CEFR の具体化 ― ロシア語総合試験の取り組み ― フランス語教育学会シンポジウム 林田 大阪大学大学院 0. 大阪大学外国語学部 専攻語実習 2008/10/11 於:京都外国語大学 理惠 言語文化研究科 ロシア語コース 専攻語実習 1・2 年次 各週 6 コマ(年間 180 コマ×2) 学生定員 25(+α)名 1 年次 日本人教員 4 名+外国人教師 1 名 2 年次 日本人教員 4 名+外国人教師 1 名 1. ТРКИ プログラムの導入の経緯 ■90 年代後半からの学生の変化 価値観の多様化・専門意識の低下・学習意欲の低下… ⇒ 授業での管理強化,成績評価を厳しくするなどの対策 ⇒ 効果なし 各学年終了時点で学習者に自分がどの程度の技能・知識を習得したかを自覚してもらう →次のステップへの大きなモチベーションを作る ⇓ ・各学年次における到達目標の設定 ・それを達成するためのカリキュラム編成,コースデザイン作業の必要性 ・客観的評価システムの確立 【 ТРКИ プログラムの導入と総合試験の実施 】 2. ALTE, ТРКИ 2.1. ALTE (=Association of Language Testers in Europe,ヨーロッパ言語テスト専門家協議会) (http://www.alte.org/) ■1990 年に設立された欧州で統一的な外国語能力基準づくりと外国語能力試験(試験作成から実施・報 告過程の全段階で共通の基準を確立)を実施する機関の共同体 ■2007 年現在,会員数 31 団体,26 言語 (Basque, Bulgarian, Catalan, Danish, Dutch, English, Estonian, Finnish, French, Galician, German, Greek, Hungarian, Irish, Italian, Latvian, Lithuanian, Luxembourgish, Norwegian, Polish, Portuguese, Russian, Slovenian, Spanish, Swedish and Welsh) の試験を実施 ■CEFR 作成に ALTE のメンバーがさまざまな段階で関わる.B2 レベル(Vantage level)以上の能力記 述文について欧州評議会と共同開発.「言語試験官のための手引書(Users Guide for examiners)」を欧州 評議会から委託されて開発. ■ヨーロッパ各国における言語能力資格の相互認定の必要性 → 統一した客観的基準に基づく言語テ スト作成のため,CEFR に準拠した 6 段階の ALTE Framework を開発(表 1 参照).活動中心主義,領域 1 ごとの能力記述など CEFR と共通の基本精神に基づく. ■「Can-Do プロジェクト」と呼ばれる ALTE Framework 各レベルの能力記述文策定作業によって "Can-Do statements"(技能・領域・活動内容によって下位区分された約 400 に上る能力記述文)を開発. (http://www.alte.org/can_do/alte_cando.pdf) 表1 CEFR-ALTE-ТРКИ-ESOL における熟達度基準・対応表 CEFR ALTE ТРКИ A1 Breakthrough ESOL* ТЭУ A2 Waystage Waystage User ТБУ Key English Test (KET) B1 Threshold Threshold User ТРКИ-1 Preliminary English Test (PET) B2 Vantage Independent User ТРКИ-2 First Certificate in English (FCE) C1 Effective Operational Proficiency Competent User ТРКИ-3 Certificate in Advanced English (CAE) C2 Mastery Good User ТРКИ-4 Certificate of Proficiency in English (CPE) * ケンブリッジ英検 University of Cambridge ESOL (English for Speakers of Other Languages) Examinations (Программа по русскому для иностранных граждан. I сертификационный уровень. Общее владение. 2001, М.