gooリサーチ結果 (No.88) 「乳がんに関する2万人女性の意識調査」調査

2005.10.19
プレスリリース
gooリサーチ結果 (No.88)
「乳がんに関する2万人女性の意識調査」調査結果
〜乳がんへの関心は8割。検診機会と告知の充実による受診率アップが生存率向上の
鍵〜
NTTレゾナント株式会社
株式会社三菱総合研究所
国内最大級のインターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を共同で提供するNTTレゾナント株
式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:資宗 克行)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京
都千代田区、取締役社長:谷野 剛)は、「gooピンクリボンキャンペーン2005」の一環で、NPO法人乳房健
康研究会(*2)、財団法人日本対がん協会(*3)、NPO法人J.POSH(*4)の協力のもとに、「gooリサーチ」の
女性登録モニターとポータルサイト「goo」を利用の一般女性を対象にした「乳がんに関する女性の意識
調査」に関する調査を実施しました。
有効回答者数21,106名のうち8割を超える女性が乳がんへ関心があるにもかかわらず、身近な病気で
あることへの認識は2割に満たないことが分かりました。今後は、乳がんに関する情報源であるとする回
答が最も多かったテレビやインターネット等のメディアを通じて、乳がんの正しい知識と検診の大切さを
広く伝えていく必要性があることが伺えます。
総括
今回の調査結果により、乳がんに関する情報はテレビやラジオをはじめ、インターネット等のメディアか
ら入手するという人が約半数を占めており、8割以上の女性が乳がんへ関心を示す一方で、「日本人女
性の30人に1人以上がかかる」「30ー64歳の女性がん患者の死亡原因トップ」といった身近な病気であ
ることに関する認識は2割を下回りました。年に一度以上健康診断を受けている人が半数を超える一方
で、乳がん検診を1度も受けたことがない人も半数以上におよび、乳がん検診の受診率の低さが浮き彫
りになりました。乳がん検診を受けない理由としては「現在しこりや症状の異常が見られないから」が最
も多く、しこりとして触れない早期段階での発見の必要性について認知向上を図ることが課題といえま
す。また、乳がん検診を受けた理由として、「自ら必要性を感じて」とする回答と、「市町村検診に(乳が
ん検診が)あったから」とする回答が共に3割を超える一方で、全体の4割以上の人が市町村における
検診の有無についてわからないと答えており、テレビやインターネットを通じた乳がんに関する意識向上
と共に、市町村による検診体制の認知拡大が受診率向上に影響を及ぼすものと考えられます。
調査結果のポイント
(1) 8割以上の女性が乳がんに関心を持ち、主な情報源はテレビやラジオ、インターネット。
乳がんについて8割以上の人は関心を持ち、年代別に見ると50代後半の女性の関心が最も高く、
20代後半から関心が高まる。情報源としてテレビ・ラジオが53.0%、インターネットが45.2%と続く。
(2) 乳がんの基本知識は半数以上が認識しているが、身近な病気としての意識は低い。
「自分で発見できる病気」、「マンモグラフィだと、しこりとして触れないごく早期のがんを発見でき
る」、「早期発見であれば95%が治る」といった乳がんに関する基本知識は半数以上の人が知っ
ているが、「30人に1人以上がかかる」、「30ー64歳の女性がん患者の死亡原因のトップである」と
いった身近な病気であるとの認識は2割に満たない。
(3) 半数以上が乳がん検診を受けたことがなく、経験した乳がん検診のトップは視触診。
1年に1度以上健康診断を受ける人が半数にのぼるのに対し、子宮がん検診は44.7%、乳がん検
診は55.3%の人が受けたことがないと回答。また、乳がん検診を受けた人の中で最も多い検査方
法は視触診で34.5%を占めており、早期発見に有効と言われるマンモグラフィやエコーはそれぞ
れ2割を下回った。
(4) 検診を受けない理由のトップは「自分の乳房に異常が見られないから」。
乳がん検診を受けた人にきっかけを聞いたところ「自分で必要性を感じたから」の35.5%に続い
て、「市町村の検診内容にあったから」が34.2%、「職場の検診内容にあったから」25.5%と、乳が
んに対する意識と共に生活の中での検診機会の有無が受診
率に影響を与えているといえる。一方で、現在乳房に異常がないことを理由に乳がん検診を受け
ていない人が6割を超え、検診機会がないとする回答も4割を超えた。今後は、乳がん検診による
早期発見に向けた意識の向上や、健康診断の検査項目への追加、自治体の検診体制の整備・
認知拡大など、乳がん検診の機会を増やす取り組みが必要とされる。
(5) 4割以上の人が市町村での乳がん検診実施についてわからないと回答。
在住する市町村での検診実施について43.7%と約半数の人がわからないと回答し、認知の低さが
浮き彫りとなった。また、市町村での認識している検診内容は、視触診が7割を超え、マンモグラフ
ィは4割であった。
(6) 最も知りたい情報は「予防法」。
乳がんについて知りたい情報のトップは「予防法」で、僅差で「受診できる病院」「乳腺専門医の情
報」「治療法」「治療費」と続いた。今後、市町村や各メディアが発信していくべき情報としてこれら
より具体的なものが求められていているといえる。
《 補足 》
(*1)【 gooリサーチ 】http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の
調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サー
ビスです。携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(5.0万人)、キーパーソン
のビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(2.9万人)、団塊世代、シニア層を中心
とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(7千人)を含め、30万人の登録モニターを擁
し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応し
ています。(モニターの人数はいずれもH17年10月現在)
(*2)NPO法人乳房健康研究会(http://www.breastcare.jp/)
(*3)財団法人日本対がん協会(http://www.jcancer.jp/)
(*4)NPO法人J.POSH(http://www.j-posh.com/)理事長 田中 完児 ○ gooリサーチ結果 (No.88) 「乳がんに関する2万人女性の意識調査」調査結果[PDFファイル
124KB]
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NTTレゾナント株式会社 ポータル事業本部 広報グループ
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<gooリサーチに関するお問い合わせ先>
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広報部 広報グループ
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