デジタルトランスフォーメーションを完遂する クラウドプラットフォーム活用

itSMF Japan Conference 2016
デジタルトランスフォーメーションを完遂する
クラウドプラットフォーム活用のすすめ
2016/11/30
(株) 日立ソリューションズ
株式会社 日立製作所
© Hitachi, Ltd. 2016. All rights reserved.
自己紹介
自己紹介
近野 章二(主任研究員)
(株)日立製作所 研究開発グループ
東京社会イノベーション協創センタ
顧客協創プロジェクト
研究テーマ:
・Smart Logistics
・Software Process
・Technology Business Management
・knowledge Management
・Design Science
・IT Governance
・Skill Frameworks
・IT Organizational Innovation
・Business Informatics
・IT & Business Service Management ・Enterprise Engineering
・Global Service Delivery Framework ・Digital Transformation
略歴:【1996 年~】 ソフトウェア開発 管理における生産性向上の研究。
【2001 年~】
【2011 年~】
【2013 年~】
【2015 年~】
著作:
IT ガバナンス分野における IT アセスメントの研究。
(COBIT, ITIL, Running IT like a Businessなど)
グローバル市場向け IT サービス 提供に関するGr 内業務標準の策定、
および組織機能変革へのサービス思考適用の研究。
ITCMF(IVI)の調査、国内普及、社内適用。
デジタル・トランスフォーメーション向けビジネス開発。
翻訳レビュー:
・IT-CMF
グリーンブック、用語集
EA、FastTrackなど
・ITIL2011(SS,SD,ST,SO,CSI)
・COBIT3 & 4.0
所属団体:
・IVI Research / Japan
Chapter(事務局長)
・TBM Council
・IEEE / JASMIN / AIS
・ISO/JTC1/SC40
(ITSMとITG)
本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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2
本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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3
デジタルトランスフォーメーション(DX)
スウェーデンのウメオ大学エリック・ストルターマン教授による定義(2004年)
ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること
(出典:Wikipedia)
IT ( Information Technology )とは
インターネット、携帯電話、携帯情報端末などや、それらをインフラとした各種のサービス
などといった、情報、特にコンピュータ関連の技術をなんとなく漠然とそれっぽく指す用語。
ITの技術応用は、
従来手動で行われていた作業をコンピュータで効率化・発展させたものと、
従来なかったサービスがコンピュータの応用によってはじめて可能になったものとである
(出典:Wikipedia)
企業体(エンタープライズ)、個人(カスタマ)が変わらなければい
けないシーンおいてデジタルワールドを使いたおすことでしょ?
変わらなけいればいけないことは様々。
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4
デジタルワールドのコンポーネントとなった技術
ビッグデータ
ソーシャル
IoT
クラウド
モバイル端末とapps
モバイルブロード
バンドネットワーク
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5
60秒の間に何が起きているか? - 5年前は -
[出典] Go-Globe, “THINGS THAT HAPPEN EVERY 60 SECONDS”, 2011,
http://www.go-globe.com/blog/60-seconds/
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6
60秒の間に何が起きているか? - いまはデジタル化が加速 -
3倍
1割減
4倍
急成長
5倍
[出典] Go-Globe, “THINGS THAT HAPPEN EVERY 60 SECONDS”, 2016,
http://www.go-globe.com/blog/60-seconds/
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7
多様なコミュニケーション手段 - デジタル化をさらに加速 -
[出典] Brian Solis, “The 2013-2014 Social Media Landscape [Infographic]”,
http://www.briansolis.com/2013/07/the-2013-social-media-landscape-infographic/ (2013.7)
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8
国内でもデジタル化の加速を予測
ソーシャルメディア、検索ポータル、デジタルコンテンツサイトなどの乱立で、
デジタル流通量は5年前と比較し、4~5倍へと急増してきている。
[出典] 情報経済小委員会 中間取りまとめ報告書、「社会全体がCPSにより変革される「データ駆動型社会」」、
経済産業省(2015.5.21)
