第9章 キャノピーの取り付け

SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
第9章 キャノピーの取り付け
RV-6/6A は、もともと跳ね上げ式のキャノピー・ドーム(tip-up canopy bubble)を前
部のヒンジで取り付け、貨物エリアには固定ウインドを取り付ける設計がされていました。
その後、固定式風防とスライド式キャノピーの設計になりました。この二つのスタイルで
は、機体の構造がやや異なります。適切なキャノピー取り付けのため、これから説明する
指示を守ってください。
キャノピーを適切に取り付けることは、飛行機製作の上で最も重要な作業の一つです。
大きなプレキシガラス・ドームは壊れやすく、扱い難いものです。また、3次元の寸法は
必ずしも一定ではありません。隙間風や水漏れを防止するために、キャノピーを機体にフ
ィットするように取り付けてください。特にゆっくりと忍耐強く作業をしてください。
(訳者注記;
「プレキシガラス」は商品名で「Lucite」と化学的には同じです。プレキシガ
ラスの電気的特性は見事な絶縁性とのこと。アルコール類には極端に弱い。
)
■ プレキシガラスの扱い方(プレキシガラス・チップス)
プレキシガラス・キャノピー・ドームは、このキットの中で最も高価で壊れやすい部品
です。扱いを間違えたり「ひび」を入れたりすることは、ホームビルダーが犯す最も残念
で、やる気をなくしてしまう失敗です。プレキシガラスの取り扱い方のコツをいくつか紹
介します。
プレキシガラスは暖めると、もろさが劇的に改善されます。寒い作業場でキャノピーの
組立をしないでください。15℃以下でプレキシガラスをカットやドリルをするのは墓穴を
掘るようなものです。作業場は 23℃∼26℃まで暖めてください。人には暑い温度ですがキ
ャノピーにはちょうどいい温度です。多くのビルダーはトリミング作業の間、キャノピー
の下に小さなヒーターを置いて万全を期します。
一般のツイスト・ドリルの先端部では、プレキシガラスを破損させることがあります。
プレキシガラス用の特別なドリルが市販されています。暖めたプレキシガラスには、小さ
なプレキシガラス用のドリル刃先で綺麗な穴を開けることができます。下穴を広げるため
に普通のツイスト・ドリルを使用してしまうと、間違いなくキャノピーを壊します。
どんな種類であれノコギリは絶対に使ってはいけません。一度や二度ならうまくいくか
もしれませんが、結局はキャノピーを破損してしまいます。高速ダイ・グラインダーを使
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セクション 9 キャノピーの取付け
う場合は、キット付属品のカッテング・デスクを使用してください。慎重に扱わないと指
を怪我しますので、グラインダーの使用の際には両手で確実に握り、十分に配慮して使っ
てください。ダイ・グラインダーの回転数はとても早く、切りくずや埃を舞い上げますの
で、目や耳、呼吸の保護が必要です。
■ 跳ね上げ式キャノピー・フレームの取り付け
(アセンブリー・ザ チップーアップ・キャノピー・フレーム)
溶接されたアルミニウム・キャノピー・フレームは、RV-6/6A の機体にフィットするよ
う微調整する必要があります。一番ミスマッチが起きやすい箇所は、前部の幅と、側面の
曲がったところです。また長さも機体ごとにわずかに違うことがあります。これらの理由
からキャノピーは3つの溶接部品に分割されていますので、組み立てるときに微調整する
ことが必要です。
図面51は、キャノピー・フレーム全体のレイアウト及び、F-668 サブパネルとキャノ
ピー前部、F-631 キャビン・フレームとキャノピー後部との間の必要な間隔を示します。
Wd-625 キャノピー側板を C-613 スプライス・プレートで Wd-616 前方キャノピー・フ
レームに固定する前に、Wd-625 キャノピー側板を短くすることによりキャノピー・フレ
ームの長さを調整できます。Wd-616 フレームの前方チューブの中央部は溶接されていない
ので、機体の幅に合うようにキャノピー・フレームの幅を調整してください。
キャノピー・フレームの最初の作業は、Wd-616 前方フレームを機体上部ロンジロンの上
に載せ、機体とフィットするように調整することです。ロンジロン上の、幅・形状・高さ
を一度にセットします。
Wd-616 のヒンジ・アームを中に通すために F-668 バルクヘッドの中に長穴(スロッ
ト穴)を開けてください。F-668 バルクヘッド後方に 5/8″間隔をとり、フレームの位
置決めをします。そして、F-604 の前方のロンジロン上部とフレームの間にシムを入れてく
ださい。F-671 フォワード・スキンの延長線上が、Wd-616 より 0.025″程度上であれば、
Wd-616 の高さは正確です。もし F-671 フォワード・スキンをまだ取り付けていない場合
は、F-601 ファイヤーウォール上部と F-668 上部の延長線が Wd-616 の上部と一致する
ように配置します。いずれにしても、F-671 スキンと C-602 スキンを一直線に正確につな
ぎ合わせる事が目的です。
フレームを確実に止めるために“C”クランプを使用してください。直線定規を使いキャ
ノピー・フレームのチューブ・バルクヘッドが F-601 ファイヤーウオールや F-668 サ
ブ・パネル・バルクヘッドと一列になっているか確認してください。これは、フレームと
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セクション 9 キャノピーの取付け
ロンジロン間のスペーサーの厚みを変えることでうまく調整をすることができます。キャ
ノピー・フレームの前面の幅は、左右チューブの間隔で調整することができます。C-614 ス
プライス・プレートでフレームをクランプし適切な位置に仮止めします。
Wd-616 のそれぞれ半分のチューブを C-614 スプライス・プレートで結合し、位置の
調整が完了したら、クランプ、ドリル、リベット止めをします。
さて、次は Wd-625 キャノピー・フレーム側板に取り掛かります。図面51に示すよう
に、F-631 キャビン・フレームと Wd-616 のサイド・チューブが干渉しないように、Wd-625
を短くして適度の隙間をとります。Wd-625 を短くする場合は、ロンジロン上部との形状が
合うことを確認してください。Wd-625 の形状は、アルミニウム・ストレッチャー(伸ばす)
やシェリンカー(縮める)を使って成形できます。また図9−4に示すような、高性能フ
ランジ・フルーティング・ツール(フランジ溝型工具)も使用できます。
Wd-625 側板は、C-613 スプライス・プレートを使って Wd-616 前部フレームに取付
けます。Wd-625 とロンジロンの間は、1/8″スペーサーを使って位置決めします。継ぎ目
をドリルしてクレコで止めます。前部フレームと側板では角度に違いがあるため、C-613
スプライス・プレートの前端と、前部キャノピー・フレームの下面フランジの間にシムを
入れる必要があります。またこれらフランジ下部は、サイド・スキンと同様にリベット止
めします。
さて、キャノピー・フレームが図面どおり位置決めできたならば、次はキャノピーを固
定する作業に取りかかります。胴体前方の図面31は、F-646 とF-644 ウエブの取付け
を示しています。キャノピーのヒンジ・ポイント取付けは図面52を参照してください。
これはC-617
内側ピポット・スペーサー・ブロックとC-618
外側ピポット・スペーサ
ー・ブロック、それにC-619 スペーサー(AB4−0.250x1 1/2x9 アルミニウム・
バー製)から成り、図面51と52に示すように取付けます。最初に、C-617 とC-618 の
各ブロックとC-619 スペーサーをサイズに合わせて切りとります。この三つをF-644 と
F-646 のウエブの間に確実に留め、2個の 3/16″ボルト穴をドリルであけます。次にF
-644
ウエブとC-617
ブロックを取り外して、C-619
スペーサーとC-618
ブロック
を小さなボルト又はクランプでしっかりと留めてください。キャノピー・フレームを定位
置の後方に置き、できるだけ胴体と密着するようにします。ドリル・ガイドに1/4″内径
のブッシングを使って、C-618 とF646 を貫通するように1/4″穴をあけます。これでC
-617 とF-644 は再取付けできますので、F646、C-618、ブッシング穴をドリル・ガイド
として、1/4″の穴をあけます。
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セクション 9 キャノピーの取付け
この穴は機体のセンターラインに対して極力水平・垂直になるように慎重にあけます。
ここはキャノピーの回転軸となりますので、左右が直線上になければなりません。
■ キャノピー・リリース(投棄)装置
(キャノピー・リリース(ジェティスン)
・メカニズム)
