清須市本庁舎増築・改修工事基本設計業務 基本設計書 【概要版】 目次

清須市本庁舎増築・改修工事基本設計業務 基本設計書 【概要版】
目次
1 設計主旨
2 計画概要
3 配置計画
4 平面計画
5 意匠計画
6 断面計画
7 改修計画
8 省エネルギー計画
9 ユニバーサルデザイン計画
10 工事工程計画
1
4
6
7
12
13
14
17
18
19
1 _設計主旨
(1)基本理念
(2)経緯
(3)基本方針
清須市は、平成17年7月に西春日井郡西枇杷島町・清洲町・新川町の合併
により誕生し、平成21年10月には春日町とも合併しました。平成 21 年の
合併に際して、新市基本計画(合併市町村基本計画)が策定されており、その
中ではまちづくりの基本理念を表す「安心」
「快適」
「創造」
「責任」の 4 つのキー
ワードが掲げられています。
合併後の自治基盤となる庁舎は、合併協議に基づき「本庁方式」を採ること
とされました。ただし、本庁舎の増築部分完成までの間については、経過的措
置として「分庁方式」となっています。しかしながら、こうした分庁方式は、
市民サービスの機能や業務効率の低下を招いているという側面があります。本
庁舎を除く他の庁舎・支所は、建設されてから40年以上経過しており、施設
の老朽化や耐震性の不足が課題となっています。このようなことから、本庁方
清須市の基本理念
式への移行が望まれており、まちづくりの中心となる庁舎の整備を進める必要
安心:災害や犯罪から生命・財産を守り、安心して暮らせるまちづくりを
安心:
災害や犯罪から生命・財産を守り、安心して暮らせるまちづくりを があります。
目指します。
また、庁舎だけでなく清須市の公共施設は、合併後も旧町から受け継がれ、
類似のサービスを提供する施設が複数存在するといった課題があります。そし
快適:自然と共生し、住みやすく文化的環境が整ったまちづくりを目指し
快適:
自然と共生し、住みやすく文化的環境が整ったまちづくりを目指し て、それらの多くは老朽化しており、現在の規模を維持するために、更に多く
ます。
の維持管理費等が必要となってしまう状況です。こうしたことを踏まえ、本庁
舎を中心とする周辺施設や分庁舎・支所のあり方を検討するため、職員による
創造:元気で創造性豊かな活動ができるまちづくりを目指します。
創造:
元気で創造性豊かな活動ができるまちづくりを目指します。
「清須市庁舎等再編検討会議」が設置されました。現在の分庁方式から本庁方
式への移行、本庁舎の増築や周辺施設の整理で課題となる点を明らかにすると
責任:持続性があり、将来世代に責任をもてるまちづくりを目指します。
責任:
持続性があり、将来世代に責任をもてるまちづくりを目指します。
ともに、市民にとって身近な施設として機能させていくための検討が行われ、
平成25年2月に「庁舎等再編検討に関する提案書」が取りまとめられました。
清須市の将来像
清須市では、この「庁舎等再編検討に関する提案書」を基に、庁舎の増築に
水と歴史に織りなされた安心・快適な環境都市
関する内容、その周辺の公共施設のあり方をまとめて、
「清須市庁舎等再編基
本方針」が策定されました。
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合併に伴い来庁者や職員が増えたにもかかわらず、窓口や事務の空間は従来
のまま使用されています。また、分庁方式により防災関連部局が分散しており、
防災機能の一元化が求められています。そのような中、平成25年5月に「清
須市庁舎等再編基本方針」
(以下、
「基本方針」という。
)を策定し、庁舎等再
編検討にいたる経緯及び必要性、庁舎増築の方向性と求められる機能が示され
ました。
基本方針には、現在の本庁舎や分庁舎・支所の課題が次のように挙げられて
います。
市民サービスの低下
①分庁方式による市民サービスの低下:用件が各部局を横断するような場合、
所管部局の存在する庁舎に出向く必要が生じ、市民に利便性の低さを感じさせ
ています。
②快適な空間の欠如:庁舎によっては、建物内に段差が解消されていない、使
いやすいトイレになっていない等、バリアフリーへの対応は十分でありません。
③市民の交流スペースの確保:市民と職員がコミュニケーションを図れるよう
な空間や市民活動を支える機能が不足しており、誰もが快適に利用できる施設
となっていません。
部局の分散
①防災機能の分散:防災機能を担う主な部局が別庁舎となっており、情報収集
や連絡調整に時間が掛かるため、迅速な対応が難しい状況です。
②業務効率の低下:行政組織が各庁舎に分散しているため、部局間の連携や打
ち合わせ等は移動を伴うこととなり、業務効率の低下を招いています。
③維持管理経費:庁舎間の移動に伴う経費、庁舎管理経費の削減が進んでいま
せん。
事務室の課題
①会議室の不足:会議室の不足や作業スペースが少ないことから、高度化・多
様化していく行政サービスと、それに伴う事務量の増加に対応する体制に支障
があります。
②高度情報化への対応:事務室の床下等はOAフロアー化されておらず、情報
化の更なる進展に対応できない状況にあります。
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基本方針に掲げられた庁舎に求められる機能は、以下の5つです。
①市民にやさしい便利な機能
②市民が気軽に利用できる機能
③災害に強い安全・安心な機能
④環境にやさしい機能
⑤情報セキュリティの確保機能
(出典:清須市庁舎等再編基本方針)
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
1 _ 設計主旨
基本理念 / 経緯 / 基本方針
1
1 _設計主旨
(4)設計主旨1
既存庁舎=交流拠点
増築庁舎=防災拠点
新市基本計画に掲げられた理念をふまえ、基本方針にある課題を解決するた
め、本庁舎増築・改修工事の設計主旨を下記のように定めます。
①市民にやさしい便利な機能
→ 市民の利用を第一に考えた庁舎
②市民が気軽に利用できる機能
→ 市民交流の拠点となる開かれた庁舎
③災害に強い安全・安心な機能
→ 市民の安心・安全を守る防災拠点となる庁舎
④環境にやさしい機能
→ 「地域特性+施設特性」をふまえた合理性の高い庁舎
⑤情報セキュリティの確保機能
→ 高いセキュリティと利便性を両立する庁舎
清須コンコース
市民の利用を第一に考えた庁舎
・既存を最大限活用する改修計画
・連携に配慮したフロア配置
・あらゆる人にやさしいユニバーサルデザイン改修
市民交流の拠点となる開かれた庁舎
・自律性を持った市民活動拠点「市民フォーラム」
・地域経済活性化に貢献する情報コーナー
市民の安心・安全を守る防災拠点となる庁舎
・機能低下を最小限に抑える既存庁舎改修
「地域特性+施設特性」をふまえた合理性の高い庁舎
・既存庁舎を最大限活用する改修計画
・既存庁舎のポテンシャルを高める設備改修計画
高いセキュリティと利便性を両立する庁舎
「交流拠点+防災拠点」
・入退室管理など安全性の高いセキュリティ計画
=平常時と非常時に機能を互いに補い合う新本庁舎
西枇杷島町、清洲町、新川町、春日町の旧4町の合併により生まれた清須市は、 ・時間外の市民利用を考慮したセキュリティライン
多極型の都市構造をもっており、地区と地区の交流を深め、市民の行政への一 ・情報通信設備の高度化に対応する環境づくり
層の参加が必要であると考えます。また、いずれの庁舎も老朽化が進行しており、
市民の安全を守る防災拠点が必要です。私たちは、既存庁舎を市民の交流を促
進する「交流拠点」、増築庁舎を防災機能に特化した「高度防災拠点」として整
備し、平常時と非常時に互いに機能を補い合う新本庁舎を提案します。
市民の利用を第一に考えた庁舎
・行政機能と市民利便性を高めるコンパクトな庁舎
・どこからでも安全にアクセスできる動線計画
・市民利用を第一に考えたわかりやすい窓口
・あらゆる人にやさしいユニバーサルデザイン
市民交流の拠点となる開かれた庁舎
