15 - 千葉県森林インストラクター会

千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
千葉県森林インストラクター会
会報 2006.1(No.15)
迎春
さらなる前進を目指して
千葉県森林インストラクター会会長
國安
哲郎
久しぶりに寒さ厳しい新年を、皆さまお元気で迎えられたことと思います。
FIC創立以来 10 年目となった昨年度は、拡大する会員数や事業展開に対応するため、これま
での会則を見直し、業務・事業・財務管理の分担、統括についてより組織的な動きができるように
陣容を含めて改めたところです。
森林インストラクターとしては新しい分野の森林療法も、一昨年に引き続く効果測定事業の森林
案内が主な仕事ですが、森林インストラクターの協力なしには成立しないまでに地歩を固めてきた
といえましょう。また、FICという組織に対し、地方自治体や教育委員会、山林地主、カルチャ
ーセンター・保育園などからの講師派遣・企画の依頼も増え、間口が急速に広くなりつつあります。
このような外部からの要請は、森林インストラクターへの認知度の高まりを示すものといえますが、
手放しで喜んでばかりはおられません。たとえば、その謝礼ひとつをとっても、前年の倍額になっ
たところもありますが、総じて限りなく無償に近いボランティア活動を期待しているところの多い
のが現状です。
一方、組織内部の課題では、年間計画の各事業は皆さんの一致協力により、これまで幸いにして
雨天休業や事故も無く順調に推移していますが、今後の事業展開として、子どもを中心とした森林・
環境教育への組織的な取り組み、県外野外講座の拡充といった企画・提案が会員有志から出され、幹
事会でもこれを取り上げる予定になっています。もうひとつは、FICホームページ・メーリング
リストなどの本格的な活用についてです。他の組織に比べてもFICの場合かなり進んでいるとは
思いますが、情報を待っているのではなく、会員全体がもっと自分のこととして双方向で活用して
いく姿勢を期待しております。
今年も新たに 10 名をこえる会員の加入が見込まれ、FICの会員総数はまもなく 100 人の大台
に乗ろうとしています。それぞれ資格取得の動機、これまでの職歴、経験、得意技などいろいろで
すが、富士登山にたとえると、森林インストラクターの目標(森林と人をつなぐ)という頂上に向
かって登る姿に似て、登り口、方法などさまざまでも、目指しているところはみんな同じなはずで
す。FICを立ち上げて 10 年、まったくゼロから積み上げてきた活動も次第に軌道に乗りつつあ
るとはいえ、まだまだ成長過程にあります。新たな事業展開、財政基盤の確立、情報の共有化など、
さらなる前進をめざして皆さまのご理解ご協力をお願いします。
1
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
ショウ・ガマズミ・ヤマコウバシ・ヒノキな
ど。紅葉はまだ見ないが、チゴユリの実が次
活動報告(2006.1? 3)
第に黒くなり、ヌスビトハギ・フジカンゾウ・
チヂミザサ・センダングサなどのひっつき虫
総合学習事業(事務局:中野)
滝野中学校里山学習林見回り( ’05.10.14 )
も多数。キノコは食用のスッポンタケ
(幼菌)、
ツエタケ、毒キノコらしきフウセンタケ・モ
● 日 時 平成 17 年 10 月 14 日(金)10:00∼14:
00 晴れ 24℃
エギタケの仲間、コ
コア色の胞子を噴出
● 場 所 滝野中学校学習林と周辺、学校会議室
● 参加者 中学校河邉教頭・菅原先生、森林イン
するコフキサルノコ
シカケなど秋の里山
ストラクター國安・遠坂・萬實・廣畠(敬称略)
● 現地見回り
観察には事欠かない
模様。
・本日の見回りは、来週 10 月 19 日(水)に
始まる「17 年度第 2 回里山観察会」(3 年生)
(報告:國安)
滝野中学校「第 2 回里山観察会」
( 17 年 度 後 期 ) 実 施 報 告
の下見・打ち合わせを兼ねたもので、特に 10
月 28 日(金)に行われる「17 年度滝野小・中
学校(合同)里山観察会」(中学 3 年生が小学
本埜村立滝野中学校の 17 年度環境学習計画
5 年生を案内)の準備を主眼とした。
・学習林にいたる草地は、また掃くように刈
にもとづく同校教師と森林インストラクター(特別非常
勤講師・同予定者)による里山学習指導を、ま
り払われ、楽しみにしていた観察対象のコシ
オガマなど秋の草花が根こそぎ消えており、
ず次のとおり 3 年生から実施し、1・2 年生に
ついては 11 月に入ってから行う予定である。
全員がっかりする。
・それでも田んぼ・水路周辺では、トンボ・
本来 3 年生の現地学習は、前期の第 1 回で終
了の予定であったが、その後、滝野小学校(5
バッタなどが飛び交い、カエル・ヘビ、メダ
カ・ドジョウも健在で、小さなウリクサの花
年生)との合同里山観察会が中学 3 年生の主導
により行われることになり、今回はいわばその
やヒレタゴボウ、コナギの花も咲き、近くの
低木にはホオジロが止まっていたりして、な
準備活動(事前学習)であった。
今回は小中合同観察会に備え、生徒の班編成
んとか 3 年生も教材を見つけることができそ
うである。
を動物班 2 班、植物班 3 班の計 5 班としたこと、
既定非常勤講師の都合などから、各班の引率者
・汗ばむ陽気もやはり林内に入れば心地よく、
を、①河邉教頭先生と森林インストラクターの②國安(以
ヒヨドリ・モズの警戒音などが鋭く聞こえる
ほどの静寂さが森林の効用を思わせる。ただ、
上動物班)③湯本④萬實⑤廣畠(以上植物班)
で担当することとした。そのほか環境担当の菅
10 月というのにツクツクボウシが鳴き、最後
には薮蚊の攻撃に会う。
原先生、各クラス担任教師が同行指導にあたっ
た。
・学習林入り口にあるコナラの樹液に相変わ
らずスズメバチが来ており、観察会当日の安
当日は台風の影響もあり実施を危ぶまれたが、
雨天決行としたこともあって結果的に肌寒では
全対策に注意を払うことにする。本日のトピ
ックは 180cmものアオダイショウが低木の
あっても傘の必要はなく、無事終了することが
できた。終了にあたり生徒代表から、いままで
ヒサカキにとぐろを巻いてじっとしていたこ
と。ご丁寧に帰りの草地でそのヘビのものと
も学習してきたところなのに、今日はまた新た
な発見があったり、講師の先生方から詳しい説
みられる脱け殻を発見、持ち帰り教材とする
予定。
明を聞いたりして、とても勉強になったと感謝
の言葉があった。
・秋の実は、ドングリ・クリ・アケビ・サン
2
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
【学習指導の内容】
◆17.10.19(水)(8:40∼10:15)3 年C組(28
られた。
植物班は、小学生相手の手ごろな教材といえ
名)、(10:30∼12:05)3 年B組(25 名)、(13:
35∼15:10)3 年A組(26 名)。5 班編成。
ば秋の味覚、ちょうど色づき始めたサンショウ
の果皮、ガマズミの実、残ったクリの実、少な
朝C組は校庭集合、各班担当の講師紹介あい
さつ。今日のポイント、安全(車、スズメバチ)
くなったアケビなどに興味。3 年生になっても
アケビ蔓にのぼりはしゃぐ姿は相変わらず。C
など担任教師から注意。メモ用のバインダー、
観察用のルーペ、動物班(昆虫主体)には捕虫
組植物班は、小学生の里山学習記念写真を貼り
付けるリース状の額縁を作るため、学習林から
網を配布。
動物班は草地・
材料集めをした。(以下植物班の報告を省略)
昆虫に触ることも躊躇する生徒の多い動物班
水路・田んぼ・農
道脇里山、植物班
を含め、これらの中学生が小学 5 年生に対しど
んな指導・付き合いをするか、心配でもあり興
は学習林を主な観
察地域として移動。
味津々である。
(報告:國安)
本埜村「秋の里山観察会」実施報告
以降B・A組は講
師が草地地点で出
迎え合流すること
● 日 時
∼11 時半
平成 17 年 10 月 29 日(土)9時
にした。
動物班は、草地
●
●
滝野小中学校学習林とその周辺
本埜村教育委員会(生涯学修課)、
が主な観察場所で、
バッタ・チョウ・
本埜村里山の会
● 参加者 小学生9名、里山の会4人、教育
トンボの仲間の捕
虫、観察が主な学
委員会3名(押田主事ほか)、森林インストラク
ター3名(國安、遠坂、中野) 計 19 名
習になった。
バッタなどは、
●
トノサマバッタと
クルマバッタ、シ
気は予報に反して好天。子供達を3班に分け、
学習林までの小道沿いの林縁、田んぼ、草地広
ョウリョウバッタとオンブバッタ、イナゴはコ
バネイナゴとツチイナゴ、クサキリとセスジツ
場、学習林を主な観察場所とした。
子供達は、カッツムリ、カマキリの卵嚢、カ
ユムシ、ヒシバッタ、ヒロバネヒナバッタ、エ
ナヘビ、バッタ、ミミズなどを次々に
ンマコオロギなどの見分け方。
チョウは、キチョウとモンキチョウ、モンシ
見つけ出し、その観察眼の鋭さにはいつもなが
ら驚かされる。リピーターの子供が多いく、こ
場
主
所
催
実施内容
朝方小雨が降り、実施があやぶまれたが、天
ロチョウとスジグロシロチョウ、ヤマトシジミ
などシジミチョウの仲間など。学習林入り口の
コナラ樹液に来ているオオスズメバチ、田んぼ
脇のフタモンアシナガバチに要注意。トンボは、
アキアカネの判別。他にモズのはやにえ(エン
マコオロギ)、カナヘビなど。
農道脇の低木にはめずらしい昆虫が、アカス
ジキンカメムシの幼虫、白い綿(?)のついた
オオカマキリなど。ジョロウグモとナガコガネ
グモの比較。草地にはアオダイショウ(小)の
脱け殻。植物班からはウスタビガの成虫が届け
3
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
ちらの話す内容はとうにご存知で、逆に教えら
れる場面もあったほどである。
きたようにも感じる。
● 1年生(11月9日・水、快晴)
春夏秋冬に企画されるこの里山観察会に日頃
自然になじみの少ない子供や大人がもっと沢山
C 組(27名、8:40∼10:15)、B 組(2
6名、10:30∼12:05)、A 組(25名、
参加されることを願う。
1:35∼3:10)をそれぞれ4班に分け、
國安、湯本、遠坂、中野の森林インストラクタ
以上((報告:中野)
ーが引率。組担任の先生もそれぞれ加わる。「私
の木」を選び、しるしをつけることが今回の主
滝野中学校17年度第2回里山観察会
(1∼2年生)実施報告
な目的の一つ(後日に名札をつけることになる)。
次に学習林およびその周辺を観察する中で発表
本埜村立滝野中学校の平成17年度環境学習
計画(後期)にもとづく森林インストラクター
会の課題を探す。学習林ではキノコが少なく、
探すのに苦労する。帰りにヤマカガシがお出ま
による里山学習林指導を1,2年生の全生徒を
対象に行った。(3年生は10月19日に実施、
し。ヘビを見たのは初めてという生徒もいた。
● 2 年生(11 月 11 日・金、曇り)
國安氏から報告済み)
A 組(37 名、8:40∼10:15)、B 組(3
今回は実施に先立ち、生徒一人ひとりが里山
