運用報告書 | 2012年11月1日∼2013年10月31日 ® バンガード・インターナショナル・エクイティー・ インデックス・ファンズ − バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド Vanguard International Equity Index Funds Vanguard European Stock Index Fund I. 計算期間中における運用の経過および運用状況の推移 受益者の皆様へ 2013 年 10 月 31 日に終了の会計年度において、国際株式のパフォーマンスはまちまちで、Vanguard International Stock Index Fund の 3 ファンドも同様の結果でした。ヨーロッパおよび太平洋地域の先進 国株式市場は 2 桁のリターンと堅調で、Vanguard European Stock Index Fund は 27.47%、Vanguard Pacific Stock Index Fund は 25.72%でした。新興国の株式市場の上昇はこれより穏やかで、Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund は 4.78%のリターンでした。(リターンはすべてインベスター受益 証券のリターンです。) Vanguard Pacific Stock Index Fund のパフォーマンスは、ベンチマークに連動しました。公正価格によ る評価法(フェアバリュー・プライシング)に基づく一時的な価格差のため、Vanguard European Stock Index Fund と Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund は、ベンチマークのリターンから若干乖 離しました。 各ファンドの新しいベンチマークへの移行作業は完了 Vanguard International Stock Index Fund の 3 ファンドは、私共が最適であると考えるベンチマークへ の移行作業が完了しました。これにより、受益者は長期的に大きな節約が期待できます。 2013 年 3 月に、Vanguard European Stock Index Fund は FTSE ディベロップド・ヨーロッパ・インデック ス(FTSE Developed Europe Index)への連動を開始し、また、Vanguard Pacific Stock Index Fund は FTSE ディベロップド・アジア・パシフィック・インデックス(FTSE Developed Asia Pacific Index)への連 動に移行しました。6 月には、Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund が FTSE エマージング・ インデックス(FTSE Emerging Index)への連動を完了させました。 ベンチマークの移行の一環として、3 ファンドの ETF 受益証券はその名称を変更し、現在は、バンガ ード・FTSE・ヨーロッパ ETF 受益証券、バンガード・FTSE・パシフィック ETF 受益証券、バンガード・ FTSE・エマージング・マーケッツ ETF 受益証券となりました。 また、10 月には、シグナル受益証券の廃止による受益証券のクラスの合理化を公表しました。シグナ ル受益証券は 2014 年 10 月までにアドミラル受益証券に転換される予定です。 バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンドの ETF クラス受益証券(ティッカー:VGK) は、「バンガード・FTSE・ヨーロッパ ETF」と称することがあります。 また、本書においては、ファンドの名称を英文アニュアルレポートに記載の英語名称で表記する 場合や、ETF クラス受益証券を「ETF 受益証券」と表記する場合があります。 不透明な見通しの中、米国株式は堅調なリターンを上げる 米国株式は、2013 年 10 月 31 日に終了の会計年度に約 29%の大幅なリターンを上げましたが、そこ に至るまでにはいくつかの難題に直面しました。企業収益の伸びが全般的に期待通りとはいえない 中、投資者のリスク選好の高まりが株価を押し上げました。 本会計年度末は、10 月の 16 日間にわたる連邦政府機関の一時的な閉鎖に至る予算問題に注目が 集まりましたが、年度全般を通じては、FRB の金融政策の不透明さとまだら模様の景気動向に対する 不安が目立ちました。バンガードのチーフ・エコノミストであるジョー・デービス氏は最近、「米国経済 は年初から変わらず、緩慢で不規則なペースながら、拡大を続けている。」と述べています。 米国経済と米国株式のパフォーマンスの相違は、驚くべきものかもしれません。しかし、バンガードの 調査によれば、一国の経済成長と株式のリターンは長期間においてはあまり相関関係がないことを示 しています。 米国以外の株式は、約 20%のリターンでした。ヨーロッパおよび太平洋地域の先進国市場は堅調なリ ターンを上げましたが、新興国の株式市場のパフォーマンスは先進国市場を下回りました。 投資者が FRB の動向に注目する中、債券リターンは不調 投資者が、米国連邦準備制度理事会(「FRB」)の景気刺激策である債券買取りプログラムの今後の 動きを注視する中、2013 年 10 月 31 日に終了の年度において、債券はマイナスのリターンとなりまし た。米国の課税債券市場のリターンは-1.08%でした。10 年物米国財務省証券の利回りは、当会計年 度末には 2.54%となり、9 月末の 2.63%からは低下しましたが、前会計年度末時点の 1.69%からは上 昇しました。(債券の利回りと価格は逆方向に動きます。)地方債は-1.72%のリターンとなりました。 米国外の債券市場は、(バークレイズ・グローバル総合インデックス(米ドル除く)(Barclays Global Aggregate Index ex USD)によれば)-1.95%のリターンでした。 FRB は短期金利の誘導目標を 0%~0.25%に据え置いており、マネーマーケットや定期預金では一 向にリターンを見込むことができません。 先進国の株式市場は、新興国を上回るパフォーマンス 当会計年度においては、ヨーロッパに景気回復の兆候が見られはじめ、日本政府が経済再生のため に大きな舵取りを取ったことで、世界の先進国市場は堅調なリターンを上げました。新興国の株式市 場も全体として上昇しましたが、先進国と比較するとそのペースははるかに穏やかなものでした。 1 最もパフォーマンスが良かったのはヨーロッパの株式です。同地域は当会計年度に目覚しい回復を みせ、インデックスに含まれるすべての国がプラスのリターンを上げ、Vanguard European Stock Index Fund のリターンに 27%以上の貢献をしました。 スペイン、フランス、スイス、ドイツ、オランダ、イタリアおよびベルギーを含む数ヶ国が、それぞれ 30% 以上のリターンを上げました。インデックスに占める割合が最大で、Vanguard European Stock Index Fund の投資比率の約 3 分の 1 を占める英国は、それより低いものの(それでも大幅な)約 21%のリタ ーンでした。同ファンドの投資比率が非常に低いフィンランドとアイルランドの株式は、それぞれ約 56%と 47%のすばらしいリターンを上げました。 太平洋地域においても市場は全般的に好調でした。