周年記念号 - Shape Corp.

第65版 2009年春季号
35
周年記念号
1974~2009
1
シェイプを支える色と
りどりの職員
4
10
14
3
18
19
ロール加工で使用するスチールコイルの精製には、
たくさんの原材料が必要です。
窓口
海外支部窓口
シェイプ・コーポレーション
世界本部
1900 Hayes St.
Grand Haven, MI 49417
616.846.8700
www.shape-corp.com
ランド・シュティレ
シェイプ・ネットシェイプ中国社長
[email protected]
1. 原材料の質が高いほど、頑丈なスチー
マイケル・ワン
中国営業部長
Unit 24A No. 379 S. Pudong Rd.
Shanghai, P.R. China, 200120
[email protected]
3. 技術が優れているほど、スチールの品
ダン・パーテニオ
フォード/マツダ ユニット 副社長
[email protected]
616.850.3514
ジェフ・パイパー
インターナショナル ユニット 副社長
[email protected]
616.844.3487
ジム・ロサスコ
多角事業ユニット 副社長
[email protected]
616.844.3249
ジャック・ラッセル
トヨタ ユニット 副社長
[email protected]
616.850.3644
村瀬俊也
シェイプ株式会社 社長
〒160-0023東京都新宿区西新宿5-24-16
西新宿ウェールビル7F
[email protected]
ヘクター・ロペス
メキシコ支社 支社長
[email protected]
マーク・ホワイト
シェイプ ヨーロッパ 社長
[email protected]
マイク・スミス
クライスラー/ヒュンダイユニット 副社長
[email protected]
616.844.3424
2
表紙:本年退職を迎える4人の大先輩がシェ
イプについて語ります。写真左から右へ:メ
アリー・ポストマス、テリー・ボスマ、ディ
ーン・ナットソン、ブルース・ライアンズ
たくさんの原材料を一度に投げ込んで混
ぜ合わせ、加熱により結合させます。結
合の際に熱い帯ができ、さらに圧力を加
えます。このような加工方法により個々
の原材料は分子結合し、頑丈なスチール
に仕上がります。シェイプの歴史は多く
の面で、時の試練を経たスチール製造技
術に例えられます。
ロブ・ウェイカムプ
ゼネラルモーターズユニット 副社長
[email protected]
616.850.3513
ルが出来上がる。
2. 結合が強固であるほど、スチールも長
持ちする。
質も高くなる。
本号の‘躍進を続けるシェイプ’では、
退職される方々を特集いたしました。退
職者の皆さんには、釣りや旅行など好き
なことをされて余生を謳歌して頂きたい
と存じます。私は、長年に渡る職員の結
合がシェイプというスチールを仕上げた
と考えております。シェイプの職員は強
く、賢く、ユーモアがあり、そして何よ
りも色とりどりの個性を持っています。
そのような社員の個性を語らずしてシェイプ
を語ることは、色盲の人がファン・ゴッホの
絵を批評するのと同じです。ゴッホの感動的
な絵画が沢山の鮮やかな色彩で構成されてい
るように、シェイプも大勢の素晴らしい職員
で築かれています。
退職を迎える皆さんが今まで職場で
微笑んでいた姿は、我が社のロゴと
同じように馴染み深いものでした。
この度、数名の方々がシェイプを去ることと
なり、私も断腸の思いです。退職を迎える皆
さんが今まで職場で微笑んでいた姿は、我が
社のロゴと同じように馴染み深いものでし
た。しかし、皆さんと話をし、「近くにいる
ので、何かあったらいつでも呼んでくださ
い」、「また、仲間の様子を窺いに寄らせて
もらいますよ」、「シェイプを愛する気持ち
は変わりません。助けが必要でしたら声を掛
けてください」などと言われ逆に勇気付けら
れました。これからも、シェイプを助けにい
らしてください。
職員の結束の強さと助け合いの精神は、シェ
イプが誇ることのできる企業文化の1つで
す。私は、目出度く退職となる皆さんを笑顔
で送り出したいと思っています。本書間の執
筆中にも、皆さんとの思い出が始終、頭に浮
かび所々で筆が止まりました(おかげで書き
上がるまでかなりの時間を要しました)。私
は、皆さんの功績を数多く聞いております(
私が聞いている以上の功績があったことは間
違いないでしょう)。素晴らしい仲間たちと
働いた誇りをいつまでも忘れず、これからの
人生を頑張ってください。我々も、皆さんと
の思い出を終生忘れません。 長い間、本当
にお疲れ様でした。
トム・デボウズーニー
トム・デボウズーニー、シェイプ社長
Terry Bosma
Douglas Bottje
Timothy Bour
Marshall Burr
Michael Califf
David Church
Robert Cowan
Gary Curtis
Lawrence Davis Sr.
