ボローニャ新観光案内日本語パンフレットPDF は

ボローニャ
Bologna
Bologna
Regione
Emilia-Romagna
観光案内 Bologna, hidden gem in the heart of Italy
マッジョーレ広場と広場を囲む大聖堂や歴史ある宮殿
斜塔からのボローニャの眺め © Sandro Frinolli
ネットゥーノ(ネプチューン)の噴水 ©Sandro Frinolli
名物トルテッリーニ
ポルティコ(柱廊)のあるシックな街並 ©Edoardo Lavagno @ikhals
イタリアの神髄、神秘なる珠玉の街
イタリアのそしてヨーロッパの交通の十字路にあり、誰
もが「我が家」のように感じる街ボローニャ。 交通の
要所にあり、フィレンツェから 35 分、ミラノから 1 時
間、ローマから 2 時間、ヴェネツィアから 1 時間半と、
各地から鉄道、車でのアクセスは大変便利です。
中世の雰囲気が残る旧市街の、総延長 40km もある
ポルティコとよばれる柱廊アーケードを歩けば、美しい
クアドリラテーロの路地で食事
イタリアの街を実感でき、画家ジョルジョ・モランディ
が、故郷のボローニャや夏を過ごした数キロ南のアペ
ニン山村グリッツァーナ・モランディから、生涯離れら
れなかった理由が理解できるでしょう。
文化芸術、豊かな食、音楽の街であるボローニャをご
紹介していきましょう。この街に滞在し、体験するべき
理由はいろいろあります。
ボローニャ : 文化芸術の街
CITY OF CULTURE IS BOLOGNA
旧ボローニャ大学校舎アルキジンナジオ館内
まず街の豊かな歴史に浸れるのは、ヨー
ロッパ最古の大学。1088 年設立のボロー
ニャ大学は、名門大学として学術界から現
在も高い評価を得ています。
そしてボローニャの DNA ともいえる場
所を散策:サン・ペトロニオ大聖堂、サン
ト・ステファノ教会群、歴史ある館、アジ
の柱廊アーケード(ポルティコ)は何km
にも渡り、歩行する人々を雨や日差しから
やさしく守ります。最長の柱廊アーケード
は 4Km で、ボローニャのシンボルの一つ
マドンナ・ディ・サン・ルーカ聖堂の丘ま
モランディ美術館 Istituzione Bologna Musei ¦ Museo Morandi
photo ©Matteo Monti
ネッリとガリセンダの 2 本の有名な斜塔な
どがある、中世の面影が残る中心部界隈
ボローニャの歴史・芸術遺産は、市内
で導いてくれます。
の 50 以上ある美術館や博物館、歴史的・
近代的な建物の図書館、有名な映画ライ
ボローニャ現代美術館
Istituzione Bologna Musei ¦ MAMbo
photo ©Matteo Monti
グリッツァーナ・モランディにあるアトリエ
photo ©Paolo Ferrari
ブラリーなどで展示されています。国立絵
画館にあるラファエロの祭壇画「聖チェチ
リアの法悦」や、市立考古学博物館の古
代エジプト古器・美術品のヨーロッパ最重
要コレクションを鑑賞し、緑のクーポラの
サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ聖所記
念堂内にあるテラコッタ群像「死せるキリ
ストへの哀悼」を目にして驚嘆の声をあげ、
街の歴史をテーマとしたとても斬新な博物
館「ボロ―ニャ歴史ミュージアム」で歴史
ネットゥーノ広場
散歩を楽しみ、旧大学校舎アルキジンナ
マドンナ・ディ・サン・ルーカからの眺め
photo ©Joerg Nicht @jn
ジオ宮の珍しい書物や美しい解剖学教室
を見学し、サーラボルサ図書館に寄って読
作品コレクション
(絵画 62 点、
水彩画 18 点、
書し、有名なチネテーカ・ボローニャ映画
デッサン92 点、
エッチング 88 点、
彫刻 2 点、
ライブラリー内にあるレンツォ・レアーリ
凸版 2 点)から彼の芸術性を学び取ること
図書館で映画の歴史を学ぶ……といった