学習で課題を見つけるようにと指示されていた。
7 名、10:30∼12:05)をそれぞれ 4
班に分け、遠坂、廣畠、中野の森林インストラ
(例えば次のような項目。小川の生き物を調べ、
指標生物による川の汚れを調べる。種の形を観
クター、岸先生(環境学習担当)が各班を引率。
担任の先生も加わる。「私の木」を探し、その後
察、人をはじめとした動物の体にくっつく秘密
を探る。落ち葉の下の微小な生物の果たす役割
の変化を観察記録。また、学習発表会の課題探
しも行う。毎回思うことだが、野外でのインス
を知る。植物の葉を使ってお茶をつくる。木の
実の冬越しの様
トラクターの話に耳を傾けているようでもあり、
いないようでもあるが、総じて聞いていること
1年生校庭集合
担任の先生も興味しんしん
ヤマカガシ
子や寒さを防ぐ
仕組みに気づ
が観察会を重ねるにつれ分かってきた。しかし、
もっと生徒の人格形成に役立つ話し方はないも
く。)
また、実施後
のかと反省することが多々ある。教育とは根気
のいるむずかしい仕事だと実感する次第。
には学習発表会
(12月9日)
(報告:中野/撮影:國安 )
を行うことが決
滝野中学校里山学習林見回り(05.12.13)
まっている。そ
の方法はこれか
日時
ら職員会議で決
めるが、父兄も
∼12:30 晴れ
場所
滝野中学校学習林
聴講できること
も考えていると
参加者 中学校河辺教頭先生、森林インストラ
クター國安・遠坂・湯本・萬實・中野
いう。
すこしずつ
現地見回り
●学校から学習林までは寒風が吹いて、「やー、
環境学習が学校
の行事として定
今日は寒い!」の連発。しかし、学習林に入る
と、風も無く、冬の陽射しが差し込んだ雑木林
着してきたが、
一翼を担う森林
はまるで別天地のよう。
林の入り口のコナラにスズメバチが一匹樹液
インストラクターの役割とその評価も高まって
平成 17 年 12 月 13 日(火)
10:00
を吸っていた。たしか春から同じ場所で見かけ
4
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2006 年1月1日
野外講座(担当幹事:木村(県内)・吉埜(外))
第 6 回森に親しむ野外講座
秋の鋸山・人と森と大地の営みを探る
1.テーマ
秋の鋸山・人と森と大地の営み
を探る
2.実施期日 平成17年11月3日(木、文
化の日)(天候:概ね晴れ)
鋸山及び日本寺
43 名(千葉集合 41 名、現地集
ている。
●教頭先生がこの学習林の中に野鳥観察路を切
3.目的地
り開いた。そこを案内される。春にはヤマザク
ラやコブシの花が見られる南側の見通しのよい
合2名)
5.スタッフ チーフ:遠坂、望月
アシスタント:相川、斉藤、山田、和波
4.受講者数
斜面だ。なんとか姿を保っているキンランや蕾
をつけたオニシバリも。春の観察会には活用で
オブザーバー参加:森池
きそう。
●学習林の中は落葉樹がすっかり葉を落として、
6.日程概略
7:20 スタッフ集合(千葉駅東口NTT前)
7:5 0 参加者集合、バス乗車、
明るい。林床は落ち葉の絨毯。落ち葉を掻き揚
げなかったが、きっと木の実や昆虫の住みかに
なっているのだろう。落ち葉の中からフユノハ
8:00 同所出発。車中にて鋸山の森林、地層
などについて解説。
ナワラビが青々と顔をだしていた。また、トウ
ゲンシバやキッコウハグマの姿も。
9:20 浜金谷フェリー乗り場着、現地集合者
合流、班分け(5班)
以上(報告:中野)
9:50 同所出発、鋸山北面ハイキングコース
森林観察
12:20
鋸山山頂展望台・地獄のぞき到着。昼
食
12:50
同所出発。
日本寺境内(鋸山南面)
森林観察
13:40 大仏広場到着、14:10 バス乗車
14:20 明鐘岬「鋸山向斜」地層見学。
14:50 浜金谷フェリー乗り場駐車場着、
オニシバリ
フユノハナワラビ
休憩(∼15:20)
日本寺境内にて
キッコウハグマ
5
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17:10
千葉到着、解散。
2006 年1月1日
鋸山ハイキングコース
7.詳細
(1) ハイキングコースに入る手前の車道ではマ
テバシイ林について、コース下部ではスダジ
イの萌芽林について観察・解説を行い、南房
総地域における森林と人とのかかわりについ
てふれた。
(2) ハイキングコース上部では、コナラ、ヤマ
ボウシ、リョウブ、アズキナシ、スノキ、
ネジキ、ツクバネなど、山地性の落葉樹を
観察し、鋸山北斜面の特長であることを解
説した。
(3) 日本寺境内では、スダジイ、タブノキ、シ
ロダモなどの照葉樹とともに、バクチノキ、
ホルトノキなど暖帯性樹種の様子を観察し、
鋸山南斜面の特長であることを解説した。ま
た、北面と比べて、大径木が多いことを確認
し、寺社境内における森林の保全について考
えた。
(4) 岩場の植物として、フウトウカズラ、キヅ
タ、テイカカズラ、ツルマサキなどのツル植
物を観察した。
(5) 岩場の基部付近に、北面ではタマアジサイ、
アオキ、リョウメンシダなどが見られ、南面
ではケヤキが多く見られる点に触れ、地下水
位と植生の関係について考えた。
(6) 明鐘岬に寄り、地層の褶曲構造を見学し、
鋸山の地質と地形の関係について考えた。
8.まとめ
幸い天候に恵まれ、事故もなく終了できた。
房総の代表的名所のひとつである鋸山を訪れ、
房総の森林や地質の特徴とともに、森林と人と
のかかわりについて、理解を深めてもらうこと
ができたものと思う。(報告:望月)
オブザーバー:
行
程
8:00
9:30
9:40
森池、高橋
:
千葉駅よりバス出発
JR 上総亀山駅にて現地集合者乗車
演習林黒滝ゲートでバス下車、猪ノ川林
道を約 1km 歩く
新田にてバス乗車
牛蒡沢スギ高齢人工林で下車、見学
郷台にてトイレ休憩、演習林パンフレット販
売
11:15 会長挨拶、郷台苗畑、実生モウソウチク
林、
相ノ沢スギ品種展示林の見学
郷台をバスで出発
12:00 橋ノ沢林道入口 でバス下車、橋ノ沢林
道を約 1.2km 歩く
12:35 昼食
13:00
15:00
17:00
四郎治林道を歩く
七里川吊橋着、バス乗車
千葉駅到着
今年度の野外特別講座は、4 年前にも開催し
て、演習林の中でも特に紅葉の美しさと森林の
森に親しむ野外講座特別講座
奥深さを満喫できると好評だった「猪ノ川∼郷
台∼四郎治林道」のコースを再度企画しました。
・快晴の真っ青な空をバックにした美しい紅葉
秋の東大演習林
―紅葉の猪ノ川と郷台・四郎治林道を歩く―
日 時
晴れ)
場 所
合計 66 名
チーフ :菅野、相川
アシスタント:國安、湯本、増田、山口、桐山
に皆が感激。風がやや強かったため、陽光の中
を赤や黄色の葉が舞い散る様子もすばらしく、
紅葉のじゅうたんになっている道も。しかも、
:平成 17 年 12 月 5 日(月)(天候:
:東京大学千葉演習林(君津市)
帰る時は紅葉のように真っ赤な夕日に富士山。
天候と自然が味方になって最高の条件だった。
交 通 :団地交通、マイクロバス 3 台、
受講者数:千葉駅集合 61 名、現地集合 5 名、
6
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
向き」の記述が漏れており、軽装で来た人もい
た。
・千葉演習林の職員の方には、ゲートの開閉、
マイクロバスの誘導、ルートの助言など多大な
ご協力いただき、深く感謝いたします。
(報告:相川)
昼の講座(事務局:和波)
講座名『名前から草花を知る』
・印象深かった動植物・・・カエデ科を始めと
した紅葉、イイギリ・アズキナシの赤い実、ミ
ヤマトベラの黒い実、リュウキュウマメガキの
講座名
実、風に舞うケヤキの種、カントウカンアオイ
の花、モミ・ツガ天然林とシイ・カシ薪炭林、
テーダマツの球果、ニホンザルとの遭遇など。
受講者
講 師
「名前から草花を知る」
平成 17 年 10 月6日 10 時∼12 時
市川市市民会館第2会議室
実施日時
会 場
47 名
中野達也
庶務担当
オブザーブ
・演習林内の道は一般の人が歩くために整備さ
れておらず、危険な箇所も多い。そのため事前
に、スタッフのヒヤリハットを例に出して、安
小橋一民
高村紘一
佐山裕子
遠坂
弘
2.概況
全対策について充分伝えた。幸いケガ人は 1 人
も出なかった。
・当初の予定では郷台から昼食場所までは険し
この講座が平成9年に開講してから、今回で
ちょうど 100 回目に当るとの紹介があり、少し
緊張して臨む。
い山道を歩く予定だったが、前日の雨で途中の
橋が滑りやすくなり大変危険であるため、急遽
職員の提案でその橋を通らない、平坦な橋ノ沢
草花の名前から昔の人の生活ぶりや花に託し
た想いなどを知る事ができることを話し、次い
で草花の名前の仕組みを説明する。最後に25
例ほどおもしろいと思われる名前とその語源・
林道にルート変更。結果的には、安全に歩くこ
とができ、しかも昼食場所までの時間を 30 分
以上短縮でき、時間と体力の余裕ができて大正
由来などを語った。
皆さん、興味をもってお聞きいただけたよう
解だった。
・先頭のペースが早く、林道では問題にならな
かったが、山道では列が長くなり、前後の班が
に感じた。反省としては、写真などを紹介しな
がら、進めるともっと記憶に残ったかと思う。
(報告:中野達也)
離れ離れになることもあった。先頭は全体の責
任者であることを自覚し、後ろに気を配るべき。
先頭と最後尾ではトランシーバーが通じなくな
講座名『我孫子の巨樹・古木探訪』
ることもあるため、列の中間の人がトランシー
バーを持って中継するのも手である。
・下見時に、危険箇所や分岐点にテープなどの
講座名
「我孫子の巨樹・古木探訪」
実施日時 平成 17 年 10 月 20 日(木)10:00
∼14:30
目印をつけるとよい。
・はじめ募集 60 名のところ 50 名ほどしか応募
がなくて心配されたが、朝日新聞に掲載された
会
場
受講者
講 師
おかげで 18 名もの応募があり、バスの席がい
っぱいになった。ただ、募集記事に「やや健脚
我孫子市街および手賀沼
38 名
湯本信康
庶務担当 遠坂弘・和波牧子・増田俊郎
オブザーバー 高村紘一・山口煕
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2006 年1月1日
◆概要
台風一過、昨日と打って変わり晴天の下、集
五郎とその甥柳宗悦の別荘があったスダジイや
ケヤキの生い茂る天神坂を上って、最後の訪問
合場所の常磐線天王台駅北口には38名集まり、
我孫子の巨樹・古木探訪が行われました。
地香取神社へ着きました。
我孫子宿の産土神が祀られた境内には、ケヤ
まず、今回の講座実施の趣旨およびコースに
ついて説明し、10 時 40 分に最初の訪問先であ
キやムクノキの巨樹・巨木があります。とくに、
ケヤキは我孫子市の木に指定されており、幹周
る柴崎神社へ向かいました。古くは日本武尊、
そして平将門が祈願したといわれる千年の歴史
り 497cm の巨樹、幹周り 415cm の御神木は壮
観です。その他にもツバキの古木があります。
をもつ神社で、ケヤキ、スダジイ、シラカシ、
クスノキの大木があります。
