年次報告書本文 - 京都光華女子大学・京都光華女子大学短期大学部

2000 年度年次報告書の発行にあたって
心配された 2000 年問題も大きな事故はなくミレニアムを迎えました。当センターでも、想定される
2000 年問題への対応を十分にとった結果、予期しない問題が発生するようなことはなく、運用上の支
障もなく乗り切ることができました。これほどまでに 2000 年問題が騒がれたのも、わずか 10 年の間
に予想をはるかに超えてコンピュータが社会に浸透した結果とされています。そして 2000 年問題とい
う大きな課題を乗り越え、さらにその発展の速度を増しています。わが国では、このように急速に進
展する情報化への対応の遅れが指摘され、ようやく高速情報通信網の整備をはじめとする情報通信基
盤の整備と国民全体の IT 能力向上が提唱されています。その一環として、2001 年度からは大規模な IT
講習会が企画され、インターネット回線の高速化や利用料金の低減が図られています。これは、短期
間のうちにインターネットの飛躍的な普及率向上を図り、国力回復の原動力としようというものです。
このような状況にあって、当センターの役割は重要度を増すとともに、さらに新たな展開を迫られ
ています。これまで、コンピュータの操作教育のための環境提供から、教育研究における情報処理や
情報収集のための環境提供へと進み、さら電子メールなどのコミュニケーションサービス、教育の支
援サービスなど、キャンパス情報化の中核として、その役割はますます重要なものとなっています。
このような役割を十分に果たすため当センターでは、学園をはじめさまざまな方々の協力を得ながら、
先進的な試みを含めて、その改善に努めています。その中で 2000 年度は、Web サービスの改善、クラ
イアント PC の強化、老朽クライアントのリプレース、周辺機器の整備、およびソフトウエアの更新な
どを行いました。また、学内情報化へ向けて、研究室・事務室への支援体制の強化に努めています。
本報告書は、このような 2000 年度における整備・改善、年度末時点でのセンターの状況、2000 年度
の活動および 2001 年度の活動計画などについて報告するものです。また、2000 年度からは研究課題助
成制度を実施し、情報教育と教育の情報化に関する研究とシステム開発を助成することになりました。
2000 年度には 2 件の応募があり、その成果を本報告に掲載しています。あわせて、新たなソフトの紹
介など、当センターを利用される際に有用と思われる資料を掲載しています。利用者の方々のお役に
立てば幸いです。
2001 年 7 月 10 日
京都光華女子大学・短期大学部
情報教育センター
本報告書は、マイクロソフト社製ワープロソフト Word 2000 を使用して作成・編集し、Canon 社製レーザプリ
ンタ LBP930 で印刷して版下を作成しました。
1
施 設 改 善
1 実習室設備の改善と整備状況
1.1
PC 関係の整備
2000 年度末、情報教育センター内のハードは下記の通り整備しました。
・第 2 実習室の PC のリプレース
・第 1 実習室、第 3 実習室のプリンターのリプレース
・第 3 実習室へのスキャナ 4 台の配備
この結果、2001 年度開講当初の設備状況は、下記の通りとなっています。
実習室
第一実習室
第二実習室
ハード
PC 機(41 台)
NEC PC98NXMA35
プリンター(1 台)
EPSON LP-9300
スキャナ(1 台)
EPSON GT-8700
PC-SEMI 主装置(1 台)
PC-SEMI 端末(40 台)
PC 機(41 台)
OS
アプリケーション
ソフト
Windows2000
Microsoft Office2000
Microsoft FrontPage2000
Microsoft ImageComposer Ver.1.5
Internet Explorer Ver.5.01
PaintShop Pro Ver.7
Microsoft Visual Basic Ver.5.0
Netscape Navigator Ver.4.75
Novell GroupWise 5.2J
TypeQuick Ver.2.0
SPSS Ver.9.0
Macromedia Flash Ver.5
一太郎 Ver.9(教師卓のみ)
プラグイン
Adobe AcrobatReader Ver.4.05
Windows MediaPlayer Ver.6.4
QuickTime Ver.4.12
RealAudio 8
ShockWave Ver.8
MediaPlayer Ver.6.4
Flash Plugin
ユーティリティ
Virus Baster
Canon LogAccount Client
PC Semi
OS
Windows2000
2
DELL OptiplexGC
プリンター(2 台)
EPSON LP-9300
スキャナ(1 台)
EPSON GT-7000S
PC-SEMI 主装置(1 台)
PC-SEMI 端末(40 台)
第三実習室
PC 機(41 台)
NEC PC98NXMA35
プリンター(1 台)
EPSON LP-9300
スキャナ(5 台)
EPSON GT-8700
PC-SEMI 主装置(1 台)
PC-SEMI 端末(40 台)
アプリケーション
Microsoft Office2000
Microsoft FrontPage2000
Microsoft ImageComposer Ver.1.5
Internet Explorer Ver.5.01
PaintShop Pro Ver.7
Microsoft Visual Basic Ver.5.0
Netscape Navigator Ver.4.75
Novell GroupWise 5.2J
TypeQuick Ver.2.0
SPSS Ver.9.0
一太郎 Ver.9(教師卓のみ)
プラグイン
Beatnicplayer
CosmoPlayer
Adobe AcrobatReader Ver.4.05
Windows MediaPlayer Ver.6.4
QuickTime Ver.4.12
RealAudio 8
ShockWave Ver.8
MediaPlayer Ver.6.4
Flash Plugin
ユーティリティ
Virus Baster
Canon LogAccount Client
PC Semi
OS
Windows2000
アプリケーション
Microsoft Office2000
Microsoft FrontPage2000
Microsoft ImageComposer Ver.1.5
Internet Explorer Ver.5.01
CANDY7
PaintShop Pro Ver.7
Microsoft Visual Basic Ver.5.0
Netscape Navigator Ver.4.75
3D マイホームデザイナー PRO Ver.2.0
Novell GroupWise 5.2J
Micrografx Gurafx Suite Ver.7
TypeQuick Ver.2.0
SPSS Ver.9.0
Macromedia Flash Ver.5
一太郎 Ver.9(教師卓のみ)
3
オープン利用コー
ナー
PC 機
NEC PC98NXMA35(16
台)
NEC PC98 21Xc13(20
台)
プリンター(1 台)
Canon LBP-930
スキャナ(10 台)
EPSON GT-7000S
プラグイン
Adobe AcrobatReader Ver.4.05
Windows MediaPlayer Ver.6.4
QuickTime Ver.4.12
RealAudio 8
ShockWave Ver.8
MediaPlayer Ver.6.4
Flash Plugin
ユーティリティ
Virus Baster
Canon LogAccount Client
PC Semi
Windows2000
Microsoft Office2000
Microsoft FrontPage2000
Microsoft ImageComposer Ver.1.5
Internet Expler Ver.5.01
CANDY7
PaintShop Pro Ver.7
Microsoft Visual Basic Ver.5.0
Netscape Navigator Ver.4.75
3D マイホームデザイナー PRO Ver.2.0
Novell GroupWise 5.2J
Micrografx Gurafx Suite Ver.7
TypeQuick Ver.2.0
SPSS Ver.9.0
Macromedia Flash Ver.5
一太郎 Ver.9(A1A2 のみ)
Adobe AcrobatReader Ver.4.05
Windows MediaPlayer Ver.6.4
QuickTime Ver.4.12
RealAudio 8
ShockWave Ver.8
MediaPlayer Ver.6.4
Flash Plugin
OS
アプリケーション
プラグイン
ゼミコーナー
PC 機(20 台)
VAIO PCG-723
ユーティリティ
Virus Baster
Canon LogAccount Client
OS
Windows2000
アプリケーション
Microsoft Office2000
Internet Expler Ver.5.01
PaintShop Pro Ver.7
Microsoft Visual Basic Ver.5.0
Novell GroupWise 5.2J
TypeQuick Ver.2.0
SPSS Ver.9.0
4
1.2
プラグイン
Adobe AcrobatReader Ver.4.05
QuickTime Ver.4.12
RealAudio 8
ShockWave Ver.8
MediaPlayer Ver.6.4
ユーティリティ
Virus Baster
Canon LogAccount Client
LAN環境の整備
これまで主に使用されてきたLANの通信速度(10Mbps)は、マルチメディアやインターネット・
イントラネットの利用といった最近のネットワーク使用量の増大から、要求を満たすことができず、
100Mbps などへ速度が向上される傾向にあります。本学でも、データ量の増加、ネットワークに接続
されるパソコンの増加、学内 LAN の拡充といった状況に、対応できなくなりつつありました。
そこで情報教育センターでは、センター内のネットワーク環境の改善として、前年より整備を開始
し、前年度はシェアード HUB からスイッチング HUB(10/100Mbps)への交換、今年度は、センター
