1章 障害者数 第 もいるため、単純な合計数にはならないも のの、およそ国民の5%が何らかの障害を 有していることになる。 なお、精神障害者については、身体障害 者や知的障害者のような実態調査が行われ ていないため、医療機関を利用した精神疾 第1節 全体状況 障害者の全体数 障害者基本法においては、障害者は「身 体障害、知的障害又は精神障害(以下「障 害」と総称する。)があるため、継続的に 日常生活又は社会生活に相当な制限を受け る者」と定義されている。 身体障害、知的障害、精神障害の3区分 で障害者数の概数を見ると、身体障害者 万6千人、知的障害者 万9千人、精 神障害者 万4千人となっている。これ を人口千人当たりの人数で見ると、身体障 害者は 人、知的障害者は4人、精神障害 者は 人となる。複数の障害を併せ持つ者 患患者数を精神障害者数としていることか ら、一過性の精神疾患のために日常生活や 社会生活上の相当な制限を継続的には有し ない者も含まれている可能性がある。 在宅・施設入所 障害別に在宅者と施設入所者の状況を見 ると、 施設入所者の割合は身体障害者 %、 精神障害者 %に対して、知的障害者は %となっており、特に知的障害者の施 設入所の割合が高い点に特徴がある。 障害は身近な問題 平成 年1月に内閣府が実施した「障害者 の社会参加に関する特別世論調査」の結果に よれば、 「自分自身又は家族等身近な親族」に 障害のある人がいたことがあるという回答が 約2割を占め、障害の問題が決して他人事で はない現実が浮かび上がりました。このほか、 隣近所、学校、職場等を含めいずれかの場面 で自分に身近な存在として障害のある人がい %)に達して たことがある割合は6割( おり、家族以外でも障害の問題を身近に感じ ている人が多いことが伺えます。 (複数回答) 自分自身又は家族等身近な親族 隣近所 学校 自分の職場 仕事関係(自分の職場以外) 趣味等の活動 その他 身近にいたことはない わからない (%) 資料:内閣府「障害者の社会参加に関する特別世論調査」 (平成 年1月) ●図表 第 1 編 障害者数 総 身体障害者 数 万人 在 人 宅 万人 者 人 施設入所者 万人 人 歳未満 万人 万人 万人 歳以上 万人 万人 万人 知的障害者 万人 人 万人 人 万人 人 歳未満 万人 万人 万人 歳以上 万人 万人 万人 万人 万人 万人 年齢不詳 精神障害者 万人 人 万 人 万人 人 歳未満 万人 万人 万人 歳以上 万人 万人 万人 万人 万人 万人 年齢不詳 注1: 内数字は、総人口 人あたりの人数(平成 年国勢調査人口による)。 注2: 精神障害者の数は、 の「 精神及び行動の障害」から精神遅滞を除いた数に、てんかんとアルツハイマー の数を加えた患者数に対応しており、「患者調査」の外来患者を在宅者、入院患者を施設入所者とみなしている。 資料:「身体障害者」在宅者:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) 施設入所者:厚生労働省「社会福祉施設等調査」(平成 年)等 「知的障害者」在宅者:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」(平成 年) 施設入所者:厚生労働省「社会福祉施設等調査」(平成 年)等 「精神障害者」在宅者:厚生労働省「患者調査」(平成 年)より厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部で作成 施設入所者:厚生労働省「患者調査」(平成 年)より厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部で作成 調査の概要 ○身体障害児・者実態調査(厚生労働省) 在宅の身体障害児・者を対象とした調査であり、5年ごとに実施。全国の国勢調査 区から無作為抽出した調査地区内に居住する身体障害児・者及びその属する世帯を対 象に調査。 ○知的障害児(者)基礎調査(厚生労働省) 在宅の知的障害児・者を対象とした調査であり、5年ごとに実施。全国の国勢調査 区から無作為抽出した調査地区内に居住する知的障害児・者のいる世帯を対象に調査。 ○社会福祉施設等調査(厚生労働省) 全国の社会福祉施設等を対象に、施設数、在所者・従事者の状況等を調査するもの で、毎年実施( 年に 回精密調査)。 月1日時点での全数調査。 ○患者調査(厚生労働省) 病院及び診療所を利用する患者について、その傷病の状況等の実態を明らかにし、医 療行政の基礎資料を得ることを目的とした調査であり、3年ごとに実施。全国の医療施 設から層化無作為に抽出し、調査日にその医療施設で受診した全ての患者を対象に調査。 第 1 章 障 害 者 数 身体障害者ではその3倍以上も高齢化が進 んでいる状況にある。 歳以上の割合の推移を見ると、昭和 第2節 年齢階層別の障害者数 年には3割程度だったものが、平成 年に は6割まで上昇している。このことは、年 齢階層ごとの身体障害者の割合の違いに関 身体障害者 在宅の身体障害者 万人の年齢階層 別の内訳を見ると、 歳未満 万人 ( % )、 歳 以 上 歳 未 満 万人 ( %)、 歳以上 万人( %)で 係している。人口千人当たりの身体障害者 数は、 歳未満の 人から年齢が上昇す るにつれて増加し、 歳代後半で 人、 歳以上では 人となっている。このよ あり、 歳以上に限っても 万人 ( %)となっている。我が国の総人口 に占める 歳以上人口の割合(高齢化率) うに、高齢になるほど障害の状態になる可 能性が高まることから、人口の高齢化によ り身体障害者数は今後も更に増加していく 年には は調査時点の平成 ●図表 %であり、 ことが予想される。 年齢階層別障害者数の推移(身体障害者・在宅) 単位:千人(%) 不詳 歳~ 歳~ ~ 昭和 年 年 年 平成 年 年 歳 歳 年 注:昭和 年は身体障害児( ~ 歳)に係る調査を行っていない。 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 ●図表 年齢階級別にみた身体障害者数(在宅)の人口比(対千人) 単位:人 ~ 歳 ・ 歳 ~ 歳 ~ 歳 ~ 歳 ~ 歳 ~ 歳 ~ 歳 歳~ 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 (平成 年) 知的障害者 第 1 編 精神障害者 在宅の知的障害者 万人の年齢階層別 外来の精神疾患患者 万人の年齢階 の内訳を見ると、 歳未満 万人( %)、 層別の内訳を見ると、 歳未満 万人 歳以上 歳未満 万人( %)、 歳 ( % )、 歳 以 上 歳 未 満 万人 以上 万人( %)となっている。身体 ( %)、 歳以上 万人( %)と 障害者と比べて 歳未満の割合が高い一方 なっている。調査時点の平成 で、 歳以上の割合が低い点に特徴がある。 歳以上の割合の推移を見ると、ほぼ %台で推移している。知的障害は発達期 に現れるものであり、発達期以降に新たに 率 %に比べ、若干高い水準となってい る。 歳以上の割合の推移を見ると、平成8 年から平成 年までの6年間で、 歳以上 知的障害が生じるものではないことから、 身体障害のように人口の高齢化の影響を受 けることはない。一方で、調査時点である 平成 年の高齢化率 %に比べて、知的 の割合は る。 ●図表 %から %へと上昇してい 年齢階層別障害者数の推移(精神障害者・在宅) 障害者の 歳以上の割合が6分の1以下の 水準であることは、健康面での問題を抱え ている者が多い状況を伺わせる。 ●図表 年の高齢化 単位:千人(%) 不詳 年齢階層別障害者数の推移(知的障害者・在宅) 歳~ 単位:千人(%) 不詳 歳~ 歳~ 歳 歳~ ~ 平成 年 年 歳 歳 年 注:「精神障害者・在宅」とは外来の精神疾患患者である。 資料:厚生労働省「患者調査」より厚生労働省社会・援護局 障害保健福祉部で作成 ~ 平成 年 年 歳 年 注:平成 年の年齢区分は「~ 歳」、 「 ~ 歳」、 「 資料:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」 歳~」 、「不詳」 。 第 1 章 障 害 者 数 ( %)となっている。 障害種類別の年次推移を見ると、視覚障 害と聴覚・言語障害はほぼ横ばいであり、 第3節 障害種類別の障害者数 もっぱら肢体不自由と内部障害が増加して いる。平成3年から 年までの 年間の推 移を見ても、内部障害の占める割合は 身体障害者 在宅の身体障害者の障害種類別の内訳を 見ると、視覚障害 万人( %)、聴 覚・言語障害 万人( %)、肢体不自 由 万人( %)、内部障害 万人 ●図表 %から %へと著しく増加している。 このことは、障害の発生原因や発生年齢と も関係しており、人口の高齢化の影響が内 部障害の増加に影響を及ぼしている。 種類別障害者数の推移(身体障害者・在宅) 単位:千人(%) 内部障害 肢体不自由 聴覚・言語障害 視覚障害 昭和 年 年 年 平成 年 年 年 注:昭和 年は身体障害児( ~ 歳)に係る調査を行っていない。 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 内部障害とは 内部障害は内臓機能の障害であり、身体 障害者福祉法では6種類の機能障害が定め られています。最も多いのは心臓機能障害 ( 万人)であり、じん臓機能障害( 万人)、ぼうこう・直腸機能障害( 万人) 、 呼吸器機能障害( ( 万人)、小腸機能障害 万人)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV) による免疫機能障害( ています。 万人)の順となっ 精神障害者 等となっている。 外来の精神疾患患者の疾患別の内訳を見 ると、「気分(感情)障害(躁うつ病を含 む)」 万人( %)、「精神分裂病、分 裂病型障害及び妄想性障害」 万人 ( %)、「神経症性障害、ストレス関連 障害及び身体表現性障害」 万人 ( %)、「てんかん」 万人( %)、 ●図表 第 1 編 平成8年度からの6年間の外来患者数の 傾向を疾患別に見ると、「精神分裂病、分 裂病型障害及び妄想性障害」はほぼ横ばい で推移しているのに対し、「気分(感情) 障害(躁うつ病を含む)」は 倍近い伸び を示している。 種類別障害者数の推移(精神障害者・在宅) 単位:千人(%) 血管性及び詳細不明の痴呆 精神作用物質使用による精神及び 行動の障害(アルコール使用(飲 酒)による精神及び行動の障害を 含む) 精神分裂病、分裂病型障害及び妄 想性障害 気分〔感情〕障害(躁うつ病を含む) 注1:疾患名については調査 時点のものである。 神経症性障害、ストレス関連障害 及び身体表現性障害 注2:「精神障害者・在宅」 とは外来の精神疾患 患者である。 その他の精神及び行動の障害 資料:厚生労働省「患者調 査」より厚生労働省 社会・援護局障害保 健福祉部で作成 アルツハイマー病 てんかん 平成 年 年 年 精神疾患患者の入院・外来の構成割合 精神疾患の疾患別に入院・外 来の構成割合を見ると、入院で は「精神分裂病、分裂病型障害 及び妄想性障害」が6割近くを 占めているのに対し、外来では 「気分(感情)障害(躁うつ病を 含む)」や「神経症性障害、スト レス関連障害及び身体表現性障 害」の割合が高くなっている。 資料:厚生労働省「患者調査」 (平成 年)より厚 生労働省社会・援護局障害保健福祉部で作 成 単位:% ●図表 入院 精神障害者の精神疾患の種類別構成割合 外来 血管性及び詳細不明の痴呆 精神作用物質使用による精神及び 行動の障害(アルコール使用(飲 酒)による精神及び行動の障害を 含む) 精神分裂病、分裂病型障害及び妄 想性障害 気分〔感情〕障害(躁うつ病を含む) 神経症性障害、ストレス関連障害 及び身体表現性障害 その他の精神及び行動の障害 アルツハイマー病 てんかん 第 1 章 障 害 者 数 以降の発生が6割近くを占めており、 歳 以上の発生に限っても2割程度ある。 障害種類別で見ると、視覚障害、聴覚障 第4節 障害の発生年齢及び原因 害、肢体不自由ともに %前後が 歳まで に生じているのに対し、内部障害では 歳 までの発生は %程度に過ぎず、大半が 身体障害の発生時の年齢 歳以上で生じている。これは、内部障害で 在宅の身体障害者( 歳以上)について、 障害の発生時の年齢分布を見ると、 歳代 ●図表 は中高齢期に生じた心臓や腎臓等の臓器の 疾病に起因する障害が多いことによる。 障害発生時の年齢階級(身体障害者・在宅) 単位: 0~3歳 4~ 歳 ~ ~ 歳 歳以上 不詳 全体 視覚障害 聴覚・言語障害 肢体不自由 内部障害 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 身体障害の原因 在宅の身体障害者( 歳以上)について、 障害の原因を見ると、疾病や事故の割合が 高いが、不明や不詳も多い。疾病の中では、 感染症や中毒性疾患以外の疾患の割合が高 く、成人病や原因不明の疾患等によっても 障害が発生している。また、事故の中では 労働災害が交通事故を若干上回っている。 年) ●図表 第 1 編 障害の原因(身体障害者・在宅) 単位:% 交通 事故 総 事 故 疾 病 出生時 加 齢 その他 不 明 不 詳 労働 その他 戦傷病 中毒性 その他 小 計 感染症 小 計 の損傷 災害 の事故 戦 災 疾 患 の疾患 数 視覚障害 障 害 者 数 聴覚・言語 障害 肢体不自由 内部障害 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 (平成 年) 精神障害の発生時の年齢 会生活への適応に困難を有する者も多いこ 在宅の精神障害者の精神科初診時の年齢 %を占め、 歳 を見ると、 歳未満が 以上は %となっている。 疾患別に精神科初診時の年齢を見ると、 %を占め、 統合失調症では 歳未満が 歳以上は %に過ぎないことから、在 学中の発病などにより、就職経験もなく社 ●図表 第 1 章 とが伺われる。これに対して、統合失調症 以外のうつ病等の疾患では 歳未満が %に止まる一方、 歳以上が %を 占めており、社会生活上の実績を築き上げ てきた後に社会生活への適応に困難を生じ ている者が多いことが伺われる。 障害発生時の年齢階級(精神障害者・在宅) 単位: 0~9歳 ~ 歳 ~ 歳 ~ 歳 歳以上 不詳 全体 統合失調症 統合失調症以外 資料:厚生労働省「精神障害者社会復帰サービスニーズ等調査」 (平成 年) 調査の概要 ○精神障害者社会復帰サービスニーズ等調査(厚生労働省) 平成 年度に厚生労働省が社団法人日本精神科病院協会に委託して実施した調査。精神 障害者の立場からの各種サービスの把握を目的として、医療機関の外来・入院患者、精神 障害者社会復帰施設の入所者を対象に実施した抽出調査。 障害程度別の年次推移を見ると、1・2 級の重度障害者の割合は、昭和 年の %から年々上昇を続け、平成 年には 第5節 障害の重度・重複化 %へと上昇している。近年の身体障害 者数の増加は、もっぱら1・2級の重度障 害者数の増加によるところが大きく、平成 身体障害の程度 3年から平成 年までの 在宅の身体障害者の障害程度別の内訳を 見ると、1級 万人( %)、2級 万人( %)、3級 万人( %)、 4級 万人( % )、 5 級 万人 年間の在宅の身 体障害者の増加総数 万人のうち、1・ 2級の増加数は全体の7割の 万人を占 めている。 ( %)、6級 万人( %)となって %を占 おり、1・2級の重度障害者が めている。 ●図表 程度別障害者数の推移(身体障害者・在宅) 単位:千人 人(%) 不明 6級 5級 4級 3級 その他 2級 1級 昭和 年 年 年 平成3年 8年 注:昭和 年は身体障害児( ~ 歳)に係る調査を行っていない。 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 年 が 万人( %)、3種類以上の重複障害 を有する者が1万人( %)いる。 身体障害の重複 在宅の身体障害者( 歳以上)のうち2 種類以上の身体障害を併せ持つ者は、全体 の %に当たる 万5千人となっている。 その内訳は、「肢体不自由と内部障害」と 「聴覚・言語障害と肢体不自由」がそれぞ れ3割程度を占めており、「視覚障害と聴 覚・言語障害」といったコミュニケーショ ンの困難度が特に高い重複障害を有する者 ●図表 知的障害と身体障害の重複 在宅の知的障害者のうち身体障害を併せ 有する者は、全体の %に当たる 万人 となっている。このうち3分の2は肢体不 自由を併せ有している。 障害の重複状況(身体障害者・在宅) 3種類以上の重複障害 人 ( ) 視覚障害と 聴覚・言語障害 人 ( ) 聴覚・言語障害 と内部障害 人 ) ( 肢体不自由と 内部障害 人 ) ( 視覚障害と内部障害 人 ) ( 聴覚・言語障害と 肢体不自由 人 ( ) 視覚障害と肢体不自由 人 ( ) 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) ●図表 障害の重複状況(知的障害者・在宅) (複数回答) 視覚障害 音声機能、言語機 聴覚または 能または、そしゃ 平衡機能の障害 く機能の障害 肢体不自由 単位: 内部障害 資料:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」(平成 年) 身体障害の程度 身体障害者手帳には、 級から 級までの障 けている方などは 級に当たります。両耳 害の級別が記載されます。両眼がほとんど がほとんど聞こえない方、片方の腕が全く 見えない方、両足の機能が失われて車いす 使えない方などは 級に当たります。 を使用される方、心臓ペースメーカーを付 第 1 編 第 1 章 障 害 者 数 2章 第 暮らし 第1節 の住まいであるグループホームや通勤寮を 利用している者もいる。 外来の精神疾患患者の住まいとしては、 3分の2以上が家族と同居しており、一人 暮らしは2割弱となっている。このほか精 住まいの状況 在宅の身体障害者( 歳以上)の住まい 神障害者のための支援付きの住まいである グループホームや福祉ホーム等を利用して いる者、高齢者のための老人福祉施設を利 用している者もいる。 としては、8割以上が本人又は家族の持家 に住んでおり、借家や借間等の割合は少な い。 在宅の知的障害者( 歳以上)の住まい としては、自分の家やアパートが8割以上 を占めるが、知的障害者のための支援付き ●図表 身体障害者の住まいの状況( 歳以上) 単位: 自身の持ち家 家族の持ち家 民間賃貸 社宅等 公社・公団等 その他 (借間等) 回答なし 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 ●図表 知的障害者の住まいの状況( 年) 歳以上) 単位: 自宅の家や アパート 会社の寮 グループ ホーム 通勤寮 その他 不詳 資料:厚生労働省「身体障害児(者)基礎調査」(平成 ●図表 年) 精神障害者の住まいの状況 単位: 家族と同居 ひとり暮らし 福祉ホーム等 グループ ホーム 老人福祉施設 その他 資料:厚生労働省「精神障害者社会復帰サービスニーズ等調査」 (平成 年) 弟姉妹と暮らしている。 在宅の精神障害者では、同居者有りが %あるものの、配偶者のある者は 第2節 同居者及び配偶者の有無 在宅の身体障害者( 歳以上)では、同 居者有りが %であり、配偶者のある者 も %を占めている。 在宅の知的障害者( 歳以上)では、同 居者有りが %であるが、夫婦で暮らし ている者は %に過ぎず、大半が親や兄 ●図表 %に止まっており、多くが親や兄弟姉 妹と暮らしている。一方で、一人暮らしも %ある。なお、統合失調症では配偶者 のある者は %であり、統合失調症以外 の者の %と比べて相当低い水準にある が、これは比較的若い時期に発症すること にも原因があると考えられる。 同居者の有無 単位:% 同居者有 同居者無 不詳 身体障害者 知的障害者 精神障害者 ●図表 配偶者の有無 単位:% 配偶者有 配偶者無 不詳 身体障害者 知的障害者 精神障害者 ※身体と知的の配偶者有は、同居する配偶者の有る率 資料 :厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) :厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」(平成 年) :厚生労働省「精神障害者社会復帰サービスニーズ等調査」(平成 年) 第 1 編 第 2 章 暮 ら し 第3節 障害児の子育て 就学前の活動の場 在宅の就学前の身体障害児の活動の場と しては、幼稚園や保育所のような地域にあ る身近な施設のほか、通園施設、障害児通 ●図表 園事業といった障害児のための施設等も2 割程度あり、自宅にいる者は4割程度と なっている。 在宅の就学前の知的障害児の活動の場と しては、身体障害児に比べて幼稚園や保育 所の割合が低い一方で、通園施設や養護学 校幼稚部といった障害児のための施設の割 合は3割程度と高く、自宅にいる者は4割 程度となっている。 在宅の身体障害児(未就学)の活動の場(複数回答) 単位:% 幼稚園 保育所 通園施設 障害児 通園事業 自宅 その他 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 ●図表 年) 在宅の知的障害児(未就学)の活動の場 単位:% 幼稚園 保育所 通園施設 養護学校 幼稚部 自宅 その他 資料:厚生労働省「知的障害児 者 基礎調査」(平成 年) 発達障害のある子どもの子育て 平成 年 月に内閣府が実施した「障害の ある当事者からのメッセージ」( 参照) が悪い』などと批判されやすい」といった 意見は、 割以上の方が賛同しており、安 の募集の際には、自閉症等の発達障害のあ 心して子育てをしていく上で、周囲の人に る子どもの親御さんからも、多くの意見が 障害について正しく理解してもらう環境づ 寄せられました。なかでも、「外見からは くりが課題となっています。 分かりにくいため、『態度が悪い』『親の躾 相談機関・相談相手 在宅の身体障害児( 歳未満)について、 過去3年間に相談・判定・受診などで利用 した機関を見ると、病院・診療所が % と最も多いものの、児童相談所 %、福 祉事務所 %、保健所 %、教育機関 %等、多様な機関が利用されている。 在宅の知的障害児( 歳未満)について、 家族以外の相談相手を見ると、会社の人・ ●図表 在宅の身体障害児( 学校の先生 %、医師 %、専門機関 の職員 %、障害者の団体 %等、多 様な機関が利用されている。 このように障害児の子育てについては、 地域の多様な機関が利用されており、乳幼 児期から保健、医療、福祉、教育等の関係 機関が一体となって障害のある子どもやそ の保護者に対する支援を行うネットワーク が必要となっている。 歳未満)の相談機関等の利用状況(複数回答) 単位:% 利用したことがある 児 童 相談所 身体障害者 更生相談所 保健所 福 祉 事務所 病院・ 診療所 教育機関 その他 利用した 回答なし ことがない 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 ●図表 在宅の知的障害児( 年) 歳未満)の家族以外の相談相手(複数回答) 単位:% 友人 ・ 知人 会社の人 ・ 学校の先生 医師 施設の職員 市 (区) 役所 民生委員 ・ 専門機関 ・ 知的障害 障害者 ・ 者相談員 の団体 グループホーム の職員 町村役場 児童委員 の職員 の世話人 その他 資料:厚生労働省「知的障害児 者 基礎調査」 (平成 年) 第 1 編 第 2 章 暮 ら し 3章 教育 第 第1節 障害のある児童生徒等の教育 の状況 ろう 盲学校、聾学校、養護学校及び小学校、中学校の特殊学級等の在籍者数 障害のある幼児児童生徒が、自立し社会 参加する資質を培うため、一人一人の障害 ろう の種類、程度等に応じ、①盲学校、聾学校、 養護学校(幼稚部・小学部・中学部・高等 部)、②小学校・中学校の特殊学級におけ る教育、③通級による指導において、きめ ●図表 細かな教育が行われている。 こうした教育を受けている幼児児童生徒 は約 万5千人であり、このうち、義務教 育段階は約 万9千人(全学齢児童生徒数 の約 %)となっている。 特殊教育を受けている幼児児童生徒数 ろう ① 盲・聾・養護学校 区 万人 約 単位:人 分 幼稚部 小学部 中学部 高等部 盲 学 校 ろう 聾 学 校 知的障害 養 護 学 校 肢体不自由 病 弱 小 計 計 (平成 ②小・中学校における 特殊学級 区 分 万人 約 単位:人 小学校 中学校 ③小・中学校における 通級による指導 区 分 知的障害 言語障害 肢体不自由 情緒障害 病弱・虚弱 弱 視 弱 視 難 聴 難 聴 約 万人 単位:人 小学校 中学校 肢体不自由 言語障害 病弱・身体虚弱 情緒障害 計 計 (平成 (平成 年5月1日現在) 年5月1日現在) 年5月1日現在) 資料:文部科学省「特別支援教育資料」(平成 年度) 学習障害等により学習や行動面で特別な教育的支援を必要としている児童生徒数 平成 年に文部科学省が実施した「通常 本調査は、担任教師による回答に基づく の学級に在籍する特別な教育的支援を必要 とする児童生徒に関する全国実態調査」の 結果においては、小・中学校の通常の学級 ものであって、医師等の診断を経たもので ないことから、直ちにこれらの障害の割合 を示すものではない点に留意する必要があ に在籍する学習障害( )、注意欠陥/多 動性障害( )、高機能自閉症により 学習や行動の面で特別な教育的支援を必要 とする児童生徒数について、その可能性の る。 なお、米国においては、公立学校の生徒 の約5%が学習障害を有するとされてお り、注意欠陥/多動性障害の有病率は学齢 ある児童生徒が約6%程度の割合で在籍し ていることが示された。 期の子どもの3~5%と見積もられてい る。 「学習障害( )」 、「注意欠陥/多動性障害( 「高機能自閉症」 〈学習障害( : )〉 学習障害とは、基本的には全般的な知的 )」 、 を特徴とする行動の障害で、社会的な活動 や学業の機能に支障をきたすものである。 発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、 また、7歳以前に現れ、その状態が継続 書く、計算する又は推論する能力のうち、 し、中枢神経系に何らかの要因による機能 特定のものの習得と使用に著しい困難を示 不全があると推定される。 す様々な障害を指すものである。 学習障害は、その原因として、中枢神経 系に何らかの機能障害があると推定される 〈高機能自閉症〉 高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、 が、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒 ①他人との社会的関係の形成の困難さ、② 障害などの障害や、環境的な要因が直接の 言葉の発達の遅れ、③興味や関心が狭く、 原因となるものではない。 特定のものにこだわることを特徴とする行 動の障害である自閉症のうち、知的発達の :A 〈注意欠陥/多動性障害( D /H D ) 〉 とは、年齢あるいは発達に不釣り 遅れを伴わないものをいう。 また、中枢神経系に何らかの要因による 機能不全があると推定される。 合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性 注:文部科学省の調査研究協力者会議の報告による定義 ・LD…「学習障害児に対する指導について(報告) 」(平成 年7月) ・ADHD、高機能自閉症…「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告) 」 (平成 年3月) 第 1 編 第 3 章 教 育 は社会福祉施設・医療機関入所・利用 ( %)及び就職( %)、肢体不自由 養護学校では社会福祉施設・医療機関入 第2節 卒業後の進路 所・利用( %)及び無業等( %)、 病弱養護学校では社会福祉施設・医療機関 入所・利用( %)及び無業等( %) 高等部卒業後の進路 となっている。 ろう 盲・聾・養護学校高等部(本科)の卒業 生の主要な進路を見ると、盲学校では進学 ( %)、社会福祉施設・医療機関入所・ ろう 利用( %)、聾 学校では進学( %) 及び就職( ●図表 %)、知的障害養護学校で 年 平成5年 年 平成5年 ろう 聾学校 単位: 年 年 養護学校(知的障害) 昭和 療機関入所・利用の割合が増加傾向にあ 高等部(本科)卒業後の進路 盲学校 昭和 進路の年次推移を見ると、盲学校では、 進学が5割前後で推移しているが、近年の 傾向としては就職や教育訓練機関等入学の 割合が減少する一方で、社会福祉施設・医 年 年 昭和 年 養護学校(病弱) 年 年 年 養護学校(肢体不自由) 単位: 年 平成5年 単位: 昭和 年 平成5年 年 年 単位: 年 年 単位: 進学者 教育訓練機関等入学者 就職者 社会福祉施設・医療機関入所者・利用者 その他(無業者等) 昭和 年 平成5年 年 年 年 資料:文部科学省「学校基本調査」 (平成 年) 第 1 編 ろう る。聾学校では、進学の割合が増加してお り、それにつれて就職の割合が低下してい る。知的障害養護学校及び肢体不自由養護 大学等の受験 国公私立の大学や短大の平成 学校では、昭和 年から平成5年にかけて 社会福祉施設・医療機関入所・利用の割合 が急増したことに伴い、無業等の割合が大 きく減少した。その後の傾向としては、就 年度の入 学試験において、障害に対する配慮を受け た受験者数は、視覚障害者 名、聴覚障 害者 名、肢体不自由者 名、その他 (言語障害者、病弱者等) 職の割合が減少してきている。これに対し て病弱養護学校では大きな変化は見られな い。 名となってい る。受験に際して行われた配慮としては、 視覚障害では弱視者用の拡大版の文字問題 や解答用紙の準備、点字受験等に伴う別室 受験や試験時間の延長など、聴覚障害では 指示事項の文書による伝達、補聴器の使用 など、肢体不自由やその他では車いすの使 用、別室受験、乗用車での入構などであっ た。 ●図表 入学試験における配慮状況(平成 年度) 単位:人 視覚障害 大 学 短 大 聴覚障害 肢体不自由 その他 合計 計 資料:文部科学省大学入試室調べ 第 3 章 教 育 4章 就労 第 第1節 これに対し、知的障害者の就業率は、 歳 代では一般とほぼ同水準の %台である 就業の状況 が、 ~ 歳代では身体障害者と同様の水 準まで低下し、更に 歳代後半からは急速 に低下する傾向が見られる。 年齢階層別就業率 就業率を年齢階層別に見ると、身体障害 者の就業率は、一般の就業率と比べて全体 的に ~ %ほど低い分布となっている。 ●図表 年齢階層別就業率 単位: 一般 身体 知的 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 歳 資料 :厚生労働省「身体及び知的障害者就業実態調査」(平成 年) :総務省「労働力調査年報」 (平成 年) 調査の概要 ○身体及び知的障害者就業実態調査(厚生労働省) 歳以上 歳未満の身体障害者及び知的障害者及びその属する世帯を対象とした抽出調 査であり、ほぼ5年ごとに実施。 ○障害者雇用実態調査(厚生労働省) 従業員5人以上の民間事業所及び常用雇用されている身体障害者、知的障害及び精神障 害者を対象とした抽出調査であり、ほぼ5年ごとに実施。 就業形態 身体障害者や知的障害者の就業率を構成 する就業形態には、一般の就業形態にはほ とんど見られない 「授産施設等・作業所等」 が含まれている。その割合は身体障害者で ●図表 は %に止まるが、知的障害者では % にも達しており、就業形態の中核を占めて いる。このため、就業率の比較に当たって は、障害種別により就業形態に大きな違い がある点に留意する必要がある。 就業者の就業形態(身体障害者) 授産施設・ 作業所等 臨時雇・日雇・内職 常用雇用 会社等役員 自営業・家族従業者 資料 :厚生労働省「身体及び知的障害者就業実態調査」(平成 年) 就業者の就業形態(知的障害者) その他・不詳 常用雇用 授産施設・ 作業所等 第 4 章 就 労 その他・不詳 ●図表 第 1 編 アルバイト・臨時 自営業・自営業の手伝い 資料 :厚生労働省「身体及び知的障害者就業実態調査」(平成 年) 管理的職業( %)の割合が高い点に特 徴がある。これに対し、肢体不自由では、 職種に際立った特徴は見られない。 第2節 障害種別の職種 知的障害者 身体障害者 就業している身体障害者( 歳以上)の 職種を見ると、視覚障害ではあんま・マッ サージ・はり・きゅう( %)、聴覚・ 就業している知的障害者の職種のうち作 業所を除いた職種の状況を見ると、製造加 工業( %)の割合が高い点に特徴があ る。作業工程の定型化を図ることにより、 言語障害では生産工程・労務( %)の 割合が高い。内部障害では比較的高年齢に なってから障害が発生することが多いこと 製造加工業では知的障害者が働きやすい状 況を作りやすい面があると考えられてい る。 もあり、専門的・技術的職業( %)や 職業別従事状況 ●図表 ○身体障害者 管理的職業 農・林・漁業 事務 販売 あんま、マッサージ、 はり、きゅう 専門的、 技術的職業 単位: サービス職業 生産工程・労務 その他 回答なし 視覚障害 聴覚・ 言語障害 肢体 不自由 内部障害 注:作業所における従事を含む 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) ○知的障害者 単位: 出版印刷業 農・林・漁業 工事業 製造加工業 飲食店 卸売 小売業 クリー 清掃業 ニング 運送業 旅館 注:作業所における従事は含まない 資料:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」(平成 年) その他 不詳 第 1 編 出ている可能性がある。 第3節 事業所規模別雇用状況 雇用の状況 雇用事業所の規模を見ると、身体障害者 は一般の常用労働者の場合と比べてより規 障害種別雇用状況 模の大きい事業所に雇用される傾向が見ら 事業所を対象とした調査によれば、従業 員5人以上の規模の事業所に雇用されて働 いている障害者は、身体障害者 万人、 知的障害者 万人、精神障害者 万人と れるのに対し、知的障害者は 人規模以 上の事業所に雇用される割合は低くなって いる。もっとも最近では大手の事業所でも 知的障害者を雇用する動きが出てきてお なっている。精神障害者については、精神 障害のあることを事業者側に伝えずに働い ている者も多く、雇用者数はかなり低めに り、新たな職域開拓が試みられていること が伺われる。 ●図表 雇用障害者数(従業員5人規模以上の規模の事業所) 身体障害者 視覚障害者 聴覚障害者 肢体不自由 内部障害 重複 不明 知的障害者 精神障害者 雇用者数 万9千人 1万7千人 5万9千人 万1千人 7万4千人 1万8千人 1万9千人 万4千人 1万3千人 資料:厚生労働省「障害者雇用実態調査」(平成 年度) ●図表 事業所規模別の障害者雇用状況 5~ 人 人 人~ 常用労働者 身体障害者 知的障害者 資料:「常用労働者」:厚生労働省「毎月勤労統計調査」(平成 年 月) 「身体障害者」 ・「知的障害者」:厚生労働省「障害者雇用実態調査」(平成 年) 第 4 章 就 労 5章 第 収入 第1節 設の工賃の平均月額は、勤務日数や作業能 力等の点で事業所とは単純に比較できない ものの、身体障害者 万円、知的障害者 万円、精神障害者 万円と極めて低い 水準に止まっている。 賃金等の状況 事業所で雇用されている 者の賃金の平均月額は、常 用労働者全体の 万円に ●図表 賃金・工賃の平均月額 単位:千円 対して身体障害者の賃金の 平均月額は 万円と若干 低いが、知的障害者は 万円、精神障害者は 万 円とかなり低い水準となっ ている。事業所であるとと もに福祉施設でもある福祉 工場で雇用されている者の 賃金の平均月額は、身体障 万円、知的障害者 害者 万円、精神障害者 万円 となっており、一般の事業 所に比べて低い水準となっ ている。一方、通所授産施 第2節 常 用 労 働 者 全 体 身 体 障 害 者 知 的 障 害 者 雇用 精 神 障 害 者 身 体 障 害 者 知 的 障 害 者 精 神 障 害 者 福祉工場 授産施設 資料:「常用労働者全体」:厚生労働省「毎月勤労統計調査」(平成 年 月) 「雇用」:厚生労働省「障害者雇用実態調査」 (平成 年) 「福祉工場・授産施設」:全国社会就労センター協議会「社会就労センター実 態調査」 (平成 年) 就業収入の状況 在宅の身体障害者( 歳以上)の就労月 収を収入階級別に見ると、3万円未満 ( %)を含め3分の1が 万円未満と なっている。これを障害種類別に見ると、 全体的な傾向としては内部障害の収入が最 も高く、肢体不自由、聴覚・言語障害、視 覚障害の順となっている。内部障害の収入 が高いことは、内部障害の多くが中高齢期 になって生じるため管理職の割合が高いこ とも影響している。 在宅の知的障害者( 歳以上)の家事手 伝いや作業所等での就業を含めた就労月収 は、月収なしを合わせ半数強が月収3万円 以下となっている。このことは、知的障害 者の就労の場として福祉施設や作業所が多 いことも影響している。 ●図表 収入階級別身体障害者の就労月収(在宅) 万円未満 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 単位:% 回答無し 万円以上 第 1 編 全体 第 5 章 視覚障害 聴覚・ 言語障害 収 入 肢体不自由 内部障害 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 ●図表 年) 就労知的障害者の給料(在宅) ~ ない 万円まで ~ 万円 資料 :厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」(平成 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 ~ 万円 万円より多い 万円 単位:% 不詳 年) 在宅の精神障害者では、障害年金の受給 第3節 者 在宅の身体障害者( 歳以上)では、公 的年金の受給者が %、公的手当の受給 者が %となっている。在宅の知的障害 %、障害年金以外の年金の受給者 %、公的手当の受給者 %となってい るが、統合失調症では4割の者が障害年金 を受給している。なお、精神障害者の定期 収入の状況を見ると、定期収入に給料が含 %に止まり、親兄弟の援助 まれる者は や生活保護のような稼得収入以外に依存す 者( 歳以上)では、年金又は手当の受給 る者も多く、定期収入なしも 者が ど、経済的に厳しい状況にあることが伺え る。 年金等の受給状況 ●図表 %を占めている。 身体障害者(在宅 歳以上) の年金・手当受給の有無 ●図表 精神障害者の定期収入の内容(在宅) 単位:% 受給あり 受給無し 単位:% 回答なし 合計 公的 年金 統合失調症 統合失調症以外 公的 手当 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 ●図表 %あるな 年) 知的障害者(在宅 歳以上) の年金・手当受給の有無 単位:% 受給している 給 資料 :厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」 (平成 年) 給料 作業所等の工賃 自営業手伝い 親兄弟の援助 家賃等の収入 障害年金 障害年金以外の年金 公的手当 生活保護 その他 わからない なし 資料:厚生労働省「精神障害者社会復帰サービスニーズ等調査」 (平成 年) 6章 第 健康 第1節 治療状況 在宅の身体障害者( 歳以上)について 過去1年間の治療状況を見ると、治療日数 日以上の割合は内部障害が 分の 強と最 も高く、以下肢体不自由、視覚障害、聴 覚・言語障害の順となっている。慢性的な 内臓疾患を併せ持つことが多い内部障害で は、特に医療機関を受診する日数が長くな る点に特徴がある。 過去1年間の治療日数(身体障害者・在宅) ●図表 単位: 治療を受けたことがない 治療を受けたことがある 1~ 日 治療を受けたことがある ~ 日 治療を受けたことがある 日以上 回答なし 視覚障害 聴覚・言語障害 肢体不自由 内部障害 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 (平成 年) 外見では分からない障害 「障害のある当事者からのメッセージ」 ( 参照)の募集結果によれば、「障害に た。特に内臓機能の障害である内部障害、 自閉症等の発達障害、聴覚障害については、 ついて知って欲しいこと」の第1位は「外 外見では分からないため誤解を受けやすい 見で分かるものだけが障害ではない」でし といった意見も多く寄せられました。 れ条件が整えば退院可能」と医療機関が判 断しており、その割合は入院期間と関わり なく概ね2割程度となっている。 第2節 精神病床入院患者の状況 第 6 章 平均在院日数 入院期間別患者数と退院可能性 精神病床の入院患者 万人を入院期間 別に見 ると、 年以上 の入院が 万人 ( %)となっている。また、入院患者 全体の %に当たる ●図表 精神病床の入院患者の平均在院日数は減 少を続けており、平成 年の 日から平成 年の 日へと 年間で概ね 割程度減少 した。 万人は、「受け入 「受け入れ条件が整えば退院可能」な精神病床入院患者の割合 単位:千人 受け入れ条件が整えば退院可能 1年未満 1年以上 5年未満 5年以上 年未満 年以上 年未満 年以上 年未満 年以上 資料:厚生労働省「患者調査」 (平成 年)より厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部で作成 ●図表 精神病床の平均在院日数 単位:日 平成3年 6年 資料:厚生労働省「病院報告」 年 年 年 第 1 編 健 康 7章 第 日常生活 第1節 日常生活動作の状況 身体障害者 在宅の身体障害者( 歳以上)の日常生 活動作の状況について、通常の加齢による 影響を除く意味で 歳未満の者の状況を障 害種別に食事、炊事、外出、日常の買い物 の4つの動作を例に見ると、聴覚・言語障 害では全体的に一人でできる者の割合が高 く、会話を必要とする日常の買い物につい ても一人で行える者が8割を占めている。 ●図表 身体障害者(在宅・ 歳以上 内部障害についても、聴覚・言語障害より 若干低いものの、全体的に一人でできる者 の割合が高い。 これに対して、視覚障害と肢体不自由で は、食事は比較的一人でできる者の割合が 高いものの、炊事や外出は一人でできる者 の割合が低くなり、日常の買い物が一人で できる者の割合は、肢体不自由で6割、視 覚障害では5割となっている。 精神障害者 在宅の精神障害者の自立度を見ると、食 事の自立度は 割以上と高いものの、買い 物は7割程度、炊事は5割程度の自立度と なっている。 歳未満)の日常生活動作の状況 単位: 要一部介助 要全部介助 ①食事 人で可 時間をかければ可 回答なし 視覚障害 聴覚・ 言語障害 肢体 不自由 内部障害 ②炊事等 単位: 人で可 視覚障害 聴覚・ 言語障害 肢体 不自由 内部障害 時間をかければ可 要一部介助 要全部介助 回答なし ③外出 単位: 時間をかければ可 人で可 要一部介助 要全部介助 第 1 編 回答なし 視覚障害 第 7 章 聴覚・ 言語障害 日 常 生 活 肢体 不自由 内部障害 ④日常の買い物 単位: 時間をかければ可 人で可 要一部介助 要全部介助 回答なし 視覚障害 聴覚・ 言語障害 肢体 不自由 内部障害 資料 :厚生労働省「知的障害児・者実態調査」 (平成 年) ●図表 精神障害者(在宅)の日常生活動作の状況 単位: 自立 食事 炊事 買い物 資料 :厚生労働省「精神障害者社会復帰サービスニーズ等調査」 (平成 年) 要援助等 障害種別に改修した割合を見ると、肢体 %)、内部障害( %)、聴 不自由( 覚・言語障害( %)、視覚障害( %) 第2節 住宅改修の状況 在宅の身体障害者( の順となっており、肢体不自由では半数以 上が改修をしているが、それ以外の種別で も4割前後が現に改修を行っている。 歳以上)の住宅改 修の有無について、通常の加齢による影響 を除く意味で 歳未満の者の状況を見る と、住宅改修をした者が %、改修した くても何らかの理由でできていない者が 住宅改修が行われた住宅のうち、トイレ と風呂は半数以上で改修が行われており、 その他にも、台所、玄関、階段、居室、廊 下等の様々な場所が改修されている。 %となっており、6割以上の者が住宅 改修を必要としている。 ●図表 身体障害者( 歳以上 歳未満)の住宅改修の状況 単位: 必要だが改修していない 改修した 構造上 困難 借家で できない 資金ない 必要ない 回答なし 総数 視覚障害 聴覚・言語障害 肢体不自由 内部障害 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) ●図表 住宅改修の場所(複数回答) 単位: トイレ 風呂 台所 玄関 階段 居室 廊下 訪問灯等 の設置 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) ていることから、音声での情報提供が不可 欠な者も多いことが伺われる。 在宅の聴覚障害者( 歳以上)のうち手 第3節 コミュニケーション 在宅の視覚障害者( 話を使用する者は %であり、聴覚から の情報入手が困難な1・2級の重度の聴覚 障害者の手話の使用状況も %に止まっ 歳以上)のうち点 ていることから、筆談や要約筆記等の文字 字を使用する者は %であり、視覚から の情報入手が困難な1・2級の重度の視覚 障害者の点字の使用状況も %に止まっ による情報提供が不可欠な者も多いことが 伺われる。 ●図表 視覚障害者の点字の習得及び必要性 単位: 点字が できる 点字ができない 点字必要 点 字 必要なし 回答なし 回答なし 総数 (1・2級) 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) ●図表 聴覚障害者のコミュニケーション手段(複数回答) 単位: 補聴器や 筆談・ 人工内耳等 要約筆記 の補聴機器 読話 手話・ 手話通訳 その他 不詳 総数 (1・2級) 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) 障害は一律ではない 「障害のある当事者からのメッセージ」 障害種別ではコミュニケーションに関連し 参照)の募集結果によれば、「障害に て、「視覚障害者が点字を使えるとは限ら ついて知って欲しいこと」の第2位は「障 ない」、「聴覚障害者が手話をできるとは限 害の種類も程度も様々であり、一律ではな らず、中途失聴者の多くは手話ができない」 い」であり、8割の人が賛同していました。 といった意見も多く寄せられました。 ( 第 1 編 第 7 章 日 常 生 活 8章 当事者からのメッセージ 第 第1節 第2節 障害の内容 必要な配慮 内閣府が平成 年 月に実施した「障害 のある当事者からのメッセージ」の意見募 集に寄せられた 人の意見を見ると、 障害のある人が周囲の人に特に知って欲し い障害の内容は、「外見で分かるものだけ が障害ではなく、外見では分からないため に理解されずに苦しんでいる障害もある」 、 「障害の種類も程度も様々であり、一律で はない」 、「障害は誰にでも起こり得る身近 なもの」 、「障害があっても普通の生活をし たいと願っている」 、 「障害が重度でも生き 甲斐や役割を持つことでいきいき生活でき る」であった。 ●図表 「障害のある当事者からのメッセージ」 に寄せられた意見の中で、障害のある人が 周囲の人に特に知って欲しい必要な配慮 は、「本人や家族の努力だけでは解決でき ないことが多くある」、「障害があっても働 きたいと願っているので、働くための支援 や働く場を確保して」、「障害者に関わる専 門家は必要な知識をしっかりと身につけ て」、「障害があるからできないと決めつけ ずに、できることを一緒に考えて」、 「障害 だけを見るのではなく、一人の人間として 全体像を見て」であった。 「障害のある当事者からのメッセージ」の集計結果〔共通事項〕 【障害の内容】 (1)外見で分かるものだけが障害ではなく、外見で は分からないために理解されずに苦しんでいる障 害もある (2)障害の種類も程度も様々であり、一律ではない。 単位: 全体 視覚障害 聴覚・言語障害 肢体不自由 内部障害 知的障害 精神障害 発達障害 単位: 全体 視覚障害 聴覚・言語障害 肢体不自由 内部障害 知的障害 精神障害 発達障害 【必要な配慮】 (1)本人や家族の努力だけでは解決できないことが 多くある (2)障害があっても働きたいと願っているので、働 くための支援や働く場を確保して 単位: 全体 視覚障害 聴覚・言語障害 肢体不自由 内部障害 知的障害 精神障害 発達障害 単位: 全体 視覚障害 聴覚・言語障害 肢体不自由 内部障害 知的障害 精神障害 発達障害 資料:内閣府 ●図表 「障害のある当事者からのメッセージ」集計結果〔障害種別事項〕 障害について知ってほしいこと 必要な配慮について知ってほしいこと ・ 視 覚 障 害 者 が 点字 を 使 え る と は 限ら な い ・視覚障害者もパソコンやインターネットを使 視 っているので、音声読み上げソフトで対応で ・エレベーターが止まった時に何階なのか分か 覚 きるように配慮して らない 障 ・タッチパネル式の機械だとうまく操作できな 害 い 聴 ・聴覚障害はコミュニケーションが困難な点に ・電光掲示板やパネル等の視覚を通じた情報伝 覚 つらさがある 達の方法も考えて ・ ・音声での情報が理解できず、アナウンスされ ・テレビの字幕放送や手話入り放送を充実して 言 ても分からない 語 障 害 肢 体 不 自 由 ・車いすを利用していると、ちょっとした段 ・和式のトイレでは利用できない者がいるの 差や障害物があると前に進むことができない で、公共トイレには必ず洋式トイレも設置し て ・車いすを利用していると、高いところには手 ・障害者用の駐車スペースの絶対数が少ない上 が届かず、床にある物も拾いにくい に、障害のない人が駐車していて利用できな いことがある 内 部 障 害 ・外見では分からないため、周りからは理解さ ・疲れやすいが、外見上分からないため、優先 れにくい 席に座りたくても座りにくい ・障害のある臓器(心臓、肺など)だけに支障 ・内部障害のあることを周囲の人に認識して があるのではなく、それに伴い全身状態が悪 もらえるようなマークやサインがあると良い く、毎日毎日疲れが取れない疲労感に浸かっ た状態で、集中力や根気に欠け、トラブルに なる場合も少なくない 知 ・抽象的な概念が理解しにくい ・分かりやすい言葉でゆっくり話して 的 ・自分の意思を表現したり、質問したりするこ ・働いて自立していくのに足りないものを補う 障 とが苦手 ことにより、共に生きる隣人として受け止め 害 て ・病気の苦しみも強いが、収入も少なく生活上 ・精神障害者を特別視せず、その人らしさを尊 精 の苦しみも強い 重して、笑顔で優しく接して 神 ・精神障害と分かると不利な扱いを受けること ・精神障害をうち明けることは勇気が必要であ 障 が多いため、精神障害であることを知られた り、うち明けられても勝手に他の人に言わな 害 くない者も多い いで 発 達 障 害 第 1 編 ・全国に %いると言われながら十分な理解 ・教え方や学習の仕方をきめ細かくすることで と支援をなかなか受けられていない 克服できる部分が多い 学習 障害 、 注意欠陥/多動性障害 、ア ・ 視 覚的 な サ ポ ー ト が ある と 理 解 し や す い スペルガー、高機能自閉症などの軽度発達障 害者の存在 ・外見では分かりにくいため 「態度が悪い」 「親 の躾が悪い」などと批判されやすい 資料:内閣府 第 8 章 当 事 者 か ら の メ セ ジ 1章 第 障害者施策の総合的取組 第 節 障害者基本法の改正 平成 理大臣に意見を述べる「中央障害者施策推 進協議会」の内閣府への設置等が主な改正 点である。また、採決に際して参議院内閣 委員会において附帯決議が付された。 年6月4日、「障害者基本法の一 部を改正する法律」が公布・施行(一部を 除く)された。この法律は、同年5月 日、 第 節 与野党合意に基づき、衆議院内閣委員長提 案により国会に提出され、同年5月 日に 障害者施策の推進体制 全会一致により可決された。 「障害者基本法」は、昭和 年に制定さ れた「心身障害者対策基本法」が平成5年 に大幅に改正され、障害のある人の自立と 社会、経済、文化その他あらゆる分野への 参加を促進するための法律として名称も改 められたものである。前回の改正から 年 を経たが、障害のある人の社会への参加、 参画を実質的なものとするためには、障害 のある人の活動を制限し、社会への参加を 制約している諸要因を除去するとともに、 障害のある人が自らの能力を最大限発揮 し、自己実現できるよう支援することが求 められていることから、障害のある人を取 り巻く社会経済情勢の変化等に対応し、障 害のある人の自立と社会参加の一層の促進 を図るために今回の改正が行われたもので ある。 今回の改正では、①障害を理由とする差 別禁止理念の明示、②「障害者の日」( 月9日)から「障害者週間」( 月3~9 日)への拡大、③都道府県及び市町村の障 社会のバリアフリー化等の障害のある人 に関する施策は、 世紀における我が国社 会をすべての国民にとって安心して心豊か に暮らせる社会とする上で必須の政策課題 であることから、平成 年1月6日の中央 省庁再編を機に、関係行政機関相互間の密 接な連携を確保するとともに、総合的かつ 効果的な推進を図るため、内閣に内閣総理 大臣を本部長、内閣官房長官を副本部長、 他のすべての国務大臣を本部員とする「障 害者施策推進本部」が設置された。 障害者施策推進本部を中心とした連携体 制を強化する観点から、平成 年度には、 「障害者施策推進課長会議」の下に、内閣 府及び当該課題の主要関係省庁の職員等に より構成される課題別推進チームとして、 「意識啓発推進チーム」、「公共サービス適 切対応推進チーム」、「公務部門における障 害者雇用推進チーム」及び「障害者権利条 約に係る対応推進チーム」を設置し、総合 的に対応すべき重点課題について政府一体 となった取組を進めた。推進チームでの検 害者計画の策定義務化、④障害のある人の 福祉に関する基本的施策として、教育にお 討に基づき、「公共サービス窓口における ける相互理解の促進、地域の作業活動の場 等への助成に関する規定等の追加、⑤障害 の予防に関する基本的施策として、難病等 配慮マニュアル」及び「公務部門における 障害者雇用ハンドブック」の作成を進めた ほか、障害について知ってほしいこと等に の調査研究の推進等に関する規定の追加、 ⑥国の障害者基本計画の策定に関し内閣総 関する国民からの意見募集等が行われた。 年齢や障害の有無等にかかわらず国民誰 もが社会の活動に参加・参画し、社会の担 い手として役割と責任を果たしつつ、自信 と誇りと喜びを持って生活できる社会の実 現に向けて、平成 年6月には「バリアフ リー化推進要綱」(バリアフリーに関する 関係閣僚会議決定)を決定し、これを指針 構成員として人権を尊重され、自己選択と 自己決定の下に社会活動に参加・参画し、 社会の一員として責任を分かち合う社会の 実現を目指している。 「重点施策実施5か年計画」は、基本計 画の前期に当たる平成 年度から 年度ま として、政府一体となって社会のバリアフ リー化の推進に取り組んでいる。 での5年間を計画期間とし、この間に重点 的に実施する施策とその達成目標を具体的 な数値目標として掲げている。 平成 年度は、「障害者基本計画」及び ●図表 障害者施策推進本部体制 本部会議 本部長 副本部長 本部員 参与会 [有識者] 内閣総理大臣 官房長官 すべての国務大臣 幹事会 [各省庁の事務次官] 障 害 者施 策 推進 課長 会 議 [ 各 省庁 の 課長 級職 員 ] 課題別推進チーム [主要関係省庁の職員等] 「重点施策実施5か年計画」の2年目であ り、両計画に掲げられた各種の施策につい て、各省庁間の緊密な連携の下に着実な推 進に努めた。 課題別推進チーム [主要関係省庁の職員等] 第 節 障害者基本計画、重点施策 実施5か年計画の推進 第 節 地方障害者計画の策定 障害者基本法では、平成5年の改正によ り、都道府県及び市町村において、障害者 計画を策定する努力義務が課せられていた 平成 年 月 日に新たな「障害者基本 計画」が閣議決定されるとともに、同計画 に基づく「重点施策実施5か年計画」が障 が、平成 年6月の法改正により、都道府 県障害者計画の策定が義務化されるととも に、市町村障害者計画の策定も平成 年4 月から義務化されることとなった。 平成 年度末の策定状況をみると、都道 府県及び指定都市では、全ての団体で基本 計画が策定されているほか、 の団体 害者施策推進本部決定された。 では実施計画も策定されている。国の「障 「障害者基本計画」は、平成 年度から 年度までの 年間を計画期間としてお り、「ノーマライゼーション」や「リハビ リテーション」といった前長期計画の理念 を継承するとともに、国民誰もが相互に人 格と個性を尊重し支え合う「共生社会」の 理念の下に、障害のある人が社会の対等な 害者基本計画」に掲載された8分野のうち、 「国際協力」は %の計画での記載に止 まるが、他の7分野は全ての団体の計画に 盛り込まれている。また、全ての団体の計 画において、「デイサービス」、「グループ ホーム」、「通所授産施設」等を中心に、何 らかの施策において数値目標が設定されて 第 2 編 第 1 章 障 害 者 施 策 の 総 合 的 取 組 いる。 これに対し、市町村においては、調査時 点で計画を有する団体は 団体(全体 望する市町村に対して計画策定に当たり適 切な助言を与える有識者を派遣している。 地域における障害者施策が関連部局等の の %)と前年度より低下しているが、 これには既存計画の終了に伴い新計画を策 定中の団体も含まれており、現在又は過去 連携の下に総合的に推進されるよう、国の 関係機関も参加した意見交換の機会とし て、平成 年度から新たに実施している に計画を有した団体の割合は %となっ 「障害者施策推進地方会議」について、平 ている。国の「障害者基本計画」に掲載さ れた8分野のうち、「啓発・広報」、「生活 支援」、「生活環境」、「教育・育成」、「雇 用・就業」 、 「保健・医療」は9割以上の団 成 年2月に全国2ブロック(山形県、香 川県)で開催した。 体で掲載されているが、「情報・コミュニ ケーション」は8割弱、 「国際協力」は 割 未満の団体での掲載に止まっている。 また、 計画の中に数値目標を掲げているのは %である。 なお、内閣府では、「市町村障害者計画 策定アドバイザー派遣事業」を実施し、希 ●図表 計画に盛り込んだ施策分野(都道府県・指定都市・市町村の割合) 都道府県 計 画 に 盛 り 込 ん だ 施 策 の 分 野 啓発・広報 生活支援 生活環境 教育・育成 雇用・就業 保健・医療 情報・コミュニケーション 国際協力 その他 住宅、建築物のバリアフリー化 の推進 生 活 公共交通機関のバリアフリー化 環 の推進等 境 安全な交通の確保 の 防災 内 訳 防犯 その他 ※( )内は全体に対する割合。 指定都市 市区町村 2章 第 相互の理解と交流 第 節 障害のある人に対する理解を 深めるための啓発広報等 啓発・広報活動の推進 夫をすることを国民に呼びかけた。 啓発活動の一環として、内閣府では都道 府県・指定都市との共催により、「心の輪 を広げる体験作文」及び「障害者週間のポ スター」の募集を実施しており、平成 年 度は 編の作文と 点のポスター原 (1)啓発・広報の基本的な方針 画の応募があった。小中学生を対象にした 「障害者週間のポスター」原画の最優秀作 「障害者基本計画」が目標として掲げる 品の中からポスターを作成し、障害者週間 「 共 生 社 会 」 は 、 行 政 だ け で な く 企 業 、 に向けて全国で掲示した。障害者週間には、 等を含むすべての社会構成員が価値 「みんなで作る共生社会」と題したパネル 展を大阪市及び東京都で開催し、ポスター 観を共有し、それぞれの役割と責任を自覚 及び作文の入選作品の他、共生社会を推進 して主体的に取り組むことによって初めて するためのパネルを展示した。パネル展示 実現できるものである。その意味では、国 民一人ひとりの理解と協力を促進すること が大変重要である。このため、「重点施策 実施5か年計画」においては、共生社会の 用語、考え方の周知度を障害者基本計画の 計画期間中に成人国民の %以上とするこ とを目標として掲げている。「共生社会」 の周知度については、平成 年1月に内閣 府が実施した「障害者の社会参加に関する した「うれしいキモチ」「うれしいカタチ」 については、CD-ROMにより全都道府 県・指定都市へ配布したほか、内閣府ホー ムページにも掲載した。 「障害者週間」最終日の 月9日には、 「障害者週間の集い」を開催し「心の輪を 広げる体験作文」及び「障害者週間のポス ター」の最優秀者への内閣総理大臣賞の授 特別世論調査」によれば、「共生社会」に 賞式を行うとともに、「共生社会における ついて聞いたことがあり、その考え方にも であっ 賛同できると答えた者の割合は 企業と障害者」をテーマとしたシンポジウ た。 (2)障害者週間 平成 年6月に障害者基本法が改正さ れ、従来あった「障害者の日」 ( 月9日) が「障害者週間」( 月3日~9日)に改 められた。これを受け、平成 年 月1日 には障害者施策推進本部が「 「障害者週間」 の実施について」本部決定を行い、「共に 生きる社会を作るために~身につけよう心 の身だしなみ~」により、障害について理 解し、日常生活や事業活動の中で配慮や工 ムを開催し、企業団体の協力を得て作成し た「障害者に係る企業の取組事例集」を配 布した。 この他、障害者週間を中心に実施される 国主催(6件)、関係団体主催( 件)、都 道府県・指定都市主催( 件)の関連行事 について、内閣府で取りまとめて国民への 周知を図った。 (3)その他の週間・月間等 このほか、各種の週間・月間等の活動の 中でも、障害のある人への理解を深めるた めの啓発広報活動を展開した。「人権週間」 第 2 編 第 2 章 相 互 の 理 解 と 交 流 共に生きる社会を作るために ~身につけよう心の身だしなみ~ 障 害 の 理 解 障害は誰にも生じ得る身近なもの ・身体障害の半数は 歳から 病気や事故によるもの ・うつと診断されるのは国民 歳の間の 障害は多種多様で同じ障害でも 一律ではない ・障害の程度による違い ・障害が生じた時期による違い 人に1人 外見では分からない障害もある ・聴覚障害や心臓・腎臓等の内部障害 ・精神障害や自閉症等の発達障害等 不自由はあるが周囲の理解や配慮 があればできることが多い ・地域での自立した生活、就労等 日常生活や事業活動の中での配慮や工夫 困っていそうな場面を見かけたら、 「何かお困りですか」と一声かけて、 自分にできるお手伝いをしましょう。 商品やサービスを提供する際には、 障害のある利用者もいることを考え て、どのような配慮が必要か聞いて みましょう。 「障害があるから」と決めつけず、 それぞれの個性や能力を活用する ことを一緒に考えてみましょう。 共生社会の実現 (障害の有無にかかわらず誰もが人格と個性を尊重し支え合う社会) 平成 年度障害者週間の集い (平成 年 月 日) 第1部:表彰式 「心の輪を広げる体験作文」及び「障害者週間のポスター」の内閣総理大臣賞の受賞 者に対し表彰を行った。 第 2 編 第 2 章 相 互 の 理 解 と 交 流 第2部:シンポジウム 企業活動の様々な場面での障害者との接点に係る先行的な実践例を参考に、経済団体 の協力の下、共生社会の形成に向けた企業の取り組みについて考えるシンポジウム「共 生社会における企業と障害者」を開催した。 ※「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」の入賞作品及び 「障害者に係る企業の取組事例集」は、内閣府障害者施策担当ホームページ ( )で閲覧できます。 ( 月4日~ 月 日)では、 「障害のある 人の完全参加と平等を実現しよう」を強調 事項に掲げ、法務省の人権擁護機関である 法務局及び人権擁護委員を通じて啓発広報 を進めている。また、精神に障害のある人 に対する早期かつ適切な医療の提供及び社 会復帰の促進等について、国民の理解を深 めることを目的とした「精神保健福祉普及 運動」( 月 日~ 月2日)や精神保健 理大臣表彰等を行うことを通じて、バリア フリー化に関する優れた取組の普及に努め ている。平成 年度においては、 団体 (うち2団体は共同で受賞)と1名の方の 取組に対し表彰を行った。 (5)障害者施策に関する情報提供 政府等が実施している各種施策の状況に 福祉全国大会等の行事が実施されている。 ついて積極的に情報提供していくことは、 障害のある人の雇用の促進と職業の安定 国民全体の理解を得ながら障害者施策を進 を図ることを目的として、障害のある人か める上で欠くことのできないものである。 ら募集した絵画や写真を原画とした啓発用 このため、国会に報告する「障害者白書」 ポスターを作成して、 全国に掲示するほか、 のほか、「障害者施策関係予算の概要」、 障害者雇用優良事業所等表彰、障害者雇用 「障害者基本計画に基づく『重点施策実施 促進月間ポスター原画表彰及び障害者雇用 職場改善好事例表彰を始め、各都道府県に おいても、障害者雇用促進のための啓発活 動が実施されている。 平成 年9月 日には、内閣府、大阪府、 大阪市、関西経営者協会、連合大阪、大阪 障害者雇用支援ネットワークの共催によ り、「共生社会の形成に向けた大阪フォー 5か年計画』の進捗状況」等についても毎 年調査し、公表している。 また、平成 年8月には、効果的な啓発 内容の検討の参考にするため、①障害のあ る人と地域や職場などで共に生活・活動し ていく上で、障害について知っておきたい と思われる点や、②障害のある人自身が社 会生活を円滑に行う上で、周囲の方々に対 ラム」を開催し、障害のある人の社会参加 して知っておいてほしいと思われる点につ の機会を広げる観点から、障害のある人の いて、内閣府ホームページを通じて広く国 民から意見募集を行った。