プレスリリース vol.2

1
展覧会開催のご案内ープライベート・ユートピア ここだけの場所
Press Release: Private Utopia (vol.2)
伊丹市立美術館 + 伊丹市立工芸センター 朝日新聞社 ブリティッシュ・カウンシル March 30th, 2014 プレスリリース vol.2 出品作家| 関連イベント 展覧会について 私(Private)の時代でありながらも、それぞれが隣り合う細胞のように分かちがたく結びつ
き、自ずとルールを生成しては価値観をグローバルに共有する。ここ(here)であると同時
にどこにでもつながっている、いわばユートピア(どこでもない場所)的世界に私たちは生
きています。こうした社会の変貌は、美術の分野にも大きな変化をもたらし、表現や活動
領域などあらゆるものがボーダレスになってきました。
本展では英国の優れた近現代美術を集めたブリティッシュ・カウンシル・コレクションより
多彩なアーティスト28組(30名)の作品をとおして英国美術の現在を見つめます。 *概要、見どころ、広報画像等は先にお送りしたプレスリリースvol.1をご覧ください。美術館HPからもダウンロード いただけます。
ITAMI CITY MUSEUM OF ART + THE MUSEUM OF ARTS & CRAFTS, ITAMI THE ASAHI SHIMBUN BRITISH COUNCIL
出品作家 ARTISTS 2
5つの切り口で展覧会を構成
風景/物語/ユーモア/わたし/引用 Tale / Fable
*展示順はこの5つの構成と一致しない場合があります。
昔々あるところに…
28組(30名)の作家、約120点の作品
をとおして英国の現代美術の動向を
読み解きます。
マーカス・コーツ
マイク・ネルソン
コーネリア・パーカー
Marcus Coates / 1968-
映像・写真
Mike Nelson / 1967-
インスタレーション
Cornelia Parker / 1956平面
写真や彫刻、音響装置などの多彩な
メディアを駆使して、人間と動物界、
双方の文化的進化論の相違をテーマ
に制作。動物に変身するなどのパ
フォーマンスをとおして、自分自身の
境界を押し広げ可能性を探っている。 本展にはシェービングクリームなどで
全身を覆い尽した最近作「自画像」シ
リーズも出品される。
2009年に大和日英基金アートプライ
ズ受賞。
ネルソンは物語性ある大規模な
立体インスタレーションで知られる。
作品には文学や映画、設置され
た場所や歴史などが頻繁に引用
され、そこから紡ぎ出される物語
には常に事実とフィクションが交
差している。
2001年と2007年にターナー賞ノミ
ネート。2011年、ヴェネチア・ビエ
ンナーレ英国代表。
《カゲロウ、その亜成虫(エフェメロプテラ) 小麦粉と水による自画像》2013年 © The Ar=st, Courtesy the Ar=st and Workplace Gallery, Gateshead
《ブラック・アート・バーベキュー、サン・ア
ントニオ、1961年8月》1998年 Courtesy 303 Gallery, New York; Galleria Franco Noero, Turin; MaQ’s Gallery, London; and neugerriemschneider, Berlin © The Ar=st
パーカーの作品は「日常」の中に
あるものを加工、破壊、見つめ返
すことで、普通のものを特別なも
のに転換する。シリーズ「隕石落
下」では、本物の隕石を熱し、地
図帳に置いた。隕石の熱は地図
の中に焦げ穴を作り出し、そこに
あった名所を消し去ることで、地
球の表面に残したクレーターと反
響する。 1997年、ターナー賞ノミネート。
グレイソン・ペリー
エリザベス・プライス
サイモン・スターリング
Grayson Perry / 1960-
立体
Elizabeth Price / 1966映像
Simon Starling / 1967- 写真
物語性にみちた装飾的な壺の作品で
知られる職人的アーティスト。伝統的
な見かけとは裏腹に社会的不平等や
偽善をブラックユーモアで表現し、「趣
味の良さ」という一般的な価値観に疑
問を投げかける。
《ペニアン人の村》では、男根が崇拝
のアイコンとなっている空想の世界を
表現した。 2003年にターナー賞受賞。
建築図面、参考図書、新聞記事、