我孫子駅近くのここで、午後2時30分に解散
となりました。
すぐ隣は真言宗円福寺で、幹周り 355cm のイ
チョウの巨木や、四国・九州以南が自生地とい
(報告:湯本)
われるセンダンの大木があり、参加者の目を引
きました。近くの曹洞宗東源寺には県天然記念
講座名『大都会の森・目黒自然教育園』
物の立派な榧(マガヤ)の木があります。樹齢
テーマ:『大都会の森・目黒自然教育園』
2百年以上、幹周り 450cm、樹高 17.8m、それ
ほど大木ではありませんが、堂々とした姿をみ
講 師:和波
アシスタント:遠坂、佐山、小橋、渋谷、高村
せる古木です。実は虫下しの妙薬として、代々
寺に伝えられていたそうですが、樹下に沢山の
参加者:
<概要>
実を落としており、それを拾い集める参加者も
見られました。そばには親榧の実生から育った
今回は、『大都会の森・目黒自然教育園』と題
して、大都会東京に残された貴重な緑地をとり
という子榧が樹齢 120 年を数え、親子二代の共
存はほほえましい。
あげ、その森林としての意味を、実際に歩きな
がら観察するとともに、秋の一日をじっくり楽
東源寺を後にして、一路南下、常磐線、成田
線、国道を横切って手賀沼へ向かいました。高
しみたいと考えました。素晴らしい秋晴れに恵
まれた一日でした。
野山(こうのやま)香取神社は手賀沼を望む台
地にあります。境内にはイチョウやクスノキの
参加者の方々に、自然教育園に来たことがあ
るかどうか尋ねたところ、講師の予想に反して、
巨木があり、参道の石段下のチチイチョウは、
樹齢 500 年、幹周り 629cm もある巨樹ですが、
4 分の 3 近い方々が、来たことが無いとの事で、
少しビックリしました。
心ない人に切り取られ、上部が欠けているのが
まず、自然教育園が国立科学博物館附属の研
惜しまれる。幹にスズメバチが巣つくりをして
おり、注意しながら通り過ぎる。
究・教育施設であり、普通の公園とは違うこと
を説明。さらに『国の天然記念物および史跡』
山階鳥類研究所、我孫子市鳥の博物館の前を
通り、水の館へ。親水広場で手賀沼を眺めなが
に指定されている意味を、『自然教育園のおい
たち』から説き起こし、そのことを頭の隅に入
ら三々五々昼食をとり、その後水の館の展示物
を見学し、展望室から手賀沼の姿を一望しまし
れながら、園内を散策してくださるようにお願
いしました。
た。午後1時に出発し、手賀沼遊歩道を進んで、
手賀沼公園へ向かう。我孫子は、大正期に手賀
説明板や観察ポイントで、適宜説明を行いな
がら歩きました。植生の遷移、照度の話、土塁
沼に魅せられた文化人や芸術家が住居を構え、
北の鎌倉と呼ばれました。まずは、志賀直哉邸
や館跡、下屋敷時代の庭園の名残の松の巨木の
話、食物連鎖の話、シュロに代表される温暖化
跡へ。手賀沼を望む地に書斎が復元され、かつ
ては湧水もあった崖下のユズリハの大木が当時
の話など、話題に事欠かないフィールドです。
長年にわたり、貴重な樹林地として維持され続
を偲ばしてくれる。楚人冠公園を経て、嘉納治
けてきたからこそ、大都会の真ん中にありなが
8
35 名
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
ら豊かな自然を、生き物を育んできたことを、
あらためて実感できました。
2006 年1月1日
講座名『昆虫と植物のつながり』
ナンバンギセルの花を捜したり、ムクロジの
実で遊んだり、ドングリ拾いをしたりと、いろ
講座名
日 時
いろ楽しめた一日でしたが、最後にもう一度、
この森林の貴重さを再確認するとともに、陸の
時から 12 時
会 場 市川市市民会館
孤島のように残された自然を守り続けなければ
ならないことを話して締めくくりとしました。
参加人数
講師 関
(報告:和波)
山
32 名
隆夫
和波
庶務担当 遠坂
オブザーバー
小橋
佐
渋谷
講座内容
○昆虫類の系統と分類
講座名『地図を開いてみよう』
1.講座名
昆虫と植物のつながり 実施報告
平成 17 年 12 月 8 日 時間 午前 10
地図を開いてみよう
2.実施日時
平成17年11月17日(木)
午前 10 時から 14 時 30 分まで
昆虫の起源は 4 億年前で、現在約 90 万種が
知られ、未知のものを加えると、500 万種以上
3.会場
が生存していると推定される。
泉自然公園(千葉市)講堂及び園内
4.受講者数
5.スタッフ
29 名
〔講師〕望月
シスタント〕
6.日 程
佐山、高村、和波
①10 時∼12 時 10 分
う」
○害虫の主な目
アザミウマ目(アザミウマ)
〔庶務・ア
半翅目(セミ、
カメムシ) 鱗翅目(チョウ、ガ)鞘翅目(カ
ミキリ) 膜翅目(ハチ、アリ) 双翅目(ハ
講義「地図を開いてみよ
エ、カ)
シロアリ目(シロアリ)
②12 時 50 分∼13 時 15 分
パスワーク」
実習「読図とコン
○害虫の加害様式による分類(写真と標本で紹
介)
③13 時 15 分∼14 時 15 分
ンテーリング体験
実習・ミニオリエ
食葉生害虫、穿孔性害虫、吸汁性害虫、虫えい
形成害虫、種子・球果害虫、食根性害虫 白蟻
④14 時 15 分∼14 時 30 分
り
まとめとふりかえ
(湿材害虫)
7.まとめ
地図の種類や歴史などの原論から、会場周辺
食葉生害虫
鱗翅目 チャドクガ・ドク
ガ・モンクロシャチホコ・イラガ・ヒロヘリア
及び有名山岳の地形図や写真を使った読図の実
オイラガ・マツカレハ・マイマイガ・オビカレ
践、さらに、コンパースワークの理論及び実践
へと展開した。受講者の関心は高く、受講の姿
ハ・アメリカシロヒトリ・クワゴマダラヒトリ・
モッコクハマキ・ワタノメイガ・オオミノガ・
勢も非常に熱心だった。
午後からのミニオリエンテーリングは、同公
チャミノガ
膜翅目 ヒラアシハバチ・ポプラハバチ・ルリ
園内18箇所に自然観察ポイントを設定して、
スコア方式としながらも、自由散策として競技
チュウレンジ
双翅目 クスノハモグリ
性を排除して行った。講義が多くて体験的内容
の少ない当講座において、受講者が前向きな反
鞘翅目 サンゴジュハムシ
穿孔性害虫
鱗翅目
応を示さないのではと、少々気がかりだったが、
午前より班編成を行ったことなどが功を奏して、
コスカシバ・コウモリガ
鞘翅目 ゴマダラカミキリ・シロスジカミキ
班毎のモチベーションが高まり、オリエンテー
リングのゲーム性も手伝って、「楽しかった」な
リ・マツノマダラカミキリ・ルリカミキリ
ギカミキリ・クワカミキリ・ベニカミキリ
ど好評を博することができた。 (報告:望月)
吸汁性害虫
9
半翅目
ゴマフボクトウ・
ス
シキミグンバイ・
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
マメアブラムシ・ゴンズイフクレアブラムシ
サクラコブアブラムシ・イセリヤカイガラムシ
林組合理事、森林ボランティア、里山クラフト研究会、
虫えい形成害虫
膜翅目 クリタマバチ
半翅目 エノコエボフシ・ヤノイスアブラム
ました。
シ・オカボノクロアブラムシ
種子・球果害虫
鱗翅目 キササゲノメイガ
元年植栽で県内ではもっとも早いものです。
鞘翅目 クリシギゾウムシ
食根性害虫
鞘翅目
急に価格が高くなります。特に、材が赤茶色の「赤
森林所有者の明葉聰明氏ご夫妻の計16名が参加し
ケヤキの一斉造林地は少なく、今回の場所は平成
ケヤキの材は、直径が60cm以上になると、
ケヤキ」と呼ばれるものや杢が出ているものは、
アオドウガネ
びっくりするような高額で競り落とされます。赤
(報告:関)
でないものは、一般に、
「青ケヤキ」といわれます。
本日伐 った、30本ほどのケヤキ の中で、
「赤ケ
もりこん (担当幹事:寺嶋)
ヤキ」といえるものは1本だけでした。あとは、
全部「青ケヤキ」と思ったら、伐採の指導をいた
もりこん「もりこん53アンコール企画」
だいた印旛森林組合理事の飯野さんが「ケヤキに
ケヤキ林の間伐作業
はピンクのものもある」と言われ、みんなで観察
しました 。とてもきれいなもので 、
「ピンクケヤキ」
がどの程度普遍的なものかはこれから観察してみ
たいと思います。
あらかじめ将来残すケヤキを多めに選びペンキ
で印を付けておき、その木の成長にとってより良
い森になるようにバランスを考えて木を伐りまし
た。3班に分かれて 間伐作業を行い、5,260平方メ
ートルの予定面積の作業を完了しました。
①今年の9月に「もりこん53」で測量・調査、
実施:平成17年12月15日(木)
●企画の趣旨
②11月に選木、③今回12月は間伐、④引き続
「もりこん」はF
I
C主催の「森に親しむ懇談会」の愛称。
ます。結果的に計4回シリーズになりました。
き来年2月には間伐木のいろいろな利用を実践し
会の発足当初からの歴史があり、FI
C会員全員に開
このケヤキ林では、早い時期からクワカミキリ
催が通知されます。会員の紹介によりどなたでも参加
被害木をかなり除去でき、今は、被害は極めて落
できます。本年度は県内各地の森林フィールドでの研
ち着いている状態です。
鑽と交流・懇談の会として計4回計画されています。
県森林研究センターの主任研究員で森林病害虫
「もりこん53」の開催地である富里市の秋葉氏所有
の担当であり、樹木医である石谷栄次さんも参加
のケヤキ林の間伐を実施しました。
され、クワカミキリの生態について説明していた
最近盛んになりつつある広葉樹の森づくりの技術
だきました。(写真)
について実地に学ぶとともに、「もりこん53」で交流し
ケヤキ林間伐の選木基準やクワカミキリの被害
た森林所有者と森林インストラクターとの関わりを深
についての新知見も得られましたが、何より、里
めることを目的として追加開催した特別企画です。
山の森林に関わる人たちが作業を通じて交流でき
指導は、もりこん会員でもある、現千葉県印旛農林
たことが大きな収穫でした。
振興センター指導普及部林業普及指導員の遠藤良
秋葉氏の山(平地林)には、このケヤキ林のほ
太さんにお願いしました。
か、樹齢200年以上の針広混交林、炭焼窯、い
●報告
ろいろなスギの品種が植栽された林、エンジュ・
参加者は、森林インストラクターのほか、県の林業
カヤ・ヤマザクラなど有用樹を植栽した林、宿泊
普及指導員、県森林研究センター、樹木医、地元森
にも利用できる農業用施設もあり、学ぶところが多く、
10
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
このシリーズを今後も継続できると良いと思いました。
リほどの穴を開けその穴に径の同じボルトを松
脂を塗って差し込んでキュキュと回し鳥の鳴き
秋葉さんご夫妻には、昼食までご馳走になり感謝。
(報告:寺嶋)
声に似た音を出すと言うものです。
メンバー全員 2 個ずつ作ったが音は出たもの
●今後の「もりこん」開催予定
「もりこん54」は2月4日(土)13:00∼館山市沖ノ島
の、かえる、こうろぎに似ている人もいたがド
ンナ音が出てくるかも楽しみの一つでもある。
「もりこん55」3月16日(木)18:45∼、市川公民館
で開催します。
早速帰り際に高村さんが(鳥呼び)の実践を行
った所、鳥の姿は確認出来なかったが小さな野
鳥が 2 羽近づいて来ました。偶然かも知れませ
んが?