-Спб. http://www.alte.org/can_do/framework/index.php) 2.2. ТРКИ(TORFL) (=Типовые тесты по русскому языку как иностранному http://www.russian4foreigners.spb.ru/index. php?option=com_content&task=view&id=9&Itemid=27&lang=ru ) 1998 年より実施されている ALTE 基準による 6 段階のロシア語能力記述・学習プログラムと能力検定試 験システム 2.2.1. ТРКИ 各レベルの熟達度と資格認定内容 初級レベル (ТЭУ) ロシアの日常生活で必要な初歩的なコミュニケーション能力 必要とされるロシア語学習時間 100―120 学習時間(1 学習時間=45 分.以下同様) 最低必要語彙数 760 語 基礎レベル (ТБУ) ロシアの日常生活,社会・文化,学習領域等の限られた状況での 必要不可欠なコミュニケーション能力 必要学習時間 初級レベル+180-200 学習時間 最低必要語彙数 1300 語 第 1 レベル (ТРКИ-1) 仕事,学習,休暇などのシチュエーションにおける基本的な コミュニケーション能力 必要学習時間 基礎レベル+160-180 学習時間以上 総時間数 440-460 学習時間以上 最低必要語彙数 2300 語 資格認定内容 ロシア国内の大学の学部入学に必要な語学能力 2 第 2 レベル (ТРКИ-2) あらゆる分野における高度のコミュニケーション能力 特に人文系,技術工学系,自然科学系の専門分野でロシア語使用を前提とする職業従 事に必要な総合的語学能力 必要学習時間 ロシアの高等教育機関において第 1 レベル+720 学習時間以上 (一般ロシア語能力 380 学習時間,専門領域に関するロシア語能力 340 学習時間) 最低必要語彙数 10000 語(active 語彙 6000 語) 資格認定内容 自然科学,人文,技術工学,経済学の学士(語学・文学の分野を除く) 及び修士号授与の要件(語学・文学,通訳・翻訳,編集,ジャーナリスト,外交官, 商業マネージメントの分野を除く) 第 3 レベル (ТРКИ-3) あらゆる分野における高度のコミュニケーション能力 特に語学・文学,通訳・翻訳,編集,ジャーナリスト,外交官,商業マネージメントの 専門分野でロシア語使用を前提とする職業従事に必要な総合的語学能力 必要学習時間 ロシアの高等教育機関において第 2 レベル+280 学習時間以上 (一般ロシア語能力 120 学習時間,専門領域に関するロシア語能力 160 学習時間) 最低必要語彙数 12000 語(active 語彙 7000 語) 資格認定内容 上記の分野の学士号,専門士号,修士号(専門士,修士号については ロシア語学・文学の分野を除く)授与の要件 第 4 レベル (ТРКИ-4) あらゆる分野における母語話者に近い高度のコミュニケーション能力 ロシア語教育・研究分野での職業従事が可能 ロシア語学・文学,外国語としてのロシア語教育学専門士,修士,准博士号取得用件 必要学習時間 ロシアの高等教育機関において第 3 レベル+180 学習時間 (一般ロシア語能力 60 学習時間,専門領域に関するロシア語能力 120 学習時間) 2.2.2. 第 1 レベル(CEFR-B1, ALTE-Threshold User)プログラム ■包括的な CEFR 能力記述文のパラメータ・カテゴリーをロシア語学習に関して具体化 ■能力尺度に関する抽象的記述のみならず,活動領域・テーマ・課題・場面ごとの具体的なコミュニケー ション活動内容を記述 ■それらのコミュニケーション活動に必要な言語表現形式,言語構造知識の全体を記述 (1) コミュニケーション活動のテーマ -学習者が対応可能なコミュニケーション活動のテーマ- 【総体としてのコミュニケーション言語能力,特に社会言語能力】 ①個人に関する事柄 ・自分について(出身,… 学習歴,仕事,家族構成) ・公的な履歴 ・友人・知人・親戚に関して(友人・知人のプロフィール,知り合った場所やきっかけ,共通の興 味) ②家族 ・自分の家族 ・こども時代・青年時代のできごと ・家族のレクリエーション ③学校・仕事 ・学校(学習歴,専門,教師,学校生活,学校の情報) ・仕事(基本情報,仕事を選んだきっかけや理由など) ・一日の仕事 ④自国とロシアの教育システム ・学校 ・外国語学習 ⑤自国とロシアの概観 ・歴史と文化(有名な歴史的事件・人物,国民的祝日,劇場や美術館などの主要な文化的施設, 3 文化・学術面での著名な人物等) ・自然と産業 ・季節と気候 ⑥マイタウン情報 ・地域の概観(産業,歴史,文化・観光情報,環境・住宅・交通問題,自分の町の良い点・悪い点) ・自分と関わる情報(職場・学校の場所やアクセス方法,ターミナルから自宅までの道順・交通手 段,地域内の居住環境等) ⑦興味・趣味(自分の興味・趣味,ロシアの歴史・文化についての知識,旅行) (2) コミュニケーション活動の諸状況と課題 ①機能別コミュニケーション課題と使用言語手段[機能的言語運用能力] ①-1 付き合い ・呼びかけ(名前での呼びかけ,書きことばでの呼びかけ,電話での呼びかけ…), ・紹介 ・挨拶/別れ ・感謝/謝罪 ・お祝い[以上 +社会言語能力], ・問い返し[+コミュニケーション修復能力] ・対話の開始,順番,終結[+ディスコース能力] ①-2 働きかけ ・依頼 ・希望 ・意図 ・助言 ・指図 ・催促 ・提案 ・招待 ・相手の意図を知る ・喚起 ・許可を求める ・許可/禁止 ①-3 評価,態度・感情表明 ・意見 ・評価 ・好み・選択 ・新情報への興味 ・既知/未知 ・予想とその確認/否認 ・同意/不同意 ・確信/確信の無さ ・疑い ・感情表明(喜び,同情,遺憾,驚き, 叱責・非難) ②状況ごとのコミュニケーション活動内容と使用言語手段 <役所・会社・学校の事務室> -知る ・必要な場所・人の所在を知る ・相手が誰かを知る ・学費や寮費など諸費用の額を知る ・入学するための諸情報を知る ・いつ,どこで必要な情報が得られるかを知る ・いつ業務(会議,交渉等)が始まる/終わるか知る ・必要な相手の面会時間・場所を知る ・諸届けの書き方を知る ・自国の知人への(ビザ申請に必要な)招待状発行についての情報を知る -頼む ・必要書類の発行を頼む ・就職活動 ・必要な相手への情報伝達を頼む ・各種行為の許可を頼む ・招待状の発行を依頼する -知らせる ・自己についての情報(名前,職業,国籍,所属,所属先の長に関する情報) ・訪問の目的 -答える ・役所などでの定型の質問に答える 以下,<ホテル・寮> <レストラン・食堂・カフェ> <商店> <郵便局> <通りや交通機関の中> <図書館> <授業> <劇場・映画館・美術館・市内見学> <病院> <電話でのやり取り> という状況の記述が続く (3) 言語構造能力 ①音声・アクセント・イントネーション ②語形・語形成 ③形態論 ④統語論 いずれも形態的側面のみならず機能的側面からも記述 ⑤テクストタイプ[+機能的言語運用能力] テクストを機能的に[描写,語り,判断・評価,報告】という 4 つのタイプに分類し,それぞ れのテクストタイプについて必要な言語構造を記述 ⑥最低必要語彙 4 3. ТРКИ プログラム導入がもたらすもの 3.1. 各学年の客観的基準に基づく到達目標の設定 (1) 語コース全体のコースデザインが可能 (2) 教員全体の理解としての「なにを?」「どこまで?」 (3) 週 6 コマ×2 年間の各授業における習得技能・項目の配分・有機的構成が可能 (4) 各技能について学習すべき項目が明らかになる (5) 学習者 → 到達可能なやりがいのある目標設定 「今これをしているのはこのような成果につながるから」という明確な目標を 学習プロセスの中におくことができる → 学習者のモチベーションの向上 (6) 三重苦におかれている大学教員の負担軽減 (7) 客観的評価が可能になる 3.2. 活動中心のアプローチがもたらすもの -言語能力は具体的な社会の中で種々の課題に取り組むプロセスによって習得される- (1) 学習活動のデザインへの示唆 ・【具体的課題設定-その解決のプロセス】-活動を支える能力習得の場 ・活動とは?-たとえば文学作品や学術文献の理解・評価,作成などの知的活動も当然含まれる ・学習言語文化圏の文化的背景知識とそれに支えられた行動様式(異文化適応力)の習得が学習内 容に含まれる (2) 学習者にとって明確な課題と「○○ができる」という目に見える成果 → 語学学習を単なる頭の体操に終わらせない ・授業活動に具体的課題の設定 ・グループワークの積極的導入 ・TA の有効活用 3.3. 生涯学習としての言語教育 大学卒業時の到達レベルを明確にすることでその後の継続的な学習プログラムと目標を学習者が自律 的に設定することができる. 