更に、同年 月 雇用、起業、ユニバーサルデザインの製品 開発を始めとする様々な取り組みについて 紹介するシンポジウム等が実施され、企業 を含む多くの市民が参加した。 (4)バリアフリー化推進功労者の表彰 障害のある人や高齢者を含むすべての人 が安心で快適な社会生活を送ることができ るよう、社会全体のバリアフリー化を推進 する観点から、平成 年度に「バリアフ リー化推進功労者表彰制度」を創設し、バ リアフリー化の推進について顕著な功績又 は功労のあった個人・団体に対し、内閣総 には、障害のある人の多くが知ってほしい と希望する内容を明らかにするため、8月 の意見募集で寄せられた様々な意見を整理 し、具体的な事項を列記した上で改めて障 害のある人に賛同される意見を、内閣府 ホームページ上で選定してもらったとこ ろ、 人から意見が寄せられた(主な 意見は第1編に掲載) 。 ●図表 平成 年度バリアフリー化推進功労者表彰 【内閣総理大臣表彰】 受賞者名 湖南市(滋賀県) 学習障害(LD) ・注意欠陥/多動性障害(ADHD) ・高機能自閉症等を含む障害のある子ども一 人一人のニーズに的確に対応し、教育、福祉、保健、就労、医療に係る関係機関が一体となって、 修学前から就労期に到るまで一貫した支援を実施している。 南砺市(富山県) タッチパネル式情報端末を市内各地に設置して、誰でも様々な地域情報(ニュース、イベント、施 設案内等)の入手及び病院や施設の予約等ができるようにし、デジタル・ディバイドの解消と地域 コミュニティの活性化を目指し、情報バリアフリーの地域づくりを進めている。 第 2 章 【内閣官房長官表彰】 受賞者名 荒 第 2 編 由利子 高校教諭という立場を生かし、生徒はもちろん、地域の住民なども巻き込みながら、高齢者等が使 いやすい生活用品の発明、バリアフリーのまちづくり活動など、 年以上にわたり幅広い活動を 先導している。 伊予鉄道株式会社 駅舎の増築に際し、利用者の動線に配慮しつつ、エレベーターの設置や多機能トイレの整備など、 駅舎全体の利用者利便の向上を図るとともに、積極的に超低床路面電車等を導入するなど、総合的 なバリアフリー化を進めている。 株式会社イトーヨーカ堂 店舗整備に際して、利用者や専門家の意見等をもとに施設を検証・改善し、順次バリアフリー化の レベルアップを進めるとともに、 障害のある人等への接客方法の研修等徹底した職員教育を実施し、 ソフト面にも積極的に取り組んでいる。 株式会社オリエンタルランド 東京ディズニーシーにおいて、テーマを持った施設デザインとバリアフリー対策とを融合させ、障 害のある人等の意見をききながら誰もが楽しめる施設を計画・建設するとともに、各種バリアフリ ー情報提供や従業員勉強会の実施など、ソフト面のバリアフリー化にも努めている。 高齢者住宅環境整備ボランティア会 高齢者の安心・快適な生活環境整備を図るため、建築関連事業者20社が連携し、高齢者世帯を対 象に階段や廊下等への手すり・スロープの取り付けなど軽微なバリアフリー住宅改修を 年間に わたり、原則無料で実施している。 仙台シニアネットクラブ 高齢者がインストラクターとなって、地域の高齢者や小学生向けにパソコン教室をボランティアで 開催し、パソコン技術の自己研鑽とともに、自らの社会参加・生きがいづくり、また、地域貢献活 動として積極的に活動している。 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構、九州旅客鉄道株式会社 九州新幹線では、新八代駅で新幹線-在来線の乗換えが必要となることから、同駅において、障害 のある人等の意見をききながら施設の全面的なバリアフリー化を行うとともに、我が国で初めて在 来線と新幹線とを対面同一ホーム乗入れ構造とし、乗換えを水平移動で行えるよう整備した。 トヨタ自動車株式会社 人間工学的視点からの指標と利用状況に応じた使いやすさの指標という独自の2つのユニバーサル デザイン指標を開発し、障害のある人、高齢者を含めたユーザーの安全性・快適性の向上を追求す るとともに、大規模な展示施設を設けて他社・他分野のユニバーサルデザイン製品等を含めて紹介 しその普及を図っている。 資料:内閣府 相 互 の 理 解 と 交 流 福祉教育等の推進 (1)学校教育における取組 る協議会等を設置し、まちづくりの目的、 計画の基本方針、生活環境基盤整備計画、 将来構想を定めた基本計画の策定を行い、 学校教育において、福祉についての正し い理解を深めることは重要なことであり、 この計画について、地域住民、民間事業者 等に対する啓発広報等を行っている。 精神保健福祉センターや保健所では、精 現行の学習指導要領においても、引き続き 福祉に関する指導を進めることとしてい る。具体的には、児童生徒の発達段階に応 じて、社会科、家庭科、道徳等において、 神に障害のある人に対する正しい理解を促 すため、住民に対する精神保健福祉知識の 普及・啓発を行っている。 青少年の学校外活動や成人一般、高齢者 社会福祉についての理解を深める指導を行 うとともに、思いやりの心、社会奉仕の精 神などの育成を図っている。 の学習活動において、障害のある人に関す る問題を重要な学習課題の一つとして位置 づけ、社会教育施設における学級・講座や 障害のある子どもと障害のない子どもや 地域の人々が活動を共にすることは、すべ 大学公開講座等においては、障害のある人 に関する学習機会を提供し、理解の促進を ての子どもの社会性や豊かな人間性を育成 図っている。 する上で大きな意義があり、同じ社会に生 きる人間として、お互いを正しく理解し、 共に助け合い、支え合って生きていくこと の大切さを学ぶ重要な機会であると考えら このほか、福祉やボランティア等に関す る内容を扱った映画その他の映像作品につ いて、教育上価値が高く、学校教育又は社 会教育に広く利用されることが適当と認め ろう れる。このため、盲学校、聾学校及び養護 学校はもとより幼稚園、小学校、中学校及 び高等学校の学習指導要領等においてはそ のような機会を設けることを示しているほ か、教員等を対象にして、障害のある子ど もと障害のない子どもの交流及び共同学習 の推進に関する講習会を実施するなどその 充実に努めている。 (2)地域住民への啓発・広報 すべての人々が利用しやすいバリアフ リーのまちづくりの整備を進めるには、障 害のある人や高齢者等の声を直接反映させ られるものを「文部科学省選定」とすると ともに、テレビ生涯学習番組「いきいき! 夢キラリ」の制作・放送を通じて、福祉や ボランティアへの理解を図っている。 公共サービス従事者に対する障害者理解の促進 障害のある人が地域において安全に安心 して生活していく上では、公務員を始めと する公共サービス従事者が障害について理 解していることが大切である。 平成 年6月には、障害者施策推進課長 会議の下に「公共サービス適切対応推進 チーム」を設置し、障害者団体からの意見 ることが肝要であることから、平成 年度 に創設した「バリアフリーのまちづくり活 動事業」(障害者や高齢者にやさしいまち 聴取や国の窓口現場の調査などを行い「公 共サービス窓口における配慮マニュアル」 の作成を進めた。 づくり推進事業の組替え)において、バリ アフリーのまちづくりの計画・整備に関す 警察では、障害のある人からの困りごと 相談等に適切に対応するための手話講習会 公共サービス窓口配慮マニュアル 障害者基本計画においては、「障害者が地域 において安全に安心して生活できるよう、公 務員を始めとする各種公共サービス従事者へ 第 2 編 の障害者に関する理解の促進とその徹底を図 る」とされています。 国の機関が設置している公共サービス窓口 を障害のある方が利用される際に、応対する 第 2 章 職員に障害についての知識がないと、障害に 応じた適切な配慮が行われず、結果的に障害 のある方に不便な思いをさせてしまうことに 相 互 の 理 解 と 交 流 なります。 このため、障害の種類ごとの特性とともに、 窓口業務の応対における配慮を場面ごとに示 した「公共サービス窓口における配慮マニュ アル」を作成しました。 障害の特性については、視覚障害、聴覚・ 言語障害、肢体不自由、内部障害、知的障害、 発達障害、精神障害のそれぞれについて、主な特徴とコミュニケーション上の配慮事項 を掲げています。 (記載例) ・視覚障害 :こちらから声掛けする、指示語は使わない等 ・聴覚・言語障害:コミュニケーション方法を本人に確認する等 ・肢体不自由 :車いす使用者の視線に合わせる等 ・知的障害 :分かりやすく、ゆっくり、丁寧に、繰り返し説明する等 応対における配慮については、案内、誘導、相談・説明、手続き、施設利用といった 場面ごとに、どのような配慮が必要となるかをイラスト入りで説明しています。 さらに、アイマスクや車いすを使った「障害疑似体験」により、利用者の視点で チェックし、職場で改善策を検討することも推奨しています。 マニュアルは、全国にある国の機関の窓口約7千か所に配布され、窓口職員が障害に 関する理解を深めるのに活用されることとなっています。 ※本マニュアルは、内閣府障害者施策担当ホームページ( で閲覧できます。 ) や障害のある人に対する応接、介護に関す る講習会の開催、有志による手話クラブの 結成や職員のボランティア活動への参加の 精神を養うことは極めて重要である。この ような観点から、現行の学習指導要領にお いては、総則等に「ボランティア活動」の 支援などを行っている。 刑務所等矯正施設に勤務する職員に対し ては、矯正研修所及び全国8か所の矯正研 文言を盛り込むとともに、特別活動等の中 でボランティア活動などの体験活動を行う こととするなど、学校教育におけるボラン 修所支所において、各種研修を行っている ティア活動を一層進める内容としている。 が、その中では、人権擁護、手話、精神医 学などの科目を設け、障害のある人に対す る理解を促進するとともに、適切な対応の 仕方について講義している。平成 年度に 高等学校については、平成 年3月に、 ボランティア活動等を含む学校外での多様 な活動を、校長の判断により単位として認 定することができる道をひらくため、関係 は、人権に配慮した処遇を推進する立場か ら、社会福祉施設における介護等体験実習 の拡充を図るなどした。 新任保護観察官を対象にした研修におい 省令を改正した(盲・聾・養護学校高等部 については、平成 年3月に関係省令を改 正)。 なお、平成 年4月からその単位認定の ては、障害者理解を含む人権全般に関する 講義及び精神に障害のある人に関する知識 を深める講義を実施し、また、中堅の保護 上限を 単位から 単位とするため、関係 省令を改正した。 平成 年7月には、小学校、中学校、高 観察官を対象にした研修においては、精神 障害に関する講義を実施し、さらに、指導 的立場にある保護観察官を対象にした研修 においては、精神に障害のある人等が入所 等学校、中等教育学校、盲学校、聾学校及 び養護学校におけるボランティア活動など 社会奉仕体験活動、自然体験活動その他の 体験活動の促進についての規定を盛り込む ろう ろう する施設の見学を実施する等、 職員に対し、 「学校教育法」の改正が行われた。同年9 その立場に応じた研修により、障害のある 月には学校教育における体験活動の実施上 人に対する理解の促進とその徹底を図って の留意点について通知するとともに、平成 年3月には、文部科学省と厚生労働省の いる。 ボランティア活動の推進 (1)学校におけるボランティア教育 学校教育においては、豊かな心をもち、 協議の上、社会福祉施設等における体験活 動の実施上の留意点等について通知した。 平成 年度は、「豊かな体験活動推進事 業」において、「体験活動推進地域・推進 校」等を指定し、他校のモデルとなる体験 活動に取り組むとともに、本事業で得られ た実践成果は、ブロックごとに開催する交 たくましく生きる人間の育成を図ることが 重要であり、そのためには、他人を思いや る心や感謝の心、公共のために尽くす心を 育てることなどに配慮する必要がある。ま 流会等を通じて広く全国に普及を図った。 また、平成 年度においては、さらに 「体験活動推進地域・推進校」の中で命の 大切さを学ばせるのに有効な体験活動につ た、生活体験の希薄化している児童生徒が 体験を通して勤労の尊さや社会に奉仕する いて調査研究を実施することとしている。 (2)生涯学習とボランティア活動 生涯学習振興の観点から、従来より青少 プ共に障害のある人や高齢者等を対象とし た活動の占める割合が大きい(全国ボラン ティア活動者実態調査 平成 年 月 日 年から高齢者に至るあらゆる人々のボラン ティア活動の支援・推進を図っているとこ ろである。特に、青少年に社会性や思いや 現在)。障害のある人を対象とした活動の 主なものは、交流・遊び、手話・朗読・点 訳サービス、話し相手、配食・会食サービ りの心など豊かな人間性をはぐくむため、 ス、趣味、レクリエーション活動への支 平成 年7月には学校教育法と社会教育法 が改正され、青少年に対するボランティア 活動など社会奉仕体験活動、自然体験活動 その他の体験活動の機会の充実等が図られ 援・指導、外出の手伝い、移送サービスへ の協力などである。また、障害のある人自 らが社会的な活動に参加したり、ボラン ティア活動に取り組むことも近年一般的に た。 平成 年度は、 「ボランティア活動推進全 国フォーラム」の開催、ボランティア活動 に関する調査研究など、国民のボランティ なってきている。 ボランティア活動の振興基盤を整備する ため、ボランティア養成等事業として、市 町村社会福祉協議会においてボランティア ア活動に対する社会的気運の醸成に向けた 取組を展開するとともに、奉仕活動・体験 活動の推進体制の整備・充実を図った。 情報誌の発行、ボランティア活動入門講座 の開催、相談、登録、あっせん、福祉救援 ボランティア活動促進等の事業が行われて 平成 年度においては、引き続きボラン ティア活動に対する社会的気運の醸成に向 けた取組を展開するとともに、地域におけ るボランティア活動促進のための多彩なプ いるが、平成 年度からはボランティア活 動拠点作り支援事業を行っている。ボラン ティア振興事業として、都道府県・指定都 市社会福祉協議会において学童・生徒のボ ログラム開発を行う事業を実施するなど、 ボランティア活動の全国的な展開を推進す ランティア活動普及事業、社会人福祉活動 体験事業、福祉教育研究大会の開催、企業 ることとしている。 やボランティアグループ等でボランティア 活動を推進するリーダーやコーディネー (3)地域福祉等ボランティア活動の促進 ア ボランティア活動の振興 近年、高齢化の進展、家族形態・扶養意 ターの養成、企業退職者等を対象としたシ ニアボランティア団体等の育成、福祉活動 参加促進事業の一環としての高校生介護等 体験特別事業が行われているが、平成 活動等への関心が高まってきており、社会 年度からはボランティアグループ・団体を 対象に社会福祉法人・特定非営利活動法人 としての法人格取得等を支援するボラン 福祉協議会で把握しているボランティア活 万人(平成 年4 動者数も、全国で約 月)と昭和 年度の 万人に比べて約 倍の伸びを示すなど着実に増加を続けてい ティアグループ組織化等支援事業を実施し ている。こうした広範な取組により、地域 において活動したい人が、いつでも、どこ でも、だれでも、気軽に、楽しくボラン る。 ボランティア活動のうち、個人、グルー ティア活動に参加できるような枠組みづく りに努めている。なお、少子・高齢化対策 識の変化、自由時間の増大、生活の質や豊 かさの重視等を背景として、ボランティア 第 2 編 第 2 章 相 互 の 理 解 と 交 流 事業により、 等の活動支援のための 施設整備についても支援している。 国民のボランティア活動に対する理解と ネット上でイベント開催や、ボランティア 募集を案内することが可能な「ボランティ アウェブ」の運用や、ボランティア情報誌 参加を促進し、全国的な広報啓発を行うた め、全国からボランティア活動に関心のあ る人々やボランティア活動に取り組んでい 「ヤッテボラン」の作成・配布等の普及啓 発活動を行った。 る人々が集まり、情報交換や交流を図る 「全国ボランティアフェスティバル」を平成 4年度から実施しており、平成 年度は滋 賀県で開催した。この中で、ボランティア 功労者に対する厚生労働大臣表彰及び厚生 労働大臣感謝状の交付を行い、ボランティ ア活動の社会的評価の向上を図っている。 第 節 我が国の国際的地位にふさわ しい国際協力 国際協力等の推進 (1)国際協力の基本的な方針 イ による活動の促進 ボランティア団体をはじめとする (民間非営利団体)は、行政でも企業でも ない第三の主体として、国民の多様な要望 我が国は、国際社会の一員として、障害 のある人に対する各施策分野において、我 が国の国際的地位にふさわしい国際協力に にきめ細かく応えうる組織であり、これか らの経済社会において大きな役割を果たす ことが期待されている。こうした中で、市 民の自由な社会貢献活動の促進を目的とし 努める必要がある。障害者施策は、福祉、 保健・医療、教育、雇用等の広範な分野に わたっているが、我が国がこれらの分野で 蓄積してきた技術・経験などを政府開発援 た特定非営利活動促進法が平成 年 月よ り施行され、既に2万を超える団体が同法 助( )や民間援助団体( )の活 動などを通じて開発途上国の障害者施策に に基づき特定非営利活動法人(以下 法人」とする。)として認証を受け、 「 役立たせることは、極めて有効であり、か つ、重要である。 様々な分野でその活動を繰り広げている。 平成 年度においては、市民から 法人への寄附を促す仕組みである認定 法人制度の活用増進を図るため、普 平成 年8月に改定された「政府開発援 助大綱」においては、政府開発援助の基本 方針の一つとして公平性の確保を掲げ、O DA政策の立案及び実施に当たり、障害の 及啓発や制度の利用実態に関する調査を実 施・公表した。また、国民生活審議会総合 企画部会において、「コミュニティの再興 ある人を含めた社会的弱者の状況に配慮す ることとしている。また、平成 年2月に 策定された「政府開発援助に関する中期政 と暮らしの構造改革」をテーマに、 法人等による先進的取組等を手がかりに、 コミュニティの再興を実現する方策等につ いて調査審議を行っている。 策」においても、社会的弱者への配慮を含 めた公平性の確保に言及している。 障害者施策の各分野においては、援助を 行うに当たり、援助対象国の実態や要請内 さらに、国民のボランティア活動の裾野 拡大に向け、ボランティア団体がインター 容を十分把握し、その国の文化を尊重しな がら要請に柔軟に対応することが大切であ る。このため、我が国は、密接な政策対話 (3)技術協力 を通じ、援助対象国と我が国の双方が納得 いく援助を行うよう努めている。また、 技術協力の分野では、開発途上国の障害 との連携強化や草の根・人間の安全 保障無償資金協力、日本 支援無償資 金協力等の活用、青年海外協力隊の派遣な リハビリテーション関係者の資質の向上に 寄与することを目的として、独立行政法人 国際協力機構( )を通じて研修員の ど開発途上国の草の根レベルに直接届く協 受入れや専門家及び青年海外協力隊の派遣 力も行っており、様々な援助の要望にきめ 細かく対応している。 など幅広い協力を行っている。平成 年度 には障害者リハビリテーション指導者コー ス等として の集団研修コースを本邦にお いて実施し、研修員 人を受け入れた他、 (2)無償資金協力 無償資金協力では、障害のある人のため のリハビリテーション施設や職業訓練施設 整備、移動用ミニバスの供与等、毎年多く 専門家 人、養護教員・作業療法士等の青 年海外協力隊員 人の派遣などを行った。 具体的には、平成 年度からは、チリにお いて技術協力プロジェクト「チリ国身体障 の協力を行っている。平成 年度において は、草の根・人間の安全保障無償資金協力 により、インドネシアにおける精神・身体 害者リハビリテーションプロジェクト」を 開始し、 平成 年度には専門家8人の派遣、 研修員1人の受入れを行った。さらに、平 障害者リハビリテーションセンター修復計 画、フィジーにおける盲学校通学バス供与 計画、ニカラグアにおける障害者施設改善 件の障害者関連援助を、 計画など 成 年 月から5年間の予定で、中国にお いてリハビリテーション専門職養成プロ ジェクトを行っており、平成 年度には専 門家 人の派遣、研修員3人の受入れを ・教育機関・地方公共団体等に対し 実施した。 行った。 では、アジア太平洋地域に住む障 害のある人のエンパワーメントを通して障 ●図表 無償資金協力の状況(平成 年度) 草の根・人間の安全保障無償資金協力 供与先 金額 供与先 金額 供与先 金額 (千円) (千円) (千円) アゼルバイジャン(2件) マレーシア パレスチナ ウクライナ(2件) 南アフリカ共和国 ヨルダン カザフスタン クロアチア レバノン(2件) キルギス(2件) セルビア・モンテネグロ エクアドル(2件) インド マケドニア エルサルバドル インドネシア トンガ グアテマラ(3件) カンボジア フィジー コロンビア(3件) スリランカ アフガニスタン チリ(8件) 中国 イラク(2件) ニカラグア(4件) パキスタン エジプト ブラジル(5件) 東ティモール チュニジア(2件) ボリビア(2件) フィリピン 資料:外務省 第 2 編 第 2 章 相 互 の 理 解 と 交 流 害のある人の「社会参加と平等化の実現」 を促進することを目的とした広域プロジェ クト「アジア太平洋障害者センター」を平 政に関する実務的な研修を実施している。 平成 年度には研修生9人を受け入れ、こ れまでの参加者は 人を数える。 成 年8月から5年間の予定でタイ・バン コクにおいて開始した。同センターでは、 人材育成事業(障害者自立生活分野、当事 また、アジア・太平洋地域において、教 育の普及を達成することを目的として、各 国及び関係機関の支援・協力を強化するた 者団体の運営・強化、 め、 (地域に根ざ 年(昭和 年)にユネスコ・バン したリハビリテーション、ユニバーサルデ ザ イ ン 等 )、 情 報 支 援 事 業 ( 情 報 集 積 、 ホームページ( )等 の発信事業)、センターが中心となり地域 ) 事業が開始している。我が国は、本事業に 資するという観点から、ユネスコに「万人 内における関係機関の連携促進を柱とする 活動が行われている。 社団法人国際厚生事業団( ) では、昭和 年度からアジア地域の社会福 のための教育信託基金」を拠出しており、 ユネスコ・バンコク事務所が中心となり、 この信託基金を活用して、教材づくり、セ ミナーの開催など、特殊教育を含む教育の 祉関係の行政官を研修生として受け入れ、 これらの国の福祉水準を高め、その社会開 発に貢献することを主目的に、障害福祉行 普及に関する事業を実施している。また、 我が国は、 に係るセミナー、 ワークショップへの専門家の派遣等の人的 ●図表 技術協力の状況(平成 コク事務所の主導で ( 年度) ①個別技術協力 実施研修員受入れコース 知的障害福祉 補装具製作技術 障害者リーダー 障害者スポーツ指導者 聾者のための指導者(アジア・太平洋諸国) 医療技術スタッフ錬成 セルプ事業による障害者自立 視覚障害者自立支援のためのマッサー ジ指導者育成研修(アジア太平洋) 精神科チーム医療指導者研修(アジア) 職業リハビリテーションと障害者の就労 単位:人 専門家 (派遣先:ボスニア・ヘルツェゴビナ、 シリア、ウズベキスタン、マレーシア) 青年海外協力隊 養護 理学療法士 作業療法士 針灸マッサージ師 ソーシャルワーカー 言語聴覚士 (注) 養護、理学療法士、作業療法士、針灸マッサージ師、ソーシャルワーカー、義肢装具士、言語聴覚士の7職種を 障害者支援関連職種としている。 ②技術協力プロジェクト 専門家派遣 研修員受入 機材供与 (人) (人) (百万円) チリ身体障害者リハビリテーション プロジェクト 中国リハビリテーション専門職養成 プロジェクト アジア太平洋障害者センター 資料:外務省 ●図表 日本 支援無償資金協力(平成 年度) 単位:千円 対象国 補助金額 内容 モンゴル 口唇口蓋裂に係る医療提供及び医療器材供与 ベトナム 口唇蓋裂患者に関する援助、啓蒙、関連機材贈与 資料:外務省 支援・協力をも行っている。 行っている。昭和 また、独立行政法人国立特殊教育総合研 究所は、アジア・太平洋地域諸国の特殊教 育専門家を対象とした「アジア・太平洋特 殊教育国際セミナー」を昭和 年度から継 金に対して継続的な拠出を行っており、平 成 年度には5万 ドルを拠出した。 さらに、アジア太平洋地域への協力として は、 (国連アジア太平洋経済社会 続的に行ってきており、平成 年度は「感 覚障害を伴う重複障害児(盲ろう児を含む) への教育的支援」を主題に開催した。 )の また、経済協力開発機構( 委員会)に対し、 (日本エスカップ 協力基金)を通じた活動支援を実施してお り、平成 年度には約1万ドルの支援を 行った。 「特別なニーズのある子どもの教育に関す る統計調査事業」( )の一環とし 、独立行政法人国立特殊教育総 て、 合研究所及び我が国の共催で、障害のある 子どもの教育に関する専門家を対象とした 諸国における障害のある児童生徒 「 の教育に関する日本- 国際ワーク ショップ」を開催し、我が国における障害 のある子どもの教育を紹介するとともに、 年度から国連障害者基 障害者問題に関する国際的な取組への参加 (1)障害者権利条約を巡る動向 国際連合では、昭和 年代から障害のあ る人の権利に関して、「障害者の権利に関 する宣言」(昭和 年第 回国連総会にて 各国の状況について意見交換を行った。 地方公共団体においても、スポーツ大会 採択)等の幾つもの宣言・決議を採択して きたが、これらの宣言・決議は法的拘束力 を持つものではなかった。 を通じた障害者間の交流や障害者福祉関係 者への招へい等について自主的な取組がみ られる。 の活 開発途上国における我が国の 第 回国連総会において、 平成 年 月、 メキシコが「障害者の人権及び尊厳を保 護・促進するための包括的・総合的な国際 条約(障害者権利条約)」に関する決議案 動も近年活発化しており、 による草 の根の援助はきめ細かい迅速な援助が可能 であることから、大きな効果を得ている。 を提案し、全会一致で採択された。この決 議に基づき、平成 年7月、国連本部で障 政府は、 との連携強化の重要性を認 識し、 支援として、平成 年度には 日本 支援無償資金協力により、2件 の障害者関連事業に対し支援を実施した。 (以下、アドホック委員会)第1回会合が 開催された。同会合に先立ち、同委員会へ の の参加を可能にするための国連総 会決議が採択され、我が国も共同提案国と 援助対象国に対する直接的援助のほか、 我が国では国連等国際機関を通じた協力も して積極的に関与した。 平成 年6月、アドホック委員会第2回 害者権利条約に関する国連総会臨時委員会 第 2 編 第 2 章 相 互 の 理 解 と 交 流 会合が開催され、会合最終日に、「障害者 権利条約に関する国連総会臨時委員会の今 後の取り進め方に関する決議案」が採択さ 作業部会で作成された条約草案を交渉の ベースとして、第 回の逐条ごとの検討が 行われた。同年、8月 日~9月3日に開 れた。この決議に基づき、条約案の交渉の 基礎となる草案を準備し提出する目的で、 政府代表、 代表及び国内人権機構代 催された第4回会合では、それまでの会合 で参加各国から出された様々な意見等を集 約し、まとめていく作業が本格化した。 名で構成される作業部会が設立 表の合計 され、我が国もメンバーとなった。作業部 会は、平成 年1月に開催され、今後の政 府間交渉のたたき台となる条約草案が作成 された。 参考) 障害者権利条約に関する国連総会アドホッ ク委員会各会合の概要は、以下の外務省 ホームページに掲載されている。 平成 年5月 日~6月4日に開催され たアドホック委員会第 回会合では、上記 障害者権利条約に関する国連総会臨時委員会 (アドホック委員会)第 回会合 平成 年1月 日~ 月 日、アドホッ ク委員会第5回会合が開催され、平成 ました。これは、今回扱った条文には、各 年 国の法制度の根幹に係わる内容が多かった 1月に開催された条約草案作業部会が作成 ため、十分な時間をかけて議論し共通認識 した草案に基づき、前年の第3回・第4回 を深める必要があったためですが、今回取 会合に続いて具体的な条約案文の交渉が行 り上げた条文については議論に大きな進展 われました。第5回会合では、主として生 が見られました。 命の権利や身体・表現の自由など、いわゆ る自由権に係わる第 条 (平等及び非差別) ~第 条(自立生活及び地域への包含)に 次回の第6回会合は平成 年 月 日~ 日に開催され、今回会合で積み残した第 条、 条 (障害を持った女性)、 ついて議論されました。我が国代表団も、 (国際協力)の非公式協議、更に第 全ての条文につき発言・提案を行いつつ、 半の第1週に上記条文を中心に、前回会合 までに第二読を終えた部分について更に集 条以 降の第二読が行われる予定です。 積極的に議論に貢献しました。 第5回会合の当初の仮議事日程では、前 条 国連障害者権利条約の策定が進められて いく流れの中で、平成 年 月には の障 害者団体が参加して日本障害フォーラム ( )が設立される等、内外で活発な活 中的な交渉を行うための非公式協議を実施 動が続いています。政府としては、このよ し、後半の第2週に教育や雇用等、いわゆ うな動きと連携・協力しながら、今後もア る社会権に係わる第 条(障害を持った子 ドホック委員会における議論に積極的に参 条(モニタリング)にかけて 加し、充実した内容の条約が出来る限り早 公式会合で第二読を行う予定でしたが、結 期に実現できるよう貢献していく考えで 果的には前者のみでほぼ全日程が費やされ す。 供)から第 (2)アジア太平洋障害者の十年( ) - 「十年」の行動計画である「アジア太平洋 障害者のための、インクルーシブで、バリ アフリーな、かつ権利に基づく社会に向け 「アジア太平洋障害者の十年」は、アジ ア太平洋地域において障害のある人への認 識を高め、域内障害者施策の水準向上を目 た行動のためのびわこミレニアム・フレー ムワーク」について討議し、最終日に採択 された。 「びわこミレニアム・フレームワーク」 指すために、「国連障害者の十年」に続く ものとして、平成4年に我が国と中国が主 唱し、国連アジア太平洋経済社会委員会 ( )第 回総会において決議された。 その最終年となる平成 年の 第 では、優先的行動のための七つの分野とし て、「障害者の自助団体及び家族、親の団 体」、 「女性障害者」、 「早期発見、早期対処 と教育」、「自営を含む職業訓練と雇用」、 回総会において、我が国の主唱により「ア ジア太平洋障害者の十年」を更に 年延長 するとともに、平成 年 月 日から 日 の4日間、滋賀県大津市で最終年の政府間 「各種施設・公共交通機関へのアクセス」、 「情報通信技術及び支援技術を含む情報と 通信へのアクセス」 、 「能力構築、社会保障 と持続的生計プログラムによる貧困の緩 ハイレベル会合を開催することが決定され た。 政府間会合においては、会期の前半で 和」が挙げられており、それぞれの項目ご とに、重要課題、目標及び求められる行動 が示されている。 「アジア太平洋障害者の十年」を総括した 後、アジア太平洋地域におけるこれからの 平成 年9月1日から4日までバンコク において開催されたESCAP第 回総会 ●図表 びわこミレニアム・フレームにおける優先領域 自営を含む職業訓練と雇用 早期発見、早期 対処と教育 障害者の自助団体 及び家族・親の団体 各種施設及び 公共交通機関への アクセス 女性障害者 能力構築、社会保障及び 持続的生計プログラムに よる貧困の緩和 情報通信及び 支援技術を含む、 情報通信への アクセス 資料:外務省 第 2 編 第 2 章 相 互 の 理 解 と 交 流 で、「アジア太平洋障害者の十年( ― )」の行動計画である「アジア太平洋 障害者のための、インクルーシブで、バリ アフリーな、かつ権利に基づく社会に向け た行動のためのびわこミレニアム・フレー ムワーク」が全会一致で承認された。 なお、 情報の提供・収集 内閣府では、日本の障害者施策に関する 情報提供のために、基本的枠組みである 「障害者基本法」、「障害者基本計画」、「重 点施策実施5か年計画」の英語版を作成し、 においては、びわこミレ 内閣府ホームページ(英語版)にこれらを ニアム・フレームワークの達成状況の確認 と同フレームワークの実施に必要と思われ る行動の確認を行うため、2年ごとにフォ ローアップ会合を開催することとしてお 掲載している。また、毎年「障害者白書の 概要」の英語版を作成し、在日外国大使館 に配布するとともに、内閣府ホームページ (英語版)にもこれを掲載している。 り、平成 年 月に第1回目の会合が開催 された。 (参考) 「びわこミレニアム・フレームワーク」の 全文(原文(英語)版及び日本語版)は、 以下の内閣府ホームページに掲載されてい る。 障害者等の国際交流の支援 草の根交流等においては、障害のある人 による国際交流を支援するため、障害者関 係の国際会議や国際スポーツ大会を開催 し、各国障害者間の交流や情報交換を行っ ている。 3章 社会参加へ向けた自立の基盤づくり 第 第1節 障害のある子どもの教育・育成 一貫した相談支援体制の整備 (1)特別支援教育の推進 障害がある子どもについては、その能力 や可能性を最大限に伸ばし、自立し社会参 加するために必要な力を培うため、一人ひ とりの障害の程度等に応じ、きめ細かな教 育を行う必要がある。このため、障害の程 ろう 度等に応じ、盲学校、聾学校及び養護学校 や小・中学校の特殊学級、あるいは通級に よる指導において、特別の教育課程、少人 数の学級編制、特別な配慮の下に作成され た教科書、専門的な知識・経験のある教職 員、障害に配慮した施設・設備等により指 導が行われている。 ろう 平成 年5月1日現在、盲・聾・養護学 校及び小・中学校の特殊学級の在籍者並び 障害のある児童生徒一人ひとりの教育的 ニーズに応じて適切な教育的支援を行う 「特別支援教育」への転換を図ることを基 本として、学校や教育委員会における体制 の整備、特別支援教育に関する制度的な見 直しを提言している。 これを受け、文部科学省においては、厚 生労働省等とも連携しつつ、「特別支援教 育推進体制モデル事業」の推進、「小・中 学校における (学習障害) 、 (注 意欠陥/多動性障害)、高機能自閉症の児 童生徒への教育支援体制の整備のためのガ イドライン(試案)」の策定、独立行政法 人国立特殊教育総合研究所における研究・ 研修等の充実を進めている。また、平成 年2月 日に中央教育審議会に「特別支援 教育特別委員会」を設置し、特別支援教育 に関する制度的な見直し等の検討を開始 し、同年 月に「特別支援教育を推進する ための制度の在り方について(中間報告)」 をとりまとめた。この中間報告の提言内容 の主なものは以下のとおり。 に通級による指導を受けている幼児児童生 徒の総数は約 万 人、このうち義務 人であ 教育段階の児童生徒は約 万 り、これは同じ年齢段階にある児童生徒全 体の約 に当たる。 ろう また近年、盲・聾・養護学校に在籍する 児童生徒の障害の重度・重複化がみられる こと、学習障害( )、注意欠陥/多動性 障害( )、高機能自閉症等の児童生 徒への教育的対応が求められることなど、 障害のある児童生徒の教育を取り巻く近年 の状況の変化を踏まえ、平成 年3月に文 部科学省の協力者会議において最終報告が 取りまとめられた。 この最終報告では、障害の程度等に応じ て特別の場で指導を行う「特殊教育」から ① 「特別支援教育」においては、障害の ある児童生徒等の自立や社会参加に向 けた主体的な取組を支援するという視 点に立ち、児童生徒等一人ひとりの教 育的ニーズを把握し、その持てる力を 高め、生活や学習上の困難を改善又は 克服するため、適切な指導や必要な支 援を行う。今後、特別支援教育の理念 と基本的考え方の一層の普及・定着を 図るため、学校教育法等における「特 殊教育」の用語を改めることを含め、 関係法令への位置付けを検討すること が必要である。 ろう ② 盲・聾・養護学校に在籍する児童生徒 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り のうち、半数近く(肢体不自由養護学 校においては約4分の3)の児童生徒 が重複障害学級に在籍するなど、障害 の重度・重複化への対応が喫緊の課題 ろう となっており、現在の盲・聾 ・養護学 校を、障害種別を超えた学校制度(特 的に検討を進めることが適当である。 この中間報告については、意見募集が行 なわれ、約 件にのぼる意見が寄せら れた。中央教育審議会特別支援特別委員会 においては、 これらの意見を踏まえながら、 別支援学校(仮称))とすることが適当 答申に向け、更に審議を進めることとして である。また、特別支援学校(仮称) いる。 の機能として、小・中学校等に対する 支援などを行う地域の特別支援教育の (2)相談支援体制の整備 センター的機能を明確に位置付けるこ との検討が必要である。 障害のある子どもに対する支援を適切に 行うためには、乳幼児期から学校卒業後に ③ 小・中学校においては、LD等の児童 わたって、教育、医療、保健、福祉、労働 生徒が通常の学級に約6%在籍してい 等が一体となって障害のある子どもやその る可能性があり、こうした児童生徒へ の対応が喫緊の課題となっている。そ のため、こうした児童生徒を含め障害 のある児童生徒が通常の学級に在籍し た上で、その必要に応じ適切な指導や 必要な支援を受けることとする「特別 支援教室(仮称)」の構想が目指してい るシステムを実現する方向で、制度的 保護者に対する相談と支援を行うことが重 要であり、そのための一貫した相談支援体 制を整備することが必要である。 そのため、文部科学省では、平成 年度 から 年度にわたり、「障害のある子ども のための教育相談体系化推進事業」を各都 道府県に委嘱して実施し、教育、医療、保 健、福祉、労働等が一体となった相談支援 見直しを行うことが適当。今後、研究 体制の整備に努めるとともに、本事業成果 開発学校などによる先導的な取組を早 等も踏まえつつ、厚生労働省と連携して、 急に開始し、固定式の学級である現行 の特殊学級が有する機能を維持できる ような制度の在り方等について、具体 地域において一貫して効果的な相談支援体 制を構築するためのガイドラインの策定を 進めている。 通級による指導 小・中学校の通常の学級に在籍し、比較 的軽度の言語障害、情緒障害、弱視、難聴 等のある児童生徒を対象として、主として 形態であり、平成 年度から行われている。 平成 万 年 月 日現在においては、小学校 人、中学校 人の計 万 人 各教科等の指導を通常の学級で行いなが の児童生徒が通級による指導を受けてい ら、障害に基づく種々の困難の改善・克服 る。 に必要な特別の指導を特別の場で行う教育 専門機関の機能の充実と多様化 (1)障害のある子どものための教育支援 体制の整備 ア 障害の重度・重複化への対応 ろう 近年、盲・聾・養護学校に在籍する子ど 対応が求められているため、文部科学省で は、平成 年度から養護学校における医療 的ケアに必要な体制及び手続等について調 査研究を行ってきた。平成 年度からは、 この成果を踏まえ、厚生労働省との連携の 下、養護学校における関係者の連携、医 療・福祉等関係機関及び都道府県の関係部 もの障害の重度・重複化が進んでおり、き め細かな対応が求められている。 ろう 現行の盲・聾・養護学校の学習指導要領 等において、障害の重度・重複化への対応 局間の連携、ならびに看護師と教員の連携 の在り方について実践的な研究を行う「養 護学校における医療的ケア体制整備事業」 を 道府県に委嘱して、養護学校における として、障害の状態を改善・克服するため の指導領域である「養護・訓練」について は、目標・内容を改善するとともに、名称 を「自立活動」に改めた。また、個別の指 医療的ケアの体制整備を図っており、平成 年度においては 道府県に拡充して実施 している。 なお、厚生労働省の「在宅及び養護学校 導計画の作成について新たに規定した。現 行の学習指導要領については、小・中学部 については、平成 年度より全面実施、高 における日常的な医療の医学的・法律学的 整理に関する研究会」の報告においては、 これまで文部科学省が実施してきたモデル 等部については、平成 年度より学年進行 により実施されている。 平成 年 月 日には、現行の学習指導 要領のさらなる定着を進め、そのねらいの 事業等の研究成果等を踏まえ、医療安全の 確保が確実となるような一定の条件の下で あれば、教員が看護師との連携・協力の下 に、医療ニーズの高い幼児児童生徒に対し 一層の充実を図るために、学習指導要領の てたんの吸引、経管栄養及び導尿を行うこ ろう とを盲・聾・養護学校全体に許容すること 総則を中心にその一部を改正した。学習指 導要領に示していない内容を加えて指導す ることができること等を明確にするととも はやむを得ないとの整理が示された。これ を受けて、文部科学省としては、平成 年 に、総合的な学習の時間の一層の充実を図 るための全体計画を作成する必要があるこ と等を新たに規定した。 障害のため通学して教育を受けることが 度から盲・聾・養護学校において、同報告 書の趣旨を踏まえた体制整備が図られるよ ろう う「盲・聾・養護学校における医療的ケア 実施体制整備事業」を 県に委嘱して実施 困難な児童生徒に対して、養護学校等の教 員が家庭、児童福祉施設や医療機関等を訪 する。 問し教育を行う訪問教育については、盲・ イ 学習障害、注意欠陥/多動性障害等の ろう ろう 聾・養護学校の小・中・高等部において実 施している。平成 年5月1日現在、小学 部 人、中学部 人、高等部 人の 児童生徒が、この訪問教育を受けている。 ある子どもへの対応 文部科学省では、平成 年3月の「今後 の特別支援教育の在り方について(最終報 告)」の提言を受け、平成 年度から小・ また、障害の重度・重複化に伴い、日常 的に医療的ケアを必要とする児童生徒への 中学校の通常の学級に在籍している ・ ・高機能自閉症等の児童生徒に対 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り する関係機関と連携した総合的な教育的支 援体制の整備を図るため、「特別支援教育 推進体制モデル事業」を 都道府県に委嘱 るまでの一貫した支援体制の整備を目指 す。 また、独立行政法人国立特殊教育総合研 して実施しているところ。本事業では、具 体的に①児童生徒の実態を把握し適切な支 援策を検討するための「校内委員会」の設 究所においては、各都道府県等における 、 、高機能自閉症の児童生徒へ の対応に指導的な役割を果たす教員等に対 置、② する研修を実施している。 、 、高機能自閉症か否か の判断や望ましい教育的対応について専門 的な意見等を提示するための医師や心理学 の専門家等で構成する「専門家チーム」の 設置、③関係機関との連絡調整や保護者の さらに、平成 年1月には、各教育委員 会や学校等において支援体制を整備する際 に活用されることを目的として「小・中学 校における 、 、高機能自閉症の 連絡窓口、校内委員会の推進役となる「特 別支援教育コーディネーター」の指名、④ 専門家等が小・中学校を巡回し、教員等に 指導内容や方法に関する指導や助言を行う 児童生徒への教育支援体制の整備のための ガイドライン(試案)」を作成し、すべて の教育委員会や小・中学校等に配布した。 今後とも、各学校や地域における学習障 「巡回相談」の実施、⑤学校と福祉・医 療・労働等の関係機関の連携を促進するた め、行政レベルの部局横断型ネットワーク 害( )・注意欠陥多動性障害( ) 等の発達障害児に対する適切な支援体制の 整備が進むよう取り組んでいくこととして の「特別支援連携協議会」の設置、⑥関係 機関の連携の下に、乳幼児期から学校卒業 後までを見通した支援の目標や内容を盛り 込んだ「個別の教育支援計画」の策定、⑦ ろう いる。 ウ 学級編制及び教職員定数 ろう 盲・聾・養護学校、特殊学級等において 盲・聾・養護学校が専門的な知識や技能を は、障害の状態や能力・適性等が極めて多 生かし、小・中学校等への支援を行うなど 地域の特別支援教育の「センター的機能」 に関する実践研究を実施している。 様な児童生徒に対し、一人ひとりに応じた 指導や配慮が特に必要であるため、学級編 制や教職員定数について特別の配慮がなさ 平成 年度については、乳幼児期から就 労に至るまでの一貫した支援体制の整備を 図るため、 事業の対象を小・中学校に加え、 幼稚園及び高等学校へも拡大した「特別支 れている。 1学級の児童生徒の数の標準について ろう は、数次の改善を経て、現在、盲・聾・養 護学校の小・中学部は6人、高等部は8人 援教育推進体制事業」として実施すること としている。 (いわゆる重複障害学級にあってはいずれ も3人)となっている。 なお、平成 年4月に「発達障害者支援 しかし、近年、障害のある児童生徒の割 法」が施行されることを踏まえ、本事業の 実施にあたっては、厚生労働省の「発達障 害者支援体制整備事業」と連携協働の下に 実施することとしており、医療、保健、福 合の増加や障害の重度・重複化がみられる ことにかんがみ、平成 年度から 年度ま での5か年計画で、第7次公立義務教育諸 学校教職員定数改善計画及び第6次公立高 祉、労働等の関係機関が連携した個別の教 育支援計画に基づく乳幼児期から就労に至 等学校教職員定数改善計画により、特殊教 育諸学校においては、教頭並びに養護教諭 ●図表 特別支援教育体制推進事業(平成 年度) 特別支援教育体制推進事業 国 第 2 編 都 道 府 県 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り 教育 各 地 域 高等学校 ○校内体制の整備 備【新規】 ・中学校 幼稚園 ィネーター の指名 ○個別の教育支援計画策定 ○校内体制の整備【新規】 早期発見 ● ● 早期発達支援 ● 特別支援教育 ● 就労移行支援 援 ●高 校 地域生活支援 ● ター ● 就労支援 ● ●就学時健診 ● 学童 ンター タ 個別の支援計画 資料:文部科学省 ろう 等複数配置基準の改善、教育相談担当・生 徒指導担当・進路指導担当及び自立活動担 当の充実を図っている。 しても、専門的な指導を行っている聾学校 において、その専門性を生かした効果的な ろう 指導を行えるよう、聾学校通級担当教員の 通常の学級に在籍する障害の軽い児童生 徒が対象となっている通級による指導に対 定数改善を行っている。 ろう エ 盲学校、聾学校及び養護学校の教科書 ろう 盲・聾 ・養護学校の児童生徒にとって は、その障害の状態等によっては、一般に 備が進められている。これら施設の機能の 強化を図るとともに、施設が持っている専 門的技術や様々な機能を、施設の入所者だ 使用されている検定教科書が必ずしも適切 ではない場合があり、特別な配慮の下に作 成された教科書が必要となってくる。この けでなく、地域で生活する障害のある児童 にも利用できるようにし、その支援を行う ことが求められている。 ため、文部科学省では、盲学校用の点字版 障害のある児童の療育を行う児童福祉施 ろう の教科書、聾 学校用の国語(言語指導用) 及び音楽の教科書、 知的障害教育用の国語、 算数(数学)及び音楽の教科書を作成して いる。なお、重複障害者等に対して特別の 設は、視覚、聴覚・言語、肢体不自由、知 的障害等の障害に対応する種別が設けら れ、それぞれ治療や専門的療育を行ってい る。 教育課程を編成する場合などには、他の適 切な図書を教科書として使用することがで きるようになっている。 また、近年の障害の重度・重複化に対応 し、療育機能の強化について次のような施 策がとられている。 昭和 年の養護学校教育義務制実施を契 オ 私学助成 ろう 特殊教育における私立の盲・聾・養護学 校、特殊学級を置く小・中学校及び障害の 機に、通園施設は原則として就学前幼児を 対象とすることになり、早期療育の場とし て位置付けられている。 ある子どもが就園している幼稚園の果たす 役割の重要性にかんがみ、これらの学校の 教育条件の維持向上及び保護者の経済的負 担の軽減を図るため、私立学校振興助成法 障害の早期発見、早期療育に至る診断等 の療育体制を総合的に整備するため、地域 における中心的な療育の機関として、検 査・判定等の機能と肢体不自由児通園施 に基づき国は、経常的経費についてその一 設、知的障害児通園施設及び難聴幼児通園 施設のうち、2種類以上を設置した「心身 部の補助等を行っている。 (2)療育体制の整備 ア 福祉施設における療育機能の強化 障害のある児童に対しては、できるだけ 早期に、特に発達期にある乳幼児期に必要 な治療と指導訓練を行うことによって、障 害の軽減や基本的な生活能力の向上を図 障害児総合通園センター」の整備を図って いる。総合通園センターの設置主体は、都 道府県・指定都市・中核市又はおおむね人 口 万人以上の市となっており、平成 年 における設置箇所数は か所となってい る。 り、将来の社会参加へとつなげていく必要 養護学校卒業後、在宅で生活する重症心 身障害児(者)に対し、適切なリハビリ テーションや療育を提供し、日中の活動の がある。このため、健康診査等により障害 の早期発見を図るとともに、障害の程度に 応じ、適切な療育を実施する体制の整備を 図ることが重要である。 場を確保することが求められている。この ため、「重症心身障害児(者)通園事業」 を実施しているところであり、平成 年度 においてはA型(標準型)を か所、B型 障害のある児童の療育の場としては、専 門的な指導訓練を行う児童福祉施設等の整 (小規模型、巡回方式によることも可能) を か所実施し、日常生活動作等の療育 を行うほか、保護者等の家庭における療育 技術の習得を図っている。 害のある幼児を原則としているが、一定の 条件の下、就学している学齢児も利用でき るものとしている。 イ 地域における療育体制の整備 地域で生活する障害のある児童の療育と して、児童福祉施設における指導訓練のほ ③ 児童短期入所事業(ショートステイ) 保護者の疾病等の理由により家庭におい て介護を受けることが一時的に困難となっ か、児童居宅介護等事業(ホームヘルプ た障害のある児童につき、肢体不自由児施 サービス)や障害児通園(デイサービス) 事業が行われている。このほか、児童相談 所等の相談や、短期入所(ショートステイ) 等の施策により、障害のある児童とその家 設、知的障害児施設等に短期間の入所をさ せ、必要な保護を行っている。 族への支援を行っている。これら在宅施策 と施設施策を総合的に推進し、障害のある 児童が、できるだけ身近な環境で適切な療 育を受けられる体制の整備を図っている。 ① 児童居宅介護等事業(ホームヘルプ サービス) 指導力の向上と研究の推進 (1)教職員の専門性の確保 ろう 盲・聾・養護学校の教員になるには、幼 稚園、小学校、中学校又は高等学校の教員 ろう 免許状のほかに盲学校、聾学校又は養護学 校の教員免許状を取得することが原則と 身体に障害のある児童又は知的障害のあ る児童であって日常生活を営むのに支障が あるものにつき、その家庭において行われ る入浴、排せつ、食事等の介護等の便宜を なっている(以下「特殊教育諸学校教諭免 許状」とする)。しかしながら、特殊教育 諸学校教諭免許状を保有していなくても、 ろう 盲・聾・養護学校教員となることができる 提供している。 また、社会参加促進のためのサービスと 特例が設けられていること等から、盲・ して、屋外での移動に著しい制限のある視 覚障害児、全身性障害児又は知的障害児に 対して、移動介護を提供している。 ろう 聾・養護学校教員の特殊教育諸学校教諭免 ろう 許状の保有率は、盲学校 %、聾学校 %、 養護学校 %(平成 年5月1日現在)と ② 障害児通園(デイサービス)事業 障害のある児童が、肢体不自由児施設、 低い状況にある。このような状況に対し、 平成 年1月の「 世紀の特殊教育の在り 方に関する調査研究協力者会議」の最終報 告において提言されているとおり、各都道 知的障害児施設等の施設に通い、日常生活 における基本的な動作の指導、集団生活へ 府県教育委員会等において教員の採用、配 置、現教職員の免許取得等の措置を総合的 の適応訓練等のサービスを受ける事業が行 に講じていくことにより対処することが必 われている。この事業は、地域に通園の場 を設けて、在宅の障害のある児童に対し通 園の方法により指導を行い、地域社会が一 体となって障害のある児童の育成を助長す 要であり、国においてはこのような取組を 支援していくこととしている。 特殊教育を担当する教員の養成は、 現在、 主として国立の教員養成大学・学部の特殊 るものである。対象となる児童は、障害の 種別を問わず、通園による指導になじむ障 教育関係の課程等において行われている。 また、幼稚園、小学校、中学校及び高等学 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り 校の教員養成においても、教職に関する科 目のほか特殊教育に関する科目についても 履修できるよう教育課程を編成している大 ができることとなった。 平成 年4月の文部科学大臣の諮問によ り「今後の教員免許制度の在り方」につい 学もある。 教員の資質の向上を図ることを目的と し、平成9年6月に介護等体験特例法が成 て検討を進めてきた中央教育審議会におい て「特殊教育免許の総合化については早急 に専門的検討を行い、実施すべき。」との 立し、平成 年度以降大学に入学し、小学 方向性が出されたことから、平成 校又は中学校教諭の教員免許状の取得を希 ろう 望する者には盲・聾・養護学校及び社会福 祉施設での介護等の体験が義務付けられて いる。 に「特殊教育免許の総合化に関するワーキ ンググループ」が設置された。本ワーキン ググループにおいては、特別支援教育特別 委員会が障害種別を超えた学校制度として 独立行政法人国立特殊教育総合研究所に おいては特殊教育関係職員に対する研修を 行っているほか、独立行政法人教員研修セ ンターにおいても、各地域の基幹となる校 検討を進めている「特別支援学校(仮称)」 の教諭として、障害の種類に対応した専門 性を確保しつつ、LD・ADHD・高機能 自閉症等を含めた総合的な専門性を担保す 長・教頭等の教職員に対する学校管理研修 において特別支援教育に関する研修を盛り 込んでいる。都道府県等においては、小学 校等の教員の初任者研修、幼稚園の新規採 用教員研修等においても、障害のある子ど もの理解のための研修が行われている。平 成 年度から放送大学において、特殊教育 諸学校教諭免許状取得のための科目を開講 している。 (2)免許制度の改善 年 月 るものとして「特別支援学校教諭免許状 (仮称) 」を創設することなどが提言されて いる。 (3)特別支援教育の関係機関等 ア 独立行政法人国立特殊教育総合研究所 独立行政法人国立特殊教育総合研究所 は、我が国における特殊教育のナショナル センターとして、自閉症児の教育を行って いる筑波大学附属久里浜養護学校との連携 平成 年6月には、教育職員免許法の一 部を改正する法律が成立、 この改正により、 ろう 盲・聾・養護学校において、専ら知的障害 を図りながら、特殊教育に関する政策的又 は喫緊の課題について、実際的研究を総合 的に行っている。 また同研究所においては、各都道府県等 のある子どもに特殊の教科以外の教科(国 語、数学等)の教授又は実習を担任する教 において指導的立場に立つ教員等を対象に して研修事業を展開している。平成 年度 員は、知的障害のある子どもに係る学習指 には、「LD・ADHD・高機能自閉症児 導要領上の特例等による指導を円滑に行う ろう 観点から、盲学校、聾学校又は養護学校の 教諭の普通免許状のほか、小学校、中学校、 高等学校又は幼稚園のいずれかの学校の教 担当指導者養成研修」や「情報手段活用に よる教育的支援指導者講習会」等を実施し ている。この他、特殊教育に関する情報資 料の収集・提供等を行っている。 諭の普通免許状を有する者であれば、部及 び教科の種類にかかわらず、指導すること イ 特殊教育センター 都道府県の特殊教育センター等におい て、当該都道府県における特殊教育関係職 員の研修、障害のある子どもに係る教育相 を対象とする国立の短期大学として昭和 年 月に筑波技術短期大学を設立し、その 社会的自立・参画・貢献の促進に努めてい 談、特殊教育に係る研究・調査等が行われ ている。 る。 テレビ・ラジオを中心とする多様なメ ディアを効果的に活用して、大学教育を 行っている放送大学は、自宅で授業を受け 社会的及び職業的自立の促進 (1)高等教育等への就学の支援 ることができることなどから、障害のある 人も容易にアクセス可能である。平成 年 3月に通信制の大学院が制度化されたこと から、放送大学においても、 年4月に高 障害のある人がその能力・適性等に応じ て高等教育へ進むための機会を拡充するた めには、受験機会の確保、必要な施設・設 備の整備等につき一層の充実を図ることが 度専門職業人養成等を目指した大学院文化 科学研究科を開設し、 年4月から修士課 程の学生を受け入れており、 年度第2学 期現在、学部(約 万 人)、大学院 必要である。このため、従来から各国公私 立大学等に対し、大学入学者選抜実施要項 や各種会議を通じて、障害のある入学志願 (約 人)併せて約 万 万人の学生 が在籍している。 なお、障害のある在学生に対しては、放 者については、その能力・適性等に応じた 学部等への進学の機会を広げる観点から、 受験の機会を確保するよう障害の種類・程 度に応じ、点字による出題、試験時間、試 送授業の字幕放送化の推進や単位認定試験 における試験時間の拡大等の配慮を行って いるところである。 験場の整備等障害のある人に対する受験上 (2)地域における学習機会の提供 の特別な措置をとることなどの配慮を求め ている。 なお、それらの趣旨を踏まえ、大学入試 障害のある子どもの学校外活動や学校教 育終了後における学習を支援するために センター試験や各大学の個別試験において は、点字・拡大文字による出題、筆跡を 触って確認できるレーズライターによる解 答、チェック解答、試験時間の延長、代筆 は、地域における学習機会の充実・確保、 障害のある人が地域の人々と共に、地域に おける学習活動に参加しやすいように配慮 を行う必要がある。文部科学省では、平成 解答などの特別な措置を講じている。 学校施設においては、障害のある人の円 滑な利用に配慮するため、従来よりスロー 年度から、放課後や週末に学校の校庭や 教室等に安全に安心して活動できる子ども の居場所(活動拠点)を確保し、地域の大 プ、エレベーター、手すり、障害者用トイ レ等の整備を進めるとともに、障害のある 学生が快適な学生生活を送れるよう学習支 援体制の充実・強化を図るため、教育上の 人たちの協力を得て、多様な活動を展開す ることにより、障害のある子どもたちに対 しても様々な体験活動の場や機会が充実さ れるよう努めており、平成 年度から、障 特別の配慮を行っている。 聴覚障害のある人及び視覚障害のある人 害のある青少年等に対し、年間1か月程度、 自然体験や生活体験等の体験活動に取り組 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り む事業を実施している。 また社会教育施設である博物館につい て、障害の有無に関わらず、すべての人々 考え方や計画・設計上の留意点を示した 「学校施設バリアフリー化推進指針」を策 定し、引き続き平成 年 月に、本指針を にとって利用しやすい施設となるよう具体 的な提言を行うため、調査研究を実施して いる。 踏まえた事例集を作成するとともに、各教 育委員会などに配布したところである。 さらに既設の学校施設にエレベーターな さらに、国立青少年教育施設においては、 障害のある青少年やその保護者を対象とし て、農作業や自然体験活動等を通して交流 を深める事業を実施している。 どのバリアフリー設備を整備する場合のほ か、特に公立学校については、建物の新増 改築の際に整備する場合にも、国庫補助の 対象としている。 ろう また、私立の盲・聾 ・養護学校並びに 教育の機会均等の趣旨及び盲・聾・養護 学校等への就学の特殊事情にかんがみ、保 小・中学校の特殊学級等において、障害に 適応した教育を実施する上で必要とする設 備の整備を学校法人が行う場合に、国がそ の一部を補助している。補助対象となる設 護者の経済的負担を軽減し、その就学を奨 励するため、就学のため必要な諸経費のう ち、教科用図書購入費、学校給食費、交通 備には、立体コピー設備、 等補聴設備、 (音声表出コミュニケーション支 援装置)、携帯用防犯ベル、スクールバス 費、寄宿舎居住に伴う経費、修学旅行費、 学用品購入費等について、保護者の負担能 力に応じて、その全部又は一部を助成する 特殊教育就学奨励費が保護者に支給されて などがある。 (3)家庭への支援等 ろう いる。また、一人ひとりの親の身近な子育 てのヒント集として「家庭教育手帳」を作 成し、乳幼児や小学生等を持つ全国の親へ 配布するとともに、これを活用した学習を 推進している。 施設のバリアフリー化の促進 学校施設の整備については、障害のある 子どもが支障なく学校生活を送るために障 害の種類や程度に応じたきめ細かな配慮を 行うよう、 「学校施設整備指針」において、 ろう 盲・聾・養護学校及び小・中学校の特殊学 級の建築計画・設計の際の技術的な留意点 を示している。また、平成 年3月に、学 校施設のバリアフリー化に関する基本的な 昇降口の段差を解消するため設置したスロープ (秋田県秋田市立勝平小学校) 程度に応じたきめ細かな対策を講じてい る。 第 節 雇用・就労の促進施策 障害のある人の雇用の場の拡大 イ 雇用率制度 我が国においては、「障害者の雇用の促 進等に関する法律」に基づき、民間企業、 国、地方公共団体は、一定の割合以上、身 (1)雇用率制度を柱とした施策の推進 ア 障害者雇用対策基本方針 障害者施策の基本理念であるノーマライ 体に障害のある人又は知的障害のある人を 雇用しなければならないこととされてい る。 障害者雇用率の算定に当たっては、雇用 ゼーションの実現のためには、職業を通じ ての社会参加が基本となるものであり、障 害のある人がその適性と能力に応じて可能 な限り雇用の場に就くことができるように されている重度の身体に障害のある人又は 重度の知的障害のある人は、その1人を もって身体に障害のある人又は知的障害の ある人を2人雇用(ダブルカウント)した することが重要であるとの考え方の下に、 各種の障害者雇用施策を推進している。ま た、平成4年に批准した 第 号条約 ものとして取り扱うこととしている。 また、 通勤面等の理由から、通常のフルタイム勤 務が困難な重度の障害のある人の雇用の促 (障害者の職業リハビリテーション及び雇 用に関する条約)を踏まえ、すべての障害 の種類を対象として施策の推進に努めてい る。 進を図るため、重度の障害のある短時間労 働者については、その1人をもって1人と して雇用率にカウントしている。 なお、障害のある人の社会参加に伴う就 障害者雇用施策の推進に当たっては、障 害のある人の雇用の動向を踏まえた将来展 業ニーズが高まる中で、就業機会の拡大に よる職業的自立を図る観点から、精神障害 望及び各施策の展開の障害者雇用施策全般 における位置づけを明瞭にしつつ、総合的 者に対する雇用対策の強化、在宅就業障害 者に対する支援、障害者福祉施策と障害者 かつ計画的・段階的に推進していくことが 重要である。そのため、「障害者の雇用の 促進等に関する法律」に基づいて「障害者 雇用対策基本方針」を踏まえ、障害のある 雇用施策の有機的な連携等を内容とする 「障害者の雇用の促進等に関する法律の一 回通常国会 部を改正する法律案」を第 に提出したところである。 人、一人ひとりがその能力を最大限発揮し て働くことができるよう、障害の種類及び ●図表 『障害者の雇用の促進等に関する法律』に基づき定められた雇用率 (平成 民間企業 国及び地方公共団体 一般の民間企業 特殊法人等 国、地方公共団体 一定の教育委員会(注) (注)都道府県に置かれる教育委員会,その他厚生労働大臣の指定する教育委員会。 年7月1日以降適用) % % % % 資料:厚生労働省 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り ウ 雇用率の状況 障害のある人の雇用の状況については、 1人以上の身体に障害のある人又は知的障 みると、身体に障害のある人又は知的障害 のある人を1人以上雇用すべき企業数は、 万 企業、雇用されている障害者数 害のある人を雇用する義務のある事業主等 から、毎年6月1日現在における障害のあ る人の雇用状況の報告を求めており、平成 (身体に障害のある人、知的障害のある人 及び重度の身体障害のある人又は重度の知 的障害のある人である短時間労働者数) は、 年度の結果は次のようになっている。 ① 民間企業等の状況 民間企業のうち、 %の法定雇用率が 適用される一般の民間企業(常用労働者数 人以上規模の企業)における雇用状況を 万 人となっており、前年度( 人)に比べ、 万 人の増加となっ ている。実雇用率は、除外率縮小の影響を 受け、 %であった(前年は %)。ま た、雇用率未達成企業の割合は、 %で あった(前年は %) 。 「障害者の雇用の促進等に関する法律の 一部を改正する法律案」概要 【改正の主な内容】 精神障害者に対する雇用対策の強化 ①障害者雇用率制度の適用 ○ 雇用率制度の適用に当たって、精 神障害者(精神障害者保健福祉手 帳所持者)である労働者及び短時 間労働者を各事業主の雇用率の算 定対象とする(短時間労働者は1 人をもって 人分)(法定雇用率 ( %)は現行どおり) 。 ②障害者雇用納付金制度の適用 ○ 納付金の徴収額、調整金・報奨金 の支給額の算定に当たって、上記 ①と同様に取り扱う。 在宅就業障害者に対する支援 ○ 自宅等において就業する障害者 (在宅就業障害者)に仕事を発注す る事業主については、障害者雇用 納付金制度において、特例調整 金・特例報奨金の支給を行う。 ○ 事業主が、在宅就業障害者に対す る支援を行う団体として厚生労働 大臣の登録を受けた法人(在宅就 業支援団体)を介して在宅就業障 害者に仕事を発注する場合におい ても、同様に取り扱う。 障害者福祉施策との有機的な連携等 ①有機的な連携 ○ 国及び地方公共団体は、障害者の 雇用促進施策を推進するに当たっ て障害者福祉施策との有機的な連 携を図るものとする。 ②その他 ○ 職場適応援助者(ジョブコーチ) による援助を行うことに対する助 成金の創設、特例子会社に係る調 整金・報奨金の支給先の範囲拡大 その他所要の改正を行う。 【施行期日】 平成 年4月1日(ただし、 ①及び 万 ②の一部については平成 年 月1日) ●図表 一般の民間企業における規模別障害者の雇用状況 (平成 ① 区 分 ② 企業数 人 ③ 害 者 の 重度障害者 重度障害者 (常用) (常用)以外の 障害者 常用労働者数 企業 障 人 人 数 ④ ⑤ 実雇用率 法定雇用率 ÷② 未達成企業 の割合 × C 計 × + 人 年6月1日現在) 人 % % ~ 第 2 編 ~ ~ 第 3 章 ~ 人以上 規模計 (注) 常用労働者数とは 常用労働者総数から除外率相当数(身体障害者及び知的障害者が就業することが困難である と認められる職種が相当の割合を占める業種について定められた率を乗じて得た数)を除いた法定雇用障害者 数の算定の基礎となる労働者数である。 欄の「重度障害者(常用) 」には短時間労働者の数は含まれていない。 欄の「重度障害者(常用)以外の障 害者」には重度障害者である短時間労働者の数が含まれている。 障害者の数とは 身体障害者と知的障害者の計である。 欄の重度障害者(重度身体障害者及び重度知的障害者) については法律上 人を 人に相当するものとしており ダブルカウントを行っている。 ( )内は平成 年6月1日現在の数値である。 資料:厚生労働省 ●図表 特殊法人等における障害者の雇用状況 (平成 ① 区 分 障 ② 害 者 の 常用労働者数 重度障害者 重度障害者 (常用) (常用)以外 の障害者 法人数 法人 人 人 数 ③ ④ 実雇用率 法定雇用率 ÷② 未達成法人 × の割合 C 計 × + 人 年6月1日現在) 人 % % 特殊法人等 ( (注) ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 常用労働者数とは、常用労働者総数から除外率相当数(身体障害者及び知的障害者が就業することが困難であ ると認められる職種が相当の割合を占める業種について定められた率を乗じて得た数)を除いた法定雇用障害 者数の算定の基礎となる労働者数 欄の「重度障害者(常用)」には短時間労働者の数は含まれていない。 欄の「重度障害者(常用)以外の障 害者」には重度障害者である短時間労働者の数が含まれている。 障害者の数とは、身体障害者と知的障害者の計。 欄の重度障害者(重度身体障害者及び重度知的障害者)に ついては法律上、1人を2人に相当するものとしており、ダブルカウントを行っている。 ( )内は平成 年6月1日現在の数値 資料:厚生労働省 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り これを企業規模別にみると、雇用されて いる障害者数は、すべての企業規模で前年 より増加した。実雇用率でみると、 ( %)ではそれぞれ下回ったが、農、 林、漁業( %)では前年と同様であり、 金融・ 保険・不 動産業( %)、飲食 人以上規模企業では前年度より上昇したも のの、その他の規模企業では前年より低下 している。雇用率未達成企業の割合は、す 店・宿泊業( %)、複合サービス事業 ( %)、卸売・小売業( %)及び情 報通信業( %)ではそれぞれ上回った。 べての規模企業で前年より上昇した。 %の雇用率が適用される一定の特殊 一方、産業別で一般の民間企業における 実雇用率と比較すると、医療・福祉 ( %)、電気・ガス・熱供給・水道業 ( %) 、鉱業( %) 、製造業( %)、 法人及び独立行政法人(常用労働者 人以 上規模の法人)については、実雇用率は、 除外率の引き下げの影響を受け、 %で あった(前年は %) 運輸業( 建設業( %)、サービス業( %)、 %)、及び教育・学習支援業 ●図表 国・地方公共団体における障害者の在職状況 ① 法定雇用率 %が適用される国、地方公共団体 分 の 機 (平成 ② ① 区 職員数 障 重度障害者 (常用) 人 国 ② 国・地方公共団体の状況 害 者 の 数 人 ③ C 計 × + 重度障害者 (常用)以外 の障害者 年6月1日現在) 人 実雇用率 ÷① × 人 % 関 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ( ) ( ) 都道府県の機関 市町村の機関 合 計 ( ② 法定雇用率 %が適用される都道府県等の教育委員会 ② ① 区 分 職員数 重度障害者 (常用) 人 (平成 障 害 者 の ③ C 計 × + 重度障害者 (常用)以外 の障害者 人 数 年6月1日現在) 人 実雇用率 ÷① × 人 % 教育委員会 ( (注) ) ( ) ( ) ( ) ( ) 職員数とは、職員総数から除外職員数を除いた法定雇用者数の算定の基礎となる職員数 欄の「重度障害者(常用)」には短時間勤務職員の数は含まれていない。 欄の「重度障害者(常用)以外の障害者」には重度障害者である短時間勤務職員の数が含まれている。 障害者の数とは、身体障害者と知的障害者の計である。 欄の重度障害者(重度身体障害者及び重度知的障害者) についてはダブルカウントしてある。 法定雇用率 %が適用される機関とは都道府県の教育委員会及び一定の市町村の教育委員会である。 法定雇用率 %が適用される機関とは上記3以外の機関である。 ( )内は平成 年6月1日現在の数値である。 資料:厚生労働省 %の法定雇用率が適用される国、地 方公共団体の雇用状況を見ると、身体に障 害のある人又は知的障害のある人を1人以 義務又は努力義務が課せられている。 ・ 人以上の従業員を雇用する民間企業に ついては、障害のある人の雇用に対する 上雇用すべき機関 (職員数 人以上の機関) で雇用されている障害者数は国の機関で 人(前年 人)、都道府県の機関で 取組体制の整備を図るため、「障害者雇 用推進者」 の選任努力義務を課している。 ・障害のある人を5人以上雇用する事業所 人(前年 人)、市町村の機関で 万 人(前年 万 人)であり、実雇 用率は、除外職員の範囲の縮小等の影響を 受け、国の機関 %(前年 %)、都道 府県の機関 %(前年 %)、市町村の に対して、障害のある人の職業生活全般 についての相談に当たらせるため、「障 害者職業生活相談員」の選任を義務付け ている。 ・事業主が障害のある人を解雇する場合に %(前年 %)であった。 %の法定雇用率が適用される都道府 県等一定の教育委員会についてみると、身 体に障害のある人又は知的障害のある人を は、早期再就職を図るため、その旨を速 やかに公共職業安定所に届け出ることを 義務付けている。 障害のある人の職場定着のために、原則 1人以上雇用すべき機関(職員数 人以上 の機関)で雇用されている障害者数は 人(前年 人)、実雇用率は % として障害のある人を5人以上雇用する事 業所ごとに、事業主、障害者職業生活相談 員、障害のある人の代表などを構成メン 機関 エ 雇用率達成に向けた指導 雇用率制度の履行を確保するため、公共 バーとする「障害者職場定着推進チーム」 の設置を促進するほか、職場が一体となっ て障害のある人の職場定着に取り組む場合 に「障害者職場定着推進チーム育成事業」 職業安定所においては、雇用率未達成企業 等に対し、雇用率達成指導を行っている。 を独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構 において実施している。 ① 民間企業に対する指導 ② 国・地方公共団体に対する指導 一般の民間企業に対する雇用率達成指導 については、雇用率が著しく低い企業に対 し、雇入れ計画の作成を命じ、計画に沿っ て雇用率を達成するよう指導している。平 国及び地方公共団体の機関については、 民間企業に率先垂範して障害のある人の雇 入れに努めるべき立場にかんがみ、国及び 地方公共団体の各機関の人事担当幹部(各 成 年度においては、平成 年度に企業名 公表を前提とした特別指導を行った企業 社のうち、一定の改善がみられなかった1 省庁の官房長等)に対し、身体に障害のあ る人又は知的障害のある人の計画的な採用 を図るよう要請を行っている。 社について企業名の公表を行い、平成 年 から3年間を計画期間とする雇入れ計画を 作成している企業のうち、 社に対し企業 名公表を前提とした特別指導を行った。 法定雇用率が未達成である機関について は、障害のある人の採用に関する計画を作 成しなければならないこととしており、そ の計画が適正に実施されていない場合に 事業主に対しては、「障害者の雇用の促 進等に関する法律」に基づき、次のような は、勧告を行うとともに、これに従わない 場合には、公表を行うという前提の下、強 (前年 %)であった。 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り 力に計画の適正実施を求めている。 また、平成 年6月、公務部門における 障害者雇用を促進するため、障害者施策推 想起させるものであり、ノーマライゼー ションの理念からみて適切ではないとの観 点から、平成 年に成立した「障害者の雇 進課長会議の下に各省庁、会計検査院及び 人事院の担当者で構成する「公務部門にお ける障害者雇用推進チーム」を設置し、働 用の促進等に関する法律の一部を改正する 法律」により、段階的に縮小していくこと としている。 くことを通じて障害のある人が積極的に社 会参加できるよう、国が率先して障害者雇 用の機会を作り出す方策について総合的に 検討し、「公務部門における障害者雇用ハ ンドブック」の作成を進めた。 これを受け、平成 年4月1日から除外 率については、各除外率設定業種において 一律 %ポイント縮小したほか、除外職員 制度については職種を限定するとともに、 雇用義務の軽減割合を縮小しつつ除外率に 転換することとした。 オ 除外率及び除外職員制度の縮小 雇用義務の軽減措置である除外率制度及 び除外職員制度に関しては、障害のある人 カ 障害者雇用納付金制度に基づく雇用の 促進 が一定の職種にまったく就き得ないことを 身体に障害のある人又は知的障害のある ●図表 除外率制度 各企業が雇用しなければならない法定雇用障害者数を算定する際の基礎となる常用雇用労働者数 を計算する際、一定の業種に属する事業を行う事業所の事業主については、その労働者数から一定 率に相当する労働者数を控除する制度。 除外率設定業種 タイヤ・チユーブ製造業、窯業・土石製品製造業、金属製品製造業、一般機械 器具製造業、ガス業、機械等修理業(別掲を除く) 有機化学工業製品製造業、石油製品・石炭製品製造業、輸送用機械器具製造業 (船舶製造・修理業及び船用機関製造業を除く) その他の運輸に附帯するサービス業(通関業、海運仲立業を除く)、電気業 非鉄金属製造業(非鉄金属第一次製錬精製業を除く)、倉庫業、船舶製造・修 理業、舶用機関製造業、航空運輸業、国内電気通信業(電気通信回線設備を設 置して行うものに限る) 窯業原料用鉱物鉱業(耐火物・陶磁器・ガラス・セメント原料用に限る)、そ の他の鉱業、採石業、砂・砂利・玉石採取業、水運業 非鉄金属第一次製錬・精製業、貨物運送取扱業(集配利用運送業を除く) 建設業、鉄鋼業、道路貨物運送業、郵便局 港湾運送業 鉄道業、医療業、高等教育機関 林業(狩猟業を除く) 金属鉱業、児童福祉事業 特殊教育諸学校(盲学校を除く) 石炭・亜炭鉱業 道路旅客運送業、小学校 幼稚園 船員等による船舶運航等の事業 除外率 改正前 改正後 % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % % 資料:厚生労働省 ●図表 除外職員制度 国及び地方公共団体において雇用義務数を算定する場合に、障害のある人が雇用することが困難 と認められる職員を、除外職員として雇用率を乗ずる場合の職員総数には算入しない制度。 除外職員(下線付きの職種が今後も存続) ・警察官 ・自衛官並びに防衛大学校及び防衛医科大学校の学生 ・皇宮護衛官 ・入国警備官 ・密輸出入の取締りを職務とする者 ・麻薬取締官及び麻薬取締員 ・海上保安官、海上保安官補並びに海上保安大学校及び海上 保安学校の学生及び生徒 ・消防吏員及び消防団員 ・国会の衛視 ・法廷の警備を職務とする者 ・漁業監督官及び漁業監督吏員 ・森林警察を職務とする者 ・船員 ・裁判官 ・検察官 ・大学及び高等専門学校の教育職員 ろう ・小学校、聾学校、養護学校及び幼稚園の教育職員 ・児童福祉施設における児童の教護又は養育を職務とす る者 ・特別職の国家公務員 ・特別職の地方公務員 ・医師及び歯科医師 ・保健師、助産師、看護師及び准看護師 ・動物検疫所の家畜防疫官 ・猛獣猛禽又は種雄牛馬の飼養管理を職務とする者 ・航空機への搭乗を職務とする者 ・鉄道車両、軌道車両、索道搬器又は自動車(旅客運送 事業用バス、大型トラック及びブルドーザー、ロード ローラーその他の特殊作業用自動車に限る)の運転に 従事する者 ・鉄道又は軌道の転轍、連結、操車、保線又は踏切保安 その他の運行保安の作業を職務とする者 ・とび作業、トンネル内の作業、いかだ流し、潜水その 他高所、地下、水上又は水中における作業を職務とす る者 ・伐木、岩石の切出しその他不安定な場所において重量 物を取り扱う作業を職務とする者 ・建設用重機械の操作、起重機の運転又は玉掛けの作業 を職務とする者 ・多量の高熱物体を取り扱う作業を職務とする者 資料:厚生労働省 人の雇用に伴う事業主間の経済的負担の調 業主等に対し、各種の助成金を支給している。 整を行うとともに、雇用水準を全体として 引き上げるための助成・援助を行うため、 障害者雇用納付金(常用労働者が 人を キ 企業等に対する啓発活動の充実 障害のある人を雇用する企業、これから 超える企業で、雇用率未達成の企業が、不 足数1人につき月額5万円を納付する)を 財源として、障害者雇用調整金(常用労働 者が 人を超える企業で、雇用率を超え 雇用しようとする企業に対し、障害のある 人の雇用管理に関するノウハウの提供や雇 用についての相談などを行う業務を全国、 9つの事業主団体に委託し実施している。 て雇用する企業に対し、雇用義務を超えて 雇用する人1人につき月額2万 円を 支給する) 、報奨金(常用労働者が 人以 (2)障害者の能力・特性に応じた職域の 拡大 下の企業で、一定水準を超えて身体に障害 のある人又は知的障害のある人を雇用する 企業に対し、その一定数を超えて雇用する 人1人につき月額2万 円を支給する) ア 障害特性を踏まえた施策の推進 身体に障害のある人については、職域の 拡大を図るための を活用した機器の開 の支給を行うとともに、障害のある人を雇 い入れるために作業設備の設置等を行う事 発・普及を行っているほか、視覚障害のあ る人については、あんまマッサージ指圧師 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り ●図表 障害者雇用納付金制度の概要 障害のある人の雇用に伴う事業主の経済的負担の調整を図るとともに、全体としての障害 のある人の雇用水準を引き上げることを目的に、雇用率未達成企業(常用労働者 人以上) から納付金を徴収し、雇用率達成企業に対して調整金、報奨金を支給するとともに、障害 のある人の雇用の促進を図るため、障害のある人を雇い入れるための作業施設の設置・整 備や、重度障害者の雇用管理のための職場介助者の配置を行う事業主等に対して助成金を 支給している。 雇用率未達成の 事業主 調整金 雇用率相当数 雇用率達成の 事業主(注1) 調整金の支給 超過1人当たり 月額 額2万 円 納付金 雇用している 障害者数 障害者多数雇用 中小事業主 主(注2) 雇用率未達成の 事業主 雇用率達成の 事業主 高齢・障害者雇用支援機構 納付金の徴収 不足数1人当たり 月額 額5万円 報奨金の支給 超過1人当たり 月額 額2万 円 障害者を雇い入れる 事業主等 助成金の支給 (注1)常用労働者 (注2)常用労働者 人以上 人以下で障害者を4%又は6人のいずれか多い数を超えて雇用する事業主 資料:厚生労働省 の職種について、1級から3級の視覚障害 のある人を %以上雇用するよう努めなけ ればならない「特定身体障害者雇用率制度」 を設けている。 と題した雇用マニュアルを作成し、事業主 等に対する啓発を行っている。 知的障害のある人や精神障害のある人に ついても、職域を拡大する観点から、「知 また、あんま・マッサージ、鍼、灸と いったいわゆる三療の分野以外にも視覚障 的障害者の就労事例-製パン業編」、 「知的 障害者の能力開発-数や計算の指導に関す 害のある人の職域を拡大するため、これま る工夫」、 「大企業で働く知的障害者」 、「コ で「ヘルスキーパー(企業内理療師)雇用 のすすめ」 、 「事務的職業とコンピューター プログラマー雇用のすすめ」 、 「電話交換手 その他の職種の雇用のすすめ」 、 「視覚障害 ミック版障害者用マニュアル・知的障害者 と働く」等の雇用マニュアルを作成し、事 業主等に対する啓発を行っている。 者と働く」 、 「視覚障害者の職場定着推進」 、 「福祉施設における視覚障害者の雇用促進」 イ 特例子会社制度を活用した雇用の推進 事業主が障害のある人の雇用に特別の配 慮をした子会社(特例子会社)を設立した 場合、一定の要件の下で特例子会社に雇用 されている労働者を親会社に雇用されてい 害者雇用納付金に基づく助成金の支給を 行っている。 助成金制度については、平成 年4月よ る者とみなして、実雇用率を計算できるこ ととしており、これを特例子会社制度と呼 んでいる。特例子会社制度は、障害に配慮 り在職中に精神障害になった者及び1週間 の勤務時間が 時間以上 時間未満の精神 障害のある人にも支給対象を拡大している。 された就業機会が拡大する等事業主のみな らず障害のある人に対してもメリットがあ るなど、障害のある人の雇用の促進に有効 な手段であり、平成 年3月現在で 社 が認定されている。 ② 障害者雇用継続助成金 在職中に労働者が障害のある人となった 場合に、その労働者の職場復帰に際して、 継続して雇用するために作業施設等の設置 平成 年の制度改正により、特例子会社 を持つ親会社については、関係する他の子 会社も含め、企業グループでの雇用率算定 を可能とした。 又は整備、能力開発、職務開発等の職場適 応措置を行う事業主に対して助成金の支給 を行っている。 ウ 第3セクター方式による重度障害者雇 用企業の育成 ③ 特定求職者雇用開発助成金 身体に障害のある人、知的障害のある人 又は精神に障害のある人を継続して雇い入 重度障害者については、民間の活力とノ ウハウを生かしつつ、地域社会や地域経済 との密接な連携の下に運営される企業を各 地に設置し、その雇用の場を確保していく れる事業主に対して、雇入れに係る者の賃 金の一部を助成金として支給する。また、 重度障害者等の取扱いについては、一般の 障害のある人の場合よりも支給期間を長く ことが望ましい。このため、民間企業と地 方公共団体の共同出資(いわゆる第3セク し、助成率を高く設定している。 ター方式)による重度障害者雇用企業を育 成し、これらの障害のある人の雇用の促進 ④ 重度障害者雇用促進融資 日本政策投資銀行において、重度の障害 と安定を図ることにしている。 これにより、 平成 年において、第3セクター方式によ る重度障害者雇用企業は 企業が操業して いる。 のある人(重度身体障害者、知的障害のあ る人、精神障害のある人、重度身体障害者 である短時間労働者、重度知的障害者であ る短時間労働者)を常時5人程度以上雇用 エ 事業主に対する助成 ① 障害者雇用納付金に基づく助成金 する事業主が、事業施設等の設置若しくは 整備又は土地を取得する場合、必要な資金 を低利で貸し付けている。 事業主が障害のある人の雇用に伴い、作 業施設・設備の設置又は整備や、手話通訳 担当者・職場介助者の委嘱等の雇用管理上 の措置を行う場合において、これらの事業 ⑤ 税制上の特例措置 障害のある人を雇用する事業所に対し、 税制上の各種の特例措置を講じている。 主の経済的負担を軽減し、障害のある人の 雇用の促進及び雇用の継続を図るため、障 オ 障害者に係る欠格条項の見直し 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り ●図表 障害者を雇用する事業所に対する税制上の特例措置 事 項 内 容 機械等の割増償却措置 (法人税、所得税) 障害者(重度障害者である短時間労働者を含む)の雇用割合が %以上(雇 用障害者数が 人以上である場合には %以上)である法人又は個人は、 機 械及び工場用の建物等の普通償却限度額の 分の (工場用の建物等につ いては 分の )相当額の割増償却ができる。 助成金に係る課税の特例 措置 (法人税、所得税) 障害者雇用納付金制度に基づく助成金及び障害者雇用継続助成金について は、助成金のうち固定資産の取得又は改良に充てた部分の金額に相当する 金額を、圧縮記帳による損金算入 (法人税) 又は総収入金額不算入(所得税) とすることができる。 事業所税の軽減措置 事業所税の従業者割については、課税標準としての従業者給与総額から障 害者の給与分を控除し、また、障害者を 人以上雇用し、かつ、その雇用 割合が %以上である事業所であって、重度障害者多数雇用事業所施設設 置等助成金の支給に係る施設又は設備に係るものについては、事業所税の 資産割に係る課税標準の算定につき、当該事業所床面積の2分の1を控除 できる。 不動産取得税の軽減措置 障害者を 人以上雇用し、かつ、その雇用割合が %以上の事業所の事業主 が、重度障害者多数雇用事業所施設設置等助成金を受けて事業用施設(作業 の用に供するものに限る)を取得した場合において、その者が当該施設の取 得の日から引き続き3年以上当該施設を当該事業所の事業の用に供したとき は、当該施設の取得に対して課する不動産取得税については当該税額から価 格の 分の1に相当する額に税率を乗じて得た額を減額するものとする。 固定資産税の軽減措置 障害者を 人以上雇用し、かつ、その雇用割合が %以上の事業所の事業 主が、重度障害者多数雇用事業所施設設置等助成金を受けて取得した事業 用の家屋(作業の用に供するもののうち、障害者の雇用割合に応じた部分 に限る)に対して課する固定資産税の課税標準は、取得後5年間に限り、 当該家屋の課税標準となるべき価格の6分の1に障害者の雇用割合を乗じ たものを減額した額とする。 「障害者に係る欠格条項」とは、資格・ 免許制度等において障害があることを理由 平成 年8月には見直しの促進を図るた め中央省庁再編前に設置されていた旧・障 に資格・免許等の付与を制限したり、障害 のある人に特定の業務への従事やサービス 害者施策推進本部において「障害者に係る 欠格条項の見直しについて」を決定し、 の利用などを制限・禁止する法令の規定の 制度をその対象としたが、平成 年6月、 ことであり、平成5年3月に策定された 「障害者対策に関する新長期計画」におい ては、「障害者に係る欠格条項」が障害の ある人の社会参加を不当に阻む要因となら 対象とした 制度すべての見直しが終了し た。 一方、欠格条項の見直しにより、障害の ある人の資格取得等の機会が実質的に確保 ないよう、必要な見直しについて検討する こととされた。 されるためには、教育や就業環境など必要 な条件整備を併せて推進する必要があるこ とから、障害者施策推進本部は平成 年6 月 日、それぞれの資格制度の実態に応じ て適切な措置を講じるよう努めるととも い状況にあることから、就職指導、職域拡 大を目的とした研修会を入所者及び修了者 に対して実施している。 に、関係団体に対し協力を要請する旨の申 合せを行った。関係省庁においては、本申 し合わせに沿って、障害のある人に係る欠 各訓練において知識・技能を獲得するこ とも大切であるが、就職や開業後の人間関 係形成の観点から対人技能の獲得も重要で 格事由の見直しに伴う、教育、就業環境等 あり、さらに不規則な生活習慣、記憶障害、 の整備に努めている。 注意欠陥、感情障害等も退所後の家庭や職 場における生活上の支障となることから、 国立身体障害者リハビリテーションセン ターでは、職業技術などの習得と併行して (3)障害者の働きやすい多様な雇用・就 業形態の促進 ア 多様な勤務形態による重度の障害のあ る人の雇用の促進 重度の障害のある人については、移動の 制約や健康上の理由から、企業に通勤した 形での通常のフルタイム雇用が困難な者も 多く、そのような場合には勤務形態に配慮 「社会経済活動に速やかに移行できるため の幅広い社会性を身につける訓練方法を作 り上げること」を目的とした「社会生活技 能訓練プロジェクト」を行っている。 (4) も活用した雇用の促進 を加えて雇用することが、その職業的自立 に役立つと考えられる。このため、短時間 勤務、在宅勤務、フレックスタイム等の多 様な勤務形態による重度障害者雇用の事例 ア テレワークの研究及び支援 都市地域への企業集中は障害のある人、 特に肢体不自由者の就職を阻害する要因と なっており、企業が積極的にテレワークを 集や雇用管理マニュアルを作成・配布し、 事業主に対する指導・啓発等を行ってい 導入することが障害のある人の雇用を進め る上で効果的であると考えられる。 る。 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構 では、平成9年度に、障害のある人を在宅 イ 就労に向けた各種訓練の推進 勤務の形態で雇用する場合の留意点等を 国立光明寮、国立保養所、国立身体障害 形式で示した「在宅勤務障害者雇用 者リハビリテーションセンターにおいて、 管理マニュアル」を取りまとめたほか、 就労に必要な知識・技能を習得させるた 「重度障害者の在宅雇用・就労支援システ め、障害のある人の特性に合わせた、職業 訓練、生活訓練、理療教育を実施しており、 情報化社会に対応するため、各訓練におい ムに関する研究調査」(平成 年度~ 年 度)及び「情報機器の活用による重度障害 者社会参加・就労支援連携モデル事業(平 て情報機器の訓練を実施している。また、 長期的な就労が図られるよう、訓練修了者 に対して、相談や指導を行っている。 理療(あんま・マッサージ・指圧、はり、 成 年度~ 年度) 」の実施結果を踏まえ、 平成 年度から障害のある人の在宅雇用・ 就業の推進を目的とした「重度障害者在宅 就業推進事業」を実施している。 きゅう)の分野については、晴眼者の進出 により、視覚に障害のある人の就労が厳し イ 就労支援機器等の開発 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り 最近の の進歩により、従来、障害の ある人が就労困難と考えられていた職業で あっても、 機器を利用することにより、 自立及び生活意欲の助長促進並びに在宅福 祉及び社会参加の促進を図り、安定した生 活を送れるようにすることを目的に、都道 重度の障害のある人が職業的なハンディ キャップを克服し、職域を拡大することの 可能性が高まってきている。このため、障 府県社会福祉協議会を実施主体として運営 されている。本制度の資金種類の1つとし て、障害者世帯が生業を営むのに必要な経 害者職業総合センターにおいて、障害のあ 費を支援する「更生資金(生業費)」が設 る人や事業主のニーズに対応した就労支援 機器、ソフトウエア等の開発を行い、就労 が困難な障害のある人の職域拡大を図って いる。 けられている。 (5)障害者の創業・起業等の支援 生活福祉資金貸付制度は、低所得世帯、 障害者世帯等に対し、資金の貸付けと必要 な援助指導を行うことにより、その経済的 総合的な支援施策の推進 (1)保健福祉、教育との連携を重視した 職業リハビリテーションの推進 ア 公共職業安定所におけるきめ細かな職 業相談、職業紹介 障害のある人の職業紹介については、公 重度障害者在宅就業推進事業 近年、パソコンやインターネットの普及により、移動が困難なため一般企業での雇用 や就労が困難とされてきた重度の障害のある人が、これらを活用し必要な支援を受ける ことで在宅のまま就業することが現実のものとなっている。 一方、企業においては厳しい経済環境の下で、業務のアウトソーシング化を進めよう としており、在宅の人材を活用して業務を行うことに対するニーズも高まってきている。 そこで、企業に対して障害のある人の在宅 就業に関する情報提供を行うことにより、在 宅就業を行う障害のある人に対する理解を深 めるとともに、在宅障害者への仕事の発注を 啓発し、また、在宅就業を希望している障害 のある人に対する相談や情報提供、スキル アップを図るための指導、助言等を行うこと により重度の障害のある人の在宅就業の推進 を図っている。なお、本事業は、在宅就業支 援に実績がある社会福祉法人等とのネット ワークを有する独立行政法人高齢・障害者雇 用支援機構において実施している。 パソコンで在宅就業する障害のある人 共職業安定所において、就職を希望する障 害のある人に対して求職の登録(就職後の アフターケアまで一貫して利用)を行い、 力員 名を配置) 。 平成 年3月現在の求職登録状況をみる と、登録者総数は 万 人で、前年同期 求職者の技能、職業適性、知識、希望職種、 身体能力等の状況に基づき、ケースワーク 方式による職業指導を実施し、安定した職 に比べて 人の増加となっている。この うち、「障害者の雇用の促進等に関する法 律」別表に掲げる身体障害を有する人は 場への就職あっせんに努めている。このた 万 め、主要な公共職業安定所に障害のある人 の就職問題を専門に担当する就職促進指導 官を配置するとともに、きめ細かな就職指 導等を円滑かつ効果的に推進するため職業 る。身体に障害のある人である登録者のう ち、有効求職者数は 万 人、就業中 の者は 万 人となっている。身体障 害以外の障害のある人は、 万 人で、 相談員(身体に障害のある人、知的障害の ある人及び精神に障害のある人担当)、精 神障害者ジョブカウンセラー及びろうあ者 の職業相談を円滑に実施するための手話協 有効求職者数は4万 人、就業中の者 人となっている。 は 万 平成 年度における障害のある人の新規 求職申込みは9万 件、就職件数は3 力員を配置している(平成 年度は全国で 身体障害者職業相談員 名、知的障害者 名、精神障害者職業相談員 職業相談員 万 名、ジョブカウンセラー ●図表 人で登録者総数の %を占めてい 件となっている。 イ 障害者職業センターにおける職業リハ 名、手話協 ビリテーション 障害種類別求職登録状況 (平成 年3月末現在) 身体障害者 総 数 人 小 計 視 人 覚 人 聴覚・平衡・ 音声・言語・ そしゃく機能 身体障害 身 体 心 臓・じ ん 者のうち 障害者 臓・呼吸器・ 重度障害 以 外 ぼうこう・ 者(再掲) 直腸・小腸 肢 体 不自由 人 人 人 人 人 登録者全数 (対総数) 有効求職 就業中 保留中 資料:厚生労働省 ●図表 公共職業安定所における障害者の職業紹介件数(平成 新規求職申込件数 合 計 身体障害者 うち重度 知的障害者 年度) 就職件数 精 神 うち重度 障害者 その他 合 計 身体障害者 うち重度 知的障害者 精 神 うち重度 障害者 その他 (注)公共職業安定所に初めて求職の申込みをした者。ただし、求職申込みの有効期間を経過した後に申込みをした者、 雇用保険受給者であって受給公共職業安定所を変更した者等を含む。 資料:厚生労働省 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り 障害者職業センターには、独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構が運営する3種 類の施設機関があり、それぞれ次のような 業務を行っている。 ① 障害者職業総合センター 全国の障害者職業センターの中核となる ビリテーションを専門的かつ総合的に実施 する施設として、各都道府県に1か所設置 されている。主要な都道府県においては、 支所が設置されている。 (ア)障害のある人の就労の可能性を高め るための支援(職業準備支援事業) 就業、復職、職場適応等に向けた準備 施設として、高度の職業リハビリテーショ ン技術の研究・開発及びその成果の普及、 先駆的な職業リハビリテーションサービス の提供、職業リハビリテーションに従事す 性を高めるため、①各種作業を通じて 基本的労働習慣の獲得を目指す作業支 援コース、②社会生活技能訓練を通じ た対人関係の改善等を支援する自立支 る専門職員の養成・研修の実施等を目的と して、千葉市美浜区に設置されている。 ② 広域障害者職業センター 援コース(精神障害のある人対象)、③ 職業講話、事業所見学等により就職や 職業生活の安定に必要な知識を習得す る職業準備講習コースの3コースを障 広範囲の地域にわたり、障害者職業能力 開発校や医療施設等との密接な連携の下 に、系統的な職業リハビリテーションサー 害のある人のそれぞれの状態に応じて 提供している。 このほか、視覚障害、脳性まひ等の障 ビスを提供する施設として、現在次の3施 設が運営されている。 (ア)中央広域障害者職業センター 中央障害者職業能力開発校と併設し、 害のある人を対象に、外部の教育訓練 機関に技術指導の協力を得て、 機器 の操作技能の習得のための職業講習 ( 講習)を実施している。 両 者 を 総 称 し て 「 国 立 職 業 リ ハ ビ リ (イ)障害のある人の職場適応に関する支 テーションセンター」(埼玉県所沢市) 援(職場適応援助者 ジョブコーチ 事業) としている。 (イ)吉備高原広域障害者職業センター 就職又は職場適応に課題を有する知的 障害のある人、精神障害のある人に対 吉備高原障害者職業能力開発校と併設 し、両者を総称して「国立吉備高原職 業リハビリテーションセンター」(岡山 県上房郡)としている。 して事業所に職場適応援助者(ジョブ コーチ)を派遣し、障害のある人及び 事業主に対して、雇用の前後を通じて 障害特性を踏まえた直接的・専門的な (ウ)せき髄損傷者職業センター せき髄損傷者に一貫した職業リハビリ 援助を行うジョブコーチによる支援事 業を実施している。 なお、地域障害者職業センターに所属 テーションを行う施設として、福岡県 飯塚市に設置されている。 ③ 地域障害者職業センター 公共職業安定所との密接な連携の下に、 障害のある人に対する職業評価、職業指導 から就職後のアフターケアに至る職業リハ するジョブコーチのほか、協力機関と して登録された社会福祉法人等に所属 するジョブコーチと連携して支援を 行っている。 (ウ)休業中の精神障害のある人に対する 職場復帰支援(精神障害者職場復帰支 援(リワーク)事業) 休職中の精神障害のある人の円滑な職 場復帰に向け、主治医との連携のもと、 精神障害のある人を雇用する事業主に 対する支援と精神障害のある人本人へ 第 2 編 の支援を全国6ヶ所の地域障害者職業 センターにおいて実施している。 関係機関と連携をとりあうジョブコーチ ●図表 第 3 章 職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援事業 支援の流れ 支援計画 の策定 障 害 者 家 族 支 援 の 要 請 事 業 主 職業準備性・ 適性・職場環 境のアセスメント ニ ズ の 把 握 ・ 分 析 課 題 の 明 確 化 支 援 計 画 の 策 定 支援の実施 集中支援 アフター ケア 移行支援 不適応課題の 集中的な 改善 ノウハウの 伝授・支援 体制の構築 キーパーソンの育成 対障 す害 る者 フ・ 家 ロ族 ・ ア事 業 プ主 に ナチュラル・サポートへの 円滑な移行 ◆ 支援の内容例 ○障害者に対する支援 ~ 職務を円滑に遂行するために必要な技能に関する指導 ・ 基本的労働習慣の確立 ・ 挨拶・報告・相談等コミュニケーションに係る習慣の確立 ○事業主に対する支援 ~ 職場における対象障害者の特性に関する理解の促進に係る 援助 ・ 事業主、同僚等に対する障害特性、配慮事項等の説明 ◆ 支援期間 1ヶ月~7ヶ月(標準的な支援期間は2~4ヶ月) 資料:厚生労働省 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り ウ 障害者就業・生活支援センター及び障 害者雇用支援センターによる障害のあ る人の職業的自立の促進 に か所(平成 年度)設置・運営されて いる。 障害者就業・生活支援センターは、身近 な地域で、雇用、保健福祉、教育等の関係 機関との連携の拠点として連絡調整等を積 エ 専門職員の養成・確保 職業リハビリテーションに従事する専門 職員については、障害者職業総合センター 極的に行いながら、就業及びこれに伴う日 において、障害者職業カウンセラーを養成 常生活、社会生活上の相談・助言等の支援 を一体的に行うことを目的としており、全 国に か所(平成 年度)設置・運営され ている。また、障害者雇用支援センターに するための「厚生労働大臣指定講習」及び その後の資質向上を図るための研修等を実 施している。 また、障害のある人への雇用支援が、医 おいては、職業準備訓練を中心とする職業 リハビリテーションを実施しており、全国 療・福祉等の分野から連続して効果的に行 われるよう、職業リハビリテーションに携 ●図表 障害者就業・生活支援センター 就業及びそれに伴う日常生活上の支援を必要とする障害者に対し、センター窓口での相談や 職場・家庭訪問等により指導、相談を実施。 <就業支援> ○ ○ ○ ○ 求職活動、職場定着など就業に関する相談 職業準備訓練、職場実習のあっせん 事業所に対する障害者の雇用管理に係る助言 関係機関との連絡調整 <生活支援> ○ 生活習慣の形成、健康管理、金銭管理等の日常生活の自己管理に関する助言 ○ 住居、年金、余暇活動など地域生活、生活設計に関する助言 ○ 関係機関との連絡調整 障害者職業総合センター 研修 技術支援・ 障 相談 害 就業支援 者 生活支援 職業評価等 障害者就業・生活支援センター 求職活動支援 公共職業安定所 職場適応・職場定着 離職時対応 連携 養護学校等 地域障害者職業センター 連携 福祉機関・福祉施設 事 業 主 連携 保健医療機関 ※運営主体 社会福祉法人、特定非営利活動法人、民法法人等で、都道府県知事が指定した法人。 資料:厚生労働省 わる人材の育成を図るため、職場適応援助 者(ジョブコーチ)の養成研修、障害者雇 用支援センター及び障害者就業・生活支援 ②短期職場適応訓練 障害のある人に対し、実際に従事するこ ととなる仕事を経験させることにより、就 センターの支援担当者に対する研修、職業 リハビリテーション実践セミナーなど、多 様な研修を実施している。 業への自信を持たせ、事業主に対しては対 象者の技能程度、適応性の有無等を把握さ せるため、都道府県知事が民間事業主に委 託して実施する訓練で、訓練生には訓練手 (2)雇用への移行を進める支援策の充実 ア トライアル雇用の活用による障害者雇 用のきっかけづくり 当が、事業主には、職場適応訓練費( 円/日)が支給される(期間2週間以内)。 また、重度障害者に対しては、一般の障害 のある人の場合よりも訓練期間、支給期間 障害のある人の雇用の経験が乏しいため に、障害のある人に合った職域開発、雇用 管理等のノウハウがない事業主においては、 障害のある人を雇い入れることにちゅう を長くし(4週間以内)、職場適応訓練費 を上積み支給( 円/日)している。 ちょする面もある。こうした事業主に対し、 短期間の試行雇用(トライアル雇用)を通 じて今後の障害者雇用のきっかけづくりを 障害のある人の職業的自立を進めるた め、本人や家族、教育・保健福祉・医療等 の関係機関の職員が、障害のある人の雇用 ウ 障害のある人の職業的自立の啓発 与えるとともに、試行雇用(トライアル雇 用)期間終了後に常用雇用への移行を進め ることを目的とした、トライアル雇用事業 (障害者試行雇用事業)を実施している。 に関する理解を深めるための意識啓発のセ ミナーや啓発誌の作成、ピアカウンセラー による相談などの支援を行っている。 トライアル雇用を実施する事業主に対し ては、対象障害者1人1月当たり5万円の エ 難病者の雇用管理のあり方に関する研 究 試行雇用奨励金を支給している。 難病者の就労実態の調査及びその障害状 況に応じた雇用管理のあり方等について、 イ 職場での適応訓練 ①職場適応訓練 障害のある人に対し、作業環境への適応 を容易にし、訓練修了後は引き続き雇用し 調査研究を開始した。 てもらうことを期待して、都道府県知事が 民間事業主に委託して実施する訓練で、訓 オ 高等教育機関等の試験における配慮 司法試験においては、試験の公正かつ適 練生には訓練手当が、事業主には職場適応 正な実施に資するため、障害のある人の有 する障害の要因をできる限り排除し、学力 を公正に評価するために必要な範囲で措置 訓練費( 万 円/月)が支給される (原則、期間6か月以内)。また、重度の障 害のある人に対しては、一般の障害のある 人の場合よりも訓練期間、支給期間を長く を講じている。具体的には、視覚障害のあ る人に対する点字による出題及び解答、拡 大した問題集及び答案用紙の配布、試験時 間の延長等を、肢体不自由者に対する措置 し(1年以内)、職場適応訓練費を上積み 支給( 万 円/月)している。 として、答案用紙の拡大、試験時間延長等 を認めるなどの措置を講じている。 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り 司法書士試験及び土地家屋調査士試験に おいては、その有する知識及び能力を答案 等に表すことについて健常者と比較してハ 置されている。運営については、国立 校 のうち2校は独立行政法人高齢・障害者雇 用支援機構に、他の 校は都道府県に委託 ンディキャップを補うために必要な範囲で 措置を講じている。具体的には、弱視者に 対する拡大鏡の使用や記述式試験の解答を している。 障害者職業能力開発校においては、入校 者の障害の重度化、多様化が進んでいるこ 作成するに当たってのパソコン (ワープロ) とを踏まえ、個々の訓練生の障害の程度等 の使用を、また、試験時間の延長を認める 等の措置を講じている。 を十分に考慮するとともに、サービス経済 化、 化の進展等の下で、雇用ニーズに 対応した職業訓練内容の充実を図ってお り、平成 年度においては、東京障害者職 (3)職業能力開発の充実 ア 一般の公共職業能力開発施設における 受入れの促進 障害のある人の雇用を促進し、職業の安 業能力開発校でオフィスワークコース、大 阪障害者職業能力開発校で デザイン コースを新設した。 さらに、知的障害のある人に対する職業 定を図るためには、障害のある人及び労働 市場のニーズに対応した職業能力開発の実 施が不可欠である。 訓練については、雇用・就業を希望する人 の増加を踏まえて訓練コースを計画的に設 けてきたところであり、平成 年度は宮城 障害のある人に対する職業訓練について は、ノーマライゼーションの観点から、自 動ドア、スロープ、手すり、トイレ等の整 備等、施設のバリアフリー化を推進するこ 障害者職業訓練校で総合実務の訓練コース を新設するとともに、中央障害者職業能力 開発校で知的障害のある人に対する職業訓 練コースの定員を増やすことにより、より と等により、可能な限り一般の公共職業能 力開発施設に受け入れて実施している。 多くの知的障害のある人に対して訓練機会 を提供することに加えて、新たな職域を拡 また、平成 年度からは、近年の知的障 害のある人に対する新たな職域における職 大するための職業訓練カリキュラムの開発 に取り組んでいる。 業訓練の成果をもとに、県立の一般公共職 業能力開発施設において知的障害のある人 等を対象とした訓練コースを設置して、障 害のある人の受入れを一層促進している。 また、高次脳機能障害のある人(中央及 び吉備高原障害者職業能力開発校)、精神 障害のある人 (中央障害者職業能力開発校) に対する新たな職業訓練にも取り組んでい イ 障害者職業能力開発校における職業訓 る。 今後とも、地域のニーズに応じた訓練内 容の見直し等を図り、障害のある人の雇用 練の推進 一般の公共職業能力開発施設において職 業訓練を受けることが困難な重度の障害の ある人については、障害者職業能力開発校 を設置し、職業訓練を実施している。 の促進に資する職業訓練を実施することと している。 現在、障害者職業能力開発校は国立が 校、都道府県立が6校で、全国に 校が設 能力開発 障害のある人の能力開発を図り、その雇 ウ 障害者職業能力開発センターにおける 用の促進と安定に資するため、納付金によ る助成金を財源として障害者能力開発セン ターの設置促進を図っており、平成 年度 統合失調症、そううつ病又はてんかんに かかっている人若しくは精神障害者保健福 祉手帳の交付を受けている人で、症状が安 までに全国で か所設置されている。 なお、 これらの能力開発施設における訓練職種は 園芸、パン・菓子製造、機械工作、情報処 定し就労が可能な状態にある人のうち、公 共職業訓練を受けることが適当であると認 定された人に対して、各都道府県の公共職 理、ホテル科等様々な職種が設けられ、訓 業能力開発施設において職業訓練を実施し 練期間3か月~2年程度となっている。ま た、訓練施設については、身体に障害のあ る人を対象とするもの 施設(うち視覚に 障害のある人対象2施設)、知的障害のあ ている。 る人を対象とするもの9施設、精神に障害 のある人を対象とするもの2施設となって いる(複数の障害を対象としている施設あ り) 。 近年における著しいIT化の進展に対応 し、障害のある人の職域の拡大に資するI Tを活用した職業能力開発を推進するた め、平成 年度から、障害のある人に対し エ 地域の多様な民間機関に委託して行う 職業訓練 平成 年度から、雇用・就業を希望する 障害のある人の増大に対応し、障害のある 人が居住する地域で職業訓練が受講できる よう、居住する地域の企業、社会福祉法人、 キ IT技能付与のためのe-ラーニング による遠隔教育訓練モデル事業 て、e-ラーニングによる遠隔教育訓練の モデル事業を実施している。 ク 障害のある人の職業能力開発に関する 啓発 ①全国障害者技能競技大会(愛称:アビリ NPO法人、民間教育訓練機関等の多様な 委託先を活用した委託訓練を全国で機動的 ンピック)の実施 全国障害者技能競技大会は、障害のある に実施し、障害のある人の職業訓練機会を 大幅に拡充している。 人の職業能力の開発を促進し、技能労働者 としての自信と誇りを持って社会に参加す オ 在職中の障害のある人に対する職業訓 練 近年の技術革新等の急速な進展に伴い、 るとともに、広く障害のある人に対する社 会の理解と認識を高め、障害のある人の雇 用の促進を図ることを目的として、アビリ ンピックの愛称の下、昭和 年から平成 ており、在職中も職業訓練を行うことが雇 年までに 回実施している。 平成 年度は、宮城県で第 催された。 用の安定のために重要である。そこで、国 立の障害者職業能力開発校において、その 施設・設備等を活用し、在職中の障害のあ る人に対する職業訓練を実施している。 ②国際アビリンピックへの日本選手団の派 遣 国際アビリンピックは、昭和 年( カ 精神障害のある人に対する職業訓練 年)の国際障害者年を記念して、障害のあ る人の職業的自立の意識を増進するととも 多様な職務内容の変化への対応が、雇用労 働者として働く障害のある人にも求められ 回大会が開 第 2 編 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り 障害のある人に対する職業能力開発支援の拡充 (平成 年度) 雇用・就業を希望する障害のある人の増加に対応し、障害のある人が身近な地域で職 業訓練を受講することができるよう、職業訓練機会の大幅な拡充を図るため、平成 年 度から、次のような新規事業を実施しています。 1 一般の職業能力開発校を活用した障害のある人に対する職業訓練の実施 一般の職業能力開発校を活用し、知的障害のある人等を対象として、地域ニーズに 対応した訓練コースを設置して職業訓練を実施することにより、一般の職業能力開発 校においてこれまで受入が困難であった障害のある人に対する職業訓練機会を提供し ます。また、併せて障害のある人の職業訓練の拠点整備を図ります。 2 障害のある人の態様に応じた多様な委託訓練の実施 全国に障害者職業訓練コーディネーターを配置し、企業、社会福祉法人、NPO、 民間教育訓練機関等、多様な委託訓練先を開拓し、個々の障害のある人及び企業の ニーズに対応した内容で実施する委託訓練を大幅に拡充します。 3 IT技能付与のための遠隔教育の推進 遠隔教育を実施している民間教育訓練機関等を活用し、重度身体障害のある人等、 公共職業能力開発施設への通所が困難な人に対して、IT技能を付与する訓練機会の 提供を図ります。 障害のある人に対する職業能力開発支援の拡充について 障 害 の あ る 人 養護学校 高等部等 公共職業能力開発施設 À障害者職業能力開発校 民間教育訓練 機関等 À一般の職業能力開発校 企業、社会福祉 法人、 〈就職〉 〈就職〉 企 委託訓練 業 拡充 拡充又は新規 障害のある人の流れ 委託訓練 遠隔教育 実施民間 教育訓練 機関等 第 回アビリンピック宮城大会 アビリンピックは、障害のある人が日頃培った職業技能を競い合う技能競技大会です。 全国大会は、国際大会の開催される年を除いて、昭和 年から毎年開催されており、 各都道府県においては、全国大会へ派遣する選手の予選等を目的に地方大会が開催され ています。平成 年には第 回大会が、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構と宮城県 の共催(厚生労働省などが後援)により 月 日(金)から 日(日)までの3日間宮 第 2 編 城県で開催されました。 第 回大会には、大会史上2番目の参加選手数となる 人が参加し、史上最高の約2 万人の方が、見学に来場しました。競技の職種は、洋裁、建築CAD、電子回路接続、 歯科技工、ワードプロセッサ、喫茶サービスなどのほか、今大会から、精密板金、コン ピュータプログラミング、パソコン組立の3職種が新たに加わり、 た。競技の結果は、金賞、銀賞、銅賞及び努力賞の計 職種が行われまし 人の選手が表彰されました。金 賞を受賞した選手には厚生労働大臣賞が併せて授与されました。 また、競技大会に併せて、 「障害者ワークフェア」(企業トップを対象とするセミナー、 働く障害者の総合しごと展・障害者の生活・福祉展等)を開催し、障害者の技能の向上 や雇用促進を目的とした総合的なイベントとして実施されました。 に、事業主及び社会一般の理解と認識を深 め、 更に国際親善を図ることを目的として、 昭和 年 月に第1回大会が東京で開催さ れ、以降ほぼ4年に1度開催されている。 た。 平成 年 月には、第1回大会より 年 ぶりに、日本(静岡県)で第7回大会が開 催されることが決定している。第7回大会 直近では、平成 年 月に第6回大会がイ ンド共和国の首都ニューデリーで開催され は、「 年ユニバーサル技能五輪国際大 会」として、「個性輝く技能の祭典-見せ 第 3 章 社 会 参 加 へ 向 け た 自 立 の 基 盤 づ く り よう、伝えよう、技能で輝く個と社会-」 をキャッチフレーズに、ユニバーサル社会 の実現に向けて、大会史上初めて技能五輪 国際大会と同時開催し、障害のある人の職 域拡大と障害の有無にかかわりのない貢献 をアピールすることとしている。 (4)雇用の場における障害者の人権の確 保 法務省の人権擁護機関では、障害を理由 とした人権侵犯との疑いのある事案につい て、調査を行い、その結果に基づき、援助、 調整、説示など事案に応じた適切な措置を 講じるとともに、関係者に人権思想を啓発 するなどして、人権侵害による被害の救済 及び予防を図っている。また、障害のある 人に対する偏見や差別を解消するため、昭 和 年度から「障害のある人の完全参加と 平等を実現しよう」を人権週間の強調事項 として掲げ、人権週間を始め年間を通じて 全国各地で、講演会や座談会の開催、ポス ター・パンフレット等の作成・配布などの 啓発活動を実施している。 労働関係(公共職業安定所、労働基準監 督署、地域障害者職業センター等)機関と 福祉関係(福祉事務所、更生相談所、保健 ろう 所等)、教育機関(盲・聾・養護学校等)、 人権擁護関係(都道府県人権擁護委員連合 会)機関とが連携し、就職希望のある障害 のある人の把握に努め、障害のある人の就 職の促進及び社会復帰の促進に関する諸対 策について協議するとともに、障害のある 人が職業生活を送る上で抱える問題点につ いて情報を交換し、特に、当該機関が障害 のある人等から個別の相談を受ける等によ り問題が明らかになった場合には的確かつ 迅速に対応すること等により、障害のある 人の雇用の促進等職業の安定を図ることを 目的として、障害者雇用連絡会議を開催し ている。 4章 日々の暮らしの基盤づくり 第 第 節 な関係に基づき、障害のある人自らがサー ビスを選択し、契約によりサービスを利用 する仕組みとしたところであり、事業者は、 サービス提供の主体として、利用者の選択 に十分に応えることができるようサービス 生活安定のための施策 平成 年6月に「社会福祉の増進のため の社会福祉事業法等の一部を改正する等の 法律」が成立し、身体に障害のある人(児 童)や知的障害のある人(児童)の福祉 の質の向上を図ることが求められることと なった。 支援費制度の基本的な仕組みは、以下の とおりである。 ① 障害者福祉サービスの利用について支 援費の支給を希望する者は、必要に応じて 適切なサービスの選択のための相談支援を 市町村等から受け、市町村に対し支援費の 支給申請を行う。 サービスについて、利用者の立場に立った 制度とするため、行政がサービスの受け手 を特定し、サービス内容を決定する「措置 制度」から、障害のある人が自らサービス を選択し、 事業者との対等な関係に基づき、 契約によりサービスを利用する「支援費制 度」に、平成 年4月から移行している。 支援費制度においては、事業者との対等 ② 市町村は、支給を行うことが適切であ ると認めるときは、申請者に対して支援費 の支給決定を行う。 ③ 支援費の支給決定を受けた者は、都道 府県知事等の指定を受けた指定事業者又は 施設との契約により、サービスを利用する。 ④ サービスを利用したときは、本人及び 扶養義務者は、指定事業者又は施設に対し、 利用者本位の生活支援体制の整備 (1)障害者福祉サービスの支援費制度へ の移行 ●図表 支援費制度の基本的な仕組み 都道府県知事 利用者 (指定都市・中核市長) ⑤利用者負担の支払 ①支援費の支給申請 ②支給決定 ③契約 指定 ④サービスの提供 ⑥支援費支払(代理受領)の請求 市 町 村 指定事業者・施設 ⑦支援費の支払(代理受領) 資料:厚生労働省 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り サービスの利用に要する費用のうち、本人 及び扶養義務者の負担能力に応じて定めら れた利用者負担額を支払うとともに、市町村 は、サービスの利用に要する費用の全体額か ら利用者負担額を控除した額を支援費とし て支給する(ただし、当該支援費を指定事業 者又は施設が代理受領する方式をとる) 。 (2)精神保健福祉施策の見直しについて 厚生労働省では、精神保健医療福祉の諸 課題について全省的な体制の下に計画的か つ着実な推進を図ることを目的として、平 ●図表 成 年 月に厚生労働大臣を本部長として 精神保健福祉対策本部を設置し、平成 年 5月に今後厚生労働省として取り組むべき 施策の方向性について中間報告をとりまと めた。 中間報告においては、今後優先的に取り 組むべき課題として、普及啓発(精神疾患 及び精神障害のある人に対する理解の促 進)、精神医療改革(精神病床の機能分化 を通じた医療の質の向上や救急体制を含め た地域ケアの体制整備)、地域生活支援 (居住先の確保・雇用支援の促進・相談機 関の充実)の3つの柱が掲げられており、 精神保健福祉の状況 精神疾患で医療を受けている人 訪問サービス 訪問看護 人 (医療保健・介護保険) ホームヘルプ 人 ( 精神保健福祉課調べ) 雇用 人 住 宅 自宅(持家・借家) ショートステイ 人 平成 平成 設 障害者雇用実態調査 社会復帰施設 生活訓練施設 福祉ホーム 福祉ホーム 型 人(注1) 人(注1) 人(注1) 精神保健福祉課調べ 入所授産施設 人(注1) 授産・就労訓練 (注2) 通所授産施設 人 小規模通所授産施設 (注2) 小規模作業所 箇所 ( きょうされん調べ) その他の社会福祉施設 約2万7 人/月 (転院を含む) ( 患者調査) 措置入院 (注1) 人 (注) 施 グループホーム 人 精神保健福祉課調べ 通院公費 人(1月あたり) (H 年度平均) 万人 医療保護入院 (注1) 人 約2万8 人/月 (転院を含む) ( 病院報告) 任意入院 (注1) 人 デイケア・ナイトケア (注1) 人 (ナイトケア単独を除く) その他入院 (注1) 人 年精神保健福祉課調べ 年社会福祉施設等調査 資料:厚生労働省 それらの施策の推進と併せて、受入条件が 整えば退院可能な者の早期退院・社会復帰 の実現を図ることが盛り込まれた。 精神保健福祉対策本部の中間報告を受け て、平成 年秋に精神保健福祉施策におい て優先的に取り組むべき課題に対応するた 「支援費制度」は、サービスの在り方をそ れまでの「措置」から「利用」に大きく変 え、自己決定、利用者本位の考え方を明確 にした。 この「支援費制度」の下で、知的障害者 や障害児を中心に利用者が急増し、サービ め、「心の健康問題の正しい理解のための 普及啓発検討会」 、「精神障害者の地域生活 支援の在り方に関する検討会」 、 「精神病床 等に関する検討会」の3つの検討会が開催 され、平成 年9月にはこれらの3検討会 スの空白地帯が減ってサービス実施市町村 が増えるなど、障害者の地域生活支援は大 きく前進したといえる。 その一方で、サービス利用の急速な伸び に対応できるように制度をより安定的かつ 効率的なものとすること、サービス提供に ついて自治体間に大きな格差が生じている こと、精神障害のある人が制度の対象外と なっているなど障害種別等によって福祉 の結論を踏まえ、精神保健医療福祉の改革 ビジョンが提示された。 改革ビジョンにおいては、「入院医療中 心から地域生活中心へ」という基本的な方 策を推し進めていくため、国民各層の意識 の変革や精神保健医療福祉体系の再編と基 盤強化を進めると共に、精神病床と機能分 化・地域生活支援体制の強化等により、受 け入れ条件が整えば退院可能な者の解消を 図ることとしている。 (3)今後の保健福祉施策の改革について サービスや公費負担医療の利用の仕組みや 内容が異なっていること等の現行制度が抱 える課題とともに、障害のある人が地域で 自立して生活するために必要な就労の支援 策の充実等の新たな政策課題も生じてき た。 これらの課題に対応し、障害のある人が その有する能力及び適性に応じ、自立した 日常生活又は社会生活を営めることができ 障害保健福祉施策においては、障害のあ る人の地域における自立した生活を支援す る「地域生活支援」を主題に取り組んでき たところである。 昭和 年の国際障害者年とそれに続く国 連障害者の 年を契機として、障害のある 人が地域で普通の暮らしを送れる社会を築 るよう、社会保障審議会障害者部会、自治 体、サービス提供者、障害のある方本人な ど関係者からの御意見や御提案を踏まえつ つ、必要な障害福祉サービスに係る給付そ の他の支援を行う「障害者自立支援法案」 を第 回通常国会に提出したところであ る。 いていくことを基本的な目標とし、平成2 年の福祉八法改正から平成 年の社会福祉 基礎構造改革に至るまで、身体障害、知的 障害及び精神障害それぞれについて、住民 に最も身近な市町村を中心にサービス提供 体制を構築するのに必要な改正を行ってき た。 とりわけ、平成 年4月より施行された (4)身近な相談支援体制の構築 障害のある人(児童)への相談支援とし ては、市町村域、障害保健福祉圏域、都道 府県域と、それぞれの区域の中で関係機関 が適切な役割分担の下に多様な支援を行っ ている。 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 今後の障害保健福祉施策の改革について 障害者自立支援法案による改革のポイン ト 現状の問題点を踏まえた、障害者自立支 援法案による改革のポイントは以下のとお りです。 業等で働けるよう、雇用と連携し つつ福祉の側からも支援する。 地域の限られた社会資源を活用で きるよう「規制緩和」 現状 る障害のある方は高齢者と比較す 障 害 のあ る 方 の 福祉 サ ー ビス を 「一元化」 現状 ると人数が少ないため、障害者と サービス拠点が遠くなりがちであ 障害種別やサービスの種類ごとに り、身近で必要なサービスを受け サービス提供主体が異なるため、 にくい。 障害種別ごとにサービス格差が生 じているとともに、障害のある方 に対する一貫した効果的・効率的 なサービス提供が困難となってい る。 サービス提供主体を住民に身近な 地域においては、支援を必要とす 比較的小規模な市町村においても、 地域の実情に応じて障害福祉に取り 組み、障害のある方が身近な所で サービスが利用できるよう、空き教 室や空き店舗の活用も視野に入れて 規制を緩和する。 自治体である市町村に一元化し、 障害種別にかかわらず障害のある 方の自立支援を目的とした共通の 福祉サービスは共通の制度により 提供する。 障害のある方がもっと「働ける社 会」に 現状 公平なサービス利用のための「手 続きや基準の透明化、明確化」 現状 どういう状態の人にどういうサー ビスを提供するかが市町村により 区々になっており、地域差が生ま れる大きな原因となってる。 働く意欲と能力を有する障害のあ 支援の必要度合いに応じてサービ る方が一般企業等で就労できるよ スが公平に利用できるよう、利用 う必要な支援を更に進めることが に関する手続きや基準を透明化、 求められている。 明確化する。 一般就労へ移行することを目的と した事業を創設するなど、働く意 欲と能力のある障害のある方が企 増大する福祉サービス等の費用を 皆で負担し支え合う仕組みの強化 現状 サービス利用の急速な伸びに国や 利用した場合に、食費等の実費負 自治体の予算が追いついておらず、 担や利用したサービスの量等や所 また、居宅サービスにかかる費用 得に応じた公平な利用者負担を求 については、国及び都道府県の支 める。この場合、適切な経過措置 出は義務的なものとなっていない。 を設ける。 制度の公平性と持続可能性を確保 ② するため、「皆で負担する」ことと 国の「財政責任の明確化」 第 2 編 福祉サービス等の費用について、 する。 これまで国が補助する仕組みで ① 利用し たサービスの量や所得に あった在宅サービスも含め、国が 義務的に負担する仕組みに改める。 応じた「公平な負担」 障害のある方が福祉サービス等を 総合的な自立支援システムの構築 市 町 村 訓練等給付 介護給付 ・居宅介護 ・重度訪問介護 ・行動援護 ・療養介護 ・生活介護 ・児童デイサービス ・短期入所 ・重度障害者等包括支援 ・共同生活介護 ・施設入所支援 自立支援給付 障害者・児 ・自立訓練(機能・生活) ・就労移行支援 ・就労継続支援 ・共同生活援助 自立支援医療 ・ (旧)更生医療 ・ (旧)育成医療 ・ (旧)精神通院公費 補装具 地域生活支援事業 ・相談支援 ・移動支援 ・福祉ホーム ・コミュニケーション支援、日常生活用具 ・地域活動支援 等 支援 ・広域支援 ・人材育成 都道府県 等 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 市町村においては、 身体に障害のある人、 知的障害のある人、障害のある児童につい て一義的な相談を担っており、窓口におけ る相談を行っているほか、市町村障害者生 活支援事業を実施している。 都道府県においては、市町村に対する専 推進協議会を設置して各地域における支援 体制の拡充を図るとともに、障害者ケアマ ネジメント従事者研修を行い、人材の確保 等に努めている。 保健所、医療機関、教育委員会、盲・ ろう 聾・養護学校、ハローワーク、ボランティ 門的な技術支援、情報提供及びサービス調 整の役割を担っている更生相談所が設けら れており、設置状況は、身体障害者更生相 談所(平成 年度現在 か所)、知的障害 ア団体等においても、相談支援が行われて いる。 「いのちの電話」は、精神的危機に直面 し、援助と励ましを求めている人々と主に 電話で対話し、健全な社会人として生活で きるよう援助することを目的として 時間 体制での相談事業を行っている。 者更生相談所(平成 年度現在 か所)、 か所)、精 児童相談所(平成 年度現在 神保健福祉センター(平成 年度現在 か 所)となっている。また、障害児(者)地 域療育等支援事業、精神障害者地域生活支 (5)権利擁護の推進 か所)、知 援センター(平成 年度現在 的障害者生活支援事業(平成 年度現在 か所)、障害者 番等を実施している ほか、市町村を活動区域とする身体障害者 相談員及び知的障害者相談員を設置してい る。 国においては、市町村の区域で生活に関 する相談、助言その他の援助を行う民生委 員、児童委員を委嘱している。 全国の法務局・地方法務局及びその支局 においては、障害のある人に対する人権問 題について相談に応じ、 相談者への助言等、 事案に応じた適切な措置を講じている。ま た、全国の市町村に配置された人権擁護委 員は、法務局の人権相談所や市役所などの 公共施設・デパート等において障害のある 人からの相談に応じている。 精神上の障害により判断能力が不十分で あるため契約等の法律行為における意思決 定が困難な人々を保護・支援するため、民 法の改正などによって、これまでの禁治産 及び準禁治産の制度を改め、後見・保佐・ 補助の制度を導入することなどを内容とす る新たな成年後見制度が平成 年4月1日 から施行された。 