窓口支援事例 知財総合支援窓口活用のポイント 【群馬県 知財総合支援窓口】 企業情報 窓口活用のきっかけ 有限会社アオキ塗料 所在地 群馬県前橋市 ホームページ URL http://www.aoki-toryo.co.jp/ 設立年 従業員数 1990年 6人 業 種 塗料卸売業、塗装施工、コンサル業務 資本金 300万円 企業概要 当社は塗料・関連資材・塗装機器等の販売と施工を手 がけ、塗料・塗装の総合プランナーとして、皆様に最新 の塗料情報・塗装方法の提案を行っております。 同社は以前より、屋根の工事や清掃作業を行うときの足場を構築するためのしっかりした 固定ポイントを大掛かりな足場工事を行わず、簡単に取付け、取外しができる方法ができな いかと模索してきました。 この固定方法とその部材を試行錯誤しながら考えだし、知的財産権の取得を考えていたと ころに、地元新聞に掲載した知財総合支援窓口の広告をみて、窓口へ相談に来所されたこと がきっかけです。 最初の相談概要 同社は新しく事業を展開する前に、この固定方法について知的財産権として保護する必要 性を認識され、どういった手順で特許化を進めるべきかについて相談するために来訪されま した。その際専門家による特許出願を希望されたので、特許制度の説明とともに次回の専門 家支援の予定についても計画しました。 自社の強み その後の相談概要 地球環境保護の観点から、塗料業界でも省エネ・地球温暖化防止・建物の長寿命化に繋が る、より多くの機能性塗料と関連器材が開発され使われております。 特に市場では遮熱断熱塗料・高耐久塗料の需要が非常に高く、官 2回目の相談でさっそく知財専門家(弁理士)とともに同社を訪問し、現物をみて特許化 すべき技術内容を確認するとともに特許出願をその弁理士に代理を依頼しました。また、特 許出願した商品のネーミングについて商標登録の申請を支援し出願しました。 さらに商品 の品質を確保するため、中小企業支援センターである群馬県産業技術センターを紹介し、強 度試験による性能面での確認を行いました。 公庁、施工業者、企業だけでなく一般住宅にも広く採用されており、 当社ではそれら商品を豊富に取扱い、幅広く迅速に提供できる体制 をとっております。 また当社では、エコローラーシリーズ・超低飛散エアレス・パー ル塗料等、現場での声を反映させた独自の商品も取り揃えておりま す。 (写真は超低飛散塗装機) 一押し商品 平型化粧スレート屋根用の洗浄飛散防止 システム「ベストクランプ」Ⓡです。 固定金具(写真)をスレート屋根瓦に差し 込むことでクランプし、その固定金具を基点 に飛散防止壁と連結し、洗浄する屋根の周囲 に簡単に飛散防止システムを設営するよう にしたものです。 屋根塗装前の高圧洗浄時、近隣への洗浄水や汚 れの飛散をシャットアウトします。 【特許出願中】 窓口を活用して変わったところ 同社は、本業である塗料卸売り、塗装工事請負事業に付加して新しい事業を展開したいと 切望していましたが、この新商品の開発により、「屋根洗浄飛散防止システム」として関連 商品の品揃えを企画し、製品化することで、付加価値を取り入れた新規事業を拡大展開中で す。 これから窓口を活用する企業へのメッセージ 同社は、知的財産に関する知識があまりなく、対応の方法も分からず新聞広告をみて窓口 を訪問したわけですが、窓口支援によりその後の急速な事業展開へ結びついたことで、同社 のビジネスに相談の効果が有りました。知的財産権を取得したいが方法がわからないなどと 悩んでおられる方がおられましたら知財総合支援窓口を活用されることをお勧め致します。 窓口担当者から一言 (氏名:伊藤 哲三) 日頃より県内地域発明協会や商工会議所、商工会などを通して知財総合支援窓口の周 知活動をおこなっていますが、本事例のように新聞広告の掲載をきっかけとしての支援は 初めてです。こういった縁も同社社長の情報アンテナの広さと事業に対する熱意の強さに あると思いました。今後ともこの事業がうまく成功するようお手伝いしていきます。
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