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会社案内 2016
感動を・ともに・創る
私たちは、音・音楽を原点に培った技術と感性で、
新たな感動と豊かな文化を
世界の人々とともに創りつづけます
2
ヤマハ吹奏楽団
ヤマハグループの従業員によって構成され、
メンバーの多くが
楽器づくりに携わる。1961年に創部し、
日本の吹奏楽界の中でも
長い歴史を持つ楽団の一つとして精力的に活動している。
会場:ザ・シンフォニーホール
3
Message from the President
「なくてはならない、個性輝く企業」となるため
お客様に新たな価値を提案し続けます。
ヤマハグループは「感動を・ともに・創る」をコーポレートスローガンとして掲げ、事業活動を通じて人々
のこころ豊かな生活に貢献することを目指しています。
当社は1887年の創業以来、
「音・音楽」を中心とした多様な製品・サービスをご提供し、音楽・教育・文化に
関連する幅広いニーズにお応えすることにより、
さまざまな場面で“感動”が生まれるお手伝いをしてまいり
ました。私たちが常に意識しているのは、お客様の期待を超える製品・サービスの提供を通じて、お客様に
とっての“感動”を創ることです。そのために、私たちはお客様一人ひとりと真摯に向き合い、
お客様の目線を
大切にしています。
2016年4月にスタートさせた3カ年の中期経営計画「NEXT STAGE 12」では、
新たな価値創造と差別化で
競争優位力を高めることを基本戦略として掲げました。
お客様とのつながりを一層強め、
それぞれのお客様に
最適なサービスとソリューションを提供してまいります。
また、当社にしか生み出せない新たな価値を提案し続けるために、新たな研究開発拠点となる「イノ
ベーションセンター」の整備および新開発棟の建設に着手しました。技術部門を結集することで開発効率を
さらに高め、技術者間の交流や社内外の協業を促進し、
イノベーションの創出を加速させます。長い歴史の
中で培ってきた技術・ノウハウと感性を生かしながら、情熱をもって挑戦し続けることで、人の心に響く新しい
価値を生み出していきたいと考えています。
これからも皆様の期待にお応えし、
「なくてはならない、個性輝く企業」になることを目指して誠心誠意
努力してまいりますので、何卒ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2016年7月
ヤマハ株式会社
代表取締役社長
4
トップメッセージ
5
ヤマハの歴史は1887年、創業者である山葉寅楠がリードオルガンの
修理をきっかけとして、
オルガン製作に成功したことに始まります。
以来およそ130年にわたって、楽器を中心とするさまざまな製品・サービスを
提供し続け、世界中で広く親しまれるブランドとなりました。
上原ひろみ
世界を舞台に活躍するジャズピアニスト
ヤマハピアノを“相棒”として、
エネルギッシュな演奏で観客を魅了する
6
ヤマハホールでの
ベルリン・フィル スペシャル・アンサンブル公演
藤田寛之
葛城ゴルフ倶楽部所属
2CELLOS
若きチェリストのデュオ
唯一無二の楽器としてヤマハの
サイレントチェロTMを愛用する
1台のオルガン修理から始まったヤマハの歴史。
以来、進取の精神を継承し、お客様とともに歩んできました。
7
世界最大の総合楽器メーカーとして築いてきた強みを
さらに磨き、唯一無二の存在を目指します。
評価技術
多彩な技術を融合して、新たな製品を開発します
素材・解析技術からネットワーク技術、
感性評価技術までヤマハの持つ幅広い技術を融合し、
ヤマハならではの価値を生み出しています。
メカトロニクス
技術
センシング
技術
音と人が
関わる
技術
素材・解析技術
8
ネットワーク
技術
信号処理
技術
音源技術
技術の融合
世界各地域でお客様とのつながりをさらに強めます
およそ60年にわたる積極的なグローバル展開によって、
アジア・オセアニア
その他の地域
%
今では30以上の国と地域に拠点を持つヤマハ。
各地域でお客様のニーズに応えた販売・音楽普及活動を展開し、
さらなる拡大を図っています。
日本
27.5
欧州
33.3
地域別売上高
構成比
(2016年3月期)
18.9
%
%
北米
20.3
%
9
ヤマハの事業概要
「こころ豊かな生活」と
「快適な社会」の実現に向けて、ヤマハのコアコンピタンスである
「音と人が関わる技術」を活用し、楽器、音響機器、部品・装置/その他という3つの領域で事業を展開します。
こころ豊かな生活
快適な社会
楽 器
部品・装置/その他
音響機器
64.0
64.0
27.4
%
64.0
27.4
8.6
%%
27.4
8.6
%%%
%%
8.6
%
事業別売上高構成比
連結業績
(2016年3月期)
営業利益
407億円
親会社株主に帰属する
当期純利益
音と人が
関わる技術
326 億円
ヤマハのコアコンピタンス
4,355億円
売上高
中期経営計画
〈経営ビジョン〉
「なくてはならない、個性輝く企業」になる
(2016年4月〜2019年3月)
ブランド力を一段高め、高収 益な企業 へ
営業利益率
20%
「新たな価値創造と差別化で、競争優位力を高める」
ことを基本戦略に、
ブランド力の強化と、
2016∼2019
新中期経営計画
その結果としての利益率の向上を目指します。
2013∼2016
YMP2016
事業構造改革、コストダウン、
楽器事業粗利改善等で、大幅に利益を伸長
2010∼2013
YMP125
営業利益率
事業構造改革により経営基盤を再構築
営業利益率
10
2.5%(2013年3月期)
9.3%(2016年3月期)
ブランド力の強化と、その成果としての利益率の向上
営業利益率
12%(2019年3月期目標)
円高傾向を克服し、収益力向上
事業紹介
楽器事業
ヤマハグループの主力である楽器事業は、楽器の製造・販売を
はじめ、音楽教室等の運営、音楽・映像ソフトの制作・販売など
多彩な事業を展開しています。初心者からプロフェッショナルまで
多 様 な 音 楽 愛 好 家 から高 い 評 価を得ているこれらの 製 品・
サービスは、アーティストとの対話を通して進める研究開発や、
世界各国に広がるネットワークによるきめ細かな営業・サービス
活動などによって支えられています。
コンサートグランドピアノ CFX®
第17回目を迎えた世界最高峰のフレデリック・ショパン
国際ピアノコンクールで最も多くのピアニストに選ばれた。
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鍵盤楽器
●グランドピアノ/アップライトピアノ ●電子ピアノ ●電子オルガン
(エレクトーン®)
●ポータブルキーボード ●シンセサイザー etc.
125年を超える歴史と実績によって培われた熟練技能に裏付けられた
アコースティックピアノから先進のデジタル技術を駆使した電子
楽器、そして、
これらの技術の融合により生まれたハイブリッドピアノ
まで豊富なラインアップを提供しています。
コンサートグランドピアノ
CFX®
ハイブリッドピアノ
TransAcousticTM YUS1SHTA
エレクトーン
STAGEA® ELS-02C
(カスタムモデル)
ベ ー ゼ ン ド ル フ ァ ー
Bösendorfer 社
グランドピアノ
Hummingbirds Model 200
電子ピアノ
Clavinova® CLP-535WA
シンセサイザー
MONTAGE®7
管楽器
●トランペット ●フルート ●クラリネット ●サクソフォン etc.
管楽器製造50年の間に培った生産技術力と、木材・金属を精密に
加工するクラフトマンシップを結集して、最高の音色、響きと吹奏感を
生み出しています。
カスタムクラリネット
YCL-SE ArtistModel
カスタムトランペット
Xeno® YTR-8335RS
アーティストに愛される最高の楽器・サービスを目指して
ヤマハは、東京、北京、ニューヨーク、ロンドン、ハンブルク、
ウィーン、モスクワなど世界の
主要都市にアーティストサービス・R&D(研究開発)の拠点を持ち、
アーティストが最高の
演奏ができるようきめ細かくサポートするほか、世界中の演奏家に愛用される最高の楽器
づくりのために、さまざまな形でアーティストと協働しています。高い技術とノウハウを
生かした楽器のメンテナンスや修理、調律などでアーティストの信頼に応えるとともに、
演奏家の求める音を表現する楽器を提供するためにアーティストとの対話を大切にし、
製品開発に役立てています。
12
カスタムアルトサクソフォン
YAS-875EX
打楽器
●ドラム ●ティンパニ ●マリンバ etc.
世界中のトップアーティストとともに追求してきた音・打感、
そして高い信頼を得てきた操作性・堅牢性により、
プレイヤー
のパフォーマンスを最大限に引き出します。
コンサートマリンバ
YM-6100
アコースティックドラム
Recording Custom®
電子ドラム
DTX®920K
弦楽器
●ギター ●バイオリン etc.