認知症の人、知的障害のある人、精神に 障害のある人など、判断能力の不十分な 方々を保護し支援するための新たな公示制 度である成年後見登記制度の運用が、平成 年度から東京法務局で開始され、証明書 の交付については、平成 年1月 日から 全国の法務局・地方法務局で行っている。 成年後見制度利用支援事業は、知的障害の また、様々なニーズを持つ障害のある人 の地域生活を支援する観点から、全国どこ ある人が市町村長の申し立てにより成年後 見制度を利用する場合に、その手続きや後 においてもケアマネジメントの視点に立っ た相談支援が受けられることを目的とし て、「障害者ケアマネジメント体制支援事 見活動に係る費用等について補助を行って いる。平成 年4月1日現在で 市町村 業」を実施している。これにより、各都道 府県・指定都市に障害者ケアマネジメント ( が実施しており、今後とも本事業 の周知を図ることとしている。 地域福祉権利擁護事業は、認知症高齢者、 知的障害のある人、精神に障害のある人等 のうち判断能力が十分でない方々が、地域 において自立した生活を送ることを支援す るため、福祉サービスの利用や日常的な金 銭管理に関する援助を行う事業として、都 道府県・指定都市社会福祉協議会及び基幹 なっており、今後とも本事業の一層の定着 を図ることとしている。 国民生活センターでは、人の生命・身体 等に重大な影響を及ぼす商品のテスト結 果、悪質商法等による消費者の被害防止、 安全性の問題、高齢化・国際化に関する問 的な市区町村社会福祉協議会を中心に実施 されている。平成 年4月~平成 年1月 題など、生活を取り巻く諸問題についての 知識や情報を、消費者の立場に立った5分 間の生活教養テレビ番組「ご存じですか- 消費者ミニ情報-」(水曜日、 時 分~ の実施状況は、本事業に関する相談件数は 延べ 万 件、本事業の利用契約を締 結したものが 人(平成 年1月末現 人)と 在の本事業の実利用者数は 万 ●図表 時 分)として全国 局ネットで提供 している。消費者問題が多様化している現 成年後見制度利用支援事業 要介護・要支援高齢者、知的障害者 後見等を必要とする者 ※市町村が後見等の審判 の申立をすべき対象者 ①発見 サービス提供 契約関係 ⑥広報、普及 助成 ・在宅介護支援センター 家 庭 ・居宅介護支援事業者 市町村 裁判所 ②連絡 ③申立 ・介護保険施設 ・地域療養等支援事業所 ④審判 ・知的障害者施設 ・ 連携 ・保健所 選任 ・医療機関 後 見 人 ・社会福祉協議会 連携 ・民生委員 保 佐 人 ・その他相談機関等 補 助 人 ※ 介護サービス 指定事者 ・ 障害者福祉 サービス事業者 ⑤後見等支援 身寄りのない重度の認知症高齢者や知的障害者であって、契約による介護保険サービスや 障害者福祉サービスの利用が困難な者のうち、介護保険サービス等の利用にあたって成年後 見人等による支援を必要とするが、審判の申立を行う家族がいない場合など、市町村が後見 等の審判の申立をすべきもの。 資料:厚生労働省 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 在、消費者啓発のための情報提供は従来に 増して重要視されてきており、障害のある 人の自立と社会参加のためには、こうした 情報が必要とされることから、この番組で は手話放送を行っている。 悪質な手口により消費者被害にあった知 このような事業を通して、障害のある人 への生活支援が充実したものとなるよう、 ボランティア活動の振興を図っている。 「市町村障害者社会参加促進事業」にお いて、平成 年度から精神障害のある人の ボランティア活動を支援する事業である 的障害のある人、精神に障害のある人、認 「ボランティア活動支援事業」を行ってい 知症高齢者の相談が急増しており、国民生 る。 活センターと全国の消費生活センターに寄 せられた「知的障害者、精神障害者、認知 在宅サービス等の充実 症高齢者等が契約当事者である相談」は、 平成 年度は (1)在宅サービスの充実 件であったが、平成 年度は 件と、5年間で 倍に増えて 障害のある人ができる限り住み慣れた家 いる。 庭や地域で生活できるようにするために 厚生労働省では、市区町村の社会福祉協 議会が行う「ボランティア養成等事業」に おいて、障害のある人などボランティアを 必要とする人に、ニーズに応じたボラン ティアの紹介を行うための相談・あっせん 窓口を整備するとともに、より多くの人が は、障害のある人の自立した生活を支援す るとともに、その介護に当たる家族の介護 負担を軽減することが重要である。このた め、訪問介護(ホームヘルプサービス)事 業、日帰り介護(デイサービス)事業、短 期入所(ショートステイ)事業等在宅サー ビスの充実を図っている。 訪問介護(ホームヘルプサービス)事業 ボランティア活動に参加できるようにする は、障害のある人等が居宅において日常生 ため、地域のボランティア団体の活動状況 活を営むことができるよう、障害のある人 を紹介する情報誌の発行やボランティア入 門講座の開催、ボランティア活動を行うた めの拠点づくりへの支援等を実施してい る。 の家庭等にホームヘルパーを派遣して入浴 等の介護、家事等の日常生活を営むのに必 要な便宜を供与することにより、障害のあ る人の自立と社会参加を促進し、もって障 都道府県・指定都市の社会福祉協議会に おいては、小・中高校生を対象としたボラ ンティア活動の普及や社会人を対象とした 害のある人の福祉の増進を図ることを目的 とする事業である。 また、社会参加促進のためのサービスと 福祉活動体験など福祉教育の推進、ボラン して、屋外での移動に著しい制限のある視 ティア活動を推進するリーダーやコーディ ネーターの養成・研修、ボランティア団体 の組織化支援やシニアボランティアの育 成、ボランティア活動の動向や先駆的な活 動を紹介する情報誌の発行等を行う「ボラ 覚障害のある人、全身性障害のある人又は 知的障害のある人に対して、移動介護を実 施している。 日帰り介護(デイサービス)事業は、在 宅の障害のある人を対象に、創作的活動、 ンティア振興事業」を実施している。 機能訓練、一般生活訓練、集団生活への適 (6)障害者団体や本人活動の支援 応訓練等を通じて、自立の促進、生活の改 善、身体機能の維持向上、育成の助長を図 ること等を目的とする事業である。 か所となっている。また、公営住宅や身体 障害者福祉ホーム等に居住する身体に障害 のある人を対象に、専任介護グループによ 短期入所(ショートステイ)事業は、障 害のある子・人等の介護を行う家族等が、 疾病等を理由に一時的に居宅において介護 る安定的な介護サービスを提供する身体障 害者自立支援事業を平成3年度から実施し ている。 ができなくなった場合に、施設等において 知的障害のある人のための地域における 保護を行う事業である。 これらの事業については、「重点施策実 施5か年計画」に基づき、計画的な整備を 進めることとしている。 自立生活の場を確保し、食事の準備や金銭 管理等について、世話人を派遣して援助す る知的障害者地域生活援助(グループホー ム)事業は、平成元年度の創設以来積極的 (2)住居の確保 身体に重度の障害のある人が、地域の中 で生活することができるように、その利用 に配慮した身体障害者福祉ホームの整備を 進めている。平成 年度の事業者数は、 ●図表 に整備を図っている。 精神に障害のある人のための世話人付き 共同生活住居事業(平成4年度創設)は、 平成5年の精神保健法の改正により精神障 害者地域生活援助(グループホーム)事業 として、法定事業となっており、平成 年 か所で実施している。 度末現在 知的障害者地域生活援助(グループホーム)事業 援護の実施者 都道府県知事 (市町村) (指定都市・中核市長) 支援費 支 給 申 請 支援費 支 給 決定 事業所 申 請 指定地域生活援助事業者 (運営主体) 事業所 指 定 バックアップ 知的障害者 グループホーム 入居 定員 4人以上 7人以下 世 話 人 知的障害者 援護施設等 同居又は別居 契 約 資料:厚生労働省 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 住宅施策と福祉施策の連携を図る観点か ら、平成8年度に、公営住宅法及び同法施 行規則が改正され、公営住宅における知的 例が増加している。このため、そのニーズ に合致したサービスを提供し、地域で自立 した生活を送れるよう、新たな支援システ 障害のある人又は精神に障害のある人のた めの地域生活援助事業が進められている。 ム構築の研究の一環として、国立光明寮の 協力の下に、「地域特性(環境、障害者の 状況)」の調査と「日常生活活動評価基準」 (3)自立及び社会参加の促進 の作成を行った。 障害のある人が社会の構成員として地域 で共に生活することができるようにすると ともに、その生活の質的向上が図られるよ 国立保養所では、重度の肢体不自由者を 対象に、医学的管理の下に日常生活に必要 な機能回復訓練、日常生活動作訓練、職能 訓練など社会復帰・家庭復帰に結び付く必 う、生活訓練、コミュニケーション手段の 確保等必要な社会参加促進施策を行ってい る。 平成 年度においては、これまでの社会 要なリハビリテーションを行っている。さ らに、退所後の日常生活が円滑に送れるよ う、住宅環境支援・調整を行っている。 国立知的障害児施設では、自閉症等の発 参加促進関係事業を訪問入浴サービス等の 自立支援等促進事業に加えて統合・メ ニュー化を図り、障害のある人の社会参加 達障害児に対する指導効果の向上を図るに は、専門家による適切な診療・指導の対応 を早期に実施することが重要であることか と自立支援を一体的に推進することとした。 なお、平成 年度に「身体障害者補助犬 法」が成立し、身体に障害のある人が公共 的施設等を利用する場合において、身体障 ら、自閉症等の特有の発達障害を有する在 宅の児童に対し、「外来診療」及び「通園 療育指導事業」を実施している。 害者補助犬(盲導犬、介助犬及び聴導犬) (4)精神障害者施策の充実 の同伴が可能となっているところであり、 「障害者社会参加総合推進事業」によって身 体障害者補助犬育成事業を実施している。 精神障害者施策については、昭和 年制 定の精神衛生法を昭和 年に「精神保健法」 国立光明寮、国立身体障害者リハビリ テーションセンターにおいて、中途失明者 に対して、日常生活、社会活動に必要な歩 行、点字、パソコン、日常生活訓練、調理 に改正し、人権に配慮した適正な精神医療 の確保とともに、精神に障害のある人の社 会復帰の促進を図るための所要の措置を講 じた。また、平成5年には精神に障害のあ 訓練、ロービジョン訓練(残存視覚を最大 限に活用するための訓練)等を行い、活動 の制限を軽減し、地域生活を円滑に送るこ る人が身体に障害のある人や知的障害のあ る人と並んで障害者基本法の対象として位 置付けられ、平成7年には「精神保健及び とを目的とした生活訓練を実施している。 特に、国立身体障害者リハビリテーショ ンセンターでは、糖尿病患者、重複障害者、 高齢者などについて、家庭や地域生活にお 精神障害者福祉に関する法律」に法律名を 改め、精神に障害のある人の福祉を初めて 法制化した。その上で、平成 年には現在 の精神保健福祉を取り巻く状況を勘案して = )向 ける生活の質( 上のための訓練を目的に入所を希望する事 見直しが行われ、「精神保健及び精神障害 者福祉に関する法律等の一部を改正する法 律」が公布された。 在宅の精神に障害のある人の相談・助言 等を行う精神障害者地域生活支援センター 修を実施し、サービス支援の人材育成を 行っている。 を社会復帰施設として法定化するととも に、精神障害者居宅介護等事業及び精神障 害者短期入所事業を創設し、既存の精神障 イ 高次脳機能障害のある人への対応 「高次脳機能障害」とは、一般に、外傷 性脳損傷、脳血管障害等により脳に損傷を 害者地域生活援助事業と併せて精神障害者 受け、 その後遺症等として生じた記憶障害、 居宅生活支援事業として法定化し、その実 施主体を市町村とすることで、より住民に 身近な地域で在宅福祉サービスが利用でき るようにした。 注意障害、社会的行動障害などの認知障害 等を指し、具体的には、「会話がうまくか み合わない」 、「段取りをつけて物事を行う ことができない」等の症状があげられる。 ア 盲ろう等の重度・重複障害者への対応 高次脳機能障害は、日常生活において大 きな支障をもたらすことも多いが、一見し てその症状を障害に由来するものと認識さ れないこともあるなど、国民や行政、医 盲ろう者とは、「視覚と聴覚に障害があ る者」であり、全盲ろう、盲難聴、弱視ろ う、弱視難聴の4つのタイプがある。平成 療・福祉関係者の間に十分な理解が得られ ておらず、その特性に着目したサービス提 供がなされていない状況にあった。 年6月に実施された調査結果において、 人と推計されている。 盲ろう者は、1万 盲ろう者は、その障害の程度や生育歴等 により、 コミュニケーション方法も触手話、 このため、平成 年度より、高次脳機能 障害への具体的な支援方策を検討すべく、 地方自治体及び国立身体障害者リハビリ テーションセンターにおいて「高次脳機能 指文字、 手書き文字など多様な方法があり、 コミュニケーションの保障や情報入手、移 障害支援モデル事業」を実施している。 平成 年度には、診断基準を確立すると 動の支援が重要である。 平成 年度の障害者社会参加総合推進事 ともに、医学的リハビリテーション等の標 準的な訓練プログラムや社会復帰支援のた 業においては、重度盲ろう者のコミュニ ケーションや移動の支援を行う「盲ろう者 通訳・ガイドヘルパー養成・研修事業」が 全国 か所、盲ろう者向け通訳・介助員を めのプログラムなどを作成した。 また、平成 年度には、地方自治体にお いて支援の拠点となる機関を指定して、そ こに支援コーディネーターを配置し、作成 派遣する「盲ろう者向け通訳・介助員派遣 事業」が全国 か所で実施された。 されたプログラム等を活用して、支援対象 者の支援計画の策定や継続的な調整を行 い、国立身体障害者リハビリテーションセ (5)各種障害への対応 また、コミュニケーション手段の確保、 外出のための移動支援など、社会参加を促 進するためのサービス支援の人材確保や派 遣事業等を引き続き充実していくことが必 要であり、国立身体障害者リハビリテー ンターとともに支援の拠点となる機関と連 携して、全国に普及可能な支援体制の確立 に向けた検討を行った。 ションセンターにおいて、盲ろう者通訳・ ガイドヘルパー養成・研修を行う指導の研 ウ 強度行動障害への対応 「強度行動障害」とは、ひどい自傷、強 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り い他害、激しいこだわりや器物破損、睡眠 の大きな乱れ、拒食、異食等の食事面問題 や便こねや強迫的に排尿排便を繰り返すな 労・地域での生活といった一貫した 支援 発達障害者支援センターの全国的整 ど排泄面の問題等、生命維持にも危険を及 ぼすような行動上の問題をいい、こうした 強度行動障害を示す重度知的障害児(者) 備 発達障害者支援を担う人材の育成 等について盛り込まれている。(平成 年 等に対し、行動障害の軽減を目的として平 4月1日施行) 成5年から知的障害児施設、知的障害者更 生施設等の指定施設において特別処遇が行 われている。 特別処遇は、児童相談所、知的障害者更 なお、発達障害者支援法においては、発 達障害を「自閉症、アスペルガー症候群そ の他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠 陥多動性障害その他これに類する脳機能の 生相談所、福祉事務所等の関係機関と連携 を取りながら個別プログラムに基づき3年 以内を目処として実施されており、障害の 軽減が図られた場合、施設内処遇を変更や 障害であってその症状が通常低年齢におい て発現するものとして政令で定めるもの」 とされており、政令及び厚生労働省令にお いて、脳機能の障害であってその症状が通 他施設への移行あるいは退所する等によっ て終了するが、平成 年度は 名が特別 処遇の対象であった。 常低年齢において発現するもののうち、言 語の障害、協調運動の障害、その他の心理 的発達の障害並びに行動及び情緒の障害が 定められている。 エ 難病患者等への対応 居宅において介護を受けることができな い難病患者等の居宅における療養生活を支 援するため、要介護の状況にありながら介 護保険法、老人福祉法、身体障害者福祉法 経済的自立の支援 (1)年金制度等による所得保障 等の施策の対象とならない等の要件を満た す難病患者等を対象として、平成9年1月 障害のある人に対する所得保障は、障害 のある人の経済的自立を図る上で極めて重 から市町村等を事業主体とする難病患者等 居宅生活支援事業を実施している。 要な役割を果たしており、我が国において は、障害基礎年金や障害厚生(共済)年金 の制度と、障害による特別の負担に着目し、 その負担の軽減を図るために支給される各 オ 自閉症等の発達障害への対応 ある人に対する支援に取り組んできたとこ 種手当制度がある。 我が国の年金制度は、国民皆年金体制が 確立され、原則としてすべての国民がいず ろであるが、発達障害に対する国民の理解 を促すとともに、発達障害のある人に対す る包括的な支援体制の構築を図るため、議 員立法により「発達障害者支援法」が平成 れかの年金制度に加入することとされてい る。これによって、被保険者期間中の障害 については障害基礎年金や障害厚生(共済) 年金が支給されるほか、国民年金に加入す 発達障害者対策については、自閉症・発 達障害支援センター等を中心に発達障害の 年 月3日に成立し、主な内容として 早期の発見・発達支援から教育・就 る 歳より前に発した障害についても障害 基礎年金が支給されることから、原則とし てすべての障害のある成人が年金を受給で きることになり、年金は障害のある人の所 得保障において重要な役割を果たしてい という、いわゆる2階建ての体系がとられ ている。 年金制度による障害のある人の所得保障 る。 年金制度は、全国民共通の基礎年金とサ ラリーマンや公務員に対し基礎年金の上乗 については、年金額の引上げや支給要件の 改善など、これまで着実にその充実が図ら れてきた。近年では、昭和 年改正の際の せとして厚生年金や共済年金が支給される 障害福祉年金から障害基礎年金への移行に 発達障害者支援センター ●図表 発達障害者支援センターは、自閉症等の特有な発達障害を有する障害児(者) (以下 「発達障害児(者) 」 )に対し、以下の事業を実施しています。 平成 年度末現在で、全国に か所実施しており、地域における自閉症等に対する 取組を総合的に行う拠点として機能することが期待されるところです。 ①発達障害児(者)の各般の問題について、発達障害児(者)やその家族、関係機 関等からの相談への対応、助言指導、情報提供 ②療育、就労支援を希望する発達障害児(者)に対する適切な療育、就労支援 ③発達障害児(者)の関係施設職員、小中学校、養護学校等の教職員等への情報提 供、研修 ④発達障害児(者)関係施設、福祉事務所、児童相談所、更生相談所、保健所、医 療機関、学校、職業安定所等の関係機関との連絡調整 提携医療機関 自閉症児施設 知的障害児(者)施設等 連携 附置 在宅の 発達障害児 児 (者) 及び家族 相談 支援 療 育 情報提供 発達障害者支援センター 業務内容 ●在宅支援(相談,療育,情報提供) ●就労支援 ●関係機関支援(情報提供,研修) ●係機関との連携 連携 福祉・労働機関 ● 相談 支援 (一般の) 知的障害児 児(者) 施設 保育所等 教育機関 ●教育委員会 ●小・中学校等 連携 ● 研修参加 情報提供 連携 ● 職業安定所 専門的研修施設 国立秩父学園 地域療育等支援事業 (注) 「発達障害者支援法」において、従来の「自閉症・発達障害支援センター」が 「発達障害者支援センター」として位置付けられました。 資料:厚生労働省 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り よる大幅な年金額の引上げ、第3号被保険 者制度の創設によるサラリーマンの被扶養 配偶者に係る年金受給権の確保、平成元年 昭和 年の年金制度の改革に伴い、それ まで重度障害のある人に対して支給されて いた福祉手当についても見直しが行われ、 改正の際の学生期間中の障害事故に係る年 金受給権確保等のための学生強制加入、平 成6年改正の際の 歳前障害に係る障害基 特に重度障害のある人を対象とする特別障 害者手当と、障害基礎年金が支給されない 重度障害のある児童に支給される障害児福 礎年金の所得制限の2段階制の導入、障害 祉手当とに改編された。同時に、特別障害 等級に該当しなくなり3年を経過した場合 でも 歳に達するまでの間は障害基礎年 金・障害厚生(共済)年金の受給権を消滅 させず支給停止とする取扱いの実施が行わ 者手当の支給額が福祉手当と比較してほぼ 倍額に引き上げられた。このほか、障害の ある児童の父母等に対しては、従来より、 特別児童扶養手当を支給している。 これらの年金及び手当については、毎年 れている。 ●図表 障害年金のあらまし(平成 配偶者加給年金 円 障害厚生年金 [障害厚生年金(2級)× 年) 配偶者加給年金 (1級に同じ) 障害厚生年金 ①総報酬制導入前の被保険者期間分 + ②総報酬制導入以後の被保険者期間分 ] ① 平均標準 報酬月額 × ② 平均標準 報酬額 × 子の加算額 第1子、第2子 第3子以降 円 円 被保険者 平成 年 × 期間の月数 3月まで 被保険者 平成 年 × 期間の月数 月以降 ( ( ) ) 子の加算額 (1級に同じ) 障害厚生年金 障害基礎年金 円× 〔1級〕 障害基礎年金 円 障害厚生年金(2級)に同じ ただし、最低補償額 円 〔2級〕 〔3級〕 資料:厚生労働省 ●図表 年金及び手当額の推移 単位:円 平成 年度 平成 ~ 年度 平成 年度 平成 ~ 年度 障害基礎年金 (1級) (2級) 特別児童扶養手当 (1級) (2級) 特別障害者手当 障害児福祉手当 資料:厚生労働省 物価の変動に合わせて支給額の改定を行う (物価スライド)ほか、少なくとも5年に 1度行われる財政再計算の時に、生活水準 (2)個人財産の適切な管理の支援 成年後見制度の周知を図るため、パンフ や賃金の変動に応じて支給額の改定を行っ てきたところである。 平成 年6月に成立した「国民年金法等 レットの配布や法務省ホームページに & を掲載するなどを行った。 また、都道府県・指定都市社会福祉協議 の一部を改正する法律」においては、多様 会及び基幹的な市区町村社会福祉協議会等 な生き方、働き方に対応した制度とする観 点から、障害を有しながら働いたことを年 金制度上評価する仕組みとして、障害基礎 年金と老齢厚生年金等の併給を可能とする では、認知症高齢者、知的障害のある人、 精神に障害のある人等のうち判断能力が十 分でない方々の自立を支援するため、地域 福祉権利擁護事業において、福祉サービス 障害年金の改善や、障害基礎年金等の支給 要件の特例措置の延長等が行われることと なった。 また、平成 年 月に成立した「特定障 の利用に伴う預金の払い戻しや預け入れの 手続等、利用者の日常的な金銭管理に関す る援助を行っている。 害者に対する特別障害給付金の支給に関す る法律」においては、平成 年度前の国民 年金任意加入対象であった学生や、昭和 施設サービスの再構築 (1)地域生活を支える拠点としての施設 整備 年度前の国民年金任意加入対象であった被 用者の配偶者のうち任意加入していなかっ た間に障害を負ったことにより障害基礎年 金を受給していない者について、上記に述 障害のある人のための施設は、在宅で生 活することが困難な重度障害のある人が安 べたような国民年金制度の発展過程におい て生じた特別な事情を踏まえ、特別障害給 心して暮らせるよう介護を提供する生活施 設、リハビリテーションや職業訓練を行う 付金(1級月額5万円・2級月額4万円) が支給されることとなった。 更生施設、雇用が困難な障害のある人に就 業の機会を提供する作業施設がある。 障害者の就労支援に関する有識者懇談会 障害の有無にかかわらず共に働き共に生き 識者懇話会」を設置しました。 る社会づくりに向けて、福祉側と企業側の相 懇話会では、「どうすれば障害のある人も 互理解を深めるとともに、両者が協調して進 ない人も共に働き、共に生きる社会をつくる めることのできる就労支援のための福祉施策 ことができるか」というテーマを中心に開催 のあり方について意見交換を行うため、平成 し、同年9月29日に、『障害のある人の 16年8月に、厚生労働副大臣の下に企業関 「働きたい」を応援する共働宣言~共に働 係者、福祉関係者、マスコミ関係者などの有 き・共に生きる社会づくりを目指して~』を 識者からなる「障害者の就労支援に関する有 取りまとめました。 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り これらの施設については、各都道府県・ 指定都市と連携しながら、所要の整備を 行ってきたが、今後は、障害者基本計画に 基づき、施設等から地域生活への移行を促 進するとともに、地域生活を支える拠点と して、施設の専門的機能を地域に開放する 「地域化」を進めることとしている。 (2)施設の地域利用 施設に対しては、従来のように、入所者 を対象にするだけではなく、施設が蓄えて きた知識や経験を活用し、あるいは施設の 持っている様々な機能を地域で生活してい る障害のある人が利用できるように、支援 このため、今後の障害者施設の整備方針 は、障害のある人が身近で専門的機能を活 用できるよう、通所施設等の量的な整備を 図る、入所施設は、真に必要なものに限定 を行うことが求められている。このため、 これまで短期入所事業等の心身障害児(者) 施設地域療育事業(いわゆる「施設の開放 化事業」)等を創設し、実施してきた。今 する、多様なニーズを持つ障害のある人が 地域生活を円滑に送ることができるよう、 障害のある人のための居住の場の拡大・多 様化を推進する、ことを重点としていると 後、障害者施設は、各種在宅サービスを提 供する在宅支援の拠点として地域の重要な 資源として位置づけ、その活用を図ること が重要であり、こうした取組の一層の充実 ころである。 これらの施設の利用が困難な重度障害の ある人や日帰り介護(デイサービス)事業 を図る必要がある。 が実施されていない地域の障害のある人に 対して、地域の障害者団体等が実施する通 所による援護事業(小規模作業所)につい ては、全国団体を通じて定額補助を行って いる。平成 年度においては、 に補助している。 か所 スポーツ・文化芸術活動の推進 (1)スポーツの振興 ア 障害者スポーツ大会等の開催 障害のある人のスポーツに対する国民各 層の理解と関心は年々高まりをみせてお 小規模作業所 小規模作業所とは、一般の企業等で働くことの困難な障害のある人の働く場や活動の 場として、障害のある人、親、ボランティアをはじめとする関係者の共同の事業として、 地域の中で生まれ運営されているものです。これらは共同作業所、小規模授産所、福祉 作業所などの名称でも呼ばれており、平成 年8月現在、全国に か所(きょうされ ん調べ)あり、様々な形態により運営されています。 小規模作業所の障害種別助成か所数(平成 年度) 身体障害者 か所 知的障害者 か所 精神障害者 か所 合計 か所 り、現在では、全国各地で数多くのスポー ツ大会やスポーツ教室が開催され、また、 国際スポーツ大会に我が国から多数の選手 イ 障害者スポーツ指導者の養成 障害のある人がスポーツ活動を行うため が参加している。 平成 年度には、アテネパラリンピックや メルボルンデフリンピックにおいて日本選 には、それぞれの障害の特性に応じて適切 な指導ができるスポーツ指導者の確保が不 可欠である。このため、(財)日本障害者 手団が活躍し、また、スペシャルオリンピッ スポーツ協会において障害者スポーツ指導 クス冬季世界大会が我が国で開催された。 者制度を設け、同協会や都道府県・指定都 主な国内障害者スポーツ大会 ○全国障害者スポーツ大会 平成 されました。 年度から、それまで別々に開催さ れていた身体に障害のある人と知的障害の ○ジャパンパラリンピック競技大会 ある人の全国スポーツ大会が統合され、全 競技力の向上と国際大会へ派遣する選手 国障害者スポーツ大会として開催されてい の選考を目的とした本大会は、平成3年度 ます。本大会は、障害のある選手が、競技 から陸上競技と水泳、平成5年度からス 等を通じ、スポーツの楽しさを体験すると キー、平成6年度からアイススレッジホッ ともに、国民の障害に対する理解を深め、 ケー、平成 障害のある人の社会参加の推進に寄与する が、各々開催されています。 ことを目的としており、秋季国民体育大会 年度からアーチェリーの大会 陸上競技、水泳及びスキーの大会には、 の直後に、当該開催都道府県で行われてい 身体に障害のある人と知的障害のある人 ます。 が、また、アイススレッジホッケー及び 平成 年度の第4回大会は、埼玉県にお いて開催されました。 アーチェリーの大会には身体に障害のある 人が参加しています。 ○全国ろうあ者体育大会 本大会は、聴覚に障害のある人 が、スポーツを通じて技を競い、 健康な心と体を養い、自立と社会 参加を促進することを目的とし て、昭和 年度から開催されてい ます。 平成 年度には、第 会が岐阜県において、第 回夏季大 回冬季 大会が群馬県において、各々開催 第4回全国障害者スポーツ大会 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 主な国際障害者スポーツ大会 ○パラリンピック競技大会 オリンピックの直後に当該開催地で行わ れる、身体に障害のある人の国際スポーツ 大会であり、夏季大会と冬季大会が開催さ れています。 夏季大会は、昭和 年にローマ(イタリ ア)で第1回大会が開催され、オリンピッ ク同様、4年に一度開催されています。平 成 年9月 日から 日までの 日間、第 回大会がアテネ(ギリシャ)において開 ヵ国・地域 催されました。大会には、 から約 人の選手・役員が参加し、 競 技が実施されました。選手 人、役員 人が参加した日本選手団は、過去最多の金 メダル 個を含む 個のメダルを獲得し、 メダル総数でも過去最多となりました。知 的障害のある人の競技も、公開競技として 2競技実施されました。 冬季大会は、昭和 年にエーンシェルド スピーク(スウェーデン)で第1回大会が 開催されて以降、オリンピック冬季大会の 開催年に開催されており、平成 年にはソ ルトレークシティー(米国)において第8 回大会が開催されました。次回は平成 年 3月、トリノ(イタリア)において開催さ れます。 ○デフリンピック 4年に一度行われる、聴覚に障害のある 人の国際スポーツ大会であり、夏季大会と 冬季大会が開催されています。 夏季大会は大正 年を第1回としてお り、第 回大会が、平成 年1月5日から 日までの 日間、メルボルン(オースト ラリア)において開催されました。大会に は、 ヵ国・地域から約 人の選手・役 員が参加し、 競技が実施されました。選 手 人、役員 人が参加した日本選手団 は、金メダル3個を含む 個のメダルを獲 得しました。 冬季大会は昭和 年を第1回としてお り、平成 年にはスンツバル(スウェーデ ン)において第 回大会が開催されました。 ○スペシャルオリンピックス世界大会 4年に一度行われる、知的障害のある人 の国際スポーツ大会であり、夏季大会と冬 季大会が開催されています。順位は決定さ れるものの最後まで競技をやり遂げた選手 全員が表彰される、といった特徴がある大 会です。 夏季大会は昭和 年を第1回としてお り、平成 年にはダブリン(アイルランド) において第 回大会が開催されました。 冬季大会は昭和 年を第1回としてお り、第8回大会が、平成 年2月 日から 3月5日までの8日間、長野県において開 催されました。大会には、 ヵ国・地域か ら約 人の選手・役員が参加し、7競技 が実施されました。選手 人、役員 人 が参加した日本選手団はもとよりどの国の 選手団も、個々の目標と可能性に向かって 懸命に取り組みました。アジアで初めて、 またオリンピック・パラリンピックが開催 された地で初めての世界大会となった今大 人の観客が競技観戦に訪れ 会は、約 るなど、国内外で注目を集めました。 年スペシャルオリンピックス冬季世界大会 ●図表 障害者スポーツ指導員登録数 (平成 総計 初級 人 中級 人 年 月末現在) 上級 人 コーチ 人 人 資料: (財)日本障害者スポーツ協会調べ 演、展覧会等も各地で開催されるように なってきている。また、国立劇場、新国立 劇場や国立美術館、 国立博物館においては、 障害のある人の入場料の割引を実施してい るほか、全国各地の劇場、コンサートホー ル、美術館などにおいて、車いす使用者で 市が実施主体となってその養成を行ってお も利用ができるトイレやエレベーターの設 り、全国で約2万人(平成 年 月現在) が指導者として登録されている。 ウ 障害者スポーツ振興のための取組 置等障害のある人に対する環境改善も進め られている。 また、障害のある人の生活を豊かにする とともに、国民の障害への理解と認識を深 長野パラリンピックにおける日本選手団 の大活躍を一つの契機として障害者スポー ツへの国民各層の関心が高まりをみせる 中、平成 年に、障害者スポーツのあり方 め、障害のある人の自立と社会参加の促進 に寄与することを目的として「第4回障害 者芸術・文化祭」が兵庫県において平成 年 月に開催された。 を検討するため「障害者スポーツに関する 懇談会」 (厚生事務次官の私的懇談会)が開 催され、その報告において、スポーツが障 害のある人の生活をより豊かにするという 視点に立って、生活の中で楽しむことがで きるスポーツや競技としてのスポーツを積 極的に意義づけることなどが提言された。 福祉用具の研究開発・普及促進と利用支援 (1)福祉用具の普及 我が国の少子高齢化は急速に進んでお この報告を踏まえつつ、(財)日本障害 者スポーツ協会を中心として、知的障害の り、障害のある人等の自立支援や介護負担 軽減が急務となっている。また、障害のあ ある人等を含めた障害者全体のスポーツの 振興を進めている。全国障害者スポーツ大 る人等が社会活動に参加していく上での障 害を解消していくための環境整備が求めら 会を開催するとともに、「障害者自立支 援・社会参加総合推進事業」により、各地 方自治体による大会・教室の開催や指導者 の養成を支援している。また、「障害者ス れている。 福祉サービスをめぐる要望は、障害のな い高齢者や一時的に障害のある状態になっ た者も視野に入れ、自立や社会参加から身 ポーツ支援基金」を通じて、同協会が行う 国際大会への選手団派遣事業や指導者の養 の回りの不便さへの対応まで、一層幅広い ものになってきている。これを受け、福祉 サービスを支援する福祉用具の役割への期 成事業、各競技団体が行う全国大会の開催 事業等への助成を行っている。 (2)文化活動の振興 最近では、障害のある人によるコンサー トや、障害のある人も楽しめる舞台芸術公 待が高まってきている。 福祉用具の公的給付としては、補装具の 給付と日常生活用具の給付(貸与)がある。 補装具の給付は、身体に障害のある人の日 常生活や社会生活の向上を図るために、失 われた部位や障害のある部分を補うため、 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 福祉用具実用化開発推進事業 年度新規採択テーマ 件 ① おむつ処理パック機の開発 ② 寝たきり、及び下肢障害者用ノート パソコン取り付け自在アームの開発 ③ 高齢者を対象とした簡易型浴槽装置 ⑥ 障害児のための座位保持装置の手動 及び電動昇降システムの開発 ⑦ 視覚障害者用ウェアラブルディスプ レイの開発 ⑧ コミュニケーション支援型福祉ロ ボットの開発 の開発 ④ 自閉症療育支援のための音声制御ス クリーンシステムの開発 ⑤ 難聴児や高齢者向け携帯端末による ⑨ 車椅子利用者や高齢者の姿勢に応じ た高さ自動調整洗面台の開発 ⑩ 高齢者自立型下肢運動機能評価シス テムの開発 文字変換ソフトの開発 福祉用具研究開発助成事業 年度新規採択テーマ 件 ① 新規の振動・衝撃吸収材を活用した 福祉機器の開発と改良 ② 新しい素材と加工技術の採用と高い 吸引式集尿器の研究開発と実用化 ⑧ 重度障害のある人の サービスに関する教育プ ログラムの調査・研究 デザイン性により、ADLや身体状 ⑨ 実用化筋電電動義手の開発 況に合わせて選択できる食事自助具 ⑩ 動歩行安定性を重視した高齢切断者 (スプーン)の開発 ③ 視覚障害者向け触覚ジョグダイヤル の製品化開発 ④ 失語症言語訓練用動画教材ソフト ウェアの開発 ⑤(障害児施設向け)障害の程度に関 わらず、主体的な参加が可能な 「キッズ・インタラクティブ・アー ツ」システムの開発 ⑥ 次世代音声・点字インターネットブ ラウザの開発 ⑦ 車椅子で使用する女性用装着型自動 用義足足部の開発 ⑪ 視覚障害者用の触地図製作に関るガ イドラインの基本研究 ⑫「姿勢保持装置のモジュラーフレー ムシステム」の開発 ⑬ 重度障害者のための入力スイッチ部 の形態に関する調査研究 -スプリント構造の応用と適応- ⑭ 発達障害児用携帯型会話補助装置の 寝たきり高齢者や重度障害者向け入 力機能改良と成人向け機能強化に関 する研究開発 義肢、装具、車いす、盲人安全つえ、補聴 器等の補装具の交付又は修理を公費で行う ものである。 員研修会が実施されている。 地方公共団体が地方単独事業で行う福祉 用具に関する情報提供・相談のための施設 日常生活用具の給付(貸与)は、在宅で 日常生活を営むのに著しく支障のある障害 のある人に対して、日常生活の便宜を図る 整備事業に対して、少子・高齢化対策事業 等により支援措置を行っている。 ため、浴槽、特殊便器、点字タイプライ (3)研究開発の推進 ター、聴覚障害者用通信装置等を給付又は 貸与するものである。平成 年度には、対 象品目として、新たに視覚障害者用ポータ ブルレコーダーを取り入れることにより、 福祉用具産業は成長期の入口にさしか かったところであり、利用者への十分な選 択肢の提供や費用対効果等がより重要な課 改善を図った。 身体に障害のある人の使用に供するため の特殊な性状、構造又は機能を有する一定 の物品については、消費税は非課税とされ 題となっている。このため、研究開発の推 進、標準化や評価基盤の整備等、産業の基 盤整備を進め、福祉用具産業の健全な発展 を支援することを通じて、良質で安価な福 ており、平成 年度は個別の対象物品につ いて所要の見直しを行った。 祉用具の供給による利用者の利便性の向上 を図っている。 研究開発については、従来より国立身体 福祉用具の情報については、(財)テク ノエイド協会において、福祉用具の製造・ 障害者リハビリテーションセンター研究所 において、「身体障害者の自立と社会参加 ならびに の向上」を目的としたリハ ビリテーション支援システム、支援技術、 販売企業の情報や個別用具の情報にかかる データベース(福祉用具情報システム: 福祉機器に関する研究開発及び評価法の研 究開発を行っている。 )を構築しており、インターネット を通じてこれらの情報を提供している 平成5年度より福祉用具法に基づく「福 祉用具実用化開発推進事業」の下、障害の (2)情報・相談体制の充実 ( ) 。 国立身体障害者リハビリテーションセン ター学院において、身体に障害のある人の リハビリテーション・福祉に従事する専門 ある人や高齢者、介護者の生活の質の向上 を目的として優れた技術や創意工夫のある 福祉用具の実用化開発を行う民間企業等に 対し、独立行政法人新エネルギー・産業技 職員の養成及び現に従事している各種専門 職の技術の向上を目的とした研修を行って おり、なかでも福祉用具に携わる専門職に )を通じて研究開 術総合開発機構( 発費用の助成を行い、制度発足以来、平成 年度までに 件のテーマを採択してい ついては、言語聴覚学科、義肢装具学科、 視覚障害学科により養成が行われているほ か、義肢装具等適合判定医師研修会、補聴 器適合判定医師研修会、視覚障害者用補装 る。 (財)テクノエイド協会では、厚生労働 省の委託等を受けて調査研究を行っている ほか、「福祉用具研究開発助成事業」とし 具適合判定医師研修会、義肢装具士研修会、 福祉機器専門職員研修会、靴型装具専門職 て、平成元年度より民間事業者等が行う研 究開発に対し助成を行っており、これまで 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り テーマが終了し(平成 年度末現在)、 平成 年度は、新規の振動・衝撃吸収材を 活用した福祉機器の開発と改良等新たな研 ら、客観的な評価方法・基準の策定と標準 化が不可欠である。このため、国際的な標 準化動向を踏まえた日本工業規格( ) 究開発テーマに助成を行った。 障害のある人を含め誰にとっても、より 安心・安全で、また識別・操作等もしやす 等を活用した福祉用具の標準化を推進して いる。平成 年度は、介護保険法対象品目 についての 化調査を開始した。 く、快適な生活用品、生活基盤、システム 平成 年 月に、規格作成時における高 等の開発を支援する観点から、個々の人間 のレベルでの様々な行動を計測し、理解・ 蓄積することにより、人間と製品・環境の 適合性を客観的に解析し、個々の人間の行 齢者・障害のある人への配慮事項を取りま とめた「 ガイド 」が国際規格 として制定され、我が国も平成 年6月に 同ガイドを として制定した。同 動特性に製品・環境を適合させる基盤技術 の研究開発を実施している。 時に、我が国として高齢者・障害のある人 の支援に関する標準化をどのように進めて いくべきであるか、規格づくりのアプロー チの観点をまとめ、「高齢者・障害者への (4)標準化の推進 より優れた福祉用具の開発・普及を推進 するためには、利用者のニーズにきめ細か 配慮に係る標準化の進め方について(提言 書)」として公表した。 く対応するとともに、安全性を含めた品質 向上、互換性の確保による生産の合理化、 購入者への適切な情報提供に資する観点か ●図表 『 機能・能力区分 / ガイド サービスの質の向上 利用者に質の高いサービスを提供する取 』に示された7つの分野の考慮事項(マトリックス) 感覚能力 身体能力 認知能力 アレルギー 見る、聞く、触る、 嗅ぐなど 移動、握力、話すなど 判断、記憶など 接触、食べ物など 情報 歩行困難、 老眼・難聴、痺れなど 言語障害など 色、文字の大きさ、コ 位置、レイアウト ントラスト、形状など 包装 色、文字の大きさ、コ 扱いやすさ、表面材質 図記号、絵記号 ントラスト、形状など など 素材(材質) 色、コントラスト、形 扱いやすさ、表面材質 色、コントラスト、形 成分表示、表面材質、 状、表面材質、音響な など 状など 素材など ど 取付け 照明、扱いやすさ、道 扱いやすさ、表面材質 色、形状、道理に合っ 成分表示、表面材質、 理に合った手順など など た手順 素材など 配慮領域 ユーザーインタ フェース 保守・保管・廃棄 知的障害、自閉症など 絵記号など 成分表示、表面材質、 素材など 色、文字の大きさ、レ 位置、レイアウト、扱 図記号、絵記号、わか アレルギー性や毒性の イアウト、扱いやすさ いやすさなど りやすさ ない材質など 扱いやすさ、道理に合 扱いやすさ った手順など 図記号、絵記号、道理 アレルギー性や毒性の に合った手順 ない材質など 照 明 、 ア ク セ ス ル ー 位置、レイアウト、表 図記号、絵記号、わか アレルギー性や毒性の 面材質など りやすい言葉 ない材質など 構築環境(建物等)ト、音量など 資料:経済産業省 組を継続的に行うための目安として、平成 年6月に「障害者・児施設のサービス共 通評価基準」を作成し、障害者・児施設等 我が国で初めての福祉関係専門職の国家資 格制度である社会福祉士及び介護福祉士法 が制定され、社会福祉の現場において着実 による自己評価を実施した。また、翌年7 月には前年度の評価実績を踏まえて評価基 準を見直す等、自己評価の普及を図ってき に定着してきた。 具体的には、身体上、精神上の障害等に より日常生活を営むのに支障がある人に対 た。 して、 第三者評価事業については、事業の更な る普及・促進を図るため、 平成 年5月に、 福祉サービス共通の第三者評価基準ガイド ライン、第三者評価事業推進体制等につい ・専門的知識及び技術を持って福祉に関す る相談援助を行う社会福祉士について は、資格登録者数約 人(平成 年 3月末) て示した指針を各都道府県に通知したとこ ろ。これに伴い、平成 年3月に、障害 者・児施設に関する各項目の判断基準等を 各都道府県に通知した。 ・専門的知識及び技術を持って入浴等の介 護や介護指導を行う介護福祉士について は、資格登録者数約 人(平成 年3月末) を数えることとなった。 今後とも、重点施策実施5か年計画等に 不可欠な福祉人材について、更なる量的拡 専門職種の養成・確保 (1)福祉専門職 福祉専門職の養成確保については、平成 4年に策定された、いわゆる福祉人材確保 充を図るとともに、福祉専門職の中核的役 割を担う高い資質を持った社会福祉士及び 介護福祉士の養成・確保に努めることとし ている。 法に基づき、社会福祉事業従事者等に対す る研修や無料職業紹介事業等を実施する都 社会福祉士及び介護福祉士の教育課程に ついては、他の保健医療福祉従事者との一 道府県福祉人材センター及び社会福祉関係 職員の福利厚生の充実を図る福利厚生セン 層の連携や在宅での生活支援を視野におい た効果的な相談援助及び介護の技術を備え ターが設置されるなど、総合的な社会福祉 従事者確保の対策が進められている。 ア 社会福祉士、介護福祉士 るとともに、人権等に関する意識をより高 める教育課程となるように、平成 年に改 正を行い、平成 年4月の入学生から適用 した。 国民の社会福祉に対する需要が多様化・ 高度化してきたことから、昭和 年5月、 イ 精神保健福祉士 ●図表 年度末の登録者) 福祉専門職の資格取得者(平成 社会 福祉 士 人 介護 福祉士 人 国家試験 人 精神保健福祉士 養成試験 人 人 資料:厚生労働省 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 精神に障害のある人の社会復帰を促進す る上では精神に障害のある人の保健・福祉 に関する専門的知識・技術を有する者によ の養成施設は いる。 名の定員が確保されて る相談・援助が重要である。このため、精 神に障害のある人の社会復帰に関する相 談・援助を行う精神保健福祉士を国家資格 イ 視能訓練士、義肢装具士 両眼視機能の回復のための矯正訓練及び これに必要な検査を行う視能訓練士、義 化する精神保健福祉士法が平成9年 月に 肢・装具の装着部位の採型並びに製作及び 成立し、平成 年4月から施行された。本 資格の国家資格化については、昭和 年の 精神衛生法の改正時以来、衆参両院から7 回にわたり附帯決議がなされるなど、その 身体への適合を行う義肢装具士の養成施設 についても、平成 年4月現在それぞれ 名、 名の定員が確保されている。 必要性は従来から指摘されていたところで ある。平成 年以降、精神保健福祉士は着 実に養成されており、有資格者数は2万 人(平成 年3月末)を数えること ウ 言語聴覚士 音声機能、言語機能及び聴覚に関するリ ハビリテーション等を行う言語聴覚士が平 成 年に国家資格化され、その養成施設は となった。 平成 年4月現在、定員 れている。 名が確保さ (2)リハビリテーション従事者 (3)国立専門機関等の活用 高齢化の進展、疾病構造の変化等に伴い、 リハビリテーションの必要性、重要性が一 層増してきている。そのため、専門的な技 国立身体障害者リハビリテーションセン ター学院において、身体に障害のある人の 術及び知識を有する人材の確保と資質の向 上を図っていくことが重要である。 リハビリテーション・福祉に従事する専門 職員の養成及び現に従事している各種専門 ア 理学療法士、作業療法士 職の技術の向上を目的とした研修として、 5課程の専門職員養成、 コースの知識・ 理学療法士及び作業療法士は、身体や精 神に障害のある人々に対し、基本的動作能 力・応用的動作能力又は社会的適応能力の 回復を図るための理学療法、作業療法を行 技術向上のための研修を実施している。 情報の保障やコミュニケーションの支援 を必要とする視覚障害のある人、聴覚障害 のある人の社会参加を進める上で専門職の う専門職である。平成 年4月現在で理学 療法士の養成施設は 名、作業療法士 養成・確保が重要な課題であることから、 視覚障害のある人の生活訓練を専門とする ●図表 リハビリテーション従事者の資格取得者(平成 年末の登録者) 理学療法士 作業療法士 視能訓練士 義肢装具士 人 人 人 人 言語療法士 人 資料:厚生労働省 技術者を養成する視覚障害学科、聴覚障害 のある人の手話通訳を専門とする手話通訳 士を養成する手話通訳学科を設けているほ か、現任者の技術等の向上のための、視覚 障害生活支援研修会、手話通訳士専門研修 会も実施している。 また、保健・医療に携わる専門職につい 第 節 保健・医療施策 障害の原因となる疾病等の予防・治療 (1)障害の原因となる疾病等の予防・早 ては、言語聴覚学科、義肢装具学科により 養成を行っているほか、音声言語機能等判 定医師研修会、身体障害者福祉法第 条指 定医師研修会、義肢装具士研修会、作業療 ア 健康診査 障害の予防、早期発見のために、妊産婦、 法士研修会、リハビリテーション心理職研 修会、言語聴覚士研修会、視覚障害生活支 援研修会、リハビリテーション看護研修会 を実施している。 乳幼児を対象とした健康診査、訪問指導な どの母子保健施策を行っている。 健康診査は、疾病の危険(リスク)の早 期発見による疾病等の発生予防、疾病や異 このほか、全国の国立更生援護施設で 培った技術の情報提供や研修を行うための 場として、国立光明寮に地域交流棟等の整 常の早期発見の機会として重要であり、必 要に応じて保健指導に結び付ける機会でも ある。 備を行うとともに、当該光明寮において、 地域ボランティアや住民を対象として、ま た、福祉教育の一環として教員や小中学生 を対象に、視覚障害のある人に対する正し 1歳6か月児及び3歳児健康診査は、幼 児期において、身体発育及び精神発達の面 から最も重要な時期である1歳6か月児及 び3歳児のすべてに対し、総合的な健康診 い理解と知識や援助方法の習得を目的とし た研修会等を実施している。 査を実施するものであり、その結果に基づ いて適切な指導を行っている。 また、知的障害児(者)の高齢化や障害 の重複化、さらには自閉症等の特有の発達 フェニールケトン尿症等の先天性代謝異 常や先天性甲状腺機能低下症(クレチン症) 障害を有する障害児(者)に対する取組の 強化等に伴い、これらに関連する業務に従 事する専門職員の資質向上を図ることは重 要な課題であることから、国立秩父学園附 などは、早期に発見し、早期に治療するこ とによって、知的障害などを予防すること ができるため、新生児を対象とした検査が 実施されている。 属保護指導職員養成所において、知的障害 関係福祉施設等で保護指導の業務に従事す 難聴等の聴覚障害の早期発見を図るた め、新生児に対して試行的に聴覚検査など が実施されている。 る職員の資質向上を図るための研修を実施 している。特に自閉症等への取組として、 全国の知的障害児施設等に附置される「発 達障害者支援センター」の職員に対する療 育技術に関する研修を実施している。 期発見 学校においては、就学時や毎学年定期に 児童生徒の健康診断を行っており、疾病の 早期治療や早期発見に役立っている。 イ 保健指導 妊産婦や新生児・未熟児等に対して、障 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 害を予防し、 健康の保持増進を図るために、 家庭訪問等の個別指導による保健指導が行 われている。 への搬送を円滑に行うための医師及び看護 師が同乗できるドクターカーの整備補助が 行われている。 身体の機能に障害のある児童又は機能障 害を招来する児童を早期に発見し、療育の 指導等を実施するため、保健所及び市町村 都道府県においては、総合周産期母子医 療センターを中核とする周産期医療システ ムを整備して、必要な情報を収集するとと において早期に適切な治療上の指導を行い、 もに、医療施設等に対する情報提供・相談 その障害の治癒又は軽減に努めている。身 体に障害のある児童については、障害の状 態及び療育の状況を随時把握し、その状況 に応じて適切な福祉の措置を行っている。 等を行っている。 国立病院・療養所では、小児医療、母 性・父性医療及び関連・境界領域を包括す る医療(成育医療)を国の医療政策として ウ 生活習慣病の予防 健康寿命の更なる延伸、生活の質の向上 を実現し、元気で明るい高齢社会を築くた 担うべき医療(政策医療)と位置付け、国 立成育医療センターを中心として成育医療 の機能を有する他の国立病院・療養所との 間で診療、臨床研究、教育研修、情報発信 めには、疾病の早期発見や治療に加えて、 若いうちから生活習慣の見直しなどを通じ 積極的に健康を増進し、疾病の発症や進行 の全国的な政策医療ネットワークを構築 し、周産期医療を含めた医療体制の充実を 図ることとしている。 を予防する「一次予防」に重点を置いた対 策の推進が急務である。このため、平成 年3月には、栄養・食生活、身体活動・運 動、糖尿病、循環器病等について具体的な 原因不明で、治療方法が確立していない いわゆる難病のうち、治療がきわめて困難 であり、かつ、医療費が高額であると厚生 労働省が認めた 疾患については、特定疾 目標を設定し、疾病予防・健康増進を推進 するための「 世紀における国民健康づく 患治療研究事業(難病の医療費公費負担制 度)において、医療費の自己負担分につい り運動(健康日本 )」を策定した。また、 「健康日本 」を支え、健康づくりや生活 て公費負担が行われている。平成 年8月 の厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委 習慣病予防を一層積極的に推進していくた めの法的基盤として健康増進法を平成 年 5月に施行し、これらに基づき、一次予防 を中心とした国民の健康増進施策を推進し 員会中間報告「今後の難病対策の在り方に ついて」等を踏まえ、平成 年度に、見直 しを行った。具体的には、他の難治性疾患 や障害者医療との公平性も踏まえ、所得と ている。 治療状況に応じた段階的な患者一部負担へ 変更するとともに、低所得者(患者の生計 中心者の所得状況が市町村民税非課税の場 (2)障害の原因となる疾病等の治療 妊娠・分娩時の突発的な緊急状態に対応 するため、周産期医療の確保が重要となっ ている。このため、新生児集中治療管理室 ( ( )、 母 体 ・ 胎 児 集 中 治 療 管 理 室 )の整備や医療機関から 合)については、全額公費負担とするなど の変更を行った。 (3)正しい知識の普及 ア 学校安全の充実 学校においては、児童生徒等が自他の生 命を尊重し、日常生活全般における安全に 必要な事柄を実践的に理解し、安全な生活 係団体等で推進する国民運動計画である 「健やか親子 」の推進等により、妊産婦、 新生児及び乳幼児の健康診査の適切な実施 ができるような態度や能力を養うことが大 切である。このため、教科「体育」や「保 健体育」、道徳及び特別活動を中心に、学 及びこれらの機会の活用を図り、障害の早 期発見に努めている。 校教育活動全体を通じて安全教育を行って (2)障害に対する医療・医学的リハビリ いる。 文部科学省では、安全教育の充実を図る ため、各都道府県において指導的な役割を 果たしている小・中・高等学校の教員等を ア 医療・リハビリテーション医療の提供 障害のある人のための医療・リハビリ 対象とした「各地域における学校安全の基 盤となる指導者の養成を目的とした研修」 (独立行政法人教員研修センターが実施。 心肺蘇生法の講義や実習等を含む)を開催 テーション医療の充実は、障害の軽減を図 り、障害のある人の自立を促進するために 不可欠である。 このため、国立高度専門医療センター及 し、指導者の資質の向上を図っている。 テーション イ 労働災害防止対策 び独立行政法人国立病院機構の設置する医 療機関においては、進行性筋ジストロ フィー、重症心身障害を国の医療政策とし 我が国の労働災害の発生件数は、死傷者 数は長期的に減少傾向で推移している。死 亡者数については、平成 年は 名と なり、6年連続で 人を下回り、前年 て担うべき医療(政策医療)と位置付け、 重症心身障害児(者)については 施設 床、進行性筋ジストロフィー児(者) については 施設 床の病床において と比べ 人の減少となっている。 今後における労働災害防止対策として 入院治療等を行うとともに、国立精神・神 経センターを頂点とする診療、臨床研究、 は、まず、安全管理体制の確立、安全管理 の計画的推進、安全に係る事前評価の充実、 教育研修、情報発信の全国的な政策医療 ネットワークを計画的に構築している。 機械設備の安全化の促進、生産活動と一体 となった安全管理活動の促進、適正な作業 方法の確立、安全衛生教育の徹底等の基本 的対策を見直し、これらの効果的な推進を 身体障害者福祉法及び児童福祉法に基づ き、更生医療及び育成医療(身体障害を軽 減又は除去するための医療)を給付してい る。 図る必要がある。 医療保険においても、医学の進歩ととも に常に新しい医療が診療報酬に取り込まれ ており、例えば平成6年4月からは、人工 障害に対する適切な保健・医療サービスの充実 (1)障害の早期発見 我が国の母子保健における取組の成果や 課題を整理し、 世紀の母子保健の取組の 方向性を示し、国民をはじめ各自治体・関 内耳の埋込手術が、また平成 年4月から は、在宅における人工透析が診療報酬に取 り入れられている。 平成6年の医療保険制度の改正において、 在宅医療を推進するため、かかりつけ医師 による往診や在宅人工呼吸器指導管理等在 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 宅医療に係る診療報酬を改善するとともに、 訪問看護ステーションによる訪問看護事業 の対象を重度障害者等に拡大している。 行刑施設においては、医療刑務所等にリ ハビリテーション機器を整備し、受刑者の うち、運動機能に障害を有する者や長期療 歩行困難等のために身体障害者更生相談 所が実施する巡回相談に参加することが困 難な在宅の重度身体障害者に対しては、 養等で運動機能が低下した者に対して、機 能回復訓練を行っている。 「在宅重度身体障害者訪問診査」を市町村 において実施しており、訪問診査において は、全身の状態を診断するとともに、リハ ビリテーション器具等の利用に関する助言 や各種医療制度に関する指導、補装具の給 付等を行っている。 (3)障害者に対する保健サービス 児童相談所では、障害相談にも応じてお り、その種類は肢体不自由相談をはじめ、 視聴覚障害相談、言語発達障害等相談、重 イ 医療的リハビリテーションの確保 国立身体障害者リハビリテーションセン 症心身障害相談、知的障害相談、自閉症相 談に及んでいる。また、特別児童扶養手当 に係る判定事務や療育手帳に係る判定事務 についても行っている。 ター病院では、開設当初から身体上の障害 のある者及びそのおそれのある者に対する 医学的リハビリテーションの臨床・研究活 平成 年度からは、入院治療が必要に なった重症難病患者に対する入院施設の確 保及び受入れ体制の整備が円滑に行われる 動を行っており、診療部(一般診療科、特 殊外来)、第一機能回復訓練部(肢体不自 由リハ部門)、第二機能回復訓練部(言 語・聴覚障害リハ部門)、第三機能回復訓 よう、難病医療拠点・協力病院の確保、在 宅患者に対する支援の強化など、保健医療 福祉サービスの提供を推進している。 練部(視覚障害リハ部門)を設け、各障害 (4)保健・医療サービス等に対する適切 に対応した機能回復訓練を行うとともに、 な情報提供 早期退院・社会復帰に向けた医療相談活動 及び心理支援活動を行っている。 難病患者への情報提供については、これ また、脳血管障害や交通事故等による脳 損傷を受けた者の中には、記憶障害、判 断・遂行障害、認知障害など生活機能に著 しい支障をきたす者がおり、このような機 まで難病情報センターによりインターネッ トを活用した最新の医学・医療情報等を提 供しており、難病患者の持つ様々なニーズ に対応したきめ細やかな相談支援体制が行 能障害は外見からは分かりにくく障害のあ る人として社会的認知が得られにくいこと われるよう、平成 年度からは難病相談・ 支援センター事業を創設し、都道府県ごと の保健・健康サービスの拠点となるよう順 から、平成 年度から、地方拠点病院等と 連携し、支援体制の確立を図ることを目的 とした「高次脳機能障害支援モデル事業」 に取り組んでいる。平成 年度には症例の 集積と分析を通じ、標準的な「診断基準」 、 次整備を進めている。 精神保健・医療施策の推進 「訓練プログラム」及び「支援プログラム」 を作成した。 (1)心の健康づくり うつ病は、だれもがかかりうる病気であ り、早期発見・早期治療が可能であるにも かかわらず、本人や周囲の者からも気づか 登校、家庭内暴力など、心の問題が社会問 題化している。また、災害等の心的外傷体 験により生じる (心的外傷ストレス れにくく、その対策の必要性が指摘されて いる。このため、平成 年1月「地域にお けるうつ対策検討会」において、住民がう 障害)は、長期間の療養期間を要するもの として、非常に注目されている。これらに 対応するため、専門家の養成研修等を行い、 つ病を知り、うつ病に気づき、適切に対応 精神保健福祉センター、病院、児童相談所、 できるように、保健医療従事者等がサポー トするためのマニュアルを取りまとめたと ころであり、今後これを周知することとし ている。 学校等で児童思春期や の専門相談等 を取り入れている。また、関係機関と連携 して児童思春期問題に取り組んでいる都道 府県等を選定し、ケースマネジメントに関 思春期におけるいわゆるひきこもり、不 ●図表 するモデル事業を実施したところであり、 高次脳機能障害支援モデル事業 〈訓練・支援プログラムや既存の各種制度を 活用したサービス提供の試行的実践〉 〈全国高次脳機能障害支援拠点センター〉 地方自治体 国立身体障害者 リハビリテーションセンター 病 院 支援対策整備推進委員会 身障施設 Àモデル事業の総括 Àリハビリテーション・生活支援事業 À情報収集・提供事業 À普及啓発事業(シンポジウム等) (参考) ・地方拠点病院(平成 年度~平成 年度) ・地方支援拠点機関(平成 年度~) 支援拠点機関 地 方 支 援 拠 点 機 関 等 連 絡 協 議 会 の 開 催 À支援の中心となり継続的な支援を行う 「支援コーディネーター」を配置 事 例 収 集 ・ 分 析 ・ 評 価 市町村 関 係 機 関 社会福祉 医療機関 施設・在宅 サービス ハローワーク・ 障害者職業セ ンター 〔目標〕全国に普及可能な支援体制の確立 資料:厚生労働省 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り うつ病を疑うサイン 〈うつ病を疑うサイン-自分が気づく変化〉 〈うつ病を疑うサイン-周囲が気づく変化〉 1.悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分 1.以前と比べて表情が暗く、元気がない 2.何事にも興味がわかず、楽しくない 2.体調不良の訴え(身体の痛みや倦怠感) 3.疲れやすく、元気がない(だるい) 4.気力、意欲、集中力の低下を自覚する (おっくう、何もする気がしない) が多くなる 3.仕事や家事の能率が低下、ミスが増え る 5.寢つきが悪くて、朝早く目がさめる 4.周囲との交流を避けるようになる 6.食欲がなくなる 5.遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する 7.人に会いたくなくなる 6.趣味やスポーツ、外出をしなくなる 8.夕方より朝方の方が気分、体調が悪い 7.飲酒量が増える など 9.心配事が頭から離れず、考えが堂々め ぐりする .失敗や悲しみ、失望から立ち直れない .自分を責め、自分は価値がないと感じ る など 今後、 本モデル事業による事例集を作成し、 各地域に配布することとしている。 (2)精神疾患の早期発見・治療 出典:平成 年1月「地域におけるうつ対 策検討会」報告書 入院による入院者については、公費による 医療費負担制度を設けている。 平成 年度の精神医療費は約 兆 億 円であり、国民医療費全体の約5%を占め ア 地域精神保健施策の推進 ているが、このうち入院医療費が約 兆 億円、外来医療費が約 億円と 精神保健福祉施策については、精神に障 害のある人の人権に配慮した適正な医療及 び保護の実施、精神に障害のある人の社会 復帰の促進、国民の精神的健康の保持・増 なっている。 外来医療については、約 万人を対象と して通院医療費の公費負担制度を設けてお り、在宅の精神に障害のある人の生活指導 進を図るための地域精神保健施策の一層の 推進を図っている。 等を行う精神科デイケア事業及び精神科ナ イトケア事業等を実施している。 平成 年6月末現在、我が国の精神病院 地域精神保健施策については、地域の保 数は か所、その病床数は約 万床と なっており、全病院の病床数の約2割を占 めている。また、精神病院の入院患者数は 約 万人であり、このうち、約 万人が任 健所や都道府県の精神保健福祉センターを 中心に取り組んでいる。保健所においては、 精神保健福祉センターや医療機関、社会復 帰施設等との連携の下に、精神保健福祉相 意入院、約 万 人が医療保護入院、 約 人が措置入院となっており、措置 談員による精神保健福祉相談、保健師によ る訪問指導を実施している。 精神保健福祉センターにおいては、精神 保健福祉に関する相談指導や技術援助、知 識の普及等の業務を行っているほか、アル 人のため本人の同意に基づいた入院を行う 状態にない者として明確化したほか、緊急 に入院が必要となる精神に障害のある人に コール関連問題に関する相談指導、思春期 精神保健対策、心の健康づくり、性に関す る相談等の事業を実施している。