空き家の適切な管理・活用について 27年5月に『空家等対策の推進に関する特別措置法』が施行されました。 空き家の所有者には管理責任があります! ●空き家が放置される主な要因 (下記の要因等により、空き家が老朽化し、様々な問題が生じます。) ①所有者(名義人)の死亡 ②所有者(管理者)が不在 空き家の所有者(名義人)が死亡し、相続人が複数 存在する場合、処分等(売却等)の意思統一が困難 となることがあります。そのため、空き家が放置され ているケースが多くあります。 所有者が転勤等により遠方にいる場合や高齢化等に より施設に入所している場合など、所有者(管理者)が 不在になることで管理が疎かになることがあり、空き家 が放置されているケースが多くあります。 家・樹木等が倒壊 (※下記は一例であり、その他様々な問題があります。) 知らない人が入ったり、未成年の非行の温床 火事が起きると、周囲に延焼するおそれが ●空き家放置により生じる問題 となるおそれがあります あります シロアリや老朽化により柱等が弱くなることで、 家が倒壊したり、樹木等が倒壊したり、道路の 不法投棄のゴミやネコの糞尿等 家・樹木等が倒壊 不審者等の侵入 通行を妨げたり、通行人に被害を与えるおそ により悪臭や害虫等が発生 27年5月に『空家等対策の推進に関する特別措置法』が施行されました。 れがあります (通行人・隣家への被害) (放火等による火災・未成年の非行の温床等) 草木の繁茂 (環境衛生上の問題) ! ! 瓦が飛ぶ 悪臭等 景観への悪影響 台風などで瓦が飛び、通行人や周囲の家屋に 被害を与えるおそれがあります 通行人等がゴミを捨てたり、野良猫が住みつ いたりすることで、悪臭等が発生し、衛生上の 問題が生じます 管理不全な建物や樹木等の繁茂により、周囲 の景観へ悪影響を与えるおそれがあります 景観への悪影響 建材(瓦等)の飛散 (周囲の景観への悪影響) (隣家への被害) ※空き家の所有者の管理責任とは? 建物が倒壊する、瓦が落下するなどして、周囲の家屋や通行人等に被害を及ぼした場合、 その建物の所有者・管理者・占有者は、損害賠償などで管理責任を問われます。(民法717条) 建物が倒壊する、瓦が落下するなどして、周囲の家屋や通行人等に被害を及ぼした場合、 その建物の所有者・管理者・占有者は、損害賠償などの管理責任を問われます。(民法717条) 管理責任等を問われる前に 空き家を所有し続けたい方 空き家を売却・賃貸等有効活用したい方 P.2 「適切な管理をしましょう!」へ P.3 「有効に活用しましょう!」へ 大 牟 田 市 1 適切な管理をしましょう! 空き家として所有する場合でも、いずれは活用する(自分又は親族等が住む、賃 貸・売却する等)ときのために、適切な管理が必要です。 ●空き家自体の管理と手入れの方法 ご自身で空き家を管理する際の主なチェック内容を確認しましょう。 (※記載されているチェック内容は一部であり、その他にもチェックする箇所はあります。) 《主なチェック内容》 【 建 物 内 部 】 □カビの臭い(異臭等も含む)や 湿気は ないですか? □雨漏りのシミはありません か? □きれいな水が出ますか? 《何に影響するか》 ・柱、壁などの腐朽 ・悪臭の発生 ・虫の発生 ・各蛇口の通水 ・室内の簡単な清掃 □清潔に保たれて いますか? 《何に影響するか》 □庭木が隣地や道路に はみ出ていませんか? □門や塀の破損は ありませんか? □門や玄関ドア、窓の鍵を 掛けていますか? ・通風、換気(月1回60分程度) (※押入れ・クローゼットも含む) ・各排水口に水を流す 《主なチェック内容》 【 建 物 外 部 】 《手入れ方法》 ・通行人等への被害 ・建物の倒壊 ・不審者の侵入 ・虫の発生 □壁や基礎にヒビが入って いませんか? □郵便物やチラシがたまって いませんか? 《手入れ方法》 ・草取り、越境している庭木 の剪定 等 ・門や塀の補修 ・門、玄関ドアや窓の施錠の確認 (鍵の適切な管理) ・建物及び設備の傷みの補修 ・ポスト、玄関への郵便物、 チラシの回収 ●空き家所有者(名義人)の相続等について 所有者(名義人)が死亡していたり、判断能力を失ってしまっている場合には、家を売却、贈与、解体など の処分をしたくてもできません。 ○相続について 所有者(名義人)が死亡している場合には、相続人全員の協議による名義変更をする必要がありますが、 放置しておくと相続人が増えて手続きが困難になりますので、早めの手続きが必要です。