内ネットワークの通信速度の向上(10Mbps より 100Mbps へ)と学内 LAN への 100Mbps 対応を計画し
ました(図 1)。
センター内のネットワークでは、センターHUB を除いて 100Mbps へすでに対応済みでしたが、ネッ
トワークの中心にあるセンターHUB が 10Mbps のため、LAN 全体としては 10Mbps の速度に止まって
4F,5Fロビー
図書館閲覧室等,小講堂
100Mbps
10M bps
100Mbps
10Mbps
サーバ類
……
研究開発コーナー
16p SWHUB
100Mbps
10M bps
事務コーナー
100Mbps
16p SWHUB
8p SWHUB
24p SWHUB
8p SWHUB
24p SWHUB
第2実習室
24p SWHUB
SUMMIT
48
センター
HUB
24p SWHUB
プリンター
講師控え室
(旧第1研究室)
第3実習室
割り当て端末
24p SWHUB
100/10Mbps
10M bp s
学内LAN
体育研究室,清風館
南校地,幼稚園
第1実習室
準備室
旧第2研究室
24p SWHUB
オープン利用コーナー
SS
ネット
24p SWHUB
24p SWHUB
ゼミコーナー
今年度改修部分
24p SWHUB
図 1 センター内ネットワーク構成の概要
5
真宗文化研究所
学生指導室
(旧個人研究室)
いました。2000 年 8 月にこのセンターHUB をレイヤー3 スイッチの「SUMMIT48」にリプレイスしま
した(レイヤー3 スイッチとはルーティング機能を持つスイッチのことです)。SUMMIT48 の転送速度
は通常のポートで最大 100Mbps、オプションのギガビットポートを使用することにより 1Gbps でも接
続できる装置です。
この結果、SUMMIT48 からセンターにあるサーバ、実習室、研究室、事務室、および一部のセンタ
ー外施設までの基幹部分が 100bps となりました。これで、センター内設備の環境は一段と向上したこ
とになります。2001 年に完成予定の 60 周年記念棟とは、オプションのギガビットポートにより 1Gbps
で接続する予定です。
2 センターホームページの改定
情報教育センター内のパソコンで、InternetExplore を開くと、センターからのお知らせのページが表
示されるようになっています(図 2)。これにより、利用者への迅速な案内に努めています。また、「セ
ンターカレンダー」で、センター主催行事が一目で分かるようになりました。1 年間の各種検定日程が
分かる検定関係のページや、学内講習会の日程や内容が分かるページなども掲載しています。
図 2 情報教育センターページ
6
3 サーバシステムの強化
3.1
Webサービスシステムの変更
Webサーバとは、インターネットの代表的なサービスWorld Wide Webの頭文字をとってWWWと呼ば
れているコンピュータのホームページを管理するサーバのことです。以前はホスト名EWS003とExp002
の2台のサーバにより構成されていたもので、年々Webのコンテンツが増え、Webサーバの処理能力と
容量が現状のものでは無理が出てきたため、CosmosとRoseというホスト名のサーバを新設し、Webサ
ービスシステムの再構築を行いました(図3)。
インターネット
Rose.koka.ac.jp
Cosmos.koka.ac.jp
その他の Web サー
学内クライアント
図 3 Web サーバの機能とアクセス経路
(1)移行作業
平成 12 年 10 月 27 日〜28 日にかけて、移行作業を行いました。この移行ではホームページの
データの移行と、アドレスを簡素化する作業を行いました。これに伴い、従来のアドレスは次の
ように変更されています。
(2)アドレスの簡素化
・大学のアドレス
www.koka.ac.jp:8080/ss*/***
→www.koka.ac.jp/***
exp002.koka.ac.jp
→ rose.koka.ac.jp
(ss*は ss1、ss2、ss4 など)
・学園および他校園のアドレス
学園
www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku
→gakuen.koka.ac.jp
高等学校
www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/koko
→hs.koka.ac.jp
中学校
www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/chu
→jhs.koka.ac.jp
小学校
www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/syo
→ps.koka.ac.jp
幼稚園
www.koka.ac.jp:8080/ss2/gaku/you
→kg.koka.ac.jp
(3)効果
ハード面では、サーバを最新の機械に置き変えたため、機械の老朽化による故障の可能性が減
7
少するとともに、表示速度が速くなりました。また、ソフト面では、OS が最新のものとなり、
セキュリティ面が強化され、Web 関係のプログラムを最新のものに変更したため、安定性も増し
ました。コンテンツを同一サーバ上にまとめることが出来たので、更新等の管理もしやすくなり
ました。
(4)旧アドレス入力時の対応
移行によるアドレス変更等に対する対応としては、旧ホームページアドレスにアクセスされた
場合、「このページのアドレスは変わりました」というメッセージを表示後、自動的に新アドレ
スにジャンプするようにしています。これにより、旧アドレスをブックマーク(お気に入り)等
に登録されている方にページが見つからない等の問題が少ないようにしています。また学内から
のアクセスで、旧アドレス(exp002.koka.ac.jp/***)を使用された場合は、「exp002 から rose に移
動している可能性があります」というページが表示されます。これらの措置は、平成 13 年 11 月
末まで行います。リンクやブックマーク(お気に入り)はこの間に変更されるようお勧めします。
3.2
サーバの全体構成
今年度サーバ構成が変更され、2000 年 3 月末現在のサーバ構成は次のとおりとなっています。
サーバ名
(ホスト
名)
Sakura
Sumire
機種
OS
Windows NT4.0 Server SP5
Windows NT4.0 Server SP5
ファイルサーバ
PDC
Momo
Yuri
DELL Power Edge 6300
NEC Mate Server NX
SV26D
NEC SV98model 1A2
NEC SV98model 2
Windows NT4.0 Server SP5
Windows NT4.0 Server SP5
exp001
NEC Express5800/140
Windows NT4.0 Server SP3
exp002
exp003
Gw
UP001
SOCKS
EWS003
WebAccess
Cosmos
Rose
NEC Express5800/120pro
NEC Express5800/110pro
NEC Express5800/120pro
NEC EWS 4800/310LC
NEC EWS 4800/410
NEC EWS 4800/330
Windows NT4.0 Server SP4
Linux(Kondara 1.0)
NetWare 5
UNIX(EWS-UX 7.1)
UNIX(EWS-UX 7.1)
UNIX(EWS-UX 7.1)
NetWare 5
Linux(RedHat 6.2J)
Windows 2000 Server SP1
BDC
アプリケーションサー
バ
端末予約割り当てサー
ビス
CD-ROM サーバ
Proxy・RAS サーバ
メールサーバ
メールサーバ
SOCKS サーバ
DNS サーバ
Web メールサーバ
Web サーバ
Web サーバ
DELL Power Edge 1300
DELL Power Edge 1300
8
主な用途
利 用 状 況
1 授業での利用
平成 12 年度の授業でのセンターの利用状況は下表の通りです。開講数と受講者数は通年に換算して
表示し、授業の一部だけ実習室を利用する科目は表から除外してあります。
学校
短期大学部
大学
学科・専攻
生活情報
科目
文書処理演習
情報処理演習
情報処理応用演習
プログラミング演習Ⅰ
プログラミング演習Ⅱ
インターネット演習
データベース演習
ビジネスコンピューティング演習
DTP 演習
コンピュータグラフィックス演習
栄養・食生活・生活デザイ
情報処理演習Ⅰ*
ン
情報処理演習Ⅱ*
生活デザイン
コンピュータグラフィックス演習
リビングデザイン演習
小計
人間関係
社会情報の処理 a、b
社会と統計
プログラミング
人間情報基礎論
英文・日文・人間関係
情報処理 a〜h
英文
パソコンを活用する
英文
英語表現法
日文
ワープロ・パソコン実習
小計
合計
開講数
4
4
5
2
2
4
2
3
3
7
6
6
2
2
52
2
1
2
4
8
8
2
4
31
83
受講者数
151
151
144
74
48
99
75
114
114
180
119
164
53
41
1,527
62
40
49
150
342
95
52
135
925
2,452
*大学コンソーシアム京都単位互換学生含む
**実習室を利用する講座のみの集計
2 一般利用
次の表は、端末割当システムを通してセンター実習室の端末割当を受けた利用者の月別推移を表し
ています。宿題などの自習を目的にセンターを利用した学生のみなさんののべ人数に相当するもので
す。
9
4
256
5
271
オープン利用
コーナー
4
3
5
第 1 実習室
59 55
第 2 実習室
101 47
第 3 実習室
8
3
合計
273 281
2
8
7
6
411
7
231
5
77
120
45
435
10
302
1
72
45
8
244
0
11
301
0
45
73
2
314
1
12
279
8
12
90
23
313
5
1
259
2
21
42
9
287
0
計
231
28
135
198
57
298
2
476
716
155
244
75
実際には、端末割当システムを使わずに手動で端末割当をしていた時期もあり、実数はさらに大き
くなります(昨年度の状況と大きく異なってみえるのはそのためです)。
また、8 月、9 月、2 月、3 月は、端末割り当てせずに自由利用といたしましたので実数は分かりま
せんので、掲載いたしませんでした。
3 資格関係での利用
