madchen

交通
共交通や道路について。
公
まず、肌で感じるところ、でいえば、
公共交通網の拡充といえば、日本とは雲泥の差、という感じです。
でも、それは、ドイツ国土の大部分が平坦地であることとか、
それぞれの都市の成り立ちが求心的であることとか、
そういう、ものすごく有利な条件があるからだとも思います。
ドイツのアウトバーン(高速道路)は早くから発達していて、
(「アウトバーン」と「母の日」はヒットラーが考案した、
というのはよく聞く話)
国内の道路の総延長23万キロのうち、1万2千キロを占めるそうです。
(アメリカ・中国についで世界で3番目とか)
もちろん、すべて無料です。車に乗るほうが、安くて便利、でしょう。
実際に、クルマ大好き人間が多い、ということも感じます。
(私たちは、免許をとってこなかったので、ここでは運転していませんが、
ぜひ乗るべきだ、私の車を貸してあげよう、と薦めてくれる人もいます。)
ブレーメン市内はたいてい、どこの通りでも
両サイドにびっちりと隙間なく駐車してあります。
おばさんたちだって、すばらしいハンドル捌きで、
ほんの一ひねりの、ほんの一瞬で、ものの見事に縦列駐車をしてしまいます。
ただ、通勤にはクルマを使わない人が多いようにも感じます。
通勤に自家用車を使わない人には、税金の控除があるなど、
公共交通の利用を推奨する工夫がされていると聞いたことがあります。
電車やバスも、とにかく、便利です。
うちから徒歩で4分ほどの停留所で、
バス3路線、路面電車2路線に乗ることができます。
通勤時間帯には、それぞれが5分から10分おきに運行しています。
さらに4分ほども歩けば、もっと別の路線を利用できます。
バスも路面電車も、かっこよくて乗り心地がいいです。
双子用ベビーカーや自転車だって乗せられるし、
運転席横の入り口は電動昇降式になっていて、
車椅子の人が一人で乗り降りできます。
体の不自由な人の一人歩き(?)を本当によく見かけます。
日本では考えられないです。
夫と私と娘は、市内バス電車すべて乗り
降り自由の1ヶ月券を使っています。
大人40ユーロ(約5800円)、生徒約
30ユーロ。
この券1枚で、さらに、週日午後7時以
降と週末・祝日は、
大人2人+子ども2人が乗り降り自由に
なります。
ドイツ鉄道の切符は、インターネットや駅の自由販売機でも購入できます。
とてもわかりやすくて、細かい選択も、ボタン1つで簡単にできます。
国内全域で、利用区間が100キロ以上(かな?)になると割引になる
バーンカードというのがあります。カードの有効期間は1年で、
乗り降り自由券、5割引券、25%引券があります。
25%引券だと50ユーロ(その家族券は追加5ユーロ)です。
(しかも14歳以下の子どもは、親と同伴ならば、完全無料です。)
ワールドカップ期間限定(?)のバーンカードが
19ユーロで発行されたと聞きました。
おもしろいことに、ドイツが勝てば、
その有効期間がそのつど延びるのだそうです。
最終的に、ドイツ優勝ということになれば、年末まで有効になるとか。
私たちはあまり旅行しないので、よくわからないのですけど、
対マルタ戦の練習試合を見に、デュッセルドルフとケルンまで行ったときは、
「5割引席」というのを利用しました。指定席の予約になります。
特定区間の特定便に、そういうのが何席か設けられているそうです。
(ぜひ調べるべきです。)
ICEを利用して、片道3時間弱の道程なのに、家族5人往復92ユーロ!