図面52はキャノピーの簡易リリース機構(クイック・リリース・メカニズム)の取り
付けを示します。個々のリリース機構は図面52と53に示します。キャノピーのクイッ
ク・リリース・メカニズムの主な目的は、緊急事態にキャノピーを投棄することであり、
我々はこの機構を使うような事態にならないことを祈ります。この機構の2つ目の目的は
メンテナンス時に素早く簡単に取り外しできることです。
この機構はシャフトとベルクランク機構で構成されていて、2本のキャノピー・ヒンジ・
ピンでスチール・チューブ・リンクに取付けられています。ベルクランク機構は計器板の
上にある”T” ハンドルを引くことにより作動します。”T”ハンドルは誤操作の可能性を少な
くする場所に配置され、さらにハンドル軸上のスプリングで「ロック」します。
まず最初に、F-697 チャンネルを F-668 サブ・パネル・バルクヘッド の前方側にフィ
ットさせ、ドリルで穴あけしてクレコで止めます。F-697 は機体中心線より左に1−5/8″
の位置に配置してください。C-620 ベアリング・ブロックは上下位置を決定し、ドリルで
穴あけしてボルトで F-697 に固定します。Wd-619 シャフト/ベルクランクと C-621 およ
び C-622 チューブ・リンクに十分なスペースを確保するために、ブロックはできる限り高
い位置に取り付けます。図面52の矢視 C-C’に示すように、Wd-619 はベアリング・ブロ
ックの中に仮付けし、Wd-618 アーム溶接物をその上にはめ込みます。図面52の詳細”A”
に示す通り、Wd-619 のベルクランク・プレート部分と Wd-618 のアーム部分は45°
の角度をつけます。
(訳者注記:Wd-618 アームはこれ自体が 90°の角度を持った部品の
ため Wd-619 と結合取付けの際に45°の角度を保ち Wd-618 にオフセットする)Wd-618
と Wd-619 の位置決めが終わったらば、2つの部品に#12(0.189″径=4.8ミリ)の
穴をあけ、AN3-10A
AN43B15A
ボルトを挿入してください。
アイボルトを、軸受け部の長さ(頭部の付け根から先端までの長さ)プラ
ス3/16″の長さに切断し、先端部は(0.1875″=4.763 ミリ)外径にあわせて丸く加工
します。
アーム/ベルクランク組立とアイボルトを取り外し、チューブ・リンクを長さに合わせ
て切り、溝を掘り、ドリルします。また、詳細”A” にあるように、キャノピーが閉状態に
ある時は、ベルクランクとサブ・パネル・バルクヘッドは平行で、胴体中心線と垂直にあ
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セクション 9 キャノピーの取付け
ることに注意してください。アイボルト穴からベルクランク穴までの中心間の距離を計測
し、チューブ・リンクに穴をあける場合はこの実測値を使用します。
”T”ハンドルの取り付けは図面52に示しています。ハンドルが通り抜けできるように
F-668 に切り抜きの穴をあけます。最終的な”T”ハンドルの位置は、計器板の正面から1/
2″離れたところです。位置決めしたならば、ハンドル前方端部にしるしを付けドリルで
穴あけをします。C-626
スプリングは今のままです。スプリングとそれを受け止める
AN960-616 ワッシャーは、ハンドルが計器板とサブ・パネルを通り抜けて挿入されると
きに取付けます。ワッシャーのおおよその位置は図面52を参照してください。キャノピ
ーを開くときに必要なハンドルの動きを制限するスプリング圧をまだそれほど強くする必
要はありませんので、ワッシャはスプリング圧がわずかにかかっている位置にしておきま
す。安全のため、5−5/8″と5−1/8″の位置の2箇所に穴をあけます。そして、
ワッシャーとコッターピンは、スプリングに少し荷重がかかっている程度のどちらかの穴
にセットします。
キャノピー製作はまだ続きます。キャノピーの残りの部品を取り付け完了した後でも、
一層の変更や調整が必要になるかもしれません。
■ 前胴上部の外板(フォワード・トップ・フュースレージ・スキン)
いいですか、現在キャノピーはシムとクランプで仮取り付けされています。クイック・
リリーズ機構も仮取り付けされています。さて、F-671 前胴上部スキンを取り付けましょう。
胴体キットをご覧ください。
(図面31を参照)このスキンは長方形をしており、フィット
するように部分的に仮成型されています。最終的に機体に合わせてからトリミングできる
ように、少し大きめに製作してあります。F-646 リブの後縁部はトリミングする必要がない
ように前胴部を設計してあります。F-668 バルクヘッドは、このリブと垂直に取り付けるよ
う設計しています。スキンの縁のまっすぐな部分でバルクヘッドのまわりを包み、バルク
ヘッド・ウェブに接続します。F-668 バルクヘッドと F-671 スキンの取り付けは図面35
の右上(SECTION VIEW)を参照してください。スキンエッジが F-668 ウエブ(後方)
から3/16″前方になるように注意してください。右上のセクション・ビューの図面を
参考にしながら、次の文章をお読みください。キャノピー・スキンは F-668 バルクヘッド
に重ねることができ(それによって支持されるようになっています)
、また F-671 フォワー
ド・トップ・スキンに接するようになっています。また、F-668 バルクヘッドの上に取り付
けられた、溝型のゴム製ウエザー・シールにもご注意ください。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
設計目的と、すべての部品をうまくフィットさせるにはどうすればいいかを理解すると、
ビルダーは自信を持って組み立てることができますし、たとえ組立途中でまちがえても、
修正することができます。
F-671 スキンを取り付けるため、まずキャノピー・フレームを所定の位置にクランプして
ください。F-671 スキンはダクト・テープまたはストラップで所定の位置に固定してくださ
い。同じくファイヤ・ウォール・フランジもクランプしてください。位置が決まったら、
F-671 スキンを、F-643・F-644 ファイヤ・ウォール・フランジ、F-646 ウェブ、F-688 バ
ルクヘッドに対してドリルで穴を開けます。穴は中心から外に向かってあけます。F-671
スキンにドリルで穴あけをする時、キャノピー・フレームが所定位置にあることはとても
重要です。なぜなら穴開け後、このスキンは、他のフレキシブル・ウェブとバルクヘッド
の位置に固定するからです。
■ キャノピー前方スキン(キャノピー・フォワード・スキン)
F-671 スキンに穴を開け、所定位置にクレコ止めした後、C-602 前方キャノピー・スキ
ンをフィットさせます。C-602 スキンに穴を開ける前に、キャノピー・フレーム機構の外表
面の上にある溶接部やでこぼこなところを、なめらかに磨き上げておきましょう。スキン
を F-671 スキンにあてがい、キャノピー・フレームのフォワード・チャンネルとリア・チ
ューブにリベットで留めます。キャノピー・フレームは最終的な位置からできるだけ近く
におき、胴体前部スキンからキャノピー・スキンへの継ぎ目をなめらかにします。胴体前
部スキンとくっつける際、キャノピー・スキンを、クランプかテープ、もしくはバンディ
ング・ストラップで留めてください。フレームのフォワード・チャンネルとリア・チュー
ブにドリルで穴開けします。穴は中央から外へ向かって開けてください。
フレームのサポート・アームにも同様にドリルで穴を開けて、クレコで留めてください。
フレームのベースのほうへドリルで穴開けする時、フレームのサイド・チャンネルの下部
にそって、リベットを一列に穴開けしてください。フレームのフォワード・サイド・チャ
ンネルは、だいたいのスキンの形になりましたが、若干違っているかもしれません。した
がって、サイド・チャンネルにスキンをリベット留めするのは、下端部周辺だけにしまし
ょう。
フォワード・キャノピー・スキンの全幅は、作業の上手下手で変わります。ですから、
計器版への過度のスキン張り出しを防ぐため、中央部へのトリミング作業が必要です。均
整が取れた幅にするには組立者の感性により「明暗」を分けます。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
■ キャノピーの切り取りと合わせ
(キャノピー・トリミング・アンド・フィッティング)
RV-6/6A のキャノピーは、正確な寸法と管理された曲線によって、真空成型されていま
す。前部をリア・ウィンドウズから外す前に、最終的な位置にだいたいトリムしておきま
しょう。キャノピーは大きく、高価で扱いにくいので、二人で作業することをお勧めしま
す。
図 9-1 に、だいたいの最終的な仕上げ線を示しました。この寸法に合わせて、少しずつ注
意深く作業を進め、ときどき仮合わせ作業をしてください。図面の寸法よりも、キャノピ
ーがあなたの飛行機に実際にフィットするかのほうが重要です。プレキシガラスを切るに