特に、Vanguard Pacific Stock Index Fund の約 26%のリターンの大部分が、ファンドの投資比率の約半分を占める日本の貢献です。日本株は、安倍 首相がデフレ脱却と国内経済再生のために積極的な景気刺激策を打ち出す中、約 35%上昇しまし た。 オーストラリア、香港、シンガポールおよびニュージーランドも 2 桁のリターンで、ファンドのパフォーマ ンスを押し上げました。 新興国市場の株式のリターンは、ペルーの約-26%からアラブ首長国連邦の約 65%までと、市場によ って大きく異なり、Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund のリターンは約 5%となりました。台 湾、中国および南アフリカが好調でしたが、低調だったチリ、ブラジルおよびインドが足を引っ張りまし た。 各ファンドは引き続きベンチマークのパフォーマンスへの連動を達成 この 10 年の間、世界の株式市場は、最も深刻な世界的景気後退やヨーロッパのソブリン危機を含む、 非常に不安定な時期に耐えてきました。10 月 31 日に終了の 10 会計年度の期間において、Vanguard International Stock Index Fund の 3 ファンドは、Vanguard Pacific Stock Index Fund の 6.71%から Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund の 11.72%までの範囲の年間平均リターンを上げまし た。Vanguard European Stock Index Fund の年間平均リターンは 8.31%でした。 大荒れの市場環境にもかかわらず、各ファンドはそれぞれのベンチマークのパフォーマンスにほぼ連 動することができました。これは、大きな変動がみられた期間において簡単なことではなく、ファンドの 運用者であるバンガード株式投資グループの功績といえます。また、ファンドが低コストであることも、 受益者に多くのリターンをもたらし、運用者の目標達成を助けました。 難題を抱える市場において、インデックス・ファンドは確固としたポートフォリオの基盤となる ご存知のように、インデックス・ファンドは、(少なくともバンガードの場合、非常に低コストである)運用 経費を差し引いたうえで、連動させている市場のリターンを上げることを目指しています。そのために 2 は、市場全体もしくはその一部に投資するか、または高度なサンプリング手法を利用することになりま す。 一方、アクティブ運用型のファンドでは、運用者は市場をトローリングして、分析に基づきそれぞれの ベンチマークをアウトパフォームすると考えられる株式または債券を釣り上げます。私共が「インデック ス・ファンドへの投資」というレポートで示すように、希望と現実の間には概して大きなギャップが見られ ます。アクティブ運用型ファンドの一人の運用者がアウトパフォームを続けることは稀です。 「概して」という言葉を使用したのは、バンガードのファンドを含めアクティブ運用型ファンドの中には、 長期的にベンチマークをアウトパフォームする確率が高いものもあるからです。「バンガードのアクティ ブ運用:低コストと最高の運用者の矛盾は解決できるか」という別のレポートで述べているように、運用 者が将来の成功を収めるために最も確実な量的要因は、バンガードの特長である低コストです。レポ ートの題が示すように、才能のある運用者を得ることもアクティブ運用には重要な点です。私共は、最 高を判別するプロセスを実践していると考えています。 それでも、アクティブ運用型ファンドの投資者は、長期にわたり積極型ファンドがアンダーパフォーム することを予測し、そのことを受け入れるべきです。これらの課題は、インデックス手法の利点を明確 にしています。適切に運用されるインデックス・ファンドは、良い時も悪い時も、実質的に市場のリター ンを投資者に提供することができます。資産クラスを分散し、バランスよく配分するポートフォリオにお いて、低コストのインデックス・ファンドは、健全な投資プランの基礎となり得るでしょう。 バンガード・ファンドに投資いただきありがとうございます。 F・ウィリアム・マクナブ 3 世 会長兼最高経営責任者 2013 年 11 月 15 日 当ファンドは、FTSE ディベロップド・ヨーロッパ・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。 今後も投資方針に従い、引き続き運用を行います。 3 2012 年 10 月 31 日から 2013 年 10 月 31 日までのファンドのパフォーマンス 1 口当たり分配金 ETF 受益証券 期初の価格 期末の価格 インカム配当 キャピタルゲイン 46.01 米ドル 56.64 米ドル 1.783 米ドル 0.000 米ドル 計算期間中の ETF 受益証券の 1 口当たり純資産価格の推移 米ドル 日本円 2012 年 11 月末日 47.14 4,644 12 月末日 48.41 4,769 2013 年 1 月末日 50.85 5,009 2 月末日 49.24 4,851 3 月末日 49.18 4,845 4 月末日 51.29 5,053 5 月末日 51.30 5,054 6 月末日 48.17 4,745 7 月末日 51.75 5,098 8 月末日 51.09 5,033 9 月末日 54.39 5,358 10 月末日 56.64 5,580 (注) 米ドルの円貨換算は、2013 年 10 月 31 日現在の株式会社三菱東京 UFJ 銀行の対顧客電信 売買相場の仲値(1 米ドル=98.51 円)による。 2013 年 10 月 31 日に終了する期間までの年間平均トータルリターン バンガード・ヨーロピアン・ストック・ インデックス・ファンドの ETF クラス 受益証券 純資産価格 スプライスト・ヨーロッパ・インデッ クス* MSCI オール・カントリー・ワール ド・インデックス(除く米国) 1年 5年 27.67% 12.32% 5.41% 28.10 12.22 5.22 15,532 20.80 12.99 6.28 16,942 4 設定(2005 年 3 月 4 日)以来 投資額 10,000 米 ドルに対する最終 価格 15,781 米ドル * スプライスト・ヨーロッパ・インデックスとは、2013 年 5 月 26 日までは MSCI ヨーロッパ・インデックス、 それ以降は FTSE ディベロップド・ヨーロッパ・インデックスをいいます。 累積リターン(ETF 受益証券)(2005 年 3 月 4 日から 2013 年 10 月 31 日) バンガード・ヨーロピアン・ストック・イ ンデックス・ファンドの ETF クラス受 益証券 市場価格 バンガード・ヨーロピアン・ストック・イ ンデックス・ファンドの ETF クラス受 益証券 純資産価格 スプライスト・ヨーロッパ・インデックス * 1年 27.81% 5年 77.13% 設定(2005 年 3 月 4 日)以来 57.94% 27.67 78.76 57.81 28.10 77.97 55.32 * スプライスト・ヨーロッパ・インデックスとは、2013 年 5 月 26 日までは MSCI ヨーロッパ・インデックス、 それ以降は FTSE ディベロップド・ヨーロッパ・インデックスをいいます。 5 II. 