CSR報告書 - 興銀リース

C S R 報 告 書2 0 1 1
CSR報告書
2011
IBJ Leasing Company, Limited
Corporate Social Responsibility Report 2011
興銀リース株式会社 企画部 CSR推進室
Tel:
(03)5253-6540
Fax:
(03)5253-6539
ホームページ
URL: http://www.ibjl.co.jp
興銀リース株式会社
お問い合わせ先
興 銀リー スグ ル ー プ は 、 企 業 理 念 に 基 づ い て 、
多 様 化 ・ 高 度 化 するお 客 さまの ファイナンスニ ー ズ に お 応 えし 、
ご 満 足とご 信 頼 をい た だ けるよう努 め てまいります 。
Social Responsibility
目 次
]
03 トップメッセージ
05 東日本大震災の対応について
07 興銀リースグループの CSR
そして 、 事 業 基 盤と収 益 力 の 強 化 を 図 るとともに 、
企 業 の 社 会 的 責 任( CSR : C o r p o r a t e
Contents [
09 興銀リースグループの事業概要
)を
11 コーポレート・ガバナンス/内部統制
12 コンプライアンス/リスクマネジメント
事 業 活 動 の 基 本 に 据 え た 組 織 運 営 を 行 うことにより
企 業 価 値 を 一 層 高 め てまいります 。
13 ステークホルダー 01
~お客さまとともに~
医療・介護分野への取り組み
環境・エネルギー分野への取り組み
循環型社会における3R の推進
アジア進出企業に対するサポート体制の拡充
19 ステークホルダー 02
編集方針
本報告書は、 興銀リースグループの CSR(企業の社会的責任)への取り組みについて、 皆さまに分
かりやすくお伝えするために作成したものです。この報告書を通じて、当社グループの「コーポレート・
株主・投資家とのコミュニケーションについて
21 ステークホルダー 03
~社員とともに~
ガバナンス(企業統治)」、「コンプライアンス(法令順守)」等の内部管理態勢、および「お客さま」
「株
ワーク・ライフ・バランス
主・投資家の皆さま」
「社員」
「環境・社会」といった各ステークホルダーとのかかわり合いについて
社員一人ひとりの成長のために
理解を深めていただくことを目指しています。
報告対象期間
2010 年 4 月から2011 年 3 月まで(一部期間外の取り組みを含みます。)
報告対象範囲
興銀リースグループ全体を対象としています。
01
~株主・投資家の皆さまとともに~
多様な人材活用
25 ステークホルダー 04
~環境・社会への取り組みについて~
環境への取り組みについて
社会貢献活動への取り組み
28 拠点一覧
Corporate Social Responsibility Report 2011
02
トップメッセージ
あらたな難問に
事業活動を通じて
全力で取り組み、
社会的責任を
果たしてまいります
「お客さまとともに前進します」
興銀リースグループは、「法人向けの総合金融サー
私たちは安心と信頼を得られる企業グループを目指
ビスグループ」として、設備・機器のリースや船舶、
し、堅固たる企業統治の構築を進めております。コ
不動産の専門金融を中心に据え、更に保険、中古物
ーポレート・ガバナンスの観点からは、 経営と執行
件売買などの多面的サービスを幅広く展開しており
の分離の明確化、 社外役員の参加による透明性の
ます。 中でも、法務・会計・税務などその専門性を
確保や経営監視機能の強化に積極的に取り組んで
駆使したソリューション提案力は最大の強みになっ
おり、コンプライアンスの徹底、内部統制システム
ております。 事業環境の変化に伴う財務体質改善
の有効かつ適切な構築・運用により、内部管理態勢
や収益・コスト対策などお客さま毎に異なる経営上
の一層の充実を図っております。また、事業活動の
の課題に対し、 最適なサービスをご提供することで、
中で発生するさまざまなリスクを迅速かつ的確に把
お客さまとの信頼関係を構築しております。また、
握・分析する管理体制を整備し、リスクマネジメント
中国やタイ、インドネシアなど高成長を続けるアジア
の向上にも努めております。
を中心とした海外拠点展開を進めており、 お客さま
更に、 株主をはじめとする社会への信頼に応えるよ
の海外進出を積極的にサポートしております。
う広く情報公開に努め、適時適切で公平な情報開示
を行い、企業活動の透明性を確保するよう体制を整
代表取締役社長
阿部 勗
2011年3月に発生しました東日本大震災により被
「法人向け総合金融サービス」というかたちで発展さ
災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。
せてまいりました。これをより高度化し、国内、海外を
現在までのところ、経済面では各企業等の皆さまの
問わず企業の直面する諸課題に対して、お客さまとと
懸命の努力により、当初の予想を超える速さでの生
備しております。
「環境問題に貢献します」
「人材を大切に育てます」
リース事業は、リース終了物件の処理という段階で
こうした取り組みを実践していくためにも、興銀リー
3R(Reduce・Reuse・Recycle)の環境推進に
スグループの強みである機動性と専門性を十分に
ついての実践的機能を担っており、循環型社会の形
発揮していく必要があり、 組織を担う社員一人ひと
成、産業廃棄物の適正処理の推進に貢献しておりま
りの研鑽と成長が極めて重要と考えております。 す
す。また、 お客さまの環境への取り組みに対しまし
なわち人材を最大の経営資源と位置付け、 各種研
ては、環境配慮型物件のリースやESCO事業*1、排
修プログラムや自己啓発制度、キャリアアップ制度、
出権ビジネスなどを通じ積極的にサポートしており
ローテーションなどを通じスキル形成をサポートして
もに考え、より的確で有効な解決策をご提供すること
ます。更に、当社グループ自身の事業活動に起因す
おります。また、社員が思う存分自身の力を発揮でき、
産能力などの回復を果たしております。一方で、欧州
が、今の私どものグループの社会的使命であり責任
る環境負荷を低減すべく、環境についての諸目標を
安心して仕事に打ち込めるよう仕事と家庭の両立、
をはじめとする世界経済全般の減速の中、わが国で
であると考えております。
設定し、グループ全体でその達成に努めております。
ワーク・ライフ・バランスの実現のための職場環境
は急速な円高の進行や長引く電力供給問題など、新
そのためにまずは社会の一員として、その土台となる
なお、この職場における環境活動につきましては、
・制度づくりを進めております。
たなリスク要因、制約要因も惹起しており、これから
健全な組織運営を確保し、活力ある組織づくりに取り
の企業を取り巻く経営環境は一層の厳しさ難しさを
組み、企業としてのコンプライアンスをはじめリスク
増しております。
マネジメント体制の整備や人材育成の強化、安心と働
そのなかで、こうした難問を克服して経済復興に力
きがいのある職場環境づくりを進めております。
強く立ち向かう企業の経営戦略において、私どもの
私たち興銀リースグループは、企業の社会的責任を
持つ金融サービス機能に対する期待も益々拡大し
グループの事業活動の基本に据え、持続可能な社会
ていくものと考えております。
の実現と、広く社会の理解と共感を得ながら成長する
興銀リースグループは、長 年リースという事業で
ことを目指します。
培ってきたファイナンスとモノに対する専門的知識を
03
「社会への信頼に応えます」
当 社 お よ び 国 内 関 係 会 社9社 を 対 象 とし て、
ISO14001*2の認証を取得しております。
1
ESCO事業とはEnergy Service Companyの略称で、工場・ビルなど
に対し環境に優れたパフォーマンスを持つ機器を導入するなど省エネル
ギー化を実現することにより、環境負荷を低減し光熱水費を削減する
サービスをファイナンスを含め包括的に提供する事業をいいます。
2
I S O 1 4 0 0 1とは I S O( I n t e r n a t i o n a l O r g a n i z a t i o n f o r
Standardization:国際標準化機構)の定めた規格の一つであり、対象
企業に「環境マネジメントシステム(環境に対する取り組みの継続的改
善の仕組み)」を構築することを求めています。
*
*
興銀リースグループは、 2011年2月の本社移転を
機に、グループ各社のオフィスを集約するなど一層の
グループ連携強化と業務効率化を図りました。また、
