平成28年度事業計画書 (28.3) Ⅰ.基本的考え方 1.協会の目的

平成28年度事業計画書
(28.3)
Ⅰ.基本的考え方
1.協会の目的・使命
当協会は、
「 会 員 の 健 全 な 発 達 を 図 り 、も っ て 公 共 の 利 益 を 増 進 す る 」
( 定 款 3 条 )と の 目 的 を 踏 ま え 、会 員 行 の お 役 に 立 ち 、そ れ を 通 じ て 、
社会のお役に立つため、会員行の経営課題に対して協会の役割・機能
を発揮し、会員行の発展等に貢献したい。
2.会員行の経営環境を踏まえた経営課題
( 1) 会 員 行 の 経 営 環 境
①世界的経済・金融市場の不確実性
・世界的な成長力の趨勢的な低下
・中国経済の減速等足下の下振れリスク増大
・金融緩和の長期化等
②地域・社会環境の変化
・人口減少、少子化・高齢化の一層の進展
・地方創生に向けた動き
③事業環境の変化
・企 業 に 対 す る 成 長 力 強 化 ニ ー ズ の 高 ま り(「 稼 ぐ 力 」の 強 化 、産 業
の新陳代謝)
・資産運用ニーズの増大
・ I T 技 術 ・ 活 用 の 進 展 ( FinTech 等 に よ る 多 様 な 金 融 サ ー ビ ス の
提供等)
④金融行政、金融規制環境等の変化
・金融機関がベストプラクティスを目指すことを対話により引き出
す金融行政への変化
・金融関連の制度改正・法改正等
( 2) 会 員 行 の 経 営 課 題
①収益基盤の強化
・収益力強化に向けた取組み
・顧客ニーズを踏まえた金融関連サービスの提供
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・事業性評価の活用
・持続可能なビジネスモデル(将来を見据えた経営戦略)の構築
・ FinTech 等 金 融 業 を 取 り 巻 く 環 境 変 化 へ の 対 応 ( I T 活 用 )
②地方創生に向けた取組み
・地方版総合戦略の実施に向けた支援
・地元企業の成長支援
③経営管理態勢等の強化
・コーポレートガバナンス強化
・リスク管理の強化
・ 業 務 効 率 化 (グ ル ー プ 内 の 事 務 統 合 等 )
・金融犯罪の抑止等顧客保護への対応
④新しい金融行政その他金融関連規制等への対応(規制緩和を含む)
・ベストプラクティスへ向けた取組み等
・公的金融(郵政民営化、政策金融)への対応
・金融関連の制度改正・法改正等への適切な対応
⑤人材育成
・女性の活躍推進、若手職員の早期戦力化
・先進的な金融取引、業務の専門化・高度化への対応
3.協会の果たす役割・機能
・ 協 会 は 、会 員 行 か ら 信 頼 と 評 価 を 得 て 必 要 と さ れ る 存 在 で あ る べ
く 、会 員 行 と の 円 滑 な 意 思 疎 通 の 下 、 会 員 行 の 経 営 環 境 を 踏 ま え た
経 営 課 題 に 対 し て 、以 下 の 6 つ の 機 能 を 発 揮 し 、 会 員 行 の 多 様 な ニ
ー ズ を 踏 ま え た 先 見 性 の あ る 業 務 運 営 を 通 じ て 、会 員 行 の 発 展 に 貢
献したい。
①情報収集
②調査研究
③情報及び視座の提供
④会員行相互の意見交換等の支援
⑤対外発信
⑥共同事業・研修事業
なお、上記に係る取組みを行うため、協会事務局の機能強化と人
材育成に努める。
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・協会は、会員行の取組み支援を通じて、地域の企業の成長力強化、
金融サービスの利便性向上等を図り、地域社会の発展に貢献したい。
Ⅱ.具体的な取組み内容
1.収益基盤の強化に向けた取組み支援
( 1) 収 益 力 強 化 に 向 け た 検 討
・金融環境の変化に伴う影響等の情報収集・情報交換
・ 地域金融戦略委員会において法人戦略・個人戦略等について検討
・収益力強化に向けた集合研修の実施
( 2) 顧 客 ニ ー ズ を 踏 ま え た 金 融 関 連 サ ー ビ ス の 提 供 に 向 け た 取 組 み
・事業承継等に関する集合研修の実施
( 3) 事 業 性 評 価 の 活 用 等 金 融 仲 介 機 能 の 十 分 な 発 揮 に 向 け た 検 討