広告、写真、ポップ・ミュージックな
どアーカイヴ映像に着想を得た叙
事詩的な映像インスタレーション
を制作。 マンチェスターでの火災時の映像
にダンス、教会建築のイメージを
組み合わせた《1979年のウール
ワースのクワイヤー》で2012年に
ターナー賞を受賞。本作家の日本
での紹介は本展が初めてとなる。
「思考過程の体現」と自ら言うよう
に、スターリングは丹念なリサーチ
によって埋もれた歴史を紐解き、時
間の経過や異文化との邂逅、摩擦、
変化を考察しながら人間社会と自
然の関係性を浮き彫りにする。 2003年ヴェネチア・ビエンナーレの
スコットランド代表。
2005年ターナー賞受賞。
《ペニアン人の村》2001年 Courtesy the Ar=st and Victoria Miro, London © Grayson Perry
《1979年、ウールワースのクワイア》
2012年 Courtesy the Ar=st and MOT Interna=onal, London and Brussels © The Ar=st
《国会議事堂に落下する隕石》1998年 Courtesy the Ar=st and Frith Street Gallery, London © The Ar=st
《シャクナゲを救うー7本のシャクナゲをスコットランドのエルリック・ヒルから救いだし、1763年に
クラース・アルステーマによってもたらされる以前に植えられていたスペインのロス・アルコルノ
カレス公園へ移植する》1999年 Image Courtesy the Ar=st and The Modern Ins=tute / Toby Webster Ltd, Glasgow © Simon Starling
出品作家 ARTISTS 3
ジェイク・アンド・ディノス・
チャップマン
アダム・チョズコ
Adam Chodzko / 1965- 写真
Jake and Dinos Chapman/
1966- , 1962- 版画
Sense / Nonsense
喜劇と悲劇の幕間に
チョズコは隠されたパターンや真
実、または新しい可能性を見いだ
そうと、交換、移動、消失などに焦
点をあてながら既存のシステムと
価値観との新しい関係性を模索し
ている。
出品作《ナイト・シフト(夜勤)》は、
アート・フェア会場に放った動物た
ちの通り道を記録した、一風変
わった会場案内図で、フェア開催
時に来場者に配布された。
18-­‐19世紀のフランシスコ・ゴヤの
有名な銅版画連作に着想を得た
一連の作品で注目を浴び、2003年
にターナー賞にノミネートされる。
破滅的なユーモアとエネルギーに
よって、戦争、政治、宗教や倫理の
ようなハードな主題を探求する。 2003年ターナー賞ノミネート。
《ナイトシフト》2004年 Courtesy the Ar=st © The Ar=st
《<私の大きな塗り絵の本>から無題》2004年 © Jake and Dinos Chapman and Paragon | Contemporary Edi=ons Ltd
ジム・ランビー
デイヴィッド・シュリグリー
ウッド&ハリソン
Jim Lambie/ 1964- 立体
David Shrigley / 1968- 立体, 平面
Wood & Harrison /
1969-, 1966-
映像
日用品を用いた立体作品やイン
スタレーションを制作。何百本もの
カラフルなビニールテープをギャ
ラリーの床や階段に張りめぐらし
たシリーズで知られる。 ターンテーブルを動く彫刻に変身
させた出品作には、バンドやDJ活
動も行う彼の音楽に対する関心
が反映されている。 2003年ヴェネチア・ビエンナーレ
のスコットランド代表。
2005年ターナー賞ノミネート。
左:《レット・イット・ブリード》2001年 右:《マイクロ・ドット》2001年 © Jim Lambie. All Rights Reserved, DACS 2013
Landscape / Mindscape
見たことのない景色の中で
日常のありふれた光景をコミカル
に描くドローイングや写真で知ら
れる。英国の人気ロック・バンド、
ブラーの「Good Song」のビデオ監
督、ロンドン地下鉄が発行する
リーフレットの表紙制作、「ガー
ディアン紙」のウィークエンド・マガ
ジンへの漫画の寄稿等、活動は
多岐にわたる。
2013年、ターナー賞ノミネート。
