- 1 - A 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア) B 介護

介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
A
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成18年
看護・介護記録
看護職員・介護員等サービスに携わった職員が1枚に記録して、記録物の一元化を図ってい
る。A3用紙1枚に1日分記録し、1か月分をコピーして家族に送付している。24時間生活
の様子を家族に伝えることで、家族は利用者の一日の流れが把握でき、面会も多くなり、利用
者の生活支援を一緒に取り組んでいる。
緊急時体制及び対応
緊急時のAEDを使用した心肺蘇生法については、年に2回研修会を行っている。町で行わ
れる防災訓練には施設として参加し、施設の防災訓練には民生委員等も参加し、地域と連携し
ている。
研修等
内部研修は、法人、施設、生活支援研究所の3種類で企画運営している。研修カードを職員
一人ずつ作成して、法人内で単位数の年間合計が高い職員ベスト20を発表している。業務命
令で参加した研修は単位数が低く、自主的に参加した研修は単位数を高く設定している。
ほか、人事考課制度を取り入れ、ボーナスに反映している。
その他
カンファレンスには、職員、家族に加えて臨床心理士も参加している。
B
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成19年
職員研修
利用者に充分なサービスを提供するため、開設1か月前から、全職員を対象に9時から17
時まで外部からも講師を招いて研修を行った。
理学療法士、経験のある社会福祉士の採用
施設職員に刺激がほしかったため、理学療法士を採用し、開設前の職員研修で講師を務めて
もらった。また、新卒者の社会福祉士ではなく、職場としてのスキルアップのため施設経験の
ある社会福祉士も採用した。
看護・介護記録
看護記録は紙に記録しているが、介護記録は各ユニットに設置しているパソコンに直接入力
している。個々の申し送りも画面で確認する。紙は綴るのに限界があるが、パソコンであれば
何年分も容易にみることができる。職員がパソコンに慣れることが問題であるが、当初より円
滑に入力できるようになってきている。
入浴
基本的に利用者が希望する時間に入浴または清拭をしている。毎日入浴している利用者もい
る。ただし、特殊浴槽は2台しかないため予約制としている。
御意見箱の活用
入所者の家族に、サービス内容への要望等に関するアンケートを送付し、無記名で御意見箱
に投函してもらい、家族の要望を吸い上げ、今後の施設運営に活かしたいと考えている。
新調理システムの導入とコストの低減
クックチル(計画的に加熱調理した食品を急速冷却、チルド状態で低温保存し、必要時に再
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
加熱して提供する方法)された食材を、焼く、蒸す、炒めるが一緒にできる調理システムを導
入した。通常、施設の規模的に7,8名の調理師が必要であるが、5名で対応できている。食
材は地元から購入している。
家族会
家族会は、今後、ユニット毎につくりたいと考えている。ユニット毎の誕生会等であれば、
家族も来やすいと思われる。
通所介護
新規利用者の入浴方法については、理学療法士よりアドバイスを受けてから実施している。
C
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成19年
研修等について
長年介護の現場に携わってきた施設長の理解があり、スキルアップは不可欠だとして勤務時
間内扱いで積極的に職員を研修に参加させている。
その他
地域交流室があり、地域の人たちに無料で貸し出している。毎週いけばな教室も行なってい
る。
D
介護老人保健施設(ユニットケア)
訪問調査年
平成19年
園芸療法士
園芸療法士が1人いて、各ユニット、通所リハビリの利用者に園芸療法を取り入れ、利用者
個々のペースに合わせ、精神面や身体的機能への働きかけ、趣味活動の援助などと目的に合わ
せて行っている。
看護・介護記録
看護師が記載したものには、名字のサインの上に「NS」と書き、職種の違いがわかるように
している。看護・介護記録は手書きであるが、バイタル等の時系列的なものはパソコンで管理
している。
各種委員会
事故防止委員会、感染症予防委員会、身体拘束廃止委員会、褥そう予防委員会、給食委員会
があり、それぞれ月1回開催しているが、看護・介護職員が委員を兼務することはない。
施設内の掲示
