・ コンディション要素に最高のトレーナビリティを有する ・ 筋が発達し、筋力

・ コンディション要素に最高のトレーナビリティを有する
・ 筋が発達し、筋力負荷、スピード負荷、持久的負荷の際の無酸素性持久力が発達
・ 抽象化の能力と知的な頭の中での組み合わせ能力が高まる
・ 社会的なつきあいや新たな趣味への欲求が高まる
・ 「第二次成長スパート」により運動が不安定になるため新しいテクニックを習得する能力が低下
・ 習得したテクニックの継続練習による自動化、向上
U-16(14-16 歳)、U-18(16-18 歳)のトレーニング
・ 習得したテクニックを、より向上したフィジカル面やその他の前提に適応、安定化、自動化させる
・ プロポーションのバランスがとれるため一般的および専門的なコーディネーション能力に有利に働く
・ 運動能力のための記憶能力「学習したことを忘れない」が顕著になる
・ 骨格システムの負荷能力が高まり、オーバーロードによる障害の危険が低くなる
・ コンディションおよびコーディネーション能力は最高の強度で習得すべき
・ 負荷要素のシステマティックに段階的に向上させる
ドイツにおける選手育成についてまとめると、勝つためだけではなく魅力的で楽しいサッカーを長期計画に
基づき身につけていくプログラムが特徴である.そこでは発育発達に即して最も効果的な刺激を与えることが
重要視されていると云える.GK についても様々なコーディネーション能力、テクニックを身につけると同時
にフィールドプレーヤーと一緒に行うメニューで戦術的な部分をトレーニングする.
4-3
まとめ
オランダとドイツにおけるサッカーの選手育成プログラムについての分析を行った結果、以下のような共通
点が明らかになった.
1. 高い競技力を目指す基礎と同時にサッカーを楽しむ気持ちを育む
2. サッカーをゲームと捉える
3. ゲーム形式のトレーニングを積極的に活用する
4. GK をフィールドプレーヤーのトレーニングに組み込む
5. 6~18 歳までを 2 歳刻みで 6 カテゴリーに分ける
6. 発育発達段階により指導内容や方法を変える
1.については、ユース年代の育成の目的につながるものであると思われる.長期にわたる計画的なプログ
ラムが高い競技力の基礎を築くためには必要であり、それと同時にまず楽しむことで他の競技や他の活動より
も魅力を感じてもらうことでサッカーからのドロップアウトを防ぐことや、トップレベルを目指すためのモチ
ベーションにつながると考えられる.
2.は、指導内容に結びつくものであると云える.サッカーにおけるゲームの要素を除いた練習を繰り返す
ことは、特定の技術の向上には結びついても GK のプレー全体の向上に直接結びつかないと考えられる.
3.と 4.については、ユース育成において指導する内容を具体化するための方法論につながるものである.
サッカー自体がゲームであるため、その形式をそのままトレーニングに取り入れる必要がある.
5.と 6.については発育発達段階に即した指導に関係するものである.ユースにおける各年代において最
も効果的な指導を行うことが高いパフォーマンスにつながると同時に、自分の成長に合わせた指導により選手
自身が能動的に意欲的に活動に臨むことが可能になると考えられる.
31
Ⅲ
GK 育成プログラムの作成
1.育成の目的
本研究では GK 育成において次の 2 点を育成の目的とする.
○
国際的な競技力を持った選手の育成
○
生涯にわたりスポーツに親しむ気持ちを育む
国際的な競技力を持った選手の育成は日本アイスホッケーのヴィジョンにおける最終的な目標であるオリ
ンピックの出場・メダル獲得に向けて重要な役割を担っている.また、日本オリンピック委員会(
ンピックの出場・メダル獲得に向けて重要な役割を担っている.また、日本オリンピック委員会(2002)の取
り組みとも共通するものである.
もう 1 つの目的は生涯にわたりスポーツに親しむ気持ちを育むことである.スポーツには
つの目的は生涯にわたりスポーツに親しむ気持ちを育むことである.スポーツには「見るスポーツ」
、
「するスポーツ」、
「支えるスポーツ」
」など多様な関わり方がある.多くの子どもたちが、選手としてするスポ
な関わり方がある.多くの子どもたちが、選手としてするスポ
ーツを経験する一方、将来的にトップレベルの競技者としてプロの舞台で活躍したり、オリンピックなどの国
際大会に出場したりできるのはほんの一握りである.しかし、
際大会に出場したりできるのはほんの一握りである.しかし、トップレベルとしてではなくレクリエーション
としてではなくレクリエーション
としてスポーツをする機会や、競技場やテレビでスポーツを観戦したり、指導者やボラン
としてスポーツをする機会や、競技場やテレビでスポーツを観戦したり、指導者やボランティアとして支えた
りする多様な関わりを生涯に渡って
渡って続けていく人口が増えることで最終的には国際競技力の向上にもつなが
が増えることで最終的には国際競技力の向上にもつなが
ると考えられる.