Jack Deuling
David Eaves
Kathy Englert
Lynn Fechner
Lynn Gilbert
Richard Gomez
Melvin Guiles
Dennis Hackney
Laura Hollar
Alphus Horne
Barbara Howard
Dennis Johnson
Louis Kennedy
Dean Knutson
Bernadine Laster
Candace LeMaire
William Lodes
Wayne Lowden
Bruce Lyons
Patricia Meredith
Edward Merz
Kathleen Middag
Fred Moon
Giac Nguyen
Hong Nguyen
Mark Nuismer
Susan Oklad
Karen Paksi
Joe Palen
Phil Perry
Harvey Pitcher
Mary Postmus
David Richard
David Riemersma
Rita Rouwhorst
Michael Rowell
Michael Sarade
Dale Schindlbeck
Nancy Schmitt
William Schoonbeck
Eugene Sinen
David Skeels
Richard Slocum
Garry Stone
Michael Sutton
Diane Sypniewski
Joseph Thomas
Ernest Tummel
Howard Vanderwall
Robert Williams
社長からの手紙 2009 年春季号
目次 2009 年春季号
目次
トム・デボウズーニー
シェイプ・コーポレーション社長
3
事業部報告 2009 年春季号
ジェフ・パイパー
インターナショナルユニット 副社長
ジム・ロサスコ
多角事業ユニット副社長
インターナショナル・ユニット
今できることに全力を尽くす
強者だけが生き残る図式
一致団結し試練に立ち向かう仲間たち
自動車業界が未曾有の危機に見舞われている
最中、インターナショナル・ユニットは結束
力を一層強化し難題に取り組んでいます。
この度の経済危機で、私は「災い転じて福となす」という古い諺を
思い出しました。
Iしかし、世界経済と自動車業界の不確実性が
高まる中にあっても、弊社職員は難題を次々に
克服しています。責任感の強い勤勉な職員が大
勢いる限り、私はシェイプの持続的発展を信じ
弊社に貢献を続ける職員各位に
感謝の意を表します。
て疑いません。この場を借り、シェイプ・ネッ
トシェイプに貢献を続ける職員各位ならびに弊
社に多大な信頼を寄せて頂いている顧客各位に
感謝の意を表します。
新型パワーBバンパービーム
昨年まで1,400~1,500万台あった北米市場に
おける車両の販売が今年は820万台にまで落
ち込むと予想されており、弊社各ユニットも
短期中期的な生産・人員の調整、経費削減、
資本の梃入れを余儀なくされています。
弊社も例外に漏れず不況の影響を受け、生
産数量は激減しました。しかし、多角事業
ユニットの財務基盤は揺るいでおりませ
ん。このような時勢にこそ顧客との関係を
強化し、磐石な財務体制を築くことが重要
です。
私は、今回の経済危機が企業体力を試す好
機になると考えています。シェイプには、
他社にない有形無形の財産があります。や
がて不況も終焉を迎え、シェイプはさらに
逞しい企業へと成長することでしょう。良
い時代にあっても悪い時代にあっても、顧
本ユニットは、不況に喘ぐ業者から買収に
関する相談の電話を毎日のように受けてい
ます。昨年暮れから今年初めにかけて生産
は頭打ちとなり、収支の悪化や勘定の未払
いにより経営困難に陥る業者が益々増えて
います。OEMの多くが顧客への部品供給を
継続するため、弊社のような優良企業への
事業譲渡を計画しています。信用の低い業
者に譲渡の引き合いが来ることはありませ
ん。このような経緯もあってシェイプは新
たな仕事を獲得し、財政基盤の強化と経営
資源の拡充を図ることができました。ビジ
ネス機会は着実に増加し、多くのスタッフ
が職場に復帰しています。
良い時代にあっても悪い時代にあっ
ても、顧客はシェイプがベストパー
トナーであることを知っています。
客はシェイプがベストパートナーであるこ
とを知っています。例えどんなに厳しい状
況下でも新しい機会は必ず生まれ、強者は
生き残ることができます。私は、シェイプ
の明るい未来を信じて疑いません。
事業部報告 2009 年春季号
今年は本ユニットにとっても勝負の年と言
え、シェイプ全体の中長期的経営に鍵を握る
多くの開発が予定されています。射出成形・
熱成形エネルギー吸収体や新型パワーBバン
パーなどの弊社製品は脚光を浴びており、世
界中の顧客から引き合いが来ると確信してお
ります。私たちは日本、ヨーロッパ、メキシ
コなどに新しい拠点を設け、各地の顧客のニ
ーズに応えてゆく決意です。
多角事業ユニット
アメリカの技術とカウボーイ精神を学んだ日本人
製品開発技師のアツシ・イイノはシェイプ
の日本人社員第一号で、弊社の製品製造開
発プロセスを実地で学ぶためシェイプUSの
長期ローテーション入りを果たしました。
アツシはシェイプUSのホンダチームに加わ
り、ミシガン州グランドヘイブンで15ヶ月
間生活しました。技師が自身の設計技術を
真に製造に活かせるようになるためには、
製造プロセスに関する詳細な知識が不可欠
です。アツシはグランドヘイブンでロール
曲げ技術に関する知識を深め、ノビのネッ
トシェイプとセーフティーネットでプラス
チック技術を学びました。ホンダチームで