運用実績 (ETF 受益証券) ① 純資産の推移 純資産総額 百万米ドル 日本円(百万円) 一口当たり純資産価格 米ドル 日本円 第 1 会計年度末 (2005 年 10 月末日) 178 17,535 50.80 5,004 第 2 会計年度末 (2006 年 10 月末日) 1,205 118,705 65.21 6,424 第 3 会計年度末 (2007 年 10 月末日) 3,148 310,109 81.66 8,044 第 4 会計年度末 (2008 年 10 月末日) 1,754 172,787 41.37 4,075 第 5 会計年度末 (2009 年 10 月末日) 2,464 242,729 48.41 4,769 第 6 会計年度末 (2010 年 10 月末日) 2,858 281,542 51.00 5,024 第 7 会計年度末 (2011 年 10 月末日) 2,630 259,081 45.66 4,498 第 8 会計年度末 (2012 年 10 月末日) 3,928 386,947 46.01 4,532 第 9 会計年度末 (2013 年 10 月末日) 12,061 1,188,129 56.64 5,580 (注 1) 米ドルの円貨換算は、2013 年 10 月 31 日現在の株式会社三菱東京 UFJ 銀行の対顧客 電信売買相場の仲値(1 米ドル=98.51 円)による。 (注 2) ETF 受益証券の設定日は、2005 年 3 月 4 日である。 ②分配の推移 一口当たり分配金 米ドル 日本円 第 1 会計年度 - - 第 2 会計年度 1.38 136 第 3 会計年度 1.809 178 第 4 会計年度 2.356 232 第 5 会計年度 2.901 286 第 6 会計年度 1.912 188 第 7 会計年度 2.306 227 第 8 会計年度 2.986 294 第 9 会計年度 1.783 176 6 III. 純資産計算書 (2013 年 10 月末日) 千米ドル 日本円(百万円) 17,835,296 1,756,955 125,349 12,348 12,060,863 1,188,116 総資産額(ファンド全体) 総負債額(ファンド全体) 純資産価額(ETF 受益証券) 212,939,926 口 発行済み受益証券総数(ETF 受益証券) $56.64 一口当たり純資産価格(ETF 受益証券) 7 ¥5,580 IV. ファンドの経理状況 独立登録会計事務所の監査報告書 Vanguard International Equity Index Funds の受託会社および Vanguard European Stock Index Fund、 Vanguard Pacific Stock Index Fund および Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund の株主各位 我どもの意見では、添付の純資産計算書—投資サマリー、損益計算書および純資産変動計算書なら びに財務ハイライトは、全ての重要な点において、Vanguard European Stock Index Fund、Vanguard Pacific Stock Index Fund および Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund(Vanguard International Equity Index Funds の個別ポートフォリオを形成する(以下、「ファンド」という。))の 2013 年 10 月 31 日現在の財政状態、および同日に終了した年度の経営成績、同日に終了した期間のそ れぞれ 2 年間の純資産の変動ならびに示された期間の財務ハイライトを、米国において一般に公正 妥当と認められている会計原則に準拠して適正に表示している。これらの財務諸表および財務ハイラ イト(以下、「当財務諸表」という。)は、ファンドの経営陣の責任である。私どもの責任は私どもの監査 に基づき当財務諸表に関する意見を表明することである。私どもは、公開会社会計監査委員会(米 国)の基準に準拠して、当財務諸表の監査を実施した。これらの基準は、当財務諸表に重大な虚偽 表示がないかどうかについて合理的な保証を得るために、私どもが監査を計画し実施することを要求 している。監査には、試査による当財務諸表の金額および開示を裏付ける証拠の検証、使用された 会計原則および経営陣による重大な見積りの検討、および当財務諸表の全般的な表示の評価が含 まれる。私どもは、2013 年 10 月 31 日現在におけるカストディアンおよびブローカーに対する書面によ る有価証券の確認ならびに名義書換事務代行会社の所有持分の記録との照合による有価証券の確 認を含む私どもの監査が、私どもの意見表明に関する合理的な基礎を与えるものであると確信してい る。 プライスウォーターハウスクーパース LLP ペンシルバニア州フィラデルフィア 2013 年 12 月 16 日 8 財務諸表 純資産計算書-投資サマリー 2013 年 10 月 31 日現在 この計算書は、ファンドの保有銘柄を資産種類ごとに要約したものである。ファンドの保有上位各 50 銘柄およびいかなる発行体に対しても総額でファンド純資産の 1%以上を占める投資に関しては詳細 を報告している。それより小さな保有割合の総額は、各分類内で一つの金額として報告されている。 当ファンドは、各会計年度中 4 回にわたり四半期末に、規制当局への提出書類において保有銘柄の 完全なリストを報告している。第 2 四半期と第 4 四半期については、ファンドの保有銘柄の完全なリス トを Vanguard.com および証券取引委員会のウェブサイト(www.sec.gov)から電子的に入手することが できる。また、800-662-7447 に電話すると無料で郵送してもらうことができる(訳注:日本の受益者につ いては、適用されない。)。第 1 四半期と第 3 四半期については、当ファンドはフォーム N-Qとして SEC 宛にリストを提出している。受益者は SEC のウェブサイトでフォーム N-Q を検索することができる。フォ ーム N-Q はまた、SEC の参考資料室でも閲覧およびコピーをすることができる。 株数 市場時価* (千米ドル) 純資産に 占める割合 78,707 0.4% 169,681 138,724 0.9% 0.8% 308,405 1.7% 133,307 181,406 0.8% 1.0% 314,713 1.8% 236,280 1.3% 255,846 250,385 147,850 97,514 1.4% 1.4% 0.8% 0.6% 1,859,235 10.5% 2,610,830 14.7% 普通株式 Austria † Belgium Anheuser-Busch InBev NV Belgium—Other † 1,636,833 Denmark Novo Nordisk A/S Class B Denmark—Other † 800,388 Finland † France Total SA Sanofi BNP Paribas SA LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton SA 4,170,056 2,348,305 2,004,115 507,895 France—Other † Germany Bayer AG 1,696,935 210,510 1.2% Siemens AG BASF SE Daimler AG Allianz SE 1,626,990 1,895,470 2,049,287 933,829 207,918 196,778 167,786 156,793 