既存システムを有効に活用しながら、将来の拡張性にも優れ

既存システムを有効に活用しながら、将来の拡張性にも優れ、
使用目的に最適なストレージシステムを構築し、
今後3年間でストレージ管理コストの50%削減を目指す
アベンティス ファーマ株式会社は、
ドイツの
導入事例
ヘキストとフランスのローヌ・プーランが1999
年末に合併して誕生した、グローバル・ライ
社 名:アベンティス ファーマ株式会社
本 社:〒107-8465 東京都港区赤坂2-17-51
資本金:125億円
売上高:1,198億円(2002年度)
社員数:2,768名(2003年4月1日現在)
フサイエンスグループ“アベンティス
(本社:
フランス)”の日本法人で、国内における医療
用医薬品の輸出入・製造・研究開発・販売・
http://www.aventispharma.jp
医療機関への医薬情報提供・収集などを行
っている。新薬の研究開発においては臨床、
治験等の様々な過程を経る必要があり、書
類やデータは膨大な量となる。アベンティス
ファーマ株式会社では、増加する一方のこれ
らのデータに対し、単純にディスクの容量を
増やしていくのではなく、使用目的に適合し
たストレージ全体の効率的な運用と、将来の
インフォメ−ションソリューション部
サービスデリバリーグループ
テレコミュニケーションチーム
インフォメ−ションソリューション部
サービスデリバリーグループ
サービスマネージメントチーム
拡 張 性や管 理コストの 抑 制を目的とした
チームマネージャー
芳賀 護氏
チームマネージャー
加藤 浩氏
SANsymphonyの導入を決定した。
格納するデータ量は、
予想を上回るペースで増えつづけていった
全てのニーズに
ハイエンドストレージは必要ではない
アベンティス ファーマの情報システムにおいて、
基本的な
日々増えつづけるデータ量に同社のインフォメーションソリ
SAN(Storage Area Network)は2001年春に構築された。
ューション部サービスデリバリーグループ テレコミュニケーショ
現在では、
全国に分散するオフィス
(53カ所)
と工場(川越)
、
ンチームの芳賀 護氏と、同グループでサービスマネージメ
物流センター
(川越・茨木)
、
そして研究所
(川越)
が専用回線
ントチームの加藤 浩氏は頭を悩まし続けていた。
によって結ばれ、約3,500クライアントの社内ネットワークシ
「ストレージを追加するだけであれば、同一機種を必要な容
ステムがWindows2000によって運用されている。研究開
量に合わせて増設すれば済むことですが、
それでは毎年
発データ、
マーケティング用各種資料、
販売、
物流、
管理部門
莫大な予算が発生してしまうことになります。
さらに、社内で
等の社内データは、
本社内(赤坂)
に設置されたハイエンドス
のストレージの使い方をよく調査してみると、
ごく稀にしか開
トレージ
(IBM製)2台によって管理されている。このハイエ
かない保存目的のデータやスナップショット用として使われ
ンドストレージは各1TB(計2TB)の容量をもっているが、格
ている部分もあり、必ずしもハイレスポンスなシステムを必要
納するデータは予想を上回るペースで増え続けていき、1年
とするものばかりではありませんでした。高い性能を必要と
が経過した2002年の夏を迎える頃には、
ストレージの増設
するデータとそうではないデータが混在して格納されていた
を検討しなければならなくなっていた。
のです。高いストレージと安いストレージをうまく使い分ける
方法を模索していました」。
(アベンティスファーマ 加藤 浩氏)
SANsymphonyの導入は今後3年間で50%もの管理コスト削減が可能に
そこで、本社のストレージ管理システムの再構築プランを2002年
稼動開始からのシステム運用の変化について、
アベンティス ファ
8月から検討をはじめ、既存のシステムを有効に使いながら、ユー
ーマの芳賀 護氏は次のように述べている。
ザの使用目的に最適なストレージを構築する仕組みを検討した。
「一括運用が可能になったことで管理者の負担は大幅に低
当初は、現状のSANにハイエンドのストレージを増やし続けるの
減されました。データ量の増加に対しても、
サーバを停止すること
か、
それともコストの安いストレージでSANを新たに構築するのか、
なくディスクを追加するだけで済むのは今までの作業の煩雑さが
といった検討もされたが、
どちらの選択も予算を大幅に確保しな
嘘のようです。
もし、
データコアのSANsymphonyを知らなければ
ければならず、将来的に管理者を増やすことになる。そこで注目
、
これまでと同様に新たにサーバとストレージを追加し、
システム管
されたのがソフトウェアによる仮想化によってストレージを統合し、
理者も増やし続けていたことでしょう。ディスク容量が不足した場
一括管理するデータコアのSANsymphonyであった。
合には、
3カ月前から全社員に「計画停止」のお知らせをし、管
SANsymphonyは独自の仮想ストレージ技術によるSDS
理者は深夜まで及ぶ休日出勤をして対応することになっていた
(Storage Domain Server)によってネットワークの全ての物理ス
に違いありません。SANsymphonyは、膨らみつづけるストレージ
トレージを管理し、SAN上に仮想ストレージプールを構築。プール
と管理コストの無駄をなくし、既存ディスクの有効容量を最大限
内のボリューム
(論理領域)
を仮想化してアプリケーションサーバ
に活用することを可能にする唯一の解決策でした」。
に提供する。各ストレージの空き容量全体を統合して管理するこ
アベンティス ファーマ株式会社
システム再構築 予定ダイアグラム
とができ、
ヘテロジニアス
(異なるメーカー・機種が混在する環境)
でも、将来のシステム変更・追加にも容易に対応できる。
検証した結果、既存のシステムでストレージを増やしつづける
場合と、SANsymphonyを導入して、
目的に合わせたストレージを
配置する際の購入・管理するコストの試算をしたところ、今後3年
間に50%以上の格差が発生することが判明した。
さらに、管理面においては、一括して集中管理が可能なこと
で、将来においてストレージが増えていった場合の人員的な増
員はほとんど必要なく、
そのコストを考慮すれば差はもっと拡が
ることにもなる。
既存システムを有効に活用しながら、将来のストレージの増設
に柔軟に対応できトータルコストの抑制に最適なソリューションとし
て、
データコアのSANsymphonyの採用を2002年12月に決定。そ
の後3ケ月ほどの検証期間を経て、2003年3月24日に本格稼動
が開始された。
<開発元>
社 名:データコア・ソフトウェア株式会社
本 社:〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-5紀尾井町ケルトンビル5F
TEL:03-3511-1711/FAX:03-3511-1712
http://japan.datacore.com/
DataCore, DataCore ロゴ, Powered by DataCore, ROI Street Smarts, SANcentral, SANcollege, SANmaestro, SANmelody, SANsymphony およびSANvantage の商標または登録商標です。
ここで参照されるその他のDataCore製品、サービス名、およびロゴはDataCore Software Corporationの商標です。ここに記載されているその他全ての製品,サービス、および会社名は各社の商標です。