は、技師ばかりでなく渉外担当としても辣
腕を発揮しました。
インターナショナル・ユニット部長のジェ
フ・パイパーは、「アツシはフランスの
OEM、プジョーのベンチマーキングで素晴ら
4
しい実績を残し、プジョーの部署からも一目
置かれる存在になっています。彼の仕事振り
は、まさに表彰に値します」と話します。彼
の高い労働倫理観、職人としてのこだわり、
エネルギー管理に関する専門知識は、アメリ
カの同僚たちからも絶賛されています。
また、アツシはアメリカで“カウボーイ精
神”を学びました。アメリカから日本に赴く
シェイプの技師は皆、その自信に溢れた行動
と溌剌な態度からカウボーイと呼ばれるそう
です。日本人はどちらかと言えば控えめであ
るという印象を与えますが、アツシはビジネ
スにおいてはアメリカ文化に特有の積極性が
不可欠であると認識していました。そこで、
アメリカで培った高水準の技術とカウボーイ
精神を日本に持ち帰るという目標を立てまし
た。アツシはホンダチームにおいてアメリカ
人顔負けの率先性を以って顧客サポートに当
たり、チームとの協力によりホンダからシ
ビック・バンパーの一手製造を委託されま
した。現在、アツシほどカウボーイハット
が似合う男はいないかもしれません。
「Sをください。」「はい、S。」
「Hをください。」「はい、H。」
「Aをください。」「はい、A。」
「Pをください。」「はい、P。」
「Eをください。」「はい、E。」 「スペルは?」「SHAPE。」
「え、何ですって。」「SHAPE!」
アツシ・イイノとジェフ・パイパー
シェイプ・チアーに参加する現社長のトム・デボ
ウズーニーと前社長のピート・スターラス
5
事業部報告 2009 年春季号
ロブ・ウェイカムプ
ゼネラルモーターズユニット副社長
ゼネラルモーターズ・ユニット
ジャック・ラッセル
トヨタユニット副社長
トヨタ・ユニット
職員に支えられた歳月
創業100年を迎えたGM、次の100年に向けた再スタートを切る
ライトナウテクノロジーズ調査:粗末なサービスは顧客の73%を失う原因
金融危機による新車販売数激減に伴い業界
の収益は大幅な落ち込みを呈し、GMも生き
残りを賭けた改革に迫られています。
上の通り、顧客離れの最大の原因は粗末
なサービスです。また、ロックフェラー
社は、応対の悪さが顧客の68%を失う原
因になると発表しています。米国中小企
業局の2006年報告書では、同年に立ち上
げられた中小企業671,800社のうち実に
580,400社が倒産しているとのことです。
倒産率は、87パーセントにも達します。
今後、GMは徹底的な合理化政策を打ち出
し、軽量化技術や輸入仕入コスト削減など
に世界的な実績のある業者に限り仕事を委
託することとなるでしょう。バンパーのロ
ール曲げ加工やプラスチック部品などシェ
イプに対する期待は特に大きく、私たちは
2009年を通じ複数の分野でGMとの業務提携
を強化してゆきます。
功しました。将来、私たちは今まで手掛け
て来た製品の性能を更にアップさせ、出来
る限り多くの新製品をGMに供給してゆく
所存です。
組織の技術が集約された新製品は、
シェイプが業界で躍進を続ける大き
な原動力になっています。
新商品開発業務におけるサポートの強化
シェイプ、ネットシェイプ、シェイプスタ
ンピングス、プライアントプラスチックス
の協力体制による包括的技術の提供
新しいビジネスモデルについてもGMから賛
同を賜り、2010年発売の新型シボレークル
ーズ用ラジエーターサポート製造の契約を
取り付けました。このラジエーターサポー
トは、ネットシェイプが製造した大型成形
品とプライアントプラスチックが製造した
2種類の小型専用成形品で構成されていま
す。このように組織の技術が集約された新
製品は、シェイプが業界で躍進を続ける大
きな原動力になっています。GMの側も、シ
ェイプの今後に大いに注目しています。
現在、私たちのユニットはオンタリオ州オ
シャワのGM購入部からの要請に応じ、世界
中のGM車を対象としたロール曲げ加工部品
の開発に注力しています。また、ネットシ
ェイプはエネルギー吸収体の製造以外にも
衝突制御の実現に向けて努力し、新製品“
高機能ブラックプラスチック”の開発に成
現在のような厳しい状況下でこそ、前向き
な思考が不可欠です。4月には、2009年イ
ンディー500でペースカーとなるシボレー
カマロ(バンパーは私たちが製造したもの
です)がディーラーに届きます。この車を
運転してみれば、GMの凄さを再認識できる
はずです。
バンパーやエネルギー吸収体の製造といっ
た中核業務以外にも、私たちは以下の面で
協力することをGMに約束しました。
シェイプが多くの苦難を乗り越え発展を
続けられたのは、職員の皆様方のおかげ
に他なりません。弊社のサービスと顧客
の応対には、定評があります。皆様の努
力と献身が35年に及ぶ弊社の歴史を支え
てきました。弊社は設計、工学、製造な
どあらゆる分野で優秀な人材に恵まれて
おり、これまで受け継がれてきた技術は
現在も進化しています。私は此処に、長
年に渡り弊社に多大な貢献を果たしてき
た職員各位に感謝の意を表します。
私がシェイプで勤務を開始してから早15年
が経ちましたが、皆様の尽力がある未来は
明るいものであると確信しております。弊
弊社は設計、工学、製造などあらゆる分
野で優秀な人材に恵まれており、これま
で受け継がれてきた技術は現在も進化し
ています。
社はビジネス機会を次々に掌握し、世界市
場で躍進を続けることでしょう。今後も倍
旧のご支援を職員各位に宜しくお願い申し
上げます。
事業部報告 2009 年春季号
抜本的改革が要求される試練の時代