2011年度より「法人向けの総合金融サービスグル
ープとしてのステップアップ」を目指した第3次中期
経営計画をスタートさせております。
今後も役職員一同、皆さまの期待にお応えし、社会か
ら評価され、信頼を得られるよう、たゆまぬ努力を続
けてまいりますので引続きご支援を賜りますよう宜し
くお願い申し上げます。
Corporate Social Responsibility Report 2011
04
東日本大震災の対応について
2011年3月11日に発生した
興銀リースグループの災害対応体制
当社グループでは、災害時は災害対策要綱の定めに基づき、
「災害対
策本部」を設置し、部支店毎にあらかじめ定めている「災害対策責任
心よりお祈り申し上げます。
また万が一、首都圏に大規模災害が発生した際には東京本社の災害
興銀リースグループの震災時の対応、
害対策を行うことにしています。
対策本部の代替として大阪営業部内に「支援対策本部」を設置して災
災害対応体制、震災を受けての
対応策の示達
︵ 大阪 ︶
支援対策本部
より、社員の安全および業務の継続・早期再開を図ることにしています。
安否状況の報告
安否連絡
社員
者」と安否状況の報告・対応策の示達等の相互連絡を迅速に行うことに
被災地域の一日も早い復興を
安否状況の報告
︵ 部支店毎 ︶
災害対策責任者
皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。
︵ 東京本社 ︶
災害対策本部
東日本大震災により被災された
対応策の示達
対応策の示達
震災を受けての災害対策について
今後の災害対策について、また被災地を
支援するための取り組みについて
今回の震災においては、当社グループにビル倒壊や火災等の重大な被害は発生して
報告させていただきます。
被災地で稼動する当社所有の建設機械
おらず、比較的落ち着いた対応を取ることができました。
しかしながら、本社ビル移転から間もないこともあり、ビル内消防設備や避難ルート・
避難場所の周知徹底等、事前の災害対策として十分でなかった点も判明したことか
震災時の対応について
ら、今後の災害に備え、さまざまな災害対策の見直しを実施いたしました。
災害時対応のしおり
被災地(仙台支店)の状況
<災害対策の例>
宮城県仙台市にある仙台支店では、震災時、大きな揺れに
より事務所内の書類や備品が散乱しましたが、幸いにも当
社仙台支店の社員に怪我はありませんでした。
家屋損壊により避難所生活を余儀なくされる社員がいたた
●本社ビルの防災設備に関する説明会の実施
● AED(本社ビル 1 階に設置)の使用法の講習を受講
●「災害時対応のしおり」
(緊急時連絡先・災害発生時
の初期動作等を記載)
を全社員に配付
●緊急連絡体制の見直し(警備会社等の提供する安否
確認サービスを導入)
●ヘルメット等の防災用品の補充
●「防災ハンドブック」のリニューアルを実施
め、その社員の家族分も含めた十分な食糧や水を調達する
のに苦労しましたが、本社および全国の支店から届けられ
た救援物資のおかげで無事乗り越えることができました。
被災状況の確認
被災直後の仙台支店
被災地支援について
企業義援金による支援
本社での初動対応
当社グループでは、今回の東日本大震災で被災された方々への救援および被災
地の一刻も早い復興に役立てていただくため、2011年3月30日に中央共同募
本社では、震災の発生した3月11日に「災害対策要綱」の定めに基づき「災害対
金会に1千万円の寄付を実施いたしました。
策本部」を直ちに設置、社員の安否確認、被災状況の把握および対策の検討・実
施に努めました。
社員からの義援金による支援
本社で勤務していた社員には直接的な地震被害はありませんでしたが、交通機
募金箱を設置し東日本大震災に対する義援金を当社グループ内で社員が募った
関の停止に伴い社員の多くが帰宅できず、社内での宿泊を余儀なくされました。
ところ、102万円の募金が集まり、日本赤十字社や仙台市に寄付しました。
その際、従前より本社ビル内に備蓄している非常用の食糧や毛布が大いに役立
ちました。
本社地下の食糧備蓄倉庫
ボランティア休暇制度
被災地支援のため、自ら休暇を取得しボランティア活動を行っている社員がいる
ことから、当社グループは被災地復興に向けた社員の社会貢献活動を支援する
ため、
「ボランティア休暇制度」(※)を制定しました。
05
※ボランティア休暇制度
社会福祉機関等における社会貢献の高い活動に対
し、会社の認める無償の奉仕活動に従事する場合
に取得できる特別休暇制度
Corporate Social Responsibility Report 2011
06
興銀リースグループのCSR
興銀リースグループは、「企業理念」
「経営方針」に基づき、
コーポレート・ガバナンス
(企業統治)、コンプライアンス
(法令順守)等の徹底に努め、
「お客さま」
「株主・投資家の皆さま」
「社員」
「環境・社会」
といった各ステークホルダーとの
互恵関係を築いていくことにより、社会の持続的発展に貢献してまいります。
興銀リースグループのC S Rについて
興銀リースグループの企業理念および経営方針は、今日の CSR の考え方に大きく反映されております。
当社グループは事業活動を通じてCSRを推進しており、当社グループで実践しているCSR の仕組みや
具体的な取り組みについて、この報告書の中で紹介してまいります。
●興銀リースのCSRのイメージ
私たちは、豊かな未 来へ繋がる価 値ある
企業理念
金 融 サービスの提 供を通じて、
社員
広く社 会に貢 献する企 業グループを目指します。
お客さま
コーポレート・
ガバナンス
内部統制
1. お客さまのニーズにお応えし、
グループの総合力を結集して、
的確かつ迅速なサービスの提供を目指します。
2. 株主・市場からの評価と信頼の一層の向上に努めます。
経営方針
コンプライアンス
リスクマネジメント
3. 積極的な人材の育成・登用と自己研鑽を通じて、
活力に満ち、
働き甲斐のある会社風土の醸成に努めます。
株主・投資家の
皆さま
環境・社会
4. 法令およびその精神を順守すると共に、
企業としての社会的責任を常に意識し、
広く社会の理解と共感を得られる企業グループを目指します。
2011年度から開始した第3次中期経営計画の重点施策として「CSRを重視した経営」
を掲げております。
第3次中期計画(2011年度~ 2013年度)
【基本方針】
『法人向けの総合金融サービスグループとしてのステップアップ』
行動指針
-提案力と専門性の向上により顧客ニーズを迅速且つ的確に捕捉
-金融機能の提供により日本経済の再生・発展に貢献
【重点施策】
①基本ビジネスの持続的発展
⑤グループ経営の強化
②専門金融分野の拡充
⑥環境変化への対応
③新たな事業分野の開拓
⑦CSRを重視した経営・
・事業活動を通じた
積極的な社会貢献
④コスト競争力の向上
07
Corporate Social Responsibility Report 2011
08
興銀リースグループの事業概要
興銀リース(株)〜グループ各社を通じ、リースを軸とした多面的サービスを提供〜
主要な取扱い商品
興銀リースは1969年に、日本興業銀行(現・みずほコーポレート銀行およびみずほ銀行)が中心となり、我が国の産業界を代
表する事業会社および生命保険会社など16社が資本参加する総合リース会社として設立されました。
現在では、事業会社・金融機関が有する顧客基盤に基づくグループ会社、専門機能に基づくグループ会社、および海外拠点か
らなる当社グループを形成しており、お客さまのニーズに機動的に対応しています。
■会社概要
商
号:興銀リース株式会社
本 社 所 在 地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門一丁目2 番 6 号
設
立:1969 年 12月1日
事 業 内 容:総合金融サービス業
証 券 コ ード:8425
(東京証券取引所市場第一部)
国 内 拠 点:札幌、仙台、大宮、新潟、富山、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、高松、福岡
顧客基盤に基づくグループ会社 〜事業会社・金融機関が有する顧客基盤を活用〜
第一リース
(株)
(90%)
第一生命取引先が主たる顧客
日産リース
(株)
(100%)
ユニバーサルリース(株)(90%)
日産自動車グループおよび同社取引先が主たる顧客
山九グループが主たる顧客
東芝ファイナンス
(株)(20%)
東邦リース
(株)
東日本銀行取引先が主たる顧客
東芝グループおよび同社取引先が主たる顧客
東邦銀行取引先が主たる顧客
十八総合リース
(株)(17.3%)
