2015年1月〔隔月版〕ビジネスの更なる発展を求めて香港へ：スタートアップから多国籍企業までインベスト香港は、この一年で355件のプロジェクトを遂行しましたが、そのおよそ1/5が中国本土の企業でした。そして、クライアントの95％から、インベスト香港のサービスは「非常に役に立つ」との評価を頂きましたインベスト香港の年次報告に続いて、香港特別行政区政府投資推進局局長サイモン・ガルピンは次のように述べました。「2014年に355社の香港への進出並びに香港での事業拡大の支援を遂行できましたことを、大変光栄に思います。」「益々多くの企業が、世界市場への事業拡大の拠点として香港を活用しています。そして、より多くの多国籍企業が単なる地域本部としてではなく、地域統括本部として香港の拠点を位置付ける傾向にあります。一方で、グローバル展開への野心を持つ起業家の台頭により、香港への海外からの直接投資にも変化が見られます。」とガルピンは付け加えました。インベスト香港が支援した355件のプロジェクトを通し、香港への進出または事業拡大を行った企業は、その初年度に2,681名の雇用を創出しました。また、投資総額は89億香港ドルに登ります。最大の投資元中国本土中国本土から香港への投資件数は、引き続き最も多く75件でした。米国（44件）、英国（32件）、日本（28件）、フランス（25件）がこれに続きます。業界別で見ると、接客サービス・旅行産業、運輸・工業および科学技術産業に関連したプロジェクトが、高い割合を占めました。この一年で、多くの主要な多国籍企業が香港での事業を確立、拡張し、香港におけるプレゼンスを確固としたものにしてきました。そうした多国籍企業として、Renault、The University of Chicago Booth School of Business、FC Barcelona、Facebook、Samsung Electronicsなどが挙げられます。また、 Accentureは、Fintech Innovation Lab を開設しました。さらに、KPMGは地域初のInsights Lab（グローバルデータ分析の研究所）を香港に設立中で、2015年の初めに事業を開始する予定です。「香港は、自身を再構築することにより、グローバルバリューチェーンにおける自身の位置付けを高め、アジアのイノベーションハブに成長しました。とりわけ、携帯および電子商取引を強力に推進してきたため、香港はデータ分析分野で重要な役割を担っています。」と、KPMGパートナーEgidio Zarrella氏は述べました。その一方で、香港経済の成長の原動力となっている個人起業家、中小企業は、香港市場、さらにはその先の中国本土市場やアジア市場で、大きなビジネスチャンスを引き続き見出しています。「インベスト香港が海外および香港で提供する支援サービスは、まさにこうした個人起業家や中小企業から重宝されています。私どもが支援したクライアントの実に95％から、インベスト香港のサービスに対し、「非常に役に立つ」との評価を得られたことは、誠に幸甚です。」とガルピンは述べました。 investhk.gov.hk 2 オーストラリア人起業家Luke Grana氏は、オンライン小売ビジネスの拠点として香港を選択しました。「インベスト香港は、タイムリーに適切なパートナーや専門家を紹介してくれます。また、その紹介分野は、財務、法務、不動産、物流、マーケティングと多岐にわたります。インベスト香港の幅広いネットワークと先を見越した積極的なアプローチのおかげで、今日のGrana があると考えます。」と同氏は述べました。 2015年、注意は怠らないが、基本的には楽観視世界経済の先行きに不確実性はありますが、将来を見据えて、インベスト香港は、重点国・地域からの企業誘致のため、投資促進の取り組みを更に加速させていきます。「国有企業、民間企業を問わず、中国本土の企業に香港をグローバル化の拠点として活用してもらえるよう引き続き働き掛けます。一方で、米国、英国、日本といった香港への投資において長い歴史と実績を持つ国々に関しても、明るい見通しを持っています。」とガルピンは述べました。「ASEANと中国本土間の貿易と投資の流れがいよいよ活発になっており、ASEAN諸国からも目が離せません。一方で、インベスト香港は、メキシコにもコンサルタント事務所を開設します。中南米では、香港を通して中国本土でのビジネス展開を目指す企業が増加しており、そうした企業へのサービスの提供がその目的です。」とガルピンは付け加えました。 