シェイプが多くの苦難を乗り越え発展を続けられたのは、職員の皆様方のおかげに他なりません。
ペースカーとなるシボレーカマロ
6
7
事業部報告 2009 年春季号
クライスラー・ユニット
未来への明るい兆し
クライスラーは短期的に不安定な状態にあ
り、先のような質問を受けると私も戸惑い
を隠せないのが正直なところです。しか
し、新型モデルを見る限りでは、クライス
ラーは2,3年のうちに多くの明るい話題
を提供してくれるものと存じます。私たち
も、新車に恥じないシェイプの部品を供給
してゆく決意です。
長期業務契約に基づくフォードとの連携
New Programs
ダッジチャレンジャー
ダッジチャージャー、クライ
スラー300、ダッジチャレン
ジャー
• フロントバンパービーム
• 歩行者保護-新事業
• エネルギー吸収体-新事業
新型ダッジデュランゴとジー
プ・グランドチェロキー
• リアバンパービーム
• エネルギー吸収体-新事業
グランドチェロキー
新型リンカーンMKT用のフロント・リアバンパ
ービームとリアエネルギー吸収体の供給契約
をフォードと締結しました。先月には、2011
年式フォーカス用のフロントエネルギー吸収
体の契約も取り付けています。チームの皆さ
ん、今後も質の高い顧客サービスをお願い申
し上げます。
2010年式フォードフュージョン
ワンストップショッピング
フォードに勤務するバンパー技師、ロブ・バスビンダーは、シ
ェイプ技術センターに何回も足を運んでいます。センターでの
最近の試験について、彼に質問をしました。
クライスラー300
ダッジチャージャー
本年度前期におけるフォードの新車発売
は、シェイプが不況から脱出する好機にな
るでしょう。私たちのユニットは本年度前
期に、2010年式リンカーンMKZ、フォードフ
ュージョン、マーキュリーミラノ用のフロ
ント・リアバンパービームとエネルギー吸
収体、2010年式フォードトーラス用のフロ
ントバンパービームとエネルギー吸収体、
「シェイプには、よくお見えになります
ね。目的を聞かせてください。」
「私は、フュージョン、エッジ、フレッ
クス、マーキュリーミラノ、リンカーン
MKX、MKS、MKZのプログラムでシェイプを
採用しました。シェイプ技術センターで物
理試験が行われるときには、必ず立ち会っ
てコンピューター予測が試験結果と一致し
ているか確認します。」
事業部報告 2009 年春季号
私はクライスラーが次の3年間に発売する
新車を下見しましたが、その素晴らしさに
心底魅了されました。新車は新型ジープ・
グランドチェロキー、ダッジデュランゴ、
クライスラー300、ダッジチャージャー
で、世界的な水準に照らしても非の打ち所
がございません。新型フェニックスエンジ
ンが完成すれば、燃費も大幅に節約できま
す。私は、今回の下見によりクライスラー
が健在であることを確信しました。これら
の新車は、新世代のドライバーに心から愛
されることでしょう。
フォード/マツダ・ユニット
前進あるのみ
クライスラー最新事情
最近、「クライスラーはどうなっているの
か。立て直しを図れるのか」といった質問
を随分と受けました。自動車業界に関する
悲観的なニュースが飛び交い、関係者が不
安を覚えるのも当然です。残念ながら、メ
ディアは明るい話題よりも暗い話題を報道
する傾向があります。確かに私たちは不安
定で困難な時代に直面しており、次の1年
間にはクライスラーを始め多くの自動車会
社に何が起こってもおかしくありません。
この数ヶ月、いや数日のうちにも最悪のシ
ナリオが実現する恐れさえあります。しか
し、私はここで明るい話題に触れたいと思
います。
8
ダン・パーテニオ
フォード/マツダユニット副社長
マイク・スミス
クライスラー/ヒュンダイユニット副社長
が安全基準に合格しているかを判定していま
す。第二に、消費者試験の基準(CMVSS)に従
って、追突事故による車両のダメージを判定し
ています。この試験は、NBCデートラインでも
見ることができます。」
「試験後の仕事には何がありますか。」
「設計、コンピューター予測、物理試験が終了
した後に、フォードは試験結果に関する報告書
を纏め、生産に踏み切るかどうか
シェイプは、スーパー業界のクロー を決めます。」
ガーのような存在です。ワンストッ
プショッピングにより、有用な商品
を素早く選ぶことができます。
「コンピューター予測ですか。シェイプは
衝突試験しか実施していないと思っていま
したが。」
「試験の前には、バンパーとエネルギー吸
収体から成るエネルギー管理システムに
ついてFEAシミュレーションが実施されま
す。FEAシミュレーションとは、結果を予
測するためにコンピューター上でなされる
衝突試験のシミュレーションです。」
「物理試験の主な目的は何でしょうか。」
「シェイプは、2つの基準についてフォー
ドのバンパーを試験しています。第一に、
国際試験基準(FMVSS)に従って、バンパー
「シェイプ採用の理由を聞かせて
ください。」
「シェイプのおかげで、フォード
は消費者のニーズに合った車を製
造できます。バンパーとエネルギ
ー吸収体の設計、製造、試験の全工程をこな
し、計器盤やヘッドライトの業者とも協力して
いるのはシェイプだけでしょう。言わば、クロ
ーガーのような存在です。」
「食品スーパーのクローガーですか。」
「はい。ワンストップショッピングにより、有
用な商品を素早く選ぶことができます。フォー
ドは、莫大な時間とお金を節約できました。ま
た、シェイプのソウトウェアによる試験結果の
予測は極めて正確で、フォードが試験を省略で
きる場合も数多くあります。大量生産に漕ぎ着
けるまでには膨大な量の試験が必要となり、シ