日本語ワープロ検定試験の準備講座のために、次のように利用されています。
実施時間帯
授業時間帯内
昼休み
合計
開講コマ数
64
16
80
前期
参加者数
128
68
196
開講コマ数
48
16
64
後期
参加者数
112
56
168
4 ホームページアクセス件数
次図はホームページアクセス数を表したものです。光華のホームページにどのくらいアクセスがあ
るかがわかります。
12 月からホームページアクセス数が多くなっているのは、サーバを変更してアクセス集計方法が
変わったからです。11 月までは外部アクセス用ホームページサーバが 2 台に分かれていて、そのうち
1 台分しか集計できなかった事と、アクセス数の集計をコマンドレベルで行っていたのを、12 月から
は、外部アクセス用ホームページサーバが 1 台に集約され、その集計に解析ツールを使用したことに
より、より正確なホームページアクセス数を集計できるようになったためと考えられます。これによ
ると 4 月から 11 月までのアクセス数も、下図の値の約 3 倍から 4 倍あったものと推定されます。
10
80,000
60,000
40,000
20,000
0
4月
6月
8月
10月 12月
ホームページアクセス
11
2月
2000 年度活動報告
1
行事関係
1.1 資格関係
日本語ワープロ技能検定試験
本学では 1987 年度より、日本商工会議所が主催している日本語ワープロ技能検定試験を実施してお
ります。2000 年度の実施日は次のとおりでした。
試験種別
2級
3級
2級
3級
試験日
2000 年 5 月 20 日
2000 年 7 月 2 日
2000 年 9 月 30 日
2000 年 12 月 10 日
受験者数
18 人
113 人
57 人
157 人
合格者数
0人
88 人
18 人
100 人
合格率
0%
77.9%
31.6%
63.7%
ビジネスコンピューティング検定試験
本学では、日本商工会議所が主催しているビジネスコンピューティング検定試験を実施しておりま
す。2000 年度の実施日は次のとおりでした。
試験種別
3級
3級
2級
試験日
1999 年 9 月 4 日
2000 年 2 月 20 日
2000 年 2 月 20 日
受験者数
13 人
34 人
4人
合格者数
7人
3人
0人
合格率
53.8%
8.82%
0%
1.2 日商日本語ワープロ技能検定試験受験準備講座
講座の内容
本学で行われる日本商工会議所主催の 3 級ワープロ検定技能試験を受験する学生を対象にワープロ
検定試験準備講座を開催しています。その内容は次のように、講義、実技指導、模擬テスト、練習日
および筆記対策で構成されています。
(1)講義
受験に必要な技能や実践的な高速入力技法の指導を、講義形式でおこなう。
(2)実技指導
ビジネス文書を中心に実践的な入力技法の指導を小人数個別指導でおこなう。
(3)模擬テスト
実際の検定試験形式で、実技科目の模擬テストをおこない、採点後コメントを付けて返却する。受
講生各自が実力を試すのに効果が有り、コメントが励みとなる。
(4)練習日
一般文書(字数 400 または 600)とビジネス文書の入力速度の向上を目的とし、自主的に練習をお
こなう。
(5)筆記対策講座
12
過去の検定を例に、筆記試験に対する学習ポイントを講義する。
実施状況
準備講座の実施期間と受講者数は次のとおりです。
(1)ワープロ検定 3 級
期
間
受講者
5 月 9 日〜6 月 30 日
51 名
10月2日〜12月7日
58名
(2)ワープロ検定 2 級
期
間
受講者
9 月 11、12、13、25 日
1.3
50 名
公開講習会
情報教育センターと短期大学部生活情報専攻の共催による「光華女子大学・短期大学部公開講習会」
を 2000 年度も例年どおり7月 27 日(木)、28 日(金)の 2 日間と、9 月 21 日(木)、22 日(金)、26 日(火)の
3 日間にわたって実施しました。8 回目を迎えた公開講習会のテーマは 99 年度と同じ「インターネッ
ト入門」で開催いたしました。講習会は初心者を対象に、インターネットに関する知識,閲覧ソフト
の使い方、インターネットによる情報検索の仕方などについて講習しました。650 名を超す応募者の中
から抽選で、各日 30 名ずつの受講がありました。
講習会終了後に実施したアンケートによると、講習内容や進め方について良い印象を持っていただ
いたようです。本公開講習会が、本学の情報教育に関する取り組みと社会へ貢献を広くアピールする
よい機会となったことと思います。
1.4
2000 年度情報教育センター学内講習会
例年どおり、学内講習会を開催しました。内容等の概要は下記のとおりでした。
前 期
パスワードに関して(変更、忘れてしまっ
(1) パソコンの基本操作
たら)
サブタイトル:センターでのパソコンの基本操作
内容:
メールのメンテナンス(保存、フォルダの
センターパソコンの起動と終了
変更)
基本的な操作方法
メールの転送、複数の人に送る、アドレス
予約割り当ての方法
帳の作成と利用
日時:4 月 20 日(木)
学内からインターネットへメールを出す
対象:学生
とき
受講者数:2 名
学外からの利用(WWW へアクセスでき
(2) 電子メールの利用
ることを前提として)
サブタイトル:GroupWise の使い方
日時:4 月 28 日(金)
内容:メールの受信、送信
対象:学生・教職員
13
受講者数:13 名
サブタイトル:WWW のホームページの作成
(その1)
(3) インターネット WWW の利用
内容:Microsoft Front Page Editor を使って
サブタイトル:情報検索と情報の活用
内容:
ホームペー
サーチエンジンの使い方
ジを作成
メニュー(カテゴリー)による検索
画像の挿入と編集
キーワードによる検索
表の作成
Book Mark の使い方、整理法
表によるレイアウト
ファイルの保存
日時:6 月 5 日(月)
日時:5 月 18 日(木)
対象:教職員
対象:学生・教職員
受講者数:14 名
受講者数:23 名
(7) Word(中級)
(4) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:ビジネス文書の編集
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
内容:行間、傍点、ふりがなの設定
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接
文字の均等割り付け
続方法
ヘッダー、フッダー
センターに直接接続する場合
段落スタイルの登録
インターネットプロバイダーを利用する
セクション区切りの挿入など
場合
図の挿入、タブの設定
日時:5 月 26 日(金)
日時:6 月 7 日(水)
対象:学生・教職員
対象:教職員
受講者数:6 名
受講者数:12 名
(5) 電子メールの利用
(8) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:GroupWise の使い方
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
内容:メールの受信、送信
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・
パスワードに関して(変更、忘れてしまっ
接続方法
たら)
センターに直接接続する場合
メールのメンテナンス(保存、フォルダの
インターネットプロバイダーを利用する
変更)
場合
メールの転送、複数の人に送る、アドレス
日時:6 月 9 日(金)
帳の作成と利用
対象:教職員
学内からインターネットへメールを出す
受講者数:7 名
とき
学外からの利用(WWW へアクセスでき
(9) ホームページの作成(中級)
ることを前提として)
サブタイトル:WWW のホームページの作成
日時:5 月 29 日(月)
(その2)
対象:教職員
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム
受講者数:24 名
ページを作成
(6) ホームページの作成(中級)
フレームの利用
14
ホームページの管理
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム
アップデートの手順
ページを作成
ファイルの転送など
ホームページに使用する画像の作成
日時:6 月 14 日(水)
写真の処理(加工など)
対象:教職員
アニメーションの作成
受講者数:10 名
日時:7 月 6 日(木)
対象:教職員
(10) Word(中級)
受講者数:4 名
サブタイトル:ビジネス文書の編集
(14) ホームページの作成(中級)
内容:ヘッダー、フッダーの活用
アウトライン機能
サブタイトル: WWW のホームページの作成
レイアウト枠の利用
(その 4)
差込印刷の使い方
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム
日時:6 月 19 日(月)
ページを作成と HTML の基礎
対象:教職員
日時:7 月 14 日(金)
受講者数:10 名
対象:教職員
受講者数:5 名
(11) Excel(中級)
サブタイトル:表計算機能の基礎
後 期
内容:オート SUM の活用
オートフィル機能を使う(埋め込み方法、
(1) 電子メールの利用
連続データの入力、計算式の入力)
サブタイトル:GroupWise の使い方
グラフの作成
内容:メールの受信、送信
ワークシートの連携
パスワードに関して(変更、忘れてしまっ
関数やデータの並べ替え
たら)
日時:6 月 30 日(金)
メールのメンテナンス(保存、フォルダの
対象:教職員
変更)
受講者数:10 名
メールの転送、複数の人に送る、アドレス
帳の作成と利用
(12) Excel(中級)
学内からインターネットへメールを出す
サブタイトル:表計算機能の応用
とき
内容:表計算機能(端数処理、順位、条件の判断)
学外からの利用(WWW へアクセスでき
ブックの連結
ることを前提として)
データの統合
日時:10 月 12 日(木)
様々な印刷機能
対象:学生・教職員
ピボットテーブル
受講者数:3 名
日時:7 月 3 日(月)
対象:教職員
(2) インターネット WWW の利用
受講者数:6 名
サブタイトル:情報検索と情報の活用
内容:サーチエンジンの使い方
(13) ホームページの作成(中級)
メニュー(カテゴリー)による検索
サブタイトル: WWW のホームページの作成
キーワードによる検索
(その3)
15
Book Mark の使い方、整理法
ページを作成