アコースティック、エレクトリックに加え、ヤマハ独自の
サイレントTMシリーズまでカバーする弦楽器は、多くの人に
演奏する楽しみを提供しています。
ラインシックス
L ine 6社
ギタープロセッサー
HelixTM
アコースティックバイオリン
Artida® YVN500S
エレクトリックバイオリン
YEV104
エレキベース
TRBX504
エレキギター
Revstar® RSP20CR
1966年のヤマハギター誕生から50周年
ヤマハ初の国産フォークギターFG180が誕生してから、2016年で50周年を
迎えました。独自の設計やデザイン、そして部材にまでこだわり作られたFG
シリーズは、多くの人にギターを弾く楽しさを伝えてきました。1974年に発売
されたLシリーズは、常に時代が求めるサウンドと演奏性を実現するために
進化を続け、40年を経た今もフラッグシップモデルとして君臨しています。
5 0 年 の 間に 、アコースティックギター、エレキギター、クラシックギター、
サイレントギター™など多様なモデルを世に送り出し、
プロのミュージシャンから初めてギターに触れる
方まで、あらゆる人々に音楽の感動を届けるために、真摯に楽器づくりを続けています。
50周年に合わせて
フルモデルチェンジした
FGシリーズ(FG850)
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教育楽器
●リコーダー ●鍵盤ハーモニカ
(ピアニカ®)etc.
ヤマハは、
リコーダーやピアニカなどの教育楽器の提供を通じて、
子どもたちに音楽の楽しさ、演奏する喜びを伝えています。
ピアニカ
P-32EP / P-32E
リコーダー
YRS-61 / YRS-301Ⅲ / YRS-401
音楽教室・英語教室
メディア・エンタテインメント
ヤマハグループは世界の40以上の国と地域において、
幼児から大人まで
●楽譜・音楽書出版事業 ●プロダクション事業 ●音楽出版事業
幅広い生徒を対象に音楽教室を展開。60年以上にわたり楽器演奏
●レーベル事業 ●音楽配信事業 etc.
人口の拡大や音楽文化の普及・啓蒙に努めています。英語教室は歌や
リズムで楽しみ ながら生きた 英 語を身 に つけるヤマハ ならでは の
レッスンを行っています。
アーティストの発掘からマネジメント、原盤制作、著作権の管理・開発、
音楽・映像ソフトの制作・販売、楽譜・音楽書出版、コンテンツ配信など
多岐にわたり展開しています。
音楽ソフト
ヤマハ音楽教室
「幼児科」
楽譜
© Disney Enterprises, Inc.
ヤマハ英語教室
ヤマハ大人の音楽レッスン
映像ソフト
音楽書
全国各地で音楽による街づくりを支援
ヤマハの「音楽の街づくり“おとまち®”」は、
音楽の持つ“人と人とをつなげる力”を使って、
サステイナブル(持続的)なコミュニティーづくりをサポートする取り組みです。他の
地域から訪れる人々との交流の拡大が進む中、産業振興やにぎわい創出などの地域
活性化に取り組む自治体、企業などに対し、音・音楽を通じて地域の価値を高める街
づくりへのソリューションを提供し、事業活動として社会との新たな共有価値を創出
します。市民参加型音楽祭やコミュニティー
バンドのプロデュースなど、全国各地で実施
される地域に根差した多くの活動に協力・協働
しています。
14
事業紹介
音響機器事業
音響機器事業は「音・音楽」をコアとして培ったデジタルとアコース
ティックの両技術を生かし、業務用からコンシューマー向けまで幅広い
ソリューションを提供しています。業務用音響機器、音楽制作機器・ソフト
ウェアをはじめ、
AV機器、
業務用通信カラオケ、
さらにはネットワーク機器、
音声コミュニケーション機器まで幅広い製品で構成されています。
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業務用音響機器
●ミキサー ●シグナルプロセッサー ●パワーアンプ ●スピーカー etc.
オーディオネットワーク技術を生かしたヤマハの業務用音響機器。世界の著名なホール、
劇場、
コンサート会場などに導入されているだけでなく、店舗、会議場などの商業空間に
向けた音のトータルソリューションも提案しています。
ネ キ ソ
NEXO社
スピーカーシステム
STMTMシリーズ
デジタルミキシングシステム
RIVAGE® PM10
ポータブルPAシステム
STAGEPAS® 600i
レ ボ ラ ブ ズ
商業空間用スピーカーシステム
VXSシリーズ / VXCシリーズ
Revolabs社
会議用デジタルワイヤレス
マイクシステム
Executive EliteTMシリーズ
音楽制作機器・ソフトウェア
●音楽制作用ソフトウェア
●オーディオインターフェース ●コントローラー etc.
アドバンスト・プロダクション・システム
Nuage®
ソフトウェア技術とシームレスに融合した音楽制作機器
は、音楽をつくる楽しみを身近にし、
より表現力豊かな
音楽制作を可能にしています。
ス タ イ ン バ ー グ
Steinberg社
デジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア
Cubase® Pro
世界中の会場でコンサートやイベントを支える業務用音響機器
ヤマハの業務用音響機器は、音質の良さやレスポンス
の良い操作性、
プロフェッショナルな現場で求められる
スピーカーシステムやSteinbergのソフトウェアが導入
新国立劇場(東京都)
東京国際フォーラム(東京都)
中野サンプラザホール(東京都)
ブルーノート東京(東京都)
神戸国際会館(兵庫県)
2014年ノーベル賞授賞式(ノルウェー)
される例も多く、ヤマハグループの総合力を生かした
商業空間向け音響
ソリューションを提供しています。
また、会議室や店舗
銀座・伊東屋(東京都)
ジョン・F・ケネディ国際空港(米国)
インターコンチネンタル ダボス
(スイス)
信頼性、最先端のオーディオネットワーク技術などを
評価され、小規模なイベントから大 型 のコンサート
ホールまで幅広い会場で採用されています。ヤマハの
デジタルミキサーやプロセッサーとともに、NEXOの
などの商業空間向け音響の分野においてもトータル
ソリューションを提案しています。
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主な納入事例
AV機器
●ホームシアターシステム ●AVアンプ ●スピーカーシステム ●システムコンポ etc.
AV機器の分野では、
「音・音楽」を極めたヤマハの感性と先進的なデジタル技術を融合し、
デジタル・サウンド・プロジェクターなどのホームシアターシステムやAVアンプ、HiFiオー
ディオ、
デスクトップオーディオなどを取りそろえ、多彩な音楽の楽しみ方を提案しています。
ブックシェルフスピーカー
NS-5000
AVプリアンプ
AVENTAGE® CX-A5100
ワイヤレスストリーミングスピーカー
WX-010
パワーアンプ
AVENTAGE® MX-A5000
音声コミュニケーション機器
デジタル・サウンド・プロジェクター
YSP-2700
音声コミュニケーション機器では、Web会議用のマイクスピーカーが
企業や学校などに広く普及しています。
防音室
グランドピアノをはじめとした楽器の演奏はもちろん、音楽制作時の
プライベートスタジオ、企業内の開発ルームなどとして幅広く使える
防音室。遮音だけでなく室内の音が心地よく聞こえるよう配慮されて
おり、用途を問わず快適な空間を作り出します。
IP電話会議システム
PJP-50R(S)
ユニファイドコミュニケーション
マイクスピーカーシステム
YVC-1000
ネットワーク機器
ルーターをはじめとしたネットワーク機器は、
中小規模の拠点を中心に多く
採用されています。
ギガアクセスVPNルーター
RTX1210
アビテックス®
CEFINE® NS 4.3畳タイプ
MusicCast® ― 家じゅうの空間で、音楽がつながる
音楽を手軽に楽しんでいただくため、
ヤマハはホームオーディオネットワーク機能「MusicCast」を提案して
います。スピ ーカー や A Vレシ ー バ ー など の M u s i c C a s t 製 品 を W i - F iで接 続すれ ば 、専 用アプリ
「MusicCast CONTROLLER」を操作するだけで
インターネットラジオや、
スマートフォン・パソコン・
NAS(ネットワークHDD)などに保存している
音楽ファイルを家じゅうの空間で共有できます。
また、CDプレーヤーやテレビなどの音楽・音声
を、
別室にあるMusicCast製品で聞くことも可能
です。今後対応機器をさらに増やし、家庭での
音楽の楽しみ方を広げていきます。
MusicCastネットワーク接続イメージ
17
事業紹介
部品・装置事業ほか
音 源 L S Iを中 心とした 半 導 体 、自 動 車 用 内 装 部 品 、F A( F a c t o r y
Automation)機器からなる部品・装置事業と、
ゴルフ用品事業および
リゾート事業でも、楽器の製造・販売を通じて蓄積した技術・ノウハウ
と感性を生かして、お客様に満足いただける製品とサービスを提供
しています。
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部品・装置事業
半導体
●オーディオコーデック、