・ 融資・審査部会において事業性評価を発揮した取組み事例の取りまとめ
・事業性評価の活用・推進等に関する検討・情報交換
( 4)持 続 可 能 な ビ ジ ネ ス モ デ ル( 将 来 を 見 据 え た 経 営 戦 略 )の 構 築 に 向
けた検討
・ビジネスモデルの構築に資する代表者向け勉強会の開催
・地域金融戦略委員会等における経営戦略等に関する検討
・経営戦略策定に関する集合研修の実施
( 5) FinTech 等 の I T 活 用 に 向 け た 検 討
・ 地 域 金 融 戦 略 委 員 会 に お い て FinTech 等 の I T 活 用 に 関 す る 検 討
・ シ ス テ ム 担 当 部 長 会 議 等 に お い て FinTech へ の 対 応 等 を 意 見 交 換
2.地方創生等に向けた取組み
( 1) 地 方 創 生 に 向 け た 検 討
・地域金融機能強化部会において会員行の取組み事例の取りまとめ
( 2) 東 日 本 大 震 災 等 大 規 模 災 害 か ら の 復 興 に 向 け た 取 組 み
・災害時における義援金の取扱い
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3.経営管理態勢等の強化に向けた取組み支援
( 1) コ ー ポ レ ー ト ガ バ ナ ン ス 強 化 に 向 け た 検 討
・コーポレートガバナンス強化に向けた検討会の開催
・役員・社外役員向け集合研修の実施
( 2) リ ス ク 管 理 強 化 に 向 け た 取 組 み
・リスク管理強化に向けた集合研修の実施
( 3) 業 務 効 率 化 に 向 け た 検 討
・地域金融戦略委員会においてⅠT等を活用した業務効率化に向けた検討
( 4) 金 融 犯 罪 の 抑 止 等 顧 客 の 信 頼 ・ 安 心 感 の 確 保 へ の 対 応
・インターネットバンキングの新たな犯罪手口やサイバーセキュリ
ティの動向に関する情報収集・情報提供等
・反社情報に関する暴力団情報照会システムへの対応
4.新しい金融行政その他金融関連規制等への対応(規制緩和を含む)
( 1) 新 し い 金 融 行 政 へ の 対 応 (ベストプラクティスへ向けた取組み支援)
・T V 会 議 の 活 用 等 に よ る タ イ ム リ ー な 情 報 収 集・情 報 提 供 、会 員 行
間での情報交換支援等
・規制緩和要望検討部会(新設)において規制緩和要望を検討
( 2) 公 的 金 融 (郵 政 民 営 化 、 政 策 金 融 )へ の 対 応
・郵政民営化に関する意見発信等
・政策金融との連携や民業補完の徹底等に向けた意見交換等
( 3) 制 度 改 正 及 び 法 改 正 へ の 対 応
・金 融 グ ル ー プ 規 制 、決 済 イ ン フ ラ 、信 用 補 完 制 度 、民 法 (債 権 関 係 )、
マイナンバー、OECDによる金融口座情報交換の実施等への対応
5.会員行のニーズを踏まえた研修事業の実施
・ 会 員 行 の 経 営 課 題 ・ 本 事 業 計 画 に 沿 っ た 研 修 テ ー マ の 選 定 (柔 軟 な
運 営 )や 地 区 別 集 合 研 修 の 開 催 、 通 信 教 育 の 実 施
6.会員行のニーズを踏まえた共同事業の実施
・ 団 体 保 険 制 度 ( 統 一 団 信 等 )、 S D S の 運 営 等
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7.協会事務局の機能強化・人材育成等
( 1) 協 会 事 務 局 の 機 能 強 化 、 効 率 的 な 運 営
・会員行の経営課題に貢献できる事項についての協会機能の高度化
・環境変化を踏まえた事務の廃止・見直し
( 2) 情 報 収 集 等 の 協 会 機 能 を 向 上 さ せ る た め の 人 材 育 成
・基 本 的 専 門 知 識 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 力 、自 考 力 、マ ネ ジ メ ン ト 力 、
意欲等の涵養
以
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上