ができます。画家の人生をさらに知りたい
機会をぜひ体験して下さい。
方は、
カーサ・モランディの見学は必見です。
ジョルジョ・モランディが生まれた街で
部屋やアトリエ、雰囲気、瓶、容器、水差
あることも忘れてはいけません。この静物
し、台所用品、箱といった日用品の他、モ
画の巨匠へ敬意を表し、ボローニャ現代美
ランディの「静物」のテーマとなったものが、
術館 MAMbo にある『モランディ美術館』
フォンダッツァ通り 36 番地に今も生きてい
をぜひ訪れてみて下さい。最大かつ最重要
るのです。中庭に面したモランディが好ん
だ隠れ部屋も見ることが出来、花壇や彼が
愛したオリーブの木がある庭ごしに窓から
ボローニャは車・バイクも有名
ハイ・スピード車はお好きですか? ボローニャにはドゥ
カーティ、 ランボルギーニ、 マセラティの工場があり、
街角でエンジンの轟音がとどろくことも。 世界に名だた
るスポーツカー、 ミュージアムや工場にも、 関心ある方
は見学してみてください。
陽がさし、丘からの風が屋根に吹いてきま
す。これはまさに彼の作品の中にも多く描
かれた景色です。すべてが彼の関心の源と
なった小宇宙へ。そこは彼の芸術の舞台で
photo
©Savtekin Ozturk @diaphragm
ある全く虚飾のない場所で、それが創造の
ための基本条件だったのです。
音楽の街、ボローニャ
CITY OF MUSIC IS BOLOGNA
楽譜集オデカトン A や、謎の残るモーツァ
ルトの入学試験曲(アカデミア・フィラル
モニカ会員になるために作曲したアンティ
フォン原譜)
、ロッシーニのオペラ「セビリ
アの理髪師」オリジナルスコアなどに感嘆
することでしょう。
音 楽 の 旅 の 最 大 の お 楽しみはボロー
ニャでのオペラ鑑賞。コムナーレ歌劇場
は著名建築家アントニオ・ガッリ・ビビエー
注目のオペラ・クラシック音楽シーズ
ナ設計で、
1763 年のこけら落としはグルッ
ン、現代音楽やジャズ公演、シンガーソン
ク作曲のオペラでした。マイアベーア作曲
グライターやロックバンド他様々なミュー
「アフリカの女」や、ジュセッペ・ヴェルディ
ジシャン達が集うボローニャはユニークな
作曲の「ドン・カルロ」イタリア初演をは
音楽都市。ファリネッリやロッシーニ、若
じめ、ロッシーニ他多くの作曲家のオペラ
きモーツァルトゆかりの地でもあり、彼ら
と同じようにここで音楽を感じてみません
が上演されました。劇場正面の広場はジュ
校です。初期の学生の中には 1808-1809
セッペ・ヴェルディと名づけられています。
年に在籍した若きロッシーニも。現在教科
歴代芸術監督がワーグナー作品のほとん
音楽家達にとって、ボローニャに来て学ぶ
は 80 を超え、ベル・カント・ワークショップ、
どをここでイタリア初演したことも有名で
ことは必須とされていました。2006 年に
古代・現代音楽、近代技術の音楽への応
す。ボローニャの弦楽器制作技術の礎と
ボローニャがユネスコから「音楽創造都
用分析、近年ではジャズ講義などが開講さ
なった 15 世紀のドイツ職人達の工房も劇
場傍にあります。
市」に認定されたことからも、音楽がボロー
れています。
ニャで中心的役割を担っていることは「マ
「国際音楽ミュージアム&ライブラリー」
ルティーニ音楽アカデミー」や「国際音楽
では 7 世紀にわたるヨーロッパ音楽の歴史
ミュージアム&ライブラリー」
、18 世紀の
を、華やかな部屋の展示品を見て歩きな
オペラハウスの存在が証明しています。
がら楽しめます。100 を超える著名音楽
魅惑的な音楽散策の旅をジョヴァン・バ
家の肖像画、秀逸な古楽器コレクション、
ティスタ・マルティーニ音楽院から始めま
オペラ台本、書簡、手書き楽譜、オリジ
しょう。イタリアで最も歴史のある音楽院
ナル・スコアなどの貴重な音楽文献などを
のひとつでありイタリア初の公立の音楽学
展示しています。 有名な 16 世紀の印刷
食の街、ボローニャ
