国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 2.1 滞在諸手続き 2.1.1 出入国手続き (1) ビザの種類・取得方法 滞在目的にかかわらず、外国人はパスポートとビザが必要である。ビザは、 入国前に在外インド大使館または総領事館で取得しておかなければならな い。 インド到着時にビザの発給は行わない。ビザを取得せずに到着した場合は、 即時国外退去になる。 (a) 観光ビザ (i) 15 日間のシングル/ダブル・エントリーの通過ビザ 発行日から 30 日間有効である。 (ii) 3 カ月間のマルチエントリービザ 最初にインドに入国した日から 90 日間有効であるが、最初の入 国は発行日から 30 日以内でなければならない。 (iii) 6 カ月間のマルチエントリービザ 発行日から 180 日間有効である。延長できるのはこの 6 カ月間の 観光ビザだけである。延長は、各地にある Foreigner’s Regional Registration Office (外国人登録事務所)で行う。 (b) 商用ビザ 訪問が必要な商用や事業の概略を、ビザ申請用紙に記入しなければな らない。2 国間の協定や協力により訪問を希望する専門家または技術 者は、専門分野およびその協定または協力が、インド政府の承認を受 けているかどうかも記載しなければならない。 工場や機械の建設や保守の目的で訪問する場合は、その建設場所を明 記しなければならない。インドにおけるビジネス・ベンチャーの設立 が目的である場合は、業種、インド側のパートナーの詳細な連絡先を 記入しなければならない。 (c) 学生ビザ 入学する教育機関の名前など、詳細な情報が必要である。 どちらの場合も、インドでの目的地名を記入する。ビザ申請者の生活 と帰国を経済的に保証する保証人についても、詳細な記入が必要であ る。上記の保証人は、申請者の国とインドそれぞれに必要である。申 請者がインドで職探しをしないこと、企業を設立しないこと、または ビザが付与された目的以外の目的で滞在を延長しないことを確約しな ければならない。 (d) 就労ビザ 在外インド大使館で正式な労働ビザを取得する必要がある。そのため には、仕事の提供者と労働契約が必要である。労働ビザは 1 年限りで ある。勉強、研究、仕事、宗教の普及が目的で訪問する外国人および 1 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 滞在日数が 180 日を越える外国人旅行者は、入国後 14 日以内に、外 国人登録事務所で登録しなければならない。そのような長期訪問者に は、登録時に、HIV/AIDS 検査を受ける認可試験室の一覧表が配布 される。 (2) 検疫 サハラ以南のアフリカ諸国または黄熱病流行地域から到着した旅行者は、 黄熱病予防接種証明書を提示しなければならない。証明書のない旅行者は、 即時国外退去する、または黄熱病検疫所で 6 日間拘留されることになる。 (3) 税関手続き 個人で使用する物品の持込みは可能である。例えば、カメラとフィルム 5 本、常識の範囲内の宝石、双眼鏡 1 台、携帯楽器 1 台、携帯ラジオ 1 台、 テープレコーダ 1 台、タイプライター1 台、ノート型パソコン 1 台、専門 機器などである。外国人は到着時に、空港の税関にある Tourist Baggage Re-export Form (観光客荷物再輸出用紙)に、これらの持込み品を出国時に すべて持ち帰ることを誓約しなければならない。この用紙と持込み品を出 国時に税関で提示する。銃器、古美術品、電子機器、通貨、象牙、金製品、 そのほか禁止されている物品の一時的な輸出入に関しては、厳しい取締り が行われている。 (4) 市民権 永住目的で外国人が入国するという考え方はない。しかし、外国人が帰化 することで市民権を取得することは可能である。そのためには、インドに 最低 7 年間居住しているか、過去 7 年間のうち、最低 4 年間インド政府に 雇用されていたかのいずれかでなければならない。市民権を取得したい人 は、インド国憲法にあげられているインド語のいずれかに関する正しい知 識を持ち、インド居住の意思を持っていなければならない。 (5) 外国人のインドでの資産購入 Reserve Bank of India (インド準備銀行)の規定により、外国人は本人名義 で居住用資産を購入することはできない。しかし賃借は可能である。 2.2 安全情報と対策 2.2.1 治安状況と対策 凶悪犯罪の発生率が比較的低く、インド人は一般的に客人を歓待する。しかし、 ここ数年インド各地でテロリストによる爆破事件が頻発している。これらの爆 破は、公共の場所や電車、バスなどの公共交通機関で発生している。しばしば 外国人が巻き添えになることもあるが、攻撃が外国人を狙ったものかどうかは 不明である。警察は、そのような事件が起こる可能性について警告し、注意す るようにと新聞で呼びかけている。例えば、「公共の場所に置かれた持ち主不 明の荷物やスーツケース、ブリーフケース、トランジスタラジオ、弁当箱、お 2 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 もちゃなどは、爆弾の可能性があります」という警告を出している。さらに、 家主は借家人の身元を確認し、近隣者との交流を促している。自動車を売買す る人は、身分証明書の控えを保有しておかなければならない。 外国人にとってインドは全般的に安全性の高い国だが、スリや泥棒の被害にあ わないように、自分の持ち物に常に注意を払う必要がある。 混雑して混乱が非常に起きやすい出発時は、最も気をつけなければならない。 列車がまさに出発しようとするときに、誰かが故意に注意をそらし、その間に 共犯者が足元に置いてある荷物を持ち去ることがある。 