そんなふうなので、政府が公共交通機関
に力を入れている、
というのは、とても感じます。
クルマに乗らないという積極的な選択を
する人も、たくさんいます。
列車には自転車用車両もあって、
すべて折りたたみ式の座席で、何台も自
転車を載せられます。
駅のプラットホームに、おじさん・おば
さんの団体さんが、
それぞれの自転車をもって電車を待っているのを、見たこともあります。
6月27日
通知表
休みの前、学期末に、それぞれの通知表をもらってきました。
夏
沙代の場合は、とても授業の英語についていけないので、
評価はさんざんでしたが、
地道に努力して向上していると書いてありました。
A・B・C・D・E・Fの6段階が(Fは落第)
+・‐でさらに3段階に分けられています。
蒼は、すばらしい評価でした。
1∼5の5段階で、音楽の2以外はすべて1(最高)。
日本の幼稚園や学校なら、トラブルメーカーと思われたり
皆と同じことをしない、手のかかる子だといわれたりするところ、
日本人が嫌う、泥臭さや、なれなれしさが、
こちらでは、ポジティブに評価されることをつくづく感じます。
ある日、例によって、蒼がものすごく腹を立てたときのこと。
学校の教室で、クラス中のみんなが心配そうに見守るなか、
机を叩き、体を震わせて、涙をこぼしながら、
一点をにらみつけていたそうです。
そして5分くらいして気持が 治まったら、
何もなかったように、みんなと遊び始めたそうです。
そのことを担任の先生は、ものすごく評価していました。
この年齢で、こんなに腹を立てる子を見たのは、初めて。
そして、自分ひとりでやってのけた、と。
蒼の怒りには、今まで、なんど苦情を言われたことか・・・。
それが、こんなふうに評価されるなんて。
私は、きつねにつままれたような感じでした。
一方、悠のほうは、評価できない、という評価をもらいました。
口に出して表現しなければ、こちらでは何も始まらないからです。
悠は、友達とならば少しはドイツ語も話すけれど、
先生に向かっては、一言も話さなかったそうです。
(もちろん、通常の通知表でなかったのは、
兄弟で同学年にいて、点数の差をつければ、
弟が落胆するだろうから、という理由からでもあります。)
校長先生は、この子は何もわかってない(!)から、
学年を下ろそう、とまでいわれたそうです。
言葉で表現することがいかに重要視されているかを、
小学校の授業に関しては、いちばんに感じました。
野に咲く花は
ちら、涼しくなりました。
夾竹桃らしいのが盛りを過ぎて、コスモスに似た花が咲き始め、
何だか少しものさびしい感じです。
こ
* * * * * *
今日、語学学校(後述)のヒヤリングの時間に、表題の歌がかかりました。
マレーネ・ディートリッヒが歌ったのですね。知りませんでした。
そして、しだいに、日本語の歌詞が思い出されました。
「野に咲く花は どこへいく 野に咲く花は きよらか…」
中学校か高校の音楽の教科書で習ったのですから、
もう30年も前のことです。
当時は、何も思わずに歌っていたのでしょう、印象が残っていません。
Sag mir, wo die Blumen sind, 教えて 花はどこ
Wo sind sie geblieben? どこに残っているの Sag mir, wo die Blumen sind, 教えて 花はどこ Was ist gescheh'n? 何がおこったの
Sag mir, wo die Blumen sind, 教えて 花はどこ
Mädchen pflückten sie geschwind.少女たちがあっというまにもぎ取って
いった
Wann wird man je versteh'n, (人は)いつになったらわかるのだろう
Wann wird man je versteh'n? いつになったらわかるのだろう Sag mir, wo die Mädchen sind, 教えて 少女たちはどこ
Wo sind sie geblieben? どこに残っているの Sag mir, wo die Mädchen sind, 教えて 少女たちはどこ
Was ist gescheh'n? 何がおこったの
Sag mir, wo die Mädchen sind, 教えて 少女たちはどこ
Männer nahmen sie geschwind, 男たちがあっという間に連れていってしまっ
た
Wann wird man je versteh'n, いつになったらわかるのだろう Wann wird man je versteh'n? いつになったらわかるのだろう Sag mir, wo die Männer sind, 教えて 男たちはどこ
Wo sind sie geblieben? どこに残っているの
Sag mir, wo die Männer sind, 教えて 男たちはどこ
何がおこったの
Was ist gescheh'n?
Sag mir, wo die Männer sind, 教えて 男たちはどこ
Zogen fort, der Krieg beginnt. 引き連れていかれた 戦争が始まる
Wann wird man je versteh'n, いつになったらわかるのだろう
Wann wird man je versteh'n? いつになったらわかるのだろう
Sag, wo die Soldaten sind, 教えて 兵士たちはどこ
Wo sind sie geblieben? どこに残っているの
Sag, wo die Soldaten sind, 教えて 兵士たちはどこ
何がおこったの
Was ist gescheh'n?