1.2% 1.1% 0.9% 0.9% SAP AG Deutsche Bank AG 1,830,639 2,092,258 143,252 101,117 0.8% 0.6% 9 Deutsche Telekom AG 6,287,658 98,809 0.5% 46,640 5,855 1,090,730 0.0% 6.2% 2,379,548 13.4% Greece † 10,243 0.1% Ireland † 68,657 0.4% 128,488 492,429 0.7% 2.8% 620,917 3.5% 128,051 100,447 535,623 0.7% 0.6% 3.0% 764,121 4.3% 216,269 1.2% — 0.0% 44,844 0.3% 22,709,606 8,174,239 201,327 143,862 1.1% 0.8% 11,655,793 136,221 410,804 0.8% 2.3% 892,214 5.0% 840,418 4.8% Kabel Deutschland Holding AG Germany—Other † Italy Eni SPA Italy—Other † 5,061,185 Netherlands Unilever NV * ING Groep NV Netherlands—Other † 3,229,900 7,904,348 Norway † Other † Portugal † Spain * Banco Santander SA * Telefonica SA Banco Bilbao Vizcaya Argentaria SA Spain—Other † Sweden † Switzerland Nestle SA 6,622,201 478,017 2.7% Roche Holding AG Novartis AG UBS AG ABB Ltd. 1,442,534 4,780,935 7,242,467 4,745,662 398,912 371,108 140,077 120,908 2.3% 2.1% 0.8% 0.7% * Cie Financiere Richemont SA Credit Suisse Group AG Switzerland—Other † 1,021,045 3,096,269 104,402 96,319 713,463 0.6% 0.5% 4.0% 2,423,206 13.7% 10 United Kingdom HSBC Holdings plc Vodafone Group plc BP plc GlaxoSmithKline plc 38,238,475 99,992,888 38,685,885 10,112,125 419,148 366,253 300,306 266,582 2.4% 2.1% 1.7% 1.5% 3,938,143 5,802,620 5,158,768 5,160,898 217,278 193,257 178,598 164,518 1.2% 1.1% 1.0% 0.9% BG Group plc Barclays plc AstraZeneca plc BHP Billiton plc 6,988,292 32,976,093 2,561,420 4,336,274 142,560 138,747 135,603 133,812 0.8% 0.8% 0.8% 0.8% Rio Tinto plc * Lloyds Banking Group plc Glencore Xstrata plc 2,561,636 99,051,196 19,738,395 129,620 122,507 107,422 0.7% 0.7% 0.6% 5,240,505 107,173 0.6% Reckitt Benckiser Group plc SABMiller plc Unilever plc BT Group plc 1,320,514 1,935,443 2,474,001 16,170,118 102,683 100,916 100,324 97,840 0.6% 0.6% 0.6% 0.5% Standard Chartered plc Tesco plc National Grid plc Royal Dutch Shell plc Class A (Amsterdam Shares) 4,054,130 16,491,096 7,636,892 97,340 96,196 95,972 0.5% 0.5% 0.5% 1,993,089 66,392 0.4% British American Tobacco plc Royal Dutch Shell plc Class A Royal Dutch Shell plc Class B Diageo plc Prudential plc United Kingdom—Other † 普通株式総額 (原価 $18,099,083) 1,940,178 11.0% 5,821,225 32.9% 17,630,597 99.5% 1 148,702 0.9% 5,697 0.0% 154,399 0.9% 1 17,784,996 100.4% 50,300 (125,349) 0.3% (0.7%) (75,049) (0.4%) 17,709,947 100.0% クーポン 短期現物投資 マネー・マーケット・ファンド 2,3 Vanguard Market Liquidity Fund 4 0.120% 米国財務省/政府機関債 † 短期現物投資総額 (原価 $154,400) 5 投資総額 (原価 $18,253,483) 148,702,000 その他資産および負債 その他資産 負債 3 純資産 11 2013 年 10 月 31 日現在の純資産構成は以下の通りである。 金 額 (千ドル) (百万円) 払込資本金 未分配純投資収益 累積純実現損失 未実現評価益(評価損) 投資有価証券 先物契約 先渡為替契約 外国為替 20,533,033 9,132 (2,367,196) 2,022,709 900 (233,192) (468,487) 2,227 818 420 (46,151) 219 81 41 純資産 17,709,947 1,744,607 867,906 85,497 $30.42 ¥2,997 3,340,008 329,024 $70.85 ¥6,979 429,879 42,347 $27.41 ¥2,700 900,891 88,747 $30.21 ¥2,976 発行済み受益証券 872,612 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 110,400 10,876 1 口当たり純資産額—インスティテューショナル・プラス受益証券 $126.52 ¥12,463 12,060,863 1,188,116 $56.64 ¥5,580 インベスター受益証券—純資産 発行済み受益証券 28,531,008 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1 口当たり純資産額—インベスター受益証券 アドミラル受益証券—純資産 発行済み受益証券 47,144,554 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1 口当たり純資産額—アドミラル受益証券 シグナル受益証券—純資産 発行済み受益証券 15,682,593 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1 口当たり純資産額—シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券—純資産 発行済み受益証券 29,818,578 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1 口当たり純資産額—インスティテューショナル受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券—純資産 ETF 受益証券—純資産 発行済み受益証券 212,939,926 口 (額面 0.001 ドル、無制限授権) 1 口当たり純資産額—ETF 受益証券 * 財務諸表の注記 A を参照 * 配当を出さない有価証券。 