デジタルアンプ ●地磁気センサー ●アミューズメント機器用音源・画像LSI ●車載、家電用音源・画像LSI
電子楽器用音源LSIの開発からスタートした半導体は、
音源・画像LSIのほか地磁気センサーなど、
さまざまな分野
に 広がっています。また 、ペ ルチェモジュール 、熱 発 電
モジュールなどの熱対策ソリューションを提供しています。
新たに、車載、パソコン、アミューズメント機器、ホーム
ヘルスケアなどの領域で音の技術を中心とするソリュー
ションを提案していきます。
ノートパソコン用
ウーハースピーカー
NS-N21WB
アミューズメント機器用
画像LSI
YGV637
自動車用内装部品
FA機器
ピアノ製造で培われた木材加工や塗装の技術と精密成形技術、
デザイン力
ヤマ ハ の 生 産 技 術とシステ ム
を融合し、高級車向けに内装部品を提供しています。
エンジ ニ アリング で 差 別 化 を
スマートフォン用
3軸地磁気センサー
YAS537
図り、信頼性の高い機器を製造
しています。
プリント基板検査装置
天然木材の魅力を生かしたウッドパネル
水素リークディテクタ
YHLD-100
ゴルフ用品事業
リゾート事業
ヤマ ハ が 持 つ 技 術 力と契 約プ ロゴ ルファー からのフィードバック
豊かな自然の中で音楽やスポーツを楽しむ機会・場を提供し、ヤマハ
を生かし、機能と感性を両立させた魅力あるゴルフクラブを開発して
にしかできない豊かな時間を創り出しています。
います。
葛城北の丸®
ゴルフクラブ
inpres®UD+2
ドライバー
ゴルフクラブ
RMX®216
ドライバー
葛城ゴルフ倶楽部®
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ヤマハは長い歴史の中で、
世代を超えて受け継がれた
熟練技能や音づくりへの感性を根底に、アコース
R e s e a r c h
&
D e v e l o p m e n t
研究開発
ティック楽器製造の過程で独自の技術を積み重ねる
とともに、デジタル楽器や音響機器の分野で画期的
なエレクトロニクス技術を開発してきました。双方
の技術を駆使し融合することで、ヤマハにしか生み
出すことのできない新しい価値、
新しい音楽の楽しみ方
を提案していきます。
ヤマハのコア技術
楽器領域
ヤマハは、
より豊かな音を届けるために、木材・金属など素材の加工をはじめ、
鍵盤・アクションのメカニズム、音源や音響に関連する技術の研究を重ねています。
木材改質技術
アコースティック楽器における
音源システム
A.R.E. ®(Acoustic Resonance Enhancement)
振動・音響解析の研究
Motion Control Synthesis Engine
A.R.E.は短期間で木材を熟成させるヤマハ独自
アコースティック楽器の形状や構造、素材などの
滑らかでダイナミックな演奏表現を可能にする
の木材改質技術です。温度・湿度・気圧を高精度
設計要素は音色に多大な影響を与えます。楽器
トータル音源システムMotion Control Synthesis
でコントロールする装置で処理することで、新しい
本体の各部分がどのように振動し、その影響で楽
Engine。
AWM2音源とFM-XTM音源を組み合わせた
木材をまるで長年使いこまれた楽器のような深み
器内部や周辺の空気がどのように振動し音が伝
ハイブリッド音源と、多彩なコントロールソースで
のある音が出る木材へと変化させます。
木製楽器や
わるかなどの解析を、測定技術やシミュレーショ
複雑な音の連続変化を実現するMotion Control
ホールのステージ床材などに採用されています。
ン技術を駆使しながら進めています。
により、
サウンドに生き生きとした息吹を与えます。
A.R.E. 処理を施した木材で作られたバイオリン
Artida®(アルティーダ)YVN500S
ギターの表板における振動の解析結果
同システムを採用したシンセサイザーのフラッグシップ
モデル MONTAGE®
音響機器領域
PA機器やAV機器、ネットワーク機器などにおいては、デジタル信号処理やネットワークの技術を
核とした最先端のエレクトロニクス技術を駆使し、付加価値の高い製品を提供しています。
VCM(Virtual Circuitry Modeling)
業務用音響機器・IT技術の融合による
全帯域で統一された音色を実現
技術で実現した
オーディオネットワークのソリューション
HiFiスピーカー振動板
ハイブリッドマイクプリアンプ
RIVAGE® PM10の特長である音楽的で空気感
1995年にルーター市場に参入して以来、20年間
ヤマハスピーカーの次世代技術を結集した3ウェイ
にわたって蓄積してきたネットワーク技術を生かし、
ブックシェルフスピーカーのフラッグシップモデル
豊かなサウンドを作り出す、新開発のハイブリッド
音 響 シ ス テ ム の 分 野 で も ヤ マ ハ な らで は の
NS-5000を開発。中でも聴き心地の良さと厳密
マイクプリアンプ。
デジタル段ではRupert Neve
ソリューションを提供しています。
Danteを使用した
な音の再現にこだわり、ベリリウムに匹敵する音速
を実現する新開発の振動板素材を全ユニットに
Designs社のトランスフォーマー回路とSILK
機器の接続に最適なL2スイッチ SWP1シリーズ
プロセッシングを、
ヤマハのVCM技術でモデリング
により、オーディオネットワークシステムの設定・
採用することで、全帯域にわたって音色を統一
しています。
管理などがより簡単になります。
しました。
ネットワークの「見える化」を実現するL2スイッチ
SWP1-16MMF
あたたかみのある音を作り出すデジタルミキシング
システム RIVAGE®PM10
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新概念の技術と素材を
採用した NS-5000
コア技術の融合
ヤマハは、世界最大の総合楽器メーカーとして幅広い領域の製品を手掛ける
中で、世界中の人々が良い音、良い音楽を楽しめるよう、最高の技術を追求
してきました。そこから生み出された技術を有機的に結合しながら、新たな
価値を創造し、お客様に驚きと感動をお届けすることを目指しています。
トランスアコースティックTMピアノ
アコースティックピアノと電子ピアノを融合させた新しいハイブリッドピアノ。
トランスデューサー
(加振器)
によりアコースティックピアノの響板を効率よく振動させ、
スピーカーを用いることなく電子音
を響板から鳴らします。最新の電子音源技術との組み合わせにより、電子音の演奏時にも弦の共鳴を
伴った自然な音色と響きを実現しました。
新規事業への取り組み
おもてなしガイドTM
HEARTalk TM (ハートーク)
おもてなしガイドは、日本語のアナウンスを流すだけで、来店者や来場者の
自社の音声処理技術を駆使し、
機械やロボットの応答がより人間らしくなる
スマートフォンやタブレットに翻訳情報や文字情報を提供することができる
自然応答技術HEARTalkを開発しました。
声の強弱や長短、
高低などの韻律
システムです。増加する訪日外国人観光客や、音声が聞き取りづらい高齢者や
を即座に解析し、
応答に適した自然な韻律を導き出す技術です。
主に玩具
聴覚障がい者の方などにも、日本語の音声情報の内容をわかりやすく伝える
向けに、
この技術の一部を利用したソフトウェア・ハードウェアのライセンス
ことができます。
提供を始めました。
さらに、
カーナビ、
スマート
フォン、
ロボットなど幅広い
分 野 へ の 採 用を目 指し、
各言語に変換
他社技術と連動した新音声
日本語の
音声アナウンス
対話システムの共同研究
も進めています。
アプリケーションのイメージ
HEARTalk 紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=1tTaj_TqU6I
VOCALOID TM(ボーカロイド)
水素リークディテクタ
VOCALOIDはヤマハが開発した、歌詞とメロディーを入力するだけで歌声を
ヤマハ独自のMEMS ※ 水素センサーを搭載した水素漏れ検査装置を
作り出せる歌声合成技 術およびその 応 用ソフトウェアです。パソコン用 や
開発しました。低濃度から高濃度までの水素を検知できる高感度と広
iPad/iPhone※用など、
さまざまなプラットフォームに対応したアプリケーション
ダイナミックレンジ、
1秒以内に反応する高速応答を実現します。
来るべき
を展開しています。 ※iPad/iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
水素社会での活用が期待されます。
※MEMS(Micro Electro Mechanical Systems = 微小電気機械システム)
:
機械要素部品、
センサー、
アクチュエータ、
電子回路を一つの半導体基板などの上に
集積したデバイスのこと
独自開発のMEMSを搭載した
水素リークディテクタ
YHLD-100
Steinberg 社の音楽制作ソフトウェアに
対応した VOCALOID4 Editor for Cubase
米国英語の発音に対応した
女性歌声ライブラリ
VOCALOID4 Library
CYBER DIVATM
事業別研究開発費(2016年3月期)
楽器
総額
248億円
音響機器
部品・装置/その他
0
50
100
(億円)