アイエスリース
(株) (100%)
十八銀行取引先が主たる顧客
シーメンス製医療機器のベンダーファイナンス
東日本リース
(株)
(95%)
(28.3%)
専門機能に基づくグループ会社 〜興銀リースの機能と合わせメニューを多様化〜
興銀オートリース
(株)(100%)
ケイエル・リース&エステート(株)(100%)
ケイエル商事(株) (100%)
オートリース
建物リース
中古物件売買
ケイエル・インシュアランス(株)(100%)
ケイエル・オフィスサービス(株)(100%)
生命保険・損害保険募集
事務受託
オペレーティングリース
お客さまが選定した物件をリース会社が代わって購入し、お客
さまに賃貸する取引です。リース期間での合理的な費用計上
が可能です。
リース対象物件の将来における中古物件価値を差し引くこと
で、有利なリース料をご提供できる商品です。全てのお客さま
がオフバランス処理可能です。
割賦販売
支払委託
お客さまが選定した物件をリース会社が代わって購入し、分割
払いにて販売する商品です。リースに適さない物件や所有希
望の機械設備に活用されています。
お客さまからの支払委託により工事代金等の支払債務をリー
ス会社が立替払いし、長期に渡り分割払いいただく商品です。
ご融資と同様の効果が見込めます。
国際リース(ファイナンス)
省エネルギーソリューション
海外で使用される物件に対し、①国内での海外設置型契約、
②クロスボーダーリース・延払販売、③現地法人を通じての現
地契約等にて対応いたします。
省エネルギー設備やESCOサービスに関するご提案を行い、
お客さまのコスト削減および環境貢献をサポートいたします。
不動産リース
オートリース(メンテナンスリース)
お客さまが負担する建設工事費、不動産取得税等の資金を、
「家賃」として費用を長期平準化する商品です。
遊休資産の買取
お客さまの遊休・不用となった各種中古資産の「査定」
「買取」を
行っています。ホームページからもお問合せを受付けています。
[http://www.ibjl.co.jp]
各種自動車を対象としたリース商品です。車両管理にかかわる
全ての業務がパッケージとなった「メンテナンスリース」により、
管理業務負担が解消されます。
生保募集事業
さまざまな経営的リスクに備えるため、生命保険の活用をご提案
しております。提携している多くの生命保険会社の中から最適な
商品をご提案いたします。
虎ノ門新本社のご紹介
旧本社ビル所在地の再開発計画の動きを踏まえ、2011年2月、
本社を現在の虎ノ門へ移転いたしました。
その際、子会社オフィスを集約するなどグループの連携強化と業
務効率化を図りました。
この新本社ビルには、日射調整を自動で行う自動ブラインドを始
海外拠点(現地法人)〜成長著しいアジアでの積極展開〜
めとした各種省エネシステムが備わっています。
IBJ Leasing(UK)Ltd.(100%)
興銀融資租賃(中国)有限公司(100%)
PT. IBJ VERENA FINANCE(80%)
英国現地法人
中国現地法人
インドネシア現地法人
Krung Thai IBJ Leasing Co.,Ltd. (49%)
また、お客さまを迎える総合受付の照明には、環境に配慮しLED
照明を採用しています。
最上階には打合せ等に使用できるスペースを設けており、昼食
タイ現地法人
※(
)内の%の数値は当社の出資比率
(2011 年 9月30日現在)
09
ファイナンスリース
時には部署や所属会社を越えたコミュニケーションの場として活
用されています。
新本社外観
Corporate Social Responsibility Report 2011
10
コーポレート・ガバナンス/内部統制
コンプライアンス/リスクマネジメント
コーポレート・ガバナンス
コンプライアンス
<基本的な考え方>
を定め責任の明確化を図るとともに、決裁者の判断支援と
<基本的な考え方>
興銀リースグループは、株主と経営者の関係の規律づけを
相互牽制を確保するため、諮問機関(常務会等)を設置し
興銀リースグループは、
「コンプライアンスとは、役員およ
中心とした企業活動を律する枠組み、すなわちコーポレー
ています。
び社員が法令・諸規則を順守し、社会的規範にもとること
ト・ガバナンスを有効に機能させていくことが長期かつ継続
のない誠実かつ公正な企業活動を実践すること」と認識し
的に企業価値を高めるために必要不可欠と認識し、一層の
<監査役および監査役会>
ています。そして、コンプライアンスを徹底するため「コン
充実を図っています。
当社は監査役制度を採用しており、監査役4名のうち3名
プライアンス規程」を制定するとともに、
「コンプライアン
が社外監査役であります。監査役(会)は取締役の忠実義
ス統括責任者」および「コンプライアンス統括室」を設置
<取締役会および執行役員>
務・善管注意義務等の履行状況および業務の適正な執行
し、コンプライアンス態勢を整備しています。具体的には、
当社の取締役会は、2011年7月現在7名で構成され、うち
などを監視しています。
右記の諸施策を講ずることにより、コンプライアンス態勢
2名が社外取締役であります。取締役会の議長は、業務執
監査役は、取締役会、常務会など重要な会議に出席する
の実効性を確保しています。
行を兼務しない取締役会長が務め、社外取締役の参加も得
ほか、代表取締役と定期的に会合し監査上の重要課題に
て取締役会の監督機能と意思決定の適正を確保していま
ついて意見を交換しています。また内部監査部門や会計
す。また、執行役員制度を採用し、CEO以下に業務執行権
監査人と緊密な連携を保ち、監査の効率と質の向上に努
限を委譲しています。各々の業務執行においては、決裁者
めています。
2
コンプライアンスの実践計画として毎年「コンプライアンス・
プログラム」を策定し、それに則した教育・研修等を通じて、
コンプライアンス態勢の浸透を図っています。
3
社長直轄の業務監査部が、内部監査の実施を通じて、コンプ
ライアンスの状況を調査・検証し、その報告に基づいて、所
要の措置をとる仕組みを構築しています。
4
社内通報制度として、コンプライアンス等に係わる相談・報
告窓口を設置するとともに、
「内部通報者保護規程」を定め
ています。
リスクマネジメント
当社グループは、経営に重大な影響を及ぼす可能性のあるリスクを的確に把握・分析し、その種類毎に、事前の予防策や発
び価格変動リスクについては、
「統合リスク管理」すなわち各リスクを計量的手法により定量的に把握し、自己資本の一定
範囲内にコントロールする仕組みを導入し、経営の安定性確保に努めています。
株主総会(株主)
監査
会計
監査
監査役/社外監査役
監査役会
会計監査人
(監査法人)
連携
監査
信用リスク
(貸倒や物件価値の低下等
によるリスク)への対応
諮問機関
常務会
CEO(社長)
クレジットコミッティ
業務監査部
営業協議会
執行役員
コンプライアンス統括室
(CCO直轄)
ALM協議会
統制
新商品協議会
法務室
顧問弁護士
ITシステム・事務協議会
営業部門
管理部門
市場リスク
(金利、株式等の変動による
リスク)への対応
価格変動リスク
(オペレーティングリースの見
積残存価額等の変動による
リスク)への対応
事務リスク
(事務の不適切な処理による
リスク)への対応
内部統制
11
「興銀リースグループの企業行動規範」を定めるとともに、
具体的手引書として「コンプライアンス・マニュアル」を制定
し、順守の徹底を図っています。
生時の対応策を定め、損失を最小限にとどめる措置を講じています。特に重要度の極めて高い信用リスク、市場リスクおよ
●コーポレートガバナンス枠組図
取締役/社外取締役
取締役会(議長:会長)
1
当社グループは、業務の適正な執行を確保するため内部統
な改定を行い、更なる整備充実を進めています。
制の強化に取り組んでいます。現在、当社および国内関係
金融商品取引法に基づく「財務報告に係る内部統制の評
会社10社において会社法に基づく「内部統制システムの
価・報告制度」いわゆるJ-SOX対応につきましては、適用初
整備に関する基本方針」を策定し取締役会で決議しており、
年度となる2009年3月期以降毎期、その整備運用状況を
決議内容については監査役会の監査を受けています。また
点検の上、
「有効性」を評価した「内部統制報告書」を作成
内部統制全般を統括する「内部統制統括室」が、内部統制
し、監査法人より「内部統制監査報告書」にて「適正」意見
の構築運用状況を毎期取締役会に報告するとともに必要
を得ています。
「取引先信用格付制度」をベースに、案件審査のほか、金融庁の金融検査マニュアル
に準じた厳格な資産査定を行い、所要な償却・引当を実施するなど信用リスクを適切
