ウェブブラウザ利用要領 1 目的 この要領は、神戸学院大学情報システム利用規程第 15 条に基づき、情報の伝達や共有に必要不可欠 なツールであるウェブの利用に関して、リスクを軽減し、情報資産を保護し、利用者がウェブを安心・ 安全に利用するために必要な事項を定めることを目的とする。 2 対象者 この要領は、ウェブブラウザを利用するすべての教職員及び学生(以下、 「利用者」という。)を対象 とする。 3 ウェブの利用に係る全般的な注意事項 (1) 利用者は研究、教育、教育支援等、大学で活動する上で必要な範囲でウェブサイトを閲覧するもの とし、それ以外の目的で閲覧しないこと。営利目的でのネットワーク利用は原則として禁止する。 (2) 学内から任意のウェブサイトを閲覧することにより、閲覧先のサーバに本学のドメイン名及び IP アドレス等が記録されることに留意すること。 (3) 情報処理センター又は部局統括責任者が端末で利用不可と定めるプラグイン(ウェブブラウザの機 能を拡張するためのソフトウェア)等の端末への導入又は利用を行わないこと。 (4) 情報処理センター又は部局統括責任者が端末で利用不可と定めるプラグイン等の導入又は利用が 必要な場合には、情報処理センター又は部局統括責任者に連絡し、相談すること。 (5) 学外の掲示板、ブログ等への書き込み、ウェブメールの利用等にあたっては、情報漏えいの可能性 に十分に注意すること。 (6) 公序良俗に反する掲示板等への不適切な書き込み又は利用を行わないこと。 (7) 他人への誹謗中傷と誤解されるような記事や、プライバシーや、著作権等の侵害や守秘義務違反 と疑われかねない書き込み、その他法令に基づく処罰の対象となる行為をしてはならない。 (8) 不正なサイトへの誘導を狙ったリンク又はウイルス等の不正なソフトウェアをダウンロードさせ ることを目的としたリンクはインターネット上に多数存在するため、不用意にリンクをクリックしな いこと。 (9) 本学におけるウェブ利用環境を維持するため、その利用状況(いつ、誰が、どのウェブサイトを 閲覧したか等)について証跡の取得、保存及び分析を行う可能性がある。利用者は、その趣旨を理解 の上、自身のウェブサイトの閲覧に関するログが記録されていることを認識すること。 4 ウェブサイトの閲覧 (1) 利用者は、ウェブサイトを閲覧する場合には、次の事項に留意すること。 (イ)ウェブサイトの情報には、正しい情報だけでなく偽情報又は誤情報が含まれている可能性があるので、 ウェブサイトの情報は内容には注意すること。 (ロ)目的とするウェブサイトの閲覧には、URI(Uniform Resource Identifier:URL は URI の機能の一 1 部を具体的に仕様化したもの)を直接入力すること。また、認証を求められるページへ入った後で、 そのページから張られたページへのリンクの参照は、認証情報が不正利用されることがあるので注意 が必要である。 (ハ)ウェブページの再読み込みを短時間に繰り返すと、サービス不能攻撃と見なされる可能性があるので 注意すること。 (ニ)検索サイトでは、検索結果に有害なウェブサイトへのリンクが含まれている可能性があるので、安易 に検索結果のリンク先を閲覧しないこと。 (ホ)有名で広く知られているサイトであっても、バナー広告等を安易にクリックしないこと。有害なサイ トやウイルスダウンロードサイトがリンクされていることがある。 (ヘ)電子メールで送られてきた HTML メール内のリンクを安易にクリックしないこと。なりすましサイ トやワンクリック詐欺サイトへの誘導、フィッシング(金融機関などからの正規メールや Web サイ トを装い、暗証番号やクレジットカード番号などを詐取する詐欺)被害につながることがある。 (ト)ウェブページ閲覧時に、見かけないセキュリティ警告表示とともにソフトウェアのダウンロードを求 められてもダウンロードしないこと。ウイルスや不正なソフトウェアをインストールさせられる可能 性がある。 (2) 閲覧しているウェブサイトに個人情報又は重要な情報等を送受信する可能性がある場合には、通信 内容の暗号化及び通信相手のなりすまし対策がなされた安全な通信である SSL/TLS 通信が利用され ていることを確認すること。また、その際提示される証明書が正当なものであることを確認すること。 (3) ウェブサイトから閲覧のためにプラグイン、スクリプト等の実行に関するウェブブラウザの設定変 更を要求された場合であっても、ウェブブラウザのセキュリティレベルが低下し不正プログラムに感 染する危険性等があるため、当該要求に従ってウェブブラウザの設定を安易に変更しないこと。 5 ウェブサイトへの情報送信 (1) 重要な情報のやりとりには SSL/TLS 等の安全な通信を利用すること。その際、証明書の正当性を 確認すること。 (2) 情報の書き込みにあたっては、クロスサイトスクリプティング(ソフトウェアのセキュリティホー ルの一つで、Web サイトの訪問者の入力をそのまま画面に表示する掲示板などのプログラムが、悪意 のあるコードを訪問者のブラウザに送ってしまう脆弱性のこと)等の危険性に留意すること。 6 ファイルのダウンロード (1) ウェブブラウザから実行ファイルを直接的に実行した場合でもアンチウイルスソフトウェア等の 自動検査機能によりウイルスを検出することが可能であるが、利用者は、実行ファイルをダウンロー ドする場合には、電子署名及び不正プログラムの有無を確認すること。また問題が生じた場合に原因 となったファイルの特定を容易にするため、ウェブブラウザから直接実行するのではなく、端末上に 一旦ダウンロードすることが望ましい。 (2) ウェブブラウザから文書ファイル等を直接的に開いた場合でもアンチウイルスソフトウェア等の 自動検査機能によりウイルスを検出することが可能であるが、利用者は、ウェブサイト上にある文書 ファイル等を開こうとする(利用しようとする)場合には、不正プログラムの有無を確認し、また問 2 題が生じた場合に原因となったファイルの特定を容易にするため、ウェブブラウザから直接開くので はなく、端末上に一旦ダウンロードすることが望ましい。ただし、信頼できるウェブサイト上にある 文書ファイル等を開こうとする(利用しようとする)場合は、この限りではない。 (3) ダウンロードした実行ファイルが情報処理センター又は部局統括責任者により定められた利用不 可なソフトウェアに含まれる場合には、導入、利用しないこと。 (4) 保存したファイルを実行又は特定のソフトウェアにより開く前に、不正プログラムの有無の確認を 行うこと。 (5) 利用者は、保存したファイルに不正プログラムが含まれていることが判明した場合には、当該ファ イルを実行せずに又は特定のソフトウェアにより開かずに、情報処理センターに連絡・相談し、指示 を仰ぐこと。 (6) 利用者は、保存した実行ファイルについて電子署名により配布元が確認できる場合には、配布元が 適切な組織であることを確認すること。 (7) 利用者は、ダウンロードしたファイルを実行又は開いたことにより、不正プログラムに感染したか 又は感染の疑いがある場合には、直ちに LAN ケーブルを抜くことにより当該コンピュータをネット ワークから分離し、情報処理センターに連絡・相談し、指示を仰ぐこと。 7 相談窓口 (1) 利用者は、緊急時の対応又はこの要領の内容を超えた対応が必要とされる場合には、情報処理セン ターに相談し、指示を受けること。 (2) 利用者は、この要領の内容について不明な点又は質問がある場合には、情報処理センターに連絡し、 回答を得ること。 附記 この要領は、2012 年 10 月 1 日から実施する。 3
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