宇宙・衛星事業 - 株式会社スカパーJSATホールディングス

事業概況
宇 宙・衛 星 事 業
2016年3月期第2四半期の概況
(百万円)
営業収益
衛星通信の耐災害性に対する評価と需要の高まりに応え、国内BCP需要対応として
「EsBird」
や
26,635
26,419
2015年3月期
第2四半期
2016年3月期
第2四半期
「ExBird」
等の衛星ソリューションサービスを積極的に販売してきましたが、
この5月より東日本高速道
路
(株)
、
中日本高速道路
(株)
、
および西日本高速道路
(株)
の3社向け次期衛星サービスの提供を開始
しました。
また海外衛星ビジネスの拡大については、
成長が期待されるアジア・オセアニア地域の市場を
開拓するとともに、
北米およびロシア地域での営業展開も継続的に推進しました。
今後は海外の衛星オ
ペレーターとの連携や、
衛星フリートの増強により、
さらなる収益の拡大を目指します。
また移動体衛星
セグメント利益
9,304
9,121
2015年3月期
第2四半期
2016年3月期
第2四半期
通信ビジネスについては、
船舶および航空機向けインターネット接続サービスを中心に、
当社グループ衛
星回線利用の拡大と同時にインマルサット衛星を利用した通信サービスも積極的に展開しています。
営業収益は、
船舶向けインターネットサービス収入等が増加した一方で、
有料多チャンネル事業にお
ける標準画質サービス終了に伴う放送トランスポンダ収入の減少等により、
前年同四半期比で0.8%の
減収、
セグメント利益は2.0%の減益となりました。
注目
POINT
∼アクセルスペース社に出資し業務提携∼ 超小型衛星によるビジネス拡大へ
スカパーJSATは地球観測を目的とした超小型衛星を開発する
株式会社アクセルスペースに出資し、
同社との業務提携に関する協
議を進めています。
同社の衛星は従来の同性能の衛星と比較して圧
倒的な低コストで製造することが可能であり、2017年中を目処に
地球観測用の超小型衛星3機を打ち上げ、地球観測画像事業への
参入を予定しています。
この業務提携を通じ、宇宙・衛星事業の拡
大を目指します。
また、
当社子会社である株式会社衛星ネットワークでは、Planet
Labs(米国)、Elecnor Deimos(スペイン)
の小型衛星で取得する
画像情報の提供を予定しています。
GRUS
(グルース)
:超小型地球観測
(リモートセンシング)
衛星
7
WHAT’S NEW
新 たな 取り組 み
海外事業の拡大に向けた
共同衛星事業に基本合意
世界最大手 Intelsat(本社:ルクセンブルク)
との
共同衛星事業「 Horizons 3e 」
スカパーJSATは衛星通信事業世界最大手のIntelsatと、両社の米国子会社を通じた共同出資により設立する衛星保有会社
「Horizons-3 Satellite LLC」
を通じて衛星「Horizons 3e」
を調達し、東経169度において共同衛星事業を行うことに基本合意しま
した。
「Horizons 3e」
は2003年に西経127度に打ち上げられた
「Horizons-1」、2007年に打ち上げられた
「Horizons-2」、2009年に打ち
上げられた
「JCSAT-85」
(区分所有)
に続くIntelsatとの4機目の共同衛星で、2018年下期に東経169度に打ち上げられる予定です。
アジア・太平洋地域の衛星需要は、今後も成長すると予測されていますが、
「 Horizons 3e」は当社グループ初となるHTS(High
Throughput Satellite)
であり、航空機・船舶等での利用を含めアジア・太平洋地域で高まるモバイル需要に対応していきます。
従来型衛星と HTS(High Throughput Satellite)の違い
大容量通信に対応可能なHTSは、航空、船舶、政府系需要に加え、移動体通信の中継回線として高い需要が見込まれています。
今後の増加が期待されるアジア・太平洋地域の衛星通信需要に対しては、HTSによる取り組みを強化していきます。
通信容量が約
HTSシステムは、隣り合うスポットビームに
おいて異なる周波数を用いると同時に隣
接していないスポットビームでは同じ周波
数リソースの再利用が可能です。
10 倍に!
従来の衛星と比較した場合、HTSの通信
容量は約10倍となります。
従来型の衛星のビーム例
1 2Gbps
8
HTSのビーム例
10 20Gbps
事業概況
有 料 多 チャンネ ル 事 業
2016年3月期第2四半期の概況
(百万円)
加入基盤の強化に向けた取り組みについては、
6月から7月および9月から10月にかけて「加入料0円
を実施
キャンペーン」を、
9月には
「スカパー!/スカパー!オンデマンド10日間無料放送キャンペーン」
また、
プロ野球の
し、録画視聴、
オンデマンド視聴などのスカパー!の多様な楽しみ方を提案しました。
の全試合独占生中継など、
キャンプ中継やオープン戦中継、
「Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」
シーズン早期の加入獲得を目的としたオフシーズンからの取り組みが奏効し、
プロ野球やJリーグ関連の
の加入者獲得については、今後は、
加入状況が好調に推移しました。
「スカパー!プレミアムサービス」
営業収益
62,132
61,541
2015年3月期
第2四半期
2016年3月期
第2四半期
セグメント利益
3,811
メーカー各社による専用チューナー内蔵の4K対応テレビ発売に合わせた販売促進活動を強化します。
コンテンツ強化の取り組みについては、
サッカー南米選手権
「コパアメリカ チリ2015」
を
「スカパー!」
およ
2,079
で放送・配信し、
競合メディアとの差別化を図りました。
また
「スカパー!4K総合」
び
「スカパー!オンデマンド」
の編成の充実を図るため、
国内外大物アーティストによるライブイベントの完全生中継や独占放送に加え、
ハ
で、
オリジナルドラマ
「アカギ」
を
「BSスカパー!」
で放送しました。
リウッドメジャー作品を
「スカパー!4K映画」
以上の結果、
営業収益は業務手数料収入が増加したものの、
標準画質サービスの終了やハイビジョンサー
2016年3月期
第2四半期
2015年3月期
第2四半期
ビスの加入者減により、
前年同四半期比で1.0%の減収、
セグメント利益は45.4%の減益となりました。
注目
POINT
加入者獲得への取り組みが奏功し、スカパー!新規加入件数が増加
加入獲得に向けたコンテンツ強化をはじめ、
スポーツ関連ではオフシーズンからの取り込みを図るなど番組編成の充実に向けた取り組みが奏功
し、第2四半期の新規加入件数は前年同四半期比で約3万5千件上回る22万6千件となりました。純増数については約2万件となり、2015年9月
末の累計加入件数は348万2千件となりました。
新規加入・再加入件数前年比
新規加入件数
●
再加入件数
(万件)
加入の状況
合計
25
5.2
5.8
15
10
5
2016年3月期
第2四半期累計
19.1万件
22.6万件
新規加入件数
30
20
2015年3月期
第2四半期累計
19.1
22.6
16.6万件
19.6万件
プレミアムサービス
2.1万件
2.5万件
プレミアムサービス 光
0.5万件
純増数
ARPU
(¥)
SAC単価(¥)
0
2015年3月期第2四半期累計
△27.4万件
0.4万件
2,214
2.0万件
2,223
34,346
35,255
※
※2014年5月末にスカパー!プレミアムサービス標準画質サービスを終了したことにより、
2015年3月期における解約件数が一時的に増加しました。
2016年3月期第2四半期累計
9