7.木造下地(横張り)の各部納まり

目次
1.安全上のご注意
2.設計基準
ページ
サイディング本体編
2
10
【1】下地基準… ……………………………………………………
10
<1>木造下地
<2>RC下地
3.施工基準
12
【1】サイディングの施工基準…………………………………
【2】
シーリングの施工基準……………………………………
【3】補修・仕上げの施工基準… ……………………………
【4】
ウォールラインの施工基準… …………………………
【5】後工事の留意事項… ………………………………………
【6】雪の多い地域での留意事項……………………………
4.事前打合せ・確認事項
14
14
15
15
16
17
18
【1】保管の方法……………………………………………………
【2】正しい取扱い方法… ………………………………………
<1>持ち運び
<2>車両等での運搬
12
17
【1】下地状況の確認(木造)… ………………………………
5.施工にかかる前に
ページ
18
20
6.標準施工法
【1】割付け…
……………………………………………………… 20
<1>横張り
<2>縦張り
【2】墨出し…………………………………………………………
22
【3】加工のポイント………………………………………………
23
【4】釘留め・ビス留め方法……………………………………
24
<1>横張り
<2>縦張り
<1>サイディングの加工
<2>サイディング切断部の処理
<1>釘留め施工の場合(14mm厚品)
<2>金具留め施工の場合(15mm厚以上の商品)
【5】
シーリングの施工…
……………………………………… 27
<1>施工上の注意
<2>スーパーKMEWシールの使い方
<3>標準施工手順
<4>シーリング施工後
【6】仕上げ方法……………………………………………………
30
<1>現場仕上げ塗料(補修塗料)
による仕上げ
19
7.木造下地(横張り)の各部納まり
33
【1】釘留め施工……………………………………………………
【2】5mm金具留め施工… ……………………………………
【3】通気金具留め施工… ………………………………………
8.木造下地(縦張り)の各部納まり
57
66
75
84
【1】5mm金具留め………………………………………………
10.その他の納まり
49
57
【1】釘留め施工……………………………………………………
【2】5mm金具留め施工… ……………………………………
【3】通気金具留め施工… ………………………………………
9.RC下地(横張り)の各部納まり
33
41
84
94
【1】各部位の納まり………………………………………………
94
<1>屋根との取合い部の施工
<2>バルコニー笠木部の施工
<3>オーバーハング部の施工
<4>鈍角出隅部の施工
<5>換気口廻りの施工
<6>妻壁での軒天との取合い部の施工
<7>配管・配線等の取付け
<8>集合煙突部
【2】張り分け時の納まり…
………………………………… 103
<1>板厚の違うサイディングの張り分け
<2>モルタルとの張り分け
<3>光セラ・親水セラ品と有機塗装品との張り分け
11.維持管理(専門業者様用)
【1】
メンテナンス方法…
106
…………………………………… 106
<1>欠損・クラックの補修方法
<2>部分張替え方法
<3>反り、うねり補修方法
<4>シーリングの補修方法
<5>藻・カビについて
1
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
KMEW サイディングを安全に正しくお使いいただき、使用者や他の人々に与える恐れのある危害や、
物的な損害を未然に防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。
KMEW サイディングは外壁材です、
外壁以外には使用しないでください。
KMEW サイディングは専門施工が必要です。必ず施工は専門工事業者が行ってください。
お施主様ご自身で施工は行わないでください。
■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、
説明しています。
この表示の欄は、取扱いを誤った場合に「死
亡または重傷を負う可能性が想定される」内
容です。
この表示の欄は取扱いを誤った場合に 「人が
傷害を負う可能性または物的損害が発生す
る可能性が想定される」内容です。
■お守りいただく内容を次の図記号で区分し、
説明しています。
「してはいけない」内容です。
「必ず行っていただく」内容です。
気をつけていただきたい「注意喚起」
の内容です。
脱落・怪我防止のための留意事項
縦張り金具留め施工時の不適
切な張り出し
禁止
必ず守る
8以下
スターターの取付け、お
よびスターターのすぐ上
留め金具
への留め金具の取付けを
なし
確実に行わないと、サイ
ディングの脱落の原因と
なります。
(68、
77ページ)
縦張り金具用ロングスター
ター下端位置は、横胴縁下端位
置から 8mm 以下とする
ロングスターターを下げ
すぎると、がたつき発生
等により、サイディング
脱落の原因となります。
脱落
タイル等のサイディングへの
直張り
禁止
禁止
タイルをサイディングへ
直接張付けると、タイル
の脱落や破損・割れ等の
原因となります。
2
ALC・RC 下地への直留め施工
サイディング留付け部の
破損や脱落の原因となり
ます。
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
脱落・怪我防止のための留意事項
必ず守る
装飾部材施工時は、サイディング施
工前に必ず固定用の木下地を設ける
必ず守る
ウォールライン金具留め施工時に
は、金具に接着剤を十分塗布する
接着剤未使用や塗布不足
の場合、落下等の原因と
なります。
固定用胴縁
禁止
接
着
剤
木下地に保持できていな
い場合、装飾部材
(ウォー
ルラインや壁飾り等)の
脱落の原因となります。
イディング施工前
サ
に取付け位置、ビス穴
位置を確認して木下
地を設けてください。
後付け附帯物のサイディング
への固定
後付け附帯物を取付ける
際、サイディングだけに
固定するとサイディング
の破損や附帯物の脱落の
原因となります。
必ず守る
必ず守る
●強風、雨天、降雪時の高所作業は、落下事故
の危険がありますので中止してください。
●建築基準法、消防法など建築用途、施工
地域に適合した使用をしてください。
金具固定ビスを留付ける際は、適正
なトルクで締め付けてください。
・トルクが適正でない場合、ねじ込み不足やビス
の破断、頭飛び、ビスの空転等の恐れがあり、
サイディングのズレや脱落等の原因となります。
・使用するビスに適応したビットをご使用ください。
サイディング単体の固定では十分な保持力を期待 ・締め付け作業を行う際は、クラッチ機構付の電
動ドライバーのご使用をおすすめします。
できませんので、必ず下地に固定してください。
・
ビ
ス留め施工後、雨や雪などで濡れないよう、
また、取付け位置はサイディングの継ぎ手部を避
速やかにサイディング施工を完了してください。
け、端打ち寸法を確保して取付けてください。
下記用途での使用
傾斜面への施工
禁止
禁止
裏面から雨のかかる塀等への
施工
サイディングの裏面は
シーラーだけの処理と
なっており、裏面からの
吸水や乾燥の繰り返しに
より、反り等の原因とな
ります。
垂直の壁面に比べ、屋根
に近い過酷な条件が要求
さ れ、 塗 膜 の 劣 化、 凍
害、雨漏りの原因となり
ます。
屋 根 材 の 使 用 を お 願
いします。
禁止
常時水のかかる場所や、水蒸気
の発生する場所への施工
適用高さを超える物件への施工
禁止
水分や熱等の影響によ
り、反り、凍害、強度低下、
割れの原因となります。
高さ13mを超える建築部
位へは使用できません。
m超
13
3
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
下記用途での使用
直留め施工
集合煙突への施工
禁止
禁止
標準施工法である通気構
法になりません。
通 気 金 具 留 め 施 工 ま
たは胴縁を取付けて
施工してください。
煙突内で発生した水分
が、モルタルを通して外
部へしみ出し、裏面から
サイディングが吸水し
て、反りや凍害の原因と
なります。
曲面状の壁面への施工
禁止
サイディングが曲面になじまず、割れや脱落の
原因となります。
逆勾配傾斜面への施工
禁止
逆勾配傾斜面(軒が土台よりせり出す傾斜外壁
面)への施工は、反り・変形や脱落の原因となり
ます。
現地塗装時の留意事項
塗膜の厚い吹付タイル、セメン
トスタッコ等の施工
禁止
禁止
塗膜の厚い塗料は密着強
度不足のため、はく離や
破損・割れ等の原因とな
ります。
※ただし、KMEWアート
ウォール仕上げは除く
光セラ品・親水セラ品への指定
外塗料による現地塗装
禁止
指定外の再塗装用塗料を
使用すると、塗膜のはが
れ等の原因となります。
4
大壁風の塗装仕上げ
シーリング
合いじゃくり目地部へ
シーリング等を施工した
上に塗装する大壁風の仕
上げは、塗膜のはく離や
割れ等の原因となりま
す。
(特にシーリング部)
※ただし、KMEWアート
ウォール仕上げは除く
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
保管・運搬時及び取扱い時の留意事項
必ず守る
施工現場等では必ず防水シー
トをかけて保管する
必ず守る
持ち運び時は、サイディングは
木端立てにして運ぶ
サイディングを大きくた
わませると、割れや表面
のクラック発生の原因と
なります。
屋内外での保管時は、出来るだ
け堅い平らな場所に置く
必ず守る
禁止
段差や不陸の大きい場所
に置くと割れや破損の原
因となります。
必ず守る
数量の少ないパレットを下に
しない
割れや破損の原因となり
ます。
車両等で運搬する時は平積み
にする
当て木
急ブレーキ等による損傷
を防ぐため、ロープを掛
け、角には当て木を用い
てください。
5
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
雨漏れ防止のための留意事項
接合部の突付け施工
禁止
縦目地部の揃わない乱張り施工
禁止
ハット型ジョイナーや水
切りとサイディングの取
合い部で、シーリングの
施工不良等が起こり雨漏
りの原因となります。
突付けて施工すると、目
すきが生じて雨漏れや
凍害の原因となります。
(35、60ページ)
オーバーハング部での同質出隅の
横使い(専用水切を使用しない場合)
斜め張り施工
禁止
禁止
斜めに張ると、合いじゃ
くり部の目地に沿って流
れる水量が下に行く程多
く な り、 壁 内 部 に 流 入
し、雨漏りの原因となり
ます。
同質出隅
外張断熱工法での防水紙なし
の施工
透湿性の少ない防水紙の使用
禁止
禁止
透湿性の低い防水紙
必ず守る
透湿性の少ない塩ビフィ
ルム等を張るのは、避け
てください。結露の原因
となります。
防水紙・胴縁施工後は速やかに
サイディング施工を行う
防水紙や胴縁を施工した状態のまま放置する
と、強風雨時等の雨漏りの原因となります。
6
軒天井
結露水や雨水の排出、お
よび通気構法の吸気が出
来ないことにより、雨漏
れや凍害、下地の腐朽の
原因となります。
必 ず 専 用 水 切( オ ー
バーハング水切(同質
出隅用))を使用して
ください。
外張断熱工法の場合にも、防水紙や防水テープ
の施工を必ず行ってください。
施工不備等があった場合には雨漏れの原因とな
ります。
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
割れ・クラック防止のための留意事項
胴縁幅 90mm 未満でのジョイ
ントへの施工
禁止
同質出隅への先孔なしでの
釘留め
禁止
先孔なしでサイディング
釘を直接打ち込むと割れ
の原因となります。
(特に、土台部や下屋取
合い部等の水切りが重な
る部分)
先孔をあけてから釘留
めしてください。
胴縁幅が90mm未満の場
合は、釘またはビスの留
付け時、サイディング端
部からの距離が不足し、
割れ等の原因となりま
す。
(35ページ)
90mm
未満
切り込みすぎ、加工最小幅を下
回る場合に分離せずに施工
禁止
端打ち寸法不足
禁止
割れの原因となります。
切り込みすぎの場合には
雨漏れや凍害の原因にも
なります。
切り込みすぎ
窓
端打ち寸法が不足する
と、端割れや欠けの原因
となります。
留付け釘
端打ち
寸法不足
厚みの異なるサイディングをま
たいでのウォールラインの施工
必ず守る
禁止
専用留め金具での固定が
出来ません。また、
クラッ
クや割れの原因となりま
す。
ティンバー
(ビス)打ち時は、規
釘
程の端打ち寸法を確保
してください。
サイディングの上にウォールライン
を取付ける際は、先孔をあけ、端打ち
寸法を確保して釘留めする
釘留め位置
サイディング
(薄い)
先孔なし、端打ち寸法不
足での釘打ちはクラック
や割れの原因となりま
す。
※鼻隠し、破風等で木下
地に直接取付ける際は
先孔不要です。
釘留め位置
サイディング
(厚い)
横ズレ防止のための留意事項
(横張り金具留め施工時)
必ず守る
ハット型ジョイナーは 1m 程度の間隔
で捨板部に釘(またはビス)で留付ける
釘留め
ハット型
ジョイナー
必ず守る
入 隅 部・開 口 部 横 で は ハ ッ ト 型
ジョイナー片側タイプを使用する
ハット型ジョイナーを使
用しなかった場合、サイ
ディングの横ズレや目地
部のシーリング切れ・ふ
くれの原因となります。
ハット型ジョイナーを固
定しなかった場合、サイ
ディングの横ズレや縦目
地部のシーリング切れ・
ふくれの原因となります。
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
7
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
基材劣化防止のための留意事項
土台水切り・中間水切りへの突
付け施工
禁止
出寸法のないサッシ等の開口
部の施工
禁止
サッシからの伝い水等に
より、サイディングの汚
れや凍害等の原因となり
ます。
土台水切りや中間水切り
への突付け施工は、毛細
管現象により吸水し、基
材劣化や凍害の原因とな
ります。
また、標準施工法である
通気構法になりません。
(34、60ページ)
サ
ッシ下端はサイディ
ング表面からの出寸法
を30mm程度確保し、
サッシから流れた水が
サイディング表面を伝
わないようにしてくだ
さい。
基礎部のモルタルへの埋込み
や突付け施工
外勾配笠木の取付け
禁止
禁止
笠木を水平または外勾配
にすると雨水が外壁面を
多量に流れ、汚れや凍害
等の原因となります。
(96ページ)
サイディングが、埋込み
や突付け部から吸水し、
塗膜剥離や基材劣化、凍
害等の原因となります。
また、標準施工法である
通気構法になりません。
出寸法のない笠木等の、サイディング表面に
雨水が伝う、あるいは排気ができない納まり
サイディング施工後の換気口
の取付け
禁止
禁止
サイディング施工後に取
付けると壁体内に湿気が
入る構造になりやすく、
結露や雨漏り、凍害等の
原因となります。
換 気フードや接続パイ
プは、サイディング施
工前に取付け、防水紙
との取合いは必ず防水
テープ等で防水処理を
行ってください。
(後付け)
禁止
断熱材のふくれ・せり出しによる
通気層の阻害
断熱材
透湿防水シート
8
屋内側断熱材にふくれやせり
出しがあると、通気層をふさ
いだり断熱材やシートの破れ
等が起こり基材劣化や凍害、
雨漏れ等の原因となります。
屋 内側断熱材を施工する
場合は、通気層の阻害や
シートへの破れが起こら
ないよう、 十分に配慮し
てください。
笠木からの伝い水によ
り、サイディングの汚れ
や凍害等の原因となりま
す。また、通気構法の排
気ができないことによ
り、結露や凍害の原因と
なります。
1. 安全上のご注意
必ずお守りください
汚れ・変色防止のための留意事項
プライマーやシーリング、汚れ
防止剤のはみ出し
釘頭等の不適切な補修
禁止
禁止
釘頭の補修の際、補修面
積が大きすぎる、現場仕
上げ塗料(補修塗料)の撹
拌不足、シーリング材の
使用等があると経年変化
等で補修部が目立つ原因
となります。
補修面積が大きいと目立ちます (30~32ページ)
釘頭への塗布は必要最
小限に留めてくださ
い。
光セラ・親水セラ用現場仕上げ塗料
(補修塗料)の小分け・継ぎ足し使用
禁止
主剤
禁止
硬化剤
色が合わない、性能が発
揮できない等の原因とな
ります。
サイディング表面に付着した
切断粉の水拭き
水拭きや水洗いをする
と、乾いてから白く目立
つことがあります。
エ
アーで除去、または、
乾いたきれいなウエス
や布・柔らかいブラシ
等で十分に取り除いて
ください。
プライマーの
はみ出し
必ず守る
プライマーやシーリン
グ、 汚 れ 防 止 剤 が サ イ
ディング表面等にはみ出
した場合、変色による目
立ちの原因となります。
(27~29ページ)
マスキングテープをサ
イディング端部まで、
柄の凹凸にそってしっ
かり貼り、はみ出さな
いようにしてください。
光セラ・親水セラ用現場仕上げ塗
料(補修塗料)の上塗り剤は、混合
撹拌後 30 分以上してから使用する
撹拌してすぐ使用すると、色が合わない、性
能が発揮できない等の原因となります。
サイディング表面への粘着力
の強いテープの貼付け
禁止
塗膜はく離
粘着力の強いテープ
サイディング表面に粘着
力の強いテープ(布テー
プや養生テープ等)を貼
付けると、サイディング
表面の塗膜剥離や糊残り
の原因となります。
サイディング表面への
テープの貼付けは出来
るだけ避けてください。
9
2. 設計基準
1. 下地基準
<1>木造下地
設計基準
縦
張り通気金具留め施工を行う場合は、合板
(構造用合板9mm厚以上)
下地が必要です。
●胴縁の厚さは、下地構造や胴縁仕様により、サイディング留付け釘の保持力確保や施工性、湿気排出効果等を考慮して決めています。
(下表参照)
●目地部の90mm幅以上の胴縁は、特に反りのない物をご使用ください。(45mm幅以上の胴縁を2列で使用することも可能です。)
(単位:mm)
枠 組
下地(躯体)
間 隔
縦胴縁
仕様
胴 縁
横胴縁
仕様
500 以下
サ イ ズ
一 般 部 :15 × 45 以上
目 地 部 :15 × 90 以上
間 隔
500 以下
留付け位置
縦枠(パネル芯材)
サ イ ズ
一 般 部 :18 × 45 以上
目 地 部 :18 × 90 以上 ※1
間 隔
500 以下
留付け位置
縦枠(パネル芯材)
材 質
・米栂 15mm 厚、杉材 18mm 厚等と同等の保持力を確保できるもの
・よく乾燥して平坦(ねじれ、そりのない)なもの
※1 下地面材(合板等)を施工している場合等、胴縁のたわみによる問題が軽減できれば、厚さ15mm以上とすることも可能
です。ただし、通気のためのすき間は、1820mm以下の間隔で30mm程度設けてください。
杉材を使用する場合は、厚さ18mm以上としてください。
12以上
縦胴縁仕様の例
90以上
パネル芯材
〈木造枠組・目地部〉
10
構造用合板
9mm厚以上
●ラワン等の腐朽しやすく割れやす
い材質のものは胴縁として不適で
す。サイディングの反りや脱落事
故を招くおそれがあります。
2. 設計基準
1. 下地基準
<2>RC下地
設計基準
RCの上に鋼製胴縁を取り付けて、サイディング施工用の下地を作ります。
(単位:mm)
サイディングの張り方
横張り
下地(躯体)
縦方向
下地方向
サイズ
一般部
鋼製胴縁
厚さ
1.6~2.3
間隔
606以下
サイズ
目地部
角形鋼50x50以上
角形鋼100x50以上
厚さ
1.6~2.3
間隔
−
●下地間隔やサイズは、下地の構造計算(耐風強度等)を行って決めてください。
●必ず鋼製胴縁
(角形鋼)
で下地を設けてください。
11
3. 施工基準
1. サイディングの施工基準
項目
施工基準
・横張り金具留め施工時は、1m程度の間隔で捨板部に釘(また
はビス)留めする。(サイディングの横ずれ防止のため)
〈縦目地部 例〉
1m程度の
間隔で釘留め
施工基準
・横張り金具留め施工時は、入隅部・開口部横に必ずハット型
ジョイナー(片側タイプ)を入れる。(サイディングの横ずれ
専用釘またはビス
防止のため)
シーリング
10
留め金具
(5mm)
平板用
ハット型ジョイナー
〈入隅部 例〉
留め金具
(5mm)
平板用
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
10
ハット型
ジョイナー
〈開口部横 例〉
10
留め金具
(5mm)
平板用
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
・右図のような加工の場合、加工最小幅は板幅の1/2とする。
・板幅の1/2未満となる場合は、
分離してシーリング目地
(10mm
程度)を確保し、ドリルで先孔(φ2程度)をあけて釘留めする。
10
シーリング
板幅の1/2以上
サイディング
10
シーリング
板幅の1/2以上
サイディング
1/2未満の場合は分離、
目地部はシーリング
(幅10程度)
加 工
・右図のような加工の場合、加工最小幅は100mmとする。
・板 幅100mm未満となる場合は、分離してシーリング目地
(10mm程度)を確保し、ドリルで先孔(φ2程度)をあけて釘
留めする。
12
10
シーリング
1/2未満の場合は分離、
目地部はシーリング
(幅10程度)
100以上
サイディング
10
シーリング
100未満の場合は
分離、
目地部は
シーリング
(幅10程度)
100以上
サイディング
100未満の場合は
分離、
目地部は
シーリング
(幅10程度)
3. 施工基準
1. サイディングの施工基準
項目
施工基準
・シーリングをしない切断木口面には必ず専用の防水シーラー
を塗布する。ただし、セラディールは不要。
切断木口処理
施工基準
シーリング木口面
(塗布しない)
塗布必要部分※
①土台部切断木口
②屋根との取合い部切断木口
③オーバーハング部切断木口
④中間水切り部切断木口
塗布不要部分
・縦目地部
・横目地部(シーリング納まりの場合)
・開口部、換気口部付帯物廻り
・その他シーリング処理をする切断木口
露出する切断木口面
(塗布する)
防水シーラー
※現場切断がない場合は塗布不要。
・留付けはドリルで先孔(φ2程度)をあけ、リング釘で
左右1~2本留めとする。
る。ただし、窓下や軒天では、上端部にも左右1本留
25~35
(20~30)
めする。
・釘留めは、縦目地部から25〜35mm(エクセレージは
20〜30mm)、合いじゃくり部から70〜80mm程度の
端打ち寸法を確保する。
同質出隅
(働き幅455)
10
25~35
(20~30)
70~80
尺タイプ
1.5
70~80
・左右各1本留めの場合は、同質出隅の下端に釘留めす
リング釘
※1
※( )内はエクセレージ
※1 左右各1本留めの場合は、
同質出隅の下端に釘留め
・留付けは下記いずれかの方法とする。
①ド リルで先孔(φ2程度)をあけ、リング釘で左右
固定方法①
に千鳥で300mm以下の間隔に留付ける。ただし、
25~35
(20~30)
に500mm以下の間隔に留付ける。
・釘 留めは、25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)
25~35
(20~30)
の端打ち寸法を確保する。
同質出隅
(働き幅3030)
リング釘
(ドリルで先孔をあけて
左右に千鳥で
300以下の間隔)
※( )内はエクセレージ
固定方法②
25~35
(20~30)
10
500
尺タイプ
10
10
300
同質出隅
(釘留め施工)
300
上端と下端は左右各1本留めとする。
②ド リルで先孔(φ2程度)をあけ、リング釘で左右
リング釘
(ドリルで先孔を
あけて左右に
500以下の間隔)
同質出隅
(働き幅3030)
25~35
(20~30)
※( )内はエクセレージ
13
3. 施工基準
2. シーリングの施工基準
項目
施工基準
・幅10mm程度、深さ5~10mm程度を確保する。
・三面接着とならないようにする。
施工基準
・サイディング木口面には、プライマーを塗布する。
サイディング
シーリング材
サイディング
シーリング
プライマー塗布(サイディング木口)
ボンドブレーカー(三面接着防止措置)
縦胴縁
(ダブル幅)
B
ハット型ジョイナー
3. 補修・仕上げの施工基準
項目
シーリング材
A
シーリング幅 A:10程度
シーリング深さ B:5~10程度
ボンドブレーカー
(三面接着防止措置)
ハット型ジョイナー
施工基準
・釘頭や小さな傷の補修に使用し、塗布面積は必要最小限に留
める。
・釘頭は、著しく目立つ部分に現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗
〈釘頭の補修例〉
布する。
・ただし、光セラ品・親水セラ品・親水パワーコート品・パワー
コート品の場合は、釘頭は全て現場仕上げ塗料(補修塗料)を
7mm程度
塗布する。
(サイディング留付け用釘の設定が、
淡色系 1 種類のみのため)
〈親水パワーコート品・パワーコート品・14mm厚品用〉
現場仕上げ
塗料
(補修塗料)
・十分に攪拌してから塗布する。(2分以上又は200回以上)
・薄めずにそのまま塗布する。
〈光セラ品・親水セラ品用〉
〈ビス頭の補修例〉
パテ補修してから現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を
塗布する場合
・プライマーを塗布してから上塗り材を塗布する。
ビス頭
・上塗り材は混合後、30分程度放置した後に塗布する。
(色調を安定させるため)
・ビス頭の補修は、下記いずれかの方法で行う。
①ビス頭に現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布する。
②ビス頭がサイディング表面より少し沈むように打ち込む。
パテ補修した後、十分に硬化してから現場仕上げ塗料(補
修塗料)を塗布する。
14
塗布面
11mm程度
・上塗り材は、主剤と硬化剤を混合し、十分に攪拌する。
現場仕上げ塗料
(補修塗料)
パテ補修
ビスは少し
沈むように