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本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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エンタープライズの形態の変遷 - ネットワーク型へ 分権型
・アドホックな
つながりで
活動
階層型
ハブスポ型
・中央集権の
・中央の
コントロールの元 コントロール
一組織のために
のみで活動を
活動
コーディネート
多段
ハブスポ型
総体型
・中央と拠点の ・企業(組織)
コントロールが ブランドへの
バランスよく
忠誠の元、
コーディネート
活動
形態の割合(N=150)
60
50
40
30
20
10
0
2010
2012
2015
[参考文献] The 2015 State of Social Business: Priorities Shift From Scaling to Integrating,
ALTIMETER(2015.7.28)を元に講演者が作成
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11
エンタープライズのオペレーションモデルも変わる
従来の流儀:
S&P 500企業の寿命:
ビジネス価値の流れ:
形成スタイル:
リソース結合形態:
中心とする活動目標:
変革ポイントの中心:
ITの大きさ:
データ量倍増速度:
マネジメントスタイル:
・~15年
・バリューチェーン
・Cooperate
・職人の集まり
・プロセス最適化
・ポイントソリューション
・超大型~中型
・2年
・中央集権型ピラミッド
・トラディショナルITSM
開発スタイル: ・ウォーターフォール開発
サービスマネジメント:
ITのコアとなる領域: ・Systems of Record
CIOによるIT投資決定: ・66%
Cクラス代表: ・CIO
今後の流儀:
・~9年
・バリューネットワーク
・Extended Enterprise
・ネットワーク連携
・価値最大化
・ダイナミックケイパビリティ
・小型~超小型
・3ヶ月
・分散マルチハブスポ
・アジャイルITSM
・アジャイル開発
・Systems of Engagement
・Systems of Insight
・10%
・CDO
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エンタープライズの変遷とこれから向かうべきところ
エンタープライズ1.0
エンタープライズ2.0
エンタープライズ3.0
・ヒエラルキー
・フリクション(衝突)
・官僚的
・柔軟性有り
・IT中心の技術
・トップダウン
・集権
・ローカル
・サイロ型、境界ガチガチ
・関係者以外秘
・構造的/決定的なIS化
・タクソノミー
・過度に複雑
・クローズド
・スケジュール型
・市場投入サイクルが
長期傾向
・フラット
・スムーズ
・アジリティ
・柔軟性ある
・ビジネス中心の技術
・ボトムアップ
・分散
・グローバル化
・境界が曖昧、オープン
・透明性
・エマージェントなIS化
・フォークソノミー
・シンプル
・オープン
・オンデマンド
・市場投入サイクルが
短期傾向
・ネットワーク
・対話
・アダプティブ
・柔軟性ある
・ビジネスと技術の融合
・全方位
・ダイナミック
・クロス
・エクステンデッド
・透明性
・自己組織化/デジタル化
・インテグレート
・マイクロ
・マルチチャネル
・プレディクティブ
・市場投入サイクルが
リアルタイム
デジタル・エンタープライズ
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本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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デジタルワールドでつながりはじめた
鉄道各社のアプリと乗客:
従来の流儀(個々に利用)
J社
M社
T社
アプリ
アプリ
アプリ
今後の流儀(つながって利用)
タクシードライバ業務と乗客:
従来の流儀(60日)
カード情報を
手で印画紙
へコピー
レガシーなタクシー会社
事務所
にて
カード
支払処
理
今後の流儀(5分)
カー
ド会
社で
請求
処理
カード
利用連
絡
(1ヶ月
後)
UK/アイルランドの
タクシー業務向けアプリ
T社ア
プリ
M社
アプリ
J社アプリ
スマホで
カード情報
読み取り
カード支払
処理実行
メール
アドレス
入力
メールで
レシート
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価値を得るポイントの85%がデジタルへシフトと予測(2020年)
Awareness
(認知)
口
頭
伝
達
ペラ
ーン
ジデ
ィ
ン
グ
・
ダ
イ
レ
ク
ト
メ
ー
ル
ブ
ロ
グ
ササ
イー
トド
パ
ー
テ
ィ
・
モ
バ
イ
ル
サ
イ
ト
店
頭
[参考文献] Alex Flagg, “Customer Touchpoints”, 2010.3.14
http://b2bstories.com/?attachment_id=38 を元に講演者が作成
コ
ー
ル
セ
ン
タ
IM/
プテ
リレ
ンビ
ト、
、 ラ
外ジ
出オ
先
検
索
Service
(サービス)
チ
ャ
ッ
ト
IVR
ビデ
ルジ
ボタ
ール
ド・
Action
(行動)
WEB
タ
ッフ
チィ
ポジ
イカ
ンル
ト・
電ネ
子ッ
メト
ー拡
ル散
型
PR
タ
ッデ
チジ
ポタ
イル
ン・
ト
オ
ン
ラ
イ
ン
広
告
Consideration
(検討)
コ
ー
ル
セ
ン
タ
ブ
ロ
グ
電
子
メ
ー
ル
ニ
ュ
ー
ス
レ
タ
ー
宣請
伝求
書
中
の
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16
そもそもデジタル・エンタープライズとは?
