りそな海外コミュニティ

平成 21 年
8 月 28 日
りそな海外コミュニティ
~ 中国ご意見番!!
今回ご協力いただきましたのは …
【会社名称】
上海珈夢咖啡有限公司( アタカ通商株式会社)
【業種】
コーヒーショップ、コーヒー豆小売
【担当者】
繁田 武之総経理 様
【住所】
中国上海市古北新区水城南路 32 号
【TEL・FAX】
+86-21-6295-5537
【URL】
http://carmo.com.cn/
【その他グループ企業】
・上海珈露夢食品有限公司(焙煎専門工場)
・上海珈露夢貿易有限公司(コーヒー豆、コーヒー器具類の販売、輸出入)
(インタビュアー:りそな銀行 上海駐在員事務所
りそな銀行から一言
中国でのコーヒー消費量は年々増加し、上海でも、日
本でおなじみのコーヒーショップを良く見かけます。今
回は自家焙煎コーヒーの良さを中国に広げるため奮闘
されている『アタカ通商株式会社』の現地法人を訪ね当
地での事業内容、こだわり等について伺いました。
1. 上海の焙煎コーヒー事情は?
上海珈夢珈琲は 2002 年に外国人駐在員の多く住む
上海の古北地区に本格的な自家焙煎のコーヒーショッ
プ『カフェ・ド・カルモ(珈露夢珈琲)』を開業しました。開
業した理由は、日本には自家焙煎のコーヒーショップが
5,000 店以上ありますが、中国ではほとんどなく、上海で
も輸入した生コーヒー豆を店頭で焙煎したおいしいコー
ヒーを普及させたいとの思いからでした。
『カフェ・ド・カルモ』では自家焙煎コーヒーそのものの
アンテナショップも兼ねています。店内ではコーヒー豆
の小売も行なっており、7 年前の開店当時はお客さまの
約7割が日本人を中心とした外国人でしたが、今では、
約 6 割近くが中国人で占められ、徐々に焙煎コーヒー
の味わいが浸透してきていることを実感しています。
高瀬)
上海を含む中国のコーヒー市場の問題点は、偽ブ
ランドコーヒーの横行や、輸入関税を低く抑えるため原
産地を偽って輸入する地場の輸入業者などもおり、安
心して飲めるコーヒーが少ないことにあります。
グループ会社の上海珈露夢貿易有限公司では、正
規の原産地証明書の付された豆しか輸入しておりませ
ん。先日、販売先さまの飲食店に、メニューに載ってい
るコーヒー豆の銘柄が本物かどうかの行政当局の検査
が入ったのですが、即座に商品の原産地証明書を提
供でき感謝されたこともありました。
上海珈夢珈琲は前述の古北地区のコーヒーショッ
プの他に、ターミナル駅である人民広場駅に上海では
まだ珍し いコーヒ ー豆 専 門の小売 店を展 開していま
す。外国人駐在員の少ない地域ですが、人通りは多
く、お客さまの大半は地元上海っ子です。
リ ピーターが 徐 々に 増 え 、来 店 客 も 増 加 し て いま
す。そのお陰で、特徴ある店舗の出店による差別化を
図るあるショッピングモールへの出店依頼があり、二号
店を開店することが出来ました。今後も小売店の展開
は、地元上海市民をマーケットとする、外国人のあまり
住まない地域をターゲットに進めたいと考えています。
2. 御社グループのこだわりは?
上海珈夢珈琲グループではコーヒー豆の焙煎工場
や輸出入・卸売を行なう別法人もあり、コーヒー豆の輸
入から加工・販売まで取扱える体制を整えています。
中国では大手商社やコーヒーメーカーが焙煎済のコ
ーヒー豆を販売するケースはありますが、『カフェ・ド・カ
ルモ』の様に生のコーヒー豆をその場で焙煎して販売
するケースは殆どありません。
3.喫茶文化への挑戦?
私の実家はお茶屋だったのですが、お茶と同じくコ
ーヒーにも、独特の味わいがあります。中国と日本は同
じくお茶の文化ですが、日本で受け入れられたように
中国の人たちにもコーヒーの味わいを一層楽しんでも
らえる日が来ると思っています。そのために、良質のコ
ーヒー豆と焙煎技術をこれからも伝えて行きたいと考え
ています。
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