タクシーでは、所持品をすべて持ってから運転手に代金を支払う。荷物をトラ ックやタクシーから降ろしてホテルに運んでもらうときは、最後まで荷物から 目を離さない。 デリー警察は、大量の現金を所持しているときは特に注意し、金銭のやりとり については口外しないように、警告している。 客引きや安価なホテルを提供する悪徳な方法にはのらない。所持品の盗難を防 ぐためにも、知らない人から食べ物や飲み物を受け取らない方がよい。 空港、鉄道の駅、州を結ぶバスのターミナルには、警察官の詰所がある。 Connaught Place 地区には、外国人旅行者のための特別な詰所があり、主要な 交通や軍事上の拠点にも警察官の詰所がある。 インド人男性はとても礼儀正しく、適切な敬意をもって女性に接している。女 性に多大な敬意を払うのがインドの文化であるが、中には悪い人もいるので、 注意した方がよい。インド女性と同じように、短パン、薄い T シャツ、ミニス カート、ひざ上丈のスカート、少し透けるような服を着ない方がよい。控えめ な服装で、肌を露出するような行動は慎んだ方が良い。夜に 1 人で到着する女 性は、目的地まで料金前払い式のタクシーを利用するか、できれば信頼できる 人に空港まで出迎えに来てもらった方がよい。女性が 1 人で 21:00 に以降バ スに乗ることは避けた方がよい。 2.2.2 危険・危機情報の入手先 日 本 ク ラ ブ の よ う な も の は な い が 、 ニ ュ ー デ リ ー の Japan Culture and Information Centre (日本文化情報センター)でも、日本人に有益な情報を得る ことができる。 Eicher Goodearth 社の Delhi City Guide などのようなガイドブックにも、安 全に関する外国人にとって役立つ情報が書かれている。 参考 Delhi Police Website, http://www.delhipolice.nic.in/ 3 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 2.2.3 緊急連絡先リスト 表2‑1 デリーの緊急連絡先リスト 施設名 最寄りの警察署 住 所 Mobile Van TEL/FAX 100 受付時間 24 時間 Green Park, 救急病院 All India Institute of Medical New Delhi Sciences (全印医学研究所) 26864851-65 24 時間 消防署 101 24 時間 救急車 102 24 時間 日本文化情報センター 32, Ferozshah Road, 23329838 New Delhi 110001 9:00〜17:00 日本大使館 50-G, Shantipath, Chankyapuri, New Delhi 110021 26876581/ 26885587 9:00〜17:00 25652011 24 時間 インディラ・ガンジー国際空港 Palam 日本航空 Chandralok Building, Janpath, New Delhi 110001 23327104 9:00〜17:00 日本航空 (空港内) 国際空港 25653942 24 時間 131 24 時間 鉄道情報問い合わせ 2.3 健康 2.3.1 健康管理 インド全土、特にデリーにおける人々の健康状態は良くも悪くもない。一般の 風邪、熱、咳、腹痛などは、常に発症する可能性がある。スラムや農村地域で は、マラリア、結核、A 型肝炎が流行している。糖尿病も非常に多く、デリー は世界における「糖尿病の都」として知られるようになってきた。売春や危険 な性行為により、HIV/AIDS 患者が急激に増えている。政府は、病気の脅威 を抑制するための対策に積極的に取り組んでいる。中央政府および州政府は、 定期的にポリオ対策を実施している。訪問の際は、A 型肝炎、腸チフス、ポリ オの予防接種を受け、マラリアと下痢の薬を持参するとよい。旅行の事情や個 人の病歴によっては、それ以外の予防接種も必要な場合がある。蚊に刺されな いように、虫除けスプレーなどの対策もとった方がよい。また、汚染された食 べ物や水に気をつける方がよい。外国人は一般水ではなくミネラルウォーター を飲み、衛生状態の悪い場所から持ってきた古い食べ物や、容器に入っていな いむき出しの食べ物は食べないようにする。 4 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 2.3.2 医療機関 主要都市では程度の高い医療を受けることができるが、農村部では難しい。デ リーには、官民の病院や診療所がいくつかある。政府系病院の大半は、近代的 な医療施設を完備しているが、患者数が多いので、迅速な医療サービスを受け ることはできない。一般的に、民間の病院や診療所の方が効率的であるが、そ の分、医療費が高くなることが多い。日本語を理解できる特別な医師がいない 限り、デリーには日本語が通じる病院はない。 医療サービス産業は、経済成長の主なけん引役になる勢いである。先進国では、 医療が高額で医療施設が患者で溢れていることから、自国の制度から追い出さ れた患者達が、安価な医療が受けられる場所を探している。大多数の先進国で は、医療費が非常に高額になっているので、例えば、英国政府は、過密状態の 英国の病院で、患者が治療や手術を長期間待っている状態を解消するために、 患者を飛行機でインドへ輸送することを検討している。 