打つ
3. 施工基準
4. ウォールラインの施工基準
施工基準
・取付け位置(金具・釘留め位置)には、サイディング施工前に
胴縁またはスペーサーを取付ける
〈釘留め施工例〉
プライマー塗布後、
シーリング
スペーサー5
25以上
15mm厚胴縁)
施工基準
(5mm留め金具の場合はスペーサー5、通気金具の場合は
・釘留め施工時は、先孔(先孔径は商品により異なる)をあけて
から釘留めする。
専用釘L=75
※先孔
(φ2.8)
をあけて
から600以下の
間隔で下地に固定
・金具留め施工時は、留め金具に専用接着剤を十分塗布する。
40程度
項目
ボード180A
サイディング
(5mm金具留め)
ウォールライン
〈金具留め施工例〉
プライマー塗布後、
シーリング
スペーサー5
専用接着剤
専用ビス
(L=38)
留め金具
ボード180
サイディング
(5mm金具留め)
縦胴縁
5. 後工事の留意事項
項目
施工基準
・先孔をあけて下地材に取付け後、シーリング処理をする。
〈取付け例〉
・留付け時は、サイディングの合いじゃくりやシーリング目地
をさけ、端打ち寸法を確保して行う。
サイディング
・配管支持材等の取付け時は、必ず下地に固定する。
縦胴縁
配管
支持材
シーリング
防水紙
雨樋
設備パイプ等
10
同質出隅
10
40~50
ハット型ジョイナー
縦樋控金具
打ち込み型
先孔をあけてから
控金具を打込み後、
シーリング処理
15
3. 施工基準
6. 雪の多い地域での留意事項
冬季の気象環境が厳しい地域では、壁体内結露・雪害・凍害等を考慮することが重要となります。
雪の多い地域では、下記事項に留意して施工してください。
項目
留意事項
施工基準
●屋根面の積雪による影響を配慮した下記のような施工をご検
リング釘
以上立上げる加工をする。
・屋根が、壁面の途中で切れる場合の納まりについては、壁
面に雨水(融雪水)が伝わらないように半雪割板金を取付け
金属屋根
100以上 10~15
・屋根面の雪が直接外壁に当たらないように屋根材を100mm
る。(屋根工事)
防水紙
縦胴縁
討ください。
両面防水テープ
水切り役物
屋根との
取合い
防水紙
③
200程度
金属屋根
半雪割板金
(現地加工)
300程度
重ね
①
90以上
〈手順〉
②
①捨張りルーフィングの
100程度
施工
(屋根工事)
防水紙
②防水紙の差込み
捨張り
ルーフィング
③防水紙の施工
●屋
根からの落雪が直接、壁面に当たらないように配慮してく
ださい。
(目安:軒の出455mm以上、
土台基礎高さ600mm以上)
※軒の出のない無落雪屋根形状の住宅には、耐凍害性に優れた
ネオロック、セラディールをおすすめします。
(600以上)
(455以上)
455
(以上
)
軒の出・基礎
の高さ寸法
(455以上)
(600以上)
●積 雪による荷重が外壁にかかる場合は、500mm以下の間に
もう一本胴縁を入れて補強してください。
防水紙
500
以下
〃
〃
胴縁の補強
積雪高さ
縦胴縁
補強用胴縁
16
補強用下地材
4. 事前打合せ・確認事項
1. 下地状況の確認(木造)
●柱・間柱・土台等の下地に不陸がないか確認してください。
不陸がある場合は、スペーサーを入れて不陸が2mm以下となるよう調整してください。
●ボルト等の突起物がないか、座掘りされているかを確認してください。
●枠組壁工法の帯金具等、プレート類の緊結金物がある部分に胴縁を取付ける場合は、必ず緊結金物を避けて胴縁を固定してください。
事前打合せ・確認事項
柱
土台
帯金物
座堀
基礎
帯金物に当たる
部分は胴縁を
ずらして施工
(下地がない場合は
合板にビス留め)
●サイズの異なる柱・間柱が混在している場合(例:通し柱=120mm角、管柱=105mm角)には、スペーサーを入れるか、あるいは胴縁
厚さを変えて、一番出ている部分の胴縁の外面がそろうように調整してください。
スペーサーを使用した納まり例
通し柱120角
管柱105角
60
52.5
120
(出隅部)
スペーサー
(現地調達)
胴縁
防水紙
胴縁厚さを変えた納まり例
管柱105角
52.5
通し柱120角
60
120
(出隅部)
胴縁
厚い胴縁
防水紙
17
5. 施工にかかる前に
1. 保管の方法
●出来るだけ堅い平らな場所に置いてください。不陸や段差のある場所に置くと割れや破損等の原因となります。
施工にかかる前に
●地面に直接置かず、必ずパレットか飼木の上に置いてください。また、飼木は10尺サイズに対し5本以上、等間隔に入れてください。
●パレット積みは、積み重ね高さ1m以下としてください。
●サイディングの梱包の積み重ねは、荷くずれしないようにしてください。
パレット積みの場合
パレット積み出来ない場合
1m 以下
飼木
●パレット積みする際は、数量の少ないパレットを下にしないでくだ
さい。
割れ等の原因となります。
<屋外での保管>
●サイディングや役物類・木材を保管する際は、必ず防水シートをかけて雨ざらしにしないでください。
出荷時の付属のカバーは汚れ防止用であり、防水用ではありません。
●防水シートは1枚ものを使用してください。複数枚を重ねて使用すると、重なり部から雨水が廻るおそれがあります。
●風で防水シートが飛ばないように養生してください。
1 枚ものの防水シートで養生
風で飛ばないように
防水シートをかけて雨に濡れないように
地面に直接置かず、
水に濡らさないように保管
●サイディングは、地面に直接おかず、水に濡らさない様に保管してください。
●長期間雨ざらしにされる等で著しく吸水したサイディング等は、施工後、乾燥して縮んだり、反りや白化
等が発生することがあります。
●濡れたサイディングに塗装やシーリング等を施すと、塗膜はがれやシーリング切れ等が発生することがあ
ります。
●パレットが雨濡れすると灰汁が出て、製品に付着することがあります。
●保管方法を間違えると、経年で不具合が発生するおそれがあります。
●上記の事項が遵守されない場合、弊社では責任を負いかねます。
18
5. 施工にかかる前に
2. 正しい取扱い方法
<1>持ち運び
サイディングの持ち運び方
●持 ち運びの時は、ヒビや割れが入らないよう、木端立てにし
て運んでください。
●物 に当てたり、落としたりして、サイディングの角や表面等
を損傷しないよう十分注意してください。
●汚れた手で触らないようにしてください。
サイディングを大きくたわませると、割れや表面のクラッ
クの発生するおそれがあります。
施工にかかる前に
持ち運びの時は、
必ず木端立てにする
<2>車両等での運搬
●車輌等で運搬する時は、平積みにしてください。
●急ブレーキ等による損傷を防ぐため、ロープを掛け、角には当て木を用いてください。
●積降ろしの際に角等を損傷しないよう、十分に注意してください。
●吊上げる時は、当て板等を用いて、ロープ掛けによる損傷を防いでください。
●パレット積みする際は、数量の少ないパレットを下にしないでください
荷台からはみ出し
当て木なし
当て木
段差あり
●荷締め方法について
①パレットの桁位置で荷締めしてください。
②パレットの桁位置以外で荷締める場合は、パレットの中に飼木を
挿入してから、荷締めしてください。
パレット
パレット
荷締め位置
飼木を挿入
●持ち運び・運搬方法を間違えると、経年で不具合が発生するおそれがあります。その場合は、弊社では責
任を負いかねます。
19
6. 標準施工法
1. 割付け
<1>横張り
●サイディングの割付けは、建物のモジュール、柱、間柱の位置、外観、使用する役物の働き幅等を考慮し、左右のバランスや材料ロ
スが少なくなるように目地位置を決めます。
●外壁材を美しく仕上げるには、図面上で事前に縦目地位置を割り出す事がポイントです。
同
質出隅の内寸、胴縁厚さ、金具厚さを考慮して割付けてください。
●縦目地位置は必ず柱、間柱上とします。
木
造枠組の場合、胴縁はパネル芯材を基準に割付けてください。
●縦目地はハット型ジョイナーが入るため、目地幅(10mm)を考慮して割付けます。
C
タ
イル・レンガ調サイディングは、意匠性を損ねないように特に割付けに注意してください。
柱
B
455 455 455 455 455 455 455
建物センターから割付け例
窓
A
標準施工法
口部周囲や軒天等に小幅物のサイディングが入らないよう、窓の上下(下図A,B)、軒天井部(下図C)の寸法ができる
開
だけ150mm以上になるように、窓位置・軒天高さ等の設計に留意してください。
土台
基礎
<2>縦張り
同
質出隅の内寸、胴縁厚さ、金具厚さを考慮して割付けてください。
●縦張りの割付けは建物の左右に同じ幅のものを入れ、さらにその出隅等の端部が小幅物にならないように注意します。
●小幅物がこないようにするため、建物の中心線との関係から、「芯目地分れ」で割付けるか、「芯振り分け」にするかを決めます。
●壁の中心から割付けます。割付けの際、窓の両端(BやC)ができるだけ150mm以上となるようにし、かつ各面の両端(AやD)がほぼ同
じとなるように割付けます。
サイディング
窓
A
B
455
20
455
D
C
455
455
455
455
6. 標準施工法
1. 割付け
<2>縦張り
■
「芯目地分れ」の場合
壁面の中心に合いじゃくり部(目地)がくるケース
(例)サイディング本体施工部分の寸法 L=6,950の場合
6,950/2÷455=7.64
↑
小数点以下が0.5以上のため
「芯目地分れ」
標準施工法
中心線
芯目地分れ
L=6950
■
「芯振り分け」の場合
壁面の中心にサイディングのセンター(芯)がくるケース
(例)サイディング本体施工部分の寸法 L=7,450の場合
7,450/2÷455=8.19
↑
小数点以下が0.5未満のため
「芯振り分け」
中心線
芯振り分け
L=7450
21
6. 標準施工法
2. 墨出し
<1>横張り
●役物、本体の水平基準を出すため、本体一段目の水平基
準墨と金具用水平基準墨を建物全周に出します。
垂直基準墨
防水紙
一段目水平基準墨
標準施工法
H1=475
H2
金具水平基準墨
土台水切り
●サイディング1段目の墨出し位置H1、留め金具上端の墨
出し位置H2は、下表の通りです。
一段目水平基準墨
※金具の種類によりH2寸法は異なります。
通気金具留め
スターター ロングスターター スターター ロングスターター
H1
475mm
65mm
58mm
55mm
金具水平基準墨
-
10
55mm
H2
H2
釘留め
H1
5mm金具留め
H2
5mm金具留め
通気金具留め
釘留め
45mm
41mm
-
●建 物各面に1ヶ所以上の垂直基準墨をハット型ジョイ
ナーの位置に出します。
防水紙
ハット型ジョイナー
垂直基準墨
<2>縦張り
5mm金具留め
通気金具留め
スターター ロングスターター スターター ロングスターター
●サイディング施工用の垂直基準墨を出します。
H
1
475mm
●建物各面に1ヶ所のサイディング上端取付け用
H2 55mm
65mm
58mm
水平基準墨を出します。
55mm
釘留め
-
柱
●留め金具スターター上端の墨出し位置H2は
防水紙
下表の通りです。
H2
5mm金具留め
通気金具留め
釘留め
45mm
41mm
-
垂直基準墨
H2
10
金具水平基準墨
土台水切り
22
6. 標準施工法
3. 加工のポイント
外壁材は、小幅物になりますと折れやすくなりますので割付けに注意してください。
<1>サイディングの加工
工および取扱いに際しては、材料に損傷を与えな
加
いように注意してください。
断時は塗膜面を傷つけないよう配慮し、集塵丸ノ
切
コ、防塵マット、工具運動集塵機を使用して効率よ
く作業を進めると共に、防塵にも注意してください。
窓
切り込みすぎ
標準施工法
●コーナー部を切り込みすぎると割
れや雨漏れの原因となります。
面に切断粉が付いた場合、乾いたきれいな布等
表
で取り除いてください濡れた布等でふかないでく
ださい。切断粉が残り汚れが目立つ場合がありま
す。
●加工幅は、Ⓐの場合:板幅の1/2以上、Ⓑの場合:100mm以上とします。
●施工上どうしても小幅物の寸法が小さくなる場合は分離し、シーリング目地(10mm程度)を確保して施工します。
広の掃き出しサッシ下等に小幅物のサイディングがくる場合は、割れやすくなりますので、更に中央部で分離して施工
幅
することをおすすめします。
●切断した場合は、ドリルで先孔(φ2程度)をあけて釘留めします。
(15mm厚以上の商品は、切断の有無にかかわらず、必ず先孔をあけて釘留めする)
サ
ッシの水切り等により不陸が生じている場合は、必ず不陸調整を行ってからサイディングを固定してください。
Ⓐ
10
シーリング
板幅の1/2以上
Ⓑ
10
シーリング
100以上
サイディング
サイディング
100未満の場合は
分離、
目地部は
シーリング
(幅10程度)
1/2未満の場合は分離、
目地部はシーリング
(幅10程度)
<2>サイディング切断部の処理
●切断木口面からの吸水による基材劣化を防ぐ為に、シー
リングをしない切断木口面には必ず専用の防水シーラー
を塗布します。
・セラディールは不要
塗布必要部分※
①土台部切断木口
②屋根との取合い部切断木口
③オーバーハング部切断木口
④中間水切り部切断木口
塗布不要部分
シーリング木口面
(塗布しない)
・縦目地部
・横目地部(シーリング納まりの場合)
・開口部、換気口部付帯物廻り
・その他シーリング処理をする切断木口
※現場切断がない場合は塗布不要。
露出する切断木口面
(塗布する)
防水シーラー
●防水シーラーの取扱い時は、火気に注意してく
ださい。
●密封の上、冷暗室へ保存してください。
●肌
にふれたらすぐ洗剤で洗ってください。
23
6. 標準施工法
4. 釘留め・ビス留め方法
<1>釘留め施工の場合(14mm厚品)
●釘留めは、下表の端打ち寸法を確保して行います。
端
打ち寸法は合いじゃくり部を除いた板厚の厚い部分から確保します。
※サイディング表面の欠け等の発生を避けるため、先孔
(φ2程度)
をあけて釘留めすることをお奨めします。
水
切り、サッシのツバ廻り等、不陸が発生しているところは必ず先孔(φ2程度)をあけてください。
①釘留め時の注意事項
●自動釘打機使用の場合は、自動釘打機で釘頭5mm程度浮くように打ち、その後金づちで打ち込んで仕上げます。
標準施工法
イディング柄の凸凹が大きい場合は、金づちの跡がつかないように釘しめで最終仕上げをしてください。特に砂ま
サ
き商品の場合は、砂を落とさないように釘締めで最終仕上げをしてください。
②455mm幅品の場合
端打ち寸法※1(mm)
シリーズ名
合いじゃくり押え部
エクセレージ
20~30
30~40
セラディール
25~35
35~45
釘留め本数
(幅方向)
3本
※1 胴
縁への釘留めが可能であれば、端打ち寸法をさら
に10mm程度離してもかまいません。
(例:合いじゃくり押え部35〜45→35〜55)
リング釘
25~35(20~30)
455
25~35
(20~30)
リング釘
25~35
(20~30)
35~45
(30~40)
455
例)
14mm厚品の横張り釘留め施工
横張り
サイディング
縦胴縁
シーリング
35~45
(30~40)
防水紙
※
( )
内はエクセレージの場合
縦張り
防水紙
35~45
(30~40)
リング釘
25~35
(20~30)
455
35~45
(30~40)
25~35
(20~30)
25~35
(20~30)
横胴縁
455
横胴縁45幅
24
※
( )
内はエクセレージの場合
防水紙
リング釘
6. 標準施工法
4. 釘留め・ビス留め方法
<1>釘留め施工の場合(14mm厚品)
③広幅サイズ(910mm幅品)の場合
端打ち寸法※1(mm)
シリーズ名
合いじゃくり押え部
エクセレージ
20~30
30~40
セラディール
25~35
35~45
縦胴縁仕様
5本
3本
※1 胴
縁への釘留めが可能であれば、端打ち寸法
をさらに10mm程度離してもかまいません。
(例:合いじゃくり押え部35〜45→35〜55)
縦胴縁仕様
縦胴縁90幅
または45幅2列
25~35
(20~30)
500以下
リング釘
300
25~35
(20~30)
25~35
(20~30)
〃
35~45
(30~40)
縦胴縁45幅
500以下
横胴縁
横胴縁仕様
25~35
(20~30)
標準施工法
横胴縁仕様
リング釘
釘留め本数(幅方向)
35~45
(30~40)
※
( )
内はエクセレージの場合
25~35
(20~30)
25~35
(20~30)
25
6. 標準施工法
4. 釘留め・ビス留め方法
<2>金具留め施工の場合(15mm厚以上の商品)
●開口部廻り等でサイディング表面から釘
(ビス)
留めする場合は、金具厚さに応じたパッキン材をいれてください。
金
具留め商品を
「釘留め施工」
による施工はしないでください。全ての釘頭に現場仕上げ塗料
(補修塗料)
の塗布が必要となり、
初期及び経年の美観上の問題が出た場合、弊社としては責任を負いかねます。
鉄
骨下地での「ビス留め施工」による施工は、弊社としては責任を負いかねます。
①木下地の場合
●端打ち寸法を確保し、先孔
(φ2程度)
をあけてからリング釘で固定します。
標準施工法
●端打ち寸法は、合いじゃくり部を除いた板厚の厚い部分から、20~30mm(エクセレージ)
・25~35mm(セラディール・ネオロック)
確保します。
(下地があり、釘留めが可能であれば、端打ち寸法をさらに10mm程度離してもかまいません。
)
●釘頭には現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
(リング釘は淡色系の着色釘1種類のみの設定です)
切断部
エクセレージ:
20 〜 30
セラディール:
25 〜 35
ネ オ ロ ッ ク:
25 〜 35
合じゃくり受け部
合じゃくり押え部
エクセレージ:
20 〜 30
セラディール:
25 〜 35
ネ オ ロ ッ ク:
25 〜 35
エクセレージ:
40 〜 50
セラディール:
45 〜 55
ネ オ ロ ッ ク:
45 〜 55
20
②RC下地の場合
●端打ち寸法を確保し、直留め用ビス50で固定します。
(リーマ付きビスなので、先孔不要)
●端打ち寸法は、合いじゃくり部を除いた板厚の厚い部分から、30~40mm確保します。
(下地があり、釘留めが可能であれば、端打ち寸法をさらに10mm程度離してもかまいません。
)
切断部
合じゃくり受け部
合じゃくり押え部
〈釘頭の補修例〉
7mm程度
全商品:
30 〜 40
全商品:
30 〜 40
全商品:
50 〜 60
20
〈ビス頭の補修例〉
●ビス頭は、下記いずれかの方法で補修します。
1)
ビス頭に現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
ら補修塗料を塗布する場合
例)
パテ補修してから現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を
塗布する場合
2)
ビス頭がサイディング表面より少し沈むように打ち込み、 パテ補修した後、
ビス頭
塗布面
11mm程度
十分に硬化してからに現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
現場仕上げ塗料
(補修塗料)
26
パテ補修
ビスは少し
沈むように
打つ
6. 標準施工法
5. シーリングの施工
<1>施工上の注意
●かならず専用のプライマーをサイディング被着面に塗布してください。
●サイディング切断時の切り粉は十分に除去してください。
●外気温度5℃以上の条件で施工してください。
●シーリングが硬化しないうちに振動や衝撃を与えないでください。
釘
頭等の色補修には現場仕上げ塗料(補修塗料)を使用してください。シーリングを釘頭の補修に用いると、汚れの発生や
色が変色する場合がありますので、絶対に使用しないでください。
●プライマーがサイディング表面にはみ
出した場合、変色による目立ちの原因
となります。
標準施工法
●KMEW純正シーリングには汚れ防止剤
は使用できません。
<2>スーパーKMEWシールの使い方
①専用ガン
(B80G)を使用する場合
⑴専用ガンのフタをはずします。
⑵防 水膜を開封した後、ノズルを取付け
⑶カートリッジのまま専用ガンに入れて、
フタをしめます。
ます。ノズルは任意の大きさに切断し
ます。
⑷使 用後、フタをはずし、使用済み商品
を取り出します。
※専用ガン使用時は、専用ホルダー
(B80E)
は不要です。
②市販のシーリングガンを使用する場合
(KMEWシールも同じ)
⑴専用ホルダーにスーパーKMEWシール
を入れます。
⑵防 水膜を開封した後、ノズルを取付け
⑶ノズルを任意の大きさに切断します。
ます。
⑷専 用 ホ ル ダ ー に セ ッ ト し た ス ー パ ー
⑸使 用後、専用ホルダーから、使用済み
KMEWシールをシーリングガンにセッ
商品を取り出します。続けて施工する
トします。
場合はノズルを使い回ししてください。
⑹専 用ホルダーの反対口より新しいスー
パーKMEWシールを取付けます。
専用ホルダーは使い捨てではありません。保管の上、繰り返しご使用ください。
27
6. 標準施工法
5. シーリングの施工
<3>標準施工手順
シーリングの施工はサイディング施工完了後、速やかに行ってください。
シーリング部は、目地幅10mm程度、深さ5〜10mm程度を確保してください。
施工前の天候確認
プライマー塗布
シーリング工事は晴天の日に行います。
プ
ライマーを塗り残し・塗りムラ・塗
前日が雨や雪の場合は、接着面が十分
り不足がないように入念に塗布します。
に乾燥している状態を確認の上、施工し
塗布後、30分以上6時間以内でシーリン
ます。
グ材を充てんしてください。
標準施工法
〜プライマーを塗装しない場合は、シー
リング材の接着不良につながり、剥離
の原因となります。〜
■天候や気象条件の確認
■プライマー塗布時の注意
外 気 温5℃以下、または被 着面の温度が50℃以上の場 合は、
被着面以外にはプライマーが付着しないように注意してくださ
接着不良や発泡等の不具合が起こるので、施工は避けてください。
い。時間が経過してしまった場合やプライマー塗布後プライマー
また、降雪や降雨が予想される場合、および目地部や被着面が
塗布面にほこり、ゴミ、雨水等が付着した場合はプライマーを再
ぬれている場合は施工を中止してください。
度、塗布してください。
接着面の清掃
シーリング材の充てん
接 着 面のゴミ、油 分、水 分は 刷 毛や
目地幅に合わせたノズルで気泡や打残
布等で除去します。
しがないよう、すき間なく目地の隅々ま
〜接 着面にゴミ、油分、水分が残って
で盛り上げるようにシーリング材を充て
いると、シーリングの接着不良につな
んします。
がり、剥離の原因となります。〜
〜充てんが不足すると接着不良となり、
剥離の原因となります。〜
バックアップ材の装てん
ヘラ押さえ
シーリングの三面接着をさけるために、ボン
ヘ
ラ等を使いシーリング材を押し込むよ
ドブレーカー付ハット型ジョイナーを使用し
うにして、サイディング表面柄に合
ます。開口部廻り等でバックアップ材を使用
わせて平滑にします。
する場合は、シーリング目地深さを十分確保
してください。
〜バックアップ材またはボンドブレーカーを装填
させずにシーリング処理を行うと、シーリング
材が3面接着となり、剥離の原因となります。〜
マスキング(養生)テープ貼り
サイディング端部まで、柄の凹凸に沿っ
てマスキングテープを貼ります。
■ヘラ押さえ作業の注意
溝や模様、柄に合わせ、できるだけ違和感のないようにヘラ等で
押さえてください。また模様、柄が深い場合、マスキングテープ
と表面の間にすき間があるとシーリング材がはみだしやすいので
注意してください。
マスキングテープのはがし
シーリング材が硬化しない間にマスキン
グテープを棒切れ板等に巻きつけながら
■マスキング
(養生)
テープの確認
シーリング目地の養生を行うマスキングテープは、ガムテープ等
の粘着性の強いものを使用すると、サイディングの化粧面をはく
離させたり、粘着剤が残ることがあります。必ずサイディング専
用のマスキングテープを使用してください。
28
はがします。
6. 標準施工法
5. シーリングの施工
<3>標準施工手順
清掃
仕上がりのチェック
マスキングテープの粘着剤や充てん箇
清掃作業終了後、目視にてシーリング材
所以外に付着したシーリング材およびプ
の打残し、表面の凹凸、気泡等の仕上
ライマーは布等で完全にふき取ります。
り状態をチェックします。
〜拭き取りが不十分ですと、変色や汚
※塗 装工事がある場合、養生日数を確
れ付着の原因となります。〜
保してください。
標準施工法
<4>シーリング施工後
●シーリング材が完全に充てんされているかを確認してください。不十分な場合、漏水事故やシーリング材のはく離の原因になること
があります。
●目地幅よりはみ出したシーリング材や、サイディングの表面に付着したシーリング材をそのまま放置しておくと、シーリング材自体
が白化したり(薄層白化)、サイディングの汚れの原因になりますので布等で完全に除去してください。
●シーリング材の上に塗装を行う場合は、2日以上10日以内に行ってください。なお、シーリング目地はサイディングや建物の動きに
合わせて伸縮しますので、シーリング目地上の塗膜には、経年で割れやはく離が生ずることがあります。
29
6. 標準施工法
6. 仕上げ方法
<1>現場仕上げ塗料(補修塗料)による仕上げ
①耐候性グレード☆品(親水コートを除く)
・耐候性グレード☆☆品(親水パワーコート・パワーコート)
の場合
(※1)
※1 以下の装飾部材の補修も対象となります。
ウォールライン、アクセントコーナー、開口飾り、壁飾り
(ブリックタイプ、格子タイプ)
、妻飾り、アルミ部材
標準施工法
●耐候性グレード☆品の留付け釘の釘頭は、著しく目立つ部分に現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布してください。
●釘打ち時の破損部分等にも現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布してください。特に寒冷地域では凍害の
原因となります。
●40℃以下の場所に保管してください。
(高温下の保管は危険です。開缶時フタが飛ぶおそれがあります。
)
