欧州化学物質法規制最新動向 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/New_REACH/ Cefic-LRI の AMBIT tool の公表 2016 年 5 月 11 日 2016 年 5 月 3 日に Cefic は LRI (The Long-range Research Initiative)プログラムにおいて 開発された化学物質の安全性予測ソフト-AMBIT をその website から公表した。1) AMBIT は読み取り(read-across)-類似化学物質の既知の特性からある化学物質の未知の 特性を予測する科学的手法-及びカテゴリゼーションの原理を適用して、企業の化学規制 への順守を支援するために設計されたものである。 ECHA が産業界に共有させた REACH の公開データが本ソフトに統合化されていて、 AMBIT システムはそのデータベースに保存されたデータについて、柔軟性のある多様な検 索を可能とするデータベースと機能性モジュールから構成されている。AMBIT データベー スは 450,000 を超える化学構造とそれらの CAS、EINECS の様な識別子を保管していて、 分子記述子、試験の記述を伴う実験データ、参考文献のような情報も含んでいる。品質保 証され、検索可能な書式で構成されたそのデータは、REACH で適用される PBT 及び類推 評価を含めて、化学品情報(構造、データ、文字列)に関して独自の特徴を持つ。 ユーザーは自社によって作成されたデータを確実にアップロードすると共に、化学品につ いての広範囲な既存情報を検索しそれにアクセスすることができる。これは、特に所有デ ータの乏しい中小企業に対して強力なツールとなる。 又、AMBIT は REACH IUCLID フォーマットを含めて、すべてのエクスポート書式に対し てフォーマットされた物質検索要求に応える機能を持ち、情報源からの外部データベース のインポートが確実にできるように設計されている。 これにより、ANBIT によって、企業は化学品安全性に関する既存の情報を検索して、自社 のデータを確実にアップロードすることができる。 AMBIT はウェブアプリケーションであり、オープンソースの化学物質決定支援システムへ のウエブブラウザーインターフェースを提供しており、以下の特徴を持つ: -化学構造データベース -構造(正確に適合する構造、類似構造)及びメタデータの検索 -ナノマテリアルに対する支援 -予測及びデータ分析ツール -データ交換ツール:手動又は自動 -すべてのオペレーティングシステムとの両立性 -REST ウエブサービス 1 -使用及びアクセス管理 構造式、単一及び複数成分物質の構成を含めて、更に UVCB の特別な場合は、IUCLID の書 式での構成成分、不純物及び添加物に取り組んで、AMBIT は物質アイデンティティを取り 扱う。実験データは単一構造に結び付けられるのではなく、物質毎に保管されている。 Cefic LRI の AMBIT の website において、その詳細説明 2) と共に、ダウンロードする場所 3) 及びオンラインの解説ビデオ 4) が掲載されている。 尚、AMBIT が紹介されたワークショップは、最初、2016 年 1 月 21 日に開催され 5)、その 後、2016 年 4 月 19-20 日にヘルシンキで開催され、その時のプレゼン資料が既に公開され ている 6)。 本ワークショップは今後、世界各地で開催される予定で、日本においては、2016 年 6 月 15~16 日に淡路島夢舞台国際会議場で開催予定の LRI 国際ワ-クショップ場 7) で 行われる予定である。 参考文献 1) Cefic LRI launches new chemical safety prediction software <http://www.cefic.org/newsroom/More-news-from-2016/Cefic-LRI-launches-new-chemicalsafety-prediction-software/> 2) AMBIT <http://cefic-lri.org/lri_toolbox/ambit/> 3) Create an AMBIT account <https://ambitlri.ideaconsult.net/tool> 4) Online Instruction Videos <https://www.youtube.com/watch?v=vJm1ftdCMqA&feature=youtu.be> 5) LRI Workshop on AMBIT and READ-ACROSS <http://cefic-lri.org/events/lri-workshop-on-ambit-and-read-across/> 6) Topical Scientific Workshop - New Approach Methodologies in Regulatory Science 19-20 April 2016 | Helsinki, Finland <http://echa.europa.eu/view-article/-/journal_content/title/topical-scientific-workshop-newapproach-methodologies-in-regulatory-science> 7) ICCA-LRI and NIHS WorkshopAwaji Island, Japan2016 June 15-16Awaji YumebutaiInternat <http://cefic-lri.org/events/save-the-date-2016-icca-lri-and-nihs-workshop-meeting-theglobal-challenge-of-applying-new-scientific-methods-to-improve-environmental-and-humanhealth-risk-assessments/> 以上 2
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