関係機関作成のポスターや、利用者・家族への連絡事項など、掲示物が多い。また、ほとん
どの家族がエレベーターを利用することから、エレベーター内には、「身体拘束しておりませ
ん」等の家族向けの案内がされている。掲示は、利用者や家族にみてもらうためであるが、職
員への周知目的もあるため、他機関主催の研修案内等も貼られている。
各ユニットの掲示
認知症専門棟で、他人の居室に入り、物を手に取って確認する利用者がいるため、ユニット
の全家族に承諾の上、各居室のドアに大きく氏名を書いたものを貼って対応している。
防災対策
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
防災訓練は年2回実施しており、内1回は夜間行っている。各ユニットでは電磁調理器を使
用し、ガス、ライターは使用禁止としている。1階の厨房も電磁調理器を使用しており、ガス
は使用していない。
自動販売機のカロリー表示
飲料水の自動販売機があるが、メーカー協力のもと、手書きでカロリー表示したものを貼っ
ている。糖分調整が必要な利用者もいるため、職員もカロリーを計算しながら、利用者から購
入してもらっている。
E
介護老人保健施設(ユニットケア)
訪問調査年
平成20年
施設からの景観
施設は、全棟1階建てということもあり日当たりがよい。田園地帯の中に建てられた施設の
ため、各居室等からの眺めはよく、広めの通路にある窓等の側で日向ぼっこをしている利用者
も散見された。
ユニットの名称
各ユニットの名称には、居宅に近い居住環境とするため、町の地名を付けている。
挨拶の重視
重要事項説明書に記載の施設の運営方針や、職員の服務規律にも、挨拶の必要性を謳ってい
る。
(重要事項説明書「施設の目的と運営方針」の抜粋)
当施設では、利用者、家族や施設を訪れる人達への挨拶を大切に考えます。挨拶を大切にす
ることは、人と人とのふれあいやつながりを大切にし、またそれらの方々へ真心ある対応を目
指すことです。そのうえで、施設内での個々の利用者の生活を基本に、施設での生活リズムを
共に考え、楽しい雰囲気を作るために利用者の意向を受け止め、個別ケアに反映します。
料金の支払い方法
利用料金は、施設の窓口に、毎月現金払いとしている。なるべく家族に面会に来てもらいた
いためであるが、遠方の場合は口座振込みも可能としている。
通所リハビリテーション、老健の機能訓練
理学療法士が、常勤2人、非常勤1人おり、作業療法士についても、4月から新任が着任予
定である。また、整体師1人とあん摩マッサージ指圧師1人もおり、通所リハビリテーション
を中心に利用者、施設入所者のリハビリに力を入れている。
F
介護老人保健施設(ユニットケア)
訪問調査年
平成20年
各ユニットの状況
各ユニットに近隣の地名を付けることで入所者への不安感の軽減と親しみやすい地域に根ざ
した施設作りがうかがえる。
各療養室にトイレが設置されていることもあり、自宅・病院でオムツを利用していた利用者
も、入所してからトイレでの排泄が出来るようになった入所者もいる。ユニットケアが入所者
の自立を促進しているようである。
ユニットリーダーを中心にユニット毎に個性を演出できるように内装を工夫するなど利用者
の嗜好にあった生活の場を心がけている。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
夜間も看護職員が勤務している。
意見箱の活用
利用者・家族からの苦情・意見を求め、施設全体に報告できるものについては皆の目に付く
ところに掲示している。
施設内外研修計画
各職種の担当者や、各委員会が主催となって定期的に行っている。副施設長が中心となって、
効果的な時期に研修を行っている。出席率も良い。
G
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成20年
施設の方針(法人の方針)
従来の施設における考え方を捨て、どうすれば入所者・家族の方が喜んでくれるか日々自分
達で考えながら個性的な施設運営を目指している。
ユニットの状況
家庭で食事をしているような雰囲気作りとして、使用する茶碗はプラスチックではなく、全
て陶器を使用している。当然ながら誤って割ってしまうこともあるが、施設内の掲示板や地域
の回覧板に「御家庭で眠っている茶碗などありませんか?」と施設の方針を紹介しながら求め
たところ、多くの食器が集まっている。
職員研修
職員からの提案で、新人職員に対する介護用語の研修会の提案があり、あらためて聞けない
ような介護用語の意味の確認や、入所者に使うべきではない専門用語がないか皆で考え、実践
できるよう研修を行っている。
各種委員会
各(苦情相談、事故対策、身体拘束、健康衛生、研修・広報、寄り添いとくらしの)委員会