これら 2 つの目的は、最適なアイスホッケーの指導による最適な経験を通じて達成されるものであると考え
最適なアイスホッケーの指導による最適な経験を通じて達成されるものであると考え
られる.
(図 9)その最適な指導を行うための指針となるのが
)その最適な指導を行うための指針となるのが GK 育成プログラムである.
このように競技力の追求と楽しみながら競技との関わりを築くことを両立させる考え方は、
このように競技力の追求と楽しみながら競技との関わりを築くことを両立させる考え方は、KNVB や DFB
のユース育成コンセプトとも共通している.
とも共通している.ヨーロッパサッカーでは、ゲームを楽しむことと技術の習得、う
ヨーロッパサッカーでは、ゲームを楽しむことと技術の習得、う
まくなる楽しさを通じてトップレベルの競技力とスポーツとの豊かな関わりを両立させていると
まくなる楽しさを通じてトップレベルの競技力とスポーツとの豊かな関わりを両立させていると云える.
本研究における最適な経験(最適な指導)とは、仲間と競技を通じて楽しむことや向上していく
本研究における最適な経験(最適な指導)とは、仲間と競技を通じて楽しむことや向上していく喜びを前提
としながら、一貫指導によりそれぞれの発達段階に応じた指導を行うことで個々人の可能性を最高度に開発す
ることと定義する.
国際的な競技力
競技力を
持った選手の輩出
輩出
スポーツと多様な関わり
スポーツと
を
を持てる人間の育成
最適な経験
(最適な指導)
図 9 GK 育成プログラムの目的
目的
32
2.育成の構造
2-1
育成段階の構造
本研究では、GK 育成プログラムは 6~18 歳の育成年代を 4 段階に分けた.6~9 歳のプレゴールデンエイ
ジ期、9~12 歳のゴールデンエイジ期、12~15 歳の中学年代、15~18 歳の高校年代である.そしてそれぞれ
の段階の間に移行期を設定した.7 つの期は明確な境界線を引かず、図 10 のようにグラデーションを描きな
がら移行していくものと考えた.この段階区分は発育発達段階を参考にしている.
プレゴールデン
エイジ
6
図10
7
移行期
8
9
ゴールデン
エイジ
10
11
中学年代
移行期
12
13
移行期
14
15
高校年代
16
17
18
育成段階の構造
GK のトレーニングにおいては、運動能力と非常に関係の深い、①神経系、②筋系、③呼吸循環器系、④内
分泌系などの機能の発達がそれぞれ著しい時期に最適な刺激を与えることが必要である.
またピアジェら(1969)は、心的成長が身体的成長と不可分のものであり、とりわけ神経系および内分泌系
の成熟と切り離しえないと述べている.認知活動について、大人と同様に論理的に思考を操作する段階に達す
るのが発達の完成段階であるとしている.従って GK 育成プログラムにおいては、身体の発育発達のみではな
く心的な発達も考慮することが重要であると考えられる.
プレゴールデンエイジ(6-9 歳)には、神経系の顕著な発達が特徴である.平衡能力の習得については、5
歳では片足立ちが開眼で数秒~10 秒間可能であり、6~8 歳になると 20 秒以上可能となると云われている.
スケーティングはバランスが重要な能力とされているため、この能力については幼児期から取り組む必要があ
ると考えられる.特に GK のプレーは相手の攻撃に対応した動きの連続であり、常に優れたバランスが要求さ
れる.また、この時期は思考段階については、自己中心的な段階から思考が変化してくる時期である.GK 指
導においては、多様な動きの習得を行う専門的なスケーティングを導入する一方、鬼ごっこやサッカーなど氷
上以外で遊びながら体を動かす中で様々な運動を行う必要があると考える.
ゴールデンエイジ(9-12 歳)は、引き続き神経系の発達が著しい時期である.プレゴールデンエイジで培
った多様な運動能力をもとに生涯に一度しか訪れない運動学習の最適期である.人間の発達と学習の関係につ
いて、発達課題という概念を提唱したハヴィガースト(1995)は、プレゴールデンエイジとゴールデンエイジ
が含まれる児童期には、神経と筋肉を用いて遊戯をしたり仕事をする身体的な発達が著しいと述べている.
中学年代(12-15 歳)は思春期に相当し、呼吸循環器系の発達が著しい.有酸素的運動は、筋力と同様に、
思春期において男子は急激な、女子はゆるやかな増加を示し、およそ 20 歳を境に漸減していく.無酸素的運
動についても思春期において発達すると云われる.この時期は、一般的には持久力が最も向上する時期である
と云われるが、GK 指導においては滑る距離を長くするような働きかけではなく、ゴールクリーズ付近でほと
んどのプレーが行われるというポジション特性を考慮したスケーティング練習のセット数を増やし持久的な
負荷をかけるのが望ましいと考えられる.
