テクノフォス

新 製 品
TECHNO PHOS
無電解ニッケル皮膜の硬さとテフロンコーテイングのなめらかさの特性をプラスした表面処理
特長
●特殊無電解ニッケルにフッ素樹脂を含浸コーティ
ングすることにより、非常に滑らかで硬い表面になり
ます。
マイクロビッカース硬さは荷重 100g で HV750(HRC.62)
。必要に応じ
て、HV1000(HRC.69)まで硬度を上げることができます
●あらゆる素材に処理ができます。
鉄、ステンレス、銅合金、アルミ合金、エンジニアリングプラスチッ
ク、セラミック、ガラス、あらゆる素材に処理が出来ます。
●複雑な形状の部品でも均一な皮膜が得られます。
あらゆる形状に対して、均一な厚さの皮膜処理が出来ます。(標準皮膜
厚 10∼15μ)また寸法精度の重要な部品には±1.5μの範囲で管理できま
す。
●潤滑性、耐摩耗性、非粘着性、摩擦係数に優れた皮
膜です。
●素材との強い密着性があり、剥離することがありま
せん。
●テフロン塗装の難点であったキズ、ハガレがありま
せん。
●通電性があるため、静電気の防止が出来ます。
●食品衛生法・食品、添加物等の規格基準に合格して
います。
テクノフォスの用途
・包装機械用部品
ヒートシール ホッパー ヒーターブロック マンドレル ローラー エンドシーラー プレート シリンダー カッター など
・食品機械部品
攪拌軸 シリンダー スリーブ リングノズル など
・製薬機械部品
ポケットローラー ディスク トレイ スラットバー 錠剤計数器 など
・その他
繊維機械部品 印刷機器用部品 電子機械用部品 各種金型
株式
会社
旭プレシジョン
本社工場
〒602-8176 京都市上京区下立売通智恵光院西入
TEL 075-842-0023
FAX 075-821-1944
URL http://www.akg.co.jp/ E-mail [email protected]
京都西工場
〒617-0004 京都府向日市鶏冠井町十相 30-5
TEL 075-925-1251 ・ 075-925-1252
FAX 075-932-3368
05.10.01 作成
テクノフォスのテストデーター
摩擦係数と耐 磨 耗 性
荷重 300g
【試験方法】 10mm の鋼球に 300gの荷重を負荷し、処理面上を 500 回/分で 5cm
の長さを往復させる。その時に鋼球を支持する固定棒に生じる歪量から摩擦係数および
500回/分
耐磨耗性を測定した。
【結果】 耐磨耗性データーに見られるように、テクノフォス処理では時間の経過とと
もに摩擦係数が小さくなり、往復 20000 回でもフッ素樹脂含浸層がなくなっていない。
摩擦係数 0.1∼0.15
摩擦係数
テクノフォス
無電解ニッケル
ナシ地(2∼5S)
0.10∼0.15
0.20∼0.25
素材のまま(−)
0.15∼0.20
0.25∼0.30
磨き面
(1S以下)
0.10∼0.15
0.15∼0.20
180℃、5 分間
熱処理
非粘着性
耐 食 性
200 時間連続
【試験方法】 試験片を蒸
【試験方法】 各々の処理
留水又は脱イオン水で洗浄
に 1×5cm の粘着テープを
し、柔らかい布でぬぐい乾
はり、50℃15 分、70℃7 分、
燥させた後 ASTM-B-117
100℃5 分、180℃5 分炉中
の方法に従って5%塩水噴
で加熱した後放冷し,その
粘着なし
5%塩水噴霧
テープをはがした。そのと
腐食なし
霧試験を 200 時間行なっ
た。
【結果】200 時間連続処理で腐食が見られない
き処理面に残ったテープの
●ASTM(アメリカ材料試験協会)
大きさを調べた。
【結果】 テクノフォスは粘着性が見られない。
耐 熱 性
●テープ面積5cm2
50℃15 分
70℃7 分
100℃5 分
180℃5 分
テクノフォス 無電解ニッケル 硬質クロム
0.0cm2
3.0cm2
2.5cm2
0%
60%
50%
0.0cm2
4.2cm2
4.3cm2
0%
84%
86%
0.0cm2
5.0cm2
5.0cm2
0%
100%
100%
0.0cm2
5.0cm2
5.0cm2
0%
100%
100%
●cm2=テープの残存面積
●%=テープ面積に対する残存面積比
●値が小さいほど非粘着性が良好
●面粗度は5∼8S
300℃、4 時間
【試験方法】 各試験片を
熱処理
300℃で4時間熱処理し皮膜
の重量減よりフッ素樹脂の
分解量を求め耐熱性を調べ
フッ素樹脂分解0%
テクノフォス
無電解ニッケル
た。
重 量 減
1.5mg
1.5mg
【結果】 300℃4時間ではフッ素樹脂は分解しない。