は月に1回開催している。その中の寄り添いとくらしの委員会は、介護全般(食事、入浴、排
泄など)の個別ケアについて個々の入所者を尊重したケアのあり方について話し合うことを中
心に、施設に関することなら何でも気付いたことを言う機会を設けている。
その他
認知症入所者の徘徊行動に対する毎日の行動パターンを表に作成し、どんなときにケアが必
要か重点的に見守り時間を考えることを実践している。
ユニットケアのさらなる充実として、ユニットによって時間割を変えている。個人によって
起床時間に差があることから、それに伴い朝食時間もずらしている。よって、職員の配置時間
もユニットによって異なるとのこと。
H
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成20年
施設・ユニットの状況
5階建で、1、2階はショートステイ専用ユニット。完全個室で、利用者一人で二部屋のプ
ライベート空間を有している(和室とフローリングまたはフローリングのみ)
。1階の居室には
個別に介護対応型ユニットバスも据付られている。入所者が共同生活室でくつろぐ様子もみら
れ、穏やかに生活している。施設内の清掃は、毎日職員が行ない行き届いた清掃が行われてい
る。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
職員研修
教育委員会が企画して、毎月1回定期的に内部研修会を行っている。研修会では、勉強会や
各委員会からの報告も行っており、パーソナルケアカンファレンスも行っている。勉強会は夕
方6時30分から自主勉強として行うので、遅番だけが参加できないが、それ以外の職員は参
加するようにしている。参加できない職員には、勉強会の資料を読み、感想文を提出してもら
っている。
地域との連携
施設の行事に地域住民の参加を求めたり、地域の行事に率先して参加するなど連携を図って
いる。今年も夏祭りに入所者等30名以上が参加し、職員も焼き鳥を担当して、町内会の人た
ちと協力して夏祭りを盛り上げた。
I
介護老人保健施設(従来型)
訪問調査年
平成20年
施設の状況
徒歩圏内に小中学校、幼稚園があり、定期的な訪問を受けている。地元小中学校の生徒達が、
車いすの清掃等、施設内の手伝いに来ており、その後学校の生徒達から、施設入所者へ感謝の
手紙が寄せられていた。
施設の向かいに公園があり、窓を開けると公園で遊ぶ子供達の声が聞こえていた。地域に溶
け込んだ立地になっている。
職員研修
看護師長を中心に、毎月1回施設内研修(接遇、ケア、緊急対応、感染症等)を行っている。
外部研修に参加した職員は、第4火曜日に行われる連絡会議で他の職員へ伝達を行い、情報の
共有を図っている。
その他のサービス提供
レクリエーションとして、月2回書道教室を行っており、各療養室入口に入所者の作品が飾
られていた。書道を楽しみにしている入所者も多い。
J
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成21年
施設の状況
平屋建で日当たりが良く、共同生活室もくつろげる環境に作られている。
浴室は、各ユニットに個浴を設置し、機械浴室は施設中央に配置している。また、ユニット
しつら
毎に内装を変えるなど共同生活室の 設 えを工夫し、個性を出している。
ユニット職員が清掃を行っており、行き届いた清掃が行われている。
地域との連携
ボランティアの方々が月2回ほど地域交流ホールに喫茶店を開いている。そこに雑誌や子供
の本・ビデオが置いてあり、好評を得ている。
地元演芸団体の訪問を受け、入所者だけでなく家族も参加して楽しんでもらっている。
施設サービス計画
ユニット型特別養護老人ホームの特色を生かすべく利用者の個々の状況を判断し柔軟に対応
する必要があると考えているため、利用者・家族からの要望・相談に関して一律に対応するも
のではなく、その人を取り巻いている環境を確認しながら検討している。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
年 4 回広報誌を発行している。施設内の状況報告や季節にあったお知らせ(感染症予防等)
を掲載し、内部だけでなく来訪者・家族等への注意喚起もあわせて行っている。
K
特定施設入居者生活介護(介護付有料老人ホーム)
訪問調査年
平成21年
研修等
内部研修を施設長が企画している。講師は職員内から施設長が指名し、毎月フロア会議の中
で行っている。全員出席としているため、勤務シフト上、休みの職員については手当を支給し
参加させている。
防災訓練
日中以外に、どの時間帯でも対応できるように、夜勤帯を想定した防災訓練も行っている。
事故防止について