また、内分泌系の機能の発達により急激な身体発育や 2 次性徴の始まる時期であり、精神面で不安定になっ
たり、急激な身長の伸びに伴い運動の感覚が一時的に失われてしまったりすることがある.筋力については、
33
10 歳ころまでは男女ともほぼ同じであるが、男子は思春期に急激に増加し、女子はゆるやかにしか増加しな
いので、男女差が非常に大きくなりその差を保ったまま 20 歳を境にして漸減していく.
高校年代(15-18 歳)は、第 2 次性徴の終わりを迎える時期であり、身体比率もバランスが良くなる.筋力
を増加させるような負荷をかけたトレーニングを行うことができる時期であり、GK 指導においても特に体幹
を増加させるような負荷をかけたトレーニングを行うことができる時期であり、GK
や下半身の筋力の増大を積極的に図っていく年代である
の増大を積極的に図っていく年代である.
なお、JFA(2007)は、ユース年代の指導に関して
)は、ユース年代の指導に関して 2 歳刻みの指針を提示している.オランダとドイツの育
成プログラムについても同様に 2 歳刻みでカテゴリー分けしている.また、Hockey
歳刻みでカテゴリー分けしている.また、Hockey Canada も 2 歳刻みのプ
ログラムを提示している.しかし、本研究では 3 歳刻みの区分とした.これは、アイスホッケーに関して現在、
日本では主流である学校制度毎の選手育成を考慮していることと、
日本では主流である学校制度毎の選手育成を考慮していることと、GK
のみを対象としていることから個人個
人の発達段階、生物学年齢に即して指導を行う最低限の大きな枠組みを提示したからである.
また、子どもの発育発達段階は個人差が大きいため暦年齢で明確に区分できない.これらの区分はあくまで
個人差が大きいため暦年齢で明確に区分できない.これらの区分はあくまで
目安であり、指導者は育成の全体像を把握しながら指導対象 GK の指導に当たる必要がある.つまり GK 指導
者の最も重要な役割の一つは指導対象の GK の発育・発達段階から生物年齢を判断し適切なシーズン
の発育・発達段階から生物年齢を判断し適切なシーズン計画を立
て指導にあたることであると云える.
.
2-2
GK の専門化
JFA(2007)は、子どもの発育・発達過程を考慮したうえで、
)は、子どもの発育・発達過程を考慮したうえで、サッカーの GK の専門的なトレーニングにつ
いて 12 歳前後に開始するのが最善であるとしている.グライバーら(2005)も同様に
歳前後に開始するのが最善であるとしている.グライバーら(
)も同様に U-10 年代では専門化
するべきではないと述べている.
しかし、氷上という特殊な環境で行われるアイスホッケーという競技の特性や複雑さを考慮するとスケーテ
ィングに関する技術は早期からトレーニングを行う必要がある.加賀谷(
ィングに関する技術は早期からトレーニングを行う必要がある.加賀谷(1977)の調査による札幌オリンピッ
)の調査による札幌オリンピッ
クの参加選手の平均年齢では、フィギュアスケートが男女ともに最も低かった.フィギュアスケートにおいて
は、10 代でトップレベルの競技者となることは珍しくない.このことからスケーティングに関する技能は早
期から専門的にトレーニングすることで技術向上の可能性が高いことが考え
ことで技術向上の可能性が高いことが考えられる.加えて
られる.加えて、スケーティング
に関して、GK のスケーティング技術は、他のプレーヤーと異なり特殊で専門性が高い.そのため本研究では
一般トレーニングと並行して GK の専門的なトレーニングを早期から導入するべきであると考えた.
の専門的なト
から導入するべきであると考えた.
GK のプレーはパックの動きに対応した移動とセーブの繰り返しという極めてシンプルなものである
のプレーはパックの動きに対応した移動とセーブの繰り返しという極めてシンプルなものであると考え
られる.GK は DF と連携してゴールを守ることもあるがシュートのセーブに関してはそのほとんどが個人技
術と個人戦術から成り立っている.従って育成段階別のトレーニングについても個人技術と個人戦術にほとん
従って
グについても個人技術と個人戦術にほとん
どの時間を費やすべきと云える.
.(図 11)
プレゴールデンエイジ
ゴールデンエイジ
中学年代
高校年代
チーム戦術
グループ戦術
個人戦術
FP
GK
FP
GK
FP
GK
図 11 フィールドプレーヤー(FP)と
)と GK の年代別トレーニングの構成モデル
34
FP
GK
個人技術
アイスホッケーのプレー
スケーティング
攻撃行為
パックなし
防御行為
パック保持
パックに対して
直接パックに向かわない
35
ポジショニング
サポート
パス
シューティング
ドリブル
レシーブ
フェイスオフ
ゴールキーピング
チェッキング
フォアハンドで
フォアハンド
ハンドリング
スティックで
セービング
アングリング
バックハンドで
バックハンド
シフト
スケートで
フリーズ
スティックチェック
フリップパス
スナップショット
プル
ドロップパス
スラップショット
ボディーチェック
シュートブロック
ボードパス
リムパス
図 12 アイスホッケーのプレーモデル(試案)
35
カバー
3.指導内容
GK 育成プログラム指導内容は、実際の試合における様々な課題に対応した GK のプレーである.図 12 は
アイスホッケーのプレーのモデルである.
