InterMail Post.Office 4.1.1J 補遺マニュアル

InterMail Post.Office 4.1.1J 補遺マニュアル
マニュアル・バージョン4.1.1
2009年8月
Open
Technologies
InterMail Post.Office 4.1.1J 補遺マニュアル
目次
1.
2.
3.
改良された機能について ................................................................................................................................................................................... 1
メールアーカイブ転送機能 ............................................................................................................................................................................... 2
2.1.
メールアーカイブ転送機能の改良点について...................................................................................................................................... 2
2.2.
設定項目の変更点..................................................................................................................................................................................... 2
2.3.
ご利用上の注意......................................................................................................................................................................................... 4
メールブロッキングオプション........................................................................................................................................................................ 5
3.1.
メールブロッキングオプションの改良点について.............................................................................................................................. 5
3.2.
設定項目の変更点..................................................................................................................................................................................... 5
3.3.
ご利用上の注意......................................................................................................................................................................................... 8
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1. 改良された機能について
InterMail Post.Office 4.1.1J では、次の機能が改良されました。本マニュアルでは、これらの機能の変更点を順次、簡単に説明
します。
-
メールアーカイブ転送機能
-
メールブロッキングオプション
1
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2. メールアーカイブ転送機能
2.1. メールアーカイブ転送機能の改良点について
メールアーカイブ転送機能が、以下のように改良されました。

Post.Office v4.1.0.4 のメールアーカイブ転送機能では、Post.Office に登録されたアカウント宛のメールのみがアーカイブ
転送の対象でしたが、v4.1.1 からは外部宛に送信されるメールも対象となり、処理される全てのメールをアーカイブ転送で
きるようになりました。

Post.Office v4.1.0.4 のメールアーカイブ転送機能では、アーカイブメールの転送先メールアドレス(エンベロープの RCPT
TO:アドレス)は、元メールの送信先アドレスに固定されていましたが、v4.1.1 からは、指定したメールアドレス宛に転送
することもできるようになりました。

Post.Office v4.1.0.4 のメールアーカイブ転送機能では、システムワイド・モードと、アカウント・モードの ON/OFF が連
動していましたが、v4.1.1 からは、独立して設定できるようになりました。
2.2. 設定項目の変更点

システムワイド・モードとアカウント・モードの ON/OFF について
『アカウントデータ毎に設定した「メールアーカイブ転送ホスト設定」を有効にする』 というラジオボタンが追加されました。
図1 メールアーカイブ転送の設定画面
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旧バージョンのラジオボタン「メールアーカイブ転送を有効にする」では、システムワイド・モードとアカウント・モードの両
方を設定することしかできませんでしたが、v4.1.1 からは、この追加されたラジオボタンを使って、それぞれのモードを独立し
て設定できるようになりました。
ラジオボタン『メールアーカイブ転送を有効にする』では、システムワイド・モードのアーカイブ転送機能を有効にするかどう
かを指定します。
ラジオボタン『アカウントデータ毎に設定した「メールアーカイブ転送ホスト設定」を有効にする』では、アカウント・モード
のアーカイブ転送機能を有効にするかどうかを指定します。
それぞれの転送機能は互いに影響することなく、独立して動作します。

アーカイブメールの転送先の指定
「メールアーカイブ転送の設定」に、アーカイブメールの転送先メールアドレス(SMTP エンベロープの RCPT TO:アドレス)
が指定できるようになりました。
以下のフォーマットで、転送先メールアドレスを指定します。転送先メールアドレスを指定するフィールドは省略可能です。
<From フィールド><To フィールド><アーカイブホスト[#ポート番号]><転送先メールアドレス>
または、
<From フィールド><To フィールド><アーカイブホスト[#ポート番号]>
尚、転送先メールアドレスを指定するフィールドが省略された場合は、以下の形式で Post.Office に登録されます。
<From フィールド><To フィールド><アーカイブホスト[#ポート番号]><>
転送先メールアドレスが指定されている場合、転送先に送信される際にアーカイブメールの RCPT TO:アドレス(SMTP エンベ
ロープの宛先指定)が書き変わります。
例えば、次のように指定すると
<*><*><arch-host.domain.co.jp><[email protected]>
転送される際の全てのアーカイブメールの RCPT TO:アドレスは、<[email protected]> に書き変わり
ます。
※
メール内のヘッダー部に記述されている To:ヘッダーは、書き変わりません。
転送先メールアドレスを省略して指定し、元のメールで複数の宛先が指定されている場合は、その RCPT TO:アドレスの中で<To
フィールド>の条件にマッチしたメールアドレスが、アーカイブメールの転送先アドレスに指定されます。
例えば、次のように指定すると
<*><aaa@*><arch-host.domain.co.jp>
元メールの宛先(RCPT TO:アドレス)に <[email protected]>、<[email protected]> の2つのアドレスが指定されていた
場合、アーカイブメールの転送先アドレスは、<[email protected]> になります。
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2.3. ご利用上の注意
メールアーカイブ転送機能をご利用になる場合は、次の点にご注意ください。

転送されるアーカイブメールの SMTP エンベロープ送信元アドレス(MAIL FROM: アドレス)は、管理者アカウント
「Postmaster」のメイン E メールアドレスが指定されます。
(メール内のヘッダー部に記述されている From: ヘッダーは、書き変わりません)