・市民交流スペースとしても活用できる会議室
・市民協働の場として活用できる緑化バルコニー
市民の安心・安全を守る防災拠点となる庁舎
・水害を考慮した柱頭免震構造を採用した高度防災拠点となる増築庁舎
・水害や地震から重要設備を守る配置計画
・防災関連部局の集約
「地域特性+施設特性」をふまえた合理性の高い庁舎
・自然の光や風を活かすエコ庁舎
・機能的で合理性の高いコンパクトな増築庁舎
・運用特性に着目した、質の高いサービスを提供し続ける庁舎
高いセキュリティと利便性を両立する庁舎
・電算室や入退室管理など安全性の高いセキュリティ計画
・時間外の市民利用を考慮したセキュリティライン
・情報通信設備の高度化に対応する環境づくり
駐車場
消防団詰所
予定地
グラウンド
(雨水貯留施設)
既存庁舎
増築庁舎
新川児童館
予定地
車寄せ
清須コンコース
道
地方
主要 環状線
屋中
名古
新川
■ 南東方向より計画地全体をみる
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
1 _ 設計主旨
設計主旨1
2
既存庁舎
コンコース
1 _設計主旨
増築庁舎
(5)設計主旨2
WC
市民交流の拠点となる既存庁舎と、防災の拠点となる増築庁舎の間を、市民
が自由に行き来するコンコースと位置づけます。車寄せから西の住宅地へと
つながる歩行空間は、駅のコンコースと同様に目的地への移動経路となると
ともに、市民活動や市政の情報発信等、様々な目的を持った人たちがあつま
る交流空間として整備し、名称を仮に「清須コンコース」とします。
執務エリア
執務エリア
コンコースで行われている活動が
待合から見られる開口部
待合から見られる開口部
既存庁舎と増築庁舎を連携
・既存庁舎と増築庁舎の連絡通路としての利便性を確保します。
・コンコース上部には雨よけ、日よけの屋根を設置します。これにより雨に濡
れずに 2 棟間を移動できる計画とします。
・屋根には光を透過する膜(テント生地)を用いることで、コンコースは制御
・屋根には光を透過する膜(テント生地)を
コンコースは制御
された拡散光により明るくなり、3階執務室は膜に反射した間接光により明
された拡散光により明るくなり、
るさを確保します。
市民が気軽に利用できる市民交流の拠点
・新川体育館の解体に伴い、西側の住宅地から本庁舎への歩行者動線の確保が
可能になります。動線上に設けた半屋外空間のコンコースは、市民が気軽に
利用することができ、市民活動や市政情報の発信を行う、市民の交流空間と
して整備します。
・既存庁舎の市民フォーラムからの動線、増築庁舎の待合からの動線に配慮し
て出入り口を設けます。
・待合から清須コンコースでの活動の様子がわかるように、外装をガラス張り
の開口部とします。
WC
住宅地から庁舎への動線上に設け
た半屋外空間
市民フォーラム
既存庁舎と増築庁舎の連絡通路と
しての利便性を確保
車寄せ
出入口
北
■ 平面ゾーニング
主要地方道 名古屋中環状線
2棟の連携に配慮した膜屋根
浸水被害にあわない安全性の高いレベル設定
・コンコースの床レベルは、たとえ庄内川が決壊しても浸水被害にあわない高
さに設定することで、利用者の安全を確保するとともに、水害時の災害支援
スペースとして利用可能です。
・車寄せの床高をコンコースと同じ高さにすることで、水害時には公用車の一
部を避難させることが可能です。浸水被害後、速やかな支援や巡視ができま
す。
コンコースで行われている活動が
待合から見られる開口部
待合から
見られる開口部
水害時でも浸水しない高さに設定
した車寄せと2階床高
水害時には公用車の一部が避難可
能な車寄せ
■ 南東方向より増築庁舎をみる
屋根には光を透過する膜を採用
住宅地からのアプローチ
■ 西方向より増築庁舎をみる
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
1 _ 設計主旨
設計主旨2
3
2 _計画概要
(1)敷地概要
凡例
解体
計画地
愛知県清須市須ケ口 1238 番地
都市計画地域の内外の別
都市計画区域内 市街化区域
改修
道路幅員
東側: 9.5 m(主要地方道 名古屋中環状線)
新築
北側: 7.0 m(市道 助七豊線)
新川児童館
北
西側: 11.0 m(市道 助七案土野線)
自転車
保管庫
南側: 7.0 m(市道 役場外町線)
新川体育館
計画地
用途地域
第 1 種住居地域
高度地区
指定なし
防火地域
指定なし
敷地面積
19,176.00㎡
法定建ぺい率
60%
法定容積率
200%
日影規制
4時間/ 2.5 時間 測定面 4 m
その他
なし
駐車場
駐車場
駐車場
■ 清須市都市計画図
清須市役所
本庁舎
(2)建築概要
主要用途
事務所(市庁舎)
防火対象物の種類
事業場(
(15)号)
工事種別
増築
建ぺい率
4,410.486 / 19,176 × 100 = 23.00%
容積率
11,731.886 / 19,176 × 100 = 61.18%
棟名称
建築面積
延床面積
構造
階数
備考
■ 現況配置図 S= 1/1200
既存庁舎
1,517.087㎡
5,497.488㎡
鉄骨鉄筋コンクリート造
6階
改修
②
増築庁舎
1,817.000㎡
5,977.204㎡
鉄筋コンクリート造
4階
新築
解体
③
コンコース
600.349㎡
100.144㎡
鉄筋コンクリート造
(一部 鉄骨造)
2階
新築
改修
④
駐輪場
53.000㎡
53.000㎡
鉄骨造
平屋
新築
新築
⑤
庇
319.000㎡
0.000㎡
鉄骨造
平屋
新築
⑥
駐輪場
72.000㎡
72.000㎡
鉄骨造
平屋
改修なし
⑦
駐輪場
14.850㎡
14.850㎡
鉄骨造
平屋
改修なし
⑧
駐輪場
17.200㎡
17.200㎡
鉄筋コンクリート造
平屋
改修なし
4,410.486㎡
新川ふれあい
センター
グラウンド
駐車場
①
合計
新川学校給食
センター
凡例
消防団詰所
予定地
北
駐車場
駐車場
新川児童館
予定地
11,731.886㎡
駐車場
駐輪場
(3)各階床面積
①
既
存
庁
舎
庁
舎
部
分
6階
126.342㎡
5階
1,129.771㎡
4階
952.679㎡
3階
981.574㎡
2階
1,145.457㎡
1階
1,161.665㎡
合計 ( 延床面積 )
5,497.488㎡
PH階
②
増
築
庁
舎
庁
舎
部
分
そ
の
他
29.856㎡
4階
1,472.057㎡
3階
1,472.057㎡
2階
1,369.476㎡
1階
217.000㎡
小計
4,560.446㎡
来庁者用駐車場
1,416.758㎡
合計 ( 延床面積 )
駐輪場
既存庁舎
グラウンド
駐輪場
増築庁舎
5,977.204㎡
駐輪場
※上記の面積は 「建築基準法」 に定められた算定方式により算出しており、新庁舎の内部空間の面積を示すものではありません。
※上記の床面積は、基本設計段階のものであり、今後の変更や協議により変動いたします。
※増築庁舎のPH階(既存庁舎の5階にあたる部分)は、建築基準法上の「階」には該当しません。
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
2 _ 計画概要
■ 計画配置図 S= 1/1200
敷地概要 / 建築概要 / 各階床面積
4
2 _計画概要
(4)構造計画概要
(6)機械設備計画概要
増築庁舎
1. 主体構造
鉄筋コンクリート造(免震構造)
( プレストレストコンクリート造併用 )
骨組形式:ラーメン構造
2. 基礎構造
3. 地盤改良
(液状化対策)
既存庁舎
鉄骨鉄筋コンクリート造
骨組形式:耐震壁付きラーメン構造
増築庁舎
既存庁舎
1. 熱源設備
方式:電気式空冷ヒートポンプ方式
高支持力プレボーリング拡大根固工法
場所打ちコンクリート杭
( 認定工法:31 m )
( アースドリル拡底 認定工法:20 m )
※今後の地質調査結果による変更の可能性があります .