ェイプの協力は絶対不可欠です。」
シェイプのバンパーとネットシェイ
プのエネルギー吸収体を手にするロ
ブ・バスビンダー
9
退職を迎える4人の諸先輩方
アレクシス・クランデル・ブラックマー
> 光陰矢の如し。今回、退職を間近
に控えた4人の方々に対しインタ
ビューを実施しました。彼らがシ
ェイプでの長い年月を懐かしげに
振り返り笑うその姿に、私は爽や
かな感動を覚えました。
私が少し浮いているように感じたのも事実です。彼らと比
べれば、私など青二才です。しかし、私は直ぐに、ディー
ン・ナットソン、ブルース・ライアンズ、メアリー・ポス
トマス、テリー・ボスマの諸先輩方が語るシェイプとの思
い出話に飲み込まれて行きました。皆さんは今年、長年の
勤務を終え、退職を迎えます。
話を伺ったのは短い時間でしたが、私はシェイプがヒトに
より築かれた会社であることを改めて実感しました。
ブルース・ライアンズは1975年、6番目の社員としてシェ
イプに入社し、主にロールプレスの設定を担当しました。
シェイプが創業1年に満たない当時は、1週間のうち本当
に忙しかったのは20時間位であったそうです。しかし、の
んびりした時期も長くは続かず、黎明期にあったロール加
工業界でシェイプは一躍脚光を浴びるようになりました。
注文が次々に舞い込み、次の数年間は週100時間も働いた
とのことです。シェイプは順調なスタートを切り、事業を
拡張してゆきました。1978年に完成した1900工場(当時は
現在の1/3の規模)は、ヘイズのグランドヘイブン産業公
園に立てられた最初の施設です。1979年にはディーン・
ナットソンとテリー・ボスマがロール加工チームに加わ
り、1984年にはメアリー・ポストマスが入社しました。シ
ェイプも成長を遂げ、職員の数は80人となり、1900工場の
規模も大幅に拡大されました。ブルース、テリー、ディー
ンは日夜週末を問わず長時間の激務をこなしたシェイプ創
業期を感慨深げに回想していました。
写真左から
ブルース・ライアンズ、ロール加工技師
テリー・ボスマ、製造技師
メアリー・ポストマス、人事部長
ディーン・ナットソン、ロール加工技師
10
10
シェイプとの思い出 2009 年春季号
BUSINESS UPDATE SUMMER 2008
シェイプとの思い出
私:「なぜそのような激務に耐えられたのですか。」
ブルース:「プライドですね。」。
テリー:「とにかく、会社が大きくなるのが嬉しくてたま
らなかったのです。」
ブルース:「しかし、当時、この会社がここまで成長する
とは夢にも思いませんでした。」
メアリー:「あの頃、創設者の1人のロン・コルケマが現
場で社員と共に何時間も働き、たくさんの人望を集めてい
ました。」
テリー:「そうでしたね。何年も同じ連中と苦楽を共に
し、仲間意識が強く、信頼の絆で結ばれ、本当に遣り甲斐
がありました。」
ブルース:「でも、他人に頼ることはありませんでした。
何でも自力でやりました。」
> 次のページに続く
11
> 11ページより
「当時、シェイプ技術によるスチールの湾曲度は、既に業界の常
識を超えていました。シェイプは、不可能と考えられていたこと
を次々にやってのけたのです。」
シェイプとの思い出 2009 年春季号
創業時には作業員も少なく、オペレーターであったブルー
スとディーンは自らロール加工ラインを組み立てていまし
た。
ディーン:「2つのラインを同時に稼動させることもよく
ありました。」
テリーは第3シフトの責任者でしたが、プレスを設定し
ていました。
テリー:「まだ会社が小さかったので、我々は何でも屋で
したね。新しいプログラムが立ち上がると、冗談ではなく
24時間ぶっ続けで働きました。そして、2、3時間仮眠を
取って、また24時間働くといった調子です。」
ディーン:「本当にそうでしたね。」
当時は、社員全員が1枚の写真に納まったそうです。ディ
ーンが工具箱から1981年と1982年の社員撮影の写真(次の
ページの写真)を取り出しました。テリー、ディーン、ブ
ルース、メアリーは写真を回し、当時を懐かしそうに語り
合い、写真に写ったお互いのファッションセンスをからか
っていました。
テリー:「ディーン、まだ髪の毛があるじゃないか。」
社内に安全プログラムなどなく、業界のガイドラインや規
制に従っていたとのことです。職員が安全眼鏡を掛けてい
ないためOSHA(米国労働安全衛生局)から勧告を受け、メ
アリーがゲーリー・ヴァープランク(CEO)から頼まれて安
全プログラムを策定しました。職員は安全具を付けずに働
くことに慣れていたため、面倒に感じたようです。テリー
とメアリーは、ディーンに安全眼鏡を掛けるよう説得する
のに苦労したとのことです。
テリー:「当時のディーンは、かなりの頑固者でしたね。
」
メアリー:「ディーンは安全眼鏡着用の方針をなかなか受
け入れてくれなくて、安全眼鏡の入った箱を手渡しても必
ずゴミ箱に捨ててしまうのです。」
ディーン:「悪いことをしたよね。」
4人は、シェイプ成功の土台を築いたのは経営陣であると
口を揃えて言います。
テリー:「ロン(創設者の1人のロン・コルケマ)は、い
つも一緒にいてくれました。彼は率先して作業に当たり、
他の職員の手本になっていました。本当に素晴らしいリー
ダーです。職員は皆、彼からシェイプの真髄を学んだのだ
と思います。」
メアリー:「私は、ピート・スターラス(共同創設者、工
具技師)を技師の鏡として尊敬しています。」
ブルース:「私は、ボブ・カリアー(共同創設者、営業部
長)を挙げたいです。経営手腕に関して、彼の右に出る者
はいません。ユーモアのセンスも抜群です。」
ブルース、メアリー、ディーン、テリーは、経営陣に魅