●釘頭の補修にはシーリングを絶対に使用しないでください。白化の原因になります。
●下記手順に従って補修を行ってください。手順や注意事項を守られない場合、色が合わなかったり、経
年変化等で補修部が目立ってしまいます。この場合の責任は、弊社では一切負いかねますので十分に
注意してご使用ください。
●大きな傷等がある場合、現場仕上げ塗料(補修塗料)による仕上げを行わず、張り替えてください。
●現場仕上げ塗料
(補修塗料)
の使用方法は下記の通りです。
手順
主な作業内容
概略図
・サイディング表面が濡れていないか確認します。雨天時や濡れている
場合は塗装を避けてください。
1)事前確認 ・凍結や結露等で湿っている箇所へのご使用も避けてください。
・塗装する部位が汚れている場合には清掃してください。
・付属の攪拌棒で容器の底から固まりをこすりとるように、十分に攪拌
します。(2分以上又は200回以上)
・現場仕上げ塗料(補修塗料)は薄めず、そのまま使用します。
塗料の色が
均一に
なるまで
十分攪拌
してください。
●顔料が沈殿していることがありますので、事前に
必ず、攪拌してください。不十分ですと、色違い
の原因となる恐れがあります。
●攪拌の際に泡だたせないようにご注意ください。
親水パワーコート用
ウォールライン
2)塗料撹拌
・二液性の塗料です。
・主剤1缶に硬化剤1瓶を全量入れ、撹拌撹拌棒で容器の底か
ら固まりをこすりとるように、十分に撹拌します。
(2分以上または200回以上)
・現場仕上げ塗料
(補修塗料)
は、
混合後8時間以内にご使用ください。
●撹拌の際に泡立たせないようにご注意ください。
●小分けや継ぎ足し使用すると、色違いや塗
膜のひび割れや剥がれ等の原因となります。
・残材を利用して試し塗りをして色調の確認を行ってください。
・付属のハケを用いて、塗布面積は小さく釘頭及び傷部のみとし、直径
7mm程度で垂れないように薄く塗布します。
・多色塗装品に関してはトップ面に塗装の濃淡部があるため、釘位置によっ
て現場仕上げ塗料
(補修塗料)
(濃色、淡色)
の塗り分けを行ってください。
3)
現場仕上げ
塗料
(補修塗料)
の塗布
4)
点検・完了
30
●耐候性グレード☆品の留付け釘の釘頭は、著しく目立つ
部分に現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布してください。
●光沢がでるので厚塗りや重ね塗りをしないでください。
● 塗 布 面 積は大きくなりますと、 外 観 上目立ってし
まうので、 塗 布 は必 要 最 小 限 に 留 めてください。
(釘頭の場合7mm程度)
特に砂まき商品やビーズ塗装品の場合、広い面積に厚
塗りすると色が違って見えますので、注意してください。
・塗布忘れがないか確認し、塗り残し等があれば、必要に応じて塗布し
てください。
底にたまった
固まりをこすり
とるように
硬化剤
Ⓑ
主剤Ⓐ
現場
仕上げ
塗料
主剤Ⓐの中に
硬化剤Ⓑを
全部入れる
主剤Ⓐ
撹拌棒で
泡だたせないように
十分に撹拌して
ください。
7mm程度
塗料に付属のハケで釘頭のみを塗装
塗布面積が大きいと目立ちます
6. 標準施工法
6. 仕上げ方法
<1>現場仕上げ塗料(補修塗料)による仕上げ
②耐候性グレード☆品(親水コート)の場合
●低汚染タイプの現場仕上げ塗料
(補修塗料)です。
●正しい手順でご使用項くことにより低汚染性が発揮されます、ただし、天候等により性能が発揮されるまでに
1~6週間程度かかる場合があります。
標準施工法
●耐候性グレード☆品の留付け釘の釘頭は、著しく目立つ部分に現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布してください。
●釘打ち時の破損部分等にも現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布してください。特に寒冷地域では凍害の
原因となります。
●40℃以下の場所に保管してください。
(高温下の保管は危険です。開缶時フタが飛ぶおそれがあります。
)
●釘頭の補修にはシーリングを絶対に使用しないでください。白化の原因になります。
●下記手順に従って補修を行ってください。手順や注意事項を守られない場合、性能が発揮されない、色
が合わない、経年変化等で補修部が目立つ、等の原因となります。この場合の責任は、弊社では一切
負いかねますので十分に注意してご使用ください。
●大きな傷等がある場合、現場仕上げ塗料(補修塗料)による仕上げを行わず、張り替えてください。
●現場仕上げ塗料
(補修塗料)
の使用方法は下記の通りです。
手順
主な作業内容
概略図
・サイディング表面が濡れていないか確認します。雨天時や濡れている
場合は塗装を避けてください。
1)事前確認 ・凍結や結露等で湿っている箇所へのご使用も避けてください。
・塗装する部位が汚れている場合には清掃してください。
・付属の攪拌棒で容器の底から固まりをこすりとるように、十分に攪拌
します。(2分以上又は200回以上)
・現場仕上げ塗料(補修塗料)は薄めず、そのまま使用します。
2)塗料撹拌
●顔料が沈殿していることがありますので、事前に
必ず、攪拌してください。不十分ですと、色違い
の原因となる恐れがあります。
●攪拌の際に泡だたせないようにご注意ください。
・残材を利用して試し塗りをして色調の確認を行ってください。
・付属のハケを用いて、塗布面積は小さく釘頭及び傷部のみとし、直径
7mm程度で垂れないように薄く塗布します。
・多色塗装品に関してはトップ面に塗装の濃淡部があるため、釘位置に
よって現場仕上げ塗料(補修塗料)
(濃色、淡色)
の塗り分けを行ってく
ださい。
※開缶後、72時間以内に使用してください。
3)
現場仕上げ
塗料
(補修塗料)
の塗布
缶ごと振らずに攪拌棒を
お使いください。
●耐候性グレード☆品の留付け釘の釘頭は、著しく目立つ
部分に現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布してください。
●光沢がでるので厚塗りや重ね塗りをしないでください。
● 塗 布 面 積は大きくなりますと、 外 観 上目立ってし
まうので、 塗 布 は必 要 最 小 限 に 留 めてください。
(釘頭の場合7mm程度)
※塗布作業時以外は、
しっかりフタを閉めて保管してく
ださい。
また、
フタを閉けて使用するごとによく撹拌し
てください。
塗料の色が
均一に
なるまで
十分攪拌
してください。
底にたまった
固まりをこすり
とるように
7mm程度
塗料に付属のハケで釘頭のみを塗装
塗布面積が大きいと目立ちます
※塗布後、半日程度は雨や水に濡れないようにご配慮お願いします。
4)
点検・完了
・塗布忘れがないか確認し、塗り残し等があれば、必要に応じて塗布し
てください。
31
6. 標準施工法
6. 仕上げ方法
<1>現場仕上げ塗料(補修塗料)による仕上げ
③耐候性グレード☆☆☆品(光セラ・親水セラ)
の場合
事前にご確認ください
標準施工法
●この現場仕上げ塗料
(補修塗料)
には、可使時間等幾つかの制限がありますので原則当日内に作業を完了してくだ
さい。
どうしても当日以内で完了できない場合はプライマー塗布後24時間以内に作業を完了してください。
●下記手順に従って補修を行ってください。手順や注意事項を守られない場合、色が合わなかったり、経年変化等
で補修部が目立ってしまいます。この場合の責任は、弊社では一切負いかねますので十分に注意してご使用くだ
さい。
●釘頭の補修にはシーリングを絶対に使用しないでください。白化の原因になります。
●光セラ品・親水セラ品の現場仕上げ塗料
(補修塗料)には、光触媒機能・防汚機能はありません。
●上塗りの主剤は保管状況によって固まって見えますが、硬化剤を入れ混合攪拌すればご使用になれます。
■QF塗装商品現場仕上げ塗料
(補修塗料)
のご使用に関する注意事項
(品番頭文字:B96L・B97L・B98L・B96F・B97F・B98Fの商品)
●主剤と硬化剤を混合攪拌後、ビンの中に主剤の固まりが残ることがあります。
●必ず、ハケでビンの底から現場仕上げ塗料
(補修塗料)
をすくい、ビンの中に固まりが残っていないことをご確認ください。
●混ざりにくい場合やビンの中に固まりが残っている場合は、下記の手順で、均一になるまで再度攪拌してください。
①
②
再度、十分に振って
混ぜてください。
ハケで固まりを
2、3回ほぐす。
※ハケにも固まりが残る場合がありますので、
十分にほぐして攪拌してください。
■セラトピアシリーズ用現場仕上げ塗料
(補修塗料)
のご使用に関する注意事項
(品番頭文字:B96F・B97F・B98Fの商品)
●フルカラーセラジェット商品用現場仕上げ塗料
(補修塗料)
はイメージで調色しているため、塗装色と完全に同じ色ではありません。
●補修部位に応じた色を選んで補修してください。
●塗布面積が大きいと、色違い等の違和感が出る恐れがあります。塗布は最小限に留めてください。
(釘頭の場合は7mm程度)
●細かいスジ模様の商品は、付属のフェルト棒の先端を使い、模様に沿って塗布してください。
補修部位に応じた色を選んで、
出来
るだけ模様に沿って塗布してください。
32
大きく塗布すると目立ちます。
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<1>張り方のポイント
●サイディングは下から上へ順次、張り上げていきます。
●張り始めのサイディングは
「水平器」
や
「水準器」
等を使い、
水平を出し張り始めます。
2段目以降も水平を確認し、
調整しながら施工します。
●サイディングの釘留めは、幅方向3本・長手方向500mm以下の間隔で、縦胴縁に固定します。
ハット型ジョイナー
補助材
防水紙
間柱
入隅捨て水切り
柱
455
25~35
(20~30)
455
水平器等により
水平度の確認
木造下地(横張り)
の各部納まり
サイディング
455
455
縦胴縁
土台水切り
シーリング
土台水切り
リング釘
同質出隅
※
( )
内はエクセレージ
●合いじゃくり部の接合は、合いじゃくりの受部に押え部下端を合わせて施工します。
合
いじゃくり部を正しく重ねずに釘打ちを行うと、端部が欠けるおそれがあります。
サイディング
サイディング
押え部
サイディング
受け部
押え部
サイディング
受け部
33
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<2>土台部の施工
●サイディングと土台水切りは10mm程度すき間をあけて施工します。
(毛細管現象の防止、吸気口の確保、結露水の排出、躯体の荷重による変位吸収のため)
●釘留めは端打ち寸法を35〜45mm確保し、胴縁に留付けます。(エクセレージは30〜40mm)
台に使用されている防腐処理木材が銅を含んでいる場合は、板金を腐食する恐れがあるので土台水切りと土台の木の間
土
に片面防水テープを貼ってください。
両面防水テープ※1
リング釘
60
土台
土台水切り
※(シーリング)
※(シーリング)…土 台水切り下から雨水の吹き込みが懸念
される場合(1階がRC造の場合等)は、土
台水切り下にシーリングをしてください。
34
防水紙
縦胴縁45幅
土台
両面防水テープ※1
60
リング釘
35~45
(30~40)
防水紙
縦胴縁
35~45
10 (30~40)
木造下地(横張り)
の各部納まり
●土台水切りとサイディングの木口は、シー
リング等でふさがないでください。通気及
び排水ができません。
●サ イディングをモルタルに埋め込まないで
ください。モルタルに埋め込むと、サイディ
ングが水分を吸い上げ、基材に著しい損傷
を及ぼすばかりでなく、下地材の劣化にも
つながります。
10
土台水切り
※
( )
内はエクセレージ
※1 土
台水切りの純正品は防水テープ
付きのため、不要
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<3>縦目地部の施工
縦
目地部ではハット型ジョイナーを使用します。
●釘留めは端打ち寸法を25〜35mm確保し、胴縁に留付けます。
(エクセレージは20〜30mm)
●目地幅は10mm程度とします。
端打ち寸法が不足すると端割れ欠けの原因となりますのでご注意ください。
防水紙
25~35
25~35
(20~30)10(20~30)
縦胴縁90幅
または45幅2列
ハット型ジョイナー
シーリング
35~45
(30~40)
リング釘
ハット型ジョイナー
木造下地(横張り)
の各部納まり
25~35
(20~30)
縦胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
10
シーリング
リング釘
25~35
(20~30)
※
( )
内はエクセレージ
●割付け上、間柱等に縦目地がくる場合は間柱に補助材を取付けてもらい、胴縁を取付けます。
25~35
25~35
(20~30) 10 (20~30)
シーリング
ハット型ジョイナー
リング釘
25~35
25~35
(20~30) 10 (20~30)
防水紙
縦胴縁90幅
または45幅2列
ハット型ジョイナー
シーリング
間柱
補助材45×45
リング釘
防水紙
縦胴縁90幅
または45幅2列
補助材30×30
間柱
※
( )
内はエクセレージ
35
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<4>出隅部の施工
●釘留めは、縦目地部から25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)
、合いじゃくり部から70〜80mm程度の端打ち寸法を
確保して行います。
●出隅とサイディングのジョイント部はハット型ジョイナーを使用します。
●目地幅は10mm程度とします。
①同質出隅
(1.5尺タイプ)
●釘留めは、ドリルで先孔
(φ2程度)
をあけ、リング釘で左右各1〜2本留めとします。
左右各1本留めの場合は、同質出隅の下端に釘留めします。
●左右各1本留めの場合、窓下や軒天では同質出隅の上端部にも左右1本留めします。
10
シーリング
ハット型ジョイナー
ハット型ジョイナー
縦胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
10
リング釘
シーリング
同質出隅
(働き幅455)
25~35
(20~30)
防水紙
リング釘
70~80
25~35
(20~30)
70~80
木造下地(横張り)
の各部納まり
25~35 25~35
(20~30)
(20~30)
同質出隅
(働き幅455)
縦胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
※1
※
( )
内はエクセレージ
※1 左右各1本留めの場合は、同質出隅の下端に釘留め
②同質出隅
(10尺タイプ)
●釘留めは端打ち寸法を確保し、下記いずれかの方法で行います。
1)
ド
リルで 先孔(φ2程度)をあけ、リング釘で左右に 千鳥で
300mm間隔に留付けます。
(ただし、上端と下端は左右各
1本留めとします)
2)
ド
リルで先孔(φ2程度)をあけ、リング釘で左右に500mm
以下の間隔で留付けます。(61ページ参照)
<同質出隅の継ぎ方>
プライマー塗布後
シーリング
10
●同質出隅とサイディングのジョイント部はハット型ジョイナーを
取付け、プライマー塗布後シーリングをします。
10
25~35 25~35
(20~30)
(20~30)
同質出隅
(働き幅3030)
防水紙
シーリング
ハット型ジョイナー
ハット型ジョイナー
25~35
(20~30) 10
リング釘
シーリング
25~35
(20~30)
300
縦胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
リング釘
(ドリルで先孔をあけて
左右に千鳥で300間隔)
300
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
36
縦胴縁90幅
または45幅2列
同質出隅
(働き幅3030)
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<4>出隅部の施工
③差込み出隅
(鋼板出隅コーナー)
●差込み出隅は縦胴縁の上に取付けます。
●差込み出隅の下端はサイディング本体に合わせ、土台水切りと10mm程度すき間をあけて取付けます。
●サイディングは切断木口が見えないように、コーナーに10mm程度差込んで納めます。
防水紙
差込み出隅
縦胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
木造下地(横張り)
の各部納まり
差込み出隅
縦胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
防水紙
<5>入隅部の施工
●胴縁の取付けのため、補助材を入れてください。
●入隅捨て水切りは縦胴縁の上に取付けます。
●釘留めは、入隅捨て水切りを避けて、胴縁に留付けます。
●サイディングの取合い部は、10mm程度すき間をあけ、プライマー塗布後シーリングをします。
●左右のサイディングは合いじゃくり部で目地を合わせます。
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
入隅捨て水切り
防水紙
補助材
(幅90以上)
縦胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
補助材
(幅90以上)
10
リング釘
(水切りを避ける)
10
リング釘
入隅捨て水切り
シーリング
縦胴縁90幅
または45幅2列
37
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<6>開口部の施工
●開口部廻りは、10mm程度すき間をあけてサイディングを
施工し、シーリングをします。
●サッシのつばにより、不陸が生じた場合は、胴縁を切欠
くかスペーサー2にて不陸調整を行います。
●サッシ廻りでの突付けによる三角シーリン
グは、シーリング材の剝離を起こします。
目地幅10mm程度を確保してください。
①縦断面
●釘留めは、端打ち寸法50〜60mm程度を確保し、500mm以下の間隔で横胴縁に留付けます。
防水紙
両面防水テープ
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
両面防水テープ
リング釘
シーリング
10
10 50~60
シーリング
シーリング
10
50~60 10
木造下地(横張り)
の各部納まり
防水紙
リング釘
シーリング
リング釘
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
両面防水テープ
リング釘
両面防水テープ
防水紙
②横断面
●釘留めは、端打ち寸法25〜35mm程度
(エクセレージは20〜30mm程度)
を確保し、縦胴縁に留付けます。
両面防水テープ
リング釘
両面防水テープ
縦胴縁
防水紙
防水紙
縦胴縁
10
25~35
(20~30)
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
※
( )
内はエクセレージ
38
10
リング釘
シーリング
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<7>軒天部の施工
妻壁では、アルミ通気見切り縁
(妻壁用)
納まりまたはシーリング納まりにしてください。
(101ページ参照)
①シーリングの納まり
縦胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●軒天井とのすき間を10mm程度あけて施工し、シーリングします。
シ
ーリングの施工が確実に行え、かつ通気が妨げられないように、剛性の高いバックアップ材またはハット型ジョイナー
片側タイプをご使用ください。
●釘留めは、端打ち寸法25〜35mm
(エクセレージは20〜30mm)
を確保して、胴縁に留付けます。
シーリング
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
リング釘
縦胴縁
25~35
(20~30)
25~35
(20~30)10
軒天井
木造下地(横張り)
の各部納まり
軒天井
縦胴縁
リング釘
防水紙
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
②見切り縁の納まり
縦胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●サイディングは切断木口が見えないように見切り縁に差込んで施工します。
●釘留めは、見切り縁を避けて胴縁に留付けます。
軒天井
軒天井
見切り縁
縦胴縁
見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
縦胴縁
リング釘
防水紙
防水紙
39
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<7>軒天部の施工
③通気見切り縁の納まり
●サイディングは切断木口が見えないように通気見切り縁に差込んで施工します。
縦胴縁が通気見切り縁の後背面にある通気穴をふさがないようにしてください。
●釘留めは、見切り縁を避けて胴縁に留付けます。
通気穴
(φ8 @40)
木造下地(横張り)
の各部納まり
40
軒天井
通気穴
(φ8 @40)
軒天井
通気穴をふさがない
ようにすき間を確保
通気見切り縁
通気見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
縦胴縁
縦胴縁
防水紙
リング釘
防水紙
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<1>張り方のポイント
形 状
金具固定部材
専用釘
使用部位
専用ビス
84.4
5
スターター
(RY7452S)
○
○
1本留め
30
1本留め
100
張り出し部
(土台部等)
ステンレス(厚0.8mm)
L=3030
5
○
500mm以下
の間隔
40
ロングスターター
(B10052)
○
木造下地(横張り)
の各部納まり
500mm以下
の間隔
塗装ガルバリウム鋼板(厚0.8mm)
66
5
平板用
(B1005)
○
50
横
張
り
用
留
め
金
具
︵
5
m
m
︶
1本留め
○
一般部
○
出隅部
1本留め
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
44
5
○
50
出隅用
(B10053)
1本留め
1本留め
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
専用釘
ステンレス
金具留付け部
専用ビス
留め金具用ビス(木下地用)
(RY8830)
※留め金具用ビス35(木下地用)も使用可 ステンレス
サイディング留付用釘
リング釘45(直留め用)
(B8745R400)
(淡色系の着色釘)
ステンレス
65
リング釘65(直留め用)
(B8765R400)
φ3.0
5
※18mm厚品用
(淡色系の着色釘)
パッキン材
22個/本
片面粘着層付き
スペーサー5
(RY82S05)
・開口部上下
・軒天部
・その他サイディング
ステンレス
を表面から釘留めす
る部位
40
金
具
固
定
部
材
リング釘38(留め金具用)
(RM89S0)
45
5
L=1000
ポリプロピレン
41
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<1>張り方のポイント
●本体・同質出隅は、留め金具を使用して施工します。
●ただし、軒天部や開口部上下等は、合いじゃくり部分が切断され留め金具が施工できませんので、釘留め施工となります。
スペーサー5を入れ、
先孔
(φ2程度)
をあけてからリング釘で木下地へ留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
(釘設定が淡色系1種類のみのため)
ハット型ジョイナー
間柱
縦胴縁
留め金具
(5mm)
平板用
縦胴縁90幅
または45幅2列
ハット型ジョイナー
留め金具
(5mm)
出隅用
補助材
縦胴縁90幅または45幅2列
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
入隅捨て水切り
柱
455
455
455
木造下地(横張り)
の各部納まり
455
防水紙
シーリング
土台水切り
同質出隅
●留め金具には、複数の釘穴やビス穴があいています。部位に合わせて穴を選び、必要
本数留付けます。
●留め金具の留付けには、専用釘または専用ビスを使用します。
●土台部等の張り出し部では、スターターかロングスターターのいずれかを使用します。
●同質出隅は、留め金具出隅用2個で取付けます。
※内寸の大きい同質出隅(受注生産品)を使用する場合は、留め金具平板用2
個で取付けてください。
段目の同質出隅固定に出隅用は使用できません。スターターまたはロング
1
スターターを本体と出隅にまたがるように取付けてください。
●サイディングのジョイントは、すき間ができないように差込んでください。
42
すき間が
できないように
差し込む
横張り用留め金具
(5mm)
平板用
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<2>土台部の施工
●土台部の金具は、張り出しの基準となるため、水平器や水糸等を使用し水平レベルを確保します。
●留め金具スターター使用の場合は、500mm以下の間隔で、縦胴縁に専用釘または専用ビス1本で留付けます。
●留め金具ロングスターター使用の場合は、500mm以下の間隔で、縦胴縁に専用釘または専用ビスで留付けます。
●サイディングと土台水切りのすき間は10mm程度あけます。
サイディングは各段毎に水平の確認をしてください。
胴縁の下端位置は防水紙の下端位置付近とし、防水紙の下端がめくれないように注意してください。
縦胴縁
防水紙
縦胴縁
専用釘またはビス
防水紙
※1
両面防水テープ
留め金具
(5mm)
スタータ ー
10
60
10
60
木造下地(横張り)