同一法人で複数の事業所を運営しており、各事業所で起きた事故・ヒヤリハット等について
施設長が持ち寄り、情報の共有化を図るとともに、そこで得た教訓・知識を自事業所での対応
に活かしている。
その他
利用者やその家族とのコミュニケーションを図るため年4回の広報誌を作成し、家族に担当
職員からのメッセージも同封して、郵送している。写真入のため本人や家族の同意を得ている。
L
介護老人保健施設(ユニットケア)
訪問調査年
平成21年
施設の状況
3階建てで共有スペースも広く各階すべてにベランダが設置されていて災害時にも機能的な
構造となっている。
浴室は、各ユニットに一般浴、個浴、機械浴と揃っており、お風呂好きな利用者も多くいる
ことから、一般浴室には民謡の歌詞を貼るなど雰囲気作りに努めている。
また、各ユニットには、一人で入りたい利用者のために家庭用のユニットバスも備え付けら
れていた。
研修等
職員研修は、職員毎の研修項目と受講状況をチェックできる一覧表を作成し職員のスキルア
ップに活かしている。専門性のある研修に参加した場合は、管理職会議にてピックアップし伝
達講習会を行っている。
苦情処理について
ご意見箱は、入口事務局カウンター及び各ユニットに設置。相談部を設け苦情処理にあたっ
ている。流れは、苦情があったユニットで相談部も交えて対策を立て対応し、毎月1回開催さ
れる苦情処理委員会で苦情処理が妥当であったか等を協議している。寄せられた苦情は、対応
策も含め個人情報に配慮し1階共有フロアに掲示している。
事故防止について
事故が発生した翌日には事故原因等を調査し、事故報告書を作成することとしており、1階
事務室内の入口付近に置き、職員全員が必ず目を通すようにして再発防止に努めている。
その他
半年に1回、内部評価を行っている。法人のケア行動指針に基づき「実践評価表」を作成し
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
その結果について全体会議で周知している。評価にあたっては、入所、通所家族、面会者を対
象にアンケートを実施し、アンケート結果と施設の取り組みを報告している。
M
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成21年
施設の状況
充実した個別ケアを実践するため職員の要望を受けて、各ユニットに常時 2 人の職員を配置
し、個別ケアにあたっている。
食事時間については、入居者によって生活サイクルが異なることから、各 2 時間(朝食 8-10、
昼食 12-14、夕食 17.3-19.3(時)
)に設定しており、入居者に合わせた食事提供を行っている。
リスクマネジメント
事故発生防止のための事例検討内容及び、ヒヤリ・ハットの事例について毎月の全体会議で
全職員に周知し、情報共有に努めている。また、委員会の議事録を各部署に配布し全職員に回
覧している。
職員研修
・内部研修
定例の内部研修は月1回の全体会議時に実施しているが、時間外勤務に該当する職員につい
ては手当を支給している。
外部講師を招いて研修を行う場合には、勤務と重なり参加できない職員もいることから、2
度の開催を依頼し研修の機会を確保している。
・外部研修
研修内容に応じ法人で被研修者を選定する場合と、希望者を募る場合とある。いずれも参加
した者は全体会議の中で資料配布しながら内容発表を行い、職員に伝達している。
その他
・施設レイアウトの検討
施設開設にあたり、法人内介護・看護職員等から意見を聴取し、入居者にケアを提供しやす
いレイアウトを検討し図面に反映させた。
・他施設研修の実施
開設前に他の社会福祉法人が運営するユニット型特別養護老人ホームに職員を派遣し、全て
の時間帯(早番・遅番・日勤・夜勤)での勤務を経験させた上で、当施設でも出来る取組みや
実施したい個別ケアなど各職員が感じた事を集約し、現在の運営に反映させている。
N
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成21年
職員の状況
介護職員の半数以上が介護福祉士の資格を有しており、それ以外の者についても今後の資格
取得に積極的な職員が多い。
介護支援専門員及び生活相談員について、各 2 名配置(人員基準上は各 1 名でも可)してい
る。施設運営にあたり、介護支援専門員については、長期入居者に対するケアマネジメントを
行う者と、短期入居者に対し行う者として配置している。生活相談員についても長期入居者と
短期入居者に分けて丁寧な対応が図れるよう配置している。法人として両職種の重要性を考え
2 名の職員を配置している。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