Sag, wo die Soldaten sind, 教えて 兵士たちはどこ
Über Gräbern weht der Wind. 墓の上に風が吹く
Wann wird man je versteh'n, いつになったらわかるのだろう
Wann wird man je versteh'n? いつになったらわかるのだろう
Sag mir, wo die Gräber sind, 教えて 墓はどこ
Wo sind sie geblieben? どこに残っているの
Sag mir, wo die Gräber sind, 教えて 墓はどこ Was ist gescheh'n? 何がおこったの
Sag mir, wo die Gräber sind, 教えて 墓はどこ
Blumen blüh n im Sommerwind. 夏の風に 花が吹かれて咲いている
Wann wird man je versteh'n, いつになったらわかるのだろう
Wann wird man je versteh'n? いつになったらわかるのだろう
Sag mir, wo die Blumen sind, 教えて 花はどこ
Wo sind sie geblieben? どこに残っているの
Sag mir, wo die Blumen sind, 教えて 花はどこ
Was ist gescheh'n? 何がおこったの
Sag mir, wo die Blumen sind, 教えて 花はどこ
Mädchen pflückten sie geschwind. 少女たちがあっという間にもぎ取って
いった
Wann wird man je versteh'n, いつになったらわかるのだろう Wann wird man je versteh'n? いつになったらわかるのだろう
(文責:まゆみ)
8月18日
住まい
レーメンの土地は平坦で、市内には湖もたくさんあります。
それで、自転車道が早くから発達しているそうです。
自転車で生活したくて、
わざわざ他都市から越してくる人もいる、と聞きました。
ブ
雨もよく降るので、古くからある石畳の道路は、
もとの土地よりも少し高くなっています。 建物の1階は、道路より1∼2m下で、半地下になっていますが、
それがもとの地面の高さだそうです。(ごくろうなこと!)
私たちの住まいは、大家さん(水道管工の社長さん)の事務所の上です。
室内は、床から天井まで3メートル半もあります。
電球の取替えなんかは、脚立に上がったって、私では無理です。
薄暗いシャワー室の鏡(わが家で唯一の鏡)は、
高さ1m50cmから上についています。つま
り、私なんかは、
体重計に上がってつま先立って、やっと鼻から上
が映せるというわけです。
陽の薄い国なので、壁はまっ白に塗られていて、
窓ガラスも、幅1メートル・高さ2メートル近くも
あります。
もちろん二重ガラスです。
窓のカーテンは、ほとんどの家で使っていません。
(通りから丸見え!)
台所は、壁と天井がコンクリートでできているだけでなく、
さらに床までタイルでできているので、ものすごい音響です。
毎日、食器を壊しながら洗っているかのようです。
近所には、1900年前後に建てられた
しゃれた家が残っている通りがたくさんあります。
通りの名前も、有名な河だったり、音楽家だったり、哲学家だったりして、
その通りごとに、建物の雰囲気が少しずつ違います。
半地下の上にさらに3階ある家が、ぴったりくっついて並んでいます。
前面には、北ドイツらしいファザードがあって、
1軒ごとに、別の色(パステルカラー)、別のデザインになっています。
悠の友達、ヨハネス君の一家は、
ミュンスター(30年戦争終結の地)から、
6年前に越してきて、ライン通りの古い家を買って住んでいます。
戦争の銃撃戦で欠けたままだった壁を、
ヨハネス君のお父さんが、週末ごとに手作業で修理しています(気長!)。
先日は、壁のなかから戦時中の新聞が出てきたといって、
私たちにも見せてくれました。その大きな写真には
国旗とナチスの旗が、今とそっくり同じ家並みに、はためいていました。
(註:これは2006年クリスマス現在の写真で
す。
ついに、壁がみごとに塗られた、ヨハネス君の
家です。
地下の部屋は、プリバートツィマー(簡易宿泊
所)になっています。)
最後に「ブンカー」について。
最寄の停留所のところにある、防空壕のことです。
でも地面を掘ってあるのではなくて、
高さ30数メートル、幅・奥行き10数メートルの
建物です。
壁の厚さは、ゆうに1メートル以上あるそうです。
外からすっかり遮断されて、防音効果もすごいらしく、
戦後の、自由に出入りできていた頃には、
若者が中でロックの練習をしていたとか。
私もいちど中に入って見たいものです。
↓ このページの最後にある黄色い建物が、近所に建っているブンカーです。
http://www.relikte.com/brm_ls/ls_lsb/anmerkungen.htm
8月23日