ヤマハ Web サイト「研究開発」 https://www.yamaha.com/ja/about/research/
21
創業者の山葉寅楠自ら多くの発明を行い特許を取得
するなど、ヤマハは創業以来、事業活動と連携した
知的財産の保護・管理に取り組んできました。長年
I n t e l l e c t u a l
P r o p e r t y
知的財産
の 研 究 開 発と事 業を通じて蓄 積され た 技 術 的な
アイデア、
デザイン、
ブランドや著作物などの知的財産
を特許権・意匠権・商標権・著作権等により適切に
保 護・活 用し続けることで、事 業 収 益 へ の 貢 献を
図っています。
さらにブランド価値を維持・向上させる
ため、
世界各国でさまざまな分野での商標権の取得を
進めるほか、模倣品対策も積極的に実施しています。
ヤマハの発明と知的財産権
新たな音楽文化の創造につながる発明 ~VOCALOID™(ボーカロイド)に搭載する歌唱音声合成技術~
ヤマハはポンペウ・ファブラ大学との共同研究を通して、個性豊か
で自然な歌唱音声合成の技術を開発し、2003年に公表しました。
本技術は、録音した実際の人間の声から音声素片と呼ば れる
さまざまな声の断片を切り出して歌唱ライブラリーとしてデータ
VOC ALOID™の仕組み
ベース化し、
この音声素片を周波数領域で接続し加工することで
実際の歌手から取り出された音声の素片を周波数
領域で接続し加工することで歌声を合成
歌声を合成するものです。
これにより、パソコンで歌詞とメロディー
(楽譜情報)を入力すれば、楽曲のボーカルパートの制作が可能
になりました。
歌声収録
同技術はヤマハのソフトウェアVOCALOIDやヤマハがライセンス
したソフトウェアに搭載されています。そして、
これらのユーザー
歌唱ライブラリー
が制作した楽曲はYouTubeなどの動画サイトに多数発表され、
大きな注目を集めています。楽器を演奏しない方に対しても作曲
への門戸を開くとともに、VOCALOIDを用いて制作された楽曲
を聴いて楽しむという、新たな音楽文化の創造に寄与しています。
#a
a-a
a#
#k
k-a
a-k
a
i
#s
s-a
a-s
M
#t
t-a
a-t
e
ヤマハではVOCALOIDの開発の過程で生まれた新たな技術や
ネーミングを知的財産権で網羅的に保護しています。現在、同技術
に関わる特許を約190件、商標については約80件、国内外で
朝(a sa) [#a, a-s, s-a, a, a#]
出願しています。
トムソン・ロイター
『Top 100 グローバル・
イノベーター 2015』に選出
2015 THOMSON REUTERS
TOP 100
GLOBAL INNOVATORS
『Top 100 グローバル・イノベーター』は、世界的な情報サービス企業
特許保有状況(2016年3月末現在)
であるトムソン・ロイターが保有する知的財産データを基に知財動向
を分析し、特に優れた成果をあげている企業・機関を選出し表彰する
ものです。
「特許数」
「成功率」
「特許ポートフォリオの世界的な広がり」
「引用における特許の影響力」の4つの評価軸を基に選出されます。
米国
ヤマハは「成功率」
「グローバル性」
「影響力」においてバランスよく高い
中国
評価を受け、特に「グローバル性」におけるスコアの大きな伸びが選出
その他の地域
につながりました。これからも研究開発・事業と連携した特許活動を
展開し、
グローバルな特許ポートフォリオの形成を図っていきます。
22
日本
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000(件)
ヤマハのすべての製品デザインには、
創業100周年の
D e s i g n
デザイン
1987年に制定した5つの「デザイン理念」が息づいて
います。
これは多彩な製品群に一貫したポリシーと
独自の魅力を付与し、広く世の中に発信し続けていく
ための礎となる考え方です。時代の流れに呼応した
ブラッシュアップを経て、
いつの時代も変わることなく、
一つひとつの製品デザインに込められています。
5つのデザイン理念(Design Philosophy)
INTEGRITY
本質を押さえたデザイン
INNOVATIVE
革新的なデザイン
突飛に見えても、
実は理にかなって
楽 器 のように 深く文 化 に 根ざし
いる。そん な 考 え方 に 出 会った
長い歴史を持つ伝統的な道具は、
とき、人は『本質を突いている』と
その進化が保守的になりがちです。
感じます。本質を押さえたデザイン
しかし伝統的なものも、誕生時に
とは、道具や文化、そして人間へ
は『常識外れ』と言われたことで
の深い理解と、
独自の視点があって
しょう。伝統を尊重し、守るという
初めて見いだすことができるもの
ことは、常に新たな可能性に挑戦
です。
し続けることでもあります。
AESTHETIC
美しいデザイン
UNOBTRUSIVE
でしゃばらないデザイン
例えば工芸品的な美しさや現代的
主役は常に人です。
必要以上に楽器
な美。演奏者からの視点とインス
や機器がでしゃばったり、流行を
パイアする存在感。
オーディエンス
追った過剰なデザインは避けるべき
の 憧 れ とな る 美しさ 。凛とした
です。
なぜなら楽器や機器は使い手
佇まい。素材の調和。形のリズム。
の創造力によって完結する『完成度
動と静、線と面、色、量感と重心。
の高い 、半完成品』。長い 間使い
私たちはあらゆる角度から「美」
続けても飽きがこないデザイン
を探求します。
を、私たちは追求します。
SOCIAL RESPONSIBILITY
社会責任を果たすデザイン
永く使い込んでいくことで価値が
増し、手放せなくなる人生の伴侶
「第21回トリエンナーレ・ディ・ミラノ」に出展
― ヤマハのデザインの魅力を届ける ―
ミラノで2016年4月から5カ月間開催した
デザイン国際博覧会「トリエンナーレ・ディ・
のような存在。それが 、私たちが
ミラノ」に出展しました。
「21st Century.
目指すデザインです。また多様な
Design after Design」をテーマに、
時を
価値観を持つ人々が、
お互いの個性
を認 め合って共 生する『感 動を・
ともに・創る』社会を実現するデザ
インであるべきだと考えています。
経ても変わらない普遍的な価値である
「愉しみ」にフォーカスし、楽器の進化を
振り返りました。ライブ感のある黒板を
使い、
楽器やAV機器のモノづくりに込められた想いを系譜やマインドマップ、
演奏シーンなどのさまざまな形で表現しました。
23
ヤマハグループは「感動を・ともに・創る」をコーポ
C o r p o r a t e S o c i a l
R e s p o n s i b i l i t y
社会への
責任と貢献
レートスローガンに掲げ、
さまざまなステークホルダー
とのコミュニケーションを深めながら、企業市民の
一員としての責任を果たすための活動に継続的に
取り組んでいます。ヤマハが推進するCSR経営の
特徴は、事業を通じて音楽文化の発展と豊かな社会
づくりに貢献することです。
また、
それぞれの地域社会
が抱える課題や温暖化、
生物多様性といった地球規模
の課題の解決にも貢献していくことが重要だと認識
しています。
ヤマハグループのCSR方針と取り組み
グローバル視点でCSRを推進し、
持続可能な社会づくりに貢献
ヤマハグループは製品・サービスの提供を通じて、またそれらを
生み出す事業プロセス、
企業活動を行う地域社会において、
さまざま
なCSR課題に継続的に取り組んでいます。2010年にはCSRに対
する基本姿勢をとりまとめ、
「ヤマハグループCSR方針」を制定、
2016年には当社グループが推進を強化すべき
「戦略的CSRテーマ」
の策定に伴い、改定しました。
なお、当社は国連が提唱する企業の自主行動原則「グローバル・
コンパクト」の主旨に賛同し、2011年に署名を行いました。以来、
ヤマハグループCSR方針およびグローバル・コンパクトの原則に
基づき、社会への責任と貢献についてグループ全体でより認識を
高め、社会的な諸課題に取り組んでいます。
ヤマハグループCSR方針
「感動を・ともに・創る」を
めざして
ヤマハグループは企業理念として「私たちは、音・音楽を
原点に培った技術と感性で、新たな感動と豊かな文化を
世界の人々とともに創りつづけます」を掲げています。
この企業理念に基づき、健全で透明性の高い経営と社会・
環境に調和した事業活動を通じてステークホルダーの
皆様の信頼をより確かなものにするとともに、
社会の持続的
発展に貢献するために、以下に掲げる指針に沿ってCSR
活動を推進します。
今後も、ステークホルダーとのコミュニケーションを通じて、持続
可能な社会の実現に向けて貢献していきます。
1 社 会・環 境 課 題を見 据えた 製 品・サービスを通じて
新たな価値を創造することにより、
社会の持続的発展に
国連グローバル・コンパクト
国連グローバル・コンパクトとは、1999年に国連事務総長が
提唱した「人権」
「労働」
「環境」
「腐敗防止」の4分野にわたる
貢献します。
2 世界の各地域に根差した事業展開や社会貢献活動を
通じて、各地域の音・音楽文化の普及と振興、コミュニ
ティの発展に貢献します。
10の自主行動原則です。これに賛同する企業は自社の影響の
3 環境保護、生物多様性維持の意義を理解し、温室効果
及ぶ範囲で10原則を遵守することをトップ自らが宣言し、その
