日本地球惑星科学連合アウトリーチ企画「大学生・大学院生に地球惑星科学について聞いてみよう」を開催しました！開催日時：5 月 23 日 15～17 時会場：幕張メッセポスター会場参加者：高校生、大学生・大学院生日本地球惑星科学連合では高校生に地球惑星科学を身近に感じてもらうために、高校生と大学生・大学院生との交流企画「大学生・大学院生に地球惑星科学について聞いてみよう」を行いました。2009 年に引き続き、今年は第 2 回目となります。最初に、本企画の趣旨について説明致します。日本地球惑星科学連合は毎年、「高校生によるポスター発表」というセッションを開いています。これは、高校生が自分たちの研究をポスターで紹介するというものです。本企画はこれに連動した形で、上記セッションのコアタイム(13：30～15：15)の後に行われました。ポスター発表の会場内に大学生・大学院生（以後、相談員と呼びます）が待機しているトークデスクを設けて、高校生がそこに訪ねて、ざっくばらんに相談員と話をします。話す内容は、研究分野のこと、研究生活、受験勉強、大学生活、進学、恋愛の話など友人と話しているような感じで相談員と交流してもらう企画です。それでは、当日の雰囲気をお伝えします。今年の「高校生によるポスター発表」は 32 校の発表があり、会場には 100 人を超す高校生が一生懸命自分の研究をアピールし、また他の発表を熱心に見ていました。さて、高校生たちによるポスター発表のコアタイムが終わりに近づいた頃、この企画が始まりました。トークデスクには飲み物とお菓子があり、発表で渇いた喉と小腹を満たすことができます。最初のうちは高校生も遠慮していたのか、トークデスクは閑散としていましたが、時間が経つにつれて、たくさんの高校生が訪ねてくるようになりました。30 分も経つと、どのテーブルからもにぎやかな話し声が聞こえてきました。訪ねてくる高校生は一人からグループまで、性別・学年も様々という感じでした。トークデスクに座った多くの高校生は長い時間相談員の大学生・大学院生に日々の疑問を投げかけ相談していました。それでは、どんなことを話していたのか、ちょっとだけ聞き耳を立ててみると、こんな会話が聞こえてきます：高校生 A「固体地球科学てなんですか？」相談員 A「色々な意味があるんだけど、この中には…」高校生 B「大学生の恋愛ってどんな感じですか？」相談員 B「そうだね、大学って自由な時間が結構あるので、好きな人と気軽に会えるという感じかな。」高校生 C「大学に行くとどのくらいお金がかかるんですか？」相談員 C「国立大学か私立大学、また自宅通学と下宿で違うけど、君はどうしたいと思ってるのかな？」高校生 C「うーん、今の所…」といった感じです。皆さんならどんなアドバイスをしますか？高校生の皆さんはポスター発表に負けないぐらい本当にたくさんの話を聞いていました。一方、相談員の方々に本企画終了後、感想を聞いたところ「結構受験勉強のことを聞かれて困ったけど、あの当時のことを思い出しました」、「高校生が色々と話してくれたので自分らも彼らとの会話を楽しめました」といった声が多くあり、高校生と共に相談員の方々も何か得るところがあったようです。以下の方々に本企画にご協力いただきました。ありがとうございました。 ① 山下裕亮（九州大学大学院地震火山観測研究センター）寺本拓摩（東北大学理学研究科地学専攻地球惑星物質科学科） ② 羽村太雅（東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻）関川知里（神戸大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻） ③ 石川尚人（京都大学生態学研究センター）山田健太郎（東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻） ④ 大塚和彦（Yale University Department of Geology and Geophysics）松村祥央（名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻地球惑星ダイナミクス講座） ⑤ 田中誠（静岡大学地震学）遠藤研（東北大学宇宙地球物理学科地球物理学コース）本企画の看板です(去年よりもグレードアップして素敵ですね！) 1 班の様子です。受験やキャンパスライフ、サークル活動などについてお話をしたようです。 2 班の様子です。受験や研究の話、また、就職の話(理系の人ってどんな仕事するんですか)が出たようです。 3 班の様子です。受験や恋愛の話が多かったようで、研究の話はさわり程度だとのこと。手分けして話をしていますね。 4 班の様子です。やはりここでも受験勉強の話が出たようです。さらに、英語の勉強法や全般的な勉強の仕方、大学生活に関する話もしたようです。 5 班の様子です。受験勉強や大学生活の話、また、大学生活に関する経済的な話など大学生にとっては切実な話ですね。 4、5 班を遠目から撮りました。