FIC 君津の森 (担当幹事:小林)
9 月度
2006 年1月1日
又ガデナーズハウス前の(ハンカチの木)の
実が数日まえの風で沢山落ちていましたので
活動報告
日 時 平成 17 年 9 月 21 日(水)10 時∼14
時 30 分
20 個ばかり頂いてきました。来年の春に、堕ち
ていたままの実、実のお尻を削った物、果肉を
参加者
取った物、果肉を取ってお尻を削った物の 4 種
和波、増田、山口、高村、桐山、小林
計6名
類にして植えたいと思っております。この 4 種
のなかでどれが一番発芽率が良いか皆さんも考
8 月の活動を休み 2 ヶ月振りの君津の森、6
月に刈払い機で草を刈った作業道の雑草もスク
えて下さい。
(報告:小林)
スクと育ち基に戻っていた。
今回は(山の神)周辺のアズマネザサを刈り
10 月度
払い機 2 台で山口さん、桐山さんの 2 名で他メ
ンバーは蔓切り、片付けを行う。斜面での刈払
活動報告
台風のため中止
い機は大変危険であるが十分に安全の確認を行
う。(注意を払い刈り払う。)
12 月度
活動報告
ギャップ地も見た目はスタート当初と同じで
はあるが蔓類、アズマネの除去はスタートの時
君津の森の整備を和波さん、桐山さん、山口
さん、増田さん、小池の 5 人で行いました。(17
より作業は楽になり何といっても(ビオネスト)
の設置は効果抜群で残材の片付け、安全性、見
年 12 月 21 日 10 時 14 時)
作業内容は前回に引き続きギャップ地の笹、
た目もよく何といっても作業効率が何となく上
枯れ木、ツル等を除去しビオネストを作り積み
がる気がして来るのが嬉しい。
ただこの 2、3 ヶ月の参加者が少ないのは寂し
上げていく作業です。毎回少しずつの作業です
が綺麗に整備された後を見ると達成感がありま
い限りである。平日であったり、遠い事もある
が毎月 10 名位の参加だと良いのだが?
す。
食後、君津の森の利用方法等を話しあい、地
今後の予定では遊歩道、看板の設置も考えて
おり又調査地点の整備なども入って来ます是非
域との関連を深めるために鹿野山の神野寺と、
東山魁夷さんがデビュー作「残照」を描いたと
積極的参加を求む。(よし俺が、私が、** を
待っています)
言われている九十九谷の展望台から房総の山々
を眺めました。
活動は休憩を挟み 12 時 15 分まで行い小池さ
んのご好意に甘え、ガーデナー、ハウスにて昼
今年 1 年、参加者及び関係者の皆さんには大
変お世話になりました。幹事の小林さんに代わ
食をとる。
午後よりは案内の通り(鳥呼び)を作る。鳥
りお礼申し上げます。
(報告:小池)
呼びと言っても簡単で小枝を切って小口に 8 ミ
11
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2006 年1月1日
東大演習林ガイド&パトロール
紅葉は、イロハモミジを中心にあと 1 週間後
ぐらいが最高か。林道沿線の草花は、ノコンギ
東大演習林の一般公開日に FIC の会員もガ
イド&パトロールとして活躍しています。
ク、リンドウ、ダイモンジソウ、アザミの仲間、
アキノキリンソウ、キッコウハグマ、リュウノ
公開日
11 月 23 日、26 日、27 日、12 月3
日、4日の5日間
ウギク、カンアオイの花、サラシナショウマの
袋果、シロダモの赤い実と黄色の花などが目立
公開時間
公開区間
つ。
利用者のマナーは概して良く、ゴミもほとん
午前9時∼午後4時
黒滝ゲート∼地蔵峠の約3km
役 割
ガイドツアー(得意分野)、 利用
者の誘導、森林一般の説明、ゴミ拾い等
ど無かったが、三脚を立てたカメラマンが指定
外の場所でジュースを飲みながら喫煙していた
のに出会いびっくり、すぐ止めてもらった。
ヤマビルの被害者(男)、柚子ノ木歩道で 1
名発生と報告されたが、もうヒルの心配は不要。
? 留意事項:当日は比較的穏やかな天候であっ
たが、もっと気温が下がると路面が濡れたまま
になるので、靴はしっかりしたものが必要。ま
たトンネル内・尾根筋などはかなり寒い風が吹
き抜けるので、服装も重ね着等の用意をお勧め。
パトロールは2班に分け、それぞれの班でガ
イドプラカード(竹竿)を1本ずつ持ち、利用
客の要望に応じて2名のうちの一人がその組に
【11 月 23 日報告】
8:30
ついて回るなど、適時適切に対応した。班分け
はなるべくベテランとそうでない人を組み合わ
加勢林道入り口集合、9:00 開門∼16:00 閉門、
16:25 解散
せ、お互い楽しみながら勉強の機会とする。
(初日班長・國安 哲郎)
▼スタッフ:東大演習林 鈴木誠教官・村川事
務官ほか 3 名/森林インストラクター5 名(國
【11 月 26 日報告】
安・菅野・高村・高橋(陸)
・元岡)/演習林ボ
ランティア 4 名、演習林OB1 名、砂防学生 4
▼日時:平成 17 年 11 月 26 日(土) 8:30
加勢林道入り口集合、9:00 開門∼16:00 閉
名
門、16:25 解散
▼仕事内容:
(スタート前、留意事項等記載され
た資料配布)1.ガイドツアー(随時)2.森
▼スタッフ:東大演習林 山本博一林長・福岡
哲事務官ほか4名/森林インストラクター4名
林一般の説明
指導ほか
4.マナー
(小林・桐山・森池・遠坂)/演習林ボランテ
ィア5名、演習林OBゼロ、砂防学生 4 名
*ガイドは、今回利用者からの要望により猪川
林道コースを 3 組ほど案内した。
▼当日の模様:晴れ、利用(入林)者約 200 名
超。紅葉は、イロハモミジを中心にあと 1 週間
▼これまでとの変更点:黒滝ゲートでの氏名記
帳は廃止(個人情報保護)。かわって、演習林発
後ぐらいが最高か。ケヤキの紅葉悪い。メタセ
コイアの黄葉見ごろ。
行の本等を黒滝ゲートで販売……ガイド用に各
グループ 2 部貸与。内容は、「たんけん・科学
林道沿線の草花は、ノコンギク、リンドウ、ダ
イモンジソウ、アザミの仲間、アキノキリンソ
の森」1,000 円、パンフ「千葉演習林」500 円
▼当日の模様:曇りのち晴れ、利用(入林)者
ウ、キッコウハグマ、リュウノウギク、カンア
オイの花、サラシナショウマの花・袋果、雌株
988 人、うち三石へ 350 人(バスツアー客?)。
のシロダモに赤い実と黄色の花などが目立つ。
▼日時:平成 17 年 11 月 23 日(祝)
3.利用者の誘導
12
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2006 年1月1日
カントウヨメナ、シラネセンキュウ(?)、イワ
タバコ、マツカゼソウ、ムベ、ホトトギス、ム
→黒滝コース(約 80 名)のツアーがあり、地蔵
峠で案内誘導をする。
カゴなど。果実はシロダモ、イイギリ、カマツ
カ、ヤマコウバシ、フサザクラ、コクサギ、ア
▼利用者数:黒滝ゲートからの入山数 2066 名。
地蔵峠からの入山数はカウントされていないが
カシデ、クマシデ、アズキナシ、ヘラノキなど。
きのこはスギエダタケなど。
約 250 名と推定。利用者総数は 2300 名を超える。
日曜日と穏やかな森林浴日和であったためか。
利用者のマナーは概して良く、ゴミもほとん
ど無かったが、喫煙歩行者あり。
▼留意事項・その他:①利用者のマナーはよく、
ゴミも少なかった。指定場所以外の飲食の注意
事故::地蔵峠登山口入ってすぐの所で 30 代の
男性が倒れる。折木沢まで演習林の車で運び救
1件。②モミジ類の紅葉は 12 月3、4日が見ご
ろか。アオハダの黄葉は見ごろ。黒滝のケヤキ
急車に引き渡したとのこと.林長の説明では絶
望とのこと。
の色づきは悪い。③トンネル内は暗く、しかも
路面がぬれているので、人との交差には注意。
? 留意事項:当日は比較的穏やかな天候であっ
たが、もっと気温が下がると路面が濡れたまま
④パトロールは2班にわけ、新田から黒滝方面
と柚ノ木・地蔵峠方面に分かれてスタート。午
になるので、靴はしっかりしたものが必要。ま
後は交代する。
たトンネル内・尾根筋などはかなり寒い風が吹
き抜けるので、服装も重ね着等の用意をお勧め。
(11/27 班長・湯本
【12 月 3 日報告】
パトロールは2班に分け、それぞれの班でガイ
ドプラカード(竹竿)を1本ずつ持ち、利用客
の要望に応じて対応した。
ガイド依頼者以外からも数多くの質問を受け
た。例えば 栢、および木辺に蜜の字の読み方。
枯 れ た ヒ ガ ン マ ム シ 草に つ い て は 幾 人も 。
班分けはなるべくベテランとそうでない人を組
み合わせ、お互い楽しみながら勉強の機会とす
る。
(11/26 日班長・遠坂
信康)
弘)
【11 月 26 日報告】
▼日時:平成 17 年 11 月 27 日(日)
8:30 加瀬林道入口集合/9:00 開門∼16:05 閉門、
16:15 解散
▼スッタフ:東大演習林・池田裕行氏ほか5名/
森林インストラクター4名(桐山、湯本、伊礼、
野村 )/ NPO 法人野生生物調査会 3 名/
砂防学生4名、千葉演習林ボランティア6名
▼演習林側より、本日は利用者が多いと予想さ
れるので、誘導には十分気配りして欲しいとの
要望あり。
*通しのガイドは1組であったが、新田、ラク
ウショウ・コウヨウザン・メタセコイア林付近