に管理しています。
つねに市場の動向を計測・分析し、ALM(資産・負債の総合管理)の手法により金利
等の変 動リスクを適 切に管 理しています。関 係 部の担 当 役員をメンバーとする
「ALM協議会」において、月次でのALM運営方針や損失の限度などを決定してい
ます。
各対象物件の中古マーケットの価格動向などを定期的にモニタリングし、将来見積
価格の変動リスクを適切に管理しています。
社内イントラネット上で閲覧可能な各種事務マニュアルを整備するほか、IT統制や内
部監査の実施などによりチェック体制を構築しています。また国際規格である品質マ
ネジメントシステムISO9001の認証を全社的に取得し、事務品質の維持・向上を
図っています。
システムリスク
(ITシステムの障害等による
リスク)への対応
「ITシステム運用管理規程」を定め、その信頼性・安全性を確保するとともに、障害
災害リスク
(自然災害、紛争等非常事態
発生によるリスク)
への対応
非常事態の発生に際しては、自然災害に係わる場合は「災害対策要綱」、その他の
発生時には、
「ITシステム等の障害時における事務対策要綱」に基づき、適切な対応
を行えるよう体制を整備しています。
災害に係わる場合は「緊急対策要綱」に基づいて、適切な対策を実施することにより、
人命および施設などの安全ならびに営業の維持を図れるよう備えています。
Corporate Social Responsibility Report 2011
12
ステークホルダー 01〜 お 客 さ ま と と も に 〜
医療・介護分野への取り組み
SIE-LEASE営業室開設
医療機関への地下水膜ろ過システム導入サポート
興銀リースは、医療・介護分野のお客さまを専門にサポート
SIE-LEASE営業室を新設いたしました。SIE-LEASE営業
当社は、提携先である株式会社ウェルシィさまの提供する「地下水膜ろ過システム」を、独立行政法人国立病院機構水戸
する医療福祉営業部が中心となり、お客さまの多様なニー
室では、シーメンス・ジャパン株式会社さまをはじめとした
医療センターさまが2011年1月に導入されるにあたり、ファイナンス面でサポートいたしました。
ズに幅広い金融サービスでお応えしています。
シーメンスグループ医療部門各社さま
(以下、シーメンスグ
さらに当社は、医療・介護分野への取り組みを強化するた
ループ)
との提携により、シーメンス社製医療機器を導入さ
水戸医療センターさまが地下水膜ろ過システムの導入
め、2011年3月に独シーメンス社の日本グループ会社で
れるお客さまに対し、最適なファイナンスソリューションの
を決めた理由のひとつが「防災対策」です。病院運営で
あるシーメンスファイナンシャルサービス株式会社(現アイ
提供を推進しています。
は常にライフラインが確保されているべきとの方針から、
エスリース株式会社)を子会社化し、医療福祉営業部内に
従来から自家発電設備を導入されていましたが、新たに
地下水膜ろ過システムを導入し公共水道に自己水源を
加えた二元給水体制を実現されました。
医療福祉営業部
SIE-LEASE営業室
室長
福島
この地下水膜ろ過システム導入からわずか2ヶ月後、東
和郎
日本大震災の発生により12日間の断水に見舞われまし
SIE-LEASE営業室では、シーメンス社製品販売会社さまと連携し、製品を導入されるお
たが、水戸医療センターさまでは地下水膜ろ過システム
客さまにとって最適なファイナンスを提供するべく、
日々邁進しております。
の活用により、大量の水を必要とする透析治療も継続
シーメンスグループの販売金融会社としてシーメンスファイナンシャルサービスが培っ
てきたノウハウと、興銀リースの営業ネットワークや提案力とを融合し、
シーメンス社製
品を導入されるお客さまの多様なファイナンスニーズにお応えできるよう、商品の開
発・提案を一層推進してまいります。
全国に144病院を持つ国立病院機構のなかでも500以上の病床をもつ
13病院のうちのひとつ。
でき、水の確保が困難だった他の病院からも入院患者
を受け入れるなど、人命救助・地域社会へ大きく貢献
されました。
当社グループは引き続き、株式会社ウェルシィさまが提
供する「地下水膜ろ過システム」の導入サポートを通じ、
メンテナンスリースの取扱い
お客さまの地域社会への貢献に協力していきます。
シーメンスグループとの提携に伴い、当社はシーメンス社製
従来、機器の保守や修理を実施するたびに別途発生してい
医療機器のメンテナンスリースの取扱いを開始いたしました。
た保守料等を予めリース料に含めることで、お客さまは突
メンテナンスリースとは、シーメンス社製医療機器のリース
然の出費がなくなり、キャッシュフローをより安定させること
契約に際し、シーメンスグループが提供するメンテナンス
が可能となるため、資金計画・収支計画が容易に把握できる
サービス料をあらかじめリース料に含め、毎月の支払額を
ようになります。
当社が導入をお手伝いした(株)ウェルシィさまの地下水膜ろ過システム。
地下100メートル近い深さから汲み上げる地下水は、放射性物質の影響を
受けにくいという安全面が改めて評価されています。
国立病院機構
水戸医療センター
均一化する商品です。
院長
ファイナンスリース
+メーカー保守
費用
眞
様
当センターでは予てより、病院運営において災害対策は不可欠であると考え、
ライフラインの2WAY化など、設備の充実を進めて
メンテナンスリース
保守料+管球・Heガス、
修理代等
園部
まいりました。今回の地下水システム導入により、東日本大震災に伴う断水の中でも医療機能を維持することができ、震災発生直
後から県内外を問わず多くの患者さんを受け入れることができました。
費用
興銀リースさまのファイナンスによってスムーズな導入をサポートいただき、震災発生前に実用化に踏み切れたこと、大変感謝
しております。
メンテナンス
リース料
ファイナンス
リース料
期間
13
「地下水膜ろ過システム」導入に伴うコストの削減イメージ
期間
株式会社ウェルシィさまの「地下水膜ろ過システム」は、膜ろ過という高度処理によって、地下水を
安全な飲料水として供給する分散型自家用水道システムです。設備の導入により、リース料と維持
費などのコストが発生しますが、これを上回る上水道料金の大幅な削減が可能となります。
お客さまの経費削減分
公共水道料金
設備リース料
保守・管理費
公共水道料金
システム導入前
システム導入後
Corporate Social Responsibility Report 2011
14
ステークホルダー 01〜 お 客 さ ま と と も に 〜
環境・エネルギー分野への取り組み
太陽光、水力、風力など自然環境から取り出すことのできる再生可能エネルギーの利用は、近年、その環境
DBJ環境格付で最高ランクを取得
に与える負荷の低さから非常に注目されています。
その中でも太陽光発電は、発電時に廃棄物、排気、騒音、振動などを発生させず、また設置場所の制約が少
DBJ環境格付融資は、株式会社日本政策投資銀行さまが独自に開発した格付システムにより
ないというメリットから特に需要が広がっています。
企業の環境経営度を格付けし、格付に応じた適用金利を設定する、
「環境格付」の専門手法を
導入した世界で初めての融資メニューです。
太陽光発電システム導入のトータルサポート
当社は、環境格付において最高ランクの格付を取得し、2011年5月に環境格付融資を受けました。
興銀リースは、株式会社ヨネキンさまの環境貢献と省コスト
資促進機構が実施する
“温室効果ガス排出削減量連動型
化のご検討に際し、
「太陽光発電システム」の導入を当社
中小企業グリーン投資促進事業”
( ※)から温室効果ガス
提携先のテス・エンジニアリング株式会社さまとともに提案
(CO2)排出量の削減見込に応じた助成金交付を受けるこ
し、導入時のコストシミュレーションからファイナンス提供に
とで、一層のコスト低減を実現しています。当社はその申請
至るまで、全面的にお手伝いいたしました。
に係わる諸手続きについてもサポートいたしました。
株式会社ヨネキンさまの本社工場屋上に設置した1,050枚
当社は今後も、太陽光発電システムをはじめとする再生可
の太陽電池パネルから作られる電気により、本社工場の電
能エネルギーの普及促進に貢献していきます。
力を再生可能エネルギーで賄うことでCO 2削減を実現し、
(※)温室効果ガス排出削減量連動型中小企業グリーン投資促進事業とは、
低炭素型設備を導入する中小企業等に対し、 当該設備の導入・稼動
によるCO 2 排出削減見込量に応じた助成金を支給、また実際に削減
された温室効果ガス CO 2 に相当する国内クレジット(排出権)を集約
し大企業による有効な活用を促すための事業。