表 2‑2 デリーの医療機関 医療機関名 診療科目 公立/ 民間 住 所 TEL All India Institute of 全科目の高度な 公立 Medical Sciences 医療設備を完備 (AIIMS:全印医学研究所) Green Park, New Delhi 26864851-65 Batra Hospital & Medical 全科目の高度な 民間 Research Centre (バトラ病 医療設備を完備 院医学研究センター) 1, Tughlakabad Institutional Area, New Delhi 110062 26087485-87 Escorts Heart Institute & Research Centre (エスコート病院) 心臓 民間 Okhla Road, New Delhi 110025 26825000-01 Indraprastha Apollo Hospital (アポロ病院) 心臓 民間 Sarita Vihar, Mathura Road, New Delhi 110044 26925858 Indian Spinal Injuries 脊髄 Centre (インド脊髄損傷セン ター) 民間 Vasantkunj, New Delhi 110070 26894884 National Heart Institute (国立心臓病研究所) 心臓 民間 49-50, Community 2641456 Centre, East of Kailash, New Delhi 110065 Shri Moolchand Khairati Ram Hospital (シュリ・ム ールチャンド・カイラチ・ ラム病院) 総合 民間 Lajpat Nagar I, New Delhi 110024 26920218 Sir Ganga Ram (サー・ガンガ・ラム) 総合 民間 Rajindra Nagar New Delhi 110060 25735205 Skin Institute & Institute of Dermatology 皮膚 民間 Greater Kailash I, New Delhi 110048 26414349 5 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 医療機関名 診療科目 公立/ 民間 住 所 TEL (皮膚研究所・皮膚科研究所) Vimhans Hospital (ヴィムハンス病院) 2.4 精神・神経 民間 1, Institutional Area, Nehru Nagar, New Delhi 110065 26924300 住宅 2.4.1 住宅事情 デ リ ー で の 主 要 な 住 宅 開 発 に は 、 政 府 に よ る 住 宅 、 Delhi Development Authority (DDA:デリー開発局)の住宅開発、民間が指定した集落、民間の集 合住宅、都市内集落などがある。住宅は購入や賃貸することができる。場所に よって住宅の価格や賃料は異なり、価格も上下する傾向がある。一般的に外国 人が住むような高級地では、住宅価格や賃料が、ほかの地区の倍以上する場合 もある。特に週末の新聞には、住宅広告が掲載されている。多数の開発・販売 業者が、戸建住宅やアパートを積極的に建築・販売している。いずれの住宅も、 地方自治体が定める建築基準を満たさなければならないが、基準をすべて満た していないこともよくある。業者を通じて家を賃貸することもできるが、通常、 1 カ月分の家賃を手数料として支払う。安全上の理由から、デリー警察は借家 人の正しい身元を保証するよう住宅所有者に要請しているので、外国人が家を 賃借するのは困難な場合が多い。賃貸契約期間は通常 11 カ月である。法律は 借家人に寛大だというのが一般の見方なので、住宅所有者は借家人から相当額 の手数料を取るのが慣例になっている。 2.4.2 契約の留意事項 通常、賃貸料には電気やガス、そのほか毎月発生する費用は含まれない。それ らは、借家人が直接関係機関に支払うことになっている。一般的に、家具は賃 貸物件には含まれない。また、月単位で掃除人を雇ってゴミ処理をするのが通 例である。 IKAN サービス社など、住宅探し、生活の立ち上げ、言語サポート、税金や法 律面でのサポートなどを行っている企業もある。 参考 Ikan Relocations Website, http://www.ikan.com/ 6 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 2.5 学校 2.5.1 子女教育情報 子供を対象とした日本語学校はないが、ほとんどの外国人は、ニューデリーに ある British School などの英語学校に子供を通わせている。この学校は、ニュ ーデリー在住の外交官の子供がよく通う人気の高い学校である。大学生は、デ リー大学や Jawahar Lal Nehru University (JNU:ネルー大学)、私立の語学 教育機関で日本語を学ぶことができる。 2.6 交通 2.6.1 交通事情 デリーには、最新型のメルセデスベンツから牛車まで、15 種類の交通手段があ る。最も利用されているのは、バス、自動車、タクシー、オートリキシャ、サ イクルリキシャ、鉄道および地下鉄である。Tonga (馬車)が走っている地域も ある。車両は左側通行である。交通の流れが無秩序なこともあるので、道を渡 るときはかなり気をつけた方がよい。一般的に都市部でも農村部でも、道路の 維持管理が不十分で、公共交通機関の安全性は低いとされている。 けん引車サービスは存在しないか、あっても不十分である。 夜間の旅行は特に危険である。 2.6.2 交通手段別の利用方法、基本料金、時間など (1) 車 デリーでは車が一般的な移動手段で、その大半は個人所有の車である。 (a) 運転免許取得の仕方 車を運転したい人は、有効な国際運転免許証が必要で、インドに来る 前に取得しておいた方がよい。国際免許証のない外国人は、自国の有 効な運転免許証があれば、仮免許証を取得することができる。