CITY OF FOOD IS BOLOGNA
コムナーレ歌劇場でオペラの感動を
photo ©Primo Gnani
か?16 ~ 19 世紀のヨーロッパの偉大な
ないでしょう。ボローニャが素晴らしい食と
味覚の街である理由のひとつです。
ボローニャではすべてのグルメの夢が叶
います!古くからギルドがあった「イル・ク
アドリラテーロ」と呼ばれる界隈では(マッ
ジョーレ広場とサント・ステファノ広場の間
で、ガルヴァーニ広場、ミンゲッティ広場、
メルカンツィア広場、ポルタ・ラヴェーニャ
広場がある一帯)
、質の高い食材を購入で
13 世紀にボローニャに移り住んだ学生
ボローニャの食卓の女王は、議論の余地
きます。 膨大な食品の中から選ぶ誘惑に
や商人達が、当時の街を包む幸福感や古
なく卵入りの生パスタで、その黄金色の生
身を置けば、思わず垂涎。新鮮な卵のパ
い食堂の活気に感動したであろう、そんな
地から、
トルテッリーニ、
タリアテッレ、
ラザー
スタ、チーズ、肉、新鮮な魚、焼きたて
同じ喜びとリラックスした雰囲気は、今も
ニャなどが形作られます。トルテッリーニは
のパン、ワイン、果物や野菜……。アドバ
この街のレストランや食堂で息づいていま
薄く伸ばした生地に、豚ロース肉、有名な
イスが必要ですか?お店は美しくディスプ
す。近郊の緑豊かな田園地帯で生産され
モルタデッラソーセージ、ハム、パルメザ
レイされ、店主さん達も品選びを助けてく
る食品の質の高さと豊かさ、そして饗宴好
ンチーズ、ナツメグなどの具を詰めケーシ
れます。またこの界隈のお店のほとんどは、
きなボローニャ人の気風もあり、美味しい
ングします。タリアテッレやラザーニャはボ
当時のままの内装やアンティーク家具で雰
ものを食べることは、ずっとボローニャと
ローニャ風ラグー(ミートソース)
をかけて。
囲気があり、皆さんのショッピング体験を
市民の証、となってきたからです。
ボローニャほど名物料理の多い場所は他に
特別なものにしてくれるでしょう。
photo©Francesca Tammarazio @memesullaluna
❶ マッジョーレ広場・サン・ペトロニオ大聖堂
インディペンデンツ
ァ通り
❖ ボローニャで見逃せないスポット 10 選 ❖
10
Piazza Maggiore - Basilica di San Petronio
ボローニャ旧市街の真中に
あるマッジョーレ広場。 過
去に多くの歴史変遷の影響
を受けましたが、サン・ペ
トロニオ大聖堂、ノタイ館、
市庁舎となっているアック
ルシオ館、ポデスタ館、ビ
アンキ館などの 重 要な建
築物が広場を取り囲んでい
ます。
3
2
4
インフォポイント
Piazza Maggiore
マッジョーレ広場
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photo ©Simone Bramante @whatitalyis
7
❷ ネットゥーノ(ネプチューン)の噴水 ❹2つの斜塔
ネットゥーノ( 海 神ネプチューン)の 噴 水は、
1563 ~ 1566 年にフランドルの彫刻家ジャン
ボローニャが制作した傑作です。海を支配する
ネプチューンは、教皇の世界支配を象徴してい
ます。
古代エミリア街道の旧市街入口という戦略的に重要
な位置に建つこの 2 本の斜塔は、ボローニャの伝統
的シンボルです。12 世紀、ボローニャには 100 以
上の塔が空高くそびえ立っていましたが、現在はその
うち 20 が火災、戦争、落雷をのがれて残っています。
Fontana del Nettuno
Le Due Torri
❸ コムナーレ歌劇場 Teatro Comunale
❻ アルキジンナジオ館 Archiginnasio
優雅なマッジョーレ広場を背に、サンタ・マリア・デッラ・ この建物は 1562 ~ 1563 年にボッロメオ枢機卿が、大学本部
ヴィータ聖所の高い丸屋根付近から、食べ物の香り漂う (法学部と芸術学部)とするため、テッリビリアこと建築家の