ファイルの保存
リンクの設定など
日時:10 月 16 日(月)
日時:11 月 22 日(水)
対象:学生・教職員
対象:教職員
受講者数:7 名
受講者数:4 名
(7) ホームページの作成(中級)
(3) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:WWW のホームページの作成
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接
ページを作成
続方法
画像の挿入と編集
センターに直接接続する場合
表の作成
インターネットプロバイダーを利用する
表によるレイアウト
場合
日時:12 月 7 日(木)
日時:10 月 20 日(金)
対象:教職員
対象:教職員
受講者数:6 名
受講者数:2 名
(8) ホームページの作成(中級)
(4) PowerPoint の使い方
サブタイトル:WWW のホームページの作成
サブタイトル:パソコンでプレゼンテーション
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム
内容:PowerPoint2000 の使い方の初歩
ページを作成
インスタントプレゼンテーションの紹介
フレームの利用
テキストボックスで文書の貼り付け
ホームページの管理
Word で作成した文書の貼り付け
アップデートの手順
Excel などの表や図の貼り付け
ファイルの転送など
背景の選択、オブジェクトの効果(アニメ
日時:12 月 14 日(木)
ーションなど)
対象:教職員
日時:11 月 16 日(木)
受講者数:7 名
対象:教職員
(9) ホームページ用画像の作成と編集
受講者数:1 名
サブタイトル:画像の作成(その1)
(5) ホームページの作成(初級)
内容:Paint Shop Pro6 を使って画像の作成
サブタイトル:WWW のホームページの作成
画像作成、編集ソフトの基本操作
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム
ロゴ、バナー、ボタンの作成
ページを作成
写真のデジタル化
書式、背景、文字色の設定など
日時:1 月 24 日(水)
日時:11 月 17 日(金)
対象:教職員
対象:教職員
受講者数:3 名
受講者数:6 名
(10) ホームページ用画像の作成と編集
(6) ホームページの作成(初級)
サブタイトル:画像の作成(その2)
サブタイトル:WWW のホームページの作成
内容:Paint Shop Pro6 を使って画像の作成
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホーム
写真の加工、編集
16
イメージアップの作成
テーブルの作成
アニメーションの作成
データのインポート
日時:1 月 31 日(水)
フィルタを使ってのデータの抽出
対象:教職員
レポートのレイアウト
受講者数:2 名
宛名ラベルの作り方
(11) 実務ですぐ使える Access(初級)
日時:3 月 16 日(金)
サブタイトル:Access の基礎
対象:教職員
内容:データベースファイルの作成
受講者数:15 名
1.5 オープンキャンパス
オープンキャンパスは主に受験生を対象として、本学の教育、施設等を実地に知っていただくために、キャン
パス見学会として実施されているものです。当センターでは、情報教育関係施設の案内を中心に行いました。こ
こでは、その実施内容と結果についてご報告します。
開催日
平成 12 年 8 月 1,2 日
平成 12 年 9 月 9 日
平成 12 年 10 月 21 日
使用施設
情報教育センター
対象者
高校生を中心とした本学入学試験受験対象者およびその関係者(保護者等)
見学者数
平成 12 年 8 月 1,2 日
約 200 名
平成 12 年 9 月 9 日 約 40 名
平成 12 年 10 月 21 日
約 40 名
センター施設案内の内容
センターの施設について、
「マルチメディア」
と「インターネット」をテーマとして、体験的
にコンピュータの面白さ、コンピュータ学習の
必要性と有為性をご紹介し、あわせて本学設備
の優秀さをアピールしました。そこで次のよう
な種々のイベント企画・実施しました。その主
なものの実施内容は(2)以降に説明するとおりで
す。
(1) 企画・実施したイベント
・インターネット/マルチメディア
・TV 電話体験コーナー
図 1.5.1 インターネット/マルチメディアのメニュー
17
KOKA2000年新着情報
KOKA2000
年新着情報
・らくがきコーナー
・FAX サービスコーナー
トップメニュ
トッ
プメニュ ー
・デジタルカメラ撮影コーナー
ECIS イベ
イベント案内
ント案内
・コンピュータ実習体験コーナー
(2) インターネット/マルチメディア
手軽にインターネットとマルチメデ
インターネット体験
ィアの世界を体験をしてもらうコーナ
ーです。図 1.5.1 のようなメニューを用
意し、マウスでクリックすることによっ
ジュークボックス
ジューク
ボックス
てそれぞれの世界を体験できるように
しました。その構成は図 1.5.2 のとおり
です。メニューに用意した主なものとそ
図 1.5.1 インターネッ会場
ト/マルチメディ
会場カメラ中継
カメラ中継 アのメニュー
の内容は次のとおりです。
・KOKA2000 年新着情報
2000 年度の大学・短期大学部の改革
案内です。図 1.5.3 のような案内用ホー
ムページが開き、2001 年度入試に向け
クイズ/ゲーム
てのトピックスを見ることができます。
・ECIS イベント案内
当センターでオープンキャンパス期
間中に行っているイベントとその開催
場所について案内するホームページで
す。図 1.5.4 がそのページで、イベント
生活情報専攻案内
のメニューをクリックするとその開催
場所が地図上に表示されます。
・インターネット体験
手軽にインターネットの体験をして
いただけるよう、図 1.5.5 のようなオー 図 1.5.2 インターネット/マルチメディアコーナーイベント構成
プンキャンパス向けホームページを用
意しました。ここには、音楽、映画、テレビ、スポ
ーツ、グルメなどジャンル別に興味を引きそうなペ
ージのリストを用意しました。
・ジュークボックス
RealJukebox というソフトを使用し、ネットワー
ク上の各パソコンからジュークボックス風に音楽を
聞くことができるものです。最新の音声圧縮技術が
使用されており、マルチメディアの世界を十分に体
験することができます。
図 1.5.3 2000 年度改革案内のページ
18
・クイズ/ゲーム
コンピュータによるクイズ/ゲームを用意し、楽し
みながらコンピュータの可能性の1つを知ってもら
おうというものです。その一部はプログラミングの
授業での作品です。また、コンピュータの使用に欠
かせないタイピングの練習をゲーム感覚で楽しく学
べるソフトも紹介しました。
・会場カメラ中継
オープンキャンパス会場からいくつかの代表的な
スポットを選び、ネットワークを通して生中継する
コーナーです。図 1.5.6 のようにホームページの形で
見ることができます。このシステムには CCD カメラ
とノートパソコンを使い、カメラの設置場所から学
図 1.5.4 会場案内のページ
内 LAN を通じて 30 秒間隔で送信される映像を画面
に表示するようにしました。この映像はホームペー
ジを見る間隔で、学内 LAN 上のどのコンピュータか
らでも閲覧できるものです。
・生活情報専攻案内
生活情報専攻で今回のオープンキャンパスを期に
全面的にリニューアル・充実された専攻案内のホー
ムページへのリンクです。
(4) TV 電話体験コーナー
インターネットを使ったテレビ電話の体験をして
いただくコーナーです。2 台のパソコンをネットワー
クで結び、マイクロソフト社の Netmeeting と呼ば
図 1.5.5 インターネット体験用ページ
れるソフトを使用して行いました。映像はパソコン
に取り付けた CCD カメラで撮影しています。今回は
より高品質の TV 電話を実現しようということで、
100Mbps の回線を 2 台のコンピュータ間に引き、こ
れで実施してみました。これまではセンター内の通
常のネットワーク回線を使用していたため通信速度
は 10Mbps で、さらに共有ということもあり、品質
に問題がありました。今回は映像の円滑な動きやク
リアな音声など、大きな品質改善が実現されました。
(4) らきがきコーナー
らきがきコーナーとは、ソフトボードと呼ばれる
電子センサーの付いた特殊なホワイトボードに自由
に落書きをしてもらい、これと見学者の写真やメッ
セージを合成して、そのカラープリントを差し上げ
るコーナーです。自分が書いたらくがきや写真がコ
図 1.5.6 会場カメラ中継のページ
ンピュータに取り込まれる、ワープロで書いた文字
19
を含めて 1 つの画面上に表示される、レーザプリンタによって美しいプリントに仕上がるということで、相当に
人気のコーナーです。
(5) FAX サービスコーナー
デジタルカメラで撮影した写真入のメッセージを、見学者が希望する先に FAX 送信するサービスです。コンピ
ュータで FAX が送信できることや、そこに写真を入れることができる点に関心がもたれるようです。
(6) コンピュータ実習体験コーナー
本学で実際に授業で使用しているソフトの中から、代表的ですぐに体験していただけそうなものを用意しまし
た。そのソフトのアイコンを画面上に用意し、簡単に起動して試していただけるようにしました。用意したソフ
トは、Word、Excel、TypeQuick(タイピング練習)
、3-D マイホーム、PaintShopPro、インターネットエクス
プローラ(IE)などです。
1.6 保護者懇談会
平成 12 年 6 月 4 日(日)に、本学を会場とした保護者懇談会が開催されました。情報教育センターでは、見
学施設として保護者にセンターを開放し、パソコンの操作や実習室の雰囲気を体験していただきました。センタ
ー職員が対応しました。
徳風館 4 階のオープン利用コーナーでは、次の機能を中心にしたパソコンを用意しました。
1.インターネットのネットサーフィン
2.キーボード練習ソフト「Type Quick」
見学者の数は 65 名ほどで、約 75%が実際にパソコンの操作を体験されました。授業の雰囲気やセンターのサ
ービス体制を知っていただく良い機会になりました。
2 研究活動
研究課題は、情報教育センター規定第二条の趣旨に基づき、その活動の一環として、情報教育センターを利用
して行う教育或いは、教育の情報化等に関する研究の募集を学校法人光華女子学園専任教育職員を対象に公募し、