しかし、 道路標識に関する試験を受けなければならない。そのためには、 Automobile Association of Upper India (北部インド自動車連合)のサ ポートを受けるとよい。 (b) レンタカー 一日当たりの小型車のレンタル料は、20〜30 米ドルであり、インドル ピーで支払う。 (2) タクシー オートリキシャと呼ばれる三輪自動車やスクーターも、タクシーより比較 的安価な料金で利用できる。タクシーやリキシャには、州政府の交通局が 定めた料金制度があるが、特に乗客がその土地に慣れていないときには、 運転手が勝手に料金を決めてしまうことがよくある。空港には料金前払い 7 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 式のタクシーがあり、安全である。Pre-Paid Auto も鉄道の駅や主要なバ スターミナルで利用できるが、これにはほとんど規制がない。 (3) バス デリーの主要なバスサービスは、Delhi Transport Corporation (DTC:デ リー交通公社)が運営している。DTC は、2,100 台以上の CNG (圧縮天然 ガス)バスを市内に走らせている。運行ルートは 814 ある。そのうち DTC が利用しているのは 630 ルートで、それ以外は、ブルーラインバスとして 知られるような民間交通会社のバスが走っている。民間のバス会社も、デ リー政府の交通局のガイドラインを遵守しなければならない。そのほかに も、特別な運行や特急バスなどのレッドライン、グリーンライン、ホワイ トラインというバスがある。DTC とブルーラインバスは、走行距離に応じ た料金体系になっている。例えば、1〜4km は 2 ルピー、4〜8km は 5 ル ピー、8〜12km は 7 ルピー、12km 以上は 10 ルピーなどである。グリー ンライン、レッドライン、ホワイトラインのバスは、距離にかかわらず 10 ルピーの定額料金である。毎日通勤でバスを利用する人は、特定区間また は全区間有効な安価な定期券を購入できる。定期券が使えるのは DTC の バスだけである。鉄道の駅間を結ぶような 2 点間の夜間バスサービスもあ る。 (4) 鉄道 Delhi Metro Rail Corporation Ltd (デリー地下鉄公社)は、2005 年末まで に、デリーで全長 65.11km の地下鉄サービスを提供することになっている。 そのうち 22km 分の鉄道は完成している。第 2 ラインの地下部分の一部は 2004 年 12 月に完成、第 3 ラインの建設工事は現在進行中である。2005 年の地下鉄の一日当たりの推定乗客者数は、150 万人である。 2.7 郵便通信 2.7.1 郵便 インドの郵便ネットワークは世界最大で、郵便局は全国に 15 万 5,000 カ所あ る。郵便には普通便、速達、書留がある。デリーには小規模だが設備が整った 郵便局が多数あり、中心地には中央郵便局がある。中央郵便局では、電報、 FAX、速達などさまざまなサービスが提供されている。サービスは効率的で、 郵便は予定通りに宛先まで配達される。 2.7.2 宅配便 民間の宅配便サービスもいくつかあり、その大半では、最低 1 カ所は 24 時間 受付の窓口を設置している。 8 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 2.7.3 電話 Mahanagar Telephone Nigam Limitd (MTNL:マハナガル電話ニガム社)は、 デリーで有線基本電話サービスを提供する主要な会社であるが、最近は、 Airtel という民間の通信会社も有線のサービスを提供するライセンスを取得し た。 ・ 公衆電話 デリーでは、ISD や STD、市内通話が可能な電話ボックスが数多く設置さ れていて、その大部分が深夜まで利用できる。ファックスの送受信ができる 電話ボックスもある。大半は 1 人用のボックスで、効率的なサービスを提 供している。 2.7.4 携帯電話 Airtel、Hutch、Idea が GSM 技術を利用した携帯電話サービスを提供し、 Reliance、Tata Indicom、MTNL が、WLL 技術を利用した限定的な移動通信 サービスを提供している。 2.7.5 インターネット VSNL、Mantra、Satyam のようなプロバイダーが、ダイアルアップ接続サー ビスを提供している。これらのプロバイダーは、10〜500 時間、またはそれ以 上という接続の種類ごとに、基本的な料金設計をしている。専用回線やケーブ ルによるインターネット接続もある。個人所有のパソコン、会社のコンピュー タ、インターネットカフェなどから、直接インターネットに接続できる。 MTNL は、数箇所の電話交換局で、電話とインターネットを同じ回線で同時に 使用できる 256kbps 以上のブロードバンドサービスを、試験的に開始すると発 表した。 2.8 銀行 2.8.1 主な銀行リスト 74 の銀行があり、全国にその支店がある。官民の銀行に加えて、外資系の銀行 もある。デリーには次のような銀行がある。 (a) 政府系銀行 ・ Allahabad Bank ・ Bank of Baroda ・ Canara Bank ・ Central Bank of India ・ Corporation Bank ・ Dena Bank ・ Indian Bank 9 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 ・ IDBI Bank Limited ・ Oriental Bank of Commerce ・ Punjab National Bank ・ State Bank of India ・ Syndicate Bank ・ Vysya Bank ・ UCO Bank ・ UTI Bank ・ Union Bank of India ・ Vijaya Bank (b) 民間銀行 ・ HDFC Bank Limited ・ ICICI Bank Ltd. ・ Bank of Panjab (c) 外資系銀行 ・ ABN AMRO India ・ American Express Banking Corporation Ltd. ・ Bank Of America ・ 東京銀行 ・ Citibank ・ Deutsche Bank ・ Global Trust Bank ・ Hong Kong & Shanghai Banking Corporation (HSBC:香港上海銀行) ・ Standard Chartered Bank 2.8.2 口座開設方法 指定の用紙に記入し、口座を開設する銀行の窓口に提出する。最低預金額の現 金と、身分証明書、写真、立会人が必要である。法人の口座の場合は、事業関 連の書類も必要である。四半期の口座残高が一定額を下回れば、手数料を支払 わなければならないのが通例である。各銀行が定める規則に応じて、外国通貨 建ての口座を開設することもできる。 2.9 生活情報 (1) 両替・クレジットカード事情 ビザ、アメックス、マスター、ダイナースクラブなどの世界で使用されてい る主要なクレジットカードは、特に都市部ではよく利用されるようになって きている。多くの銀行で、デビットカードおよび ATM サービスを提供して いる。料金前払い式のショッピングカードを導入している銀行もある。 10 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 (2) 衣類、食料、飲料 (a) 衣類 デリーの大部分では、人々の服装も現代的である。 女性服で、最も特徴的で魅力的なのはサリーである。サリーは約 5m の 布で、さまざまな織り方や色があり、それを身体に巻きつける。デリー でよく着用されているのは、インド各地の伝統と標準的なサリーブラウ スを組み合わせたものである。シャルワーズ・カミーズもデリーの女性 が好んで着る服装である。女子大生は、ジーンズのような西洋の服装を していることも多い。 男性のほとんどは、(冬は)ウールやテリーウールなどのスーツおよびシ ャツとズボンという服装である。夏は、サファリシャツや T シャツを 着る男性もいる。クルタやドティ、ランギ (通常家の中だけで着る)を着 る男性も多い。男性の服装で特徴的なのは、シーク教徒が必ず身に着け なければならないパグリと呼ばれる頭につけるものである。多くの場合、 男性のターバンは、身に着けている人のカーストまたは宗教を象徴して いる。 (b) 食料 卵、米、小麦、パン、肉、鶏肉、魚などの食品は、各地にあるショッピ ングセンターで手に入る。このような日用品は、宿泊場所に近い小さな 店でも買うことができる。高級地にはスーパーマーケットもある。 (c) 飲料 コカコーラやペプシコーラなどの炭酸飲料は、ほとんどのレストランや 小売店にある。紅茶とコーヒーもどこでも手に入る。Delhi Jal Board for Delhi (政府当局)が供給する飲料水は、品質があまり良くないので、 外出するときはミネラルウォーターを持参するとよい。さまざまな会社 から多くのブランドのミネラルウォーターが出ているが、偽物を避ける ために、有名な大型店で購入するのがよい。ビールやアルコール飲料は、 認可された酒屋で購入できるが、政府がドライ・デーと定めた日には買 うことができない。ビール (ビンおよびドラウト)やアルコール類を提供 できるのは、ライセンスを取得したレストランだけである。 (3) 日本食 日本の食料品はほとんど手に入らないが、以下のレストランでは日本食があ ると宣伝している。 (a) The Tarot Nest (Mehrauli Gurgon Road) (b) Enoki Japanese (Grand Hyatt, Vasant Kunj, Phase II) (c) Tokyo Japanese (Hotel Ashoka, Chankyapuri) (d) TK’s Oriental (Hotel Hyatt Regency Bhikaji Cama Place, Ring Road) (4) 家電 電圧は 200〜240V、周波数が 50Hz である。プラグは、欧州や米国で使用 されているのとほぼ同じで、3 つの丸型ピンがついたものである。海外で購 11 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 入した 3 本ピン式の家電品は、使用することができる。 (5) 美容 美容院が多くある。電話帳には、各地にある数百の美容院の電話番号と住所 が掲載されている。すべての 5 つ星ホテル、それ以外でもほとんどのホテル 内に美容院がある。 (6) レストラン情報 デリーには、さまざまな種類、質、レベルのレストランがある。インドの代 表紙である Times of India と Hindustan Times で、最近のデリーのレスト ランのリストを確認することができる。 (7) ホテル情報 デリーには、さまざまな種類の宿泊施設がある。シェラトンやハイアットな どの国際的なホテルチェーンと、タージとオベロイという 2 つの有名なイン ドのホテルチェーンは、5 つ星の高級ホテルを建設した。これらのホテルは、 世界の最高級ホテルと同じレベルである。そのほとんどのホテルにはゴルフ クラブがあり、直前に連絡してもプレーすることができる。そして、安価な 料金で、ある程度良いサービスと快適な滞在を楽しむことができる中級ホテ ルやゲストハウスも多い。さらに低料金のロッジやゲストハウスも多くある が、料金は低いが設備も最小限である。