私的メキシカントレイン 2016.04.17 第2版 The Game Gallery HAL99 1.概要 メキシカントレインの名前の通り、各プレイヤーはプライベートトレインに自社鉄道の線路を自 分のドミノで引いて行きます。だれかの手札が無くなった時点で1ラウンド終了で得点計算にな ります。一定ラウンド終了後に、失点が最も少ないプレイヤーが勝利するタイプのゲームです。 2.準備 ドミノを1セット用意します。用意するドミノによってプレイ出来る人数が変わります。 • ダブル6 - 2∼4人 • ダブル9 - 3∼6人 • ダブル12 - 2∼8人 メキシカントレインでは、各プレイヤーが出していく牌の場所を示すマーカーと共通の牌を出し ていく場所を示すマーカーが必要となります。一般的なメキシカントレインでは、列車のマーカー が使われることが多いです。 各自1個自分のマーカー(以後プライベートトレインと呼ぶ)を決定し、テーブルの中央などにお いて置きます。また共通のマーカー(メキシカントレインと呼ばれる)もテーブル中央において置 きます。 3.ラウンド開始の準備 メキシカントレインは、プレイ人数によってプレイするラウンド数が異なります。具体的には用 意したダブルX +1 ラウンドプレイします。例)ダブル9なら10ラウンド 規定のラウンド数をプレイし終えたらゲーム終了となります。プレイが長い場合は、奇数ラウン ドを飛ばす等の短縮ルールもあります。 各ラウンドの開始時に牌を全て裏向きにして混ぜ、各自そこから牌を引いて自分の手札とします。 引く枚数は以下の通りです。 プレイ人数 ダブル6 ダブル9 ダブル12 2人 9枚 - 15枚 3人 8枚 15枚 15枚 4人 6枚 11枚 15枚 5人 - 9枚 12枚 6人 - 7枚 12枚 7人 - - 10枚 8人 - - 10枚 余った牌はテーブルに積んでおき山札とします(ボーンヤードと言います)。 各自が手札を引いて終わると、ラウンドに応じたダブル牌を持っているプレイヤーがテーブル中 央に出します。この牌をエンジンと呼びます。 出す牌は、残りラウンド数-1のダブル牌です(例)4人プレイなら、第1ラウンドはダブル9, 第2ラウンドはダブル8を出します。7人プレイなら第1ラウンドはダブル12です)。 エンジンとなる牌を誰も出すことが出来なかった場合は、全員同時に山札から牌を1枚づつ追加 で引きます。これを誰かがエンジンを出せるまで繰り返します。 エンジンを出す事ができたら、そのプレイヤーの左隣のプレイヤーから手番を開始します。以後 は時計回りにプレイを行います。 4.プレイの流れ 各ラウンドでのプレイはそのラウンドで初めて手番が来た時と2手番目以後で処理が変わります。 各自初めての手番では以下の用にプレイを行います。 4.1 各自の第1回目手番 エンジンとして表示されているダブル牌に繋げる事ができる牌があれば、自プライベートトレイ ンに、エンジン牌から繫がっているかのように1枚プレイします(出せるときは強制)。出せな い場合には、自プライベートトレインが【オープン】(説明後述)となります。 慣れている方は、1手番目は、「自プライベートトレインにしか牌を出せない」「出せない場合 でも牌の補充を行わない」「出せないときはオープンになる」と覚えてください。 1手番目で誰も牌を出す事が出来なかった場合は、直ちにそのラウンドが終了し、そのラウンド の得点計算に移ります。 4.2 各自の2手番目以後 2手番目以後は、手番がきたら以下の何れかを行います。 • 手札から牌を1枚出す • 牌を出せない場合は、山札から牌を補充する 手札から牌を1枚出す場合 手札から牌を出せる場合は、必ず出さなくてはなりません。出せる場所は以下の3箇所から選択 できます(例外有り) • 自プライベートトレイン • 他プレイヤーの【オープン】になっているプライベートトレイン • メキシカントレイン 牌を出す時には、以下の点に注意してください • 自プライベートトレインに牌を出した場合、もし【オープン】な状態であれば、それは解除さ れます • 他プレイヤーのプライベートトレインには、【オープン】な状態の場所にしかだせません。