は、キットの中にある 3”カッティング・ディスクを使うことをお勧めします。1/4”マンドレ
ルの上にのせ、ハイスピード・ハンドヘルド・ドリルかダイ・グラインダーをいっしょに
使うと、プレキシガラスをすばやく、クリーンで、かつ安全に切ることができるでしょう。
切断工具がスリップする恐れがあるので、プレキシガラスを厚い電気用テープで、切断線
にそってカバーしておくことをお勧めします。これによって、もしカッティング・ディス
クがスリップして、深くカットしすぎてしまっても、マンドレルがプレキシガラスを損な
う確率は減へります。
ウィンドスクリーンのベースのフランジにクランプしたプレキシガラスを切断し、トリ
ミング作業をした後、キャノピーは、後部 the aft からリア・トップ・スキンの下へスライ
ドさせることで、胴体の上へフィットさせることができます。リア・トップスキンは、リ
ア・ウィンドウへだいたいの形をトリムします。このとき、F-631 キャビン・フレームを所
定の位置に配置し、キャノピー内部を傷つけてしまうことを防止するため、テープでカバ
ーしてください。キャノピーがうまく取り付けられないときは図9−2に示すように取り
付ける。それはおそらく、フレームのフロント・エッジのまわりのどこかにくっつき、キ
ャビン・フレームに支えられるような形になるでしょう。これは、どこに追加のトリミン
グが必要かの参考になるでしょう。必要なときには、キャノピーを外したり、またトリム
したりする作業をしてください。あなたが必要と思う回数より多くトリミングをし、胴体
にキャノピーをフィットさせてください。そのうち、あなたはトリミングの効果に気づく
でしょう。また、次のトリミングのために、キャノピーをマークしたりしてください。キ
ャノピーのフロント・エッジの効果的なトリミングのために、それをポジションの中へ旋
回させるのもアイディアです。キャノピーの左右の端に沿って、トリミングをすることも
必要ですが、トリミング作業のほとんどは、フロント近くで行われます。キャノピーはフ
ロント・スキンへ正確にフィットさせることは必ずしも必要ではありません。このセクシ
ョンの最後で説明しますが、ベース・モールディングを、3/8”かそれより若干多いぐらいの
ギャップで、ブリッジする作業を後で行うからです。必要な場合は、C-602 の両端の中でス
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
ロットを切ってもいいでしょう。こうすることで、キャノピーを、C-602 スキンの下と、
C-603 サイド・スキンの中で、移すことができるからです(※戸田注:ここ自信ないです)
。
このスロットは後ほど、フロント・モールディング・ストリップの裏へ隠されます。
プレキシガラスは柔軟性(※戸田注:柔らかいのでしょうか?)があるので、一人がキ
ャノピーを所定の位置に配置している間、もう一人が機体の操縦席/手荷物室内でしゃがん
で、キャノピーのフィッティングとトリミング作業をします。次に機内の人は、キャノピ
ーの後縁部を、それがスキンを支持する hold ように、持ち上げてみてください。これは、
トリミング作業が終わりに近づいたかどうかを判断するのに役立ちます。また機内の人は、
キャノピーを前後にわずかにずらしてみてください。これをすることで、キャノピーがよ
りフィットし、輪郭線がより美しくなるでしょう。
「これで完璧」と思いきや、キャノピーとキャビン・フレームの間にギャップがあるこ
とにあなたはお気づきかもしれません。これは中央部でしばしば発生するトラブルで、キ
ャノピーの端から端への“アーチ”の形が、キャビン・フレームのカーブとぴったりマッ
チしていないことに起因しています。もしこのギャップが 5/8”以下だったら、この問題は
キャノピーが二つのセクションにカットされる時に解決されるでしょう。
“卵”型がカット
されますと、剛性 rigidity はなくなり、キャノピーの二つのセクションはまったくフロッピ
ー(ばたばたしやすい)になり、キャビン・フレームの上にちゃんと座ってくれるように
なります。縁まわりでわずかなトリミングをすると、よりよくフィットしてくれます。
もしキャノピーの残りの部分をフィットさせたときに発生するキャビン・フレームのギ
ャップが 5/8”より広い場合は、キャビン・フレームの位置が低すぎる可能性があります。
これは、組立まちがいが累積したり、キャノピー輪郭線の違いなどの理由で発生します。
この場合は、フレームそのものを、それを機体に固定しているボルトを緩めて持ち上げ、
間にスペーサーを置いてください。このケースに該当するかどうかは、トリミングの早期
の段階で発見されるべきです。
キャノピーのリア・ウィンドウ部を所定の位置に配置する際に、それがスキンにちゃん
と接触するかどうかをチェックしてください。スキンのエッジや下についても同様にチェ
ックしてください。これによって、後部トップ・スキンの上(プレキシガラス・キャノピ
ーそのものです)へ、望ましいファイナル・トリム・ラインを決定することができます。
思い出してください、このスキンを切断したとき、カーブしたトリム・ラインには若干の
余裕がありましたね。スキンとプレキシガラスの間がちゃんとフィットするなら、多少形
が違っていてもかまいません。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
基本的なフィッティング作業が終わり、キャノピーの位置が決まったら、胴体に基準点
reference points をケガいてください。キャビン・フレーム/ロール・バーを横断する、カッ
ティング・ラインをケガいてください。この線でキャノピーとリア・ウィンドウが分割さ
れます。キャビン・フレームのフォワード・フェイスの 3/8”後ろです。
胴体からキャノピーを外し、テーブルの上に載せてください。重し blocks(ねじ、くぎ
など)で、エッジとテーブルを固定してください。キャノピーの側面がこのように(写真
参照)
、なっていれば、形は崩れないし、安全に作業することができるでしょう。
さてキャノピーを、フロントとリアの二つのセクションに切り分けましょう。切断工具
ですが、エッジ・トリミングに使ったノートン・カッティング・ディスクをお勧めします。
エッジ・トリミングをしたことで、あなたはこの工具を使い慣れており、堅実に、清潔に、
まっすぐに断ち切ることができるでしょう。キャノピー切断中に、
(ほかの作業でもおきる
ような)ささいなまちがいは起きるかもしれませんが、ことこの作業では注意をしてくだ
さい。キャノピーをうまく切断し、見事に飛行機にはまりますと、見栄えは美しいですし、
空気抵抗も少なくなります。
切断作業はどこでもお好きなところから、あなたがいちばんやりやすいと思ったところ
から始めてください。しかし、もしボトム・エッジから切断作業を始める場合は、切断作
業中に形が崩れないよう、エッジにテープを貼ったり、クランプをしてからにしましょう。
同様に、トップ・センターは最後にカットするべきで、これも両端の切断作業を始める前
にテープを貼りましょう。キャノピーのリアを、へこみや切断作業中の事故から守るのが
目的です。一人以上のアシスタントに手伝ってもらうというのは、グッド・アイディアで
す。
切断作業が終わりましたら、プレキシガラスのエッジは、やすりや紙やすりでなめらか
にしてください。
胴体にプレキシガラスのリア・ウィンドウ・セクションをフィットさせ、F-674 スキンの
内側へしっかりとテープで固定してください。胴体とキャノピー・フレームの上にキャノ
ピーを載せましょう。キャノピーをキャビン・フレームにくっつけるリベットの位置を(図
51 参照)ケガきます。#30 ドリルを使い、上方中央部から穴開け作業を始め、外側や下側
に向かって作業を進めてください。次にエッジに沿って穴開け作業をします。キャビン・
フレームから各側面のフロントのほうへ進めていきます。次は後部を、キャビン・フレー
ムからリア・センターに向かって勧めます。同様に、キャノピーからキャノピー・フレー
ムのリア・ボウへの穴をケガき、ドリルで穴開けしてください。このボウは、重しとダク
ト・テープを使い、キャビン・フレームから 1/4”前のところへ、しっかりとくっつけるよ
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
うにしましょう。
さて、C-603 キャノピー・サイド・スキンをフィットさせ、ドリルで穴開けしてください。
これは胴体上のフレームに対して行います。サイド・スキンは、胴体サイド・スキンの上
に接合するようになります。キャノピー側面下部にそってリベットのラインをケガき、ド
リルし、クレコしてください。このスキンのフォワード・エンドはキャノピー・フロント・
スキンと上下に接合します。接合部を美しく仕上げるためには、前もって少し曲げておく
必要があるでしょう。次にキャノピーを機体から取り外し、上列の穴を、キャノピー・フ
レームとキャノピーとニュー・サイド・スキンへ開けます。図 51 のセクション A-A’に C-624