リスクマネジメントについて
・事故防止委員会について
2 ヶ月に 1 回の定例会としているが、事故が発生した際には臨時に開催し、発生の状況及び
再発防止策について検討している。その日のうちに会議録を全職員に回覧し情報共有と再発防
止に努めている。必要に応じてマニュアルを見直し改正している。
・非常食について
各ユニットに 3 日分備蓄している。
その他
年に 1 回満足度調査を行い、結果について施設内に掲示したり広報誌での回答を行っている。
O
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成21年
苦情処理について
意見箱を、入口と 1 階エレベータ前の 2 箇所に設置している。
苦情相談の情報共有は社内メールにて迅速に行っており、事務局でメールチェックを行って
いる。寄せられた苦情は、個人情報に配慮し 1 階入口に掲示してあった。
各種委員会
排泄委員会は、オムツや清拭タオル等介護用品の検証及び利用状況の把握と利用者個々の排
泄ケアについて検討している。入居者でオムツ利用の方がトイレ誘導に改善した事例もある。
地域との連携について
介護を通じた地域づくりと入居者にも地域の風を感じてもらいたいとのことから、施設の駐
車場スペースを利用し第 2、第 3 日曜日に朝市を開いている。入居者の評判も良い。2 階にある
交流フロアは、地域の一般の方に利用してもらうよう無料で開放している。おもちゃ図書館も
あり子育て中の母親グループらが利用している。
その他
遠方からの入居者の家族等に対し宿泊できる部屋を用意し、リネン代(1000 円)のみで宿泊
できる体制を確保している。
P
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成22年
施設の状況
看取り介護を希望する家族に対する宿泊場所として多目的和室を無償で提供している。また、
喫茶スペースを設け、職員やボランティア団体が無償で飲み物を提供している。
職員の状況
介護サービスの質の向上及びユニットケアの充実を目的として、人員基準を大幅に上回る常
勤職員を雇用している。
各種委員会について
職員からの発案によりより良い看取り介護を行うための委員会を発足させている。また、他
の委員会のメンバー内には必ず各ユニットの職員がいるので職員間での情報共有が迅速に行わ
れている。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
その他
入居者に安心して生活してもらえるよう嘱託医と毎日連絡を取り合い、連携を密にしている
ので、迅速に嘱託医が問診できる体制を整えている。
Q
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成22年
施設の状況
施設内は全体的に広々としたスペースを有し、日差しが明るく入り込む平屋建てで、外への
非難スロープが随所に設置され、災害時にも機能的な構造となっている。
地域との連携について
自立的な日常生活を営むことが出来るようにと食料品店と連携し、月1回施設内に市場を開
設している。当日は活気にあふれ、毎月の開催に利用者の期待が大きい。
食事について
新調理システム(真空調理法)により食材を高熱スチーム処理し、通常の調理と比べ軟らか
いものが提供されることで誤嚥予防等が図られ、真空冷凍により3日分を保存していることか
ら、入居者の体調に応じた食事提供が行われている。
また、バイキングなど、年33回の趣向を凝らした行事食が提供されている。
リスクマネジメントについて
事故防止委員会
事故及びヒヤリハット事例の発生時間、場所等の調査分析をまとめ情報の共有と再発防止に
努めている。また、法人関連施設の情報をオンライン回線で結び、各施設の会議議事録、各種
委員会録等、必要情報の共有を図り、適切な施設運営が出来るよう体制を整えている。
R
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア・従来型混合)
訪問調査年
平成22年
施設の状況
看取り介護を希望する家族に対する宿泊場所として、多目的室を無償で提供している。
高齢者施設感を取り除くための方法として、施設職員はユニフォームを着用せず、普段着で
ケアを行っている。
地域との連携
ボランティア団体の協力を得て、多目的ホールでの催し物(お茶会、民謡等)を定期開催し
ている。隣接する小学校から各種行事に招待され、積極的に参加しており、利用者の癒しに繋
がっている。
S
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成22年
施設の状況
