女性医師再教育センター アンケート調査結果

女性医師再教育センター アンケート調査結果
●有効回答のn=78名(2010年3月時点のセンター申請者)
アンケート回収率
専門医について
27%
40%
73%
60%
取得している
取得していない
提出(78名)
未提出(29名)
専門の診療科
消化器内科
循環器内科
20%
24%
センターに申請した目的は何ですか?
(複数回答者あり)
その他内科系
眼科
1%
3%
14%
皮膚科
1%
1%
1%
1%
8%
産婦人科
新しい診療科に興味
があったため
消化器外科
15%
6%
8%
9%
小児科
整形外科
自らの復職のため
自己研鑽(キャリア
アップ)のため
心療内科
外科
5%
48%
35%
その他
産業医学
回答なし
専門医資格については、センターへ申請された方の60%が取得しておらず、専門医を
持っていないという不安も、復職へのハードルの一因になっていることがわかります。
また、ご専門にされている診療科については内科系が約半数を占め、次いで皮膚科、
産婦人科、心療内科などが多くなっています。
センターに申請した目的は、復職、自己研鑽(キャリアアップ)という理由がそれぞれ
半数を占めており、離職中の女性医師だけではなく、現役の女性医師からもご相談が寄
せられています。
センターに申請した目的
(複数回答者あり)
3%
14%
48%
自らの復職のため
自己研鑽(キャリア
アップ)のため
新しい診療科に興味
があったため
その他
35%
申請時の勤務状況
4%(3名)
1%(1名)
センター利用後の勤務状況
19%(15
名)
9%(7名)
12%(9名)
常勤で復職
した
非常勤で復
職した
休職中
常勤で勤務
非常勤で勤務
休職中
その他
40%(31名)
43%(34名)
その他
回答なし
8%(6名)
回答なし
現在の勤務状況
23%(18
名)
41%(32
名)
現在の勤務先(複数回答者あり)
4%(3名)
12%(9名)
10%(8名)
31%(24
名)
16%
13%
大学病院
常勤
非常勤
休職中
その他
回答なし
18%
病院(有床診療所含
む)
診療所、クリニック
29%
43%(34
名)
総合病院
24%
その他
センター申請時と利用後の勤務状況を比較すると・・・
休職中の方が43% → 10%に減少しており、センターの利用が復職の大きなきっかけ
になったことがわかります。
また、復職された方の勤務先については、診療所やクリニックが29%、病院(有床診
療所含む)が24%、総合病院が18%、大学病院が13%となっており、まずは診療所やク
リニックの非常勤から始めてみるという方が多く、復職の第一歩としてセンターを活用
された結果があらわれています。
申請者の感想
離職前と比べて、どのくらいできなくなっているかが自分でもわか
らず、このまま復職することに怖さを感じ、申請しました。実際に
研修をして、自分がどこが分からないかがはっきりし、研修の中で
実際の勘も取り戻せました。復職に際して、ポンっと背中を押して
いただいた気分です。とても勇気付けられました。
子供の側にいてあげたいと思い、仕事から離れましたが、子供と過
ごしながら、いつか復帰したいと思っていました。センターの存在
を知ったとき、自分と同じ状況にいる女医さんがたくさんいること
を知りました。研修では見学をさせていただき、勉強する中で自分
の意欲も確認し、すっかり無くしていた自信を取り戻すことができ
ました。今後は、自分のできる範囲で最大限の努力を続けていきた
いと思います。
復職したいほとんどの女性医師は考えていると思いますが、そのきっ
かけや方法がわからないうちに年月が経ち、諦めていくことが多いと
思います。それを阻止し、モチベーションを上げることができたので、
復職への第一歩となりました。
個人的な事情や興味など、決め細やかに相談にのっていただき、研
修をさせていただけたのでとても助かりました。子供のことや家庭
のこともあり、週1日しか研修できませんでしたが、自分の予定に
合わせて曜日も変えていただけたため、本当に感謝しております。
離職中の女性医師には、それぞれ様々な事情があると思いますので、
各々にあった研修日程、内容を決められるのはとても助かると思い
ます。
研修は行わずに相談だけでしたが、取得可能な資格を教えていただい
たり、復職に向けての方向性についても話を伺うことができ、具体的
なビジョンを得ることができました。