題と
展望—.pp.61-92, 近代科学社
[4]
田中優子・楠見孝(2014)意思決定.子安増生・二宮克美(監訳)青年期発達百科辞典
全3巻.第1巻発達の定型プロセス.pp.1-9,丸善出版.
[5]
Emmanuel Manalo, Takashi Kusumi, Masuo Koyasu, and Yuko Tanaka (2015). Do
students from different cultures think differently about critical thinking and other
thinking skills? (Martin Davis & Ronald Barnett (Eds.) The palgrave handbook of
critical thinking in higher education. Palgrave Macmillan, pp.299-316.)
[6]
川崎能典, 局所化フーリエ関数族を利用した多変量時系列解析 (第 14 章), 北川源四郎,
田中勝人, 川崎能典 (監訳), 時系列解析ハンドブック,朝倉書店,2016. (原著: T. Subba
Rao, S. Subba Rao, C. R. Rao (eds.), Handbook of Statistics Vol.30, Elsevier.) (監訳)
[7]
Miyamoto, M., An Empirical Examination of Direct and Indirect Network
Externalities of the Japanese Handheld Computer Industry: An Empirical Study of
the Early Days, Qing-An Zeng,(eds.), Wireless Communications, Networking and
Applications, 2014, Lecture Notes in Electrical Engineering, Springer-Verlag London
Limited, Vol. 348, pp.59-71, 2016. (執筆)
[8]
河村敏彦, 製品開発のための実験計画法-JMP による応答曲面法・コンピュータ実験-,
近代科学社, 2016. (執筆)
〔解説・総説〕
[1]
椿広計, 企業パフォーマンス計測とその影響要因に関するモデリング, 計測と制御, 第
55 巻, 第 1 号, pp.23-28, 2016.
[2]
佐藤彰洋, 椿広計, ビッグデータ時代に必要な標準化, 統計, 第 66 巻, 第 9 号, pp.32-38,
2015.
- 17 -
[3]
元山斉, 漸近分布論に基づく統計調査の精度評価 (研究紹介コーナー), 品質, Vol.45,
No.4, pp.42-45. 2015.
〔その他〕
[1]
井本智明, 酒井直樹, 清水邦夫, 山下智志, 金藤浩司, 斜面崩壊予測に対する時系列解析,
環境・生態データと統計解析 (3) (統計数理研究所 共同研究リポート 354), pp.65-74,
2016.
<会議発表等>
〔招待講演〕
〔国際〕
[1]
Yuko Tanaka (2013). SNS as Rumor Mill: Why Do We and How Do We Harness
Rumors? The Second International High-Level Forum on Information Think-tank
“Information Society and Information Security”, Shanghai, China
[2]
Yoshimoto,
A.,
Sustainable
forest
ecosystem
management:
Mathematical
programming view, SFEM International Conference in Taiwan,Chiayi, Tiwan,
2015.9.1.
[3]
Kawasaki, Y., Variable selection and grouping by smooth-threshold estimating
equations, Statistical Computing Asia 2015, Taipei, Taiwan, 2015.7.1.
[4]
Shibuya, K., Collective Opinion Dynamics on Fukushima Foods Safety, 4th
International Workshop on Psychological Intervention After Disasters, Taipei, Taiwan,
2015.11.1.
〔国内〕
[1]
山下智志, リスク管理のための信用リスクモデルと与信データベース -信用リスク計量
化についての近年の状況 (I), CRD 信用リスク管理セミナー, 東京, 2015 年 5 月 22 日.
[2]
山下智志, リスク管理のための信用リスクモデルと与信データベース -信用リスク計量
化についての近年の状況 (Ⅱ), 西日本 CRD 信用リスク管理セミナー, 2015 年 5 月 27 日.
[3]
山下智志, デフォルト・倒産予測モデルから進化した中小企業信用リスク計量化モデル,
OLIS‐慶應義塾大学保険フォーラム, 慶應義塾大学 日吉キャンパス (東京), 2016 年 1 月
16 日.
[4]
山下智志, 一藤裕, 鈴木雅人, 大島容大, Web データとサーベイデータを用いたアパート
収益予測とアパートローンリスク, 第 4 回リスク解析戦略研究センター金融シンポジウム,
一橋講堂 中会議場 (東京), 2015 年 12 月 7 日.
[5]
山下智志, 一藤裕, 鈴木雅人, 大島容大, Web 情報とサーベイデータの統合による賃貸住
宅価値評価とアパートローンリスク評価, 国際ワークショップ「社会イノベーションを誘
発する情報・システム」(ISSI2015), 国立情報学研究所 (東京), 2015 年 12 月 10 日.