オランダのサッカー選手育成プログラムにおいては、GK は他のチームメイトと同様に試合の中でチームと
しての目標である 1.相手の得点のチャンスを出来るだけ少なくする、2.自チームの得点のチャンスをでき
るだけ大きくする、という 2 つの任務を持っていると捉えられている.また、試合において、1.相手チーム
のボールキープ、2.自チームのボールキープ、3.ボールキープの交代(ボールを失ったか、あるいはボール
を奪った瞬間)という 3 つの局面と、それぞれの局面でのチーム全体としてのサッカーの意図に応じた任務を
持っているとされる.このようにサッカーにおいては、GK がフィールドプレーに積極的に関与するよう求め
られている.
しかし、アイスホッケーの GK は、フィールドプレーヤーよりもはるかに重装備であり、GK 用のスティッ
クはプレーヤー用のものに比べ重たい上に、GK は両手でスティックを握ることができない.このような条件
のためフィールドプレーヤーと同様のスケーティングやハンドリングをするには圧倒的に不利である.よって
DF ラインの裏側をカバーしたり攻撃の組み立てに参加したりするプレーが要求されるサッカーとは異なり、
アイスホッケーの GK は、ゴールキーピング(セーブ)に集中するよう求められている.
セーブについて、カナダでは、Preparation、Save Movement、Post Save の 3 つの要素からなると定義し
ている.スウェーデンでは、Cover(正対)、Move(移動)、Acting(行動)の 3 つの局面にセーブを分類し
ている.スウェーデンのプログラムでは、シュートを止めるまでが GK のプレーであると捉えている.本研究
においては、セーブをプレセーブ期(Pre)
、セーブ期(Save)、ポストセーブ期(Post)の 3 期に分類し、そ
れぞれにおいて戦術と技術が含まれていると考えられる.
(図 13)
セーブ
プレセーブ
ポストセーブ
図 13 GK のプレーの流れ
36
GK の戦術・技術はゲームにおける特定の課題を解決するためのツールでありそれの習得自体が目的ではな
く、あくまでゲームで出現する状況に含まれる課題を達成できるようになることが目的であると思われる.表
18 は、ゲームにおける課題と GK の戦術、技術についてまとめたものである.
表 18 GK の運動局面と課題(試案)
セーブの
テーマ
主な課題
主な戦術
主な技術
セーブ
の段階
基本姿勢
基本的なポジショニングと構え
バタフライスタンス
シュートに備える
ハーフバタフライスタンス
デッドアングルのポジショニングと構え
デッドアングルのスタンス
ゴール裏のポジショニングと構え
ゴール裏のスタンス
シャッフル
T プッシュ
スカリング
正対を維持する
基本的な移動
プレ
バタフライスライド
セーブ期
バタフライシャッフル
ニーウォーク
パックを見る
スクリーンプレーへの対応
スクリーンプレーヤーを押す
様々な得点戦術への対応
ディッキングへの対応
ポークチェック
リムパスのカット
リムパスのストップ
ゴール裏からのパスをカット
スティックによるカット
相手の攻撃を阻止する
パス
味方につなぐ
流れてきたパックの処理
ハンドリング
バタフライセーブ
ローショットのセーブ
スプリットバタフライセーブ
ブロッカーセーブ
失点を防ぐ
ハイショットのセーブ
セーブ期
キャッチング
ボディトラップ
近距離ショットのセーブ
パドルダウンセーブ
2 次的な失点を防ぐ
リバウンドコントロール
スティックセーブ
ポスト
2 次的な失点を防ぐ
フリーズ
様々なフリーズ
セーブ期
再び正対する
フォロー
37
本研究ではそれぞれの戦術・技術は育成年代全体を通じて取り組むべきであると考えている.それは、6 歳
でも 18 歳でもゲームにおいて GK はシュートを止め、失点を防ぐというポジション特有の様々な課題につい
ては共通しているものと考えるためである.そこで、様々な課題との関わり方を図のように捉える.すべての
課題とそれを解決するための技術・戦術のトレーニングは図 14 のように年代毎に取り組み方が変化していく
ものとしなければならない.
たとえば、専門的なスケーティングである T プッシュによる移動という課題について指導する場合を例にし
て見てみると、プレゴールデンエイジの段階では、なぜ移動しなければならないのかという考えや、正対する
ことの重要性とそのための T プッシュでの移動という位置付けの指導をはじめに行い、相手のプレーに応じて
シャッフルと使い分けることなどを知識として持たせることで、まずプレーの全体像を習慣化することを刷り
込んでいく.そしてゴールデンエイジになる頃には知的にも十分発達してくるため、移動という課題の中から
T プッシュだけを取り出して練習しても全体像の中の一部であるということが十分認識されている.このゴー
ルデンエイジ期に集中的に反復練習することで完璧な T プッシュの習得が可能になる.中学年代になると新し
い技術を習得することは困難になるが、すでに習得した T プッシュについて継続してトレーニングする.身長
や体重など身体の発育が急激になるため技術を再構築するとともに競技場面で適切に実践していく.そして高
校年代になると身体の完成とともに T プッシュも力強さやスピードの面でも完成を目指してトレーニングを
行うとともに、より高度になっていく試合場面で相手のパス攻撃に対する移動という課題の達成が目指される
ことになる.