トラディショナル・
プラットフォーム
(自前インフラ)
デジタル・
プラットフォーム
トラディショナル・
ビジネスモデル
デジタル・
ビジネスモデル
リーダシップ
経営スタイル/
社風
トラディショナル
ケイパビリティ
(スタティック)
プロセス
モノリシックサービス
ツール
デジタル・
カルチャ
組織内外
関係性
価値基準
人材、スキル
デジタル
ケイパビリティ
(ダイナミック)
マイクロサービス
クローズド・データ
オープン・データ
トラディショナル・ワールド(モード1)
デジタル・ワールド(モード2)
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世界を牽引するユニコーン企業(注):デジタルエンタープライズ
注) 10億ドル(約1200億円)以上の評価額を得ている未上場企業
© 2016 Digi-Capital
[出典] Digi-Capital, “$100B mobile exits as investments/valuations peak in 2015”,
2016.2 http://www.digi-capital.com/news/2016/02/
100b-mobile-exits-as-investmentsvaluations-peak-in-2015/#more-1206 © Hitachi, Ltd. 2016. All rights reserved.
TM
18
世界を牽引するユニコーン企業:デジタルエンタープライズ
© 2016 Digi-Capital TM
[出典] Digi-Capital, “$100B mobile exits as investments/valuations peak in 2015”,
2016.2 http://www.digi-capital.com/news/2016/02/
100b-mobile-exits-as-investmentsvaluations-peak-in-2015/#more-1206 © Hitachi, Ltd. 2016. All rights reserved. 19
エンタープライズの中でのITの関わり方も変革
エンタープライズ1.0
エンタープライズ2.0
CoE
CoE
IT
IT
エンタープライズ3.0
CoE LoB
LoB
CoE
NoE
LoB
シャドーIT
変革スピードがますます加速してきている
IT
・エンタープライズの
『サポータ』
の ・全身全霊で中心的
位
立場で専念
置
付 ・コンペが少ない
け
、 ・サービスプロバイダ
アウトソーサと連携
振
舞
開発パートナー群
・エンタープライズの
『サポータ』
・ネットワーク型の仮想的な
組織体として存在
・CoEがイノベーション牽引
・分散型エコシステムで
イノベーション牽引
・コンペが多少増加
・コンペだらけ
・サービスプロバイダ
アウトソーサと連携
・アップストアやクラウドが
登場
・サービスプロバイダ
アウトソーサと連携
・アップストアやクラウドに
加えて開発パートナーとも
連携
[参考文献] ” How IT Can Change For the Digital Era and What Leaders Can Do About It”、Dion Hinchcliffe、2015.4
https://dionhinchcliffe.com/2015/04/07/how-it-can-change-for-the-digital-era-and-what-leaders-can-do-about-it/
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に基づき、講演者が作成
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本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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デジ・エン・トラのレシピ
トラディショナル・
プラットフォーム
(自前インフラ)
デジタル・
プラットフォーム
トラディショナル・
ビジネスモデル
デジタル・
ビジネスモデル
リーダシップ
経営スタイル/
社風
トラディショナル
ケイパビリティ
(スタティック)
プロセス
モノリシックサービス
ツール
デジタル・
カルチャ
組織内外
関係性
価値基準
人材、スキル
デジタル
ケイパビリティ
(ダイナミック)
マイクロサービス
クローズド・データ
オープン・データ
トラディショナル・ワールド(モード1)
デジタル・ワールド(モード2)
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デジ・エン・トラ:ポイント① ビジネスモデルをどうするか?