2013年にStartmeupHKキャンペーンを立ち上げて以来、香港におけるスタートアップエコシステムは加速度的に進化してきました。2014年には、香港にある37のコワーキング・スペースと創業支援拠点で1,065社が創業しました。これは2013年比30%の増加です。インベスト香港は、StartmeupHKキャンペーンを継続することで、世界で最も急成長しているスタートアップエコシステムの一つとして、香港を推進していきます。成長著しい分野として、ガルピンは、電子小売業、フィンテック（金融サービステクノロジー）、IoT（モノのインターネット）、スマートシティ関連技術などを挙げました。投資元のトップ５ヶ国投資件数中国本土米国英国日本フランス 3 国際イベント・スケジュール 1 月 19 日～20、香港 Asian Financial Forum このイベントには、金融及びビジネス部門で世界的な影響力を持つ参加者に加え、地方政府の高官も参加します。アジアのダイナミックな市場の動向やトレンドを議論するために、洞察力に富んだ意見の交換や情報収集のためのプラットフォームを提供します。主催：香港貿易発展局（HKTDC） www.asianfinancialforum.com/en/index.htm 1 月 28 日～30 日、香港香港「外食産業海外進出支援」ミッションこのミッションは、香港の外食市場進出を検討する日本企業を支援するものです。香港での外食市場進出に際しての戦略や留意すべき重要なポイントに関するセミナー、外食市場の視察、ビジネスパートナーとなり得る現地企業とのビジネスマッチングなどを行います。主催：日本貿易振興機構（JETRO）共催：インベスト香港 www.jetro.go.jp/world/asia/hk/events/20141030868-event 2 月 5 日、香港金融サービス業界レセプション金融サービス業界の外資系企業による香港への貢献に対して謝意を表すためのセミナーおよび交流会。主催：インベスト香港 3 月 15 日～17 日、香港 Art Basel Hong Kong アジアおよび太平洋地域から出展するギャラリーが半数を占める香港 Art Basel は、地域のアーティストにポータルを提供し、国際美術界において大変重要な役割を担っています。主催： Art Basel www.artbasel.com/en/Hong-Kong 3 月 23 日～27 日、香港 Mines & Money このイベントには、機関投資家、鉱業関連の起業家、仲介業者、投資アナリストや業界の専門家など 2,500 名以上が出席、270 社以上の鉱山会社が出展し、個別プロジェクトのプレゼンテーションが 100 件以上行われます。5 日間の開催期間中には、交流会、投資分析および商談の機会が用意されています。主催： Beacon Events www.minesandmoney.com/hongkong/organisers/ 3 月 27 日～29 日、香港 Cathay Pacific/HSBC Hong Kong Sevens 最も人気のある世界クラスのスポーツイベントの一つで、毎年香港で開催されます。毎年、海外から多くの人々が訪れ、海外メディアも多数集まります。主催： Hong Kong Rugby Football Union www.hksevens.com/eng/tickets/hk_residents.php 4 3 月、香港消費財／小売業界レセプション消費財／小売業界の外資系企業による香港への貢献に対して謝意を表すためのセミナーおよび交流会。主催：インベスト香港  インベスト香港主催行事詳細については、www1.investhk.gov.hk/events をご覧ください。 StartmeupHK プログラムさらなる国際化インベスト香港が企画、運営する第 2 回グローバル起業家コンテスト「2014 StartmeupHK ベンチャープログラム」の大賞受賞者は、香港、英国、米国から参加した 5 社に決定しましたインベスト香港が主催する 2014 StartmeupHK ベンチャープログラムは、アジアにおける起業とイノベーションのハブとしての香港の可能性を、世界に広く認知してもらうことを目指しています。このグローバルなコンテストに、今年は 47 ヶ国・地域から 550 社の応募があり、2013 年の 39 ヶ国・地域、384 社から大きく飛躍しました。 