京都市ＰＴＡ連絡協議会会長賞「我が家の年賀状」南丹市立八木中学校三年藤林チエ皆さんは、年賀状を何枚くらい書いていますか？新年のあいさつは、電話やメールなどでしていますか？私は、毎年、年賀状を心を込めてたくさん書いています。保育園で一緒だった０歳からの友達は、家族ぐるみの付き合いなので、親子で書きます。まるで親戚のようです。四年生まで過ごした大阪での小学校の友達には、京都での生活や、仲良く遊んだ事を思い出しながら書きます。京都の小学校の友達、そして中学校の友達には、普段の気持ち「ありがとう」を伝え、これからも一緒に「頑張ろう」を伝えます。みんなからの返事も、多分私と同じような気持ちが書かれているものが多いです。保育園の先生には、「こんなに成長しました」が伝わるように書きます。返事には、私が知らない幼い頃の様子や、私を応援してくれる言葉が書かれており、多くの方にお世話してもらって育ったんだなぁと、とても感動します。そのはがきは、宝物のひとつです。小学校の先生には、中学での部活動の事をはじめ近況報告をします。先生方の励ましの言葉から、次のステップへの勇気を持つことができます。中学校の先生には、感謝の気持ちや抱負などを書きます。市民ミュージカルで知り合った方々、共通の趣味を持った方や旅行などで知り合った友達には、現在、夢中になっている事などを書き、情報交換をします。老若男女、いろんな方との交流が楽しいです。我が家は毎年、年賀状の作成に、家族みんなで取り組みます。家族そろって記念撮影をします。へび年はヘビメタ。水彩絵の具でメイクして、黒のビニール袋で衣装を作って、エレキギターも牛乳パックで手作りです。「砂漠に行きたい」と私と弟たちが言った事がきっかけで、「砂漠で写真を撮ろう」と父が言い出し、母がアラビアンナイトの衣装と小道具を手作りしました。そしてとり年は鳥取。アラビアンナイトの衣装の効果で砂丘は砂漠のようになりました。流行の映画をヒントに、学ランやハチマキを手作りして、応援団をした年もあります。写真も凝っていますが、言葉も凝っています。百字にあたたかいメッセージを込めます。ダジャレを入れたり、その年に、流行っているものを入れたりします。また、横書きの文の、頭の文字を縦に読めば、四字熟語になるようにしたり、家族で意見を出し合い、工夫します。我が家にとって年賀状作成は、毎年欠かせない大きなイベントになっています。最近では、「今年は何するん？」とずいぶん前からたずねる友達も増えてきました。私の年賀状を楽しみにしてくれる方が多く、とても嬉しいです。一年に一度の年賀状、昔から日本人にとって大切に伝えられてきた文化のひとつです。日本人は、節目とあいさつを大切にする人種だと思います。携帯電話やパソコンが普及し、メールだけでなく動画まで、すぐに届ける事ができる時代です。私は、携帯電話を持っていません。高校生になったら欲しいです。しかし、年賀状は、メールではなく、今までと変わらず、年賀はがきを郵送したいです。毎年、家族そろって撮るユニークな写真は我が家の歴史になっていきます。百字のメッセージは私を支えてくれる方々へのプレゼントにこれからもしたいです。私は英語が大好きで、国際交流にも興味があります。日本文化である年賀状を、世界にも届けたいです。