プラスチック・ストリップを示しました。これは、キャノピーねじ用の“プレート・ナッ
ト・ストリップ”として役立ちます。
すでに開けられている穴を#36 ドリル(0.1065″=2.7 ミリ)でドリルしてください。
キャノピーを、サイド・スキンとフレームから取り外してください。プレキシガラス・
キャノピーの穴を 5/32”から 3/16”で(プレキシガラスとアルミニウムで、ちがう比率で拡
大したり縮小したりする)外側へドリルし、フレームとサイド・スキンの穴は#23 ドリルで
広げます(※戸田注:ここ自信ないです)
。
C-624 プラスチック・ストリップの穴は、#36 のままです。これは、6-32 スレッドのた
めの特別のタップ・ドリルです。タップ・スレッドからプラスチックへ(の穴?)は必ず
しも必要ではありません。小ねじが挿入されたとき、それらは勝手にプラスチックへ突き
通されます。キャノピーに強いクランプの力を加える必要はありません。プラスチックの
ねじ穴を強く締めすぎないように気を付けましょう。
■ 後方窓の取り付け(インストール・アフター・ウインド)
リア・キャノピー・プレキシガラスは、切断する前に、メイン・キャノピーにそってド
リルで穴を開けます。もしそうでなければ、テープとクランプで固定し、リア・スキンと
ロール・バーをドリルで穴開けします。
さて、リア・キャノピーを取り外し、最終的な取り付け作業にかかりましょう。フロン
ト・エッジを紙やすりブロック(紙やすりを台座につけたもの)で綺麗に磨きます。ドリ
ル穴より 3/8 から 1/2”外側に線を描き、余分なところを切り落とします。エッジを磨いてく
ださい。キャノピーのリア・ペリメーター(the rear perimeter)の周辺に使用する、0.025
アルミニウムの“ストリップ・ワッシャー”を一個作ってください。12”の長さのアルミニ
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
ウム・ストリップを使ってください。ストリップをキャノピーの内側へあてがい、FIG9-6
のようにケガいてください。ストリップを約 5/8”の幅で切り、ストリップとキャノピーま
わりでのストリップの位置をケガいておきましょう。クレコでキャノピーを取り付け、ス
トリップを正しい位置に固定し、ドリルで#30 の穴を開けましょう。穴をひとつ開けたら、
そのまわりへ順番に進めていきます。穴開けが済んだら、クレコを外して付け替えましょ
う。穴開けが終わったら、ストリップがスキンの縁をきちんとおおっているか確認しまし
ょう。もしうまくいっていたら、トリムをします。
プレキシガラスを再度取り外します。プレキシガラスの穴をペリメーターのほうへ#19
の穴で開けます。フロントにある穴はそのままでよいです。この穴はキャビン・フレーム
をつけるためのもので、#30 番サイズです。ペリメーター・スキンの上の穴には、AACQ-4-4
の 1/8”リベットをあとで打つので、皿取り用にへこませてください。キャノピーの穴にも
1/8” AACQ 4-4 リベット用のマシーン・カウンターシンク(皿取り工具を使う)をしてくだ
さい。リア・キャノピーを取り付けてください。クレコで、ワッシャー・ストリップを含
めた、ほかのすべての穴を留めます。リベットは、トップ・センターから打ち始め、キャ
ビン・フレームやトップ・スキンへ進めてください。キャビン・フレームのベースの方向
へ、順番にリベットを打っていきます。反対側も同じようにしてください。
■ キャノピー・ラッチ機構の取り付け
(インストリング・ザ・キャノピー・ラッチ・メカニズム)
さて、キャノピーがキャノピー・フレームに装着できたら、次はキャノピー・ラッチ装
置の取り付けに移ります。大きく分けて、三つの部品から構成されています。Wd-617 キャ
ノピー・ラッチ、Wd-622 キャノピー・ラグ、C-607 ラッチ・ハンドルとラッチ・アクチュ
エーティング・リンケージです。
Wd-617 キャノピー・ラッチは、図 63 で作られ、図 51 で取り付けます。最初に、C-611
ブッシング・ブロックにボルト穴をドリルで開けます。このブロックを Wd-617 の端の上
へスリップさせます。次に、F-605 バルクヘッドのフロント・フェイス上のこの装置の位置
を、胴体ロンジロンのトップ・フェースの 3 1/16 インチ下へセンタリングし、クランプし
ます。もしリベットが、ブッシング・ブロックをつける場所とかちあってしまったら、ブ
ロックがバルクヘッドの上に平らになるようにドリルで穴あけしてください。左右両サイ
ドの上へ、均等になるようにこの装置をセンタリングしてください。ブッシング・ブロッ
クの穴をガイドとして使いながら、バルクヘッド F-605 に 3/16”の穴をドリルで開けてくだ
さい。フックから、そのすぐ上にある F-657 プレートの端までの距離を測ってください。
この寸法は、ある穴をセンタリングするために必要です。この穴とは、Wd-622 アンカー・
ラグを通させるために、後でプレート上に切ります。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
Wd-622 キャノピー・ラグは、図 61 の矢視 B-B’に示したように、キャノピー・フレーム
の後端へ装着します。コクピットの内部から作業を始めます。ラグは、下部から位置あわ
せをし、内部へケガきます。次に、キャノピーを取り外した後、それをクランプし、ドリ
ルで穴を開けます。バルクヘッド F-605 の穴を開けるか、グラインドすることは、ラッチ・
フックの先が、それが「ロック」の位置まで回るようにするために必要です。
キャノピー・ラッチ・ハンドルを図 51 のように、胴体側面スキンに取り付けます。最初
に C-612 アングルを切り、図 53 のようにドリルで穴を開けます。これらの穴と、1/8”のス
ペーサーと.032 スペーサー各一個とボルトを使ってクランプ止めし、図示したように胴体
スキンの内部の上へこの装置をおきます。スペーサーは、ラッチ・ハンドルの厚さとその
可動範囲を確保するために置きます。3/32 リベット用の穴を開け、クレコします。スペー
サーを取り除き、スロット用にスキンをケガきます。C-607 ラッチ・ハンドルのために後で
切ります。水平なセンターライン上に二つのスロットが必要です。短いものは、ラッチ・
アーム前部のヘッドのためのもので、長いものはハンドルの後部グリップのためのもので
す。
ラッチ・ハンドルにジョグをボルト穴を使って一直線にします。これは、スキン溝の前
端部と一致します。後部溝はボルト穴の中央より約 1/8”後部の場所に切ることをお勧めし
ます。次に、ラッチ・ハンドルをフィットさせながら、やすりで溝を長くします。同じこ
とを溝の後端にもしてください。ラッチ・ハンドルの長さと一致するように、最終的な引
き伸ばし作業をします。溝がまだ最終的な長さになっていないとき、ラッチ・アームを取
り付け、これを「閉」位置に回します。必要な分だけ溝を長くしてください。取り付けが
終わったとき、ラッチ・ハンドルはスキン外側とぴったり重なっています。
溝をラッチ・ハンドル先端のほうへ、C-609 ラッチを取り付けるのに十分なぐらい長くし
ます。C-612 アングルの前部の穴へ、AN3-5 ボルトを差し込んでください。溝の長さは、
ラッチが「フックド」位置に回転するのに十分な長さである必要があります。
ハンドルをオープンにしたとき、ラッチは、溝の端と接触して安定します。C-616 ピンを
ラッチの小さい穴へ挿してください。ピンを水平にさせ、位置をケガきます。これは F-604
バルクヘッドを過ぎて前方に突き出ます。バルクヘッド F-604 のリア・ウェブへ#40 番穴
をひとつ開け、次に AN3-5 ボルトを引き、アングル・フレームをラッチから取り外してく
ださい。ピンに C-615 スプリングを通し、再度取り付けます。今回はピンを F-604 の穴へ
差し込みます。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
ハンドルを閉にすると、ラッチのスプリングに荷重がかかり、自動的にロックされます。
ラッチの位置を中途半端な状態にしても、ハンドルの先端の曲がったところとラッチの内
側が、ラッチを前側に回転させてフックにパチンとはまらせ、ハンドルは完璧に閉まるよ
うになっているということを確認してください。
図 51 のキャノピー・フック・アクチュエーティング・メカニズムをご覧ください。VS-411
ブラケットと C-605 アームを組み立てます。この装置を、矢視 D-D’に示すように、F-605
バルクヘッドの前面にクランプ留めします。ブラケット装置は、アームの上端がスキンか
ら約 3/4”離れたところにくる角度に斜めにセットしてください。C-606 リンクを、それが
C-605 のアームと、Wd-617 のキャノピー・ラッチのフックをつなげるように、固定してく
ださい。このリンクがそれぞれ約 20°ねじれていることにご注意ください。これは、それ
らの先端が、アームとフックに平行になるためです。うまく取り付けるコツですが、リン
