エンジニア(技術者) ENGINEER

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エンジニア(技術者) ENGINEER
この拡張クラスへの一番の早道はスマート・ヒーロー基本クラスだが、他のクラスからなることも
可能だ。
前提条件
エンジニア(技術者)になるには、以下の基準を満たす必要がある。
技能:〈コンピューター使用〉6ランク、〈製作:電子〉6ランク、
〈製作:機械〉6ランク、〈知識:科学技術〉6レベル、〈修理〉6ランク。
クラス情報
エンジニア拡張クラスに関する情報は以下のとおり。
ヒット・ダイス
アンバサダーはレベルごとに1D6のヒット・ポイントを得る。これにキャラクターの【耐】
修正が適用される。
アクション・ポイント
このクラスで新しいレベルになるたびに、キャラクターは「6+キャラクター・レベルの半分
(端数切捨)」に等しいアクション・ポイントを得る。
クラス技能
エンジニアのクラス技能は以下のとおり。
〈コンピューター使用〉【知】、〈製作:電子、機械、構造物〉【知】、〈装置無力化〉
【知】、〈運転〉【敏】、〈知識:物理科学、科学技術〉【知】、〈ナビゲート〉【知】、
〈パイロット〉【敏】、〈職能〉【判】、〈言語の読み書き〉、〈修理〉【知】、〈捜索〉
【知】、〈言語の会話〉
レベルごとの技能ポイント:7+【知】修正値(非人類は6+【知】修正値)
エンジニア成長表
クラス・
レベル
1
2
3
基本攻撃
ボーナス
+0
+1
+2
頑健
セーヴ
+1
+2
+2
反応
セーヴ
+1
+2
+2
意思
セーヴ
+0
+0
+1
4
+3
+2
+2
+1
5
6
+3
+4
+3
+3
+3
+3
+1
+2
7
+5
+4
+4
+2
8
9
10
+6
+6
+7
+4
+4
+5
+4
+4
+5
+2
+3
+3
クラスの特徴
築造、キット強化(+1)
高速製作、専門的修理
追加特技
キット強化(+2)、武器調
整、破壊工作
予備経験点、高速製作
追加特技、予備経験点
予備経験点、キット強化
(+3)、高速修理
予備経験点、武器改良
追加特技、予備経験点
予備経験点、防御的作業
防御力
ボーナス
+0
+1
+1
名声
ボーナス
+0
+0
+1
+1
+1
+2
+2
+1
+2
+2
+2
+3
+3
+3
+2
+3
+3
クラスの特徴
下記のすべてが、エンジニア拡張クラスの特徴である。
築造 Builder
エンジニアは1レベルにおいて、追加の特技として《築造》を得る。
キット強化(+1) Improve Kit (+1)
エンジニアは、自分の知識を用いて電子工具キットや機械工具キットを追加のコストなしでアップ
グレードすることができる。
電気工具キット(ベーシック):エンジニアは、通常の電気工具セット(ベーシック)と同じコ
ストを支払うことで、高品質(+1)の工具キット一式を揃えることができる。このキットは
電子機器を修理する際の〈修理〉判定に+1 の装備ボーナスを与える。
電気工具セット(デラックス):エンジニアは、通常の電気工具セット(デラックス)と同じコ
ストを支払うことで、高品質(+1)のキット一式を揃えることができる。このキットは電子
機器を修理する際の〈修理〉判定に(通常の+2 ではなく)+3 の装備ボーナスを与える。また、
あらゆる〈製作:電子〉判定に+1 の装備ボーナスを与える。
機械工具キット(ベーシック):エンジニアは、通常の機械工具セット(ベーシック)と同じコ
ストを支払うことで、高品質(+1)の工具キット一式を揃えることができる。このキットは
機械装置を修理する際の〈修理〉判定に+1 の装備ボーナスを与える。
機械工具セット(デラックス):エンジニアは、通常の機械工具セット(デラックス)と同じコ
ストを支払うことで、高品質(+1)のキット一式を揃えることができる。このキットは機械
装置を修理する際の〈修理〉判定に(通常の+2 ではなく)+3 の装備ボーナスを与える。また、
あらゆる〈製作:機械〉判定と〈製作:構造物〉判定に+1 の装備ボーナスを与える。
高速製作 Quick Craft
2レベルにおいて、エンジニアは電子機器、機械装置、構造物を作るにあたって、通常よりもすば