[6]
Kawasaki, Y. and Kurisu, D., Scale mixture of skewed Kalman filter and its application,
Workshop on Complex Systems Modeling and Estimation Challenges in Big Data 2015
- 18 -
(CSM2015), Tachikawa, Tokyo, 2015 年 7 月 16 日.
[7]
逸見昌之, 欠測を含むデータに対するセミパラメトリックな解析法について, 第 74 回
データ科学特別セミナー, 大阪大学大学院基礎工学研究科 (大阪), 2015 年 6 月 26 日.
[8]
椿広計, ビジネスは統計科学足りえるか?統計科学への期待, 応用統計学会フロンティア
セミナー (東京), 2015 年 5 月 23 日.
[9]
椿広計, 公的統計データの研究利用:その方法と課題 (課題研究Ⅲ「量的教育データ収集の
課題と展望」), 日本教育社会学会第 67 回大会, 駒澤大学 駒沢キャンパス (東京),2015 年
9 月 10 日.
[10]
椿広計, ビッグデータと統計, 2015 年度中部品質管理大会,ウインクあいち (愛知), 2015
年 9 月 29 日.
[11]
椿広計, 統計センターにおける二次利用拡大などに向けた取り組み, 統計数理研究所共同
研究利用集会「公的統計のミクロデータ等を用いた研究の新展開」, 統計数理研究所 (東
京), 2015 年 11 月 27 日.
[12]
椿広計,古典統計家が診たビッグデータの憂鬱,日本計算機統計学会第 29 回シンポジウ
ム, まなぼっと弊舞 (北海道), 2015 年 11 月 28 日.
[13]
椿広計, パネルディスカッション「すべての人のために,すべての人とともにある統計を
目指して-国際・国内の視点から-」, 世界統計の日フォーラム 2015,国際連合大学 (東
京), 2015 年 12 月 4 日.
[14]
椿広計, 産学官のデータと知識のネットワーク: 公的統計分野と Quality Management 分
野を中心に, 国際ワークショップ「社会イノベーションを誘発する情報・システム」
(ISSI2015), 国立情報学研究所 (東京), 2015 年 12 月 8 日.
[15]
椿広計, ビッグデータ時代と統計, H27 年度第 2 回「人流物流ネットワークとその周辺」
研究会, 統計数理研究所 (東京), 2016 年 1 月 22 日.
[16]
椿広計, 公的統計 2 次利用などに関わる取り組み,科研プロジェクト「経済統計・政府統
計の理論と応用」, 東京大学経済学部 小島ホール (東京), 2016 年 1 月 29 日.
[17]
椿広計, 統計センターにおける二次的利用拡大等に向けた取組,KUMA ミクロデータ利
用推進ワークショップ, 神戸大学 六甲台キャンパス (兵庫), 2016 年 3 月 3 日.
[18]
田中優子(2013). 災害時の SNS におけるデマについて.第 3 回災害コミュニケーション
シンポジウム(情報処理学会 セキュリティ心理学とトラスト研究会・インターネットと
運用技術研究会・情報システムと社会環境研究会共催),さくらインターネット研究所
[19]
田中優子 (2014) 危機的状況における不適応的な対脅威反応硬直性の緩和.第 3 回災害コ
ミュニケーション・ワークショップ
[20]
田中優子(2015) 災害情報と心理—SNS を用いたコミュニケーションの今後の課題—.
(パネルディスカッション:リスクコミュニケーション)第 20 回日本集団災害医学会総
会・学術集会
〔一般講演〕
一般講演
国際学会発表:
[1] Yoshimoto, A., Effect of heterogeneous spread of disastrous events on an optimal
- 19 -
landscape management, FORMATH Shiga 2016, Shiga, Japan, 2016.3.17.
[2] Kanefuji, K. and Iwase, K., Population Geometric Mean of Positive Variables, Joint
Statistical Meetings 2015, Seattle, WA, U.S.A., 2015.8.10.
[3] Kawasaki, Y. and Aoki, Y., Change in trading rules and its impact on the
distributional properties of commodity futures, Joint Statistical Meeting 2015,
Seattle, WA, U.S.A., 2015.8.11.
[4] Kawasaki, Y. and Ueki, M., Sparse predictive modeling for bank telemarketing
success using smooth-threshold estimating equations, 8th International Conference
of the ERCIM WG on Computational and Methodological Statistics (CMStatistics
2015), London, U.K., 2015.12.12.