運営委員会の儀を得て採択されるものです。研究期間は、各年度の初めから終わりまでの一年間となり、研究期
間終了時に研究成果を情報教育センター長に報告し、情報教育センター年次報告書に掲載させていただきます。
平成 12 年度は 3 件の公募があり、その中で 2 件が採択されました。採択された研究課題報告は、
「課題研究
報告」の章でご報告させていただきます。
(1)「ホームページ作成に関する教材開発の試み」
山崎雄介 短期大学部生活環境学科生活デザイン専攻助教授
(2)「統計ソフトとしての Excel と SPSS の検討」
酒井浩二 人間関係学部人間関係学科講師
20
2001 年度行事予定
1 資格関係
本学では 1987 年度より、日本商工会議所が主催している日本語ワープロ技能検定試験、ビ
ジネスコンピューティング検定試験を実施しています。2001 年度の実施日は次のとおりです。
日本語ワープロ技能検定試験
試験日
受験申込期間
第 27 回
ワープロ検定2級
7月
ワープロ検定3級
第 28 回
ワープロ検定2級
12 月
ワープロ検定3級
5/19(土)
7/8(日)
10/6(土)
12/2(日)
4/10(火) 〜 11(水)
6/4(月) 〜 6(水)
7/4(水) 〜 5(木)
11/2(金) 〜 7(水)
受験料
8,160 円
6,120 円
8,160 円
6,120 円
合格発表
6/18(月)
8/13(月)
11/5(月)
1/15(火)
合格証交付
7/9(月)
9/10(月)
12/3(月)
2/12(火)
ビジネスコンピューティング検定試験
第7回
ビジネスコンピューティング
検定2級
試験日
9月
ビジネスコンピューティング
検定3級
第8回
ビジネスコンピューティンク
検定2級
9/9(日)
2月
ビジネスコンピューティング
検定3級
2/17(日)
7/2(月) 〜 3(火)
6/28(木) 〜 29(金)
受験料
10,190 円
6,120 円
11/26(月) 〜 27
(火)
10,190 円
合格発表
10/29(月)
10/15(月)
4/15(月)
3/25(月)
4/24(月)
4/15(月)
受験申込期間
合格証交付
11/12(月)
11/29(木) 〜 30(金)
6,120 円
本学では、日本語ワープロ技能検定試験に備えて、ワープロ検定準備講座を、ビジネスコ
ンピューティング検定試験に備えて、ビジネスコンピューテイング検定準備講座を開催して
います。2001 年度の開催日は次のとおりです。
ワープロ検定準備講座
開催期間
受講申込期間
受講料
第 27 回
ワープロ検定2級
7月
ワープロ検定3級
第 28 回
ワープロ検定2級
12 月
ワープロ検定3級
3/13、14、15、23
5/10 〜 7/6
9 月 3 , 4 , 5 , 17
10 月 〜 12 月
2/1(木) 〜 28(水)
4/18(水) 〜 24(火)
7/4(水)〜 5(木)
7/21(土)〜27(金)
5,000 円
5,000 円
5,000 円
5,000 円
21
ビジネスコンピューティング検定準備講座
第7回
ビジネスコンピューティング
検定2級
9月
ビジネスコンピューティング
検定3級
第8回
ビジネスコンピューティング
検定2級
2月
ビジネスコンピューティング
検定3級
開催期間
8 月 9 , 10 , 23 , 24
8 月 6 , 7 , 8 , 22
12 月下旬
12 月下旬
受講申込期間
7/2(月) 〜 3(火)
6/28(木)〜29(金)
11/26(月)〜27(火)
11/29(木)〜30(金)
5,000 円
5,000 円
5,000 円
5,000 円
受講料
2 公開講習会
情報教育センターと人間関係学部人間関係学科と短期大学部生活情報専攻の共催による「京都光華
女子大学・短期大学部公開講習会」を 2001 年度は 9 月に実施します。今回で 9 回目を迎える講習会の
テーマは「人と社会と IT」です。講習会は初心者を対象に、人と社会の未来のために IT がどのように
貢献できるか、現在の IT の先端的利用状況とその将来について、体験、デモ、講演を通して体験的に
理解していただきます。詳細については情報教育センターまでお問い合わせください。
3 2001 年度情報教育センター学内講習会
例年どおり、下記の日程で講習会を開きます。内容の概要は下に日程とともに示してありますが、
都合により多少変更することがあります。
時間:16 時 10 分より 17 時 40 分
場所:情報教育センター
申し込み先:情報教育センター
(1) パソコンの基本操作
(3) インターネットWWWの利用
サブタイトル:センターでのパソコンの基本操作
サブタイトル:情報検索と情報の活用
内容:センターパソコンの起動と終了
内容:サーチエンジンの使い方
基本的な操作方法
メニュー(カテゴリー)による検索
予約割り当ての方法
キーワードによる検索
日時:4 月 16 日(月)、17(火)、18(水)
、19(木)
Book Mark の使い方、整理法(学内では使
対象:学生
わない)
(2) 電子メールの利用
ファイルの保存(学内では使わない)
サブタイトル:学内から、自宅からの利用
日時:5 月 18 日(木)
内容:メールの受信,送信
対象:学生・教職員
パスワードに関して
(4) インターネット 自宅からの利用
メールのメンテナンス
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
メールの転送,複数の人に送る
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接
アドレス帳の作成と利用
続方法
インターネットへメールを出すとき
センターに直接接続する場合
学外からの利用
インターネットプロバイダーを利用する
日時:4 月 28 日(金)
場合
対象:学生・教職員
日時:5 月 26 日(木)
22
対象:学生・教職員
アドレス帳の作成と利用
(5) 電子メールの利用
インターネットへメールを出すとき
サブタイトル:学内から、自宅からの利用
学外からの利用
内容:メールの受信,送信
日時:5 月 29 日(月)
パスワードに関して
対象:教職員
メールのメンテナンス
メールの転送,複数の人に送る
4 その他の行事
4.1
保護者懇談会
6 月 3 日(日)に大学・短期大学部合同の保護者懇談会が本学にて開催されます。当センターでは
当日、保護者の皆様への施設紹介として、設備、サービス、情報関係の授業などを知っていただくた
めのイベントを企画しています。また、保護者の方々に、インターネットやコンピュータの世界を体
験していただこうと考えています。
4.2
オープンキャンパス
2001 年度は、7 月(14,31 日)
、8 月(1,2 日)、9 月(8 日)と 3 回のオープンキャンパスが予定
されています。情報センターとしては、インテリジェントキャンパスとしての本学を広報する観点か
ら、その設備とサービスを受験生に強くアピールしたいと考えています。魅力あるキャンパスとして
の PR となるような、企画を考えています。とくに 2001 年度は、インターネットとマルチメディアを
テーマに、楽しくわかりやすく、実体験を通して紹介していきたいと考えています。
4.3
IT 講習会
京都市主催の IT 講習会を、本学情報教育センターの情報処理実習室を会場として 2001 年 9 月、2002
年 2 月、3 月に開催されます。
本学で受講を希望される方は、1日 3 時間の 4 日間で合計 12 時間受講して頂きます。お申込は希望
月の前月 1 日〜10 日の間に、京都 IT 講習会コールセンター(075−813−8850)までお電話でお申込下
さい。講習内容など詳しくは、京都市総合企画局情報化推進室情報化推進課までお問い合わせ下さい。
本学での開催日は、以下の通りです。
2001 年 9 月
3 日(月)、4 日(火)
、6 日(木)
、7 日(金)
9:30〜12:30
10 日(月)、11 日(火)、12 日(水)、14(金)
9:00〜12:00
10 日(月)、11 日(火)、12 日(水)、14(金)
13:00〜16:00
17 日(月)、18 日(火)、19 日(水)、20(木)
17 日(月)
、18 日(火)、19 日(水)
、20(木)
23
9:00〜12:00
13:00〜16:00
2002 年 2 月
4 日(月)、5 日(火)
、7 日(木)
、8 日(金)
9:00〜12:00
4 日(月)、5 日(火)
、7 日(木)、8 日(金)
13:00〜16:00
11 日(月)、12 日(火)、13 日(水)、14 日(木)
9:00〜12:00
11 日(月)、12 日(火)、13 日(水)、14 日(木)
13:00〜16:00
18 日(月)、19 日(火)、21 日(木)、22 日(金)
9:00〜12:00
25 日(月)、26 日(火)、27 日(水)、28 日(木)
9:00〜12:00
25 日(月)、26 日(火)、27 日(水)、28 日(木)
13:00〜16:00
2002 年 3 月
4 日(月)、5 日(火)、7(木)、8 日(金)
9:00〜12:00
4 日(月)、5 日(火)、7(木)、8 日(金)
13:00〜16:00
24
課題研究報告
研究課題は、情報教育センター規定第二条の趣旨に基づき、その活動の一環として、情報教育セン
ターを利用して行う教育或いは、教育の情報化等に関する研究の募集を学校法人光華女子学園専任教
育職員を対象に公募し、運営委員会の儀を得て採択されるものです。研究期間は、各年度の初めから
終わりまでの一年間となり、研究期間終了時に研究成果を情報教育センター長に報告し、情報教育セ
ンター年次報告書に掲載させていただきます。
平成 12 年度は 3 件の公募があり、その中で 2 件が採択されました。
「ホームページ作成に関する教材開発の試み」
山崎雄介
短期大学部生活環境学科生活デザイン助教授
「統計ソフトとしての Excel と SPSS の検討」
酒井浩二
人間関係学部人間関係学科講師
25
ホームページ作成に関する教材開発の試み
山崎雄介
短期大学部助教授
京都光華女子大学短期大学部
生活環境学科
生活デザイン専攻
筆者は 2000 年度,本学情報教育センター(以下「センター」と略)研究課題募集に「ホームページ
作成に関する教材開発の試み」というテーマでアプライし、受理された。研究目的および留意点は以
下の通りである。
・ホームページ作成に参加する教職員等の裾野を広げるべく、各種研修や自習において活用可能な
テキスト
・教材を開発すること。
・目的を学園のホームページ作成への参加に特化する。
......