やく製作する方法を学ぶ。〈製作:電子〉〈製作:機械〉〈製作:構造物〉を使用して普通のアイテ
ムを手作りする場合、製作に必要な時間が1/4短縮される。
5ベルにおいて、普通のアイテムや高品質のアイテムの製作にかかる時間が半分になる。
専門的修理 Superior Repair
2レベルにおいて、エンジニアはロボット、乗り物、メカ、宇宙船、サイバネティック・アタッチ
メント(cybernetic attachments)を修理するよりよい方法を学ぶ。
機械工具キットと適切な設備(工房、ガレージ、ハンガーなど)があれば、エンジニアはロボット、
乗り物、メカ、宇宙船、サイバネティック・アタッチメントのダメージを修復することができる(機
械工具キットがない場合、-4 のペナルティを被る)。1時間の作業をおこなうことで、〈修理〉技能
判定の結果に応じた値のヒット・ポイントが回復する(「専門的修理表」を参照)。ダメージが残っ
ているならば、ロボット、乗り物、メカ、宇宙船、サイバネティック・アタッチメントのヒット・ポイ
ントが全快するまで、必要なだけの時間をかけて修理を続けることができる。
専門的修理表
〈修理〉判定の達成値
20未満
20~29
30~39
40以上
修理されるダメージ
なし
2D6+エンジニアのクラス・レベル
3D6+エンジニアのクラス・レベル
4D6+エンジニアのクラス・レベル
追加特技 Bonus Feats
3、6、9レベルにおいて、エンジニアは追加の特技を得る。この追加特技は以下のリストから選
択すること。なお、エンジニアは選択した特技の前提条件を満たしている必要がある。
《航空機操縦:宇宙船》《築造》、《用心深さ》、《ギアヘッド》、《工匠(Mastercrafter)》、
《サルベージ(Salvage)》、《車両船舶操縦》、《運転の達人》、《ゼロG訓練(Zero-G
Training)》
キット強化(+2) Improve Kit (+2)
4レベルにおいて、エンジニアは高品質(+2)の電気工具キットと機械工具キットをそろえること
ができる。この能力は、装備ボーナスがさらに+1 されることを除けば、1レベル時のクラス能力「キッ
ト強化」と同様に機能する。
武器調整 Reconfigure Weapon
4レベルにおいて、エンジニアは近接武器や遠隔武器を調整し、その特性のうちのひとつを向上さ
せることができる。調整には1時間かかり、DC 20 の修理判定に成功する必要がある。高品質の武器
を調整するのはやや難しい(DC 20+高品質によるボーナス値)。出目 10 や出目 20 を選択できる。
調整された武器は、命中判定に-1のペナルティを被るが、下記の利益からいずれか一つを得る。
射撃速度変更:武器の射撃速度が変更される。セミオートのみの武器はフルオートのみの武器にな
る(逆も可)。この利益は、セミオートまたはフルオートの遠隔武器にだけ適用できる。
装弾数増加:調整された武器は、通常より 50%多く弾薬を装填できる。この利益は、弾薬を使用す
る武器にだけ適用できる。
隠蔽性上昇:調整された武器は、その武器を隠蔽する際の〈手先の早業〉判定に+2のボーナスを
与える。
射程単位増大:調整された武器の射程単位は 10 フィート増大する。射程単位を有する武器にだけ適
用できる。
個人用武器:武器は特定個人が使うためだけに調整される。この武器は、特定の特殊武器として扱
われるようになる。ほかの誰かが使用する場合は、命中判定に-4の未習熟ペナルティを受ける。
同じ武器を複数回調整することは可能である。武器が調整されるたびに、新たな利点が付け加わる。
エンジニアによって調整された武器を元に戻すには、1時間の時間と〈装置無力化〉判定(DC 20+
エンジニアのクラス・レベル)が必要となる。
破壊工作 Sabotage
4レベル以上で、エンジニアは電子機器や機械の機能を低下させるような破壊工作をおこなうこと
ができる。機能低下を引き起こすためには、エンジニアは〈装置無力化〉判定(DC 20)に成功する
必要がある。高品質の装置に対する破壊工作はやや難しい(DC 20+高品質によるボーナス値)。装