2014 年 11 月 11 日に開催された StartmeupHK ベンチャーフォーラムには、スタートアップコミュニティから 625 名を越える方々が参加しました。参加者には、地元の起業家ばかりでなく、投資家や海外からの関係者も含まれます。海外からの参加者は、フォーラムの当日に参加しただけではなく、プログラムが開催された一週間にわたり香港に滞在し、11 月 10 日～16 日に開催された 40 以上ものイベントのいくつかにも参加、起業家や投資家との交流を通して貴重な情報交換を行い、香港のスタートアップエコシステムをじっくり体感しました。フォーラムの決勝では、審査員や参加者を前に、2 度のプレゼンテーションが行われました。その結果、Freightos、Perseus Telecom および Scoutbots の 3 社に大賞が授与されました。また、今回から新設された特別賞である、フィンテック賞に Easy Finance（英国）、スマートシティ賞に Seevider（米国）、データ分析賞に Scoutbots （香港）が選出されました。（下表ご参照）受賞 5 社には、スポンサー企業から無料の専門家サービス、コンサルティングおよび事業拠点の無料貸与といった 5 百万香港ドル相当以上の特典が贈られました。起業家としての情熱「大変レベルの高いコンテストが繰り広げられました。そして、受賞者の革新的かつ創造的なビジネスアイディアに感銘を受けたのですが、更に、そうしたアイディアを実際のビジネスとして具現化する起業家としての情熱に胸を打たれました。そうした情熱こそが、香港経済において最も必要とされています。ビジネスを創造する力は、しっかりと触媒として機能し、香港に根付く起業文化を、形を変えて進化させ、強化してくれることでしょう。」と、商務経済発展長官蘇錦樑（Gregory So）氏はフォーラムで述べました。大賞受賞者は、いずれも異なる地域の出身であり、また出身業界も異なります。各受賞者の StartmeupHK ベンチャープログラムへの参加動機は様々ですが、目標は同じです。それは、香港を拠点にビジネスを拡張し、グローバルな展開を図ることです。受賞者の一人一人が展開するビジネス 5 は、急成長する香港のスタートアップエコシステムにマッチしているばかりでなく、生み出していく新しい技術で将来への道筋を示し、香港の強みをさらに発展強化させることでしょう。「優れた起業家から多数の応募があったコンテストを二度成功裏に終えたことにより、アジアの急成長する起業ハブの一つとして、香港の地位は確立されたものと確信しています。インベスト香港は、拡張性の高いビジネスを展開する起業家の香港での起業を引き続き促進し、香港が守り続ける誇るべき多くの利点を活用していただけるよう努めます。その一方で、新たなスキルやアイディアを香港にもたらすことで、香港経済の発展の一助としたいと考えています。」と、投資推進局局長サイモン･ガルピンは締め括りました。 Website: www.startmeup.hk Facebook: www.facebook.com/startmeuphk Twitter: #startmeuphk 大賞受賞者および特別賞受賞者会社名出身国・地域 Freightos 香港 Perseus Telecom 米国 Scoutbots Ltd 香港特別賞（データ分析部門） Scoutbots Ltd 香港特別賞（フィンテック部門） Easy Finance 英国 Seevider 米国大賞特別賞（スマートシティ部門） “香港は物流、金融をはじめとする多くの分野にとって大変重要な地域です。StartmeupHK ベンチャープログラムは素晴らしいプログラムです。” Freightos 創業者 Zvi Screiber 博士 “プログラム開催中の一週間、インベスト香港は素晴らしいビジネス交流の場や貴重な情報を提供して下さいました。加えて貴重な出会いの機会もつくって頂き、そのおもてなしも秀逸でした。大賞を頂けたことは大変光栄です。頂いた数々の特典のいずれもが起業を力強くサポートするもので、それは、インベスト香港が今までに築き上げてきたスタートアップエコシステムをよく表しています。インベスト香港は、このプログラムの開催を通して、大きな成功を収めました。このようなプログラムに自らも参加できたことを大変喜ばしく思います。” Perseus Telecom 最高経営責任者（CEO）D. Jock Percy 氏、大賞受賞者 “選考プロセスはたいへん勉強になりました。皆さんに自分たちのビジネスプランを説明し、それと同時に、自分たちのビジネスプランの世の中での意義と位置付け、目指すべきところを確認するのですから。