全体
プレゴールデンエイジ
6歳
9歳
ゴールデンエイジ
中学年代
12 歳
高校年代
15 歳
課題全体との出会い
実践の高度化
試合における実践
課題を細分化して習得
個別要素
図 14 年代別のゲームにおける課題との関わり方
38
4.年代別の指導
4-1
プレゴールデンエイジのプログラム
6-9 歳のプレゴールデンエイジは、乳児期と思春期に見られる 2 つの発育急進期の間に位置している.身長
や各器官は力強く発育を続けながらも比較的安定した状態である.また、神経型の器官の発育が極めて著しく
成人に近い水準まで到達する.そのため、この時期に多面的な運動能力を発達させることで続いて訪れるゴー
ルデンエイジでの即座の習得などの技術面での成長を助けることになる.
また、日本では学校生活が始まる時期であり、両親や兄弟といった家族から、先生や同級生の仲間などとの
生活や学習に慣れていくことで社会性を高めていく年代である.思考も自己中心的な段階から表象(イメージ
や概念)の論理的操作が見られ始める段階である.このように知的な発達と社会性の中で言語の発達も著しく、
それがスポーツの場面にも良い方向に作用する.
この年代では、集中力が短時間しか持たないという特徴がある.さらに競技への導入段階であり、将来にお
ける自主的なトレーニングへの取り組みを促すためにも、楽しいという感情を育むことが重要である.そのた
め様々な動きを遊びの中で習得していくようなトレーニングを行う必要がある.また、ハイショットへの対応
の前段階として野球のグローブを使うなどの工夫をして積極的にキャッチングのトレーニングを導入するよ
うにしたい.
トレーニングについて以下のようにまとめることができる.
○
導入の段階であるため GK のプレーの全体像の習慣化を最優先課題とする
○
コーディネーションは発展途上にあり、積極的にトレーニングする
○
反応能力や柔軟性は GK にとって重要な要素であり、プレゴールデンエイジにおいても効果が高い
○
様々な運動を通じて多面的な運動能力を養う
○
基礎的なスケーティングは将来にわたって継続していくので毎回のトレーニングに導入する
○
指導においては、指導者が積極的にデモンストレーションを行う
○
簡単な課題から段階的に複雑にしていく
表 19 プレゴールデンエイジの GK トレーニングの概要
課題
目標
方法
○ゲーム
◆ セーブ全体(準備、セーブ、セーブ後の処理)を習慣化
▶ 少人数(1-1、2-2、3-3)で行う
○様々な運動(基礎
◆ 基礎スケーティングに習熟する(ターン、ストップ、クロ
▶ フィールドプレーヤーと一緒に行う
スケーティング)
スオーバー、片足スケーティング、バックスケーティング等)
○プレセーブ期のプ
レー
◆ セーブ全体の中でのプレセーブ期の役割が理解できる
◆ 様々なポジショニングとそれに応じた構えを使い分ける
▶ 基本姿勢、バタフライスタンスの反復練習
▶ ゴール裏のポジショニング
◆ 様々なポジションをつなぐスケーティング
○セーブ期のプレー
▶ シャッフル、T プッシュの反復練習
◆ セーブ全体の中でのセーブ期の役割が理解できる
◆ 正対することで簡単にセーブできることを理解する
◆ 基本的なセーブ技術を習得する
▶ バタフライセーブ、スティックセーブ、スプ
リットバタフライセーブの練習
○ポストセーブ期の
プレー
◆ セーブ全体の中でのポストセーブ期の役割が理解できる
◆ フリーズ、フォローの習慣化
▶ バタフライ後の正しい立ち足の習慣化
39
表 20 プレゴールデンエイジの GK トレーニングの構成
プレゴールデンエイジ(6-9 歳)
年齢
テーマ(目的)
トレーニングの構成
6
7
8
GK の全体像に触れる
多様な運動経験を重ねる
楽しみながら GK を経験する
9
(ゴールデンエイジへの移行)
体操・ウォーミングアップ
フィールドプレーヤーと同様のスケーティング
(ターン、ストップ、クロスオーバー、片足スケ
ーティングなど)
基本スタンス・バタフライスタンスの練習
デッドアングルのポジショニング
セーブ全体(準備→セーブ→処理)の習慣化
ゴール裏のポジショニング
技術
40
戦術
補助
トレーニング
基本的な移動
(スカリング、シャッフル、T プッシュ)
バタフライスライドの導入
基本的なセーブ
(スティックセーブ、バタフライセーブ、スプリ
ットバタフライセーブ)
基本的なフリーズ
バタフライ後の正しい立ち足を覚える
反復練習
バタフライシャッフル、ニーウォークの導入
反復練習
習慣化
バタフライスライドでディッキングに対応する
リバウンドコントロールの基礎知識を学ぶ
多様な運動(鬼ごっこ、サッカー)
テニスボール等でキャッチング練習の前段階
(野球のグローブを使う)
お手玉(ボール 2 つ、3 つ)
40
キャッチング練習の導入
4-2
ゴールデンエイジのプログラム
9-12 歳のゴールデンエイジと呼ばれるこの年代は、
「即座の習得」とも表現される運動学習の最適な時期で
ある.プレゴールデンエイジに引き続き神経系の発達は著しく、成人の 90%の水準に到達する.また形態的
にも安定しているため動きの巧みさや技術の習得に適している.
