(様式1-3) 天栄村定住緊急支援事業計画に基づく事業等個票 平成 25 年 11 月時点 ※本様式は1-2に記載した事業ごとに記載してください。 NO. 1 事業名 交付団体 屋内運動施設整備事業 天栄村 総交付対象事業費 事業番号 事業実施主体 310,850(千円) B-1-1 天栄村 全体事業費 310,850(千円) 事業概要 ○事業の概要 原発事故後、外で遊ぶ機会が減少したことにより子ども達の体力が低下傾向にある現況を改善するため、 安心・安全な遊びやスポーツ等の体力づくりができる屋内運動施設を整備し、子どもたちはもちろん、村 全体の健康増進、体力強化を目標とし、天栄村の中心にある天栄村総合農村運動広場を全面人口芝の屋根 付き広場として整備する。 なお、本広場は、本村教育委員会が管理管轄している社会教育施設である。 (施設概要)※詳細は別紙「図面」のとおり ・屋内運動施設(全面人工芝) A=1,239.5㎡ (工事概要) ・実施設計業務委託 ・屋内運動施設整備工事 ・工事管理委託料 20,000千円 283,500千円(フェンス等 含む) 7,350千円 ○定住緊急支援事業計画とまちづくり計画等との整合性(制度要綱第 5 の 4 の一) 天栄村総合計画や天栄村復興計画、天栄村次世代育成支援対策行動計画において、スポーツを通した子 どもの体力向上や健康の保持・増進を推進する(Ⅰ)とともに、そのために必要な環境として、放射線へ の不安解消の一助となり、かつ安心・安全な遊び・運動を提供できる環境・施設の整備(Ⅱ)を目標に掲 げている。 《Ⅰ》 『第四次天栄村総合計画(後期基本計画) 』 健康スポーツの推進(参考A) 学校教育の充実(参考B) 健康促進と体力増強(参考C) スポーツを通した健康づくり推進(参考D) 《Ⅱ》 『第四次天栄村総合計画(後期基本計画) 』 公共施設の活用促進(参考E) 学校施設の地域開放の促進(参考F) 『天栄村復興計画』 学校施設等遊具の交換(参考G) 外部被ばく低減対策(参考G) 教育環境の維持・管理(参考H) スポーツ施設の充実(参考I) 『天栄村次世代育成支援対策行動計画(後期計画) 』 子どもの心身の豊かな成長に資する教育環境の整備(参考J、K) 子育てを支援する生活環境の整備(参考L) 人口の流出及びそれにより生じている地域の復興における支障との関係 ○原子力発電所の事故以前と比較した人口の流出の状況及びそれにより生じている地域の復興における支 障(制度要綱第 5 の 1) 原子力災害前の人口 6,291 人(平成 22 年国勢調査)から 368 人が減少し、率で 5.85%が減少している。 特に目立つのが子育て世代及びこれから結婚をしようとする 20~34 歳が、120 人、率にして 11.68%減少 しており、今現在、原発事故による放射能の不安から村を離れている現況である。 また、全国避難者情報システム(平成 24 年 10 月現在)で 40 人、子ども手当事務処理(平成 24 年 10 月 現在)で 19 人、さらに、親世帯が本村に残って子ども世帯(孫含む)のみが避難しているような場合等で 情報取得の手段が確保されている等の理由から全国避難者情報システムに登録していない自主避難者が転 出者の1割にあたる 78 人と推計され、合計 137 人が、北海道から高知県まで全国に自主避難を余儀なくさ れているところ。 こうした人口の流出や傾向の結果、子どもが関係する村内各種イベント等での参加人数、協力人員等も 減少しているため、全体的な規模の縮小やイベント内容の変更をせざるを得ないなど、地域コミュニティ の活性化やそれぞれの復興への道程へ、大小のさまざまな影響を及ぼしている。 【子どもの運動機会の確保のための事業】 ○事業実施の必要性(制度要綱第 5 の 1) 体力低下及び肥満率の上昇の傾向が著しい小学生以上の子どもたちを対象に、運動機会の確保や体力の 向上を図るため、屋内運動施設を整備する必要がある。 ○震災前に比較して子どもの運動機会の確保が十分に図られていないこと(制度要綱第 5 の 4 の二①) 小・中学校の震災前(平成22年度)と震災後(平成24年度)のスポーツテストの結果から、体力・ 運動能力の比較を行ったところ、運動制限をした小学生では特に体力や運動能力に低下がみられた。特に 低学年ではその様子が顕著で、体格比較の面においても体重ののびが震災後は大きく、肥満率の上昇につ ながっている。これらは、震災や原発事故による影響により、屋外での活動の制限に由るところが大きい。 ○地方公共団体における既存の運動施設が不足していること(制度要綱第 5 の 4 の二①) 震災後、総合農村運動広場周辺は、村内でもとりわけ線量が高い地域であり、広場自体の表土除去は行 ったものの、場所柄、森林で囲まれているため放射性物質飛来の可能性等から、広場の利用者は平成22 年度の年間24,658人から平成23年度の年間5,109人、平成24年度の年間9,328人と落 ち込んだ状態のままであり、震災前と同様もしくはそれ以上の利用が見込める目処はたっていない。 ○既存の施設を更新又は改築することによらなければ運動機会の確保を十分に図ることができないこと (制度要綱第 5 の 4 の二①) 震災により利用率の減少がとめどない総合農村運動広場の代替施設を新設するための土地の取得には、 多額の費用及び期間が必要となり、迅速かつ充分な運動機会の確保を図ることは困難な状態。そのため、 既存の広場敷地内に屋根付き広場として整備することによって、安心・安全で効果的な運動機会の確保を 図る。 ○施設等の整備の内容及び方法が事業の目的に照らして適切であり、効率的なものとなっていること(制 度要綱第 5 の 4 の二①) 震災の影響により、屋外でのスポーツや体力づくりのための場所として総合農村運動広場の利用が減少 していることから、天栄村全域の児童及び幼児(約 600 人)の運動機会の継続的な確保を図り、広場の利 用率が震災前と同様もしくはそれ以上となるような施設環境づくりを行う。また、本事業は既設の広場敷 地を活用して、屋内運動場を整備することで、利用者の屋外活動への不安を解消し、運動機会の増進へと 繋げるものであるため効果的な事業となっている。 ○地方公共団体の広域の住民による活用が図られるよう計画されていること(制度要綱第 5 の 4 の二②) 整備予定の総合農村運動広場は、本村の中心部に位置しており、国道 294 号線や村の主要県道である下 松本鏡石停車場線等のアクセス道路が整備されており、駐車場も備えていることから、平日・休日問わず、 団体利用や親子連れで利用する際に車での来場が容易である。 ○整備を予定している施設における運動の効果を一層向上させるためのソフト的な取組(制度要綱第 5 の 4 の二③) 本事業において整備した施設における運動の効果を一層向上させる取組として、各種スポーツで日常的 に利用するとともに、現在は村外へ出なければできていないソフトボールやサッカー、テニス等を実施す る。その他、各種イベント等での利用も天候問わず可能となるため、従来では中止や縮小せざるを得なか った行事等の開催が可能になる。 ○効果の検証方法 村内の小学生を対象として体力測定を実施し、震災前後の測定結果との比較により事業効果について検 証を行う。併せて、事業実施後の効果を定量的に把握するための指標として、保護者アンケートや利用者 アンケート、子どもたち自身へのアンケート調査も実施する。 ※効果促進事業である場合には以下の欄を記載。 関連する基幹事業 事業番号 事業名 交付団体 基幹事業との関連性
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