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Technical Data Sheet
TDS NO. CL092616-①
APD/ORD
クリヤー Ver.1
1 / 8
09/26/16
For Professional Use Only
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
環境配慮型 3:1 アクリルウレタンクリヤー
製品概要・用途
本製品はトヨタ自動車が特定の車種で採用している『耐スリ傷性向上クリア「Self-Restoring Coat」』の補修用
クリヤーとして使用可能な、高い耐擦傷性を持つ環境配慮型の高機能性クリヤーです。
比較的軽度な傷から深く裂傷していない状態の傷に対しては、経時で自己回復する復元力により、非常に傷が
つきにくい特性を有しています。
品目コード(品番・缶種)・品名・容量 / 製品外観
149-8550-02
149-8520-03
149-8500-03
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
エコロック アンチスクラッチクリヤーT 硬化剤
エコロック アンチスクラッチクリヤーT ボカシ剤
016-F77*-01/02
エコマルチシンナー 各種
4.0kg
1.0kg
0.946L
16.0L
(一部02缶種 3.785L)
特長
・改正労働安全衛生法(特化則)に対応、PRTR届出不要の環境配慮型塗料です。(2016年10月現在)
・ベースコートがプロタッチの際、アンダークリヤー塗装工程を省略した場合においても、戻りムラが
発生しにくく、安定した高い仕上がり品質が得られます。
・高光沢で肉持ち感のある美しい肌に仕上がり、乾燥後の艶残りも良好です。
主剤と副剤
主 剤 : エコロック アンチスクラッチクリヤーT
硬化剤 : エコロック アンチスクラッチクリヤーT 硬化剤
希釈剤 : エコマルチシンナー #05~#40 / エコHSシンナー #05~#40
※プロタッチシンナー、パナロックシンナーも使用可能です。(非環境配慮型シンナー)
塗り重ね可能塗料
ロックペイント車両用塗料 (979L、077L、088L)
注意事項
・ ボカシ際の不具合リスクを念頭に効率的な塗装方法を選択してください。
クリヤーのボカシ塗装工法はありますが、ブロック塗装がベターです。
・ 旧塗膜の足付け処理は、深いペーパー傷に注意した作業配慮が必要です。
・ クリヤーをボカシ塗装する際は、専用のボカシ際処理剤を必ず使用してください。
・ クリヤーをボカシ塗装したボカシ際は、予備乾燥(40℃×10分)、強制乾燥(60℃×30分)後、
更に追加で80℃×60分の強制乾燥を行ってください。
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TDS NO. CL092616-①
APD/ORD
クリヤー Ver.1
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
シンナー選択表
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09/26/16
For Professional Use Only
部分補修(パネル1~2枚程度)
シンナー種類
5
10
15
塗装室温度(℃)
20
25
30
35
016-F770 #05
016-F771 #10
016-F773 #20
016-F775 #30
016-F776 #40
エ 016-F300 #05
コ 016-F301 #10
H 016-F303 #20
S 016-F305 #30
※ プロタッチシンナーを使用する際は、エコマルチシンナーの下3桁と同じ品番を選択してください。
ただし、例外として「016-F770」は「016-0200」となります。 塗装室温度(℃)
シンナー種類
5
10
15
20
25
30
35
パ 016-0881 速乾型
ナ 016-0883 標準型
ロ
016-0885 遅乾型
ク 016-0886 超遅乾型
40
エ
コ
マ
ル
チ
40
ッ
ッ
区分塗装・全塗装(パネル3枚以上、ボンネット、ルーフ、トランクを含む場合)
塗装室温度(℃)
シンナー種類
35
5
10
15
20
25
30
エ 016-F771 #10
コ 016-F773 #20
マ
ル 016-F775 #30
チ 016-F776 #40
016-F300 #05
エ 016-F301 #10
コ
016-F303 #20
H
S 016-F305 #30
016-F306 #40
※ プロタッチシンナーを使用する際は、エコマルチシンナーの下3桁と同じ品番を選択してください。
塗装室温度(℃)
シンナー種類
5
10
15
20
