平 成 23 年 4 月 1 日 エース証券株式会社 「特定投資家制度」に関するご説 明 ○ 制度の概要 ・ 金融商品取引法では、その知識・経験・財産の状況から、お客様を「特定投資家」 ( プ ロ ) と 特 定 投 資 家 以 外 の 「 一 般 投 資 家 」( ア マ ) に 区 分 し 、「 特 定 投 資 家 」 に 対 しては、規制内容の柔軟化が図られております。 特定投資家 機関投資家を始めとしたいわゆる「プロ」の投資家がここに分類 され、金融商品取引法上の行為規制(弊社側の行為についての規 制)の一部が除外されることになります。 一般投資家 個人投資家を始めとした投資家がここに分類され、金融商品取引 法上の行為規制を受けることになります。 ○ 特定投資家と一般投資家の区分 ・ 金融商品取引法で定める特定投資家、一般投資家の区分は次のとおりです。 区 分 該当するお客様 ① 一般投資家に移行で 国、日本銀行、適格機関投資家 特 定 投資家 きない特定投資家 ② 一般投資家へ移行可 上場会社、取引の状況等から資本金の額が5億 能な特定投資家 円以上と見込まれる株式会社 等 ③ 特定投資家への移行 地方公共団体、上記①、②以外の法人(宗教・ 可能な一般投資家 学校・医療、社団法人、財団法人等を含む)財 一 般 産・知識・経験に照らして特定投資家に相当す 投資家 る個人 ④ 特定投資家に移行で 上記③以外の個人 きない一般投資家 ○ 移行する対象となる契約(取引)の種類 ・ 弊社において移行する対象となる取引は次のとおりです。 有価証券関連取引 有価証券の売買・取次ぎ等・引受・募集・売出し等を行うこ とを内容とする契約 デリバティブ取引 市場デリバティブ取引、店頭デリバティブ取引等を行うこと を内容とする契約 投資顧問契約 投資一任契約及びその締結の代理・媒介を行うことを内容と する契約(※) ※ 投資顧問契約については、お取引店の担当者宛にお問合せください。 1 ○ 「特定投資家」に適用されない金融商品取引法上の行為規制について ・ 特定投資家が、除外される金融商品取引法上の行為規制には、次のものがあります。 * 「 広 告 等 の 規 制 」、「 取 引 態 様 の 事 前 明 示 義 務 」、「 契 約 締 結 前 書 面 ・ 契 約 締 結 時 書 面 の 交 付 義 務 」、「 適 合 性 の 原 則 」 な ど 。 * な お 、特 定 投 資 家 に つ い て も 、 「 顧 客 に 対 す る 誠 実 公 正 義 務 」、 「 虚 偽 告 知 の 禁 止 」、 「 断 定 的 判 断 の 提 供 等 の 禁 止 」、「 損 失 補 て ん 等 の 禁 止 」 な ど の 行 為 規 制 は 、 適 用 されます。 ○ 特定投資家から一般投資家への移行 ・ お客様が、特定投資家から一般投資家への移行を希望される場合は、一般投資家移 行されて弊社にお申出いただくことで一般投資家に移行し、一般投資家と同じ取扱 いを受けることができます。 ・ 特定投資家から一般投資家への移行は、お客様からの復帰の申し出があるまで有効 となります。 2 「特定投資家」に適用されない行為規制について ( 金 融 商 品 取 引 法 第 45 条 各 号 に 掲 げ る 規 定 ) <一般的規制> 広告等の規制 ( 法 第 37 条 ) 取引態様の事前明示 義務 ( 法 第 37 条 の 2 ) 契約締結前の書面交 付 ( 法 第 37 条 の 3 ) 契約締結時の書面交 付 ( 法 第 37 条 の 4 ) 適合性の原則 ( 法 第 40 条 第 1 号 ) 最良執行方針等記載 書面の事前交付義務 ( 法 第 40 条 の 2 第 4 項) 顧客の有価証券を担 保に供する行為等の 制限 ( 法 第 43 条 の 4) 金融商品取引業者等は、広告等について、所定の方法によりリ スクや手数料の額等を明瞭かつ正確に表示しなければならな い。また、利益の見込み等について、著しく事実に相違し、又 は著しく人を誤認させるような表示をしてはならない。 金融商品取引業者等は、お客様から有価証券の売買等の注文を 受けたときは、あらかじめ、自己がその相手方となって取引を 成立させるのか、又は取次ぎ等により取引を成立させるのか、 その別を明らかにしなければならない。 金融商品取引業者等は、有価証券等の取引等を行うときは、あ らかじめ、取引の概要、リスク及び手数料等を記載した書面を 交付しなければならない。 金 融 商 品 取 引 業 者 等 は 、有 価 証 券 等 の 取 引 等 が 成 立 し た と き は 、 遅滞なく、取引等の内容を記載した書面を交付しなければなら ない。 金融商品取引業者等は、有価証券等の取引等について、お客様 の知識、経験、財産の状況及び取引等の目的に照らして不適当 と認められる勧誘を行い、投資者保護に欠けることのないよう にしなければならない。 金融商品取引業者等は、有価証券等の取引等に関するお客様の 注文について、最良の取引の条件で執行するための方針及び方 法を定め、その注文を受けようとするときは、あらかじめ、そ の方針及び方法等を記載した書面を交付しなければならない。 金融商品取引業者等は、お客様から預託を受けた有価証券等を 担保に供する場合又は他人に貸し付ける場合には、お客様から 書面による同意を得なければならない。 <投資顧問契約関連> 書 面 に よ る 解 除( ク ー リングオフ) ( 法 第 37 条の6) 金銭又は有価証券の 預託の受入れ等の禁 止 ( 法 第 41 条 の 4 ) 金 融 商 品 取 引 業 に 関 す る 契 約 を 締 結 し た お 客 さ ま は 、法 令 の 定 め る場合、書面により、契約の解除を行うことができる。 金 融 商 品 取 引 業 者 等 は 、投 資 助 言 業 務 に 関 し て 、い か な る 名 目 で あるかを問わず、お客様から金銭若しくは有価証券の預託を受 け 、又 は 当 該 金 融 商 品 取 引 業 者 等 と 密 接 な 関 係 を 有 す る 者 に お 客 様の金銭若しくは有価証券を預託させてはならない。 金 銭 又 は 有 価 証 券 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 は 、投 資 助 言 業 務 に 関 し て 、お 客 様 に 対 し 金 貸 付 け 等 の 禁 止( 法 第 銭 若 し く は 有 価 証 券 の 貸 し 付 け 、又 は お 客 様 へ の 第 三 者 に よ る 金 41 条 の 5 ) 銭若しくは有価証券の貸付けの媒介や取次ぎ等をしてはならな い。 ※なお、上記法令は、金融商品取引法の内容を要約・抜粋したものであり、条文そのも の で は あ り ま せ ん 。詳 細 に つ い て は 、金 融 商 品 取 引 法 の 該 当 条 文 等 を ご 参 照 く だ さ い 。 3
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