クの一端の約 3/4”のところをクランプし、もう一端をロッキング・プライヤーかクレセン
ト・レンチ(三日月レンチ:通称「おばけレンチ」
)で固定します。角度がだいたい正しく
なるまでねじってください。もし必要なら、装置を当ててみて、曲がり具合を修正してく
ださい。AN3 ボルトで取り付け、アームを動かしてこの装置(ダイレクション・リバーシ
ング・メカニズム)の動作確認をしてください。
図 53 の組み立て図で、C-610 プッシュ・ロッド装置を組み立て、取り付けましょう。
AT6-058x5/16 アルミニウム・チューブの先端に 1/4x28 スレッドを付けます。CM-4S スタ
デッド・ロッド・エンド・ベアリングを、ベアリングのスレッドの約 2/3 がつながるように
して、チューブの中に入れます。これをラッチ・アームの 1/4”穴に取り付けます。Wd-617
キャノピー・ラッチをまわし、C-607 ラッチ・アームを「ロック」位置(フックすると、ラ
ッチ・アームがロックされる)MS21252 クレビス・エンドを C-605 アームの上端部へピン
で留めます。クレビス・エンドに沿ってプッシュ・ロッドを固定し、クレビス・ピン穴の
中心から 1 1/8 インチのところへプッシュ・ロッドをマークします。この場所でチューブを
切り、1/4 x 28 を約 3/4”の深さに取り付けます。チューブにクレビス・エンドをねじ込み、
同地に取り付けましょう。プッシュ・ロッドの長さを調整できるように、両端には十分な
スレッド調整があるべきで、また、どちらか片方に少なくとも 50%のスレッド結合部を残
しておくべきです。
VA-105 ノブは、いつでも取り付けることができます。ハンドルの先端にノブを挿し、ノ
ブの穴をドリル・ガイドに使いながら、1/8”(.125″)のドリルを使って下穴をひとつ開け
ましょう。ノブを取り外し、#19 番ドリルを使って穴を広げます。
図面 52 により Wd-621 キャノピー・ハンドルを組み付ける。C-608 マウント・ブロック
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
にキャノピーのシャフトを挿入する(訳者注記:図面51を参照)
。図面 51 詳細“A”に
示すように、F-631A フレームの前方面(訳者注記:原文は C-631A は図面 51 には無い。
F-631A の間違いと考えるのでこの項では F-631 と表記する)に組み付ける。4つの穴をあ
けてカウンターシンクする。F-631A フレームに AN509-8R18 皿頭ボルトを入れ、3/8″
ワッシャー、ナットで取り付けコッターピンを取り付ける。
キャノピーのハンドルは、複数の目的に使えます。まず最初に、キャノピーを上げ下げ
するのに便利です。安全締め具ラッチとしての機能もあり、また地上走行(タキシー)位
置では、キャノピーを半開きにした状態で保持する機能もあります。安全ラッチとして使
うには、図面 51 と図 9-3 のように、ハンドルを前後に回します。もしパイロットが離陸前
にキャノピーを閉め忘れても、少なくとも低速走行中なら、このハンドルがキャノピーの
上がってしまうのを抑えてくれます。キャノピーが約 3 1/2 インチ開いている時、ハンドル
を前後に回すと、先端が F-631 キャビン・フレームの上にひっかかるので、キャノピーは
少し開いたままの状態で固定することができ、タキシー中にキャビンの換気をすることが
できます。
■ スライド式キャノピーの取り付け
(インストーリング・ザ・スライディング・キャノピー)
RV−6/6Aのスライド式キャノピー組立は、2つの主な部品で構成されています。
風防及びロールバー組立は胴体に直付けされ、スライディング・キャノピー・フレームと
プロキシガラス・キャノピーは3本のトラック(みぞ)上を前後に動きます。
風防フレームは、
“ロール・バー”と呼ばれる、地上で機体がひっくり返った時に機体を
支える役割を果たします。主な構成品は、フランジのある成型されたスチール・チューブ
溶接物で、胴体上部ロンジロンとコックピット・レールにボルト付けされています。ロー
ルバーには、前胴上面の構造部材に取り付けるセンターブレースを含みます。風防はロー
ルバーにリベット付けされ、エポキシ・ファイバーグラス形成材で胴体上面スキンに接着
されます。
(訳者注記:図面SC−1 左上部コーナー図参照)
スライド式キャノピーは、溶接された鉄製フレームの上に乗り、押し出し成型されたア
ルミニウム・トラックの中をナイロンローラが動くようになっています。キャノピーはト
リムし、ブラインド・リベットと機械ネジでスチール・フレームに取り付けます。アルミ
ニウム製のスカート部は、キャノピーの下面及び後部から胴体にかけてをなだらかに成形
するために使われます。
キャノピーは次の3つの点で機体に取り付けられています。キャノピー・フレームの前
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
方下部端に付いている2つのローラーと、キャノピー・フレームの後部上面にある1つの
スライダー・ブロックです。ローラーは押し出し成型されたアルミニウム・トラックの中
を動き、後部スライダー・ブロックはビルダーが製作したガイド・トラックの上を動きま
す。
(図面SC−1 詳細“A”および“B”を参照)
スライド式キャノピーは、オーバーセンター・スプリングロード式フックラッチで閉位
置に保持され、内部及び外部のハンドルで操作できます。また、このハンドルはキャノピ
ーをスライドして開閉する場合にも使います。キャノピー・トラックのすぐ後ろにあるキ
ャノピーの後方底部に、2本のピン/ブッシングによる下げ保持点(hold down points)が
あります。キャノピー前部は、風防後端から約1/4″後方へはみ出している成型された
ファイバーグラスの縁部で下げ位置に保持されます。スライド式キャノピーの操作は、ス
ライドするだけで「下げ」
「保持」ができますので、片手でラッチ操作をするだけで結構で
す。
【注記】身長が高く、頭上に空きスペースが欲しいと思うパイロットには、キャノピーを
やや持ち上げることができます。この場合は、キャノピー・デッキとWd−641の間に
シムを入れ持ち上げ、長いボルトで固定してください。スライド式フレームは、ローラー
にドリル穴を開ける前にシム上げしてください。増加量は最大でも1″以下です。Van 航
空機では、この改修に関してプロトタイプを作ったり試験したことはありませんので、ビ
ルダー自身が完全に熟知してから製作に移ることを勧告します。
(訳者注記:図面変更や強
度計算等の国内法に適合する方法を検証してください。図面
SC−4 WD−641図
参照)
■ 風防フレームの取り付け
(インストーリング・ザ・ウインドスクリーン・フレーム)
図面 SC−1およびSC−2に指定する位置へ、コックピットデッキの上にWd−6
41 風防フレームを乗せます。この際、図面 SC−2 矢視C−C′および D−D′
を特に注意してください。表示した番号とサイズのドリル穴を開けます。C−668
ス
ペーサーをこれらの穴の下側に位置決めし、同じ通し穴を開けます。これらのスペーサー
は、ボルトやナットを取り付ける際に平らな面を作る働きをします。後の調整作業のため、
ロールバーをクランプとボルトで仮止めしてください。
Wd-643 ブレース・チューブ前方端を通すために、前方上部スキンを丸く切りとります。
チューブを位置決めしてクランプ止めします。風防フレームとチューブ上端部が交わると
ころに1/4″穴をドリルします。フレーム後方の胴体ロンジロンと風防フレームを直角
(90°)にします。フレームとキャビン空間内の胴体ロンジロン上部を直角にするため
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
に必要ならば、底部の下にシムを入れます。図面 SC-2 矢視 B-B′に示すように、Wd-643
下端部のプレートおよび F-6108 ウエブおよびアルミニウム・アングルを貫通する3/1
6″穴を2ヶ所にドリルします。
■ スライド部フレームの調整(フィッテング・ザ・スライダー・フレーム)
Wd-644/C-669 ローラー部品を組立てし、Wd-640 キャノピー・フレームのチューブ
の中に挿入します。小型"C"クランプで軽く締め付け、チューブの中に固定します。キャノ
ピーのフィッティング調整が終わるまで、この部分にドリルをしてはいけません。
操縦席のサイド・デッキの上に、C-657 キャノピー・トラックをクランプ止めします。
図面 SC-1 のように C-662 および C-663 部品を合わせて位置を決め、穴あけおよびリベ
ット止めし、後部スライダー・トラックを作ってください。後部胴体上面スキンのほぼ中
央にこのトラックを置いてください。スライド・ブロックとトラックのために丁度良い大
きさになるように、F-6112 スキンのノッチ部分をトリムする必要があります。トラック
の上に C-665 ブロックを入れます。今のところは、トラックはダクト・テープで仮止めし