また、リンパ系型の器官は成人の 2 倍にも達するという特徴的な発達が見られる.このように内分泌系の身
体機能に変化が見られ、次に訪れる思春期へとつながっていく年代である.
思考能力についても完成に近づく段階である.練習メニューの説明を聞いただけで自分の頭の中で動きをイ
メージして実践することができるようになってくる.学習に対して高い意欲を持っているためそれを上手く利
用して技術や動きの巧みさの習得につなげていく必要がある.
アイスホッケーの GK は他のプレーヤーに比べ重装備である.キャッチングやブロッカーはプレゴールデン
エイジの子どもにはまだ重たすぎるため構えるだけで精一杯であったものが、ゴールデンエイジに入る頃には
身長の伸びとともに筋力の絶対量も増してくる.そのためこの年代では、キャッチングやブロックの技術にも
積極的に取り組み始めるべきである.またこれは、プレーヤーがハイショットを打つことができるようになる
時期とも関係してくる.ハイショットが現れるゲーム様相の変化に対応して GK も積極的にキャッチやブロッ
クのトレーニングを開始する.
トレーニングについて以下のようにまとめることができる.
○
個々の運動を正確に習得することが最優先課題である
○
動きの巧みさや新しい技術の習得、習得した技術の完成を目指す
○
コーディネーションのトレーニングを行う
○
シュート等に対する反応時間を短縮するように働きかける
○
個別の技術を取り出してトレーニングし、次に組み合わせていく
○
新しく習得した技術をゲームの中で試していくよう促す
○
旺盛な競争心を上手に利用する
○
持久力や筋力などのコンディション能力は最優先課題ではない
○
選手の発育に応じてトレーニングの量と負荷を増やす
41
表 21 ゴールデンエイジの GK トレーニングの概要
課題
目標
方法
○ゲーム
◆ 習得した技術を実戦の中で正しく使える
▶ 少人数(2-2、3-3)と正規の人数で行う
○プレセーブ期のプ
◆ 運動、技術の正確な習得
▶ 習得した技術の反復練習
◆ 様々なポジショニングとそれに応じた構えを使い分ける
▶ ハーフバタフライの導入、練習
レー
▶ ゴール裏からのパスをカットする
○セーブ期のプレー
○ポストセーブ期の
プレー
◆ 新しい技術に取り組む
▶ バタフライシャッフル、ニーウォーク
◆ 様々な得点戦術に対応したプレーができる
▶ バタフライスライド、ポークチェックの練習
◆ 運動、技術の正確な習得
▶ 習得した技術の反復練習
◆ ハイショットに対応できる
▶ キャッチ、ブロックの反復練習
◆ リバウンドをコントロールする
▶ スティックセーブ、ボディトラップの練習
◆ 新しい技術に取り組む
▶ パドルダウンセーブ
◆ 運動、技術の正確な習得
▶ 習得した技術の反復練習
◆ 新しい技術に取り組む
▶ スティックで引き寄せてフリーズする
▶ バタフライシャッフル、ニーウォークの練習
○その他のプレー
◆ 新しい技術に取り組む
▶ リムパスのカット、スティックハンドリング、
パスの練習
42
表 22 ゴールデンエイジの GK トレーニングの構成
ゴールデンエイジ(9-12 歳)
年齢
テーマ(目的)
トレーニングの構成
9
10
11
(プレゴールデンエイジからの移行)
完璧な技術の習得
習得した技術をゲームで試す
体操・ウォーミングアップ
細分化した技術の反復練習
新しい技術の習得
様々なポジションを結ぶスケーティング
ハイショットへの対応
習得した技術をゲームで活用する
(中学年代への移行)
失点の原因を分析できるようになる
ゲームで活用する
ゲームで活用する
フィールドプレー(パス、ハンドリング)の練習
習得した移動技術の反復練習
キャッチングとブロッカーセーブ
新しい技術の習得
(ハーフバタフライ、バタフライシャッフル、ニ
ーウォーク、パドルダウンセーブ、スティックで
引き寄せてフリーズする、ボディトラップ、ポー
クチェック)
戦術
様々な得点戦術に対応する
(ディッキング、スクリーンプレーなど)
ゴール裏からのパスをカットする
リバウンドコントロールを意識する
DF と連携してゴールを守る
43
技術
習慣化
相手のリムパスのカット
補助
トレーニング
様々なスポーツ
(サッカー、バスケットボール、テニス、卓球)
陸上トレーニング
(持久力、反復横とび、ラダー)
43
12
4-3
中学年代の指導
12-15 歳の中学年代は、Scammon の発育類型における一般型の発達が著しいのが特徴である.第 2 次発育
急進期であるこの年代は、身長や体重をはじめ身体の各器官が急速に成人のものへと近づく時期である.また
身体の急激な変化とともに、第 2 次性徴のはじまりによって精神面でも不安定な状態に陥りやすい.このよう
な心身ともに不安定な思春期の選手には特有の接し方が必要になる.