35
25
30
パ 016-0881 速乾型
ナ 016-0883 標準型
ロ
016-0885 遅乾型
ク 016-0886 超遅乾型
※ 最適シンナーは湿度、風速など種々の条件によって変わります。
※ 2種類のシンナーが重複している範囲では、互いのシンナーを混合するとより効果的です。
40
40
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APD/ORD
クリヤー Ver.1
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
標準塗装条件
100
33.3
100
10-20
3 / 8
09/26/16
For Professional Use Only
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
エコロック アンチスクラッチクリヤーT 硬化剤
エコマルチシンナー 各種
希釈時 20℃/10~12秒 イワタカップ
10℃/3時間 20℃/2時間 30℃/1.5時間
スプレーガン口径
スプレー圧力
1.3mm
0.2~0.3MPa (手元圧力)
1回目はドライコート気味で塗装し、フラッシュオフタイムを取ります。
2回目はウェットコートで塗装し、再度フラッシュオフタイムを取った後、ウェットコートで仕上げます。
予備乾燥までのセッティングは20℃×10~20分です。
(指触乾燥を確認してから次のコートを塗装してください。)
50μm (3回)
各コート間のフラッシュオフ
強制乾燥までのセッティング
20℃/ 5~10分
20℃/ 10~20分
予備乾燥 40℃×10分
強制乾燥 60℃×30分
※ボカシ部は追加で80℃×60分の強制乾燥を行ってください。
※被塗物の温度が上記の温度に達してからの経過時間を表します。
注意事項
・仕上がり品質を重視される場合やカラーベースがパナロックの場合は、
ベースコートと本クリヤーの間にアンダークリヤーの塗装を推奨します。
・アンダークリヤーは各種エコロックハイパークリヤーシリーズを使用してください。
・カラーベースが溶剤系の場合、クリヤーを一度に厚吹きすると戻りムラが発生する
場合がありますので厚吹きには注意してください。
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エコロック アンチスクラッチクリヤーT
塗装方法 (クリヤーブロック塗装)
APD/ORD
クリヤー Ver.1
4 / 8
09/26/16
For Professional Use Only
・旧塗膜剥離→パテ付け・乾燥・研磨及び、プラサフ塗装・乾燥までの下地処理工程は
従来どおりの標準作業で行います。
・カラーベースをブロック塗装する際は、従来どおりの標準塗装工程で行います。
・仕上り品質向上の為、アンダークリヤー塗装工程を行うことを推奨致します。
・カラーベースをボカシ塗装で行い、クリヤーをブロック塗装する際には、下記の要領にて行います。
■ プロタッチ標準塗装工程(下記フェンダーパネル補修例図参照)
Aの範囲 : プラサフ (損傷部位)
Bの範囲 : ブレンダー塗装範囲(カラーベース塗布前スタート時)
B
A
①
②
③
④
⑤
⑥
【フェンダーパネル補修例図】
・下地処理
(1)②の範囲 P400→P600→P800以上で研磨する。
(2)⑥の範囲 アシレックスピーチにて足付けする。または、耐水ペーパーP1500で水研ぎ、もしくは
スカッフソフト+足付け洗浄剤にて足付けしても良い。
均一にムラなく足付けがなされることが肝要である。
(3)脱脂作業 脱脂剤で清掃・脱脂を行い、最終タッククロスにて清浄な面とする。
・カラーベース(メタリック、2コートパールカラー)塗装
(1)①の範囲 : カラーベース1回目
薄く均一に塗装し、ハジキチエックを行う。
(2)②の範囲 : カラーベース2回目
ミディアムコートで色決め
(3)③の範囲 : カラーベース3回目
ミディアムコートで色決め&ボカシ塗装
(4)④の範囲 : カラーベース4回目
ムラ取り&ボカシ塗装
(5)⑤の範囲 : カラーベース5回目
ムラ取り&ボカシ塗装
(6)⑥の範囲 : アンダークリヤー塗布 各種トップコートクリヤー
(7)⑥の範囲 : クリヤー塗装
エコロック アンチスクラッチクリヤーT 3回仕上げ
※ソリッドカラー(3コートパールカラーベースを含む)の場合は、上記③~⑤の範囲で
希釈済みカラーベースに半~1ランク遅いシンナーを30%添加してボカシ塗装を行う。
必要に応じて更に同じシンナーを30%追加してボカシ際のミストをなじませる。
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TDS NO. CL092616-①
APD/ORD
クリヤー Ver.1