2. 空調設備
方式:個別空調方式(空冷ヒートポンプエアコン) 方式:空調機、全熱交換機による単一ダクト、
※2階、3階事務室:床吹出し空調方式
ファンコイルユニット
静的締固め砂杭工法
3. 換気設備
全熱交換型換気扇による第1種換気:事務室、市長
全熱交換型換気扇による第1種換気:事務室、EV
室、災害対策室、会議室等
ホール、会議室等
外調機による第2種換気:ホール、待合等
排風機による第3種換気:倉庫、書庫等
排風機による第3種換気:便所、倉庫等
4. 自動制御設備
空調機運転制御、設備機器の警報表示
熱源機器、空調運転制御、室内温湿度計測、
設備機器の警報表示
5. 機械排煙設備
事務室、ホール待合等
EV ホール、議場等
6. 給水設備
系統:飲用系統、雑用系統(井戸水利用)の2系統
方式:受水槽+加圧給水ポンプ
左記ポンプ二次側より分岐
受水槽有効容量:飲料用受水槽 6.9 m 3、雑用受水
3
槽 51.4 m
7. 給湯設備
方式:局所給湯方式(電気温水器)
方式:局所給湯方式(都市ガス)
8. 排水設備
方式:汚水・雑排水の合流方式
地下式緊急用汚水槽:有効容量 63 m 3
方式:汚水・雑排水の合流方式
9. 衛生器具設備
節水型器具
節水型器具
ー
(5)電気設備計画概要
増築庁舎
方式:中央熱源方式(吸収式冷温水発生器)
既存庁舎
1. 電力引込
三相3線式 6.6kV 本線・予備線引込
2. 受電設備
形式:屋外キュービクル方式
変圧器容量:1100kVA
増築庁舎に統合
油入式トップランナー (第二次判断基準)
3. 自家発電設備
エンジン形式:ディーゼル発電機
発電機容量:300kVA
燃料:A 重油 (120 時間稼働分貯留 )
4. 太陽光発電設備
発電容量:20kW( 蓄電池 30kWh)
5. 幹線動力設備
配電方式:ケーブル配線
配電電圧:単相3線式 210/105V( 電灯・コンセント )
三相3線式 210V( 動力 )
配電方式:ケーブル配線
配電電圧:単相3線式 210/105V( 電灯・コンセント )
三相3線式 210V( 動力 )
6. 電灯設備
照明器具:LED主体
照明制御:廊下等・・・スケジュール制御
便所等・・・人感センサー制御
照明器具:LED主体(改修範囲のみ取替)
10. 消火設備
屋内消火栓、消火器、不活性ガス消火設備(4階電
屋内消火栓設備、消火器
算室)、移動式粉末消火設備(1階駐車場)
7. コンセント設備
執務室:OA 電源容量 50VA/㎡(OA タップ)
執務室:OA 電源容量 50VA/㎡(OA タップ)
11. さく井設備
井戸設備、井水ろ過設備
8. 電話設備
既存棟より分岐(既設品改修)
受信方式:ダイヤルイン・中継台方式
9. 放送設備
非常・業務兼用型(消防認定品)
放送架 :既設利用(移設)
スピーカ:改修範囲は取替・増設
※現行法規に適合するよう増設
10. 映像・音響設備
災害対策本部兼会議室
議場:更新
11. 弱電設備
監視カメラ設備、入退室管理設備、電気時計設備、 既設利用:電気時計設備、テレビ共同受信設備
テレビ共同受信設備、インターホン設備、トレイ呼 インターホン設備、出退表示設備
出設備
※主装置一部移設
12. 雷保護設備
外部雷保護:JIS A 4201-2003
内部雷保護:等電位接地、SPD
外部雷保護:既設利用
13. 自動火災報知設備
受信機:R 型
感知器:自動試験機能・アドレス付
受信機:P 型 既設利用(移設)
感知器:一般型(改修範囲のみ取替・増設)
※現行法規に適合するよう増設
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
増築庁舎に統合
増築庁舎に統合
ー
2 _ 計画概要
構造・電気設備・機械設備計画概要
ー
5
3 _配置計画
(1)建物配置
北
車両
出入口(西)
▼
▼
消防団詰所
予定地
駐車場
64 台
新川児童館
予定地
▼
駐輪場 58 台
▲
▼
車両
出入口
(北)
▲
歩道整備
▲
既存庁舎
グラウンド
(雨水貯留施設)
駐輪場
▲
増築庁舎
(1 階ピロティ駐車場)
36 台
▲
▲
▲
車寄せ
駐輪場
▲
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
▲
歩行者の安全性を重視した計画と
します。駐車場から庁舎の出入口ま
で、極力車両動線と交錯しない歩廊
を計画します。
駐輪場は、既存駐輪場の活用にく
わえ、自転車58台、増築庁舎1階
のピロティにバイク10台確保しま
す。
駐輪場
清須コンコース
公用車駐車場
12 台
(2)駐車場配置
(3)動線計画
駐車場
112 台
公用車駐車場
38 台
公用車車両
出入口
水害や津波を考慮し、増築庁舎を
柱頭免震構造としているため、その
免震層を活用しピロティ駐車場を計
画します。ピロティ駐車場は雨に濡
れることなく庁舎にアプローチでき
るため、来庁舎用駐車場として活用
します。ピロティ駐車場には、車い
す駐車場を3台確保します。来庁者
用駐車場は、ピロティ駐車場にくわ
え、増築庁舎西側に配置し、130
台確保します。
公用車駐車場は、既存庁舎西側に
計画し65台確保します。(既存庁舎
1階車庫含む)
駐車場
36 台
▲
増築庁舎は既存庁舎の北側(現新
川グラウンド)に配置します。
東西軸の増築庁舎を既存庁舎に近
接配置し、北側にグラウンドを移設
することで、敷地の南部分を庁舎ゾー
ンとし明快にゾーニングします。こ
れにより、現状と同規模のまとまり
あるグラウンドや将来建替スペース
を確保します。また、敷地西側にあ
る住宅地への日影の影響を抑える計
画とします。
主要道路となっている敷地東側の
主要地方道 名古屋中環状線に面し、
2つの庁舎に囲まれた位置に車寄せ
を配置し、利便性を高めます。
また、2つの庁舎の間を、市民が
行き来する「清須コンコース」と位
置づけます。東の車寄せから西の住
宅地へとつながる歩行空間は、駅の
コンコースと同様に目的地への移動
経路となるとともに、市民活動や市
政の情報発信等、様々な目的を持っ
た人たちがあつまる交流空間として
整備します。
▲
主要地方道 名古屋中環状線
車両
出入口(東)
凡 例
車両動線
歩行者動線
■ 配置図 S=1/600
3 _ 配置計画
建物配置 / 駐車場配置 / 動線計画
6
4 _平面計画
(1)平面計画
□ 既 存スペースの 活 用:既 設
の 車 庫 や 倉 庫・防 災 倉 庫
を そ の ま ま 活 用 で きる 計
画とします。
□ 駐 輪 場:建 物 の 出 入 口 付 近 に 確 保 し、
利 便 性を高めた計 画とします。
□ 物 品 搬 出 入 に 配 慮した エ
レベー タ:物 品 搬 出 入や 緊
急 時 のストレッチャーに対
応した エレ ベー タを 設 置
します。
▼
□ 安 全 性 に 配 慮した 車 両 出 入 口:
南 側 に あ る 小 学 校 に 配 慮 し、
南側の車 両出入口は公用車用
として 計 画します。