細い路地を進むと、クアドリラテーロという中世からの古 アントニオ・モランディに設計させました。1803 年までここ
い市場一帯にでます。地元民が「穴(ブーカ)
」と呼ぶ建 がボローニャ大学本部でしたが、1838 年からは、図書館とし
物の窪みで野菜などを売る店先もこの界隈の特徴です。 て市民に開放。大学の歴史を実感できる素晴らしい空間です。
❼ カーサ・モランディ
Casa Morandi
このミュージアムは 1933 年に画家モランディ
が家族とともに移り住んだフォンダッツァ通り
36 番にある自宅があった所。 巨匠は 1964
年までほとんどの人生をここで過ごし、創造活
動に取り組みました。
photo ©Joerg Nicht @jn
Quadrilatero - Santa Maria della Vita
photo ©Roberto Serra
❺ クアドリラテロ~サンタ・マリア・デッラ・ヴィータ界隈
photo ©Bepi Carol
ランベルティーニ枢機卿推進のもと 1756 年に
著名建築家アントニオ・ガッリ・ビビエーナに新
歌劇場設計が託され、1763 年、台本マエスタ
シオ、作曲グルックによる新作オペラ「クレリア
の凱旋」でこけら落としが行われた名門歌劇場。
❽ 国際音楽ミュージアム&ライブラリー
❿ ボローニャ現代美術館 MAMbo・モランディ美術館
街の中心部美しいサングイネッティ館内に 2004 年にオープン
し、様々な展示が順路ごとに設けられています。壁画が描かれ
た美しい部屋には、音楽史上重要な文献である契約書、オペラ
台本、書簡、譜面、文献、オリジナル・スコア等、音楽学者ジャ
ンバッティスタ・マルティーニが寄贈したものも展示され、第 2,
3 室は彼に関する展示となっています。
もとパン工場だった建物が、現在ビジュアル・アート
や実験芸術のための 9500㎡の広さをもつ最先端の
クリエイティブ・ファクトリーとなっています。2012
年 11 月 18 日からは、MAMbo 内部にモランディ博
物館も置かれ、絵画、グラフィック作品、本などの貴
重な遺産がコレクションとして新たに展示され、評価
されています。
Istituzione Bologna Musei | Museo internazionale e biblioteca della musica
Istituzione Bologna Musei | MAMbo e Museo Morandi
❾ サント・ステファノ広場と教会群
photo ©Matteo Monti
Piazza Santo Stefano - Complesso di Santo Stefano
サント・ステファノ広場は通常の四角とは違う形をした、
ボローニャでも独特な雰囲気のある場所です。サント・
ステファノ通りの柱廊アーケードから、同名の教会群の
あるモニュメンタルな独特の空間へと広がっています。
ボローニャ・ウェルカム(ボローニャ観光局) ボローニャ・ウェルカム、
Bologna Welcome
エミリア・ロマーニャ州インフォ・ポイント
Bologna Welcome - Emilia Romagna info point
Piazza Nettuno 1-40124 Bologna
TEL:051-658310 FAX:0516583132
http://www.bolognawelcome.com
G. Marconi Airport arrivals area
TEL:+39 051 6472201
イタリア政府観光局(ENIT)
Italian State Tourism Board (ENIT)
〒108‐8302 東京都港区三田 2-5-4 イタリア大使館内
TEL:03‐3451‐2721 FAX:03‐3451‐2724
日本語公式サイト:visitaly.jp
©Bologna Welcome、イタリア政府観光局(ENIT) * 情報は一部を除き 2016 年 2 月現在