加えて、余剰電力を電力会社へ売却することで省コスト化
も可能になりました。
また、この太陽光発電システムは、一般社団法人低炭素投
今回の融資資金は、環境配慮型物件へのリースファイナンスをはじめとした環境に関連する
商品・サービスに対し積極的に活用しています。
地方自治体の「可搬型リチウムイオン蓄電池」の導入サポート
当社が資本参加しているエリーパワー株式会社さまの取り扱う
可搬型リチウムイオン蓄電池は、震災以降、災害時の停電対策
として注目されています。
当社はエリーパワー株式会社さまと連携し、お客さまに対し大
型リチウムイオン蓄電池「パワーイレ」の導入提案を推進して
います。
川崎市さまは、2011年3月の東日本大震災を原因とした計画
停電に伴い、停電時も安定的に電力を供給できる体制を整備
するため、エリーパワー株式会社製の大型リチウムイオン蓄電
池「パワーイレ」100台を導入されました。その導入に際して、
当社はリースファイナンスを提供しています。
今回導入されたパワーイレは、川崎市内に所在する高齢者施
設や障がい者施設、検体や薬品等を保管する施設、市役所や
区 役 所 等の非 常 用 電 源として配 置され 、災 害 対 策の一 翼を
担っています。
当社では、今後もエリーパワー株式会社さまのパワーイレをはじ
本社工場に導入した太陽電池パネル
めとする「可搬型リチウムイオン蓄電池」の導入サポートを通じ、
地域社会の防災対策の推進に協力していきます。
「TUV-Sマーク」の取得
テス・エンジニアリング株式会社
営業本部 本部長
エリーパワー株式会社さまは、大型リチウムイオン電池としては世界初となる国際的第三者
取締役
試験・認証機関であるテュフ ラインランド ジャパン株式会社が発行する安全基準の認証
山本
一樹
様
当社は、日本でも数少ない環境対策、省エネ対策、コストダウン対策専門のエンジニアリング会社であり、お客さまへ導入前診
「TUV-Sマーク」を取得されました。
断から設計、施行メンテナンスに至るまでワンストップサービスを提供させていただいております。
従来より最高レベルの安全性を実現していましたが、実績のある第三者機関の厳格な安全
今回の太陽光発電システムでは、お客さまのご検討当初から興銀リースさまと協働し提案したことにより、お客さまへ最適な
性試験による客観的な認証を得たことにより、あらためて非常用電源として最適な製品であ
ファイナンスプランをご提供できたと考えております。今後も興銀リースさまとの協働提案を通じ、お客さまへ最適な製品、
ファ
ることが証明されました。
イナンスをご提供してまいります。
15
Corporate Social Responsibility Report 2011
16
ステークホルダー 01〜 お 客 さ ま と と も に 〜
循環型社会における3Rの推進
アジア進出企業に対するサポート体制の拡充
近年アジア地域は生産拠点としてだけでなく新たな消費地とし
リース満了物件処理を通じた3Rの推進
て注目され、多様な日本企業の進出が加速しており、現地での
リース取引ではお客さまは物件を「使用」し、リース会社
興銀リースグループでは、3Rの推進および廃棄物処理法
は物件を「所有」していることから、リース契約満了後に
をはじめとする環境法令を順守したリース物件の適正処
は、物件はリース会社に返却され、リース会社が物件処理
理を徹底するため、興銀リースに専門部として「資産営業
を行うことになります。
部」を設置し、満了処理業務を集約しています。
●3Rの推進
リデュース
シア(ジャカルタ)に現地法人を有し、またフィリピン、台湾では
Krung Thai IBJ Leasing Co.,Ltd
現地リース会社へ出資しており、お客さまのアジア地域におけ
るファイナンスニーズの高まりに応えられる体制を整えています。
当社グループは今後も、アジア拠点のネットワークの拡充を進め、
PT.IBJ VERENA FINANCE
65.0%
お客さまのアジアにおけるファイナンスニーズをサポートしてい
リース契約満了前に、お客さまに物件の継続使用をお薦めし、
リース契約を延長していただくことで、物件の使用期間をでき
61.0
60.0%
61.0
くことを目指していきます。
58.9
るだけ長くし、廃棄物排出量を抑制するように努めています。
以下に当社グループのアジアにおける海外拠点を紹介いたします。
55.0%
54.0
中古品の売却促進
Reuse
リユース
設備投資に対するファイナンスニーズも増加しています。
興銀リースグループは、中国(上海)、タイ
(バンコク)、インドネ
●リユース率
廃棄物排出量の抑制
Reduce
興銀融資租賃
(中国)
有限公司
リース契約満了物件の中から、 製品として再使用できる物件
50.0%
を選別し、 中古品取扱会社へ売却することにより、 物件の再
※リユース率とは…売却件数/リース・再リース終了件数
2007年度 2008年度 2009年度 2010年度
使用を推進しています。
興銀融資租賃(中国)有限公司(中国現地法人)
2008年7月に100%出資の子会社として中国上海市に現地法人を設立して以来、建設
機械リースの取り扱いに加え、税制改正に伴うリースの有用性の高まりと資金調達手段の
多様化ニーズを背景に日本企業さまのファイナンスニーズの高まりに対応してきました。
Recycle
リサイクル
再資源化の推進
今後も成長の見込まれる中国市場において、増加するお客さまのニーズに十分お応えして
製品として再使用できない物件であっても、 素材として使用
いくため、2011年12月(予定)に10百万USドルの増資を行うとともに広州市に分公司を
できるものは、リサイクル会社に処理を委託することにより、
再資源化を推進しています。
開設することを決定いたしました。
産業廃棄物処理委託会社の視察
これからも、お客さまの中国おけるファイナンスニーズに対し、より一層きめ細やかに対応し
ていきます。
中古ビジネスによる3Rの推進
廃棄物処理法や各種リサイクル法など、モノの廃棄・再利
用に関する規制が強化され、モノの適正処分は企業に
とってますます重要なテーマとなっています。
当社グループでは、毎月数千件に及ぶリース契約満了物
PT.IBJ VERENA FINANCE(インドネシア現地法人)
ケイエル商事では、お客さまの
次のようなニーズにお応えしています。
❶遊休設備を売却したい
❷設備更新時の旧物件を売却したい
件の処分を通じて蓄積したノウハウを活用し、専門子会社
❸工場閉鎖、統廃合で設備一式を売却したい
のケイエル商事を中心に、グループ総力でこうした企業
❹不用物件の売却見込額を知りたい
ニーズにお応えしています。
❺設備を中古物件で導入したい
ケイエル商事は、循環型社会の一因として、モノ価値の価
額査定からリユース・リサイクルによるモノの処分により、
17
本企業の進出先の主要国の一つとして注目されており、当社グループのお客さまも数多く
進出しています。そうしたお客さま向けにファイナンスリースを中心とした金融サービスを提
供するため、2010年8月に現地の上場会社であるヴェレナ・マルチ・ファイナンス社との合
弁で現地法人を設立し、2010年11月に営業を開始しています。
お客さまのインドネシアにおける旺盛なファイナンスニーズに対し、積極的に対応していき
ます。
Krung Thai IBJ Leasing Co.,Ltd(タイ現地法人)
●主な取扱い物件
リデュースを推進し、お客
・工作機械
・印刷紙工機械
・射出成形機
さまから信頼されるワンス
・産業機械
・食品機械
・プラント設備
トップソリューション企業を
・建設機械
・木工機械
・発電機
目指しています。
・検査機器
・車両(フォークリフト、特殊作業車等)
買取物件の査定
近年、インドネシアは政治・経済面の安定から、順調に経済規模が拡大していることから、日
タイはアジアのなかでも早くから自動車、電機製品などの組み立て拠点として多くの日本企業
が進出していたことから、1992年2月に現地の有力銀行であるクルンタイ銀行との間で合弁
リース会社を設立いたしました。タイでは、ファイナンスリースを税務上オフバランスで処理
することが可能であり、多くの日本企業および現地の優良企業にご利用いただいています。
近年は設備の追加投資も増加しており、メンテナンス付リースも開始するなど、お客さまの
更なる需要にお応えしています。
Corporate Social Responsibility Report 2011
18
ステークホルダー02〜株主・投 資 家 の 皆 さ ま と と も に 〜
株主・投資家とのコミュニケーションについて
情報開示ポリシー
株主の皆さまとのコミュニケーション
興銀リースは、株主をはじめとするステークホルダーの権
