SAP Solution Brief SAP for Retail SAP Forecasting and Replenishment 消費者の需要に対応した在庫・コストの最適化 ソリューション概要 サマリー ビジネス課題 SAP® Forecasting and Replenishment アプ • ますます競争が激化する市場環境で収益性を の微妙なバランスを正確に理解、予見、管理する • 顧客をつなぎとめるため、品 え、品質、価値 リケーションを活用すると、在庫と顧客サービス ことができます。このソフトウェアは、ほかの SAP および SAP 以外のアプリケーションからほぼリ アルタイムで収集されるトランザクションデータ を対象として需要予測のアルゴリズムと分析モ デルを実行し、最適な品 え、利用可能な在庫 管理、適正な在庫水準を判断できるように支援し ます。補充と発注のプロセスを自動化できるため、 仕入や納入にかかるコストを削減しながら生産 性を高めることができます。 維持したい に対する要求の高まりに効率的に対応したい • 商品の移動と廃棄損を減らし、サプライチェーン の運用を合理化したい 主な機能 • 因果関係に基づく予測:トレンド、季節、開催 予定のイベントなどに合わせて自動調整され る予測手法を選択可能 • 補充の量や頻度の計算:店舗と DC 双方にお ける補充プロセスを完全に自動化 © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. • 複数レベルの補充:サプライチェーン内の異 なるレベルを統合し、供給網全体を最適化 • 透明性:計算プロセスの各ステップに関する 理解・洞察の獲得を支援 • ビジネスアナリティクス:SAP の強力なアナリ ティクスソフトウェアの統合により、ビジネスに 関する戦略的な意思決定をサポート • 柔軟な導入オプション:SAP ソフトウェアとの 統合またはスタンドアロンソフトウェアとして の運用を選択でき、SAP Consulting 部門の サービスを活用してソリューションをカスタマ イズすることも可能 導入メリット • 予測精度の向上により、商品の在庫水準を抑 制しながら利用可能性を改善 • 補充プロセスの自動化により、生産性が向上し、 例外発生ベースの管理を実現 • ロジスティクスの最適化により、仕入や納入に かかるコストの削減、補充や移送の頻度の低 減、在庫保管期間の短縮が実現 • 適正な在庫水準の維持・管理と顧客の需要を 一致させて機会損失を減らし、売上を最大化 さらに詳細しい情報は SAP 担当者にお問い合わせいただくか、以下の Web サイトをご覧ください。 http://www.sap.com/japan/solution /industry/retail.html 商品在庫は企業が最もコントロールしやすい資産です。適切なテクノロジーを 導入すれば、在庫水準の維持、品 え、利用可能性の管理を厳格化し、 仕入にかかるコストと労力を削減しながら、需要の動きに効率よく 販促活動の予測 SAP Forecasting and Replenishment は、商 品別および販売地域別に需要を計算します。販 売促進、新商品の投入、季節ごとの商品展開など、 対応できるようになります。このような管理の実現に効果を発揮するのが、 さまざまな販売手法の中でどれが最も効果的で SAP® Forecasting and Replenishmentアプリケーションです。 あるかを予見するためには、こうしたきめ細かな このソフトウェアは、期待する最高水準の在庫投資回収率を実現し、 収益性と売上高をともに拡大できるように支援します。 分析が非常に重要です。このような販売手法を 検討する際は、後継商品や代替商品も含めた 多様なパターンを調べる必要があるため、信頼 性の高い予測を作成するのは極めて難しい課題 サプライチェーン効率の最大化 このソフトウェアは、店舗レベルや SKU レベル and Replenishment の強力な機能が真価を発 の情報と高度な予測アルゴリズムを用いて、適切 揮する領域です。 適切な場所に適切な商品を適切な数量で出荷で を反映した上で、以前の類似イベントと比べて販 小売企業が収益性を最大限に高めるためには、 な在庫ミックスを判断できるように支援します。 サプライチェーンも含めた業務運用のあらゆる となります。これこそまさに、SAP Forecasting このアプリケーションでは、 最新の購買パターン 領域を厳しく統制する必要があります。サプライ きるようになれば、顧客ロイヤルティを高め、優れ ている状況では、最終利益に大きな悪影響が及び また、因果関係に基づく予測が可能となるため、 ぶことが想定される他商品への波及効果や共食 チェーンが非効率的であったり、過剰在庫を抱え 促効果がどのように高まるかを計算することがで た顧客サービスを提供することが可能になります。 