さらに、 係る移送の法定化、保護者の自傷他害防止 監督義務の規定の削除等を行うとともに、 精神保健福祉センターに通院医療費の公費 平成 年度からは、 精神医療審査会の事務、 負担や精神障害者保健福祉手帳の申請に係 通院医療費の公費負担の判定及び精神障害 者保健福祉手帳の判定を行っている。 平成7年度には、「精神保健法」を改正 し、精神に障害のある人の社会復帰施策の る判定のうち専門的な知識及び技術を必要 とするもの、及び精神医療審査会の事務を 行わせるなど、その機能を拡充した。 夜間や土日曜でも安心して精神科の救急 充実、より良い精神医療の確保、地域精神 保健福祉施策の充実等を行うとともに、公 費負担医療の公費優先の仕組みを保険優先 の仕組みに改め、法律名を「精神保健及び 医療が受けられるよう精神科救急医療体制 整備事業を実施している。 厚生労働省の精神保健福祉対策本部の中 間報告を受けて設置された精神病床等に関 精神障害者福祉に関する法律」とした。 精神に障害のある人の人権に配慮した適 正な医療の確保、緊急に入院が必要となる する検討会においては、患者の病態に応じ た精神病床の機能分化の在り方や、受入れ 条件が整えば退院可能な患者への対応等に 精神に障害のある人に係る移送の法定化、 保護者が負担する義務の軽減及び精神に障 害のある人の保健福祉施策の充実を図るた め、平成 年6月4日に「精神保健及び精 ついての議論を進め、平成 年9月に提示 された精神保健福祉の改革ビジョンにおい ては、 「入院医療中心から地域生活中心へ」 という基本的な方策を推し進めていくた 神障害者福祉に関する法律等の一部を改正 する法律」が公布された。この改正では、 め、国民各層の意識の変革や精神保健医療 福祉体系の再編と基盤強化を進めるととも 医療保護入院の対象者を精神に障害のある に、精神病床の機能分化・地域生活支援体制 ●図表 精神科医療費構成 一般診察医療費 ( 億円) 精神医療費 ( 億円) (注) 入院 %( 入院外 %( 億円) 入院 %( 億円) 億円) 入院外 % ( 億円) 一般診療医療費、精神科医療費については、平成 年度国民医療費によるほか、薬局調剤医療費、 入院時食事療養費等を含まない。 精神科医療費については、 「精神及び行動の障害」に係るもの(精神遅滞を含み、てんかん、アルツ ハイマー病は含まない) 。 資料:厚生労働省 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り の強化等により、受け入れ条件が整えば退 院可能な者の解消を図ることとしている。 行っている。 いわゆる難病のうち、症例数が少なく、 原因が不明で治療方法も確立しておらず、 イ 重大な他害行為を行った者に対する適 切な医療の確保 心神喪失等の状態で重大な他害行為を かつ、生活面への長期にわたる支障がある 特定の疾患については、厚生労働省におい て、研究班を設置し、特定疾患治療研究と 行った者に対し、その適切な処遇を決定す 連携しつつ、原因の究明、治療方法の確立 るための手続等を定めることにより、継続 的かつ適切な医療並びにその確保のために 必要な観察及び指導を行うことによって、 その病状の改善及びこれに伴う同様の行為 に向けた研究が行われている。平成 年度 からは厚生労働科学研究難治性疾患克服研 究として再編し、大型プロジェクト研究の 実施等により難治性疾患の画期的な診断法 の再発の防止を図り、もってその社会復帰 を促進することを目的とする「心神喪失等 の状態で重大な他害行為を行った者の医療 及び観察等に関する法律」が平成 年7月 及び治療法の研究開発を目指した研究を一 層推進している。 専門職種の養成・確保 に成立した。 ( )医師 研究開発の推進 障害の予防や根本的治療法等を確立する ため、これまで障害の原因、予防、早期発 見、治療及び療育に関する研究が行われて きた。これは、障害児施策の基本である障 医師については、卒前・卒後の教育の中 でリハビリテーションに関する教育の充実 を図っている。卒前教育としては、各医科 大学(医学部)において、リハビリテー ションに関する講座の設置や授業科目を開 設するなどのほか、整形外科学、内科学等 害の予防や早期治療を確立し、有機的かつ 総合的に施策を推進させるための基礎とな るものである。この研究の成果を踏まえ、 の授業科目の中でリハビリテーションに関 する内容も含める等の充実を図っている。 1歳6か月児健康診査、3歳児健康診査、 先天性代謝異常等検査、新生児聴覚検査、 周産期医療対策事業等が実施されている。 国立身体障害者リハビリテーションセン 卒後教育においては、平成 年度から必修 化された新たな医師臨床研修制度におい て、研修医が達成すべき「臨床研修の到達 目標」として、保健・医療・福祉の各方面 ター研究所では、「身体障害者の自立と社 の向上」を目的とし 会参加ならびに た、医学・工学・社会学・心理学等の学際 に配慮しつつ、診療計画を作成し、評価す るために ( )を考慮に 入れた総合的な管理計画(リハビリテー 的取組により、リハビリテーション支援技 術、社会システム及び身体に障害のある人 の健康維持・増進に関する研究を行うとと もに、厚生労働科学研究として、「障害保 ション、社会復帰、在宅医療、介護を含む) へ参画することを掲げ、また、経験が求め られる疾患・病態として、一般的な診療に おいて、頻繁にかかわる心身の障害(認知 健福祉総合研究事業」 、 「感覚器障害研究事 業」 、 「こころの健康科学研究事業」などを 症疾患・慢性関節リュウマチなど)を定め るなど、資質の向上のための方策を講じて いる。 ( )看護職員 看護師を含めた看護職員については、卒 前教育から、基礎看護学、在宅看護論、成 人看護学、老年看護学、精神看護学等の教 育課程において、リハビリテーション等の 障害のある人に対する支援等を含めた、 様々な場面や対象者に対応できる資質の高 い看護職員の養成に努めている。また、ケ アを必要とする対象には、保健医療サービ スのみではなく福祉サービス等も必要であ り、看護と福祉の連携の観点からケアマネ ジメントができる能力が重要であり、その ための教育を重視しているところである。 なお、看護職員の就業者数は、現在のとこ ろ看護職員需給見通しに沿って順調に推移 している。 第 2 編 第 4 章 日 々 の 暮 ら し の 基 盤 づ く り 5章 第 住みよい環境の基盤づくり 第1節 障害のある人の住みよいまち づくりのための施策 住宅、建築物のバリアフリー化の推進 (1)住宅のバリアフリー化 ア 障害のある人に対応した住宅政策の基 本的考え方 住宅は国民生活の重要な基盤であり、障 害のある人を含むすべての人々が、生涯を 通じて安定とゆとりある住生活を実現でき るよう、住宅・住環境の整備を行うことが 重要な課題である。このため、良質な住宅 ストックの整備を図るとともに、障害のあ る人が障害の種別、程度、世帯の構成等に 応じて、日常生活に適した規模・設備を有 する住宅を確保できるようにすることが必 要である。 平成 年度を初年度とする第8期住宅建 設五か年計画においても、「いきいきとし た少子・高齢社会を支える居住環境の整 備」に重点的に取り組むこととしている。 具体的には、高齢者、障害のある人等の ニーズの多様性等に的確に対応し、加齢等 による身体機能の低下や障害が生じた場合 にも、基本的にそのまま住み続けることが できる住宅の供給及び普及、社会福祉施設 との併設の推進等医療・保健・福祉施策と の連携の強化並びに住環境の整備により、 居住安定の確保を図ることとしている。 イ 設計、設備の面で障害のある人に配慮 した住宅の供給 ① 公営住宅等 新設のすべての公営住宅について、平成 3年度より、設計・設備の面で障害のある 人等に配慮し、加齢等による身体機能の低 下等に対応した住宅を標準仕様として順次 供給している。既設の公営住宅の改善を行 う場合にも、可能な限り障害のある人等に 配慮した住宅改善を行うこととしている。 障害者向け公営住宅の建設に当たって は、規模の大きなものや特別の設備を設置 するものに対しては、工事費に係る補助金 を特例的に増額している。 入居者の募集・選考においては、障害者 世帯は、特に住宅困窮度が高いものとして、 事業主体の裁量により一定の上限の下、入 居者の収入基準を緩和するとともに、当選 率の優遇、別枠選考等の措置を講じている。 なお、身体に障害のある人等については、 単身入居が認められている。 民間事業者等が一定の基準に適合する良 質な賃貸住宅を整備する場合に、建設費や 家賃の減額に要する費用の一部を補助する などの支援を行う「高齢者向け優良賃貸住 宅制度」を設けて、高齢者向けの賃貸住宅 の普及を図っており、 この制度においては、 都道府県知事等の裁量により一定の障害者 世帯について別枠選考等の措置ができるも のとしている。 改良住宅等についても、設計・設備の面 で公営住宅に準じた取扱いをしている。 ② 公団賃貸住宅(都市機構住宅) 新設のすべての公団賃貸住宅(都市機構 住宅)について、平成3年度より、設計・ 設備の面で障害のある人等に配慮し加齢等 による身体機能の低下等に対応した住宅を 標準仕様として順次供給している。既存の 賃貸住宅についても、障害のある人等に配 慮した住宅改善を実施している。 障害のある人を含む世帯に対しては、入 居基準収入額の緩和、1階又はエレベー ター停止階への住宅変更、新規賃貸住宅募 集時の当選率の優遇等の措置が講じられて いる。 ③ 公社賃貸住宅 公社賃貸住宅については、平成7年度よ り、設計・設備の面で障害のある人等に配 慮し、加齢等による身体機能の低下等に対 応した住宅を標準仕様として順次供給して いる。 新築住宅については、上記の基準に適合 する住宅の場合( 万円/戸 沖縄は 万円/戸 )、ホームエレベーター、階段昇 降機、車いす対応キッチンユニットなどの 設備を併設する場合( 万円/戸(沖縄 は 万円/戸))、障害のある人等が同居 し比較的規模の大きな住宅を建設する場合 ( 万円/戸(沖縄は 万円/戸))に融 資の増額を行っている。 ④ 民間住宅の誘導 民間住宅については、平成 年8月に高 齢者の居住の安定確保に関する法律に基づ ウ 住宅リフォーム 障害のある人の健やかな住生活を実現す るため、既存住宅ストックを障害のある人 の生活や家族の介護に配慮した、障害のあ る人の住みやすい住宅へと改造していくこ き、高齢者の居住する住宅の設計に係る指 針を策定し、身体機能が低下した場合にも 住み続けられるような住宅の設計上の配慮 事項を示し、普及を促進している。 住宅金融公庫、沖縄振興開発金融公庫に おいては、障害のある人等に配慮した住宅 として、上記の指針に基づき定められた基 準に適合する住宅等一定の良質な住宅に対 して、金利の優遇を行っている(1戸当た とが求められている。このため、適切な設 計・施工ができる専門家を育成するため (財)住宅リフォーム・紛争処理支援セン ターにおいて、工務店等向けに障害のある 人にも対応した「高齢化対応住宅リフォー ムマニュアル」を作成し、その普及を図る とともに、増改築相談員等に対し、当マ ニュアルを用いて研修を行っている。 住宅リフォームを行うに当たっては、住 ㎡以下の住宅について、適 り床面積が 用を行っている) 。 ●図表 宅分野と保健福祉分野の連携による適切な 相談体制の確立が必要である。このため、 公営住宅等の障害者世帯向け住宅建設戸数 年 度 平成 年度 公営住宅 建設戸数 第 2 編 公団(都市機構)住宅の優遇措置戸数 賃 貸 分 譲 計 * * * * (注)1 *印は見込み戸数 2 公団住宅(都市機構住宅)の優遇措置戸数には、高齢者及び高齢者を含む世帯等に対する優遇措置戸数を含む (空家募集分を含む)。 3 優遇措置の内容としては、当選率を一般の 倍としている。 資料:国土交通省 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 関係省庁間の密接な連携の下、国及び地方 公共団体において、障害のある人が住みや すい住宅増改築、介護機器相談体制を整備 している。 障害のある人等の居宅を建築関係の専門 家等が訪問し、家屋の構造や障害の程度を のバリアフリー化、障害のある人が日常生 活を支障なく営むことができるように必要 な設備を設置する工事等を行う場合には、 平成 年度より融資を大幅に増額している ( 万円 万円等(沖縄は 万円 万円等))。 踏まえた住宅改造に関する適切なアドバイ スを行う住宅改良ヘルパー制度が平成5年 から設けられている。 住宅金融公庫、沖縄振興開発金融公庫に おいては、住宅の改良につき、段差解消等 エ 福祉・医療施策との連携 障害のある人の生活に関連したサービス を備えた住宅の整備を行うため、公営住宅 等を建設する際の社会福祉施設等の併設・ シルバーハウジング・プロジェクトとは? 住宅部局と福祉部局が連携することにより、公営住宅等について、手すり・緊急通報 装置の設置等の高齢者の安全や利便に配慮した設備・仕様とし、併せてデイサービスセ ンター等福祉施設との併設、又はライフサポートアドバイザーの配置により生活を支援 しています。入居者は高齢者世帯ですが、事業主体の長が特に必要と認める場合に限り、 以下の障害者世帯についても対象とすることとしています。 ・障害者単身世帯 ・障害者のみの世帯 ・障害者とその配偶者のみからなる世帯 ・障害者と高齢者( 歳以上)又は高齢者夫婦(夫婦のいずれか一方が 歳以上で あれば足りる。)のみからなる世帯 (概念図) 公共賃貸住宅 (公営住宅等) 設 計 デイ サービス センター 生サ 活 支ビ 援ス 福祉施設との 連携 安否の 確認 緊急時の 対応 ライフサポートアド バイザーの常駐によ りサービス提供 派 遣 福祉行政 高齢者向けの住宅 手すり、緊急通報システム設置等 連携 住宅行政 一時的な 家事援助 等 高齢者 生活相談所 等 合築などを推進している。また、障害のあ る人の共同生活を支援することを目的とす るグループホーム事業を公営住宅制度に位 置付け、一定の要件下で、社会福祉法人等 に公営住宅を使用させることができるもの としている。 の既存施設について、手すり、スロープ、 自動ドア、エレベーター(延べ面積 福祉施策と連携した生活支援サービス付 き公営住宅(シルバーハウジング)におい ては、事業主体の長が特に必要と認める場 合に、障害者世帯の入居を可能としている。 障害のある人等の生活しやすい市街地環 境の形成を図るため、住宅市街地整備総合 支援事業、優良建築物等整備事業、市街地 再開発事業等において、平成9年度より、 デイサービスセンター、保育所等の社会福 デパート、ホテル等の多数の人々が利用 する建築物を、障害のある人等が利用しや すくするためには、昇降装置の設置、廊下 の幅員等の確保、各種設備の充実等を図る 必要がある。しかし、これら設備の整備を 行うには費用の増加は避けられないことか ら、これらの負担の軽減を図り、障害のあ る人等の利用に配慮した建築物の整備の推 進を図るため、日本政策投資銀行、中小企 祉施設等を合築・併設する事業で、一定の 条件を満たすものに対し建築主体工事費の 一部を補助対象に上乗せしている。 業金融公庫等の政府系金融機関による融資 制度として「人にやさしい建築物(ハート フルビルディング)整備事業」(平成4年 度から)等を実施している。 ㎡以上の施設を対象)等の改修を実施する こととしている。 イ 人にやさしい建築物の整備 (2)建築物のバリアフリー化 ア 官庁施設のバリアフリー化 官庁施設の整備においては、昭和 年度 以降、公共職業安定所、法務局、税務署等 の窓口業務を行う官署、合同庁舎等につい て、車いす使用者の利用を考慮したスロー プ、肢体不自由者用トイレの設置や視覚に 障害のある人の利用を考慮した構内通路の 整備等、所要の措置を講じてきた。 更にきめ細かい障害者・高齢者施策を推 進するため、建築設計基準を定め、平成 ウ ハートビル法に伴う助成 ハートビル法に基づき、身体に障害のあ る人等が円滑に利用できる特定建築物の廊 下・階段等に関する基準を定め、特定建築 物の建築主への指導・助言を行っている。 建築物におけるバリアフリー対応をより 一層促進するため、特定建築物の拡大、特 別特定建築物の建築等についての利用円滑 化基準への適用義務の創設、努力義務の対 年度からは、窓口業務を行う官署が入居す 象への特定施設の修繕又は模様替えの追 加、認定建築物に対する支援措置の拡大、 所管行政庁(建築主事を置く市町村長等) る官庁施設について、障害のある人、高齢 への権限委譲、等の措置を講ずる改正法が 者等すべての人が円滑かつ快適に施設を利 用できるよう、窓口業務を行う事務室の出 入口の自動ドア化、多機能トイレの設置等 平成 年4月1日に施行された。 本法に基づき認定を受けた優良な建築物 (認定建築物)に対して、身体に障害のあ による高度なバリアフリー化を目指した整 備を推進している。また、平成 年度まで に、窓口業務を行う官署が入居するすべて る人等の利用に配慮したエレベーター、幅 の広い廊下等の施設整備に対する補助制度 (人にやさしいまちづくり事業)や税制上 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り ●図表 ハートビル 出入口 玄関や部屋のドアは 車いすを使用する方でも 通れるように 駐車場 駐車スペースは 車いすを使用する方でも 楽に利用できるように 浴室等 浴室やシャワー室は 車いすを使用する方でも 使いやすいように トイレ トイレは車いすを 使用する方でも 使いやすいように 廊下等 廊下は車いすを使用する方や 目の不自由な方も安心して 楽に通れるように エレベーター エレベーターは 階段 車いすを使用する方や 階段は 目の不自由な方も 手すりをつけて 利用しやすく 緩やかに アプローチ 出入口までは 段差がないか スロープ式に 視覚障害者誘導用 ブロック等 視覚障害者誘導用 ブロック等で安全に 資料:国土交通省 の特例措置(所得税・法人税における割増 償却等)のほか、融資制度として、「人に やさしい建築物 (ハートフルビルディング) 整備事業」 等の支援措置が設けられている。 だれもが社会の構成員として地域におい て安心して生活できるようにするため、生 活の基盤である建築・住宅におけるバリア フリー化を促進することを目的として、地 方公共団体、都市基盤整備公団(平成 年 宅の整備を推進している。 エ 障害のある人等の旅行促進のための環 境整備 ホテル・旅館については、高齢者・身体 に障害のある人等の利用に配慮したバリア フリー化施設整備の促進を図るため、高齢 者・身体に障害のある人等が円滑に利用で きる特定建築物の建築の促進に関する法律 7月に独立行政法人都市再生機構へ移行) (ハートビル法)第6条第3項第1号の規 定に基づき定められた「利用円滑化誘導基 等の特殊法人、建築・福祉に関する公益法 準」を満たす施設を整備し、かつ、客室内 人をメンバーとする「人にやさしい建築・ のバリアフリー化を行うホテル、旅館業者 住宅推進協議会」が、平成8年4月に設立 されるとともに、全国各地に地域協議会が 設立され、相互に連携を図りつつ、身体に 障害のある人等の利用に配慮した建築・住 に対し、中小企業金融公庫による優遇金利 での施設整備貸付制度を整備している。 オ 表示方法の統一 ① 点字表示 多くの公共施設等では、設置された製品 等に点字表示を付すことによる情報提供が 進みつつあるが、点字の表示方法について は統一されていないのが現状である。 今後、 更に拡大するであろう点字による情報提供 において、表示方法の混乱を避けるため、 その標準化を目指し、平成 年度より点字 表示に対する利用者ニーズの把握、国内実 態調査等の調査研究を行い、標準化のため の検討を行っている。 ② 案内用図記号 不特定多数の人々が利用する交通施設、 観光施設、スポーツ文化施設、商業施設な どの公共施設や企業内の施設において、文 字や言語によらず対象物、概念又は状態に 関する情報を提供する図形(案内用図記号) 第 2 編 第 5 章 オストメイト対応トイレ 直腸がんや膀胱がんなどが原因で臓器に 機能障害(内部障害のひとつ)を負い、手 術によって、人工的に腹部へ人工肛門や人 工膀胱の「排泄口(ギリシャ語でストーマ) 」 ) 」 を造設した人を「オストメイト( と言います。国内には約 万~ 万人のオ ストメイトがいると言われています。 パウチの例 オストメイトの人は括約筋がないため便 意や尿意を感じたり、我慢することができ ないため、便や尿を溜めておくための袋= 「パウチ」を腹部に装着しています。パウ チに溜まった排泄物は一定時間ごとに便器 や汚物流しに捨てる必要があります。この ときに、パウチや腹部を洗浄する必要があ 身体障害者・オストメイト用の設備を備えています ります。 そのため、シャワー等の特別な設備を備 えたトイレが、最近では設置されるように なってきました。オストメイト対応トイレ については、公共交通機関を中心に右図の ようなマークが表示されています。 オストメイト対応トイレの設備の例 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り は、一見してその表現内容を理解できる、 遠方からの視認性に優れている、言語の知 識を要しないといった利点があり、一般の 人だけでなく、視力の低下した高齢者や障 害のある人、さらに外国人等でも容易に理 解することができ、文字や言語に比べて優 ① 交通バリアフリー法 平成 年 月 日に、公共交通機関を利 用する身体に障害のある人等の移動に係る 身体の負担を軽減することにより、その移 動の利便性及び安全性の向上を促進するこ とを目的とする、交通バリアフリー法(高 れた情報提供手段である。 案内用図記号については、その標準とな るものを示すため、平成 年3月に案内用 齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用 した移動の円滑化の促進に関する法律)が 施行された。 交通バリアフリー法では、鉄道駅等の旅 客施設の新設、大改良及び車両等の新規導 入に際しての移動円滑化基準(移動円滑化 のために必要な旅客施設及び車両等の構造 及び設備に関する基準(平成 年運輸省建 図記号 項目を策定し、このうち、 項 目が平成 年3月に として制定された。 公共交通機関、歩行空間等のバリアフリー化の推進 設省令第 (1)公共交通機関のバリアフリー化 いる。既設の旅客施設・車両等についても 移動円滑化基準に適合させるよう努めなけ ればならないこととされている。 また、鉄道駅等の旅客施設を中心とした 一定の地区において、市町村が作成する基 本構想に基づき、旅客施設、周辺道路、駅 前広場等の重点的・一体的なバリアフリー 化を進める制度を導入することを内容とし ている。 ア 法令等に基づく公共交通機関のバリア フリー化の推進 障害のある人が、安全かつ身体的負担の 少ない方法で公共交通機関を利用して移動 できるよう、法令や各種ガイドライン等に 基づき、公共交通機関のバリアフリー化を 推進している。 ●図表 号))への適合義務を規定して 旅客施設のバリアフリー化の状況 1日当たりの 平均利用者数 人以 上 の旅客施設数 鉄軌道駅 バスターミナル 旅客船ターミナル 航空旅客ターミナル 平成 段差の解消 ( %) ( %) ( %) ( %) ( %* ) 年度末 視覚障害者誘 導用ブロック ( ( ( ( %) %) %) %) 1日当たりの平均利 平成 年度末 用者数 人以上 身体障害者用 かつトイレを設置し トイレ ている旅客施設数 ( ( ( ( %) %) %) %) (注)1 交通バリアフリー法に基づく移動円滑化基準に適合するものの数字 なお、1日当たりの平均利用者数が 人以上であり高低差5 以上の鉄軌道駅において、エレベーターが1 基以上設置されている駅の割合は %、エスカレーターが1基以上設置されている駅の割合は %となって いる。 2 航空旅客ターミナルについてのエレベーター・エスカレーター等の設置は平成 年3月までに %達成済み。 資料:国土交通省 交通バリアフリー法基本方針における目標設定 《平成 年( 年)までの達成目標》 ○旅客施設 1日当たりの平均的な利用者数が 人以上のすべての鉄軌道駅、バスターミナル、 旅客船ターミナル及び航空旅客ターミナルについて、原則として、 ・段差の解消 第 2 編 ・視覚障害者誘導用ブロックの整備 ・身体障害者用トイレの設備 第 5 章 等のバリアフリー化を実施する。 ○車両等 鉄軌道車両 乗合バス車両 約 旅客船 航空機 ●図表 車両等の総数 約 約 約 バリアフリー化される車両等の数 約 (約 %) 原則として、 ~ 年で低床化された車 両に代換 (うちノンステップバス) 約 ~ ( ~ %) 約 (約 %) 約 (約 %) 主要な鉄道駅等周辺における主な道路のバリアフリー化率の目標 平成 バリアフリー化 率 年度 % 平成 年度 約5割 平成 年度 % 資料:国土交通省 同法に基づき、バリアフリー化の目標や 交通事業者等が講ずべき措置、基本構想の 指針等を示した、移動円滑化の促進に関す ② ガイドラインの策定 昭和 年に「公共交通ターミナルにおけ る身体障害者用施設整備ガイドライン」と る基本方針(平成 年国家公安委員会、運 輸省、建設省、自治省告示第1号)が策定 して作成され、平成6年に「公共交通ター ミナルにおける高齢者・障害者等のための されている。平成 年 月には、市町村が 施設整備ガイドライン」として改訂された 作成する基本構想の指針となるべき事項に ついて、重点整備地区内の建物も含めた一 体的なバリアフリー対応について配慮され るよう基本方針を改正しその旨を明確化し ガイドラインについて、位置付けを含めた 見直しを行い、平成 年8月に「公共交 通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドラ イン」を策定した。整備ガイドラインの対 た。 象施設は、交通バリアフリー法に定められ た旅客施設(鉄道駅・軌道駅、バスターミ 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 視覚障害者用誘導案内用設備 「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」(平成 年8月)において引 き続き検討課題とされていた視覚に障害のある人の移動支援設備について、平成 年 月 に同ガイドラインの追補版が策定され、視覚障害者誘導用ブロックと音案内についてのガ イドラインが示された。 ( )視覚障害者誘導用ブロック 線状ブロック 点状ブロック 歩く方向を示すもの。駅構内 このラインを超えると危険で ホーム縁端警告ブロック ホーム縁端の警告を示すも など誘導を目的とした所に設 あるなどの注意を示すもの。 の。点状ブロックと 本の線 置される。 階段の上り口・下り口、線状 状突起で構成され、線状突起 ブロックの分岐・屈曲・停止 のある方がホームの内側にな 位置などに設置される。 るように設置される。 ( )音案内(標準的なもの) ① 改札:「ピン・ポーン」又はこれに類似した音響案内 ② エスカレーター:「 (行き先) (上下方向)エスカレーターです」などの音声案内 ③ トイレ:「向かって右が男子トイレ、左が女子トイレ」などの音声案内 ④ ホームからの階段:鳥の鳴き声を模した音響案内 ⑤ 地下鉄の地上出口:「ピン・ポーン」又はこれに類似した音響案内 改札 エスカレーターの音響装置(埋込型) ナル、旅客船ターミナル、航空旅客ターミ ナル施設)とし、主な対象者は、障害のあ る人、高齢者、妊婦、外国人等、移動に何 イ 施設整備及び車両に対する支援体制の 整備 公共交通ターミナルにおけるエレベー らかの不自由のある、いわゆる移動制約者 とすることとしているが、移動制約者はも とよりすべての人にとって使いやすいもの ター、エスカレーター等の設置や障害のあ る人の利用しやすい車両の導入を促進する ため、以下の支援策を講じている。 が望ましいという、いわゆるユニバーサル デザインの考え方に配慮することとしてい る。 本ガイドラインの検討過程において残さ れた課題について、平成 年 月に「旅客 ① 交通ターミナルにおけるエレベー ター、エスカレーター等の施設の整備に対 する助成及び融資 平成 年度から、公営地下鉄等の駅にお 施設における音による移動支援方策ガイド ライン」を策定するとともに、同 月には、 鉄軌道駅プラットホームにおける視覚障害 者誘導用ブロックに関するガイドラインを ける、エレベーター、エスカレーターの整 備、 、民間鉄道が行う鉄道駅における バリアフリー設備の整備に対し、国と地方 公共団体が協調して補助を実施しており、 取りまとめた。 ③ 障害のある人にやさしい車両等の整備 さらに、平成 年度から第3セクターが行 う鉄道駅の総合的な改善のうち、バリアフ リー施設の整備に対し、国と地方公共団体 平成2年に策定した「心身障害者・高齢 者のための公共交通機関の車両構造に関す るモデルデザイン」の内容等についての大 幅な見直しを行い、平成 年3月、新たに が協調して補助を実施している。 平成 年度から、移動制約者の利便性向 上の観点からも、 カード乗車券の共通 化・相互利用化の促進を図るための支援を 「公共交通機関の車両に関するモデルデザ イン」として策定した。新モデルデザイン 行っている。 バスターミナルにおけるバリアフリー施 は、 平成2年策定のモデルデザインと比べ、 利用対象者として内部障害のある人、知的 設の整備に対しては、国と地方公共団体が 協調して補助を実施している。 障害のある人を、対象車両等として旅客船 等を追加したほか、車両について、各モー ドごとの車両の種別・運行の態様等に応じ 細かく分類するとともに、設備・部位項目 障害のある人のための施設整備に対する 低利融資制度として、鉄道駅、バスターミ ナル、旅客船ターミナル、航空旅客ターミ ナルにおけるエレベーター、エスカレー について大幅に内容の拡充を図っている。 平成 年3月に「次世代普及型ノンステッ プバスの標準仕様」を策定し、平成 年1 ター等の施設の整備に対する、日本政策投 資銀行の融資制度が設けられている。 鉄道駅に一定の要件の下で設置されるエ 月に標準仕様ノンステップバスの認定制度 を創設した。 旅客船事業者等に対して、バリアフリー 基準の周知・徹底を図るため、平成 年 レベーター、エスカレーターについて、平 成 年度から法人税の特例措置、また、鉄 道駅のバリアフリー化のための改良工事に より取得した施設について、平成 年度か 月に「旅客船バリアフリー~設計マニュア ル」を策定した。 ら、不動産取得税、固定資産税、都市計画 税の特例措置を講じており、平成 年度か 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り ら カードの乗車券の共通化・相互利用 化に係る設備について、固定資産税の特例 措置を講じている。 床式路面電車( )の整備に対する日 本政策投資銀行の融資制度に加え、平成 年度には、ノンステップバス等のバリアフ ② 障害のある人にやさしい車両の整備に ついての助成及び融資 リー化設備に対する日本政策投資銀行の融 資制度が創設されるとともに、低床式路面 電車( )に対する固定資産税の特例 ノンステップバス、低床式路面電車 ( )等の導入に対して、公共交通移動 円滑化事業(平成 年度新設)等において 補助を行っており、平成 年に標準仕様ノ ンステップバスの認定制度を創設し、補助 を重点化して交付している。また、従来の リフト付バス、スロープ付バスの導入、低 ●図表 措置が講じられている。 平成 年度には、リフト付バス・タク シー、ノンステップバスに加え、スロープ 付タクシー及び低床式路面電車( ) に対する法人税等の特例措置が講じられ た。 車両等のバリアフリー化の状況 車両等の総数 平成 年度末 移動円滑化基準に適合している車両等 鉄軌道車両 バス 低床バス うちノンステップバス 旅客船 航空機 ( %) ( ( ( ( %) %) %) %) (注) 「移動円滑化基準に適合している車両等」は、各車両等に関する移動円滑化基準へ の適合をもって算定。 資料:国土交通省 ●図表 鉄道駅のエレベーター・エスカレーター整備状況 (平成 年度) 総駅数 1日当たりの エレベーター( )を設置している駅数 エスカレーター( )を設置している駅数 平均利用者数 が 人以上 うち 人 人以上 うち 人 人以上 かつ高低差5 以上かつ かつ5 以上 以上かつ かつ5 以上 以上の駅数 5 以上駅数 駅に対する 5 以上駅数 駅に対する 割合(%) 割合(%) 旅客会社 大手民鉄 営団・公営地下鉄 合 計 (注)1 新幹線が乗り入れている在来線の駅であって、在来線の駅を管理する事業者が新幹線の駅も管理する場合、 当該在来線の駅に新幹線の駅も含み全体で1駅として計上している。新幹線の駅と在来線の駅を別々の事業 者が管理する場合には、別駅として計上している。 2 2以上の事業者の路線が乗り入れる駅であって、事業者間の乗換改札口が設けられておらず、改札内で相互乗 換えができる場合は、全ての事業者の駅を含めて全体で1駅として計上している。この場合、代表して1事業 者に当該駅を計上している。 資料:国土交通省 ③ 離島航路におけるバリアフリー化建造 費補助及び独立行政法人鉄道建設・運輸施 設整備支援機構との共有建造における国内 リアフリーのまちづくり活動事業」を創設 し、地域社会の合意に基づいた、計画的な 福祉のまちづくりを推進している。本事業 旅客船のバリアフリー化の推進 平成 年度から、離島航路に就航する船 舶のバリアフリー化を図るため、国庫補助 においては、障害のある人や高齢者の社会 参加の基盤となるバリアフリーのまちづく りを進めるため、障害のある人や高齢者か 対象航路に就航する船舶の代替建造又は改 らなるバリアフリー推進チームを設置し、 造工事に当たって、バリアフリー化に係る 工事費に対する一部補助を実施している。 平成 年度から平成 年度の間、運輸施 設整備事業団とバリアフリー対応の船舶 まちづくり基本計画を策定するとともに、 これに基づく既存の公共施設におけるエレ ベータやスロープの設置等の環境整備事業 を実施、併せてバリアフリー化された施設 (車いす対応トイレ、エレベーター等障害 のある人等の利便性及び安全性の向上に資 する設備を有する船舶)を共有建造する者 の船舶使用料の軽減を図るための財政措置 等の情報を提供するものである。 国土交通省においては、平成6年度に 「福祉の街づくりモデル事業」を改組、拡 充し、障害のある人等に配慮した活動空間 が同事業団に対して講じられた。また、平 成 年度以降は、バリアフリーの高度化・ 多様化に資する船舶を共有建造する場合 の形成を図り、障害のある人等が積極的に 社会参加できるようにするために、快適か つ安全な移動を確保するための動く通路、 に、同事業団(平成 年 月に独立行政法 人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に改 組)の分担割合の上限を引き上げる措置が 講じられている。 エレベーター等の施設の整備や障害のある 人等の利用に配慮した建築物、障害のある 人等が安心して通行できる幅の広い歩道、 昇降装置付きの立体横断施設の整備等を行 (2)歩行空間等のバリアフリー化 ア 福祉のまちづくりの推進 う「人にやさしいまちづくり事業」として 実施している。 市町村による福祉のまちづくりへの取組 を支援するため、以下のような施策を実施 障害のある人が自立して生活し、積極的 に社会参加していく上で、まち全体を障害 のある人にとって利用しやすいものへと変 えていくことの重要性が、近年、広く認識 している。 されるようになっている。このため、幅の 広い歩道の整備や建築物の出入口の段差の 解消、鉄道駅舎のエレベーターの設置、音 障害のある人が介助なしに外出し、公共 交通機関を利用できるようにするために は、歩行者交通、自動車交通、公共交通が 響信号機等の整備等による障害のある人の 円滑な移動の確保、公園整備等による憩い と交流の場の確保等、福祉の観点も踏まえ た総合的なまちづくりが各地で進められて 連携し、一連の円滑な交通手段を確保する ことが必要である。このため、駅等の交通 結節点において道路・街路事業等により駅 前広場やペデストリアンデッキ、自由道路 いる。 厚生労働省では、平成 等を整備するとともに、エレベーター、エ スカレーター等の歩行支援施設の整備や沿 年度から、「バ ① 公共交通機関の旅客施設を中心とした まちのバリアフリー化の推進 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 道の建築物との直接接続を行っている。 平成8年度より駅内外歩行者快適化作戦 を展開し、駅内外を通じて連続性の高い快 農林水産省の助成により整備された施設の 改修等が行われている。 適な歩行空間確保のための施設を、関係者 の連携の下に推進している。さらに、路面 電車の新設・延伸の支援を目的として、道 ③ 普及啓発活動の推進 最近における地方公共団体の動きとして は、総合的なまちづくりを効果的に進める 路・街路事業により路面電車が走行する路 ために、福祉のまちづくりに関する条例の 面等の整備を推進するとともに、駅周辺に おける歩行空間の整備を推進している。 交通バリアフリー法においては、市町村 が、主務大臣(国土交通大臣、国家公安委 制定など制度面の整備が行われるととも に、事業面においても、共生のまちづくり 推進の活用により、ユニバーサルデザイン によるまちづくり(すべての人にやさしい 員会及び総務大臣)の定める基本方針(移 動円滑化の促進に関する基本方針(平成 年国家公安委員会、運輸省、建設省、自治 省告示第1号))に基づき、特定旅客施設 まちづくり)が行われている。 共生のまちづくり推進事業では、地方公 共団体が行う高齢者、障害のある人、児童 等すべての人が自立して生きいきと生活 を中心とした地区において、旅客施設、道 路、信号機等の整備によりバリアフリー化 を重点的・一体的に推進するため、基本構 し、人と人との交流が深まる共生型の地域 社会の実現に向けた取組を支援するため、 ハード・ソフト両面から必要な地方財政措 想を作成することができることとされてい る。公共交通事業者、道路管理者及び都道 府県公安委員会は、基本構想に即してそれ ぞれ具体的な事業計画を作成し、バリアフ 置を講じている。ソフト事業として、ユニ バーサルデザインによるまちづくりやNP O等の活動の活性化を推進する地方公共団 体の取組に要する経費に対して、普通交付 リー化のための事業を実施することとな る。また、地方公共団体等は、駅前広場、 税措置を行うとともに、ハード事業として、 ユニバーサルデザインによるまちづくり、 通路、駐車場等について、基本構想に従っ て必要な措置を講ずるよう努めることとな 地域の少子高齢化社会を支える保健福祉施 設整備、共生社会を支える市民活動支援の る。 ② 農山漁村における生活環境の整備 農林水産省においては、従来より、農業 ための施設整備等に対して、地域活性化事 業債等により財政措置を講じている。平成 年度は 事業(事業費 億円)、うち 「ユニバーサルデザインによるまちづくり」 や漁業の生産基盤・生活環境の整備及び都 市と農山漁村との交流等を総合的に行う農 は 事業(事業費 億円)が実施された。 村振興総合整備事業、むらづくり交付金、 イ 都市計画等による取組 中山間地域総合整備事業、水産基盤整備事 業等を実施している。 これらにより、農山漁村地域においては、 集落道等における歩道の整備、ほ場整備に 都市計画における総合的な福祉のまちづ くりに関する取組としては、適切な土地利 用や公共施設の配置を行うとともに、障害 のある人に配慮した道路、公園等の都市施 伴う福祉施設等の用地の創出、障害のある 人や高齢者に配慮した交流施設等の整備、 設の整備、土地区画整理事業や市街地再開 発事業などの面的な都市整備を着実に進め ●図表 交通バリアフリーの推進 高齢者、身体に障害のある人等が公共交通機関を円滑に利用できるようにす るため、交通バリアフリー法(平成 年施行)等により、以下のようなハード ・ソフト一体となった取組を推進 _交通事業者によるバリアフリーの取組の促進 _市町村による基本構想策定の促進 _国民一般の心のバリアフリーの推進 第 2 編 市町村 交通事業者 バリアフリーの取組促進 基本構想策定の促進 ○鉄道駅等のバリアフリー化設 備の整備、ノンステップバス 等の導入への補助 ○整備ガイドラインの普及 ○技術開発への支援 等 ○先行事例の紹介や市町村による 取組状況の公表 ○市町村に対するアドバイス 等 国 国 民 心のバリアフリーの推進 ○交通バリアフリー教室の開催 _車いす利用者、視覚障害者の 介助体験 _高齢者の疑似体験・介助体験 ○啓発活動 _公共交通機関のバリアフリーが推進される。 _駅等を核とした地域の一体的なバリアフリーが推進される。 _国民一般の交通バリアフリーに関する理解が深まる。 資料:国土交通省 ていることが挙げられる。 中心市街地等における面的な都市整備に に反映することもできる。 平成 年度より全国の都市の再生を効率 当たっては、社会福祉施設の適正かつ計画 的に推進する観点から、地域の特性を活か 的な立地を進めている。 市町村が具体の都市計画の方針として策 定する「市町村の都市計画に関する基本的 な方針(市町村マスタープラン)」の中に、 した個性あふれるまちづくりを支援するた めの「まちづくり交付金」が創設された。 本制度の活用により、全国各地において、 地域住民の生活の質の向上と地域経済・社 まちづくりにおける障害のある人や高齢者 等への配慮を積極的に位置付け、都市計画 会の活性化に向けた取組が進められてお り、その一環として、バリアフリー化等を 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 通じて、安心・快適に過ごせるまちづくり も多くの市町村で実施されている。 市街地再開発事業等においては、施設建 社会福祉施設等を一体的に整備する場合の 整備費補助額の割増を実施しており、平成 年度からは整備費補助額の割増措置の対 築物に一定の社会福祉施設等を導入するも のを「福祉空間形成型プロジェクト」と位 置付け、通常の補助対象に加え、共用通行 象に介護保険法に基づく施設を追加してい る。 平成 年度よりバリアフリー化に先導的 部分整備費、駐車場整備費等を補助対象と に対応した施設建築物を整備する場合に生 することにより、社会福祉施設等の再開発 事業への円滑な導入を可能としている。ま た、ユニバーサルデザインに配慮し、だれ もが円滑に利用できる共用便所への補助、 じる付加的経費について、別枠で補助を 行っている。 土地区画整理事業の活用による旅客施設 等のバリアフリー化を促進するため、旅客 福祉空間形成型プロジェクト 〔福祉空間形成型プロジェクトの要件〕 ・社会福祉施設等の再開発ビルへの導入が福祉のまちづくり計画等に位置づけられてい ること。 ・当該社会福祉施設の延べ面積が保留床延べ面積の 分の1以上又は 以上である こと。 〈障害者等の社会参加に寄与する社会福祉施設のイメージ図〉 ※ は社会福祉施設 ●住宅 ●老人福祉センター ●障害者、高齢者等の上下移 動に有効な仕様をもったエ レベーター ●障害者、高齢者等の誘導等 に有効な手すり ●障害者、車いす使用者の利 便に供するトイレ、洗面所 ●デイサービスセンター ●有効幅員を確保した屋内通 路(廊下) ●視覚障害者や車いす 使用者が支障なく出 入りできる玄関ドア ●保育所 ●車いす使用者が支障なく利 用できる緩やかなスロープ ●障害者が専用または優先で 使用できる駐車スペース ●視覚障害者の誘導用ブロック 施設等の用地の取得に係る不動産取得税等 の非課税措置等を講じている。 ン」を策定した。同ガイドラインは、身体 に障害のある人や高齢者等をはじめとする すべての利用者がより円滑に利用できるよ ウ 歩行空間のバリアフリー化 移動はあらゆる生活活動に伴い発生する 要素であり、また、就労、余暇を支える要 う、歩道の幅員の確保、段差・勾配の改善、 エレベーター等の歩行支援施設の設置、休 憩スペースの確保等、ユニバーサルデザイ 素である。したがって、その障壁を取り除 ンを配慮した道路の整備の望ましい内容を き、障害のある人を含むすべての人が安全 に安心して暮らせる道路交通環境づくりを 行うことが重要な課題となっている。 平成 年度を初年度とする「社会資本整 示したものである。 さらに、平成 年2月には重点整備地区 以外の歩道においてもバリアフリーの観点 を踏まえた整備を行うため、「歩道の一般 備重点計画」においては、障害のある人を 含むすべての人にとって生活空間の移動が しやすく、暮らしやすいバリアフリー社会 の形成を図るため、歩行空間のバリアフ 的構造に関する基準」(都市・地域整備局 長、道路局長通達)を改正した。 市街地の駅、商店街、病院等の周辺及び これらの施設間において、車いす(電動車 リー化の推進を重要な柱の一つとして、信 号機、歩道等の交通安全施設等の整備を推 進している。 いすを含む)の利用者などだれもが安心し て通行できるよう、十分な幅員が確保され た歩道等の整備、波打ち歩道の解消、段 平成5年 月に、歩道等において車いす 利用者も安心して通行できるよう道路構造 令を改正し、歩道の最小幅員を拡大した。 歩道等の設置延べ延長は、平成 年3月末 差・勾配等の改善、無電柱化、自転車駐輪 場の整備による空間の確保、視覚障害者誘 導用ブロックの整備などを推進している。 立体横断施設についてもスロープやエレ 現在で約 万 となっている。 平成 年には交通バリアフリー法に基づ ベーター、エスカレーター等の歩行支援施 設の設置、ペデストリアンデッキ化等利用 き、重点整備地区における道路特定事業と して道路の新築及び改築を行う際の移動円 しやすいものとなるよう努めている。整備 に当たっては、交通バリアフリー法を踏ま 滑化の基準(「重点整備地区における移動 円滑化のために必要な道路の構造に関する 基準」 (平成 年 月 日建設省令第 号)) を制定した。 えて、駅構内、病院など公共的施設のバリ アフリー化やノンステップバスの導入等と 連携して整備を行っている。 バリアフリー対応型信号機について、平 平成 年4月には、身体に障害のある人 や高齢者等が安全に、安心して通行できる 歩行空間の確保のために、車道を中心とし 成 年までに交通バリアフリー法の特定経 路を構成する道路すべてに設置することを 目標として整備を推進している。 て道路全体の構造を定める従来の考え方を 改め、歩道や自転車道のための空間を独立 して位置づける等を内容とする道路構造令 の改正を実施した。 携帯端末等を用いた安全で快適な歩行を 支援するための情報提供を行う歩行者向け の の 研究開発 を 推進する と ともに、 (歩行者等支援情報通信システム) 移動円滑化基準の運用として、平成 年 月に「道路の移動円滑化整備ガイドライ について、平成 年度以降、視覚に障害の ある人等の利用の多い信号交差点等を中心 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り に順次導入している。 物、動物体などを検出する。移動システム は、利用者の行為や、利用者近傍の環境を モニターし、利用者の状態や意図、障害物 (3)移動支援 ア リフト付きバス等の運行 高齢者、身体に障害のある人等の日々の や動物体の接近を検出する。これらの検出 結果は、ネットワークを介して複数の要素 システム間で利用者情報、現実世界の情報 輸送をより便利にするため、福祉タクシー として共有される。さらに、バリアフリー の普及促進とともに、平成 年度にNPO 等による有償のボランティア輸送が可能と なるよう制度改正を実施した。今後は福祉 タクシーとNPO等によるボランティア輸 情報を埋め込んだ地図や経路案内、事故に よる経路の遮断等緊急事態の知らせなどの ネットワーク上の情報も加えて、移動シス テムを通じてメディア変換・加工されて利 送がそれぞれ多様なニーズに応じた輸送を 提供することにより、身体に障害のある人 等の外出が促進されることが期待される。 また、「市町村障害者社会参加促進事業」 用者に伝達される。平成 年度までに、研 究のためのインフラを整備し要素システム 間の協調動作実験を行った。また、住宅地 代表としての小金井市全域、観光地代表と において、車いす使用者等が利用できるリ フト付き乗用車を運行する事業である「重 度身体障害者移動支援事業」と「リフト付 しての京都東山のバリアフリーマップを完 成しインターネットに公開した。平成 年 度は、モバイル利用を可能にするとともに、 福祉バス運行事業」を行っている。 イ 移動支援システムの研究開発 障害のある人を含めだれにでも使いやす 次元地理情報システムを活用した大規模 地下街代表としての東京駅周辺地下街のバ リアフリーマップを作成した。 経済産業省では、障害のある人等が い情報端末技術を開発するため、独立行政 法人情報通信研究機構では平成 年度か を活用して社会・経済に積極的に参画でき 年度から る環境を整備するため、平成 ら、障害のある人や高齢者が自由に市街地 を移動できるように支援するための要素シ は、「障害者等 バリアフリープロジェク ト」として、障害のある人等が共通に利用 ステムの研究開発を開始した。支援システ ムは、環境に分散して配置される環境シス テムと、利用者と共にあり移動するシステ ムから構成される。移動システムは利用者 でき、かつ、障害のある人等にとって使い やすい利用者端末を活用した移動支援シス テムの開発及び実証について、各省庁相互 に十分な連携をとりながら取り組んでい が身に付けて持ち歩く携帯型と、利用者の 乗り物としても利用できる搭乗型の2種類 る。 の形態がある。環境システムは、配置場所 ウ 「オムニバスタウン構想」の推進 周辺の環境をモニターし、路面状態、障害 ●図表 平成9年度から、バスの有する社会的意 福祉タクシーの導入状況 平成 年度末 両(タクシー車両総数 両) 資料:国土交通省 障害者等ITバリアフリープロジェクト 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 平成 シ ス テ ム 端 末 開 発 評 価 実 験 標 準 化 活 動 年度 版 プロトタイプの 開発 平成 年度 平成 年度 携帯電話 アダプター (改良版) 平成 年度 携帯電話 組み込み型 の検討へ 評価試験機の 開発 実フィールドでの 評価実験 ITS世界会議 愛・地球博 実用化に向けた 検討 (H16年秋) (H17年春~秋) ●ユーザーリクワイアメントの確認 ●システムの要件定義 ●標準化を検討すべき分野・項目の抽出 ●項目ごとの標準化の方向性 義(マイカーに比べて人・まち・環境にや さしい)が最大限に発揮されたまちづくり を目指す市町村及び関係者の取組を、警察 庁及び国土交通省が支援する「オムニバス タウン構想」を推進しており、障害のある 人等交通弱者に配慮したノンステップバ ス、リフト付きバス等の導入の促進やバス 停の整備、バスレーンのカラー舗装化、公 共車両優先システム( )の整備等バ スの走行環境の改善に資する円滑化施策等 バスの利便性の向上を図った。平成 年度 末現在 市をオムニバスタウンに指定して いる。 ●図表 駐車禁止除外指定車標章の 交付を受けている車両の数 (平成 年末現在) 対 象 者 本 人 介 護 者 合 計 件数 件 件 件 資料:警察庁 (4)バリアフリー情報の提供 (社)日本旅行業協会では、協会関係者 エ 障害のある人に対する運賃・料金割引 向けに、海外のバリアフリー設備を備えた 施設の情報をまとめた「バリアフリー海外 旅行情報」と、障害のある人等が安全かつ 円滑な旅行の実施を確保できるようにする 鉄道、バス、タクシー、旅客船、航空等 の各公共交通機関では、身体障害者手帳の 交付を受けた身体に障害のある人及び療育 ための会員向けガイドラインである「障害 をもつ人・高齢の人の海外旅行に関する取 扱い手引書」(ともに平成 年策定)を発 手帳の交付を受けた知的障害のある人及び 常時介護を要するこれらの障害のある人の 介護者に対して運賃・料金の割引を実施し ている。 行しているが、これらについて、平成 年 3月、バリアフリー旅行を巡る状況の進展 を踏まえた改訂を行い、改めて業界関係者 への周知に努めている。 有料道路においては、身体障害者手帳の 交付を受けた身体に障害のある人が自ら運 転する場合や、身体に重度の障害のある人 又は重度の知的障害のある人の移動のため また、同協会では、一般旅行者向けにも、 平成 年度に発行した「バリアフリー旅行 ハンドブック」の配布や協会ホームページ 上に設けた「バリアフリー旅行」に関する オ 駐車禁止の除外指定 コンテンツの充実等を通じ、広く情報を発 信している。 さらに、国土交通省及び(財)交通エコ ロジー・モビリティ財団では、高齢者・身 身体に障害があり、歩行が困難な人が自 動車を利用しやすいように、身体に障害の 体に障害のある人等の移動支援のため、イ ンターネットによるバリアフリー情報「ら ある人の使用する車両に対し駐車禁止除外 くらくおでかけネット」を平成 指定車標章を交付するとともに、一の都道 府県公安委員会から当該標章の交付を受け た車両が他の都道府県においても駐車禁止 規制の適用が除外されるよう措置している。 ら運用している。当該ネットでは、約 の駅・ターミナルのバリアフリー情 報を提供し、平成 年度末時点で約 万 件(運用開始時からの累計)のアクセス数 に介護者が運転する場合において、通行料 金の割引を実施している。 となっている。 年1月か らくらくおでかけネット 公共交通機関のバリアフリー情報をインターネットや 携帯端末により提供しています。 第 2 編 駅ターミナル情報 第 5 章 トイレ情報 身体障害者用やベビー ベッドの有無も含む 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 駅案内図 車いすでの 利用情報 ■駅・ターミナル情報 _車いすでの利用情報 _トイレ情報 _駅案内図等 移動ルート ■乗り継ぎ情報 _複数乗換案内板 _車いすでの利用のしやすさを表示 _トイレ情報等 ■運行情報 _鉄道事業者の運行情報 ■福祉輸送サービス情報 _リフト付タクシー等の情報 ■リンク集 _交通事業者や関連団体等の情報 パソコンからご利用になる場合 携帯電話からご利用になる場合 ( ( (注) ) ) 版は、 からしか利用できません ア 公園整備における配慮 公衆トイレ等のバリアフリー化を着実に実 施するなど、様々な利用者を想定した、人 にやさしい施設の整備を推進している。 都市公園等は、良好な都市環境の形成、 オープンスペースとしての機能を有すると ともに、障害のある人にとって、スポーツ、 イ 水辺空間の整備における配慮 河川、渓流、海岸等の水辺空間は、公園 文化、レクリエーション等の活動を通じた と同様に、障害のある人にとって憩いと交 憩いと交流の場であり、健康増進、社会参 加を進める上で、 重要な役割を担っている。 障害のある人を含むすべての人に使いや すい都市公園とするためには、 公園の計画、 流の場を確保するための重要な要素となっ ている。このため、河川環境整備事業、砂 防環境整備事業、海岸環境整備事業等を通 じて、障害のある人等にも配慮した水と緑 設計等について、様々な観点から配慮事項 の検討が必要であり、国土交通省では、ユ ニバーサルデザインの手法を導入した都市 公園の計画・設計の指針を、平成 年度に の空間の確保を行い、堤防・護岸の緩傾斜 化、堤防及び親水広場におけるスロープの 設置、休憩施設の設置などの自然空間と調 和のとれた河川、渓流、海岸等の親水空間 取りまとめた。 都市公園等の整備に当たっては、障害の ある人を含むすべての人の利用に配慮した づくりに取り組んでいる。 公園施設とするため、園路の幅員と勾配の 工夫、縁石の切り下げ、手すりの設置のほ か、障害のある人、高齢者及び乳幼児連れ の母親等が安心して使うことができるトイ 港湾緑地は、人々がみなとを訪れ、海に 親しみながら寛げる空間として、重要性が 高まってきており、誰もが快適に利用でき るよう、計画段階から周辺交通施設との円 レ(ゆったりトイレ)を整備するなど、公 園施設のバリアフリー化を積極的に推進し 滑なアクセス向上に配慮するとともに、施 設面においてもスロープ、手すりの設置や ている。(平成 年度末現在、車椅子で利 か所) 。 用できるトイレ 万 段差の解消等のバリアフリー対応の整備を 推進している。また、マリーナ等について 全国の国営公園においては、身体に障害 のある人等に対する入園料金を免除するこ とにより、野外活動の機会の増進や経済的 負担の軽減を図っているほか、国営昭和記 は、障害のある人でも気軽に安全に海洋性 レクリエーションに参加できるよう、バリ アフリー化のための施設整備を今後一層推 進していくこととしており、平成 年には 念公園等においては、障害のある人も楽し く安全に遊ぶことができるバリアフリー化 愛知県の三河港において、障害のある人の 利用に配慮したプレジャーボートの係留施 設であるバリアフリーポンツーン(浮桟橋) (5)公園、水辺空間等のバリアフリー化 した遊具等を設置している。 ウ 港湾緑地・マリーナ等における配慮 環境省では、国立・国定公園及び良好な 自然景観が残されている地域などにおい て、自然環境を保全しつつ、自然との豊か なふれあいの場の整備を行っており、国 を整備した。 エ 下水道施設の上部利用等の活用 限られた都市空間を福祉の観点からも有 立・国定公園等の整備に当たっては、主要 な利用施設であるビジターセンター、 園路、 効に活用するため、下水道施設の上部空間 を障害のある人にとっても親しみやすい公 国営公園の取り組み 国営昭和記念公園では、平成9年度より「誰でも安心して楽しむことのできる公園」 づくりを計画に進めている。 「誰でも安心して楽しむことができる公園づくり」を基本理念とし、JRに直結した 西立川口を中心として、園路や遊具、トイレ等のバリアフリー化など、ハード面の整備 を進めるともに、ソフト面でも、身障者や高齢者の方々に公園をより楽しんでいただく 第 2 編 ようガイドボランティアの育成を実施している。 第 5 章 バリアフリー対応のトイレ 車いすも利用できるデッキ 車いす使用者に配慮した園路 ガイドボランティアの様子 「みんなのための公園づくり―ユニバーサルデザイン手法による設計指針」において示されている 施設設計例 車椅子使用者に配慮した遊具 (高低差を利用した遊具) 砂場 (車椅子使用児にも使いやすい形状のものを設ける) 出典:「みんなのための公園づくり―ユニバーサルデザイン手法による設計指針」(社)日本公園緑地協会 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 園や下水処理水を利用したせせらぎなどと して整備を図るとともに、療養施設等の冷 暖房の熱源に下水処理水等の熱エネルギー をあんしん歩行エリアとして指定し、地域 住民等の要望等を踏まえながら、都道府県 公安委員会と道路管理者が連携して、信号 を利用する取組を実施している。 機の新設・高度化、路側帯の拡幅、交差点 改良等の面的かつ総合的な死傷事故抑止対 策を推進している。 オ 森林・施設の整備における配慮 いや 森林は、心身の癒しや健康づくりの場等 として、幅広い国民に利用されている。平 成 年6月に改正された「森林・林業基本 法」に基づき、同年 月に策定された「森 林・林業基本計画」においても「健康づく イ 沿道等を活用した道路施設の整備 建築空間との協調を図りつつ、沿道と一 体となった道づくりを進める。特に、交通 安全施設等整備事業等による整備と併せ、 り等の森林利用の推進」を明記し、健康づ くりの場としての森林の利用に対する国民 のニーズに応じた森林の整備に努めてい る。このため、年齢や障害の有無にかかわ 「道路交通環境改善促進事業」により、道 路空間と一体となって機能する沿道や駅等 の公共施設の空間を活用して、歩行者道路 や交通広場等の整備を推進している。 らず、すべての利用者を想定した森林・施 設の整備を図る場合に参考となる技術指針 (「森林総合利用施設におけるユニバーサル ウ 利用する視点からの歩行空間の整備 歩行空間の整備に当たっては、様々な利 デザイン手法のガイドライン」 )を作成し、 その普及を進めるとともに、森林空間総合 整備事業、学びのもり整備事業、共生保安 林整備事業等において、ユニバーサルデザ 用者の視点を踏まえて整備され、整備後も、 不法占用や放置自転車のない歩行環境が確 保されるよう、行政と住民・企業など地域 が一体となった取組を行っていく必要があ インの考え方を踏まえた森林・施設の整備 る。このようなことから、様々な利用する 人の視点に立って道路交通環境の整備が行 に取り組んでいる。 安全な交通の確保 われ、適切な利用が図られるよう、「交通 安全総点検」の点検結果を新規整備の際に (1)安全かつ円滑な通行の確保 活用するなど計画段階から住民が参加した 整備を推進している。 ア あんしん歩行エリアの整備 エ 障害のある人等の利用に配慮した信号 我が国では、交通事故死者数に占める歩 行者と自転車利用者の割合が4割を超え、 欧米と比べて高い割合となっており、 また、 機等の設置 歩行者用信号が青になったことを鳥の声 やメロディーといった音で知らせる音響信 歩行中の交通事故死者の約6割が自宅付近 で被害に遭っている。こうした情勢を踏ま え、障害のある人を含むすべての人が安全 に安心して歩くことができるよう、死傷事 号機や、押ボタンを押したり携帯用発信機 を操作したりすることにより歩行者用信号 の青時間が延長される高齢者等感応信号 機、携帯情報端末等を通じて安全な歩行に 故発生割合が高い住居系地区又は商業系地 区で、その外縁を幹線道路が構成するもの (歩行者等支 必要な情報を提供する 援情報通信システム)等、障害のある人等 の利用に配慮した交通安全施設の整備を推 進している。 また、歩行者と車両の通行を時間的に分 る。 また、平成 年6月1日に施行された道 路交通法の一部を改正する法律において 離して歩行者と自動車との事故を防止する 歩車分離式信号の導入を推進している。 は、肢体不自由を理由に免許に条件を付さ れた者が、身体障害者標識を表示して普通 自動車を運転している場合には、他の運転 オ 障害のある人等が運転しやすい道路交 者は、危険防止のためやむを得ない場合を 通環境の整備 障害のある人を含むすべての人が安心し て運転できるよう、ゆとりある道路構造の 確保や視環境の向上、疲労運転の防止等を 除いて、その普通自動車に対して幅寄せや 割込みをすることが禁止された。また、同 改正法においては、身体に障害のある歩行 者等その通行に支障があるものが道路を横 図ることとし、道の駅等の休憩施設の整備、 付加車線(ゆずりあい車線)の整備、道路 照明の増設を行うとともに、高速自動車国 道のサービスエリア( )やパーキング 断し、又は横断しようとしている場合にお いて、当該歩行者から申出があったときそ の他必要があると認められるときは、警察 官等その他その場所に居合わせた者は、当 エリア( ) 、自動車駐車場等において障 害者用トイレや障害者用駐車ます等の設置 を推進している。 ●図表 障害のある人を含むすべての人が運転し やすい環境を実現するために、信号灯器の 化、道路標識の大型化・高輝度化、 道路標示の高輝度化、交通情報提供装置の バリアフリー対応型信号機 の設置状況(平成 年度末 現在) 種類 基数 高齢者等感応信号機 千基 歩行者感応信号機 千基 整備、道路情報板、情報ターミナル等の道 路情報提供装置やそれを支える光ファイバ 視覚障害者用付加装置 千基 音響式歩行者誘導付加装置 千基 網等の情報通信基盤の整備を推進してい 歩行者支援装置 千基 資料:警察庁 ●図表 すべての 、 、「道の駅」における障害者用トイレ、障害者用駐車ス ペースの整備状況 障害者用トイレ 平成 道の駅 年度末設置数 箇所 箇所 箇所 休憩施設数 箇所 箇所 箇所 設置率 % % % 平成 年度末設置数 箇所 箇所 箇所 休憩施設数 箇所 箇所 箇所 設置率 % % % 休憩施設数 箇所 箇所 箇所 設置率 % % % 平成 年度末設置数 箇所 箇所 箇所 休憩施設数 箇所 箇所 箇所 設置率 % % % 障害者用駐車スペース 平成 道の駅 年度末設置数 箇所 箇所 箇所 資料:国土交通省 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 該歩行者が安全に道路を横断することがで きるように努めなければならないことと し、車両等の運転者は、身体に障害のある 利便の向上を図るため、各都道府県警察の 運転免許試験場に、スロープ、エレベー ター等を整備することに努めているほか、 歩行者等その通行に支障のあるものが通行 しているときは、その通行を妨げないよう にしなければならないこととされた。 運転適性相談窓口を設け、身体に障害のあ る人の運転適性について知識の豊富な職員 を配置して、運転免許取得に関するアドバ イスを行っている。また、身体に障害のあ (2)電動車いすの型式認定 道路交通法上、一定の基準に該当する原 動機を用いる身体障害者用の車いすを通行 させている者は歩行者とされるが、平成 年度において、その基準に該当する 型式 が型式認定された。 (3)運転免許取得希望者への配慮 身体に障害のある運転免許取得希望者の る人が指定自動車教習所への入所を希望す る場合は、教習所を紹介するなどの相談業 務も行っている。 身体に障害のある人が補助手段を講ずる ことにより、自動車の安全な運転に支障を 及ぼすおそれがないと認められるときは、 標準の試験車両以外の車を運転免許試験場 に持ち込んで技能試験を受けることができ る。これにより運転免許試験に合格した場 合は、身体の状態に応じた条件等が付され た上で免許が与えられるが、身体に障害の (歩行者等支援情報通信システム) (歩行者等支援情報通信システム)は、歩行者の所持する携帯情報端末等を介して、 信号の状態(赤・青)を知らせたり、歩行者信号の青時間を延長したり、目的地までの 段差の少なくかつ最短な歩行ルートを画像や文字で案内するなどにより、障害のある人 等の安全な移動を支援するシステムです。 信号は 青です。 青信号を 延長しよう。 