ガス排出削減など環境負荷の低減や持続可能な木材
実現に向けて努力し続けます。
ヤマハは2011年6月に署名して以来、グローバル・コンパクト・
ネットワーク・ジャパンにおいて、
分科会運営などの協力を積極的に
行っています。
調達を推進し、健全な地球環境維持に努めます。
4 法令や社会規範を自ら順守することはもとより、取引先
とも 連 携した C S R 調 達 に 取り組 む など 、バリュー
チェーン全体においても公正な事業活動を行います。
5 全ての人々の尊厳が守られる社会の実現に向け、企業
活動の人権への影響やリスクに適切に対応し、
人権侵害
の未然防止に努めます。
6 新たな価値創出の源泉である人材の多様性を尊重
し、人種、国籍、性別、年齢等を問わない人材の育成・
活用により、一人ひとりが感性・創造性を十分に発揮
できる風土づくりに努めます。
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音楽文化の発展と豊かな社会づくりへの貢献
「音・音楽」を事業の中核に据えるヤマハグループは、豊かな感性と創造性や、技術、
ノウハウを生かして、
人々の音楽文化の発展と豊かな社会づくりに貢献したいと考えています。
多くの方が音楽に親しみ、楽しむことのできる機会の創出や支援、
また音楽を通じた街や地域コミュニティー活性化への
取り組みなど、
さまざまなシーンで「感動を・ともに・創る」の実現を目指して活動しています。
音楽を通じた地域活性化への貢献
ヤマハは本社を置く浜松市などと共催で例年音楽イベントを開催し、浜松市が
推進する音楽を中核にした都市づくりに協力しています。
2016年に25回目を迎える「ハママツ・ジャズ・ウィーク」は、例年、世代を問わず
楽しめる多彩なプログラムを提供し、世界的アーティストや小中高生ビッグ
バンドのコンサート、市民団体や地域のジャズクラブと連携したイベントなどを
開催しています。2015年の当イベントでは、前年浜松市がユネスコ創造都市
ネットワークの音楽分野へ加盟したことを記念し、初の試みとなる「出前ジャズ
コンサート」を市内の小学校で開催しました。また、徳川家康公顕彰400年を
記念して、家康公とゆかりのある岡崎市、浜松市、静岡市の3都市が連携した
ステージが催されるなど、
まさに街中がジャズ一色に染まる1週間となりました。
第24回ハママツ・ジャズ・ウィーク最終日、世界で活躍するミュージシャン
が出演した「ヤマハ ジャズ フェスティバル イン 浜松 2015」
また、今年22回目の開催となる「浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル」
では、世界各国より著名な演奏家を招き、次世代を担う管楽器奏者を対象に
レッスンが行われます。修了者は延べ2,800名を数え、内外で活躍する管楽器
奏者を数多く輩出し、世界的にもハイレベルなアカデミーの一つとして評価
されています。2015年は教授陣が総出演する「オープニングコンサート」で
開幕し、期間中は大勢の管楽器愛好家の方々が浜松に集まり、管楽器の魅力を
堪能しました。
浜松国際管楽器アカデミーでのレッスン
みんなで楽しむブラスの一日「ブラス・ジャンボリー TM」
ヤマハグループは“演奏する楽しみ”をより多くの人に届けるため、管楽器の
愛好者が大きな会場で大合奏を楽しむコンサートイベント
「ブラス・ジャンボリー」
を開催しています。誰でも気軽に参加できるこのイベントには楽器経験者から
初心者、
ファミリー、仲間同士など幅広いたくさんの方が全国から集い、会場で
初めて顔を合わせ、大合奏を楽しんでいます。
「ブラス・ジャンボリー2016」で
は幼児から70代までの多世代が一堂に会し、800人で音楽の感動を創りあげ
ました。
このほか、大阪や楽器フェア、各特約店でも企画され、
「みんなで楽しむ
ブラスの一日」は全国各地に広がっています。
横浜港大さん橋ホールで開催された「ブラス・ジャンボリー2016」
市民がつくる音楽フェスティバル「渋谷ズンチャカ!」
“1日だけの音楽解放区。”がテーマの「渋谷ズンチャカ!」は、渋谷区や地元
商店会の協力の下、主にボランティアスタッフによって創られる参加型音楽祭
です。ヤマハは2014年に開催されたプレイベントから継続的に企画運営全体
をサポートしています。2015年の第1回「渋谷ズンチャカ!」ではメイン会場の
みやした こうえんに加え、スクランブル交差点を含む約1.4kmを横断する
300人の音楽パレード、
まちなかステージでの公募ミュージシャンによる演奏、
手づくり楽器ワークショップ、参加型セッションなどが繰り広げられ、約12,000人
の参加者は思い思いに音楽を楽しみ、世代や言語などの違いを超えてつながり
ました。
会場が一体となった「渋谷ズンチャカ!」のファイナルセッション
25
グローバルでの音楽を通じたコミュニティー発展への貢献
公立小学校での音楽教育推進プログラム
楽器に触れる機会に恵まれない子どもたちに音楽の楽しさと素晴らしさを
伝えることを目的に、
公立小学校に楽器・教材・指導ノウハウを提供するプログラム
「Music Time」を始めました。アジア地域の小学校を中心に展開されるこの
プログラムでは、研修を修了した指導者が、ヤマハグループの現地法人と現地
販売代理店により提供されたポータブルキーボードやギターなどの楽器を
使って、授業の補完として音楽レッスンを行っています。
マレーシアの公立小学校での「Music Time」の様子
音楽の力を活用した青少年育成支援
若者の犯罪や非行が深刻化する中南米の国々では、国の政策により無償の
音楽教育活動が進められ、青少年育成を目的としたオーケストラやバンド団体
が結成されています。ヤマハは、多くの子どもたちが参加するこの活動を長年
にわたり支援してきました。楽器の提供のほか、オーケストラ・バンド団体の
指導者を対象とした楽器のメンテナンスワークショップの開催や修理技術者を
育成するための仕組みづくりなど、子どもたちが長く演奏を続けられるための
環境づくりに注力しています。
ヤマハ・ミュージック・ラテンアメリカが支援する吹奏楽団
環境経営の実践
グループ全体で環境に配慮した事業活動を展開
ヤマハグループは「ヤマハグループ環境方針」に基づいて、一丸となって環境
経営を推進するとともに、従業員一人ひとりが健全な地球環境を守るため環境
負荷の低減や汚染の防止に取り組んでいます。全生産系拠点でのISO14001
取得に加え、環境設備や化学物質についてのヤマハグループ共通基準を設定
し、環境リスクマネジメントを強化しています。
ヤマハエコラベル
2015年には、
これまでグループ全体で進めてきた環境に配慮した製品づくり
をさらに推し進めるために、自社基準を満たした製品を認定する取り組み
「ヤマハエコプロダクツ制度」を開始しました。認定製品や掲載カタログには
「ヤマハエコラベル」を表示することで、お客様にわかりやすい環境配慮情報を
提供し、製品選びの一助となることを目指しています。
ヤマハエコプロダクツ制度認定第1号の
パワーアンプリファイアー MA/PAシリーズ
音楽演奏を技術で支援
障がいを持つ演奏者を自動演奏技術でサポート
ヤマハは、文部科学省と科学技術振興機構の事業である「革新的イノベーション
創出プログラム(COI STREAM)」の拠点の一つである「東京藝術大学COI
拠点」に参画しています。その活動の一環として、2015年には「藝大21 藝大
アーツ・スペシャル2015 障がいとアーツ ※ 」に自動演奏機能を持つアコース
と演奏追従技術を提供。右手の
ティックピアノ Disklavier TM(ディスクラビア)
演奏に合わせて左手パートの演奏音を自動的に付与したりペダル操作を補助
することで、
手や足に障がいを持つ、
筑波大学付属桐が丘特別支援学校の生徒の
ピアノ演奏をサポートしました。
※主催:東京藝術大学、東京藝術大学演奏藝術センター、東京藝術大学COI拠点
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桐が丘特別支援学校の生徒による演奏
地域社会の活性化や文化・教育の発展に協力
「ヤマハレディースオープン葛城」をヤマハ発動機と共同開催
ヤマハとヤマハ発動機は、2008年より一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
公認トーナメント「ヤマハレディースオープン葛城」を共同で開催しています。
両社は、
大会を通じてスポーツ・文化の振興や地域の活性化に貢献するとともに、
多くの人々に「感動」を味わっていただきたいと願っています。大会運営は地域
の方々を中心とした多くのボランティアに支えられており、大会終了後には
静岡県や地元自治体に感謝の意を表し寄付金を贈呈しています。寄付金の総額
は2016年までで4,700万円となりました。
「ヤマハレディースオープン葛城2016」
イ
チ
ヒ
ボランティアスタッフと、優勝した李知姫選手
ヤマハ吹奏楽団による地域貢献
1961年に創部したヤマハ吹奏楽団は、定期演奏会やヤマハ野球部の応援、
国内外の公演やコンクール出場などの定期活動に加え、演奏活動を通じた
地域への貢献を図っています。2015年には、浜松まつり「吹奏楽パレード」へ
参加したほか 、市内の中高生を対象としたワークショップを開催しました。
また、東日本大震災の復興支援活動にも積極的に取り組み、福島県で行われた
チャリティコンサートへの出演や自主公演会での募金活動を通して支援を行う