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
■クリヤーブロック塗装仕様
5 / 8
09/26/16
For Professional Use Only
工程
塗装
回数
作業要領
ポイント
使用するカラーベースの標準塗装仕様に準じて作業を行う。
塗装
●エコロック ハイパークリヤー 各種
149-61**
硬化剤
149-6***
主剤
ア
ン
ダ
100
:
・マルチトップクリヤー類も使用可能。
:
ー
セッティング
60℃ × 30分
ブツ取り P1000 ⇒ 肌調整 P1500
ッ
脱脂
●プレソル31(除電タイプ標準型)
塗装
●エコロック アンチスクラッチクリヤーT
ー
プ
コ
ー
ト
ク セッティング
リ
ヤ 強制乾燥
※カラーベースがプロタッチ、ネオウォーター
2~3 ベースの場合、省略可能。
20℃ × 10分
ー
※ 足付け
016-F77*
エコマルチシンナー
15~35
100
ク
リ
ヤ 強制乾燥
ト
33
・各種TDS、カタログ参照。
149-8550
主剤
100
149-8520
硬化剤
:
33
・高温時プレソル32(除電タイプ遅乾型)
1
:
100
016-F77*
エコマルチシンナー
10~20
20℃ × 10分
予備乾燥
本乾燥
40℃ × 10分
60℃ × 30分
※各乾燥は、被塗物がその温度領域に達してからの時間となります。
・捨て吹き
・フラッシュオフタイムは5~10分(20℃)
2
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TDS NO. CL092616-①
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
塗装方法 (クリヤータッチアップ塗装)
APD/ORD
クリヤー Ver.1
6 / 8
09/26/16
For Professional Use Only
・旧塗膜剥離→パテ付け・乾燥・研磨及びプラサフ塗装・乾燥までの下地処理工程は
従来どおりの標準作業で行います。
■ 標準塗装工程(下記クォーターパネル補修例図参照)
Aの範囲 : プラサフ (損傷部位)
【クォーターパネル補修例図】
・下地処理(上記クォーターパネル補修例図参照)
(1) A~②の範囲 P400→P600→P800以上で研磨する。
(2)①~④の範囲 P1500
(3)③~⑨の範囲 P2500
(4)⑥~⑩の範囲 P3000
(5)⑨~⑪の範囲 P3000以上 ダブルアクションサンダーを用いてトライザクトフィニッシングディスクで足付け
(6)脱脂作業
脱脂剤で清掃・脱脂を行い、最終タッククロスにて清浄な面とする。
・カラーベース塗装は各標準塗装仕様に準じて塗装を行う。(以下プロタッチ使用例)
(1)Bの範囲 :
ボカシ際処理剤塗布 (カラーベース塗布前スタート時)
(2)①のライン :
カラーベース1回目 (薄く均一に塗装し、ハジキチエックを行う。)
(3)②のライン :
カラーベース2回目 (ミディアムコートで色決め)
(4)③のライン :
カラーベース3回目 (ミディアムコートで色決め&ボカシ塗装)
(5)④のライン :
カラーベース4回目 (ムラ取り&ボカシ塗装)
(6)⑤のライン :
カラーベース5回目 (ムラ取り&ボカシ塗装)
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APD/ORD
クリヤー Ver.1
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
■クリヤータッチアップ塗装仕様
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For Professional Use Only
工程
塗装
回数
作業要領
ポイント
使用するカラーベースの塗装仕様に準じて作業を行う。
塗装
●エコロック ハイパークリヤー 各種
149-61**
硬化剤
149-6***
主剤
100
:
33
016-F77*
エコマルチシンナー
2~3
15~35
100
・各種TDS、カタログ参照。
・マルチトップクリヤー類も使用可能。
※カラーベースがプロタッチ、ネオウォーター
ベースの場合、省略可能。
ー
ア
ン
ダ セッティング
:
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
⑥のラインまで
ー
ク
リ 強制乾燥
ヤ
足付け
20℃ × 10分
60℃ × 30分
ブツ取り P1000 ⇒ 肌調整 P1500
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
①~⑥のラインまで
肌調整 P2500
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