紙やボール、木片などの日用品
を用いたシンプルな「科学実験」
的映像をパフォーマンス形式で制
作。ミニマルなビジュアルの美しさ
と意外性に富む「実験」結果は、
観る者の微笑みを誘う。 2010年にはEテレ「2355」の「1 minutes gallery」コーナーにて一
年にわたり作品が紹介される。
《無題(待つ石)》1997年 © The Ar=st
《じょうろ》2001年 Courtesy the Ar=sts and Carroll / Fletcher, London © The Ar=sts
アンナ・バリボール
ピーター・ドイグ
Anna Barriball / 1972- 立体
Peter Doig / 1959- 平面、版画
日用品にわずかに手を加え、本
来の機能を変化させながら、さり
げない美と意外性を生みだす。制
作の柱となるのは、オブジェの形
やテクスチャーを紙の上にトレー
スした、陰影のあるモノクローム
のドローイングで、出品作《グリー
ン+ブルー=シアン》では、その
手法を光に応用させた。
個人的なスナップ写真、記憶や夢
など様々なイメージを積み重ねな
がら詩的かつ繊細な質感の絵画
作品を制作。美しい心象風景がそ
こに広がる。
過去に制作された絵画をもとに版
画も手がけるが、その手法自体
がイメージの集積である彼の制作
スタイルと呼応している。 1994年ターナー賞ノミネート。
《グリーン+ブルー=シアン》2001年 Courtesy the Ar=st and Frith Street Gallery, London © The Ar=st
《無題(グリーン)》1998年 Courtesy the Ar=st © Peter Doig
出品作家 ARTISTS 4
ロジャー・ハイオンズ
ポール・ノーブル
ジョージ・ショウ
Roger Hiorns/ 1975- 立体
Paul Noble / 1963- 平面
George Shaw / 1966- 平面
素材や空間など、我々の現実世
界に対する知覚の変容、変質を
テーマに作品を制作。 近年は、硫酸銅から生成される青
色の結晶で空間や物体を覆い尽
す手法で話題を呼んだ。本作では
その手法が植物のアザミへと応
用されている。 2009年ターナー賞ノミネート。
15年以上にわたって描き続けて
いる架空の大都市ノブソン・
ニュータウンの巨大な鉛筆画のシ
リーズで知られ、その細やかで精
密な描写は建築素描を想起させ
る。描かれる建物はしばしば文字
の形をしており、地名やそこに住
まう人々の個性をほのめかしてい
る。
2012年ターナー賞ノミネート。
《カール邸》1997年 © Paul Noble 模型用のエナメル塗料を用いて
彼が幼少期を過ごした郊外の景
色を描く。灰色の空を背景に広が
る公営住宅やアパート群、そして
バス停、電話ボックス、パブなど
無機質な光景は必ずしも美しいも
のではないが、強烈な個人の記
憶によって突如として新たな意味
を持つようになる。 2001年ターナー賞ノミネート。
《灰の水曜日:午前3時》2004-­‐05年 © The Ar=st
《規律》2002年 © Roger Hiorns. All Rights Reserved, DACS 2013
トビー・ジーグラー
ジェレミー・デラー
Toby Ziegler / 1972- 平面
Jeremy Deller / 1966-
映像、平面
ジーグラーは、デジタルで画像
を構成してからカンヴァス上で
精緻なイメージへと変容させて
いく。自然を主題にコンピュー
ターを駆使するこうした手法は、
技術を介して世界を理解し、対
話を重ねる現代のあり方を示し
ている。 他方、美しい幾何学的光景には
本来の歴史的社会的文脈から
対象が切り離されてしまった空
虚さが漂っている。
様々な人々との恊働で成立する
プロジェクトを各地で展開。主流よ
りも「周縁」にある文化や人々を
テーマに扱っている。代表作には
1984年に起こった炭坑労働者と
警察との衝突を、当事者を交えて
一般の人たちで再現した《オルグ
レーヴの闘い》(2001)等がある。 2004年ターナー賞受賞。 2013年ヴェネチア・ビエンナーレ
英国館代表。
Myself / Yourself
わたしの在り処
《巨大遺跡のようなもの1》2004年 © Toby Ziegler, Courtesy the Ar=st and Simon Lee Gallery, London / Hong Kong