□ 柱 頭 免 震 構 造を 活 かしたピ
ロ ティ駐 車 場:今 回 計 画 で
は 地 震 や 水 害 に 配 慮し 柱
頭 免 震 構 造を採 用するこ
とから、そ の 免 震 層をピロ
ティ駐 車 場 として 活 用 する
計 画とします。これにより、
36 台 の 駐 車 スペ ースを 確
保し、雨に濡 れず に庁 舎 内
にアプ ロー チで きる計 画と
します。
▼
▼
▼
□ 更 衣 室 の 集 約 配 置:効 率 的 に
スペ ースを 活 用 す る た め、 職
員 更 衣 室 は1階 に 集 約 配 置し
ます。
□ 利 便 性 を 高 め る「 清 須コン
コ ース 」:駐 車 場 や 西 側 か
ら庁 舎 内 へアクセ スしやす
い「 清 須 コ ン コ ース 」 を 計
画しま す。 ス ロ ープ を 計 画
し、閉 庁 時でも誰 でも 利 用
で きることで、 日 常 的 な 通
り抜けを 誘 発し、市民 が 気
軽 に 立 ち 寄るきっか け が で
きる計 画とします。
▼
□ 水 害 に 配 慮した 設 備 機 器 の 配
置:非 常 用 発 電 機 、 受 変 電 設
備 な ど は 増 築 庁 舎 へ 集 約 し、
撤 去します。
北
□ 車いす利 用 者へ の 配 慮:出 入 口から最
も 近 い 位 置 に 車 いす 利 用 者 駐 車 場 を
確保します。
1F
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
4 _ 平面計画
1階平面図
7
4 _平面計画
□ OA フロア導入による執 務スペースの 機 能向上:
執 務 スペースには OA フロア を 導入し、 高 度 情
報 化 に 対応 で きる設 えとするとともに 将 来 の 機
能 変 更にも 柔 軟に対応 で きる計 画とします。
□ 落 ち着 きのある食 堂:
利 用しや す い2階 に
まとまりあ る食 堂 を
計 画 し、 本 庁 舎 とし
て 整 備 することに伴
う利 用 者 増に対応 で
きる計 画とします。
□ 物 品 搬 出 入 に 配 慮 した
エ レ ベ ー タ:物 品 搬 出
入や 緊 急 時 の スト レ ッ
チャー に 対 応した エレ
ベー タを設 置します。
▼
□プライバシーに配 慮した相 談 室:カウン
ター に間 仕 切りを 設 けることにくわえ、
個 室 の 相 談 室 を 設 置し、 プ ライバ シー
に 配 慮した 計 画 としま す。 ま た、 共 用
部 及び 執 務 室 内 の双 方 向 から出 入り可
能 な 計 画 とし、 利 便 性 を 高 めた 計 画 と
します。
□ 将 来 の 組 織 変 更にも 柔 軟に 対応 可 能 な
執 務 室:まとまりある執 務スペースを確
保し、将 来 の 組 織 変 更や 職 員 数の 変 動
に 柔 軟 に 対 応 可 能 な 計 画 としま す。 市
民 利 用 の 多い 部 課 の 執 務 室は2階に 集
約します。
▼
▼
▼
□ わかりやす い 位 置 にあ る 案
内 係:出 入 口 か ら 認 識しや
す い 場 所 に 配 置 するととも
に、「 窓 口 カウンター」「 エ
レベー タ」へ 視 線 が 通 る位
置に計 画します。
▼
□ 利 便 性を高めた情 報コーナー:
市 民 協 働、 市 民 活 動 の 展 示
や 発 表 に 活 用 可 能 な 情 報コ ー
ナ ー を 市 民 フォ ー ラム に 隣 接
して 配 置します。
□ 市民 の 利 便 性を高める工
夫:庁 舎 内 に AT M を 配 置
し、市民 の 利 便 性を高めた
計 画とします。
北
2F
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
□ 誰 も が 安 心 して 利 用 で きるト イレ:各
階 に多目的ト イレを 設 置 するとともに、
「サービ スレベ ル1」を 満 たす器 具 数 を
確 保します。入り口には点 字、絵 文 字、
多言 語 表 記 な ど を 併用した 誰 もが わか
りやすい 案 内図を設 置します。
□ 守 衛 室:水 害や 時 間 外 利 用 時に配 慮し、
2階 西 側 のコアゾーンに配 置します。
□ 利 便 性 を 高 め る 水 廻り改 修:
ト イレ は「サービ スレベ ル1」
を 満たす器 具 数を確保すると
ともに、ユ ニ バーサル デ ザイ
ンを徹 底します。
□活動が見える市民協働スペース
「 市 民 フォ ー ラム 」:外 部 か ら
活 動 が見 え 気 軽 に 立 ち 寄 るこ
と が で きる よう、 前 面 道 路 や
車 寄 せ、「 清 須コンコース 」に
面 す る 位 置 に 配 置し、 ガ ラス
の 間 仕 切り等 に よる 開 放 的 な
設 えとします。
□2棟の 連 携を高める「 清 須コンコース」
:
膜 屋根を設けた自由 通 路
「 清 須コンコー
ス」を2棟 間に計 画します。これにより、
雨 に 濡 れず に2棟 間 を 移 動 で きること
で、庁 内 の 連 携 や市 民 の 利 便 性に 配 慮
した計 画とします。
□スムーズ なアクセスを実 現する車 寄せ:
車 寄 せと 市 民 窓 口 の あ る 増 築 庁 舎 を
同じレ ベ ルで 計 画し、 フラットな ア プ
ロ ー チとすることで、 ス ムーズ な アク
セスを実 現します。
4 _ 平面計画
□ 水 害 を 考 慮した 増 築 庁 舎:
増 築 庁 舎 の 窓 口・ 執 務 ス
ペースは、水 害 による浸 水
被 害 のない高さ
(GL+ 5M)
に計 画します。
2階平面図
□ 見 通 し の よ い カ ウ ン タ ー:
見 通し のよいカウンター 形
状とすることで、 市 民 に わ
かりや すく利 用しや す い 計
画とします。
□ エ コ ボイド に よる自 然 換 気
の 促 進:増 築 庁 舎 の 南 側 に
エ コ ボイド を 計 画し、 中 間
期に自然 換 気を 促 進し、空
調エネル ギ ーを縮 減 で きる
計 画としま す。既 存 庁 舎 に
面した 位 置 に エ コ ボイド を
配 置 することで、増 築 庁 舎
内 の 開 放 感 にも 配 慮した
計 画とします。
8
4 _平面計画
□ 膜 屋 根:コ ン コ ース 上 部 に は 雨 よ け・日 よ
け の 為 、屋 根を 設 置します。光を 透 過する
膜(テント生 地)を用い ることで、コンコー
スを 明 るくしな がら、 膜 に 反 射 する光で3
階 執 務 室も明 るくします。
□ 物 品 搬 出 入 に 配 慮した エレ ベ ー タ:物
品 搬 出 入や 緊 急 時 のストレッチャ ー に
対応したエレベー タを設 置します。
□ 利 便 性 を 高 めた 印 刷 室 の 配 置:印 刷 室
を 各 棟 の 中 間 階 に 配 置し、利 便 性 を高