力のある人間が揃っていたことがシェイプに残った理由の
1つであると話します。
ブルース:「経営者と職員の強い絆があったからこそ、シ
ェイプはここまで来れたのです。」
メアリー:「私たちは、‘成せば成る’の姿勢を徹底的に
身に付けさせられました。厳しい人たちですが、ついて行
くに値する人たちです。」
シェイプでの思い出話を語るブルース・ライアンズ、テリ
ー・ボスマ、ディーン・ナットソン、メアリー・ポストマス
12
創業間もない頃、研究開発も試行錯誤で続けられていまし
た。初めて生産したDセクションバンパーの強度を試験す
るために職員がパンパーの上をフォークリフトで走り、あ
やうく転倒しそうになったこともあったそうです。品質ツ
ールも初歩的なものばかりで、主に巻尺が使用されていま
した。誤差を少なくするにも、測径器と計尺器しかありま
せんでした。
テリー:「でも、大概のものは巻尺で計れましたね。」
メアリー:「物差しを使うのが上手な人を採用していまし
た。物差しで3 5/8インチを正確に測定できた人を採用する
といった調子です。」
4人は、インタビューの最中にシェイプの‘成せば成る’
の精神に何回も触れました。この精神は職員の誰もが賛同
しているシェイプ企業文化の根本であり、創業当時からシ
ェイプに根付いていたとのことです。
テリー:「ピート(ピート・スターラス)が無理だと言っ
たのを聞いた覚えがありません。我々が無理だと思った仕
事をやってのけ、“できるんだ。できたじゃないか。”と
よく言っていたものです。」
1982年の社員撮影
ブルース:「当時、シェイプ技術によるスチールの湾曲
度は、既に業界の常識を超えていました。シェイプは、
不可能と考えられていたことを次々にやってのけたの
です。持てる技術と正確な勘に頼って製品と工程を開発
し、改良に改良を重ねて行きました。そして、他社が引
き受けない仕事を大量に引き受けていました。」
テリー:「とにかく、無我夢中で働きました。“成せば
成る”という皆の一念がシェイプを成長させたと信じて
います。」
「お前には曲げ加工などでき
ないと言われて‘こん畜生’
と思い、やってやろうと決意
しました。」
4人から話を伺っているうちに、このような方々のおか
げで今日のシェイプの企業文化があることを私は再認識
しました。4人を始めとする多くの諸先輩方の技術、能
力、意欲、努力、献身が、創業から現在までのシェイプ
を支えてきたのです。今日のシェイプの躍進は1974年当
時における関係者の予想を遥かに超えていますが、私は
今回、ブルース、メアリー、テリー、ディーンにお会い
できてシェイプが成功するべきして成功したことを実感
しました。今回、話を感慨深くお聞かせ頂き、彼らが退
職されることを心から寂しく感じます。
シェイプの未来を担う皆さん、最後の質問に対する彼ら
の回答を参考にしてください。
私:「長い間、シェイプに勤務された理由を聞かせてく
ださい。」
テリー:「私は一途な人間ですから。」
(間髪を入れず)
ブルース:「お金かな。(爆笑)とにかくシェイプが好
きだったのです。実に働き甲斐のある職場でした。」
テリー:「尊敬する人たちと働き、会社との一体感を常
に感じていました。」
ブルース:「私は負けず嫌いですから。入社間もない
頃、お前には曲げ加工などできないと
言われて‘こん畜生’と思い、やってやろうと決意しま
した。」
テリー:「そうですね。職人のプライドというやつです
よ。どうせなら極めてやろうと...」
ブルース:「寛大な会社でしたからね。職員をよく気遣
ってくれるし。実に働きやすかった。」
メアリー:「職場を変えようと思ったことが一度もない
のです。他社から勧誘を受けたこともしばしばありまし
たけど、私は今の素晴らしい会社に骨を埋めますと言っ
てきっぱりと断りました。」
ブルース:「私もある会社から良い条件を出すからと言
われて誘いを受けたことがありますが、シェイプほど良
い条件の会社はありえないと言って断りました。」
メアリー:「私たちは、シェイプの一部なのですよ。」
13
トヨタ・デリバ
リー賞受賞
シェイプ構内に1835
ヘイズストリート工
場完成
トヨタから多くの
特別賞を受賞
ハワース優秀
サービス賞
受賞
健康増進企業プ
ラチナ賞受賞
シェイプ技術センター完成 ドアビー
ムの開発
クライスラー・ミニバ
ン用に製造を開始
シェイプ第2工
場完成 ミシガン州グラン
ドヘイブンの施設
を借用
�
��
�� � � �
ルーフボ
ウの開発
�
ウィンドウチ
ャネルの開発
躍進の歳月
1900ヘイズストリート工場完成
ミシガン州グランドヘイブン工場近
くの産業公園に新製造施設を建設、
現在のシェイプの礎
シェイプ初の姉
妹会社
Light
スマートストレッチ
の開発
QS9000認証
人間工学応用の伸縮機
能による負傷予防装置
BRメタルズ(現在の
シェイプスタンピング
ス)とプライアントプ
ラスチックスを合併
金属加工部門
A.R.ヘッドバ
ーグ研修教育
賞受賞
シェイプデト
ロイト営業所
開設
後にミシガン
州ノビに移転
プレス成形、プロトタイ
ピング、プラスチック成
形を業務に追加
フィニッシュ社
(現在のシェイ
プコーティング
ズ)とライト社
を設立
持続的な開発
地域と世界への貢献
�
1974 1975 1978 1984 1985 1987 1990 1991 1993 1995 1996 1997 1998 1999 優秀な人材
伝統の堅持
シェイプBセクシ
ョンの考案
顧客別業務の
推進
� ��� ��
��
ハイテク溶接機
導入
��
事業ユニッ
ト設立 �
大量のオフィス家
具の受注
�
クライスラーから複数の
賞を受賞
自動車バンパー製造
に着手