トレイシー・エミン
ギャリー・ヒューム
サラ・ルーカス
Tracey Emin / 1963-
立体
Gary Hume / 1962- 版画
Sarah Lucas / 1962- 写真、立体
1990年代に台頭したヤング・ブ
リティッシュ・アーティスト(YBA)
の一人。自身の私生活をさらけ
出すスキャンダラスな作品で脚
光を浴びる。ドローイング、立体、
映像など作品は多岐に及ぶが、
そのすべてが彼女の自叙伝、
告白といった極めて私的な性格
を帯びている。
2007年ヴェネチア・ビエンナー
レ英国館代表。
グロス・ペイントを用いたムラのな
い色彩と、身近なモチーフを引き
立たせるグラフィカルな線を特徴と
する。90年代半ば以降、メディア
から引用したイメージをモチーフに
制作。出品作ではチアリーダーの
アイコン的姿を抽象化させる一方
で、アメリカン・ドリームの背後に
ある不安定なものを暗喩している。
1996年ターナー賞ノミネート。 1999年ヴェネチア・ビエンナーレ英
国館代表。
タブロイド紙のポルノ記事を使った
コラージュや男性風のマッチョなセ
ルフ・ポートレート等で知られるが、
通底しているのは素材から生まれ
る連想や可能性への探求心であり、
作品は単なるジェンダーやフェミニ
ズムの枠組みに収まらない。 本展では、近年彼女が取り組んで
いる<ヌッド>シリーズも紹介され
る。 2015年のヴェネチア・ビエンナーレ
英国館代表に決定した。
《なにか変》2002年 © Tracey Emin. All rights reserved, DACS 2013
《<シスター・トゥループ>から無
題》2009年
© Gary Hume and Paragon | Contemporary Edi=ons Ltd 《アシッド・ブラス》1997年 Courtesy the Ar=st and The Modern Ins=tute / Toby Webster Ltd, Glasgow
《ヌッド・シクラディック12》2010年
Courtesy Sadie Coles HQ, London © The Ar=st
出品作家 ARTISTS 5
ハルーン・ミルザ
マーティン・ボイス
Haroon Mirza / 1977- インスタレーション
Martin Boyce / 1967-
インスタレーション
オブジェ(古いテレビ、キーボード、
ターンテーブル、スピーカー、ゴミ
箱や家具など)と電子音、映像を
組み合わせた斬新なインスタレー
ションで注目を浴びる。出品作で
は、自身のルーツ(パキスタン)と
クラブ的な音楽の要素を融合させ
ている。
2011年ヴェネチア・ビエンナーレ
で銀獅子賞(期待される若手作家
賞)受賞。
20世紀モダニズムの美学を参照
しながら、室内を床から天井まで
丸ごと抽象的な風景へと作り変え、
公共空間の構造について問う。
出品作では、ヤコブセンの有名な
イス〈Series 7〉を分解しモビール
のように吊るすことで、モダニズム
の夢が潰えたことを示した。 2009年ヴェネチア・ビエンナーレ
のスコットランド代表。 2011年ターナー賞受賞。
Quotation / Appropriation
ちょっと拝借 の流儀
《タカ・タック》2008年 Courtesy the Ar=st and Lisson Gallery © The Ar=st
マーティン・クリード
ライアン・ガンダー
エド・ホール
Martin Creed / 1968- 立体、平面
Ryan Gander / 1976- 立体、平面
Ed Hall / 1944- 平面
クリードは「何か something」と「何
でもないもの nothing」との差異に
関心を抱き、美術作品を構成して
いるものは何なのか、作品の価値
はその周辺の世界とどう関わりが
あるのか、問いかける。彼の手に
かかると医療用絆創膏テープから、
サボテン、犬、バレエ・ダンサー、
嘔吐物までもが作品の素材と化
す。 2001年ターナー賞受賞。
インスタレーション、ペインティン
グ、出版、キュレーションと多彩な
展開をみせるガンダーだが、そこ
に共通するのは物語性への欲求
で、しばしば作品は入り組んだ物
語を解く手かがりの役割を果たす。
視覚的トリックやミスディレクション
を作品に持ち込むことで、現実と
想像との境界を曖昧にし、鑑賞者
を自由な想像へと導いていく。 建築を学んだホールは、1980年
代に公共労働組合の活動を通じ