12 † 1 2 3 4 5 保有上位 50 銘柄に含まれず、またいかなる発行体に対しても全体で純資産の 1%未満である有価証券の総額を 区分ごとに表示したものである。 当ファンドは、現金準備高の一部を、インデックス先物契約を用いて株式市場に投資している。先物投資の影響を 考慮すれば、当ファンドの実質的な普通株式と短期現物投資のポジションは、純資産のそれぞれ 99.9%および 0.5%である。 バンガード・ファンドならびにバンガードが管理する一部の信託および口座にのみ利用可能な関連会社のマネー・ マーケット・ファンド。提示されているレートは 7 日間の利回りである。 貸付有価証券にかかる受取担保額 81,744,000 ドルを含む。 未決済先物契約の当初証拠金として分別管理された有価証券は 4,398,000 ドルである。 貸付有価証券の時価総額は 75,320,000 ドルである。 添付の注記は財務諸表の不可欠な一部である。 13 損益計算書 2013 年 10 月 31 日に終了した年度 (千ドル) (百万円) 投資収益 収益 配当 1 360,397 35,503 129 7,000 13 690 367,526 36,205 631 1,775 2,601 275 365 25 5,476 141 372 81 187 6 1,358 862 41 17 13 9 2 — 66 13 62 175 256 27 36 2 539 14 37 8 18 1 134 85 4 2 1 1 0 — 7 1 14,316 1,410 純投資収益 353,210 34,795 純実現利益(損失) 売却投資有価証券 先物契約 外国為替および先渡為替契約 225,450 7,795 1,334 22,209 768 131 純実現利益(損失) 234,579 23,108 利息 2 貸付有価証券 収益総額 費用 バンガード・グループ—注記 B 投資顧問サービス マネジメントおよび管理—インベスター受益証券 マネジメントおよび管理—アドミラル受益証券 マネジメントおよび管理—シグナル受益証券 マネジメントおよび管理—インスティテューショナル受益証券 マネジメントおよび管理—インスティテューショナル・プラス受益証券 マネジメントおよび管理— ETF 受益証券 マーケティングおよび販売—インベスター受益証券 マーケティングおよび販売—アドミラル受益証券 マーケティングおよび販売—シグナル受益証券 マーケティングおよび販売—インスティテューショナル受益証券 マーケティングおよび販売—インスティテューショナル・プラス受益証券 マーケティングおよび販売— ETF 受益証券 カストディー報酬 監査報酬 受益者報告—インベスター受益証券 受益者報告—アドミラル受益証券 受益者報告—シグナル受益証券 受益者報告—インスティテューショナル受益証券 受益者報告—インスティテューショナル・プラス受益証券 受益者報告— ETF 受益証券 受託会社報酬および費用 費用総額 14 未実現評価益(評価損)の変動 投資有価証券 先物契約 外国為替および先渡為替契約 2,238,895 2,814 1,444 220,554 277 142 未実現評価益(評価損)の変動 2,243,153 220,973 運用による純資産の純増加(減少)額 2,830,942 278,876 1 2 配当額は、海外における源泉税 16,634,000 ドルを控除した後の金額である。 当ファンドの関連会社からの受取利息は 120,000 ドルであった。 添付の注記は財務諸表の不可欠な一部である。 15 純資産変動計算書 2013 年 10 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (百万円) 純資産の増加(減少) 運用 純投資収益 純実現利益(損失) 未実現評価益(評価損)の変動 運用による純資産の純増加(減少)額 分配 純投資収益 インベスター受益証券 アドミラル受益証券 シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券 ETF 受益証券 実現キャピタルゲイン インベスター受益証券 アドミラル受益証券 シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券 ETF 受益証券 分配総額 資本持分取引 インベスター受益証券 アドミラル受益証券 シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券 ETF 受益証券 資本持分取引による純増加(減少)額 増加(減少)総額 純資産 期首 期末 1 1 2012 年 10 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (百万円) 353,210 234,579 2,243,153 2,830,942 34,795 23,108 220,973 278,876 259,067 (242,271) 481,419 498,215 25,521 (23,866) 47,425 49,079 (25,588) (98,333) (11,793) (25,112) (2,226) (214,905) (2,521) (9,687) (1,162) (2,474) (219) (21,170) (50,381) (161,732) (15,220) (43,491) — (188,016) (4,963) (15,932) (1,499) (4,284) — (18,521) — — — — — — (377,957) — — — — — — (37,233) — — — — — — (458,840) — — — — — — (45,200) (59,529) 232,687 100,005 (22,260) 102,225 6,686,863 7,039,991 9,492,976 (5,864) 22,922 9,851 (2,193) 10,070 658,723 693,510 935,153 (94,148) (42,152) 26,981 139,594 — 1,303,003 1,333,278 1,372,653 (9,275) (4,152) 2,658 13,751 — 128,359 131,341 135,220 8,216,971 809,454 6,844,318 674,234 17,709,947 1,744,607 8,216,971 809,454 期末純資産には、9,132,000 ドルおよび 30,863,000 ドルの未分配純投資収益が含まれる。 添付の注記は財務諸表の不可欠な一部である。 