で定点ガイドする。
*午前中は、黒滝→三石観音コースの日本登山
協会(約 80 名)と大平観光(約 40 名)、清澄山
13
▼日時:平成 17 年 12 月 3 日(土) 8:30∼
16:00
▼一般見学者:1505 人(黒滝ゲート 1480 人、
地蔵峠 25 人)
▼スタッフ:インストラクター4人(山口さん、
増田さん、和波さん、小池)/東大演習林・山
中さん他6名 砂防関係・4人/千葉演ボラン
テア・4人 Npo 野生生物調査2人
▼活動内容
・朝方から曇りで肌寒い1日であったが、風が
なく紅葉はこの季節としては最も美しくウリカ
エデ、ラクウショウ、メタセコイア等の黄葉も
目だって参加者は満足したと思う。
・山口さん、増田さんと和波さん、小池の2組
のペアーに分かれて猪の川林道、柚の木歩道の
それぞれを案内した。
・参加者の質問は目的地までの時間に関するこ
とが最も多く、川床(波状)の状況、メタセコ
イアの名前の由来と繁殖方法、ラクショウの実
の確認、イズセンリョウが多い理由等の質問が
あった。
▼留意事項・その他
私は初めての参加であったが3人が経験者で、
前回スッタフの記録がメールで報告されていた
ので、状況の把握と下調べをする時の参考にな
り有難かった。
久留里での経験であるが、リックにスットク
を挿して腰をかがめて倒木の下をくぐった時、
スットクが引っかかって参加者が転倒する事故
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
があった。同じ状況が柚の木歩道にあったので
参加者に注意とスッタフに報告した。
(12/3 班長
小池 英憲)
出ました。それでも上記の参加者数を得て、小
雨ながらもにぎやかに楽しい雰囲気の中で、無
事終了することができました。
子ども樹木博士
2.参加者の確保について
チャレンジ!子ども樹木博士 in もばら
茂原・長生地区7市町村、全小学校約 30 校
2005
◆日時:平成 17 年 10 月 16 日(日)午後1時
から午後4時 30 分まで
り会場準備
2006 年1月1日
の全児童に数千枚のチラシを配布しました。そ
うしたところ、5・6年生の参加はわずかにと
※午前9時 30 分よ
どまり、ほとんどは1∼4年生の小学生たちで、
その弟・妹で5才の幼児からの申し込みも数名
◆場所:茂原公園(茂原市)及び茂原市立美術
館実習室
◆天気:小雨のち曇り
あったので、受け付けることとしました。
5・6年生の参加が少なかった理由として、
◆参加者:子ども 61 名(幼児および小学生)、
保護者約 30 名、※子ども樹木博士認定者 61名
他の青少年団体のイベントが開催されていたと
の情報もありますが、定かではありません。昨
◆スタッフ:合計 24 名〔 (社)茂原青年会議所 13、
年、茂原市内小学校の高学年だけに約 1500 枚
を配布したところ、それによる申し込みが2件
千葉県森林インストラクター会 7、茂原自然大好
きクラブ4〕
だけだったことを考え合わせると、高学年の関
心を集めることがいかに困難かがわかります。
1.は じ め に
なお、経費は受益者負担との考えから、参加
費 500 円(子ども一人)を徴収しました。
昨年に引き続き、茂原での開催は2度目とな
ります。今回は、地元青年会議所の主催により
開催されました。
楽しさを最重要コンセプトとして、1・2年
3.実施の状況
(1)「木と遊ぼう」(1・2年生)コース(対象
樹木 10 種、5才∼小4、35 名、保護者同伴)
生コースの樹木 10 種をテーマとした、参加者
全員によるアイスブレーキングに十分な時間を
かけて行いました。
全員によるアイスブレーキング(約 40 分間)
の後、4グループに分けて、広場で葉っぱ遊び
樹木観察は、子どもたちの年齢による理解力
や知識欲の差に配慮して年齢別コース を設定
(イチョウのきつねなど)を交えながら、樹木
10 種の観察を 20 分間で行いました。
葉っぱあてクイズ(テスト)では、35 名の人
しました。
テストは、イメージを和らげて楽しい雰囲気
数に対して、枝葉サンプルを4セット用意しま
した。何をするのか理解できなかったり、名前
にするため「葉っぱあてクイズ」 としました。
級の認定基準は、本来正解数1で 10 級のと
はわかっても字を書けない幼児がいたりしたた
め、タッフがマンツーマンに近い状態で対応し
ころを、正解数0で 10 級、正解数 10 で初段と
して、このプログラムへの参加することの意義
ました。
正解数 10 を初段として、18名が初段に認定
や認定基準のわかりやすさを重視しました。
認定証の授与に際し、取得の喜びを全員で讃
えつつも、結果としての級や段は公表しないこ
とにしました。
楽しさや、参加の印象を後につなげるため、
クイズのあと、記念品作りの小枝クラフトを行
ないました。
当初申し込み数は 84 名でしたが、生憎の小
雨模様だったせいか、20 名近くのキャンセルが
「木と遊ぼう」(1・2年生)コース
14
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
されました。
(2)「森は友だち」(3・4年生)コース(対象
ることに関するものが、
「木と遊ぼう」コースで
17 件 49 パーセント、
「森は友だち」及び「めざ
樹木 20 種、観察 50 分、小1∼6年生 25 名)
「めざせ上級」(5・6年生)コース(対象樹
せ上級」コースで 16 件 64 パーセントに上りま
した。言うまでもなく、樹種名を覚えることの
木 30 種、観察 80 分、小4年生1名)
「森は友だち」コースに「めざせ上級」コース
難しさを物語っています。しかし、対象樹種の
少ない「木と遊ぼう」コースでは%が低いこと
1名を加え、3グループに分かれて樹木観察を
進めました。「森は友だち」コースの観察が終了
から、馴染み深い樹種や少ない種数であれば、
むずかしいとのイメージに結びつきづらいと考
した時点で、「めざせ上級」コースへの変更希望
が数名ありましたが、葉っぱクイズの対応が間
えることもできます。
(4) 事前送付資料について
に合わなかったので、不本意ながら断りました。
認定結果は、初段20名、2段1名でした。
スタッフの手書きによる葉の図などの資料を
送付したところ、三択で「よかった」が 48 名、
4.得点集計結果から
約 80%を占めました。わかりやすかったとか
楽しかったなど好評でした.
ガマズミとヒサカキの正解者0人を始め、サ
クラやツツジ、ウメ、スダジイなどは、昨年同
様に低い正解率でした。枝葉だけで種名を覚え
たり理解することの難しさを物語っています。
5.ふり返りシート集計結果(回答数 61)よ
り
(1)一番好きな木・心に残った木
一般的にもポピュラーで人気があるサクラと、
葉や実に特徴があるプラタナスなどが人気でし
た。ツツジの「くっつくから」などの感想は、
インストラクターが実際に葉を採取して洋服に
「森は友だち」(3・4年生)コース
(5) 子ども樹木博士に、またチャレンジして
みたいですか?
三択で「はい」が 51 名 84%に上りました。
つけて説明したのが、好印象につながったのだ
と思います。
昨年も同様の傾向でした。
(2)よかったこと・楽しかったこと
雨模様にもかかわらず、色々な木があって楽
6.スタッフふりかえりより
しかったとか森の中を歩いたことなど、樹木・
森林について好印象を示すものが、「木と遊ぼ
プログラム終了後、スタッフ全員によるふり
う」コースで35件中22件63%、「森は友だ
かえりを行いました。
普段、このようなことに関わることの少ない
ち」コースで25件中17件68%に上りまし
た。子どもたちが森歩きを楽しんでいる様子が
青年会議所のメンバーから、子どもたちと一緒
にできて楽しかったなど多くの感想とともに、
伺えます。
一方、葉っぱクイズについての好印象を示す
以下のような貴重な感想・提案が聞かれました
ので、その一部を紹介します。
・体験の内容に食に関することを入れてもよい
のもはそれぞれ3件程度でした。
(3)むずかしかったこと・残念なこと
と思う。(和菓子店経営者ほか)
・コース途中に出てきた昆虫やキノコにふれて
森歩き(樹木観察)に関連する内容としては、
階段上りが疲れたとか雨でぬれたなど少数だけ
もよかったと思う。
・子どもたちが作成した記念品(小枝クラフト)
でした。
一方、葉っぱあてクイズや木の名前をおぼえ
の発表の機会があるとよい。
15
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
平成17年第4回 子ども自然教室 in もばら
・幼児や低学年の子どもは、文字を書くのがた
いへんなので、クイズの解答方法として、線で
「秋の自然と遊ぼう」
結ぶようにしてもよいのではないか。
こんなにおおぜいの子どもたちに、こんなに
●日時:平成 17 年 10 月 30 日(日)午前 10 時
から午後3時 15 分まで
も楽しんでもらえたことや、普段このようなこ
とに関わることの少ない青年会議所の、まさに
●会場:茂原公園(茂原市)
●天候:曇り
●参加者:? ? ? ( 3 ? ~? 4 ? ? ) 16 ? ? ?