とともに、CDアルバム「ヤマハのオト~奏でる匠のオト〜Ⅰ」の売上金の一部を
郡山市で開催された「ふくしま復興祈念特別演奏会」
寄付しています。
ヤマハ野球部による少年野球教室
1958年に創部したヤマハ野球部は、静岡県唯一の企業チームとして、浜松市
をはじめ地域社会からも大きな期待が寄せられています。また、スポーツを
通じた地域貢献・青少年育成支援として、静岡県内の少年野球チームへの野球
教室を定期的に開催し、子どもたちに野球の楽しさを伝えています。
この教室
は、
ピッチングや守備、打撃の基礎についてヤマハ野球部員が手本を示しながら
指導するもので、
これまでに49回の実績があります。2015年は5回の開催で、
合計66チーム1,015名が参加しました。
少年野球の練習を指導するヤマハ野球部員
ダイバーシティの推進と働きやすい職場環境づくり
ヤマハは、従業員の多様性を尊重し、能力を十分に発揮できる環境づくりを
進めています。従業員の人材育成強化や活躍の場の拡大、
グローバルでの人材
活用などさまざまな取り組みを展開しています。2016年4月には、女性活躍推進
法および障害者雇用促進法改正に対応した行動計画を策定し、
グループ各社
で推進しています。
ワークライフバランスの推進
ヤマハでは、従来から総労働時間短縮への取り組みを進めてきたほか、法施行に
先立って1990年に育児休職制度を、1992年に介護休職制度を導入するなど、
労使一体となって制度の充実に取り組んでいます。2006年には「ワークライフ
バランス推進委員会」を設置し、両立支援制度の改善、有給休暇取得促進など
ダイバーシティ・ワークライフバランス
情報を提供する社内サイト
を図っています。2012年からは、
より効率的な働き方を実現するため「ワーク
ライフバランスアクションプラン」を各部門において策定・実行しています。
これらの取り組みにより、女性の育児休職取得率および休職後の復帰率が
次世代特例認定マーク
「プラチナくるみん」
約100%、
男性の育児休職者数は累計で53人となるなどの成果が現れています。
ヤマハWebサイト「CSR/環境・社会活動」 https://www.yamaha.com/ja/csr/
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ヤマハの沿革
山葉寅楠が浜松尋常小学校(現元城小学校)で
オルガンを修理、同年にオルガン製作に成功
オートバイ部門を
ヤマハ発動機(株)として分離
メキシコに最初の海外法人
ヤマハ・デ・メヒコを設立
米国に最初の販売子会社
ヤマハ・インターナショナル・コーポレーション
(現ヤマハ・コーポレーション・オブ・アメリカ)を設立
当社の前身である
合資会社山葉風琴製造所を設立
日本楽器製造(株)を
資本金10万円にて設立
財団法人ヤマハ音楽振興会を発足
(2011年、一般財団法人に移行)
西ドイツ(当時)に販売子会社
ヤマハ・ヨーロッパを設立
1900
1887 1889
1897
1949
1954
1958
1955
1959
1962
1964
1965
1960
1966
管楽器の製造を開始
ピアノの製造を開始
リビング用品の製造を開始
(FRP製バスタブ)
※2010年リビング事業子会社の株式を譲渡
リゾート事業を開始
電子オルガン(エレクトーンⓇ)の製造を開始
スポーツ用品の製造を開始(FRP製アーチェリー)
オルガンの教室を開講(ヤマハ音楽教室の前身)
オーディオの製造を開始(HiFiプレーヤー)
オートバイの製造を開始
東京証券取引所に
株式を上場
28
ベ ー ゼ ン ド ル フ ァ ー
オーストリアのピアノメーカー Bösendorfer社を買収
音楽ソフト事業統括会社
(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスを設立
ネ キ ソ
フランスの業務用スピーカー製造・販売会社 Nexo社を買収
ドイツの音楽制作用コンピューターソフトウェア
ス タ イ ン バ ー グ
開発・販売会社 Steinberg社を買収
国内の楽器・音響機器卸販売
および教室事業を行う
(株)ヤマハミュージックジャパンを設立
中国に投資管理会社 ヤマハ楽器音響(中国)を設立
ドイツに欧州統括会社
ヤマハ・ミュージック・ホールディングス・ヨーロッパ
(現ヤマハ・ミュージック・ヨーロッパ)を設立
米国の楽器・音響機器メーカー
ラインシックス
Line 6社を買収
中国に電子楽器製造・販売子会社
天津ヤマハ電子楽器を設立
米国の通信・音響機器メーカー
レ
ボ
ラ
ブ
ズ
Revolabs社を買収
国内における楽器・音響機器の
生産事業を製造子会社に承継
1968
1971
1980
1987
2010
1989
2002
2005
2007 2008
2012
2013
2014
管楽器国内生産拠点を
豊岡工場へ統合
創業100周年を機に、
社名を日本楽器製造(株)から
ヤマハ(株)に変更
創業125周年
ヤマハ英語教室を開始
ヤマハ銀座ビルをリニューアルオープン
ピアノ国内生産拠点を掛川工場へ統合
ヤマハピアノテクニカルアカデミーを設立
半導体の生産を開始
日本初の株式時価発行を実施
創業125周年記念コンサート
∼RemoteLive™
(リモートライブ)により世界へ同時配信∼
2013年1月、125周年記念コンサートが米国で開催され、スペシャル
エ ル トン
ジ ョ ン
ゲストとして出演したElton Johnのピアノ弾き語りによる演奏が、
ヤマハのRemoteLive※技術により世界11カ国23会場に同時配信され
ました。各会場に置かれた自動演奏機能付きアコースティックピアノ
Disklavier™(ディスクラビア)が、Elton Johnが弾くピアノの鍵盤や
ペダルの動きなどのデータを受け取り、音色を正確に再現することで、
来場者に生のピアノ演奏をお届けしました。
※RemoteLive:実際に演奏を行っている会場からインターネットを介して、
映像・音声・演奏情報を同時に複数の拠点に配信する技術
29
製品と技術の歴史
1887
1900
1887 オルガン
木工加工
木材技術
1900 アップライトピアノ
1902 グランドピアノ
木材人工乾燥
▶ピアノ
1950
1960
1947 ピアノフレームの鋳造開始
鍛造
1967 コンサートグランドピアノ
CFシリーズ
音響技術
塗装/化学技術
塗装
▶管・教育楽器
▶弦楽器
1914 ハーモニカ
1965 トランペット
金管加工
1967 サクソフォン他
1941 ギター
木工加工
1966 エレキギター
塗装
1915 木琴
▶打楽器
1966 ドラム
エアバッグ成形
音源技術
1959 エレクトーン D-1
アナログ方式
エレクトロニクス技術
▶電子楽器
1969 ボーカルアンプシステム VA-120
▶PA機器
1922 高級手巻蓄音機
塗装
1954 HiFiプレーヤー
HiFiオーディオ
木工加工
▶AV機器
スピーカー技術
1967 NSスピーカー
分轄振動型平面スピーカー
▶半導体
高集積化技術
▶情報通信機器
1921 外国製楽器、
楽譜輸入販売
▶音楽ソフトほか
1961 鉄・アルミ合金/銅チタン合金
1962 鉄ニッケル
(パーマロイ)
合金
(∼2007)
▶その他
パーマロイ
1954 音楽教室の始まり
音楽 音楽教室
▶教室/イベント
1965 海外初の音楽教室開設
(米国)
1967 全日本ライトミュージック
コンテスト開催
(∼1971)
1969 作曲コンクール開催
(後のポプコン)
(∼1986)
イベント
1903 高級木製家具
木工加工
▶リビング
塗装
1964 FRP製バスタブ
FRP成形
素材開発
1959 FRP製アーチェリー
(∼2002)
FRP成形
▶スポーツ用品
1964 鳥羽国際ホテルオープン
(2007譲渡)
1967 合歓の郷オープン
(2007譲渡)
イベント・余暇
▶リゾート
木工加工
▶ヤマハ発動機
30
1961 FRP製スキー
(∼1997)
FRP成形
1921 木製プロペラ
1931 金属製プロペラ
金属技術 金属加工
1954 オートバイ試作車
(後にヤマハ発動機へ移管)
メカトロニクス技術
エンジン
1960 FRP製ボート
FRP成形
1970
1980
1990
1982 ピアノプレーヤー
(海外:1987 Disklavier)
自動演奏技術
2000
2010
1991 コンサートグランドピアノ CFⅢS
1993 サイレントピアノ
消音技術
1995 サイレントアンサンブルピアノ
1995 ハイブリッドピアノ GranTouch
ハイブリッド・ピアノ技術
2010 コンサートグランド
ピアノ CFX
2014 トランスアコースティックピアノ
1990 Xeno シリーズ
1995 サイレントブラスシステム
消音技術
1973 ピアニカ
1983 エレクトリック・
アコースティックギター
1997 サイレントバイオリン
1986 電子ドラム PMC1
1996 サイレントセッションドラム
1980 ポータブルキーボード
1983 デジタルシンセサイザー DX7
1993 バーチャル・アコースティック・
シンセサイザー VLシリーズ
2014 バイオマス由来樹脂製リコーダー
2000 アコースティックバイオリン Braviol
2001 サイレントギター
2008 アコースティックギター
L36ARE、
L26AREシリーズ
木材改質処理
2011 ギターアンプ THR
VCMテクノロジー
2016 エレクトリックバイオリン