介護老人福祉施設の設備基準には無いが、機能訓練室を設け理学療法士の指導の下、歩行訓
練を行い機能回復に繋がっている。
地域との連携について
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
住民からの社会福祉協議会への夜間連絡網(19 時~21 時)を施設で受け、緊急性のある場合
については担当に転送するなどセーフティネットの一役を担っている。
防災訓練
地元消防の協力を得て年2回総合訓練(夜間想定)を開催している。また、避難のみの訓練
については独自に年数回行っている。
傷跡発見書
入浴時に利用者の身体に関する異常が無いか確認し、傷やアザがあれば詳細に記録を行い、
原因が何であるか究明しようと努めている。
職員研修について
多くの職員参加を実現するため、同じ研修を 2 回実施し勤務の都合で参加できない職員にも
どちらかに参加できるよう計画している。
T
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム/一部ユニットケア)
訪問調査年
平成22年
施設の状況
職員は家庭的な雰囲気の中で生活を共にしていくという考えから、私服を着用している。
食事時間は特に設定せず、各時間 90 分程度確保し、食べたいときに食べられるよう時間を確
保している。
短期入所利用者の退所時間についてはご家族の希望に応じて、夕食後に帰宅することも可能
としている。
職員の状況
職員の資格取得に向けた支援として、職専免扱いでの受験、介護支援専門員の取得・更新研
修についても出張扱いとするなど、施設でもスキルアップへの支援を積極的に行っている。
施設の理念
限りなく自然に自分らしく、入所者・家族・職員らがともに幸せに生活を送ることが出来る
施設を目指し、常に地域を意識しながら、地域に認められ、皆に選ばれる施設であるよう職員
一丸となってサービス提供している。
U
介護老人保健施設(ユニットケア)
訪問調査年
平成23年
施設の状況
各ユニットに個浴を整備しており、半数以上の入居者が個浴を利用している。ある程度入浴
の曜日は決まっているが、入居者の希望により週 3 回以上入浴することも可能である。
各ユニット出入り口のほかに勝手口があり、汚物の運搬などで使用しており、衛生面での効
果が高い。
入院した入居者の家庭環境(退院後の生活の場が施設以外にない場合)に応じて、退院後も
直ぐに再入居できるよう部屋を確保しておくなど、入居者のおかれている環境を考慮して運営
している。
ユニット型施設であるが、年金受給者の方でも入居しやすくなるよう居住費を 1,680 円に設
定している。
職員の状況
介護職員は全員ヘルパー2 級以上の有資格者である。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
V
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成23年
施設の状況
施設内は明り取りに工夫しており、各スペースに日差しが明るく差し込んでいる。居室は平
屋で、全ての居室が掃出し窓となっており、災害時には避難しやすい。居室のトイレには、高
い位置に小窓をつけて明りが見えるようになっている。利用状況をそれとなく把握することが
できる。また、異常を発見しやすくなっている。家具、電気製品等は使い慣れた好みのもの持
ってきてもらい、自分の部屋として使えるようにしている。小型冷蔵庫をお持ちの方もいて、
好みの飲み物等を入れている。
各ユニットに個浴を整備しており、入居者が希望する時間に入浴する。毎日入浴することも
可能で、デイサービスには足湯、露天風呂もあり入居者も利用可能である。
一人ひとりの入居者のリズムで生活できるように援助している。入居者の状態、考え方を把
握することが大切であることから、部屋担当の職員がアセスメント、計画策定、評価等を行い、
それをもとにユニット会議で検討するシステムになっている。
ボランティアについて
年間延べ1,300人の動員実績があり、ホール等でさまざまな催し物(コーラス、バンド
演奏等)や施設内の手伝いをしている。郊外の住宅地にあるため、当初は地域住民以外の方々
や学生などにボランティアの募集を呼びかけた。現在はボランティア団体が他の団体を紹介す
るなど、ボランティアのネットワークも広がっている。
活動の継続についても、ボランティア委員会を中心に職員がボランティアの疑似体験をする
など工夫し、続けて来てもらえるような支援体制の充実を図っている。
地域との連携について
地元の小・中学校、幼稚園からの訪問や、地域及びボランティア等の活動を通じて積極的に
交流を図っている。職員も地域行事(清掃活動、お祭り等)に参加し、地域の方々も施設行事