て行進のためのカラフルなバナー
の制作を開始。1999年にジェレ
ミー・デラーと出会って以降、彼と
のコラボレーションで知られるよう
になる。2011年に初めてバナーに
よる個展を開催した。
出品作の2つのバナーにはブリ
ティッシュ・カウンシル・コレクショ
ンの代表的な作品の数々が描か
れている。
《作品No.78ー幅2.5㎝のエラストプラスト
テープを2.5㎝ずつ切り出し、接着面を下
にして重ね合わせててできた一辺2.5㎝
の立方体》1993年 Image Courtesy the Ar=st and Hauser & Wirth © Mar=n Creed ローラ・ランカスター
ケリス・ウィン・エヴァンス
Laura Lancaster / 1979- 平面
Cerith Wyn Evans / 1958-
インスタレーション
所有者の分からないスナップ写真
を素材にして記憶と忘却をテーマ
に絵画制作を行う。写真の中のイ
メージはカンヴァス上で再び息を
吹き返しつつも、荒々しい筆のス
トロークと絵具のドリッピングに
よって歪み、半ば抽象化していく。
その朧げな光景は、あたかも我々
自身が忘却の彼方にある遠い昔
の記憶を思い起こしかけているよ
うだ。
ネオンの光や花火、歌詞のように、
形あるものと無いものとの緊張関
係の中に存在する美を作品化す
る。哲学や文学、映画に関連する
作品も多い。
初期には映像作家デレク・ジャー
マンのアシスタントとして、ザ・スミ
スやペット・ショップ・ボーイズらの
ミュージック・ビデオを共作。現在
も映画の制作を続けている。 2003年ヴェネチア・ビエンナーレ
のウェールズ館代表。
《無題》2010年 Courtesy the Ar=st and Workplace Gallery, Gateshead © The Ar=st 《四代目エジャートン男爵の16枚
の羽毛がついた極楽鳥》2010年 © Ryan Gander. Courtesy the Ar=st
《ソー・トゥー・スピーク(つまり)》1998年 Installa=on 'La Ville, le Jardin, la Mémoire 1998-­‐2000', The French Academy at Rome, Villa Medici, Rome, 1998 © Cerith Wyn Evans, Courtesy White Cube
《モビール(あなたと一緒にいること
は新しい過去のよう)》2002年 Image Courtesy the Ar=st and The Modern Ins=tute/Toby Webster Ltd, Glasgow © Mar=n Boyce
《ブリティッシュ・カウンシル・コレクショ
ン・バナー (モダン・アート・バージョ
ン) 》2012年 © Ed Hall
関連イベント EVENTS 6
ARTIST TALK ジョン・ウッド
2014年5月17日[土] 14:00-­‐ 講師:ジョン・ウッド John Wood(アーティスト)
会場:美術館1F 講座室(定員100名) *聴講無料(要観覧券)/申込不要(当日先着順)
「Eテレ 2355」でもおなじみの本展出品作家ウッド&ハリソンのウッドが
来日! 1993年からポール・ハリソンと共同で意外性とユーモアに富ん
だヴィデオ作品を制作。シンプルなアイデアと素材で物理的現象を実験
的に表現しています。
ウッド&ハリソン《テーブルと椅子》2001年 Courtesy the Ar=sts and Carroll/
Fletcher, London © The Ar=sts
ARTIST
ジョン・ウッド John Wood
(1969年香港生まれ、ロンドン在住)
バース・カレッジ・オブ・ハイヤー・エデュケーションで学び、
1993年から同じ大学で学んだポール・ハリソン(1966年イ
ングランド、ウルヴァーハンプトン生まれ)と共同で制作を
行っている。ニューヨーク近代美術館クィーンズ(2004)や
テート・ブリテン(2004)、近年ではヒューストン現代美術館
(2011)、スイスのトゥーン美術館(2010)、英国、バーミン
ガムのアイコン・ギャラリー(2009)などで個展を開催、日
本では2007年の森美術館でのMAMプロジェクトで注目を
集めた。
MUSIK TALK プライベート・サウンドスケープ 90年代英国の日常音楽文化
TUNE 1 ブリット・ポップとはなんだったのか?