きます。また、販促期間中に特に大きな影響が及 かねません。まさにこうした側面をご支援できるの 休祝日、 プロモーション、価格変動など、将来のイ が、SAP Forecasting and Replenishment です。 ベントが及ぼす影響を予見することもできます。 の最大化を追求することも可能です。 このソフトウェアを導入すると、 サプライチェーン の能力を最大限に活かし、商品の流れを最小限 のコストで特定することができます。受注、在庫、 商品、価格などの要因を全社規模で可視化し、需 顧客の需要を予想して店舗の営業方針を決める ためには、 こうした予測手法が不可欠です。 い効果も考慮しながら、カテゴリー全体の収益 補充計算の自動化 このソフトウェアは数千万種類の商品に関す る予測にも対応しているため、日常の予測業務 SAP Forecasting and Replenishment では 要の状況を総合的に把握できるようになります。 に費やす時間を大幅に節約できます。商品ごとの 需要予測と同レベルの精度と自動化が補充にも 動的に選択され、在庫切れの結果として生じる および最適化することができます。補充の量と頻 その結果、市場の変化に迅速に対応できるのは もちろん、消費者需要を深く理解した上でコンプ 販売活動に基づき適切な予測アルゴリズムが自 ライアンスにも配慮しながら業務を遂行すること 販売の顕著な偏りといった重大な状況も自動的 が可能になります。 に是正されます。 強力な大量更新トランザクション機能では、事 適用されるため、店舗と DC のプロセスも自動化 度に関する計算が自動化されると、店舗のスタッ フは顧客対応により多くの時間を割けるようにな ります。 予測精度の向上 前設定済みのプロファイルの適用方法をパラメー 今日の小売企業は、 ますます幅広く多様な品 え マイズも迅速かつ簡単に行えます。柔軟性の高 ター値で調整できるため、アップデートやカスタ を用いた個人的な判断、あるいは手動の発注で を扱うようになっています。さまざまな消費者に い最新の例外管理機能を備えており、ビジネス 適な発注量を判断することができます。安全在庫 商品データをトラッキングおよび処理しなけれ ばなりません。そして、予測を行う際には、需要に 手動による調整を担当者に警告します。こうした 機能により、セットアップや設定も短時間で容易 サービス水準を維持するための在庫水準につい 影響する複数の要因を検討する必要があります。 に行えるため、予測業務に費やす時間をさらに SAP Forecasting and Replenishment は、こ 短縮することができます。 うした機能により、売れ行きの変動や販促期間中 の追加需要に速やかに対応できるようになります。 対する販売パターンを想定し、数百万種類もの うしたプロセスを簡素化します。 © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 旧式の携帯端末や一元化されていないツール 商品を補充するのではなく、店舗別 / 商品別に最 に大きく影響する例外が発生した場合にのみ、 の動的な計算にも対応しているため、安定した て高度なポリシーを確立することも可能です。こ 商品の再発注については、ソフトウェアの設定 で自動化することも、担当者が手作業で介入する 恒常的に減らすことできるほか、自社のカーボン フットプリントを大幅に削減することも可能にな こともできます。手作業による介入は一元的にも ります。 ユーザーインターフェースが用意されています。 透明性を維持して統制を厳格化 店舗ごとでも実行でき、Web ベースの直感的な DC の最適化 在庫の統制を厳格化するためには、自動化が発 舗向けとはレベルの異なるソフトウェアサポート に加え、業務全体にわたる透明性も必要です。特 流通ネットワークの課題に対応するためには、店 注コストと顧客サービスに及ぼす肯定的な影響 この組み合わせにより、強力なアナリティクス でサプライチェーン全体を高度に可視化し、小売 業界に特化した直感的なクエリーやレポートを 幅広く活用できます。その結果、サプライチェーン 全体のあらゆる商品在庫について、投資効果と パフォーマンスを的確にモニタリングできるよう になります。標準レポートだけでも、在庫切れ、販 売機会の逸失、過剰在庫と在庫不足、予測精度 の検証、顧客が求めるサービスレベルの達成度 が必要になります。ここでの目標は、商品の移動を に補充プロセスの自動化を導入中の段階では、 などを把握することができます。 ストのバランスを図ることです。SAP Forecasting トウェアで計算される内容と、計算結果の元に and Replenishment では、トラック積載量を なったデータを理解できることが重要です。