顧客中心のビジネスバリューのモデル化をアジャイルに進める
(ビジネス・モデル・キャンバス)。
Value
Customer
Key Pertners Key Activities
Proposition
Relationship
(パートナー)
(主要活動)
(価値提案)
(顧客関係)
・どうやって価値提
・主要なパートナーは?
・主要なサプライヤは?
・どのリソースを
どこから得ている?
・どの主要活動を
パートナーが担う?
供?
・流通チャネルは?
・顧客との関係は?
・収益の流れは?
・製造 ・問題解決
・プラットフォーム
・ネットワーク
Key Resources
・どんな関係を期待?
・今の関係は?
・どんな価値を提供?
・どういった問題の解決を ・他のビジネスモデル
との関係は?
手伝う?
・どういったニーズを
・共創・コミュニティ
満たす?
・どのセグメントに
何を提供する?
・価値提供に必要な
リソースは?
・主要活動に必要な
リソースは?
・物理的なリソース
・知財 ・人材
・財務的なリソース
Cost Structure(コスト構造)
・ビジネスモデルにおいて最も
重要で特有なコストは?
・どのリソースや活動が
コストがかかるか?
・誰のために
価値を創造するか?
・最も最適な
顧客はだれか?
Channels
(資源)
・最適化
・規模の経済
・リスク低減
・不確実性の低減
・リソースの獲得
・活動の獲得
Customer
Segments
(顧客セグメント)
(チャネル)
・パフォーマンス
・新奇性
・カスタマイゼーション
・デザイン・ブランド・価格
・コスト&リスク低減
・アクセスしやすさ
・快適さ/使いやすさ
・コストドライバ
・価値ドライバ
・固定費
・変動費
・規模の経済
・多角化の経済性
・どんなチャネルを想定?
・今のチャネルは?
・統合は?・状況は?
・チャネルフェーズ
(認知、評価、購入、
提供、アフター
サービス)
・マス市場
・ニッチ市場
・細分化
・多角化
・マルチサイド
プラットフォーム
Revenue Streams(収益の流れ)
・どんな価値にお金を払う?
・いまは何にお金を払っている?
・どのように払っている?
・収益構造は?
・支払い形態
(使用料?購読料?。。)
・プライシングモデル
(固定?変動?。。)
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デジ・エン・トラ:ポイント② プラットフォームをどうするか?
System of Systemsをネットワーク型でつなげて、全体最適化でビジネス価値を創り出す
Systems of Record
(SoR)
Systems of Insight
(SoI)
Systems of Engagement
(SoE)
エンタープライズの
エンタープライズの
エンタープライズと
諸活動に関する記録を
諸活動に必要な人、
つながる人、モノ、
保持するための
モノ、サービスを
サービスに新たな洞察を
システム
提示し続けるシステム つなげるためのシステム
経費として
間接業務支援
・システム統合化
・構造化データ
・DB一元化
・多階層メニュー
・従業員中心の
システム化と導入
・ERP、トランザクション
・大規模、長期の開発PJ
・業務プロセス前提
ビジネス価値向上
・デジタル化された
プロフェッションのネットワーク
・リアルタイムなアナリティクス
・自律分散型接続
・あらゆる意思決定ポイントへの
インサイト提供
・Everything as a service世界、
即座の意思決定
・IoE(Internet of Everything)
前提
戦略的に
収益向上
・クラウド分散化
・非構造化データ
・DB拡大、拡散
・対話中心UI
・顧客&パートナ&従業員
向けサービス提供
・クラウド、即座の
意思決定
・タッチポイント前提
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24
デジ・エン・トラ:ポイント③ ケイパビリティをどうするか?