Post.Office が受信できる全てのメールがアーカイブ転送の対象となりますが、以下のメールは転送されません。
・メールブロッキングオプションや SMTP フィルターなどで受信が拒否された場合
・SMTP エンベロープの RCPT TO:アドレスが空の場合(RCPT TO: <>)
・SM TP エンベロープの MAIL FROM:アドレスが空の場合(MAIL FROM: <>)
・メーリングリスト開設時のメッセージやメーリングリスト統計情報のメール等、Post.Office のモジュール内で生成され、
メールボックスに直接、配信されるメール
(システムワイド・モードでは転送されませんが、アカウント・モードでは転送されます)

受信したメールが、システムワイド・モードとアカウント・モードの両方にマッチする場合は、どちらも転送されます。
(旧バージョンでは両方にマッチした場合、アカウント・モードが優先され、システムワイド・モードの転送は行われませ
んでした)

メーリングリスト宛のメールは、個人宛のメールと同様に、エンベロープの RCPT TO:に指定されているアドレスにて、
転送するかどうかを判断します。メーリングリストに登録されているメンバーのメールアドレスは参照しません。
(旧バージョンのアーカイブ転送機能では、メーリングリストのメンバーがローカルアカウントだった場合に、該当のメン
バー毎にアーカイブ転送していました)

Post.Office v4.1.1 以前のバージョンからアップグレードした場合、メールアーカイブ転送の設定は引き継がれません。
Post.Office v4.1.1 以前のバージョンで、メールアーカイブ転送機能を利用されていた場合は、アップグレード後に再設定
してください。
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3. メールブロッキングオプション
3.1. メールブロッキングオプションの改良点について
メールブロッキングオプションが、以下のように改良されました。

Post.Office v4.1.0.4 のメールブロッキングオプションでは、ブロックするメール(ブラックリスト)のみしか設定できま
せんでしたが、v4.1.1 からは、常に受信するメール(ホワイトリスト)を設定できるようになりました。

送信元メールアドレスのチェックする際の条件に、ワイルドカード(
「*」アスタリスク)を指定できるようになりました。
(送信元 IP アドレスについては、従来どおり、IP アドレス、ネットワークアドレス、CIDR 表記にて指定します)
メールブロッキングオプションでの受信/拒否判定の処理の順序は、以下のとおりです。
1)
送信元 IP アドレスが、IP アドレスのホワイトリストにマッチする場合はメールを受信する
2)
送信元 IP アドレスが、IP アドレスのブラックリストにマッチする場合はメールを拒否する
3)
RBL チェックの判定が、迷惑メール送信元の IP アドレスと判定されたメールを拒否する
4)
送信元メールアドレスが、メールアドレスのホワイトリストにマッチする場合はメールを受信する
5)
送信元メールアドレスが、メールアドレスのブラックリストにマッチする場合はメールを拒否する
6)
NULL アドレスなどのチェックに該当する場合はメールを拒否する
このブラックリストとホワイトリストを組み合わせて、送信元メールアドレスのチェックにワイルドカードを使った指定をする
ことで、例えば、特定のメールサーバのみからメールを受信し、その他は全てブロックする、あるいは、指定したメールアドレ
ス以外の TLD(トップレベルドメイン)からのメールを拒否する等、きめ細やかな設定が可能になりました。
3.2. 設定項目の変更点
メールブロッキングオプションの設定欄が、
「送信元 IP アドレスのチェック」と「送信元メールアドレスのチェック」の 2 段階
に分けられました。

第 1 段階:送信元 IP アドレスのチェック
送信元 IP アドレスのチェックに「常に受信する:」という項目が追加されました。
(送信元 IP アドレスのチェックにおけるホワ
イトリストとなります。
「ブロックする:」はブラックリストです)
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Post.Office に接続してきた送信元が、この「常に受信する:」にて指定された IP アドレスだった場合は、これ以降(第 2 段階を
含め)で指定されているブロック判定は行なわれません。

第 2 段階:送信元メールアドレスのチェック
送信元メールアドレスのチェックに「指定したアドレスからのメールを常に受信する:」
「指定したドメインからのメールを常に
受信する:」
「指定したユーザー名からのメールを常に受信する:」という項目が追加されました。
(この箇所の設定が、送信元メ
ールアドレスのチェックにおけるホワイトリストとなり、下に続く「ブロックする:」の箇所がブラックリストとなります)
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また、
「ブロックする:」の箇所には、送信元メールアドレスのチェックに「下の条件設定に関係なく全てブロック」という項目
が追加されました。
例えば、上で指定したホワイトリストにはマッチしない、それ以外のメールを全てブロックしたい場合に利用します。
図2 ブロッキングオプション設定画面
送信元メールアドレスによるブロックのホワイトリスト、ブラックリストでは、ワイルドカードとしてアスタリスク「*」が指定
できるようになりました。
「*」は、長さ 0 以上の任意の文字列にマッチします。
以下は、ワイルドカードによるマッチングの例です。
対象メールアドレス
<[email protected]>
<>(ヌル・アドレス)
7
ドメインの設定
マッチング
opentech*
○
*opentech*
○
op*ch*
○
open*tech*
○
*opentech
×
ope*tech
×
opentechx*
×
opentech
×
*
○
*
×
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3.3. ご利用上の注意
メールブロッキングオプションをご利用になる場合は、次の点にご注意ください。

メールブロッキングオプションは「送信元 IP アドレスのチェック」
「送信元メールアドレスのチェック」の順に判定され
ます。例えば、第 2 段階の「送信元メールアドレスのチェック」のホワイトリストにマッチするケースでも、第1段階の
「送信元 IP アドレスのチェック」のブラックリストでマッチしている場合にはブロックされます。
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