・コンピュータに関する知識を必ずしも前提としない、本学において真に実用的なテキストとする。
以下、上記の目的に即しての研究の概要を報告する。
1.
講習会の概要
センターでは、毎年、学内教職員を対象とした講習会を行っており、その中にはホームページ作成
に関するものもある。筆者は 2000 年度、その講師を担当し、そこでのテキストとして教材を作成した。
講習会は、同年 11 月から 12 月にかけて、初級 2 回、中級 2 回が行われた。参加者は、幼稚園・小学
校教諭、大学職員で、回により若干の変動はあるが 10 名弱であった。
講習会では、FD によりテキスト、画像、音声などの素材を提供し、ホームページ作成用ソフトウェ
アとしては Microsoft FrontPage98 を使用した。なお、当時のセンターの OS は Windows NT である。
2.
教材の概要
上記の講習会のために作成した教材の概要は以下の通りである。
A.初級編
1.WWW(World Wide Web)の仕組み
2.ホームページとは
3.HTML について
4.ホームページ作成の手順
5.画像の挿入と編集
6.ハイパーリンクとフレーム
7.表組によるレイアウト
B.中級編
1.画像マップとホットスポット
2.マルチメディア素材の挿入
26
3.フォームの利用
4.完成したページのサーバへのアップロードを準備する
5.ホームページをサーバにアップロード/サーバからダウンロードする
教材作成にあたっては、従来よりセンターの学内講習会で使用されていた、「葛野家のホームページ
作成」を事例とした教材を下敷きにし、これに新しい機能(フレーム、音声ファイルの使用など)を
付加する形とした。
なお、FrontPage98 の操作法については、山本嘉一郎教授(大学人間関係学部)作成による『FrontPage98
操作ガイド
FrontPage Editor 編』
(http://www.koka.ac.jp/yamamoto/files/fp98.pdf より入手可能)を併用
した。その関係もあり、教育内容(ホームページ作成上の技法)の配列は、『操作ガイド』に準じたも
のになっている。
3.
講習会の実情と教材作成上の留意点
講習会参加者の構成は 1.で述べた通りである。とくにテストなどを行ったわけではないが、机間巡
視時の状況などから推測されるところでは、参加者は概して、業務においてコンピュータは使用して
いる。とはいえ、使用形態は、ワードプロセッサなど、職場のマシンにすでにインストールされてい
るソフトウェアを用いて、定型的な作業(文章その他の入力・印刷など)を行うといったものに留ま
っている。したがって、コピー、カット、ペーストなど、ソフトの違いをこえた汎用的な知識はほと
んどないといってよい状況であった。
今回の教材では、この点に配慮し、また講習会の時間の制約もあって、キーボードショートカット
などはほとんど使用せず、中級編に「付録」として添付するにとどめたが、参加者のコンピュータ・
リテラシーを向上させるという意味では、これらについても積極的に位置づけていくべきかもしれな
い。
また、
「学園各校園・部署のホームページ作成」という目的に即して、たとえば表組では「時間割」
を例にとったり、受験者の開拓(そのための学外とのコミュニケーションの活発化)ということを視
野に入れ、フォームの利用にまとまった紙数を割くなどの工夫を行った。とはいえ、たとえばフォー
ムについては CGI やサーバについての知識もある程度必要になるところであり、それらの点について
は、今回は筆者の力量の問題もあり不充分なものになった(事実上、フォームという機能の「紹介」
に留まった)。
また、マルチメディア素材の活用に即しては、今回は CD『光華女子学園創立 60 周年記念賛歌集』
(2000)より「光華女子学園の歌」を MP3 ファイル化して用意した。今後、動画などの活用を考えて
いくにあたって、ハード、ソフト両面にわたり実習環境の整備が期待される。
4.
今後の課題
「業務に使用するホームページの作成」という点に即しては、今回(不充分ではあるが)とりあげ
た「フォーム」の他に、データベース(Access など)との連動など、より立ち入った内容が必要であ
ると思われる。こうした点についての教材開発は緊急性が高い課題であるといえるだろう。
また、今回は講習会での使用という形態を想定した教材開発としたが、それぞれのホームページ作
成現場での活用というところまでを展望するなら、自習用教材という機能をも備えたものへと改善し
ていくことも必要となろう。
27
統計ソフトとしての Excel と SPSS の検討
酒井浩二
人間関係学部講師
京都光華女子大学
人間関係学部
人間関係学科
はじめに
1.
統計は社会学、心理学、医学、工学など、非常に多くの学問領域で用いられ、また大学だけでなく、
企業でのマーケティングやマネジメントなどの方面で、データに基づいた分析が重要視される。これ
らの統計解析にはほとんどコンピュータが用いられ、現在 SAS、S-plus、STATISTICA など数多くの統
計ソフトが販売されている。情報化社会で処理されるデータ量は膨大であるため、コンピュータを用
いた統計解析は不可欠といえる。本稿では、国内の代表的な統計関連ソフトとして、Excel と SPSS を
紹介する。
Excel と SPSS
2.
2.1
Excel
Excel で利用可能な関数は 330 個あり、そのうち統計に関する関数は 80 個ある。関数の組み合わせ
で多くの統計解析は可能となるが、分析ツールを使用すると関数を入力しなくても GUI で操作できる。
分析ツールには、基本統計量、t 検定、回帰分析、分散分析など 19 種類の統計があり非常に便利だが、
重回帰分析を除いて多変量解析は準備されていない。関数の組み合わせやマクロ作成により多変量解
析もできるが多少複雑であるため、入力ミスにより誤った出力結果を導きかねない。GUI 操作で簡易
に多変量解析するには、「Excel 多変量解析」や「Excel 数量化理論」などのアドインソフトを別途購入
する必要がある。
2.2 SPSS
SPSS には Excel にない多くの利点がある。操作面での利点として、膨大なデータに対してもデータ
の変容が容易であり、データ収集時によく起こりうる欠損値に対する処理などがメニュー化されてい
る。また、数値データをラベルづけすることで、名義変数などのカテゴリカルなデータを効率的に、
かつ直感的に把握しながら入力できる。さらに、データと出力のウィンドウが分離されており、出力
ウィンドウでは表、グラフ、テキストなどの結果が整理されているため、効率よく管理できる。
分析面での利点として、既存の Base System を使って、因子分析やクラスタ分析などの多変量解析、
時系列解析やノンパラメトリック検定などの高度な分析も GUI 操作で容易にできる。GUI で選択でき
ないデフォルト設定以上の詳細な分析も、シンタックスでのコマンド指定により可能となる。また、
多重回答データの分析もできるため、適応可能な分析の幅が広がる。そして、別のオプションを購入
することで、共分散構造分析やコンジョイント分析など、さらに高度な統計解析ができる。
2.3 両ソフトの比較
Excel は表計算ソフトで SPSS は統計専用ソフトである点が、両者の大きな違いである。経費の計算
やグラフ作成などの日常的な作業や、量的・内容的に簡易な統計解析では Excel は最適なツールである
が、データからより多くの情報を引き出したり高度な分析を行う場合は、SPSS のほうが好ましい。た
だし、SPSS は別途購入する必要があるのと多少高価であるのが難点である。それに対して、Excel は
28
比較的安価で普及率が高く、強力な演算機能やオートフィルなどの独自の機能により効率的にデータ
入力できるのが大きな利点である。Excel でデータ入力したファイルは SPSS で直接読み込むことがで
きるので、入力データが膨大で高度な分析を行う場合は、データ入力と統計解析をそれぞれ Excel と
SPSS で連携しあって処理するのが、概して便利ではないかと考えられる。
3.