16 財務諸表注記 Vanguard European Stock Index Fund は、1940 年投資会社法に基づきオープン・エンド型投資会社 すなわちミューチュアル・ファンドとして登録されている。当ファンドは海外発行体の証券に投資する ため、米国企業の証券への投資には通常伴わない投資リスクにさらされる可能性がある。当ファンド は、インベスター受益証券、アドミラル受益証券、シグナル受益証券、インスティテューショナル受益 証券、インスティテューショナル・プラス受益証券、ETF 受益証券の 6 種類のクラスを提供している。イ ンベスター受益証券に関しては、当ファンドの最低購入条件を満たす全ての投資者が投資可能であ る。アドミラル受益証券、シグナル受益証券、インスティテューショナル受益証券およびインスティテュ ーショナル・プラス受益証券は、管理、サービスおよび口座残高について一定の基準を満たす投資 者向けに設定されている。インスティテューショナル・プラス受益証券は、2013 年 5 月 17 日に初めて 発行された。Vanguard FTSE Europe ETF 受益証券として知られる ETF 受益証券は、NYSE Arca に 上場されており、ブローカーを通して売買が可能である。 A. 以下の重要な会計方針は、米国のミューチュアル・ファンドについて一般に公正妥当と認めら れる会計原則に準拠している。当ファンドは財務諸表作成の際にこれら会計方針を継続的に 適用している。 1. 有価証券の評価:有価証券は、評価日におけるニューヨーク証券取引所の終値(通常東部時 間の午後 4 時)で評価される。持分証券は、各有価証券が取引されている主な市場から取得し た直近の売値または公式な終値で評価される。評価日に約定のなかった有価証券は、直近の 売買気配値の仲値を用いて評価される。市場取引価格を容易に入手することができない有価 証券、あるいはファンドの価格決定前で有価証券が主に取引されている市場の終了後に生じ た事象により価格が大きく影響された有価証券については、受託者の理事会が採択した手続 に従って計算された公正価値で評価される。こうした評価手続には、独立の価格決定サービス から時価を取得することや市場または証券固有の重大な事象を識別するためにニュースをモ ニターすること、また海外市場の終了時とファンドの価格決定時との間に算出された外国市場 における代替指標の価額(例:ADR や先物契約、上場ファンド)の変動を評価することが含ま れる。公正価値による価格決定が実施される場合、純資産価額を算出するためにファンドが用 いる証券価格は、同じ証券に対する時価または公の価格と異なる可能性がある。Vanguard Market Liquidity Fund に対する投資はファンドの純資産価額で評価されている。満期まで 60 日超で購入した短期現物投資は、直近の買値もしくは(有価証券の価格、利回り、満期および 格付等の要素を考慮した)マトリクス・システムの評価に基づき評価される。どちらの評価方法も、 独立した価格提供業者により提供されている。その他短期現物投資は、償却原価で評価され ており、市場価額にほぼ近い。 2. 外国為替:外貨建ての有価証券およびその他資産ならびに負債は、評価日のファンドの価格 決定時点において独立の第三者から取得した為替レートを用いて米ドルに換算される。投資 証券に対する実現利益(損失)および未実現評価益(評価損)には、当該証券が購入されてか らの為替レートの変動の影響が含まれており、証券価格にその変動に伴う影響が組み込まれ ている。外国為替の変動に伴うその他資産ならびに負債の価値の変動は、それら資産または 負債が現金で決済されるまで未実現為替利益(損失)として計上され、決済時に実現為替利 益(損失)として計上される。 3. 先物および先渡為替契約:当ファンドは、一定の範囲内において、インデックス先物契約を活 用している。これは、株式市場に対する十分なエクスポージャーを維持し、収益を高め、流動 性を維持し、取引費用を最小化するといった目的のために行われる。当ファンドは、流入資金 を市場に迅速に投資するために先物契約を購入したり、資金流失への対応として先物を売却 17 することがある。これによって、流動性確保のために現金残高を維持しながら、基準とするイン デックスに対し十分な投資ポジションを擬似的に持つことができる。先物が対象となる有価証券 よりも有利な価格を付されていると考えられる場合には、当ファンドは対象となる有価証券では なく先物契約を利用することで収益を高められるように努める場合がある。先物契約利用する ことに伴う主要なリスクは、ファンドが保有する株式の市場価額の変動と先物契約の価格との間 で不完全な相関関係が生じることであり、また市場が非流動的になる可能性である。決済ブロ ーカーの代わりに規制された決済機関がカウンターパーティーであるため、先物に伴うカウン ターパーティー・リスクは緩和される。カウンターパーティー・リスクをさらに緩和させるために、 ファンドは先物契約を取引所で取引し、決済ブローカーや決済機関の財務体質をモニターし、 決済ブローカーと決済契約を締結している。決済機関は、当ファンドの履行保証のために当初 証拠金を課し、各契約の市場価格の変動を表す変動証拠金を毎日決済することを要求する。 当ファンドはまた、未決済の先物契約に関連して適切な通貨エクスポージャーを取るために、 先渡為替契約を締結する場合がある。こうした契約を利用することに伴うファンドのリスクには、 米ドル対比での外貨価値の変動やカウンターパーティーが契約に基づきその負債を履行する 能力などがある。ファンドは、事前に承認された多様なカウンターパーティーのグループとだけ 先渡為替契約を締結することや、その財務体質のモニタリング、カウンターパーティーとのマス ター・ネッティング契約の締結、履行保証のためにカウンターパーティーに担保を差し入れさせ ることなどにより、カウンターパーティー・リスクを緩和している。マスター・ネッティング契約によ り、カウンターパーティーのデフォルト(倒産を含む)の際に、ファンドは先渡契約を終了し、マ スター・ネッティング契約に従いどちらかの当事者に支払義務のある純金額を決定し、マスタ ー・ネッティング契約に基づく当ファンドに対する未払いの純金額を上限として、保有担保を売 却または留保することができる。先渡為替契約には、ファンドの純資産が一定の水準を下回っ た場合にカウンターパーティーが未決済契約を終了できる条項や、契約終了時にファンドが債 務超過に陥っている場合ファンドによる支払義務が発生する条項が含まれている。この支払額 は、ファンドが差し入れている担保額だけ減額される。未決済契約に対して担保として差し入 れている資産は、純資産計算書に記載されている。受入または差入担保の価値は、各カウン ターパーティーの先渡契約のエクスポージャーの価値と毎日比べられ、差額が規定最低譲渡 金額を超過している場合には、2 営業日以内に調整、決済される。 先物契約は、日次の決済引値で評価される。先渡為替契約は、独立した第三者から取得した 毎日の相場価格を各契約の満期日に基づく為替リスクで調整して評価される。契約の想定元 本合計額は、純資産計算書上に記載されない。契約価値の変動は、純資産計算書上に資産 (負債)として記載される。また、損益計算書上、契約が終了するまでは未実現評価益(評価 損)として、終了時には先物または先渡為替契約にかかる実現利益(損失)として記載される。 2013 年 10 月 31 日に終了した年度中、四半期毎の決済価額総額の平均によれば、ファンドの 先物契約へのロングおよびショートの投資は平均して、それぞれ純資産の 1%以下および 0% であった。