に多く参加している。施設に入りやすくする仕掛けを考えており、地域の方々が自由に利用で
きるスペース(レストラン、キッズコーナー、売店等)を提供し、充実させている。
行方不明時の対応マニュアル
入居者が、ヒッチハイクで昔住んでいた場所に戻ってしまった事例があり、その反省から具
体的なマニュアルを作っている。マニュアル作成にあたり、何分でどこまでいけるか実際に職
員が歩いて測定している。また、職員が行方不明者になり捜索する訓練等も行っている。また、
事故発生に対応できるように、散歩をする方の写真入りプロフィール(自宅住所、過去の生活
場所、話題にする地域等出かけそうな場所をプロファイリング)を準備している。
家族とのつながり
どのような小さな変化(手を自分でひっかいた等)も家族に連絡する。また、家族にも参加
してもらえるように、行事等の連絡も行っている。遠くに住んでいる家族や、電話では連絡が
なかなかとれない家族には、メールも活用して近況を伝えている。
事故状況・ヒヤリハットについて
事故等は、どんなに注意していても起きることがあると認識していることから、それをいか
に少なくするかの取り組みをしている。事故報告とヒヤリハットの様式を異にし、気軽に報告
できるようにしている。事故報告は、発生状況報告(発生直後)と予防対策報告の2本立てと
している。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
W
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム/ユニットケア)
訪問調査年
平成24年
施設(ユニット)の状況
内部は開放的で、廊下やエレベータホール等の共用部分は自然光を取り入れられる構
造となっている。
職員は私服を着用し、家庭的な雰囲気の中で生活を共にしているという印象である。
トイレには片麻痺の利用者が寄りかかれるようにアームが設置されており、利用者の
体制維持が容易にできるように考慮されていた。
清掃も行き届いている。居室や医務室等は職員が行っているが、共用部はシルバー人
材センターや自立支援施設の就労支援に委託している。利用者及び就労者の関係も良好
であること。
一階には家族等と一緒に食事ができるようにカフェテリアが設置してある。
家族等とパーティーで食事する際に、利用者だけが特別食になることにより疎外感を
感じさせないために、ソフト食のフルコースを給食委託業者と開発し予約制でオーダー
できるように企画されていた。
職員の状況
介護・看護職員の配置基準に対し、指定基準である3対1を上回る2対1に近い配置
であり、問題なく運営されていること。
近年、結婚等による引越しのため勤務できず離職するケースが数件あるが、その他の理
由での離職は少ない。
人事考課制度がしっかりと構築されており、詳細な項目で評価されている。また、ス
キルアップのための休暇制度も整備され、昇任、昇給にも結びついていることで職員の
向上心維持にも結びついている。
地域との連携について
町内会参加やいろいろなサークルを呼び込むことにより積極的交流を図っている。職
員が地域行事に参加したり、地域の方が清掃活動に来てくれている。地域の方々が施設
に気軽に足を運べるように、無償で施設設備の利用を提供していることから、昨年度は
延べ2,000人の利用実績がある。
入居者が希望すれば参加できることを貸し出しの条件としている。
震災時に町内会等と協力できるように協定の締結を目指し協議中であること。
福祉避難所として、1週間分の水と食糧を10名分備蓄している。
家族とのつながり
希望があれば宿泊が出来、布団やベッドのレンタルをしている。親戚等大勢で宿泊し
たい要望があるときにも、座敷を開放できる場合には宿泊対応が可能であること。
制度改正があったときは家族連絡会を開催し説明を実施している。
学生の現場実習への協力体制について
現在、大学1年生12名、2年生11名の実習生を受け入れている。
他にもホームヘルパーや歯科衛生士の実習生受け入れ要請にも対応していること。
小中学校の職場見学にも協力していること。
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介護サービスワンランクアップのための訪問調査結果
宮城県国民健康保険団体連合会介護保険課
施設の理念
社会福祉法人の経営理念として地域と一体となった健康維持、介護予防を目指してい
る。また、人が人らしく生きられるように人権擁護の精神で運営している。
いつも、「これで良し」では無く、さらに魅力のある事業所でありたいと思い運営して
いる。
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