携帯情報端末等 ある人の社会参加促進の要請が高まってい ること等を踏まえ、平成 年7月に身体の 状態に応じた条件等の付し方を見直した。 実施努力義務が規定された。 中央防災会議が作成する防災基本計画に おいては、防災知識の普及、災害時の情報 指定自動車教習所に対し、身体に障害の ある人の持ち込み車両による教習の実施や 施設の改善等を指導している。 提供、避難誘導等防災の様々な場面におい て、障害のある人や高齢者、外国人等いわ ゆる災害時要援護者に配慮したきめ細やか また、知的障害のある運転免許取得希望 者の利便の向上を図るため、学科試験の実 施に当たり、試験問題の漢字に振り仮名を 付けるなどの対応をしている。 ●図表 運転免許の条件付与件数 (平成 年) 件数 補聴器の使用 身体障害者用車両に限定 義手又は義足の条件 合 計 件 件 件 件 (注) は、表の左側となる区分に計上。 資料:警察庁 防災、防犯対策の推進 (1)防災対策 な施策を行う必要があるとしている。 平成 年7月には、中央防災会議「防災 情報の共有化に関する専門調査会」の報告 がまとめられ、その中で、住民等の間、住 民等と行政の間の情報共有化の観点から、 ・災害時要援護者への確実な情報提供とし て、災害時の情報収集が困難な情報弱者に 対して、確実に緊急情報が伝わるよう、 光・振動・文字等の形式の情報を各種伝達 手段により提供する ・災害時に情報の入手や行動が遅れがちな 災害時要援護者が、早めに時間的余裕を 持って行動できるような情報提供を行う ・電子メールによる緊急通報への対応等を 通じて、災害時要援護者からの通報にも的 確に対応できるようにする 等の施策を進めるべきであるとしている。 平成 年5月と 月には、東海地震、東 ア 防災対策の基本的な方針 南海・南海地震対策のマスタープランとな る、「東海地震対策大綱」及び「東南海・ 地震・豪雨などによる災害や火災が起き たとき、障害のある人等のいわゆる災害時 要援護者を救出、救護したり、災害発生の おそれがあるとき、事前に避難させたりす 南海地震対策大綱」が中央防災会議で決定 され、障害のある人や高齢者、外国人等の 災害時要援護者への対策については、情報 提供や避難の支援、避難生活の運営等災害 ることは、安全で安心して暮らせる地域を つくっていく上で、極めて重要な課題であ り、近年の高齢化の進展を考えるとその重 応急対策のあらゆる面で、どのような対策 が必要となるか関係機関で十分検討し、迅 速かつ的確な対応がなされるよう措置する 要性は、一層高まるものと思われる。 平成7年 月には、同年1月に発生した 阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、災害対 策基本法が改正され、新たに、障害のある 旨規定している。 平成 年3月には、「集中豪雨時等にお ける情報伝達及び高齢者等の避難支援に関 する検討会」の報告がまとめられ、災害時 人、高齢者、乳幼児等特に配慮を要する者 に対する防災上必要な措置に関する事項の 要援護者等、避難に時間がかかる者に対す る避難情報として、「避難準備(要援護者 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 避難)情報」の創設、市町村の危機管理体 制内に「災害時要援護者支援班」を設置す るなど情報伝達体制の整備、災害時要援護 練を実施し、防災意識の高揚を図っている。 各都道府県警察においては、障害のある 人が入所する施設等への巡回連絡、ミニ広 者情報を共有する仕組みの構築、要援護者 一人一人に避難支援者を定める「避難支援 プラン」の整備を促進すべきであるとして 報誌の配布、 ネットワークの活用等 による障害のある人の防災に関する知識の 普及や自主防災組織等の育成による障害の いる。今後、政府においては、モデル的な ある人に対する支援体制の整備促進に努め 取組を実施しつつ、地方公共団体等にこれ らの施策の速やかな実施を働きかけること としている。 ている。 災害時においては、建物の崩壊、道路の 損壊等による交通の混乱が予想されること から、光ビーコン、交通情報板等の整備を イ 災害時要援護者対策等の推進 地方公共団体が、障害のある人等の災害 時要援護者対策に配慮して行う防災拠点施 設、避難路、避難地、ヘリポート、備蓄倉 推進し、災害時に障害のある人等を救援す るための緊急通行車両等の通行を確保する とともに、災害時の停電による信号機の機 能停止に備え、自動起動型信号機電源付加 庫、防災無線等の整備が計画的、積極的に 行えるよう、防災基盤整備事業等により支 援し、地方債の元利償還金の一部について 装置の整備を推進し、障害のある人等の安 全な避難を確保するよう努めている。 交付税措置を行っている。また、社会福祉 施設を含む公共施設や災害時要援護者等の 避難地となる公共・公用施設の耐震改修に ついても公共施設等耐震化事業により支援 ウ 障害者施設等への対策 災害時要援護者対策を推進するには、ま ず、地域における災害時要援護者の状況を 的確に把握した上で、社会福祉施設など災 し、地方債の元利償還金の一部について交 付税措置を行っている。 害時要援護者が入所している施設自らの対 策を促進するための情報提供等を行う必要 地域における災害時要援護者対策を更に 推進するためには、地方公共団体等が、 がある。また、災害時要援護者や災害時要 援護者施設への防災情報の伝達体制を整備 ハード、ソフト両面において防災に配慮し て行うまちづくりが重要であることから、 「福祉と防災ボランティア」をキーワード としたまちづくりを含め、特に優れた取 し、入所者等の避難・救出・安否確認など の警戒避難体制の具体化を促進するととも に、被災した場合の防災関係機関への迅速 な通報体制の整備及び避難先における入所 組・工夫・アイディアを表彰する「防災ま ちづくり大賞」を実施している。 防災基盤整備事業の一つとして災害時要 者等の生活確保体制の整備を促進する必要 がある。さらに、消防機関や災害時要援護 者施設の職員、自主防災組織が中心となっ 援護者消防緊急通報システムの普及に努め るとともに、災害時要援護者が入所する施 設における避難対策の強化等の防火管理の 充実について消防機関に周知している。 て、地域の実情に応じた支援体制をつくる ことが不可欠である。 このため、災害時要援護者施設における 土砂災害対策をめぐる課題の解決への新た 地域や企業等における各種防災訓練の際 に、災害時要援護者を重点とした避難誘導訓 な方向を示した「災害弱者施設の防災対策 のあり方に関する調査検討委員会」(平成 年3月自治省消防庁)による提言を参考 に、全国の地方公共団体に対し、危険箇所、 危険地区等に所在する施設の防災対策につ 迅速かつ的確な対応により自然災害時に おける障害のある人等の安全かつ迅速な警 戒・避難が可能となるように、防災情報シ いて、出水期前に早急に地域防災計画の点 検を実施し、地域の実情を踏まえ、所要の 措置を講じるとともに、対象施設への情報 ステム等の整備強化を図ることに加え、洪 水、津波、高潮、土砂災害等が万一発生し た場合に備え、過去の災害や危険箇所、情 提供、対象施設における気象警報等の情報 報入手方法、避難地の位置等を具体的に示 入手・警戒避難体制に留意するよう要請し ている。 福島県西郷村の救護施設が被災した平成 年8月末豪雨災害の教訓を踏まえ、障害 した洪水ハザードマップ等によるきめ細か な情報の提供を推進し、防災意識の高揚に 努めている。 土砂災害により建築物に損壊が生じ、住 民に著しい危害が生じるおそれのある区域 のある人等迅速な避難行動が困難な災害時 要援護者の生命を土砂災害から守るため、 (土砂災害特別警戒区域)において、災害 時要援護者関連施設等の開発行為を行う場 関係省庁が合同で病院、社会福祉施設等の 合については、許可制とすることなどを内 災害時要援護者関連施設にかかる土砂災害 緊急点検調査を実施し、迅速な避難が困難 な者が入所・入院している災害時要援護者 関連施設を保全対象に含む危険箇所におい 容とする「土砂災害警戒区域等における土 砂災害防止対策の推進に関する法律」が平 成 年4月1日より施行され、現在、基礎 て治山事業、砂防・地すべり対策、急傾斜 地崩壊対策事業等を重点的に実施するとと もに、災害時要援護者関連施設管理者等へ 土砂災害危険箇所等の土砂災害に関する情 調査を重点的に実施することにより、土砂 災害警戒区域等の指定を推進している。 エ 水害対策 報の周知・徹底を図っている。また、平成 年度より災害時要援護者関連施設に係る 洪水被害を防止又は軽減することを目的 に河川改修やダム建設等を行う治水対策、 急傾斜地崩壊対策事業の採択基準の拡充を 行い、重点的な整備促進に努めている。 過去の高潮・津波等による災害発生の状況 等を勘案した海岸保全施設整備を積極的に 平成 年度より治水上の緊急性・必要性 が高く、 整備効果が大きい区間等について、 新たに重点区間を設定・公表し、重点投資 を行っている。特に砂防関係事業について 推進することとしている。特に、被災後従 前の生活に戻るまでに多大な労力を要する など、障害のある人の日常生活に著しい負 担をもたらす床上浸水被害が頻発している は、自力避難が困難な災害時要援護者が 時間入居している施設のうち、特に土砂災 害のおそれの高い箇所を特定し、おおむね 地域において進めている床上浸水対策特別 緊急事業について、平成 年度より採択条 件に高齢者世帯の浸水家屋を4戸に換算す 5年での効果発現を図ることとしている。 併せて、集中豪雨や台風襲来等の出水に対 して、障害のある人などの災害時要援護者 が速やかに避難できるよう配慮した支援体 ること等を追加し、事業を拡充した。 平成 年度から安全情報伝達施設の整備 や既存施設のバリアフリー化等を行う災害 弱者対策事業を創設し、障害のある人等災 制を整備するよう、地方公共団体に要請し ている。 害時要援護者の海岸利用の促進を図るとと もに、災害時要援護者の津波・高潮等の海 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 岸災害からの防護を推進している。 水害、土砂災害発生時等において、河川 管理者が有する雨量、河川の水位等の河川 応援・協力体制の確立等の防火安全対策を 積極的に推進している。 「住宅防火基本方針」(平成 年消防庁 情報を地方公共団体をはじめ地域住民に迅 速かつ的確に伝達するため、(財)河川情 報センターにおいて河川情報の収集、 処理、 策定)に基づき、行政機関と福祉関係者等 の防火対策推進協力者とが連携して、訪問 防火指導など、障害のある人や高齢者等を 加工を行い、全国情報ネットワーク(東京、 中心とした住宅防火対策を推進してきた。 大阪等の全国主要都市に9地方センター、 1支所を設置)を通じて、インターネット 等により一般に向けて情報提供している。 これは、インターネット等によりオンライ さらに、近年、障害のある人や高齢者等 が過半を占める住宅火災による死者数が増 加傾向であることに鑑み、平成 年の消防 審議会の答申を踏まえた「消防法及び石油 ンで情報を配信し、リアルタイムでディス プレイ上に、文字情報、表、グラフ等を表 示するものである。 特に緊急時においては、 視覚障害のある人の安全性の確保等を考慮 コンビナート等災害防止法の一部を改正す る法律」(平成 年法律第 号)が平成 年第 回国会において、全会一致で可決 成立し、これにより、新築住宅については し、雨量、水位が一定量を超えるなどの緊 急事態になった場合には、警報アラームで 危険を知らせることとなっている。また、 平成 年6月1日から、既存住宅について は市町村条例で定める日から住宅用火災警 報器等の設置等が義務付けられることに 地方公共団体の防災活動や国民の警戒避難 行動等を支援し、土砂災害から人命を守る ため、国土交通省河川局砂防部、気象庁、 総務省消防庁の連携により平成 年度より なった。 また、地域や企業等における各種防災訓 練の際に、災害時要援護者を重点とした避 難誘導訓練を実施し、防災意識の高揚を 順次本格実施する土砂災害警戒情報を推進 している。渇水時においても情報提供を推 図っている。 進しており、全国のダムの貯水状況、取水 制限、給水制限を受けている市町村に関す (2)防犯対策 る情報等の提供を行っている。これらの情 等報道機関を通じた情報提供体 報を 制の整備も併せて進めている。 ア 警察へのアクセス 障害のある人は、防犯に関する通常の ニーズを満たすのに特別の困難を有してお り、また、犯罪や事故の被害に遭う危険性 オ 防火安全対策 春、秋の全国火災予防運動において、地 域の実情に応じ、「特定防火対象物等にお が高く、不安感も強いことから、障害のあ る人の気持ちに配慮した各種施策の推進に 努めている。 ける防火安全対策の徹底」等を重点目標と して取り組むことについて消防機関に周知 しており、これを受け、消防機関では視覚 障害のある人等に対する避難誘導体制の確 障害のある人が警察へアクセスする際の 困難を取り除くための施策例としては、① 交番等の玄関前にスロープを設けるなど車 いすの利用者に配慮した交番等の整備を 立や、自力避難困難者が入所している施設 における近隣住民、ボランティア組織との による緊急通報 行っていること、② の受理( 番)を全都道府県警察に おいて導入していること、③ メールによ る緊急通報の受理(メール 番)を平成 年3月 日現在、 都道府県警察におい 動を密にし、障害のある人の生活実態に応 じた防犯活動の推進を図っている。 このほか、警察では、(社)日本防犯設 て導入していること、④ ネットワー ク(交番等に設置されている と障害 者団体、障害のある人の自宅等の を 備協会に対して、障害のある人を対象とし た安全で信頼性の高い防犯システムの調査 研究及びその基準づくりを進めるよう指導 利用して情報交換を行うもの)の構築や点 しており、同協会では障害のある人に対応 字ミニ広報誌の発行等による障害のある人 への情報提供に努めていること、⑤手話の できる警察官等が「手話バッジ」を装着し ていること、⑥手話のできる警察官を交番 したホームセキュリティガイドを作成・配 布する等の活動を行っている。また、障害 のある人の生活施設や障害のある人が居住 する住宅等における障害のある人の特性に に配置することによって、聴覚に障害のあ る人が身近な交番で遺失物及び拾得物の届 出、困りごと相談等を行えるよう利便を 図っていることなどが挙げられる。 配慮した防犯設備の整備・充実及び犯罪や 事故の発生を警戒・防止するための民間の 防犯システムの普及を図っている。 イ 犯罪・事故被害の防止 障害のある人が犯罪や事故の被害に遭う ことの不安感を除くための施策例として は、①パトロールや巡回連絡を通じて、障 害のある人の困りごと相談や警察に対する 要望に応じるとともに、身近な犯罪や事故 第 節 障害のある人が安心して生活 を送るための施策 情報バリアフリー化の推進 の発生状況、防犯上のノウハウ等の安全確 保に必要な情報の提供に努めていること、 (1)総合的な支援拠点の整備 ②防犯協会、ボランティア団体等との フォーラムを開催し、障害のある人の身近 平成 年度より障害のある人がパソコン な危険に関するニーズの把握に努めている こと、③防犯協会、障害者団体、ボラン ティア団体等と連携して、点字や字幕ビデ オテープによる「地域安全ニュース」を発 等の使用方法について相談できるパソコン ボランティアの養成・派遣事業を開始し、 平成 年度からはボランティアの活動支 援、専門性を持った利用相談、 に関す 行していること、④地域によっては、地方 公共団体と協力して障害者世帯への連絡通 る情報提供等を行う総合的なサービス拠点 としての「障害者 サポートセンター」 運営事業を開始し、 平成 年度は 都府県、 報装置の設置を促進し、障害のある人の連 絡の利便を図ることなどが挙げられる。 こうした諸施策が有効に行われるよう、 警察部内では職員が障害のある人からの困 りごと相談等に適切に対応するための研修 を行うとともに、地方公共団体、消防機関、 社会福祉協議会等との情報交換及び連携活 指定都市において実施された。 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り (2)障害者に配慮した機器・システムの 研究開発 ジや各種サービス・アプリケーションのア クセシビリティを効果的に確保・向上して いけるよう支援するため、「公共分野にお 情報通信の活用によるメリットを十分に 享受するためには、障害のある人を含めだ れもが、自由に情報の発信やアクセスがで けるアクセシビリティの確保に関する研究 会」を平成 年 月から開催し、平成 年 月を目途にアクセシビリティ確保のため きる社会を構築していく必要がある。 の評価手法・評価体制のモデル等を取りま 障害のある人の利用に配慮した情報通信 機器・システムの研究開発の推進に当たっ ては、その公益性・社会的有用性が極めて 高いにもかかわらず、収益性の低い分野で とめる予定である。 (3)障害者等の利用に配慮したシステム の普及 あることから、国立研究機関等における研 究開発体制の整備及び研究開発の推進を図 るとともに、民間事業者等が行う研究開発 に対する支援を行うことが重要である。 ア アクセシビリティ指針の策定 電気通信アクセシビリティについては、 「障害者等電気通信設備アクセシビリティ 総務省では、障害のある人や高齢者を含 め、複雑な操作やストレスを感じることな く、だれもが安全で安心して情報通信を利 指針」(平成 年郵政省告示)を踏まえ、 障害者等関連団体、電気通信提供者団体及 び学識経験者で構成される「情報通信アク 用できる環境を実現するため、平成 年度 から3か年計画により映像コンテンツの光 刺激等に対する生体安全技術の研究開発を 産学官連携により実施している。また、ユ セス協議会」において、この指針を満たす 電気通信の実現方法、統一仕様等について の関係業界の自主基準として、「高齢者・ 障害者等に配慮した電気通信アクセシビリ ビキタスネットワーク技術とロボット技術 が融合することにより、新たなライフスタ ティガイドライン」(第 版)が平成 月に改定・公表された。 イルの創出、高齢化・医療介護等の社会問 題への対応、新 社会の構築等への貢献 近年、補聴器の小型化・高性能化の開発 は目覚ましいものがあり、屋外等の離れた が期待されるネットワークロボットの早期 実現に向け、平成 年度から5か年計画で 国による研究開発を開始した。 また、障害のある人が ( 場所からでも、距離や周囲の騒音の影響を 受けずに聞き取ることができる電波を利用 した補聴援助システム (ワイヤレス補聴器) についての需要が高まっている。 )を利活 用するにあたり身近な地域で信頼できる十 また、聾学校等の教育の場においても、 幼児児童生徒の耳元に教師及び他の生徒の 分な支援が得られるよう、地域における障 声を確実に届け、スムーズな会話を行うこ 害のある人の 利活用支援体制のモデル を確立することを目的として平成 年5月 から「障害者の 利活用支援の在り方に 関する研究会」を開催し、平成 年7月を とのできるシステムが望まれている。 また、 日常生活で補聴器を利用している難聴者に あっても、講演などの場において講師の声 がスムーズに聞くことのできるシステムが 目途に取りまとめを行う予定としている。 さらに、地方公共団体等が自らホームペー 求められている。 こうしたことから、個人や集団で使用す 年5 ろう る電波を利用した補聴援助システムについ て、制度化を図った。 平成7年4月に制定した「障害者等情報 を追加した解説書を作成し、 へ公表した。( サイト ) 処理機器アクセシビリティ指針」は、制定 から既に5年が経過しており、この間に我 が国の情報化及び情報処理機器を取り巻く イ 及び国際標準化の推進 平成 年度は、国内の規格開発と平行し、 利用環境が急速に変化した。このため、平 国際的な情報アクセシビリティのガイドラ 成 年度に指針の改訂作業を実施し、平成 年6月5日付けで「障害者・高齢者等情 報処理機器アクセシビリティ指針」を制定 するとともに公表した。また、汎用の情報 イン共通化を図るため、上記の諸指針等に 沿って制定された「(情報通信分野の)共 通指針」 「情報処理装置」「ウェブコンテン ツ」に関する シリーズのうち、 処理機器・ソフトウェアを障害のある人や 高齢者が使いやすくするために、アクセシ ビリティ専用製品を開発する上で参考とな る数値データや操作方法のイラストの例示 ●図表 「共通指針」について、 (国際標準化 機構)への国際提案を行った。また、電気 化 通信アクセシビリティについては、 作業を進めるとともに、 (国際電気通 アクセシビリティに関する規格体系と開発の考え方について ①基本規格 すべての製品・サービスにかかわる基本となるもの 高齢者及び障害のある人々のニーズに対応した 規格作成配慮指針( ガイド ) ②分野別共通規格 (ガイド ) 分野内で共通とするもの〈考え方や個別機能〉 例: 高齢者・障害者配慮設計指針-包装・容器 高齢者・障害者配慮設計指針-消費生活製品の報知音 高齢者・障害者配慮設計指針-情報通信における機器、 ソフトウェア及びサービス-第一部:共通指針(平成 年度公示) (セクターガイド) ③個別規格 個々の製品やサービスごとに規定するもの 高齢者配慮設計指針-衣料品 (製品規格、ガイドライン等) 高齢者・障害者配慮設計指針-情報通信における機器、 ソフトウェア及びサービス-第二部:情報処理装置(平成 年度公示) 高齢者・障害者配慮設計指針-情報通信における機器、 ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ(平成 年度公示) 資料:経済産業省 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り 信連合)への国際提案を行うなど、国際基 準とするための作業を開始した。また、ア クセシビリティの普及活動として、様々な スタイルの創出、高齢化・医療介護等の社 会問題への対応、新 社会の構築等への 貢献が期待されるネットワークロボットの 機会を活用して(社)電子情報技術産業協 会が会員企業による対応機器の展示等を行 うとともに、セミナー等を開催して啓発を 早期実現に向け、平成 年度から5か年計 画で国による研究開発を開始した。 図った。 (4)ホームページ等のバリアフリー化の 推進 情報提供の充実 (1)情報提供に係る研究開発の推進 ア 民間による研究開発に対する支援 平成 年7月に「各府省情報化統括責任 )連絡会議」が決定した「電子政 者( 府構築計画」において、電子政府構築の原 則として、ユニバーサルデザイン(だれも 平成9年度から高齢者・障害者向けの通 信・放送サービスの開発を行うための通 信・放送技術の研究開発を行う者に対し、 独立行政法人情報通信研究機構を通じて支 が使いやすい設計)の確保を掲げ、高齢者、 障害のある人の使いやすさにも十分配慮さ れたシステム(音声による読み上げ機能に 援を行っているほか、平成 年度からは、 同機構を通じて、身体に障害のある人のた めの通信・放送サービスの提供又は開発を 配慮した情報内容の整備等)の導入に努め ることが明記された。また、同年8月に総 務省が作成した「電子自治体推進指針」に おいても、高齢者、障害のある人、外国人 行う者に対する助成、情報提供を実施して いる。 等のための情報バリアフリー環境への配慮 が掲げられた。 通信サービスの中でも特に電話は、障害 のある人にとって日常生活に欠かせない重 社会参加を支援する情報通信システムの開発・普及 (1)情報機器の取得支援 平成 年度より、企業等で不要となった パソコンをリサイクルし、障害のある人に 配布するパソコンリサイクル事業を新たに イ 使いやすい電話機の開発 要な通信手段となっており、こうした状況 を踏まえ、電気通信事業者においても、音 量調節機能付電話等福祉用電話機器の開発 や車いす用公衆電話ボックスの設置など障 害のある人が円滑に電話を利用できるよう 種々の措置を講じている。 (2)情報提供体制の整備 開始し、平成 年度は7府県において実施 された。 (2)通信放送技術の研究開発 ユビキタスネットワーク技術とロボット 技術が融合することにより、新たなライフ ア 情報ネットワークの整備 平成3年度からコンピュータ・ネット ワークを利用し、新聞情報等を即時に全国 の点字図書館等で点字データにより受信で きる「点字ニュース即時情報提供事業」を 行うとともに、平成5年度からは全国の点 字図書目録をデータベース化し、全国の点 字図書館の蔵書、製作中図書の検索及び貸 し出し予約ができる「点字図書情報ネット イ 字幕付きビデオの作成 法務省刑事局では、小・中学生向けに分 かりやすい表現で刑事手続について解説し ワーク(ないーぶネット)」が稼働してい る。 平成7年度には、障害のある人の社会参 た広報ビデオ 「法と正義の守り手・検察庁」 や被害者の視点から刑事手続・証人尋問手 続等について解説した広報ビデオ「被害者 加に役立つ各種情報の収集・提供と、障害 とともに」の字幕版を作成し、平成 のある人の情報交換の場を提供する「障害 者情報ネットワーク(ノーマネット)」を 構築するとともに、平成8年度には、国内 外からの障害のある人に関係する国内外の 月に、全国の検察庁に配布した。検察庁で は、これらのビデオを移動教室プログラム 等において上映するほか、要望に応じて学 校へ貸し出すなど、 積極的に活用しており、 保健福祉研究情報を収集・蓄積し、イン ターネットで提供する「障害保健福祉研究 情報システム」を構築した。 平成 年度からは、「デジタル音声情報 耳の不自由な人も利用できるようにしてい る。 法務省の人権擁護機関では、各種人権課 題に関する啓発広報ビデオを作成する際 システム(デイジー)」を全国の点字図書 館等に導入し、視覚に障害のある人にとっ て利便性の高い録音図書を製作するととも に、字幕付ビデオも併せて作成している。 ウ 国政選挙における配慮 に、平成 年度から「録音図書ネットワー ク配信システム(びぶりおネット)」を活 用したインターネット配信による録音図書 の貸出しを行っている。 国政選挙においては、点字による「候補 者名簿及び名簿届出政党等名簿」の投票所 等への備付け並びに「選挙のお知らせ」の 配布、投票所における車いす用スロープの 障害者情報ネットワーク(ノーマネット) では、視覚に障害のある人等からの情報ア 設置等により、障害のある人が投票を行う ために必要な配慮を行っている。なお、平 クセスを容易にするため、文字情報、音声 情報及び画像情報を統合して同時提供する 成7年からは、参議院比例代表選出議員選 挙における政見放送に手話通訳を導入した マルチメディアシステム化を図るととも に、同システム情報を提供するための入力 システムについて、点字図書館や点字出版 施設、聴覚障害者情報提供施設への整備を ほか、平成8年の衆議院小選挙区選出議員 選挙からは、政見放送として政党が作成し たビデオを放送することができるように なったことに伴い、政党の判断により手話 進めている。 障害のある人も自らの食について考え、 自立した生活を送るために、ユニバーサル 通訳をつけることが可能となっている。 また、平成 年からは視覚に障害がある 人が、自ら投票用紙の種類を識別できるよ デザインの食品の容器・包装や調理器具等 に関する検討及び情報提供、テープ、大活 字・点字書籍や画像音声によるインター ネットを通じた食生活関連情報の提供など うに、投票用紙に点字で選挙の種類を表示 する取り組みが行われており、平成 年の 参議院議員通常選挙においては、 都道府 県で、その表示が実施された。 を行っている。 さらに、平成 年の公職選挙法改正によ り、郵便等投票の対象者が拡大されるとと 年2 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り もに、代理記載制度が新たに創設された。 この改正等により、平成 年の参議院議員 通常選挙では、郵便等投票証書の発行件数 入手し、楽しむ上で極めて有効な手段と なっており、国としても、制度面、予算面 から各種施策を展開している。 が 件となり、前回(平成 年)に比 べ 件増加した。投票者数(選挙区選 挙)は 人で、そのうち、 人が代 制度面では、平成9年 月には、字幕放 送、解説放送に係る免許制度の改善や字幕 番組、解説番組をできる限り多く放送しな 理記載制度により投票を行った。 ければならないとする努力義務規定の創設 (3)字幕放送等の推進 視覚障害者向けには、テレビジョン音声 等を内容とする「放送法及び有線テレビ ジョン放送法の一部を改正する法律」(平 成9年法律第 号)が施行された結果、字 幕放送の参入に係る負担が軽減され、 社 多重放送を利用して、番組の内容に即応し て場面・状況、出演者の動き等を音声によ り説明する解説放送が実施されている。聴 覚障害者向けには、テレビジョン文字多重 (平成8年度末)に過ぎなかった字幕放送 実施事業者が、 社(平成 年度末現在) にまで大幅に増加した。 平成9年 月には、字幕放送の大幅かつ 放送を利用して、番組に即応して台詞、ナ レーション、歌詞等を画面上に字幕で表示 する字幕放送や、画面の全部又は一部に手 計画的な拡充を図るため、平成 年までの 年間に、字幕付与可能な全放送番組に原 則として字幕を付すことを目標とする行政 話を表示する手話放送が実施されている。 これらの放送は、視聴覚に障害のある人が 障害のない人と同様に放送を通して情報を 上の指針として「字幕放送の普及目標」を 策定した。 予算面では、「身体障害者の利便の増進 字幕付与可能な総放送時間に占める字幕放送時間の割合の推移 ●図表 (%) NHK (総合テレビ) 民放(キー5局平均) 平成 年度 注1:2週間のサンプル週を調査したもの。 注2:この図表における「字幕付与可能な総放送時間」とは次に掲げる放送番組を除く7時から24時までの放送番組の放送時間数 ①技術的に字幕を付すことができない放送番組(例 手話等により音声を説明している放送番組(例 現在のところのニュース、スポーツ中継等の生番組) 、②オープンキャプション、 字幕付き映画、手話ニュース)、③外国語の番組、④大部分が歌唱・器楽演奏の 音楽番組、⑤権利処理上の理由等により字幕を付すことができない放送番組、⑥再放送 資料:総務省 に資する通信・放送身体障害者利用円滑化 事業の推進に関する法律」(平成5年法律 第 号)に基づき、独立行政法人情報通信 ことができる職員の養成を行っている。ま た、視覚に障害のある人の操作に配慮した 点字表示や音声誘導装置付き 等各種 研究機構が衛星放送受信対策基金の運用益 を財源として、平成5年度から字幕番組の 制作費に対する助成金を交付している。平 機器の設置等を行っているなど、障害のあ る人に対する種々のサービスを実施してい る。 成9年度には、計画的かつ安定的な助成を 可能とするため、既存の衛星放送受信対策 (2)コミュニケーション支援用絵記号 基金運用益に加え、新たに一般会計からの 補助金を原資とした助成制度を創設した。 日本工業標準調査会(JISC)は、文 平成 年度は 字や話し言葉によるコミュニケーションの 本の字幕番組、 本 の手話番組に対して助成を行った。平成 年度予算では 億円の予算額を確保し、 助成を実施することとしている。 これらに併せ総務省では、字幕放送の普 困難な人が、自分の意思や要求を相手に的 確に伝え、正しく理解してもらうことを支 援するための絵記号に関する規格の作成を 進めた。(平成 年4月にコミュニケー 及目標の着実な達成等のため、放送事業者 の作成した字幕拡充計画の進ちょく状況の 把握・公表等を行っている。 ション支援用絵記号デザイン原則( )として制定) コミュニケーション支援体制の充実 (1)手話や点訳等によるコミュニケー ション支援 「障害者社会参加総合推進事業」等によ り、点訳奉仕員、朗読奉仕員、要約筆記奉 仕員、手話奉仕員及び手話通訳者の養成・ 研修事業や手話奉仕員等の派遣事業を行っ ている。また、福祉事務所等公的機関にお ける手話通訳の設置を進めている。 各都道府県警察においては、聴覚に障害 のある人のための字幕スーパー入り講習用 ビデオの活用や手話通訳員の確保に努めて いる。 視聴覚に障害のある人に対する情報提供 の充実及び利便の向上を図るため、郵便局 では、窓口において聴覚に障害のある人と 手話による簡単な会話ができる職員及び点 字で記載されている郵便物のあて名を読む 第 2 編 第 5 章 住 み よ い 環 境 の 基 盤 づ く り コミュニケーション支援用絵記号の例 <絵記号の例> 買い物をする 大きい 遊園地 台風 はい いいえ 欲しい やめて 好き 会う こんにちは さようなら 朝 明日 探す 分からない <絵記号による意思伝達の例> お腹が痛い、お医者さんは何処ですか? (注) コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則( )には参考として約 の絵記号の例を収載しており、これらは(財)共用品推進機構のホームページから 無償でダウンロードすることができます。 参考資料 平成 年度障害者施策関係予算の概要 ●総括表 単位:千円 省 庁 名 内 閣 施 策 ・ 事 業 名 平成 年度予算 平成 年度予算 府 1 障害者に関する啓発・広報活動の推進等 2 バリアフリー・ユニバーサルデザイン施策の推進 3 市民活動促進に必要な経費 - - 4 市民活動情報提供システムの構築に必要な経費 - - 5 障害者への消費者情報提供の促進 - - 6 地域コミュニティの新たな風水害対策【新規】 警 察 庁 障害者の気持ちに配意した警察活動の推進 総 務 - - - - - 省 - - 3 高齢者・障害者向け通信・放送サービス充実研究開発助 成 4 字幕番組・解説番組等の制作促進 5 ネットワーク・ヒューマン・インターフェースの総合的 な研究開発 6 身体障害者向け通信・放送役務の提供、開発等の推進 7 障害者の 利活用支援の在り方に関する調査研究 8 公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する調査 研究 9 参議院議員通常選挙における身体障害者対策 障害者の採用の促進に係る調査研究【新規】 住宅用火災警報器の技術開発【新規】 災害時要援護者の避難誘導アクションプログラムの策定 に要する経費【新規】 視覚障害者向けマルチメディアブラウジング技術の研究 開発【新規】 法 務 省 1 司法試験における目の見えない人の受験に必要な措置 2 新司法試験における身体に障害のある者の受験に必要な 措置の検討等 3 刑務所等に収容されている身体障害者等の機能回復訓練 に必要な機器整備 4 障害者に対する差別解消のための啓発活動 参 考 資 料 平 成 1 恩給支給に必要な経費(傷病恩給) 2 ヒューマンコミュニケーション技術の研究開発 第 2 編 - 年 度 障 害 者 施 策 関 係 予 算 の 概 要 施 省 庁 名 策 ・ 事 業 名 平成 年度予算 平成 年度予算 5 成年後見登録事務処理 外 務 省 国連社会問題基金拠出金(うち国連障害者基金) ドル相当 ドル相当 - - 文部科学省 1 特殊教育就学奨励費負担等 2 特殊教育設備整備費等補助 3 障害のある子どもの理解認識の推進、特別支援教育の充 実等 4 義務教育費等国庫負担金 5 公立特殊教育施設整備費負担等 6 私立高等学校等経常費等補助 7 独立行政法人国立特殊教育総合研究所の整備運営等 厚生労働省 1 居宅生活支援サービス等の推進 2 就労支援の充実 3 発達障害者に対する支援 4 社会参加等の推進 5 精神障害者の社会復帰対策の推進 ( ) ( ) ) ) 6 良質かつ適切な精神医療の効率的な提供 7 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に関する 医療体制の整備 8 その他の施策 ( 医療費の公費負担、手当の給付、制度改革に伴う 市町村等への施行事務費等、知的障害者 児 基礎調 査費、厚生労働科学研究費、国立厚生援護施設の 運営費及び整備費、他 ) 9 新障害者プラン 精神障害者に対する雇用対策の強化 〈 〉 〈 〉 多様な形態による障害者の就業機会の拡大 ( ) 〈 ( ) 〉 〈 〉 ) ) 雇用と福祉の連携による障害者対策の推進 ( ( 省 庁 名 施 策 ・ 事 業 名 平成 年度予算 平成 年度予算 〈 〉 〈 〉 福祉部門における就労支援の充実 ( )( ) 〈 〉 〈 〉 障害者に対する職業能力開発の推進 その他の事業 〈 農林水産省 〉 - - 1 高齢者・障害者に配慮した生活環境の整備 - - 2 高齢者・障害者の食生活の健全化及び自立的活動の促進 - - 1 経済産業省 1 医療福祉機器技術の研究開発 3 知的基盤整備(福祉用具評価) - - 4 高齢者・障害者対応型商店街の整備の実施 - - 5 高度人体デジタル計測システム技術の開発 - (中小企業知的基盤整備事業のうち) 国土交通省 1 鉄道駅におけるバリアフリー化 - 2 旅客船ターミナル等におけるバリアフリー化 〈-〉 3 空港のバリアフリー化の推進 - - 〈-〉 - 〈-〉 〈-〉 〉 〈 〉 4 LRTシステムの整備【新規】 5 低床式路面電車システム(LRT)の導入の促進 6 ノンステップバス等の導入の促進 〈 7 CNGノンステップバス等の導入の促進 8 バリアフリー化建造費補助 9 旅客船のバリアフリー化の推進 - 〈-〉 高齢者・外国人観光客等の情報弱者支援【新規】 心のバリアフリー社会形成に向けた総合的な施策の推進 【新規】 交通バリアフリー教室の開催等交通バリアフリー化の総 合的な推進 参 考 資 料 平 成 2 障害者等ITバリアフリー推進のための研究開発 バス利用促進等総合対策の推進 第 2 編 - 〈-〉 年 度 障 害 者 施 策 関 係 予 算 の 概 要 省 庁 名 施 策 ・ 事 業 名 平成 年度予算 平成 年度予算 交通バリアフリー基本構想策定促進のための環境整備の 推進 交通バリアフリー技術規格調査研究 大規模ターミナルのバリアフリー化に関する調査研究 ICカード乗車券の共通化・相互利用化の推進 幅の広い歩道等の整備等による歩行空間のバリアフリー 化 官庁施設のバリアフリー化の推進 人にやさしいまちづくり事業 - - 公共空間のバリアフリー化 - - 障害者にやさしい住まいづくりの推進 - - その他 - - 注 1: 障害者施策関係の額を特定化できないものについては、 「-」と表示している 2:( )内は再掲分 3:〈 〉内は特別会計の内数 4: 総務省の9「参議院議員通常選挙における身体障害者対策」は、参議院議員通常選挙の都度予算を措置する ため、平成 年度予算額が0千円となっている ●主な新規障害者施策 省 庁 名 内 閣 事 項 府 障害者施策総合調査の実施 概 要 今後の障害者施策全般の在り方について検討す るための総合的な調査を実施。 中央障害者施策推進協議会経費 障害者基本法に基づき内閣府に中央障害者施策 推進協議会を設置、運営。 バリアフリー・ユニバーサルデザイ ン推進セミナーの実施 関係行政機関、民間団体、国民等に広く参加を 求め、シンポジウム等を開催し、行政機関の施策 や民間団体の取組の紹介、バリアフリー化推進の ための課題や今後の方策に関して意見交換等を実 施。 地域コミュニティの新たな風水害対 策 近年の水害について、被害要因の特定や対応方 策の改善点等の教訓を分析するとともに、地域防 災評価システムを活用した潜在的な水害危険地域 のモデル調査を通じて、高齢化等地域コミュニテ ィの変容等の社会経済状況の変化に応じた新たな 水害被害リスク要因を分析し、その効果的な対策 に係る優良事例の収集・普及促進を実施。 総 務 省 障害者の採用の促進に係る調査研究 障害者雇用の推進に当たり、国が率先した障害 者雇用の促進を図る必要があることから、国にお ける障害者雇用の実態を把握することにより、公 務部門特有の障害者雇用に係る課題の抽出、雇用 促進のための具体的方策の検討を実施。 住宅用火災警報器の技術開発 住宅用火災警報器等の『音』以外の有効な警報 の技術開発等を実施。 災害時要援護者の避難誘導アクショ ンプログラムの策定に要する経費 第 2 編 災害時における高齢者や障害者等災害時要援護者 の避難について、モデル地域を選定し、福祉部局と 連携した情報共有や実践的な訓練の実施等、消防団 や自主防災組織等地域の人的防災資源を効果的に活 用した取組やシステムづくりを行うとともに、その 実績を参考にアクションプログラムを策定し、地方 公共団体に対してノウハウとして提示。 参 考 資 料 平 成 年 度 障 害 者 施 策 関 係 予 算 の 概 要 省 庁 名 事 項 視覚障害者向けマルチメディアブラ ウジング技術の研究開発 概 要 放送・通信を通して提供される多様なコンテン ツについて、共通の基盤(視覚障害者XML)を 介することで多様な形態での出力を可能とし、視 覚障害者が視覚に障害のない方と同様に利用でき る情報提示技術を開発。 厚生労働省 居宅生活支援サービス等の推進 障害児タイムケア事業 障害のある中高生等が養護学校等下校後に活動 する場について確保するとともに、障害児を持つ 親の就労支援と障害児を日常的にケアしている家 族の一時的な休息を目的として、デイサービス事 業所や小学校等の空き教室等で中高生障害児を預 かるとともに、社会に適応する日常的な訓練を実 施。 小規模作業所への支援の充実強化事 業(47か所) 自立支援、就労支援等の機能の向上を図りつつ 新たな施設類型への移行等をはかるため、小規模 作業所への支援を充実強化し、地域での障害者の 就労支援を促進。 重度障害者在宅就労促進特別事業 (バーチャル工房支援事業) 在宅の障害者に対して、情報機器やインターネ ットを活用し、在宅で就労するための訓練等の支 援を行う事業者(バーチャル工房)に対する補助 事業を創設。 発達障害者支援体制整備事業 発達障害者の乳幼児期から成人期までの各ライ フステージに対応する一貫した支援を行うため、 都道府県・指定都市に発達障害の検討委員会を設 置するとともに、圏域において個別支援計画の作 成等、支援の体制整備をモデル的に実施。 精神障害者に対する総合的雇用の実 施 精神障害者の復職、新規雇用、在職精神障害者 の雇用継続を支援するため、地域障害者職業セン ターにおいて、医療機関、事業主、家族等との協 働体制を構築し、事業主及び精神障害者本人のニ ーズや状態に応じた体系的な支援を実施。 省 庁 名 事 項 ITを活用した在宅就労支援事業者 (バーチャル工房)への支援 概 要 自立して在宅就業を行う障害者に対する各種相 談・支援及び事業主に対する広報・啓発等を行う 「重度障害者在宅就業推進事業」を推進するとと もに、新たに在宅の障害者に対して情報機器やイ ンターネットを活用し在宅で就労するための訓練 第 2 編 等の支援を行う事業者(バーチャル工房)に対す る補助事業(障害保健福祉部にて新たに創設)と 連携して、同工房に対する技術指導等の支援を実 施。 地域障害者就労支援事業 福祉施設等を利用する障害者の雇用への移行を 促進するため、公共職業安定所が中心となり、労 働・福祉・医療保健・教育等、複数の分野におけ る支援関係者及び事業主の連携・協力の下、就職 を希望する福祉施設等の利用者に対し、就職の準 備段階から職場定着までの一連の支援を実施。 国土交通省 LRTシステムの整備 低床式車両その他LRTシステムの構築に不可 欠な施設の整備に対し補助を実施。 自律移動支援プロジェクトの推進 我が国が世界をリードするユビキタスネットワ ーク技術を活用し、 「移動経路」 、 「交通手段」 、 「目 的地」などの情報について、「いつでも、どこで も、だれでも」が利用できる環境づくりを目指す。 心のバリアフリー社会形成に向けた 総合的な施策の推進 「心のバリアフリー」社会を実現し、ハード面 のみならずソフト面も含む総合的な交通バリアフ リー化を推進するため、ボランティアモデル事業 を実施し、人的対応の組織化・活性化を促進する とともに人的介助の制度化に向けた検討を実施。 また、交通バリアフリー教室の拡充、公共交通事 業者を対象としたモデル教育プログラム等の作 成、バリアフリーに関する地域のリーダーの選 定・育成等総合的な人材育成を推進。 参 考 資 料 平 成 年 度 障 害 者 施 策 関 係 予 算 の 概 要 1部 障害児・者の状況 第 身体障害児・者の状況 (1)在宅者の状況 障害の種類別・性別にみた身体障害児・者の状況 ●図表 ・身体障害者( 歳以上) 障害の種類 総数 総 覚 覚 ・ 聴 平 肢 性 別 女 不詳 数 視 聴 男 単位:千人(%) 障 言 覚 衡 機 語 障 障 能 上 肢 肢 下 下 体 機 肢 肢 幹 機 障 機 能 ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ( ) ( ( ) ( ) 3 ) ( ) ) ― (―) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ( ) ( ) ( ) ) ― (―) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ) ( ) ( ) ) ― (―) ― (―) ) ( ) ( ) ( 害 断 障 切 能 ( 害 切 能 ) 害 音声・言語・そしゃく 機 能 障 害 体 不 自 由 上 ( 害 害 断 障 障 害 害 脳原性全身性運動機能障害 全身性運動機能障害 ( 多 肢 及 び 体 幹 ) ( 内 部 障 害 ( 心 臓 機 能 障 害 ( 呼 吸 器 機 能 障 害 ( じ ん 臓 機 能 障 害 ( ぼうこう・直腸機能障害 ( 小 腸 機 能 障 害 ( ヒト免疫不全ウイルスに よ る 免 疫 機 能 障 害 ( 重 複 障 害 ( 再 掲 ) ( ) (注)( )内は構成比 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 (平成 年) ・身体障害児( 歳未満) 単位:人(%) 総数 総 性 別 女 男 不詳 数 視 覚 障 害 ― 聴 覚 ・ 言 語 障 害 ― 聴 平 覚 衡 障 機 能 害 障 ― ― 害 ― ― ― ― ― 音声・言語・そしゃく機能障害 ― 肢 体 不 自 第 3 編 由 上 肢 切 断 下 肢 切 断 ― ― 上 肢 機 能 障 ― 害 ― 下 肢 機 能 障 害 体 幹 機 能 障 害 ― 脳原性全身性運動機能障害 ― 全 身 性 運 動 機 能 障 害 ( 多 肢 及 び 体 幹 ) 内 部 障 害 ― ― 心 臓 機 能 障 害 ― 呼 吸 器 機 能 障 害 ― じ ん 臓 機 能 障 害 ― ぼうこう・直腸機能障害 小 腸 機 能 障 害 ― ヒト免疫不全ウイルスに よ る 免 疫 機 能 障 害 重 複 障 害( 再 掲 ) ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― (注)( )内は構成比 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 (平成 年) 第 1 部 障 害 児 ・ 者 の 状 況 ●図表 障害の種類別・障害の原因別にみた身体障害児・者数 ・身体障害者( 歳以上) 事 総数 総数 視覚障害 肢体不自由 内部障害 病 出生時 加齢 その他 不明 労働 その他 戦傷病 中毒性 その他 小計 感染症 小計 の損傷 災害 の事故 戦 災 疾 患 の疾患 不詳 ( .) .)( .)( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( ( .) .)( .)( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( ( .) .)( .)( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) 4 6 6 9 7 3 6 , 2 2 6 ( .)( .)( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .)( .)( .) ( ( .) .)( .)( .)( .)( .)( .)( .)( .) ( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .) ( .) ( .)( .)( .)( .) ( .) 1 重複障害 (再掲) 疾 ( 聴覚・言語 障害 交通 事故 単位:千人(%) 故 3 6 ・身体障害児( 6 6 5 3 4 2 9 歳未満) 単位:人(%) 事 総数 故 疾 病 出生児 その他 不明 交通 その他 中毒性 その他 小計 感染症 小計 の損傷 事故 の事故 疾 患 の疾患 不詳 総数 視覚障害 ― ― ― (―) (―) (―) 聴覚・言語 障害 ― ― ― (―) (―) (―) ― (―) ― (―) 肢体不自由 内部障害 ― ― ― ― ― (―) (―) (―) (―) (―) 重複障害 (再掲) ― (―) (注)( )内は構成比 ― ― ― ― (―) (―) (―) (―) 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成 年) ●図表 障害の疾患別にみた身体障害児・者数 ・身体障害者( 総 歳以上) 脊 髄 性 小 児 マ ヒ 脳 性 マ 数 ( ヒ )( 脊 対 髄 マ 損 ヒ 傷 × ) ( 角 ) ( 水 晶 体 疾 患 膜 疾 患 単位:千人(%) 脊 性進 四 行 髄 肢 性 損 疾 筋 マ 傷 萎 ヒ ×× 患 縮 ) ( ) ( じ ん 臓 疾 患 視網 神脈 経 絡 系 疾膜 患・ 脳 血 管 障 害 )( 脳 脳そ 神の 経 疾他 患の 挫 傷 )( 心 呼 吸 器 疾 患 臓 疾 患 ) ( ぼ う こ う 疾 患 骨 関 節 疾 患 中 耳 性 疾 患 リ ウ マ チ 性 疾 患 ) ( ) ( 大 小 腸 腸 疾 疾 患 患 ) ( そ 内 耳 性 疾 患 ) ( ) 不 不 明 詳 の 他 第 3 編 2 ( ) ( ) ( ) ( )( )( ) ( ) ( ) ( )( )( )( ) 第 1 部 ・身体障害児( 歳未満) 単位:人(%) 脳 総 脊 髄 性 小 児 マ ヒ 性 マ ヒ 数 ( ) ( ) )( 水 晶 体 疾 患 ( 脊 対 髄 マ 損 ヒ 傷 × ) ( 視網 神脈 経絡 疾膜 患・ ) ( ) ( 脊 性進 四 行 髄 肢 性 損 疾 筋 マ 傷 萎 ヒ ×× 患 縮 ) ( じ ん 臓 疾 患 )( ) ( 心 脳 血 管 障 害 ) ( 呼 吸 器 疾 患 臓 疾 患 )( 脳そ 神の 経 疾他 患の 挫 傷 ) ( ぼ う こ う 疾 患 ) ( 脳 ) ( ) ( 大 小 腸 腸 疾 疾 患 患 ― ― ) (―) (―) ( ) ( そ 角 内 耳 性 疾 患 中 耳 性 疾 患 骨 関 節 疾 患 ) ( 膜 疾 患 )( 不 不 明 詳 ) ) の 他 )( )( ) (注)( )内は構成比 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」 (平成 年) 障 害 児 ・ 者 の 状 況 (2)施設在所者の状況 ●図表 施設の種類別にみた身体障害児・者数 単位:人 施 設 種 別 身体障害者更生援護施設 肢体不自由者更生施設 視覚障害者更生施設 聴覚・言語障害者更生施設 内部障害者更生施設 身体障害者療護施設 重度身体障害者更生援護施設 身体障害者福祉ホーム 身体障害者授産施設 重度身体障害者授産施設 身体障害者福祉工場 盲児施設 ろうあ児施設 肢体不自由児施設 肢体不自由児療護施設 重症心身障害児施設 保護施設 老人福祉施設 特別養護老人ホーム その他の老人ホーム 知的障害者施設 国立ハンセン療養所 国立療養所進行性筋萎縮症委託病床 国立療養所重症心身障害者委託病床 合 資料: 歳以上 歳未満 計 ~ については社会福祉施設等調査(平成 年 月 日現在) ~ については身体障害者手帳所持者数 特別養護老人ホームについては平成 年 月 日現在 ~ については厚生労働省国立病院部政策医療課調べ( は平成 年 月現在、 ~ は 平成 年 月現在) 知的障害児・者の状況 ●図表 障害の程度にみた知的障害児・者数 総 総 数 数 最重度 重 度 単位:人(%) 中 度 軽 度 不 詳 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 知的障害児 ( 歳未満) 知的障害者 ( 歳以上) 不 詳 (注) ( )内は構成比 資料:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」 (平成 年) ●図表 在宅者の療育手帳の所有状況 総 数 総 数 単位:人(%) 手帳有 手帳無 不 詳 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 知的障害児 ( 歳未満) 知的障害者 ( 歳以上) 不 詳 (注) ( )内は構成比 資料:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」 (平成 年) ●図表 施設在所者の施設種類別にみた知的障害児・者数 施 設 種 別 歳 以上 知的障害児施設 自閉症児施設 重症心身障害児施設 国立療養所重症心身障害児 委託病床 知的障害者更生施設 知的障害者授産施設 合 第 3 編 計 資料: 社会福祉施設等調査(平成 年 月1日現在) 4については厚生労働省国立病院部政策医療課調べ(平成 年 月現在) 単位:人 歳 未満 第 1 部 障 害 児 ・ 者 の 状 況 精神障害者の状況 ●図表 精神病床数・入院患者数・公費負担医療延件数 病床数等 精 神 病 床 数 入 院 患 者 数 措 置 入 床 人 人 人 人 人 件 院 医 療 保 護 入 院 任 そ 意 入 の 院 他 公費負担通院医療延べ件数 資料:1については厚生労働省「病院報告」 (平成 年 月末現在) 2及び3については厚生労働省精神保健福祉課調べ(平成 年) ●図表 精神障害者保健福祉手帳の交付状況 総 数 1級 単位:人 2級 3級 資料:厚生労働省「衛生行政報告例」 (平成 年度) (平成 年3月末現在) 2部 第 障害者施策の状況 障害者施策の総合的取組 ( )国における障害者施策 ●図表 内 閣 府 各省庁別にみた主な障害者施策一覧 分 類 関係法令等 障害者基本計画の策定、啓発広報(障害 障害者基本法など 者週間の集い、障害者施策総合推進地方 会議、心の輪を広げる障害者理解促進事 業等)など 警 察 庁 信号機への視覚障害者用付加装置等の設 社会資本整備重点計画法、交通安全施設 置、駐車禁止規制除外措置、自動車運転 等整備事業の推進に関する法律、道路交 適性相談など 通法など 総 務 省 放送受信料の減免、郵便料金の減免、 放送法、有線テレビジョン放送法、電気 税制上の配慮(地方税) 通信事業法、身体障害者の利便の増進に 資する通信・放送身体障害者利用円滑化 事業の推進に関する法律、地方税法、郵 便法など 法 務 省 外 務 省 財 務 省 文部科学省 厚生労働省 農林水産省 人権相談所の設置(各法務局・地方法務 局及びその支局に常設)など 障害者リハビリテーション関係分野に対 国際協力機構法など する技術協力 所得税法、消費税法、相続税法、租税特 税制上の配慮(国税) 別措置法、関税定率法など 特別支援教育など 学校教育法、盲学校・聾学校及び養護学 校への就学奨励に関する法律、学校保健 法、発達障害者支援法など 障害の予防、早期発見・治療、各種の福 母子保健法、児童福祉法、身体障害者福祉 法、知的障害者福祉法、精神保健及び精神 祉措置、生活保障、医療措置など 雇用対策、職業訓練、労働者災害補償な 障害者福祉に関する法律、発達障害者支援 法、特別児童扶養手当等の支給に関する法 ど 律、戦傷病者特別援護法、生活保護法、国 民年金法、厚生年金保険法、国民健康保険 法、障害者の雇用の促進等に関する法律、 雇用対策法、職業安定法、職業能力開発促 進法、労働者災害補償保険法など 障害者に配慮した農山漁村の生活環境整 備、障害者の食生活環境の改善 経済産業省 福祉関係機器の開発、機器の標準化など 工業標準化法、福祉用具の研究開発及び 普及の促進に関する法律など 国土交通省 公共交通施設の改善など 障害者向け公営住宅の供給、都市機構住 宅・公庫住宅にかかる優遇措置、官庁施 設及び道路等の改善、有料道路の通行料 金割引措置など 土砂災害特別警戒区域における災害時要 援護者関連施設等の開発行為に対する許 可制 高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利 用した移動の円滑化の促進に関する法律 高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる 特定建築物の建築の促進に関する法律 公営住宅法、都市再生機構内規、住宅金融 公庫法、土砂災害警戒区域等における土砂 災害防止対策の推進に関する法律など 第 3 編 第 2 部 障 害 者 施 策 の 状 況 社会参加へ向けた自立の基盤づくり ( )障害のある子どもの教育・育成 ろう ●図表 盲・聾・養護学校の学校数、在学者数及び教職員数―国・公・私立計― (平成 区 盲 聾 分 在 学 者 数(人) 学校数 幼稚部 小学部 中学部 高等部 計 年 月 日現在) 本 務 本 務 教員数 職員数 (人) (人) 校 学 学 校 校 計 養 知的障害 護 学 肢体不自由 校 病 弱 総 計 資料:文部科学省 特殊学級数、特殊学級在籍児童生徒数及び担当教員数―国・公・私立計― ●図表 (平成 年 月 日現在) 小学校 中学校 合計 担当教員数 学級数 児童数 学級数 生徒数 学級数 児童生徒数 小学校 中学校 合計 学級 人 学級 人 学級 人 人 人 人 区分 知的障害 肢体不自由 病弱・虚弱 弱 視 難 聴 言語障害 情緒障害 総 計 (注)中等教育学校の特殊学級はなし 資料:文部科学省 ろう ●図表 盲・聾・養護学校重複障害 学級設置率―国・公・私立計― (平成 小・中学部 盲 ろう 聾 学 単位:人(平成 年5月1日現在) 年 月 日現在) 区 高等部 小学校 分 中学校 計 言 語 障 害 校 情 緒 障 害 学 校 養護学校 全 ●図表 通級による指導を受けている 児童生徒数 体 資料:文部科学省 弱 視 難 聴 肢体不自由 病弱・身体虚弱 合 計 資料:文部科学省 ろう ●図表 盲・聾 ・養護学校中学部及び中学校特殊学級卒業者の進路―国・公・私立計― (平成 卒業者 区 分 進学者 高校等 高等部 人 人 人 教育訓練機関等入学者 計 人 就職者 専修 各種 職業能 計 学校 学校 力開発 人 人 人 人 盲 学 校 人 ― ― ― ― ― ― ― 知的障害 ― ― ― ― ― 肢体不自由 ― ― ― ― ― ろう 聾 学 校 年 月卒業者) 児童福祉施設・ 医療機関入所者 その他 人 ― ― ― ― ― ― 人 ― ― 養護学校 病 弱 計 中学校特殊学級 人 % (注)①高校等・・・・・・・・高等学校本科・別科、高等専門学校 ②高等部・・・・・・・・盲・聾・養護学校高等部本科・別科 ③職業能力開発・・・・・職業能力開発校、障害者職業能力開発校等 ④児童福祉施設・医療機関入所者・・・・児童福祉施設、身体障害者養護施設、病院、療養所等 ⑤中学校特殊学級卒業者その他には、児童福祉施設・医療機関入所者を含む。 にならない。 ⑥四捨五入のため、各区分の比率の計は必ずしも 資料:文部科学省 第 2 部 ろう ●図表 盲・聾・養護学校高等部(本科)卒業者の進路―国・公・私立計― (平成 卒業者 区 分 ろう 聾 学 校 養護学校 進学者 大学等 専攻科 人 盲 学 校 人 人 教育訓練機関等入学者 計 人 専修 各種 職業能 計 学校 学校 力開発 人 人 人 人 就職者 人 年 月卒業者) 社会福祉施設・ 医療機関入所者 人 その他 人 ― ― 知的障害 肢体不自由 病 第 3 編 弱 計 (注)①大学等・・・・・・・・大学学部・通信教育部・別科、短期大学本科・通信教育部・別科 ②専攻科・・・・・・・・盲・聾・養護学校高等部専攻科、高等学校専攻科 ③職業能力開発・・・・・職業能力開発校、障害者職業能力開発校等 ④社会福祉施設・医療機関入所者・・・・社会福祉施設、身体障害者養護施設、病院、療養所等 ⑤進学者及び教育訓練機関等入学者には、それぞれ就職しながら進学した者、入学した者を含む。 ⑥四捨五入のため、各区分の比率の計は必ずしも にならない。 資料:文部科学省 障 害 者 施 策 の 状 況 ( )雇用・就労の促進施策 ●図表 障害者雇用対策の体系 障害のある人が障害のない人と同様に、その能力と適性に応じた雇用の場に就くことができるよう な社会の実現をめざし、障害者の雇用対策を総合的に推進 ①事業主に対する指導・援助 ○ 障害者雇用率制度 ・法定雇用率 民間企業=一般の民間企業 %、特殊法人等 % 国・地方= %(一定の教育委員会 %) ・雇入れ計画作成命令等による雇用率達成指導の実施 ○ 障害者雇用納付金制度等による事業主支援等 ・障害者雇用納付金・調整金による事業主負担の調整 ・障害者雇用のための施設・設備等の改善、介助者の配置、住宅・通勤 に対する配慮、中途障害者の雇用継続等を行う事業主に対する助成 ・特定求職者雇用開発助成金による賃金助成 ○ 障害者雇用に関するノウハウの提供 ・障害者雇用に関する好事例や雇用管理ノウハウの提供 ( 障 障 害 者 基 本 計 画 ・ 重 点 施 策 実 施 5 か 年 計 画 害 総 合 的 者 な 雇 障 用 害 対 者 雇 策 用 基 対 本 策 の 方 針 ) 推 進 ②障害者の特性を踏まえたきめ細かな職業リハビリテーション、職業 能力開発の実施 ○ 公共職業安定所における障害者の態様に応じた職業相談・職業紹介、 職場定着指導の実施 ○ 障害者職業センターにおける職業評価等の専門的な職業リハビリテー ションの実施(独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構が運営) ・ジョブコーチによる職業適応のための人的支援の実施 ○ 多様かつ効果的な障害者職業能力開発の推進 ○ 身近な地域における就業・生活支援の一体的推進 ○ 医療、福祉等の関係機関との連携強化 ③障害者雇用に関する啓発 ○ 試行雇用による事業主の障害者雇用のきっかけづくりの推進 ○ 障害者雇用促進運動の実施 ○ 障害者団体と連携した広報啓発活動の実施 資料:厚生労働省 ●図表 一般の民間企業における産業別障害者の雇用状況 年6月1日現在) (平成 ① 区 分 ② ③障害者の数 ④ ⑤ C 実雇用率 法定雇用率 重度障害者 企業数 常用労働者数 重度障害者 ÷②× 未達成企業 計 (常用)以外 の割合 (常用) × + の障害者 企業 人 人 人 人 % % 農、林、漁業 鉱業 建設業 製造業 電気・ガス・熱供給・水道業 情報通信業 運輸業 卸売・小売業 金融・保険・不動産業 飲食店・宿泊業 医療・福祉 教育・学習支援業 複合サービス事業 サービス業 産業計 (注) 常用労働者数とは、常用労働者総数から除外率相当数(身体障害者及び知的障害者が就業することが困難であ ると認められる職種が相当の割合を占める業種について定められた率を乗じて得た数)を除いた法定雇用障害 者数の算定の基礎となる労働者数である。 欄の「重度障害者(常用) 」には短時間労働者の数は含まれていない。 欄の「重度障害者(常用)以外の障害者」 には重度障害者である短時間労働者の数が含まれている。 障害者の数とは、 身体障害者と知的障害者の計である。 欄の重度障害者(重度身体障害者及び重度知的障害者) については法律上、 人を 人に相当するものとしており、ダブルカウントを行っている。 資料:厚生労働省 第 3 編 第 2 部 障 害 者 施 策 の 状 況 日々の暮らしの基盤づくり ( )生活安定のための施策 ●図表 障害者在宅福祉施策の概要 障害者の軽減・補完、診 査・更生相談対策 補装具、日常生活用具の給付 等 在宅介護対策 更生医療の給付 身体上の障害を軽くしたり除いたりするための医療 関節形成術、角膜移植術、穿孔閉鎖術、人工透析、ペースメーカーのうめ込み手術等 訪問診査、更生相談 医療、生活、職業等の各種の相談、施設への紹介等 補装具の交付、修理 身体上の障害を補うための用具の交付、修理 (視覚障害)盲人安全つえ、義眼、眼鏡、点字器 (聴覚障害)補聴器 (肢体不自由)義肢、装具、座位保持装置、車いす、電動車いす、歩行器、頭部保護帽、収尿器、歩行補助つえ (音声・言語機能障害)人工喉頭 (ぼうこう又は直腸障害)ストマ用装具 日常生活用具の給付等 重度障害者の日常生活がより円滑に行われるための用具の給付等 (下肢・体幹障害)浴槽、湯沸器、便器、特殊マット、特殊寝台、特殊尿器、入浴担架、体位変換器、 入浴補助用具、移動用リフト、歩行支援用具、居宅生活動作補助用具 (上 肢 障 害)特殊便器、パーソナルコンピューター (意 思 伝 達)重度障害者用意思伝達装置、携帯用会話補助装置 (視 覚 障 害)視覚障害者用ポータブルレコーダー、時計、点字タイプライター、電磁調理器、音 声式体温計、点字図書、体重計、拡大読書器、歩行時間延長信号機用小型送信機、 視覚障害者用活字文書読上げ装置 (聴 覚 障 害)聴覚障害者用屋内信号装置、聴覚障害者用通信装置、聴覚障害者用情報受信装置 (視覚・聴覚障害)点字 ディスプレイ (じん臓機能障害)透析液加温器 (呼吸器機能障害)酸素ボンベ運搬車、ネブライザー、電気式たん吸引器 (共 通)火災警報器、自動消火器 (貸 与 品 目)福祉電話、ファックス (共 同 利 用)視覚障害者用ワードプロセッサー 特別障害者手当等の支給 在宅の重度障害者で、日常生活において常時特別の介護を要する状態にある者に対し、特別障害者手当等を支給する。 ・特別障害者手当 (月額) 円、障害児福祉手当 (月額) 円 ・福祉手当(経過措置分)(月額) 円 身体障害者居宅介護等事業 身体障害者につき、居宅において行われる入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事生 活等に関する相談及び助言並びに外出時における移動の介護その他の生活全般にわたる援助を提供する。 