めた計 画とします。
□ 利 便 性を高める水 廻り改修:トイレは「サー
ビ スレ ベ ル1」 を 満 たす 器 具 数 を 確 保 する
とともに、 ユ ニ バーサル デ ザイン を 徹 底し
ます。
□ 誰 も が 安 心 して 利 用 で きるト イレ:各
階 に多目的ト イレを 設 置 するとともに、
「サービ スレベ ル1」を 満 たす器 具 数 を
確 保します。入り口には点 字、絵 文 字、
多言 語 表 記 な ど を 併用した 誰 もが わか
りやすい 案 内図を設 置します。
□ 既 存 スペースの 活 用:既 設 の 書 庫 や
印 刷 室 等 を そ の ま ま 活 用 で きる 計
画とします。
□ 万 が 一 の 災 害 時 に 有 効 な 避 難 スペース
となるバ ルコニー:執 務スペースや 共 用
部 から直 接 外 部 に でること が 可 能 な バ
ルコニーを計 画します。
□ 見 通しのよいカウンター:見 通し のよい
カ ウ ン タ ー 形 状 とす る ことで、 市 民 に
わ か りや すく利 用し や す い 計 画 としま
す。
□ OA フロア 導 入 による 執 務 スペース
の 機 能 向 上:執 務 スペ ース に は OA
フ ロ ア を 導 入し、 高 度 情 報 化 に 対
応 で きる設 えとするとともに将 来 の
機 能 変 更 に も 柔 軟 に 対 応 で きる 計
画とします。
□ 将 来 の 組 織 変 更にも 柔 軟に 対応 可 能 な
執 務 室:まとまりある執 務スペースを確
保し、将 来 の 組 織 変 更や 職 員 数の 変 動
に柔 軟に対応 可能 な 計 画とします。
□ エ コ ボイド に よる自 然 換 気 の 促 進:
増 築 庁 舎 の 南 側 に エ コ ボ イド を 計
画し、 中 間 期 に自 然 換 気 を 促 進し、
空 調 エ ネ ル ギ ー を 縮 減 で きる 計 画
としま す。既 存 庁 舎 に 面した位 置 に
エコボイド を 配 置 することで、 増 築
庁 舎 内 の 開 放 感 にも 配 慮した 計 画
とします。
□プライバシーに配 慮した相 談 室:カウン
ター に間 仕 切りを 設 けることにくわえ、
個 室 の 相 談 室 を 設 置し、 プ ライバ シー
に 配 慮した 計 画 としま す。 ま た、 共 用
部 及び 執 務 室 内 の双 方 向 から出 入り可
能 な 計 画 とし、 利 便 性 を 高 めた 計 画 と
します。
北
□ ミー ティン グ スペ ース:目 線 高 さ
程 度 のパー ティション で 区 切り、
簡単 な 打ち合わせ 等に利 用でき
る計 画とします。
3F
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
4 _ 平面計画
□ 市 民 協 働 兼 会 議 室:時 間 外 にも市 民 協 働 で 活 用 で きるよう、 市 民 利
用 エリアに 会 議 室 を 設 置しま す。 東 側 に 配 置 することで川 へ の 眺 望
や 開 放 感 を 確 保 で きる計 画としま す。また、間 仕 切 壁 を 移 動 間 仕 切
りとすることで様 々な 規 模 の 利 用 形態に対応 可能 な 計 画とします。
3階平面図
9
4 _平面計画
□ 利 便 性 を高 め る 水 廻り改 修:
トイレは「サービ スレベル1」
を 満 たす 器 具 数 を 確 保 する
とともに、ユニバーサル デザ
インを徹 底します。
□ 物 品 搬 出 入 に 配 慮した
エ レ ベ ー タ:物 品 搬 出
入や 緊 急 時 の スト レ ッ
チャー に 対 応した エレ
ベー タを設 置します。
□ 大 容 量 の 集 密 書 庫:整 形 の まとまりあ
る 書 庫 を 確 保し、重 要 な 書 類 を 効 率 的
に管 理で きる計 画とします。
□プライバシーに配 慮した相 談 室:機 密 性
の 高 い 相 談 内 容 に も 対 応 で きる よう、
個 室の 相 談 室を設 置します。
□ 既 存 スペースの 活 用:既 設 の
書庫や倉庫 等をそのまま活
用で きる計 画とします。
□ 誰 も が 安 心 して 利 用 で きるト イレ:各
階 に多目的ト イレを 設 置 するとともに、
「サービ スレベ ル1」を 満 たす器 具 数 を
確 保します。入り口には点 字、絵 文 字、
多言 語 表 記 な ど を 併用した 誰 もが わか
りやすい 案 内図を設 置します。
□ OA フ ロ ア 導 入 に よる 執 務 スペ ース の
機 能 向 上:執 務 スペ ース に は OA フ ロ
ア を 導入し、 高 度 情 報 化 に 対 応 で きる
設 えとするとともに 将 来 の 機 能 変 更 に
も 柔 軟に対応 で きる計 画とします。
□ 増 築 庁 舎 へ の 電 算 室 移 設:免 震 構 造 の
導入等 に より災 害 に強 い 増 築 庁 舎 に 電
算 室 を 移 設し、重 要 な 情 報を 災 害 から
守りま す。 ま た、 特 定 の 職 員 以 外入 室
で きない設 定とすることで、高 いセキュ
リティレベルを確保した計 画とします。
□ 災 害 時 の 迅 速 な 活 動 を支 援 する部 課 配
置:防 災 関 連 の 部 課 を 災 害 対 策 本 部 兼
会 議 室や 防 災 無 線 室に隣 接 する位 置に
配 置します。
□ 会 議 室の集 約配 置:会 議 室を 集 約 配 置
し、利 便 性を高めた 計 画とします。大
会 議 室 内 の 移 動 間 仕 切りを 増 設 する
こ とで、 様 々 な 規 模 の 会 議 に 対 応 可
能 な 計 画とします。
□ 見 通しのよいカウンター:見 通し のよい
カ ウ ン タ ー 形 状 とす る ことで、 市 民 に
わ か りや すく利 用し や す い 計 画 としま
す。
□ 万 が 一 の 災 害 時 に 有 効 な 避 難 スペース
となるバ ルコニー:執 務スペースや 共 用
部 から直 接 外 部 に でること が 可 能 な バ
ルコニーを計 画します。
□ エ コ ボイド に よる自 然 換 気 の 促 進:
増 築 庁 舎 の 南 側 に エ コ ボ イド を 計
画し、 中 間 期 に自 然 換 気 を 促 進し、
空 調 エ ネ ル ギ ー を 縮 減 で きる 計 画
とします。既 存庁 舎 に面した位 置に
エコボイド を 配 置 することで、増 築
庁 舎 内 の 開 放 感 に も 配 慮した 計 画
とします。
北
□ 来 客 に 配 慮した市 長 室 等 の 配 置:様 々 な 来 客
に 配 慮 し、 市 民 利 用 エリ ア の 来 庁 者 用 エ レ
ベー タに近 い 位置に配 置します。
□ 災害 対 策 本 部 兼 会 議 室:災害 対 策 本