YEVシリーズ
2010 電子ドラム DTX900シリーズ
TCSドラムヘッド
1974 シンセサイザー CSY-1
1975 エレクトーン GX-1
ポリフォニック
FM音源
物理モデル音源
1983 電子ピアノ クラビノーバ
1987 ウインドMIDIコントローラー WX7
デジタル技術
1974 ミキシングコンソール PM-1000
アナログミキサー
1985 DSPエフェクター SPX90
1994 デジタルミキシングコンソール
ProMix 01
デジタルミキサー
デジタル・エフェクト
1974 高級アンプ B-1
Power-FET
1974 ベリリウム振動板
スピーカー NS-1000M
ベリリウム振動板スピーカー
1975 ヘッドフォン
1972 エレクトーン用音源LSI
楽器用LSI
情報処理技術
1982 CDプレーヤー CD-1
1995 シアターサウンドシステム
シアターサラウンド
1986 デジタル・サウンドフィールド・
プロセッサー DSP-1
DSP
1988 YST
(ヤマハ・アクティブ・サーボ
テクノロジー)
搭載スピーカー AST-1
YST
PCM音源
2001 ミュージックプロダクション
シンセサイザー MOTIF
2002 イージーギター EZ-EG
2004 エレクトーン STAGEA
2006 電子ピアノ MODUS H01
2008 TENORI‐ON
2009 ハイブリッドピアノ AvantGrand
2009 ステージピアノ CP1
VACM音源
2016 シンセサイザー MONTAGE
Motion Control Synthesis Engine
2000 プロフェッショナルオーディオ
ワークステーション AW4416
オーディオワークステーション
2012 デジタルミキシング
コンソール CLシリーズ
Centralogic
2001 デジタルオーディオミキシングシステム PM1D
2008 ポケットレコーダー POCKETRAK CX
VCMテクノロジー
2014 デジタルミキシングシステム RIVAGE
ハイブリッドマイクプリアンプ
2004 デジタル・サウンド・プロジェクター
YSP-1
ビーム制御スピーカー
2006 SR-Bass登載スピーカー
NX-A01
SR-Bass
1983 FM音源用LSI
1983 グラフィックLSI
PCゲーム用LSI
1999 携帯電話用音源LSI
携帯電話用LSI
2002 デジタルアンプLSI
デジタルアンプLSI
2005 磁気センサー
GMR技術
1983 MSXパソコン
コンピュータ
1993 CDレコーダー
(∼2003)
1993 通信カラオケ
2006 音声会議システム
音声会議
通信カラオケ
1995 リモートルーター
ルーター
信号処理技術
2015 モバイル
ミニキーボード
refaceシリーズ
心理音響技術
2010 AVレシーバー AVENTAGE
シネマ DSP HD3
2010 イヤホン
2011 インテリアオーディオ
2015 ワイヤレスミュージックシステム
MusicCast
2016 スピーカー NS-5000
2011 スピーチプライバシー
システム VSP-1
サウンドマスキング
2011 TLFスピーカー
静電型スピーカー
2011 スマートL2スイッチ
2012 音響通信技術 INFOSOUND
1974 コンピュータによる
建築音響シミュレーション
建築音響
1972 ジュニア
オリジナルコンサート開催
ネットサービス
1986 家庭向け音楽専用室SRS
(音楽室)
1989 防音室 AVITECS
防音室
2000 着信メロディ配信サービス
2000 電子楽譜配信サービス
DTM
2003 歌声合成ソフト VOCALOID
歌声合成技術
2009 インタラクティブミュージック
プレーヤー BODiBEAT
1984 産業用ロボット
ロボット
1991 薄膜磁気ヘッド
(∼2000)
蒸着式薄膜成形
1989 自動車内装部品
自動車内装木目部品
1997 マグネシウム成形部品
(∼2010)
マグネシウム鋳造
1986 ポピュラーミュージックスクール
スタート
1987 英語教室スタート
英語教室
2010 調音パネル TCH
音場制御
2010 iVOCALOID
(iPhone、
iPad版VOCALOID)
楽器レンタル
2003 楽器レンタルシステムスタート
2005 中国音楽教室展開
2006 ミュージックレッスンオンラインスタート
1987 Teens’Music Festival開催(∼2006)
イベント
1975 システム家具
(∼2005)
1976 システムキッチン
1977 人工大理石カウンターニューマーブル
音響通信技術
2013 無線LANアクセスポイント
2014 ユニファイドコミュニケーション
マイクスピーカー
オンラインレッスン
2007 Music Revolution開催
イベント
1982 システムバス
2002 マーブルシンク搭載
システムキッチン
マーブルシンク
リビング事業譲渡
(2010)
チタン鍛造
1982 ゴルフクラブ
1986 カーボンコンポジット・ゴルフクラブ
アキュラスシリーズ
カーボンコンポジット
2002 ゴルフクラブ inpres
2005 ゴルフクラブ inpresX
2014 ゴルフクラブ RMX
人工大理石
1973 テニスラケット
(∼1997)
1974 つま恋オープン
1976 城ゴルフ倶楽部オープン
1978 城北の丸オープン
1979 はいむるぶしオープン
(2007譲渡)
イベント・余暇
1991 キロロオープン
(2007譲渡)
1974 FRP製プール
FRP成形
31
主要ネットワーク
国内ネットワーク(2016年7月1日現在)
事業内容
■ 販売・サービス ● 製造・開発等 ● 音楽ソフト関連
● ヤマハミュージックリテイリング店舗(全国合計41店)
1
2
16 17
3 4 5 6 7 8 9 10 11
12
22
13 14 15
ヤマハ株式会社(本社) 18 19 20 21
会社名
所在地
1 北見木材株式会社
●
2 桜庭木材株式会社
●
3 株式会社ヤマハミュージックジャパン
■
4 株式会社ヤマハミュージックリテイリング
■
5 ヤマハサウンドシステム株式会社
●
6 株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
●
7 株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ
●
8 株式会社ヤマハミュージックアーティスト
●
9 株式会社ヤマハミュージックパブリッシング
●
10
● 株式会社エピキュラス
11 株式会社ヤマハミュージックメディア
●
北海道紋別郡
秋田県北秋田市
東京都港区
東京都港区
東京都中央区
東京都渋谷区
東京都渋谷区
東京都渋谷区
東京都渋谷区
東京都渋谷区
東京都豊島区
会社名
所在地
12 株式会社松木屋
■
13 ヤマハピアノサービス株式会社
■
14 株式会社ヤマハピアノ製造
●
15 株式会社ヤマハリゾート
■
16 株式会社ヤマハミュージカルプロダクツ
●
17 ヤマハハイテックデザイン株式会社
●
18 株式会社ヤマハビジネスサポート
■
*
19 株式会社ヤマハアイワークス 1
■
20
● ヤマハファインテック株式会社
21 株式会社ヤマハトラベルサービス
■
*
22 株式会社JEUGIA 2
■
福井県福井市
静岡県掛川市
静岡県掛川市
静岡県掛川市
静岡県磐田市
静岡県磐田市
静岡県浜松市
静岡県浜松市
静岡県浜松市
静岡県浜松市
京都府京都市
*
1 非連結子会社、関連会社 *2 持分法適用会社
「感動」を世界の人々にお届けする、ヤマハ株式会社とヤマハ発動機株式会社
ヤマハ株式会社(当時の日本楽器製造株式会社)の金属加工技術、
メカトロニクス技術から生まれたオートバイ部門が分離独立し、
1955年、ヤマハ発動機株式会社が誕生しました。両社の経営は互いに独立していますが、
ともに掲げる「お客様とともに感動を創り、
こころ豊かな生活を実現し、社会と文化に貢献する」という「ヤマハ」ブランドの使命を実現するため、ヤマハは音・音楽を、ヤマハ
発動機は多様なパーソナルモビリティの提供を中心に、それぞれの事業活動を通じてさらなる成長を目指しています。
音叉マークに込められた意味
3本の音叉※でヤマハの「技術」
「製造」
「販売」の3部門の強い協力体制を表すとともに、音叉に象徴される音・音楽を中心に世界(外円)
に伸びゆくヤマハ
のたくましい生命力を表しています。
また、音楽の基本である「メロディー」
「ハーモニー」
「リズム」の調和という意味も込められています。
※音叉:主に鋼鉄で作られたU字型の棒の中央に柄をつけたもので、音の高さを合わせる調律などに使用する道具
32
海外ネットワーク(2016年7月1日現在)
12 23
20
18
17
13 24
16
15
49
21
19 25
22
33
30
14
48
47
5
7
35
6
1 2 3 4
27 28 29
26
31 32
34
45 46
8
37 38
36
9
39 40 41 42
43 44
11
10
50
会社名
1 Yamaha Corporation of America
■
2 Yamaha Music InterActive, Inc.
●
*
3 YMH Digital Music Publishing, LLC 2
●
4
● Line 6, Inc.