デジタル・ケイパビリティに関しては、以下の領域にフォーカス。
顧客体験
オペレーション
ビジネスモデル
顧客の理解
プロセスの
デジタル化
デジタル化
されたビジネス
売上増加
従業員
作業能力向上
新規デジタル
ビジネス
顧客との接点
パフォーマンス
マネジメント
グローバル
デジタル化
デジタルマスターと呼ばれる企業は、上記の領域が他社より長けている。
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25
デジ・エン・トラ:ポイント③ ケイパビリティをどうするか?
固定的なケイパビリティではなく、市場や競合などの変化に即応できる
ダイナミック・ケイパビリティを備えるように変わる必要がある。
オーケストレーション能力
感知
変化する環境の中で
機会を感知する能力。
環境変化に伴う脅威や
機会を感じとる能力。
捕捉
機会を捉えて、
既存の資源、ルーティン、
知識を様々な形で応用し、
再利用する能力。
変革
新しい競争優位を
確立するために、
企業内外の既存の資源や
組織を体系的に再編成し、
変革する能力。
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26
デジ・エン・トラ:ポイント④ マイクロサービスをどうするか?
以下のような構造にてマイクロ化されたサービスを統合するSIAM基盤を提供し、
SIAMライフサイクル(ガバナンス⇒マネジメント⇒ラン)を実現している事例がある。
[出典] 「Service Integration and Management (SIAM) Case study」&「SIAM SIG」report、ServiceNow、2016.4
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デジ・エン・トラ:ポイント⑤
人材、スキルをどうするか?
[出典] 「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」、経済産業省、2016.6
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デジ・エン・トラ:ポイント⑥ リーダーシップをどうするか?
グローバルワイドに事業を展開している大企業に属するCIO/CTOを悩ませてきた
ビジネスとITの整合性維持についての解
「ITやITサービスをビジネスを経営するのと同じように進める」(Running IT like a Business)の
やり方をまとめたフレームワーク、TBM(Technology Business Management)
Cクラスが参考にすべき教科書として活用。
パフォーマンス・ベースの文化を推進する
ビジネスの経営
透明性に
より行動を
改める
パフォー
マンスに
必要なコ
ストの最
適化
価値創造
を持続す
ることを理
論的に説
明
ビジネスの変革
成長し競
争するた
めの変革
アジリティ
実現によ
る変革
より一層深
い確信に
基づく計画
立案
真のコストとパフォーマンスの理解とベンチマーク
サプライとデマンドをマネジメントする位置
[出典] http://tbmcouncil.org/learn-tbm/index.html (注:上記は講演者翻訳)
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29
本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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30
脱・「分かっちゃいるけど変われない」症候群









Knowing(知っていること)とDoing(実行できること)のアンバランス。
ニューワールドへの対応には、どこがどう違うかを知ることから(下図)。
机上の空論で終わらせない(実行して、失敗から学べ)。
仮説にこだわらない
サイロ型の組織運営
⇛
フルスコープ型の組織運営
(自分で壁を
変革1
マネジメント上,チェックすべきことの範囲が拡大
作らない)
スポット型のPDCA
⇛
ライフサイクル型の PDCA
あえて経験者を
変革2
マネジメント諸活動が複雑に絡み合う関係
外して実践
単独型の戦略策定と実行
⇛
融合型の戦略策定と実行
変革3
(今までの流儀を
諸々の戦略が複雑に関係するのでよりわかりやすくシンプルに
排除してみる)
メタボリック体質の組織運営
⇛
筋肉質の組織運営
変革4
すぐやる、叱らない
コストが収益により影響を及ぼす
個別最適
⇛
全体最適
雰囲気を醸成
変革5
内部の組織構成要素がより密接に,より複雑に関係する
(恐怖心を煽らない)
思考停滞型の組織運営 ⇛ 問題発見・解決型の組織運営
いい加減な評価を
変革6