四半期毎の想定価格の平均によれば、ファンドの先渡為替契約に対する投資は平 均して、純資産の 1%以下であった。 4. 連邦所得税:当ファンドは、規制投資会社としての資格を有し、すべての課税所得を分配する ことを意図している。経営陣は、未確定の全ての課税年度(2010 年 10 月 31 日から 2013 年 10 月 31 日)の連邦所得税の申告に関して当ファンドの税務ポジションを分析し、当ファンドの財 務諸表に所得税引当の必要はないとの結論に達した。 5. 分配:受益者に対する分配は、分配落ち日に記録される。 18 6. 貸付有価証券:当ファンドは、追加収益を得るために、適格機関投資家に有価証券を貸し付 けることがある。担保貸付は、貸し付けられた有価証券の市場価格と少なくとも同等の金額の 担保によって常に保全されることが求められる。市場価格の日々の変動により、貸し付けられた 有価証券の価値は受入担保価値を上下することになる。この場合、担保は翌営業日に調整さ れ、決済される。ファンドは、事前に承認された多様なカウンターパーティーのグループとだけ 貸付有価証券取引を締結することや、その財務体質をモニターすること、カウンターパーティ ーとマスター貸付有価証券契約を締結することにより、カウンターパーティー・リスクをさらに緩 和している。マスター貸付有価証券契約により、カウンターパーティーのデフォルト(倒産を含 む)の際に、ファンドは当該借り手に対する貸付を終了し、純未払額を決定し、当ファンドに対 する未払純額を上限として、担保を売却または留保することができる。しかし、かかる行動は法 的手続きの対象となることがある。担保はカウンターパーティー・リスクを緩和するが、デフォル トがない場合、ファンドは貸付有価証券の回収の遅延や費用を負担することがある。当ファンド は、有価証券貸付期間中、受領した現金担保を Vanguard Market Liquidity Fund に投資し、担 保の返済について債務を計上している。貸付有価証券による収益は、借手に請求される手数 料および現金担保による収益から貸付関連費用を控除したものを表している。 7. その他:配当金収益は、配当落ち日に計上される。利息収益は、Vanguard Market Liquidity Fund から受領した利益分配を含み、日次で計上される。購入した債券のプレミアムおよびディ スカウントは、それぞれの有価証券の期日にわたり利息収益に対し、それぞれ償却および増価 される。有価証券取引は、有価証券が売買された日に会計処理される。投資有価証券の売却 にかかる実現利益(損失)を決定するために用いられる原価は、売却された個別有価証券の原 価である。 各クラスの受益証券は、資産および利益に対して同等の権利を有する。ただし、各クラスは 別々に、受益者口座の維持(マネジメントおよび管理費用に含まれる)および受益者報告にか かる一定のクラス固有の費用を負担する。マーケティングおよび販売費用は、受託者の理事会 が承認した方法に基づいて受益証券の各クラスに配分される。収益、その他特定のクラスに帰 属しない費用、投資にかかる損益は、相対的な純資産額に基づいて受益証券の各クラスに配 分される。 B. バンガード・グループは、投資顧問、コーポレート・マネジメント、管理、マーケティングおよび販 売サービスを実費で提供している。こうしたサービスの費用は、受託者の理事会が承認した方 法に基づいてファンドに賦課される。当ファンドは、純資産の 0.40%までバンガードに資本拠出 することを約束している。2013 年 10 月 31 日現在、当ファンドはバンガードに対して 1,845,000 ドル拠出しており(その他資産に含まれている)、この額は当ファンドの純資産の 0.01%ならび にバンガードの資本組入れの 0.74%に相当する。当ファンドの受託者および役員は、同時に バンガードの取締役および役員である。 C. 様々なインプットを用いて当ファンドの投資証券の価値を決定することがある。こうしたインプッ トは、財務諸表目的において広く 3 つの階層に要約される。有価証券を評価するのに使われる インプットまたは手法が、必ずしもこうした証券への投資に伴うリスクを表すわけではない。 レベル 1-活発な市場での同一の有価証券の取引価格 レベル 2-その他重大な観察可能なインプット(類似する有価証券の取引価格、金利、期限前 償還率、信用リスクを含む) レベル 3-重要な観察不能なインプット(投資の公正価値を決定する際に用いられるファンド独 自の過程を含む) 19 以下の表は、2013 年 10 月 31 日現在の当ファンドの投資有価証券の市場価格を、評価に用い たインプットに基づき要約したものである。 (千ドル) レベル 1 投資証券 普通株式 短期現物投資 D. レベル 2 レベル 3 15,362 148,702 17,615,235 5,697 — — 先物契約-資産 1 69 先渡為替契約-資産 — 合計 164,133 1 報告期間の最終日における変動証拠金を表す。 — 818 17,621,750 — — — 2013 年 10 月 31 日現在、純資産計算書に反映されているデリバティブの公正価値は以下の通 りである。 純資産計算書上の勘定科目 その他資産 株式契約 外国為替契約 69 818 (千ドル) 合計 887 2013 年 10 月 31 日に終了した年度における、デリバティブにかかる純実現利益(損失)と未実 現評価益(評価損)の変動は以下の通りである。 株式契約 外国為替契約 (千ドル) 合計 デリバティブにかかる純実現利益(損失) 先物契約 先渡為替契約 デリバティブにかかる純実現利益(損失) デリバティブにかかる未実現評価益(評価損)の変動 先物契約 先渡為替契約 デリバティブにかかる未実現評価益(評価損)の変動 7,795 — 7,795 — 413 413 7,795 413 8,208 2,814 — 2,814 — 1,130 1,130 2,814 1,130 3,944 2013 年 10 月 31 日現在、未決済先物契約の決済価額総額および関連する未実現評価益(評 価損)は以下の通りである。 (千ドル) 先物契約 ダウ・ジョーンズ EURO STOXX50 インデックス FTSE100 インデックス 満期 満期ロング (ショート) 契約数 決済価額総額 ロング (ショート) 未実現評価益 (評価損) 2013 年 12 月 2013 年 12 月 851 300 35,391 32,334 1,725 502 未決済の先物契約にかかる未実現評価益(評価損)は、税務上、実現利益(損失)として処理 することが要求されている。 20 2013 年 10 月 31 日現在、通貨の受取および受渡を伴うファンドが締結している未決済先渡為 替契約は以下の通りである。未決済先渡為替契約にかかる未実現評価益(評価損)は、税務 上、実現利益(損失)として処理されている。 契約額 (千) カウンター パーティー UBS AG UBS AG EUR-ユーロ GBP-英ポンド USD-米ドル 契約決済日 2013 年 12 月 27 日 2013 年 12 月 27 日 未実現評価益 (評価損) 受取 EUR GBP 24,440 19,717 USD USD 受渡 (千ドル) 32,637 31,332 551 267 2013 年 10 月 31 日現在、カウンターパーティーは未決済の先渡為替契約に関して当ファンド に未払いの金額に関連し、1,337,000 ドル相当の有価証券を分別口座に預託している。 