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News Release
2011/3/9
報道関係者各位
株式会社BCN
〒101-0047 東京都千代田区内神田2-12-5 内山ビル2F
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本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
BCNアナリスト 道越 一郎
[email protected]
LEDモデルが初めて過半数に、液晶テレビ2月実売で
――20型台、30型台の価格下落が要因
液晶テレビで2011年2月、LEDバックライトを搭載したモデルの販売台数構成比が、初めてCFLバックラ
イト搭載モデルを超えた。一部インチサイズで価格の逆転現象などが起こっているためで、これまで「プレ
ミアム製品」だったLEDバックライトモデルは、小型のモデルを中心に急速に一般化し始めている。全国
主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。
●2月、LEDバックライトモデルが51.4%に
薄型テレビは2010年11月、翌月からのエコポイント半減に伴う駆け込み購入で、売り上げが急激に拡
大。その反動で、12月、1月と台数、金額が大幅に前年を割り込んだ。しかし2月は、金額こそ前年を下回
る水準ながら、台数は前年を上回り、3月のエコポイント終了に向けて、再び勢いを取り戻しつつある。こ
うした中、売れ筋製品の構成も徐々に変わってきており、LEDモデル拡大が進んでいる。
図1 <薄型テレビ全体の販売台数・金額前年同月比>
0%
100%
200%
300%
158.6
132.2
10/2月
3月
4月
5月
94.0
6月
97.9
7月
125.9
10月
163.5
174.2
232.2
11/1月
2月
65.3
46.6
84.6
60.5
82.0
台数前年同月比
金額前年同月比
255.8
11月
12月
600%
147.1
119.4
9月
500%
129.6
106.5
8月
208.8
131.6
108.2
121.7
400%
320.5
381.6
505.3
110.6
(時系列パネル)
−1−
BCN Inc.
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2010年前半、液晶テレビのバックライトは、CFLからLEDへの切り替わりが進んでいたが、8月を境に横
ばいになり、わずかにCFLが上回る状態で足踏みを続けていた。しかしこの2月、LEDバックライト搭載モ
デルの販売台数構成比が51.4%と、初めて過半数に達した。
図2 <液晶テレビ全体のバックライトタイプ別販売台数構成比>
100%
93.3
90%
LED
CFL
87.9
80.7
80%
74.6
67.9
70%
61.9
60%
56.7 57.4 56.7 54.4 55.9 57.7
51.4
50%
40%
30%
32.1
20%
10%
6.7
19.3
38.1
43.3 42.6 43.3 45.6 44.1 42.3
48.6
25.4
12.1
0%
10/ 3月
2月
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 11/ 2月
1月
(最大パネル)
インチサイズ帯別にバックライトの切り替わり状況を見ると、最も早くLEDに切り替わったのが40型台。
10年5月に半数を超え、8月以降安定的に70%台を維持している。一方、薄型テレビの中で最も販売台数
が多い30型台では、5月以降30%弱の水準で頭打ちの状態になっていた。ところがこの2月、構成比が一
気に9.5ポイント上がり、38.7%まで拡大。さらに、2台目・3台目需要を追い風に販売台数を伸ばしている
20型台の小型モデルでは、着実にLED比率を高め、2月に49.4%とほぼCFLと並んだ。
図3 <液晶テレビ40型台のバックライトタイプ別販売台数構成比>
100%
90%
LED 40型台
CFL 40型台
78.9
80%
70.7
70%
60%
75.0
27.5
25.0
8月
9月
72.2
76.1
73.6
70.0
65.8
75.9
51.8
50%
41.8
40%
30%
61.9
58.2
72.5
48.2
29.3
38.1
34.2
21.1
27.8
23.9
30.0
26.4
24.1
20%
10%
0%
10/
2月
3月
4月
5月
6月
7月
−2−
10月 11月 12月
11/ 2月
1月
(最大パネル)
BCN Inc.
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図4 <液晶テレビ30型台のバックライトタイプ別販売台数構成比>
100%
90%
LED 30型台
CFL 30型台
89.6
97.1
82.1
73.6
80%
72.8
72.3
69.6
70.8
71.6
71.6
70.5
70.8
70%
61.3
60%
50%
38.7
40%
30%
27.2
27.7
5月
6月
7月
8月
29.2
28.4
9月
10月 11月 12月
28.4
29.5
29.2
17.9
20%
10%
26.4
30.4
10.4
2.9
0%
10/
2月
3月
4月
11/ 2月
1月
(最大パネル)
図5 <液晶テレビ20型台のバックライトタイプ別販売台数構成比>
100%
90%
94.9
99.0
91.3
91.3
LED 20型台
CFL 20型台
86.5
80.1
80%
75.9
74.7
72.4
64.0
70%
64.2
62.6
60%
50.6
50%
36.0
40%
30%
19.9
20%
10%
1.0
5.1
8.7
8.7
4月
5月
37.4
35.8
24.1
25.3
27.6
8月
9月
10月 11月 12月
49.4
13.5
0%
10/
2月
3月
6月
7月
−3−
11/ 2月
1月
(最大パネル)
BCN Inc.
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●価格下落で伸びた20型台と、高くても売れている40型台
今回、LEDが逆転した要因の1つに価格下落が挙げられる。特に20型台では税抜き平均単価の逆転現
象が起きており、2月、LEDバックライト搭載モデルが4万3100円。4万4500円のCFLを下回った。30型台で
はLEDモデルが6万6500円、CFLモデルが5万4700円と依然としてLEDが高いものの、価格差は1万円程
度にまで縮まってきている。サブテレビに使われることの多い小型モデルから30型台までは、価格が下
がるにしたがって売り上げが伸びる傾向にあるようだ。
図6 <液晶テレビ20型台のバックライトタイプ別平均単価>
単価(千円)
75 70.7
68.2
70
69.5
LED 20型台
CFL 20型台
68.9
65
59.5
60
55.8
50
52.5
52.1
55
49.4
51.9
45
49.9
51.5
49.4
51.3
46.8
44.5
49.3
46.2
40
47.9
47.1
45.1
45.9
44.8
43.8
7月
8月
9月
10月 11月 12月
43.7 43.1
35
10/
2月
3月
4月
5月
6月
11/ 2月
1月
(最大パネル)
一方40型台は、LEDタイプが12万2800円に対し、CFLが6万6100円と依然価格差が大きい。にもかかわ
らず、販売台数では75.9%がLEDと、高価格製品の構成比がはるかに高い。リビングなどで使うメインの
テレビは買い替えのサイクルも長めになるため、多少価格が高くても、機能重視で選ばれていると見られ、
価格重視のサブテレビとは対照的だ。いずれにせよ、こうした拡大傾向は今後も続き、年内にも大多数
がLEDバックライト製品で占められるようになるものと見られる。
BCNでは全国の量販店23社(アベルネット、アマゾン ジャパン、エディオン、NTTレゾナント、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サー
ドウェーブ、サンキュー、上新電機、スタート、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、三
星カメラ、ムラウチドットコム、MOA、ユニットコム、ラオックス=50音順・2011年2月1日現在)の日次配信データをデイリーで収集し配信するBCNラン
キングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。
*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしております。
−4−
BCN Inc.