世の中について学んでいる気分です。” ScoutBots 創始者 Cesar Harada 氏 6 注目の分野：資産運用資産運用の最先端都市、香港アジア太平洋地域における最先端の資産運用ハブ、香港 ― 比類なきグローバルな実績と中国本土への近接性香港には世界最大級かつ最も活発な株式市場があります。香港市場の時価総額は、2013 年に 3 兆米国ドルを越え、世界で 6 番目、アジアで 2 番目に大きな市場に成長しました。同年、香港は新規株式公開（IPO）での資金調達額世界 2 位となり、過去 12 年間、IPO 資金調達額の世界トップ 5 の地位を守ってきました。長年にわたり、香港は外国の投資家からの注目を集めてきました。香港の活気ある資産運用業界は、 2011 年から 2012 年の一年間で約 40％成長し、2012 年から 2013 年の一年間で 27％以上成長しました。 2013 年には、資産運用業界全体で、過去最高の運用資産総額 16 兆香港ドル（2 兆米国ドル）を達成しました。香港市場は、アジアでトップの地位に躍り出ました。認可された資産運用会社数は、2014 年 6 月時点で、990 社にのぼりました。世界トップクラスのファンドマネジャーの多くが、アジアの中心拠点を香港に構えています。香港の取引環境と市場インフラは大変充実しており、よく整備されています。また、取引ルールや規制が明確で信頼性も高く、かつ公正です。香港の金融業界には、優秀な人材が豊富に存在しています。香港市場並びに海外市場への投資、金融法務、金融商品・技術に精通した人材に加え、ミドルオフィスやバックオフィスの人材も豊富です。富裕層（HNWI）の急増と中国本土やアジア諸国における外貨準備高の増加により、世界トップクラスの資産運用サービスへの需要が高まっています。最近の調査によると、アジア太平洋地域の富裕層の 5 人に 1 人が、香港または中国本土に拠点を持ちます。また、アジア太平洋地域は、2014 年に人口で、2015 年には資産総額で世界最大の資産家市場になると見られています。アジア太平洋地域の富裕層の資産総額は現在 14 兆米国ドルに達した一方、その人口は 430 万人を超えています。国境を超えるビジネスチャンス上海・香港ストックコネクトは、オフショア人民元の投資家に対し、香港の株取引プラットフォーム経由での上海株式市場への投資を開き、クロスボーダー投資の機会を創出しました。金融当局はまた、香港と中国本土間のファンドの相互承認と相互市場での商品の提供を可能にする協定を検討しています。ファンドマネジャーにとってさらに魅力的な環境にすべく、香港の規制当局や立法当局は、新たな施策の開発に努めています。市場を活性化させるためのオープンエンド型ファンド企業（OFC）の採用やプライベート•エクイティに対するオフショア所得非課税の延長措置等が含まれます。 2015 年 1 月 19 日～20 日、香港コンベンション＆エキシビションセンターにて、“Asia: Sustainable Development in a World of Change”（「アジア：絶えず変化する世界の中での持続可能な発展」）をテ 7 ーマに、Asian Financial Form （www.asianfinancialforum.com）を開催します。香港で金融ビジネスを始めるにあたり、ご活用頂けるインベスト香港のサービスもご紹介します。是非お越し下さい。連絡先: Priscilla Law プリシラ・ロウ金融サービス部部長 Tel: (852)3107 1085 Email: [email protected] インベスト香港顧客紹介日本株式会社プレミアムフーズの子会社として、Premium Group Ltd は、2014 年 6 月に設立され、主に日本食品卸の専門サービスを提供しています。同社は、高品質の食品を最善の状態で世界に供給することをその目的としています。日本から直輸入されたおいしい和牛、豚肉、野菜、果物や魚介類を顧客に提供しています。顧客にこうした高級食品を届けるために、農家と直接契約し食材を調達しています。同社は、香港の利点と優れた地理的条件や多文化環境を活かし、ホテル、レストランや卸売業者に商品を提供することを目的としています。また、現在、マカオのホテルにも商品を提供しています。アジア全域へのビジネス拡張に向け、香港は同社の重要な拠点となるでしょう。産業部門：食品 www.premium-g.com