責務の履行
職員対象の生涯研修
教育プログラム
現在まで48名の研
修生がプログラムを
終了
クライスラー・ペンタ
スター賞受賞
今日まで続くシェイ
プの伝統的な家族イ
ベント
シェイプ社歴
奉仕の精神
職員のための健康増進施設
��
1974~2009
シェイプ大学設立
�
周年記念号
フィットネスファクトリー完成
�
35
イースター朝食会
を開催
ロール加工が黎明期にあった時
代、ミシガン州フェリスバーグ
の14,500平方フィートのビルで
操業を開始
商工会ビジネ
ス・オブ・
ザ・イヤー賞
受賞
��
シェイプ社創設
研究開発センター兼試験場
��
創業35周年記念 2009 年春季号
ハーマン・ミ
ラー特別賞
受賞
健康とスポーツの
奨励に努める企業
に知事諮問委員会
から贈呈される賞
シェイプ・チア
ー開催
トラック社設立
自動車用シートアドジャスター
と劇場のシートを専門に手掛け
る姉妹企業
172工場完
成 弊社最大の製
造施設
enlightening
the workspace
世界市場へ進出
ギビング・
バック・デ
イズ主催
日本の自動車会社と契約を締結
地域におけ
る年次ボラ
ンティア
活動
バイオソリュー
ションズ設立 環境に優しい冷
却液とEPA承認ク
リーナーを供給
する姉妹企業
シェイプDセクションの開発 14
シェイプ初のロール加工溶接チューブ
15
過去最大のプログラ
ムGMT900を策定 GMサプライヤ
ー・オブ・ザ・
イヤー賞受賞
35
業界トップに向けて
始動
7社のうち1位
シェイプ・ハ
イブリッドバ
ンパービーム
の開発
高性能で環境に優しい独自
のアフターマーケット製品
を設計
性能、コスト、
重量の最適化を
目的とした次世
代レベル設計の
ハイブリッドバ
ンパー
ネットシェイプ設立 射出成形エネルギー吸収システ
ムの設計製造 国際スウェー
デンスチール
賞へノミネ
ート
2004年、グランドヘイブンのコ
ムストックに新施設を拡張
シェイプのハイ
ブリッド設計が
UHSSにより採用
ウインドウサ
ッシの開発
エコ製品の開発
Q1認証
弊社は、創業35
周年を迎えまし
た。今後も社員
一同、将来に向
けた持続的成功
1974~2009 を目標に初心に
返り顧客サービ
スに邁進して行かなければなりませ
ん。
新型3輪キャンナム・
スパイダー用にフレー
ムの製造を開始
周年記念号
ヨーロッパへ進出
シェイプ技術エキ
スポ、ミシガンか
ら日本へ
デトロイトを拠点と
する顧客と日本の
OEMを対象としてシ
ェイプ最新技術を
紹介
ROLLFORM BUMPER TECHNOLOGY
トヨタ品質
性能賞受賞
パワーBの設
計、スチール
会議で最高の
評価
ドイツ業者のキルヒホッフ
オートモーティブと提携、
ビジネスの機会を求め新天
地へ進出
クライスラーの
車両で新発売
シェイプ韓国営業
所開設
シェイプイ
ントラネッ
ト設立
シェイプファミ
リー保障制度の
導入
安価な保険料で職
員と家族に保障
を提供
クロスメンバー
とトラックサポ
ートの開発
可変バンパ
ービームの
開発
職員の技術力
工場を目的と
して実施
ロール加工の
技術革新
シェイプ・ネットシェ
イプ中国チームの編制
アジアへの事業進出を目的に中
国の昆山に製造部を設立
ハイウェイ整備
を開始
シェイプメキシ
コ営業所開設
シェイプ日本
営業所開設
製造技術ト
レーニング
1を開催
パウダーコー
ト加工の導入
ロール加工の新
たな技術革新
セーフティーネットエネルギー
マネージメントLLC.合弁事業の
立ち上げ 熱成形エネルギー管理技術の開発
G.W.ハワース地域功労賞受賞
地域に著しい貢献のあった企業に贈呈される
賞、2008年と2009年にはオタワのユナイテ
ッドウェイに300,000ドルを寄付
職場環境向上のための努力を継続
PACE賞受賞
自動車業界で技術革新に功績のあ
った企業に贈呈される賞
16
USACシルバー
クラウン向け
にエネルギー
吸収体を設計
費用、品質、納
品に関し実績の
あった企業に贈
呈される賞、8
年のうち7年で
受賞
双方向性チュ
ーブの開発
ミシガン州1-96
号の整備と美化
に協力
ミシガン州西部優良企
業101社の仲間入り ホンダサービ
ス賞受賞
フィットネスフ
ァクトリー増築
収容能力の増加と
教室の拡充
シェイプ社は1974年4月1日、ミシ
ガン州フェリスバーグの14,500平
方フィートのビルで操業を開始しま
した。当初は家具部品の製造を手掛
け、10ヶ月目に大量の受注を果たす
という幸先の良いスタートを切りま
した。その後も製造設備を拡充し、
ミシガン西部の家具製造業者から多
くの仕事を委託され、事業は軌道に
乗って行きました。
1984年には、クラスラーミニバン用
リアバンパーの受注がありました。
これが最初に生産した自動車部品
で、当時では高強度であった80KSIの
スチールを原材料として使用しまし
た。
弊社のバンパービーム技術は日進月
歩を遂げ、1990年代初旬には特許を
取得しました。その後、弊社は事業
を急速に拡大し、エネルギー管理シ
ステムの世界的リーダーになったの
です。
躍進を続けるシェイプ’本号の退職
者一覧に示した通り、多くの職員の
皆さんが長年の勤務を終え弊社を退
職しました。退職者の皆様は才能を
遺憾なく発揮され、製品開発に心血
を注いでくださいました。今日のシ
ェイプがあるのも、これらの方々の
尽力と貢献があったからに他なりま
せん。この場を借りて、労をねぎら
いたいと存じます。
創業35周年記念 2009 年春季号
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 ...