身体障害者短期入所事業 居宅においてその介護を行う者の疾病等の理由により施設への短期間の入所を必要とする身体障害者につき、 施設に短期間の入所をさせ、必要な保護を行う。 身体障害者相談員の設置 身体障害者の更生相談に応じ、必要な指導を行うとともに福祉事務所など関係機関の業務に対する協力、援護思想の普及を行う。 市町村障害者生活支援事業 在宅の障害者やその家族が地域の中で普通に生活していくことを支援するために在宅福祉サービスの利用 援助、社会資源の有効活用の支援、社会生活訓練プログラムの実施、当事者相談等を総合的に実施する。 社会参加促進、在宅リハビリ テーション対策等 障害者自立支援・社会参加総合推進事業 障害のある人が社会の構成員として地域の中で共に生活が送れるよう、また、情報支援、文化・スポー ツ活動等自己実現、社会参加を通じて生活の質的向上が図れるよう、必要な自立支援等推進施策及び社 会参加促進施策を総合的かつ効果的に実施する。 バリアフリーのまちづくり活動事業 障害者や高齢者などの社会参加の基盤となるバリアフリーのまちづくりの整備を進めるため、当事者自らが実地に点検・調査を行い、 これを反映させたバリアフリーのまちづくりに関する基本計画を策定するとともに、これに基づく必要な環境整備事業を実施する。 身体障害者デイサービス事業 身体障害者又はその介護を行う者につき、身体障害者福祉センター等に通わせ、入浴、食事の提供、創 作的活動、機能訓練、介護方法の指導、社会適応訓練、更正相談、レクリエーション等を提供する。 在宅重度障害者通所援護事業 就労の機会が得難い在宅重度障害者を対象に小規模な通所による軽作業等の援護事業に対する補助 身体障害者通所授産施設 雇用困難又は生活に困窮する人を対策とし、必要な訓練を行い、職業を与えて自活させる施設 身体障害者福祉ホーム運営事業 身体上の障害のために家庭で日常生活を営むのに支障のある者に対し、その日常生活に適するような 居室その他の設備を利用させて自立した生活を営む施設に対する運営費の補助 障害別福祉事業(委託事業) 視覚障害者福祉事業(点字・声の図書事業等)、聴覚・言語障害者福祉事業(手話通訳指導者養成研修事 業等)視覚・聴覚(重複)障害者福祉事業(盲ろう者向通訳養成研修事業) 、福祉機器開発普及等事業、全 国身体障害者総合福祉センター運営事業等 資料:厚生労働省 ●図表 身体障害者施設福祉施策の概要 (平成 年 月1日現在) 肢体不自由者更生施設 か所( 人) 障害の程度のいかんにかかわりなく相当程度の作業能力を回復しうる見込みのある人を対象と し、更生訓練を行う施設 更 生 施 設 視覚障害者更生施設 か所( 人) あんまマッサージ指圧師、はり師及びきゅう師等職業についての知識技能、訓練を行う施設 聴覚・言語障害者更生施設 か所( 人) 更生に必要な治療及び訓練を行う施設 内部障害者更生施設 か所( 医学的管理の下に更生に必要な指導、訓練を行う施設 生 活 施 設 施 設 福 祉 施 策 人) 身体障害者療護施設 か所( 人) 身体上の著しい障害のため常時介護を必要とするが、家庭ではこれを受けることの困難な最重度 の障害者を入所させ、医学的管理の下に必要な保護を行う施設 身体障害者福祉ホーム か所( 人) 身体上の障害のため家庭において日常生活を営むのに支障のある身体障害者が自立した生活を営む施設 身体障害者授産施設 か所( 人) 雇用困難又は生活に困窮する人を対象とし、必要な訓練を行い、職業を与えて自活させる施設 作 業 施 設 身体障害者通所授産施設 か所( 人) 身体障害者授産施設の一種であり、内容は身体障害者授産施設と同じであるが、利用者は通所者に限られる 身体障害者小規模通所授産施設 か所( 人) 通所施設である授産施設であって、常時利用する者が 人未満 人以上であるもの 身体障害者福祉工場 か所( 人) 生産能力があっても、通勤事情等のため、一般の企業に就職することの困難な車いす障害者等のための工場 身体障害者福祉センター(A型) か所 身体障害者の各種の相談に応ずるとともに、健康の増進、教養の向上、スポーツ、レクリエーシ ョンなど保健・休養のための施設 身体障害者福祉センター(B型) か所 在宅重度障害者が通所して、創作活動、軽作業、日常生活訓練等を行うための施設 在宅障害者デイサービス施設 か所 身体障害者デイサービス事業を行うための施設 地 域 利 用 施 設 第 3 編 障害者更生センター か所( 人) 障害者、家族、ボランティア等が気軽に宿泊、休養するための施設 点字図書館 か所 視覚障害者の求めに応じて点字刊行物や声の図書の閲覧貸出しを行う施設 点字出版施設 点字刊行物を出版する施設 か所 聴覚障害者情報提供施設 か所 字幕(手話)入りビデオカセットの製作貸出し、手話通訳者の派遣、情報機器の貸出し等を行う施設 補装具製作施設 補装具の製作又は修理を行う施設 か所 盲人ホーム か所( 人) あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師免許を有する視覚障害者の職業生活の便宜を図るた めに施設を利用させ、技術の指導を行う施設 盲導犬訓練施設 か所 盲導犬の訓練を行うとともに、視覚障害者に対し、盲導犬の利用に必要な訓練を行う施設 (注):( )内は定員数 資料:厚生労働省「社会福祉施設等調査」 第 2 部 障 害 者 施 策 の 状 況 ●図表 障害児・知的障害者在宅福祉の概要 【障害児施策】 早期発見 早期療育 ・ 障害児各種通園施設・通園事業 通所事業 通園事業 ・ 知的障害者援護施設(通所) ・ 知的障害者デイサービス 歳以上の知的障害者又はその介護を行う者につき、知 的障害者デイサービスセンター等に通わせ、創作的活動、 社会適応訓練、介護方法の指導等の便宜を提供する ・ 重症心身障害児(者)通園事業 在宅 サービス 【知的障害者施策】 ・ 先天性代謝異常等検査等 ・ 健康診査(乳幼児、 歳 か月児、 歳児) ・ 育成医療の給付 ・ 補装具の交付・修理 ・ 日常生活用具の給付等 ・ 居宅介護等事業 日常生活を営むのに支障のある障害児・ 者のいる家庭にホームヘルパーを派遣し て必要な介護、援助を行う。 ・短期入所(ショートステイ)事業 障害児・者を介護している家族が疾病等に よって家庭における介護が困難となった 場合に施設に一時的に保護する。 ・障害児(者)地域療育等支援事業 ・同左 ・ 同左 ・ 同左 ・ 同左 ・ 同左 社会参加 知的障害者地域生活援助事業 (グループホーム) 知的障害者に対する日常生活上の援護を 行い、地域での自立生活を援助する。 ・ 知的障害者生活支援事業 ・ 知的障害者社会活動総合推進事業 ・ 知的障害者スポーツの振興 ・ 知的障害者通所援護事業 通所による援護事業(小規模作業所)に 対し助成する。 就労関連 ・職親制度 事業経営者等が知的障害者を自己の下に 預かり必要な訓練を行うことにより、自 立更生を図る。 総合的 サービス ・ 療育手帳制度 知的障害児・者に対し一貫した指導・相 談を行うとともに、各種援助措置を受け やすくするために手帳を交付する。 ・ 相談指導(福祉事務所等) ・ 相談指導(児童相談所等) 資料:厚生労働省 ●図表 障害児・知的障害者施設福祉施策の概要 知的障害児施設 (平成 年 月1日現在) か所( 人) 知的障害の児童を入所させて、保護するとともに、独立自活に必要な知識技能を与える施設 自閉症児施設 か所( 人) 自閉症を主たる症状とする児童を入所させて保護するとともに、独立自活に必要な知識技能を与える施設 知的障害児通園施設 か所( 人) 知的障害の児童を日々保護者のもとから通わせて、保護するとともに、独立自活に必要な知識技能を与える施設 児 童 の た め の 施 設 盲児施設 児 童 福 祉 施 設 か所( 人) 盲児(強度の弱視児を含む)を入所させて保護するとともに、独立自活に必要な指導又は援助をする施設 ろうあ児施設 か所( 人) ろうあ児(強度の難聴児を含む)を入所させて保護するとともに、独立自活に必要な指導又は援助をする施設 難聴幼児通園施設 か所( 人) 強度の難聴の幼児を保護者のもとから通わせて指導訓練を行う施設 肢体不自由児施設 か所( 人) 上肢、下肢又は体幹の機能障害のある児童を入所させて治療するとともに、独立自活に必要な知識技能を与える施設 肢体不自由児通園施設 か所( 人) 上肢、下肢又は体幹の機能障害のある児童を通所させて治療するとともに、独立自活に必要な知識技能を与える施設 肢体不自由児療護施設 か所( 人) 病院に入院することを要しない肢体不自由のある児童であって、家庭における養育が困難なものを入所させる施設 重症心身障害児施設 か所( 人) 重度の知的障害及び重度の肢体不自由が重複している児童を入所させて保護するとともに、治療及び日常生活の指導をする施設 施 設 福 祉 施 策 心身障害児総合通園センター 第 3 編 か所 心身障害の相談・指導・診断・検査・判定等を行うとともに、時宜を失することなくその障害に応じた療 育訓練を行う施設、複数の児童福祉施設の複合体 障害児通園(デイサービス)事業 市町村が通園の場を設けて、障害児に通園の方法により指導を行い、地域社会が一体となって育成助長を図る事業 進行性筋萎縮症児病床 指定医療機関 進行性筋萎縮症児・者を入院させて治療するとともに、独立自活に必要な知識技能を与える。 重症心身障害児病床 重度の知的障害及び重度の肢体不自由が重複している児童を入所させて、治療及び日常生活の指導を行う。 知的障害者デイサービスセンター か所 歳以上の知的障害者又はその介護を行う者につき、知的障害者デイサービスセンター等に通わせ、入浴、 食事の提供、創作的活動、機能訓練、介護方法の指導等を提供する施設 知 的 障 害 者 の た め の 施 設 知 的 障 害 者 援 護 施 設 第 2 部 知的障害者更生施設(入所) か所( 人) 知的障害者を入所させて、保護するとともに、その更生に必要な指導訓練を行う施設 知的障害者更生施設(通所) か所( 人) 知的障害者を通所させて、保護するとともに、その更生に必要な指導訓練を行う施設 知的障害者授産施設(入所) か所( 人) 知的障害者で雇用されることが困難な者を入所させて、自活に必要な訓練を行うとともに、職業を与えて自活させる施設 知的障害者授産施設(通所) か所( 人) 知的障害者で雇用されることが困難な者を通所させて、自活に必要な訓練を行うとともに、職業を与えて自活させる施設 知的障害者小規模通所授産施設 か所( 通所施設である授産施設であって、常時利用する者が 人未満 知的障害者福祉ホーム か所( 人) 人以上であるもの 人) 就労している知的障害者が、家庭環境、住宅事情等の理由により住居を求めている場合に低額な料金で入 居させ、社会参加の助長を図る施設 知的障害者通勤寮 か所( 人) 就労している知的障害者を職場に通勤させながら一定期間通所させて対人関係の調整、余暇の活用、健康 管理等独立自活に必要な指導を行う施設 知的障害者自活訓練事業 知的障害者援護施設の入所者に地域での自立生活に必要な基本的生活の知識・技術を定期間集中して個別 的指導を行うことにより、知的障害者の社会参加の円滑化を図る事業 知的障害者福祉工場 か所( 人) 一般企業に就労できない知的障害者を雇用し、社会的自立を促進する施設 (注):( )内は定員数 資料:厚生労働省「社会福祉施設等調査」等 障 害 者 施 策 の 状 況 ●図表 精神保健福祉施策の概要 【 医療施策】 【 地域精神保健福祉施策】 国 精神病院等 医療機関 医任 療意 保入 護院 入等 院・ 精 神 保 健 福 祉 相 談 思 春 期 ・ ア ル コ 性 に 関 す る 心 の 悩 み 相 談 ル 精神科通所リハビリ (デイケア)施設 精神科救急 措 置 入 院 民 特 定 相 談 心 の 健 康 づ く り 通 院 医 療 定員 人: 精神保健福祉センター( か所) 社 会 復 帰 の 促 進 人 昼間の生活指導を 必要とする場合 心 の 健 康 づ く り 入院患者 特 定 相 談 思 春 期 ・ ア ル コ 精 神 保 健 福 祉 相 談 神 障 害 者 約 デ イ ケ ア 万人(平成 訪ク 問ラ 指ブ 導等 ・育 患成 者 精 神 保 健 福 祉 相 談 ・ 指 導 性 に 関 す る 心 の 悩 み 相 談 通 所 リ ハ ビ リ 精神障害者居宅生活支援事業 一定の活動能力 を有するが家庭 環境等の理由に より住宅の確保 が困難な者 相当程度の作 業能力を有す る者(通所) かつ、住宅の 確保が困難な 者(入所) 精神障害者授 産施設の訓練 を終えた者等 であって、一 般雇用が困難 な者 精神障害者 生活訓練施設 精神障害者 福祉ホーム 精神障害者 入所授産施設 精神障害者 福祉工場 か所 人 定員 か所 人 人以上 定員 人以上 か所 人 精神障害者 通所授産施設 か所 人 定員 地域で生活 している者 精神障害者地域 生活支援センター か所 日常生活に支 障のある者 居宅で介護等 を受けること が一時的に困 難になった者 共同生活に 支障のない者 精 精神障害者居宅 精神障害者短期 精神障害者地域 神 介護等事業 入所事業 生活援助事業 障小 (ホームヘルプ) (ショートステイ) (グループホーム) 害 規 者模 作 業 所 人以上 か所 人 在宅での処理 が一時的に困 難となった者 精神障害者 小規模通所 授産施設 デ イ ケ ア 社 会 復 帰 相 談 指 導 精 神 障社 害会 者適 応 訓 練 事 業 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 精 神 保 健 福 祉 士 関連援 助施策 精神障害者 に対する相 談、助言、 指導その他 日常生活の 適応のため の訓練 定員おおむ ね5人以上 か所 人 短期入所(ショー トステイ)施設 通 所 リ ハ ビ リ 年推計) 【 社会復帰・福祉施策】 障害のため独立 して日常生活が できず生活の場 のない者 老 人 精 神 保 健 相 談 保 健 所 ル 精 精 神 保 健 福 祉 相 談 通所定員 人以上 入所定員 人以上 人以下 ただし、小規模通所に あって 人未満 人以上 一定期間の 宿泊提供 生活機能回復訓練 一定期間の 宿泊提供 作業訓練 就労訓練 最低賃金の保証 日常生活支援 相談への対応 地域交流活動の 支援 情報提供 居宅における 介護等の提供 一時的な入所 による介護等 の供与 共同生活によ る介護等の供 与 作業 訓練 社会適 応訓練 精神障害者社会復帰促進センター(社会復帰のための訓練・指導等処遇方法の研究開発等の調査研究、普及啓発等) 資料:厚生労働省 (注):〔 〕内は、厚生労働省「社会福祉施設等調査報告」(平成 年 月1日現在)の施設数及び定員数 ●図表 障害者の所得保障等の制度の沿革 【昭和 ○ 年 月以前】 【昭和 年 月~】 【平成 年 月~】 歳以上 〔障害福祉年金受給者〕 〈 級〉 ( 円) ( 円) ( ( ( 円) 特別障害者手当 円) ( 円) ( ( 円) 特別障害者手当 円) ( 円) 福祉手当 円) 障害福祉年金( 級) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 〈 級〉 障害福祉年金( 級) ( 円) 〔 国年拠出制・厚年等 の障害年金受給者 〕 〈 級〉 ( 円) 障害年金(拠出制) (国年 級 円) ( ( 円) 特別障害者手当 円) ( 円) ( ( 円) 特別障害者手当 円) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 障害基礎年金( 級) ( 円) 障害児福祉手当 ( 円) 障害児福祉手当 ( 円) 特別児童扶養手当 級 円 級 円 特別児童扶養手当 級 円 級 円 〈 級〉 障害年金(拠出制) (国年 級 円) ○ 歳未満 〈本人〉 福祉手当 ( 円) 〈父母等養育者〉 特別児童扶養手当 級 円 級 円 資料:厚生労働省 第 3 編 第 2 部 障 害 者 施 策 の 状 況 ●図表 障害基礎年金・障害厚生年金の概要 国民年金(障害基礎年金) 厚生年金保険(障害厚生年金) (保険料免除期間を含む) ☆ 加入期間中の傷病による障害。ただし、 給 ☆ 保険料納付済期間 が加入期間の3分の2以上ある者の障害 障害基礎年金の支給要件を満たしている 件 ☆ 歳未満のときに医師の診療を受けた者 者であること が、障害の状態にあって 歳を達したとき、 又は 歳に達した後に障害の状態となった とき 障 害 ☆ 医師の診療を受けたときから、1年6カ月経過 ☆ 障害基礎年金と同じ したとき (その間に治った場合は治ったとき) に 認 定 時 障害の状態にあるか、又は 歳に達するまで の間に障害の状態となったとき ①総報酬制導入前の ②総報酬制導入以後 年 金 額 (1級) 円× . +子の加算 被保険者期間分 の被保険者期間分 (月額) ① (2級) (平成 年度) 円×子の加算 平均標準 被保険者期間の月数 × × (平成 年3月まで) 報酬月額 支 要 子の計算 ・第1子、第2子 各 円 ・第3子以降 各 円 子とは次の者に限る ・ 歳未満の子 ・ 歳未満で1・2級の障害者 ② 平均標準 報酬額 × × 被保険者期間の月数 (平成 年4月以降) ( 級) {(① ②) × } ÷ 妻の加算( 円) ( 級) (① ②) ÷ 妻の加算( 円) (3級) (① ②) ÷ (最低保障額 , 円) 被保険者期間 ・ 月に満たない場合は、 障 害 等 級 の 例 月とする。 1級 ☆ 両手がない者 ☆ 障害基礎年金と同じ ☆ 両足がない者 ☆ 両眼の矯正視力の和が . 以下の者 ☆ その他 2級 ☆ 片手のない者 ☆ 障害基礎年金と同じ ☆ 片足のない者 ☆ 両眼の矯正視力の和が . 以上 . 以下の者 ☆ その他 3級 ☆ 両眼の矯正視力が .以下の者 ☆ その他 資料:厚生労働省 ●図表 目 特別障害者手当等の概要 的 支給対象者 特別障害者手当 障害児福祉手当 福祉手当(経過措置分) 特別児童扶養手当 特別障害者に対し て、福祉的措置の一 環として、重度の障 害のため必要となる 精神的、物質的な特 別の負担の軽減の一 助として手当を支給 することにより特別 障害者の福祉の向上 を図る。 精神又は身体に重 度の障害を有するた め日常生活において 常時特別の介護を必 要とする状態にある 在宅の 歳以上の者 重度障害児に対し て、その障害のため 必要となる精神的、 物質的な特別の負担 の軽減の一助として 手当を支給すること により重度障害児の 福祉の向上を図る。 重度障害者に対し て、その障害のため 必要となる精神的、 物質的な特別の負担 の軽減の一助として 手当を支給すること により重度障害者の 福祉の向上を図る。 精神又は身体に障 害を有する児童につ いて手当を支給する ことにより、これら の児童の福祉の増進 を図る。 精神又は身体に重 度の障害を有するた め日常生活において 常時特別の介護を必 要とする状態にある 在宅の 未満の者 歳以上の従来の 福祉手当の受給資格 者のうち、特別障害 者手当の支給要件に 該当せず、かつ、障 害基礎年金も支給さ れない者(注) 歳未満で精神又 は身体に中程度以上 の障害を有する児童 を家庭で監護、養育 している父母又はそ の他の者 手当額(月額) 1級 円 平成 年 円 円 円 2級 円 4月~ 所得制限 受給資格者 受給資格者 受給資格者 受給資格者 平成 年の (単身世帯) (単身世帯) (単身世帯) (4人世帯) 年収 万円 万円 万円 万円 扶養義務者 扶養義務者 扶養義務者 扶養義務者 (2人世帯) (2人世帯) (2人世帯) (6人世帯) 万円 万円 万円 万円 (注)従来の障害福祉年金受給者であって、児童扶養手当及び福祉手当を受給していた母(障害者)と子ども1人、父 (障害者)と子ども1人、母(障害者)と父(障害者)と子ども1人の世帯の場合、障害基礎年金制度の創設に伴 い、受給額が減額されることから、給付水準を維持するため特例的に福祉手当(経過措置分)が支給されている。 資料:厚生労働省 第 3 編 第 2 部 障 害 者 施 策 の 状 況 ●図表 事 障害者に関する税制上の特別措置一覧 項 障害者控除(所得税) 根拠法令条項 所得税法 第 条 同居の特別障害者に係る 租税特別措置法 第 条の 第1項 扶養控除等の特例(所得 税) 障害者控除 (個人住民税) 地方税法 第 条第1項⑥ 第 条の 第1項⑥ 同居の特別障害者に係る 地方税法 第 条第4項第5項 扶養控除等の特例(個人 第 条の 第4項 住民税) 第5項 地方税法 障害者等の 第 条の5第1項② 非課税限度額 第 条第1項② (個人住民税) 地方公共団体が心身障害 所得税法 第9条第1項③ハ 者に関して実施する共済 制度に基づいて受ける給 同施行令 第 条第2項 付金の非課税(所得税) 所得税法 第 条第2項③ 同施行令 第 条第2項 地方税法 第 条第1項④ハ 第 条の2第1項④ハ 同施行令 第7条の の3 第 条の7第2項 所得税法第9条の2 老人等少額貯蓄非課税制 所得税法第 条 度(所得税) 租税特別措置法第3条の4 租税特別措置法第4条 地方公共団体が心身障 害者に関して実施する 共済制度に係る掛金の 控除(所得税) 地方公共団体が心身障 害者に関して実施する 共済制度に係る掛金の 控除(個人住民税) 内 容 居住者又はその控除対象配偶者若しくは扶養親 族が障害者に該当する場合には所得金額から次の 金額を控除する。 ・一般の障害者の場合(1人につき) 万円 ・特別障害者の場合(1人につき) 万円 特別障害者である控除対象配偶者又は扶養親族 が居住者やその配偶者若しくは居住者と生計を一 にするその他の親族のいずれかとの同居を常況と している者である場合には、配偶者控除及び扶養 控除として通常の控除額に 万円を加算した金額 を所得金額から控除する。 納税義務者又はその控除対象配偶者若しくは扶 養親族が障害者に該当する場合には所得金額から 次の金額を控除する。 ・一般の障害者の場合(1人につき) 万円 ・特別障害者の場合(1人につき) 万円 特別障害者が納税義務者又は納税義務者と生計 を一にする親族等のいずれかとの同居を常況とし ている場合には、配偶者控除として 万円( 歳 以上の場合 万円)を、扶養控除として 人につ き 万円(特定扶養親族及び 歳以上の父母など である場合 万円)を所得金額から控除する。 障害者、未成年者、年齢 歳以上、寡婦又は寡 夫であって前年中の合計所得金額が 万円以下 の者については、住民税を課さない。 地方公共団体の条例において心身障害者を扶養 する者を加入者とし、その加入者が地方公共団体 に掛金を納付し、その地方公共団体が心身障害者 の扶養のための給付金を定期に支給する場合の当 該給付金を非課税とする。 条例により地方公共団体が心身障害者に関して 実施する共済制度に係る掛金を所得金額から控除 する。 条例により地方公共団体が心身障害者に関して 実施する共済制度に係る掛金を所得金額から控除 する。 老人や障害者等が、所定の手続をとる場合に限 り、元本 万円までの利子等については、所得 税を課さない。 事 項 根拠法令条項 地方公共団体が心身障害 相続税法 第 条第1項① 者に関して実施する共済 制度に基づく給付金の受 第 条の3第1項⑤ 給権に係る相続税・贈与 同施行令 税の非課税 第2条の2 相続税の障害者控除 相続税法 第 条の4 特別障害者に対する 贈与税の非課税 相続税法 第 条の4 重度の視力障害者のあ 地方税法 ん摩、はり等医業に類 第 条の2第9項⑤ する事業に対する事業 同施行令 税の非課税 第 条 自動車税、軽自動車税、 地方税法 自動車取得税の減免 第 条 第 条 第 条の 内 容 条例により地方公共団体が心身障害者に関して 実施する共済制度に基づく給付金の受給権につい ては相続税・贈与税を課さない。 障害者が相続により財産を取得した場合、当該 障害者が、 歳に達するまでの年数に6万円(特 別障害者については 万円)を乗じた金額を税額 から控除する。 特別障害者を受益者とする特別障害者扶養信託 契約に係る信託受益権のうち、 万円までの部 分については、贈与税を課さない。 重度の視力障害者(失明者又は両眼の視力 以下の者)があん摩、はり、きゅう、柔道整復そ の他の医業に類する事業を行う場合、事業税は非 課税とする。 地方公共団体の条例により、おおむね次のよう な減免措置が講じられている。 ①身体障害者等が取得し、又は所有する自動車等 で、身体障害者等自身が運転するもの又は身体 障害者等の通勤等のためにその生計同一者若し くは身体障害者等のみで構成される世帯の身体 障害者等のために常時介護者が運転するものに ついては、自動車税、軽自動車税、自動車取得 税を減免する(事業用は除く) 。 ②身体障害者等の利用に専ら供するため、特別の 仕様により製造された自動車等又は一般の自動 車等に同種の構造変更が加えられた自動車等に ついては、自動車税、軽自動車税、自動車取得 税を全額免除する。 ③身体障害者等の利用に供するため、特別の仕様 により製造された自動車等又は一般の自動車等 に同種の構造変更が加えられた自動車等で身体 障害者等以外の者の利用にも併せて供される自 動車等及び専ら身体障害者等が運転するために 特別の仕様により製造された自動車等又は構造 変更が加えられた自動車等で、タクシー等の用 途に供される営業用自動車等については、当該 自動車等の取得価格のうち、特別の仕様又は構 造変更に要した金額に当該自動車等に係る自動 車取得税の税率を乗じて得た額に相当する自動 車取得税額を減額する。 ④身体障害者等の利用に供する超低床型バスにつ いて、その取得価格のうち、車椅子固定装置、 スロープ板及び車高調整機能に係る装置に要し 第 3 編 第 2 部 障 害 者 施 策 の 状 況 事 項 根拠法令条項 障害者に関する割引・減免制度及び福祉措置一覧 内 容 駐車禁止規制 歩行困難な身体障害者等が現に利用する車両に の適用除外 対し、運転する身体障害者本人又は介護する家族 やこれに準ずる者に対して駐車禁止除外指定車標 章を交付し、駐車禁止規制の適用から除外する。 第1種身体障害者若しくは第2種身体障害者 の旅客 (身体障害者手帳「旅客鉄道株式会社旅客運賃減 運賃割引 額」欄に記載)のうち 歳未満の者又は第1種知 的障害者若しくは第2種知的障害者(療育手帳 「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」欄に記載)の うち 歳未満の者に介護者が同行する場合(区間 制限なし、 歳未満の第2種身体・知的障害者の 場合は定期のみの適用で介護者のみ割引となる。 第1種身体障害者及び第1種知的障害者について は回数乗車券・普通急行券も対象となる) 第1種身体障害者若しくは第2種身体障害者又 は第1種知的障害者若しくは第2種知的障害者が 単独で片道 以上(他社線との連絡含む)乗 車する場合(普通乗車券のみ) 航空旅客 運賃割引 容 た金額に当該超低床型バスに係る自動車取得税 の税率を乗じて得た額に相当する自動車取得税 額を減額する。 義肢、盲人安全つえ、特殊寝台、改造自動車等 身体障害者の使用に供するための特殊な性状、構 造又は機能を有する一定の身体障害者用物品の譲 渡、貸付け等は非課税 身体障害者福祉法にいう身体障害者更生施設等 を経営する事業、ホームヘルプサービス・デイサ ービス・ショートステイ等を行う事業等として行 われる資産の譲渡等は非課税 身体障害者用物品の非 消費税法 別表第一 課税(消費税) 同施行令 第 条の4 社会福祉事業等として 消費税法 別表第一 行われる資産の譲渡等 同施行令 の非課税(消費税) 第 条の3 ●図表 内 備 考 ―問合せ先― 警察署、都道府県 公安委員会 本人と介護者 ※ 身体障害者手帳又 1人 は、療育手帳を発 各々 %割引 売窓口に呈示 本人のみ %割引 ※ に準じた鉄道 会社もあるので、 利用するときは照 会のこと ―問合せ先― 各駅、福祉事務所、 市町村役場 第1種身体障害者(身体障害者手帳の交付を受 本人と介護者 ※ 身体障害者手帳 けている満 歳以上の身体障害者で、同手帳の 1人 又は療育手帳を 「旅客鉄道株式会社運賃減額」欄に第1種と記入さ 割引運賃額は、 発売窓口に呈示 れている者)及び第1種知的障害者が介護者と共 事業者又は路 に利用する場合 線によって異 ―問合せ先― 各航空会社支店・ なる 第1種身体障害者若しくは第2種身体障害者 本人のみ 営業所及び指定代 (身体障害者手帳の交付を受けている満 歳以上 割引運賃額は、 理店、福祉事務所、 の身体障害者で、同手帳の「旅客鉄道株式会社運 事業者又は路 市町村役場 賃減額」欄に第2種と記入されている者)又は第 線によって異 内 容 備 考 1種知的障害者若しくは第2種知的障害者が単独 なる で利用する場合 その他の公共 各公共交通機関ごとに割引を実施。また、地方 各交通機関ご ―問合せ先― 交通機関の旅 自治体が運営するバス等では独自に割引等を行っ と割引率を設 各交通事業者、福祉 客運賃割引 ている場合もある。 定 事務所、市町村役場 有料道路の通 身体障害者が自ら自動車を運転する場合又は重 %割引 ※ 料金所において、 行料金の割引 度の身体障害者若しくは重度の知的障害者が乗車 身体障害者手帳又 し、その移動のために介護者が自動車を運転する は療育手帳の呈示 場合 ―問合せ先― 福祉事務所、市町 村役場 身体障害者を構成員に有する一定の生活状態以 全額免除 放送受信 ※市町村長又は、 下の世帯 料の免除 福祉事務所長の 重度の知的障害者を構成員に有し、かつ、構成 証明が必要 員すべてが市町村民税非課税の世帯 ―問合せ先― 視聴覚障害者が世帯主 肢体不自由者(障害等級 半額免除 放送 局、福 祉 1・2級)が世帯主 事務所、市町村役場 点字郵便物、特定録音物等郵便物(3 まで) 無料 郵便料金の ※ 特定録音物等郵便物 減免 は、日本郵政公社が指 心身障害者団体が発行する第三種郵便物の承認 ( )毎月3回以上 定する施設の発受する 発行の新聞紙 ものに限る。 を受けた定期刊行物(1 まで) まで 円 ※ 心身障害者用冊子小包 ( )その他 は、身体に重度の障害 まで 円 がある人又は知的障害 心身障害者用冊子小包郵便物(3 まで) 冊子小包(基 の程度の重い人と一定 本)料金の半額 の図書館との間で発受 聴覚障害者用小包郵便物(3 まで) 冊子小包(基 するものに限る。 本)料金の半額 ※ 聴覚障害者用小包は、 点字小包郵便物( )3 までのもの 聴覚に障害がある人と 冊子小包(基 本)料金の半額 日本郵政公社が指定す 点字小包郵便物( )3 を超えるもの 一般小包のうち る施設との間で発受す 一定の条件を満 るものに限る。 たすものに係る ―問合せ先― 料金の半額 郵便局 身体障害等による 被保険者が基本契約の効力発生後に受けた障害 ―問合せ先― 簡易保険の保険料 等により、身体障害等の状態になったときは、将 郵便局 払込免除制度 来の保険料の払込みを免除 無料番号 身体障害(1~6級) 、肢体不自由(上肢、体幹 無料 ※ 事前に東西 支 案内 又は乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動 店又は、営業所に 機能障害の1 2級)の身体障害者・療育手帳を有す 申込みが必要 る知的障害者、精神障害者保健福祉手帳を有する ―問合せ先― 精神障害者等が番号案内サービスを利用する場合 東西 支店・営業所 施設設置負担 身体障害者に対して、加入電話を設置する際に ~ 回の分割 ―問合せ先― 金の分割払い 必要な設置負担金の分割払制度を適用 払い、無利子 東西 支店・営業所 第 3 編 第 2 部 障 害 者 施 策 の 状 況 内 容 備 考 福祉用電話機 歳以上で一人暮らしの老人等が福祉用電話機 工事費及び機 ―問合せ先― 器の利用料金 器(シルバーホーン・ファックス信号装置)の取 器使用料を一 東西 支店・営業所 般の半額程度 等割引 付け工事を行い機器を使用する場合 公営住宅の優 障害者及び障害者を含む世帯については、住宅 ―問合せ先― 先入居 困窮度が特に高いものとして、一般の住宅困窮者 都道府県、市町村、 よりも入居を優先することができる。また、身体 障害者の単身入居を認めている。 障害者及び障害者を含む世帯については、入居 都市機構住宅 ―問合せ先― 基準収入額の緩和、 階又はエレベーター停止階 の優遇制度 都市再生機構 への住宅変更、新規賃貸住宅募集時の当選率の優 遇などの措置がある。 ( ) 万円 住宅金融公庫 ( )住宅の建設・購入に対する割増融資 ―問合せ先― による割増融 住宅金融公庫 障害者とその親族が同居する場合 資 ( )住宅設備等工事に対する割増融資 ( ) ① 万円 ①段差解消等のバリアフリー化工事 ②①に併せてホームエレベーター、階段昇降機、 ② 万円 車いす対応キッチンユニット等の設備を設置 ( )身体障害者向け住宅改良工事に対する融資額の増額 ( ) 万円 万円 不在者投票 両下肢、体幹、移動機能に障害(1 2級)内臓機 ※ 郵便等投票証明書 能に障害(1~3級)、免疫に障害(1~3級) が必要(代理記載 又は要介護状態区分が要介護5である身体障害者 の場合、代理記載 等は郵便等による不在者投票が可能。また、これ 人の同意書も必要) らの者のうち、上肢、視覚に障害(1級)がある ―問合せ先― 者は代理記載をさせることが可能。 市町村選挙管理委員会 生活福祉資金 低所得世帯、障害者世帯(身体障害者・知的障 ※ 民生委員を経由して市 の貸付け 害者及び精神障害者の属する世帯)又は高齢者世 区町村社会福祉協議会 帯に対して、経済的自立と生活意欲の助長促進を へ申込みをする(都道 図るために必要な経費を貸し付ける。 府県社会福祉協議会に 貸付限度額 おいて決定される) ( )更生資金(障害者世帯) ( ) ※ 貸付利子は据置期間経 ①生業費(据置期間 月、償還期限9年) ① 万円 過後年3% ②技能習得費(据置期間6月、償還期限8年) ② 万円 ( )福祉資金 ( ) ①福祉費(据置期間6月、償還期限3年) ① 万円 ―問合せ先― ②障害者等福祉用具購入費(据置期間6月、償 ② 万円 市町村社会福祉協 還期限6年) ③ 万円 議会 ③障害者自動車購入費(据置期間6月、償還期 ④ 万円 限6年) ④中国残留邦人等国民年金追納費(据置期間6 月、償還期限 年) ( )住宅資金(据置期間6月、償還期限7年) ( ) 万円 ( )保健・医療施策 ●図表 障害児・者に対する主な保健・医療施策の概要 知的障害児・者 身体障害児・者 予 防 先天性代謝異常等検査、乳幼児健康診査、1歳6か月児健康診査、 歳児健康診 査 施設施策 重症心身障害児施設(医療法規定の病院) 予 医 防 療 施設対策 難病等による障害者 )の整備 早期発見 早期発見 精神障害者 妊産婦健康診査、未熟児養育医療 (脳性マヒ予防等)母体・胎児集中治療管理室( 妊産婦健康診査、未熟児養育医療 (脳性マヒ予防等) 母体・胎児集中治療管理室( )の整備、予防接種(ポリオワクチン等) 、 事故発生後の傷害の早期治療(救急医療) 、老人保健法に基づく健康診査 (脳血管障害等の生活習慣病予防)脳卒中情報システムの整備 先天性代謝異常等検査、新生児聴覚検査、乳幼児健康診査、1歳6か月児健康 診査、3歳児健康診査 育成医療・更生医療(整形外科、眼科、耳鼻科、先天性臓器障害、人工透析、 後天性心臓機能障害) 肢体不自由児施設(医療法規定の病院) 、肢体不自由通園施設(医療法上の診療 所) 、進行性筋萎縮症児(者)及び重症心身障害児の療育を行う指定国立療養所 等、重症心身障害児施設(医療法規定の病院) 第 3 編 第 2 部 入院医療、通院医療、デイ・ケア、ナイト・ケア、訪問看護 特定疾患治療研究、先天性血液凝固因子障害等治療研究、小児慢性特定疾患治 療研究 資料:厚生労働省 障 害 者 施 策 の 状 況 3部 第 年 月 日 障害者施策関連の動き(平成 年度) 障害者施策関連の動き ・ 内閣総理大臣杯争奪第 回日本車椅子バスケットボール選手権大会 4日まで 東京 都)(厚生労働省) ・ ジャパンパラリンピックアーチェリー競技大会(9日まで 埼玉県) (厚生労働省) ・厚生労働大臣杯争奪第 回日本車椅子ツインバスケットボール選手権大会( 日まで 宮城県)(厚生労働省) ・ ジャパンパラリンピック陸上競技大会(大阪府)(厚生労働省) ・障害者権利条約に関する国連総会アドホック委員会第3回会合(6月4日まで ニュー ヨーク)(外務省) ・ 「バリアフリー化推進要綱」バリアフリーに関する関係閣僚会議決定決定(内閣府) ・ 「障害者基本法の一部を改正する法律」(議員立法)公布・施行 ・ 「国民年金法等の一部を改正する法律」成立(厚生労働省) ・障害者施策推進チーム(4チーム)設置(内閣府) ・ ジャパンパラリンピック水泳競技大会(大阪府)(厚生労働省) ・障害者権利条約に関する国連総会アドホック委員会第4回会合(9月3日まで ニュー ヨーク)(外務省) ・ 「共生社会の形成に向けた大阪フォーラム」(大阪府)(内閣府) ・第 回全国ろうあ者体育大会( 日まで 岐阜県)(厚生労働省) ・ アテネパラリンピック競技大会( 日まで アテネ)(厚生労働省) ・UN ESCAP/APDF「障害者権利条約アドホック委員会第3回及び第4回会 (外務省) 合に関するフォローアップ会合」( 日まで バンコク) ・UN ESCAP/「びわこミレニアム・フレームワークの実施に関するフォローアッ プ会合」( 日まで バンコク)(外務省) ・第 回全国障害者技能競技大会 アビリンピックみやぎ ) ( 日まで宮城県)(厚 生労働省) ・第 回精神保健福祉普及運動( 日まで) (厚生労働省) ・第 回精神保健福祉全国大会(長崎県) (厚生労働省) ・第 回大分国際車いすマラソン大会( 日まで 大分県) (厚生労働省) ・第4回全国障害者スポーツ大会( 日まで 埼玉県)(厚生労働省) ・第 回津山国際交流車いす駅伝競走大会( 日まで 岡山県)(厚生労働省) ・ 「障害者週間の実施について」障害者施策推進本部決定(内閣府) ・中央教育審議会「特別支援教育を推進するための制度の在り方について(中間報告)」 (文部科学省) ・ 「発達障害者支援法」成立(議員立法) ・ 「特定障害者に対する特別障害給付金の支給に関する法律」成立(議員立法) ・障害者週間(9日まで) (内閣府) ・第3回バリアフリー化推進功労者表彰式(内閣府) ・第4回障害者芸術・文化祭( 日まで 兵庫県) (厚生労働省) ・人権週間( 日まで) (法務省) ・障害者週間の集い(東京都)(内閣府) ・ 「犯罪被害者等基本法」成立(議員立法) ・第 回デフリンピック( 日まで メルボルン)(厚生労働省) ・障害者権利条約に関する国連総会アドホック委員会第5回会合(2月4日まで ニュー ヨーク)(外務省) ・ 「歩道の一般的構造に関する基準」改正(国土交通省) ・障害者施策総合推進地方会議(西ブロック 日まで 香川県、東ブロック ~ 日 山形県)(内閣府) ・ ジャパンパラリンピックアイススレッジホッケー競技大会( 日まで 長野県) (厚 生労働省) ・第 回全国ろうあ者冬季体育大会( 日まで 群馬県) (厚生労働省) ・ 年スペシャルオリンピックス冬季世界大会(3月5日まで 長野県) (厚生労働省) ・第 回全国車いす駅伝競走大会(京都府)(厚生労働省) ・ ジャパンパラリンピックスキー競技大会( 日まで 新潟県)(厚生労働省) ï 障害者基本法 ( 昭和 年 月 法 律 第 日 号 ) 注 平成 年6月4日法律第 号改正現在 第1章 総則 (目的) 第1条 この法律は、障害者の自立及び社会参加の支 援等のための施策に関し、基本的理念を定め、及び 国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、 障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の 基本となる事項を定めること等により、障害者の自 立及び社会参加の支援等のための施策を総合的かつ 計画的に推進し、もつて障害者の福祉を増進するこ とを目的とする。 (定義) 第2条 この法律において「障害者」とは、身体障害、 知的障害又は精神障害(以下「障害」と総称する。) があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当 な制限を受ける者をいう。 (基本的理念) 第3条 すべて障害者は、個人の尊厳が重んぜられ、 その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有す る。 2 すべて障害者は、社会を構成する一員として社会、 経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機 会が与えられる。 3 何人も、障害者に対して、障害を理由として、差 別することその他の権利利益を侵害する行為をして はならない。 (国及び地方公共団体の責務) 第4条 国及び地方公共団体は、障害者の権利の擁護 及び障害者に対する差別の防止を図りつつ障害者の 自立及び社会参加を支援すること等により、障害者 の福祉を増進する責務を有する。 (国民の理解) 第5条 国及び地方公共団体は、国民が障害者につい て正しい理解を深めるよう必要な施策を講じなけれ ばならない。 (国民の責務) 第6条 国民は、社会連帯の理念に基づき、障害者の 福祉の増進に協力するよう努めなければならない。 2 国民は、社会連帯の理念に基づき、障害者の人権 が尊重され、障害者が差別されることなく、社会、 経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加するこ とができる社会の実現に寄与するよう努めなければ ならない。 (障害者週間) 第7条 国民の間に広く障害者の福祉についての関心 と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文 化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意 欲を高めるため、障害者週間を設ける。 2 障害者週間は、 月3日から 月9日までの1週 間とする。 3 国及び地方公共団体は、障害者週間の趣旨にふさ わしい事業を実施するよう努めなければならない。 (施策の基本方針) 第8条 障害者の福祉に関する施策は、障害者の年齢 及び障害の状態に応じて、かつ、有機的連携の下に 総合的に、策定され、及び実施されなければならな い。 2 障害者の福祉に関する施策を講ずるに当たつて は、障害者の自主性が十分に尊重され、かつ、障害 者が、可能な限り、地域において自立した日常生活 を営むことができるよう配慮されなければならな い。 (障害者基本計画等) 第9条 政府は、障害者の福祉に関する施策及び障害 の予防に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図 るため、障害者のための施策に関する基本的な計画 (以下「障害者基本計画」という。)を策定しなけれ ばならない。 2 都道府県は、障害者基本計画を基本とするととも に、当該都道府県における障害者の状況等を踏まえ、 当該都道府県における障害者のための施策に関する 基本的な計画(以下「都道府県障害者計画」という。) を策定しなければならない。 3 市町村は、障害者基本計画及び都道府県障害者計 画を基本とするとともに、地方自治法(昭和 年法 律第 号)第2条第4項の基本構想に即し、かつ、 当該市町村における障害者の状況等を踏まえ、当該 市町村における障害者のための施策に関する基本的 な計画(以下「市町村障害者計画」という。)を策 定しなければならない。 4 内閣総理大臣は、関係行政機関の長に協議すると ともに、中央障害者施策推進協議会の意見を聴いて、 障害者基本計画の案を作成し、閣議の決定を求めな ければならない。 5 都道府県は、都道府県障害者計画を策定するに当 たつては、地方障害者施策推進協議会の意見を聴か なければならない。 6 市町村は、市町村障害者計画を策定するに当たつ ては、地方障害者施策推進協議会を設置している場 合にあつてはその意見を、その他の場合にあつては 障害者その他の関係者の意見を聴かなければならな い。 7 政府は、障害者基本計画を策定したときは、これ を国会に報告するとともに、その要旨を公表しなけ ればならない。 8 第2項又は第3項の規定により都道府県障害者計 画又は市町村障害者計画が策定されたときは、都道 府県知事又は市町村長は、これを当該都道府県の議 会又は当該市町村の議会に報告するとともに、その 要旨を公表しなければならない。 9 第4項及び第7項の規定は障害者基本計画の変更 について、第5項及び前項の規定は都道府県障害者 計画の変更について、第6項及び前項の規定は市町 村障害者計画の変更について準用する。 (法制上の措置等) 第 条 政府は、この法律の目的を達成するため、必 要な法制上及び財政上の措置を講じなければならな い。 (年次報告) 第 条 政府は、毎年、国会に、障害者のために講じ た施策の概況に関する報告書を提出しなければなら ない。 第2章 障害者の福祉に関する基本的施策 (医療、介護等) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者が生活機能を 回復し、取得し、又は維持するために必要な医療の 給付及びリハビリテーションの提供を行うよう必要 な施策を講じなければならない。 2 国及び地方公共団体は、前項に規定する医療及び リハビリテーションの研究、開発及び普及を促進し なければならない。 3 国及び地方公共団体は、障害者がその年齢及び障 害の状態に応じ、医療、介護、生活支援その他自立 のための適切な支援を受けられるよう必要な施策を 講じなければならない。 4 国及び地方公共団体は、第1項及び前項に規定す る施策を講ずるために必要な専門的技術職員その他 の専門的知識又は技能を有する職員を育成するよう 努めなければならない。 5 国及び地方公共団体は、福祉用具及び身体障害者 補助犬の給付又は貸与その他障害者が日常生活を営 むのに必要な施策を講じなければならない。 6 国及び地方公共団体は、前項に規定する施策を講 ずるために必要な福祉用具の研究及び開発、身体障 害者補助犬の育成等を促進しなければならない。 (年金等) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者の自立及び生 活の安定に資するため、年金、手当等の制度に関し 必要な施策を講じなければならない。 (教育) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者が、その年齢、 能力及び障害の状態に応じ、十分な教育が受けられ るようにするため、教育の内容及び方法の改善及び 充実を図る等必要な施策を講じなければならない。 2 国及び地方公共団体は、障害者の教育に関する調 査及び研究並びに学校施設の整備を促進しなければ ならない。 3 国及び地方公共団体は、障害のある児童及び生徒 と障害のない児童及び生徒との交流及び共同学習を 積極的に進めることによつて、その相互理解を促進 しなければならない。 (職業相談等) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者の職業選択の 自由を尊重しつつ、障害者がその能力に応じて適切 な職業に従事することができるようにするため、そ の障害の状態に配慮した職業相談、職業指導、職業 訓練及び職業紹介の実施その他必要な施策を講じな ければならない。 2 国及び地方公共団体は、障害者に適した職種及び 職域に関する調査及び研究を促進しなければならな い。 3 国及び地方公共団体は、障害者の地域における作 業活動の場及び障害者の職業訓練のための施設の拡 充を図るため、これに必要な費用の助成その他必要 な施策を講じなければならない。 (雇用の促進等) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者の雇用を促進 するため、障害者に適した職種又は職域について障 害者の優先雇用の施策を講じなければならない。 2 事業主は、社会連帯の理念に基づき、障害者の雇 用に関し、その有する能力を正当に評価し、適切な 雇用の場を与えるとともに適正な雇用管理を行うこ とによりその雇用の安定を図るよう努めなければな らない。 3 国及び地方公共団体は、障害者を雇用する事業主 に対して、障害者の雇用のための経済的負担を軽減 し、もつてその雇用の促進及び継続を図るため、障 害者が雇用されるのに伴い必要となる施設又は設備 の整備等に要する費用の助成その他必要な施策を講 じなければならない。 (住宅の確保) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者の生活の安定 を図るため、障害者のための住宅を確保し、及び障 害者の日常生活に適するような住宅の整備を促進す るよう必要な施策を講じなければならない。 (公共的施設のバリアフリー化) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者の利用の便宜 を図ることによつて障害者の自立及び社会参加を支 援するため、自ら設置する官公庁施設、交通施設そ の他の公共的施設について、障害者が円滑に利用で きるような施設の構造及び設備の整備等の計画的推 進を図らなければならない。 2 交通施設その他の公共的施設を設置する事業者 は、障害者の利用の便宜を図ることによつて障害者 の自立及び社会参加を支援するため、社会連帯の理 念に基づき、当該公共的施設について、障害者が円 滑に利用できるような施設の構造及び設備の整備等 の計画的推進に努めなければならない。 3 国及び地方公共団体は、前2項の規定により行わ れる公共的施設の構造及び設備の整備等が総合的か 参 考 1 障 害 者 基 本 法 つ計画的に推進されるようにするため、必要な施策 を講じなければならない。 4 国、地方公共団体及び公共的施設を設置する事業 者は、自ら設置する公共的施設を利用する障害者の 補助を行う身体障害者補助犬の同伴について障害者 の利用の便宜を図らなければならない。 (情報の利用におけるバリアフリー化) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者が円滑に情報 を利用し、及びその意思を表示できるようにするた め、障害者が利用しやすい電子計算機及びその関連 装置その他情報通信機器の普及、電気通信及び放送 の役務の利用に関する障害者の利便の増進、障害者 に対して情報を提供する施設の整備等が図られるよ う必要な施策を講じなければならない。 2 国及び地方公共団体は、行政の情報化及び公共分 野における情報通信技術の活用の推進に当たつて は、障害者の利用の便宜が図られるよう特に配慮し なければならない。 3 電気通信及び放送その他の情報の提供に係る役務 の提供並びに電子計算機及びその関連装置その他情 報通信機器の製造等を行う事業者は、社会連帯の理 念に基づき、当該役務の提供又は当該機器の製造等 に当たつては、障害者の利用の便宜を図るよう努め なければならない。 (相談等) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者に関する相談 業務、成年後見制度その他の障害者の権利利益の保 護等のための施策又は制度が、適切に行われ又は広 く利用されるようにしなければならない。 (経済的負担の軽減) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者及び障害者を 扶養する者の経済的負担の軽減を図り、又は障害者 の自立の促進を図るため、税制上の措置、公共的施 設の利用料等の減免その他必要な施策を講じなけれ ばならない。 (文化的諸条件の整備等) 第 条 国及び地方公共団体は、障害者の文化的意欲 を満たし、若しくは障害者に文化的意欲を起こさせ、 又は障害者が自主的かつ積極的にレクリエーション の活動をし、若しくはスポーツを行うことができる ようにするため、施設、設備その他の諸条件の整備、 文化、スポーツ等に関する活動の助成その他必要な 施策を講じなければならない。 第3章 障害の予防に関する基本的施策 第 条 国及び地方公共団体は、障害の原因及び予防 に関する調査及び研究を促進しなければならない。 2 国及び地方公共団体は、障害の予防のため、必要 な知識の普及、母子保健等の保健対策の強化、障害 の原因となる傷病の早期発見及び早期治療の推進そ の他必要な施策を講じなければならない。 3 国及び地方公共団体は、障害の原因となる難病等 の予防及び治療が困難であることにかんがみ、障害 の原因となる難病等の調査及び研究を推進するとと もに、難病等に起因する障害があるため継続的に日 常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者に対す る施策をきめ細かく推進するよう努めなければなら ない。 第4章 障害者施策推進協議会 (中央障害者施策推進協議会) 第 条 内閣府に、障害者基本計画に関し、第9条第 4項(同条第9項において準用する場合を含む。) に規定する事項を処理するため、中央障害者施策推 進協議会(以下「中央協議会」という。 )を置く。 第 条 中央協議会は、委員 人以内で組織する。 2 中央協議会の委員は、障害者、障害者の福祉に関 する事業に従事する者及び学識経験のある者のうち から、内閣総理大臣が任命する。この場合において、 委員の構成については、中央協議会が様々な障害者 の意見を聴き障害者の実情を踏まえた協議を行うこ とができることとなるよう、配慮されなければなら ない。 3 中央協議会の委員は、非常勤とする。 4 前3項に定めるもののほか、中央協議会の組織及 び運営に関し必要な事項は、政令で定める。 (地方障害者施策推進協議会) 条の 第1項の 第 条 都道府県(地方自治法第 指定都市(以下「指定都市」という。)を含む。以 下同じ。)に、地方障害者施策推進協議会を置く。 2 都道府県に置かれる地方障害者施策推進協議会 は、次に掲げる事務をつかさどる。 1 都道府県障害者計画に関し、第9条第5項(同 条第9項において準用する場合を含む。)に規定 する事項を処理すること。 2 当該都道府県における障害者に関する施策の総 合的かつ計画的な推進について必要な事項を調査 審議すること。 3 当該都道府県における障害者に関する施策の推 進について必要な関係行政機関相互の連絡調整を 要する事項を調査審議すること。 3 都道府県に置かれる地方障害者施策推進協議会の 組織及び運営に関し必要な事項は、条例で定める。 4 市町村(指定都市を除く。)は、条例で定めると ころにより、地方障害者施策推進協議会を置くこと ができる。 5 第2項及び第3項の規定は、前項の規定により地 方障害者施策推進協議会が置かれた場合に準用す る。この場合において、第2項中「都道府県に」と あるのは「市町村(指定都市を除く。)に」と、同 項第1号中「都道府県障害者計画」とあるのは「市 町村障害者計画」と、「第9条第5項(同条第9項 において準用する場合を含む。)」とあるのは「第9 条第6項(同条第9項において準用する場合を含 む。)」と、第3項中「都道府県」とあるのは「市町 村(指定都市を除く。 ) 」と読み替えるものとする。 附 則(抄) (施行期日) 1 この法律は、公布の日から施行する。 附 則(平成 年6月4日法律第 号) (施行期日) 第1条 この法律(注:「障害者基本法の一部を改正 する法律」 。以下同じ)は、公布の日から施行する。 ただし、第2条(注:中央障害者施策推進協議会関 係)及び次条(内閣府設置法(平成 年法律第 号) 第 条第3項の表の改正規定に限る。)の規定は公 布の日から起算して1年を超えない範囲内において 政令で定める日(注:平成 年4月 日)から、第 3条(注:市町村障害者計画の策定義務化関係)の 規定は平成 年4月1日から施行する。 (内閣府設置法の一部改正) 第2条 内閣府設置法の一部を次のように改正する。 第4条第3項第 号中「第7条の2第1項」を 「第9条第1項」に改める。 第 条第3項の表独立行政法人評価委員会の項の 次に次のように加える。 中央障害者施策推進協議会 障害者基本法 (検討) 第3条 政府は、この法律の施行後5年を目途として、 この法律による改正後の規定の実施状況、障害者を 取り巻く社会経済情勢の変化等を勘案し、障害者に 関する施策の在り方について検討を加え、その結果 に基づいて必要な措置を講ずるものとする。 参 考 1 障 害 者 基 本 法 î 障害者基本計画 ( はじめに 我が国では、昭和 ( )年、「国連障害者 の十年」の国内行動計画として、障害者施策に 関する初めての長期計画である「障害者対策に ) 関する長期計画」が策定され、平成4( )年 年には、その後継計画として平成5( 度からおおむね 年間を計画期間とする「障害 者対策に関する新長期計画」 (以下「新長期計画」 という。)が策定された。新長期計画は、その後 同年 月に改正された「障害者基本法」により 同法に基づく障害者基本計画と位置付けられた。 我が国の障害者施策は、これらの長期計画に 沿ってノーマライゼーションとリハビリテーシ ョンの理念の下に着実に推進されてきた。すな )年には、新長期計画の後期 わち平成7( 重点施策実施計画として「障害者プラン」が策 定され、障害者施策の分野で初めて数値による 施策の達成目標が掲げられた。 また、「高齢者、身体障害者等が円滑に利用で きる特定建築物の建築の促進に関する法律(平 成6年法律第 号)」及び「高齢者、身体障害者 等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促 進に関する法律(平成 年法律第 号)」が制定 され、建物、交通分野でのバリアフリー化に向 けた制度が整備されるとともに、障害者の社会 参加を阻む「欠格条項」の見直しが行われた。 さらに、平成 ( )年には、障害者福祉サ ービスの利用を従来の措置から利用者の選択に よる契約に改めるなど、障害者の自己決定に向 けた取組を強化することとされている。 他方、国連においては、 (平成4)年、 「国連障害者の十年」の終了を受けて、アジア太 平洋地域における国連「障害者に関する世界行 動計画」を更に推進するため、 「アジア 太平洋障害者の十年」がスタートした。この (平成 )年5月のESCAP総 「十年」は 会において我が国の主唱により、更に 年延長 され、同年 月に滋賀県で開催されたハイレベ ル政府間会合において、すべての人のための障 壁のないかつ権利に基づく社会に向けた行動課 題「びわこミレニアムフレームワーク」が採択 された。 我が国では、少子高齢化や 革命の進展など 社会経済の大きな変化に直面する中で、 世紀 を活力に満ち、国民一人一人にとって生きがい のある安全で安心な社会とすることを目指して、 経済・財政、社会、行政の各分野において抜本 的な構造改革が推進されている。 平成 閣 年 議 月 決 日 定 ) 新しい世紀における我が国の障害者施策は、 これまでの国際的な取組の成果を踏まえ、また 我が国の将来のあるべき社会像を視野に入れて 策定する必要がある。 この障害者基本計画(以下「基本計画」とい う。)においては、新長期計画における「リハビ リテーション」及び「ノーマライゼーション」 の理念を継承するとともに、障害者の社会への 参加、参画に向けた施策の一層の推進を図るた )年度から ( )年度ま め、平成 ( での 年間に講ずべき障害者施策の基本的方向 について定めるものである。 Ⅰ 基本的な方針 (考え方) 世紀に我が国が目指すべき社会は、障害の 有無にかかわらず、国民誰もが相互に人格と個 性を尊重し支え合う共生社会とする必要がある。 共生社会においては、障害者は、社会の対等 な構成員として人権を尊重され、自己選択と自 己決定の下に社会のあらゆる活動に参加、参画 するとともに、社会の一員としてその責任を分 担する。 他方、障害者の社会への参加、参画を実質的 なものとするためには、障害者の活動を制限し、 社会への参加を制約している諸要因を除去する とともに障害者が自らの能力を最大限発揮し自 己実現できるよう支援することが求められる。 人権が尊重され能力が発揮できる社会の実現 を図ることは、少子高齢化の進展する我が国に おいて、将来の活力を維持向上させる上でも重 要である。 国民誰もが同等に参加、参画できる共生社会 は、行政だけでなく企業、 等すべての社会 構成員がその価値観を共有し、それぞれの役割 と責任を自覚して主体的に取り組むことにより 初めて実現できるものであり、国民一人一人の 理解と協力を促進し、社会全体としてその具体 化を着実に推進していくことが重要である。 この基本計画では、以上のような考え方に立 って、政府が関係者の理解と協力の下に取り組 むべき障害者施策の基本的方向を定めるものと する。 (横断的視点) 1 社会のバリアフリー化の推進 障害の有無にかかわらず、国民誰もがその能 力を最大限発揮しながら、安全に安心して生活 できるよう、建物、移動、情報、制度、慣行、 心理などソフト、ハード両面にわたる社会のバ リアフリー化を強力に推進する。 また、ユニバーサルデザインの観点から、す べての人にとって生活しやすいまちづくり、も のづくりを推進する。 社会全体でのバリアフリー化を推進する観点 から、企業、市民団体等の取組を積極的に支援 する。 2 利用者本位の支援 地域での自立した生活を支援することを基本 に、障害者一人一人のニーズに対応してライフ サイクルの全段階を通じ総合的かつ適切な支援 を実施する。 利用者が自らの選択により、適切にサービス を利用できる相談、利用援助などの体制づくり を推進する。 利用者のニーズに沿った多様かつ十分なサー ビスを確保するため、企業等の積極的活用も含 め、供給主体の拡充を図る。 また、地域の実情に即した適切なサービス体 や地域住民団体との連 制を構築するため、 携・協力を推進する。 3 障害の特性を踏まえた施策の展開 個々の障害に対応したニーズを的確に把握し、 障害の特性に応じた適切な施策を推進する。 また、現在障害者施策の対象となっていない 障害等に対しても必要性を踏まえ適切に対応す る。 (世界保健機関)で採択された (国 際生活機能分類)については、障害の理解や適 切な施策推進等の観点からその活用方策を検討 する。 4 総合的かつ効果的な施策の推進 (1)行政機関相互の緊密な連携 国及び地方公共団体における教育、福祉、 医療、雇用・就業等の関係行政機関相互の緊 密な連携を確保する。 (2)広域的かつ計画的観点からの施策の推進 地域間、障害種別によりサービス水準の格 差が生じないよう計画的・総合的に施策を推 進するほか、適切な圏域設定の下で効果的な 相談支援、サービス提供体制の整備を図る。 また、地域における効果的かつ効率的な施 策推進の観点から、高齢者、児童等に関する 他の計画との整合性に留意する。 (3)施策体系の見直しの検討 障害者福祉施設サービスの再構築を図るな ど適宜必要な施策・事業の見直しを行う。 また、個々の障害者に適切なサービスを提 供する観点から、高齢者施策など他の関連制 度との連携の在り方について検討する。 Ⅱ 重点的に取り組むべき課題 1 活動し参加する力の向上 (1)疾病、事故等の予防・防止と治療・医学的リハ ビリテーション 障害の原因となる疾病等 の予防、早期発 見・治療や交通・労災事故等の防止対策を推 進する。 障害の重度化を予防し、その軽減を図るた め、障害の早期発見及び障害に対する医療、 医学的リハビリテーションの提供を推進する。 障害の原因となる疾病等の予防・治療、障 害の軽減等に関する研究開発を推進する。 (2)福祉用具等の研究開発とユニバーサルデザイン 化の促進 障害者一人一人の多様なニーズに適合する 各種福祉用具や機器等の研究開発を推進する とともに、国際標準によるガイドラインの策 定等により障害の有無にかかわらず誰もが利 用しやすい製品、サービスの普及を促進する。 (3) 革命への対応 急速に進展する高度情報通信社会において 障害者の社会参加を一層推進するため、デジ タル・ディバイド( の利用機会及び活用能 力による格差)解消のための取組を推進する。 特に、 の利用・活用が障害者の働く能力 を引き出し経済的自立を促す効果は大きいこ とから、その積極的な活用を図る。 また、障害者が地域で安全に安心して生活 できるよう、 の活用による地域のネットワ ークを構築する。 2 活動し参加する基盤の整備 (1)自立生活のための地域基盤の整備 障害者が地域において自立し安心して生活 できることを基本にその基盤となる住宅、公 共施設、交通等の基盤整備を一層推進すると 参 考 2 障 害 者 基 本 計 画 ともに、障害者の日常生活の支援体制を充実 する。 支援体制は、障害者本人、ボランティア、 地域住民の参加の下に関係機関の緊密な地域 的協力により構築する。 また、障害者の自立に重要な役割を担う家 族に対する支援策の充実を図り、家庭におけ る障害者の自立への取組を支援する。 (2)経済自立基盤の強化 地域での自立した生活を可能とするために は経済的な基盤の確立が 不可欠であり、雇 用・就業、年金、手当等により経済的に自立 した生活を総合的に支援する。 このため、 等の活用や企業との連携によ る職業能力開発を強化するとともに、福祉、 医療、教育など関係分野の連携による支援体 制を構築することにより、障害者の働く力の 向上を図る。 また、年金、手当等による所得保障を引き 続き推進する。 3 精神障害者施策の総合的な取組 精神障害者に係る保健・医療、福祉など関連 施策の総合的かつ計画的な取組を促進する。 入院医療中心から、地域における保健・医 療・福祉を中心とした施策を推進し、退院・社 会復帰を可能とするためのサービス基盤の整備 を目指す。 4 アジア太平洋地域における域内協力の強化 「アジア太平洋障害者の十年」の次の 年の 行動課題である「びわこミレニアムフレームワ ーク」の推進に積極的に貢献するとともに、技 術協力や障害者団体の交流等を通じアジア太平 洋地域の各国・地域との協力関係の強化に主導 的な役割を果たす。 Ⅲ 分野別施策の基本的方向 1 啓発・広報 (1)基本方針 障害の有無にかかわらず、相互に人格と個 性を尊重し支え合う共生社会の理念の普及を 図るとともに、障害及び障害者に関する国民 理解を促進するため、幅広い国民の参加によ る啓発活動を強力に推進する。 (2)施策の基本的方向 ① 啓発・広報活動の推進 共生社会の理念の普及を図るため、行政は もとより企業、 等民間団体との連携によ る啓発活動を推進するとともに、インターネ ット上に障害者理解のためのホームページを 作成するなど を積極的に活用し国民理解の 推進を図る。 テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等のマスメデ ィアの協力を得て、国民理解促進のための広 報活動を計画的かつ効果的に実施する。 障害者の日、障害者週間等の各種行事を中 心に一般市民、ボランティア団体、障害者団 体など幅広い層の参加による啓発活動を推進 する。 ② 福祉教育等の推進 交流教育の実施など小・中学校等における 学校の教育活動を通じ、障害者に対する理解 を深める福祉教育を積極的に推進する。 福祉講座や講演会の開催、ビデオテープ、 映画等のライブラリーの充実等により、社会 一般の理解を深めるとともに、福祉事務所、 更生相談所、児童相談所、保健所、精神保健 福祉センター等の福祉、保健サービスの実施 機関と連携しながら、地域住民への啓発・広 報を展開する。 ③ 公共サービス従事者に対する障害者理解の 促進 障害者が地域において安全に安心して生活 できるよう、公務員を始めとする各種公共サ ービス従事者への障害者に関する理解の促進 とその徹底を図る。 ④ ボランティア活動の推進 児童生徒や地域住民等のボランティア活動 に対する理解を深め、その活動を支援するよ う努めるとともに、企業等の社会貢献活動に 対する理解と協力を促進する。 2 生活支援 (1)基本方針 利用者本位の考え方に立って、個人の多様な ニーズに対応する生活支援体制の整備、サービ スの量的・質的充実に努め、すべての障害者に 対して豊かな地域生活の実現に向けた体制を確 立する。 (2)施策の基本的方向 ① 利用者本位の生活支援体制の整備 ア 身近な相談支援体制の構築 身近な相談支援体制を構築するため、各種 の生活支援方策を中心として、ケアマネジメ ント実施体制の整備やケアマネジメント従事 者の養成を図る。なお、これらの相談窓口は、 様々な障害種別に対応して、総合的な運営を 図る。 利用者によるサービス選択に資するため、 福祉サービスについて情報提供の促進を図る。 特に、都道府県レベルにおいて、各サービス 提供事業者に関する情報のデータベース化と これにアクセスするためのネットワーク体制 の構築を図る。 家族と暮らす障害者について、その家庭や 家族を支援することとし、特に、障害児の健 全な発達を支援する観点から、家族に対し、 療育方法などの情報提供やカウンセリング等 の支援を行う。 障害者相談員が地域で生活する障害者の多 様なニーズに身近で対応できるようにするた め、相談員の養成・研修を行うとともに、相 談員相互のネットワーク化等を図り、その活 用を推進する。また 時間体制の電話相談等 を普及させるとともに、インターネットを利 用した相談体制の実施も検討する。 難病患者及びその家族の療養上又は生活上 の悩み、不安等の解消を図るため、難病に関 する専門的な相談支援体制の充実に努める。 児童相談所、更生相談所、保健所等の公的 相談機関と、地方公共団体が実施する生活支 援方策について、都道府県、障害保健福祉圏 域及び市町村の各レベルでのネットワーク化 を図り、障害者が身近な地域で専門的相談を 行うことができる体制を構築する。 イ 権利擁護の推進 障害者の財産権や人権に関する実態を踏ま え、判断能力が不十分な者に対応する地域福 祉権利擁護事業、成年後見制度など障害者の 権利擁護に関する事業及び財産管理を支援す るシステムについて、利用の促進を図る。 障害者の権利侵害等に対応するため、福祉 制度や福祉サービスに係る権利擁護システム を地域において導入していくことを促進する。 また、当事者等により実施される権利擁護の ための取組を支援することを検討する。 ウ 障害者団体や本人活動の支援 知的障害者本人や精神障害者本人の意見が 適切に示され、検討されるよう支援を強化す る。特に、様々なレベルの行政施策に当事者 の意見が十分反映されるようにするため、当 事者による会議、当事者による政策決定プロ セスへの関与等を支援することを検討する。 ボランティアを育成し、障害者がニーズに 応じて派遣を受けることのできる体制の整備 を検討する。また、障害者自身がボランティ アとして活動できるよう支援する。 ② 在宅サービス等の充実 ア 在宅サービスの充実 ホームヘルプサービス等の在宅サービスを 障害者がニーズに応じて利用できるよう、そ の量的・質的充実に努める。このため、既存 事業者の活用とともに、新規事業者が参入し やすい仕組みとする。 ホームヘルプサービスについては、障害特 性を理解したホームヘルパーの養成及び研修 を行う。 豊かな地域生活のためには、日中の活動の 場としてのデイサービスを身近な地域で利用 できることが重要であり、デイサービスセン ターに加え、学校の空き教室等を利用して、 その充実を図る。また、重症心身障害児(者) 通園事業については、充実を図る。 イ 住居の確保 障害者の地域での居住の場であるグループ ホーム及び福祉ホームについて、重度障害者 などのニーズに応じて利用できるよう量的・ 質的充実に努める。 ウ 自立及び社会参加の促進 地域での自立生活を支援するため、情報提 供、訓練プログラムの作成、当事者による相 談活動等の推進を図る。特に、当事者による 相談活動は、障害者同士が行う援助として有 効かつ重要な手段であることから、更なる拡 充を図る。 障害者が社会の構成員として地域で共に生 活することができるようにするとともに、そ の生活の質的向上が図られるよう、生活訓練、 コミュニケーション手段の確保、外出のため の移動支援など社会参加促進のためのサービ スを充実する。 障害者の社会参加を一層推進するため、身 体障害者補助犬の利用を促進する。 エ 精神障害者施策の充実 精神障害者ができる限り地域で生活できる ようにするため、居宅生活支援事業の普及を 図るとともに、ケアマネジメントの手法の活 用の推進を検討する。特に、条件が整えば退 院可能とされる者の退院・社会復帰を目指す ため、必要なサービスを整備する。 精神障害者及び家族のニーズに対応した多 様な相談体制の構築を図る。当事者による相 談活動に取り組む市町村への支援を検討する。 参 考 2 障 害 者 基 本 計 画 オ 各種障害への対応 盲ろう等の重度・重複障害者、高次脳機能 障害者、強度行動障害者等への対応の在り方 を検討する。また、難病患者及びその家族に 対し、地域における難病患者等支援対策の充 実に努める。さらに、自閉症の特性を踏まえ た支援の在り方について検討するとともに、 自閉症・発達障害支援センターを中心とした 地域生活支援体制の充実に努める。 専門的ケア方法の確立について検討する。ま た、高次脳機能障害、強度行動障害等への対 応の在り方を検討する。 入所者の生活の質の向上を図る観点から、 施設の一層の小規模化・個室化を図る。 ⑤ スポーツ、文化芸術活動の振興 ノーマライゼーションの理念を実現し、障 害者が地域で質の高い自立した生活を営むこ とができるよう、雇用・就業に関する施策を 進めるとともに、年金や手当等の給付により、 地域での自立した生活を総合的に支援する。 年金を受給していない障害者の所得保障に ついては、拠出制の年金制度をはじめとする 既存制度との整合性などの問題に留意しつつ、 福祉的観点からの措置で対応することを含め、 幅広い観点から検討する。 障害年金など個人の財産については、障害 者が成年後見制度等を利用して適切に管理で きるよう支援する。 障害者自身が多様なスポーツ、文化芸術に 親しみやすい環境を整備するという観点から、 障害者の利用しやすい施設・設備の整備の促 進及び指導員等の確保を図る。 また、文化芸術活動の公演・展示等におい て、字幕や音声ガイドによる案内サービス、 利用料や入館料の軽減などの様々な工夫や配 慮等を促進する。 全国障害者スポーツ大会や障害者芸術・文 化祭の充実に努めるとともに、民間団体等が 行う各種のスポーツ関連行事や文化・芸術関 連行事を積極的に支援する。 (財)日本障害者スポーツ協会を中心とし て障害者スポーツの振興を進める。特に、身 体障害者や知的障害者に比べて普及が遅れて いる精神障害者のスポーツについて、振興に 取り組む。 ④ ⑥ 福祉用具の研究開発・普及促進と利用支援 ③ 経済的自立の支援 施設サービスの再構築 ア 施設等から地域生活への移行の推進 障害者本人の意向を尊重し、入所(院)者 の地域生活への移行を促進するため、地域で の生活を念頭に置いた社会生活技能を高める ための援助技術の確立などを検討する。 「障害者は施設」という認識を改めるため、 保護者、関係者及び市民の地域福祉への理解 を促進する。 授産施設等における活動から一般就労への 移行を推進するため、施設外授産の活用や関 係機関と連携した職場適応援助者(ジョブコ ーチ)事業の利用を推進する。 イ 施設の在り方の見直し 施設体系について、施設機能の在り方を踏 まえた上で抜本的に検討する。 入所施設は、地域の実情を踏まえて、真に 必要なものに限定する。 障害者が身近なところで施設を利用できる よう、小規模通所授産施設等の通所施設や分 場の整備を図るとともに、障害種別を越えて 相互利用を進める。 障害者施設は、各種在宅サービスを提供す る在宅支援の拠点として地域の重要な資源と 位置付け、その活用を図る。 障害の重度化・重複化、高齢化に対応する 福祉用具に関する情報の提供や相談窓口の 整備を推進する。特に、専門的な相談に対応 していくため、情報提供機関や相談機関のネ ットワーク体制の構築を図る。 福祉用具の相談等に従事する専門職員の資 質向上のため、研修の充実を図る。 国立身体障害者リハビリテーションセンタ (新エネルギー・産業技術総合開 ー、 発機構)における福祉用具開発のための先進 的研究を推進するとともに、研究機関、大学、 企業等の連携により、福祉用具の開発等を進 める。また、研究成果の安全かつ適切な普及 を図るために、積極的に標準化を進めるとと もに、国際規格提案を行う。 ⑦ サービスの質の向上 質の高いサービスを確保する観点から、「障 害者・児施設のサービス共通評価基準」等を 活用し、自己評価を更に進めるとともに、第 三者評価機関等による客観的なサービス評価 の実施も検討する。 サービスに関する苦情に対応するため、事 業者や都道府県社会福祉協議会が設けている 苦情解決体制の積極的な周知を図り、円滑な 利用を支援する。 ⑧ 専門職種の養成・確保 社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士 など社会福祉の専門的相談・支援、介護等に 従事する者の養成を行う。また、理学療法士、 作業療法士、視能訓練士、言語聴覚士などリ ハビリテーションに従事する者、ホームヘル パー等の質的・量的充実を図る。 障害に係る専門的な研究を行うとともに障 害保健福祉に従事する職員を養成・研修する ため、国立専門機関等を更に積極的に活用す る。 3 生活環境 (1)基本方針 誰もが、快適で生活しやすいユニバーサルデ ザインに配慮した生活環境の整備を推進する。 このため、障害者等すべての人が安全に安心 して生活し、社会参加できるよう、住宅、建築 物、公共交通機関、歩行空間など生活空間のバ リアフリー化を推進し、自宅から交通機関、ま ちなかまで連続したバリアフリー環境の整備を 推進する。 また、防災、防犯対策を推進する。 (2)施策の基本的方向 ① 住宅、建築物のバリアフリー化の推進 障害者の特性やニーズに対応した適切な設 備・仕様を有する障害者向けの公共賃貸住宅 の供給を推進するとともに、バリアフリー化 された住宅ストックの形成を推進する。 また、「高齢者、身体障害者等が円滑に利用 できる特定建築物の建築の促進に関する法律」 に基づく多数の者が利用する一定の建築物に ついてのバリアフリー対応の義務付け、設計 者等向けのガイドラインの作成・周知などに より、障害者等すべての人が円滑に利用でき る建築物のバリアフリー化を推進する。さら に、窓口業務を行う官庁施設等について、障 害者等すべての人の利用に配慮した高度なバ リアフリー化を推進する。 ② 公共交通機関、歩行空間等のバリアフリー 化等の推進 「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を 利用した移動の円滑化の促進に関する法律」 及び旅客施設や車両等のバリアフリー化に関 するガイドライン等により、鉄軌道駅、バス ターミナル、旅客船ターミナル及び航空旅客 ターミナル並びに鉄軌道車両、バス車両、旅 客船及び航空機のバリアフリー化を推進する。 また、道路については、道路の移動円滑化に 関するガイドライン等を整備し、幅の広い歩 道の整備や歩行者等を優先するエリアの形成、 歩行者のための (高度道路交通システム) の研究開発等を通じて誰もが安全で安心なバ リアフリーな歩行空間ネットワークの形成を 図る。 特に、旅客施設を中心とした一定の地区に おいては、旅客施設、道路等のバリアフリー 化を重点的・一体的に推進する。 また、単独では公共交通機関を利用できな いような障害者等の輸送といった、公共交通 機関による輸送サービスが十分に提供されな いおそれのある分野での移動の確保について は、利用者のニーズや地域の実情等を踏まえ、 (スペシャル・トランスポート・サービ ス)の活用を含め適切な対応を図る。 さらに、障害者等すべての人が公共交通機 関を円滑に利用できるよう、バリアフリー情 報の統一的な提供や障害特性に配慮した情報 提供を推進するとともに、交通バリアフリー 教室等の普及・啓発活動の展開により、国民 の理解の浸透を図る。 また、障害者等すべての人が快適に利用で き、親しめる環境を整備するため、公園、水 辺空間等におけるバリアフリー化を推進する。 ③ 安全な交通の確保 「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を 利用した移動の円滑化の促進に関する法律」 に基づき、音響信号機等のバリアフリー対応 型信号機等の整備を推進する。 また、交通事故が多発している住居地区や 商業地区を中心に、信号機や道路標識等の整 備を重点的に推進することにより、生活道路 における通過車両の進入や速度の抑制、幹線 道路における交通の流れの円滑化等を図り、 自動車事故の防止と障害者の安全かつ円滑な 通行を確保する。 さらに、自動車と歩行者の通行を時間的に 分離する歩車分離式信号の運用、携帯端末を 活用した安全な通行に必要な情報の提供、歩 行者青時間の延長を行う (歩行者等支援 システム)の整備を推進するとともに、障害 特性に配慮した見やすく分かりやすい標識・ 標示の整備を図る。 ④ 防災、防犯対策の推進 ア 災害対策 自力避難の困難な障害者等の災害弱者に関 連した施設が立地する土砂災害危険箇所等に おいて、治山、砂防、地すべり対策及び急傾 斜地崩壊対策事業を強力に推進する。 参 考 2 障 害 者 基 本 計 画 イ 住宅等の防災対策 行政機関と福祉関係者等の防火対策推進協 力者とが連携し、障害者等の所在の積極的な 把握や訪問診断等役割に応じた防火対策を推 進する。 消防用設備等の技術基準等の改正など障害 者等が利用する防火対象物における消防用設 備等の技術基準の在り方について検討を行う。 自力避難の困難な障害者等が居住する住宅 及び避難所となる公的施設や利用施設等にお ける障害者の特性に配慮 した防災設備の整 備・充実を図るとともに、自主防災組織等に よる協力体制の確立、地域における住民、消 防署等による防災ネットワークの確立など地 域における災害対策を推進する。 また、地域防災計画において、自力避難の 困難な障害者等に対する防災知識の普及や災 害時の適切な情報提供・避難誘導等の支援に ついて位置付けるとともに、障害者関係団体 の参加による防災訓練の実施を推進する。 緊急通報システム、ファクス、Eメール等 による消防、警察への緊急通信体制の一層の 充実を図るとともに、聴覚障害者など音声に よる意志疎通が困難な者へのEメール等によ る緊急連絡等のためのシステム検討や関係す る民間活動への支援など、障害者に対する災 害時・緊急時の情報伝達に配慮した施策を推 進する。 ウ 防犯対策 緊急通報、ファクス、Eメール等による警 察への緊急通信体制の一層の充実を図る。 また、手話のできる警察官の交番等への配 置等の施策を引き続き推進する。 地域における住民と警察署による防犯・防 災ネットワークの確立に努め、障害者に対す る防犯知識の普及及び事故時における障害者 への援助に関する知識の普及に努める。 障害者の生活施設や障害者が居住する住宅 等における犯罪や事故の発生を警戒・防止す るための民間の防犯システムの普及を図る。 4 教育・育成 (1)基本方針 障害のある子ども一人一人のニーズに応じて きめ細かな支援を行うために乳幼児期から学校 卒業後まで一貫して計画的に教育や療育を行う とともに、学習障害、注意欠陥/多動性障害、 自閉症などについて教育的支援を行うなど教 育・療育に特別のニーズのある子どもについて 適切に対応する。 (2)施策の基本的方向 ① 一貫した相談支援体制の整備 障害のある子どもの発達段階に応じて、関係 機関が適切な役割分担の下に、一人一人のニー ズに対応して適切な支援を行う計画(個別の支 援計画)を策定して効果的な支援を行う。 乳幼児期における家庭の役割の重要性を踏 まえた早期対応、学校卒業後の自立や社会参 加に向けた適切な支援の必要性にかんがみ、 これまで進められてきた教育・療育施策を活 用しつつ、障害のある子どもやそれを支える 保護者に対する乳幼児期から学校卒業後まで 一貫した効果的な相談支援体制の構築を図る。 さらに、思春期の児童生徒についても、必要 な支援を行う。 また、精神疾患について、関係機関が連携 して早期発見のための相談支援体制を確立す るとともに、学校等における正しい知識の普 及を図る。 ② 専門機関の機能の充実と多様化 近年の障害の重度・重複化や多様化の状況 を踏まえ、教育・療育機関の機能の充実を図 り、地域や障害のある子どもの多様なニーズ にこたえる地域の教育・療育のセンターとし ての役割を担うための体制整備を図る。 盲・聾・養護学校については、その在籍す る児童生徒等への教育や指導に加えて、地域 の保護者等への相談支援や小・中学校等にお ける障害のある児童生徒等への計画的な教育 的支援等を行う地域の障害のある子どもの教 育のセンター的な役割も果たす学校へ転換を 図る。 療育機関については、施設の入所者だけでは なく地域で生活する障害のある子どもに関して も有用で専門的な技術を有しており、これらの 機関を活用してショートステイ、ホームヘルプ サービス等のサービスの充実を図る。 ③ 指導力の向上と研究の推進 学校外の専門家等の人材の活用、組織とし て一体的な取組を可能とする支援体制の構築、 関係機関との有機的な連携協力体制の構築等 により、一人一人の教員及び療育にかかわる 専門職員の教育・療育、相談等に対する専門 性や指導力の向上を図る。 児童生徒等の障害の重度・重複化、多様化 等を踏まえ、そのニーズに応じた教育の効果 的な実施を確保するため、現在盲・聾・養護 学校の学校ごとに特定されている特殊教育に 係る免許制度の改善を図る。 独立行政法人国立特殊教育総合研究所、大 学等において、先導的な指導方法の開発や体 制等に関する研究を一層推進するとともに、 その成果等を教育現場等に円滑に普及するた めの情報提供を推進する。 ④ 社会的及び職業的自立の促進 障害のある子どもの社会的・職業的自立を 促進するため、教育、福祉、医療、労働等の 幅広い観点から適切な支援を行う個別の支援 計画の策定など障害のある子ども一人一人の ニーズに応じた支援体制を構築する。 また、後期中等教育及び高等教育への就学 を支援するため、各学校や地域における支援 の一層の充実を図るとともに、在宅で生活す る重症心身障害児(者)に対し、適切な医学 的リハビリテーションや療育を提供し、日常 生活動作等にかかわる療育を行うほか、保護 者等の家庭における療育技術の習得を図るた めの支援を行う。 地域における学校卒業後の学習機会の充実 のため、教育・療育機関は、関係機関と連携 して生涯学習を支援する機関としての役割を 果たす。 ⑤ 施設のバリアフリー化の促進 教育・療育施設において、障害の有無にか かわらず様々な人々が、適切なサービスを受 けられ、また、利用する公共的な施設である という観点から、施設のバリアフリー化を推 進する。 障害のある児童生徒の学習や生活のための 適切な環境を整える観点から、施設に加えて 情報機器等学習を支援する機器・設備等の整 備を推進する。 5 雇用・就業 (1)基本方針 雇用・就業は、障害者の自立・社会参加のた めの重要な柱であり、障害者が能力を最大限発 揮し、働くことによって社会に貢献できるよう、 その特性を踏まえた条件の整備を図る。 (2)施策の基本的方向 ① 障害者の雇用の場の拡大 ア 障害者雇用率制度を柱とした施策の推進 障害者雇用率制度は、障害者の雇用促進策 の根幹となる柱であり、障害者に自立や社会 参加の機会を提供する強力な後ろ盾となる制 度である。今後とも当該制度を中心として、 障害者雇用の一層の促進を図る。 個別の企業に対する日常的な指導の充実や、 実雇用率の低い企業に対する雇入れ計画の作 成命令等の指導の厳格化を図る一方、障害者 雇用のための企業の取組を後押しするため、 各種助成金についても、より効果的な活用が 図られる方向で改善を図る。 精神障害者については、今後障害者雇用率 制度の対象とするための検討を進めることと し、そのために、関係者の理解を図りつつ、 精神障害者の把握・確認方法の確立、企業に おける精神障害者雇用の実態把握など障害者 雇用率制度を適用するために必要な検討、準 備を着実に進める。また、採用後に発病した 精神障害者については、円滑な職場復帰や雇 用の安定のための施策の充実を図る。 )年 除外率制度については、平成 ( 度より段階的に縮小を進め、一定の準備期間 を置いて廃止を目指す。 国及び地方公共団体の除外職員制度につい ても、企業との均衡を考慮して同様の方向で 進める。 企業に対する啓発活動の充実を図るととも に、雇用管理のノウハウの情報提供に努める。 経営者団体においても、障害者雇用につい ての相談に応じるなど、障害者の雇用管理の ノウハウの提供が行われることが望まれる。 障害者の教員免許取得状況等を踏まえつつ、 教育委員会における実雇用率上昇のための取 組について検討する。また、国、地方公共団 体において障害者雇用の取組を行いやすくす るため、より広い職域での雇用が可能となる よう、関係する行政機関等で合算して実雇用 率を算定する方式の活用を進める。 参 考 2 イ 障害者の能力・特性に応じた職域の拡大 重度障害者多数雇用事業所や特例子会社に おける障害者雇用の取組を支援するとともに、 その蓄積されたノウハウをいかし、障害者の 能力・特性に応じた更なる職域の拡大に努め る。また、障害者がその能力にふさわしい処 遇を受け、労働条件面を含む職業生活の質の 向上を図ることができるよう、諸条件の整備 に努める。 重度障害者多数雇用事業所については、今 後とも障害者雇用の先駆的な取組を促すべく 助成金制度による支援を行う。 特例子会社制度を積極的に活用し、グルー プ内企業に共通する業務の集中処理等による 障害者雇用の拡大を図るとともに、グループ 企業全体の雇用を促進する。 ウ 障害者の働きやすい多様な雇用・就業形 態の促進 短時間雇用、在宅就業等の普及は障害者が 障 害 者 基 本 計 画 その能力や特性に応じて働くための機会の増 大につながるものであり、必要な支援、環境 づくりに取り組む。 直ちにフルタイムで働くことが困難な障害 者等を念頭に、短時間雇用のための支援策の 充実を図る。 通勤の困難な重度障害者等を念頭に、在宅 就業における 活用を推進する。 エ を活用した雇用の促進 障害者の職域の拡大、雇用・就業形態の多 様化、職業能力の開発などの面でITを最大 限活用する。 就業を可能にする機器やソフトの開発及び 普及を行い、就業機会の拡大を図るとともに、 障害の部位・特性等に配慮しつつ、IT技術 を活用し、障害者がこれらの支援機器等の操 作に習熟するための効果的な職業訓練を推進 する。 在宅就業を行う障害者の仕事の受発注や技 能の向上に係る援助を行う支援機関の育成、 支援等の充実を図る。 オ 障害者の雇用・就業を行う事業の活性化 障害者雇用等の社会的意義を踏まえ、国の 行う契約の原則である競争性、経済性、公平 性等の確保に留意しつつ、官公需における障 害者多数雇用事業所等及び障害者雇用率達成 状況への配慮の方法について検討する。 カ 障害者の創業・起業等の支援 自ら創業・起業を行うような挑戦意欲のあ る障害者を支援するため、その実状や実態に 係る調査を実施するなど具体的ニーズの把握 に努めるとともに、その結果を踏まえ、障害 者の創業・起業に必要な資金調達の円滑化に 資する施策など必要な方策を検討する。 また、障害者による 等の非営利団体の 設立、創業・起業等の活動に対する支援策等 を検討する。 ② ア 総合的な支援施策の推進 保健福祉、教育との連携を重視した職業 リハビリテーションの推進 障害者の雇用促進を効果的に行うため、障害 者の職業生活全般にわたり福祉、教育等の関係 機関が連携を図りながら施策を推進する。 障害者総合職業センター、広域障害者職業 センター及び地域障害者職業センターが連携 し、その特色をいかしつつ、中途障害者も含 めた職業リハビリテーションを推進するとと もに、医療、福祉、教育等との連携の強化を 図る。特に地域障害者職業センターにおいて は、社会福祉法人や保健福祉行政機関等と連 携して職場適応援助者事業や職業準備訓練等 の効果的な実施を図る。 また、障害者職業総合センターにおいて、 障害の特性に応じた職業リハビリテーション 技法等の研究開発を推進する。 障害者の就業面と生活面での支援を一体的 に行うため、障害者就業・生活支援センター を通じた支援の促進を図る。 イ 雇用への移行を進める支援策の充実 トライアル雇用(一定期間の試行的雇用) の活用、授産施設等における支援、盲・聾・ 養護学校の在学中から卒業後までを通じた支 援等により、雇用への移行の促進を図る。 トライアル雇用を更に拡充、実施するとと もに、あわせて、短期間の職場適応訓練等を 活用しながら、事業主に障害者雇用への理解 を深め、常用雇用への移行を進める。 授産施設及び小規模作業所がその本来の機 能を十分に果たし、企業等における雇用に一 層効果的につなげていくことができるよう、 障害者就業・生活支援センターや職場適応援 助者事業を活用するほか、適切な方法で施設 外授産を行う。 盲・聾・養護学校卒業生の企業への雇用を 進めるため、労働機関、福祉機関等との十分 な連携の下、生徒一人一人の将来の就業に向 けた個別の支援計画を策定、活用するなど在 学中から卒業後を通じた適切な支援を行う。 また、障害者が、就業を行う上で必要な各 種の資格の取得において不利にならないよう、 高等教育機関等の試験等で必要な配慮を進め る。 ウ 障害者の職業能力開発の充実 多様な職業能力開発資源を活用し、新たに 就業を希望する障害者及び在職障害者並びに 離職を余儀なくされた障害者の早期再就職を 図るための職業訓練を推進する。また、障害 者の職業能力の開発・向上の重要性に対する 事業主や国民の理解を高めるための啓発に努 める。 障害者の職業能力開発については、一般の 公共職業能力開発施設における障害者の受入 れを一層促進するとともに、施設のバリアフ リー化を推進するなど障害者の受入体制の整 備を図る。 これらの施設で受入れが困難な重度障害者 等については、障害者職業能力開発校におい て、障害の特性や程度に応じた訓練科目を設 定し職業訓練を推進する。その際、障害の重 度化・重複化、障害者の高齢化など訓練ニー ズの多様化に留意するとともに、サービス経 済化や情報化の進展、また、除外率制度の縮 小に伴う雇用ニーズの動向を踏まえるものと する。 また、 に係る教育訓練ソフトをインター ネットを通じて配信し在宅でも随時能力開発 ができるようにするための遠隔訓練システム を開発し、公共職業能力開発施設等への通所 に制約がある障害者への活用を図る。 技術革新に伴う職務内容の多様化等に対応 し、職業能力の向上を図るため在職障害者向 け訓練を実施するほか、事業所においても在 職障害者に対する効果的な職業能力開発が行 われるよう、関係機関との密接な連携の下に、 事業主や障害者に対し相談、援助等の支援を 行う。 障害者が高度なレベルの職業能力を身につ け、その能力にふさわしい処遇を受けること が重要であることから、可能な限り多くの訓 練機会を得られるよう、民間の教育訓練機関 等多様な職業能力開発資源を活用した委託訓 練を幅広く実施する。 また、民間外部講師についても一層積極的 に活用し、多様化する訓練ニーズに対応して いくものとする。 エ 雇用の場における障害者の人権の擁護 企業等において雇用差別など障害を理由と した人権の侵害を受けることがないよう、適 切な措置を講ずる。 6 保健・医療 (1)基本方針 障害者に対して、適切な保健サービス、医療、 医学的リハビリテーション等を充実するととも に、障害の原因となる疾病等の予防・治療が可 能なものについては、これらに対する保健・医 療サービスの適切な提供を図る。 (2)施策の基本的方向 ① 障害の原因となる疾病等の予防・治療 障害の原因となる疾病等の適切な予防及び 早期発見・治療の推進を図り、出生から高齢 期に至る健康保持・増進等のため、健康診査 等の各種施策を推進する。 ア 障害の原因となる疾病等の予防・早期発見 妊産婦の健康教育、健康指導及び健康診査、 周産期医療等の充実、新生児や乳幼児に対す る健康診査等の適切な実施について、「健やか 親子 」等に基づき推進を図る。 脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病の予防 等について、「 世紀における国民の健康づく 」等に基づき推進を図る。 り運動(健康日本 ) 学校、職域及び地域における健康診査等の 適切な実施、疾患等に関する相談、カウンセ リング等の提供機会の充実を図る。 イ 障害の原因となる疾病等の治療 周産期集中治療管理室や新生児集中治療管 理室を含む周産期・小児医療施設の施設及び 設備の整備を図る。 障害の原因となる疾患、特に精神疾患、難 治性疾患等について適切な治療を行うため、 専門医療機関、身近な地域における医療機関 及び在宅における医療の提供、適切な入院医 療の確保、保健所、精神保健福祉センター、 児童相談所、市町村等による相談指導、訪問 指導等の保健サービス等の提供体制の充実及 びこれらの連携を促進する。 障害の原因となる外傷等に対する適切な治療 を行うため、救急医療、急性期医療等の提供体 制の充実及び関係機関の連携を促進する。 精神疾患や難治性疾患患者に対する治療及 び保健サービスについて、福祉サービスとの 連携を踏まえたサービスの提供体制について 検討し、その充実を図る。 正しい知識の普及等 障害の原因となる精神疾患、難治性疾患等 の疾病、外傷等について、その予防や治療に ついて、国民、保健・医療従事者等に対する 正しい知識の普及を図るとともに、これらの 疾病等に対する不当な偏見・差別や過剰な不 安の除去を図る。 参 考 ウ ② 障害に対する適切な保健・医療サービスの 充実 障害の早期発見及び障害に対する適切な医 療、医学的リハビリテーションの提供により、 障害の軽減並びに重度化・重複化、二次障害 及び合併症の防止を図るとともに、障害者に 対する適切な保健サービスを提供する。 特に、小児に対しては、障害に対応した発 達を支援する。 ア 障害の早期発見 「健やか親子 」等の推進等により、妊産 婦、新生児及び乳幼児の健康診査、学校にお ける健康診断等の検診の適切な実施及びこれ らの機会の活用を図り、障害の早期発見を徹 底する。 2 障 害 者 基 本 計 画 イ 障害に対する医療、医学的リハビリテー ション 治療やリハビリテーションにより軽減が期 待される障害については、適切な医療、医学 的リハビリテーションの提供並びにサービス 提供拠点の整備及び確保を図る。 障害の早期発見と早期療育は、その後の障 害の軽減や発達に及ぼす影響が大きいことか ら、療育に知見と経験を有する医療・福祉の 専門職と療育の場の確保を図るとともに、障 害に対応した発達を支援する。 人工透析を要する慢性腎不全、精神疾患、 難治性疾患など障害に対する継続的な医療が 必要な障害者に対しては、身近な医療機関等 における医療の提供、医学的相談体制の整備 等、治療のために適切な保健・医療サービス 提供の充実を図る。 骨、関節等の機能や感覚器機能の障害及び 高次脳機能障害など医学的リハビリテーショ ンによる機能の維持、回復が期待されるものに ついて、適切な評価、病院から地域等への一 貫した医学的リハビリテーションの確保を図 る。 障害に起因して合併しやすい疾患、外傷、感 染症等の予防と、これらを合併した際の障害及 び合併症に対して適切な医療の確保を図る。 ウ 障害者に対する適切な保健サービス 障害を有する者の健康の保持・増進、精神 疾患及び難治性疾患に対する保健サービスに ついて、福祉サービスとの連携を踏まえたサ ービスの提供体制について検討し、その充実 を図る。 保健所等において、障害児の発達について 相談・指導を行う。 エ 保健・医療サービス等に関する適切な情 報提供 保健・医療サービス等の提供機関による自 主的な情報公開と、第三者評価を推進すると ともに、医療サービスの提供機関、その内容 や評価、各種行政サービス等に関する情報を 集約し、障害者等が入手しやすい情報提供体 制の充実を図る。 ③ 精神保健・医療施策の推進 一般国民の心の健康づくり対策とともに、 精神障害者に対する保健・医療施策を一層推 進する。 ア 心の健康づくり 学校、職域及び地域における心の健康に関 する相談、カウンセリング等の提供機会の充 実を図る。 うつ対策を中心とした自殺予防対策を講じ る。また、職場における心の健康づくり体制 を整備する。 睡眠障害を有する者のうち、特に治療を要 する者に対する適切な相談体制を確保する。 また、児童思春期における心の問題及び心的 外傷体験を受けた者の心のケアに係る専門家 の確保並びに地域における相談体制の充実を 図る。 イ 精神疾患の早期発見・治療 精神疾患の早期発見方法の確立及び発見機 会の確保・充実を図る。 専門診療科以外の診療科、保健所、健診の実 施機関等と専門診療科との連携を促進するとと もに、様々な救急ニーズに対応できる精神科救 急システムを確立するなど地域における適切な 精神医療提供体制の確立を推進する。 精神医療における人権の確保を図るため、 都道府県及び指定都市に対し、精神医療審査 会の機能の充実・適正化を促す。 精神疾患について、患者の病態に応じた適 切な医療の提供を確保し、患者・家族による 医療機関の選択に資するよう、精神病床の機 能分化、精神医療に関する情報提供、 (根拠に基づく医療)及び安全対策の推進を図 る。 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行っ た者に対する適切な医療の確保を推進する。 ④ 研究開発の推進 最新の知見や技術を活用し、倫理的側面に 配慮しつつ、障害の原因 となる疾病等の病 因・病態の解明、予防、治療、再生医療等に 関する研究開発を推進する。 障害の予防、治療、障害者の (生活の 質)の向上等を推進するためには、基礎とな る技術等の開発が重要であり、最新の知見や 技術を活用した研究開発を推進する。 障害の原因となる先天性又は後天性の疾患 の発症の病因・病態の解明並びにその予防、 診断及び治療のための研究について推進を図 る。特に、近年、急速に研究の進展が期待さ れるゲノムやプロテオーム技術、画像技術等 の先端技術と疫学研究等を総合的に活用して 学際的研究開発を推進する。 難治性疾患に関し、病因・病態の解明、画 期的な治療法の開発及び生活の質の改善につ ながる研究開発を推進する。 障害のある身体機能、感覚器機能、臓器機 能等の改善、再生、補完を行うことによって、 障害の軽減を図ることが期待できることから、 低侵襲手術やコンピューター技術等を活用し た外科的治療、筋骨格系の維持や疾病治療等 のための再生医療、身体機能や内臓機能の代 替・補完等の支援機器に関する研究開発等を 推進する。 脳機能研究の推進により、高次脳機能障害、 感覚認知機能障害等に関し、新たな診断法の 開発、医学的リハビリテーションの効率化及 び訓練プログラムの改善を進める。 「キレる子」、「社会的ひきこもり」など心 の健康に関連する問題の予防と対応のため、 脳及び精神機能の発達と行動形成過程の解明、 教育等の対応手法等に関する研究開発を推進 する。 ⑤ 専門職種の養成・確保 理学療法士、作業療法士、視能訓練士、義 肢装具士、言語聴覚士、精神保健福祉士及び 司法精神医療、児童精神医療等に係る医師、 看護師等の養成と適切な配置を図る。 地域の保健・医療・福祉事業従事者の連携 を図り、障害の原因となる疾病等の予防から 福祉施策まで適切に提供できる体制を整備す るための基礎となる専門職員の資質の向上を 図る。 医師等の臨床研修及び生涯教育の充実等を 図る。 7 情報・コミュニケーション に、 / ガイド (高齢者・障害者のニ ーズへの配慮ガイドライン)に基づき、障害 者にとって使いやすいように配慮した情報通 信機器設計の指針等をJIS(日本工業規格) 化する。 各省庁、地方公共団体は公共調達において、 障害者に配慮した情報通信機器、システムの 調達に努力する。 行政情報について、ホームページ等のバリ アフリー化を推進する。 ② 社会参加を支援する情報通信システムの開 発・普及 選挙における障害者の投票を容易にする手 段として、電子投票の導入を推進する。 障害者のITの利用を促進するため、情報 通信機器の取得を支援する施策を推進する。 SOHO(在宅や小規模な事務所での勤務)、 テレワーク(情報通信を利用した在宅勤務等) などITの活用による障害者の就業のための 取組を推進する。 ③ 情報提供の充実 聴覚障害者情報提供施設について、全都道 府県での整備を促進する。 放送事業者の協力も得て、字幕番組、解説 番組、手話番組など障害者に配慮した情報提 供の一層の拡充のための施策を推進する。 点字図書、字幕付きビデオなど視聴覚障害 者への情報提供サービスの充実を図るととも に、公共サービスにおいては、点字、録音物 等による広報の促進を図る。また、字幕付き ビデオ作成に係る著作権の運用改善を図る。 (1)基本方針 (情報通信技術)の活用により障害者の 個々の能力を引き出し、自立・社会参加を支援 するとともに、障害によりデジタル・ディバイ ドが生じないようにするための施策を積極的に 推進するほか、障害特性に対応した情報提供の 充実を図る。 (2)施策の基本的方向 ① 情報バリアフリー化の推進 障害者のリテラシー(情報活用能力)の向 上のため、研修・講習会の開催、障害者の の利用を支援する支援技術者の養成・育成を 推進するための施策を促進するとともに、障 害者の 利用を総合的に支援する拠点の整備 を推進する。 障害者が容易に情報を発信し、情報にアク セスできるよう、使いやすい情報通信機器、 システム等の開発・普及等を促進するととも ④ コミュニケーション支援体制の充実 コミュニケーション支援を必要とする視聴 覚障害者に対する手話通訳者、要約筆記者及 び盲ろう通訳者の養成研修を推進するととも に、これらの派遣体制の充実強化を推進する。 各種サービス窓口における手話のできる職 員の育成、配置を働きかけるとともに、国民 の手話に対する理解と協力を促進する。 8 国際協力 (1)基本方針 (平成 「アジア太平洋障害者の十年」が )年から更に 年間延長されたこと等も踏ま え、障害者団体間の交流、政府や民間団体によ る各種協力の実施等によるアジア太平洋地域へ の協力関係の強化に努める。 参 考 2 障 害 者 基 本 計 画 (2)施策の基本的方向 ① 国際協力等の推進 ネットワークづくりや推進体制の整備によ り、リハビリテーション等の技術交流、情報 の交換、技術指導者の養成等の国際協力を一 層推進する。特に、アジア太平洋地域におけ る国際協力に積極的に取り組む。 また、国際協力に当たっては、相手国の実 態やニーズを十分把握するとともに、援助を 受ける国の文化を尊重し、その国のニーズに 応じ柔軟に対応する。 ② 等民間団体、事業者団体、地方公共団体と の連携・協力を推進する。 3 計画の評価・管理 障害者関係団体との意見交換やニーズ調査の 実施等を通じて施策・事業の有効性についての 検証を行い、効果的かつ適切な施策・事業を実 施する。 また、障害者施策推進本部において基本計画 の推進状況を継続的に点検するとともに、障害 者のニーズや社会経済状況の変化等を踏まえて、 必要に応じ計画を見直す。 障害者問題に関する国際的な取組への参加 国連や各種の国際的な非政府機関における障 害者問題についての条約や行動計画、ガイドラ インの作成等の取組等に積極的に参加する。 4 必要な法制的整備 障害者関係の各種法令の見直し等による将来 的に必要な法制的整備について検討する。 ③ 5 調査研究、情報提供 ニーズ調査、国内外の障害者施策の先進事例 の収集・提供など調査研究、情報提供の充実を 図る。 情報の提供・収集 我が国の国内施策を諸外国へ紹介するとと もに、各国の施策の現状に関する情報の収集、 提供等に努める。 ④ 障害者等の国際交流の支援 障害者問題に関する国際的な取組等に貢献 する観点から、障害者団体等による国際交流 を支援する。 Ⅳ 推進体制等 1 重点施策実施計画 重点的に取り組むべき課題について、基本計 画に基づく諸施策の着実な推進を図るため、具 体的な目標及びその達成期間を定めた重点施策 実施計画を策定し実施する。重点施策実施計画 を策定したときは、速やかに公表し、広く関係 者に周知を図るとともに、その進ちょく状況を 継続的に調査して公表する。 2 連携・協力の確保 効果的かつ総合的な施策の推進を図るため、 障害者施策推進本部を中心として、内閣総理大 臣のリーダーシップの下に関係行政機関の間の 施策連携を強化する。 また、地域における総合的、計画的な施策の 推進を図るため、都道府県との連携も図りつつ、 複数市町村による広域の対応も含め市町村計画 の策定を支援する。 全国的に均衡あるサービス水準の実現を図る ため、地方公共団体との連携を図るとともに、 地域福祉推進の観点から、障害者関係団体、 用語(注) 1.ノーマライゼーション: 障害者を特別視するのではなく、一般社会の中で 普通の生活が送れるような条件を整えるべきであ り、共に生きる社会こそノーマルな社会であるとの 考え方。 2.リハビリテーション: 障害者の身体的、精神的、社会的な自立能力向上 を目指す総合的なプログラムであるとともに、それ にとどまらず障害者のライフステージのすべての段 階において全人間的復権に寄与し、障害者の自立と 参加を目指すとの考え方。 3.バリアフリー: 障害のある人が社会生活をしていく上で障壁 (バリア)となる もの を除 去するという意味 で、 もともと住宅建築用語で登場し、段差等の物理的障 壁の除去をいうことが多いが、より広く障害者の社 会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的な すべての障壁の除去という意味でも用いられる。 4.ユニバーサルデザイン: バリアフリーは、障害によりもたらされるバリア (障壁)に対処するとの考え方であるのに対し、ユ ニバーサルデザインはあらかじめ、障害の有無、年 齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用し やすいよう都市や生活環境をデザインする考え方。 í 重点施策実施5か年計画 ( 障害者基本計画(平成 年 月 日閣議決定) に沿って、同基本計画の前期5年間において重 点的に実施する施策及びその達成目標並びに計 画の推進方策を以下のとおり定める。 Ⅰ 重点的に実施する施策及びその達成 目標 1.活動し参加する力の向上のための施策 ( )障害の原因となる疾病の予防及び治療・医 学的リハビリテーション ・難治性疾患に関し、病因・病態の解明、治 療法の開発及び生活の質につながる研究開 発を推進する。 ・周産期医療ネットワークを全都道府県に整 備する。 ・生活習慣の改善により循環器病等の減少を 図る。 ・糖尿病について、検診を受ける者の増加、 有病者数の減少及び有病者の治療継続率の 向上を図る。 ・医療刑務所等に機能回復訓練に必要なリハ ビリテーション機器を更新整備する。 8施設 ( )福祉用具等の研究開発とユニバーサルデザ イン化の促進 ・基準やガイドライン等の作成における高齢 者・障害者のニーズへの配慮指針である国 際規格 / ガイド (規格作成におけ る高齢者・障害者のニーズへの配慮ガイド ライン)を平成 年度までに 規格化する。 ・障害の特性に配慮したセキュリティシステ ム、防犯・防災設備の研究開発、普及を行 う。 ・個人適合型の生活環境・就業環境創出のた めのデータベース整備・研究開発を行う。 ・ユニバーサルデザインに配慮した設計に必 要な人間の寸法・形態に関する知的基盤を 整備するため、平成 年度までに人体寸法 を、約 分間(従来約 分間)で測定する 技術開発を行うとともに、少なくとも 人程度の人体寸法・形態を測定する。 ( )情報バリアフリー化の推進 平成 年 月 日 障害者施策推進本部決定 ) ①デジタル・ディバイドの解消 ・高齢者・障害者の利用する 機器の設計ガ イドラインを平成 年度までに作成し、以 降 機器別の 規格を順次整備する。 ・障害者の 利用を支援する技術者の養成・ 育成研修等の開催を推進し、平成 年度ま 人以上が受講することを目指す。 でに ・障害者の 活用を総合的に支援する拠点を 整備する。 ・ホームページ等のバリアフリー化の推進の ための普及・啓発を推進する。 ②情報提供の充実 ・字幕番組、解説番組及び手話番組の制作費 に対する必要な助成を行う。 ・効率的な番組制作技術の研究開発等の推進 により障害者向け放送番組の拡充を図る。 ・障害者の自立した食生活の実現のための関 連情報の提供を推進する。 ③研究開発 ・障害者が使いやすい情報通信機器、システ ム等の開発・普及支援を行う。 ・障害者ナビゲーションシステムを開発する。 ・ユビキタスネットワークとロボットを結ぶ ネットワーク技術等の研究開発を行う。 ・視覚障害者に音声情報を提供し、歩行、移 動等を支援する案内システムを設計するた めの指針に関する 規格を、平成 年度ま でに整備する。 ( )欠格条項見直しに伴う環境整備 障害者施策推進本部申合せ(平成 年6月 日)に沿って、障害者に係る欠格事由の見直し に伴う教育、就業環境等の整備に努める。 2 地域基盤の整備 ( )生活支援 ①利用者本位の相談支援体制の充実 市町村を中心とした相談・支援体制の充 実を図り、これを拠点としてケアマネジメ ント体制を整備する。 ②在宅サービス 人確保する。 ・ホームヘルパーを約 ・ショートステイを約 人分整備する。 ・デイサービスを約 か所整備する。 ・障害児通園(児童デイサービス)事業を約 人分整備する。 参 考 3 重 点 施 策 実 施 5 か 年 計 画 ・重症心身障害児(者)通園事業を約 か所 整備する。 ・グループホームを約 人分整備する。 人分整備する。 ・福祉ホームを約 ・市町村における社会参加促進事業を着実に 推進する。 ③施設サービス 人分整備する。 ・通所授産施設を約 ・施設サービスについては、通所施設の整備 に努めるとともに、入所施設は真に必要な ものに限定し、地域資源として有効に活用 する。 ( )生活環境 ①ユニバーサルデザインによるまちづくり 地方公共団体が行うユニバーサルデザイン によるまちづくりを支援する。 ②住宅、建築物のバリアフリー化の推進 ・新設されるすべての公共賃貸住宅について、 バリアフリー化を実施する。 ・手すりの設置、広い廊下幅の確保、段差の 解消等がなされた住宅ストックの形成を推 進する。 平成 年度までに全住宅ストックの2割 ・ハートビル法の利用円滑化基準に適合する 特別特定建築物(新・増改築工事に係る部 分の床面積が 以上のもの)の建築を 推進する。 % ・ハートビル法に基づいて、新営する国土交 通省所管の官庁施設を、利用円滑化誘導基 準に適合した施設として整備する。 % ・窓口業務を行う官署が入居する国土交通省 所管の既存官庁施設について、手すり、ス ロープ、視覚障害者誘導用ブロック、身体 障害 者用 便所 、自 動ドア、 エレ ベー ター (延床面積 ㎡以上のもの)等の改修を実 施する。 平成 年度までに % ・地方公共団体が行う公共施設等のバリアフ リー化を支援する。 ③公共交通機関、歩行空間等のバリアフリー 化等の推進 ・一日当たりの平均利用者数が 人以上で ある鉄軌道駅、バスターミナル、旅客船タ ーミナル及び航空旅客ターミナルに関し、 原則すべてについて、段差の解消、視覚障 害者誘導用ブロックの整備、便所がある場 合には身体障害者用便所の設置を推進する。 平成 年までに %、 そのうち、段差の解消につき、 平成 年までに、 鉄軌道駅については約 %、 バスターミナルについては約 %、 旅客船ターミナルについては約 %、 航空旅客ターミナルについては約 % ・バリアフリー化された鉄軌道車両の導入を 推進する。 平成 年までに約 %、 平成 年までに約 % ・低床化されたバス車両の導入を推進する。 平成 年までに約 %、 平成 年までに % ・ノンステップバスの導入を推進する。 平成 年までに約 %、 平成 年までに ~ % ・バリアフリー化された旅客船の導入を推進 する。 平成 年までに約 %、 平成 年までに約 % ・バリアフリー化された航空機の導入を推進 する。 平成 年までに約 %、 平成 年までに約 % ・福祉タクシーの導入を推進する。 平成 年度までに 台 ・主要な鉄道駅等周辺における主な道路のバ リアフリー化を実施する。 平成 年度までに % ・今後整備する高速道路等のサービスエリア 及びパーキングエリア並びに主要な幹線道 路の道の駅については、身体障害者用便所、 身体障害者用駐車スペースの整備を推進す る。 ・直轄河川において新設される水辺プラザ等 の河川利用の拠点において、手すり・緩傾 斜スロープ等の設置、堤防・護岸の緩傾斜 化等を実施する。 ・人の利用に供するすべての新設港湾緑地に おいて、手すり、スロープ、休憩施設、身 体障害者用便所、身体障害者用駐車スペー ス等を整備する。 ・バリアフリーに配慮した森林総合利用施設 の整備を推進する。 ・移動支援バリアフリーマップを提供する。 ④交通安全の確保 ・バリアフリー対応型信号機の整備を推進し、 交通バリアフリー法の特定経路を構成する 道路上の信号機の約8割をバリアフリー対 応型信号機とすることを目指す。 ・「あんしん歩行エリア」の形成を進め、エ リア内の死傷事故の約2割を抑止、うち歩 行者・自転車事故については約3割を抑止 することを目指す。 ⑤運転免許取得希望者等に対する利便の向上 ・指定自動車教習所に対する持ち込み車両等 を使用した教習の実施等の指導を行う。 ・持ち込み車両等による技能試験の実施等を 推進する。 ・免許申請時等における障害者等のプライバ シー保護への配慮及び運転適性相談等に係 る態勢の充実を図る。 ⑥ 生活の安全の確保 ・Eメール、ファックス等による安全ネット ワークを推進する。 ・「手話交番」を推進する。 ・地域における防犯ネットワークを確立する。 ・自主防災組織による支援体制を整備する。 ・行政機関と福祉関係者等による防火指導等 を一層推進する。 ・緊急通報システムによる消防への緊急通報 体制の一層の充実など障害者に係る火災予 防体制を強化する。 ・砂防、地すべり対策及び急傾斜地崩壊対策 事業の実施により、土砂災害のおそれのあ る自力避難の困難な障害者等の災害弱者が 時間入院・入居している施設を保全する。 平成 年度までに 施設 ・障害者等災害弱者関連施設に係るきめ細か な治山対策を実施する。 ・防災情報を住民等に一斉に伝達するための 送信装置のモデルシステムを平成 年度に 開発する。 3 精神障害者施策の充実 条件が整えば退院可能とされる約 人の入 院患者について、 年のうちに退院・社会復帰 を目指す。このため、今後、更に総合的な推進 方策を検討する。 ( )保健・医療 ・精神科救急医療システムを全都道府県に整 備する。 ・うつ病対策、心的外傷体験へのケア対策及 び睡眠障害への対策について、それぞれ平 成 年度までに地域保健医療福祉関係者向 けマニュアルを作成し、普及させる。 ・「思春期精神保健ケースマネジメントモデ ル事業」事例集を平成 年度までに作成し、 普及させる。 ・若齢層の「社会的ひきこもり」をめぐる地 域精神保健活動のガイドラインを平成 年 度までに作成し、普及させる。 ・心的外傷体験へのケア対策及び思春期の心 の健康対策に従事する専門家を養成する。 ( )福祉 ①在宅サービス ・精神障害者地域生活支援センターを約 か 所整備する。 人確保 ・精神障害者ホームヘルパーを約 する。 ・精神障害者グループホームを約 人分整 備する。 ・精神障害者福祉ホームを約 人分整備す る。 ②施設サービス ・精神障害者生活訓練施 設(援護寮)を約 人分整備する。 ・精神障害者通所授産施設を約 人分整備 する。 ※精神障害者ホームヘルパー、精神障害者グ ループホーム、精神障害者福祉ホーム及び 精神障害者通所授産施設の達成目標につい ては、2( )に掲げた達成目標の内数を掲 げたものである。 4 アジア太平洋地域における域内協力の強化 ( )政府開発援助における障害者に対する配慮 ・ 等を通じた研修員の受入れ等を実施す る。 ・草の根無償資金協力を通じた支援を実施す る。 ・日本 支援無償資金協力及びNGO事業 補助金を通じた支援を実施する。 ( )国際機関を通じた協力の推進 ・平成 年開所に向けてアジア・太平洋障害 者センターに対する支援を推進する。 ・日本・エスキャップ協力基金への拠出を実 施する。 ・国連障害者基金への拠出を実施する。 5 啓発・広報 ( )共生社会に関する国民理解の向上 参 考 3 重 点 施 策 実 施 5 か 年 計 画 「共生社会」の用語、考え方の周知度を障 害者 基本 計画 の計 画期間中 に成 人国 民の %以上とする。 ( )関係機関・団体との連携による公共サービ ス事業者に対する障害者理解を促進する。 6 教育・育成 ( )一貫した相談支援体制の整備 ・地域において一貫して効果的な相談支援を 行う体制を整備するためのガイドラインを 平成 年度までに策定する。 )、注意 ・小・中学校における学習障害( 欠陥/多動性障害( )等の児童生徒 への教育支援を行う体制を整備するための ガイドラインを平成 年度までに策定する。 ・盲・聾・養護学校において個別の支援計画 を平成 年度までに策定する。 ( )専門機関の機能の充実と多様化 ・盲・聾・養護学校に関して地域における教 育のセンター的役割を果たす学校について の制度的検討を行い、平成 年度中に結論 を得るとともに、その検討状況も踏まえて 特殊教育に係る免許制度についても改善を 図る。 ・大学と国立特殊教育総合研究所の連携協力 の下に自閉症の教育研究を行う学校を平成 年度までに設置する。 ( ) 指導力の向上と研究の推進 ・盲・聾・養護学校に関して地域における教 育のセンター的役割を果たす学校について の制度的検討を行い、平成 年度中に結論 を得るとともに、その検討状況も踏まえて 特殊教育に係る免許制度についても改善を 図る。 ・国立特殊教育総合研究所において、教育現 場のニーズに対応した障害のある児童生徒 の教育の総合的な教育情報提供体制を平成 年度までに整備する。 ( )施設のバリアフリー化の推進 小・中学校等の施設のバリアフリー化の参考 となる指針を平成 年度中に取りまとめるとと もに、計画・設計手法等に関する事例集を平成 年度中に作成する。 7 雇用・就業の確保 トライアル雇用、職場適応援助者(ジョブコ ーチ)、各種助成金等の活用、職業訓練の実施な どにより平成 年度までにハローワークの年間 人に、平成 年度の障害 障害者就職件数を 者雇用実態調査において雇用障害者数を 人にすることを目指す。 Ⅱ 計画の推進方策 ・本計画の推進に当たっては、個々の障害に 係るニーズや社会・経済の状況等に適切に 対応するとともに、必要に応じ計画の見直 しを行う。 ・本計画の着実かつ効果的な推進を図るため、 障害者施策推進本部において、障害者関係 団体等との意見交換を毎年実施するととも に計画の進ちょく状況を毎年度調査し公表 する。 ・障害を理由とした不当な差別的取扱い等に 対する救済措置を整備する。 ・本計画の推進に当たり、地方公共団体と緊 密な連携協力を図るため、全国都道府県会 議を毎年開催するとともに、障害者計画未 策定市町村に対する技術的協力を積極的に 行い、全市区町村における障害者計画の策 定を目指す。 ・障害者に関する総合的データベースを平成 年度までに構築する。 ì 重点施策実施5か年計画(平成 の主な進捗状況 ちょく 達成目標 計画開始前 実績ベース 数値目標 周産期医療ネットワーク 都道府県 障害者の 利用支援技術者の養成・育 成研修等の受講者 ホームヘルパー 都道府県 年度末 年度) 平成 年度 実績ベース 都道府県 年度末 人 年度末 人以上 約 ~ 人 人 年度末 人 年度末 ショートステイ 約 人分 人分 年度末 人分 年度末 デイサービス 約 か所 か所 年度末 か所 年度末 人分 か所 年度末 人分 年度末 か所 か所 年度末 か所 年度末 人分 人分 年度末 人分 年度末 人分 人分 年度末 人分 年度末 人分 人分 年度末 人分 年度末 バリアフリー化された住宅ストック 【平成 年度まで】 割 % 年度 % 年度 窓口業務を行う官署が入居する国土交 通省所管の既存官庁施設のバリアフリ ー化 【平成 年度まで】 % % 年度末 % 年度末 障害児通園(児童デイサービス)事業 約 重症心身障害児(者)通園事業 約 グループホーム 約 福祉ホーム 約 通所授産施設 約 参 考 4 一日平均利用者5千人以 上の公共交通機関の段差 解消 【平成 年まで】 平成 年まで には段差解消、 誘導ブロック、 障害者用便所 の設置 % 鉄軌道駅 約 % % 年度末 % 年度末 バス ターミナル 約 % % 年度末 % 年度末 旅客船 ターミナル 約 % % 年度末 % 年度末 航空旅客 ターミナル 約 % 年度末 % 年度末 % 年度末 % 年度末 バリアフリー化鉄軌道車両 【平成 (平成 年までには約 %) 年まで】 約 % % 重 点 施 策 実 施 5 か 年 計 画 平 成 15 19 年 度 の 主 な 進 捗 状 況 達成目標 低床化バス車両 約 % 約 % バリアフリー化旅客船 【平成 年まで】 (平成 年までには約 %) 約 % バリアフリー化航空機 【平成 年まで】 年までには約 %) (平成 約 % (平成 【平成 年まで】 年までには %) ノンステップバス (平成 【平成 年までには ~ 年まで】 %) 福祉タクシー 【平成 台 年度まで】 主要鉄道駅等周辺における主な道路 のバリアフリー化 % 災害時要援護者の入院・入居施設の 保全 施設 精神科緊急医療システム 都道府県 精神障害者地域生活支援センター 約 精神障害者ホームヘルパー (上記「ホームヘルパー」の内数) 精神障害者グループホーム (上記「グループホーム」の内数) 精神障害者福祉ホーム (上記「福祉ホーム」の内数) 精神障害者生活訓練施設(援護寮) 精神障害者通所授産施設 (上記「通所授産施設」の内数) 雇用・就業 の確保 約 約 平成 年度 実績ベース 計画開始前 実績ベース 数値目標 ヶ所 % % 年度末 年度末 % % 年度末 年度末 % % 年度末 年度末 % % 年度末 年度末 台 台 年度末 年度末 % % 年度末 年度末 約 都道府県 都道府県 年度末 年度末 か所 か所 年度末 年度末 人 人 人分 約 人分 約 人分 約 人分 ハローワークの 年間障害者就職 件数 人 平成 年年度 の雇用障害者数 人 施設 年度末 年度末 人分 人分 年度末 年度末 人分 人分 年度末 年度末 人分 人分 年度末 年度末 人分 人分 年度末 年度末 人 人 年度 年度 人 年度 (注)「達成目標」欄において、平成 年度以外の時限を設けているものは【 】書きで表記。また、目標を段階的に 定めているものは、最終目標を( )書きで併記している。 ë 相談窓口 ●障害児に関する相談がしたい 相談窓口 相談内容 ①児童相談所(平成 年現在で全国 か所) ②保健所(平成 年4月現在で全国 か所) 医師、児童心理士、ケースワーカーによる障害児に関する相談、指導、判定 等 ●身体障害者・知的障害者に関する相談がしたい 相談窓口 相談内容 ①市町村福祉事務所(平成 年 月現在で全国 か所) ②市町村担当課(障害福祉) ケースワーカーによる身体障害者・知的障害者の福祉サービスについての相 談、指導等 ●精神障害について相談したい 相談窓口 相談内容 ①保健所(平成 年4月現在で全国 か所) ②精神障害者地域生活支援センター(平成 年4月現在で全国 か所) ①医師、精神保健福祉相談員、保健師による精神障害者に関する相談、指導 ②精神保健福祉士による精神障害者に関する相談、指導 ●うつ・心の健康について相談がしたい 相談窓口 相談内容 ①保健所 ②精神保健福祉センター 医師、保健師、精神保健福祉士等による相談・支援 参 考 5 ●発達障害について相談したい 相談窓口 発達障害者支援センター (注)お住まいの地域に設置されていない場合には、最寄の児童相談所、市町村福祉事務所、保健所に お問い合わせ下さい。 相談内容 発達障害児(者)及びその家族に対する専門的な相談 ●障害者に関する専門的な相談がしたい 相談窓口 相談内容 ①身体障害者更生相談所(平成 年4月現在で全国 か所) ②知的障害者更生相談所(平成 年4月現在で全国 か所) ③精神保健福祉センター(各都道府県・指定都市に設置) 医師、保健師、心理判定員、ケースワーカーによる障害者に関する専門的な 相談、指導、判定 相 談 窓 口 ●障害児の教育について相談したい 相談窓口 ①教育委員会 ②特殊教育センター等 特殊教育センターの教育相談機関一覧表 相談内容 障害児に関する教育についての相談 ●就職について相談したい 相談窓口 相談内容 公共職業安定所(ハローワーク) 企業への就職、職業訓練の受講、障害のある人を雇用したい等の相談 ●障害者の雇用について相談したい 相談窓口 相談内容 都道府県障害者雇用促進協会(各都道府県に設置) 障害のある人を雇用する上で、必要な配慮や助成措置についての相談 ●職業適性等について相談したい 相談窓口 相談内容 地域障害者職業センター(各都道府県に設置) 職業適性や雇用管理についての専門的な相談 ●仕事と生活の相談をしたい 相談窓口 相談内容 障害者職業・生活支援センター(平成 年2月末現在 就職に向けての準備、生活の悩み等についての相談 全国 か所) ●障害者の人権について相談したい 相談窓口 ①人権相談所(各法務局・地方法務局及びその支局) 常設人権相談所 相談内容 ②人権擁護委員 ③障害者110番(各都道府県・指定都市に設置) 障害者の人権に関する相談 ●障害者のための在宅サービスを受けたい 相談窓口 相談内容 ①市町村担当課(老人福祉、障害福祉) ②市町村福祉事務所(平成 年 月現在で全国 か所) ③在宅介護支援センター ④高齢者総合相談センター(シルバー 番)(各都道府県に設置) 【 全国どこでもプッシュホン電話回線で # と押すだけ】 高齢者や障害者のための在宅介護サービスの相談 ●身体障害者のための各種サービスの情報を知りたい 相談窓口 相談内容 ①障害者社会参加推進センター(各都道府県に設置) ②(福)日本身体障害者団体連合会内 中央障害者社会参加推進センター 【 - - 】 朗読奉仕員、福祉タクシー、生活訓練等の各種サービスの情報提供相談 ●障害者の年金について相談したい 相談窓口 相談内容 ・障害基礎年金,障害厚生年金等 ①社会保険事務所(平成 年1月現在で全国 か所) ②年金相談センター(平成 年1月現在で全国 か所) ・労災年金 ①労働基準監督署(平成 年3月末現在で全国 か所) 各種年金についての相談 ●身体障害者が運転免許を取得したい 相談窓口 相談内容 運転免許試験場(運転適正相談窓口) 運転免許取得のための条件、手続き等の相談 ●身体障害者が無線の資格を取得したい 相談窓口 ①(財)日本無線協会 0 3 -3533-6022 参 考 ②(財)日本アマチュア無線振興協会 03-5395-3200 相談内容 無線従事者資格取得のための条件、手続等の相談 総務省 無線従事者制度のホームページ ●障害者向けに自宅を改造したい 相談窓口 ①国立身体障害者リハビリテーションセンター (又は最寄りのリハビリテーションセンター) 042-995-3100 ②(財)高齢者住宅財団 0120-602-708 相談内容 障害者向けの住宅改造の相談 5 相 談 窓 口 ●福祉用具について相談したい 相談窓口 (財)テクノエイド協会 03-3266-6880 相談内容 福祉用具の使用や購入の相談 ●身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬及び聴導犬)について相談したい 相談窓口 各都道府県障害福祉担当課 厚生労働省補助犬ホームページ 相談内容 身体障害者補助犬の使用や育成に役立てるための相談 ●ボランティア活動をやりたい 相談窓口 相談内容 ①市町村社会福祉協議会 ②(福)全国社会福祉協議会内 全国ボランティア活動振興センター 【 - - 】 ボランティア活動をやりたいが、どのようにすればよいのか ●福祉関係の仕事に就きたい 相談窓口 相談内容 ①市町村社会福祉協議会 ②福祉人材センター(各都道府県に設置) - - 】 ③中央福祉人材センター【 福祉関係の仕事をしたいが、どのようにすればよいのか ●障害者のための食生活情報を知りたい 相談窓口 (財)すこやか食生活協会 03-3583-9395 03-3589-4317 相談内容 食生活の情報入手に関する相談。他に「料理・献立ヒント」をテレフォン サービス及びJBS日本福祉放送(大阪の有線放送)で提供 「料理・献立ヒント」のテレフォンサービス ・フリーダイヤル 0120-399-025 ・東京 03-3589-4344 ・福岡 092-721-1333
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