街の若者たちがこの行事をささえてくれたこ
とは、とても素晴らしいことです。森林に対す
? ? ? ? ? ? 24 ?
●スタッフ:FIC3名(藤田、吉埜、望月)、 茂
る理解者を増やし、森林についての啓発や里山
保全の運動を展開しようとする私たちにとっ
原自然大好きクラブ8名、スタッフ計 11 名
●日程と内容:
て、非常に貴重なできごとでした。
また、ふりかえりシートの感想にあったとお
9:30 参加者受付
10:00
開会、日程等説明、アイスブレーキン
7.まとめ・提案
り、子どもたちが、森歩きや樹木に強い関心を
示し、好印象を抱いてくれたことは、私たち指
グ、自己紹介
10:45 ネイチャークラフト(どんぐり、小枝
など。以下クラフト)
導者にとってはとても嬉しいことであり、貴重
なデータとなりました。
12:00 昼食
12:45 ネイチャーゲーム(「木の葉のかるた取
一方、葉っぱあてクイズには少々問題があり
そうです。大人でさえ、枝葉だけで樹種を識別
り」「森の色あわせ」「森の美術館」
ム)
以下ゲー
14:30 おやつタイム、まとめとふりかえり 、
連絡など
15:15
閉会
※片付けとスタッフふりかえり、
スタッフ解散 16:00
アイスブレーキング
●子どもふりかえりシート・集計結果
するのは困難です。点数をアップするだけなら、
みんなで一生懸命暗記すればよいことです。し
かし、森を楽しみ、樹木のことに関心を示して
1.【楽しかったこと】「ぶたの顔や名札を作っ
て楽しかった」など、クラフトに関する記
載6件、「木の葉のかるた取り」「自然のス
ケッチでいい写真がとれた(森のびじゅつ
かん)」などゲームに関する記載3件、「み
いる子どもたちの能力や可能性を、枝葉テスト
だけで判定し、樹種の識別が一つできたかどう
んなと楽しく遊べた」など、子ども同士で
遊べたとの記載が 3 件でした。
かで級の差をつけ、ランクづけすることは、良
い方法とは思えません。今後は、全体にもっと
楽しい演出を施すとともに、むずかしいと思わ
2.【はじめて知ったこと】ゲームのこと、シャ
チホコガの幼虫など種々の動植物を発見し
せない葉っぱあて クイズを工夫したいと思い
ます。
たことなどでした。
3.【残念だったこと】「発表がはずかしかっ
【提案】 正解0でも「子ども樹木博士ジュニ
た」とか「自ぜんカルタで負けてしまった
こと」「食べられるきのこを2こみつけた
ア」(仮称)とし、正解1∼3で初級、正解4
∼6で2級、正解7∼9で1級、正解10で初
かった」の 3 件だけで、他は「なし」でし
た。
段。そのような級の認定基準を提案します。
(報告:望月力智)
4.【心に残ったこと】「ヤジロベエを作ったこ
16
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
と」「工作が楽しかった」など、クラフトに
関する記載が5件、「しゃちほこを見たこ
する様子は、見ているだけでも、とても楽しく
感動的な光景でした。
と」「おともだちとあそべたこと」「黒い穴
のあいた画用紙をのぞくと見方がかわるこ
このようなこと
の積み重ねから、子
と」「楽しかったです。ありがとうございま
した」などでした。
どもたちが自然を
肌で感じ、楽しみ、
●スタッフふり返りより主な内容
1.子どもたちの人数が適正で、子どもたちに
理解して、やがては、
健康で豊かな心身
目が届いてよかった。2.「木の葉のかるた取
り」では、子どもたちが夢中になる余り、頭
とともに、自然や森
林を大切にする心
同士ぶつかってしまった。事前の注意もさる
ことながら、年齢が
が育つことを願っ
てやみません。
木の葉のかるた取り
低い子どもたちのこ
となので、徹底した
(報告:望月)
安全への配慮とと
平成17年第5回 子ども自然教室 in もばら
もに展開方法に一工
夫ほしい。
「みんなでたき火パーティー」
3.「森の美術館」で
は、樹皮や落ち葉の
クラフト作品の数々
●日時:平成 17 年 12 月 11 日(日)午前 10 時
から午後3時まで
様子などから、創造
性に満ちた作品がた
●会場:笠森キャンプ場(長生郡長南町)
●天候:曇り
くさんできて楽しか
った。《作品例:ドラゴン、ムンクの叫び、サ
●参加者:子ども(3才∼小5年生)30 名、保
護者含め44名
ルの親子、カルシファー、など》
4.午後は、子どもたちに少し疲れが出てきた。
●スタッフ:FIC4名(萬實、藤田、吉埜、望
月)、茂原自然大好きクラブ8名、その他のボラ
おやつタイムを早めに入れるなど一工夫ほ
しい。ゲームに飽きてしまった幼児たちに
ンティア 2 名、スタッフ計 14 名
● 日程と内容:
対して、一部のスタッフが臨機応変に相手
をしてあげたのは、たいへんよかった。
8:30∼ 散策コース下見
9:15 受付等準備
9:30 参加者受付
10:00
開会、日程等説明、アイスブレーキン
●まとめ
初めてお母さんと一緒に参加してくれた5
グ・NG「ごちそうはどこだ」
才の幼児が、最初のうちは無表情だったのに、
プログラムの展開とともに次第に心を開き、
10:45 森の散策と材料集め(キャンプ場∼展
望台往復)
午後のゲームでは、年長の子どもたちといっ
しょに夢中になっていたのが、とても印象的
12:00 昼食
12:45 全員でたき火、花炭セッティング
でした。
心配された雨も降らず、幸い事故もなく終了
13:15 落ち葉絵作成
14:15 やきいもパーティー・落ち葉絵発表
できました。細部には、今後に向けて工夫や検
討の余地を残しましたが、全体としては、子ど
14:45 まとめとふりかえり、連絡など
15:00 閉会
※片付けとスタッフ ふりか
もたちはとても元気に楽しんでくれた様子で
した。各地から集まった、年齢も様々の子ども
えり、スタッフ解散 16:00
たちが、みんな一緒になって走ったり考えたり
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会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
●スタッフふり返りより
〔プログラム〕
2006 年1月1日
●まとめ
全体と
1.たき火、焼き芋と花炭、落ち葉絵など盛り
だくさんの内容で、内容はどれもよかったが、
して、子
どもたち
時間的に忙しかった。また、それらを並行し
て行ったので、花炭作りを参加者が体験でき
に概ね満
足しても
なかったのは残念だった。
2.上記プログラムの一部を割愛するか、時
らえたよ
うだ。ま
間配分、展開方法など検討の余地がある。
3.子どもたちのために、おやつタイム、ト
たスタッ
フ全員で
イレタイムを設ける必要があった。
〔子どもたちの状況〕
協力、分担できて点がとてもよかった。
終了後さらに、子どもたちが自由に、周辺山
1.全体として、とても楽しそうだった。
2.子どもだけの参加者にとって、スタッフと
林の斜面で遊ぶ姿が見られた。子どもたちの生
き生きとした姿として、自然発生的で歓迎すべ
して子どもサポーターを配置したことは、た
き光景である一方、危険箇所や危険な行動をす
いへん有効だった。
3.焼き芋は子どもたちにたいへん好評で、
る可能性もあって、事故発生の可能性も大きい。
子どもたちの自由尊重と安全管理とのバランス
幸い十分にあったので、子どもたちのお代わ
りに対応した。
がむずかしいところである。
森
の
散
り
策
操
*知的障害者・リウマチ患者対象
ける自分自身の健康
状態を把握できない
作
体
森林療法 (担当幹事:佐山)
1.野外活動の経験に
乏しくて、野外にお
炭
の
(報告:望月)
〔救急対策〕
花
森
知的障害者とリウマチ患者を対象に、9月17日より11
月5日まで計8回の森林療法が行われました。会場は、泉
成人参加者がいたり、
野外活動のための子
自然公園で、知的障害者担当2名、リウマチ患者担当3名
どもの服装や着替え
に対する配慮が及ば
今回は、マンツーマンではなく、各グループ
1名づつ、公園散策のアドバイザーとして参加、
ない保護者もいる。
被験者の方々と交流しました。被験者のテーマ
そのような状況への
注意と認識が必要で
は、「秋を探そう」で、各自インスタントカメラ
を持ち、8回分のアルバム製作をしました。リ
ある。
2.スタッフの携帯番
ウマチ患者さんは、その日や天候によって、気
分・体調が異なるので、適宜コースを変更しな
号など、お互いにわ
かっていた方がよ
がらの散策でした。
初日、2回目くらいまでは、一本松広場まで
い。
3.救急時の体温保
の短いコースをゆっくり歩きましたが、3回目
からは、要望に応じ、池まで下りたり、段差の
温のためにサバイ
バルシートのよう
少ない道を選びながら、変化をつけました。時
には、勢いで、少々歩きすぎてしまい、疲れさ
なものがあるとよ
かった。
せてしまいましたが、参加者の皆さんは楽しま
れていたようです。
自由に遊ぶ子どもたち
で対応しました。
回数が進むつれ、会話もはずみ、興味も深く
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会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
なり、元気になられたという印象です。心理検
査の他血液検査などの生理検査も行われていま
《今井さん(男)》菖蒲田から外来樹木の広場へ
の急坂を一番乗りして、やったーとこぶしを突
すので、その結果が楽しみです。
知的障害の方は、体力的には健常者と同等で
き出し。私と固い握手。赤城先生の携帯椅子に
座ってオナラぶーのしぐさ。取り上げた赤城先
すので、公園内を日によって変化をつけながら
コース取りし、1.5時間たっぷり歩きます。
生 ワークサー。カワセミ撮影中のデジカメに
触り、シャッターを押させてもらい液晶モニタ
コミュニケーションの点で、不安もありました
が、慣れてくるに従って、意思疎通もできるよ
を覗いてカワセミに大満足。
《岸本さん(女)》自分で見つけたアオキの実 2
うになって、深まり行く秋の風情を共感できま
した。
個とクヌギどんぐりを大事に大事にポケットに、
宝物。私の帽子にトンボが止まっているのを見
*高齢者対象
つけてシャッターパチリ。ペットボトルの水で
互いに乾杯。
11/15 健常高齢者を対象に、船橋県民の森
において、行われました。インストラクター4
《大高さん(男)》とは出発前に意気投合したが、
大高さんは泉の里グループで行動は別。解散前
名で対応致しました。(報告書添付)
に「とうさん。会いたかった」と寄ってこられ
てツウーショットで写真パチリ。