の各部納まり
両面防水テープ※1
専用釘またはビス
土台水切り
留め金具
(5mm)
スタータ ー
※(シーリング)
※(シーリング)…土 台水切り下から雨水の吹込みが懸念さ
れる場合(1階RC造の場合等)は、土台水
切り下にシーリングをしてください。
土台水切り
※1 土台水切りの純正品は防水テープ付きのため、不要
<3>留め金具(平板用)の施工
●留め金具平板用は500mm以下の間隔で、専用釘または専用ビス1本で縦胴縁に留付けます。
●中央の穴への留付けを基本とし、納まり上中央の穴への留付けができない場合は、左右の穴へ留付けます。
縦胴縁90幅または45幅2列
ハット型ジョイナー
留め金具
(5mm)
平板用
●ビス穴には釘を打たないでください。
留 め金具が動きサイディングが落下する恐
れがあります。
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
縦胴縁
専用釘または専用ビス
防水紙
縦胴縁
専用釘または専用ビス
(5mm)
平板用
留め金具
シーリング
ハット型ジョイナー
10
シーリング
縦胴縁45幅2列
または90幅
不陸がある場合
スペーサー2で調整してください
スペーサー2
43
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<4>縦目地部の施工
縦
目地位置には、ハット型ジョイナーを取付けます。
ハット型ジョイナーは1m程度の間隔で捨板部に釘で留付けてください。(サイディングの横ずれ防止のため)
●留め金具平板用は、左右のサイディングに1個ずつ取付けます。
●目地幅は10mm程度とします。
留め金具が専用ハット型ジョイナーの上にのっても、納まり上問題ありません。
1m程度の
間隔で釘留め
縦胴縁90幅または45幅2列
シーリング
留め金具
(5mm)
平板用
10
専用釘または専用ビス
留め金具
(5mm)
平板用
ハット型ジョイナー
木造下地(横張り)
の各部納まり
縦胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
防水紙
10
専用釘または専用ビス
ハット型ジョイナー
シーリング
ハット型ジョイナー
ハット型ジョイナー
縦胴縁90幅
または45幅2列
縦胴縁90幅
または45幅2列
横張り用金具
土台部は
(5mm)
ロングスターター
横張り用留め金具
(5mm)
スターター
のように切り加工するか、
バックアップ材を
入れてシーリングしてください。
44
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<5>出隅部の施工
●同質出隅は、留め金具出隅用2個で取付けます。
※内寸の大きい同質出隅
(受注生産品)を使用する場合は、留め金具平板用2個で取付けてください。
段目の同質出隅固定に出隅用は使用できません。スターターまたはロングスターターを本体と出隅にまたがるように取
1
付けてください。
●留め金具は、縦胴縁に専用釘または専用ビスで確実に下地に留付けます。
●同質出隅とサイディングのジョイント部には、専用ハット型ジョイナーを取付けます。
ハット型ジョイナーは1m程度の間隔で捨板部に釘で留付けてください。(サイディングの横ずれ防止のため)
●サイディングと同質出隅の水平レベルを確保しながら施工します。
75
10
専用釘またはビス
縦胴縁
ハット型ジョイナー
ハット型ジョイナー
防水紙
防水紙
同質出隅コーナー
(働き幅455)
木造下地(横張り)
の各部納まり
留め金具
(5mm)
出隅用
シーリング
留め金具
(5mm)
平板用
専用釘またはビス
留め金具
(5mm)
出隅用
10
シーリング
留め金具
(5mm)
平板用
専用釘またはビス
シーリング
同質出隅
(働き幅455)
縦胴縁
<6>入隅部の施工
●胴縁取付けのため、補助材を入れてください。
●縦胴縁の上に入隅捨て水切りを取付けます。
サイディングの横ずれ防止のため、ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
を取付けてください。
●サイディング入隅部は10mm程度すき間をあけ、シーリングをします。
●左右サイディングの水平は、合いじゃくり部で合わせます。
留め金具
(5mm)
平板用
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
防水紙
補助材
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
専用釘または専用ビス
防水紙
留め金具
(5mm)
平板用
補助材
10
入隅捨て水切り
縦胴縁90幅
または45幅2列
縦胴縁90幅
または45幅2列
入隅捨て水切り
専用釘または専用ビス
10
シーリング
45
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<7>開口部の施工
●開口部廻りは、10mm程度のすき間をあけてサイディン
●サッシ廻りでの突付けによる三角シーリ
ングは、シーリング材の剝離を起こします。
目地幅10mm程度を確保してください。
グを施工し、シーリングをします。
●サッシの水切りにより、不陸が生じた場合は、胴縁を切
欠くかスペーサー2等にて不陸調整を行います。
①縦断面
●開口部上下では、スペーサー5を使用し、端打ち寸法50〜60mm程度を確保して、先孔
(φ2程度)
をあけてからリング釘で縦胴縁に留
付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
両面防水テープ
スペーサー5
防水紙
リング釘
シーリング
両面防水テープ
シーリング
10
10 50~60
木造下地(横張り)
の各部納まり
防水紙
スペーサー5
リング釘
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
10
50~60 10
シーリング
シーリング
リング釘
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
スペーサー5
リング釘
両面防水テープ
防水紙
スペーサー5
両面防水テープ
②横断面
開
口部の縦枠とサイディングの取合いには、サイディングの横ずれ防止のため、ハット型ジョイナー(片側タイプ)を使
用してください。
両面防水テープ
両面防水テープ
専用釘または専用ビス
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
縦胴縁
縦胴縁
防水紙
防水紙
10
留め金具
(5mm)
平板用
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
46
10
留め金具
(5mm)
平板用
専用釘または専用ビス
シーリング
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<8>軒天部の施工
妻壁では、アルミ通気見切り縁(妻壁用)納まりまたはシーリング納まりにしてください。
(101ページ参照)
①シーリングの納まり
※縦胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●軒天井とのすき間を10mm程度あけて施工し、シーリングします。
シ
ーリングの施工が確実に行え、かつ通気が妨げられないように、剛性の高いバックアップ材またはハット型ジョイナー
片側タイプをご使用ください。
●軒天との取合い部では、スペーサー5を入れ、端打ち寸法25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)を確保して、先孔(φ2程度)をあけ
てからリング釘で胴縁に留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
縦胴縁
25~35
(20~30)10
木造下地(横張り)
の各部納まり
防水紙
軒天井
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
軒天井
リング釘
スペーサー5
防水紙
縦胴縁
シーリング
リング釘
スペーサー5
※
( )
内はエクセレージ
②見切り縁の納まり
縦
胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●サイディングは切断木口が見えないように見切り縁に差込んで施工します。
●軒天との取合い部では、スペーサー5を入れ、見切り縁を避け、先孔(φ2程度)をあけてからリング釘で胴縁に留付けます。釘頭に
は必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
縦胴縁
防水紙
軒天井
見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
スペーサー5
縦胴縁
防水紙
軒天井
見切り縁
リング釘
スペーサー5
47
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<8>軒天部の施工
③通気見切り縁の納まり
●サイディングは切断木口が見えないように通気見切り縁に差込んで施工します。
縦胴縁が通気見切り縁の後背面にある通気穴をふさがないようにしてください。
●軒天との取合い部では、スペーサー5を入れ、見切り縁を避け、先孔(φ2程度)をあけてからリング釘で胴縁に留付けます。釘頭に
は必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
対応サイディング厚(mm)
通気穴
通気見切り縁
(16〜14mm厚用)
15・16
φ8 @40
通気見切り縁
(21・18mm厚用)
18
φ8 @40
縦胴縁
防水紙
木造下地(横張り)
の各部納まり
48
通気穴
(φ8@40)
軒天井
通気見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
スペーサー5
縦胴縁
防水紙
通気穴をふさがない
ようにすき間を確保
通気穴
(φ8@40)
軒天井
通気見切り縁
リング釘
スペーサー5
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<1>張り方のポイント
形 状
金具固定部材
スターター
(RY7464S)
専用釘
専用ビス
×
1本留め
○
張り出し部
(土台部等)
ステンレス(厚1.2mm)
L=3030
15
○
×
30
ロングスターター
(B10152)
500mm以下
の間隔
木造下地(横張り)
の各部納まり
塗装ガルバリウム鋼板(厚0.8mm)
66
15
平板用
(B1015)
○
60
横
張
り
用
留
め
金
具
︵
15
m
m
︶
使用部位
1本留め
○
一般部
○
出隅部
1本留め
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
○
出隅用
(RE10153)
1本留め
1本留め
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
専用釘
リング釘38(留め金具用)
(RM89S0)
ステンレス
金
具
専用ビス
下地面材なし
固
定 留め金具用ビス(木下地用)
の場合
部
(RY8830)
材
専用ビス
留め金具用ビス35(木下地用)
(B88351)
金具留付け部
ステンレス
35
下地面材有り
の場合
φ4.1
ステンレス
サイディング留付用釘
65
リング釘65(直留め用)
(B8765R400)
φ3.0
5
(淡色系の着色釘)
※パッキン材に 15mm 厚の木胴縁を使用する場合
リング釘45(直留め用)
(B8745R400)
(淡色系の着色釘)
パッキン材
22個/本
片面粘着層付き
ステンレス
・開口部上下
・軒天部
・その他サイディング
ステンレス
を表面から釘留めす
る部位
スペーサー15
(RY82S15)
L=1000
ポリプロピレン
49
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<1>張り方のポイント
●本体・同質出隅は、通気金具を使用して施工します。
●ただし、軒天部や開口部上下等は、合いじゃくり部分が切断され留め金具が施工できません。
パッキン材を入れ、端打ち寸法25〜35mm
(エクセレージは20〜30mm)
を確保して、先孔
(φ2程度)
をあけてからリング釘で留付けます。
釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
(釘設定が淡色系1種類のみのため)
パッキン材
リング釘
スペーサー15
リング釘65
15mm厚の木胴縁
リング釘45
通気金具
(15mm)
出隅用
間柱
ハット型ジョイナー
ハット型ジョイナー
入隅捨て水切り
柱
455
455
455
通気金具
(15mm)
平板用
455
木造下地(横張り)
の各部納まり
防水紙
通気金具
(15mm)
スターター
土台水切り
シーリング
同質出隅
●通気金具には、複数の釘穴やビス穴があいています。部位に合わせて穴を選び、必要本数留付けます。
●通気金具の留付けには、専用釘または専用ビスを使用します。
(スターター・ロングスターターは専用釘使用不可)
●土台部等の張り出し部では、スターターかロングスターターのいずれかを使用します。
●同質出隅の張り出しは、
通気金具出隅用を使用します。
(アルミ通気土台水切り使用時は除く)
なお、
スターターまたはロングスターターを、
本体と出隅にまたがるようにして使用することも可能です。
●サイディングのジョイントは、すき間ができないように差込んでください。
すき間が
できないように
差し込む
50
通気金具
(15mm)
平板用
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<2>土台部の施工
●土台部の金具は張り出しの基準となるため水平器や水糸等を使用し水平レベルを確保します。
●通気金具スターター使用の場合は、500mm以下の間隔で下地に専用ビス1本で留付けます。
●通気金具ロングスターター使用の場合は、500mm以下の間隔で下地に専用ビスで固定します。
スターター、ロングスターターはビス留め専用です。釘留めはしないでください。
サイディングは各段毎に水平の確認をしてください。
15
専用ビス
防水紙
防水紙
※1
両面防水テープ
通気金具
(15mm)
スターター
※1
両面防水テープ
10
10
木造下地(横張り)
の各部納まり
専用ビス
土台水切り
通気金具
(15mm)
スターター
※(シーリング)
土台水切り
※(シーリング)…土台水切り下から雨水の吹込みが懸念され
る場合(1階RC造の場合等)は、土台水切
り下にシーリングをしてください。
※1 通
気金具ロングスターター使用時は不要。また、土台
水切りの純正品は防水テープ付きのため、不要。
<3>通気金具(平板用)の施工
●通気金具平板用は500mm以下の間隔で、専用釘または専用ビス1本で柱・間柱に確実に留付けます。
●中央の穴への留付けを基本とし、納まり上中央の穴への留付けができない場合は、左右の穴へ留付けます。
●ビス穴には釘を打たないでください。
留 め金具が動きサイディングが落下する恐
れがあります。
ハット型ジョイナー
防水紙
通気金具
(15mm)
平板用
専用釘またはビス
通気金具
(15mm)
平板用
15
防水紙
シーリング
専用釘またはビス
ハット型ジョイナー
51
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<4>縦目地部の施工
縦目地位置には、ハット型ジョイナーを取付けます。
ハット型ジョイナーは1m程度の間隔で捨板部に釘で留付けます。
(サイディングの横ずれ防止のため)
●通気金具平板用を左右は、サイディングに1個ずつ取付けてください。
●通気金具は、専用釘または専用ビス1本で確実に下地に留付けます。
●目地幅は10mm程度とします。
通気金具が専用ハット型ジョイナーの上にのっても、納まり上、問題ありません。
1m程度の
間隔で釘留め
専用釘またはビス
木造下地(横張り)
の各部納まり
通気金具
(15mm)
平板用
10
防水紙
シーリング
ハット型ジョイナー
通気金具
(15mm)
平板用
10
防水紙
ハット型ジョイナー
シーリング
専用釘またはビス
ハット型ジョイナー
横張り用通気金具
(15mm)
スターター
52
ハット型ジョイナー
横張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<5>出隅部の施工
●同質出隅は通気金具出隅用2個で取付けます。
※内寸の大きい同質出隅
(受注生産品)を使用する場合は、通気金具平板用2個で取付けてください。
ルミ通気土台水切り使用時は、1段目の同質出隅固定に出隅用は使用できません。スターターを本体と出隅にまたがる
ア
ように取付けてください。
●通気金具は、専用釘または専用ビス1本で確実に下地に留付けます。
●同質出隅とサイディングのジョイント部には、専用ハット型ジョイナーを取付けます。
ハット型ジョイナーは1m程度の間隔で捨板部に釘で留付けてください。(サイディングの横ずれ防止のため)
●サイディングと同質出隅の水平レベルを確保しながら施工します。
75
ハット型ジョイナー
補助材
シーリング
ハット型ジョイナー
防水紙
1m程度の
間隔で釘留め
木造下地(横張り)
の各部納まり
同質出隅
(働き幅455)
10
防水紙
通気金具
(15mm)
平板用
専用釘またはビス
通気金具
(15mm)
出隅用
10
専用釘またはビス
通気金具
(15mm)
平板用
通気金具
(15mm)
出隅用
専用釘またはビス
シーリング
同質出隅
(働き幅455)
補助材
専用釘またはビス
<6>入隅部の施工
●通気金具取付けのため、補助材を入れてください。
●入隅捨て水切りを取付けます。
サ
イディングの横ずれ防止のため、ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
を取付けてください。
●サイディング入隅部は10mm程度のすき間をあけ、シーリングをします。
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
専用釘またはビス
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
補助材
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
10
入隅捨て水切り
防水紙
入隅捨て水切り
補助材
通気金具
(15mm)
平板用
10
シーリング
専用釘またはビス
53
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<7>開口部の施工
●開口部廻りは、10mm程度のすき間をあけてサイディン
●サッシ廻りでの突付けによる三角シーリ
ングは、シーリング材の剝離を起こします。
目地幅10mm程度を確保してください。
グを施工し、シーリングをします。
●サッシの水切りにより、不陸が生じた場合は、胴縁を切
欠くかスペーサー2等にて不陸調整を行います。
①縦断面
●開
口部上下では、パッキン材を使用し、端打ち寸法25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)を確保して、先孔(φ2程度)をあけてか
らリング釘で留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
リング釘
スペーサー15
リング釘65
15mm厚の木胴縁
リング釘45
スペーサー15
防水紙
スペーサー15
防水紙
リング釘
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
リング釘
両面防水テープ
両面防水テープ
シーリング
10
25~35
10(20~30)
木造下地(横張り)
の各部納まり
パッキン材
10
25~35
(20~30) 10
シーリング
リング釘
シーリング
両面防水テープ
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
リング釘
両面防水テープ
防水紙
スペーサー15
スペーサー15
※
( )
内はエクセレージ
②横断面
開
口部の縦枠とサイディングの取合いには、サイディングの横ずれ防止のため、ハット型ジョイナー(片側タイプ)を使
用してください。
両面防水テープ
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
両面防水テープ
専用釘またはビス
専用釘またはビス
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
防水紙
10
通気金具
(15mm)
平板用
10
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
54
シーリング
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<8>軒天部の施工
妻壁では、アルミ通気見切り縁(妻壁用)納まりまたはシーリング納まりにしてください。
(101ページ参照)
①シーリングの納まり
縦
胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●軒天井とのすき間を10mm程度あけて施工し、シーリングします。
シ
ーリングの施工が確実に行え、かつ通気が妨げられないように、剛性の高いバックアップ材またはハット型ジョイナー
片側タイプをご使用ください。
●軒天との取合い部では、端打ち寸法25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)を確保して、先孔(φ2程度)をあけてからリング釘45で
胴縁に留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
補助胴縁15mm厚
25~35
(20~30)10
軒天井
木造下地(横張り)
の各部納まり
防水紙
補助胴縁15×45
長さ200程度
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
軒天井
シーリング
リング釘
リング釘
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
②見切り縁の納まり
縦
胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●サイディングは切断木口が見えないように見切り縁に差込んで施工します。
●軒天との取合い部では、見切り縁を避け、先孔(φ2程度)をあけてからリング釘45で胴縁に留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗
料
(補修塗料)
を塗布します。
補助胴縁15mm厚
防水紙
軒天井
見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
防水紙
軒天井
補助胴縁15×45
長さ200程度
見切り縁
リング釘
55
7. 木造下地
(横張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<8>軒天部の施工
③通気見切り縁の納まり
●サイディングは切断木口が見えないように通気見切り縁に差込んで施工します。
●軒天との取合い部では、スペーサー15を入れ、見切り縁を避け、先孔
(φ2程度)
をあけてからリング釘65で胴縁に留付けます。
(15mm厚胴縁使用時は、リング釘45を使用)
釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
木造下地
木
(造
横下
張地
り
()
縦
の張
各り
部)
納
のま
各り
部納まり
56
対応サイディング厚(mm)
通気穴
通気見切り縁
(16〜14mm厚用)
15・16
φ8 @40
通気見切り縁
(21・18mm厚用)
18
φ8 @40
防水紙
通気穴
(φ8@40)
軒天井
通気穴
(φ8@40)
通気見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
スペーサー15
防水紙
軒天井
通気見切り縁
リング釘
スペーサー15
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<1>張り方のポイント
●張り始めは下げ振り等で垂直を決めていきます。張り幅の長い時は途中で垂直の直しを行います。
●割付けに従って、割付け端数は出隅・入隅にもっていきます。その際、小幅物が入らないように注意してください。
品によっては、柄の上下があるものがあります。本体は、合いじゃくり受け側が壁面に向かって右側になるように施工
商
してください。(壁面に向って左側から張り始めてください)
①通常サイズ(455mm幅品)
●サイディングの釘留めは、幅方向3本・長手方向500mm以下の間隔で、横胴縁に固定します。
間柱
補助材
柱
防水紙
木造下地
木
(造
横下
張地
り
()
縦
の張
各り
部)
納
のま
各り
部納まり
300
横胴縁
300
リング釘
土台水切り
同質出隅
シーリング
②広幅サイズ(910mm幅品)
横胴縁仕様
●サイディングの釘留めは、幅方向5本・長手方向500mm以下の間隔で、横胴縁に固定します。
25~35
(20~30)
間柱
リング釘
補助材
柱
防水紙
横胴縁
横胴縁
500以下
300
〃
〃
35~45
(30~40)
500以下
〃
25~35
(20~30)
500以下
35~45
(30~40)
500以下
300
土台水切り
リング釘
※
( )
内はエクセレージ
シーリング
同質出隅
57
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<1>張り方のポイント
縦胴縁仕様(広幅サイズのみ)
●広幅サイズの場合は、縦胴縁仕様が可能です。但し、サイディングの幅910mmは、尺モジュールの下地対応です。(一部メーター