部 兼 会 議 室は市長 室を 近 接 配 置し、
災 害 時 の 迅 速 な 活 動 を 支 援 すると
とも に、 会 議 室 内 の 界 壁 を 移 動 間
仕 切 り と す る こ と で、 平 常 時 に も
様々な規模の 会議に対応 可能な計
画とします。
4F
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
□ 控 室:記 者 会 見 等 へ の 活 用 も 想 定 し、
セ キュリティ区 分 のし や す い 位 置 に 配
置します。
4 _ 平面計画
4階平面図
10
4 _平面計画
□ 太 陽 光 パネルによる屋 根 の二 重化:空
調 室 外 機 の上 部 に 太 陽 光 パ ネ ル を 設
置 することで、省スペース化 を 図 ると
とも に、 太 陽 光 パ ネ ル が 落 とす 陰 で
空 調 機 の 負 荷 と、 屋 根 が う ける 熱 を
和らげ ます。
□ 防 災 無 線 アンテナ:設 備 架 台を 利 用し
て、 将 来 防 災 無 線 ア ン テ ナ の 移 設 先
を設けます。
□ 水 害 に 配 慮した 設 備 機 器 の 配 置:
非 常 用 発 電 機 、 受 変 電 設 備 な ど、
重 要 な 設 備 機 器 は屋 上に設 置 する
計 画とします。
□ OA フ ロ ア 導 入 に よる 執 務 スペ ース の
機 能 向 上:執 務 スペ ース に は OA フ ロ
ア を 導入し、 高 度 情 報 化 に 対 応 で きる
設 えとするとともに 将 来 の 機 能 変 更 に
も 柔 軟に対応 で きる計 画とします。
□ 構 造 計画上の配 慮:構 造 上 片 持ち部分
に な る 箇 所 に は、 機 械 類 を 設 置 しま
せん。
5F
□エコウイング:エコボイドの自然 換 気促 進 の 効
果 をより高 め るため、 エ コ ボイド の上 部 に エ
コウイング を 設 け ま す。 エ コウイング を 通 過
する風 が、エコボイド 内の 空 気を 誘 引します。
北
6F
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
4 _ 平面計画
5階平面図 / 6階平面図
11
5 _意匠計画
(1)外装の考え方
自然風を活かし、エコボイド内の自
然換気を促進するエコウイング
基本方針をふまえ、5つの設計主旨を実現する外観デザインとします。
市民の利用を第一に考えた庁舎
・2棟の連携を高めるコンパクトな建物形状
・ 明るく開放的な設えにより、市民が気軽に立ち寄りやすい庁舎を実現
・市民の利便性を高めるピロティ駐車場
・2棟の連携に配慮した膜屋根
市民交流の拠点となる開かれた庁舎
・本庁舎の中心となる半屋外の交流空間「清須コンコース」
・市民の活動が見えることで市民協働を誘発する庁舎を実現
・市民の活動が見える
・市民協働の場としても活用できるグリーンテラス
・市政や観光など様々な情報に触れることができる情報コーナーを気軽に立ち
寄れる場所に計画
2棟の連携を高める
コンパクトな建物配置
市民の活動が見える
開かれた庁舎
市民協働の場としても活用できる
グリーンテラス
明るく開放的な
市民が立ち寄りやすい庁舎
水害を考慮した車寄せ及び階設定
■ 南東方向より増築庁舎をみる
市民の安心・安全を守る防災拠点となる庁舎
・免震構造の採用により、災害時にも事業を継続する高度防災拠点庁舎を実現
・水害を考慮した柱頭免震構造
・北側安定採光、自然換気ができる設えにより、災害時にローエネルギーで運
用できる執務室を実現
・火事など緊急時の避難安全性を高めるバルコニー
・水害を考慮した車寄せ及び階設定
「地域特性+施設特性」をふまえた合理性の高い庁舎
・様々な省エネ手法により運用コストを低減した CASBEE あいちSランクの
エコ庁舎の実現を目指す
・東西軸の建物配置
・日よけ効果のある太陽光パネルを屋上に設置し熱負荷を低減
・日射量の多い西側の外壁面に階段・EV を設置することで、庁舎への熱負荷
を低減
・北側の安定した自然採光を取り入れる開口部により、照明のランニングコス
トを低減
・自然の風を活かすエコウイング
・汚れにくい外装材の選定等メンテナンスコストを抑えた計画
・ライフサイクルコストをふまえた耐久性の高い外装材を選定
・窓や外壁の清掃等メンテナンスコストを抑えるバルコニー
水害を考慮した柱頭免震構造による
高度防災拠点庁舎
太陽光パネルを屋上に設置し熱
負荷を低減
2棟の連携に配慮した膜屋根
本庁舎の中心となる
「清須コンコース」
■ 西方向より増築庁舎をみる
自分の「まち」の歴史を感じる
眺めのよいロビー メンテナンス時のセキュリティに
配慮したバルコニー
北側安定採光による
ランニングコストの低減
「水」を模した通風孔のあいた
機械室の目隠し壁
汚れにくい外装材による
メンテナンスコストの低減
高いセキュリティと利便性を両立する庁舎
・アクセスしやすく活動がみえる「市民フォーラム」
・メンテナンス時のセキュリティに配慮したバルコニー
市民の利便性を高める
ピロティ駐車場
火事など緊急時の避難安全性を高
めるバルコニー
■ 北東方向より増築庁舎をみる
(2)内装の考え方
基本方針
まちづくりを行う拠点として、明るく、利用しやすい雰囲気をつくるとともに、
庁舎としての機能面、安全面に配慮した内装計画とします。
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
機能を重視した素材選定
・メンテナンスに配慮した費用対効果の高い素材選定やディテールとします。
・人々の往来の多い2階エントランスホール、待合ホールの床仕上げは、対摩
耗性を考慮し、磁器質タイルとします。
・執務室や廊下の床仕上げは吸音性、コストに配慮しながら、汚れた部分だけ
を取り替えることができるタイルカーペットとします。
・トイレ、物品の搬出入のある倉庫、職員の更衣室などは日常的な管理清掃が
しやすいビニル系の床材を選定します。
5 _ 意匠計画
・吸音性能の必要な室の天井は、岩綿吸音板とします。
・特に吸音性能が必要とされない空間の天井は、安価な化粧石膏ボード仕上げ
とします。
・既存庁舎については、極力既存の内装を活用しながら費用対効果の高い計画
とします。
外装・内装の考え方
12
6 _断面計画
(1)断面計画について
増築庁舎は、 水害や津波を考慮し、
柱頭免震構造としているため、その
免震層を活用し1階にピロティ駐車
場を計画します。
増築庁舎は、設備配管・ダクトルー
トを明確にゾーニングすることで、
執務室は一部天井を張らない計画と
します。これにより、階高を抑えな
がらもゆとりある天井高が確保でき、
アメニティの高い内部空間を実現し
つつ、コストを抑えた計画とします。
設備配管ルート部の天井は十分な空
間を確保し、メンテナンスと更新性
に配慮した計画とします。
増築庁舎と既存庁舎を2階清須コン
コースで接続します。
■ 東西断面図