デリーにあるホテルのほとんどは、 障害者向けの設備を完備していない。 デリーの有名な高級ホテル、5 つ星ホテルには次のようなものがある。 空港との交通に便利なホテルは、Centaur と Raddison である。 表2‑3 デリーでの緊急連絡先リスト ホテル名 高級 5 つ星 それ以外の 5 つ星 Le Merdien Ambassador Oberai Vasant Continental Taj Mahal The Park Taj Palace Metropolitan Nikko Inter-continental Siddharth Park Royal Claridges Maurya Sheraton Centaur Ashok Oberai Maidens Hyatt Regency Imperial Janpath (8) 現地と日本の情報源 (a) 新聞 主要な英字紙には以下がある。 Times of India、Indian Express、Hindustan Times、Asian Age、 12 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 Pioneer 、 Hindu 、 Statesman 、 Telegraph 、 Economic Times 、 Financial Express、Business Standardなどがある。これ以外に、各 地方の言語で書かれた新聞が多数ある。 (b) 雑誌 India Today、Week、 Frontline、Outlook、Femina、Business India、 Business World、Business Today などがある。 (c) テレビ デリーで見ることができる国際的なテレビチャンネルは、BBC、CNN、 ス タ ー 、 HBO で あ る 。 イ ン ド 系 の チ ャ ン ネ ル に は 、 国 営 の Doordarshan、民間の Sony、Sahara、Zee などをはじめ多くのチャン ネルがある。タミル語のテレビチャンネルも多い。 (d) ラジオ 全国・地方の AM・FM チャンネルがいくつかあり、ニュース、音楽、 娯楽などを楽しむことができる。 (9) 余暇 ディスコ、映画館、バー、喫茶店、レストランが多くある。5 つ星ホテルに はすべてバーと 24 時間営業の喫茶店、ディスコがある。ほとんどのディス コは、22:00〜4:00 の間営業している。入場できるのは、会員、ホテルの宿 泊者とそのゲストだけで、18 歳以下は入場できない。ほとんどは軽装で入 場できる。 性の売買は法律により禁止されていて、違反者は罰せられるが、5 つ星のホ テルでさえ、違法な売春が行われることがある。いわゆるマッサージ・パー ラーは、実際は売春宿である場合があり、警察官がおとり捜査で摘発するこ とが多く、違反者は拘留される。 (a) スポーツ デリーには、スタジアムや体育館が多くあり、屋内外のスポーツを楽し むことができる。Delhi Tourism (デリー観光)と Haryana Tourism (ハ ルヤナ観光)は、さまざまなアドベンチャー・スポーツを推進している。 ゴルフは、Army Golf Club、Airforce Golf Club、Delhi Golf Club、 DDA Golf Club、Noida Golf Club、Resort Country Club、Gurgoan、 Arawali Golf Club、Faridabad Golf Club でプレーすることができる。 デリーではクリケットが人気のスポーツである。背景、言語、文化の違 う人達が集まってゲームを楽しむ。公園、住宅の間の狭い道においても 行われる。 (b) 旅行 デリーの主要観光地には、Red Fort、India Gate、Qutub Minar (クト ゥブ・ミナール)、Bahai Temple (バハイ寺院)、Humayun's Tomb (フ ーマユーン廟)、Jantar Mantar (ジャンタル・マンタル)、Safdarjung Tomb (サフダルジャング廟)、Birla Mandir (ビルラ・マンディール)、 Lodi's Tomb (ロディ廟)、Dilli Haat (デリ・ハート)、Moghul Garden 13 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 (モグール庭園)、Rashtrapati Bhavan (ラシュトラパティ・バーワン)、 国立博物館、Iskcon Temple (イスコン寺院)などがある。また短期旅行 先としては、Mathura (マトゥラー) (ヒンズー教の七聖都のひとつ)、 Agra (アグラ) (有名なタージマハルがある場所)、Fatehpur Sikri (ファ テプルシークリー) (ムガール皇帝が建設した古都)、Bharatpur (バラー トプル) (有名な鳥類保護区、絶滅の危機にあるシベリア鶴の越冬地)、 Khajuraho (カジュラホ) (官能的な古代寺院が有名)、Jaipur (ジャイプ ール) (別名ピンクシティ、古代宮殿が有名)、Ajmer (アジメール) (Khwaja Moinuddin Chisti という有名なイスラム教聖人のレンガ造り の家が有名)などがある。 デリーからの長距離旅行には、長距離バス、列車、飛行機を利用する。 長距離バスは、Agra、Jaipur、Chandigarh (チャンディガル)への移動 に利用でき、さらに長距離の夜間バスもある。しかし夜間バスは快適で はなく、危険も伴う。 列車は非常に込んでいるので、少しゆったりと旅行したい場合は、事前 の座席予約が必要である。乗車日の 30 日前から列車の予約ができる。 