新しい翻訳トレンドの概要 オンライン翻訳システム 機械翻訳→人によるチェック→翻訳メモリ 株式会社ジーコム 取締役: 取締役: 松岡 義樹 2014年 2014年11月 11月 1 グローバル化=英語=世界とのコミュニケーション 最近よく耳にするグローバル化という言葉には 地理的および言語的の2つの意味合いが含まれています。 たとえばアジア各国への企業進出などは地理的なグローバル化ですが 言語的なグローバル化では英語が重要な役割を果たします。 英語を母国語とするのは イギリス、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカなど、 限られた国々で生まれ育った人たちだけです。 日本に住む私たちを含み その他の国の人たちにとって、英語は二つ目の言語で 世界中のほとんどの人たちがこれに該当します。 換言すれば、世界中で広く習得されている英語は グローバルコミュニケーションのために 必須のツールです。 2 グローバル化 = 英語を読み書きする 英語というと、どうしても会話のイメージがありますが、 「読む」ことと「書く」ことも忘れてはなりません。 翻訳会社、プロの翻訳者、英語を読める人や書ける人にお願いせずに、 自ら英語を読んだり書くことにチャレンジすることが、 個人のグローバル化につながるかもしれません。 グローバル時代に必須の英語の読み書きという課題に取り組むのに 以下の新しい「翻訳トレンド」を利用できます。 機械翻訳による自動翻訳 ↓ 翻訳支援ツールを利用して自動翻訳文をチェック ↓ 翻訳メモリにチェック後の翻訳結果を蓄積して将来の事前翻訳に再利用 3 新しい翻訳トレンド - 機械翻訳→翻訳支援ツール→ 翻訳メモリ ¾ 欧州では既に2-3年前から、機械翻訳→翻訳支援ツール→翻訳メモリというワークフローが注目さ れて利用されています。 ¾ 機械翻訳 9 最近では精度が向上している機械翻訳システムもあり、事前翻訳(下訳)として利用できます。 9 機械翻訳のメリット • • • • • 「訳抜け防止」 「 辞書引きの軽減」 「 数値のコピーミスや打ち間違いの防止」 「単純な文章であればそのまま機械翻訳を使用できる (特にソフトウェアの操作ガイド類などのシンプルで20文字以内 で構成される文章)」があります。 いちから翻訳文を入力する必要がないので、作業効率もアップします。 9 日本においてもNTTドコモが「みらい翻訳」という機械翻訳システムを推進するために新会社を設立しました。 ¾ 翻訳支援ツール 9 翻訳業界では既に20年前から利用されている、コンピュータによる翻訳支援ツールです。 9 翻訳や翻訳文のチェックに必要な機能が搭載されています。 ¾ 翻訳メモリ 9 翻訳結果が自動的に蓄積/更新され、将来の翻訳に再利用できます。 4 オンライン翻訳システム 機械翻訳(下訳)+翻訳支援ツール(人による訳文チェック)+翻訳メモリ(翻訳文の蓄積)がパッケージされた オンライン翻訳システムも利用でき、今後はこの新しい翻訳トレンドが注目を集め、利用者が増えると思われます。 機械翻訳API (MT Application Programming Interface) + コンピュータ支援翻訳ソフト (Computer Aided Translation Software) + 翻訳メモリ (Translation Memory) MT コンピュータ支援翻訳ソフト 機械翻訳API 翻訳メモリ 5 機械翻訳と翻訳支援ツールの違い MT 人の手による翻訳 自動翻訳 機械翻訳 (自動翻訳) 自動翻訳) とは ¾ 機械翻訳とは、ある言語を別の言語へ機械的に変換する技術 ¾ 機械翻訳という概念は、コンピュータが現れる前に存在していたため、コン ピュータ翻訳と言わずに、機械翻訳(Machine Translation)と呼ばれています ¾ 現在の機械翻訳はソフトウェアによって自動的に行われます 例えば、英語の文章を入力すると翻訳された日本語の文章が出力されます 例: Google翻訳など 翻訳支援ツール( 翻訳支援ツール(コンピュータ支援翻訳) コンピュータ支援翻訳) とは ¾ 「翻訳や翻訳文のチェック」を効率的に行い、品質を高める ことを支援するツールです ¾ 近年では機械翻訳による自動翻訳の人によるチェックに使 用されるケースが増えています 6 翻訳メモリとは? 翻訳メモリは ¾ 翻訳者によって翻訳された訳文を、その原文とともに、専用のデータベースに登録するテクノロ ジー ¾ 過去にデータベースに登録された翻訳と同じまたは類似する原文と訳文が自動的に抽出される ので、それらを再利用できます TM CAT TRANSLTION 7 オンライン翻訳システムには 2つのステップがあります 1)機械翻訳 2)翻訳支援+翻訳メモリ (人による翻訳文のチェック) (翻訳メモリの自動作成/更新) 日本語 オンライン翻訳システムによるワークフロー(機械翻訳→人によるチェック→翻訳メモリ) 原文 (例: 日本語) アップロード 「機械翻訳による 事前翻訳」を「人に よる訳文チェック」 を通じて品質向上 させて、「翻訳結果 を翻訳メモリに蓄 積」して再利用でき ます。 オンライン翻訳システム 機械翻訳(自動) 翻訳支援ツール (人による翻訳文のチェック) 翻訳メモリ 将来の翻訳の 事前翻訳に 再利用 訳文 (例: 英語) ダウンロード English 多言語への展開 (アジア言語など) 8
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