置に細工されたことにテストなしで気づくには、〈捜索〉判定(DCはエンジニアの〈装置無力化〉
判定の達成値)に成功する必要がある。破壊工作を受けた装置を修復するには、〈修理〉判定に成功
する必要がある
装置に対する破壊工作:エンジニアは、全ラウンドアクションとして装置の電子的あるいは機械的
構成要素を組み替えることができる。その結果、装置を使用する者はその装置を使う技能判定に、
エンジニアのクラス・レベルに等しいペナルティを受ける。
武器に対する破壊工作:エンジニアは、全ラウンドアクションとして武器に細工をおこなうことが
できる。その結果、その武器は次に使用されたときに不発・暴発を起こす。細工をされた武器は
修理するまで効果的に使用することができない。乗り物や宇宙船の搭載兵器にも、同様に破壊工
作をおこなうことができる。
予備経験点 Craft XP Reserve
5レベルになった時点で、《工匠(Mastercrafter)》を持つエンジニアは、高品質の電子装置・機
械装置を製作するにあたって、我が身を削って研究する必要がなくなる。
5レベル以降の各レベルにおいて、エンジニアは自分のクラス・レベル×100 点に等しい特殊な経験
点(予備経験点)を獲得する。この特殊な経験点は成長を通じて蓄積される通常の経験点とは別に記
録され、高品質のアイテムを作成するためにだけ使用できる。レベル上昇のための経験点にはカウン
トされない。
エンジニアは、各レベルで獲得する予備経験点を使い切らねばならない。レベルが上がった時点で
以前に獲得した予備経験点が残っていると、それは失われるのである。
キット強化(+3) Improve Kit (+3)
7レベルにおいて、エンジニアは高品質(+3)の電気工具キットと機械工具キットをそろえること
ができる。この能力は、装備ボーナスがさらに+1 されることを除けば、4レベル時のクラス能力「キッ
ト強化」と同様に機能する。
高速修理 Quick Fix
7レベルにおいて、エンジニアは機械装置や電子装置を通常の半分の時間で修理できる。通常どの
程度の時間がかかるのかについては、〈修理〉技能の解説を参照のこと。しかしながら、時間を短縮
すると判定のDCは5上昇する。
武器改良 Weapon Upgrade
8レベルにおいて、エンジニアは手持ち武器やロボットに内蔵された武器、さらには乗り物、メカ、
宇宙船に搭載された武器を改良することができる。
武器改良表
手持ち/ロボット用武器の改良
追加効果:標的を1ラウンド幻惑状態(daze)にする
追加効果:標的を倒して伏せ状態にする
追加効果:標的を1D4ラウンドの間、怯え状態にする
追加効果:標的を1D4ラウンドの間、朦朧状態にする
DC
25
30
35
40
乗り物/メカ/宇宙船用武器の改良
ダメージダイスを2個追加する
標的の硬度/ダメージ減少を5点無視する
クリティカル倍率が1増加する
標的の硬度/ダメージ減少を10点無視する
DC
25
30
35
40
エンジニアは武器を1時間かけていじり回し、その後で〈製作:機械〉判定に成功する必要がある。
判定のDCは改良する武器によってことなる(武器改良表を参照のこと)。技能判定に失敗すれば、
改良の試みは失敗するが、再度挑戦することは可能である(出目 20 を選択することは可能だが、その
場合は改良に 20 時間かかることになる)。改良された武器は1回使用するごとに 10%の確率で壊れる
(使用後に壊れる)。このようにして壊れた武器は修理するまで使用不能となり、修理には1時間か
けた上で〈修理〉判定(DC 40)に成功する必要がある。
防御的作業 Unflustered
10 レベルに達したエンジニアは、敵に隣接した状態でも機会攻撃を誘発しないように複雑な作業
をおこなうことができる。
エンジニアは、〈コンピューター使用〉〈製作〉〈爆破〉〈装置無力化〉〈修理〉を使用する際に、
機会攻撃を受けずに技能を使用するために〈精神集中〉判定(DC 15)をおこなうことを選択しても
よい。この判定をおこなってもエンジニアはアクションを消費しない。この〈精神集中〉判定におい
て出目 10 を選択することはできるが、出目 20 を選択することはできない。
以上