モジュール対応品もあります。「KMEW外壁材総合カタログ」の最新版をご参照ください。)
通常サイズは、サイディングの規定の留付け(本数・端打ち寸法の確保)
ができないので、対応できません。
●縦目地部は全て90mm幅または45mm幅2列の縦胴縁を取付け、サイディング釘の端打ち寸法を確保します。
胴縁を下地に固定するため、必要に応じて補助材を入れてください。
●長手方向は300mm間隔で縦胴縁に固定します。
縦胴縁45幅
縦胴縁90幅
または45幅2列
木造下地(縦張り)
の各部納まり
リング釘
縦胴縁90幅または45幅2列
縦胴縁45幅
455
455
300
防水紙
455
補助材
間柱
455
入隅捨て水切り
柱
455
300
300
300
35~45
(30~40)
25~35
(20~30)
35~45
(30~40)
土台水切り
リング釘
25~35
(20~30)
※
( )
内はエクセレージ
58
シーリング
同質出隅
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<2>土台部の施工
●サイディングと土台水切りは10mm程度すき間をあけて施工します。(毛細管現象の防止、結露水の排出、吸気口の確保、躯体の荷
重による変位吸収のため)
●釘留めは端打ち寸法を25〜35mm確保し、胴縁に留付けます。(エクセレージは20〜30mm)
台に使用されている防腐処理木材が銅を含んでいる場合は、板金を腐食する恐れがあるので土台水切りと土台の木の間
土
に片面防水テープを貼ってください。
リング釘
横胴縁90幅
または45幅2列
60
木造下地(縦張り)
の各部納まり
防水紙
防水紙
25~35
(20~30)
●土台水切りとサイディングの木口は、シー
リング等でふさがないでください。通気及
び排水ができません。
●サイディングをモルタルに埋め込まないで
ください。モルタルに埋め込むと、サイディ
ングが水分を吸い上げ、基材に著しい損傷
を及ぼすばかりでなく、下地材の劣化にも
つながります。
10
横胴縁90幅
または45幅2列
土台水切り
リング釘
60
25~35
10 (20~30)
※
( )
内はエクセレージ
土台水切り
※(シーリング)
※
(シーリング)…土 台水切り下から雨水の吹き込みが懸念さ
れる場合(1階がRC造の場合等)は、土台水
切り下にシーリングをしてください。
59
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<3>横目地部の施工
①水切りの納まり
●サイディングの上端部に捨シーリングをしてから、中間水切りを取付けます。
●上部のサイディングと中間水切りは図のように10mm程度すき間をあけて施工します。
防水紙
防水紙
横胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
中間水切り
木造下地(縦張り)
の各部納まり
10程度
捨シーリング
リング釘
10程度
横胴縁90幅
または45幅2列
捨シーリング
中間水切り
②シーリングの納まり
●目地幅は10mm程度とします。
●釘留めは端打ち寸法を25〜35mm確保し、胴縁に留付けます。(エクセレージは20〜30mm)
防水紙
防水紙
横胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
25~35
25~35
(20~30)10(20~30)
ハット型ジョイナー
捨シーリング
横胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
シーリング
シーリング
捨シーリング
ハット型ジョイナー
※
( )
内はエクセレージ
60
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<4>出隅部の施工
①同質出隅
(10尺タイプ)
サ
イディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
●釘留めは端打ち寸法を確保し、下記いずれかの方法で行います。
1)
ド
リルで先孔(φ2程度)をあけ、リング釘で左右に千鳥で300mm間隔に留付けます。
(ただし、上端と下端は左右各1本
留めとします)
2)
ド
リルで先孔
をあけ、リング釘で左右に500mm以下の間隔で留付けます。
(φ2程度)
固定方法 1)
縦胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
ハット型ジョイナー
横胴縁45幅
25~35
10(20~30)
シーリング
25~35
(20~30)
同質出隅
(10尺タイプ)
25~35
(20~30)
木造下地(縦張り)
の各部納まり
ハット型ジョイナー
縦胴縁90幅または45幅2列
リング釘
10
シーリング
横胴縁
300
同質出隅
(10尺タイプ)
25~35
(20~30)
リング釘
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
固定方法 2)
リング釘
防水紙
ハット型ジョイナー
横胴縁45幅
25~35
10(20~30)
シーリング
ハット型ジョイナー
同質出隅
(10尺タイプ)
25~35
(20~30)
25~35
(20~30)
リング釘
10
シーリング
500
横胴縁
同質出隅
(10尺タイプ)
リング釘
25~35
(20~30)
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
リング釘
61
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
②差込み出隅
(鋼板出隅コーナー)
の施工
●差込み出隅は縦胴縁の上に取付けます。
●差込み出隅の下端は土台水切りと10mm程度すき間をあけて取付けます。
●サイディングは切断木口が見えないように、コーナーに10mm程度差込んで納めます。
縦胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
差込み出隅
10
横胴縁
リング釘
差込み出隅
木造下地(縦張り)
の各部納まり
縦胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
防水紙
<5>入隅部の施工
●胴縁の取付けのため、補助材を入れてください。
●胴縁の上に入隅捨て水切りを取付けます。
●釘留めは、入隅捨て水切りを避けて、胴縁に留付けます。
サ
イディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
●サイディングの取合い部は、10mm程度すき間をあけ、プライマー塗布後シーリングをします。
入隅捨て水切り
補助材
防水紙
防水紙
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
入隅捨て水切り
10
リング釘
補助材
10
シーリング
リング釘
横胴縁
縦胴縁45幅
横胴縁45幅
62
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<6>開口部の施工
●開口部廻りは、10mm程度すき間をあけてサイディングを
●サッシ廻りでの突付けによる三角シーリン
グは、シーリング材の剝離を起こします。
目地幅10mm程度を確保してください。
施工し、シーリングをします。
●サッシのつばにより、不陸が生じた場合は、胴縁を切欠
くかスペーサー2にて不陸調整を行います。
①縦断面
●釘留めは、端打ち寸法25〜35mm程度
(エクセレージは20〜30mm程度)
を確保し、500mm以下の間隔で横胴縁に留付けます。
横胴縁
リング釘
防水紙
防水紙
両面防水テープ
シーリング
リング釘
両面防水テープ
シーリング
10
25~35
10 (20~30)
木造下地(縦張り)
の各部納まり
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
横胴縁
リング釘
シーリング
両面防水テープ
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
25~35
(20~30)10
25~35
(20~30) 10
シーリング
両面防水テープ
リング釘
横胴縁
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
横胴縁
②横断面
サ
イディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
●釘留めは、端打ち寸法25〜35mm程度
(エクセレージは20〜30mm程度)
を確保し、横胴縁に留付けます。
両面防水テープ
リング釘
両面防水テープ
防水紙
防水紙
10
10
25~35
(20~30)
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
リング釘
シーリング
シーリング
※
( )
内はエクセレージ
63
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<7>軒天部の施工
妻壁では、アルミ通気見切り縁
(妻壁用)
納まりまたはシーリング納まりにしてください。
(101ページ参照)
①シーリングの納まり
横胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●軒天井とサイディングのすき間は10mm程度確保します。
●釘留めは、端打ち寸法25〜35mm
(エクセレージは20〜30mm)
を確保して、リング釘で胴縁に留付けます。
軒天井下地用胴縁
軒天井下地用胴縁
木造下地(縦張り)
の各部納まり
軒天井
25~35
(20~30)10
軒天井
シーリング
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
リング釘
30程度
横胴縁90幅
または45幅2列
リング釘
横胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
②見切り縁の納まり
横胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●サイディングは切断木口が見えないように見切り縁に差込んで施工します。
●釘留めは、見切り縁を避け、リング釘で胴縁に留付けます。
軒天井下地用胴縁
軒天井下地用胴縁
軒天井
軒天井
見切り縁
見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
横胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
64
リング釘
30程度
横胴縁90幅
または45幅2列
防水紙
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
1. 釘留め施工
<7>軒天部の施工
③通気見切り縁の納まり
●サイディングは切断木口が見えないように通気見切り縁に差込んで施工します。
横胴縁が通気見切り縁の後背面にある通気穴をふさがないようにしてください。
●釘留めは、見切り縁を避け、リング釘で胴縁に留付けます。
通気穴
(φ8 @40)
軒天井
通気穴
(φ8 @40)
軒天井
通気見切り縁
リング釘
(見切り縁を避ける)
横胴縁45幅
木造下地(縦張り)
の各部納まり
通気見切り縁
30程度
防水紙
リング釘
横胴縁45幅
防水紙
65
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<1>張り方のポイント
形 状
金具固定部材
専用釘
専用ビス
×
(同梱ビス)
500mm以下
の間隔
使用部位
L=3030
○
張り出し部
(土台部等)
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
50
5
66
※1
平板用
(B1005)
○
一般部
○
出隅部
×
1本留め
×
1本留め
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
5
出隅用
(RE10058)
50
70
木造下地(縦張り)
の各部納まり
縦
張
り
用
留
め
金
具
︵
5
m
m
︶
38
ロングスターター
(B10057)
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
専用ビス
金
具
固
定
部
材
留め金具用ビス※2
(木下地用)
(RY8830)
ステンレス
60
ロングスターター同梱ビス
(ロングスターター同梱)
金具留付け部
φ4.8
8
ステンレス
(淡色系の着色釘)
65
リング釘65(直留め用)
(B8765R400)
※18mm厚品用
φ3.0
5
(淡色系の着色釘)
パッキン材
22個/本
片面粘着層付き
スペーサー5
(RY82S05)
45
5
※ 1 横張り用兼用です。
※ 2 留め金具用ビス 35(木下地用)も使用可。
66
ステンレス
・開口部上下
・軒天部
・その他サイディング
ステンレス
を表面から釘留めす
る部位
40
サイディング留付用釘
リング釘45(直留め用)
(B8745R400)
L=1000
ポリプロピレン
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<1>張り方のポイント
●本体・同質出隅は、留め金具を使用して施工します。
●ただし、出隅部や入隅部・開口部左右等は、合いじゃくり部分が切断され留め金具が施工できません。
スペーサー5を入れて、
先孔
(φ2程度)
をあけてからリング釘で木下地へ留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
(釘設定が淡色系1種類のみのため)
補助材
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
またはバックアップ材
防水紙
入隅捨て水切り
木造下地(縦張り)
の各部納まり
柱
間柱
留め金具
(5mm)
平板用
横胴縁
縦張り留め金具(5mm)
ロングスターター
リング釘45
土台水切り
シーリング
シーリング
同質出隅
(10尺)
●留め金具には、複数の釘穴やビス穴があいています。部位に合わせて穴を選び、必要本数留付けます。
●留め金具の留付けには、専用ビスを使用します。
●土台部等の張り出し部では、ロングスターターを使用します。
! 縦張り金具留め施工時の注意事項
サイディング脱落防止のため、下記事項を必ず遵守して施工してください。
①サイディング張り出し部には自重を支えるため、必ずロングスターターを取付け、下地に確実に留付けてください。
(ロングスターター未使用や留付け保持力不足は、サイディング脱落の原因となります。)
サイディング張り出し部:土台部、横目地部、開口部上部、屋根との取合い部
②張り出し部1つ目の留め金具平板用は、必ずロングスターターのすぐ上に取付けてください。
(取付けなかった場合、張り出し部でのサイディングの押さえがきかず、サイディング脱落の原因となります。)
※張り出し部1つ目の留め金具平板用が固定できない場合は、スペーサー5を入れ、端打ち寸法を確保してリング釘45
で留付けてください。(幅方向2〜3本)
67
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<2>土台部の施工
●留め金具ロングスターターは、張り出しの基準となるため、水平器や水糸等を使用し水平レベルを確保します。
●留め金具ロングスターターは、500mm以下の間隔で、同梱されている専用ビスで下地に確実に留付けます。
●留め金具平板用は専用ビス1本で横胴縁に留付けます。
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(67ページ)を
ご確認ください。
●サイディングと土台水切りのすき間は10mm程度あけます。
防水紙
防水紙
横胴縁90幅
または45幅2列
留め金具
(5mm)
平板用
専用ビス
留め金具
(5mm)
平板用
専用ビス
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
横胴縁90幅
または45幅2列※3
60
60
8以下
10程度
木造下地(縦張り)
の各部納まり
※2
縦張り用留め金具(5mm)
ロングスタ ータ ー
10程度
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
土台水切り
縦張り用留め金具(5mm)
ロングスターター 土台水切り
※1(シーリング)
※1(シーリング)…土 台水切り下から雨水の吹込みが懸念さ
※3 水
切立上りの水返しで傾かないように、特に、横胴縁
れる場合(1階RC造の場合等)は、土台水
45幅2列の取付け時は、胴縁同士に不陸や段差ができ
切り下にシーリングをしてください。
ないように注意してください。胴縁に不陸や段差・傾き
が生じると、ロングスターターが傾く、1段目の金具が
※2 ロ
ングスターター下端位置は、横胴縁下端位置から8mm
サイディングに掛かりづらい、等によりサイディング脱
以下としてください。ロングスターターを下げすぎると、
落の原因となります。
がたつき発生等によりサイディング脱落の原因となります。
<3>留め金具(平板用)の施工
●留め金具平板用は455mm
(サイディング幅)
、長手方向500mm以下の間隔で、専用ビス1本で横胴縁に留付けます。
●中央の穴への留付けを基本とし、納まり上中央の穴への留付けができない場合は、上下の穴へ留付けます。
防水紙
横胴縁
留め金具
(5mm)
平板用
留め金具
(5mm)
平板用
専用ビス
455
500以下
455
防水紙
専用ビス
455
不陸がある場合
スペーサー2で調整してください
68
横胴縁45幅
スペーサー2
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<4>横目地部の施工
①中間水切りの納まり
●中間部は、中間水切りを使用し、留め金具ロングスターターを所定の位置に施工します。
●留め金具ロングスターターは、同梱されている専用ビスで500mm以下の間隔で下地に確実に留付けます。
●サイディングと中間水切りのすき間は10mm程度あけます。
専用ビス
留め金具
(5mm)
平板用
中間水切り
(縦張り金具留め用)
捨シーリング
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
横胴縁90幅
または45幅2列
専用ビス
(10)
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
横胴縁45幅
捨シーリング
中間水切り
(縦張り金具留め用)
横胴縁45幅
※1 ロ
ングスターター下端位置は、横胴縁下端位置から8mm
以下としてください。ロングスターターを下げすぎると、
がたつき発生等によりサイディング脱落の原因となります。
木造下地(縦張り)
の各部納まり
(10)
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
留め金具
(5mm)
平板用
専用ビス
8以下※1
防水紙
横胴縁90幅
または45幅2列
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(67ページ)を
ご確認ください。
②シーリングの納まり
●目地部にはバックアップ材を入れ、シーリングの幅と深さを確保します。
●目地幅は10mm程度とします。
●留め金具ロングスターターを所定の位置に施工します。
●留め金具ロングスターターは、同梱されている専用ビスで500mm以下の間隔で下地に確実に留付けます。
防水紙
留め金具
(5mm)
平板用
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
横胴縁90幅
または45幅2列
10
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
シーリング
ハット型ジョイナー
(留め金具5mm用)
留め金具
(5mm)
平板用
専用ビス
10
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
専用ビス
横胴縁90幅
または45幅2列
専用ビス
横胴縁45幅2列
または90幅
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
シーリング
横胴縁90幅
または45幅2列
ハット型ジョイナー
(留め金具5mm用)
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(67ページ)を
ご確認ください。
69
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<5>出隅部の施工
●出隅部のサイディングは、合いじゃくり部分が切断され、金具が使用できません。
●スペーサー5を入れ、先孔(φ2程度)をあけてから、端打ち寸法25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)を確保し、リング釘45を使用
して500mm以下の間隔で胴縁に固定します。釘頭には必ず現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布します。
サイディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
●張り出し部分では、本体と同質出隅にまたがるようにロングスターターを取付けます。
●同質出隅は、留め金具出隅用を使用して施工します。
●留め金具出隅用はロングスターターのすぐ上に取付けた後、500mm以下の間隔で左右に各1個ずつ横胴縁に取付けます。
●留め金具出隅用は専用ビス1本で横胴縁に留付けます。
防水紙
シーリング
75 10
リング釘45
横胴縁45幅
横胴縁
同質出隅
(10尺)
木造下地(縦張り)
の各部納まり
リング釘45
専用ビス
シーリング
スペーサー5
留め金具出隅用
留め金具出隅用
専用ビス
同質出隅
(10尺)
シーリング
スペーサー5
防水紙
<6>入隅部の施工
●胴縁取付けのため、補助材を入れてください。
●縦胴縁の上に入隅捨て水切りを取付けます。
●入隅部は、合いじゃくり部分が切断され、金具が使用できません。
●スペーサー5を入れ、先孔(φ2程度)をあけてから、端打ち寸法25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)を確保してリング釘45で胴縁
に固定します。釘頭には必ず現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布します。
サイディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
●サイディング入隅部は10mm程度すき間をあけ、シーリングをします。
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
またはバックアップ材
シーリング
10
入隅捨て水切り
入隅捨て水切り
補助材
横胴縁
防水紙
防水紙
スペーサー5
補助材
横胴縁45幅
リング釘45
スペーサー5
リング釘45
縦胴縁
70
10
シーリング
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<7>開口部の施工
●開口部廻りは、10mm程度のすき間をあけてサイディン
●サッシ廻りでの突付けによる三角シーリン
グは、シーリング材の剝離を起こします。
目地幅10mm程度を確保してください。
グを施工し、シーリングをします。
●サッシの水切りにより、不陸が生じた場合は、胴縁を切
欠くかスペーサー2等にて不陸調整を行います。
①縦断面
●開口上部には、留め金具ロングスターターを、同梱されている専用ビスで455mm以下の間隔で留付けます。
●ただし、開口上部の長さが1500mm以下の場合は、留め金具ロングスターターを約150mmに切断し外壁材接合部に両掛けして使用
してもかまいません。留付けは専用ビス2本で行います。
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(67ページ)を
ご確認く
ださい。
●留め金具平板用は455mm間隔で横胴縁に専用ビス1本で留付けます。
●開口下部は留め金具平板用で施工します。
防水紙
専用ビス
両面防水テープ
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
横胴縁
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
両面防水テープ
(10)
(10)
8以下※1
専用ビス
シーリング
木造下地(縦張り)
の各部納まり
横胴縁
留め金具
(5mm)
平板用
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
(10)
(10)
シーリング
両面防水テープ
防水紙
横胴縁
専用ビス
シーリング
留め金具
(5mm)
平板用
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
両面防水テープ
留め金具
(5mm)
平板用
横胴縁
専用ビス
防水紙
※1 ロ
ングスターター下端位置は、横胴縁下端位置から8mm
以下としてください。ロングスターターを下げすぎると、
がたつき発生等によりサイディング脱落の原因となります。
②横断面
●開口部左右では、スペーサー5を使用し、端打ち寸法25〜35mm程度(エクセレージは20〜30mm程度)を確保して、先孔(φ2程度)を
あけてからリング釘で胴縁に留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布します。
サイディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
両面防水テープ