おわりに
最近の情報処理関連の授業として、基礎としてワープロ、表計算、電子メール、Web などがあり、や
や応用としてデータベース、プログラミングなどがあるが、統計は情報処理の一環とみなされる傾向
が弱い。大容量の情報がデータベース化されうる現在、そこから意味あるデータを抽出し、適切に分
析して有益な知識を発見することが重要になる。その際、統計の原理および統計ソフトの理解が不可
欠になる。Excel も SPSS も通常のスペックのパソコンで統計解析でき、また操作方法はかなり容易で
ある。その恩恵として、パソコンで収集したデータを統計解析し、分析結果に基づいて現象を説明し
たり意見を述べたりすることが身近になりつつある。そして操作が簡易な分、価値の高いデータ収集、
巧みなモデル構築、適切な分析、鋭い考察などがより必要とされる。情報化社会で生産的に活動する
ための知恵・武器として、統計は情報処理の一環として大学で習得されるべき科目であると考えられ
る。
謝辞
本稿では、山本嘉一郎教授(本大学人間関係学部)と SPSS 社の貴重なコメントを得た。
参考文献
Green、S.B.、 Salkind、N.J.、 & Akey、T.M. 1997 『Using SPSS for windows: Analyzing and understanding
data』
Prentice Hall
http://www.esumi.co.jp/products_info/products_info3.html
http://www.pasoq.co.jp/shopping/soft/data/SPS0255.html
内田治
2000
X-media 1999
『すぐわかる Excel による多変量解析』 東京出版
『Excel 関数活用 Super Master』
山本嘉一郎・森際孝司・荻田純久
1997
エクスメディア
『SPSS ウィンドウズ・Mac 版』
29
東洋経済新報社
資 料
センター提供ソフト PaintShopPro 7J についての紹介
PaintShopPro は代表的な画像処理ソフトの 1 つです。当センターではこれまで、ペイント系の画像処
理ソフトとして PaintShopPro を提供してきました。今回、これを 6J から 7J にバージョンアップし、さ
らに強化された画像処理機能を提供できるようになりましたので、ここにご紹介します。
センターでは 1997 年に PaintShopPro 4.2J のサービスを始めました。これはセンターとして初めての
本格的なペイント系画像処理ソフト(画像処理ソフトにはペイント系のほかにドロー系があります)
で、コンピュータグラフィックスやインターネットホームページ作成の授業で使用されるようになり
ました。また、スキャナで写真などを読み取ったり、読み取った画像を加工したりするときにも使用
されています。その後センターでは 1999 年に、PaintShopPro 6J にバージョンアップしました。6J につ
いては、1999 年度の当センター年次報告書に紹介されています。PaintShopPro は 5J から 6J にかけて、
レイヤー機能の追加やドロー機能の追加・拡充など、大幅に機能が拡張され、コストパフォーマンス
の良い本格的な画像処理ソフトに成長しました。また、多くの画像処理ソフトがそうであるように、
とくにインターネットホームページ用の画像作成への対応が強化される傾向にあります。
今回のバージョン 7J は、さらにその機能が強化・拡充されるとともに、より使いやすさが追求され
ています。これにともない、いくつかの使用手順上の変更がなされています。ここでは、7J で強化・
拡充された機能と、操作手順上の変更点を中心にご紹介したいと思います。
なお、当センターでは PaintShopPro 7J の簡易マニュアルを作成しており、センターのホームページ
の資料コーナーで入手できます。どうぞご利用ください。
1
バージョン 7J の追加・強化機能
(1) 写真修正機能
写真の修正はこれまでのバージョンでも可能でしたが、明る
さやコントラストならともかく、高度な修正には相当な知識と
技術が必要でした。バージョン 7J(以下バージョン 7J を 7J、バ
ージョン 6J を 6J と呼ぶことにします)では、自動修正機能や目
的別の修正機能が用意され、高度な修正も手軽にできるように
なりました。暗すぎたり少しピントが甘かったり、ちょっと失
敗したような写真も生かすことができます。また、より鮮明な
あるいは自然な写真に修正することも可能です。
修正機能には図 1 のようななものが用意されています。イン
タレース除去は、ビデオからとった画像に入っている走査線を
取り除いて画像を修正するものです。JPEG 効果とは JPEG 圧縮
による画像の乱れ、モアレは印刷物をイメージスキャナで撮っ
たときの模様です。スクラッチの自動除去は、画像上の小さな
30
図 1「写真修正」のメニュー
傷のような汚れやノイズを除去するものです。赤目とは、ストロボを使って写真を撮ったときに、人
物の黒目の部分が赤く写る現象です。
(2) 図形機能の強化
円や四角形を描く図形機能は、前バージ
ョンでは正方形、長方形、円、楕円などご
く限られた種類のものでしたが、7J では図
2 のように、さまざまな図形が用意されて
います。これまでホームページのボタンを
作るときは、長方形などの基本図形を描い
て、これを加工する必要がありましたが、
用意された形であれば、直接、作成するこ
とができます。
これらの図形描画機能はベクタ画像(後
述)の作成でも使用することができます。
図2
(3) 描画色設定法の変更
図形機能のオプション(一部)
7J では、図形を描く際の色の設定法が大きく変り、これにより、図形の枠線の色、内部の色(塗り
つぶしの色)、およびそのパターンやテクスチャの指定がし易くなりました。この機能強化により、カ
ラーパレットは図 3 のように変更になっています。大きな変更点は、前景色(6J では描画色)と背景
色のほかに、スタイルおよびテクスチャが加わった点です。これにより、各描画ツール(ブラシや図
形機能など)での描画色や模様の設定はすべて、ここで行うようになっています(文字挿入時の設定
を除く)。6J では、各描画機能の「ツールオプション」で指定するようになっていたので、注意が必要
です。
実際の色の設定法については、後で説明することにします。
(4) ドロー機能とテキスト機能の強化
描画色の設定の変更・強化に伴って、ドロー機能でベクタ図形を描く場合や、テキスト機能で文字
を描くときに、さらに多彩な図形や文字を効率的に描くことができるようになりました。これにより、
枠つきの文字の作成、文字へのグラデーションの適用、ベクタ図形での枠や内部の色の多様な設定な
どが可能になりました。
(5) ホームページ作成用機能の強化
ホームページ作成に有効な機能として、次のような機能の追加や強
化が行われています。
・イメージの分割機能
イメージをいくつかに分割し、分割された各イメージを Web ペー
ジの表中のセル(ます目)に配置して再構成できるようにします。こ
の機能は、分割されたイメージとこれを Web ページ上で再構成する
ための HTML 文を生成します。これにより、分割されたイメージご
とに最適化が行われるので、トータルのファイルサイズを小さくする
ことができます。
・イメージマップ作成機能
図 3 V.6(左)と V.7(右)
のカラーパレットの違い
31
1 つの画像の上に複数のホットスポット(クリックすると別のページへジャンプする点)を設定する
機能です。
・ロールオーバー機能
イメージやイメージ上のホットスポットにマウスを移動したりクリックしたときに別の画像を表示
させる機能です。イメージスライスやイメージマップの機能と合わせて使用します。
・アニメーション作成機能の強化(AnimationShop 3)
Web ページ上で使用するアニメーション(GIF アニメーションなど)を作成する機能で、PaintShopPro
6.0 の V.2 から V.3 へバージョンアップされ、機能の強化と操作性の改善が図られています。
(6) PaintShopPro ブラウザ
エクスプローラ風の画像ファイル参照機能です。フォルダとその中の画像ファイルのサムネールが
PaintShopPro ブラウザ・ウィンドウ上に表示されます。ここからダブルクリックあるいはドラッグ&ド
ロップで画像を取り出すことができ、他のフォ 前景色
ルダへのコピーや移動も行うことができます。
2
背景色
ラスタ画像とベクタ画像
使用できる色
PaintShopPro には本来のラスタ画像のほかに、
ベクタ画像を描く機能が備えられています。ド
ロー機能はベクタ画像(ベクタイメージ)と呼
ばれるタイプの画像を描く機能です。これはド
枠線のパターン
ロー機能と呼ばれます。ドロー機能を備えるこ
とにより、より幅広くまた効率よく画像を作
内部のパターン
成・編集することが可能になります。7J では、