ておいてください。
キャノピー・フレーム溶接物(Wd-640)の後部中央リセプタクルの下に C-661 リアー・
スライダー・ブロックを取り付けます。
(図面 SC-1 詳細"B"参照)キャノピーフレームと
C-661 に通し穴を開けてボルトを挿入しておきます。
さて、胴体の上に Wd-640 キャノピー・フレームを取り付けます。トラック後端の開口
部からローラーを入れ、"T"字型をしたセンターレールの付近に C-661 ブロックを合わせ
ます。ロールバーに接するまで前方に移動します。
キャノピー・フレームを完全に前方に移動させ、キャノピー・フレームが胴体の両サイ
ドと均等になるように中央に配置します。詳細 E-E′に示すように、キャノピー・フレー
ムの水平方向を点検し、本当に真ん中にあることを確認してください。
キャノピー・フレームは胴体側面に対して中央に配置します。後部トラックはまだ自由
に動かせるので、同様に中央に置きます。後部トラックは前後方向に動くので、キャノピ
ー・フレームの後部ボウの高さも調整できます。キャノピーを最前方(閉)位置に置き、
キャノピー後部ボウと隣接したスキンとの高さを調整するために、トラックを前後に動か
します。次に、トラックからトップ・スキンに向けドリルします。図面 SC-1 の主要サイド・
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
ビュー(SLIDING CANOPY SIDE VIEW 1/4 SCALE の後部トラック上面)に
示すように、5つの穴をあけます。これらの穴は F-687 チャンネルの上部フランジを貫通
させます。
(トラック、トップ・スキンおよび F-687 チャンネルのフランジは共取りとな
ります。
)穴は機械的カウンターシンクを行い、平頭ボルトで取り付けます。(図面 SC-1
MAIN SIDE VIEW と詳細"B"を参照)
詳細“B”に示すように、後部トラックの前方端の下に C-664 ねじ付きロッド・ブレー
スを取り付けます。このブレースは長さを調整することが可能で、またトラックの最後の
突き出した部分を安定させる役目もあるので、その傾斜角度も調整することができます。
キャノピーの位置決めができるまでは、ブレースの長さは今のままの長さにしておきます。
キャノピーの位置が決まったときにブレースの長さを調整(短く)します。
C-657 キャノピー・トラックから胴体デッキへ取り付け穴をドリルし、ねじとナットで取
り付けてください。
C-656 キャノピー・ラッチ・アームを Wd-642 キャノピー・ラッチ・ハンドルの上へ取
り付けます。このとき、C-667 ブッシングと AN970 ワッシャーも所定の位置に付けてくだ
さい。ラッチを回転することができる程度に、ねじの上のナットは軽く締めてください。
またラッチ・アームも C-667 ブッシングのまわりに簡単にフィットするでしょう。もしで
きない場合、アームの中のノッチを注意深く磨いて大きくし、それが自由にフィットする
ようにしてください。
F-6112 胴体スキンの最終的なトリムラインを決めます。キャノピー・フレームの後部チ
ューブをガイドに使って、スキンに沿って平行にラインをケガキます(スキンとフレーム
の間の最終的なギャップは、トップよりもボトムのほうが広くなることでしょう)
。正確な
間隔は任意ですが、2″∼3″ぐらいから始めると良いでしょう。スライド・キャノピー
の上に取り付けられているリアー・スカートが、このギャップをカバーします。
キャノピーを後ろにスライドさせるときに気づいたかもしれませんが、F-6112 スキンの
下部は、キャノピー・フレームはスライドできるように十分にトリムされていなくてはな
りません。もしされていないとスチール・フレームの後部コーナーがスキンの端に当たり
ます。水平な間隔は約3/16″は許容されます。
このトリムは慎重にしてください。キャノピーが開いているときは、仕上げられた端部
はいつも目に見えます。単純なボール紙テンプレート(型紙)を使うと飛行機の両サイド
の線を対称な状態に保てます。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
キャノピーを一杯前方に移動して、胴体とキャノピー側面が整合するように C-665 アン
チャー・ブロックを位置決めします。これらのブロックの正確な位置と穴は、キャノピー・
フレームを整合するための調整に使えます。フレームの後方ボウ(弓型)は、少なくとも
F-6112 スキンの延長線と同じかやや高い位置にします。C-665 ブロックに開ける穴の角度
と、C-667 チャンネル中のブロックの垂直位置は、キャノピーがクローズの時のリア・ボウ
の位置で変化します。最終ドリル穴開けは、キャノピーをいろいろな位置に移動して試し
てからにしてください。
キャノピー・フレームの側面ボウは、胴体から垂線を引き、そこから約1/16インチ
(約1.6ミリ)内側にします。これは後で取り付けるキャノピー側面スキンの厚さを考
慮しています。クランプするためマークをつけ、胴体デッキへボルト止めするためにドリ
ルで穴を開けてください。キャノピー・フレーム上のピンの位置を前もって決めるために、
ブロックの高さにトリムする必要があるかもしれません。
胴体側面を垂直に伸ばした線と、キャノピー・フレームの下面チューブの延長線を使い、
キャノピー・フレームと胴体のカーブを目視で比較し確認します。これは、キャノピーの
サイド・スキンがどれだけよくフィットするかを決定するのに役立ちます。必要な場合は、
サイド・チューブを、胴体の形状にマッチするように再度折り曲げてください。
ウィンドスクリーン・フレームとキャノピー・フレームがぴったりフィットしたら、こ
こでようやくプレキシグラス・キャノピーをトリムし、フィットさせます。キャノピーの
トリミング作業中は、キャノピー・フレームからラッチ・ハンドルを取り外さなければな
りません。キャノピーをラッチ・ポジションに入れ、ウィンドスクリーンのボウとキャノ
ピーのフロント・ボウの間にスペーサー・ブロックを数個フィットさせてください。スペ
ーサーの周りで、二つのボウをテープで留めます。次にラッチ・ハンドルを取り外し、キ
ャノピー・フレームは所定の場所にしっかりと留まります。
■ トリミング
キャノピーの前後を十分にトリムし、キャノピー・ドームを胴体にフィットさせてみて
ください。トリムの間は胴体フレームの上にキャノピーを置いたままにしてください。同
様に、キャノピーのリアを大まかに切った後、さらなるトリミングのためにマークをつけ
てください。キャノピーのリアの最終的なトリミングについて心配しすぎないでください。
キャノピーの前部をトリムすることによりキャノピーはフレームの上に下がります。それ
につれて後部の位置も変わります。後部の張り出し部分が他の部分と干渉していないかぎ
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
り、後でトリムするまでそのままにしてください。
もし、キャノピー・フレームの前方が、ウィンドスクリーン(C-601-1)のフレームと比
較してあまりにも高いときは、スタブの端部(ローラーがついているところ)をトリムす
ることで下げることができます。フレームが正しい高さにあれば、フレームのロアー・ス
タブと Wd-644 ローラー・ブラケットに、小ねじ用の穴をドリルで開けます。この小ネジ
は、後でローラーをフレームに留める役割をします。
キャノピーの縦方向の合わせは非常に重要です。プレキシガラスの「曲線を再加工」し
て、スライディング・フレーム上のトップ・チューブのカーブと合わせてください。ロー
ル・バーとスチール・ブレースが干渉していなければ、フロント・デッキ上のウィンドシ
ールドの正確な位置は任意です。カーブが合うまでキャノピーを動かしてください。この
時点で、ラッチを支える突起チューブは、キャノピーが直接チューブの上に来るのを防止
してくれ、詰め物やスペーサーを入れればプレキシガラスに傷を付けるのを防止できます。
キャノピーとトップ・チューブの間のギャップが水平になるまで、キャノピーを調整して
ください。
この場所が決まったら、キャノピーを慎重にケガき、二つ(ウィンドシールドとスライ
ダー)に切ります。
キャノピーは切ると、ぶらぶらになるので、注意深く扱う必要があります。しかし、こ
の独特の柔軟性によって、ストレスをかけずにスチール・フレームに取り付けることがで
きます。プレキシガラスの端は紙やすりで滑らかにしてください。
■ プレキシガラスをフレームに固定
ダクト・テープと C クランプで、キャノピーを、胴体とキャノピー・フレームにしっか
り固定してください。はじめにウィンドスクリーン・フレームとキャノピーに 4 インチ間
隔で#40穴をドリルで開けてください(この穴はあとで、ユニビット(Unibit)または
プレキシガラス用特殊ドリルで 1/8″(#30)に拡大します。前に述べたようにプレキ
シガラスにツイスト・ドリルは使用しないでください!)