両面防水テープ
補助材
補助材
防水紙
防水紙
横胴縁
横胴縁45幅
スペーサー5
リング釘45
10
25~35
(20~30)
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
またはバックアップ材
シーリング
※
( )
内はエクセレージ
スペーサー5
10
リング釘45
シーリング
71
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<8>軒天部の施工
妻壁では、アルミ通気見切り縁(妻壁用)またはシーリング納まりにしてください。
(101ページ参照)
①シーリングの納まり
横
胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●軒天井とサイディングのすき間は10mm程度確保します。
軒天井下地用胴縁
軒天井
30程度
10
軒天井下地用胴縁
軒天井
木造下地(縦張り)
の各部納まり
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
専用ビス
留め金具
(5mm)
平板用
専用ビス
横胴縁45幅
防水紙
横胴縁45幅
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
②見切り縁の納まり
横
胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●見切り縁はスペーサー5を入れてからリング釘で取付けます。
●サイディングは切断木口が見えないように見切り縁に差込んで施工します。
軒天井下地用胴縁
スペーサー5
30程度
軒天井下地用胴縁
軒天井
見切り縁
スペーサー5
専用ビス
留め金具
(5mm)
平板用
横胴縁45幅
防水紙
72
軒天井
見切り縁
専用ビス
横胴縁45幅
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<8>軒天部の施工
③通気見切り縁の納まり
●通気見切り縁は、幅100mm程度の横胴縁を500mm以下の間隔で下地に取付け、その上にスペーサー5を入れて、リング釘で固定し
ます。
横胴縁が通気見切り縁の後背面にある通気穴をふさがないようにしてください。
●サイディングは切断木口が見えないように通気見切り縁に差込んで施工します。
対応サイディング厚(mm)
通気穴
通気見切り縁
(16〜14mm厚用)
15・16
φ8 @40
通気見切り縁
(21・18mm厚用)
18
φ8 @40
通気用見切り縁
防水紙
軒天井
リング釘45
通気用見切り縁
スペーサー5
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
横胴縁45幅
長さ100程度
専用ビス
軒天井
100
通気穴
(φ8@40)
専用ビス
横胴縁45幅
留め金具
(5mm)
平板用
木造下地(縦張り)
の各部納まり
通気穴
(φ8@40)
横胴縁45幅
長さ100程度
スペーサー5
横胴縁45幅
73
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
2. 5mm 金具留め施工
<9>屋根との取合い部
①桁方向
●土台部と同様に施工します。
●留め金具ロングスターターは、500mm以下の間隔で、同梱されている専用ビスで下地に確実に留付けます。
●留め金具平板用は専用ビス1本で横胴縁に留付けます。
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(67ページ)を
ご確認ください。
●雨押えとのすき間は10〜15mm程度あけます。
縦張り留め金具
(5mm)
ロングスターター
専用ビス
専用ビス
横胴縁90幅
または45幅2列
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
10~15
木造下地(縦張り)
の各部納まり
雨押え
留め金具
(5mm)
平板用
横胴縁90幅
または45幅2列
8以下※1
留め金具
(5mm)
平板用
防水紙
防水紙
10~15
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
縦張り留め金具
(5mm)
※1 ロ
ングスターター下端位置は、横胴縁下端位置から8mm ロングスターター
以下としてください。ロングスターターを下げすぎると、
がたつき発生等によりサイディング脱落の原因となります。
雨押え
②流れ方向
●留め金具ロングスターターを施工します。
●胴縁45mm幅を取付け、留め金具ロングスターターは500mm以下の間隔で、同梱されている専用ビスで下地に確実に留付けます。
●雨押えとのすき間は10〜15mm程度あけます。
●留め金具ロングスターターと1段目の留め金具平板用の間には、胴縁45mm幅およびスペーサー5を入れ、先孔(φ2程度)をあけてか
らリング釘45で留付けます。
(サイディング下端から80mm程度の位置)
釘頭には必ず現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布します。
留め金具
(5mm)
平板用
横胴縁45幅
防水紙
専用ビス
留め金具
(5mm)
平板用
専用ビス
防水紙
スペーサー5
横胴縁45幅
横胴縁45幅
リング釘45
リング釘45
縦張り留め金具
(5mm)
ロングスターター
80
10~15
8以下※1
10~15
胴縁45幅
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
雨押え
スペーサー5
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
縦張り留め金具
(5mm)
※1 ロ
ングスターター下端位置は、横胴縁下端位置から8mm ロングスターター
以下としてください。ロングスターターを下げすぎると、
がたつき発生等によりサイディング脱落の原因となります。
74
雨押え
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<1>張り方のポイント
形 状
金具固定部材
専用釘
15
7
使用部位
専用ビス
L=3030
15
○
×
38
ロングスターター
(RE10157)
455mm以下
の間隔
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
張り出し部
(土台部等)
※横目地部で中間水切
りを使用する場合は
使用しない
(78ページ参照)
L=3030
38
ロングスターター
(B10057)
○
×
(同梱ビス)
500mm以下
の間隔
横目地部
中間水切りを使用
(
する場合 )
木造下地(縦張り)
の各部納まり
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
60
15
平板用 ※1
(B1015)
60
縦
張
り
用
留
め
金
具
︵
15
m
m
︶
○
一般部
○
出隅部
×
1本留め
×
1本留め
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
15
59
70
出隅用
(RE10158)
溶融亜鉛-Al-Mg合金めっき鋼板(厚0.8mm)
専用ビス
金
具
固
定
部
材
※2
留め金具用ビス
(木下地用)
(RY8830)
ステンレス
60
ロングスターター
(B10057)
同梱ビス
金具留付け部
φ4.8
8
サイディング留付用釘
ステンレス
65
リング釘65(直留め用)
(B8765R400)
φ3.0
5
(淡色系の着色釘)
※パッキン材に 15mm 厚の木胴縁を使用する場合
リング釘45(直留め用)
(B8745R400)
(淡色系の着色釘)
パッキン材
22個/本
片面粘着層付き
ステンレス
・開口部上下
・軒天部
・その他サイディング
ステンレス
を表面から釘留めす
る部位
スペーサー15
(RY82S15)
L=1000
ポリプロピレン
※ 1 横張り用兼用です。
※ 2 留め金具用ビス 35(木下地用)も使用可。
75
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
合板
(構造用合板9mm厚以上)
下地がある場合に限り、15mm通気金具留め施工が可能です。
<1>張り方のポイント
●本体・同質出隅は、通気金具
(15mm)
を使用して施工します。
●ただし、出隅部や入隅部・開口部左右等は、合いじゃくり部分が切断され留め金具が施工できません。
パッキン材を入れ、端打ち寸法25〜35mm
(エクセレージは20〜30mm)
を確保し、先孔
(φ2程度)
をあけてから500mm以下の間隔にリン
グ釘で留付けます。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
(釘設定が淡色系1種類のみのため)
パッキン材
リング釘
スペーサー15
リング釘65
15mm厚の木胴縁
リング釘45
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
またはバックアップ材
スペーサー15
入隅捨て水切り
防水紙
木造下地(縦張り)
の各部納まり
構造用合板
(9mm以上)
通気金具
(15mm)
平板用
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
リング釘65
土台水切り
シーリング
シーリング
同質出隅
(10尺)
●留め金具
(15mm)
には、複数の釘穴とビス穴があいています。部位に合わせてビス穴を選び、必要本数留付けます。
●留め金具
(15mm)
の留付けには、専用ビスを使用します。
●土台部等の張り出し部では、ロングスターターを使用します。
! 縦張り金具留め施工時の注意事項
サイディング脱落防止のため、下記事項を必ず遵守して施工してください。
①サイディング張り出し部には自重を支えるため、必ずロングスターターを取付け、下地に確実に留付けてください。
(ロングスターター未使用や留付け保持力不足は、サイディング脱落の原因となります。)
サイディング張り出し部:土台部、横目地部、開口部上部、屋根との取合い部
②張り出し部1つ目の通気金具平板用は、必ずロングスターターのすぐ上に取付けてください。
(取付けなかった場合、張り出し部でのサイディングの押さえがきかず、サイディング脱落の原因となります。)
※張り出し部1つ目の通気金具平板用が固定できない場合は、スペーサー15を入れ、端打ち寸法を確保して、リング
釘65で留付けてください。(幅方向2〜3本)
76
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<2>土台部の施工
●通気金具ロングスターターは、張り出しの基準となるため、水平器や水糸等を使用し水平レベルを確保します。
●通気金具ロングスターターは、455mm以下の間隔で下地に専用ビスで固定します。
アルミ通気土台水切りは使用できません。(通気穴の一部がふさがるため。
)
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
通気金具
(15mm)
平板用
専用ビス
防水紙
専用ビス
60
60
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
10
木造下地(縦張り)
の各部納まり
10程度
専用ビス
土台水切り
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
※(シーリング)
土台水切り
※(シーリング)…土台水切り下から雨水の吹込みが懸念され
る場合(1階RC造の場合等)は、土台水切
り下にシーリングをしてください。
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(76ページ)を
ご確認ください。
<3>通気金具平板用の固定
●通気金具平板用は幅方向455mm
(サイディング幅)
、長手方向500mm以下の間隔で専用ビス1本で留付けます。
(できるだけ柱・間柱位
置としてください)
●中央の穴への留付けを基本とし、納まり上中央の穴への留付けができない場合は、左右の穴へ留付けます。
構造用合板
(9mm厚以上)
防水紙
通気金具
(15mm)
平板用
15
防水紙
構造用合板
(9mm厚以上)
専用ビス
455
500以下
455
専用ビス
455
通気金具
(15mm)
平板用
通気金具
(15mm)
平板用
77
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<4>横目地部の施工
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(76ページ)
をご確認ください。
①中間水切りの納まり
本仕様では、中間水切り施工前に10mm厚のスペーサー
(※)
を取付けることで、横目地部での通気を確保することが必要です。
●中間水切りは、スペーサーを500mm以下の間隔で下地位置に取付けて高さ調整をしてから施工します。
●スペーサーはスペーサー5を2枚重ね、または10mm厚合板を使用し、下地の位置に取付けます。
●中間水切り取付け後、縦張り留め金具
(5mm)ロングスターターを所定の位置に施工します。
●縦張り留め金具(5mm)ロングスターターは、同梱されている専用ビスで500mm以下の間隔(スペーサー取付け位置)で下地に
確実に留付けます。
●サイディングと中間水切りのすき間は10mm程度あけます。
専用ビス
通気金具
(15mm)
平板用
専用ビス
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
防水紙
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
スペーサー※
(10mm厚)
木造下地(縦張り)
の各部納まり
10程度
10程度
中間水切り
(縦張り金具留め用)
捨てシーリング
専用ビス
スペーサー※
(10mm厚)
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
縦張り用留め金具
(5mm)
ロングスターター
専用ビス留め
(ロングスターター同梱品)
中間水切り
(縦張り金具留め用)
捨シーリング
※スペーサー10
(RY82S10)
をご用意しています。
②シーリングの納まり
●スペーサー15を910mm以下の間隔で取付けた上にハット型ジョイナー(片側タイプ)を取付けます。
●スペーサー15は、縦張り用通気金具(15mm)ロングスターターの取付け位置を考慮して取付けます。
●目地幅は10mm程度とします。
●通気金具ロングスターターを所定の位置に施工します。
●通気金具ロングスターターは、専用ビスで455mm以下の間隔で留付けます。(できるだけ柱・間柱位置としてください)
通気金具
(15mm)
平板用
専用ビス
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
通気金具
(15mm)
平板用
専用ビス
防水紙
防水紙
専用
ビス
縦張り用
留め金具
(5mm)
ロング
スターター
10
10
シーリング
捨シーリング
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
スペーサー15
専用ビス
通気金具
(15mm)
平板用
78
シーリング
10
ハット型
ジョイナー
留め金具
5mm用
専用ビス
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
シーリング
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
(
スペーサー15
(@910)
)
スペーサー※
(10mm厚)
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<5>出隅部の施工
●サイディングの出隅部は、合いじゃくり部分が切断され、金具が使用できません。
●スペーサー15を入れ、端打ち寸法25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)確保し、先孔(φ2程度)をあけてからリング釘65を使用して
500mm以下の間隔で下地に固定します。釘頭には必ず現場仕上げ塗料(補修塗料)を塗布します。
サイディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
●張り出し部分では、本体と同質出隅にまたがるようにロングスターターを取付けます。
●同質出隅は、留め金具(15mm)出隅用を使用して施工します。
●通気金具(15mm)出隅用は、ロングスターターのすぐ上に取付けた後、500mm以下の間隔で、左右に各1個ずつ取付けます。
●通気金具(15mm)出隅用は、専用ビス1本で留付けます。
75 10
防水紙
シーリング
縦張り留め金具
(15mm)
出隅用
同質出隅
(10尺)
スペーサー15
スペーサー15
シーリング
木造下地(縦張り)
の各部納まり
リング釘65
専用ビス
縦張り留め金具
(15mm)
出隅用
同質出隅
(10尺)
専用ビス
リング釘65
シーリング
シーリング
防水紙
<6>入隅部の施工
●入隅捨て水切りを取付けます。
●板幅1/2以下の場合は、縦胴縁を取付けてください。
サイディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
●入隅部は金具が固定出来ません。スペーサー15を入れ、先孔
(φ2程度)
をあけてからリング釘65で下地に固定します。
もしくは、縦胴縁15×45mmを取付け、リング釘45で固定します。
●釘留めは端打ち寸法25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)を確保し、500mm以下の間隔で留付けます。釘頭には必ず現場仕上
げ塗料(補修塗料)を塗布します。
●サイディングの取合い部は、10mm程度すき間をあけてプライマー塗布後シーリングをします。
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
またはバックアップ材
入隅捨て水切り
防水紙
シーリング
防水紙
リング釘65
スペーサー15
10
入隅捨て水切り
リング釘65
スペーサー15
10
シーリング
79
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<7>開口部の施工
●開口部廻りは、10mm程度のすき間をあけてサイディン
●サッシ廻りでの突付けによる三角シーリン
グは、シーリング材の剝離を起こします。
目地幅10mm程度を確保してください。
グを施工し、シーリングをします。
①縦断面
●開口上部には、通気金具
(15mm)
ロングスターターを、専用ビスで455mm以下の間隔で留付けます。
●ただし、開口上部の長さが1500mm以下の場合は、留め金具(15mm)ロングスターターを約150mmに切断し外壁材接合部に両掛けし
て使用してもかまいません。留付けは専用ビス2本で行います。
●開口下部は留め金具
(15mm)
平板用で施工します。
●通気金具
(15mm)
平板用は専用ビス1本で留付けます。
木造下地(縦張り)
の各部納まり
通気金具(15mm)平板用
専用ビス
防水紙
縦張り用通気金具(15mm)
ロングスターター
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(76ページ)を
ご確認ください。
専用ビス
通気金具(15mm)平板用
専用ビス
縦張り用通気金具(15mm)
ロングスターター
両面防水テープ
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
防水紙
専用ビス
両面防水テープ
シーリング
シーリング
10程度
10
シーリング
10程度
10
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
両面防水テープ
専用ビス
専用ビス
通気金具(15mm)平板用
両面防水テープ
防水紙
通気金具(15mm)平板用
防水紙
②横断面
●開口部左右のサイディングは、パッキン材を使用し、端打ち寸法25〜35mm
(エクセレージは20〜30mm)
を確保して、先孔
(φ2程度)
(補修塗料)
を塗布します。
をあけてから500mm以下の間隔でリング釘で下地に固定します。釘頭には必ず現場仕上げ塗料
サイディングの合いじゃくりは必ず切断して施工してください。
パッキン材
リング釘
スペーサー15
リング釘65
15mm厚の木胴縁
リング釘45
両面防水テープ
両面防水テープ
防水紙
スペーサー15
リング釘65
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
10
またはバックアップ材
25~35
シーリング
(20~30)
※
( )
内はエクセレージ
80
防水紙
スペーサー15
10
リング釘65
シーリング
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<8>軒天部の施工
妻壁では、アルミ通気見切り縁
(妻壁用)
納まりまたはシーリング納まりにしてください。
(101ページ参照)
①シーリングの納まり
縦
胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●軒天井とサイディングのすき間は10mm程度確保します。
10
補助胴縁15×45
長さ200程度
軒天井
木造下地(縦張り)
の各部納まり
シーリング
バックアップ材または
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
軒天井
専用ビス
補助胴縁15×45
長さ200程度
シーリング
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
専用ビス
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
②見切り縁の納まり
縦
胴縁を軒天井の施工よりも先に行い、通気層を確保してください。
●サイディングは切断木口が見えないように見切り縁に差込んで施工します。
補助胴縁15×45
長さ200程度
軒天井
見切り縁
補助胴縁15×45
長さ200程度
軒天井
専用ビス
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
リング釘
見切り縁
専用ビス
通気金具
(15mm)
平板用
防水紙
81
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<8>軒天部の施工
③通気見切り縁の納まり
●サイディングは切断木口が見えないように通気見切り縁に差込んで施工します。
対応サイディング厚(mm)
通気穴
通気見切り縁
(16〜14mm厚用)
15・16
φ8 @40
通気見切り縁
(21・18mm厚用)
18
φ8 @40
通気見切り縁
通気穴
通気穴
軒天井
木造下地(縦張り)
の各部納まり
82
通気見切り縁
軒天井
スペーサー15
専用ビス
留め金具
(15mm)
平板用
防水紙
構造用合板
(9mm以上)
リング釘
構造用合板
(9mm以上)
専用ビス
留め金具
(15mm)
平板用
防水紙
スペーサー15
8. 木造下地
(縦張り)の各部納まり
3. 通気金具留め施工
<9>屋根との取合い部
①桁方向
●土台部と同様に施工します。
●通気金具ロングスターターは、455mm以下の間隔で専用ビスで留付けます。
●通気金具平板用は専用ビス1本で留付けます。
「縦張り金具留め施工時の注意事項」
(76ページ)を
ご確認ください。
●雨押えとのすき間は10〜15mm程度あけます。
通気金具
(15mm)
平板用
(15mm)
通気金具
平板用
防水紙
専用ビス
専用ビス
防水紙
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
木造下地(縦張り)
の各部納まり
10~15
雨押え
専用ビス
10~15
専用ビス
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
雨押え
②流れ方向
●通気金具ロングスターターを取付けます。
●通気金具ロングスターターは455mm以下の間隔で専用ビスで留付けます。
●雨押えとのすき間は10〜15mm程度あけます。
●通気金具ロングスターターと1段目の留め金具(15mm)平板用の間には、スペーサー15を入れ、先孔(φ2程度)をあけてからリング釘
65で留付けます。
(サイディング下端から80mm程度の位置)
釘頭には必ず現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
専用ビス
通気金具
(15mm)
平板用
通気金具
(15mm)
平板用
専用ビス
防水紙
防水紙
スペーサー15
リング釘65
専用ビス
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
リング釘65
スペーサー15
80
10~15
10~15
雨押え
専用ビス
縦張り用通気金具
(15mm)
ロングスターター
雨押え
83
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<1>張り方のポイント
【外壁材施工必要部材】
横張り 5mm留め金具
平板用
5
使用箇所
名称
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
84
形状
B10052
張り出し部
(土台部など)
直留め用ビス 50
44
19
φ4
B1005
B10053
RY8840
上下ジョイント部
出隅部
金具留付け部
ハット型ジョイナー
片側ハット型
ジョイナー
スペーサー 5
50
40
品番
5
66
40
形状
5
留め金具用ビス
(鉄骨下地用)
出隅用
50
スターター
50