その機能が強化されています。ここでは、ラス
枠線のテクスチャ
タ画像とベクタ画像の違いと特徴を説明しま
内部のテクスチャ
す。
PaintShopPro はその名のとおりペイント系の
画像処理ソフトで、基本的にはラスタ画像(ラ
スタイメージ)を対象にしています。ラスタ画
カレント
カラーパネル
像はピクセルと呼ばれる点の集まりで画像情
報を持ちます。ピクセルはキャンバスを細かな
格子状に区切って配置されており、格子上の定
図 4 カラーパレット
められた位置にそれぞれ対応しています。ラス
タ画像では各ピクセルについて、そのピクセル
の色情報を持つことにより画像を表現します。したがって画像の拡大は、1 つのセルをいくつかのセル
に広げる形で行われ、もとのセルと同じ情報をその周りのいくつかのセルでもつことになるので、拡
大すると不鮮明な画像となります。
一方ベクタ画像では、画像を数理的な情報で表現します。たとえば直線は、始点と終点の座標の値
で表現します。他の図形も同様で、座標値や関数で表現します。したがって、拡大や縮小を要求され
ると、それに対応した図形をその都度、算出して描きなおすことができます。これにより、移動や変
形が自由にでき、拡大によっても画像が不鮮明になることはありません。また、図形ごとに独立して
32
扱うことができます。たとえば、重なった図形の 1 つだけ拡大するようなことも簡単にできます。
こう説明すると、ベクタ画像の方が優れているように思われますが、スキャナで読み取った画像や
デジタルカメラで撮影された画像はラスタ画像ですし、写真のように微妙にまた不規則に色が変化す
る画像をベクタ画像とすることは困難です(ラスタ画像をベクトル化する機能もあり、画像によって
は(短調な色彩の図形など)うまくベクタ画像に変換することができます)。また、色調の変更、画像
の加工、さまざまな効果の適用などの画像処理は、移動や変形を除いてはほとんど、ラスタ画像での
み可能です。ベクタ画像では図形は描けても画像処理はできないということになります。そこで一般
には、画像作成には必要に応じてベクタ画像を使用し、画像処理をするときは、これをラスタ画像に
変換するということになります。
描画色の選択
3
描画では、これに用いるカラー、スタイル、テクスチャの設定が必要となります。カラーの前景色
と背景色で指定した色を基本として、さらに「スタイル」で、その色の使い方を決めるといった形で
指定します。ただテキストツール(文字の挿入)だけは、色の指定をその操作(挿入文字の作成)の
中で行うことができます。
6J ではスタイルやテクスチャは、各描画ツールの中で指定をするようになっていましたが、7J では
すべて、カラーパレット上で行うようになりました。これにより操作が統一され、分かりやすく使い
やすいものになっています。もっともソフトの操作は慣れの問題があるので、6J のユーザは少し戸惑
うかもしれません。7J での大きな変更点はここにあるので、まずこのカラー指定の仕組みを理解する
ことをお薦めします。
3.1
カラー
描画などに使用するカラーはアクティブカラーとして選択されている必要があります。アクティブ
カラーには前景色と背景色があり、カラーパレット上で、次のようにして選択することができます。
・カラーパレットの「使用できる色」パネルを使う。
・カラーパレットの「前景色」「背景色」ボックスを使う。
・カラーパレットのスタイルボックスを使う。
・「色の選択」ツールを使う。
前景色と背景色は描画の基本となるカラーですが、これらは次のように考えておくとよいでしょう。
何らかのツールを用いて図形を描くとき、その描画には通常、前景色が使用されます。これに対して
背景色は、各オブジェクト(画像)の後ろにある色(下地の色)と考えておくとよいでしょう。した
がって、画像を剥ぎ取ると背景色が出てきます。
(1)カラーパレットの「利用できる色」パネルを使う方法
マウスカーソルをカラーパレットの「使用できる色」パネル上に置くと、マウスカーソルがスポイ
ト状に変わります。と同時に、スポイトのある位置の色がカラーパレット最下部の「カレントカラー
パネル」に表示されます。そこで、左ボタンを押すと前景色として、右ボタンを押すと背景色として
その色が選択されます。前景色と背景色は、パレット最上段の「前景色」「背景色」ボックスにそれぞ
れ表示されます。
(2)カラーパレットの「前景色」「背景色」ボックスを使う方法
「前景色」「背景色」ボックスをクリックすると、「色の設定」ダイアログボックスが表示されます。
33
ここで希望の色を選んで「OK」ボタンを押します。
(3)カラーパレットのスタイルボックスを使う方法
スタイルボックスが単色を表示しているときに、ここを左クリックすると「色の設定」ダイアログ
ボックスが表示されます。ここで希望の色を選んで「OK」ボタンを押します。
(4)「色の選択」ツール を使う方法
「色の選択」ツールを使用すると、画像上の任意の点の色を前景色または背景色として選択するこ
とができます。ツールパレットの「色の選択」ボタンを押すと、マウスカーソルがスポイト状に変わ
ります。これを画像上の任意の点に合わせると、その点の色が「カレントカラーパネル」に表示され
ます。そこで、左ボタンを押すと前景色として、右ボタンを押すと背景色としてその色が選択されま
す。
3.2
スタイル
前景色および背景色による描画や塗りつぶしのスタイルとして、描画する図形の枠線と内部に対し
て、単色、グラデーション、パターン、なし、のいずれかが選択できます。これらの選択は、スタイ
ルボックスの右端の三角印をクリックして表示されるボタンで行います。
(1)単色
選択された色をそのまま使用して描画します。
(2)グラデーション
濃度や色を連続的に変化させることをグラデーシ
ョンと呼びます。これを選択すると、描画はグラデ
ーションを使用して行われます。グラデーションの
設定を行うには、スタイルボックスをクリックして
表示される図 5 のような「グラデーション」ダイア
ログボックスで行います。
(3)パターン
塗りつぶしや描画をパターン(模様)を使って行
います。「パターン」を選択した上で、スタイルボッ
図 5 グラデーションダイアログボック
クスをクリックすると、「パターン」の選択を行うダイアログボックスが表示されます。
3.3
テクスチャ
描画時にテクスチャを適用するかどうかと、適用する場合には適用するテクスチャの指定を行いま
す。この指定は、描画する図形の枠線と内部に対して行うことができます。テクスチャボックスの右
端の三角印をクリックし、「テクスチャ」または「なし」を選択するとことにより適用の要否を選択し
ます。適用するテクスチャは、テクスチャを選択後テクスチャボックスをクリックし、表示される「テ
クスチャ」ダイアログボックスで選択します。
34
Group Wise 部局・研究室ID一覧
2001 年 4 月 1 日現在の Group Wise の部局・研究室他 ID(アドレス)は次のとおりです。
ID(アドレス)は、部局・研究室間連絡網として使用されているもので、自由に各セクションへの連絡を
電子メールにて行うことができます。
大学短期大学部
研究室
hi1
高校進路部
ju
大学学長室
hi2
高校文Ⅱ職員室
bn
日本文学科共同研究室
高校入試部
be
英米文学科共同研究室
hi3
hi4
br
bi
人間関係学科共同研究室
教養・教職等共同研究室
hi5
hi6
中高図書室
sa1
sa2
食物・調理学研究室
食品・栄養学研究
hi7
中高保健室
教務部
hi8
物理地学室
sa3
sb1
栄養指導室
生活デザイン研究室
hi10
第2職員室
sb2
sc
sd1
衣生活科学研究室
中学校
生活文化研究室
情報処理研究室
st
hj
体育研究室
cj
計算機室
ll
L.L.準備室
jhs1
jk1
教務課
jk3
教職指導室
kj
国際交流室
小学校
sy1
小学校校長室
sy2
小学校職員室
事務室
幼稚園
入試課・学生募集課
学生サービス課
学生キャリア支援課
保健室
学生相談室
図書課
真宗文化研究所
情報教育センター事務室
寮
hy1
園長室
hy2
幼稚園職員室
学園事務局
hr
hc1
hh
高等学校
hi11
中学校職員室
ビジネス実務準備室
大学短期大学部
jk2
jg1
jg2
jh
gs
jt
sbk
ecis
jr
中高事務室
35
学園事務局長
秘書室
hkk
企画広報室
hs1
js
hk
総務課
総務課(大学担当)
経理課
hs2
管理課
syu
宗教部
jinken
高校校長室
理事長室
人権啓発室
センター職員の紹介
山本
嘉一郎
情報教育センター長代理
文学部(現 人間関係学部)人間関係学科教授
稲垣
浩
尾藤
恵津子
事務職員
山本
悦子
事務職員
矢野
有希
事務職員
下村
浩一
技術職員
情報教育センター事務室長事務取扱
(2000 年度在籍者)
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