などなど。ほかにもたくさん。
17・10・8 森林療法報告
担当は里山の仲間たち(知的障害)……岸本・
さいごに。
今井・倉島・宮崎・和田さん 5 名
以下思いつくままに
私の方からは可能な限り説明したり解説しな
いように心がけ、皆さんが自分で気がつき発見
・クワガタがクヌギの幹の 5mくらいのとこ
ろに樹液を吸ってる。発見したのはだーれ?に
できるチャンスを提供することに専念しました。
知的障害の皆さんは勿論個性は違いますが、
2∼3 人が手を挙げる。
・カタツムリ発見。目玉をピュット。みんな
共通的に喜怒哀楽の表現がそのままで、大人や
健常者の複雑曲折した思考にはない純粋無垢と
で「でんでんむし虫カタツムリ……角出せ槍だ
せ目玉だせ」とみんなで大声で合唱。
いうのはこういうことかと感じました。
学ばせられることが多く、逆に私が皆さんか
・カツラの香りがぷーんに感激。綿飴みたい。
醤油みたい。……など思い思いに。
らセラピーして頂いて、元気を取り戻した一日
でした。
・コクサギの葉っぱの香りをかぐ。
マンツーマンとグループ引率の二役はとても
・黄色い花発見。この花なーに?これはキバ
ナアキギリ。オシベの基部のペタルに虫が着陸
できませんのでご参考まで。
(報告:遠坂)
するとシーソーのようにオシベが下りてきて虫
に花粉をつけるんだよ。
17・11・15 森林療法報告
・また黄色い花が。これはキツリフネ。距に
蜜がいっぱいと説明すると赤城先生が今にも食
テーマ
べてみそうに。
・コブシの実発見。赤い実が白い糸でぶら下
事業 高齢者領域
実施日時: 11 月 15 日(火)
がる。お母さんと赤ちゃんがへその緒でつなが
ってる。
実施場所:
対象者 :
・モミジの果実がくるくる回転して飛ぶ様子
にみんな目を丸くして。
参加者 :千葉県森林インストラクター会:國
安哲郎・小林正幸・菅野興文・佐山裕子
:平成 17 年度
健康と癒しの森整備
船橋県民の森
健常高齢者
実施場所について
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・船橋県民の森内の歩道は、段差が少なく、
歩き易い。しかし、樹木の根が出ている箇所も
森林インストラクターと森の散策へと出かけて
いる間、クラフト班(小林)が笛作りの準備を
あり、歩行には注意が必要である。
・要望設備として、林内の歩道沿いに休憩ベ
進めました。
2 回の下見とも雨天での実施であったため、
ンチを多く設定。高齢者および歩行障害のある
対象者には、必須。チップ・落葉の歩道は、歩く
散策コース上にあるスズメバチの巣(2 箇所ほ
ど)に気がつかず、直前の下見で急遽民家の庭
には適当であるが、車椅子には適さないので、
対象者が限られる。
先をお借りして迂回する措置をとりました。
森の散策では他団体のイベントの準備と重な
・針葉樹・広葉樹の混成林となっており、変
化がある。
りはしたものの、各班とも自由に散策し、それ
ぞれの秋を見つけ雨上がりの森を満喫。
・この時期には、紅葉が美しく、春はお花見
など、季節感も楽しめる。
散策後は一度、教育センターへ戻りヒバリ笛
を全員で作ります。お手本を見た後は各班ごと
実施行程および時間
・集合時間・開始時間については、更に検討
にノコギリとナイフを使い竹を加工して初めて
の笛作りに挑戦。最初の一人が成功すると次々
が必要。今回は、初回ということで、事前生理
にピィーピィー笛の音が響き歓声が上がります。
検査に時間が思いのほか掛かってしまった。
・また、実質50分の散策時間の設定は、少
中には危なげな手つきで竹を削る大人もいまし
たが、身近な素材を使い笛を作ることに新鮮な
ないように感じる。これは、歩行に支障のない
対象者を前提にした場合であるが、行程(コー
驚きと感動の体験だったようでした。
ス)をゆっくり楽しみながら歩くには、1.5∼
2.0 時間が適当。
実施プログラムについて
・季節感を取り入れる。(花見、紅葉・焚き火
等)ネイチャーゲーム的なものを取り入れる。
(参加型)あるいは、参加者各々が自由にフィ
ールドを楽しみ、自分自身のことを考える時間
を持てるような環境(時間)を作る。(セルフカ
ウンセリング)
・対象者の状況に応じ、コース・時間・プログ
今年度の里山観察会は今回で終わりになりま
すが、教育センターでは来年度は里山観察会を
ラムを複数用意し、振り分ける。
年 4 回を目標に企画準備中だそうです。
(報告:佐山)
今後の森林インストラクター活動の場として
も、親子で自然と触れ合うことの出来る貴重な
機会としても教育センターの活動をフォローし
ていければと思います。
(報告:萬實)
草深の森「秋の里山観察会」
雨の谷間のすっきりとしない空模様の中、印
西市教育センター主催の秋の里山観察会が小学
「
わせがく高等学校体験学習」
実施報告
校 1 年生から中学 1 年生までの 17 人の子ども
達と 15 名の保護者の参加で草深の森で行われ
日
ました。
全体を 4 班に分け、各班に 1 名の教育センタ
30(体験学習 1回 80 分)
対 象 わせがく高等学校1学年 136 名(関東
ースタッフと森林インストラクターが付き(木
村、森池、依田、萬實)全体のフォローとして
4都県にまたがる通信制の高校)
内 容 ①自然観察ハイキング、②お茶体験、
各班を行き来する者が 1 名(広畠)の計 5 名の
③アジさばき体験、④化粧炭焼き体験、⑤クラ
20
時
平成 17 年 10 月5日(水)13:40∼16:
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2006 年1月1日
フト体験
※前半と後半の2班に分かれ、①と、②∼⑤の
ようになりたいと、つくづく思います。
イ.食べる:マテバシイのどんぐり(炒ったも
いずれか一つの体験学習をするというもの。
①の自然観察ハイキングを森林インストラクタ
の)の試食(萬實講師)
手強い相手でしたが、普段の観察会のような
ー4 名で担当した(実際は雨天のため、体育館
で森林レクリエーション 5 種を実施)。
イベントでは経験できないことを経験できまし
た。慣れた事もあったと思うのですが、初回よ
ア.講 義:房総の森林について(望月講師)
イ.食べる:マテバシイのどんぐり(炒ったも
り2回目の方がやりやすかったように感じまし
た。
の)の試食(萬實講師)
ウ.いじってみる:マツボックリでエビフライ
一つ一つの話に関心を持って聞いてくれまし
た(合わせてくれただけ?)が、輪を離れると
作り(御須講師)
エ.におい:スギ・ヤブニッケイ・クサギの葉
それっきりになってしまいました。
全体を見て、どうしたらよいのかがらないとい
のにおいの嗅ぎ分け(湯元講師)
オ.ネイチャーゲーム:ヒューマンチェーン(講
うような子や居るだけで辛そうに見える子もい
ました。
師全員)
場
下
所
見
インストラクターとして、どうしたら良かっ
内浦山県民の森
9月 14 日(水)
たのか、何をすべきだったのか、色々と宿題を
持ち帰れたことが今日の一番の収穫かもしれま
終わってみて(講師の方からのご感想をいただ
きました)
せん。
ア.講 義:房総の森林について(望月講師)
インストラクター1人当たりもっと少人数
ウ.いじってみる: マツボックリでエビフラ
イ作り(御須講師)
(10∼15 人程度)ずつで行えるとよかったです
ね。性格や関心の程度など、色々な子たちがい
一人ひとりはとてものりのよい、受け答えの
良い子たちばかりなのに、ちょっと、団体行動
て、真剣に関心を持って耳を傾けてくれる子も
いました。そのような子たちには、少しかわい
が苦手な子供たちの集団のように感じました。
もし、次回同じような集団のお相手をするとき、
そうに思いました。そのように考えると、ネイ
チャーゲームそのものも、一つの選択プログラ
次のことに、留意できれば良いのでは?と、感
じました。
ムになり得たと思います。
一方、アウトドア活動として野外を歩くこと
・少人数に一人のスタッフがつくことが理想。
・強制はせず、あくまで、自己選択の道がある
で、何かしら意義・効果のある子も大勢いたと
こと。
思います。
プログラムの趣旨を明確化、区分する必要が
・個人で夢中になるようなアクティビティは、
打ちこみやすい。
あったように思います。
個人的感想としては、何はともあれ、たいへ
やはり、押し付けではなく、自発的に意欲の沸
くアクティビティや言葉がけが必要と感じまし
ん貴重な機会をいただき、勉強させていただき
ました。
た。(私自身も、押し付けられるのは嫌いです)
インストラクターとして、どんな対象でも対応
私たち森林インストラクターは、彼らと長期
的にお付き合いしていく立場ではありません。
できるよう、スキルをあげていく必要があると
思いました。良い勉強をさせていただきました。
瞬間的ともいえる短い時間の中で、何をどんな
方法で伝えられるか、どこまでインパクトを与
エ.におい:スギ・ヤブニッケイ・クサギの葉
のにおいの嗅ぎ分け(湯元講師)
えることができるか、が、重要だと思います。
あとになって、「あの時、あの変なおじさんが、
これまでとは一寸違った相手で前半は戸惑い
ましたが、後半はまずまずだったと思います。
こんなことしてくれた」と思い出してもらえる
私の感想はつぎのとおりです。
21
会報正月号通巻№15
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2006 年1月1日
事前の準備をする時間的余裕と心構えが必要
でした。臭い当てについて、フィルムケースに
残して欲しいと実感しました。
・30年以上前に
訪れたことがありますが、樹木が大きくなって
開けた穴が小さく十分に臭いを嗅ぐ事ができな
かった。今回は野外観察と決め付けて準備を怠
いたのに感銘しました。都内に、こんな深い森
があるのが嬉しいと思いました。
・冬のため、イ
ったことを反省します。
普段、グループで活動する経験が少ないのか、
イギリがあんなに沢山実をつけているとは、知
りませんでした。
・サワフタギの実を、沢山見ら
こちらからの一方的な働きかけには反応が鈍い
ように感じました。後半はこちらからグループ
れてよかった。
・都会のオアシスを知ることがで
きた。楽しかった、もう一度1人で行くつも
の中に入り一緒に考え、アドバイスすることで
盛り上がりが見られました。そのためにはスタ
り。
・昔、自然観察指導員の受講で行ったときと
は様変わりしており、移り変わりが分かりまし
ッフがあと2∼3名欲しい。
(報告:吉田明子)
た。
・都会でもこれだけの植物園があることに感
激。