名称
φ5
45
5
品番
使用箇所
B88501
直打ち箇所
(軒天、開口部など)
B275
左右ジョイント部
出隅部
B275K
入隅部
開口部
RY82S05
直打ち箇所
(軒天、開口部など)
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<1>張り方のポイント
●本体・同質出隅は、留め金具
(B1005)
を使用して施工します。
●ただし、軒天部や開口部上下等は、合いじゃくり部分が切断され留め金具が施工できません。
スペーサー5を入れ、端打ち寸法30~40㎜を確保して、直留め用ビス50
(B88501)
で鋼製胴縁に留付けます。
●留め金具の固定には、留め金具用ビス
(RY8840)
を使用します。
●サイディングのジョイントは、隙間ができないように差し込んでください。
ハット型ジョイナー
縦胴縁 □-50×50×1.6
横張り用留め金具(15mm)平板用
横張り用留め金具(15mm)出隅用
縦胴縁 □-100×50×1.6
縦胴縁 □-100×50×1.6
ハット型ジョイナー(片側タイプ)
ハット型ジョイナー
606以下
既設RC壁
455
606以下
縦胴縁 □-50×50×1.6
R
C
455
455
下地(横張り)
の各部納まり
2階
455
455
オールアンカーM10-50
(ブラケット留め)
455
1階
横胴縁 □-50×50×1.6
オールアンカーM10-50
(ブラケット留め)
シーリング
土台水切り50
同質出隅コーナー
85
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<2>土台部の施工
●土台部のスターター
(B10052)
は、張り出しの基準となるため水平器などを使用し、水平レベルを確保します。
●スターターは、606㎜以下の間隔で、留め金具用ビス
(RY8840)
で鋼製胴縁に固定します。
サイディングは各段毎に水平の確認をしてください。
●既設RC壁と外壁材の間に害虫が侵入する恐れがあります。
進入を防ぐために、通気防虫ネット
(現地調達)
を施工してください。
既設RC壁
縦胴縁 □-50×50×1.6
オールアンカーM10-50
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
10
横張り用留め金具
(5mm)
スタ ータ ー
土台水切り50
通気防虫ネット
(現地調達)
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
縦胴縁 □-50×50×1.6
既設RC壁
オールアンカーM10-50
10
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
横張り用留め金具
(5mm)
スタ ータ ー
土台水切り50
通気防虫ネット
(現地調達)
86
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<3>留め金具の固定
●留め金具
(B1005)
は、606㎜以下の間隔で留め金具用ビス
(RY8840)
で鋼製胴縁に確実に留付けます。
●中央の穴への留付けを基本とし、納まり上、中央の穴への留付けができない場合は、左右の穴へ留付けます。
留め金具(5mm)平板用
オールアンカーM10-50
既設RC壁
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
縦胴縁 □-50×50×1.6
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
縦胴縁 □-50×50×1.6
既設RC壁
オールアンカーM10-50
留め金具(5mm)平板用
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
87
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<4>縦目地部の施工
●縦目地位置には、専用ハット型ジョイナー
(B275)
を取付けます。
適切なシーリング目地の確保およびサイディングの横ずれ防止のためです。
●ハット型ジョイナーは、1m程度の間隔で鋼製胴縁にビスで留付けます。
●留め金具
(B1005)
は、留め金具用ビス
(RY8840)
1本で確実に鋼製胴縁に留付けます。
留め金具がハット型ジョイナーの上に乗っても、問題ありません。
●目地幅は、10㎜程度とします。
シーリング
ハット型ジョイナー
オールアンカー
M10-50
既設RC壁
留め金具(5mm)平板用
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
縦胴縁 □-100×50×1.6
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
縦胴縁 □-100×50×1.6
既設RC壁
オールアンカーM10-50
ハット型ジョイナー
シーリング
88
10
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
留め金具(5mm)平板用
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<5>出隅部の施工
●同質出隅は、出隅用金具
(B10053)
2個で取付けます。
●出隅用金具は、留め金具用ビス
(RY8840)
1本で確実に鋼製胴縁に留付けます。
●同質出隅とサイディングのジョイント部には、ハット型ジョイナー
(B275)
を使用します。
ハット型ジョイナーは、1m程度の間隔で鋼製胴縁にビスで留付けます。
●サイディングと同質出隅の水平レベルを確保しながら施工します。
オールアンカーM10-50
縦胴縁 □-100×50×1.6
縦胴縁 □-50×50×1.6
(胴縁間は溶接留め)
縦胴縁
□-100×50×1.6
ハット型ジョイナー
10
シーリング
75
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
留め金具(5mm)出隅用
既設RC壁
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
留め金具(5mm)平板用
10
75
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
同質出隅コーナー
(内寸75:働き巾455)
縦胴縁 □-100×50×1.6
縦胴縁 □-50×50×1.6
(胴縁間は溶接留め)
ハット型ジョイナー
縦胴縁 □-100×50×1.6
留め金具
(5mm)
平板用
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
留め金具
(5mm)
出隅用
10
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
シーリング
同質出隅コーナー
(内寸75:働き巾455)
89
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<6>入隅部の施工
●入隅水切りを取付けます。
●サイディングの横ずれ防止のため、片側ハット型ジョイナー
(B275K)
を取付けてください。
片側ハット型ジョイナーは、1m程度の間隔で鋼製胴縁にビスで留付けます。
●サイディング入隅部は10㎜程度の隙間をあけ、シーリングをします。
入隅捨水切
縦胴縁 □-100×50×1.6
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
オールアンカーM10-50
既設RC壁
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
留め金具(5mm)平板用
10
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
留め金具(5mm)平板用
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
シーリング
縦胴縁 □-100×50×1.6
10
オールアンカーM10-50
既設RC壁
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
留め金具
(5mm)
平板用
入隅捨て水切
シーリング
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
90
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
< 7>開口部上下の施工
●開口部上下は、スペーサー5
(RY82S05)
を使用し、端打ち寸法30~40㎜を確保して、直留め用ビス50
(B88501)
で鋼製胴縁に留付けます。
●開口部上部は、バックアップ材を施工し、10㎜程度の隙間をあけ、シーリングをします。
既設RC壁
スペーサー5
オールアンカーM10-50
直留め用ビスφ5×60
(鉄骨下地用)
縦胴縁 □-100×50×1.6
バックアップ材
25 10
シーリング
板金上額縁
(現地調達)
シーリング
(10)
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
シーリング
板金下額縁
(現地調達)
シーリング
直留め用ビスφ5×60
(鉄骨下地用)
スペーサー5
オールアンカーM10-50
縦胴縁 □-50×50×1.6
既設RC壁
スペーサー5
直留め用ビスφ5×60
(鉄骨下地用)
横胴縁 □-100×50×1.6
シーリング
シーリング
バックアップ材
板金上額縁
(現地調達)
シーリング
横胴縁 □-50×50×1.6
アルミ皿板
(現地調達)
シーリング
直留め用ビスφ5×60
(鉄骨下地用)
スペーサー5
既設RC壁
KMEWサイディング
91
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<8>開口部左右の施工
●開口部額縁とサイディングの取合いには、サイディングの横ずれ防止のため、片側ハット型ジョイナー
(B275K)
を使用してください。
片側ハット型ジョイナーは、1m程度の間隔で鋼製胴縁にビスで留付けます。
縦胴縁 □-100×50×1.6
シーリング
既設RC壁
板金横額縁
(現地調達)
下地(横張り)
の各部納まり
R
C
オールアンカーM10-50
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
シーリング
10
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
留め金具
(5mm)
平板用
縦胴縁 □-100×50×1.6
50
(10)
135
オールアンカーM10-50
16
5
シーリング
既設RC壁
板金横額縁
(現地調達)
25 10
留め金具
(5mm)
平板用
留め金具用ビスφ4×19
(鉄骨下地用)
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
シーリング
92
9.RC 下地 ( 横張り)
の各部の納まり
1.5mm 金具留め
<9>軒天部の施工
●サイディングは、切断木口が見えないように通気見切り縁に差し込んで施工します。
●軒天井との取合い部では、スペーサー5
(RY82S05)
を入れ、通気見切り縁を避けて、直留め用ビス50
(B88501)
で鋼製胴縁に留付けます。
既設RC軒天井
通気見切り縁
R
C
下地(横張り)
の各部納まり
直留め用ビスφ5×60
(鉄骨下地用)
スペーサー5
オールアンカーM10-50
縦胴縁 □-50×50×1.6
既設RC壁
縦胴縁 □-50×50×1.6
オールアンカーM10-50
既設RC軒天井
通気見切り縁
直留め用ビスφ5×60
(鉄骨下地用)
既設RC壁
スペーサー5
93
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<1>屋根との取合い部の施工
●雨押えとサイディングの間は、結露水の排出と通気構法
における吸気のため、必ず10〜15mm程度あけて施工し
ます。
●サ イディングの下端は、しっかり直線を出して施工し
10~15mmの
すき間
ます。
●防水紙は、雨押えの立上げの上にかぶせます。
(雨押えの立上げ下端から15mm程度の位置まで)
●両面防水テープ等を用いて、雨押えと防水紙を密着させ
ます。(風によるバタツキ(音なり)や防水紙のはね上が
りを防止するため)
●ただし、横胴縁やロングスターターで防水紙を押さえて
留付ける場合は不要です。
①桁方向
防水紙
縦胴縁
縦胴縁
防水紙
リング釘
両面防水テープ ※1
両面防水テープ ※1
リング釘
10~15
その他の納まり
雨押え
10~15
雨押え
※1 横胴縁やロングスターターで防水紙を押さえて留付ける場合は不要
②流れ方向
サ
イディングの固定および通気が確実に行えるように、サイディング下端に補助胴縁を取付けてください。
防水紙
縦胴縁
縦胴縁
防水紙
リング釘
リング釘
両面防水テープ※1
両面防水テープ※1
10~15
雨押え
補助胴縁※2
10~15
雨押え
※1 横胴縁やロングスターターで防水紙を押さえて留付ける場合は不要
※2 縦胴縁よりも先に取付けることもできます。その際は、通気のため、1820mm以下(胴縁厚18mm以上の場合は、2000mm以下)の
間隔で30mm程度のすき間をあけてください。また、縦胴縁とのすき間も30mm程度あけて通気を確保してください。
94
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<1>屋根との取合い部の施工
③軒先と壁との取合い部
縦胴縁
雨
水の浸入防止のため、雨押え端部の処理及び
捨張りルーフィングが下図のように施工されて
いるか確認してください。
防水紙
●防水紙は捨張りルーフィングの下に差込んで留付けま
す。
雨押え
●雪の多い地域での納まりは16ページ参照。
シーリング
壁止まり役物
<屋根工事の施工状況確認>
屋根材
屋根材
その他の納まり
立上げ
袋加工
または
雨押え
雨押え
壁止まり役物
30
捨張りルーフィング
下端はカッター
留めしない
捨張りルーフィング
下端はカッター
留めしない
( )
( )
④庇との取合い部
●霧除け庇や小庇等との取合い部は、10mm程度のすき間をあけ、シーリングをします。
縦胴縁
縦胴縁
防水紙
シーリング
60以上
※2
10
10
60以上
防水紙
シーリング
※2
シーリング
10
10
両面防水テープ※1
庇
※1
両面防水テープ
庇
サッシ枠
シーリング
サッシ枠
シーリング
※1 横胴縁やロングスターターで防水紙を押さえて留付ける場合は不要。
※2 仕様によっては120mm以上必要となる場合があるのでご注意ください。
95
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<2>バルコニー笠木部の施工
笠
木は水平または外側に勾配をとるとサイディ
ング表面に雨水が多量に流れ、汚れやすくなり
ます。笠木を取付ける場合は、サイディング表
面と反対側に勾配をとるか、笠木を大きめに張
り出してください。
●笠木の出寸法が確保されないと、水だれによる
サイディングの汚れや、凍結によるサイディン
グの塗膜剝離等の原因となります。
笠木
●図のように防水紙上面と胴縁
(あるいはアルミ笠木ファスナー)
の間に片面防水テープを貼ります。
笠
木のジョイント部、金物の取付け部の防水性を十分考慮し、必要により防水シート等による補強を行ってください。
●笠木の壁当り接合部は、シーリングをします。
外
壁とベランダの取合いは、板金笠木及び防水テープ、入隅役物等で十分な雨仕舞いをしてください。
その他の納まり
バックアップ材
シーリング
30以上
縦胴縁
リング釘
防水紙
96
防水紙
シーリング
板金笠木
バックアップ材
シーリング
笠木下地材
片面防水テープ
胴縁
30以上
30以上
板金笠木
笠木下地材
胴縁
片面防水テープ
縦胴縁
両面防水テープ
シーリング
縦胴縁
リング釘
防水紙
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<3>オーバーハング部の施工
①オーバーハング水切り
(バルコニー下部用)
の納まり
●サイディングとオーバーハング水切り
(バルコニー下部用)
のすき間は10mm程度あけます。
●入隅部は端から50mm程度シーリング施工します。
※軒天井材を後付け施工する場合は、軒天井材の厚みを考慮して、オーバーハング水切りと軒天井材の間(下図※部)にすき間が生
じないようにしてください。
(オーバーハング水切りと軒天井材との間に多少すき間が生じても性能・外観上問題はありません。
)
防水紙
シーリング
縦胴縁
50
シーリング
捨シーリング
10
リング釘
オーバーハング水切り
※
オーバーハング水切り
軒天井材
その他の納まり
②同質出隅の納まり
●オーバーハング部に同質出隅を使用する場合は、必ず専用のオーバーハング水切り(同質出隅用)を下地に施工した後、同質出隅
を施工します。
同
質出隅裏面には、必ず片面防水テープ100を貼付けてください。
●オーバーハング水切り(同質出隅
用)は、内寸75mmの同質出隅専用
品です。
防水紙
縦胴縁
リング釘
シーリング
片面防水テープ100
ハット型ジョイナー
(片側タイプ)
オーバーハング水切り
(同質出隅用)
軒天井
片面防水テープ100
同質出隅
97
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<3>オーバーハング部の施工
③サイディング張り下げの納まり
●外壁面を流れた雨水が軒天材に廻りこまないように、15mm程度サイディングを垂れ下げます。
●防水紙上を流れた雨水が軒天材に廻りこまないように、捨て水切りを取付けます。
●サイディング木口および裏面に防水シーラーを塗布します。
(セラディールは不要)また、必要に応じてその上に現場仕上げ塗料(補修
塗料)
を塗布します。
防水紙
サイディング
縦胴縁
60程度
15程度
その他の納まり
98
防水
シーラー
5程度
捨て水切り
兼見切縁
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<4>鈍角出隅部の施工
●捨て水切りを下に入れてサイディングを留付けます。
●釘は捨て水切りを避けて胴縁に固定します。
●接合部は10mm程度のすき間をあけ、バックアップ材を入れてシーリングをします。
(規定のシーリング深さを確保してください)
縦胴縁45幅2列
または90幅
捨て水切り
捨て水切り
シーリング
防水紙
43
10
バックアップ材
バックアップ材
シーリング
リング釘
リング釘
縦胴縁45幅2列
または90幅
防水紙
その他の納まり
<5>換気口廻りの施工
①換気フード
(先付けタイプ)
●換気フード内では、結露が発生しやすい
ので、壁体内に湿気が入らないように、
接続パイプとフードの継手部に確実に
シーリングしてください。
●換気フード・接続パイプはサイディング施工前に取付
けます。
●換気フードの“つば”の部分を両面防水テープでしっか
りとおさえます。
●フードとサイディングのすき間は10mm以上あけ、シー
リングをします。
●排気口とサイディングの表面は30mm程度離します。
防水紙
バックアップ材
縦胴縁
10
シーリング
縦胴縁
防水紙
両面防水テープ
継部シーリング
接続パイプ
シーリング
バックアップ材
30
程度
換気フード
両面防水テープ
シーリング
99
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<5>換気口廻りの施工
②換気フード
(後付けタイプ)
●塩ビパイプはサイディング表面より伸ばし、サイディングとのすき間にシーリングをします。
●換気フードを取付ける際、パイプとフードとの間をしっかりとシーリングして、通気層内に湿気が入らないようにします。
●換気フードの下部より結露水が流れ出しサイディング表面で氷結しないように、水切り付の換気フードを選定してください。
他業者がフードを取付ける場合は、パイプとフードのすき間へのシーリングをお願いしてください。
丸型換気フード
縦胴縁
防水紙
防水紙
胴縁
バックアップ材
片面防水テープ
シーリング
丸型換気フード
シーリング
(防水シール)
塩ビパイプ
(※外壁面に出す)
その他の納まり
100
水切り
丸型換気フード
水切り
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<6>妻壁での軒天との取合い部の施工
防
水性能を確保するため、アルミ通気見切り縁(妻壁用)または
シーリング納まりにしてください。
アルミ通気見切り縁
(妻壁用)
またはシーリング
妻
壁上部の左右斜め切断箇所でも、切断面からの最短距離を
25〜35mm(エクセレージは20〜30mm)確保して釘留めし
てください。
妻壁
アルミ通気見切り縁(妻壁用)納まりの場合
シーリング
片面防水テープ
※見切り上部まで
シーリング
通気穴
(φ8)
通気穴
(φ8)
軒天井材
ウォールライン
アルミ
通気見切り縁
(妻壁用)
通気
防水紙
シーリング
片面防水テープ
※見切り上部まで
シーリング
通気
30
程度
シーリング
サイディング
サイディング
その他の納まり
縦胴縁
防水紙
アルミ
通気見切り縁
(妻壁用)
縦胴縁
シーリング納まりの場合
バックアップ材
シーリング
25~35
(20~30)
軒天井材
通気
サイディング
縦胴縁
防水紙
※
( )
内はエクセレージ
101
10. その他の納まり
1. 各部位の納まり
<7>配管・配線等の取付け
配
管工事は支持材を使用し、サイディングに直接密着させないようにします。
●樋支持金物や支持材は、柱・間柱上で胴縁等下地のある位置、かつサイディングの合いじゃくりやシーリング目地をさけた位置に
取付けます。
●樋支持金物や支持材は、サイディングの端打ち寸法を確保し、先孔をあけて留付けます。
●樋支持金物や支持材を打ち込んだサイディング周囲はシーリングをします。
10
防水紙
同質出隅
胴縁
ハット型ジョイナー
40~50
配管
10
サイディング
支持材
シーリング
縦樋控金具
打ち込み型
先孔をあけてから
控金具を打込み後、
シーリング処理
その他の納まり
<8>集合煙突部
●集合煙突部は燃焼ガスや熱が直接外気に触れ、結露が多
縦胴縁
量に発生します。
●集合煙突の外周にサイディングを使用しないでください。
防水紙
●サイディングは煙突部のモルタルに埋込まず、見切り縁
で縁を切ります。
見切り縁
バックアップ材
シーリング
A部
リング釘
サイディング
モルタル
縦胴縁
防水紙
モルタル
サイディング
見切り縁
リング釘
シーリング
バックアップ材
モルタル
A部詳細図
102
10. その他の納まり
2. 張り分け時の納まり
<1>板厚の違うサイディングの張り分け
①上下の張り分け
50以上
板
厚や合いじゃくり形状の違うサイディングをそのまま重ねると、
施工時の割れや漏水等の危険性が有りますので、水切りで一度縁を
切ってください。
水切り
●水切りのジョイントは50mm程度重ね、重なり部にはシーリングをします。
縦胴縁
捨シーリング
防水紙
縦胴縁
サイディング
(薄い)
リング釘
防水紙
サイディング
(薄い)
10
60
リング釘
10
水切り
(現地調達)
水切り
(現地調達)
シーリング
シーリング
その他の納まり
サイディング
(厚い)
サイディング
(厚い)
②左右の張り分け
●ハット型ジョイナーは薄いサイディング用を使用します。
(厚いサイディング用のジョイナーを使用すると、シーリングの深さが不
足します。
)
10
防水紙
ハット型ジョイナー
(薄いサイディング用)
シーリング
リング釘
縦胴縁
サイディング
(薄い)
サイディング
(厚い)
ハット型ジョイナー
(薄いサイディング用)
縦胴縁
リング釘
防水紙
シーリング
左
右のサイディングの固定方法が異なる場合や、板厚差が
4mmを超える場合は、見切り縁を使用してください。
見切り縁
(現地調達)
留め金具
(5mm)
平板用
サイディング
(15mm厚以上品)
ハット型ジョイナー
サイディング
リング釘
(14mm厚品)
サイディング
(薄い)
防水紙
縦胴縁90幅
専用釘またはビス
サイディング
(厚い)
25~35
10 (20~30)
縦胴縁45幅
シーリング
※
( )
内はエクセレージ
103
10. その他の納まり
2. 張り分け時の納まり
<2>モルタルとの張り分け
①上下の張り分け
サ
イディングとモルタルを直接施工すると後で縁切れをおこし、漏水する危険が有りますので、必ず水切りを使用して
縁を切ってください。
●水切りのジョイントは50mm程度重ね、重なり部にはシーリングをします。
ラスモルタル
防水紙
(モルタル用)
モルタル下地材
防水紙
(モルタル用)
モルタル下地材
ラスモルタル
60
水切り
(現地調達)
シーリング
水切り
(現地調達)
その他の納まり
サイディング
リング釘
リング釘
防水紙
サイディング
縦胴縁
シーリング
防水紙
②左右の張り分け
●縦ジョイントは見切り縁を使用し、サイディングとモルタルの縁を切ります。
●見切り縁のジョイントは50mm程度重ねます。
モルタル下地材
防水紙
見切り縁
リング釘
サイディング
シーリング
10
捨シーリング
ラスモルタル
防水紙
防水紙
モルタル下地材
ラスモルタル
防水紙
シーリング
見切り縁
縦胴縁
104
捨シーリング
リング釘
10. その他の納まり
2. 張り分け時の納まり
<3>光セラ品・親水セラ品と有機塗装品との張り分け
●光セラ品・親水セラ品は防水シールの取付け位置が他の商品(耐候性グレード☆品・☆☆品)と異なります。(図 1)
光セラ品・親水セラ品と同じ板厚・同じ固定方法の張り分けを行う場合は、図2のように防水シールの除去あるいは捨シーリ
ングの施工を行ってください。
光セラ品・親水セラ品
左記以外の商品
〈防水シールは合いじゃくり押え部裏面〉
〈防水シールは合いじゃくり受け部表面〉
防水シール
防水シール
図1.