4. ロシア語総合試験の導入 4.1. ロシア語総合試験の導入がもたらすもの (1) 各年度における総合的な語学能力の到達度を一定の基準で客観的に評価 (2) 年度ごとの問題点の抽出 → 次年度のコースデザインのための情報の獲得 ・各技能領域間の時間配分 ・学習項目の選択と配列 ・学習活動の設計 ・教材の選択 ・教員の配置 (3) 産出的言語活動(作文力・口頭発表力)に関する客観的評価基準の確立 【第 1 レベル】(ТРКИ-1) 文法・語彙力テスト 多肢選択テスト(選択肢 3~4) 165 問-165 点 テスト時間 60 分 合格レベル 66% 1-25 問 語彙の与えられた文脈での意味の理解と用法(特に語彙の意味が似かよっているものの中 から文脈にあわせて選択) 26-77 問 名詞,代名詞,形容詞の与えられた文脈内での性・数・格形,前置詞の用法 78-87 問 動詞時制・不定詞・分詞の用法 85-128 問 動詞アスペクト,運動の動詞用法 129-165 問 複文の用法(関係詞・接続詞) 5 読解力テスト 多肢選択テスト(選択肢3) 20 問-140 点 テスト時間 50 分 合格レベル 66% 辞書の使用可(未習語彙 5-7%) 1-6問 約 250 ワードで書かれたペテルブルクの文化・歴史情報に関する文章の概要と補足的情報 の理解(テクストタイプ 描写,語り) 7-16 問 約 600 ワードで書かれたある歴史上の人物の生涯に関する文章のテーマ理解,概要と補足 的情報,作者の基本的考えの理解(テクストタイプ 描写,語り) 17-20 問 約 200 ワードで書かれたバイカル湖の環境問題に関する文章について,主題,概要,作者 の基本的考えを理解する(テクストタイプ 語り,判断・評価) 作文力テスト タスク型テスト 2つのタスク 2 問-80 点(各 40 点) 合格レベル 66% ・与えられた文章をいくつかの要点に沿ってまとめる ・与えられたテーマで文章を作る テスト時間 60 分 辞書の使用可(未習語彙 5%以下) 第1問 約 700 ワードの「現代社会の女性」とタイトルされた文章について作者の論点をまとめ,その 内容に対する自己の見解を表現する.(テクストタイプ 描写,判断・評価) -書かれたテクストのまとめと自己の意見の表明 第 2 問 与えられたテーマ(「ロシアで知り合った女性(男性)を自国に招待することについて両親に 手紙を書く」 )について,設定された質問を手がかりに 20 センテンス以上の文章を作る. -具体的なコミュニケーション課題に基づいたテクストの産出 聴解力テスト 多肢選択テスト(選択肢3) 30 問-120 点 テスト時間 35 分 合格レベル 66% 速度 1 分間 220-250 音節 1―15 問 250-400 ワードのモノローグ形式の文章 3 題の主題,作者の基本的考え,要点の理解 テクストタイプ 手紙文(語り,報告),ノンフィクション(語り,描写,判断・評価) 案内・宣伝文(描写,報告) 16-30 問 10~12 センテンスの 3 つのダイアローグの要点とそれぞれの発話意図の理解 口頭発表力テスト タスク型テスト 4 つのタスク 受験者のすべての発話を録音する 13 問-170 点(1-5 問 25 点,6-10 問 30 点,11-12 問 50 点,13 問 65 点) 合格レベル 66% テスト時間 1-5 問 発話時間 5 分以内 6-10 問 発話時間 10 分以内 11-12 問 準備時間 15 分 発話時間 10 分以内 13 問 準備時間 10 分 発話時間 10 分以内 1-5 問 6-10 問 11-12 問 13 問 与えられた状況に応じて相手の発話意図を理解し適切に応答する(ダイアローグ形式) 与えられた状況に応じて適切なダイアローグを導入する [機能的言語運用能力] [社会言語能力][コミュニケーション修復能力] 書かれたテクスト(600-700 ワード-辞書の使用可,未習語彙 3%以下)を読み,テクス ト内容についての質問(口頭)に答え,テクストの内容要約をモノローグ形式の発話で行 なう 与えられた状況(口頭-15 フレーズ以上)に応じて適切なモノローグ形式の発話(20 フ レーズ以上)を行なう(辞書の使用可) [機能的言語運用能力] [ディスコース能力][社会言語能力] 6 【評価用チェックリスト】- 作文力テスト用(第1レベル) 設問 1-40 点 1 与えられた課題に対する適切さ 不適切な解答 -40(以下の項目についてはチェ ックしない) 2 与えられた文章の情報の完全な展開 主要情報の欠落について 各 -5 必要な詳細情報の欠落について 各 -2 3 与えられた文章の情報伝達の正確さ 主要情報の不正確さについて 各 -5 必要な詳細情報の不正確さについて 各 -2 4 情報の論理的展開と整合性 論理的展開と整合性の欠如について 各 -2 5 コミュニケーションに障害のある語 各 -2 彙・文法・文体上の誤り 6 コミュニケーションの障害にならな 各 -0.5 い語彙・文法・文体上の誤り 7 与えられた文章の書き写し 各 -3 (まとまった形で) 8 文章の完全さと十分な展開 +3 9 言語材料の使用の独自性 +3 設問 2-40 点 1 与えられた課題に対する適切さ 不適切な解答 -40(以下の項目についてはチェ ックしない) 2 文章量 質問に対する答えの欠如について 各 -1 3 文の論理的展開と整合性 論理的展開と整合性の欠如について 各 -2 4 コミュニケーションに障害のある語 各 -2 彙・文法・文体上の誤り 5 コミュニケーションの障害にならな 各 -0.5 い語彙・文法・文体上の誤り 6 文章の完全さと十分な展開 +3 7 言語材料の使用の独自性 +3 注)1. 