2014年4月19日[土]14:00- 岡村詩野 OKAMURA Shino(音楽評論家)
安田昌弘 YASUDA Masahiro(京都精華大学准教授)
* * * TUNE 2 ノーザン・ソウルからレイヴカルチャーへ
2014年4月26日[土]14:00- 荏開津広 EGAITSU Hiroshi(DJ/ライター)
安田昌弘 YASUDA Masahiro(京都精華大学准教授)
GUESTS
岡村詩野 OKAMURA Shino
「ミュージック・マガジン」「CDジャーナル」「TOWER RECORDS ONLINE」など様々な音楽雑誌・メディアで
活躍中。東京と京都で「音楽ライター講座」の講師を担当。あしかけ14年となる東京講座は現在『オトトイ
の学校』内で行なっている。
荏開津広 EGAITSU Hiroshi
1980年代後半から日本のクラブ・カルチャーを牽引してきた伝説的DJ。国内外のシーンへの造詣も深く、
近年は執筆活動のほかストリート・アートのキュレーションも手がけている。
HOST
安田昌広 YASUDA Masahiro
英国レスター大学でPh.D.取得、現在は京都精華大学に新設されたポピュラーカルチャー学部の音楽コー
スで教鞭をとる。文化社会学や文化経済学の見地からフィールドワークをベースに音楽と社会のつながり
を研究。
各回すべて会場:美術館1F講座室(定員100名) *聴講無料(要観覧券)/申込不要(当日先着順) ブラーの「Good Song」のアニメを手がけたデイヴィッド・シュリグリー | プライマル・スクリームのアルバム More Light”や Dirty Hits”のジャケット制作をしたジム・ランビー | ザ・スミスやペット・ショップ・ボーイズのミュージック・ビデオ
の制作に参加したケリス・ウィン・エヴァンス | タルラ・ゴッシュの元メンバーであったエリザベス・プライス | DJ経験のあるハルーン・ミルザ
などなど音楽とのつながりのあるアーティスト多数!音楽、ファッションなどと共にライフスタイルに溶け込む英国アート事情に迫ります。
関連イベント EVENTS 7
ETIQUETTE エチケット
2014年5月10日[土]、11日[日]、18日[日]
10:30 / 11:30 / 13:00 / 14:00 / 15:00 / 16:00
2人の観客(=体験者)が公共の場で行う約30分の体験型パフォーマンスです。
稽古なしで臨むユニークな舞台で知られるロトザザですが、ここでは観客自身がそれを体験できます。
周囲の誰にも気付かれる事なく、2人だけのプライベートな演劇がカフェなどで展開。体験者が付けたヘッドフォー
ンからはもう一人の体験者にいう言葉や、テーブルに置かれている小道具の使い方が聞こえてき、その指示を聞
きながら所々に潜んでいるマジック(!)と共に反応していきます。
会場:伊丹市立美術館
定員:各回4名(2名1組で2テーブルに分かれます)
対象:中学生以上
参加費:無料
(*ただしプライベート・ユートピア展の観覧券が必要となりますので、
参加される前に必ず観覧券をお求めください) 特記事項
-­‐ ペアでもお一人でもご予約いただけます。
-­‐ お一人の場合は第3希望までお伺いし、ペアが組めるように調整さ
せていただきます。そのため受付から予約完了までお日にちがかか
る場合がございます(公演1週間前には結果をご連絡します)。
-­‐ 性別、演技経験の有無などは問いません。
-­‐ 内容は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承くだ
さい。
申込方法:電話又はメールでの事前申込
電話またはメールにて[希望日時、参加人数(1名/2
名)、参加者氏名、電話番号、メールアドレス]を美術
館までお知らせください。受付完了後、美術館より申
込結果をメールにてお送りします。 申込〆切り:各回、公演日前日 *各公演とも定員に達し次第、受付を終了いたします。 *当日でも空席があればご参加いただけます。 [お申し込み・お問合せ先] 伊丹市立美術館
tel. 072-­‐772-­‐7447(10:00-­‐18:00 月曜休館 但し5月5日
開館、5月7日休館)
E-­‐mail:info@artmuseum-­‐itami.jp ロトザザ rotozaza E=queQe A Rotozaza Produc=on by Ant Hampton and Silvia Mercuria
劇作家/演出家のアンソニー・ハンプトンが1998年に結成。ロンドンを拠点とする実験的カンパニー。
1999年にパフォーマーのシルヴィア・メレクリアーリが加わり、ミラノやパリでサイト・スペシフィック・ワー
クを展開。以来、パフォーマーが毎回違う、リハーサルをせずに本番中に演出するなど、客席と舞台の
境界を消滅させるさまざまな方法論を二十作以上の作品で探究している。 www.rotozaza.co.uk
エチケット公式サイト h(p://www.rotozaza.co.uk/e2que(e_jp.html *公演内容の詳細がご覧いただけます。
Café SPARK
2014年5月10日[土]-11日[日], 5月17日[土]-18日[日], 5月24日[土]-25日[日] 11:00-16:00(フード終了次第閉店)
神戸で評判のスコーン屋さん、SPARK(Scone & Bicycle)が日にち限定で登場。北海道産の
小麦粉とバターを使って焼き上げる自家製スコーンにクロテッドクリーム&ジャムをのせて、
英国の老舗Whittardの紅茶とともに召し上がれ。
【本展覧会に関するお問合せ先】
SPARK(Scone & Bicycle)
http://www.spark-kobe.jp/cafe.html
伊丹市立美術館 〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20 tel.072-­772-­7447 fax.072-772-­5558 http://www.artmuseum­itami.jp
展覧会担当:藤巻 / 広報資料請求:斉藤、玉澤