防水シールの位置
下段が光セラ品・親水セラ品の場合
上段が光セラ品・親水セラ品の場合
その他の納まり
光セラ品・親水セラ品
以外の商品
(光セラ品・親水セラ品)
捨シーリング
の施工
※捨シーリングをしないと
防水性能を確保できま
せん。
いずれかの
防水シールを除去
※防水シールが重なり、
サイディングが浮いてしまいます。
(光セラ品・親水セラ品)
光セラ品・親水セラ品
以外の商品
図2.
張り分け時の施工方法
105
11. 維持管理
(専門業者様用)
1.メンテナンス方法
<1>欠損・クラックの補修方法
●サイディングの欠損部や釘の打損じ部、その他の部位クラックが発生した場合には、パテ材を使用して補修する方法があります。
●鉄骨下地でビス頭を処理する場合もパテ材を使用します。 ※ビス頭等にパテを施工する時は、最小面積でお願いします。
●下地の動きを考慮したパテ補修を行う場合は、
弾性のパテをご使用ください。
※KMEW補修用パテ
(B4901)
は弾性のパテではありません。
※パテを使用した補修方法で補修しきれない場合には、サイディングの張替えを行ってください。
●パテ材は下記の商品をおすすめします。 区 分
品 名
タイプ
用 途
当社純正品
補修用パテ(B4901)
アクリル系エマルジョンパテ
サイディングの欠損部や釘の打損じ
部、微細なクラック、ビス頭等の補修
一液湿気硬化型弾性ウレタン系
微細なクラックや下地の動きにより生
じるクラックの補修等
オートンアドハー3500
推奨品
オート化学工業㈱
TEL 03-3437-3482(東京)
06-6821-8011(大阪)
①欠損部の補修の場合 (補修用パテ
(B4901)
による補修手順)
●ビス頭や釘頭等の補修のために、シーリング材は使用しないでください。経年により補修部分の汚れや白
化が目立ってきます。
補修手順
補修方法
概略図
・パテ補修は晴天の日に行います。
・前日が雨や雪の場合は、被着面が十分に乾燥している状態を
確認の上、施工を行います。
1)施工前の天候確認
維持管理(専門業者様用)
2)欠損部の清掃
・下記条件下では、接着不良や発泡等の不具合が発生する恐れ
がありますので、施工は避けてください。
①外気温5℃以下、または被着面が50℃以上の場合
②降雪や降雨が予想される場合
③被着面が濡れている場合
・ナイロンブラシ等で欠損部を掃除します。
※必要に応じてマスキングテープで養生してください。
・欠損部にパテを隙間なく充てんし、
へら等を用いて表面柄にそって補修整形します。
3)
パテの充てん・
表面仕上げ
ナイロンブラシ等
※パテがはみ出した場合には綺麗に除去してください。
パテ
へら
※マスキングテープを貼った場合は、ゆっくりと取り
除いてください。
4)
現場仕上げ塗料
(補修塗料)の塗布
・パテが硬化した後に、刷毛等でパテ表面に現場仕上げ塗料
(補修塗料)を塗布します。
※現場仕上げ塗料(補修塗料)の種類により、
専用プライマーの塗布が必要な場合があります。
●上記は一般的な補修方法を示したものであり、実際には物件状況に応じた補修を行う場合もあります。
106
刷毛
11. 維持管理
(専門業者様用)
1.メンテナンス方法
<1>欠損・クラックの補修方法
②クラック部の補修の場合 (オートンアドハー3500による補修手順)
●クラック補修に、シーリング材は使用しないでください。経年により補修部分の汚れや白化が目立ってき
ます。
●同質出隅のコーナー部のクラック補修にもご使用いただけます。
補修手順
補修方法
概略図
・パテ補修は晴天の日に行います。
・前日が雨や雪の場合は、被着面が十分に乾燥している状態を
確認の上、施工を行います。
1)施工前の天候確認
・下記条件下では、接着不良や発泡等の不具合が発生する恐れ
がありますので、施工は避けてください。
①外気温5℃以下、または被着面が50℃以上の場合
②降雪や降雨が予想される場合
③被着面が濡れている場合
・カッターナイフ等で斜めにカットしてV溝に加工します。
2)V溝の加工
V溝の幅:3〜7mm程度
V溝の深さ:3〜7mm程度
※必要に応じてクラック先端に貫通孔をあけてください。
(下図参照)
3)V溝の清掃
(断面図)
V溝
ナイロンブラシ等
・ナイロンブラシ等でV溝のカット面を掃除します。
※必要に応じてマスキングテープで養生してください。
刷毛
プライマー
パテ
・V溝(先端の孔含む)にパテを隙間なく充てんし、
へら等を用いて表面柄にそって補修整形します。
5)パテの充てん・
表面仕上げ
維持管理(専門業者様用)
・パテ専用プライマーをV溝のカット面に刷毛で充分塗布します。
・塗布後、30分以上6時間以内でパテ材を充てんします。
※サイディング表面や床面にこぼさないように注意してください。
4)パテ専用プライマー
※接着面以外にはプライマーが付着しないよう注意してください。
塗布
時間が経過してしまった場合やプライマー塗布後プライマー塗布
面にほこり、ゴミ、雨水等が付着した場合はプライマーを
再度塗布してください。
※パテがはみ出した場合には綺麗に除去してください。
へら
※マスキングテープを貼った場合は、ゆっくりと取り
除いてください。
6)現場仕上げ塗料
(補修塗料)の塗布
・パテが硬化した後に、刷毛等でパテ表面に現場仕上げ塗料
(補
修塗料)を塗布します。
刷毛
※現場仕上げ塗料(補修塗料)の種類により、専用プライマー
の塗布が必要な場合があります。
(上から見た図)
①ひび割れの先端を見つけます。
注:クラック先端部の孔あけ
②先端部にφ3mm程度の貫通孔をドリルであけます。
(クラック伸長防止)
③上記補修手順でクラック部を補修します。
貫通孔
3mm程度
クラック
先端部
●上記は一般的な補修方法を示したものであり、実際には物件状況に応じた補修を行う場合もあります。
●補修方法の詳細は、オート化学工業(株)にお問合せください。
107
11. 維持管理
(専門業者様用)
1.メンテナンス方法
<2>部分張替え方法
●破損等により補修を要するサイディングを、部分的に張替える際の一般的な作業手順は下記の通りです。
①釘留め工法の場合
手順
主な作業内容
概略図
張替えるサイディング
1)シーリング・
釘の除去
シーリングを
除去
・張替える部分のシーリングをカッターで除去します。
・張替えるサイディングの固定釘を抜きます。
釘を抜く
シーリングを
除去
・サイディングを取外します。
2)取外し
・下段のサイディングを傷つけないように当て木を用
い、平バール等でサイディングを浮かしてから取外
します。
当て木
①浮かせる
②引き抜く
バール
維持管理(専門業者様用)
・下段のサイディング合いじゃくり部の防水シールが
外れた場合には、捨シーリングをします。
・交換品のサイディングを合いじゃくり受け部から差
込んで押さえつけ、目地幅を所定の間隔に合わせま
す。
差し込む
※交換品のサイディングが差込みにくい場合には、
上段のサイディングの釘を少しゆるめて浮かせて
ください。
捨シーリング
(必要に応じて)
3)取付け
・商品毎の規定本数(24~25ページ参照)
の釘を、端
打ち寸法を確保して留付けます。
※必 要に応じて、先孔をあけてから留付けてください。
シーリング
シーリング
・釘頭は、目立つところのみ現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
※なお、現地塗装後に破損したものを張替える場合は、
無塗装板の塗装仕様に従って塗装してください。
・除去した目地部にプライマー塗布後、同じ材質のシー
リングで打ち直します。
●上記は一般的な補修方法を示したものであり、実際には物件状況に応じた補修を行う場合もあります。
108
規定本数釘打ち
11. 維持管理
(専門業者様用)
1.メンテナンス方法
<2>部分張替え方法
②金具留め工法の場合
●張替えるサイディングは、釘
(ビス)留めになります。
手順
主な作業内容
概略図
・張替える部分のシーリングをカッターで除去します。
①シーリングを除去
張替えるサイディング
・張替えるサイディングの中央部を電動ノコ等で切り
込みを入れ、取外します。
1)取外し
③取外し
※サイディングの厚みにより、ノコ刃の出を調整し
てください。
③取外し
※下地や防水紙、周囲のサイディングを傷つけない
よう注意してください。
②切り込み
※張替えるサイディングの金具部分を割って取外す
ことも可能です。
①シーリングを除去
裏面
〈 裏面 〉
〈 表面 〉
・交換品のサイディングは、図のⒶの部分を切断します。
(既存の金具にあたり、交換品のサイディングの取付
2)サイディング
けが出来ないため)
の加工
※既存の金具が当たる部分のみを切除しても構いません。
・合いじゃくり部の防水シールがない部分には捨シー
リングをします。
スペーサー
差し込む
・釘打ち位置に合わせて、金具厚さに応じたスペーサー
を下地に取付けます。
・交換品のサイディングを合いじゃくり受け部から差
込んで押さえつけ、目地幅を所定の間隔に合わせます。
維持管理(専門業者様用)
切断
Ⓐ
捨シーリング
(必要に応じて)
捨シーリング
(必要に応じて)
3)取付け
・商品毎の規定本数(24~25ページ参照)
の釘を、端
打ち寸法を確保し、先孔をあけてから留付けます。
シーリング
シーリング
・釘頭は、目立つところのみ現場仕上げ塗料
(補修塗料)
を塗布します。
(光セラ品・親水セラ品・親水パワーコート品・パワー
コート品は全て塗布)
・除去した目地部にプライマー塗布後、同じ材質のシー
リングで打ち直します。
規定本数釘打ち
●上記は一般的な補修方法を示したものであり、実際には物件状況に応じた補修を行う場合もあります。
109
11. 維持管理
(専門業者様用)
1.メンテナンス方法
<3>反り、うねり補修方法
●サイディングの反りやうねり等の一般的な補修方法として、釘やビスの増し打ちによる方法があります。
●増し打ちで補修しきれない場合は張替え等をご検討ください。下地の変形等の影響を受けている可能
性もあります。
手順
1)
事前調査
主な作業内容
概略図
・サイディング基材の反り、うねりの状況を確認します。
→浮き部分を押してみてどの程度動くか、元に戻るか
※押してみて元に戻らない場合は、下地の変形等の影響を受けている
可能性もあり、張替え等の検討も必要となります。
・増し打ちする位置を決め、ドリルで先孔をあけます。
→先孔径:
(ビス径+1.5mm)程度
2)
先孔加工
※増し打ちする位置は下地のある位置とし、規定の端打ち寸法を確保
してください。
・皿頭ステンレスビスを打ち込みます。
維持管理(専門業者様用)
・金具留め施工の場合は、打ち込みを加減し、サイディングが沈み込ま
ないように調整しながら行います。
3)
増し打ち
・釘(ビス)の打ち忘れがある場合は、所定の位置に釘
(ビス)
を打ちます。
※金具留め施工の場合は、サイディング裏面に空間があいた状態となっ
ているので、釘やビスを打ち込みすぎるとサイディングが沈み、割れ
等の破損につながる可能性があります。
4)
打ち締め
打ち直し
・もとの釘
(ビス)
が浮いている場合は、打ち締めまたは新しい釘
(ビス)
で
打ち直します。
※必要に応じて目地部のシーリングの打ち替えを行ってください。
5)
ビス頭の
・ビス頭に現場仕上げ塗料(補修塗料)
を塗布します。
(14ページ参照)
タッチアップ
●上記は一般的な補修方法を示したものであり、実際には物件状況に応じた補修を行う場合もあります。
110
先孔
11. 維持管理
(専門業者様用)
1.メンテナンス方法
<4>シーリングの補修方法
●窯業系サイディングに使用されているシーリング材の一般的な補修手順は下記の通りです。
(※実際の作業については、シーリング材の劣化状況や施工されているシーリング材等によって異なる場合があります。)
手順
メンテナンス方法
(詳細)
概略図
・シーリング工事は晴天の日に行います。
・前日が雨や雪の場合は、接着面が十分に乾燥している状態を
確認の上、施工を行います。
1)
施工前の天候確認
・下記条件下では、接着不良や発泡等の不具合が発生する恐れ
がありますので、施工は避けてください。
①外気温5℃以下、または被着面が50℃以上の場合
②降雪や降雨が予想される場合
③目地部や被着面が濡れている場合
・カッターナイフ等でサイディング木口面に付着しているシー
リング材及びプライマーを除去します。
2)不具合部シーリング材の
除去・目地部の清掃 ・目地部のゴミ、油分、水分等を刷毛や布等で除去します。
※接着面にゴミ、油分、水分が残っていると、シーリング材
の接着不良につながり、剥離の原因となります。
3)3面接着防止処理・
マスキングテープ
貼り
5)シーリング材の
充てん・へら押さえ
6)マスキングテープ
の剥がし・清掃
7)
仕上りのチェック
・サイディング端部まで、柄の凹凸に沿ってマスキングテープ
を貼ります。
※マスキングテープは外壁材の塗装仕様に合わせ適切なマス
キングテープを選定してください。
維持管理(専門業者様用)
4)
プライマー塗布
・目地部の状況を確認し、
必要に応じボンドブレーカー又はバッ
クアップ材を充填します。
※バックアップ材を充填する場合は、シーリング厚みを十分
確保してください。
・専用プライマーを、塗り残しや塗りムラ、塗り不足がないよ
う入念に塗布します。
・塗布後、30分以上6時間以内でシーリング材を充填します。
※サイディング表面や床面にこぼさないように注意してください。
※接着面以外にはプライマーが付着しないよう注意してください。
時間が経過してしまった場合やプライマー塗布後プライマー塗布
面にほこり、ゴミ、雨水等が付着した場合はプライマーを
再度塗布してください。
・目地幅に合わせたノズルで気泡や打残しがないよう、すき間
なく目地の隅々まで盛り上げるようにシーリング材を充填し
ます。
・へら等を使い、シーリング材を押し込むようにして、サイディ
ング表面柄に合わせ平滑に仕上げます。
・シーリング材が硬化しない間にマスキングテープを棒切れ、
板等に巻きながら剥がします。
・万が一、シーリング材が充填箇所以外に付着した場合、きれ
いな布等でただちにふき取ります。
・清掃作業終了後、目視にてシーリング材の打ち残し、表面の
凹凸や気泡等がないか、仕上り状態をチェックします。
※再塗装工事がある場合は、養生日数を確保してください。
●上記は一般的な打ち替え方法であり、実際には物件状況に応じた補修を行う場合もあります。
111
11. 維持管理
(専門業者様用)
1.メンテナンス方法
<5>藻・カビについて
●藻・カビは性質が異なり発生条件も違いますが、双方とも環境条件が整えば建物の外壁に限らずどこにでも発生します。
●藻・カビを除去することはできますが、効果がいつまでも続くものではありませんので、再発する可能性があります。
継続的に除去した状態を保つには、こまめにお手入れして頂くことが必要となります。小さな隙間に入り込んでいる場合等では、除去で
きない場合もあります。
①藻・カビの発生について
●何故建物の外壁に藻・カビが発生するのか?
藻は、雨水や結露水により水分が与えられ、日光により光合成をし、その育成が促進されます。
カビは、比較的湿度が高い環境下で、路上より立ち上る種々のゴミの付着等により水分と栄養分が与えられ、日の当たらない湿った場所
を好んで生育されます。
従って、これら環境条件が整えば藻・カビはどこにでも発生するものです。
<一般的な藻・カビが発生する環境条件の違い>
特性
藻
カビ
性質
独立栄養タイプ(光合成)
従属栄養タイプ
水分
不可欠 汚染発生のポイント
不可欠 一般的に湿度75%以上が適している
栄養素
空気
光
最適場所
光合成により増殖に必要な栄養(有機物)を自分で合 増殖に必要な栄養(有機物)を他の有機物に依存する
成できる (他からの有機物は不要)
(他からの有機物が不可欠)
光合成と呼吸を行うため二酸化炭素、酸素が必要
酸素が必要
光合成を行うため光が不可欠だが、あまり強くなりす
ぎると死滅して白色となる
直射日光下では生育しにくく、日光を必要としない
日の当たらないところでは生育しやすい
日の当たる湿った場所
日の当たらない湿った場所
維持管理(専門業者様用)
●一般的に藻・カビが発生しやすい環境や部位は?
1)周辺に池・川・用水路・田畑・森林等がある立地条件
2)建物の北面等風通しが良くない、湿気が多いところ
3)窓の上側等水や汚れが溜まり易いところ
4)軒や開口部の出が少ない等で外壁表面に雨水がかかり易いところ
●藻・カビを取り除かないと、建物はどうなるのか?
藻やカビは表面で繁殖するだけで、根を建物内部まで伸ばすわけではありません。
●藻・カビの色について
一般的にサイディング塗膜面に発生する藻(クロレラ、トレントポーリア等)は、時々雨がかかり、ある一定期間だけ湿った状態になる場
所に緑色藻としてよく観察されますが、水分が不足し日光の照射が強くなるとオレンジ色になる場合もあります。しばしば黒い色を呈し
たものも見かけますが、この場合ほとんどは生育した藻の死骸にカビが寄生した状態として観察されます。
②藻・カビの除去方法
下記方法により、藻・カビを除去することは可能です。但し、いずれも効果がいつまでも続くものではありませんので、再発する可能性が
あります。継続的に除去した状態を保つには、こまめにお手入れして頂くことが必要となります。
小さな隙間に入り込んでいる場合等では除去できない場合もあります。
方法
詳細
1)ふき取り
による除去
外壁表面に多少でも緑色の藻が見受けられるようになったら、やわらかい布で拭き取ってください。
2)水洗い
による除去
水道水(時によってはやわらかいブラシも併用)で洗浄してください。
※高圧水洗による洗浄は、塗膜表面を傷める恐れがありますので避けてください。
3)中性洗剤
による除去
水で5~10倍程度に薄めた中性洗剤をやわらかい布等に付けて洗浄し、水道水で十分に洗い流してくだ
さい。
※藻やカビを殺す薬剤を用いれば、繁殖を止めることができます。しかし多くの色素のある藻やカビの場合、死んでも跡が残ります。漂白
作用のある薬剤を使えばカビ跡も残りにくいですが、逆にサイディング塗膜自体を傷める恐れがあるので注意が必要です。また薬剤の使
用方法等を事前に確認する必要があります。
※塗り替えによる対応方法もあります。各塗料メーカーにて防藻用塗料等各種塗料がありますので、実際に塗装される場合は、各塗料メーカー
や塗装業者様にご相談ください。
112