ホルモン分泌や各器官の発達によりコンディション能力、特に持久力に極めて高いトレーナビリティを発揮
する.しかし身長の長軸方向への急激な成長により、身体比率が変化し、運動感覚が一時的に失われてしまう
クラムジーという現象も見られる.新しい技術などの習得には向いていない時期と云える.また、筋力につい
ては、十分に発達するのは次の段階なので過度の負荷をかけることは障害につながる可能性があるので注意を
要する.
トレーニングについて以下のようにまとめることができる.
○
持久力を中心とした、コンディション能力に負荷をかける
○
選手の発育に応じてトレーニングの量と負荷を増やす
○
新しい技術の習得には向いていない
○
既に習得した技術は継続してトレーニングを行い安定化、自動化を図る
○
様々な技術を組み合わせてゲームの中で使用する
○
戦術的な状況や課題をトレーニングに盛り込む
○
精神的に不安定になりやすいので、コーチは教育者としての立場で接する
表 23 中学年代の GK トレーニングの概要
課題
○ゲーム
目標
方法
◆ 習得した技術を使ってゲームの課題を克服できる
▶ 少人数(3-3)や正規の人数で行う
◆ 習得した技術の自動化、安定化
▶ 反復練習
◆ 戦術的に複雑なプレーに習熟
▶ プレーヤーを相手にゲーム状況に近い複合的
○プレセーブ期のプ
レー
○セーブ期のプレー
な練習を行う
○ポストセーブ期の
プレー
○その他のプレー
44
表 24 中学年代の GK トレーニングの構成
中学年代(12-15 歳)
年齢
テーマ(目的)
トレーニングの構成
12
(ゴールデンエイジからの移行)
負荷を段階的に高くする
習得した技術を使ってゲームの課題を克服できる
13
14
(高校年代への移行)
ゲームを読む能力の向上
体操・ウォーミングアップ
習得した技術の自動化、安定化
反復練習
習得した技術を積極的にゲームで活用する
様々な技術を組み合わせて練習する
習得した移動技術の反復練習
キャッチングとブロッカーセーブ
複雑な技術をゲームで実践する
戦術
様々な得点戦術に対応する(ショートプレー)
DF と連携してゴールを守る
ペナルティキリングの守り
45
技術
補助
トレーニング
様々なスポーツ
(サッカー、バスケットボール、テニス、卓球)
陸上トレーニング
(持久力、反復横とび)
45
15
4-4
高校年代の指導
15-18 歳の高校年代は、性的な成熟が大きな特徴となる.特に男子において性的な成熟は、男性ホルモンの
分泌と関係して急激な筋力の発達につながる.身体比率はバランスが良くなり、身体的には完成された状態に
近づく.より向上したフィジカル面や身体機能にプレーを適応させていく.競技として続けていく意志がある
選手に対してはあらゆる負荷要素を段階的に向上させていく必要がある.競技志向であろうと、レクリエーシ
ョン志向であろうと、この年代以降は習得した技術や戦術をゲームの中で最大限に発揮することが重要な目的
になる.
世界的に見ると、この年代の終了期にドラフトされ、世界選手権のような大きな舞台で活躍する選手も現れ
る.それらの多くは早熟型であると考えられるが、晩熟型の選手についても 18 歳頃には生物学年齢差はほぼ
縮まることを把握して指導する必要がある.
また、練習や試合に臨むメンタル面でのトレーニングや、社会へ出ていくにあたっての人間性を磨くなど精
神面でも大きな向上が望める年代である.
トレーニングについて以下のようにまとめることができる.