[5] Shibuya, K., Why is Such Criterion in Democracy? Thinking about the Majority Rule
and Legitimacy, The German-Japanese Society for Social Science, Tokyo, Japan,
2015.10.9.
[6] Miyamoto, M., The Value of Financial and non-Financial Information in Japanese
SMEs Risk Assessment, The 3rd Asia-Pacific Conference on Management and
Business (APCMB 2015) Proceedings, pp.364-371, Seoul, Korea, 2015.6.30.
[7] Miyamoto, M., Consideration of IT-Business Alignment based on Organizational
Structure, The 4th International Symposium on Business and Social Sciences,
Proceedings, pp.275-28, Hokkaido, Japan, 2015.7.21.
[8] Miyamoto, M., Event Study of a Stockholders' Special Benefit System and Shop
Events in Japan, Annual Symposium on Management and Social Sciences (ASMSS),
Proceedings, pp.536-545, Osaka, Japan, 2015.8.27.
[9] Miyamoto, M., Perception of the Role and Responsibilities of CIOs in Japan,
International Conference on Management and Information Systems, Proceedings,
pp.63-67, Bangkok, Thailand, 2015.9.18.
[10] Miyamoto, M., Relationships of Factors for Successful ICT Projects Management,
International Conference on Information and Communication Technology and
Digital Convergence Business (ICIDB-2015), Proceedings, pp.53-58, Seoul, Korea,
2015.11.24.
[11] Miyamoto, M., Predicting Default for a Small Bank with Robust Logistic Regression,
2016 Seoul International Conference on Sciences and Management, Proceedings,
pp.163-171, Seoul, Korea, 2016.1.6.
[12] Yuko Tanaka, Yasuaki Sakamoto, and Hidehito Honda (2014). The Impact of
Posting URLs in Disaster-Related Tweets on Rumor Spreading Behavior,
Proceedings of the 47th Hawaii International Conference on System Sciences,
IEEE, pp.520-529. (査読付)
[13] Barbara Tversky, James Corter, Jie Gao, Yuko Tanaka, and Jeffrey Nickerson
(2013). People, Place and Time: Inferences from Diagram, Proceedings of the
35th Annual Conference of the Cognitive Science Society, pp.3593-3597. (査読
- 20 -
付)
[14] Nor Athiyah Abdullah, Dai Nishioka, Yuko Tanaka, and Yuko Murayama (2014).
A Study on User’s Action towards Retweet Massages in Twitter. The 31th
Symposium on Cryptography and Information Security, Kagoshima(査読付)
[15] Yuko Tanaka (2014) Accounting for the effect of criticism exposure. The 28th
International Congress of Applied Psychology, Paris, France
[16] Yuko Tanaka, Masayuki Suzuki, Yuan Sun, Masuo Koyasu, Yasushi Michita,
Hajimu Hayashi, Rumi Hirayama, and Takashi Kusumi (2014) Understanding
critical thinking ability by using cognitive diagnostic assessment approach.
Annual Meeting of the American Educational Research Association 2014
(AERA2014), Philadelphia, USA(査読付)
[17] Yuko Tanaka (2015) Psychological factors in rumor propagation after the Great
East Japan Earthquake. The 3rd UN World Conference on Disaster Risk
Reduction. Senday, Japan
[18] Yuko Tanaka, Yasuaki Sakamoto, and Noboru Sonehara (2015) A collective
intelligence Internet platform: Improving the quality of ideas by making good
use of the critical thinking of crowds. The 7th International Workshop on
Information Systems for Social Innovation. Tokyo, Japan
[19] Tetsuro Kobayashi, Yuko Tanaka, Takahisa Suzuki, Ryutaro Wakimoto, and
Tsutomu Suzuki (2015) Did the Tohoku earthquake strengthen social bonds?
Evidence from a field experiment using smartphones. The 7th International
Workshop on Information Systems for Social Innovation. Tokyo Japan
[20] Yuko Tanaka, Yasuaki Sakamoto, and Noboru Sonehara (2015). The effects of
criticism on creative ideation. The 37th Annual Conference of the Cognitive
Science Society. Pasedena, California(査読付)
一般講演
[1]
国内学会発表:
山下智志, 一藤裕, Web ビッグデータとサーベイデータの統合による賃貸住宅価値評価シ
ステムの構築, 2015 年度統計関連学会連合大会, 岡山大学 津島キャンパス (岡山),
2015.9.9.