。上部の中心から外に向かって穴
開け作業を始め、右から左へ、交互に作業をしてください。ウィンドスクリーン・ボウの
中心に穴がくるように気をつけてください。中心を決めるためのいい方法は、ボウの上に
マスキング・テープを貼る方法です。プレキシガラスを押さえ付けると、チューブの正確
な中心線がテープで表されます。ドリルで穴を一つ開けたら、プレキシガラスにクレコを
してください。ラッチ・チューブのために、大きな穴を一つあけなければなりません。ユ
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
ニビットを使って、可能な限り正確に穴をドリルしてください。もし、ドリル後にキャノ
ピーを調整しなければならない時は、この穴を”楕円形“にしなければならないかもしれ
ません。このときは慎重に作業をしてください。トップ・チューブに沿うトリム・ストリ
ップが、これを後でカバーしてくれます。
ウィンドスクリーン・フレームのすべての穴があけられたら、キャノピー・フレームの
前の前方ボウに同様の間隔でドリルしてください。このドリル作業中に、ウィンドスクリ
ーン・フレームとキャノピー・ボウの間のミスフィットが明確になります。この二つを最
良にフィットするためには、キャノピー・ボウとプレキシガラスの間にシムを入れる必要
があります。シムは、きれいに切ったアルミニウムのかけらか、あるいはナイロン・ワッ
シャーのかたまりが使えるでしょう。機外の人がドリル作業をする間、機内の人はシムを
取り付けて、手助けしてやってください。
この段階では、プレキシガラス・ドームはキャノピー・フレームにはまだ完全にはフィ
ットしないでしょう。キャノピーとスチール・フレームの間に、薄いシムを入れることに
より、ミスマッチをより小さくすることができます。ウィンドスクリーン・トップの上に、
ファイバー・トリム・ストリップ(ウインドシールド・ベース・モールディングと同じ形
のもの)をはめると、ミスフィットを隠すことができます。前方デッキ(フロント・デッ
キ)のウィンドシールドは、キャノピーのほかの部分より多くの余裕があります。なぜな
ら、あとでここに取り付けられるモールディング・ストリップは、3/8″またはそれよ
り少し大きいギャップ(隙間)を埋めることができるからです。
キャノピー・フレームの前方上部(アッパー・フロント)の上に、ブッシングを使って、
WD-642 キャノピー・ハンドルを取り付けてください。ハンドルをブッシングに対して持
ち上げている間、ラッチ・アームをウィンドスクリーン・フレームの上のスタブに接触す
るように回転させ、スライディング・キャノピー・フレームを前方に引き寄せて閉位置(ク
ローズド・ポジション)にしてください。最初に、ラッチ・メカニズムの上下がラッチ・
フックのスタブ・ピンと接触するか調べてください。もし、必要ならスペーサーで調整し
てください。フックの正しい高さを決めたら、C-671 ワッシャーと C-656 アウトサイド・
ハンドルをフィットさせてください。ハンドル・シャフトは、ハンドルをキャノピーの方
向へ下ろせるようにトリムする必要がある、ということに注意してください。シャフトを
トリムし、アウトサイド・ハンドルを再度取り付けます。図面 SC-1 のセクション A-A’に示
したように、小ねじ用の穴を開けて、タップをしてください。
■ サイド・スキン
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
キャノピーをフレームの前方と一番上にクレコで留め、キャノピーをフレームのボト
ム・チューブのトップ・サイドと同じ高さになるようにケガき、トリムしてください。C-659
インナー・サイド・スキンをフィットさせ、アッパー・エッジがロンジロンから等距離に
なることと、プレキシガラスの縁に穴がかからないことを確認してください。
(図 SC-2 の
“キャノピー・リベット詳細”を三章) C-659 のアッパー・フランジの、リア・キャノピ
ー・ボウに干渉するところを切り落とします。しかし、後方へ広がった余りの部分はその
ままにしておいてください。ここには後で、C-666 リア・スキンを装着します。
もし必要なら、キャノピーをさらにトリムしてください。再度・スキンとキャノピー・
フレームのボトム・チューブに#40 穴をドリルし、クレコをしてください。C-659 サイド・
スキンを取り外し、これを C-660 サイド・スキンの上へ、二つのスキンのアッパー・エッ
ジが一列になるように重ねてください。C-659 スキンの穴をガイドに使用して、C-660 に 1
列に穴をドリルします。図面 SC-2 に示すように、C-659 スキンの下側エッジから C-660
スキンへ、二列目の穴を開けてください。下列の穴にだけいくつかクレコをし、一つに結
合したサイド・スキンをキャノピー・フレームに再度装着し、このスキンをキャノピー・
プレクシグラスの縁の上に滑らせます。下側チューブにクレコします。もし全部が一直線
になったら、ここでようやく、サイド・スキンからキャノピーに#40 穴をひとつドリルで開
けます。
C-652 アンカー・ストリップをキャノピー内部に留め、C-659 のトップと一直線にし、同
じ穴に今度は#40 ドリルで穴あけします。C-652 アンカー・ストリップを外し、#30 のドリ
ルで穴を大きく広げます。C-660 スキンの上列の穴にディンプリングカウンタシンクを行い
ます。#30 用にへこみをつけたスキンのために、プレキシグラス・キャノピーの穴に、マシ
ーン・カウンターシンクしてください。
C-666 リア・スキンの取り付けは、キャノピーの装着作業の中でももっとも詳細な説明が
必要なところでしょう。右と左のふたつのスキンを、キャノピー・フレームのリア・ボウ
へ、キャノピーに沿ってリベット留めします。スキンを調整する要領は、キャノピーが閉
じているとき、保持されていないリア・エッジが後胴上部スキンに接触するようにするこ
とです。これがうまくいくかどうかは、キャノピー・フレームが胴体にうまくフィットし
ていることと、ビルダーがこれらリア・スキンをうまく装着させることができるかにかか
っています。
まずスキンをテープでフィットさせ、いちばん良い形になるように徐々にトリムし、フ
ィットさせます。ところどころで、スキンがうまく乗り平らになるでしょう。そうでない
ところでは、後縁部は胴体から離れる傾向があります。はみだしたリア・スカートを多め
― 21 ―
SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
に切り、ドリルでそれらを胴体上部のキャノピーに向かって穴を開けます。プレキシガラ
スとフレームの穴は、すでにドリルで開けられていますが、これらはすべてスカートにマ
ッチしなくてはなりません。ホール・ファインディング工具(hole-finding=穴を見つける
工具;穴拾い工具)を使うことを薦めます。これを使い、プレキシからスカートをほんの
ちょっとだけ持ち上げるようにしてください。あなたがドリルで穴を開けている間、アシ
スタントにスカート前方の前方下部コーナーを、フロント・エッジが曲がらない程度に、
なるべく強くひっぱってもらいましょう。これにより、スカート後部が胴体の方向に引っ
張られ、前方向の内側方向に対する動きの比率に驚かされるでしょう。スキンとフレーム
にドリルで穴あけをしている間、このスキンはこの位置で保つことができます。もしリア・
スカートをフィットさせている間、キャノピーを開くのが少し妨害されるなら、ラッチを
再取り付けするときに、キャノピーを前に引けば、それらはもっときちんとくっつくよう
になります。
ファイバーグラス成型物の扱い方を身につけたビルダーは、アルミニウム・スキンより、
ファイバーグラスでキャノピー・リア・スキンを成型したいと望むかもしれません。ファ
イバーグラスは複雑な曲線を形作ることができますので、最初からフィッティング作業が
うまくいくかもしれません。しかし、成型やサンディング工程が必要なため製作時間が長
くなってしまったり、ファイバーグラスによって継ぎ目が厚くなってしまったり、ファイ
バーグラスは一定時間たつとゆがむ傾向がある等の短所もあります。
■ キャノピー・ベース・モールディング・ストラップの取り付け
(インストーリング・キャノピー・ベース・モールディング・ストラップ)
フレームにリベットとスクリューでキャノピーを止めます。前方部のまわりも同様に止
めます。キャノピーの前方部周辺には胴体に固定する部分がありませんので、ベース・モ
ールディング・ストラップ形状をした構造物を取り付けなければなりません。
オプションのキャノピー・ベース・モールディング C-630 を使うか、所定の位置にファ