○
既に習得した技術を、より向上したフィジカル面に適応させ、安定化を図る
○
判断力を含めた戦術面でのトレーニングを積極的に行う
○
スピードや状況の複雑さなど、あらゆる負荷を最高の強度に適応させる
○
あらゆる負荷は段階的に向上させていく
○
負荷を用いた筋力トレーニングを導入する
○
専門的なテクニックは、自動化を図り洗練していく
○
ゲーム場面で技術を最大限に生かし、課題を克服する
表 25 高校年代の GK トレーニングの概要
課題
○ゲーム
目標
方法
◆ ゲームにおける高度な実践
▶ 少人数(3-3)や正規の人数で行う
◆ 習得した技術の洗練とより一層の向上
▶ 反復練習
◆ 戦術的に複雑なプレー、ゲームを読む力を習得する
▶ プレーヤーを相手にゲーム状況に近い複合的
○プレセーブ期のプ
レー
○セーブ期のプレー
な練習を行う
▶ 様々な負荷は最高の強度で行う
○ポストセーブ期の
◆ セーブの各段階の課題を克服できる
プレー
○その他のプレー
46
表 26 高校年代の GK トレーニングの構成
高校年代(15-18 歳)
年齢
テーマ(目的)
トレーニングの構成
15
16
17
(中学年代からの移行)
様々な負荷は最高の強度で行う
ゲーム課題の高度な実践
体操・ウォーミングアップ
習得した技術の洗練と向上
反復練習
戦術的に複雑なプレー(数的不利)
習得した技術の洗練
キャッチング
戦術
様々な得点戦術に対応する
リバウンドコントロール
DF と連携してゴールを守る
ペナルティキリングの守り
47
技術
補助
トレーニング
様々なスポーツ
(サッカー、バスケットボール、テニス、卓球)
筋力トレーニング
陸上トレーニング
(持久力、ラダーなど)
47
18
Ⅳ
まとめ
本研究は、個々の GK の持つ可能性を最大限に発揮できるように専門的な一貫指導システムとしての GK 育
成プログラムの試案を作成することを目的とした.試案作成にあたっては、(1)子どもの発育発達段階、(2)
海外のアイスホッケー選手育成プログラム、
(3)欧州サッカーの選手育成プログラムについてそれぞれ文献に
よる分析を行い検討の対象とした.
海外のアイスホッケー選手プログラムと欧州サッカーのプログラムでは、それぞれの国ごとの特徴がある一
方、発育発達段階を考慮して年代別のプログラムを構成している共通点が見られた.しかし、それぞれのプロ
グラムで重要なのは、育成の目的を設定し、その実現のため共通認識としてプログラム、カリキュラムが機能
している点であると考えられる.
筆者は、技術の段階的な習得や体力の段階的な向上よりも、ゲームにおける課題の克服に焦点を当てた.ゲ
ームにおける GK の課題は 6 歳であっても 18 歳であっても共通している.その上で課題との関わり方を重視
し、さらに発育発達段階に即してその年代で最も効果の高い能力の開発を行うプログラム構成として、日本に
おけるアイスホッケーの GK 育成プログラムの試案を作成した.
なお、試案中には実際のトレーニングメニューを載せることはしなかった.トレーニングメニューについて
は、これまでの文献 1)7)12)43)で様々なものが紹介されているのでそれらを参照していただきたい.
本研究で作成した試案については、その効果を実験等で検証することが困難なものである.これからはプロ
グラムをもとに選手育成を行っていくと同時に様々な面からプログラムを見直して改良していくことが課題
である.
48
-文
献-
1)
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2)
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4)
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5)
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11) コストカ:大竹国弘訳(1975)最新アイスホッケー戦法.ベースボール・マガジン社:東京,pp19-20
12) コストカ・ボール:大竹國弘訳(1988)少年のためのアイスホッケートレーニング.ベースボールマガジン社:東京
13) 牧野呂(1981)アイスホッケーの発展概況.日本スケート連盟編
日本のスケート発達史―スピード・フィギュア・
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15) ミノー(2009a)タレント発掘育成システム.コーチング・クリニック,23(10)
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19) 文部科学省(2000)スポーツ振興基本計画
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21) 永井信雄ほか(1978)アイスホッケーの競技適性.体育の科学,28(11)
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22) 中島広基ほか(2004)苫小牧市におけるアイスホッケーの活性化に関する一考察.苫小牧工業高等専門学校紀要,39:
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30) ポリット(2003)アイスホッケーのためのスレッドトレーニング.ストレングス&コンディショニングジャーナル,
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31) 佐保豊(2009)競技特性に応じたシーズンのトレーニング.トレーニング・ジャーナル,31(2)
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32) 関岡康雄(2006)コーチングの現状と問題点.関岡康雄編
コーチと教師のためのスポーツ論
改訂版.道和書院:
東京,pp52-59
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34) シュティーラーほか:唐木國彦監訳(1993)ボールゲーム指導辞典.大修館書店:東京,pp7
35) Sweden Ice Hockey Federation, ‘ISHOCKEYNS ABC’ Manual, accessed online at
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改訂版.道和
36) 高田伊知郎(2000)アイスホッケーマガジン,26(3)
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38) 堤幸一(1988)言語の発達.石井澄夫・松田淳之助編著
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40) 若林弘紀(2004)アイスホッケーマガジン,30(8)
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43) 若林三記夫ほか(2004)
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44) ウェルッシュ:加藤好男監(2005)サッカーゴールキーパーバイブル.カンゼン:東京,pp12
45) 吉田一誠(1988a)知覚・認知の発達.石井澄夫・松田淳之助編著
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46) 吉田一誠(1988b)身体発達・性的成熟.石井澄夫・松田淳之助編著
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50