③~⑧のラインまで
脱脂
●プレソル31(除電タイプ標準型)
・高温時プレソル32(除電タイプ遅乾型)
塗装
●エコロック アンチスクラッチクリヤーT
※
(A)
149-8550
主剤
100
1
149-8520
硬化剤
:
33
・捨て吹き
:
016-F77*
エコマルチシンナー
10~20
100
※以下の作業はミストが乾燥しないよう続けて行う。
1
ッ
(A)
100
ー
プ
コ
:
016-F77*
エコマルチシンナー
1
1
(B)
100
:
149-8500
専用ボカシ剤
100
セッティング
強制乾燥
:
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
Cの範囲まで
1
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
Dの範囲まで
100
ー
(C)
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
⑧のラインまで
100
(C)
ト
ク
リ
ヤ
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
⑦のラインまで
・フラッシュオフタイムは5~10分(20℃)
(B)
ト
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
⑦のラインまで
149-8500
専用ボカシ剤
500
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
Fの範囲まで
1
・最終ボカシ際になるのでミストなじみ
具合に留意する。0.8~1.0mmガン
の使用でさらにミストがなじみます。
20℃ × 10分
予備乾燥
本乾燥
追加乾燥
(ボカシ部)
40℃ × 10分
60℃ × 30分
80℃ × 60分
※各乾燥は、被塗物がその温度領域に達してからの時間となります。
・ボカシ部含めて全体を強制乾燥
・前頁【クォーターパネル補修例図】の
C~Fの範囲
Technical Data Sheet
TDS NO. CL092616-①
エコロック アンチスクラッチクリヤーT
ポリッシング
APD/ORD
クリヤー Ver.1
8 / 8
09/26/16
For Professional Use Only
強制乾燥後、常温まで冷却してから以下の工程に従いポリッシングを実施してください。
■ ゴミ・ブツ取り
・ ゴミ・ブツの頭のみ除去
3M耐水ペーパーP2000、もしくは3Mぶつ取りキット466LAを使用して、深い傷が入らないように
角度・力加減に留意する。『3Mぶつ取りキット466LA:A7(P2500)→A5(P3000)の順で使用』
・ P2000のペーパー傷(上記①)の目消し
P3000バフレックスブラックで丁寧に目消し作業を行う。
P2000のペーパー目が残りますとコンパウンドでは取れません。
さらにトライザクト&WAサンダー、トライザクトフィニッッシングディスクを使用して
目消しを行うとコンパウンドでの磨き作業が軽減されます。
■ ポリッシング作業
・ ポリッシング作業①
リョービ電動ポリッシャー、3Mハードウールバフ5738&3MウルトラフィーナコンパウンドSCを
使用して、補修塗装面→ボカシ際→旧塗膜の方向でポリッシング作業を行う。
クリヤーボカシ部は3Mソフトウールバフ5737を推奨。
ポリッシャーの回転数は低速回転(800~1000回転)
・ ポリッシング作業②
リョービ電動ポリッシャー、3MSBSスポンジバフ5727に3MウルトラフィーナコンパウンドHGを
適量(約2g)なじませて艶出しを行う。
ポリッシャーの回転数は、低速回転(800~1000回転)から高速回転(1000~1500回転)
・ 拭き取り仕上げ
3Mワイピングクロスで傷をつけないように拭き上げる。
エアーブローも併用して傷がつかないよう配慮する。
保管条件 / 貯蔵安定期間
5℃~40℃
2年間 (未開封時)
保護具 / 安全衛生
適切な安全保護具を着装してください。
詳細は安全データシート(SDS)を参照ください。
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本データシートの内容については予告なく変更する場合があります。また著作権などの法律で保護されており、無断で転載、複製することを固く禁止します。
本データシートは参考資料としての位置付けにて、特定の品質や使用に関する適正または塗装の結果を保証するものではありません。
実際の塗装等作業には、環境面をはじめ種々のファクターが介在致します。事前に試験塗装を行い確認を実施いただきますようお願い致します。
本データシートを使用して生じたいかなる塗装結果及び損害についても、弊社は一切の責任を負いかねます。予めご了承ください。