積極的かつ正確・迅速な情報開示を行う体制を整備し適正
利・利益を守るため、広く情報公開に努め、適時適切で公平
に運用いたします。
な情報開示により企業活動の透明性を確保するとともに、
●当社グループにおける情報開示体制の概要図
決定事実
決算情報
各部門
当社子会社
当社グループの
会社情報
情報取扱責任部門(情報取扱責任者)
・当社グループの情報収集
・情報の一元的な把握・管理
・情報開示要否の判定
・情報開示業務の遂行
情報開示
証券取引所等
検証
取締役会 等
意思決定機関
当社は、株主の皆さまが議案を十分に審議いただけるよ
2011年6月23日に開催した定時株主総会では、多くの
う早期に招集通知を発送し、より多くの株主の皆さまに出
株主の皆さまに出席いただき、幅広い観点からの活発な
席いただけるよう集中日を避けて開催するなど、株主総
質疑応答を通じて、活気のある株主総会となりました。
会の活性化に取り組んでいます。
法務部門
(会社情報の流れ)
株主総会
取締役会への報告
株主還元
配当政策
株主優待制度
当社は、株主の皆さまへの利益還元と株主資本充実のバ
当社は、株主の皆さまからのご愛顧に感謝し、毎年3月31
ランスに十分留意し、業績に応じた配当を実施することを
日を基準日とする株主優待制度を実施しています。
基本方針としています。
●1株当たり年間配当金
積極的なIR活動
●優待内容
連続2期以上保有の場合(※)
50円
当社は、公平かつ適時適切な情報開示を継続的に行うと
45円
ともに、株主・投資家の皆さまとのコミュニケーションを充
46
44
実させ、当社への理解を深め企業価値を適正に評価して
40円
いただけるよう努めることをIR活動の基本としています。
機関投資家・アナリスト向けの決算説明会や国内外の投
1単元(100株)以上保有の
株主さまに
一律3,000円相当の
図書カードを贈呈
1単元(100株)以上保有の
株主さまに
一律4,000円相当の
図書カードを贈呈
※連続保有期間2期以上の確認は、基準日(毎年3月31日)の株主名簿に、
前期末と同一株主番号で連続して記載された株主さまといたします。
40
38
35円
資家の皆さまとの定期的な個別ミーティングのほか、個人
投資家の皆さま向けの会社説明会も毎年実施しています。
30円
●2010年度IR活動実績
決算説明会
2回
個人投資家説明会
2回
機関投資家等との個別ミーティング
94 回
のほかアニュアルレポートや株主総会関連資料などを掲
載し、株主・投資家の皆さまに幅広い情報をお伝えするよ
う努めています。また、同様の決算・財務に関する資料を
英文のホームページにも掲載し、海外の株主・投資家の皆
さまへの情報発信にも努めています。
IRサイトURL
http://www.ibjl.co.jp/ir/
19
2008年度
2009年度
2010年度
個人投資家向け会社説明会
株主アンケート
IRサイトの充実
当社は、ホームページのIRサイトに決算情報や格付情報
2007年度
当社は年2回(6・12月)、株主の皆さまへの『年次・中間報
●IRサイト掲載の各種資料
告書』
にアンケートを添えて送付しています。このアンケー
トに対し、2011年6月時では1,700名を超える株主の皆
・決算短信
(連結)
さまから事業やIR等に関する貴重なご意見・ご感想をいた
・有価証券報告書、四半期報告書
だいています。
・アニュアルレポート
(和文・英文)
当社は、今後もこうした株主の皆さまとの定期的なコミュ
・決算説明会資料
(和文・英文)
ニケーションを通じていただく貴重な声を経営に反映させ
・株主総会招集通知
ていくことで、企業価値の更なる向上に努めていきます。
年次報告書表紙
アンケートハガキ
・臨時報告書
(議決権行使結果) 他
Corporate Social Responsibility Report 2011
20
ステークホ ル ダ ー 03〜 社 員 と と も に 〜
ワーク・ライフ・バランス
社員一人ひとりが最大限に能力を発揮し安心して仕事に取り組むためには、 働きやすい職場環境の整備と
多様な働き方の実現が必要と考え、「ワーク・ライフ・バランス」を推進していきます。
出産・育児および介護支援制度
当社グループでは、仕事と育児の両立を支援するため、
出産・育児等に関する各種制度を整備しています。
ファミリー・デー(家族職場見学会)
voice
中でも育児休業制度は、最長1年6ヶ月が取得可能です。
復職した社員に対しては、子女の小学校就学前まで就業
興銀リースグループでは、日々社員を支えてくれている
財務部
時間の短縮勤務を可能としています。
家族に職場に対する理解を深めてもらうとともに、それ
白土 いく
また、親族に介護が必要となった場合には、介護休業制度
ぞれの社員に大事な家庭があるということをグループ
全体で再認識することが「働きやすい・家族を大切にす
る職場作り」に繋がると考え、2011年8月3日に「ファ
ミリー・デー(家族職場見学会)」を実施いたしました。
ファミリー・デーの当日は、社長から家族への挨拶に始
まり、記念写真を撮影、当社グループの仕事内容を説
明するスライドショーを上映後、実際に社員が働く職場
において、対象親族1人につき3ヶ月の介護休業の取得を
出産・育児休暇を取得された方が復帰後も活躍されている
可能としています。
姿を見て、私も今まで築いた人間関係やキャリアを失わず
●出産・育児休業取得者
と仕事のそれぞれに集中できる期間をいただけたことにと
に頑張りたいと思い、この制度の利用を決めました。育児
2008年度取得者
2009年度取得者
2010年度取得者
15名
20名
13名
ても感謝しています。
ジョブリターン制度
を見学してもらいました。参加した家族には職場の雰囲
気を知ることができたと好評で、社員にとっても家族の
出産・育児、配偶者の転勤等を理由に、やむを得ず退職を
存在を再認識できる良い機会となりました。
した社員が職場復帰できるよう再雇用制度を導入してい
職場見学の後、本社ビル最上階ラウンジで昼食会を行
ます。慣れ親しんだ職場環境に戻ることで、退職前に身に
い、ファミリー・デーは無事終了しました。当日実施した
つけたスキルやノウハウを再び発揮し活躍できる職場を
アンケートからは普段聞くことのできない家族の職場
提供しています。
に対する感想や意見をいただくことができましたので、
制度導入から、既に10名の社員が復職し、本社ならびに
それらの声を活かし更にワーク・ライフ・バランスを意識
全国の支店で活躍しています。
した職場環境を作っていきたいと考えています。
voice
ビジネスサポートセンター
(名古屋)
清水 悦子
名古屋への移住を機に一旦退職しましたが、慣れない土地
で初めての仕事をするよりも以前の業務経験を活かせる仕
事の方が良いと思い、本制度を利用することに決めました。
支店勤務の経験がないので職場の雰囲気も分からず、多少
の不安はありましたが、仕事にもすぐに慣れることができ、い
アンケートの一例
までは本制度を利用して良かったと思っています。
●2歳の子どもが、最近朝起き
●子どもたちはまず通勤の大
ると「今日はお父さん会社
変さに驚き、 会社の建物に
知る良い機会となりました。
行くの?」と聞くようになりま
興奮し、なんとなくではあり
これからは、 毎日、 玄関で
した。しかし、実際に会社が
ますが仕事の内容も理解し
言っている「行ってらっしゃ
どういう所なのかは全く理
たように思います。 貴重な
い」「お帰りなさい」という
解できていなかったので、実
体験をさせていただき、あり
言葉に更に気持ちを込めて
際にお父さんの働いている
がとうございました。
いきたいと思います。
姿を見せることができて良
かったです。
●父親の普段働いている姿を
リフレッシュ休暇制度
社員の心身のリフレッシュと自己啓発を目的として、勤続
年数5年毎に5日間(土・日を含め9日間)の特別連続休暇
voice
が与えられるリフレッシュ休暇制度を導入しています。
人生の節目節目に自らを振り返り、心身ともにリフレッシュ
できる大切な時間とゆとりを持つことが社員の活力向上
につながると考えています。
ファイナンス営業部
岡田 真晴
9日間の休暇を利用して、ニューヨークへ旅行してきました。
異国文化に触れ、普段の生活では体験することのできない
刺激を受けることで、心身ともにリフレッシュし、仕事への
新たな英気を養うことができました。
21
Corporate Social Responsibility Report 2011
22
ステークホ ル ダ ー 03〜 社 員 と と も に 〜
社員一人ひとりの成長のために
多様な人材活用
興銀リースグループは「積極的な人材の育成・登用と自己研鑽を通じて、活力に満ち、働き甲斐のある会社