5 Revolabs, Inc.
●
6 Yamaha Artist Services, Inc.
■
7 Yamaha Canada Music Ltd.
■
8 Yamaha de México, S.A. de C.V.
■
9 Yamaha Music Latin America, S.A.
■
10 ■
10 アルゼンチン支店
11
■ Yamaha Musical do Brasil Ltda.
12 Yamaha Music Europe GmbH
■
13 フランス支店
■
14 イタリア支店
■
15 イベリカ支店
■
16 UK支店
■
17 スカンジナビア支店
■
18 スイス支店
■
19 オーストリア支店
■
20 ベネルクス支店
■
21 ポーランド支店
■
22 トルコ支店
■
23 Steinberg Media Technologies GmbH
●
24 Nexo S.A.
●
25 L. Bösendorfer Klavierfabrik GmbH
●
所在地
アメリカ・カリフォルニア
アメリカ・カリフォルニア
アメリカ・カリフォルニア
アメリカ・カリフォルニア
アメリカ・マサチューセッツ
アメリカ・ニューヨーク
カナダ・トロント
メキシコ・メキシコシティ
パナマ
アルゼンチン・ブエノスアイレス
ブラジル・サンパウロ
ドイツ・レリンゲン
フランス・クロワシーボーブール
イタリア・ミラノ
スペイン・マドリード
イギリス・ミルトンキーンズ
スウェーデン・ヨーテボリ
スイス・チューリッヒ
オーストリア・ウィーン
オランダ・ヴィアネン
ポーランド・ワルシャワ
トルコ・イスタンブール
ドイツ・ハンブルク
フランス・プライー
オーストリア・ウィーナー・ノイシュタット
会社名
26 台湾山葉音楽股 有限公司
■
27 雅馬哈楽器音響
(中国)投資有限公司
■
28 雅馬哈楽器技術培訓
(上海)有限公司
■
29 雅馬哈貿易
(上海)有限公司
■
30 雅馬哈電子
(蘇州)有限公司
●
31 蕭山雅馬哈楽器有限公司
●
32 杭州雅馬哈楽器有限公司
●
33 天津雅馬哈電子楽器有限公司
●
*
34 深圳雅馬哈楽器音響貿易有限公司 1
●
35
■ Yamaha Music Korea Ltd.
36 Yamaha Music (Asia) Private Limited
■
37 Yamaha Music (Malaysia) Sdn. Bhd.
■
38 Yamaha Electronics Manufacturing (M) Sdn. Bhd.
●
39 PT. Yamaha Indonesia
●
40 PT. Yamaha Music Manufacturing Indonesia
●
41 PT. Yamaha Musik Indonesia (Distributor)
■
42 PT. Yamaha Music Manufacturing Asia
●
43 PT. Yamaha Musical Products Indonesia
●
44 PT. Yamaha Electronics Manufacturing Indonesia
●
*
45 Siam Music Yamaha Co., Ltd. 1
■
46 Yamaha Music Vietnam Company Limited
■
47 Yamaha Music India Pvt. Ltd.
■
48 Yamaha Music Gulf FZE
■
49 Yamaha Music (Russia) LLC.
■
50 Yamaha Music Australia Pty. Ltd.
■
所在地
台湾・新北
中国・上海
中国・上海
中国・上海
中国・蘇州
中国・杭州
中国・杭州
中国・天津
中国・深圳
韓国・ソウル
シンガポール
マレーシア・ペタリンジャヤ
マレーシア・イポー
インドネシア・東ジャカルタ
インドネシア・東ジャカルタ
インドネシア・中央ジャカルタ
インドネシア・ブカシ
インドネシア・パスルアン
インドネシア・パスルアン
タイ・バンコク
ベトナム・ホーチミン
インド・グルガオン
UAE・ドバイ
ロシア・モスクワ
オーストラリア・メルボルン
33
会社情報
組織図(2016年7月1日現在)
楽器・音響生産本部
生産技術・調達部
アコースティック生産統括部
エレクトロニクス生産統括部
楽器・音響開発本部
楽器開発統括部
音響開発統括部
楽器・音響営業本部
マーケティング統括部
営業統括部
音響事業統括部
(株)ヤマハミュージックジャパン
北米地域販社
欧州地域販社
監査役会
中国地域販社
IMC事業本部
監査役室
電子デバイス事業部
ヤマハファインテック
(株)
ゴルフHS事業推進部
ソフト事業本部
取締役会
社長
(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
(株)ヤマハリゾート
内部監査部
経営本部
役員人事
委員会
経営会議
経営企画部
経営管理部
リスクマネジメント 全社委員会
委員会
法務部
人事・総務本部
人事部
総務部
広報部
業務本部
情報システム部
物流システム部
(株)ヤマハビジネスサポート
技術本部
研究開発統括部
知的財産部
デザイン研究所
品質保証部
役員(2016年7月1日現在)
常務執行役員 大池 真人 楽器・音響営業本部長
取締役
常務執行役員
川瀬 忍 楽器・音響生産本部長
大池 真人
上席執行役員
長谷川 豊 楽器・音響開発本部長
山畑 聡
上席執行役員
山畑 聡 経営本部長 兼 業務本部長
取締役(社外)
柳 弘之(ヤマハ発動機株式会社 代表取締役社長)
上席執行役員
藤井 茂樹 IMC事業本部長
取締役(社外)
野坂 茂(日本オラクル株式会社 取締役 執行役 副社長)
上席執行役員
飯塚 朗 技術本部長
取締役(社外)
伊藤 雅俊(味の素株式会社 代表取締役 取締役会長)
上席執行役員
山口 静一 ソフト事業本部長
執行役員
大澤 博史 楽器・音響営業本部 音響事業統括部長
執行役員
小林 和徳 (株)ヤマハミュージックジャパン社長
執行役員
福留 斎 ヤマハ・コーポレーション・オブ・アメリカ社長
執行役員
鶴見 照彦 ヤマハ楽器音響(中国)総経理
執行役員
伊藤 公保 楽器・音響開発本部 楽器開発統括部長
執行役員
高井 正人 人事・総務本部長
執行役員
武永 伸一 経営本部 経営企画部長
代表取締役社長
中田 卓也
取締役
取締役
監査役
34
執行役員(2016年7月1日現在)
常勤監査役
細井 正人
常勤監査役
大六野 隆
監査役(社外)
池田 裕彦(弁護士)
監査役(社外)
箱田 順哉(公認会計士)
執行役員
押木 正人 楽器・音響営業本部 営業統括部長
執行役員
Thomas Schoepe ヤマハ・ミュージック・ヨーロッパ社長
ト
ー
マ
ス
シ
ェ
ー
ペ
会社概要(2016年3月末現在)
会
名
ヤマハ株式会社
連結従業員数
20,348人(ほか平均臨時雇用者数7,990人)
本
社
静岡県浜松市中区中沢町10番1号
地域別従業員数
創
業
1887年(明治20年)
日本 6,149人、北米 774人、欧州 1,065人、
アジア・オセアニア・その他の地域 12,360人
設
立
1897年(明治30年)10月12日
子
73社(うち連結対象67社)
金
285億34百万円
資
社
本
連 結 売 上 高
4,354億77百万円
会
社
数
関 連 会 社 数
6社
上場証券取引所
東京証券取引所 市場第一部(証券コード7951)
W e b サ イト
https://www.yamaha.com/ja/
ヤマハフィロソフィー
「ヤマハフィロソフィー」は、
「コーポレートスローガン」
「企業理念」
「顧客体験」、
そして「品質指針」
「行動指針」からなるヤマハグループの理念体系です。
私たちは、常にヤマハフィロソフィーを心のよりどころにしながら、
お客様の視点に立ち、期待を超える製品とサービスを生み出すことで、
未来に向かって新たな感動と豊かな文化を創りつづけます。
◆ コーポレートスローガン
「感動を・ともに・創る」というスローガンにより、企業
理念をより端的に表しています。
◆ 企業理念
ヤマハグループ は 何 の た めに 存 在するのか 、何に
向かって仕事や経営を行うのかを示しています。
◆ 顧客体験
企業理念をお客様の視点から具体的に示したもので、
お客様がヤマハグループの製品・サービスを手にし、
使用された時に、心と五感で感じていただくことが
できる体験を分類し明示したものです。
◆ 品質指針(ヤマハクオリティー)
企業理念を具現化するために、
製品・サービスに込めた
こだわりや、モノづくりに対する基本的な考え方を
指針として示しています。
◆ 行動指針(ヤマハウェイ)
企業理念を具現化するために、ヤマハグループの全
従業員が日々、何を意識し、
どのように行動すべきか
を指針として示しています。
35
広報部
https://www.yamaha.com/ja/
2016 年7月発行
-CM161