こう 最適化し、充当数量とロジスティクスにかかるコ 従業員やその他のソフトウェアユーザーが、ソフ 高度に最適化し、供給に関する複数の制約条件 した情報を明確にするため、このソフトウェアに 収益性と効率性に影響するパラメーターとして やグラフが用意されています。 を同時に処理することができます。商品移動の は、数量、重量、積み重ねの可否、ロジスティク スコストなどがあります。SAP Forecasting and Replenishment は、こうした制約条件のあらゆ る組み合わせを検討し、 トラックに最適な状態で は、どのように計算が行われるかを示すテーブル また、提示された発注数量に対して例外事項 2 種類の導入オプションが用意されており、SAP のマーチャンダイジング業務ソフトウェアと統合 して実行するか、スタンドアロンのソフトウェアソ に基づくアプローチを取ることができるワークベン リューションとして運用できます。後者は、SAP 以 想定外の事態が発生したときに発注内容を事前 ムと組み合わせる場合に適しています。 商品を積載できるように輸送指図を決定します。 に再検討して調整することができます。 時期についても、入出庫を複数の期間にならし、 ビジネスアナリティクス 調整することが可能です。 SAP Forecasting and Replenishment には チ機能も備えています。この機能を利用すると、 外のバックエンドソフトウェアやレガシーシステ クリスマスなどの休祝日で業務がピークを迎える 倉庫の作業負荷をできるだけ一定に保つように 導入オプション いすれの場合も、SAP の導入サービスを利用 して短期間で本稼動を開始できるほか、 その後も 必要に応じて、SAP が提供する戦術的 / 戦略的 サービスを活用して設定を微調整することができ 在庫を全社規模で管理するためには、対象を ます。SAP Consulting 部門では、補充業務の最 複数レベルの補充 あらゆる関係者が利用できるようにする必要が ています。たとえば、戦略シミュレーションサービ SAP Forecasting and Replenishment のメ あります。SAP では、SAP Merchandising for リットが最も発揮されるのは、サプライチェーン の異なるレベルを統合し、複数レベルの補充と いうシナリオを実行する場合です。たとえば、店 舗ごとの予測や店舗からの発注を DC で集計す る場合や、その情報をサプライヤーと交換してコ ラボレーション型の計画、予測、補充を実現する 場合 などです。このシナリオにより、サプライ チェーン全体で生産、移送、発注、配送の頻度を 絞り込んだ有益でタイムリーな情報を社内外の Retail and Wholesale Distribution パッケー 適化をご支援するさまざまなサービスをご用意し スをご利用いただくと、梱包サイズや発注 / 配送 サイクルを最適化し、シミュレーション (what-if) ジも提供しており、これを利用するとデータソー 分析を通してパラメーター設定を最適化するこ スを統合して分析できるという追加のメリット とができます。 が得られます。このパッケージを利用する小売企 業向けの機能として、SAP Forecasting and Replenishment はビジネスデータウェアハウス にデータを提供することができます。 SAP Forecasting and Replenishment は、 望みうる最高水準の在庫投資回収率を実現し、 収益性と売上高をともに拡大できるように支援します。 © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. お問い合わせ先 www.sap.com/japan/contactsap/ 0120-786-727(受付時間:平日 9:00 ∼ 18:00) 49009733J(SE/14/08) © 2014 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved. 本書のいかなる部分も、SAP SE 又は SAP の関連会社の明示的な許可なくして、いかなる形 式でも、いかなる目的にも複製又は伝送することはできません。 本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。SAP SE 及びその頒布業 者によって販売される一部のソフトウェア製品には、他のソフトウェアベンダーの専有ソフトウェ アコンポーネントが含まれています。製品仕様は、国ごとに変わる場合があります。 これらの文書は、いかなる種類の表明又は保証もなしで、情報提供のみを目的として、SAP SE 又はその関連会社によって提供され、SAP 又はその関連会社は、これら文書に関する誤記 CMP00000 jaJP(XX/00/00) 脱落等の過失に対する責任を負うものではありません。