自発的,かつ的確な,思考力ある対応が求められる
やめる
鈍な組織運営
⇛
俊敏な組織運営
変革7
(変革に関わる評価
スピード感がより重要に
技術革新中心の経営視点 ⇛ 顧客の問題解決中心の経営視点
指標を導入)
変革8
顧客満足度の向上が収益に直結
競争から共創へ
(敵を作らない)
[出典] itSMF Japan 第37回セミナ、”グローバル化のもとでのクラウドと
ITサービスマネジメント”講演資料, 近野章二(2013.3.11)
ギャップよりアクション
(いくらギャップを眺めてもなにも変わらない)
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31
本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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32
4つの「クラウド」を使いこなそう
モード2(今後の流儀)で成功を収めている企業の特徴は、以下の4つの
クラウドを上手に使いこなしているように思える。
クラウドソーシング(Crowdsourcing)
クラウドファンディング(Crowd funding)
・シェアリングエコノミーの実現
・自社(自分)にない能力、リソースを
世界中から収集、活用
・新しいことを始める仲間が自社に
いないことは変革できない理由では
ない
・正規社員だけが有能とは限らない
・新規事業立ち上げに今までの流儀に
基づく意思決定で投資を捻出でき
ないことを変革できない理由にしない
・従来の観点とは違った観点、
アイスバーグ状態の見えない
考えやニーズを掘り起こしやすい
・クラウドデータ、好感度センサ
クラウドコンピューティング(Cloud computing)
エンタープライズクラウド(Enterprise Cloud)
・新規事業立ち上げに際して、インフラ
整備に半年から1年かけては無意味
・事業規模の拡大縮小に即応する
インフラのスケーリングを実現
・レガシーな環境と切り離された
ところでニューワールドを構築
・部分的にレガシーとネットワーク化
・SoR/SoE環境を簡単にはやく
活用できる
・各種テンプレートにより横展開が
容易
・コミュニティーによる知識の共有、
利活用がスムーズ
・SoIにむけた環境整備が進行中
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エンタープライズ・アーキテクチャも変革
[従来型のエンタープライズ・アーキテクチャ(EA)]
一組織内の基幹系システムと部門分散システムを前提として全体最適を
目指していた。
⇒ EAの4階層全体に影響を及ぼすエンタープライズ内外の変化への対応が難しいものに。
⇒ コモディティー化によりTA層(テクノロジ・アーキテクチャ)より
BA層(ビジネス・アーキテクチャ)やDA層(データ・アーキテクチャ)にウェイトがシフト。
[EAが変革していくべきポイント]
① ビジネス形態の多様化への支援
(BPMN(ビジネスプロセスモデリング表記法)
⇒DEMO(ビジネスアーキテクチャのモデリング
(企業活動の骨格の可視化にウェイトを置く)手法))
② 統制よりイノベーション支援
③ 4層をまたがった最適化の支援
④ 経営への効果の可視化
⑤ 重厚長大なものからAgile, Lean, Collaborativeなものへ
⑥ 知識体系の整備と活用
[参考文献](CRDS-FY2015-FR-04)、
国立研究開発法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センター、
『研究開発の俯瞰報告書』情報化学技術分野(2015年)、p.266-272、(2015.4)、ISBN 978-4-88890-453-7
エンタープライズ全体をエンジニアリングするという
新しいアプローチが必要となってきている。
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エンタープライズ・アーキテクチャも変革
EAは導入済みというが、
現状は、一部の限られたシステムを対象にEAの記法に従って
構造を書き表したところで終わっている。
⇒ エンタープライズ全体の最適化まで行かずに
終わっている。
⇒ 即効性がないので後回しにされてしまう
⇒ やり始めると、次から次へと、やらなければいけない
部分が多く出てくる
⇒ 複雑すぎて、全体を把握するのが困難な状況にある
変革の対象が複雑怪奇では変革が進まないのは当たり前。
また、現状と乖離したアーキテクチャでは話にならない。
新たな会計年度や経営者を迎えるたびに、現状把握から
スタートし、年度や任期が終わる頃に把握完了では
市場の変革のスピードにいつまでたっても追いつかない。