■ 南北断面図
■ 南北断面図
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
6 _ 断面計画
断面計画について
13
7 _改修計画
(1)既存庁舎の既存不適格について
既存庁舎と増築庁舎を清須コンコースにて接続するため、
建築基準法上一体の建物(※構造はエキスパンションジョ
イントにて分け別棟とする)として計画する必要があり
ます。そのため、下記について改修し既存不適格を解消
する計画とします。
・エレベータ竪穴区画の遮煙性能の確保(シートシャッ
ターの設置)
・エレベータの制御リニューアル、及び耐震基準強化へ
の対策
・鋼製シャッターの避難時安全装置の設置
(2)改修計画概要
(3)改修面積表
・増築庁舎の建設に伴い、既存庁舎を改修し有効活用を図
ります。
・既存庁舎は、市民窓口機能や防災機能をまとめた増築庁
舎との機能分担を明確にし、市民協働スペースの確保、
トイレ等の衛生設備の更新、空調設備の配管更新、執務
室の OA フロア化による機能向上など、費用対効果の高
い計画とします。
・1階は、職員更衣室を集約配置し、スペースを効率的に
活用します。また、受変電設備等の重要設備機器を増築
庁舎へ移設します。
・2階は、市民協働スペース「市民フォーラム」や情報コー
ナーなど市民利用の利便性を高める計画とします。また、
執務室の OA フロア化による機能向上やトイレ等の衛生
設備の更新を行います。
・3階は、執務室の OA フロア化による機能向上やトイレ
等の衛生設備の更新を行います。
・4階は、執務室の OA フロア化による機能向上及びトイ
レ等の衛生設備の更新にくわえ、大会議室の移動間仕切
り増設や会派室を設置する計画とします。
・5階は、執務室の OA フロア化による機能向上や会派室
を設置する計画とします。
スケルトン
改修面積
既
存
庁
舎
水廻り
改修面積
EV
改修面積
内装
改修面積
合計面積
延床面積
6階
0㎡
0㎡
34㎡
0㎡
34㎡
126.342㎡
5階
0㎡
0㎡
8㎡
150㎡
158㎡
1,129.771㎡
4階
228㎡
30㎡
9㎡
428㎡
695㎡
952.679㎡
3階
159㎡
31㎡
9㎡
612㎡
811㎡
981.574㎡
2階
833㎡
47㎡
9㎡
180㎡
1,069㎡
1,145.457㎡
1階
0㎡
0㎡
9㎡
220㎡
229㎡
1,161.665㎡
1,220㎡
108㎡
78㎡
1,590㎡
2,996㎡
5,497.488㎡
合計 ( 延床面積 )
※スケルトン改修について:ここでは既存の間仕切り・天井・床仕上等を撤去し、新たに間仕切り・天井仕上・床仕上・OA フロア
などを設置する大掛かりな工事を示します。
(4)改修範囲図
改修前
改修後
北
階平面図
1
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
7 _ 改修計画
既存庁舎の既存不適格について / 改修計画概要 / 改修面積表 / 改修範囲図
14
7 _改修計画
改修前
改修後
北
階平面図
2
北
階平面図
3
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
7 _ 改修計画
改修範囲図
15
7 _改修計画
改修前
改修後
北
階平面図
4
北
階平面図
5
北
階平面図
6
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
7 _ 改修計画
改修範囲図
16
8 _省エネルギー計画
熱負荷を抑える
・建物南面の深い庇で夏の日差しを抑制し、熱負荷を抑えます。
・コア(便所等)を西側に配置し、西日の影響を低減します。
・屋上に機械スペース・太陽光パネルを配置し、屋根の二重化を図ることで
熱負荷を低減します。
・西面は開口部を縦長に絞ることで太陽高度の低い日射負荷を抑制し、窓廻
りの熱負荷を抑え空調負荷を低減します。
南
緑化バルコニー
・庇により直射光を遮りながら、南北面から安定した光を取り入れます。
・南北の庇により、雨など天候に左右されず安定した自然通風を確保できる
計画とします。
・増築庁舎2階∼4階の南側に設けたエコボイドにより、執務室の自然通風
を促進します。
安定採光
自然換気
ピロティからの
冷気に影響されにくい
高さ5m
床吹出し空調
浸水ライン
ピロティ駐車場(免震層)
既存庁舎
増築庁舎
伊吹おろし
冬期の
冷風をしのぐ防風林
井水利用
グラウンド
■エコ庁舎への取組み
先進的技術によりエネルギー利用効率を上げる
・各種センサー技術を活用した最適運転制御などの先進的システムによりエ
ネルギー消費を削減します。
日射負荷が少ない
東西軸配置
雨水利用タンク
自然エネルギー利用の実効性を高める
北
太陽光パネル
(20kw)
機械設備スペース
太陽光を
室内まで届ける
膜屋根
自然の光と風を取り入れる
・豊富な地下水を雑用水として活用します。
・窓際の明るさに応じて必要な照度を調整する昼光センサーにより、照明電
力を削減します。
自然通風を促進する
エコウイング
手法
整備内容
① 太陽光発電システム
屋上に太陽光パネル 20kW、蓄電池 30kW を設置
・将来の間仕切り変更や設備更新などに対応するため、構造体(スケルトン)
と内装・設備等(インフィル)を明確に分けた空間システムを採用します。
② 庇+ルーバーによる日射負荷の抑制
奥行約 2m の庇や水平ルーバーにより太陽高度の高い南からの直射光をカットし、窓廻りの熱負荷を抑え空調負荷を低減
西面は開口部を縦長に絞ることで太陽高度の低い日射負荷を抑制し、窓廻りの熱負荷を抑え空調負荷を低減
既存庁舎に対する提案
③ エコウイングを活用した自然換気
南面のエコボイド最上部にエコウイングを設け、エコウイングを通過する風が、エコボイド内の空気を誘引
各階の自然通風を確保するため、南北面には給気窓を配置
・高効率照明器具(Hf、LED)の採用
・高効率な空調設備機器の採用
・節水型の衛生設備機器の採用
④ 敷地内緑化・既存樹木保存
既存樹木を保存・活用するとともに、敷地内を積極的に緑化
⑤ 透水性舗装
敷地内及び駐車場の舗装材は透水性の優れた材料を用い、雨水が敷地外へあふれ出ることを防止
⑥ 昼光センサーによる照度の適正制御
執務室において昼光センサーによる照度適正制御を行い、無駄なエネルギー消費を抑制
⑦ 高効率な照明システムの導入
(タスク・アンビエント含む)
机上面への配光と天井面への配光を両立する LED 照明器具(下面・側面配光)を導入
机上面・天井面を明るくすることで、少ない照度で室全体の明るさ感を確保(増築庁舎2,3階の執務室に採用)
⑧ 床吹出し空調
執務室などの間仕切りがない空間には「床吹出し空調方式」を導入し、居住域を効率的に空調(増築庁舎2,
3階の執務室に利用)
⑨ 井水利用
井戸を新設し、雑用水に井水を利用
⑩ 雨水利用
バルコニーに雨水利用タンクを設け、植栽散水に利用