SAP 又はその関連会社の製品及びサー © 2014 SAP AG or an SAP affiliate company. All rights reserved. これに規 ビスに対する唯一の保証は、当該製品及びサービスに伴う明示的保証がある場合に、 定されたものに限られます。 追加の保証となるものではありません。 本書のいかなる部分も SAP本書のいかなる記述も、 いかなる形式、目的を問わず、複写、 ま AG の明示的許可なしに、 たは送信することを禁じます。本書に記載された情報は、予告なしに変更されることがあります。 特に、 SAP SE 又はその関連会社は、本書若しくは関連の提示物に記載される業務を遂行する、 若しくは関連 又はそこに記述される機能を開発若し くはリリースする義務を負いません。本書、 またはその頒布業者が頒布するソフトウェア製品には、 他のソフトウェ SAP AG がライセンス、 製品、及び/ 又は の提示物、及び SAP SE 若しくはその関連会社の戦略並びに将来の開発物、 ア会社の専有ソフトウェアコンポーネントが含まれています。 製品仕様は、国ごとに変わる場 プラッ トフォームの方向性並びに機能はすべて、変更となる可能性があり、SAP SE 若しくはそ 合があります。 の関連会社により随時、予告なしで変更される場合があります。本書に記載する情報は、何ら 「SAP グループ」)が情報提供のためにのみ提 これらの文書は SAP AG およびその関連会社( かの具体物、 コード、若しくは機能を提供するという確約、約束、又は法的義務には当たりません。 供するもので、いかなる種類の表明および保証を伴うものではなく、SAP グループは文書に関す 将来の見通しに関する記述はすべて、さまざまなリスクや不確定要素を伴うものであり、実際の る錯誤又は脱漏等に対する責任を負うものではありません。SAP グループの製品およびサービ これらの将来の見通しに 結果は、予測とは大きく異なるものとなる可能性があります。読者は、 スに対する唯一の保証は、当該製品およびサービスに伴う明示的保証がある場合に、これに 関する記述に過剰に依存しないよう注意が求められ、購入の決定を行う際にはこれらに依拠 規定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではありません。 するべきではありません。 SAP、および本書で言及されるその他 SAP の製品およびサービス、ならびにそれらのロゴは、 本書に記載される SAP 及びその他の SAP の製品やサービス、並びにそれらの個々のロゴは、 ドイツおよびその他諸国における SAP AG の商標または登録商標です。 ドイツ及びその他の国における SAP SE(又は SAP の関連会社)の商標若しくは登録商標です。 商標に関する情報および表示の詳細については、 本書に記載されたその他すべての製品およびサービス名は、 それぞれの企業の商標です。商標 に関する詳細の情報や通知に関しては、 http://www.sap.com/japan/companyhttp: //global.sap.com /corporate-en/legal/ /legal /copyright/index.epx をご覧ください。 copyright/index.epx をご覧ください。 ビジネスの変革 顧客中心の在庫戦略を積極的に推し進めるため 一 言 で いうと、SA P Fo re ca st i n g a n d Replenishment には、補充業務の改善、サプラ イチェーンの再構築、カスタマーエクスペリエン には、需要に合った商品を投入し、他社よりも優 スの強化、持続可能なサプライチェーン運用の実 ジを確立する必要があります。SAP Forecasting ツールが っているのです。 れた選択肢を提供し、訴求効果の高い店舗イメー 現を通して、ビジネスを変革するために必要な and Replenishment は、こうした総合的なビジ ネス目標の達成にも役立ちます。店舗への補充 の自動化、DC での一元的な補充、複数レベルの さらに詳しい情報は 補充、サプライヤーとのコラボレーションの強化 SAP 担当者にお問い合わせいただくか、以下の を通じて、サプライチェーンと在庫管理のプロセ Web サイトをご覧ください。 スを改善することができます。 http://www.sap.com/japan/solution /industry/retail.html ほかの SAP ソフトウェアとの統合またはスタン ドアロンでの運用という 2 種類の導入オプション をニーズに合わせてお選びいただくことで、短期 間で投資回収を実現できます。現在の IT ランド スケープやプロジェクトロードマップに最適なオ プションを選択できるため、総導入コストを望み うる最小限にまで抑えることが可能です。
© Copyright 2024 Paperzz