予約は、市内に点在するコンピュータによる座席予約センターやインタ ーネットからできる。列車の到着や出発に関する情報は、電話番号 131 で入手できる。Indrail Pass という国内の列車周遊券は、国内外から予 約できる。支払いは外国通貨で行われる。特別列車には、Jaipur、 Udaipur (ウダイプール)、Jodhpur (ジョドプール)、Bharatpur、Agra を周遊する 1 週間の豪華列車の旅ができる Palace-on-Wheels (宮殿列 車)と、Rajasthan (ラジャスタン)の砂丘沿いに Gujarat (グジャラート) まで 8 日間で旅をする豪華列車の Royal Orient (ロイヤル・オリエン ト)がある。 飛行機による国内旅行の場合は、インディアン・エアラインズ、アライ アンス・エア、ジェット・エア、サハラインディア・エアラインズを利 用できる。エア・インディアは国際線用の国営航空会社で、インディア ン・エアラインズも国際線を運行している。2004 年から、国内線の民 間航空会社も、South Asian Association for Regional Co-operation (SAARC:南アジア地域協力連合)諸国での運行が許可され、2005 年か らはそれ以外の国での運行も認められる予定である。航空便の予約には、 旅行代理店が便利である。また、市内や空港にある航空会社の支店でも 可能である。飛行機の発着状況は、電話で確認することができる。デリ ーは陸地に囲まれているので、船舶設備はないが、ドライポート (水の ない港)のようなものである。 (c) 音楽、絵画鑑賞など デリーでは芸術鑑賞も盛んである。多種多様な CD ショップ、ギャラリ ー、展覧会、フェスティバル、博物館、公園などがある。 Japan Culture and Information Centre (日本文化情報センター)と 14 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 Japan Foundation (交流基金)は、デリーにある重要な日本の文化セン ターである。それ以外に、デリーには次のような各国の文化センターが ある。 ・ American Centre ・ British Council Division ・ French Information Resource Centre (フランス文化資源センター) ・ Hungarian Culture Centre (ハンガリー文化センター) ・ Iran Culture House (イラン文化センター) ・ Israel Culture Centre (イスラエル文化センター) ・ Italian Culture Centre (イタリア文化センター) ・ Portguese Culture Centre (ポルトガル文化センター ・ Russian Science & Culture Centre (ロシア科学文化センター) そのほかのデリーにある有名なインド文化センターは、Indian Council for Cultural Relations (文化関係インディアン・カウンシル)、India International Centre (インド国際センター)、Indira Gandhi National Centre for the Arts (イ ン デ ィ ラ ・ ガ ン ジ ー 国 立 芸 術 セ ン タ ー ) 、 National School of Drama (国立演劇学校)、Sangeet Natak Academy (サンジート・ナタク・アカデミー)、Shriram Bhartiya Kalakendra (シュリラム・バルティア・カラケンドラ)、Triveni Kala Sangam (ト リベニ・カラ・サンガム)である。 (10) 語学学校 デリー大学と JNU は、ドイツ語やフランス語などの近代ヨーロッパ言語、 日本語や中国語などのアジア言語の修了証書課程と学位課程を提供している。 さらに、Max Muller Bhavan はドイツ語、Alliance Francaise はフランス 語の学校として有名である。民間機関である International Academy of Foreign Languages (国際外国語アカデミー)は、専門分野、言語や技術の精 度が要求される分野の翻訳通訳サービスを提供している。 2.10 文化交流 (1) 仕事 近代的な組織では、労働力がますます多様化する傾向にある。大多数の企業 で男女が一緒に仕事をするようになってきた。多国籍企業は、グローバルな 文化手法を活用すると言っているが、その一方で、現地の文化も明確にして、 それを取り込む必要があることを理解している。したがって、ほとんどの企 業では異なる文化が混じり合っている。 取引を成立させようとがむしゃらになると、それは無礼の表れと受け取られ かねない。このため完全に意思疎通ができなくなったり、インド人側の熱意 が失われたりすることもある。仕事上の信頼関係を構築するためには、時間 をかけて個人的に親しくなる必要がある。インド人は客をもてなすのが好き 15 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 なので、自宅に招いて会話を楽しむ。これもまた仕事の一部である。招待さ れれば喜んで受けて、お菓子やチョコレート、花などを持参するとよい。 個人の考えや仕事について批判するときは、その人の自尊心を傷つけないで、 建設的に意見を述べるようにしなければならない。インド人は、職場での上 下関係に慣れているので、職場では目上の人に従い、敬意を払う。監督者は 個々人の仕事を監視し、期日を遵守する責任を負う。したがって、二重のチ ェックをして時間管理をすることが大切である。