E. 分配金額は税法基準によって決定されるため、財務報告目的の純投資収益および実現キャピ タルゲインとは異なる可能性がある。差異は、永久差違と一時的差違のいずれかである。永久 差違は、税務上の性質を反映して財務諸表において資本勘定間で再分類される。一時的差 違は、収益、費用、利益または損失の特定の項目が、財務諸表目的と税務目的において異な る期間に認識される場合に発生する。したがって、こうした一時的差違は将来のある時期にお いて解消される。税務上は短期利益を通常の利益として処理することから、分類における差異 も生じることがある。 2013 年 10 月 31 日に終了した年度中に、当ファンドは 921,000 ドルの純為替利益を実現し、こ れにより税務上の分配可能純利益が増加した。したがって、これら利益を累積純実現損失から 未分配純投資収益に組み替えている。ファンドの投資の一部は、受動的外国投資会社 (PFIC)と見なされる証券に対してであり、その未実現評価益および実現利益は税務上分配可 能純利益に含めることが求められている。2013 年 10 月 31 日に終了した年度中に、当ファンド は受動的外国投資会社の売却により 2,095,000 ドルの利益を実現したが、この金額は今期およ び前期の課税所得に含まれている。したがって、この実現利益を累積純実現損失から未分配 純投資収益に組み替えている。2013 年 10 月 31 日現在、保有する受動的外国投資会社の未 実現評価益は 8,545,000 ドルであった。 2013 年 10 月 31 日に終了した年度中に、当ファンドは現物償還(受益者が受益権を現金では なくファンドが保有する有価証券と交換する)により、118,424,000 ドルの純キャピタルゲインを 実現した。このキャピタルゲインは当ファンドの課税所得ではなく、受益者に分配されないため、 累積純実現損失から払込資本金に組み替えられている。 税務上、2013 年 10 月 31 日現在、当ファンドの分配可能経常利益は 30,974,000 ドルであった。 2013 年 10 月 31 日に終了した年度中に、当ファンドは実現した課税キャピタルゲインと相殺す るために、117,411,000 ドルの繰延キャピタルロスを使用した。2013 年 10 月 31 日現在、当ファ ンドには、総額 2,362,363,000 ドルのキャピタルロスがあり、将来発生する純キャピタルゲインと 相殺することができる。そのうち、2,316,734,000 ドルは期限付きであり、357,042,000 ドルは 2016 年 10 月 31 日まで、1,510,053,000 ドルは 2017 年 10 月 31 日まで、282,886,000 ドルは 2018 年 10 月 31 日まで、166,753,000 ドルは 2019 年 10 月 31 日まで相殺が可能である。2012 年会 計年度以降に実現された 45,629,000 ドルのキャピタルロスは、2010 年規制投資会社近代化法 21 (Regulated Investment Company Modernization Act of 2010)に基づき無期限に繰越しが可能 であるが、期限付で繰越した損失に先立って相殺が行われなければならない。 2013 年 10 月 31 日現在、税務上の投資有価証券の原価は 18,262,729,000 ドルであった。税 務上の投資証券にかかる純未実現評価損は 477,733,000 ドルであり、その内訳は、購入時から 価額が上昇した証券にかかる未実現利益 1,704,132,000 ドルと、購入時から価額が下落した証 券にかかる未実現損失 2,181,865,000 ドルである。 F. 2013 年 10 月 31 日に終了した年度中に、当ファンドが購入した短期現物投資以外の投資有価 証券は 8,702,388,000 ドル、売却額は 1,718,847,000 ドルである。購入および売却には、ファンド の資本持分の現物による購入および償還のそれぞれ、7,274,888,000 ドルおよび 591,337,000 ドルが含まれる。 G. 受益証券の各クラスの資本持分取引は、以下の通りであった。 22 2013 年 10 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (千株) インベスター受益証券 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 1 純増加(減少)額-インベスター受益証券 アドミラル受益証券 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 1 純増加(減少)額-アドミラル受益証券 シグナル受益証券 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 1 純増加(減少)額-シグナル受益証券 インスティテューショナル受益証券 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 1 純増加(減少)額-インスティテューショナル 受益証券 インスティテューショナル・プラス受益証券 2 発行 現金分配に代えて発行 買戻し 純増加(減少)額-インスティテューショナル・ プラス受益証券 2012 年 10 月 31 日に 終了した年度 (千ドル) (千株) 125,211 21,969 (206,709) (59,529) 4,544 836 (7,636) (2,256) 88,573 46,407 (229,128) (94,148) 3,787 2,025 (9,791) (3,979) 487,201 84,425 (338,939) 232,687 7,587 1,378 (5,404) 3,561 212,347 137,957 (392,456) (42,152) 3,889 2,580 (7,211) (742) 211,984 8,895 (120,874) 100,005 8,620 375 (4,948) 4,047 79,558 12,715 (65,292) 26,981 3,832 611 (3,064) 1,379 287,365 16,017 (325,642) 10,449 612 (12,276) 242,332 27,573 (130,311) 10,436 1,198 (5,485) (22,260) (1,215) 139,594 6,149 100,915 1,310 — 861 12 — — — — — — — 102,225 873 — — ETF 受益証券 発行 7,281,111 139,552 2,146,900 47,989 現金分配に代えて発行 — — — — 買戻し 1 (594,248) (12,000) (843,897) (20,200) 純増加(減少)額-ETF 受益証券 6,686,863 127,552 1,303,003 27,789 1 2012 年度の買戻手数料純額は、53,000 ドルであった(ファンド合計)。2012 年 5 月 23 日より買戻手数 料は廃止された。 2 インスティテューショナル・プラス受益証券の開始は 2013 年 5 月 17 日。 H. 経営陣は、本財務諸表に認識または開示が必要となる 2013 年 10 月 31 日以後に発生した重 大なイベントまたは取引はないと判断した。 23
© Copyright 2024 Paperzz