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本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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ニューワールド(モード2)で生き抜くためのフレームワーク群
①人材やスキルなどコンピテンシ強化の土台となる「iCD」、②組織能力強化の中枢となる
「ITCMF/ITCIP」、③エンタープライズのアーキテクチャをビジネス価値最大化する新たなエン
ジンとなる「IT4IT&DEMO」、④Cクラスの経営作法の新たな教科書となる「TBM」がキー。
テクノロジをビジネスの収益に変換するための新たな経営作法への変革(④)
テクノロジの人材ポートフォリオの変革(①)
人財ポートフォリオ
推移イメージ
ビジネス
ケイパビリティ
ビジネス
ドライバ
[出典] iCDオフィシャルサイト”https://icd.ipa.go.jp/icd/”
テクノロジをビジネスの収益に変換するために必要となる
組織能力の変革(②)
ビジネス
サービス
価値提供
パートナ
テクノロジ
サービス
サービス
プロバイダ
経費
センタ
リソース
バリュー
コスト
パフォーマンス・ベースの文化を推進する
ビジネスの経営
ビジネスの変革
[出典] “https://ivi.ie/”
透明性に
より行動を
改める
テクノロジをビジネス
価値に変える構造の
変革(③)
[出典]
http://www.opengroup.org/IT4IT/
パフォー
マンスに
必要なコ
ストの最
適化
価値創造
を持続す
ることを理
論的に説
明
成長し競
争するた
めの変革
アジリティ
実現によ
る変革
より一層深
い確信に
基づく計画
立案
真のコストとパフォーマンスの理解とベンチマーク
[出典]
http://www.ee-institute.org/en
サプライとデマンドをマネジメントする位置
[出典] http://tbmcouncil.org/
learn-tbm/index.html
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JP1とServiceNowの連携
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日立Grデジタルソリューションプラットフォームのご紹介
社会イノベーションのコア
お客さまがデジタル技術によるイノベーションを早く簡単に手に入れる手段
Lumada の特長
お客さま
お客さま
お客さま
お客さま
1 オープン
(Open)
オープンアーキテクチャーで
パートナーと連携
2 適用性
パートナー/日立
IoTプラットフォーム Lumada
パートナーの
プラットフォーム
ソリューション機能群
ソリューション
機能
(Adaptable)
お客さまの資産と簡単に接続
段階的拡張が可能
(共生自律分散)
3 高信頼
(Verified and Secure)
社会イノベーションでの経験
に基づく高信頼な技術
電力
産業・流通・水
エネルギー
アーバン
金融・公共
ヘルスケア
業界標準/OSS
基本機能群
アナリティクス
人工知能
HADB
Hitachi AI
Technology/H
IT、
共生自律分散 セキュリティ
OT、
テクノロジ
IT,OT,IoT
IoT
Industrie 4.0
Industrial
Internet
中国製造
2025 他
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お客さまやパートナーとの協創によって
社会に新たな価値を創造していきます
● 登録商標
The Open Group®は、The Open Groupの登録商標です。
● 商標
Digi-CapitalはDigi-Capitalの商標です。
IT4ITはThe Open Group®の商標です。
IT Capability Maturity Framework、ならびにIT-CMFはInnovation Value Instituteの商標です。
● 登録商標、ならびに商標
ServiceNowは、米国 ServiceNow,Inc.の米国における登録商標または商標です。
本日お伝えしたいこと
1.またお祭りがはじまりました
2.エンタープライズ変革の変遷
3.次なる変革ターゲット
- デジタル・エンタープライズ・
トランスフォーメーション 4.デジ・エン・トラのレシピ
5.脱「分かっちゃいるけど変われない」
症候群
6.4つの「クラウド」活用と
エンタープライズ・エンジニアリング
7.新世界でトラを飼い慣らしましょう!!
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