・東京生まれですが、今回初めて園を知りま
「森林(もり)に親しむ講座」
平成17年度後期講座 アンケート結果
した。個人的に行ってみたい
地図を開いてみよう(望月力智)
・2回目の泉自然公園でしたが、同じ歩くにし
名前の由来から野草を知る(講師 中野達也)
・由来を教えてもらって、野草に親しみをもっ
ても、いろいろ面白かった。
・オリエンテーリン
グは面白かったです。木・草花の名前をもっと
た。・もっといろいろ知りたい。・意外な由来が
ある事を知って、楽しかった。
・野草名を覚える
勉強したい。
・公園内を実際に歩きながらの探査
に興味をもった。・実習があってよかった。・地
コツを知りたい。・実際に野を歩きながら・・・
も楽しいと思います。
・由来をしる事により、よ
形が平坦で分かりづらかった。
・地図をもう一度
見直して、山行に役立てようと思う。
・変わった
り深く植物の楽しみ方がわかった。
・とても勉強
になった。これから名前を覚えるように気をつ
企画で、ためになりました。 ・地図の見方を、
楽しく学びました。
・コンパスの利用法が、よく
けます。
我孫子の巨樹・古木探訪
分からないです。
・地図の見方が結局分からなか
った。
・公園の中を、見学・観察もしくは散策す
(湯本信康)
・手賀沼を歩いたのは、40年以上前の事、あ
まりの変わりように驚いた。
・歩くのは好きなの
る時間がほしかった。遠かったので、スケジュ
ール的に厳しかった・地図の見方の講義と、現
で、楽しい一日だった。
・近くなのに始めてのコ
ース、街中にこんな巨木があるとは知らなかっ
地とを、分けて行った方がよいのではないかと
思った。
た。
・地域の歴史展望を楽しみました、また行き
植物と虫のつながり(関隆夫)
たい。
・我孫子が、有名な方々の住まいや別荘に
なっていたとは、知らなかった。
・手賀沼の近く
・もっと、じっくり教えてもらいたい。
・自然の
大切さが、わかりました。
・嫌っていた虫に、ち
に住んでいますが、あまり周囲の事を知りませ
んでした。
・もっと親しまなくてはと痛感しまし
ょっとだけ親しみを覚えました。・植物と虫の、
切っても切れない関係がわかって、楽しい時間
た。
・アスファルトの道を歩くことが多かったの
で残念です。
・自然と文化が多くて、大変よかっ
でした。・農薬が多く使われていることに驚き、
恐ろしく思いました。
・私達があたり前と思って
た。
大都会の森・目黒自然教育園
いた レタス・キャベツ等が、消毒 40 回とは・・。
門松つくり (小林正幸)
(和波牧子)
・木や草に名前がついていて、分かりやすく楽
しめた。・管理・保護された樹木に感動した。・
・立派な門松で、新年を迎えられそうで、とて
もうれしいです、家でゆっくり完成させます。・
明が聞き取りにくかった。
・大都会の中に、こん
な自然があるなんて、またゆっくり歩きたいで
楽しかった。
・一寸、時間的に無理な点もありま
したが、門松の事がよくわかりました。
・装飾に
す。
・大都会の貴重な静寂と自然を、いつまでも
用いた細かい品を、予め個人毎の袋に分けてお
22
会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
2006 年1月1日
いて欲しかった、後の人は、足りませんでし
た。・お正月に役立つので、大変うれしい。・実
佐山、小橋、遠坂
●18 年度前期講座プログラム編成について
用的でよい。・時間が短かったけれど、よかっ
た。・楽しく体を動かせた。・予想以上の大きな
討議の叩き台として提案された 7講座を軸
に講座数をいくつにするか、受講料据え置きか
門松にびっくりしました 。本物も作れるか
な?!・思っていた以上に、大掛かりで楽しめ
値上げか、内容、レベルのあり方など多岐に亘
り論議されました。
ました。立派でびっくりしました。
・今年のお飾
りは、例年以上にはなやかで、ご利益もあるか
18 年度前期は下記の通り 7 講座とし、以降
は 6 講座にすることになりました。下記の講座
な。
・家で一人で上手に出来るか、心もとないで
す。
・初めは簡単だと思っていたが、やってみて、
名はいずれも仮の題目です。(敬称略)
①仮題②講師③実施日④会場の順です。
わりに手間がかかった。
・立派な門松が出来てう
れしいです。とても良いお正月が、迎えられそ
1.①「里山を歩く」②広畠③4 月 13 日(木)
未定
うです。
講座全般に関する感想、聞いてみたい講座など、
2.①「花とは」②澁谷③4 月 20 日(木)④市
川市市民会館
自由に書いてください。
3.①「海岸自然林から里山へ」②遠坂③5 月
・どれも興味のわく講座ばかりで、来年度も参
加したい。
・全講座、無欠席でした。どれも楽し
4 日(木)④幕張から実籾へ
4.
「森林セラピー体験」②佐山③5 月 25 日(木)
みで待ち遠しいものでした。
・楽しい時間を過ご
せた事を、感謝いたします。
・体調をくずし、全
④未定
5.「天気変化予測、気象事故事例」②依 田
部に参加できなかったのが、とても残念です。
参加できた講座は、いずれもとても楽しかった
③6 月 10 日(土)④市川市市民会館
6.①「伊勢神宮式年遷宮」②湯本③6 月 22
です。里山を歩くこと、市川・千葉近辺の里山
を紹介してもらいたいので、来期を楽しみにし
日(木)④市川市市民会館
7.
「雨に歌えば」②望月③7 月 6 日(木)④市川
ています。
・森林セラピーに関する事、来年企画
されているようで楽しみにしています。
・変化あ
市市民会館
●18 年度後期以降講座候補講座について
る企画に、いつも楽しませていただいておりま
す。
・野外の時、出発前に大まかな説明があった
100 回記念アンケート回答の取り扱いにつ
いても併せて論議し、18 年度後期講座として6
方がよい。お年の人がほとんどだと思うのだが、
皆様、お耳はいいのでしょうか?私、ナンチョ
講座を内定しました。講座名については省略い
たします。
ウでして、ほとんど聞こえないので苦労してま
●18年度昼の講座運営体制について
す。
・体調の都合で、遠い野外に行けませんでし
た。・キノコの話を、聞いてみたい。・野端に生
まず現運営スタッフ間で調整を図ります。体制
固めに向け会として支援して頂けるとのことで
す。(12 月 27 日
昼の講座 チーフ和波牧
子、 プログラム担当 遠坂 弘)
「森に親しむ講座」(昼の講座)
企画会議の報告
平成 17 年度森林インストラクター資格試験実施結果
えている雑草を、もう少し取り上げていただき
全国で過去最高の 259 名が合格!
たい。・どの講座も、とても勉強になりました。
次回も楽しみです。よろしくお願い致します。・
千葉からは 13 名の合格でした。
④の地図の講座、参加できずに残念でした。
第 15 回森林インストラクター資格試験が実
実施日時:17 年 12 月 22 日 14 時∼15 時半
会 場:市川市市民会館 第2会議室
施され、合格者が決定ました。
【本年度の特徴】
出席者:國安、小林、湯本、町原、小池、和波、
① 受験者は 1031 名で、平成 15 年から 2 年連
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会報正月号通巻№15
千葉県森林インストラクター会会報 No.15
続で減少した。
② 合格者は 259 名で過去最高の合格者だった
山市沖ノ島
・「もりこん55」:3月16日(木)18:45∼
(前年度は 249 名)。合格者累計は 2402 名
になった。
市川公民館
【新入会員オリエンテーション】
③ 女性合格者は 64 名(前年度 55 名)で、平
成 13 年度に次いで多い合格者だった。女性
・1 月 21 日(土)16:00∼(於船橋市市民活動
サポートセンター)
合格者の累計は 501 名(全体の 21%)。
④ 合格者の年齢幅は、21 歳∼70 歳。50 代が
新年会・新入会員歓迎懇親会のご案内
58 名(22%)、40 代が 54 名(21%)、60
代が 53 名(21%)、30 代が 48 名(19%)、
恒例の「FIC 新年会」を下記の通り開催いた
20 代が 45 名(17%)。
⑤ 合格者を職業別に見ると、退職者・その他
します。例年通り新入会員歓迎会を兼ねており
ますので、奮ってご参加ください。
88 名(34%)、会社員 71 名(27%)、国家
公務員 35 名(14%)、地方公務員 23 名
記
日時:平成 18 年 1 月 21 日(土)
18:00∼
(10%)
【千葉県の合格者】
千葉県在住の合格者は下記の方々です。
名 前
青木 智美
安保 晃
飯塚 巳富
大橋 忍
風見 信昭
金田
正
小島 紀彦
小山貴美子
渋谷 雄二
玉澤 早苗
手島 孝二
樋口 多聞
安武 弘幸
事務局連絡
2006 年1月1日
会場:居酒屋「加賀屋」
住所=千葉県船橋市本町 4-42-7
電話=047-423-3364
ふりがな
性別
※JR
あおき とも
み 船橋駅南口・京成船橋駅下車、駅前通を
女
進んで踏切を横断後すぐのマツモトキヨシ(ド
あんぽ あきら
男
ラッグストア)横の路地を入ってすぐ。大きな
いいづか みよし
男
赤い提灯に加賀屋と書いてあります。(徒歩 3
おおはし∼5
しのぶ
男
分)
かざみ のぶあき
会費:2500 男
円(予定)
担当幹事: 男
かねだ ただし
[email protected]
男
FAX 047-471-3730
こやま きみこ
女
木村 豊 [email protected]
しぶや ゆうじ
男
FAX
04-7193-2494
たまざわ 出欠:出欠のいかんを問わず
さなえ
男
1 月 15 日(日)ま
吉埜拡史
こじま のりひこ
てじま こう
でに、担当幹事までメールか
じ
男
FAX でご連絡くだ
さい。
ひぐち たもん
男
やすたけひろゆき 男
千葉県森林インストラクター会会報
2006 年1月1日 発行第 15 号
年 4 回発行予定(1 月・4 月・7 月・10 月)
発行人:國安哲郎
☆☆☆今後の予定☆☆☆
編集スタッフ:鳥海 翔
連絡先(國安):千葉県柏市藤心 5-5-8
【総合学習事業】
・1 月の 21 日(土)本埜村「冬の観察会」実施
TEL&FAX:0471-39-9421 〒277-0034
eメール: [email protected]
【もりこん】
・「もりこん 54」:2月4日(土)13:00∼館
URL:http://www.chiba-shinrin-instructor.com/
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