興銀リースグループは、多様な人材の活用こそが、社員一人ひとりに新たな刺激を与え、組織の活性化に繋
風土の醸成」を経営方針に掲げています。最も重要な経営資源を人材と考え、 各種育成プログラムの拡充
がると考えています。
や人事制度の整備に取り組んでいます。
新規学卒者採用・中途・障がい者採用
人材育成プログラム
voice
興銀融資租賃
(中国)
有限公司
福与 正志
中国の発展に大きな魅力を感じていたため、
この研修を通じ
て中国語を学べたことは自分に大きなプラスになると確信し、
当社グループは、差別のない公平・公正な採用選考を基本方針とし
社員一人ひとりに最適な人材育成プログラムを提供する
ため、当社グループでは社員の成長に合わせた階層別研
修や業務に必要な知識を身につける実務スキル研修のほ
か、自己研鑽の機会をサポートする自由選択型研修や公
的・準公的な資格取得の奨励制度を実施しています。
【語学研修】
の中途採用や障がい者の雇用など多様な人材を積極的に採用して
いくよう努めています。
「共に行動」し、
「共に成長」していくことが、当社グループの未来を
支えていると考えています。
の事業を積極的に展開しています。そのような経営環境下
今年の10月から中国の現地法人に赴任していますが、語学
において語学力を持った社員を育成することを目的とし、定
新規学卒者採用
30
20
さまざまな個性をもった人材が能力を最大限に発揮し、
「共に考え」、
近年の経済のグローバル化を受け、当社グループも海外へ
研修終了後も中国語の勉強は継続していました。
研修を契機に身に付けた語学力が非常に役立っています。
ており、新規学卒者はもちろん、その他にさまざまな経歴をもつ人材
●興銀リースの実績データ
22名
10
0
2009年度
中途採用
30
20
期的に6ヶ月間におよぶ語学研修を実施しています。
ジョブ・ローテーション
職務を経験できるようジョブ・ローテーションを行っていま
これまでの職務経験を通じて身につけた知識やスキルを
新たな業務にも活かしてもらうことを目的としています。
voice
19名
2.0
久保木 真実
作業を専門に扱う部署に配属となりました。
その後、営業部店のアシスタントとなって事務処理の多いお
8名
2010年度
2.06%
2.03%
1.85%
09年3月末
10年3月末
11年3月末
海外からの研修生の受け入れ
当社では、1988年から毎年1名の海外学生を研修生とし
客さまを専属で担当していますが、異動前の部署での経験
て受け入れています。これは、海外学生が当社国際部に
が非常に役立っています。
また、専門部署へ質問しやすい人
在籍し営業案件の補助や契約書類・各種資料の作成など、
脈・環境が作れたことも良かったと感じています。
さまざまな業務を1年間にわたり経験する制度です。受け
入れる研修生の国籍はさまざまですが、研修生と社員は
業務を通じてだけではなく、業務を離れた場においても積
キャリアアップ制度
女性の活用を推進するため、一般職社員を対象にしたキャリアアップ制度を実施しています。
23
0
東京営業第一部
だけでなく社員の自己申告※による希望も考慮するよう
【チーフアシスタント制度】
2008年度
4名
2009年度
1.0
入社してから1年間、契約書類の作成や電算入力などの事務
※自己申告制度
毎年12月に社員より人事部に対し異動希望、本人の健康状態、家族に関する
ことなどを申告する制度。本制度は、今後のキャリア形成を踏まえた適材適所
の人材配置を実現させるために活用しています。
2011年度
3.0
また、社員の異動・配置にあたっては、各部署の要員希望
努めています。
2010年度
障がい者雇用率
す。これは、社員が異なる職務を経験することにより、自ら
が認識していなかった適性や能力に気づいてもらうことと、
13名
10
0
専門性と多様性をあわせ持つ人材育成のため、さまざまな
14名
【営業トライアル制度】
一般職社員の指導的な役割を担う「チーフアシスタント」職
一般職から総合職(営業)への職系転換制度です。これまで
階を設けています。一般職社員に対し将来の明確なキャリ
とは異なる営業という職務を経験することにより、潜在的な
アビジョンを明示することにより、業務に対するモチベー
能力を最大限に発揮し、新しいキャリアアップの道を自立的
ションを喚起しています。
に形成していくことを支援しています。
voice
国際部
ジュネイド・
ダイク
極的にコミュニケーションを図り、お互いの文化・風習を理
興銀リースとカリフォルニア大学サンディエゴ校とのイン
解し合うことができる良い機会となっています。
ターンシッププログラムは双方の関係を深める為にも重要
で、今回、私が選ばれたことは大変光栄に思います。
私は将来、アジアの金融機関で働きたいと考えており、興銀
リースで実際の現場を経験できるこの一年は、私にとって非
常に価値ある一年になると期待しています。一年間という短
い期間ではありますが、皆さまとともに働き、学べることを楽
しみにしています。
Corporate Social Responsibility Report 2011
24
ステークホルダー04〜環境・社 会 へ の 取 り 組 み に つ い て 〜
環境への取り組みについて
興銀リースグループは、環境に対する取り組みの基本指針として「環境方針」を策定しています。また、その
●主な
「環境目的」
と
「環境目標」
方針を確実に実現するため「環境目的」(中期目標)・「環境目標」(単年度目標)を設定し、活動内容を評価・
改善する仕組み(「環境マネジメントシステム」)を構築しています。(2008年3月に国際規格ISO14001
主な「環境目的」・「環境目標」の2010年度実績と2011年度設定内容は右の表のとおりです。
❶ 環境関連法令を遵守するとともに、企業としての社会的責任を常に認識し、環境保全活動について継続的改善
満了、中古系
環境方針:興銀リースグループの環境に対する基本方針
営業系
を国内関係会社9社含め認証取得済)
を図ります。
❸ リース終了物件の適正管理はもとより、リサイクルおよびリユースを推進し、循環型社会の構築に貢献します。
❹ あらゆる事業活動において、環境の影響把握に努め、環境負荷低減および環境汚染の予防に努めます。
オフィス系
❷ 環境保全に資する商品・サービスの開発および提供を通じて、環境保全と経済発展の両立を図ります。
環境目標 ー単年度目標ー
環境目的 ー中期目標ー
2010年度設定内容
実績
2011年度設定内容
環境に配慮した物件への
取り組みを増加
環境配慮型物件の取扱実績を
2009度比+5%増加
+15%
2010年度比+5%以上
環境保全に資する
新たな商品・サービスの具現化
環境テーマ営業の推進
環境ベンダーとの
業務提携拡充
全社的な環境営業の推進
中古資産買取による3Rの推進
中古取扱高4.7億円
中古取扱高6.9億円
中古取扱高7.3億円
循環型社会への持続的貢献
リユース率※ 50%以上
61%
リユース率50%以上
遵法処理の徹底および
リサイクル業者の選定
産業廃棄物処理委託会社の
定期調査実施17社以上
17社実施
産業廃棄物処理委託会社の
定期調査全社実施
紙使用量の削減
1人あたり月紙使用枚数-2%削減
(2007~2009年平均比)
+1%増加
1人あたり月紙使用枚数-4%削減
(2007~2009年平均比)
電気使用量の削減
月電気使用量-1%削減
(2007~2009年平均比)
+1%増加
節電施策の継続実施
(本社移転に伴う実績の測定)
※リユース率とは…売却件数/リース・再リース終了件数
オフィスでの環境活動
環境マネジメントシステムの組織体制
E-ラーニングによる環境意識の啓蒙
当社グループでは、オフィス活動において「紙使用量」・「電
当社グループでは、社員の環境意識の啓蒙を目的とし、
当社グループは、環境マネジメントシステムを確実に運用し、
「環境運用責任部」に任命し、環境目標を達成するため具体
気使用量」の削減を目標に掲げています。その具体的な施
毎年定期的に環境に関してE-ラーニングを実施していま
継続的に改善していくために、「CSR統括責任者」、「環境
的な活動を主導・管理しています。
策として以下の活動を徹底しています。
す。
2010年10月には「環境マネジメントシステムについ
管理責任者」を置き、その下部組織として営業関連は業務
また、関係会社では、各社毎に「環境運用責任者」を1名選
部、満了・中古関連は資産営業部、オフィス関連は管理部を
任し、環境目標の設定・運用を行っています。
●環境マネジメントシステム~継続的活動のための仕組み~
<PDCAサイクル>
●組織体制
電気使用量の
削減
CSR統括責任者
Plan
内部監査機関