生前に遺言を残 しておくと、相続人全員による協議が不要となり、名義変更が行いやすくなります。 ○成年後見制度 所有者(名義人)が認知症等により判断能力が衰退又は喪失している場合、売却等の処分ができません。 家庭裁判所に成年後見人等の選任を申し立てる必要があります。 ※上記内容のご相談については、弁護士や司法書士等の専門家へご相談ください。 ●空き家の解体補助について 2 (解体費用の補助) 大牟田市が「老朽危険家屋」と判定した家屋について、解体に係る費用の一部を補助します。 補助額は、除却に要する費用の1/2又は45万円のいずれか少ない額を限度とします。 有効に活用しましょう! ①低所得者・高齢者等の住宅を確保することが難しい人に対して空き家の情報提供を行う 「大牟田市居住支援協議会(大牟田住みよかネット)」を設置しています。 ②建物の状態を明らかにする「住まいの健康診断」を利用し、空家の活用も検討しましょう。 ①「大牟田住みよかネット」の利用 大牟田市居住支援協議会(大牟田住みよかネット)は、低所得者、被災者、高齢者、障がい者、子育て世 帯など、住宅を確保することが難しい人(住宅確保要配慮者)が、民間賃貸住宅等へ円滑に入居できるよう 支援する組織で、平成25年6月に設立されました。空き家所有者の皆さん、固定資産税や維持費程度の家 賃で、空き家が老朽化する前に、住宅確保要配慮者が住み慣れた地域で安心して住み続けることができる よう、あなたの空き家を提供してみませんか? ■大牟田市居住支援協議会(大牟田住みよかネット)の役割 問 合 せ 先 ②「住まいの健康診断」の利用 「住まいの健康診断」では、中古住宅の取引を円滑に進めるため、売却予定の中 古住宅に対して、住まいの専門家が建物検査を行い、建物の状態を明らかにする ことができます。 ○売り主のメリット 1 建物の状態がわかる 2 成約しやすくなる 3 取引後のトラブルが減少 ○買い主のメリット 1 建物の状態がわかる 2 計画的にメンテナンスできる 3 リノベーション補助(※1)を受けられる 4 住宅ローン優遇(※2)を受けられる (※1)平成27年度まで実施予定 (※2)一部の金融機関に限る ○問合せ先:(一財)福岡県建築住宅センター TEL 092-781-5169 3 空き家の「適切な管理」又は「有効活用」などをせず、放置し続け、 空き家が危険な状態になったら・・・ ●「空家等対策の推進に関する特別措置法」(以下「空家特措法」といいます。)により、 平成27年3月以降、空家が危険な状態であり、措置が必要と認められた場合、市町 村より空き家の所有者・管理者に対して以下の措置がとられることとなります。 ①助言・指導 放置された空家等が倒壊等のおそれがある場合は、所有者等に対し、必要な措置をとるよう 助言・指導します。 ②勧告 所有者等が、助言・指導に対し従わず空き家の状態が改善されないと認められる場合は、相当の 猶予期間を付けて、必要な措置をとるよう勧告します。 ※ 空家特措法に基づく勧告の対象となった「特定空家等」に係る土地は、 固定資産税の住宅 用地特例の対象から除外されます。 ③命令 所有者等が、勧告に係る措置をとらず、市町村が特に措置を必要と認める場合は、相当の猶予 期間を付けて命令します。 ④行政代執行(※) 所有者等が、命令された措置を履行しない場合、又は履行しても不十分な場合などは、市町村 等が所有者に代わり必要な措置を講じます。 ※ 行政代執行とは:行政代執行法による行政措置のひとつ (所有者等に代わり行政が実施(委託)し、かかった経費は義務者(所有者等)に請求できます。) ●「特定空家等」とは・・・?(※空家特措法第2条第2項) ①倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態にあるもの ②著しく衛生上有害となるおそれのある状態にあるもの ③適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態のもの ④その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態のもの パンフレットの内容の詳細については、下記の担当課までお問い合わせください。 4 大牟田市都市整備部建築指導課 電話 0944‐41‐2797
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