イバー・クロスを積層し自分で成形します。
C-630 は約 0.100”の厚さのファイバーグラスです。これを、キャノピー・フレーム・ス
キンに CS4-4 ブラインド・リベット止めしエポキシ樹脂で固めます。次にプレキシガラス・
キャノピーとエポキシ樹脂で接着します。
最初に、マスキング・テープまたは電気用テープで、キャノピーの下から2∼3インチ
を覆ってください。次に C-630 モールディングをフィットさせてください。キャノピー・
フレーム・スキンとキャノピーの両方に均等になるように位置を変えてください。いい位
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
置になるまで、トリムしたり、紙やすりで削ります。モールディングからキャノピー・フ
レーム・スキンへ#30穴をドリルで開けます。2 1/2”の間隔で穴あけしてください。ベー
ス・モールディングの、スキンから 1”上の部分にトリム・ラインをケガいてください。ベ
ース・モールディングを取り外した後、その線に沿ってトリムします。再びモールディン
グをクレコで仮留めし、モールディングのエッジに沿って、プレキシガラスの上にマスキ
ング・テープを貼ります。特にモールディング・エッジと隙間ができないように慎重に貼
ってください。更に、モールディングのエッジから少なくとも 2”まで、キャノピーをテー
プかマスキング・ペーパーで覆います。#220 か#320 番の紙やすりで、プレキシガラスのマ
スキングされていない部分(モールディングで覆われる部分)にやすりがけをします。
モールディングに接するアルミニウム・キャノピー・フレーム・スキン部分にも、同じ
ようにやすりをかけます。やすりがけする目的は、表面をざらざらにして接着性を良くす
るためです。同じく C-630 モールディングの裏側にも、#100または#120番の紙や
すりで、やすりがけをします。
1/8”皿頭の CS4-4 リベットの穴を、カウンターシンク(皿取り)をします。モールディ
ング取り付けの準備を整えた後に、モールディング下部に 3/4 オンスのファイバーグラスの
層を張り、エポキシ樹脂を塗ります。
(普通のポリエステル樹脂は使わないでください。こ
れを使用するとプレキシガラスにひびを入れ損傷する可能性があります)
。モールディング
の端からはみでた層(レイヤー)は乾かないうちに除去します。クレコや CS4-4 ブライン
ド・リベットで留めてください。リベットで留めると、樹脂はエッジに沿って圧迫されま
す。プレキシガラスの周囲の樹脂はふき取ってください。そしてモールディングやアルミ
ニウム・エッジの周りは綺麗に樹脂を整えてください。一晩あるいはそれ以上の間、乾か
しましょう。
もしお望みであれば、モールディングの端にファイバーグラスの層を追加するともっと
きれいになります。
もし、オリジナルのフェアリング(Fig.9-5 参照)を成型したい場合は、まずアルミニウ
ム・スキンをきれいにしましょう。弱いリン酸でスキンをエッチングすると、よりよい接
着性が得られると、数人のビルダーから報告されています。しかしウィンドシールドには
エッチングをしないでください!
モールディングは、ウィンドスクリーンのベース部分
から、ウィンドスクリーンがアルミニウム・スキンの下になるところまで続きます。この
部分では、ファイバーグラス・モールディングがスキン・ラインにかけて切れ目無くきれ
いにします。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
スキンからおよそ 3/4”から 1”の距離で、フォワード・スキンに平行な線を、ウィンドス
クリーン上にケガいてください。キャノピーはこの線より上でマスクをし、キャノピー・
エッジとキャノピー・フレームのアルミニウム・スキンの両方に、#220番紙やすりで
やすりがけします。
ファイバーグラスをくっつけるには、必ずエポキシ樹脂を使ってください。ポリエステ
ル樹脂はプレキシガラスに亀裂を発生させるからです。キャノピー・モールディングには
だいたい 0.090”の厚さが必要ですが、モールディングと交差するところではこの数字は変
わります。ファイバーグラスの積層物は主にガラス繊維から構成されています。普通の 9
オンスの多目的クロスの使用を提案します。アルミニウム・スキンとプレキシガラス・キ
ャノピーのもっとも適切に接続するためには、薄い(3/4 オンス)のファイバーグラスの層
を最初に使い、その後でガラス繊維を 4∼5 回重ね塗りします。
“オルファ Olfa”のカッテ
ィング・ディスク(織物店で購入できます。小さなピザ・カッターに似ています)を使う
と、この作業はうまくいくでしょう。層の幅は、中心部では厚くなりますが、モールディ
ングの端では薄くなります。やすりがけをすれば、わずかな手間で見栄えのよい断面にで
きるでしょう。ガラス繊維の帯は、織り目に対して斜めもしくはテープの端に対して 45 度
方向に切断します。これにより、ファイバーグラスが伸縮しやすく複雑な曲線を型崩れす
ることなく作り出すことを可能にします。
モールディングのキャノピー・エッジは、できるかぎり滑らかでかつ平坦になるように
気をつけてください。積層部分が硬化中でまだ硬くなっていない間は、鋭いナイフを使っ
てエッジをトリムすることができます。もちろん、プレキシガラスを傷つけないように注
意してください。
積層部分が硬化したら、繊維の織り目が目立たないように樹脂をはけで塗りコートして
ください。アルミニウム・スキンとプレキシガラスに接触する部分にやすりをかけて薄く
します。プラスチック・パッケージ・テープか、黒い電気用テープを重ねて貼ることで、
やすりがけをする時にプレキシガラスを保護することができます。やすりがけが終わった
あと、モールディングの形を整えるため、ファイバーグラスを追加する必要があるかもし
れません。
モールディングとアルミニウム・スキンの間の接着力が低下しないように、モールディ
ングは、広い間隔(5-6 インチ)でアルミニウム・スキンにポップ・リベットで接合します。
ファイバーグラス・モールディングに#30 穴を開け、カウンターシンク(皿取り)し、CS4-4
リベットをセットします。リベットの頭は、グラスファイバー(またはボンド・タイプ・
フィラー)で覆い、ヤスリで滑らかにします。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
ファイバーグラス・モールディングは、ウィンドスクリーンとキャノピーの結合をカバ
ーするためにも使えます。図面 SC-1 セクション D-D′を見てください。ファイバーグラ
ス・ストリップの厚さはおおよそ1/16インチ、あるいは 9 オンスのガラス繊維 3 層で
す。張り出している縁の長さはビルダーの好みで変わりますが、1/4″∼1/2″が良
いでしょう。空気抵抗を最小限にするために、できるかぎり薄く滑らかにしてください。
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
トリミング(切取)後のおおよその寸法
傾き−上:65″
移
動:69″
おおよそ
加工後のキャノピー
加工前のキャノピー
図9−1おおよその切り取り寸法
ここを切り取る
最初の隙間(ギャップ)
キャノピーを位置決めして切り取り線を書く
最初の切取り後のキャノピーはおそらく示されてフレーム上にある。キャノピ
ー・フレーム横側のキャノピーと平行でない端部と後部には隙間があります。
図9−2 キャノピーの合わせ
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SECTION 9 INSTALLING THE CANOPY
セクション 9 キャノピーの取付け
1/4″
1/4″鉄製ロッド
(ボルト)
上から見る
鉄またはアルミニウム・ブロック
1/2 から 3/4″厚さ
矢視 A−A′
図 9−4 非常に強い横溝工具
マスキング・テープ
マスキング・テープ
キャノピー
仕上げサンデング・
モールデング
(ヤスリ仕上げ後の形)
ファイバーガラス・クロス
CS4-4
アルミニウム スキン
キャノピー・フレーム
中間のレイアップ
リベット
仕上げ状態
図 9−5 フロント・デッキとウインドシールド間のモールデング・ストリップの接着
(前方デッキ(甲板)と風防窓間の形成片による接着)
リベット用片−0.025 または 0.032
1/2 から 5/8”幅
2024−T3
プロキシ・ガラ
リベット片
外板
矢視 A−A′
図 9−6
後方スキンと風防窓のリベット
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