第162号(学校だより223号) 平成17年度 8月30日(火) 島根県立松江北高等学校 いいことなんだ・・・ 教 頭 中村 清志 「島根の弁護士」(集英社)という漫画があるのを知っていますか? 読んでみてわかったことなのですが、島根県には27人しか弁護士がいないそうです。主人公の「島根の弁護 士」は、小泉八雲に憧れて松江にやって来た山崎水穂という若い女性弁護士です。 第2巻にこんな話がありました。 けんかの仲裁に入った山口という男がもみあっているうちに怪我をさせてしまい、その裁判が松江地裁で開 かれることになります。水穂は山口の高校時代の親友であった木村英治に情状証人を頼むのですが、木村は 東京の有名企業に就職して、周囲からは「出世頭(しゅっせがしら)」と見られていたのに、リストラにあってから すべてがうまくいかなくなって、自暴自棄になっています。その木村に水穂がこんなことを言います。 成功ってなんですか!? どこまでが成功でどこからが失敗なんですか!? 大きな会社に入ることが成功ですか!? 私思うんです。どんな仕事をしてても、何をやってても、自分の人生を好きになること。 それが成功者なんじゃないかって・・・ 6月に高校総体がありました。バレー、バドミントン、卓球、テニスそして、バスケットもソフトテニスも私が見に 行った試合はみんな勝ちました。男子バドミントン団体の決勝は、大東高校の保護者の方と隣りになり、「お互 い胃が痛いですね」と言い合いながら見ました。女子バスケットの準々決勝の応援に野球部が応援に来ていま した。ものすごい応援でした。選手だけでなく二階から応援している人たちの心をも沸き立たせるような応援で した。女子ソフトテニスの試合が終わったとき、選手がコートで抱き合って、まるで優勝したかのような興奮と感 動がありました。彼女たちはベスト8入りを目標に頑張ってきたのだそうです。それが達成されたら、それが彼女 たちの「優勝」なのです。こうしてかせいだ点の合計が総合優勝につながったのです。 私が見ることができた試合で、唯一負けたのは女子バスケットの松江東高校との準決勝戦でした。前半は競 (せ)っていました。だからシュートが決まるごとにインターハイ出場の夢を見させてもらいました。でも負けまし た。カミアリーナを後にして駐車場に向かうとき、涙がぽろぽろ出ました。彼女たちの心の内を思って、いとおし さとせつなさが心をしめつけました。 こういうとき、総体や野球の応援をしているとき、音楽関係のコンクールや将棋やかるたの会場に居るとき、私 は自分が「北高のひと」なのだと思います。興奮も感動も喜びも悲しみも悔しさもせつなさもみんなひっくるめ て、北高のひとたちのひたむきさにふれて一緒になって涙し、心ふるわせるとき、私も「北高のひと」なのだと思 うのです。 9月1日から学園祭。準備の過程でのいさかいやページェントが終わった後の歓声と感涙を含めて、このとき ばかりは、否が応でも「R(ルーム)のひと」を実感するときです。 北高生であることっていいことなんだ。このクラスの一員であることっていいことなんだ。そんなふうに自分が生 きている今の時間と空間を肯定できること、「島根の弁護士」山崎水穂の言葉を借りるなら、「自分の人生を好き になること」ができることっていいことなんだと思います。 日常の営みは、決して楽しいことやうまくいくことばかりではない。時には苦しいこともあるだろう。不安や焦燥 にかられる日々もあるだろう。手をとりあって喜ぶこともあれば、ひとり夜の静寂(しじま)に涙することもあろう。 「帰属意識」とか「アイデンティティ」とか、そういう言い方もある。でも、そんな言葉を使うと、大事なものがス ルッと逃げてしまいそうな気がするので、こんな言い方で私の思いを伝えたい。 北高の生徒であることっていいことなんだ。北高の卒業生であることっていいことなんだ。北高に子どもを通わ せていることっていいことなんだ。そして北高に勤めていることっていいことなんだ。 さらに言わせてもらえれば、この親の子どもであることっていいことなんだ、この子の親であることっていいこと なんだ、このまちに住んでいることっていいことなんだ、こんな夢をもっていることっていいことなんだ、この自分 がこの自分であるってほんとにほんとにいいことなんだとそんなふうに思うことができる「北高のひと」でありたい と心にしみて思います。 ~学園祭に向けて~ 生徒会長 17R 金森 綾子 いよいよ学園祭間近となりました。どのクラスもすでに準備作業に ❃ 日 時 9月1日(木)~3日(土) 取りかかっていると思います。 いろどり 今年のテーマは‟ 彩 ~虹のように・個性の融合~”ですが、この テーマには皆さんの個性を色に例えて、北高に架かる大きな橋にし ❃ 日 程 1 日: 開会式、フォーラム予選、 よう!という思いが込められています。 「国際高校生フォーラムin倉吉」発表、 そうなるように、また悔いの残らない学園祭にするために、一生懸 命頑張りましょう。 文化部発表・展示 2 日: ルーム出し物、フォーラム決勝、 文化部展示、北高コンサート 3 日: 体育祭、ページェント ~ 夏 季 国 体 出 場 ~ おめでとうございます。日頃の練習の成果を十分発揮されることを祈っています。 ◇ ボート部 少年女子舵手付クオドルプル 少年女子シングルスカル 監 督 ◇ 男子バドミントン部 ◇ 水 泳 部 6R 安達理沙、13R 北沢 碧、15R 今岡歩美、16R 安達静花、18R 牛尾江里、18R 齋藤 舞 8R 高田万梨子 宮本善行 、中村伯也 少年男子 1R 玄行 友也、25R 角田 碧 少年女子200M平泳ぎ 24R 石川 真菜 *北高生の活躍* <放送部> NHK第41回島根県高等学校放送コンテスト (6/1 松江市生涯学習センター) 朗読部門 12R 原 奈津美 決勝進出 <ボート部> 第60回国民体育大会中国ブロック予選 (7/22~24 松江・大橋川) 少年男子シングルスカル 9R 内田佳孝 予選敗退 少年女子シングルスカル 8R 高田万梨子 2位 ・・・本国体へ 少年少女舵手付クオドルプル 2位・・・本国体へ 15R 今岡歩美 6R 安達理沙 16R 安達静花 13R 北沢碧 18R 齋藤舞 <生活科学部> 平成17年度第1回高文連生活科学専門部出雲・ 松江地区研修会(7/25) 参加 <吹奏楽部> 第15回松江・八束バンドフェスティバル (7/22 島根県民会館大ホール) 参加 第46回全日本吹奏楽コンクール島根県大会 (7/31 出雲市民会館) 銅賞 <テニス部> 第23回中国ジュニアテニス選手権大会 (7/21~25 広島市広域公園テニスコート) ○男子 16歳以下男子シングルス 12R 飯沼 拓也 3回戦進出 第7位 18歳以下男子ダブルス 飯沼・6R 溝山智樹 2回戦進出 ○女子 16歳以下女子シングルス 25R 矢野加奈絵 2回進出 <柔道部> 中の海柔道大会(8/7 松江市県立武道館) 高校男子団体の部 1回戦 松江北 対 松江工B 3人残して勝利 2回戦 松江北 対 開星A 5人残して敗退 <女子バレー> 第9回江津市バレーボール大会 (8/6,7 江津市民体育館) 予選グループ 松江北 2-0 大田 松江北 2-0 益田産 松江北 2-0 清水ヶ丘(広島) 予選1位 決勝トーナメント 松江北 2-0 米子西(鳥取) 松江北 2-0 江の川 決勝 松江北 1-2 松江東 結果2位 <水泳部> 中国大会水泳競技大会 (7/24~26 宇部市恩田運動公園水泳場) 8R 田中佑典 400m個人メドレー 5位 200m個人メドレー 4位 16R 岡代知子 200m平泳ぎ 8位 100m平泳ぎ 7位 24R 石川真菜 200m平泳ぎ 7位 100m平泳ぎ 9位 ◇ 全国高校野球選手権大会島根県大会 1回戦 2回戦 ◇ 松江北 松江北 8-5 1-9 (7/16~7/27 松江西 立正大淞南 松江市営野球場) 全国総合体育大会 <陸上部> 8/1~6 千葉県総合スポーツセンター 清水悠 (4R) 三段跳 5位 中山ゆかり(12R) 100mH 4位 <ボート部> 男子ダブルスカル (9R高橋侑太郎、9R内田佳孝) 予選F組5着 → 敗者復活へ 敗復A組3着 → 準々決勝 6着 女子シングルスカル (8R 高田万梨子) 予選C組2着 → 準々決勝A組2着 → 準決勝A組4着 女子ダブルスカル (5R鈴木千恵子、18R川本佑美) 予選B組4着 → 敗者復活へ 敗復D組1着 → 準々決勝 A組6着 