ま た、【オープン】状態を解除できるのは当人だけなので、他プレイヤーが牌を出しても【オープ ン状態は解除されません】 • メキシカントレインの1枚目は、エンジンに繫がるように出します。メキシカントレインは常 に【オープン】な全プレイヤー共通のカンパニーとみなされます。 牌を出した時に、残り手札が0枚になっていれば、得点計算に移ります。 例外1)ダブル牌を出した場合の例外処理 出した牌がダブル牌だった場合は、特殊な処理を行います。 ダブル牌を出した場合、その時点で残り手札枚数が0枚で無い限り、もう1枚続けて牌を出さな くてはなりません。続けて出した牌がダブル牌であった場合には、さらに続けて牌を出します。 シングル牌を出すか、牌を出せなくなるまで続けます。追加の牌が出せない場合には、通常の牌 を出せなかった処理を行います 例外2)ダブル牌が先端になっているプライベートトレインが存在している場合 各プレイヤーは、手番で牌を出す場合、【オープン】か否かにかかわらず「ダブル牌が先端になっ ている何れかのプライベートトレイン」に対してのみ牌をプレイできます。 プレイ出来ない場合には、山札から牌を補充する処理に移ります。複数のダブル牌が存在してい る場合には、ダブル牌がプレイされた順番の古い方のダブル牌を優先して牌をプレイします。 山札から牌を補充する場合 手札から何れの場所にも牌を出せない場合、山札から牌を1枚補充します(山札が尽きている場 合には補充しません)。補充した牌が出せる場合には、直ちに出します(ダブル牌が出ている場 合には、其処にしか出せません)。 補充後にも牌を出せない・補充する牌が無い場合には、自プライベートトレインが【オープン】 な状態になります(自分マーカーを先頭に置く等して他プレイヤーから分かるようにします)。 山札が無くなった状態で、全プレイヤーが牌を出せなくなった場合、そのラウンドは終了となり 得点計算に移ります。 4.3得点計算 何れかのプレイヤーが手札が無くなった場合、直ちにそのラウンドを終了します。各プレイヤー は手札に残っているドミノの数字を全て合計し(4-6の牌なら10点)、記録します。 この数字がマイナスとなり、最終ラウンド終了時に合計数字が少ないプレイヤーが勝者となりま す。 得点の記録が終了すると次のラウンドに進みます。 ヴァリアント プラス得点計算方式 得点計算の時に、出し切ったプレイヤー以外の得点を全て合計し出し切ったプレイヤーの「プラ ス」得点とする計算方式もあります。 この場合は最終ラウンド終了時に最も得点が多いプレイヤーが勝利します。メキシカントレイン は後ろのラウンドに行くほど高得点になりやすくなっているので、一発逆転の可能性が多くのプ レイヤーにある反面、終始1ポイントも貰えないプレイヤーが出る場合もあります。 オープンの除去方式 オープンになっているプライベートトレインに対して、他のプレイヤーが牌をプレイしたら直ちに オープン状態が解除されるヴァリアントもあります。他プレイヤーが出せる場所のチャンスが多く なりすぎないオプションです ダブル牌の連続制限 ダブル牌を手番で1枚だしたら、次はシングル牌でないとならないオプションです。ダブル牌の 縛りが多すぎたり、出した順番で処理しないといけないという煩雑さから逃れられます。手番で は「シングル1枚」又は「ダブル1枚とシングル1枚」の2択になるのでインストもラクになる オプションです。 ダブル牌による分岐 ダブル牌に対しての制限が解除された後、ダブル牌には、いつでも後2枚牌を繋げる事ができる ようになります(だれがプレイできるかは、【オープン】か否かの制限に従います)。 ダブル牌から牌を3方向に分岐できるようになりプレイ時間がかなり短縮できます。 参考サイト https://www.pagat.com/tile/wdom/mextrain.html 以上
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