[2]
田上悠太, 山下智志, 地方銀行の営業基盤外貸出の信用リスク分析, 2015 年度統計関連学
会連合大会, 岡山大学 津島キャンパス (岡山), 2015 年 9 月 7 日.
[3]
山下智志, 一藤裕, 鈴木雅人, 大島容大, Web 大規模データとサーベイデータによる 賃貸
不動産の価値評価とリスク計量化, 第 52 回土木計画学研究発表会 (秋大会), 秋田大学 手
形キャンパス, 2015 年 11 月 23 日.
[4]
井本智明, 酒井直樹, 清水邦夫, 金藤浩司, 山下智志, 斜面崩壊予測に対する時系列解析,
統計数理研究所共同利用研究集会「環境・生態データと統計解析」, 統計数理研究所 (東
京), 2015 年 11 月 6 日.
- 21 -
[5]
井本智明, 酒井直樹, 清水邦夫, 金藤浩司, 山下智志, モニタリングデータを用いた土砂
災害発生時刻の統計的予測, 土砂災害予測に関する研究集会 -新技術と現状の課題-,
防災科学技術研究所 和達記念ホール, 2015 年 12 月 3 日.
[6]
井本智明, 酒井直樹, 清水邦夫, 金藤浩司, 山下智志, モニタリングデータを用いた土砂
災害発生時刻の統計的予測, 科研費研究集会.
[7]
栗栖大輔, 川崎能典, Scale mixture を用いた skewed Kalman filter の拡張とその応用,
2015 年度統計関連学会連合大会, 岡山大学 津島キャンパス (岡山), 2015 年 9 月 8 日.
[8]
森本孝之, 川崎能典, 経験類似度に基づくボラティリティ予測, 科研費研究集会「経済リ
スクの統計学の新展開:稀な事象と再起的事象」,東京大学経済学部 小島ホール (東京),
2015 年 12 月 18 日.
[9]
渋谷和彦, 風評被害をシミュレーションする-取引関係の崩壊と討議型環境評価のモデル,
第 19 回実験社会科学カンファレンス, 東京大学 本郷キャンパス (東京), 2015 年 11 月 29
日.
[10]
馬場康維, 岡本基, 山口幸三, 公的統計調査の離散変換による教育用疑似データ作成の試
み ―全国消費実態調査を例として― (企画セッション「大学教育の質的改革 I
―入試改
革・反転授業とアクティブラーニング―」), 2015 年度統計関連学会連合大会, 岡山大学 津
島キャンパス (岡山)2015 年度統計関連学会連合, 2015 年 9 月 7 日.
[11]
米澤香, 安井浩子, 新井郁子, 松田芳郎, 馬場康維, 家計収支の国際比較―タイとスリラン
カのミクロデータを用いて― (企画セッション「アジアの公的ミクロ統計の活用」), 2015
年度統計関連学会連合大会, 岡山大学 津島キャンパス (岡山), 2015 年 9 月 8 日.
[12]
岡本基, 山下智志, 「国際ミクロ統計データベース」の利用方法について (企画セッショ
ン「アジアの公的ミクロ統計の活用」) , 2015 年度統計関連学会連合大会, 岡山大学 津島
キャンパス (岡山), 2015 年 9 月 8 日.
[13]
岡本基, 公的統計ミクロデータのリモートアクセス利用に関する検討状況について, ソー
シャル・ビッグデータ駆動の観光・防災政策決定支援システムワークショップ, 山梨県立
図書館 (山梨), 2015 年 12 月 4 日.
[14]
岡本基, 公的統計ミクロデータのリモートアクセス利用に関する検討状況について, 国際
ワークショップ「社会イノベーションを誘発する情報・システム」(ISSI2015), 国立情報
学研究所, 2015 年 12 月 10 日.
[15]
林利弘, 椿広計, 大藤正, 価値創生プロセス実践知開発ネットワーク(VCP-Net)活動 -狙
いと実践思想-, 第 6 回横幹連合コンファレンス,名古屋工業大学 (愛知),2015 年 12 月
5 日.
[16]
黒河英俊, 岩垂邦秀, 大藤正, 手法の体系化と連携およびSNSによる価値創生プロセス
の支援, 第 6 回横幹連合コンファレンス,名古屋工業大学 (愛知),2015 年 12 月 5 日.
[17]
吉澤正孝, 大脇隆志, 郷保直, 企業における代表的 Value Chain Process への技法連携 企業の抱える課題と手法連携によるソリューションの試み -, 第 6 回横幹連合コンファレ
ンス,名古屋工業大学 (愛知),2015 年 12 月 5 日.