本試験に該当するレベルより難しい言語材料の使用についての間違いは減点しない 2. 各問の減点の合計が -15 点以上の場合はその問題全体について0点とする 【評価用チェックリスト】- 口頭発表力テスト用(第 1 レベル) 設問1-10-55 点 1 コミュニケーション課題に対する適切 不適切な応答 1-5 問 各 -5 さ 6-10 問 各 -6 2 待遇表現の誤り 各 -0.5 3 コミュニケーションに障害のある語 各 -1 彙・文法・文体上の誤り 4 コミュニケーションの障害にならない 各 -0.5 語彙・文法・文体上の誤り 5 発音・イントネーションの重大な誤り -2(1-10 問共通最大減点) 6 十分な待遇表現の利用 +1(1-10 問共通) 7 十分なテーマ展開 +1(1-10 問共通) 7 発話の完結性と十分な展開 +5 8 テーマ展開と言語材料の使用の独自性 +5 9 発音・イントネーションの正確さ +1 7 設問 11-12-50 点 1 与えられた文章の要約内容の適切さ 2 与えられた文章の情報伝達の正確さ 課題からの逸脱度に応じて 各-5~-10 主要情報の不正確さについて 各 -5 必要な詳細情報の不正確さについて 各 3 与えられた文章の情報の完全な展開 主要情報の欠落について 各 -5 必要な詳細情報の欠落について 各 -2 4 情報の論理的展開と整合性 論理的展開と整合性の欠如について 各 5 コミュニケーションに障害のある語 各 -2 彙・文法・文体上の誤り 6 コミュニケーションの障害にならない 各 -0.5 語彙・文法・文体上の誤り 7 発音・イントネーションの重大な誤り -2(最大減点) 8 口頭質問に対する答え 答えなかった場合,各問いに対し -2 9 文章の完全さと十分な展開 +5 10 言語材料の使用の独自性 +5 設問 13-65 点 1 コミュニケーション課題に対する適切 さ 2 与えられたテーマとの関連性 3 情報量の適切さ 4 発話量 5 情報の論理的展開と整合性 6 コミュニケーションに障害のある語 彙・文法・文体上の誤り 7 コミュニケーションの障害にならない 語彙・文法・文体上の誤り 8 発音・イントネーションの重大な誤り 9 発話の完結性と十分な展開 10 テーマ展開と言語材料の使用の独自性 -2 -2 テーマからの逸脱 -10~-30 情報の不足 -6(最大減点) 規定量以下の場合 -10(最大減点) 論理的展開と整合性の欠如 各 -2 各 -2 各 -0.5 -2(最大減点) +5 +5 参考文献・資料 Андрюшина Н.П. и др. Типовые тесты по русскому языку как иностранному. Элементарный уровень. Общее владение. 1999, М.-Спб. Андрюшина Н.П. и др. Типовые тесты по русскому языку как иностранному. Базовый уровень. Общее владение. 1999, М.-Спб. Андрюшина Н.П. и др. Типовые тесты по русскому языку как иностранному. Первый сертификационный уровень. Общее владение. 1999, М.-Спб. Андрюшина Н.П. и др. Программа по русскому для иностранных граждан. Первый сертификационный уровень. Общее владение. 2001, М.-Спб. Андрюшина Н.П. и др. Государственный образовательный стандарт по русскому языку как иностранному. Первый уровень. Общее владение. 2001, М.-Спб. Андрюшина Н.П. и др. Типовые тесты по русскому языку как иностранному. I сертификационный уровень. Общее владение. 