女子舵手付クオドルプル (15R今岡歩美、6R安達理沙、16R安達静花、13R北沢碧、 18R齋藤舞) 予選F組3着 → 敗者復活へ 敗復C組1着 → 準々決勝D組4着 <登山部> 8/7~11 男子団体(A隊) 山根匠人(16R) 古志野豪(15R) 岡本悠介(16R) 村田潤一(18R) <テニス部> 千葉県君津市 8/1~8 千葉県柏市柏の葉庭球場 男子団体 松江北 1-2 城南(徳島) 1回戦敗退 男子シングルス 飯沼拓也(12R) 8-5 齋藤(群馬:高崎工業) 8-1 藤野(大分:別府青山) 2-8 佐野(兵庫:明石城西) 3回戦進出、ベスト32 日高哲平(3R) 8-5 岸田(滋賀:堅田) 4-8 有松(千葉:東京学館浦安) 2回戦進出 男子ダブルス 溝山智樹(6R)・飯沼8-5 宗像・宗像(福島:原町) 0-8 池野・小野(神奈川:湘南工科大付) 2回戦進出 女子シングルス 山田南美(17R) 1-8 川村(共栄学園:東京) 女子ダブルス 山田・大野華鈴(13R) 2-8 太田・伊藤(粟東:滋賀) <バドミントン部> 8/1~6 千葉県野田市総合体育館他 ○男子 団体 1回戦 松江北 3-1 高知東 2回戦 松江北 2-3 岡崎城西 個人シングルス 玄行友也(1R) 0-2 岩崎(星陵:静岡) 角田碧 (25R) 2-0 村上(新田:愛媛) 0-2 上田(埼玉栄:埼玉) 個人ダブルス 玄行・角田 2-0 江頭・吉村(添上:奈良) 0-2 大嶋・本田(埼玉栄:埼玉) ○女子 個人シングルス 高橋佳世(8R) 2-0 小原(赤穂:長野) 0-2 藤井(青森山田:青森) ◇ 全国総文祭 <百人一首かるた部> 7/29~31 青森県青い森アリーナ 予選リーグ 島根 対 埼玉(3勝2敗) 島根 対 新潟(5勝) * 全国大会の結果報告 * 島根 対 大阪(2勝3敗)→結果2勝1敗で決勝リーグには進めず <写真部> 7/29~31 青森県むつ市民体育館 清水 ゆう(5R) 『虹をこえて』出品 <箏曲部> 7/28~29 青森県黒石市民文化会館 文化連盟賞受賞 <美術部> 7/26~29 青森県八戸体育館 宇野あずさ(12R) 出品 * 第4回国際高校生フォーラムin倉吉2005 * (8/3~5 倉吉未来中心) 松江北高校 2年生有志6名 プレゼンテーションのテーマ 「竹島を世界の希望へ~小さな島が秘める可能性~」ゲストコメンテイター賞受賞 保護者の皆さまへ 始業式を終え、生徒たちは目前に控える学園祭に向け、各学年ごとにそれぞれの準備 に追われています。生徒会をはじめとして、各学年、各文化部が興奮と感動の学園祭に すべく、心を一つにして活動しています。保護者の皆さまも是非学校に足をお運び頂い て、生徒の日頃の活動の成果をご覧下さるよう、案内申し上げます。 平成17年度 9月 行 B A 事 予 定 表 松江北高等学校 1 木 17 土 土曜補習 2 金 学園祭 18 日 3 土 19 月 敬老の日 4 日 学園祭片付け 20 火 5 月 振替休日 21 水 中学校高校参観 6 火 22 木 7 水 23 金 進研M模試(3年・補) (駿台ハイ③) 8 木 24 土 9 金 スクールカウンセラー来校日 25 日 10 土 土曜補習 26 月 11 日 27 火 12 月 28 水 13 火 第2回校内実テ(1・2年) 29 木 14 水 30 金 スクールカウンセラー来校日 15 木 16 金 A B 秋分の日 土曜補習(24日分) B ( 備 考 ) 校内模試(3年・補) スクールカウンセラー来校日(午前中) ( 大 会 ) ◇卓 球 県高校選手権 16~18日 (浜田) ◇バトミントン 〃 16・17日 (大東) ◇テニス 県選抜大会 17~19日 (松江) 県高校新人大会 24~26日 (大社) ◇ソフトテニス 県高校新人大会地区予選 22・23日 (浜山・浜田) ◇陸 上 県高校新人大会・中国高校新人県予選 16・17日 (益田) ◇登 山 県高校新人大会・中国選手権県予選 16~18日 (出雲) ◇弓 道 県高校新人大会・中国高校新人県予選 23日 (大田)
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