⑪ 緑化バルコニー
増築庁舎南面にプランターの設置スペースを確保
⑫ Low-E ガラス
※ Low-e(Low-Emissivity)= 低放射
南面、東面の効果的な部位に、板ガラスに特殊金属膜をコーティングし放射率を小さくすることで伝熱が小さくなるガラス(複層)を導入
LCCO2 削減のための長寿命建築を実現する
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
8 _ 省 エ ネルギー計画
省エネルギー計画
17
9 _ユニバーサルデザイン計画
(1)ユニバーサルデザインの
徹底
スロープ
・原則、床の段差がない計画とします。
・増築庁舎のエレベータは車いす対
応の 15 人乗りと 20 人乗りとし、
正面玄関、案内係、ピロティ駐車
場から視認性の高い位置に設置し
ます。
・増築庁舎と既存庁舎の間には雨風を
しのぐことができる庇を設け、そ
の下で座って待つことのできるベ
ンチ等を設けます。
・点字ブロックは原則直線とし、曲が
る場合は直角に曲がるようにしま
す。
階段室
多目的 WC
女子 WC
男子 WC
駐輪場
出入口
出入口
案内係
出入口
駐輪場
(2)わかりやすいサイン計画
・案内表示は、日本語のほか、英語表
記等とします。
・サインはシンプルでわかりやすい
ものとし、だれもが分かるように、
文字だけでなくピクトグラムや番
号、色を併用します。
スロープ
正面玄関
階段室
スロープ
車寄せ
駐輪場
(3)安全に対する配慮
2F
スロープ
階段室
出入口
▼
・敷地内は極力歩車分離とし、周囲の
確認を十分に行えるよう、見通し
の良い計画とします。
・駐車場から庁舎へは、段差や傾斜を
極力なくし、排水溝のふたは車い
すやベビーカーのタイヤが挟まら
ないよう目の細かいグレーチング
等とします。
・来庁者用駐車場は、わかりやすい案
内表示や、十分な車路幅、安全な
歩行者通路の確保など、わかりや
すく安全な駐車場とします。
・死角が少ない計画とします。
・エレベータ内の照明は明るいものを
選定し、事故防止に配慮します。
階段室
▼
車いす駐車場
出入口
敷地内通路・スロープ
・スロープは有効幅員 1.4 m以上、勾配は 1/15 以下とします。床の色を変え
ることで視認性を高めるとともに、滑りにくい床材を採用し安全性を高めた
計画とします。
出入口
・主要な出入口には自動ドアを設置し、扉の幅員は 1.4 m以上確保します。
・正面玄関には、庁舎案内板を設置します。身体障害者の方が使いやすいよう、
庁舎案内板には身障者用インターホンと触知案内板を設置します。
・正面玄関と通用口、北玄関には、守衛・宿直室へつながるインターホンを設置
します。
誘導ブロック
・誘導ブロックの範囲は、道路境界から案内係までの範囲と、バス乗降スペース
から案内係までの範囲とします。また、階段や傾斜路の上端や踊り場、車路
に近接する歩道部分、自動ドアの前、庁舎案内板への経路も敷設します。
案内係
・正面玄関から視認性の高い位置に計画し、迷わずたどり着くことができる計画
とします。また、案内係から視線が通る位置に窓口カウンター、階段、エレベー
タを配置することで、目的地を目で確認しながら案内を受けられる計画とし
ます。
・各階にフロア案内板を設置します。フロアの案内図の他、行先を矢印や点字に
て表示します。
階段
・新たに計画する階段は、蹴上 15cm、踏面 30cm の緩やかな階段とします。
・段鼻にはノンスリップを設けるとともに、認識しやすい色として安全性に配慮
します。
・落下の危険性がある箇所には落下防止柵を設置します。
エレベータ
・増築庁舎のエレベータは EV3:20 人乗り(ストレッチャー対応)と EV4:
15 人乗りとします。
・増築棟エレベータを身障者対応とします。点字、音声案内、手すり、鏡、感触
の異なる床タイル、車いす操作盤、かご内インターホン等を設置します。
(※
かご内インターホン呼出対応は、守衛・宿直室で行います。
)
・エレベータかご内とエレベータホールに各階案内板を設置します。かご内の案
内板にも各階多目的トイレ表示を行います。
車いす駐車場
・車いす駐車場は増築庁舎の1階ピロティに配置し、建物の下を通って雨に濡れ
ずに庁舎内にアクセスできる計画とします。
トイレ
・トイレの入口には、音声や点字により視覚障がい者の方にもわかるトイレ内配
置案内を設けます。誰もがわかりやすい案内図とすることで、自分に必要な
設備を選択し、互いに気遣いながら利用できるトイレとします。
・各階に多目的トイレを設けます。
・多目的トイレ内には非常用呼出ボタンを設置します。オストメイト用汚物流し
には、器具洗浄用のお湯が電気温水器より供給される計画とします。
授乳室
・乳児を連れた来庁者にとっても使いやすい庁舎とするため、3階に授乳室を設
けます。
・授乳もオムツ替えも可能な空間とします。
・授乳のためのスペースの周辺には、荷物置場を設けるなど、使い勝手を考慮し
た計画とします。
1F
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
9 _ ユ ニ バ ー サルデザイン計画
ユニバーサルデザインの徹底 / わかりやすいサイン計画 / 安全に対する配慮
18
10 _工事工程計画
(1)概算事業費
・基本設計(案)による概算事業費は、下表のとおりです。
・実施設計において、事業内容の精査を行い、コスト縮減に努めることとします。
項 目
概算事業費
増築庁舎工事費
約30億円
既存庁舎改修工事費
約 7億円
周辺整備費
約 6億円
合 計
約43億円
※消費税込
(2)事業スケジュール
・平成25年度は、基本設計(案)の作成を行い、平成26年度は、基本設計の策定、実施設計を行います。
・全体事業費を勘案し、計画をⅠ期工事、Ⅱ期工事に分け本庁舎の整備を進めます。
・平成27年度は、Ⅰ期工事として、増築庁舎の整備と来庁者駐車場等の整備を行います。
・平成27年4月から事業者を選定し、平成29年1月の供用開始を目指します。
・Ⅱ期工事としては、既存庁舎の改修と公用車駐車場等の整備を行います。
(3)Ⅰ期工事工程
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清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
1 0 _ 工 事工程計画
概算事業費 / 事業スケジュール / Ⅰ期工事工程
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10 _工事工程計画
Ⅰ期工事 2階平面図 S=1/400
北
凡例
Ⅰ期工事
Ⅱ期工事
Ⅰ期工事 南・北断面図 S=1/400
清須市本庁舎増築・ 改 修 工 事 基 本 設 計 業 務
1 0 _ 工 事工程計画
Ⅰ期工事 平・断面図
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