Ac t i on
❷ 無駄なコピー・印刷の削減運動
❶ 長時間離席時PC電源OFF運動+
退社時のコンセント抜き運動
て」というテーマで、当社
グループの環境マネジメン
トシステムについて学びま
した。
❷ 各種電源/電灯の消し忘れ防止運動
運
オフィス用品のリサイクル促進
当社では、購入するオフィス用品を統一し、オフィス用品の在庫管理および発注をグループ会社のケイエル・オフィスサー
Do
善
❶ 両面コピー ・両面印刷の推進運動
環境管理責任者
方針・目的目標
改
紙使用量の
削減
用
環境運用責任部
業務部
資産営業部
環境運用責任者
管理部
ビスに委託しています。
オフィス用品の在庫の集中管理により、無駄な発注も減らすことができ、リサイクル促進に貢献しています。
(営業系) (満了・中古系) (オフィス系)
C h e ck
評
価
Column
本社および支店
各関係会社
当社グループでは、政府からの節電要請に応えるべく、従来から展開している環境活動における電気使用量の削減
施策に加え、以下の節電対策を実施しました。
<節電対策の例> ・ドレスコードの緩和(ポロシャツ可)
・昼休みの消灯、蛍光灯の間引き
25
・ノー残業デーの実施
・エレベーターの利用制限
Corporate Social Responsibility Report 2011
26
ス テ ー ク ホ ル ダ ー 0 4〜 環 境 ・ 社 会 へ の 取 り 組 み について〜
社会貢献活動への取り組み
拠点一覧
興銀リースグループでは、地域社会との良好な関係を維持していくため、社員一人ひとりが自発的に参加す
(2011年9月30日現在)
本社および支店一覧
ることのできる社会貢献活動を実施しています。
エコキャップ運動への参加
本
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6511
札
幌
支
店
〒060-0001 札幌市中央区北一条西5-2
TEL.011-231-1341
エコキャップ運動とは、一般のゴミとして焼却処分されると二酸
仙
台
支
店
〒980-0811 仙台市青葉区一番町2-4-1
TEL.022-223-2611
化炭素(CO₂)の発生源になるペットボトルのキャップを、再資源
大
宮
支
店
〒330-0802 さいたま市大宮区宮町2-96-1
TEL.048-631-0751
化のため分別回収し、リサイクル事業者に売却することによって
新
潟
支
店
〒951-8061 新潟市中央区西堀通六番町866
TEL.025-229-7800
富
山
支
店
〒930-0004 富山市桜橋通り5-13
TEL.076-444-1080
静
岡
支
店
〒420-0857 静岡市葵区御幸町5-9
TEL.054-205-3330
名 古 屋 支 店
〒460-0003 名古屋市中区錦1-11-11
TEL.052-203-5891
当社グループは本社ビルおよび支店内の各所にエコキャップ回
京
〒604-8152 京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町659
TEL.075-223-1545
収ボックスを設置し、エコキャップの回収に積極的に取り組んで
大 阪 営 業 部
〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4-1-1
TEL.06-6201-3981
います。
神
戸
支
店
〒650-0034 神戸市中央区京町69
TEL.078-392-5440
2010年10月から2011年3月までの6ヶ月間の活動で、17千個
広
島
支
店
〒730-0031 広島市中区紙屋町2-1-22
TEL.082-249-4435
高
松
支
店
〒760-0017 高松市番町1-6-8
TEL.087-823-7321
福
岡
支
店
〒810-0001 福岡市中央区天神1-13-2
TEL.092-714-5671
得た収益をもって発展途上国の子どもたちに感染症のワクチン
を届ける運動です。
強のエコキャップ(約22人分のワクチンに相当)を回収すること
ができました。
都
支
店
グループ会社一覧
エコキャップ800個で1人分のワクチンが購入でき、約6㎏の
CO₂発生を抑制できます。
【
年度
回収重量
個数(概算)
ワクチン数換算※1
CO₂換算※2
2010年度
44.34㎏
17,736個
約22.15人分
139.68㎏
※1 ポリオ(小児麻痺)ワクチンは、約800個(=20円相当)で一人分と換算
※2
CO2は、回収重量1㎏につき3,150gにて換算
国
内
】
第
一
リ
ー
ス
株
式
会
社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-3501-5711
日
産
リ
ー
ス
株
式
会
社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6830
ユ ニ バ ー サ ルリー ス 株 式 会 社
〒104-0054 東京都中央区勝どき6-5-3
TEL.03-3536-3981
東 日 本 リ ー ス 株 式 会 社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6818
ア イ エ ス リ ー ス 株 式 会 社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6644
興 銀 オ ー ト リ ー ス 株 式 会 社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6800
ケイエル・リース&エステート株式会社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6833
ケ イ エ ル 商 事 株 式 会 社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6835
ゴールドリボン運動とは、小児がんの子どもたちを支える
ケイエ ル・ インシュアランス 株 式 会 社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6826
ために展開されている運動です。小児がんは、日本では子
ケイエ ル・ オフィスサ ー ビス 株 式 会 社
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-6
TEL.03-5253-6840
どもの病死原因の第1位となっていますが、大人のがんに
東 芝 フ ァ イ ナ ン ス 株 式 会 社
〒141-0032 東京都品川区大崎3-6-6
TEL.03-6367-6300
東
社
〒960-8033 福島県福島市万世町5-10
TEL.024-521-1441
十 八 総 合 リ ー ス 株 式 会 社
〒850-0841 長崎県長崎市銅座町4-18
TEL.095-822-1171
ゴールドリボン運動の支援
比べ圧倒的に患者数が少ないため、その治療法や薬など
の研究開発はなかなか進んでいないのが現状です。
当社グループは売上金の一部をゴールドリボン運動支援
に寄付することができる自動販売機を本社ビル内に設置
することにより、この運動を支援しています。
2010年10月の導入から2011年3月までの6ヶ月間での
寄付金は34,585円となっています。
2010年度寄付額
27
社
¥34,585
【
海
邦
リ
外
ー
ス
株
式
会
】
IBJ Leasing (UK) Limited
Bracken House, One Friday Street,London EC4M 9JA, U.K.
興 銀 融 資 租 賃( 中 国 )有 限 公 司
中華人民共和国上海市長寧区婁山関路555号
PT. IBJ VERENA FINANCE
Sentral Senayan 1, 6th Fl., Jl.Asia Afrika No.8, Gelora Bung Karno, Senayan,
Jakarta Pusat 10270, Indonesia
Krung Thai IBJ Leasing Co.,Ltd.
18th Floor, Nantawan Bldg., 161 Rajdamri Road, Lumpini,Pathumwan, Bangkok
10330, Thailand
長房国際広場20階
08-10室
Corporate Social Responsibility Report 2011
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