インド人が「ノー」と言う のをためらっているときは、自分は努力をするつもりだということを伝えよ うとしているのかもしれないが、実際はあまり実現性がなく不可能である。 ノーと言ったりミスをしたりしても、悪い結果を引き起こさないような、安 心できる快適な職場環境を構築することが重要である。グループ討論で、年 長者のみが話をしていることがある。それは、ほかの人達がその人に同意し ているということを意味するわけではない。目上の人を敬う意味で、反論せ ずに静かに聞いていることもある。職場でのユーモアには、馴染みのないイ ンド人もいる。古風な人の大半は、飲酒をせず菜食主義者なので、それを尊 重しなければならない。 職場では、女性は敬意をもって扱われる。ほとんどの場合、女性は安心して 仕事ができる。インドで仕事をする外国人女性は、労働環境に容易に適応で きるだろうが、控えめな服装をすることを心がけたほうがよい。 また、社会経済的背景、学歴、階層、宗教などが異なると、その行動も大き く異なる場合がある。 (2) 冠婚葬祭など 結婚式のような重要な式典は、宗教や場所によって様式が異なる。一般的に、 ヒンズー教の結婚では、新郎が親類や知人の行列を引き連れて、新婦のとこ ろに行く。僧侶がマントラを唱える中、火の前で新郎新婦が紐で結び目をつ くり、夫婦のちぎりを結ぶ。イスラム教の結婚では、導師が婚姻の説教を唱 え、新郎新婦から婚姻の同意を得る。キリスト教やそれ以外の宗教でも、そ れぞれの慣習に基づいて執り行われる。しかし、結婚式を簡素にするか豪華 にするかは、宗教に関係なく、新郎新婦の家族が決めることである。新婦の 家族が新郎の家族に、高価な家財道具、車、現金などを渡すダウリーと呼ば れる習慣は、新婦の家族の経済的負担が大きいため、必ずしも歓迎されてい るわけではないが、現在も一般的に行われている。 【参考文献】 1. Asia Times Online Website, http://www.atimes.com/ 2. Bureau of Consular Affairs, U.S. Department of State, “Consular Information Sheet.” 3. Chillibreeze Website, http://chillibreeze.com/ 4. Delhi Hotels Info Website, http://www.delhi-hotelsinfo.com/ 5. Delhi Police Website, http://www.delhipolice.nic.in/ 16 国名:インド (調査項目 2:滞在関連情報) 作成年月日:2005 年 1 月 24 日 6. Delhi Telephone Community Website, http://www.delhi.net/ 7. Delhi Transport Corporation Website, http://www.dtc.nic.in/ 8. “delhidiary,” Mohini J. Bazaz, New Delhi, October 10〜16, 2003. 9. “delhidiary,” Mohini J. Bazaz, New Delhi, January 2005. 10. Chillibreeze, “Doing Business in India: A Cultural Perspective,” An Article on India at the Website Chillibreeze. 11. Earth Link Website, http://scottstour.home.mindspring.com/ 12. “Foreign Exchange Regulation Act, 1973,” Eastern Book Company, 1996. 13. Ikan Relocations Website, http://www.ikan.com/ 14. “India Bids for Health Care Tourism,” Asia Times On-line edition, South Asia, July 19, 2003. 15. India-hotels.net Website, http://www.india-hotels.net/ 16. Indiainfo Website, http://www.indiainfo.com/ 17. Khoj Website, http://www.khoj.com/ 18. Manoj Joshi, “Passport India: Your Pocket Guide to Indian Business, Customs & Etiquette,” 1997. 19. Nabhi’s Board of Editors, ed., “FEMA, “Manual 2001-02,” A Nabhi Publication, New Delhi, July 2001. 20. Nabhi’s Board of Editor, ed., “New Baggage Rules in India 2002,” A Nabhi Publication, New Delhi. 21. Sagar Website, http://www.sagar.com/ 22. Swati Mitra, ed., “Delhi City Guide,” Eicher Goodearth Ltd., New Delhi, 2002. 23. Tata Press, “Yellow Pages,” 2002. 24. “The Phone Book,” Mahanagar Telephone Nigam Ltd., New Delhi. 17
© Copyright 2024 Paperzz