21世紀を迎えて
祝35周年
この度の経済危機に直面し、シェイ
プも人員削減という苦渋の決断を余
儀なくされました。しかし、弊社の
財務体質は依然として健全です。や
がて経済も回復し、再び成長を続け
るものと確信しております。
私は此処に創設者と経営陣の代表と
して、日頃から弊社に多大な貢献を
頂いている職員各位に感謝の意を表
します。
敬具。
ゲーリー・ヴァープランク、CEO
17
退職者一覧
シェイプファミリーイベント
シェイプに多大なご貢献を賜り、厚く御礼
申し上げます。長い間、お疲れ様でした。
15年以上勤務の退職者(オレンジ) >>
朝食を囲んで大勢の家族が一堂に会する楽しいひととき
1984年から続くシェイプのイベント
Bosma, Terry
Guiles, Melvin
Middag, Kathleen
Sarade, Michael
Manufacturing Engineer
30-year associate
Product Development Engineer
9-year associate
Packer
3-year associate
Manufacturing Tech
9-year associate
Bottje, Douglas
Hackney, Dennis
Moon, Fred
Schindlbeck, Dale
Rollform Expert
26-year associate
Machine Repair
10-year associate
Toolmaker
21-year associate
Prototype Tech
10-year associate
Bour, Timothy
Hollar, Laura
Nguyen, Giac
Schmitt, Nancy
Manufacturing Tech
3-year associate
Manufacturing Tech
14-year associate
Packer
18-year associate
Material Handler
9-year associate
Burr, Marshall
Horne, Alphus
Nguyen, Hong
Schoonbeck, William
CAD Designer/Detailer
6-year associate
Manufacturing Tech
9-year associate
Packer
18-year associate
Material Handler
1-year associate
Califf, Michael
Howard, Barbara
Nuismer, Mark
Sinen, Eugene
Electrician
11-year associate
Quality Tech
13-year associate
Rollform Expert
33-year associate
Material Handler
13-year associate
Church, David
Johnson, Dennis
Oklad, Susan
Skeels, David
Machine Repair
14-year associate
Production Leader
11-year associate
Quality Tech
11-year associate
Production Leader
25-year associate
Cowan, Robert
Kennedy, Louis
Paksi, Karen
Slocum, Richard
Manufacturing Engineer
12-year associate
Machine Troubleshoot
18-year associate
Manufacturing Tech
12-year associate
Manufacturing Tech
9-year associate
Curtis, Gary
Knutson, Dean
Palen, Joe
Stone, Garry
Material Handler
4-year associate
Certified Rollform Specialist
30-year associate
Packer
8-year associate
Supply Room Clerk
5-year associate
Davis Sr, Lawrence
Laster, Bernadine
Perry, Phil
Sutton, Michael
Machine Repair
19-year associate
Shipping Coordinator
22-year associate
Prototype Tech
13-year associate
Manufacturing Tech
13-year associate
Deuling, Jack
LeMaire, Candace
Pitcher, Harvey
Sypniewski, Diane
Production Leader
11-year associate
Packer
6-year associate
Utility Maintenance
14-year associate
Packer
14-year associate
Eaves, David
Lodes, William
Postmus, Mary
Thomas, Joseph
Manufacturing Tech
5-year associate
Janitor
11-year associate
Human Resources Manager
25-year associate
Rollform Machine Troubleshoot
27-year associate
Englert, Kathy
Lowden, Wayne
Richard, David
Tummel, Ernest
Manufacturing Tech
15-year associate
Machine Setup
11-year associate
Manufacturing Tech
9-year associate
Manufacturing Tech
3-year associate
Fechner, Lynn
Lyons, Bruce
Riemersma, David
Vanderwall, Howard
Manufacturing Tech
6-year associate
Certified Rollform Specialist
34-year associate
Certified Rollform Specialist
30-year associate
Rollform Machine Troubleshoot
29-year associate
Gilbert, Lynn
Meredith, Patricia
Rouwhorst, Rita
Williams, Robert
Machinist
30-year associate
Manufacturing Tech
10-year associate
Supply Room Clerk
15-year associate
Hanger
18-year associate
Gomez, Richard
Merz, Edward
Rowell, Michael
Manufacturing Tech
7-year associate
Production Leader
6-year associate
Manufacturing Tech
2-year associate
イースター朝食会 2009 年春季号
シェイプ退職者 2009 年春季号
18
イースター朝食会
御礼
“躍進を続けるシェイプ”春季号の編集と発行に携わったスタッフの皆さん、お疲れ様でした。
Terry Bosma
Sandy Charon
Alexis Crandell-Blackmer
Darla Crouse
Tom DeVoursney
Dean Knutson
Bruce Lyons
Dan Partenio
Doug Peterson
Jeff Piper
Mary Postmus
Jim Rosasco
Jack Russell
Danni Schertzing
Mike Smith
Char VanderStel
Gary Verplank
Rob Weykamp
19
35
周年記念号
1974~2009
ハッピーバースデイ、シェイプ!
1900 Hayes St.
Grand Haven, MI 49417
PRSRT STD
US Postage Paid
Permit No. 1
Grand Rapids, MI