2006, М.-Спб. Appendix D to Council of Europe Common European Framework of Reference for Languages: learning, teaching, assessment describing the ALTE Can Do project. (http://www.alte.org/can_do/alte_cando.pdf) Аверьянова Г.Н. и др. Типовые тесты по русскому языку как иностранному. Второй сертификационный уровень. Общее владение. 1999, М.-Спб. Аверьянова Г.Н. и др. Типовые тесты по русскому языку как иностранному. Третий сертификационный уровень. Общее владение. 1999, М.-Спб. Аверьянова Г.Н. и др. Типовые тесты по русскому языку как иностранному. Четвертый сертификационный уровень. Общее владение. 2000, М.-Спб. 8 Full set of ALTE Can Do statements (http://www.alte.org/can_do/alte_cando.pdf) Иванова Т.А. и др. Государственный образовательный стандарт по русскому языку как иностранному. Второй уровень. Общее владение. 1999, М.-Спб. Иванова Т.А. и др. Государственный образовательный стандарт по русскому языку как иностранному. Третий уровень. Общее владение. 1999, М.-Спб. Jones, N. Relating the ALTE Framework to the Common European Framework of Reference, in: Council of Europe (Eds). Case Studies on the use of the Common European Framework of Reference. Cambridge, 2002. Нахабина М.М. и др. Государственный образовательный стандарт по русскому языку как иностранному. Базовый уровень. 1999, М.-Спб. Владимирова Т.Е. др. Государственный образовательный стандарт по русскому языку как иностранному. Элементарный уровень. 1999, М.-Спб. 大阪外国語大学教育推進室語学教育ワーキンググループ 『語学教育における到達度評価策定のための調査・研究』 平成 17 年度学内特別研究費Ⅱ活動成果報告書,大阪外国語大学,2006. 『外国語教育Ⅱ-外国語の学習,教授,評価のためのヨーロッパ共通参照枠-』 (吉島 茂他訳)朝日出版社,2004. 友田舜三,鈴木睦,林田理惠 「語学授業活動と到達目標の記述のためのフォーマット作成-「到達度評価システ ム整備導入」の第 1 段階-」『語学教育における到達度評価策定のための基礎研究』平成 16 年度学内特別研究 費Ⅱ活動成果報告書,大阪外国語大学,2005. 林田理惠 「大学における異言語教育の新しいコンセプトを模索して」『ロシア・東欧研究』第2号,1998. 林田理惠 「ロシア語専攻語実習における新たな試み」 『多文化共存時代の言語教育』平成 11 年度教育研究学内特 別経費プロジェクト研究成果報告書,大阪外国語大学,2000. 林田理惠 「ロシア語能力検定試験の実施とその結果」 『多文化共存時代の言語教育(2)』平成 12 年度教育研究学 内特別経費プロジェクト研究成果報告書,大阪外国語大学,2001. 9
© Copyright 2024 Paperzz