[18]
宮本道子, 安藤雅和, 山下智志, 欠測を考慮したロバストな一般化線形モデルを用いた信
用リスクの予測について―中小企業大規模財務データベースにおける考察―, 2015 年度統
- 22 -
計関連学会連合大会, 岡山大学 津島キャンパス (岡山), 2015 年 9 月 9 日.
[19]
田中康平, 元山斉, 圏論的視点からの量子確率論, 日本数学会 2015 年度秋季総合分科会,
京都産業大学 (京都), 2015 年 9 月 14 日.
[20]
元山斉, 有限母集団からの標本分位点の漸近正規性について,青山学院大学経済学部研究
会, 青山学院大学 青山キャンパス (東京), 2015 年 11 月 18 日.
[21]
脇本竜太郎・鈴木貴久・田中優子・鈴木努・小林哲郎(2014). 東日本大震災プライムが
死関連思考の接近可能性に及ぼす影響.日本グループ・ダイナミックス学会第 61 回大会
[22]
田中優子・坂本康昭・曽根原登(2015). 創造的アイデア生成における他者の批判への接
触の効果:クラウドソーシングシステム CONSIDER を用いた検討.日本心理学会第 79
回大会
ポスター発表:
[1]
Imoto, T., Sakai, N., Shimizu, K., Kanefuji, K. and Yamashita, S., An Application of
Statistical Time Series Analysis to Prediction of Slope Failure, International
Conference on Slopes Malaysia 2015, Kuala Lumpur, Malaysia, 2015.9.14-16.
[2]
Imoto, T., Sakai, N., Shimizu, K., Kanefuji, K. and Yamashita, S., An Application of
Statistical Time Series Analysis to Prediction of Slope Failure, 9th Conference of the
Asian Regional Section of the IASC (IASC-ARS 2015), Singapore, 2015.12.17-19.
[3]
大瀧慈, 大谷敬子, 金藤浩司, 死亡危険度の年齢・時代依存性に関する統計的解析法の提
案, 第 26 回日本疫学会学術総会, 米子コンベンションセンター Big Ship, 2016 年 1 月 23
日.
[4]
渋谷和彦, 風評被害と社会経済の復興に向けて, 統計数理研究所オープンハウス, 統計数
理研究所 (東京), 2015 年 6 月 19 日.
[5]
渋谷和彦, 意見集約過程の閾値モデル:個別意思から一般意思へ, 日本社会心理学会第 56
回大会, 東京女子大学 (東京), 2015 年 10 月 31 日.
[6]
Miyamoto, M., Critical Factors in IT Project Teams, International Conference on ICT
Convergence 2015 (ICTC 2015), Proceedings, pp.949-952, Jeju Island, Korea,
2015.10.28.
<受
賞>
[1] 渋谷和彦, 4th International Workshop on Psychological Intervention After Disasters の
グラント (全額分の旅費・宿泊費・参加費など) を授与された, 台北, 台湾.
[2] Miyamoto, M., Outstanding Paper Award, International Conference on Management
and Information Systems, 2015.9.
[3] 田中優子(2014)第 13 回ドコモ・モバイル・サイエンス賞 社会科学部門奨励賞(受賞
業績タイトル:群衆の批判的思考を活用する ICT デザインの認知科学的研究)
- 23 -
③
その他の成果発表
[1] 金藤浩司, ISM シンポジウム「ISM Symposium on Environmental Statistics 2016」
の企画・開催, 統計数理研究所 大会議室, 2016 年 1 月 15 日
[2] 吉本敦, 国際シンポジウム「Joint International Symposium By Japan, Korea and
Taiwan - Sustainable Forest Ecosystem Management in Rapidly Changing
World -」の企画・開催, 国立嘉義大学 (台湾),2015 年 8 月 31 日~9 月 4 日
[3] 吉本敦, 国際シンポジウム「International Symposium-FORMATH SHIGA 2016-」
の企画・開催, 滋賀大学 彦根キャンパス, 2016 年 3 月 16 日, 17 日
[4] 馬場康維, 2015 年度統計関連学会連合大会 「アジアの公的ミクロ統計の活用」の企
画・実施, 岡山大学津島キャンパス, 2015 年 9 月 8 日
[5] 馬場康維, 国際ワークショップ「The 7th International Workshop on Analysis of
Micro Data of Official Statistics - A new approach of micro-data analysis through
international cooperation - 」 の 企 画 ・ 開 催 , The Institute of Statistical
Mathematics , 16-21 December 2015
- 24 -